JP2004213547A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ICカードの使用履歴情報の記録および表示に関する処理を、より好適に、かつ、より安全に実行する。
【解決手段】CPUは、アプリケーションを起動することにより、オフモード261からポーリングモード262に移行し、リーダデバイスを制御して、近接された非接触ICカードを検出する。非接触ICカードを検出すると、CPUは、残高表示モード263に移行し、非接触ICカードの残高情報を所定の時間表示する。そして、ユーザの指示に基づいて、CPUは、履歴表示・保存モード264に移行し、履歴情報を表示したり、データベースに保存したりする。また、CPUは、ポーリングモード261において、ユーザの指示に基づいて、履歴削除モード265に移行し、データベースの履歴情報の削除を行う。本発明は、PDAに適用することができる。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ICカードの使用履歴情報の記録および表示に関する処理を、より好適に、かつ、より安全に実行することができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クレジットカードやプリペイドカード等を用いて、貨幣を用いない商取引方法が普及している。その方法の1つに、IC(Integrated Circuit)カードを用いた商取引方法がある。
【0003】
ICカードは、例えば、極めて薄い半導体集積回路(ICチップ)が埋め込まれたキャッシュカード大のプラスチック製カードであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等の機能を有し、情報を記録できるようにしたカードである。ICカードは、内蔵するメモリに数KByteのデータを記録でき、データの暗号化も可能なため偽造にも強く、例えば、電子マネーやテレホンカードなどの記録媒体として応用されている。
【0004】
ICカードは、データを読み書きする方式の違いによって「接触式」と「非接触式」に分けられ、接触式カードは、カード側に設置された接点(端子)を介して端末がデータを取得する。また、非接触式カードはアンテナを内蔵しており、微弱な電波を利用して端末と近距離無線通信を行う。
【0005】
このようなICカードには、最近行われた商取引の履歴情報が所定の件数分記録されている。ユーザがこの履歴情報を閲覧する方法として、例えば、ユーザがICカードより情報を読み出すことができる専用のカードリーダにICカードを接触または近接させると、そのカードリーダを介してICカードより履歴情報を取得し、ディスプレイに表示する履歴情報読み取り装置を用いる方法が考えられる(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
”EdyViewerヘルプ”、[ダウンロードデータ(自己解凍方式圧縮ファイル)]、平成14年9月11日、ビットワレット株式会社、[平成15年1月6日検索]、インターネット,<http://www.bitwallet.co.jp/user/download/index.html>,アプリケーションデータ”EdyViewer”,<http://www.bitwallet.co.jp/user/download/edyvw1013.exe>,HTMLデータ,<¥Edy Viewer¥Help¥index.htm>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような方法においては、例えば、ユーザが履歴情報をディスプレイに表示させたまま、席を離れるなどした場合、ユーザ以外の第3者に、ディスプレイに表示されている履歴情報を閲覧されてしまい、個人情報が漏洩してしまう恐れがあるという課題があった。
【0008】
さらに、従来の履歴情報読み取り装置は、特定の種類のICカードにのみ対応し、その履歴情報を読み取ることができるが、それ以外の種類のICカードをICカードとして判別しない。しかしながら、ICカードの種類は多数存在し、複数種類のICカードを所有するユーザの場合、不正なICカードをICカードリーダに近接させてしまう恐れがある。その際、ユーザがエラーの原因を正確に特定できるように、履歴情報読み取り装置が、近接されたICカードを不正なICカードとして判別し、不正なICカードが近接されたことを、ICカードが近接されていない場合と区別して、ユーザに通知するのが望ましい。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ICカードの使用履歴情報の記録および表示に関する処理を、より好適に、かつ、より安全に実行することができるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、通信可能な状態にあるICカードを検知するICカード検知手段と、ICカード検知手段により検知されたICカードの種類を判別する種類判別手段と、種類判別手段による判別結果に基づいて、ICカードが正当な種類のカードである場合、ICカードに記憶されている情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段により取得された情報の表示を制御する情報表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
前記ICカードは、近接された通信装置と通信を行う非接触ICカードであるようにすることができる。
【0012】
前記検知手段は、予め決められた所定の検知信号を出力する検知信号出力手段と、ICカードにより供給された、検知信号出力手段により出力された検知信号に対する応答を取得する応答取得手段とを備え、応答取得手段により応答を取得することにより、通信可能な状態のICカードを検知するようにすることができる。
【0013】
前記情報は、ICカードの識別情報、およびICカードに記録されている電子マネーの残高情報を含むようにすることができる。
【0014】
