JP2004223951A - Bookbinding device - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a small-sized bookbinding device, which shortens the rise time to a stand-by and suppresses the development of the bad odor of an adhesive. <P>SOLUTION: This device is equipped with an adhesive well 23 including ferromagnetic material 72 storing the hot-melt adhesive therein, a ferromagnetic material roller 24 arranged above the adhesive well so as to immerse the lower part of the roll in the adhesive, and a pinching means 18 for pinching a paper bundle. In this device, the adhesive well and the roller are integrally constituted so as to be moved from a stand-by position on the outside of the end edge of the paper bundle to over the whole range of the lower part of the back of the bundle in order to apply the molten adhesive onto the back of the paper bundle through the rotating roller. In addition, this device is equipped with a first electromagnetic induction heating coil 20, which is arranged beneath the adhesive well at the stand-by position for heating the adhesive well, and a second electromagnetic induction heating coil 20b, which is arranged near the roller of the adhesive well at the stand-by position. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本の背となる用紙束の一側縁に、熱溶解可能な固形接着剤を溶解させて塗布する製本装置に関し、特に詳しくは、オフィスや家庭などにおいて用いられる小型の簡易な製本装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、オフィスや家庭などにおいて簡易に製本を行うための小型の製本装置が広く用いられている。このタイプの製本装置は、表紙の背の内側部分に予め熱溶融性の接着剤を貼りつけた専用の表紙を用いるものが多い。当該製本装置は、用紙束を当該表紙で挟んで一体的に製本装置にセットし、加熱手段により表紙内側の接着剤を溶融させて表紙と用紙束とを接着する。
【０００３】
しかし、このタイプの製本装置は、所定の寸法を有する専用の表紙を用いるため、用紙束の厚みと表紙の背の幅とが一致しない場合がある。このような場合は、表紙と用紙束の一番上の用紙との間に隙間ができ、表紙が浮いたようになるため、製本がきれいに仕上がらないという問題もあった。また、表紙を用いずに接着剤を塗布した状態のまま用紙束を固着する天のり製本をおこなうことができないという問題もあった。
【０００４】
このように、用紙束の厚みに合わせて表紙を接着したり、天のり製本を行うためには、用紙束の一端に溶融した接着剤を塗布し、これを平滑な板上などで固化させる必要があった。当該接着剤を用紙束の一端に塗布するための手段としては、通常、ローラーが用いられている。例えば、特開平９−１５６２４９号公報（特許文献１）には、用紙固定部に挟持された用紙束が糊つけローラーの上を通過することにより、用紙束下面に接着剤が塗布される製本装置が開示されている。
【０００５】
しかし、当該製本装置は、用紙束がその挟持手段と共に、ローラーの上を用紙束背面長手方向に往復運動して接着剤が塗布されるため、少なくとも、当該用紙束の長さの２倍以上の幅寸法を必要とし、小型に構成することは困難である。一方、ローラーを用紙束長さよりも長く構成し、用紙束が短手方向（用紙束厚み方向）に往復移動するようにして用紙束の背の部分に接着剤を塗布する製本装置も存在する。この製本装置は、用紙束の短手方向（厚み方向）に用紙が移動するため、製本装置の幅寸法を短くすることができる。
【０００６】
しかし、一般にこれらのタイプの製本装置は、接着剤の供給回数を少なくするなどの理由から接着剤溜の容量が大きく構成されていることが多い。特に、用紙束の短手方向に用紙束を移動させるタイプの製本装置では、ローラーを長くする必要があるため、必然的に接着剤溜も長くなり、容量が大きくなる。そして、接着剤溜の容量が大きいと、収納されている接着剤が溶融するのに時間を要するため、操作可能なスタンバイの状態になるまでの待機時間が長くなるという問題がある。また、接着剤溜から揮発する接着剤の量も多くなり、高温で溶融した接着剤に含まれる樹脂やゴムの臭気が強くなるという問題があった。
【０００７】
また、特許文献２には、ローラが電磁誘導加熱され、ローラと接着剤溜を移動して用紙束背面に溶融した接着剤を塗布する装置が開示されている。しかし、この装置は、リザーブタンクを有し、これと接着剤溜を接続した構成であり、ローラと接着剤溜を含む塗布ユニットを移動するためのモータとして大きなものを必要とし、その結果装置全体も大型とならざるを得ない。また、接着剤の加熱は、１つの電磁誘導加熱コイルによる強磁性体のローラを介した加熱のみである。
【０００８】
【特許文献１】
特開平９−１５６２４９号公報
【特許文献２】
特開２００３−１０７４８号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、スタンバイまでの立ち上げ時間が短く、また、接着剤の臭いの発生を抑えた小型の製本装置を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の製本装置を提供する。
【００１１】
製本装置は、熱溶融性の接着剤を蓄積する強磁性体材料を含む接着剤溜と、前記接着剤に下方部が浸漬するように接着剤溜の上方に配置された強磁性体材料からなるローラと、用紙束を挟持する挟持手段とを備え、前記接着剤溜と前記ローラは、待機位置から前記用紙束の背面下部全域にわたって一体的に移動可能に構成され、回転する前記ローラを介して前記用紙束背面に溶融した接着剤を塗布するものである。そして、前記待機位置における接着剤溜の下方に配置され、前記接着剤溜を加熱する第１の電磁誘導加熱コイルと、前記待機位置における接着剤溜のローラーの近傍に配置され、前記ローラーを加熱する第２の電磁誘導加熱コイルとを備える。
【００１２】
上記構成において、製本装置は、用紙束に熱溶融性の接着剤を塗布して製本するタイプの製本装置である。接着剤が蓄積される容器である接着剤溜の上方には、ローラーが設けられており、このローラーを介して接着剤が用紙束に塗布される。接着剤は、２箇所に設けられた電磁誘導加熱コイルによって加熱される。
【００１３】
接着剤溜は、待機時は、前記用紙束の端縁外側の待機位置に配置されている。よって、接着剤溜が待機位置にある場合は、用紙束の下側より外側に接着剤溜が配置されているため、用紙束のセット時において、用紙台を挟持手段の下側に配置することができ、用紙を容易に固定することができる。また、操作時は、接着剤溜とローラーは一体として、用紙束の長手方向に移動する。したがって、接着剤溜の容量を小さくすることが望ましく、装置を小型に構成することができる。
【００１４】
前記第１及び第２の電磁誘導加熱コイルは、接着剤溜が待機位置にある場合の近傍に配置されているため、待機位置に存在する場合おいてのみ第１及び第２の電磁誘導加熱コイルにより、接着剤溜が加熱される。第１の電磁誘導加熱コイルは、接着剤溜の下方に配置されており、接着剤溜を加熱し、一方、第２の電磁誘導加熱コイルは、ローラーの近傍に配置されており、ローラーを加熱する。
【００１５】
したがって、接着剤溜内に蓄積されている接着剤は、ローラの発熱によりローラの周りから溶解しはじめ、接着剤溜内の接着剤がすべて溶解する前にローラが回転することができるようになる。すなわち、電磁誘導加熱コイルによりローラが直接的に加熱されるため、熱伝達が良好であり、立ち上がり後比較的短時間でローラを回転させることができる。よって、早期に接着剤を攪拌でき、スタンバイまでの時間を短縮することができる。また、電磁誘導加熱コイルに供給される電流量を調整することにより、容易にローラの温度を調整することができることから、温度制御を容易にすることができるとともに、その制御の応答性に優れる。
【００１６】
好ましくは、前記接着剤溜内に蓄積されている接着剤の温度検知手段と、前記第１及び第２の電磁誘導加熱コイルへの通電を制御する制御手段とをさらに有し、前記温度検知手段が前記接着剤の温度が所定温度に達したときは、前記制御手段は、前記第１または第２の電磁誘導加熱コイルのいずれか一方への通電を遮断する。
【００１７】
上記構成において、例えば、熱電対などの検知手段は、前記接着剤溜内に蓄積されている接着剤の温度を検知し、所定温度に達したときは、前記第１または第２の電磁誘導加熱コイルのいずれか一方への通電を遮断する。このように電磁誘導加熱コイルの通電を遮断することにより、接着剤の過熱を防止することができる。例えば、ローラーの近傍の接着剤の温度を検知して、所定温度に達した場合に、ローラーを加熱する第２の電磁誘導加熱コイルの通電を遮断することにより、ローラーの表面に付着している接着剤の過熱を防止し、接着剤の焦げ付きを防止することができる。よって、ローラーの表面に薄く付着しているため、過熱されやすいローラー表面の接着剤の焦げ付きを防止することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る製本装置について、図面を参照しながら説明する。
【００１９】
図１は、本発明の一実施形態に係る製本装置の外観斜視図である。製本装置１は、略箱型の装置であり、本体の前部から上面にかかる前板１０、本体後部から上面にかかる後板１１からなる筐体を有する。前板１０及び後板１１は、後述するように本体内部に設けられたフレーム２８，２９，４１ａ，４１ｂ（図７参照）に固定されている。後板１１の後部には、後カバー１２が設けられており、製本用の表紙（図２０（ａ）１１０ｘ）及び可動板４６が後板１１からはみ出るのをカバーし、表紙１１０ｘを下側へ折り曲げて退避させるように傾斜壁で構成されている（図２０（ａ）及び（ｃ）参照）。
【００２０】
製本装置１の外観構成としては、前板１０の下部に開閉可能に設けられた前板下とびら１３、使用時において用紙束を挟持するクランプ１８の開閉を行うための操作ノブ１４、製本に用いられる表紙を配置するための表紙台１５、及び操作パネル１６が設けられている。
【００２１】
また、本体上面には、クランプ１８が設けられている。クランプ１８は、本体上面に設けられた隙間１７から本体外部に鉛直方向に配置された互いに平行な２枚の略長方形の板で構成され、固定クランプ１８ａと可動クランプ１８ｂとを有する。上述のように操作ノブ１４を操作することにより、可動クランプ１８ｂが駆動して両者間の間隔が変化し、用紙束の固定、開放をすることができる。クランプ１８ａ，１８ｂの上端には、それぞれ用紙束保持部材１９ａ，１９ｂが取外し可能に設けられており、例えば、縦長の用紙束を製本する場合などに、クランプ１８で挟持された位置より上の部分が曲がって垂れ下がり、用紙束がずれたりすることがないように、用紙束を保持している。
【００２２】
本体内部には、図２、図３及び図８に示すように、塗布ユニット２、消臭ユニット３、圧着ユニット４、接着剤供給ユニット５などの各種ユニットが設けられている。図２に示すように、塗布ユニット２は、通常時は、クランプ１８の側縁の外側に設けられており、後述するように、その一部分がクランプ１８の下方をスライドすることができるようになっている。
