JP2004216050A - Movable body driving mechanism and game machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特にいわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の遊技機には、遊技の雰囲気を盛り上げるために遊技領域を有する遊技盤の前面側に発光素子や電球等の光源が多数設けられている。このうち、発光素子の点灯・点滅による光は指向性に富むため、発光素子は装飾部材等を局部的に発光させるときに使用される傾向にある。また、電球の点灯・点滅による光は指向性に乏しいため、電球は装飾部材等を広範囲に亘って発光させるときに使用される傾向にある。そして、これらの光源は、主として遊技における遊技状態が予め定めた遊技状態となったときに複雑な態様で点灯したり、あるいは点滅したりして遊技の雰囲気を盛り上げるために使用されるのが一般的である。
【0003】
一方、パチンコ機に代表される弾球遊技機には、当たり外れの表示を行う表示装置(可変表示装置等)を有する中央装置を、遊技盤に備えるものがある。かかる可変表示装置としては、液晶表示盤(液晶表示装置)、ブラウン管等の電気的な表示手段や、ドラム若しくはベルト等の機械的な表示手段を用いるものを例示できる。また、このような表示装置を備えた中央装置では枠状の本体部を有するのが一般的である。そして、この本体部は可変表示装置の表示面の上辺に沿って遊技盤から突出させた庇部を含んで構成されると共に、この庇部によって上方から落下してくる遊技球が、可変表示装置の表示面を通過するのを防止するのが一般的である。更に、中央装置では、上方あるいは側方から流入した遊技球を、表示面の下辺に沿って配されるステージ上に導く球通路部(ワープ通路)や、デジタル表示器、ランプ等も設けられることがある。
【0004】
ところが、この種の遊技機におけるデジタル表示器、ランプ等は、単に、遊技状態に連動して駆動するもの過ぎず、面白味に欠けるため、この種の遊技機においては種々の改良がなされている。例えば、特許文献1では、キャラクター人形や動物のような可動体を表示装置の付近に可動的に配設し、遊技機が所定の遊技状態(例えば、リーチ状態等)になったときに、可動体を動かす、という構成の弾球遊技機が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−157757号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、可動体を低速(遊技者が動きを視認できる程度の速度)で動かす必要があり、駆動源としてモーターやソレノイドを用いると、減速機構を用いたり可動体の荷重と駆動源の特性のマッチングを行なったりする必要がある。減速機構を用いる場合は、その種類の選択や部品の決定などの煩わしさがある。また、減速機構などのための設置スペースが余分に必要となり、設置スペースが限られている遊技機においては設計者を悩ませる原因の一つとなっている。可動体の荷重と駆動源の特性のマッチングを行なう場合は、駆動源の型式選択や通電量決定のための試行錯誤の煩わしさがある。なお、第1種始動口や大入賞口は、開閉の様子を遊技者に見せる必要がなく、一瞬で開き一瞬で閉じても構わないため、ソレノイドを用いても大がかりな減速機構は必要ない。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、駆動機構のための設置スペースの確保が容易な可動体駆動機構および遊技機を提供することにある。
本発明の他の目的は、可動体を低速で駆動可能な、可動体駆動機構および第一種始動口への入球の可能性を高める遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の可動体駆動機構は、遊技機に用いられる可動体を、駆動するための可動体駆動機構において、駆動源として、通電により伸縮何れかを行なう通電駆動型アクチュエータを用いることを特徴とする。
【0009】
このように構成された可動体駆動機構によれば、可動体の駆動を、通電によりそれ自体が伸縮する通電駆動型アクチュエータにより行なうため、可動体の駆動をモーターやソレノイドを用いた場合に比べ構造を簡易化することができる。
請求項2記載の可動体駆動機構は、請求項1記載の可動体駆動機構において、前記通電駆動型アクチュエータは、形状記憶を有することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の可動体駆動機構は、請求項1記載の可動体駆動機構において、前記通電駆動型アクチュエータは、イオン伝導性高分子を有することを特徴とする。
請求項4記載の遊技機は、遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、該遊技領域に打ち込まれた遊技球を貯留可能な貯留状態、および該貯留状態において貯留した遊技球を前記遊技領域内の所定箇所に排出可能な排出状態に、駆動されることにより変化可能な可動体と、該可動体を駆動する請求項1ないし3のいずれかに記載の可動体駆動機構を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成された遊技機によれば、可動体駆動機構により可動体を貯留状態、排出状態のいずれかに変化させることができるので、遊技興趣が高まる。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の遊技機において、前記貯留した遊技球が、予め設定された所定の複数個になったときに前記可動体が駆動されることを特徴とする。
【0012】
このように構成された遊技機によれば、前記貯留した遊技球が、予め設定された所定の複数個になったときに前記貯留状態から一気に排出されるので、貯留された遊技球によってダイナミックな動きを演出し、遊技者に新鮮なインパクトを与え、遊技機の娯楽性が向上する。
【0013】
請求項6記載の本発明は、請求項4記載の遊技機において、前記貯留状態において予め設定された期間又は適宜変化する不定の期間が経過したときに前記可動体が駆動されることを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、予め設定された期間又は適宜変化する不定の期間が経過したときに前記貯留状態から一気に遊技球が排出されるので、一定の周期に従って、または適宜変化する周期に従って貯留された遊技球によってダイナミックな動きを演出し、遊技者に新鮮なインパクトを与え、遊技機の娯楽性が向上する。
【0014】
請求項7に記載の遊技機は、遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、所定の遊技条件が成立すると駆動される演出のための可動体と、該可動体を駆動する請求項1ないし3のいずれかに記載の可動体駆動機構とを備えたことを特徴とする。
【0015】
このように構成された遊技機によれば、演出のための可動体の駆動を、通電によりそれ自体が伸縮する通電駆動型アクチュエータによって行うため、可動体の駆動をモーターやソレノイドを用いた場合に比べ構造を簡易化することができる。
【0016】
また、所定の遊技条件が成立した際に前記可動体駆動機構が可動体を動かすので、遊技興趣が高まる。
なお、「所定の遊技条件」としては、リーチ状態になった、リーチ状態になる、大当りになった、大当りになる、確変になる等が挙げられる。
【0017】
また、演出のための可動体を、遊技機から連想されるキャラクターもしくはモチーフとし、その人形ないし模型を稼働することもでき、遊技機の演出をより豊かにする事ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。
A.実施例1
(1)パチンコ機1の機械的な構造
本実施例は、遊技機の一具体例として、所謂「セブン機」と称されるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊技機)を例示している。先ず、このパチンコ機1の機械的な構造について、図1〜図5を参照して説明する。
【0019】
パチンコ機1の前面部は、図1及び図2に示すように、主として外枠(本体枠)2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とから構成されている。尚、図1及び図2においては、説明を簡単にするため遊技盤が省略されている。
【0020】
外枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図2参照)3aと下板部とを有し、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0021】
ここで枠体部3aは、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示を省略)及び賞球表示LED基板4d(図5参照)が、右側にストップ表示LED(図2では図示略)及びストップ表示LED基板4f(図5参照)が配設されている。
【0022】
また、下板部は、下端から上方へ中枠3全体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー400a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。
【0023】
さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜きレバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
【0024】
前面枠4は、図1及び図2に示すように、全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。
【0025】
また、この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0026】
上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が装着されている。
【0027】
次に、本実施例の遊技盤10の表面構造について図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図4参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置26と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
【0028】
中央表示装置26は遊技領域11の略中央部に配置されると共に、液晶表示装置(特別図柄表示装置)27aと、液晶表示装置27aを取り囲む状態の額縁状に配置された前面板部(前述の本体部に相当する。)27bと、庇部27cと、樋部900と、2つの可動装置800と、ランプ装置850とを備えている。ここで、庇部27cは、前面板部27bの上方側前面から前方に突出している。また、樋部900は、球通路部905を構成するものであり、平面形状が略コの字状とされ、前面板部27bの左右の側方側前面及び下方側前面から前方に突出している。また、各可動装置800は、可動体の一具体例を示すものであり、樋部900の左右の上端部に連通する状態に配置されている。尚、樋部900、各可動装置800、ランプ装置850等に関する詳細は後述する。
【0029】
液晶表示装置27aは、「表示装置」の一具体例を示すものである。この液晶表示装置27aの映像画面272a上には、1又は複数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域(識別情報表示領域)が形成されている(図示を省略)。すなわち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域が、略横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成されている(図示略)。各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。
【0030】
この液晶表示装置27aは、遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球することにより、その映像画面272aの表示領域(図示略)に表示される各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放される。
【0031】
普通図柄表示装置32は、中央装置26の上部中央に配置されている。この普通図柄表示装置32は、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
【0032】
前記中央装置26の左右斜め下方には、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図5参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32における7セグメント表示器32aが変動表示する。
【0033】
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0034】
特別図柄保留表示LED16aは、中央装置26の上部であって、普通図柄表示装置32の下方の部位の左右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。
【0035】
第一種始動口(普通電動役物)17は、後述する変動入賞装置18と一体化されたもので、中央装置26の下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備えて後述する基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図5参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
【0036】
変動入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とから主に構成されている。
【0037】
また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略斜め左下側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED223が左下入賞口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略斜め右下側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図5参照)が設けられている。そして、この右下入賞口22の下方には複数個の右下入賞口LED224が右下入賞口LED基板22f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。
【0038】