前記ICカードに記録されている情報が、ICカードの種類毎に異なる暗号鍵を用いて暗号化されている場合、ICカードの識別情報を要求する識別情報要求手段と、情報の復号に用いられる、暗号鍵に対応する復号鍵を、ICカードに供給する復号鍵供給手段と、復号鍵供給手段により供給された復号鍵が用いられ、ICカードにより復号されたICカードの識別情報を取得する識別情報取得手段とをさらに備え、種類判別手段は、識別情報取得手段により取得されたICカードの識別情報の復号に用いられた復号鍵の種類に基づいて、ICカードの種類を判別するようにすることができる。
【0015】
前記情報表示制御手段は、予め定められた所定の時間、情報を表示するように、情報の表示を制御するようにすることができる。
【0016】
前記情報表示制御手段に制御され、情報が所定の時間表示されている場合、残り表示時間をカウントする残り時間カウント手段をさらに備えるようにすることができる。
【0017】
前記情報表示制御手段は、残り時間カウント手段によりカウントされた残り表示時間を、情報とともに表示させるようにすることができる。
【0018】
前記情報表示制御手段は、残り表示時間を、インジケータまたはメッセージにより表示させるようにすることができる。
【0019】
前記情報表示制御手段の制御による情報の表示開始に同期して所定の音声を報音し、情報の表示開始を報知する報音手段をさらに備えるようにすることができる。
【0020】
本発明の情報処理方法は、通信可能な状態にあるICカードを検知するICカード検知ステップと、ICカード検知ステップの処理により検知されたICカードの種類を判別する種類判別ステップと、種類判別ステップの処理による判別結果に基づいて、ICカードが正当な種類のカードである場合、ICカードに記憶されている情報の取得を制御する情報取得制御ステップと、情報取得制御ステップの処理により取得された情報の表示を制御する情報表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムは、通信可能な状態にあるICカードを検知するICカード検知ステップと、ICカード検知ステップの処理により検知されたICカードの種類を判別する種類判別ステップと、種類判別ステップの処理による判別結果に基づいて、ICカードが正当な種類のカードである場合、ICカードに記憶されている情報の取得を制御する情報取得制御ステップと、情報取得制御ステップの処理により取得された情報の表示を制御する情報表示制御ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0022】
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、通信可能な状態にあるICカードが検知され、検知されたICカードの種類が判別され、その判別結果に基づいて、ICカードが正当な種類のカードである場合、ICカードに記憶されている情報が取得され、取得された情報の表示が制御される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される情報処理装置としてのPDAの正面の構成例を表している。
【0024】
図1に示されるように、PDA1は、中央のヒンジ部12を境に、表示部11と本体部13とに分けられており、ヒンジ部12を介して折り畳み可能に形成されている。換言すると、表示部11は、ヒンジ部12の軸を中心として回動して本体部13に対して開閉自在とされている。さらに、表示部11は、その軸に対して略垂直な軸を中心として本体部13に対して回動自在とされている。
【0025】
表示部11の面11−1のほぼ全面には、LCD(Liquid Crystal Display)28、および、LCD28の表面上に積層された透明なタッチパネル36が設けられている。即ち、タッチペン35が、LCD28上の任意の位置に配置されると、その座標がタッチパネル36により検出され、検出された座標に対応する所定の処理が行われる。
【0026】
例えば、いま、LCD28に、図2に示されるような画像が表示されているものとすると、ユーザは、タッチペン35を操作して、ソフトボタン41−1乃至41−12のいずれかを押下する(タッチペン35をソフトボタン41−1乃至41−12のいずれかの上に配置させる)と、そのソフトボタン41に割り当てられているアプリケーションソフトウェアが起動される。
【0027】
さらに、ユーザが、タッチペン35を操作してソフトボタン43を押下すると、文字入力エリア29には、図3に示されるソフトキーボード50が表示される。ユーザが、タッチペン35を操作して、ソフトキーボード上の任意のキーを押下すると、その押下されたキーに対応する文字(または記号等)が入力される。即ち、タッチペン35が配置されている座標がタッチパネル36により検知され、その座標に対応するキーが認識され、認識されたキーに割り当てられている文字(または記号等)が入力される。
【0028】
このように、ユーザは、タッチペン35、および、ソフトウェアとしての文字入力エリア29を利用して、容易、かつ迅速に文字を入力することができる。なお、LCD28の表示面上全体に渡ってタッチパネル36が積層されているので、文字入力エリア29のLCD28に対する位置は、図1に示される位置に限定されない。例えば、図2に示される画像の上下左右が反転されると、文字入力エリア29は、図1中上方に配置され、上下逆に表示される。このような場合においても、ユーザは、上述した例と同様に、文字を入力することができる。
【0029】
図1に戻り、ヒンジ部12には、図中右方に、PDA1の電源をオンまたはオフ状態にする電源ボタン31が、その左隣に、PDA1に内蔵されているバッテリ(図示せず)が充電中の場合には点灯し、充電が終了すると消灯するLED(Light Emitting Diode)30が、さらにその左隣に、CCD(Charge−Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサよりなる回動可能なカメラ22が、左端には、カメラ22で被写体を撮像するとき操作されるキャプチャーボタン23が、それぞれ設けられている。
【0030】