【００２３】
消臭ユニット３は、図２及び図３に示すように塗布ユニット２の上部から下方へ延在する部材であり、塗布ユニット２の接着剤溜２３やローラー２４から揮発した接着剤を吸いこんで内蔵するフィルタに吸着させる。
【００２４】
圧着ユニット４は、図３に示す通り、クランプ１８の下部に設けられた部材であり、後述するように上下移動及び前後移動することができるように構成されている。圧着ユニットは、塗布ユニット２が移動するときはクランプ１８の下を塗布ユニット２が通過できるように下降する。
【００２５】
図４及び図５は、塗布ユニットが待機位置に存在する場合の位置関係を示す図である。塗布ユニット２及びクランプ１８は、共にそれぞれ２つのフレーム２８、２９に設けられている。前フレーム２８は、断面コの字形のフレームであり、固定クランプ１８ａを固定して保持すると共に、塗布ユニットの接着剤溜２３が移動する場合のレールとして機能する。また、後フレーム２９は、断面コの字形のフレームであり、可動クランプ１８ｂを移動させるための機構を備えており、また、接着剤溜２３が移動する場合のガイドであるレールシャフト３３を保持している。
【００２６】
塗布ユニット２は、待機位置では、クランプ１８の側端よりも外側であって、クランプ１８の下側にかからない位置に存在している。塗布ユニットは、接着剤溜の下方側に、保持板２０ａに取りつけられた電磁誘導加熱コイル２０と、前フレーム２８及び後フレーム２９の間に設けられた保持板２０ｃに取りつけられたローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂをその加熱手段として備えている。電磁誘導加熱コイル２０は、接着剤溜２３が待機位置に存在する場合に、接着剤溜２３に非接触状態で、接着剤溜２３の強磁性体材料が誘導加熱されることにより、接着剤溜に蓄積された接着剤を加熱する。また、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂは、接着剤溜が待機位置に存在する場合に、ローラーを誘導加熱することにより、ローラーの周辺に存在する接着剤を加熱する。ローラ用電磁誘導加熱コイル２０ｂは、ローラの上方に配置されているが、ローラ及び接着剤溜の待機位置であるので、用紙束背面への接着剤塗布の障害とはならない。
【００２７】
接着剤溜２３の上方には、接着剤に一部が浸漬するように配置されたローラー２４が設けられている。ローラー２４は、誘導加熱可能な強磁性体で構成されており、接着剤溜２３に設けられた保持部材２５によって軸支されている。ローラー２４は、シャフト２２に連結されている塗布ローラー回転モータ２１によって回転駆動する。
【００２８】
接着剤溜２３の端部には、上方に伸びる連結部材２６が設けられており、その先端部に設けられたローラー２７が前フレームのレール部２８ａに係合している。また、接着剤溜の反対側端部には、案内部３４が設けられており、後シャフト２９に設けられたレールシャフト３３と係合する。これら２つの係合により、接着剤溜２３は、フレーム２８、２９に沿ってスライド可能に取りつけられており、フレーム２８，２９に設けられたクランプ１８の下部を通過できるように構成されている。
【００２９】
接着剤溜２３がフレームに沿ってスライドする場合に、その位置を検出するためにセンサが設けられている。センサ３１は、図５に示すように、接着剤溜２３が保持されているフレームとは別のセンサ保持フレーム３０に配置されている。センサ３１はフォトインタラプタで構成されており、案内部３４に設けられた切片３２がそれぞれ所定位置を通過するタイミングで信号を出力する。
【００３０】
図６は、圧着ユニットの要部構成を示す斜視図である。上述のように、圧着ユニット４は、矢印２１１で示す上下方向及び、矢印２１２で示す前後方向に全体として移動することができるように構成されている。圧着ユニットは、基部４８の上に設けられた固定板４３と、固定板４３の手前側に設けられた表紙台１５と、固定板４３の奥手側に設けられた可動板４６とを供える。
【００３１】
固定板４３は、操作時において用紙束の下面をつき合わせて固定するための部材であって、天のり製本時において接着剤が付着しないように、その上面にフッ素樹脂コーティングなどの平滑処理がされている。固定板４３の上面手前側端部には、押さえ部材４４が設けられており、後述するように可動板４６と協働して、製本時における表紙の折り曲げ成型を行う。
【００３２】
固定板４３の手前側には、シューター４５が設けられており、後述するように仕上がった製本を装置外部に排出する。また、シューター４５の両端には連結部材４７が設けられており、表紙台１５を保持している。すなわち、固定板４３と表紙台１５との間には隙間４５ａが設けられており、仕上がった製本は当該隙間４５ａを通って装置外部に排出される（図２０参照）。
【００３３】
可動板４６は、矢印２１０で示すようにスライド可能に設けられており、可動板４６の手前側端部４６ａと固定板に設けられた押さえ部材４４との間隔を変えることができる。すなわち、後述するように、表紙と用紙束の接着を確実にするために、可動板４６の手前側端部４６ａと押さえ部材４４とで用紙束を挟みこんで圧着する。
【００３４】
図７を参照してクランプの駆動機構について説明する。上述のようにクランプは前フレーム２８に固定クランプ１８ａが固定されており、後フレーム２９に可動クランプ１８ｂの駆動機構が設けられている。可動クランプ１８ｂは、操作ノブ１４を操作することによって固定クランプ１８ａとの間の距離が変わるように移動し、両者間の間に存在する用紙束を挟持して固定する。
【００３５】
操作ノブ１４を回転駆動することにより、操作ノブ１４のシャフトとベルト３５で連結されたネジシャフト３６が回動する。ネジシャフト３６の駆動力は、ベルト４０により他のネジシャフト３７に伝達され、両者は連働して駆動する。ネジシャフト３６、３７は、可動クランプ１８ｂが固定された保持板と螺合しており、ネジシャフト３６、３７が回動することにより、保持板と共に可動クランプ１８ｂが駆動する。
【００３６】
可動クランプ１８ｂと固定クランプ１８ａとの間には、ガイドシャフト３９ａ，３９ｂが設けられており、このガイドシャフト３９ａ，３９ｂに沿って可動クランプ１８ｂが駆動することにより、可動クランプ１８ｂは、固定クランプ１８ａと常に平行に保たれている。なお、製本装置１の前方向から見て左側のガイドシャフト３９ａは、後述するように用紙束の左右方向の基準位置となり、前後方向の基準位置を定める固定クランプと共に、用紙束の挟持位置を決定する。
【００３７】
保持板の端部には、切片３８が設けられている。この切片３８は、フォトインタラプタで構成される用紙束厚センサ３４と協働して、クランプ１８に保持される用紙束が所定の厚みよりも薄いかどうかを検出する。すなわち、クランプ１８に保持される用紙束が所定厚みよりも厚い場合は、切片３８は用紙束厚センサ３４に到達せず、用紙束厚センサ３４は遮断されることがないが、所定厚みより薄い場合は、可動クランプ１８ｂは固定クランプ１８ａとの間隔が短くなり、用紙束厚センサ３４を遮断する。用紙束の厚みは、後述するように、接着剤塗布時におけるローラー２４の回転方向を決定する場合に用いられる。
【００３８】
図８に接着剤溜の移動の状態図を示す。上述のように接着剤溜２３は、クランプ１８に挟持された用紙束１００の下側縁にローラー２４の表面に付着した接着剤を接触させた状態でスライド可能に構成され、その位置を検出するためのセンサが設けられている。本実施形態にかかる製本装置１では、図８に示すように、センサは、前フレームと後フレームとを固定する右フレーム４１ａ及び左フレーム４１ｂとの間に固定されたセンサ保持フレーム３０に配置される。センサは、それぞれ接着剤溜の待機位置においてその存在を検出する接着剤溜位置センサＡ（３１ａ）、接着剤溜２３の最大移動位置においてその存在を検出する接着剤溜位置センサＣ（３１ｃ）、及びその中間部分に設けられた接着剤位置センサＢ（３１ｂ）から構成される。これらのセンサは、接着剤溜２３の移動に伴って、当該接着剤溜に設けられた切片３２がこれらのセンサを遮断することによって、位置の検出を行う。
【００３９】
また、図８において破線２ｘで示す接着剤溜２３の最大移動位置において、接着剤溜２３に接着剤を補充するための接着剤供給ユニット５が設けられている。接着剤供給ユニット５は、ホッパー５１に粒状の接着剤を貯留し、所定量を適当なタイミングで接着剤溜２３に投入する。
【００４０】
図９に接着剤供給ユニットの構成を示す。接着剤供給ユニット５は、粒状の接着剤を貯留するホッパー５１と、ホッパー５１の下部に接続するダクト５２と接着剤溜２３に接着剤を投入する投入口５６を備える。ダクト５２には、仕切り溝５７ａ，５７ｂが２箇所に設けられており、仕切り溝５７ａ，５７ｂにそれぞれ仕切り板５５が設けられている。仕切り板５５は、ホッパーに近い側から第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂとする。第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂは、それぞれ円板の一部を切り欠いた形状を有しており、これらの切り欠きが重なり合わないような方向で平行に配置され、円板の中心部分においてシャフト５４で固定されている。当該シャフト５４は、仕切り板駆動モータ５３に接続されており、当該モーター５３が駆動することにより、第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂは、一体として回動する。
【００４１】
接着剤供給ユニット５は、第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂの回動位置の制御を行うことにより、ホッパー５１に貯留された粒状の接着剤を所定量ずつ接着剤溜２３に供給する。
【００４２】
図１０は、接着剤供給における接着剤供給ユニットの駆動説明図である。最初の状態では、図１０（ａ）に示すように、２枚の第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂは、それぞれダクト５２の開口部分を閉鎖するように配置されている。したがって、ホッパー５１からの粒状接着剤１０５は、第１仕切り板５５ａよりも上流側にとどまっている。
【００４３】
次に、第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂが、回転中心５４ｃを中心として矢印２００の方向に９０度回転すると、図１０（ｂ）の状態となる。この状態では、第１仕切り板５５ａについては、切り欠き部分が開口部分に位置することによって、開口部分は開放され、粒状接着剤１０５は、矢印２０１で示すように中間ダクト５７に移動する。しかし、この状態では、第２仕切り板５５ｂが開口を閉鎖しているため、これよりも下流側に移動することができない。
【００４４】
この状態から第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂが、回転中心５４ｃを中心として矢印２００の方向に９０度回転すると、図１０（ｃ）の状態となる。この状態では、第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂ共に開口部分を閉鎖するため、中間ダクト５７及びダクトの第１仕切り板５５ａよりも上流側に粒状接着剤が存在することとなる。ただし、中間ダクト５７に存在する接着剤１０５ａは、第１仕切り板５５ａによって、これよりも上流側に存在する接着剤１０５と分離されている。
【００４５】
この状態から第１仕切り板５５ａ、第２仕切り板５５ｂが、回転中心５４ｃを中心として矢印２００の方向に９０度回転すると、図１０（ｄ）の状態となる。この状態では、第２仕切り板５５ｂについては、切り欠き部分が開口部分に位置することによって、開口部分は開放され、中間ダクト５７に存在する接着剤１０５ａが矢印２０２に示すように投入口５６に向かって移動する。また、第１仕切り板５５ａは開口を閉鎖しているため、ダクトに存在する接着剤１０５は投入口５６に向かって移動することはない。すなわち、中間ダクト５７に存在する接着剤１０５ａのみが投入口に移動することとなる。よって、中間ダクト５７の容量を１回の補充量とすることにより、適量が接着剤溜２３に自動的に供給される。
【００４６】
次に消臭ユニット３について説明する。上述のように消臭ユニット３は、塗布ユニット２の接着剤溜２３やローラー２４から揮発した接着剤を吸いこんでフィルタに吸着させるものである。具体的には、吸引口６０と排出口６３とを備えた筒状部材であって、その中間部分であるダクト６４にフィルタ６１が設けられている。フィルタ６１としては、接着剤の成分を吸着するような公知のフィルタを使用することができる。