変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図5参照)が設けられている。また、中央装置26の左右斜め上方には、一対のランプ風車24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0039】
次に、遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
【0040】
次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造について図4を参照して説明する。前面枠4(図1及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
【0041】
続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、液晶表示装置27a(図3参照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図5参照)として、裏側遊技装置としての主制御基板340{図6(a)参照}を格納した格納容器としての主制御基板ケース112が配設されている。主制御基板ケース112の背面下側には、発射装置制御部193(図5参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられている。裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御部150(図5参照)として、払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基板ケース118が設けられている。前記主制御基板ケース112の右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着されている。
【0042】
前記中継基板190は、図5にも示すように、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。本実施例においては、主制御基板ケース112、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
【0043】
一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。尚、電源ターミナル基板121には、ラムクリア信号を発生させるためのラムクリアスイッチ(図示を省略)を接続してもよい。
【0044】
また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の上側に配設されている。払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。
(2)パチンコ機1の電子制御装置130
次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御装置130について、図5〜図7を参照して説明する。まず、電子制御装置130は、主制御部140と、信号伝送経路500aにより、その主制御部140に接続された払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)150、特別図柄制御部160、ランプ制御部170及び音声制御部180を含んで構成されている。主制御部140は、主制御基板340を備え、主制御部140以外の上記4つの制御部150、160、170、180はそれぞれ、払出制御基板350、特別図柄制御基板360、ランプ制御基板370、音声制御基板380を備えている。
【0045】
主制御基板340は、図6(a)に示すように、CPU401を含む主回路部400と、入出力回路部500とを備えている(図14参照)。また、図15に示すように、CPU401はCPUコア480を備え、ROM482に格納された制御プログラムにより、RAM481をワークエリアとしてパチンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判定プログラムにより、CPU401が主体となって当否判断制御を行う。
【0046】
主回路部400は、図14に示すように、CPU401、発振部1410、リセット回路部1450、I/Oデコード回路部1420、データバス安定化部1411、及び第1外部入力回路部1430を有している。また、CPU401は、図15に示すように、CPUコア480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェース490、出力制御回路491を備えている。
【0047】
図5に戻り、図6(a)に示す入出力回路部500には前記した信号伝送経路500aが接続され、入出力回路部500からその信号伝送経路500aへ、各制御部150、160、170、180へ処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを送信する。尚、主制御部140から各制御部150、160、170、180へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。また、各制御部140〜180には、電源受電基板410から電源ユニット420、さらには分電基板430を介して電源が供給されており、後述する電源立上げ時のシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
【0048】
中継基板190には、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等が接続され、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部500に接続されている。また、後述する流入検知器40sや通過検知器41sも、入出力回路部500に接続されている。但し、図5の破線に示すように、この流入検知器40sや通過検知器41sを、後述するランプ制御部170{図7(b)を参照}の入出力ポート174に接続することもできる。
【0049】
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700と接続されている。
【0050】
払出制御部150は、図6(b)に示すように、主制御部140と同様の主回路部600及び入出力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700において図5に示す信号伝送経路500aに接続されている。また、入出力回路部700には、賞球払出装置109、発射装置制御部193等が接続されている。
【0051】
特別図柄制御部160は、図7(a)に示すように、演算回路構成要素として、CPU161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポート164と、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)166とを含み、それら演算回路構成要素はバス165により相互に接続して構成され、入出力ポート164において信号伝送経路500aに接続されている。入出力ポート164には、液晶表示装置27aが接続され、CPU161はROM163に格納された制御プログラムにより、RAM162をワークエリアとして中央装置26(液晶表示装置27a等)の作動制御を行っている。
【0052】
ランプ制御部170は、図7(b)に示すように、CPU171と、RAM172と、ROM173と、入出力ポート174とを備えた演算回路構成要素、及び、駆動回路176を含んで構成されている。そして、これらの要素(171、172、173、174及び176)はバス175により相互に接続して構成され、入出力ポート174において信号伝送経路500aに接続されている。そして、入出力ポート174には、図5に示す枠飾りランプ基板4gと、各種ランプ基板261f、262fと、各種LED基板4d、4f、21f、22f等が接続されている。これら各基板にランプあるいはLED(前述のランプ装置850を構成するLEDも含む。)が1又は複数個接続される。これらのランプ等はゲームの進行に対応して点灯・消灯または点滅する。更に、ランプ制御部170は、駆動回路176に接続された可動装置(可動体)800の駆動制御や、その他の可動部分等を構成するソレノイドやモータ等の駆動制御を行う。
【0053】
音声制御部180は、図7(c)に示すように、特別図柄制御部160と同様の演算回路構成要素181〜185、及びサウンドジェネレーター188を含んで構成され、入出力ポート184において信号伝送経路500aに接続されている。サウンドジェネレーター188は、格納された音声データと音声出力モジュールとに基づいて、図5に示す音量スイッチ基板12を介して接続されたスピーカー400aより、ゲームの進行に対応した各種の音声出力を行う。入出力ポート184に接続された音量スイッチ基板12は、音量スイッチ(図示略)の操作に伴い、出力音量の設定を行うものである。
【0054】
さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサウンドジェネレーター188は、特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号は、ランプ制御部170あるいは音声制御部180を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信される。
【0055】
なお、上述した特別図柄制御部160、ランプ制御部170及び音声制御部180は、主制御部140や払出制御部150と同様の回路部から構成されるものとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力回路部とから構成されるものとし、内部にROM、RAMが内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0056】
次に、賞球動作は、以下の順序で実行される。
主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ318を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個あるいは15個である。)払出制御部150は、主制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0057】
また、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のためのデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信される。
【0058】
次に、主制御部140により実行されるメインジョブについて図8等を参照して説明する。これは、主制御部140のROM482(図15参照)に格納されたプログラムに基づき、CPU401により実行されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタをRAM481(図15参照)の所定のアドレスに設定した後(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)されているか否かを判断し(S12)、操作されていればRAM481の初期化処理が行われ(S13)、操作されていなければ、バックアップフラグが設定されているか否かが判断される(S15)。そして、バックアップフラグが設定されていれば(S15:YES)、図10の「電源断に対する復電処理」が行われる。
【0059】
尚、本実施例では、停電等によって電源断が発生したときに、図9に示すように、使用レジスタの内容をRAM481に退避(保存)し(S630)、スタックポインタの値をRAM481に保存する(S632)。そして、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドをOFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経過すると(S640)、使用しているRAM481のチェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バックアップフラグをRAM481に設定する(S646)。そして、RAM481のアクセスを禁止し(S648)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。なお、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やSTOP処理を実行することも可能である。
【0060】
図10の「復帰処理」においては、チェックサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存していたチェックサムの値を比較し、一致しなければ、RAM481の初期化処理を行う(S13)。一致すれば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S668)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電源断前の番地に戻る(S680)。本実施例では、パチンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付加しているため、パチンコホールの停電時等においても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」を保存できる。
【0061】
図8に戻り、バックアップフラグが設定されていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了していれば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチが操作(押下)されていたり、バックアップフラグに異常があったり、チェックサムが一致しなかった場合には、RAM481の初期化処理が行われる。
【0062】
LEDジョブ(S30)においては、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなどが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0063】
また、音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板200を介して主制御部140に、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号などの各種信号が払出用端子基板200aを介して払出制御部150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に取り込まれる。
【0064】