即ち、ユーザは、被写体を撮像する場合、キャプチャーボタン23を1回押下して、カメラ機能(被写体をカメラ22により撮像し、その撮像された被写体の画像を記録する機能)を有するアプリケーションソフトウェアを起動させ、カメラ22の撮像方向を被写体に向けるように回動させる。このとき、LCD28には、後述するように、カメラ22が撮像している画像(被写体の画像)が表示されるので、ユーザは、LCD28を確認しながらカメラ22の位置を確定し、シャッターボタンとして機能するキャプチャーボタン23を再度押下する。これにより、キャプチャーボタン23が押下された時点のカメラ22により撮像された画像が、PDA1のメモリに記憶される。
【0031】
本体部13の折り畳んだとき表示部11に対向する面13−1には、図中上方に、PDA1にインストールされているアプリケーションソフトウェアのそれぞれを表すシンボルが印刷されたボタン32が設けられており、ユーザがその指でボタン32を押下すると、それに対応するアプリケーションソフトウェアが起動される。即ち、ボタン32は、上述した図2のソフトボタン41−1乃至41−12のいずれかに対応するハードウェアとしてのボタンである。
【0032】
また、面13−1のボタン32が配置されている領域の中央部には、LCD28に表示されている画像をスクロールするためのスクロールボタン33が設けられている。
【0033】
さらに、面13−1のボタン32の下方には、文字(記号等を含む)を入力するためのキーボード34が設けられている。即ち、キーボード34は、上述した図3のソフトキーボード50に対応するハードウェアとしてのキーボードである。
【0034】
さらに、そのキーボート34の下方には、ICカードと近距離無線通信を行い、ICカードに記録されている情報を読み出すリーダデバイス37が内蔵されており、面13−1側に近接されたICカードを検知し、無線通信を行う。
【0035】
本体部13の面13−1と垂直な面(側面)13−2の、図中上方には、リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称する)や、外部のヘッドホンと接続し、接続したそれらに音声を出力するためのヘッドホンジャック24が設けられており、その下方には、押下および回転自在なジョグダイヤル25が面13−2から僅かに突出した状態で設けられており、その下方には、直前の操作を取り消したりするためのバックボタン26が設けられており、さらにその下方には、誤って他のボタンが押下された場合、それに対応する機能の実行を禁止するためのホールドスイッチ27が設けられている。
【0036】
本体部13の面13−1,13−2に垂直な面(図中下側の端面)13−4の、中央部には、クレードル等の付属機器を接続するためのコネクタ67が設けられている。
【0037】
図4は、PDA1の裏面の構成例を表している。図4に示されるように、ヒンジ部12の図中左側上部には、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable andProgrammable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納した、抜き差し自在なメモリカード143、または、メモリカード143と同様のインタフェースを有する機能拡張モジュール121が装着されるスロット64、メモリカード143内のデータが読み書きされている場合に点灯するランプ63、および、赤外線で他の装置と通信するための赤外線ポート62が設けられている。
【0038】
メモリカード143は、スロット64やメモリカード143内に設けられたフラッシュメモリ素子用のコントローラの制御により、スロット64を介して供給された画像や音声、音楽等の各種情報(データ)を書き込んだり、記憶されている各種情報を読み出したりすることができるようになっている。従って、PDA1は、このようなメモリカード143を挿着することができるために、メモリカード143を介して他の装置との間でデータの共有化を図ることができる。
【0039】
本体部13の面13−1の反対側の面13−3の中央部の図中左側には、PDA1をリセットするためのリセットボタン65が設けられており、その下方には、音声を出力するためのスピーカ66が設けられている。
【0040】
本体部13の面13−1,13−3に垂直な面(図中下側の端面)13−4の、中央部には、上述したように、コネクタ67が設けられており、その図中左方には、タッチペン35を収納する収納口68が設けられている。
【0041】
図5は、PDA1の内部の構成例を示すブロック図である。
【0042】
CPU(Central Processing Unit)131は、ROM(Read Only Memory)132に記憶されているプログラム、または記憶部139からRAM(Random Access Memory)133にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM133にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0043】
CPU131、ROM132、およびRAM133は、バス134を介して相互に接続されている。このバス134にはまた、LCD28に表示させる画像を制御する表示制御部136が接続されている。
【0044】
表示制御部136には、CPU131の制御に基づいて、上述したカメラ22、および、LCD28の他、VRAM138が接続されている。表示制御部136は、カメラ22により撮像された画像を、VRAM138に記憶させ、そのVRAM138に記憶されている画像や、他のメモリ(RAM133、記憶部139、スロット64に接続されたメモリスティック143)に記憶されている画像を、LCD28に表示させる。
【0045】
バス134には、上述したキーボード34、各種ボタン22,32,33、および、ジョグダイヤル25等からなる入力部137、タッチパネル36、赤外線通信ポート62、メモリスティック143若しくは機能拡張モジュール121が装着されるスロット64、PDA1が内蔵するバッテリ(図示せず)を充電させるとともに、他の外部装置152との通信の中継装置となるクレードル91等が接続されるコネクタ67、リモコン101若しくはヘッドホン153と接続される音声出力部としてのヘッドホンジャック24、他の通信装置とブルートゥースを用いた無線通信を行うブルートゥースモジュール38、並びに、近接されたICカード146と近距離無線通信を行うリーダデバイス37が接続されている。