【００４７】
排出口６３の近傍には、排気ファン６２があり、排出口６３から外に向かって空気を排出している。その結果、吸引口６０から吸いこまれ、フィルタ６１を通過して排出口６３に排出されるという空気の流れとなる。吸引口６０は、接着剤溜２３及びローラー２４の上方に位置し、これらから揮発した接着剤の成分を含む空気を吸引する。吸引口６０から吸引された空気は、ダクト６４に設けられた隙間６４ａを通ってフィルタ６１表面から裏面に通過し、このときに接着剤成分が吸着され取り除かれる。フィルタ６１を通して隙間６４ａの反対側に存在する隙間６４ｂに到達した空気は、ファン６２の吸引により排出口６３に到達し、排出口６３から排出される。よって排出された空気は、接着剤成分が少なくなる。よって、接着剤の加熱に伴う臭いの発散を抑えることができる。
【００４８】
次に接着剤溜２３及びローラー２４の構成について説明する。接着剤溜２３は、電磁誘導加熱コイル２０を通じて接着剤を加熱するものであるため、少なくとも一部分に強磁性体を備えていることが必要となる。また、ローラー２４は、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂにより加熱されるため、強磁性体で構成され、断面積を小さくして加熱効率をよくするために、中空に設けられていることが好ましい。本実施形態にかかる接着剤溜２３は、容器本体２３ａを熱伝導性のよい非強磁性体であるアルミニウムで構成し、当該容器本体２３ａの底面に強磁性体の加熱板７２を設けている。また、容器本体２３ａの内面には、複数のフィン７０が設けられており、容器本体２３ａと接着剤との接触面積が大きくなるように構成されている。このように構成することにより、接着剤の加熱に際して、加熱板７２の熱が熱伝導性のよいアルミニウムで構成された容器本体２３ａに伝導して広い面積により効率よく接着剤を加熱する。このように構成することにより、接着剤が均一に加熱されると共に容器本体２３ａが直接加熱されることがないため、接着剤と容器本体２３ａとの接触部分が過熱されて焦げ付いたりすることが防止される。
【００４９】
また、容器本体２３ａは底内面２３ｂは、周囲が浅く、ローラー２４が配置されている中央部分が最も深くなるように構成されている。このように構成することにより、接着剤溜２３内の接着剤が消費された場合に、ローラー２４の近傍部分に接着剤が集まるようになり、ローラー２４が接着剤に浸漬しやすい構成となっている。
【００５０】
また、接着剤溜２３の容器本体２３ａには、２つの熱電対７１ａ，７１ｂが設けられており、これにより、接着剤の温度が測定される。２つの熱電対７１ａ，７１ｂは、１つが温度検出熱電対７１ａであり、容器本体２３ａの深い部分における接着剤の温度を測定する。この熱電対７１ａからの出力によって、用いられる接着剤の適正使用温度を維持するように加熱コイル２０への電流の供給、停止を切りかえる。
【００５１】
一方、他の熱電対は、液料検出熱電対７１ｂであり、容器本体２３ａの浅い部分における接着剤の温度を測定する。この熱電対７２ｂは、接着剤が消費されて、その液面が熱電対よりも下がったことによって、検出温度が所定値以下となったことを示す信号を制御手段であるＣＰＵ７６（図１４参照）に送信する。この信号を受けたＣＰＵは、接着剤供給ユニット５を操作させて接着剤を補充する。
【００５２】
接着剤溜２３に軸支されているローラは、図１２に示すように、本体部２４ｃ及び、本体部２４ｃと同心に設けられこれよりも大径の顎部２４ｂとを備えている。また、ローラー２４の両側方には、ローラー２４の表面に付着した余分な接着剤を掻き落とすためのスクイジー６９が配置されている。
【００５３】
このように顎部つきのローラー２４及び一方を固定したクランプ１８との相互作用により、用紙束１００に対する基準位置を一律に決定して、効率よく接着剤付けを行うことができる。図１３を参照して、本実施形態にかかる製本装置における用紙束の基準位置を説明する。上述のように、クランプ１８は、手前側に固定クランプ１８ａを配置する。よって、用紙束を設定する場合、固定クランプ１８ａの奥手側末端位置は、常に用紙束の手前側端と一致する基準位置Ｒとなる。したがって、用紙束の背に接着剤を塗布するローラー２４は、当該基準位置Ｒよりも距離Ａだけ手前側に顎部２４ｂが位置するように配置されている。このように、顎部２４ｂを供えたローラー２４を用いることにより、顎部２４ｂの表面に付着した接着剤１０６ａは、用紙束１００の底面１０６のほかに、用紙束１００の前面の最下部に付着する。このように接着剤を用紙束前面最下部に塗布される接着剤の幅は、顎部２４ｂの高さにより容易に調整することができる。このように用紙束前面最下部に接着剤を塗布することにより、用紙束と表紙との接着をより強固にすることができ、強度を備えた仕上がりにすることができる。
【００５４】
次に、本実施形態にかかる製本装置の動作について説明する。製本装置１は、ＣＰＵ７６によりその動作は全体制御されており、その制御状態をそれぞれ検出するための種々のセンサおよび各部材を駆動させるためのモータが設けられている。図１４は、本実施形態に係る製本装置の制御系を示すブロック図である。
【００５５】
本実施形態に係る製本装置は、上述した用紙束厚センサ３４、接着剤溜位置センサＡ〜Ｃ（３１ａ〜３１ｃ）、液温検出熱電対７１ａ、液量検出熱電対７１ｂのほかに、後述する圧着クランプ停止センサ７５（図１９参照）、図示しない圧着クランプ上センサ７３、圧着クランプ下センサ７４の各センサが設けられている。圧着クランプ上センサ７３及び圧着クランプ下センサ７４は、圧着ユニット４が上下移動する場合の上端及び下端位置を検出するためのセンサである。
【００５６】
また、本実施形態に係る製本装置は、駆動源として、上述した塗布ローラ回転モータ２１、仕切板駆動モータ５３のほかに接着剤溜移動モータ７８、圧着クランプ前後動モータ７９、圧着クランプ上下動モータ８０、可動板駆動モータ８３の各種モータを備えている。接着剤溜移動モータ７８は、塗布ユニット２の接着剤溜２３を移動するためのモータである。圧着クランプ前後動モータ７９及び圧着クランプ上下動モータ８０は、圧着ユニット４が上下移動及び前後移動する場合の駆動源として用いられるモータである。可動板駆動モータ８３は圧着ユニット４の可動板４６を駆動するためのモータである。
【００５７】
さらに、本実施形態に係る製本装置は、操作部としての操作パネル１６、駆動制御に関するプログラムの記憶領域及び演算領域として機能するＲＯＭ８１及びＲＡＭ８２、電磁誘導加熱コイル２０，ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂに高周波電流をそれぞれ供給する高周波供給源７７ａ，７７ｂを備えている。
【００５８】
図１５は、本実施形態に係る製本装置の製本動作の流れを示すフロー図である。製本装置は、まず、主電源がオンされると２つの電磁誘導加熱コイルに通電し、接着剤溜及びローラーを加熱する。熱電対７１ａによりローラーの近傍の接着剤が溶解して所定温度となったことが検出されると、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂへの通電を制御し、塗布ローラ回転モータ２１を駆動させてローラー２４を回転させる（スタンバイ状態）。このように加熱の途中において、ローラーの過熱を防止することにより、ローラーの表面に薄く付着した接着剤が焦げ付かないようにすることができる。
【００５９】
図２１は、スタンバイ状態における接着剤の温度制御の流れを示す図である。図２１に示すように、熱電対７１ａにより接着剤が所定温度未満であるかいなかについて所定のタイミングで検出する（＃３０）。所定の温度未満でない場合、すなわち、所定温度以上となった場合は、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂに通電されているかについて確認し（＃３１）、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂに通電されている場合は、その通電を切断する（＃３２）。一方、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂの通電が切断されている場合は、接着剤溜を加熱する電磁誘導加熱コイル２０の電流値を下げ、接着剤の過熱を防止する。
【００６０】
本実施形態にかかる製本装置１は、上述のように接着剤溜の容量が小さく構成され、また、熱効率のよい電磁誘導加熱を用い、また、電源オンの直後は、ローラー用電磁誘導加熱コイル２０ｂによりローラーを直接加熱することができるので、ローラー近傍の接着剤を溶解して、接着剤溜に貯蓄された接着剤のすべてが溶解する前にスタンバイ状態となるまでの時間を従来の製本装置に比べて大幅に短縮することができる。さらに、揮発する接着剤成分の量も少なく、消臭ユニットに３より、揮発した接着剤の成分を吸着することができるため、臭いの発散を防止することができる。スタンバイ状態において、以下に示す製本動作が実行する。
【００６１】
まず、ＣＰＵ７６は、操作パネル１６のスイッチがオンになるまで、スタンバイ状態のまま待機する。スイッチがオンになると（＃１１）、ＣＰＵ７６は、圧着クランプ上センサ７３による検出がなされるまで圧着クランプ上下動モータ８０を駆動させて、圧着ユニット４を上昇させる（＃１２）。この状態を図１６に示す。図１６（ａ）に示すように、スタンバイ状態では、圧着ユニット４は下降しているため、用紙束１００をクランプ１８にセットする場合の用紙の下面基準が明確ではない。圧着ユニット１００を上昇させ、クランプ１８の下端と固定板４３との距離が所定の間隔（８ｍｍ）となるように下面基準を設定する。そして、図１６に示すように用紙束１００の下端を固定板４３に突き当てて、操作ノブ１４によって用紙束をクランプ１８に固定する（＃１３）。
【００６２】
用紙束１００をクランプ１８にセットし終わると、再度操作パネル１６のスイッチを押下してスイッチをオンにする（＃１４）。スイッチがオンになると、ＣＰＵ７６は、圧着クランプ下センサ７３による検出がなされるまで圧着クランプ上下動モータ８０を駆動させて、圧着ユニット４を下降させる（＃１４）。この圧着ユニット４の下降は、クランプ１８と圧着ユニットとの間に接着剤溜を移動させるための間隔を確保すると共に、表紙を付したくるみ製本の場合は、表紙をセットする（＃１７）ためである。したがって、表紙を付さない点のり製本の場合は、表紙のセットを行うことなくすぐに操作パネル１６のスイッチをオンにしてもよい（＃１８）。
【００６３】
表紙のセットは、上述のように圧着ユニット４の表紙台１５と可動板４６との上にかけて表紙を載置することにより行う。上述のように本実施形態にかかる製本装置は、クランプ１８の手前側が固定クランプ１８ａとなっているため、表紙の端合わせを容易に行うことができる。すなわち、図１７に示すように、製本される用紙が所定サイズである場合は、その高さ寸法Ｍは一様に決定する。また、上述のように、基準位置Ｒである固定クランプ１８ａの奥手側末端位置は、常に用紙束１００の手前側端と一致する。したがって、基準位置Ｒから表紙１１０の手前側端部１１０ａまでの距離Ｎは、製本される用紙束の厚みに関係なく上記用紙束の高さＭと常に一致する。すなわち、製本される用紙束の厚みに関係なく、表紙１１０の手前側端部１１０ａを表紙台１５のどの位置に合わせればよいかが一律に決定する。このため、用紙台１５に標準規格の用紙を用いる場合の表示を確定的に表示することができ、表紙をセットする場合の位置合わせを容易にすることができる。
【００６４】
必要に応じて表紙１１０をセットした後、操作パネル１６のスイッチをオンにすると、ＣＰＵ７６は、接着剤溜移動モータ７８を駆動させて接着剤溜２３を移動させる。接着剤溜２３が移動することにより、ローラー２４を介して用紙束１００の背部分に接着剤が塗布される。このときのローラーの回転方向は、用紙束の厚みに応じて、接着剤の塗布量が異なり、用紙束の厚みが薄い場合は、用紙束背面へ接着剤の塗布量が少なくなり、接着力が弱くなる。したがって、本実施形態では、ローラー２４の回転方向を次のように制御する。すなわち、なお、用紙束の厚みは、用紙束厚センサ３４（図７参照）により、所定厚さより薄いか否かにより区別されて判別される。
【００６５】