さらに、カウント検知スイッチ、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)および普通図柄メインジョブ(S100)が実行される。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0065】
特別図柄メインジョブ(S90)においては、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読み込みが行われる。
【0066】
この後、各フラグ状態がバックアップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマンドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコマンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われる。
【0067】
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図11を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM481(図15参照)に格納され、代表的なもの(481a〜481n、481v、481w)を図12に示す。
【0068】
まず、S200において始動入賞があったか否かを確認し、YESであれば、S210において特別図柄保留数メモリ481b(図12参照)に記憶されている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否判定乱数{以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、読み込んだ判定乱数値を、S240において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図12参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0069】
次に、S250において、判定乱数メモリ481a(図12参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、大当り番号メモリ481h(図12参照)から大当り番号(当り用判定値)を読み出し、S270において、上記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。大当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決定乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ481d(図12参照)に記憶する(S290)。なお、大当り図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と同時に読み込まれているが、当り判定決定と同時に、あるいは当り判定決定後所定の時間後に読み込むものとしてもよい。また、S300において、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。なお、大当り図柄決定乱数と同時にリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値をリーチ態様決定乱数メモリ481k(図12参照)に記憶している(S295)。
【0070】
この大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄は、特別図柄制御部160のROM163{図7(a)参照}に格納されている特別図柄画像データに基づいて、液晶表示装置27a(図3参照)に、変動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。なお、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と対応付けて識別情報決定用値として主制御部140のRAM481(図15参照)に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄決定乱数値と識別情報決定用値とを比較することで停止表示する図柄を決定するものとしてもよい。
【0071】
さらに、リーチ態様決定乱数値で指定されるリーチ表示態様は、特別図柄制御部160のROM163{図7(a)参照}に格納されたリーチ表示態様画像データに基づいて、液晶表示装置27a(図3参照)に、変動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示される。なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像データをリーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定用値として、主制御部140のRAM481(図15参照)のリーチ態様決定用値メモリ481l(図12参照)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値とリーチ態様決定用値とを比較することで表示するリーチ態様を決定するものとしてもよい。
【0072】
一方、外れ判定となった場合は、S270からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。すなわち、S310において、リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S330において、両者が一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0073】
外れリーチジョブの場合は、S340へ進み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリーチ図柄決定乱数(また、左図柄の乱数を参照し、それに右図柄を一致させるようにしてもよい)を使用して決定し(S340)、外れリーチ図柄番号メモリ481m(図12参照)に記憶する(S350)。また、S360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定し、S370において決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ481g(図12参照)に記憶する。また、S380において、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対応する外れ図柄番号メモリ481e、481f、481gに記憶する(S390〜S440)。また、S450において、「通常外れ」という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。
【0074】
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図13を参照して説明する。まず、S500において、第一種始動口(普通電動役物)17への遊技球の入賞に基づき、中央装置26における液晶表示装置27a(図3参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例えば、左右及び中図柄を上から下、下から上へスクロール変動させる。
【0075】
次いで、S510において、判定結果メモリ481j(図12参照)から図11に示す当否判定ジョブで得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:YES)、S580に進み、上述したリーチ態様決定乱数値に対応するリーチ態様決定用値メモリ481lに記憶されているリーチ態様決定用値を読み出し、さらにS600に進み、大当り番号(識別情報決定用値)を大当り番号メモリ(決定用値記憶手段)481h(図12参照)から読み出し、S610に進んで、例えば左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃えて停止表示させ確定させる。
【0076】
一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は(S530:YES)、S570に進み、上述した外れリーチ図柄番号メモリ481m(図12参照)から外れリーチ図柄番号と、外れ中図柄番号メモリ481g(図12参照)から外れ中図柄番号とを読み出す。そして、S571において、読み出した外れリーチ図柄番号と外れ中図柄番号とを比較し、それらの差異に基づき外れリーチ態様を決定する(S572)。具体的には、S571において、それらの番号の差(すなわち、例えば左図柄と中図柄との差)を算出し、その差に基づいて外れリーチ態様メモリ481nから外れリーチ態様データを読み出す。例えば、差が「−1」の場合(すなわち、例えば中図柄が左図柄の1つ前の図柄となる場合)、複数種類(例えば3種類)の外れスーパーリーチの中から1種が選択され(例えば、所定の乱数取得により選択することができる)、読み出される。その後、例えば、左図柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経た後に、中図柄を他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ確定させる。
【0077】
また、通常外れ判定(「3」)の場合は(S540)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ番号メモリ481e、481f、481g(図12参照)からそれぞれ読み出し、S560に進んで、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定させる。なお、通常外れ判定の場合も、表示態様を「すべり表示」等により種々の態様に変化させることも可能で、この場合、その表示態様画像データを上記リーチ態様決定乱数値と対応付けて通常外れ表示態様決定用値として、主制御部140のRAM481(図15参照)の通常外れ表示態様決定用値メモリ(図示略)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを比較することで表示する通常外れ態様を決定するものとしてもよい。
【0078】
次に、大当り判定により、液晶表示装置27a(図3参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示され(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態もしくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、まず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開放状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0079】
この特別遊技状態においては、大入賞装置31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとなっている。
【0080】
なお、パチンコ機1においては、当り判定により中央装置(特別図柄表示装置)26の液晶表示装置27a(図3参照)に停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられている。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。その停止表示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
(4)樋部900、可動装置800及びランプ装置850の詳細な説明
次に、図16〜図21を用いて、樋部900、各可動装置800及びランプ装置850について説明する。
【0081】
樋部900は、図16及び図17に示すように、略コの字状の平面形状を備え、前面板部27bの左右の側方側前面及び下方側前面から前方に突出している。また、この樋部900は、図19(a)に示すように、前面板部27bから前方に突出する一対の側壁部901、902と、両側壁部901、902の突端部間に掛け渡される前壁部903とを備え、略コの字状の断面形状を有している。
【0082】
また、本実施例では、図16及び図17に示すように、この樋部900の内壁面と、前面板部27bの前面とで囲まれる空間によって、相互に連続する2つの球通路部905を構成している。即ち、遊技者を基準に(以下、本明細書において、左、右は遊技者を基準に定める)、左側の球通路部905は、前面板部27bの左側方側の前面から、前面板部27bの下方側中央部の前面に到達する略L字状の経路を描き、右側の球通路部905は、前面板部27bの右側方側の前面から、前面板部27bの下方側中央部の前面に到達する略逆L字状の経路を描いている。そして、両球通路部905は、前面板部27bの下方側中央部で合流するため、この2つの球通路部905によって、樋部900の平面形状に対応する略コの字状の経路を描いている。
【0083】
左側の球通路部905は、図17に示すように、液晶表示装置27aの左側において、上方に開口する入口部905aを有しており、右側の球通路部905は、液晶表示装置27aの右側において、上方に開口する入口部905aを有している。また、両球通路部905は、樋部900の下方側中央部において下方に開口する出口部907を共有している。また、出口部907の真下には、第一種始動口(普通電動役物)17が位置している(図3参照)。即ち、図3に示すように、第一種始動口(普通電動役物)17を構成する「一対の翼片部の間に形成される入球路」が出口部907の真下に位置している。
【0084】
図17に示すように、樋部900の両端部(両球通路部905の開口部905a)においては、両側壁部901、902が略逆ハの字状に延出され、略半円柱状の支持部908を構成している。また、樋部900の両端部側の内壁面、即ち、各球通路部905の入口部905a側の部位には、通過検知器41sが配置されている。この通過検知器41sは検出手段の一具体例を示しており、遊技球が各球通路部905を通過することを、この遊技球とは非接触で検知(検出)する非接触タイプのものである。尚、図16の破線に示すように、樋部900の2つの屈曲部910、910の前面には、グラスをあしらった装飾部910aが設けられている。
【0085】
可動装置800は、図17に示すように、左右の支持部908に1つずつ配置されている。かかる可動装置800は、図18に示すように、可動本体部801と、可動本体部801と一体で揺動(半回転)可能に配置される意匠部802と、を備えている。このうち、可動本体部801は、軸心を前後方向に向けながら支持部908に揺動(半回転)可能に支持される略円筒体を用いて構成されている。また、可動本体部801の周壁部801aの一部が、この周壁部801aの周方向に沿って略円弧状(例えば、中心角が60〜180度)に切り欠かれ、遊技球を通過可能な通過孔801bを構成している。そして、この可動本体部801の内部空間は、この通過孔801bを出入口として、所定数の遊技球を貯留する貯留部801cを構成すると共に、球通路部905の入口部905aと連通可能な球流路部801dを構成している。図17または図18(a)の状態が本発明の貯留状態に相当する。