【0046】
なお、タッチパネル36により検出された座標は、バス134を介してCPU131に提供され、CPU131は、提供されたその座標に対応する所定の情報を取得する。
【0047】
バス134にはまた、必要に応じて、ハードディスクなどより構成される記憶部139が接続される。外部装置152に適宜装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどから読み出されたコンピュータプログラムは、赤外線ポート62、ブルートゥースモジュール38、若しくはリーダデバイス37を介する無線通信、無線LANモジュール(機能拡張モジュール)121を介する無線通信、または、クレードル91を介する有線通信等の手段により、必要に応じてPDA1に対して供給され、記憶部139にインストールされる。または、スロット64に適宜装着されるメモリスティック143から読み出されたコンピュータプログラムも、必要に応じて記憶部139にインストールされる。
【0048】
バス134にはさらにまた、表示部11が本体部13に対して閉状態の場合、オン状態となり、かつ、表示部11が本体部13に対して開状態の場合、オフ状態となるLCD開閉スイッチ144、および、表示部11が所定の回動角度以上回動された場合にオン状態となるLCD回転スイッチ145が設けられている。
【0049】
即ち、この例においては、CPU131は、LCD開閉スイッチ144やLCD回転スイッチ145の、それぞれのオン状態またはオフ状態に基づいて、表示部11の本体部13に対する開閉の状態(以下、LCD開閉状態と称する)、および回動状態、並びに、カメラ22の回動状態を認識する。
【0050】
図6は、図5のリーダデバイス37の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0051】
IC201は、CPU211、ROM212、RAM213、SCC(Serial CommunicationController)214、SPU(Signal Processing Unit)216、並びに、これらのCPU211乃至SPU216を相互に接続するバス215から構成されている。
【0052】
CPU211は、ROM212に格納されている制御プログラムをRAM213に展開し、例えば、非接触ICカード146から送信されてきた応答データや、図5のCPU131から供給されてきた制御信号に基づいて、各種の処理を実行する。例えば、CPU211は、非接触ICカード146に送信するコマンドを生成し、それを、バス215を介してSPU216に出力したり、非接触ICカード146から送信されてきたデータの認証処理などを行ったりする。
【0053】
SCC214は、図5のCPU131から供給されてきたデータを、バス215を介してCPU211に供給したり、CPU211から、バス215を介して供給されてきたデータをCPU131に出力したりする。
【0054】
SPU216は、非接触ICカード146からの応答データが復調部204から供給されてきたとき、そのデータに対して、例えば、BPSK復調(マンチェスターコードのデコード)などを施し、取得したデータをCPU211に供給する。また、SPU216は、非接触ICカード146に送信するコマンドがバス215を介して供給されてきたとき、そのコマンドにBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調(マンチェスターコードへのコーディング)を施し、取得したデータを変調部202に出力する。
【0055】
変調部202は、発振回路(OSC)203から供給される所定の周波数(例えば、13.56MHz)の搬送波を、SPU216より供給されるデータに基づいて、ASK(Amplitude Shift Keying)変調し、生成された変調波を、電磁波としてアンテナ205から出力する。一方、復調部204は、アンテナ205を介して取得した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデータをSPU206に出力する。
【0056】
アンテナ205は、所定の電磁波を輻射し、それに対する負荷の変化に基づいて、非接触ICカード146が近接されたか否かを検出する。そして、例えば、非接触ICカード146が近接されたとき、アンテナ205は、非接触ICカード146と各種のデータを送受信する。
【0057】
図7は、非接触ICカード146の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0058】
非接触ICカード146は、例えば、図に示すアンテナ(ループアンテナ)230およびコンデンサ231と、それ以外の構成が1チップに格納されたICから構成され、電磁誘導を利用してPDA1に設けられたリーダデバイス37等と各種のデータを半二重通信するものであって、必ずしもカード状のものとして構成されるわけではない。また、ICカードとは、説明の便宜上用いた名称であり、上述したような、または後述するような機能を意図するものである。この非接触ICカード146と基本的に同様の機能を提供するものとして、例えば、Felicaチップ(登録商標)などがある。
【0059】
CPU221は、ROM222に格納されている制御プログラムをRAM223に展開し、非接触ICカード146の全体の動作を制御する。例えば、CPU221は、PDA1に設けられたリーダデバイス37等から輻射されている電磁波がアンテナ230において受信されたとき、それに応じて、非接触ICカード146に設定されているカード識別番号等を含むICカード情報をリーダデバイス37に通知したり、リーダデバイス37の要求に応じて、商取引の履歴情報をリーダデバイス37に供給したりする。
【0060】