図１８（ａ）に示すように、用紙束の厚みが所定厚さ（０．７ｍｍ）よりも厚いときは、往路、復路によって、回転方向を変えることとし、その方向は、往路、復路ともに用紙束に対して順方向となっている。すなわち、矢印２０５で示す方向でローラー２４が移動する往路は、矢印２２０で示す方向にローラーは回転し、矢印２０６，２０７で示す方向でローラー２４が移動する復路は、矢印２２１で示す方向にローラーが回転する。これらの回転方向は、いずれも、ローラー２４の移動方向に対して順方向となるような向きであり、ローラー２４の表面に付着した接着剤を用紙束の背部分に順次供給するような向きである。なお、ローラー２４の回転方向の切換は、接着剤溜位置センサＣ３１ｃ（図８参照）からの信号により行われる。
【００６６】
図１８（ａ）に示すように、復路の途中において、接着剤溜位置センサＢ３１ｂからの信号を入力すると、ＣＰＵ７６は、ローラー２４の回転を停止する。このようにローラーを用紙束１００の端部付近において停止させることで、用紙束１００の側端部における接着剤の掻取を原因とする当該部分への接着剤の付着過多を防止することができる。
【００６７】
図１８（ｂ）に示すように、用紙束の厚みが所定厚さ（０．７ｍｍ）よりも薄いときは、往路、復路によって回転方向を変えることなく同じ向きに回転させることとしている。すなわち、矢印２０５で示す方向でローラー２４が移動する往路は、（ａ）の場合と同様に矢印２２０で示す方向にローラーは回転し、矢印２０６，２０７で示す方向でローラー２４が移動する復路は、矢印２２３で示す方向にローラーが回転する。このようにローラーの回転方向を設定することにより、往路ではローラー２４の移動方向に対して順方向となるような向きであり、復路では、ローラー２４の移動方向に対して逆方向となるような向きである。すなわち、往路ではローラー２４の表面に付着した接着剤を用紙束の背部分に順次供給するような向きに回転し、復路ではローラー２４の表面に付着した接着剤を用紙束の背部分に掻き出して行くような向きに回転する。この結果、往路での接着剤の塗布量が多くなり、接着力が強固なものとなる。
【００６８】
なお、この場合においても、用紙束１００の側端部における接着剤の大量付着を防止するために、復路の途中においてローラー２４の回転が停止する。
【００６９】
なお、所定厚みとして０．７ｍｍと設定したのは、次の試験により好適な範囲を導いたものである。試験方法としては、用紙及び表紙ともに０．１ｍｍ厚みのものを用いて、束ねる枚数を異ならせることによって用紙束厚みを変化させ、接着剤を塗布した場合の製本状態を検査することにより行った。接着剤が不足しているか否かの判断は、用紙と表紙とを引っ張ったときにはがれるか否かにより判断し、両者がはがれることなく表紙が破れた場合は接着が十分であると判断した。過多であるかの判断は、目視により行い、接着剤がはみ出しているものを過多及びやや過多の２段階で判断した。結果を表１に示す。上記試験により、用紙束厚みが０．７ｍｍを境界であると判断し、所定厚さを０．７ｍｍとした。
【００７０】
【表１】

【００７１】
上記ステップにおいて接着剤溜が待機位置に戻り、接着剤溜位置センサＡ３１ａによる信号を受信すると、ＣＰＵ７６は、圧着クランプ上センサ７３による検出がなされるまで圧着クランプ上下動モータ８０を駆動させて、圧着ユニット４を上昇させ、その後可動板駆動モーター８３を駆動させて可動板４６を押さえ部材４４の方向へ移動させ、表紙１１０及び用紙束１００を圧縮する（＃２０）。
【００７２】
圧着ユニットは、図１９に示すように、固定板４３上に固定された押さえ部材４４と可動板４６の２つの部材により用紙束１００を圧着する。このとき可動板４６は、可動板駆動モーター８３により駆動されるが、このモーターの駆動力を直接可動板４６に伝達するようにすると、用紙束１００の厚みによって圧着力が異なるという問題が生じる。よって、本実施形態では、可動板４６の駆動機構を以下のように構成している。
【００７３】
可動板駆動モーター８３の駆動力は、可動板４６に対してスプリング８５を挟んで対向する２つのブロック８７，８８を介して伝達される。すなわち、可動板側に第１ブロック８７が設けられ、可動板駆動モーター８３側には、第２ブロック８８が設けられており、両者を貫通する支持軸８４によって、両者間の距離が変更可能となっている。支持軸８４は、スプリング８５に挿入されて両者間を連結しているため、両ブロック８７，８８は、互いに離れる方向に付勢されている。支持軸の両端は大径部８４ａとなっており、両ブロック８７，８８の最大距離を規制する。第２ブロック８３側にはフォトインタラプタで構成される圧着クランプ停止センサ７５が設けられており、第１ブロック側には、当該圧着クランプ停止センサ７５の対応位置に切片８６が設けられている。
【００７４】
したがって、可動板駆動モーター８３が駆動して、第２ブロック８８を固定板４３側へ移動させると、スプリング８５の付勢力によって、第１ブロック８７は、第２ブロック８８と共に移動する。したがって、可動板駆動モーター８３が駆動すると可動板４６が移動することとなる。一方、可動板４６の先端が用紙束や押さえ部材４４などと接触すると、可動板４６はこれ以上移動することができないため、第２ブロックの移動は、第２ブロック８８に押されてスプリング８５が縮むことにより、両ブロック８７、８８の間隔が短くなることで吸収される。
【００７５】
図１９（ａ）で示すように、圧着ユニット４が上昇して表紙と用紙束が接触すると、用紙束１００の背に塗布された接着剤１０６が押圧されて、押さえ部材４４が存在しない側へはみ出す（１０６ｂ）。この状態で、可動板４６が押さえ部材側へ移動すると、可動板４６は固定板４３よりも上方に位置しているため、表紙４６は上側へ折れ曲り、当該はみ出した接着剤１０６ｂは、用紙束１００の奥手側面の最下部に付着する。
【００７６】
この状態において、可動板４６の先端が用紙束１００に突き当たった状態であっても、可動板駆動モーター８３は、矢印２０７で示す方向に駆動しつづける。この場合、上述のように両ブロック８２、８３の間隔は短くなっていき、最終的には、切片８６がフォトインタラプタ（圧着クランプ停止センサ７５）を遮断する。この信号を受けたＣＰＵ７６は可動板駆動モーター８３の駆動を停止させる。このように構成することにより、用紙束１００の厚みによらず、常に均一の圧力で用紙束１００を圧着することができる。
【００７７】
圧着ユニット４によって、接着剤が固化するまでの所定時間が経過すると、ＣＰＵ７６は、図２０に示すように、圧着ユニット４を開放（ａ）し、圧着クランプ下センサ７４による検出がなされるまで圧着クランプ上下動モータ８０を駆動させて、矢印２３０に示すように圧着ユニット４を下降（ｂ）させ、その後圧着クランプ前後動モータ７９を駆動させて、矢印２３１に示すように圧着ユニット４を後退（ｃ）させる（＃２１）。圧着ユニット４が後退すると、用紙束の直下には、シューター４５が位置する。製本装置内部には、後退したシューター４５の近傍位置に滑り台９０が設けられており、図２０（ａ）の矢印２０９で示すように前カバー下とびら１３を開放することにより、シューター４５から製本装置外部にまでの排出通路が形成される。
【００７８】
この状態において、操作ノブ１４を操作することにより、矢印２３２で示すようにクランプを開放すると、図２０（ｄ）製本１２０は、圧着ユニット４の固定板４３手前側に設けられた隙間４５ａを通過して、シューター４５上に落下し、滑り台９０上を滑り落ち、製本装置１の外へ排出される。
【００７９】
以上説明したように、本実施形態にかかる製本装置によれば、接着剤溜２３が待機位置においてのみ加熱されるように構成し、またその手段として熱効率のよい電磁誘導を使用しているため、用紙束の長手方向に移動するように構成することができる。よって、接着剤溜２３を小さく構成することができ、立ちあがり時間を短くすることができ、また、接着剤から揮発する接着剤の臭いを少なくすることができる。
【００８０】
また、接着剤溜２３は非強磁性体の本体と加熱板から構成されているため、接着剤溜の本体が直接加熱されることがなく、接着剤との接触部分において接着剤の過熱を防止することができ、焦げ付きをおこすことがない。また、ローラーも非強磁性体で構成されているため、ローラーの表面において接着剤の過熱を防止することができる。
【００８１】
さらに接着剤溜の底内面は、ローラーの配設位置に向かって下方傾斜構造を有するため、ローラーが接着剤に浸漬しやすくなる。
【００８２】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る製本装置の外観斜視図である。
【図２】図１の製本装置の要部内部構造を示す正面図である。
【図３】図１の製本装置の要部内部構造を示す左側面図である。
【図４】塗布ユニットが待機位置に存在する場合の位置関係を示す正面図である。
【図５】塗布ユニットが待機位置に存在する場合の位置関係を示す左側面図である。
【図６】圧着ユニットの要部構成を示す斜視図である。
【図７】クランプの駆動機構についての説明図である。
【図８】接着剤溜の移動の状態図である。
【図９】接着剤供給ユニットの構成を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は右側面図である。
【図１０】接着剤供給における接着剤供給ユニットの駆動状態推移図である。
【図１１】消臭ユニットの位置関係を示す図であり、（ａ）は要部左側面図、（ｂ）は要部正面図である。
【図１２】接着剤溜及びローラーの構成を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
【図１３】ローラーと用紙束との接触位置を説明するための図である。
【図１４】本実施形態に係る製本装置の制御系を示すブロック図である。
【図１５】本実施形態に係る製本装置の製本動作の流れを示すフロー図である。
【図１６】（ａ）は圧着ユニットの下降位置を示す図であり、（ｂ）は圧着ユニットの上昇後用紙束をセットする状態を示す図である。
【図１７】表紙のセットにおける基準位置を説明する図である。
【図１８】接着剤溜の移動におけるローラーの回転方向を示す図である。
【図１９】圧着ユニットにおける圧着力制御機構を説明するための図である。
【図２０】製本の取り出し工程を示す状態推移図である。
【図２１】スタンバイ状態における接着剤の温度制御の流れを示す図である。
【符号の説明】
１ 製本装置
２ 塗布ユニット
３ 消臭ユニット
４ 圧着ユニット
５ 接着剤供給ユニット
１０ 前板
１１ 後板
１２ 後カバー
１３ 前面下部とびら
１４ 操作ノブ
１５ 表紙台
１６ 操作パネル
１７ 隙間
１８ クランプ
１８ａ 固定クランプ
１８ｂ 可動クランプ
１９ａ、１９ｂ 用紙束保持部材
２０ 電磁誘導加熱コイル
２０ａ，２０ｃ コイル保持板
２０ｂ ローラー用電磁誘導加熱コイル
２１ 塗布ローラー回転モータ
２２ 駆動シャフト
２３ 接着剤溜
２３ａ 接着剤溜本体
２３ｂ 接着剤溜底面
２４ 塗布ローラー
７２ 加熱板[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bookbinding apparatus for dissolving and applying a heat-fusible solid adhesive to one side edge of a sheet bundle serving as a spine of a book, and more particularly to a small and simple bookbinding used in offices and homes. Equipment related.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, small bookbinding apparatuses for easily performing bookbinding in offices and homes have been widely used. Many bookbinding apparatuses of this type use a dedicated cover in which a hot-melt adhesive is applied in advance to the inside of the spine of the cover. In the bookbinding apparatus, the sheet bundle is sandwiched between the cover sheets and set integrally in the bookbinding apparatus, and the adhesive inside the cover sheet is melted by heating means to bond the cover sheet and the sheet bundle.