【0086】
意匠部802は、図18(b)に示すように、可動本体部801の前方の端面と一体化されると共に、可動本体部801よりも、平面寸法が大きくされている。そして、遊技者にとっては、この意匠部802により可動本体部801が隠蔽された状態となっている。尚、この意匠部802をボトルをあしらった外観を呈している。
【0087】
次に、左側の可動装置800を用いて、可動装置800の駆動態様を説明する。尚、本明細書において説明を省略するが、右側の可動装置800も、左側の可動装置800と同様な駆動態様(但し、鏡面対称な駆動態様ではある。)を示す。この可動装置800においては、図17及び図18(a)に示すように、意匠部802に示されたボトルの注ぎ口を上方に向けるときに、可動本体部801の通過孔801bが上方若しくは斜め上方を向き、遊技球(可動装置800の斜め上方から到達する。)を貯留部801c内に受け入れ可能となる。このとき、可動本体部801の周壁部801aのうちで、通過孔801bが存在しない部位によって、入口部905aは閉鎖された状態となる。即ち、可動装置800は「開閉手段」として機能する。
【0088】
一方、図20に示すように、意匠部802に示されたボトルを傾け、その注ぎ口を斜め下方や下方に向けると、可動本体部801の通過孔801bが下方若しくは斜め下方を向き、遊技球を貯留部801c内に受け入れ不可能となる。このとき、貯留部801cが、通過孔801bを介して入口部905aと連通するため、貯留部801c内に貯留された遊技球は球通路部905に流入する。図20の状態が本発明の排出状態に相当する。
【0089】
また、本実施の形態では、図16等に示すように、遊技球が貯留部801cに流入する直前の位置(前面板部27b及び遊技盤10上の位置)に、流入検知器40sが配置されている。そして、この流入検知器40sによって、貯留部801c内に貯留される遊技球が検知され、この遊技球数がカウントされる。但し、貯留部801c内に貯留される遊技球の重量によって、この遊技球数をカウントすることもできる。
【0090】
ランプ装置850はLEDランプを主体に構成されると共に、図17に示すように、前面板部27bのうちで、球通路部905に沿って15個配置されている。そして、本実施形態では、図20に示すように、各球通路部905の通過検知器41sが遊技球の通過を検知すると、上流側(入口部905a側)に位置するランプ装置850から、下流側(出口部907側)に位置するランプ装置850に向かって、順次、点灯・消灯を行うように制御されている。例えば、各球通路部905を通過する遊技球は、既知の時間間隔で各ランプ装置850を通過する。このため、通過検知器41sからの検知信号を基準に、タイマー等を介して、各ランプ装置850を上流側から下流側に向かって順次、点灯・消灯すれば、遊技球の通過に連動する状態で各ランプ装置850を点灯・消灯させることができる。
【0091】
次に、可動装置800による「貯留処理」について、図21を用いて詳細に説明する。先ず、S700の「初期化処理」を実行する。この初期化処理においては、貯留部801c内の遊技球を全て流出させた後に、意匠部802で構成されるボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かし、更に、流入検知器40sによって検知される流入数を「0」にする。尚、例えば、主制御部140を構成する「RAM481」や、ランプ制御部170を構成する「RAM172」に「流入数メモリ」を設け、この流入数をこの「流入数メモリ」に記憶することができる。
【0092】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S705)、流入があれば(S705;YES)、流入数(n)の値を「+1」加算する(S710)。そして、流入数(n)が所定数(本実施例では、5個を例示)に到達しているか否かが判断され(S715)、所定数に到達していない場合(本実施例では、5個未満の場合)には(S715;NO)、貯留部801cによる遊技球の貯留が継続される。一方、所定数に到達している場合(本実施例では、5個以上の場合)には(S715;YES)、可動装置800に流出駆動が施される(S720)。この流出駆動とは、例えば、可動装置800の駆動源を駆動し、意匠部802及び可動本体部801を略半回転させることである。
【0093】
これにより、意匠部802で構成されるボトルが、その注ぎ口を斜め下方や下方に向けるように傾く。同時に、球通路部905内を遊技球が通過し、上流側(入口部905a側)に位置するランプ装置850から、下流側(出口部907側)に位置するランプ装置850に向かって、順次、点灯・消灯を行う。そして、遊技者から見ると、グラスをあしらった装飾部910aが球通路部905上に存在するような印象を与える。このため、遊技者には、あたかも、ボトル内に納められていた酒(実際は遊技球である。)がボトルを傾けることで、球通路部905を通過し、グラス内に収まるように見える。
【0094】
本実施例の遊技機1では、中央装置26に設けられた球通路部905に沿ってランプ装置850を配置する。そして、遊技球が、球通路部905を通過することを通過検知器41sが検知(検出)すると、この遊技球の通過に連動してランプ装置850が点灯する。しかも、中央装置26は、遊技球を通過可能な可動装置(可動体)800を備えている。従って、遊技者が、例えば、中央装置26へ流入する遊技球を目で追うことによって、遊技球の動きに連動するランプ装置850の点灯・点滅と、この遊技球が通過する可動装置800と、表示装置(液晶表示装置27a)の表示態様(表示画像)とを視認することができる。即ち、駆動態様が異なるランプ装置850と可動体800と表示装置(液晶表示装置27a)とが、遊技中の遊技者が注目する「中央装置26に流入する遊技球」との関連において遊技を演出するため、遊技者にとって面白味のある遊技機1となる。
【0095】
また、本実施例では、目立ち難く、しかも、容易に配置できる球通路部905の内壁に、検知手段(通過検知器)41sを配置するため、ランプ装置850の付加によって、中央装置26の周囲の外観を低下させたり、中央装置26の構造の複雑化を招くことはない。
【0096】
また、本実施例では、中央装置26における遊技球の挙動に関連付けて、可動装置800を動かすため、簡単な構成で娯楽性が増大し、より魅力的で斬新な遊技機となる。更に、可動装置800が、球通路部905の入口部905aと連通可能な球流路部801dを有するため、可動装置800と球通路部905との関連性が高められる。また、本実施例では、所定の条件が成立するまで、遊技球を貯留部801cに貯留し、所定の条件の成立に伴って、貯留された遊技球を貯留部801cから一気に払い出すことができる。即ち、可動装置800及びこれに貯留された遊技球によってダイナミックな動きを演出し、遊技者に新鮮なインパクトを与え、遊技機1の娯楽性が向上する。更に、可動装置800の可動本体部801は、球通路部905の入口部905aを開閉可能な開閉手段として機能するため、可動装置800の可動状態に関連付けて、遊技球の球通路部905への流入の可否が決定される。従って、遊技者にとっては、更により一層、面白味のある遊技機となる。
【0097】
尚、本実施例においては、図5の破線に示すように、流入検知器41sや通過検知器41s等の「通路関係の検知器」から伝送される信号を直接、副制御部(本実施例では、ランプ制御部170)に入力してもよい。この場合、副制御部(ランプ制御部170)が独立して可動装置800やランプ装置850の駆動を制御し、主制御部140の負荷軽減等を図ることもできる。
【0098】
また、本実施例では、図19(a)に示すように、樋部900を中央装置26(前面板部27b)の前方に突出する状態に設ける態様を例示したが、本各発明においては、図19(b)の第1の変形例に示すように、樋部900を中央装置26(前面板部27b)の背後に設けてもよい。この場合には、図19(b)に示すように、ランプ装置850を、中央装置26(前面板部27b)の前面に設けてもよい。また、樋部900を中央装置26(前面板部27b)の背後に設ける場合でも、中央装置26(前面板部27b)のうちで、少なくとも、樋部900の前方に位置する部位を透明若しくは半透明な素材で構成すれば、樋部900の内壁面にランプ装置850を設けることもできる。
【0099】
また、本実施例では、各球通路部905の入口部905a側の部位に、各々一個の通過検知器41sを配置し、この各々一個の通過検知器41sで複数のランプ装置850の駆動を制御したが、図19(c)に示す第2の変形例のように、個々のランプ装置850毎に対応するように配置された個々の通過検知器41sによって、個々のランプ装置850毎に駆動制御してもよい。また、本実施例では、非接触タイプの通過検知器41sを例示したが、図19(c)に示す第2の変形例のように、遊技球が各球通路部905を通過することを、この遊技球が接触することで検知(検出)する接触タイプのものであってもよい。
【0100】
更に、可動装置800による「貯留処理」の態様は、図21に示す態様に限定されず、例えば、図22〜図24に示す各変形例に示す態様等であってもよい。ここで、図22は、時間を基準に貯留処理を行う具体例を示している。このうち、図22(a)の第3の変形例においては、先ず、S730の「初期化処理」を実行し、貯留部801c内の遊技球を全て流出させ、意匠部802のボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かす。同時に、タイマーの値(t)を「0」にする。
【0101】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S732)、流入があれば(S732;YES)、タイマーをスタートする(S734)。そして、タイマーの値(t)が、上限値(tu)に達しているか否かが判断され(S736)、上限値(tu)に達していなれば(S736;NO)、貯留部801cによる遊技球の貯留が継続される。一方、上限値(tu)に達していれば(S736;YES)、可動装置800に流出駆動が施される(S738)。この第3例によると、例えば、一定の周期に従って、可動装置800に流出駆動が施される。尚、第3例において、S730では、タイマーの値(t)を「0」にすることを行わずに、S734において、この値(t)を「0」にすると共にタイマーをスタートさせてもよい。
【0102】
また、図22(b)の第4の変形例においては、先ず、S740の「初期化処理」を実行し、貯留部801c内の遊技球を全て流出させ、意匠部802のボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かし、カウンタの値を「0」にする。尚、このカウンタは、例えば、主制御部140を構成する「CPU401のレジスタ」、主制御部140を構成する「RAM481」、ランプ制御部170を構成する「CPU171のレジスタ」、若しくは、ランプ制御部170を構成する「RAM172」等に設けることができる。
【0103】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S742)、流入があれば(S742;YES)、上記カウンタの値(T)を1インクリメントする(S744)。そして、カウンタの値(T)が、上限値(Tu)に達しているか否かが判断され(S746)、上限値(Tu)に達していなれば(S746;NO)、貯留部801cによる遊技球の貯留の貯留が継続される。一方、上限値(Tu)に達していれば(S746;YES)、可動装置800に流出駆動が施される(S750)。この第4例によると、例えば、適宜変化する周期に従って、可動装置800に流出駆動が施される。
【0104】
尚、第3の変形例や、第4の変形例では、時間を基準に貯留処理を行うため、所定時間内{タイマーの値(t)が、上限値(tu)に到達するまで、若しくは、カウンタの値(T)が上限値(Tu)に達するまで}に、貯留部801cに流入する遊技球の数により、球通路部905に払い出される遊技球の数が決定する。そして、これらの変形例においても、図3に示すように、各球通路部905の出口部907の真下には、第一種始動口(普通電動役物)17が位置している。このため、所定時間内に、即ち、貯留処理が施されるまでに、貯留部801cに貯留される遊技球の数が多くなる程、第一種始動口(普通電動役物)17への入球の確率が高くなる。このため、遊技者は、上記所定時間内に、できるだけ多くの数の遊技球を貯留部801c内に貯留しようと試みながら遊技を行うことになる。よって、第3の変形例や第4の変形例の遊技機によると、遊技者は、従来の遊技機とは異なる面白味を味わうことができる。
【0105】
図23は、第一種始動口(普通電動役物)17の開放に伴って、貯留処理を行う具体例を示している。この図23に示す第5の変形例においても、先ず、S760の「初期化処理」が実行される。かかる「初期化処理」においても、実施例1と同様に、貯留部801c内の遊技球を全て流出させ、意匠部802によって構成されるボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かし、更に、流入検知器40sによって検知される流入数を「0」にする。尚、例えば、「流入数メモリ」を、主制御部140を構成する「RAM481」や、ランプ制御部170を構成する「RAM172」に設け、この流入数をこの「流入数メモリ」に記憶することができる。
【0106】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S762)、流入があれば(S762;YES)、流入数(n)の値を「+1」加算する(S764)。そして、流入数(n)が、貯留部801cが貯留を予定する上限数{以下、貯留上限値(nu)と称する}以下であるか否かを判断し(S766)、貯留上限値(nu)を超える場合には(S766;NO)、可動装置800に流出駆動が施される(S770)。尚、貯留部801cが、貯留上限値(nu)を超える数の遊技球(即ち、オーバーフロー分)を遊技領域11内等に排出するための排出手段を備える場合等には、図23において、S764と、S766を省略することもできる。
【0107】
一方、流入数(n)が、貯留部801cの貯留上限値(nu)以下である場合には(S766;YES)、普通図柄表示装置32の表示態様として、当り表示が選択されている否か(実際には、例えば、第一種始動口(普通電動役物)17を開放させるためのコマンドが発生しているか否か等)が判断され(S768)、選択されている場合(S768;YES)には、可動装置800に流出駆動が施される(S720)。
【0108】