アンテナ230とコンデンサ231により構成されるLC回路は、近傍に配置されたPDA1に設けられたリーダデバイス37等から輻射される所定の周波数の電磁波と共振する。インタフェース部229は、ASK復調部243において、アンテナ230を介して受信した変調波(ASK変調波)を包絡線検波して復調し、復調後のデータをBPSK(Binary Phase Shift Keying)復調部232に出力する。
【0061】
また、インタフェース部229は、アンテナ230において励起された交流磁界をASK復調部243により整流し、それを電圧レギュレータ241において安定化し、各部に直流電源として供給する。リーダデバイス37等から輻射される電磁波の電力は、後述するように非接触ICカード146に必要な電力を賄う磁界を発生させるように調整されている。
【0062】
また、インタフェース部229の発振回路244はPLL(Phase Locked Loop)回路を内蔵し、受信信号のクロック周波数と同一の周波数のクロック信号を発生する。
【0063】
さらに、インタフェース部229は、例えば、残金情報等の要求をPDA1に設けられたリーダデバイス37等に送信する場合、BPSK変調部228から供給されるデータに対応して、例えば、所定のスイッチング素子(図示せず)をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ230に並列に接続させることにより、アンテナ230の負荷を変動させる。
【0064】
ASK変調部242は、アンテナ230の負荷の変動により、BPSK変調部228より供給されたBPSK変調波をASK変調し、その変調成分を、アンテナ230を介してリーダデバイス37に送信する(リーダデバイス37のアンテナの端子電圧を変動させる)(ロードスイッチング方式)。
【0065】
BPSK復調部232は、ASK復調部243で復調されたデータがBPSK変調されている場合、図示せぬPLL回路から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復調(マンチェスターコードのデコード)を行い、復調したデータをデータ受信部233に出力する。データ受信部233は、供給されてきたデータをCPU221に適宜出力する。CPU221はこのデータをRAM223またはEEPROM224に記憶させる。
【0066】
EEPROM224に記憶されたデータは、CPU221により読み出され、データ送信部227に供給される。BPSK変調部228は、データ送信部227から供給されてきたデータにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を行い、それをASK変調部242に出力する。
【0067】
EEPROM224には、電子マネー情報が記憶される。ユーザは、この電子マネーを利用して、購入した商品、サービス等の代金を決済することができる。決済の履歴もEEPROM224に記憶される。
【0068】
図8は、非接触ICカード146の仕様の例を示す図である。
【0069】
上述したように、リーダデバイス37と非接触ICカード146間の通信は、半二重により行われ、その通信速度は、例えば、211.875kbpsとされる。
【0070】
また、図8に示されるように、リーダデバイス37から非接触ICカード146に対する電力電送、およびデータ転送、並びに、非接触ICカード146からリーダデバイス37に対するデータ転送により使用される周波数帯域の中心周波数は、例えば、13.56MHzとされる。
【0071】
そして、電力電送のためにリーダデバイス37から出力される電波の出力は、例えば、350mWであり、アンテナの特性などの通信環境にもよるが、その通信距離は、例えば、10cm前後とされる。
【0072】
リーダデバイス37から非接触ICカード146に対するデータ転送は、上述したように、マンチェスターコードにコード化されたデータをASK変調することにより行われ、その変調度(データ信号の最大振幅/搬送波の最大振幅)は、例えば、約0.1とされる。また、非接触ICカード146からリーダデバイス37に対するデータ転送は、上述したように、ロードスイッチング方式により出力データを送信信号に変換する(出力データに応じてスイッチング素子をオン/オフさせることによりアンテナ170の負荷を変動させる)ことにより行われる。
【0073】
以上のようなPDA1のユーザは、上述したリーダデバイス37の機能を用いて、非接触ICカード146に記憶されている商取引(決済)の履歴情報や、非接触ICカード146に記憶されている(チャージされている)電子マネーの残高情報等をPDA1のLCD28に表示させる。
【0074】
すなわち、ユーザが、PDA1を操作し、上述した処理を行うためのアプリケーションを起動させ、非接触ICカード146をPDA1の面13−1のリーダデバイス37上の位置に近接させると、PDA1のCPU131は、リーダデバイス37を制御して、上述した非接触ICカード146より履歴情報等を読み取り、LCD28に表示させる。
【0075】
CPU131は、このアプリケーションを実行することにより、図9に示されるように複数のモードを遷移し、各モードにおいて、各モードに応じた処理を行う。
【0076】
すなわち、CPU131は、アプリケーションを実行することにより、アプリケーションを実行していないオフモード261からポーリングモード262に移行し、リーダデバイス37を制御して、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146を検出する処理を行う。
【0077】
オフモード261において、リーダデバイス37の電源はオフになっており、PDA1は、非接触ICカード146との通信を行ったり、LCD28に履歴情報を表示したりする処理を行わない。
【0078】
このオフモード261において、LCD28に表示された図2に示されるようなGUIにおいて、ユーザがタッチペン35を操作して、「ICカードビューアA」のソフトボタン41−8を押下すると、入力部137は、バス134を介してその情報をCPU131に供給する。CPU131は、その操作に基づいて、記憶部139などに記憶されている、操作に対応するアプリケーションを読み出し、実行する。
【0079】
その際にCPU131が実行する起動処理を図10のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて図11を参照して説明する。