[0003]
However, since this type of bookbinding apparatus uses a dedicated cover having a predetermined size, the thickness of the sheet bundle may not match the width of the spine of the cover. In such a case, there is a problem that a gap is formed between the cover and the top sheet of the sheet bundle, and the cover becomes floating, so that bookbinding is not finished finely. In addition, there is another problem that it is not possible to perform a bookbinding operation for fixing a bundle of sheets while applying an adhesive without using a cover.
[0004]
In this way, in order to bond the cover in accordance with the thickness of the paper bundle or perform bookbinding, it is necessary to apply a molten adhesive to one end of the paper bundle and solidify it on a smooth plate. was there. As a means for applying the adhesive to one end of the sheet bundle, a roller is usually used. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-156249 (Patent Document 1) discloses a bookbinding device in which an adhesive is applied to the lower surface of a sheet bundle when the sheet bundle sandwiched between sheet fixing portions passes over a gluing roller. Is disclosed.
[0005]
However, in the bookbinding apparatus, the adhesive is applied by the paper bundle reciprocating on the roller in the longitudinal direction of the back surface of the paper bundle together with the holding means, so that the adhesive is applied at least twice the length of the paper bundle. It requires a width dimension and it is difficult to make it compact. On the other hand, there is a bookbinding apparatus in which the roller is configured to be longer than the length of the sheet bundle, and the adhesive is applied to the spine of the sheet bundle so that the sheet bundle reciprocates in the short direction (the direction of the sheet bundle thickness). In this bookbinding apparatus, since the paper moves in the short direction (thickness direction) of the sheet bundle, the width of the bookbinding apparatus can be reduced.
[0006]
However, in general, these types of bookbinding apparatuses often have a large capacity of the adhesive reservoir for reasons such as reducing the number of times of supplying the adhesive. Particularly, in a bookbinding apparatus of a type in which a sheet bundle is moved in the short direction of the sheet bundle, the roller needs to be long, so that the adhesive reservoir is inevitably long and the capacity is large. If the capacity of the adhesive reservoir is large, it takes time for the stored adhesive to melt, so that there is a problem that the standby time until the operable standby state is prolonged. Further, the amount of the adhesive volatilized from the adhesive reservoir increases, and there is a problem that the odor of the resin or rubber contained in the adhesive melted at a high temperature becomes strong.
[0007]
Patent Document 2 discloses an apparatus in which a roller is heated by electromagnetic induction and moves between the roller and an adhesive reservoir to apply a molten adhesive to the back surface of a sheet bundle. However, this device has a reserve tank and an adhesive reservoir connected thereto, and requires a large motor as a motor for moving a roller and an application unit including the adhesive reservoir. As a result, the entire device is required. Must also be large. In addition, heating of the adhesive is only heating through a ferromagnetic roller by one electromagnetic induction heating coil.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-9-156249 [Patent Document 2]
JP 2003-10748 A
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, a technical problem to be solved by the present invention is to provide a small bookbinding apparatus in which the startup time until standby is short and the generation of the odor of the adhesive is suppressed.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, in order to solve the above technical problems, to provide a bookbinding apparatus having the following configuration.
[0011]
The bookbinding apparatus includes an adhesive reservoir including a ferromagnetic material that stores a hot-melt adhesive, and a ferromagnetic material disposed above the adhesive reservoir such that a lower portion is immersed in the adhesive. A roller and a pinching means for pinching the sheet bundle, wherein the adhesive reservoir and the roller are configured to be integrally movable from a standby position over the entire lower surface of the back surface of the sheet bundle, and are provided via the rotating roller. The molten adhesive is applied to the back surface of the sheet bundle. A first electromagnetic induction heating coil disposed below the adhesive reservoir at the standby position and heating the adhesive reservoir; and a first electromagnetic induction heating coil disposed near the adhesive reservoir roller at the standby position and heating the roller. And a second electromagnetic induction heating coil.
[0012]
In the above configuration, the bookbinding device is a type of bookbinding device that applies a hot-melt adhesive to a sheet bundle to perform bookbinding. A roller is provided above the adhesive reservoir, which is a container for storing the adhesive, and the adhesive is applied to the sheet bundle via the roller. The adhesive is heated by electromagnetic induction heating coils provided at two places.
[0013]
The adhesive reservoir is arranged at a standby position outside the edge of the sheet bundle during standby. Therefore, when the adhesive reservoir is at the standby position, the adhesive reservoir is disposed outside the lower side of the sheet bundle, and therefore, when setting the sheet bundle, the sheet table should be disposed below the holding means. And the paper can be easily fixed. Also, during operation, the adhesive reservoir and the roller move integrally in the longitudinal direction of the sheet bundle. Therefore, it is desirable to reduce the capacity of the adhesive reservoir, and the device can be made compact.
[0014]
Since the first and second electromagnetic induction heating coils are arranged near the case where the adhesive reservoir is at the standby position, the first and second electromagnetic induction heating coils are only provided when the adhesive reservoir is at the standby position. Thereby, the adhesive reservoir is heated. A first electromagnetic induction heating coil is disposed below the adhesive reservoir and heats the adhesive reservoir, while a second electromagnetic induction heating coil is disposed near the roller and heats the roller. I do.
[0015]
Accordingly, the adhesive accumulated in the adhesive reservoir starts to melt around the roller due to the heat generated by the roller, and the roller can rotate before all the adhesive in the adhesive reservoir is dissolved. . That is, since the roller is directly heated by the electromagnetic induction heating coil, heat transfer is good, and the roller can be rotated in a relatively short time after startup. Therefore, the adhesive can be stirred at an early stage, and the time until standby can be shortened. Further, since the temperature of the roller can be easily adjusted by adjusting the amount of current supplied to the electromagnetic induction heating coil, the temperature control can be facilitated and the control response is excellent.
[0016]
Preferably, the apparatus further comprises a temperature detecting means for detecting the temperature of the adhesive accumulated in the adhesive reservoir, and a control means for controlling energization of the first and second electromagnetic induction heating coils. When the temperature of the adhesive reaches a predetermined temperature, the control unit cuts off the current supply to one of the first and second electromagnetic induction heating coils.
[0017]
In the above configuration, for example, a detecting means such as a thermocouple detects the temperature of the adhesive accumulated in the adhesive reservoir, and when the temperature reaches a predetermined temperature, the first or second electromagnetic induction heating is performed. Cut off the current to one of the coils. By interrupting the energization of the electromagnetic induction heating coil, overheating of the adhesive can be prevented. For example, the temperature of the adhesive near the roller is detected, and when the temperature reaches a predetermined temperature, the second electromagnetic induction heating coil that heats the roller is turned off, so that the adhesive is attached to the surface of the roller. It is possible to prevent the adhesive from overheating and prevent the adhesive from burning. Therefore, since the adhesive is thinly attached to the surface of the roller, it is possible to prevent the adhesive on the surface of the roller which is easily overheated from burning.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
DESCRIPTION bookbinding apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0019]
Figure 1 is an external perspective view of a bookbinding apparatus according to an embodiment of the present invention. The bookbinding apparatus 1 is a substantially box-shaped apparatus, and has a housing composed of a front plate 10 extending from the front to the upper surface of the main body and a rear plate 11 extending from the rear to the upper surface of the main body. The front plate 10 and the rear plate 11 are fixed to frames 28, 29, 41a, 41b (see FIG. 7) provided inside the main body as described later. At the rear of the rear plate 11, a rear cover 12 is provided, which covers a book cover (110x in FIG. 20A) and the movable plate 46 protruding from the rear plate 11, and moves the cover 110x downward. bent is constituted by inclined walls so as to retract (see Fig. 20 (a) and (c)).
[0020]
The external configuration of the bookbinding apparatus 1 includes a front plate lower door 13 provided at the lower part of the front plate 10 so as to be openable and closable, an operation knob 14 for opening and closing a clamp 18 for holding a sheet bundle in use, and a bookbinding device. A cover stand 15 for arranging a cover to be used and an operation panel 16 are provided.
[0021]
A clamp 18 is provided on the upper surface of the main body. The clamp 18 is composed of two substantially rectangular plates parallel to each other and arranged in a vertical direction from the gap 17 provided on the upper surface of the main body to the outside of the main body, and has a fixed clamp 18a and a movable clamp 18b. By operating the operation knob 14 as described above, the movable clamp 18b is driven to change the distance between the two, and the bundle of sheets can be fixed and released. At the upper ends of the clamps 18a and 18b, sheet bundle holding members 19a and 19b are provided so as to be detachable. For example, when a vertically long sheet bundle is bound, a portion above the position sandwiched by the clamps 18 is provided. sag bent, so as not to or shift the sheet bundle holds the sheet bundle.
[0022]
Various units such as a coating unit 2, a deodorizing unit 3, a pressure bonding unit 4, and an adhesive supply unit 5 are provided inside the main body, as shown in FIGS. As shown in FIG. 2, the coating unit 2 is normally provided outside the side edge of the clamp 18, and a part thereof can slide below the clamp 18 as described later. ing.
[0023]
The deodorizing unit 3 is a member extending downward from the upper part of the coating unit 2 as shown in FIGS. 2 and 3, and absorbs the adhesive volatilized from the adhesive reservoir 23 and the roller 24 of the coating unit 2. Adsorb to built-in filter.
[0024]
As shown in FIG. 3, the crimping unit 4 is a member provided below the clamp 18, and is configured to be able to move up and down and back and forth as described later. Crimping unit, when the coating unit 2 to move descends so that the bottom of the clamp 18 are coating units 2 can pass.
[0025]
FIG. 4 and FIG. 5 are views showing the positional relationship when the application unit is at the standby position. Coating unit 2 and the clamp 18 are provided together in each of the two frames 28 and 29. The front frame 28 is a frame having a U-shaped cross section. The front frame 28 fixes and holds the fixing clamp 18a and functions as a rail when the adhesive reservoir 23 of the application unit moves. The rear frame 29 is a frame having a U-shaped cross section, has a mechanism for moving the movable clamp 18b, and holds a rail shaft 33 which is a guide when the adhesive reservoir 23 moves. ing.
[0026]
In the standby position, the coating unit 2 is located outside the side end of the clamp 18 and does not extend below the clamp 18. The coating unit includes an electromagnetic induction heating coil 20 attached to a holding plate 20a below the adhesive reservoir, and a roller electromagnetic induction coil attached to a holding plate 20c provided between the front frame 28 and the rear frame 29. A heating coil 20b is provided as the heating means. When the adhesive reservoir 23 is at the standby position, the electromagnetic induction heating coil 20 causes the ferromagnetic material in the adhesive reservoir 23 to be induction-heated in a non-contact state with the adhesive reservoir 23 so that the adhesive reservoir 23 is heated. Heat the adhesive accumulated in the. When the adhesive reservoir is at the standby position, the roller induction heating coil 20b heats the adhesive existing around the roller by inductively heating the roller. Although the roller induction heating coil 20b is disposed above the roller, it is at a standby position for the roller and the adhesive reservoir, and therefore does not hinder the application of the adhesive to the back surface of the sheet bundle.
[0027]
A roller 24 is provided above the adhesive reservoir 23 so as to be partially immersed in the adhesive. The roller 24 is made of a ferromagnetic material capable of induction heating, and is supported by a holding member 25 provided in the adhesive reservoir 23. The roller 24 is driven to rotate by an application roller rotation motor 21 connected to a shaft 22.
[0028]
A connecting member 26 extending upward is provided at an end of the adhesive reservoir 23, and a roller 27 provided at the end thereof is engaged with a rail 28a of the front frame. A guide 34 is provided at the opposite end of the adhesive reservoir, and engages with a rail shaft 33 provided on the rear shaft 29. By these two engagements, the adhesive reservoir 23 is slidably mounted along the frames 28 and 29, and is configured to be able to pass below the clamp 18 provided on the frames 28 and 29.