ここで、普通図柄表示装置32の当り表示は、普通図柄表示装置32の7セグメント表示器32aが所定の当り数字(例えば「7」)を表示することである。そして、この当り表示を行うと、第一種始動口(普通電動役物)17が開放されるが、この開放時間は一般に短時間で(例えば、0.5秒)である。これに対して、本変形例では、図3に示すように、各球通路部905の出口部907の真下には、第一種始動口(普通電動役物)17が位置している。このため、本変形例では、普通図柄表示装置32が当り表示がなされると同時に、1つ、若しくは複数(貯留上限値nu以下の数)の遊技球を各球通路部905に流入させるため、たとえ、第一種始動口(普通電動役物)17の開放時間が短時間であっても、この遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球する可能性が高くなる。また、本変形例によると、第一種始動口(普通電動役物)17を開放しているときに、複数の遊技球を第一種始動口(普通電動役物)17に向かって流出させることができるため、第一種始動口(普通電動役物)17への入球の可能性が高くなり、より一層、遊技者の興趣を高めることができる。
【0109】
図24は、表示装置(液晶表示装置27a)の表示態様等に伴って、貯留処理を行う具体例を示している。この図24に示す第6の変形例においても、先ず、S780の「初期化処理」が実行される。かかる「初期化処理」においても、実施例1と同様に、貯留部801c内の遊技球を全て流出させ、意匠部802によって構成されるボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かし、更に、流入検知器40sによって検知される流入数を「0」にする。尚、例えば、「流入数メモリ」を、主制御部140を構成する「RAM481」や、ランプ制御部170を構成する「RAM172」に設け、この流入数をこの「流入数メモリ」に記憶することができる。
【0110】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S782)、流入があれば(S782;YES)、流入数(n)の値を「+1」加算する(S784)。そして、流入数(n)が、貯留部801cの貯留上限値(nu)以下であるか否かを判断し(S786)、貯留上限値(nu)を超える場合には(S786;NO)、可動装置800に流出駆動が施される(S794)。尚、貯留部801cが、貯留上限値(nu)を超える数の遊技球(即ち、オーバーフロー分)を遊技領域11内に排出するための排出手段を備える場合等には、図24においても、S784と、S786を省略することもできる。
【0111】
一方、流入数(n)が、貯留部801cの貯留上限値(nu)以下である場合には(S786;YES)、表示装置(液晶表示装置27a)の表示態様として「予告表示(例えば、リーチ予告表示や大当り予告表示等)」が選択されているか否かが判断される(S788)。更に、「予告表示」が選択される場合(S788;YES)には、この「予告表示」の信頼性が「高信頼度(例えば、60%以上の信頼度)」であるか否かが判断される(S790)。そして、「予告表示」が高信頼度(信頼性が高い)である(S790;YES)にも関わらず、この予告が実現されない場合(S792;NO)には、可動装置800に流出駆動が施される(S794)。
【0112】
本変形例においても、図3に示すように、各球通路部905の出口部907の真下には、第一種始動口(普通電動役物)17が位置している。このため、高信頼度の「予告表示」がなされたのにも関わらず、予告が実現されなかった場合に、1つ、若しくは複数(貯留上限値nu以下の数)の遊技球を各球通路部905に流入させる。このため、第一種始動口(普通電動役物)17に、各球通路部905から流出する遊技球が入球する可能性が高くなる。
【0113】
即ち、遊技者にとっては、高信頼度の表示(例えば、リーチ予告表示や大当り予告表示等)」がなされると、大きな期待を抱く分だけ、この予告が外れたときの落胆は大きくなる。かかる観点に鑑み、本変形例は、高信頼度の予告が外れた場合に、遊技者の救済を図るものである。つまり、高信頼度の予告が外れた場合においても、第一種始動口(普通電動役物)17に、各球通路部905から流出する遊技球が入球する可能性が高くなるため、遊技者は救済されることになる。
【0114】
ところで、中央装置に高確率な予告態様(表示装置もしくは球通路部のランプにおけるり一チ予告、大当り予告等)が表示された後、予告が実現しなかった場合、遊技者は大当りを期待した分落胆も大きく、遊技継続の意欲をなくす。また、ノーマルリーチ(第1リーチ態様)より大当りの可能性の高いスーパーリーチ(第2リーチ態様)に発展したにもかかわらず外れた場合、第2リーチ態様は表示時間が長いため、外れた落胆に時間的なロスも加わり遊技継続の意欲をなくす。このような状態を解消するために、上記のように外れた場合、可動体を始動口開成に所定回数連動させ始動口入賞確率を高める。このことにより、遊技者は、外れた落胆や時間的なロスヘの特典が付与されることとなり、興趣を高めたまま遊技を継続することができる。上記構成ではスーパーリーチ(第2リーチ態様)もしくは高確率予告になれば特典が付与されるので、当たりへの期待感はもちろん、当たりになるまでの課程においても興趣を高めることができる。また、スーパーリーチになったとき、表示時間が長いので止め打ちする場合があるが、上記構成にすることにより、貯留部への球の貯留が必要になるため、スーパーリーチ中でも弾球遊技をすることとなり、台の稼働率をあげ、ホール関係者にとってもメリットとなる。また、上記構成にさらに、上記条件によって始動□開成時間を長く変更する、もしくは、普通図柄の大当り確率を高確率にすることで可動体との連動の効果が高まり、始動口入賞確率を高めることができる。
【0115】
また、貯留部は、図25に示す第7の変形例のように、各球通路部905に設けることもできる。即ち、この変形例においては、樋部900の内壁面(前面板部27bの内壁面を例示するが、側壁部901、902の内壁面や前壁部903の内壁面であってもよい。)から球通路部905内に出没する貯留部材916を用いて、貯留部916aを構成している。即ち、貯留部材916が球通路部905内に前進すると、球通路部905が貯留部材916で遮断され、この球通路部905の内部空間のうちで、球通路部905の入口部905aと、貯留部材916とで挟まれた空間部分が貯留部916aを構成することになる。尚、この変形例においては、可動装置800が、意匠部802を備えるが、可動本体部801を備えない構成とされている。
【0116】
この第7の変形例の「貯留処理」も、図21を用いて説明できる。先ず、S700の「初期化処理」を実行し、貯留部材916を後退させ、この貯留部材916を球通路部905内から排除し、貯留部916a内の遊技球を全て流出させた後に、貯留部材916を球通路部905内へ前進させると共に、流入検知器40sによって検知される流入数を「0」にする。
【0117】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部916a内への流入があるか否かが判断され(S705)、流入があれば(S705;YES)、流入数(n)の値を「+1」加算する(S710)。そして、流入数(n)が所定数(例えば、5個〜10個)に到達しているか否かが判断され(S715)、所定数に到達していない場合には(S715;NO)、貯留部916aによる遊技球の貯留が継続される。一方、所定数に到達している場合には(S715;YES)、貯留部材916を後退させ、この貯留部材916を球通路部905内から排除する(流出駆動;S720)。
【0118】
可動装置800の駆動源は、図18(b)、図18(c)のように構成されている。可動本体部801の回転軸71にはプーリー73が設けられており、このプーリー73の溝に通電駆動型アクチュエータ75が掛けられている。通電駆動型アクチュエータ75は、通電されるとその全体が縮む繊維状の部材であり、線径50〜250μmのTi−Ni系形状記憶合金製ファイバーを例示できる。通電駆動型アクチュエータ75の一端75aは図18(c)に示すようにプーリー73に固定されており、他端はランプ制御部170に接続されている。なお、通電駆動型アクチュエータ75は絶縁膜により被覆されており、プーリー73はグランドとなっている。また、プーリー73は図18(c)において時計回りに付勢されている。
【0119】
ランプ制御部170から電気信号が発せられると、通電駆動型アクチュエータ75が縮み、プーリー73が付勢力に抗して反時計回り(矢印の方向)に回転し、可動装置800が駆動される。電気信号の出力を止めると、通電駆動型アクチュエータ75が元の長さに戻り(つまり伸び)、付勢力によりプーリー73が時計回りに回転し、可動装置800が駆動される。このように通電駆動型アクチュエータ75は、通電されることによりそれ自体が駆動する(縮む)ので、駆動源としてモーターやソレノイドを用いた場合に比べ、設置スペースが少なくて済み、また駆動機構の構造が極めてシンプルとなる。
B.実施例2
実施例1では、通電駆動型アクチュエータ75を可動装置800を駆動するために用いたが、可動装置800以外のものを駆動するのに用いても良い。その一例を図26に示す。図26に示したのは、中央装置26の上部などに設けられる演出用の可動体81であり、図26(a)は通電駆動型アクチュエータ83に通電していない状態、図26(b)は通電駆動型アクチュエータ83に通電した状態である。なお、通電は電極85、87間に電圧を印加することにより行なう。また、通常、中央装置26の上部に筐体89が形成され、そこに可動体81を設ける。本図は可動体81の駆動機構を示すために筐体89を断面にした図となっている。
【0120】
通電駆動型アクチュエータ83はコイル状にされており、通電されるとその全体が縮んで図26(b)の状態になる。通電駆動型アクチュエータ83は一般に、引っ張り方向の特性の向上を重視して製作されるため、剪断応力が低くなる場合がある。通電駆動型アクチュエータ83のようにコイル状に加工することにより、荷重を引っ張り方向にも分散させることができる。また線径や巻き数の変更によって、低速の範疇での微妙な速度変更を行なうこともできる。なお、通電駆動型アクチュエータ83はコイル状ではなく蛇腹状に加工してもよい。
【0121】
そして普段は通電駆動型アクチュエータ83に通電して図26(b)のように通電駆動型アクチュエータ83を縮んだ状態にしておき、所定のリーチ変動パターンが発生した場合や特別図柄の変動が開始された場合には、通電駆動型アクチュエータ83への通電を解除して図26(a)の状態にし、筐体89から可動体81を飛び出させる。こうすることによりリーチ変動パターンを、中央装置26以外のものである可動体81をも用いた変化に富むものにしたり、こうした変化に富む予告動作を行なうことができる。
【0122】
このように可動体81を低速駆動する際に、駆動源としてモーターやソレノイドを用いると、減速機構を用いたり可動体81の荷重と駆動源の特性のマッチングを行なったりする必要があるが、通電駆動型アクチュエータ83を用いることにより、図26に示したような簡素な機構で低速動作を実現することができる。
C.その他
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0123】
例えば、可動装置800は、所定条件(貯留部801cに所定個数遊技球が溜まった、所定時間経過した、等)が成立するとランプ制御部170からの指令により駆動されるものであったが、遊技者からの指示により駆動されるように構成してもよい。遊技者がこの指示は、遊技機1の所定箇所、例えば、上皿部5や下皿部6等にボタンを設け、これを遊技者が押したり、あるいはこれらの箇所にタッチセンサを設け、遊技者が触れたりすることにより出すようにすることが考えられる。
【0124】
図27,図28を用いて、遊技者介入手段を介して可動装置800を駆動することを説明する。下皿部6近辺にボタン1001を設ける。まず、S1000の「初期化処理」を実行する。この初期化処理においては、貯留部801c内の遊技球を全て放出させた後に、意匠部802で構成されるボトルの注ぎ口が上方に向くように可動装置800を動かし、更に、流入検知器40sによって検知される流入数を「0」にする。尚、例えば、主制御部140を構成する「RAM481」や、ランプ制御部170を構成する「RAM172」に「流入数メモリ」を設け、この流入数をこの「流入数メモリ」に記憶することができる。
【0125】
次に、流入検知器40sによって、遊技球の貯留部801c内への流入があるか否かが判断され(S1005)、流入があれば(S1005:YES)、流入数(n)の値を「+1」加算する(S1010)。そして流入数(n)が所定数(本実施例では、5個を例示)に到達しているか否かが判断され(S1015)、所定数に到達していない場合(本実施例では、5個未満の場合)には(S1015:NO)、貯留部801cによる遊技球の貯留が継続される。一方、所定数に到達している場合(本実施例では、5個以上の場合)には(S1015:YES)、遊技者介入手段が作動許可され(S1016)、遊技者が所定のタイミングを選択しボタン1001を押す(S1017)。ボタン1001を押すことにより、可動装置800に流出駆動が施される(S1020)。
【0126】
また、本案は、可動装置800に所定の個数の入球があったときに遊技者介入手段を許可することとしたが、例えば、所定の時間経過後や第一種始動口17の開放に伴ってもよいし、表示装置(液晶表示装置27a)の表示態様に伴って遊技者介入手段を許可することとしてもよいことはいうまでもない。
【0127】
また、実施例1、2の何れにおいても、駆動源として通電すると縮む通電駆動型アクチュエータを用いたが、通電により伸びる通電駆動型アクチュエータを用いてもよい。また、通電駆動型アクチュエータ83の代わりに電圧付加により水分移動で膨潤収縮するイオン伝導性高分子等の高分子ゲルを有する高分子アクチュエータを用いてもよい。そしてこの形状記憶合金を加熱または冷却すると形状記憶合金が変形し、可動体を駆動する。こうしても可動体を低速で駆動できるが、形状記憶合金を加熱または冷却するための構成(本発明の温度変更手段に相当)を要する分だけ通電駆動型アクチュエータを用いた可動体駆動機構よりも構成がやや複雑になる可能性があるが、モーターやソレノイドを用いた場合に比べれば構成はシンプルである。
【0128】
また、実施例2では、可動体81を筐体89から飛び出させるだけであったが、通電駆動型アクチュエータ83への通電とその解除を所定時間、繰り返してもよい。こうすることにより、可動体81は上下動を繰り返すことになり、より効果的な演出動作をさせることができる。例えば、上下動の回数で、大当りに至る信頼度を表現したり、リーチに至る信頼度を表現したりすることが挙げられる。また可動体の動きは図26に示したような上下動でなくとも良い。例えば、左右に動く、前後に動く、回転する、揺動する、人形の表情が変化する、これらの組み合せ等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例及び各変形例に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、前面枠を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、遊技盤を示す正面図である。