【0080】
最初に、ステップS1において、CPU131は、リーダデバイス37を制御し、リーダデバイス37の電源をオンにし、ステップS2において、リーダデバイス37の初期化処理を実行する。
【0081】
そして、初期化処理が終了すると、ステップS3において、CPU131は、正常に初期化ができたか否かを判定し、正常に初期化処理が終了したと判定した場合、CPU131は、ステップS4において、現在のモードを、非接触ICカードの検知を行うポーリングモードに移行し、起動処理を終了する。
【0082】
また、ステップS3において、正常に初期化処理が終了していないと判定した場合、CPU131は、ステップS5に処理を進め、LCD28に図11に示されるようなエラー画面271を表示し、ユーザに確認させる。
【0083】
図11において、LCD28に表示されたエラー画面271には、「リーダデバイスの初期化に失敗しました。」というメッセージと、OKボタン272が表示されている。ユーザは、タッチペン35を操作して、OKボタン272を押下する(タッチペン35を用いてOKボタン272上をタップする)ことにより、初期化が失敗したことを確認する。
【0084】
CPU131は、図10のステップS6において、ユーザによって初期化の失敗が確認されたか否か(ユーザがOKボタン272を押下したか否か)を判定し、確認されたと判定するまで待機する。
【0085】
そして、初期化の失敗が、ユーザによって確認されたと判定すると、CPU131は、ステップS7において、エラー画面271を消去するとともに、オフモードのまま、アプリケーション(ICカードビューアA)を終了し、起動処理を終了する。
【0086】
すなわち、CPU131は、アプリケーション(ICカードビューアA)起動時に、リーダデバイス37の初期化処理を行い、正常に初期化処理が完了した場合ポーリングモードに移行し、初期化処理が失敗した場合エラー画面を表示し、アプリケーション(ICカードビューアA)を終了する。
【0087】
以上のような起動処理を行い、図9のオフモード261からポーリングモード262に移行したPDA1のCPU131は、次に、近接された非接触ICカード146を検知する処理を行う。
【0088】
図12および図13のフローチャートを参照して、ポーリングモード262において実行されるポーリング処理を説明する。また、必要に応じて、図14乃至図17を参照して説明する。
【0089】
最初に、ステップS21において、CPU131は、表示制御部136を制御して、LCD28に図14に示されるような初期画面281を表示させる。
【0090】
図14において、初期画面281には、「リーダー部へロゴを覆わないようにカードをかざしてください。」のメッセージが表示されており、ユーザは、そのメッセージに従って、非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させる。
【0091】
なお、初期画面281の下部右側には、上向き矢印の表示切り替えボタン281Aが表示されており、ユーザがこの表示切り替えボタン281Aを押下する(タッチペン35を用いて表示切り替えボタン281A上をタップする)ことにより、図15に示されるように、LCD28に、初期画面281と文字入力エリア29を同時に表示させるようにすることができる。
【0092】
図15において、表示切り替えボタン281Aには、下向きの矢印が表示されており、ユーザがこの表示切り替えボタン281Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、図14に示されるような状態で、初期画面281をLCD28に表示させる。
【0093】
以上のような初期画面281を表示させたCPU131は、図12のステップS22において、リーダデバイス37を制御して、面13−1のリーダデバイス37上に近接された非接触ICカード146に対して、ICカード検知信号を出力する。
【0094】
ICカード検知信号は、予め定められている、非接触ICカード146とリーダデバイス37との間で行われる通信のプロトコルに基づいた信号である。リーダデバイス37に対応する非接触ICカード146がリーダデバイス37に近接されると、非接触ICカード146は、このICカード検知信号を受信し、これに応答する。リーダデバイス37は、この応答に基づいて、非接触ICカード146が近接されたことを検知する。
【0095】
従って、非接触ICカード146以外のカードが近接された場合や、通信プロトコルに対応していない非接触ICカード(例えば、通信プロトコルが異なる他社製のICカード等)が近接された場合には、それらのカードは、リーダデバイス37より出力されるICカード検知信号に応答しないので、リーダデバイス37は、非接触ICカード146が近接されていないと判定する。
【0096】
ステップS23において、CPU131は、通信可能範囲内に、通信可能な非接触ICカード146が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS24に処理を進め、アプリケーションが対象とするICカードの種類に対応する暗号鍵(復号鍵)を供給し、ICカード情報を要求する。
【0097】
非接触ICカード146は、用途や運営する企業などによって、その種類が複数存在する。例えば、交通機関の企業が運営し、その交通機関の運賃支払いに用いられる非接触ICカード、特定の加盟店やインターネットにおける商取引に使用される非接触ICカード、または、電話会社により運営され、公衆電話を使用する際の電話料金の支払いに用いられる非接触ICカード等が存在する。
【0098】
各カードは、それぞれの利用方法に最適になるようにカスタマイズされており、これらのカードに記憶されている情報も互いに異なり、統一されていない。すなわち、通常、これらの非接触ICカードは、安全のため、情報を暗号化してから記憶するが、その際の暗号化処理および復号処理に用いられる暗号鍵(復号鍵)も、カードの種類によって異なる。また、非接触ICカードが一部または全部の情報を暗号化せずに平文で記憶する場合もあり、その場合、暗号化されずに記憶される情報の内容も、カードの種類によって異なる。