[0029]
When the adhesive reservoir 23 is slid along the frame, the sensor is provided for detecting the position. As shown in FIG. 5, the sensor 31 is disposed on a sensor holding frame 30 different from the frame holding the adhesive reservoir 23. The sensor 31 is formed of a photo interrupter, and outputs a signal at a timing when the sections 32 provided on the guide section 34 pass through predetermined positions.
[0030]
FIG. 6 is a perspective view showing a main configuration of the crimping unit. As described above, the crimping unit 4 is configured to be able to move as a whole in the vertical direction indicated by the arrow 211 and in the front-rear direction indicated by the arrow 212. The crimping unit includes a fixed plate 43 provided on the base 48, the cover 15 provided on the near side of the fixed plate 43, and a movable plate 46 provided on the far side of the fixed plate 43.
[0031]
The fixing plate 43 is a member for abutting and fixing the lower surface of the sheet bundle at the time of operation, and has its upper surface subjected to a smoothing process such as a fluororesin coating so that an adhesive does not adhere at the time of bookbinding. ing. A holding member 44 is provided at the front end of the upper surface of the fixed plate 43, and cooperates with the movable plate 46 to bend and form the cover at the time of bookbinding, as described later.
[0032]
A shooter 45 is provided on the front side of the fixing plate 43, and discharges a finished bookbinding to the outside of the apparatus as described later. Further, at both ends of the shooter 45 has connecting member 47 is provided, and holds the cover base 15. That is, a gap 45a is provided between the fixing plate 43 and the cover board 15, and the finished bookbinding is discharged to the outside of the apparatus through the gap 45a (see FIG. 20).
[0033]
The movable plate 46 is provided so as to be slidable as indicated by an arrow 210, and can change the distance between the front end 46a of the movable plate 46 and the pressing member 44 provided on the fixed plate. That is, as described later, in order to ensure the adhesion between the cover and the sheet bundle, the sheet bundle is sandwiched between the front end portion 46a of the movable plate 46 and the pressing member 44 and pressed.
[0034]
The driving mechanism of the clamp will be described with reference to FIG. As described above, the clamp has the fixed clamp 18a fixed to the front frame 28 and the rear frame 29 provided with a drive mechanism for the movable clamp 18b. The movable clamp 18b moves so as to change the distance between the movable clamp 18b and the fixed clamp 18a by operating the operation knob 14, and clamps and fixes the sheet bundle existing between them.
[0035]
By driving the operation knob 14 to rotate, the screw shaft 36 connected to the shaft of the operation knob 14 by the belt 35 rotates. The driving force of the screw shaft 36 is transmitted to another screw shaft 37 by the belt 40, and both are driven in cooperation. The screw shafts 36 and 37 are screwed with a holding plate to which the movable clamp 18b is fixed, and when the screw shafts 36 and 37 rotate, the movable clamp 18b is driven together with the holding plate.
[0036]
Guide shafts 39a and 39b are provided between the movable clamp 18b and the fixed clamp 18a. When the movable clamp 18b is driven along the guide shafts 39a and 39b, the movable clamp 18b becomes a fixed clamp 18a. and it is always kept parallel. The guide shaft 39a on the left side when viewed from the front of the bookbinding apparatus 1 serves as a reference position in the left and right direction of the sheet bundle as described later, and together with a fixed clamp that determines the reference position in the front and rear direction, determines the holding position of the sheet bundle. to.
[0037]
A section 38 is provided at an end of the holding plate. The section 38 cooperates with a sheet bundle thickness sensor 34 composed of a photo interrupter to detect whether the sheet bundle held by the clamp 18 is thinner than a predetermined thickness. That is, when the sheet bundle held by the clamp 18 is thicker than the predetermined thickness, the section 38 does not reach the sheet bundle thickness sensor 34 and the sheet bundle thickness sensor 34 is not shut off, but is thinner than the predetermined thickness. case, the movable clamp 18b spacing between the fixed clamp 18a is shortened, to cut off the sheet bundle thickness sensor 34. The thickness of the sheet bundle, as will be described later, it is used in determining the direction of rotation of the roller 24 at the time of adhesive application.
[0038]
FIG. 8 shows a state diagram of the movement of the adhesive reservoir. As described above, the adhesive reservoir 23 is configured to be slidable in a state where the adhesive adhered to the surface of the roller 24 is in contact with the lower edge of the sheet bundle 100 held by the clamp 18 and detects the position thereof. sensors for is provided. In the bookbinding apparatus 1 according to the present embodiment, as shown in FIG. 8, the sensors are disposed on the sensor holding frame 30 fixed between the right frame 41a and the left frame 41b for fixing the front frame and the rear frame. that. The sensors include an adhesive reservoir position sensor A (31a) for detecting the presence of the adhesive reservoir at a standby position, an adhesive reservoir position sensor C (31c) for detecting the presence of the adhesive reservoir 23 at the maximum movement position, And an adhesive position sensor B (31b) provided at an intermediate portion thereof. These sensors detect the position by cutting off the sensors 32 provided in the adhesive reservoir with the movement of the adhesive reservoir 23.
[0039]
Further, an adhesive supply unit 5 for replenishing the adhesive reservoir 23 with the adhesive is provided at the maximum movement position of the adhesive reservoir 23 indicated by a broken line 2x in FIG. The adhesive supply unit 5 stores the granular adhesive in the hopper 51 and puts a predetermined amount into the adhesive reservoir 23 at an appropriate timing.
[0040]
FIG. 9 shows the configuration of the adhesive supply unit. The adhesive supply unit 5 includes a hopper 51 for storing granular adhesive, a duct 52 connected to a lower portion of the hopper 51, and a charging port 56 for charging the adhesive into the adhesive reservoir 23. In the duct 52, partition grooves 57a and 57b are provided at two positions, and partition plates 55 are provided in the partition grooves 57a and 57b, respectively. The partition plate 55 includes a first partition plate 55a and a second partition plate 55b from the side closer to the hopper. The first partition plate 55a and the second partition plate 55b each have a shape in which a part of a disk is cut out, and are arranged in parallel so that these notches do not overlap. It is fixed by a shaft 54 at the center. The shaft 54 is connected to a partition plate driving motor 53. When the motor 53 is driven, the first partition plate 55a and the second partition plate 55b rotate integrally.
[0041]
The adhesive supply unit 5 supplies a predetermined amount of the granular adhesive stored in the hopper 51 to the adhesive reservoir 23 by controlling the rotation position of the first partition plate 55a and the second partition plate 55b. .
[0042]
FIG. 10 is a drive explanatory diagram of the adhesive supply unit in the adhesive supply. In the initial state, as shown in FIG. 10A, the two first partition plates 55a and the second partition plate 55b are arranged so as to close the opening of the duct 52, respectively. Therefore, the granular adhesive 105 from the hopper 51 remains upstream of the first partition plate 55a.
[0043]
Next, when the first partition plate 55a and the second partition plate 55b rotate 90 degrees in the direction of the arrow 200 about the rotation center 54c, the state shown in FIG. 10B is obtained. In this state, as for the first partition plate 55a, the notch portion is located at the opening portion, so that the opening portion is opened, and the granular adhesive 105 moves to the intermediate duct 57 as shown by the arrow 201. However, in this state, since the second partition plate 55b closes the opening, the second partition plate 55b cannot move downstream.
[0044]
When the first partition plate 55a and the second partition plate 55b rotate 90 degrees about the rotation center 54c in the direction of the arrow 200 from this state, the state shown in FIG. 10C is obtained. In this state, since the opening portions of both the first partition plate 55a and the second partition plate 55b are closed, the particulate adhesive exists upstream of the intermediate duct 57 and the first partition plate 55a of the duct. However, the adhesive 105a present in the intermediate duct 57 is separated from the adhesive 105 present upstream from the adhesive 105a by the first partition plate 55a.
[0045]
In this state, when the first partition plate 55a and the second partition plate 55b rotate 90 degrees about the rotation center 54c in the direction of the arrow 200, the state shown in FIG. In this state, as for the second partition plate 55b, the notch portion is located at the opening portion, so that the opening portion is opened, and the adhesive 105a present in the intermediate duct 57 is inserted into the input port 56 as shown by the arrow 202. headed move. In addition, since the first partition plate 55a closes the opening, the adhesive 105 existing in the duct does not move toward the inlet 56. That is, only the adhesive 105a existing in the intermediate duct 57 moves to the inlet. Thus, by setting the capacity of the intermediate duct 57 to one replenishment amount, an appropriate amount is automatically supplied to the adhesive reservoir 23.
[0046]
Next, the deodorizing unit 3 will be described. As described above, the deodorizing unit 3 sucks the adhesive volatilized from the adhesive reservoir 23 and the roller 24 of the application unit 2 and adsorbs the adhesive on the filter. Specifically, the filter 61 is provided in a duct 64 which is a tubular member provided with a suction port 60 and a discharge port 63, which is an intermediate portion thereof. As the filter 61, a known filter that adsorbs components of the adhesive can be used.
[0047]
An exhaust fan 62 is provided near the outlet 63, and discharges air outward from the outlet 63. As a result, the air flow is sucked from the suction port 60, passes through the filter 61, and is discharged to the discharge port 63. The suction port 60 is located above the adhesive reservoir 23 and the roller 24, and sucks air containing a volatile component of the adhesive from these. The air sucked from the suction port 60 passes from the front surface to the rear surface of the filter 61 through a gap 64a provided in the duct 64, and at this time, the adhesive component is adsorbed and removed. The air that reaches the gap 64b on the opposite side of the gap 64a through the filter 61 reaches the outlet 63 by suction of the fan 62, and is discharged from the outlet 63. Thus, the discharged air has a reduced amount of the adhesive component. Therefore, emission of odor due to heating of the adhesive can be suppressed.
[0048]
Next, the configuration of the adhesive reservoir 23 and the rollers 24 will be described. Since the adhesive reservoir 23 heats the adhesive through the electromagnetic induction heating coil 20, it is necessary that at least a part of the adhesive reservoir 23 is provided with a ferromagnetic material. Further, since the roller 24 is heated by the roller electromagnetic induction heating coil 20b, it is preferable that the roller 24 be made of a ferromagnetic material and be provided in a hollow shape in order to reduce the cross-sectional area and improve the heating efficiency. In the adhesive reservoir 23 according to the present embodiment, the container main body 23a is made of aluminum which is a non-ferromagnetic substance having good thermal conductivity, and a ferromagnetic heating plate 72 is provided on the bottom surface of the container main body 23a. Further, a plurality of fins 70 are provided on the inner surface of the container main body 23a, so that the contact area between the container main body 23a and the adhesive is increased. With this configuration, when the adhesive is heated, the heat of the heating plate 72 is transmitted to the container main body 23a made of aluminum having good heat conductivity, and the adhesive is efficiently heated over a wide area. With this configuration, since the adhesive is uniformly heated and the container body 23a is not directly heated, the contact portion between the adhesive and the container body 23a is prevented from being overheated and scorched. It is.
[0049]
Further, the container body 23a is configured such that the bottom inner surface 23b has a shallow periphery and a central portion where the rollers 24 are arranged is deepest. With this configuration, when the adhesive in the adhesive reservoir 23 is consumed, the adhesive gathers in the vicinity of the roller 24, and the roller 24 is easily immersed in the adhesive. there.
[0050]
Further, two thermocouples 71a and 71b are provided in the container body 23a of the adhesive reservoir 23, so that the temperature of the adhesive is measured. One of the two thermocouples 71a and 71b is a temperature detection thermocouple 71a, and measures the temperature of the adhesive in a deep portion of the container body 23a. By the output from the thermocouple 71a, the supply and stop of the current to the heating coil 20 are switched so as to maintain the proper use temperature of the adhesive used.