【図4】各実施例及び各変形例に係る遊技機を示す裏面図である。
【図5】各実施例及び各変形例に係る電子制御装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であり、(b)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する払出制御部の説明図である。
【図7】(a)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する特別図柄制御部の説明図であり、(b)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成するランプ制御部の説明図であり、(c)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する音声制御部の説明図である。
【図8】各実施例及び各変形例に係る遊技機の主制御部が行うメインジョブを説明するためのフローチャートである。
【図9】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチャートである。
【図10】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示すフローチャートである。
【図11】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、当否判定ジョブを説明するためのフローチャートである。
【図12】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図である。
【図13】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄メインジョブの概略を説明するためのフローチャートである。
【図14】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部を示す説明図である。
【図15】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部を構成するCPUを示す説明図である。
【図16】図3中の中央装置の拡大図である。
【図17】実施例1の樋部、球通路部、可動装置(可動体)等を説明するための縦断面図である。
【図18】(a)は樋部、球通路部、可動装置(可動体)等を説明するための縦断面図であり、(b)は図18(a)のd−d断面図であり、(c)は図18(b)を左方から見た図である。
【図19】(a)は図18(a)のa−a断面図であり、(b)は実施例1の第1の変形例を示す断面図であり、(c)は実施例1の第2の変形例を示す断面図である。
【図20】実施例1において、可動装置(可動体)及びランプ装置の駆動態様を説明するための縦断面図である。
【図21】実施例1の「貯留処理」を示すフローチャートである。
【図22】(a)実施例1の第3の変形例において、「貯留処理」を示すフローチャートであり、(b)実施例1の第4の変形例において、「貯留処理」を示すフローチャートである。
【図23】実施例1の第5の変形例において、「貯留処理」を示すフローチャートである。
【図24】実施例1の第6の変形例において、「貯留処理」を示すフローチャートである。
【図25】(a)及び(b)は実施例1の第7の変形例において、「貯留部」を説明するための縦断面図であり、(c)は図24(a)のc−c断面図である。
【図26】(a)は実施例2において、可動体が筐体から突出した状態を示す断面図であり、(b)は実施例2において、可動体が筐***置まで引っ込んだ状態を示す断面図である。
【図27】他の実施例に係る遊技機を示す正面図である。
【図28】遊技者介入手段を用いた「貯留処理」を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機(遊技機)
26…中央装置 73…プーリー
75、83…通電駆動型アクチュエータ
(可動体駆動手段)
81…可動体 85、87…電極
89…筐体 170…ランプ制御部
800…可動装置(可動体) 801…可動本体部
1001…遊技者介入手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine, and more particularly, to a so-called seven machine, a wing, a rights object, or a ball game machine such as an arrangement ball.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, various gaming machines are provided with a large number of light sources such as light emitting elements and light bulbs on the front side of a game board having a game area in order to enhance the atmosphere of the game. Of these, light generated by turning on and off the light emitting element has a high directivity, and therefore, the light emitting element tends to be used when a decorative member or the like is caused to emit light locally. Moreover, since the light generated by turning on and off the light bulb has poor directivity, the light bulb tends to be used when a decorative member or the like emits light over a wide range. These light sources are generally used to light up or flicker in a complicated manner when the game state in the game becomes a predetermined game state, or to excite the atmosphere of the game. It is a target.
[0003]
On the other hand, some ball-ball game machines represented by pachinko machines have a game machine provided with a central device having a display device (variable display device or the like) for displaying a hit or miss. Examples of such a variable display device include a device using an electrical display device such as a liquid crystal display panel (liquid crystal display device) and a cathode ray tube, and a mechanical display device such as a drum or a belt. Further, a central device having such a display device generally has a frame-shaped main body. The main body portion includes an eave portion protruding from the game board along the upper side of the display surface of the variable display device, and a game ball falling from above by the eave portion is formed on the variable display device. Is generally prevented from passing through the display surface. Further, in the central device, a ball passage portion (warp passage) for guiding a game ball flowing from above or from the side onto a stage arranged along the lower side of the display surface, a digital display, a lamp, and the like are provided. There is.
[0004]
However, digital displays, lamps, and the like in this type of gaming machine simply drive in conjunction with a game state and lack interest, and thus various improvements have been made in this type of gaming machine. For example, in
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-157775 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above conventional example, it is necessary to move the movable body at a low speed (a speed at which the player can visually recognize the movement). If a motor or solenoid is used as a drive source, a deceleration mechanism is used or the load of the movable body and the drive It is necessary to match the characteristics of the source. When a speed reduction mechanism is used, there is trouble such as selection of the type and determination of parts. In addition, an extra installation space for a speed reduction mechanism or the like is required, and this is one of the causes of trouble for designers in gaming machines where the installation space is limited. When matching the load of the movable body and the characteristics of the drive source, there is a burden of trial and error for selecting the type of the drive source and determining the amount of energization. It is not necessary to show the opening / closing state of the first-class starting port or the big winning opening to the player, and the opening and closing may be performed instantaneously and instantaneously. Therefore, a large deceleration mechanism is not required even if the solenoid is used.
[0007]
The present invention has been made in order to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a movable body drive mechanism and a game machine which can easily secure an installation space for a drive mechanism. is there.
It is another object of the present invention to provide a game machine capable of driving a movable body at a low speed and increasing the possibility of entering a ball into a first-type starting port.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a movable body driving mechanism for driving a movable body used in a game machine, wherein an energizing drive type actuator which expands or contracts by energizing is used as a drive source. And
[0009]
According to the movable body drive mechanism configured as described above, the movable body is driven by an energized drive type actuator that expands and contracts by energization, so that the movable body is driven compared to a case where a motor or a solenoid is used. Can be simplified.