【0099】
従って、CPU131は、ステップS24において、上述したように、近接された非接触ICカード146に対して、アプリケーション(ICカードビューアA)が対象とする種類の暗号鍵(復号鍵)を供給し、個々の非接触ICカードに割り当てられたID番号等を含む、非接触ICカード146に関する情報であるICカード情報を要求する。
【0100】
ICカード情報を要求された非接触ICカード146は、アプリケーションに対応する種類のICカードである場合、リーダデバイス37より供給された暗号鍵(復号鍵)を用いて、暗号化されて記憶されているICカード情報を復号し、リーダデバイス37に供給する。
【0101】
リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146が、アプリケーションに対応しない種類のICカードである場合、非接触ICカード146は、リーダデバイス37より取得した暗号鍵(復号鍵)を用いて、暗号化されて記憶されているICカード情報を復号できないので、リーダデバイス37からのICカード情報の要求に応答できない、または、エラー応答を行う。
【0102】
以上のような非接触ICカード146からの応答(の有無)に基づいて、CPU131は、図12のステップS25において、近接された非接触ICカード146が、アプリケーションの対象とする種類のICカードであるか否かを判定する。リーダデバイス37が、非接触ICカード146より供給されたICカード情報を取得し、対象とする種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、ステップS26に処理を進め、リーダデバイス37を制御し、非接触ICカード146より決済の履歴や電子マネーの残高等に関する履歴情報を取得する。
【0103】
そして、CPU131は、ステップS27において、通信処理が終了したリーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS28において、モードを、現在のポーリングモードから残高表示モードに移行し、ポーリング処理を終了する。
【0104】
ステップS25において、近接された非接触ICカード146よりICカード情報の要求に対する応答が得られなかったり、エラー応答を取得したりして、近接された非接触ICカード146がアプリケーションの対象としない種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、ステップS29に処理を進め、上述したステップS24の場合と同様にして、対象としない種類の暗号鍵(復号鍵)を供給することにより、対応しない種類のICカード情報を要求する。なお、複数の種類について要求する場合、CPU131は、それぞれの種類について、ステップS29の処理を繰り返す。
【0105】
ステップS30において、上述した処理に対する応答を非接触ICカード146より取得し、対象としない種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、処理をステップS31に進め、通信処理が終了したリーダデバイス37の電源をオフにする。
【0106】
なお、アプリケーションの対象としない種類のICカードの識別処理が行われないようにしてもよい。その場合、ステップS25において、近接された非接触ICカード146がアプリケーションの対象としない種類のICカードであると判定した場合に、CPU131は、ステップS29およびS30の処理を省略し、ステップS31に処理を進め、通信処理が終了したリーダデバイス37の電源をオフにする。
【0107】
ステップS31の処理を終了したCPU131は、ステップS32において、LCD28に、図16に示されるような読み取りエラー画面を表示する。
【0108】
図16において、LCD28には、読み取りエラー画面282が表示されている。読み取りエラー画面282には、「読み取りに失敗しました。ICカードビューアA対応のカードか確認し、リーダー部へ正しくカードをかざしてください。」というメッセージと、ユーザが確認した後に押下するOKボタン283が表示されている。
【0109】
図12のステップS33において、CPU131は、タッチパネル36を制御して、ユーザがOKボタン283を押下したか否かを判定し、押下したと判定するまで待機する。
【0110】
ユーザがOKボタン283を押下し、読み取りエラーであることを確認したと判定した場合、CPU131は、ステップS34においてリーダデバイス37の電源をオンにした後、ステップS22に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0111】
ステップS23において、通信可能なICカードが存在しないと判定した場合、CPU131は、処理を図13のステップS41に進め、所定の時間が経過したか否かを判定する。
【0112】
予め決められた所定の時間が経過したと判定した場合、CPU131は、ステップS42に処理を進め、リーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS43において、図17に示されるようなカード検出エラー画面を表示する。
【0113】
図17において、LCD28には、カード検出エラー画面284が表示されている。カード検出エラー画面284には、「カードが見つかりません。アプリケーションを終了しますが、よろしいですか?」というメッセージと、ユーザが押下することにより、アプリケーション(ICカードビューアA)の終了が指示されるOKボタン285、および、ユーザが押下することにより、アプリケーション(ICカードビューアA)の終了がキャンセルされるキャンセルボタン286が表示されている。
【0114】
ステップS44において、CPU131は、タッチパネル36を制御して、ユーザが図17のOKボタン285を押下することにより、アプリケーションの終了が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、ステップS45において、アプリケーションを終了し、オフモード261に移行させた後、ポーリング処理を終了する。