[0051]
On the other hand, another thermocouple is a liquid detection thermocouple 71b, which measures the temperature of the adhesive in a shallow portion of the container body 23a. The thermocouple 72b controls the CPU 76 (see FIG. 14) which outputs a signal indicating that the detected temperature has become equal to or lower than a predetermined value because the adhesive has been consumed and the liquid level has dropped below the thermocouple. to send to. Upon receiving this signal, the CPU operates the adhesive supply unit 5 to replenish the adhesive.
[0052]
As shown in FIG. 12, the roller supported by the adhesive reservoir 23 has a main body 24c and a jaw 24b provided concentrically with the main body 24c and having a larger diameter than the main body 24c. On both sides of the roller 24, squeegees 69 for scraping off excess adhesive adhered to the surface of the roller 24 are arranged.
[0053]
In this way, by the interaction with the roller 24 having the jaw and the clamp 18 to which one of them is fixed, the reference position with respect to the sheet bundle 100 can be determined uniformly, and the adhesive can be efficiently attached. The reference position of the sheet bundle in the bookbinding apparatus according to the present embodiment will be described with reference to FIG. As described above, the clamp 18 has the fixed clamp 18a disposed on the near side. Therefore, when a sheet bundle is set, the rear end position of the fixed clamp 18a is always the reference position R that matches the front end of the sheet bundle. Therefore, the roller 24 for applying the adhesive to the spine of the sheet bundle is arranged such that the jaw 24b is located on the near side by the distance A from the reference position R. As described above, by using the roller 24 having the jaw 24b, the adhesive 106a adhered to the surface of the jaw 24b adheres not only to the bottom surface 106 of the sheet bundle 100 but also to the lowermost part of the front surface of the sheet bundle 100. to. Thus, the width of the adhesive applied to the lowermost portion of the front surface of the sheet bundle can be easily adjusted by the height of the jaw 24b. By applying the adhesive to the lowermost portion of the front surface of the sheet bundle in this manner, the adhesion between the sheet bundle and the cover can be further strengthened, and a finish having strength can be obtained.
[0054]
Next, the operation of the bookbinding apparatus according to the present embodiment will be described. The whole operation of the bookbinding apparatus 1 is controlled by the CPU 76, and various sensors for detecting the control state and a motor for driving each member are provided. FIG. 14 is a block diagram illustrating a control system of the bookbinding apparatus according to the present embodiment.
[0055]
The bookbinding apparatus according to the present embodiment will be described later in addition to the sheet bundle thickness sensor 34, the adhesive reservoir position sensors A to C (31a to 31c), the liquid temperature detection thermocouple 71a, and the liquid amount detection thermocouple 71b. A crimp clamp stop sensor 75 (see FIG. 19), a crimp clamp upper sensor 73, and a crimp clamp lower sensor 74 (not shown) are provided. The crimp clamp upper sensor 73 and the crimp clamp lower sensor 74 are sensors for detecting upper and lower end positions when the crimp unit 4 moves up and down.
[0056]
The bookbinding apparatus according to the present embodiment includes, as drive sources, the adhesive roller moving motor 78, the crimping clamp front-rear movement motor 79, the crimping clamp vertical movement motor, in addition to the above-described coating roller rotation motor 21 and partition plate driving motor 53. 80, various motors of a movable plate drive motor 83 are provided. The adhesive reservoir moving motor 78 is a motor for moving the adhesive reservoir 23 of the application unit 2. The crimping clamp longitudinal motor 79 and the crimping clamp vertical motor 80 are motors used as driving sources when the crimping unit 4 moves up and down and back and forth. The movable plate drive motor 83 is a motor for driving the movable plate 46 of the crimping unit 4.
[0057]
Further, the bookbinding apparatus according to the present embodiment includes an operation panel 16 as an operation unit, a ROM 81 and a RAM 82 functioning as a storage area and a calculation area of a program related to drive control, an electromagnetic induction heating coil 20, and a roller electromagnetic induction heating coil 20b. High-frequency power sources 77a and 77b for supplying high-frequency currents are provided.
[0058]
FIG. 15 is a flowchart illustrating a flow of a bookbinding operation of the bookbinding apparatus according to the present embodiment. When the main power supply is turned on, the bookbinding apparatus first energizes the two electromagnetic induction heating coils to heat the adhesive reservoir and the rollers. When it is detected by the thermocouple 71a that the adhesive in the vicinity of the roller has melted and the temperature has reached a predetermined temperature, energization of the roller electromagnetic induction heating coil 20b is controlled, and the application roller rotation motor 21 is driven to drive the roller. 24 is rotated (standby state). By preventing overheating of the roller during heating as described above, it is possible to prevent the adhesive that has thinly adhered to the surface of the roller from scorching.
[0059]
FIG. 21 is a diagram showing the flow of the temperature control of the adhesive in the standby state. As shown in FIG. 21, the thermocouple 71a detects at a predetermined timing whether or not the temperature of the adhesive is lower than a predetermined temperature (# 30). When the temperature is not lower than the predetermined temperature, that is, when the temperature is equal to or higher than the predetermined temperature, it is checked whether the roller electromagnetic induction heating coil 20b is energized (# 31), and the roller electromagnetic induction heating coil 20b is energized. In this case, the energization is cut off (# 32). On the other hand, when the energization of the roller electromagnetic induction heating coil 20b is cut off, the current value of the electromagnetic induction heating coil 20 for heating the adhesive reservoir is reduced to prevent the adhesive from overheating.
[0060]
The bookbinding apparatus 1 according to the present embodiment is configured such that the capacity of the adhesive reservoir is small as described above, uses electromagnetic induction heating with good thermal efficiency, and immediately after power-on, immediately after the power is turned on, the roller electromagnetic induction heating coil 20b Can directly heat the roller, so that the adhesive in the vicinity of the roller is melted, and the time required to enter the standby state before all of the adhesive stored in the adhesive reservoir is melted is reduced by the conventional bookbinding device. This can be significantly reduced. Furthermore, since the amount of the adhesive component that evaporates is small and the evaporating adhesive component can be adsorbed by the deodorizing unit 3, the odor can be prevented from being emitted. In the standby state, the following bookbinding operation is performed.
[0061]
First, the CPU 76 waits in the standby state until the switch on the operation panel 16 is turned on. When the switch is turned on (# 11), the CPU 76 drives the crimping clamp vertical movement motor 80 until the detection by the crimping clamp upper sensor 73 is performed, and raises the crimping unit 4 (# 12). This state is shown in FIG. As shown in FIG. 16A, in the standby state, since the pressure bonding unit 4 is lowered, the lower surface reference of the sheet when setting the sheet bundle 100 on the clamp 18 is not clear. The crimping unit 100 is raised, and the lower surface reference is set so that the distance between the lower end of the clamp 18 and the fixing plate 43 is a predetermined distance (8 mm). Then, as shown in FIG. 16, the lower end of the sheet bundle 100 is abutted against the fixing plate 43, and the sheet bundle is fixed to the clamp 18 by the operation knob 14 (# 13).
[0062]
When the sheet bundle 100 is set on the clamp 18, the switch on the operation panel 16 is pressed again to turn on the switch (# 14). When the switch is turned on, the CPU 76 drives the crimp clamp vertical movement motor 80 until the detection by the crimp clamp lower sensor 73 is performed, and lowers the crimp unit 4 (# 14). The lowering of the crimping unit 4 secures an interval for moving the adhesive reservoir between the clamp 18 and the crimping unit, and sets the cover for case binding with a cover (# 17). It is. Therefore, in the case of glue binding without a cover, the switch on the operation panel 16 may be turned on immediately without setting the cover (# 18).
[0063]
The cover is set by placing the cover on the cover stand 15 and the movable plate 46 of the pressure bonding unit 4 as described above. As described above, in the bookbinding apparatus according to the present embodiment, the front side of the clamp 18 is the fixed clamp 18a, so that the cover can be easily aligned. That is, as shown in FIG. 17, when the bound paper has a predetermined size, the height dimension M is determined uniformly. As described above, the rear end position of the fixed clamp 18a, which is the reference position R, always coincides with the front end of the sheet bundle 100. Therefore, the distance N from the reference position R to the front end 110a of the cover 110 always coincides with the height M of the sheet bundle regardless of the thickness of the sheet bundle to be bound. In other words, regardless of the thickness of the bundle of sheets to be bound, the position on the front cover 15 where the front end 110a of the cover 110 should be uniformly determined. Therefore, the display when the standard paper is used on the paper table 15 can be definitely displayed, and the alignment when setting the cover can be facilitated.
[0064]
When the switch on the operation panel 16 is turned on after setting the cover 110 as necessary, the CPU 76 drives the adhesive reservoir moving motor 78 to move the adhesive reservoir 23. As the adhesive reservoir 23 moves, the adhesive is applied to the spine of the sheet bundle 100 via the rollers 24. At this time, the amount of adhesive applied differs depending on the thickness of the sheet bundle in the rotation direction of the roller. When the thickness of the sheet bundle is thin, the amount of adhesive applied to the back of the sheet bundle decreases, and the adhesive force is reduced. become weak. Thus, in this embodiment, it controls the rotation direction of the roller 24 as follows. That is, the thickness of the sheet bundle is discriminated and determined by the sheet bundle thickness sensor 34 (see FIG. 7) depending on whether or not the thickness is smaller than the predetermined thickness.
[0065]
As shown in FIG. 18A, when the thickness of the sheet bundle is thicker than a predetermined thickness (0.7 mm), the rotation direction is changed depending on the forward path and the backward path. It is forward with respect to the bundle. That is, on the outward path in which the roller 24 moves in the direction indicated by the arrow 205, the roller rotates in the direction indicated by the arrow 220, and on the return path in which the roller 24 moves in the direction indicated by the arrows 206 and 207, the roller moves in the direction indicated by the arrow 221. Rotates. Each of these rotation directions is a direction that is forward with respect to the moving direction of the roller 24, and is a direction that sequentially supplies the adhesive adhered to the surface of the roller 24 to the back portion of the sheet bundle. is there. The switching of the rotation direction of the roller 24 is performed by a signal from the adhesive reservoir position sensor C31c (see FIG. 8).
[0066]
As shown in FIG. 18A, when the signal from the adhesive reservoir position sensor B31b is input during the return path, the CPU 76 stops the rotation of the roller 24. By stopping the roller in the vicinity of the end of the sheet bundle 100 in this manner, excessive adhesion of the adhesive to the side end of the sheet bundle 100 due to scraping of the adhesive at the side end can be prevented. .
[0067]
As shown in FIG. 18B, when the thickness of the sheet bundle is smaller than a predetermined thickness (0.7 mm), the sheet bundle is rotated in the same direction without changing the rotation direction depending on the forward path and the backward path. That is, in the forward path in which the roller 24 moves in the direction indicated by the arrow 205, the roller rotates in the direction indicated by the arrow 220 as in the case of (a), and the return path in which the roller 24 moves in the direction indicated by the arrows 206 and 207 is as follows. The roller rotates in the direction indicated by the arrow 223. By setting the rotation direction of the roller in this way, the direction is such that the forward direction is in the forward direction with respect to the moving direction of the roller 24, and the backward direction is in the direction opposite to the moving direction of the roller 24. Orientation. That is, in the forward path, the adhesive is rotated in such a direction as to sequentially supply the adhesive adhered to the surface of the roller 24 to the spine of the sheet bundle, and in the reverse path, the adhesive adhering to the surface of the roller 24 is scraped out to the spine of the sheet bundle. Rotate to go. As a result, the amount of the adhesive applied on the outward path is increased, and the adhesive strength is increased.