According to a second aspect of the present invention, in the movable body driving mechanism according to the first aspect, the energization drive type actuator has a shape memory.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the movable body driving mechanism according to the first aspect, the current-driven actuator includes an ion conductive polymer.
A gaming machine according to
[0011]
According to the gaming machine configured as described above, the movable body can be changed to any of the storage state and the discharge state by the movable body drive mechanism, so that amusement of the game is enhanced.
According to a fifth aspect of the present invention, in the gaming machine according to the fourth aspect, the movable body is driven when the number of the stored game balls reaches a predetermined number. .
[0012]
According to the gaming machine configured as described above, the stored game balls are discharged from the storage state at once when the number of the stored game balls reaches a predetermined number, so that the stored game balls can be dynamically adjusted. Directs the movement, gives the player a fresh impact, and improves the entertainment of the gaming machine.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, in the gaming machine according to the fourth aspect, the movable body is driven when a preset period or an indefinite period that appropriately changes in the storage state has elapsed. I do.
According to the gaming machine configured as described above, when a preset period or an indefinite period that appropriately changes elapses, the game balls are discharged at a stretch from the storage state, so that the game balls change according to a fixed cycle or appropriately. A dynamic movement is produced by the game balls stored in accordance with the cycle of the game, and a fresh impact is given to the player, so that the entertainment of the game machine is improved.
[0014]
A game machine according to
[0015]
According to the gaming machine configured as described above, since the movable body for the performance is driven by the energized drive type actuator that expands and contracts by energization, the movable body is driven by using a motor or a solenoid. The structure can be simplified.
[0016]
Further, when the predetermined game condition is satisfied, the movable body driving mechanism moves the movable body, so that the interest in the game is enhanced.
The “predetermined game conditions” include, for example, a reach state, a reach state, a big hit, a big hit, a probable change, and the like.
[0017]
In addition, the movable body for the effect can be a character or motif associated with the gaming machine, and the doll or model can be operated, thereby enriching the effect of the gaming machine.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, examples showing embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
A. Example 1
(1) Mechanical structure of
In the present embodiment, as a specific example of a gaming machine, a first-type pachinko machine (ball game machine) of a type called a so-called "seven machine" is illustrated. First, the mechanical structure of the
[0019]
As shown in FIGS. 1 and 2, the front portion of the
[0020]
The
[0021]
Here, the frame portion 3a is formed in a substantially rectangular frame shape from the upper end to about 2/3 of the entire
[0022]
The lower plate occupies approximately 1/3 of the entire
[0023]
Further, below the lower plate portion, there is provided a
[0024]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Next, the surface structure of the
[0028]
The
[0029]
The liquid crystal display device 27a shows a specific example of “display device”. A special symbol display area (identification information display area) in which one or a plurality of special symbols (identification information) are displayed on the
[0030]
The liquid crystal display device 27a changes each special symbol displayed in a display area (not shown) of the
[0031]
The normal
[0032]
At the lower left and right sides of the
[0033]
The normal symbol holding
[0034]
The special symbol hold display LED 16a is arranged in parallel on the upper side of the
[0035]
The first-type starting port (ordinary electric accessory) 17 is integrated with a variable winning
[0036]
The
[0037]
The lower
[0038]
A left winning
[0039]
Next, an
[0040]
Next, the back surface structure of the
[0041]
Subsequently, a game ball distribution unit (not shown) is provided on the downstream side of the prize
[0042]
As shown in FIG. 5, the
[0043]
On the other hand, a
[0044]
In addition, a
(2)
Next, the
[0045]
As shown in FIG. 6A, the
[0046]
As shown in FIG. 14, the
[0047]
Returning to FIG. 5, the above-described signal transmission path 500a is connected to the input /
[0048]
The winning board detection switches 318, 19 s to 22 s and the like are connected to the
[0049]
The
[0050]
As shown in FIG. 6B, the
[0051]
As shown in FIG. 7A, the special
[0052]
As shown in FIG. 7B, the
[0053]
As shown in FIG. 7C, the
[0054]
Further, various lamps such as the frame decoration lamp board 4g and the
[0055]
The above-described special
[0056]
Next, the prize ball operation is executed in the following order.
When the game ball passes the prize
[0057]
In addition, the
[0058]
Next, a main job executed by the
[0059]
In this embodiment, when a power failure occurs due to a power failure or the like, as shown in FIG. 9, the contents of the used register are saved (saved) in the RAM 481 (S630), and the value of the stack pointer is saved in the
[0060]
In the “return process” of FIG. 10, the checksum is calculated (S664), the checksum values stored when the power is turned off are compared, and if they do not match, the
[0061]
Returning to FIG. 8, if the backup flag is not set (S15: NO), it is determined that the initialization is completed (S20). If the initialization has been completed (S20: YES), the jobs from the LED job (S30) to the switch job (S70) are executed. If the initialization has not been completed (S20: NO), the initialization job (S190) is executed, and the completion of the initialization is determined again (S20). When the
[0062]
In the LED job (S30), the display mode data of the normal symbol and the normal symbol unstarted number, the display mode data of the special symbol unstarted number, and the like are output. In the constant speed random number job (S40), a special symbol hit / failure random number memory and a general-purpose count memory of the
[0063]
In the audio job (S60), data relating to music and audio is read, and in the switch job (S70), various detection switches are read. That is, various signals such as the right and left winning opening passage detection signal are transmitted to the
[0064]
Further, it is determined whether or not there is an abnormality in the switches 318 (see FIG. 5) such as the count detection switch, the count detection and the specific area passage detection switch (S80), and if there is no abnormality (S80: YES), the special symbol main The job (S90) and the normal symbol main job (S100) are executed. If there is an abnormality (ball clogging, disconnection, etc.) (S80: NO), an error job (S130) is executed.
[0065]
In the special symbol main job (S90), a job relating to data necessary for the
[0066]
Thereafter, each flag state is set in the backup memory (S140), and the award ball signal job (S150), the information signal job (S160), the command job (S170), and the remaining time job (S180) are executed. In the prize ball signal job (S150), data related to prize ball payout is read and output, and in the information signal job (S160), data necessary for information output to another control unit is read. Further, in the command job (S170), a command for special symbol management or the like is output, and in the remaining time job (S180), non-constant random numbers are called. Note that the initial value random number is also updated in the remaining time job (S180).
[0067]
Next, with reference to FIG. 11, a description will be given of the success / failure determination job at the time of the start winning (winning to the first type starting port (ordinary electric accessory) 17) executed in the series of flow of the main job. . Note that various memories and the like used in these jobs are stored in the RAM 481 (see FIG. 15) of the
[0068]
First, it is checked whether or not there is a winning start in S200, and if YES, the reserved number (number of unstarted times) stored in the special symbol reserved
[0069]
Next, in S250, the oldest first judgment random value stored in the judgment
[0070]
The special symbol designated by the jackpot symbol determining random number value is based on the special symbol image data stored in the
[0071]
Further, the reach display mode specified by the reach mode determination random value is determined based on the reach display mode image data stored in the
[0072]
On the other hand, if it is determined that there is a miss, the process proceeds from S270 to S310, and it is determined whether or not a miss reach job is to be performed using a random number. That is, in step S310, a reach mode determination random number is generated and read, and in step S320, the reach number stored in the reach number memory 481i (see FIG. 12) is read. In step S330, if they match, the job is a missed reach job, and if they do not match, the job is a normal missed job.