[0068]
Also in this case, the rotation of the roller 24 is stopped in the middle of the return path in order to prevent a large amount of adhesive from adhering to the side end of the sheet bundle 100.
[0069]
The reason why the predetermined thickness is set to 0.7 mm is that a suitable range is derived by the following test. As a test method, a sheet and a cover having a thickness of 0.1 mm were used, the thickness of the sheet bundle was changed by changing the number of sheets to be bundled, and the bookbinding state when an adhesive was applied was inspected. The determination as to whether or not the adhesive was insufficient was based on whether or not the sheet and cover were separated when pulled, and if the cover was torn without peeling, it was determined that the bonding was sufficient. The determination as to whether the adhesive was excessive was made by visual observation, and the adhesive protruding was determined in two stages of excessive and slight excessive. Table 1 shows the results. From the above test, it was determined that the thickness of the sheet bundle was 0.7 mm as the boundary, and the predetermined thickness was set to 0.7 mm.
[0070]
[Table 1]

[0071]
In the above step, when the adhesive reservoir returns to the standby position and receives a signal from the adhesive reservoir position sensor A31a, the CPU 76 drives the crimp clamp vertical movement motor 80 until the detection by the crimp clamp upper sensor 73 is performed. The unit 4 is raised, and then the movable plate driving motor 83 is driven to move the movable plate 46 in the direction of the pressing member 44 to compress the cover 110 and the sheet bundle 100 (# 20).
[0072]
As shown in FIG. 19, the pressing unit presses the sheet bundle 100 using two members, a pressing member 44 and a movable plate 46 fixed on the fixing plate 43. At this time, the movable plate 46 is driven by the movable plate driving motor 83. However, if the driving force of this motor is directly transmitted to the movable plate 46, there arises a problem that the pressure force varies depending on the thickness of the sheet bundle 100. Therefore, in the present embodiment is configured as follows driving mechanism of the movable plate 46.
[0073]
The driving force of the movable plate drive motor 83 is transmitted to the movable plate 46 via two blocks 87 and 88 opposed to each other with a spring 85 interposed therebetween. That is, the first block 87 is provided on the movable plate side, and the second block 88 is provided on the movable plate drive motor 83 side. The distance between the two can be changed by the support shaft 84 penetrating both. Has become. Since the support shaft 84 is inserted into the spring 85 and connects the both, the two blocks 87 and 88 are urged in directions away from each other. Both ends of the support shaft are large diameter portions 84a, which regulate the maximum distance between the blocks 87 and 88. The crimp clamp stop sensor 75 composed of a photo interrupter is provided on the second block 83 side, and the cutout 86 is provided on the first block side at a position corresponding to the crimp clamp stop sensor 75.
[0074]
Therefore, when the movable plate drive motor 83 is driven to move the second block 88 toward the fixed plate 43, the first block 87 moves together with the second block 88 by the urging force of the spring 85. Therefore, the movable plate 46 when the movable plate driving motor 83 is driven to move. On the other hand, when the leading end of the movable plate 46 contacts the sheet bundle or the holding member 44, the movable plate 46 cannot move any more, so that the second block is pushed by the second block 88 and the spring 85 is pushed. by contract, the distance between both blocks 87 and 88 is absorbed by shorter.
[0075]
As shown in FIG. 19A, when the pressure bonding unit 4 moves up and the cover and the sheet bundle come into contact with each other, the adhesive 106 applied to the spine of the sheet bundle 100 is pressed to the side where the pressing member 44 does not exist. It protrudes (106b). In this state, when the movable plate 46 moves to the pressing member side, the movable plate 46 is located above the fixed plate 43, so that the cover 46 is bent upward, and the protruding adhesive 106b is removed from the sheet bundle. It adheres to the lowermost part of the back side of 100.
[0076]
In this state, the movable plate driving motor 83 continues to be driven in the direction indicated by the arrow 207 even when the leading end of the movable plate 46 abuts on the sheet bundle 100. In this case, as described above, the interval between the two blocks 82 and 83 becomes shorter, and finally, the section 86 cuts off the photo interrupter (the crimp stop sensor 75). CPU76, which has received this signal stops the driving of the movable plate driving motor 83. With such a configuration, the sheet bundle 100 can always be pressed with a uniform pressure regardless of the thickness of the sheet bundle 100.
[0077]
When a predetermined time elapses until the adhesive is solidified by the crimping unit 4, the CPU 76 opens the crimping unit 4 (a) as shown in FIG. The crimping unit 4 is lowered (b) by driving the clamp up-down movement motor 80 as shown by the arrow 230, and then the crimping clamp back-and-forth movement motor 79 is driven to retract the crimping unit 4 as shown by the arrow 231 ( c) (# 21). When the pressure bonding unit 4 retreats, the shooter 45 is located immediately below the sheet bundle. Inside the bookbinding apparatus, a slide 90 is provided at a position near the retracted shooter 45, and the booklet from the shooter 45 is opened by opening the front cover lower cover 13 as shown by an arrow 209 in FIG. A discharge passage to the outside of the device is formed.
[0078]
In this state, when the operation knob 14 is operated to release the clamp as shown by the arrow 232, the bookbinding 120 shown in FIG. 20D passes through the gap 45a provided on the front side of the fixing plate 43 of the crimping unit 4. Then, it falls on the shooter 45, slides down on the slide 90, and is discharged out of the bookbinding apparatus 1.
[0079]
As described above, according to the bookbinding apparatus according to the present embodiment, the adhesive reservoir 23 is configured to be heated only at the standby position, and the electromagnetic induction having high thermal efficiency is used as the means. It can be configured to move in the longitudinal direction of the sheet bundle. Therefore, the adhesive reservoir 23 can be made small, the rise time can be shortened, and the odor of the adhesive volatilized from the adhesive can be reduced.
[0080]
Further, since the adhesive reservoir 23 is composed of a non-ferromagnetic body and a heating plate, the adhesive reservoir main body is not directly heated, thereby preventing the adhesive from being overheated at the contact portion with the adhesive. Can be done without causing scorching. Further, since the roller is also made of a non-ferromagnetic material, it is possible to prevent the adhesive from overheating on the surface of the roller.
[0081]
Further, since the bottom inner surface of the adhesive reservoir has a downward inclined structure toward the position where the roller is disposed, the roller is easily immersed in the adhesive.
[0082]
The present invention is not limited to the above embodiment, but can be implemented in various other modes.
[Brief description of the drawings]
1 is an external perspective view of the bookbinding apparatus according to an embodiment of the present invention.
It is a front view showing a main portion internal structure of the binding apparatus of FIG. 1; FIG.
3 is a left side view showing a main portion internal structure of the binding apparatus of Figure 1.
[4] the coating unit is a front view showing a positional relationship when present in a standby position.
[5] the coating unit is a left side view showing a positional relationship when present in a standby position.
FIG. 6 is a perspective view showing a configuration of a main part of the crimping unit.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a clamp driving mechanism.
FIG. 8 is a state diagram of the movement of the adhesive reservoir.
9A and 9B are diagrams illustrating a configuration of an adhesive supply unit, wherein FIG. 9A is a plan view and FIG. 9B is a right side view.
10 is a driving state transition diagram of the adhesive supply unit in the adhesive supply.
11A and 11B are diagrams showing a positional relationship of the deodorizing unit, wherein FIG. 11A is a left side view of a main part, and FIG. 11B is a front view of a main part.
12A and 12B are diagrams illustrating the configuration of an adhesive reservoir and a roller, wherein FIG. 12A is a plan view and FIG. 12B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
13 is a diagram for explaining a contact position between the roller and the paper stack.
14 is a block diagram showing a control system of the bookbinding apparatus according to this embodiment.
It is a flow diagram showing the flow of the bookbinding operation of FIG. 15 bookbinding apparatus according to this embodiment.
16A is a diagram illustrating a lowered position of the pressure bonding unit, and FIG. 16B is a diagram illustrating a state where a sheet bundle is set after the pressure bonding unit is raised.
FIG. 17 is a diagram illustrating a reference position in a cover set.
18 is a diagram showing the direction of rotation of the rollers in the transfer of the adhesive reservoir.
19 is a diagram for explaining a crimping force control mechanism in the crimping unit.
FIG. 20 is a state transition diagram showing a bookbinding removal process.
FIG. 21 is a diagram illustrating a flow of adhesive temperature control in a standby state.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 bookbinding device 2 coating unit 3 deodorizing unit 4 pressure bonding unit 5 adhesive supply unit 10 front plate 11 rear plate 12 rear cover 13 front lower door 14 operation knob 15 cover table 16 operation panel 17 gap 18 clamp 18a fixed clamp 18b movable Clamps 19a, 19b Sheet bundle holding member 20 Electromagnetic induction heating coils 20a, 20c Coil holding plate 20b Electromagnetic induction heating coil for roller 21 Application roller rotation motor 22 Drive shaft 23 Adhesive reservoir 23a Adhesive reservoir main body 23b Adhesive reservoir bottom surface 24 Application Roller 72 heating plate

Claims (2)

熱溶融性の接着剤を蓄積する強磁性体材料（７２）を含む接着剤溜（２３）と、前記接着剤に下方部が浸漬するように接着剤溜の上方に配置された強磁性体材料からなるローラ（２４）と、用紙束を挟持する挟持手段（１８）とを備え、前記接着剤溜と前記ローラは、前記用紙束の端縁外側の待機位置から前記用紙束の背面下部全域にわたって一体的に移動可能に構成され、回転する前記ローラを介して前記用紙束背面に溶融した接着剤を塗布する製本装置であって、
前記待機位置における接着剤溜の下方に配置され、前記接着剤溜を加熱する第１の電磁誘導加熱コイル（２０）と、
前記待機位置における接着剤溜のローラーの近傍に配置され、前記ローラーを加熱する第２の電磁誘導加熱コイル（２０ｂ）とを備えることを特徴とする製本装置。An adhesive reservoir (23) including a ferromagnetic material (72) for storing a hot-melt adhesive; and a ferromagnetic material disposed above the adhesive reservoir such that the lower portion is immersed in the adhesive. And a pinching means (18) for pinching the sheet bundle. The adhesive reservoir and the roller extend from a standby position outside the edge of the sheet bundle to the entire lower part of the back surface of the sheet bundle. A bookbinding device configured to be integrally movable and to apply a molten adhesive to the back surface of the sheet bundle via the rotating roller,
A first electromagnetic induction heating coil (20) disposed below the adhesive reservoir in the standby position and heating the adhesive reservoir;
A bookbinding apparatus comprising: a second electromagnetic induction heating coil (20b) that is disposed near a roller of the adhesive reservoir at the standby position and heats the roller. 前記接着剤溜内に蓄積されている接着剤の温度を検知する検知手段（７１ａ）と、前記第１及び第２の電磁誘導加熱コイル（２０，２０ｂ）への通電を制御する制御手段（７６）とをさらに有し、前記温度検知手段が前記接着剤の温度が所定温度に達したときは、前記制御手段（７６）は、前記第１または第２の電磁誘導加熱コイルのいずれか一方への通電を遮断することを特徴とする、請求項１に記載の製本装置。Detecting means (71a) for detecting the temperature of the adhesive accumulated in the adhesive reservoir, and control means (76) for controlling the energization of the first and second electromagnetic induction heating coils (20, 20b). And when the temperature detecting means has reached a predetermined temperature of the adhesive, the control means (76) sends a signal to one of the first and second electromagnetic induction heating coils. The bookbinding apparatus according to claim 1, wherein the current supply to the bookbinding apparatus is interrupted.

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