[0073]
In the case of a missed reach job, the process proceeds to S340, in which at least two special symbols to be aligned (for example, a left symbol and a right symbol among the three types of special symbols) are set to a random number for determining a missed reach symbol (and the random number of the left symbol is changed). (S340), and is stored in the out-of-reach reach
[0074]
Next, a schematic flow of the special symbol main job executed in the series of flows of the main job will be described with reference to FIG. First, in S500, based on a prize of a game ball to the first-type starting port (ordinary electric accessory) 17, a variation display of each special symbol is started on the liquid crystal display device 27a (see FIG. 3) in the
[0075]
Next, in S510, the determination result for each winning obtained in the success / failure determination job shown in FIG. 11 is read from the
[0076]
On the other hand, in the case of the out-of-reach reach determination ("2") (S530: YES), the process proceeds to S570, in which the out-reach-reach
[0077]
Also, in the case of the normal miss determination ("3") (S540), the process proceeds to S550, in which the respective symbol numbers of the miss are read from the out-
[0078]
Next, by the jackpot determination, a special symbol is fixedly displayed in a predetermined arrangement manner on the liquid crystal display device 27a (see FIG. 3) (for example, an arrangement of three digits of the same symbol "7, 7, 7"). , A special game is executed (special game state or big hit game state). In the special game state, first, the opening and
[0079]
In the special game state, the special winning device 31 continues the game ball receiving state until the end condition is satisfied. For example, the end condition is satisfied when a predetermined time t1 (for example, 30 seconds) has elapsed in the open state or when a predetermined number n1 (for example, 10) of winnings is detected by the winning ball detection switch 318 (see FIG. 5). Then, the game ball receiving state is temporarily ended, the open /
[0080]
In the
(4) Detailed description of
Next, the
[0081]
As shown in FIGS. 16 and 17, the
[0082]
In this embodiment, as shown in FIGS. 16 and 17, two mutually continuous
[0083]
As shown in FIG. 17, the left
[0084]
As shown in FIG. 17, at both ends of the gutter 900 (
[0085]
As shown in FIG. 17, the
[0086]
As shown in FIG. 18B, the
[0087]
Next, a driving mode of the
[0088]
On the other hand, as shown in FIG. 20, when the bottle shown in the
[0089]
In the present embodiment, as shown in FIG. 16 and the like, the
[0090]
The
[0091]
Next, the “storage process” by the
[0092]
Next, the
[0093]
Thereby, the bottle constituted by the
[0094]
In the
[0095]
Further, in this embodiment, since the detecting means (passage detector) 41 s is arranged on the inner wall of the
[0096]
Further, in this embodiment, since the
[0097]
In the present embodiment, as shown by a broken line in FIG. 5, a signal transmitted from a "path-related detector" such as the
[0098]
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 19 (a), a mode in which the
[0099]
Further, in the present embodiment, one
[0100]
Furthermore, the mode of the “storage process” by the
[0101]
Next, the
[0102]
In the fourth modification of FIG. 22B, first, the “initialization process” of S740 is executed to cause all the game balls in the
[0103]
Next, the
[0104]
In the third modified example and the fourth modified example, the storage process is performed on the basis of time, so that the value (t) of the timer within the predetermined time reaches the upper limit value (tu), or Until the value (T) of the counter reaches the upper limit (Tu), the number of game balls to be paid out to the
[0105]
FIG. 23 shows a specific example in which the storage process is performed with the opening of the first type start port (ordinary electric accessory) 17. Also in the fifth modification shown in FIG. 23, first, “initialization processing” of S760 is executed. In this "initialization process", similarly to the first embodiment, all the game balls in the
[0106]
Next, the
[0107]
On the other hand, if the number of inflows (n) is equal to or less than the storage upper limit (nu) of the
[0108]
Here, the hit display of the normal
[0109]
FIG. 24 shows a specific example in which the storage process is performed according to the display mode of the display device (the liquid crystal display device 27a). Also in the sixth modification shown in FIG. 24, first, “initialization processing” of S780 is executed. In this "initialization process", similarly to the first embodiment, all the game balls in the
[0110]
Next, the
[0111]
On the other hand, when the inflow number (n) is equal to or less than the storage upper limit value (nu) of the
[0112]
Also in the present modified example, as shown in FIG. 3, the first-type starting port (ordinary electric accessory) 17 is located immediately below the
[0113]
That is, for a player, when a display with high reliability (for example, a reach notice display or a big hit notice display) is made, the disappointment when the notice is missed increases by the amount of expectation. In view of such a point of view, the present modification aims at relieving a player when a high reliability notice is missed. In other words, even when the high-reliability notice is missed, there is a high possibility that the game balls flowing out of each
[0114]
By the way, after a high-probability notice mode is displayed on the central device (such as a notice on a display device or a lamp in a ball passage, a notice on a big hit, etc.), if the notice is not realized, the player expects a big hit. He is very discouraged and loses his will to continue playing. In addition, when a super reach (second reach mode) that has a higher possibility of a big hit than the normal reach (first reach mode) is deviated from the normal reach (second reach mode), the second reach mode is displayed for a long time, and the second reach mode is disappointed. Loss of time is added, and the motivation to continue playing is lost. In order to eliminate such a state, in the case where the movable body comes off as described above, the movable body is linked with the opening of the starting port a predetermined number of times to increase the probability of winning the starting port. As a result, the player is given a privilege of being disappointed or lost in time, and can continue the game with increasing interest. In the above-described configuration, a privilege is given if a super reach (second reach mode) or a high-probability notice is given, so that not only the expectation of winning but also the interest in the course until the winning can be enhanced. In addition, when the super reach is reached, the display time is long, and the display may be stopped. However, with the above configuration, the ball needs to be stored in the storage unit. As a result, the utilization rate of the stand is increased, which is also an advantage for those involved in the hall. Further, in addition to the above-mentioned configuration, the starting time can be changed longer according to the above conditions, or the effect of linking with the movable body can be increased by increasing the probability of a big hit of a normal symbol to increase the probability of starting opening prize. Can be.
[0115]
Further, the storage section may be provided in each
[0116]
The “storage process” of the seventh modification can also be described with reference to FIG. First, the “initialization process” of S700 is executed, the
[0117]
Next, the
[0118]
The drive source of the
[0119]
When an electric signal is issued from the
B. Example 2
In the first embodiment, the energization
[0120]
The energization
[0121]
Then, the energization
[0122]
When a motor or a solenoid is used as a drive source when the
C. Other
As described above, the embodiments of the present invention have been described. However, the present invention is not limited thereto, and is not limited to the language described in each claim as long as it does not deviate from the scope described in each claim. Can easily be replaced therefrom, and improvements based on the knowledge usually possessed by those skilled in the art can be appropriately added.
[0123]
For example, the
[0124]
The driving of the
[0125]
Next, the
[0126]
Further, in the present invention, the player intervention means is permitted when a predetermined number of balls have been entered into the
[0127]
In each of the first and second embodiments, the energization drive type actuator which contracts when energized is used as the drive source, but an energization drive type actuator which expands by energization may be used. Further, instead of the current-driven
[0128]
Further, in the second embodiment, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which a front frame is opened in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 3 is a front view showing a game board in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 4 is a rear view showing the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 5 is a block diagram showing an electronic control device according to each embodiment and each modification.
FIG. 6A is an explanatory diagram of a main control unit included in an electronic control device provided in a gaming machine according to each embodiment and each modification, and FIG. 6B is a game according to each embodiment and each modification. It is an explanatory view of a payout control unit which constitutes an electronic control device provided in the machine.
FIG. 7A is an explanatory diagram of a special symbol control unit constituting an electronic control device provided in the gaming machine according to each embodiment and each modification, and FIG. 7B is a diagram related to each embodiment and each modification. It is explanatory drawing of the lamp control part which comprises the electronic control device with which a gaming machine is equipped, (c) is explanatory drawing of the audio | voice control part which comprises the electronic control device with which the gaming machine which concerns on each Example and each modification is provided. .
FIG. 8 is a flowchart illustrating a main job performed by a main control unit of the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a process when a power interruption (power failure or the like) occurs in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 10 is a flowchart showing a power restoration process when a power interruption (power failure or the like) occurs in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 11 is a flowchart for explaining a success / failure determination job in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing a typical example of various memories and the like stored in a built-in RAM of a main control unit in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 13 is a flowchart illustrating an outline of a special symbol main job in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a main control unit in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a CPU constituting a main control unit in the gaming machine according to each embodiment and each modification.
FIG. 16 is an enlarged view of a central device in FIG. 3;
FIG. 17 is a longitudinal sectional view for explaining a gutter portion, a ball passage portion, a movable device (movable body), and the like according to the first embodiment.
18A is a longitudinal sectional view for explaining a gutter portion, a ball passage portion, a movable device (movable body) and the like, and FIG. 18B is a dd sectional view of FIG. 18A. , (C) is a diagram of FIG. 18 (b) viewed from the left.
19A is a cross-sectional view taken along a line aa in FIG. 18A, FIG. 19B is a cross-sectional view showing a first modification of the first embodiment, and FIG. It is sectional drawing which shows a 2nd modification.
FIG. 20 is a longitudinal sectional view for explaining a driving mode of the movable device (movable body) and the lamp device in the first embodiment.
FIG. 21 is a flowchart illustrating a “storage process” according to the first embodiment.
22A is a flowchart illustrating “storage processing” in a third modification of the first embodiment, and FIG. 22B is a flowchart illustrating “storage processing” in a fourth modification of the first embodiment. is there.
FIG. 23 is a flowchart illustrating “storage processing” in a fifth modification of the first embodiment.
FIG. 24 is a flowchart illustrating a “storage process” in a sixth modification of the first embodiment.
FIGS. 25A and 25B are vertical cross-sectional views for explaining a “reservoir” in a seventh modification of the first embodiment, and FIG. 25C is a cross-sectional view of FIG. It is c sectional drawing.
26A is a cross-sectional view illustrating a state in which the movable body protrudes from the housing in the second embodiment, and FIG. 26B is a cross-sectional view illustrating the state in which the movable body is retracted to the housing position in the second embodiment. It is sectional drawing.
FIG. 27 is a front view showing a gaming machine according to another embodiment.
FIG. 28 is a flowchart showing “storage processing” using player intervention means.
[Explanation of symbols]
1. Pachinko machines (game machines)
26
75, 83 ... energized drive type actuator
(Movable body driving means)
81:
89: Housing 170: Lamp control unit
800: movable device (movable body) 801: movable body
1001 ... means of player intervention
Claims (7)
駆動源として、通電により伸縮何れかを行なう通電駆動型アクチュエータを用いることを特徴とする可動体駆動機構。In a movable body drive mechanism for driving a movable body used in a gaming machine,
A movable body driving mechanism, wherein an energization drive type actuator that performs any of expansion and contraction by energization is used as a drive source.
前記遊技領域に設けられ、該遊技領域に打ち込まれた遊技球を貯留可能な貯留状態、および該貯留状態において貯留した遊技球を前記遊技領域内の所定箇所に排出可能な排出状態に、駆動されることにより変化可能な可動体と、
該可動体を駆動する請求項1ないし3のいずれかに記載の可動体駆動機構を備えたことを特徴とする遊技機。A game board having a game area,
It is provided in the game area, is driven to a storage state capable of storing the game balls hit into the game area, and a discharge state capable of discharging the game balls stored in the storage state to a predetermined location in the game area. A movable body that can be changed by
A game machine comprising the movable body drive mechanism according to claim 1 for driving the movable body.
前記遊技領域に設けられ、所定の遊技条件が成立すると駆動される演出のための可動体と、
該可動体を駆動する請求項1ないし3のいずれかに記載の可動体駆動機構を備えたことを特徴とする遊技機。A game board having a game area,
A movable body for an effect provided in the game area and driven when predetermined game conditions are satisfied;
A game machine comprising the movable body drive mechanism according to claim 1 for driving the movable body.
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