【0115】
また、ステップS44において、ユーザがOKボタン285を押下しておらず、終了が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS46に処理を進め、ユーザがキャンセルボタン286を押下することにより、アプリケーションの終了をキャンセルし、ポーリングを再開することを指示したか否かを判定する。ユーザがキャンセルボタン286を押下しておらず、ポーリングの再開を指示していないと判定した場合、CPU131は、ステップS44に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。そして、ステップS46において、ユーザがキャンセルボタン286を押下し、ポーリングを再開すると判定した場合、CPU131は、図12のステップS34に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0116】
すなわち、CPU131は、図17のカード検出エラー画面284において、ユーザがOKボタン285、またはキャンセルボタン286を操作するまで待機し、押下された場合、そのボタンに対応する指示に基づいて、処理を実行する。
【0117】
なお、図12のステップS30において、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146が、アプリケーションの対象としない種類のICカードではないと判定した場合、図13のステップS42に処理を進め、それ以降の処理を繰り返す。
【0118】
また、ステップS41において、所定の時間が経過していないと判定した場合、CPU131は、ステップS47に処理を進め、ユーザの指示に基づいて、図9の履歴削除モード265への移行が指示されたか否かを判定する。
【0119】
ユーザが、PDA1を操作して、履歴削除モード265への移行を指示したと判定した場合、CPU131は、ステップS48に処理を進め、リーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS49において、履歴削除モード265に移行した後、ポーリング処理を終了する。履歴削除モード265については、後述する。
【0120】
ステップS47において、履歴削除モードへの移行が指示されていないと判定した場合、CPU131は、図12のステップS22に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0121】
すなわち、CPU131は、ポーリング処理において、ICカード検知信号を出力しながら、通信可能なICカードが存在するまで待機し、所定の時間、通信可能なICカードが検知されない場合は、カード検出エラー画面284をLCD28に表示し、ユーザの指示を受け付ける。
【0122】
このとき(非接触ICカード146がリーダデバイス37に近接されていない状態のとき)、ユーザが履歴削除モードへの移行を指示すると、CPU131は、履歴削除モードに移行する。
【0123】
また、通信可能なICカードが検知された場合、CPU131は、そのICカードの種類を判別し、アプリケーションに対応する場合は、その非接触ICカード146より履歴情報を取得し、残高表示モードに移行する。
【0124】
近接された非接触ICカード146がアプリケーションに対応しないと判定した場合、CPU131は、読み取りエラー画面282を表示し、ユーザの指示を受け付ける。
【0125】
つまり、CPU131は、リーダデバイス37が検知した非接触ICカード146の種類によって異なる画面をLCD28に表示するなど、各カードの種類に応じた処理を実行する。これにより、エラーが生じた場合、CPU131は、エラーの原因をより詳細にLCD28に表示させることができ、ユーザは、どのような不正な処理を行ったかを容易に理解し、より適切な方法で対応することができる。
【0126】
また、図9に示されるように、アプリケーションが起動されていないオフモード261から、アプリケーションを起動させ、後述する履歴の表示や、残高の表示等の各種の処理を実行させるために、ユーザは、ポーリングモード262における、図12および図13のフローチャートに示されるような、ポーリング処理を行い、正当な非接触ICカード146を検出させなければならない。
【0127】
これにより、後述するように、PDA1に管理され、LCD28に表示される、非接触ICカード146の履歴情報を第3者に、不正に閲覧されることを抑制することができる。
【0128】
以上のようにして、図9のポーリングモード262から、残高表示モード263に移行した、CPU131は、次に、取得した履歴情報に基づいて非接触ICカード146にチャージされている電子マネーの最新の残高情報を表示する残高表示処理を実行する。
【0129】
図18および図19のフローチャートを参照して、PDA1による残高表示処理を説明する。また、必要に応じて、図20乃至図23を参照して説明する。
【0130】
最初に、ステップS61において、CPU131は、LCD28に図20に示すような残高表示画面を表示し、ステップS62において、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146より取得したICカード情報および履歴情報より残高表示画面に表示する残高表示情報を生成し、ステップS63において、表示制御部136を制御して、生成した残高表示情報を残高表示画面に表示させ、ステップS64において、予め用意された所定の表示開始音をスピーカより出力する。
【0131】
図20において、LCD28に表示された残高表示画面291には、図12のステップS24において要求し、取得したICカード情報、および図12のステップS26の処理により取得した履歴情報に基づいて、近接された非接触ICカード146のID番号(No:2222−1111−2222−1111)、および現在非接触ICカード146にチャージされている電子マネーの残高(現在のバリュー残高¥407)に関するICカード残高情報292が表示されている。この表示により、ユーザは、非接触ICカード146の現在の残高を把握することができる。
【0132】
残高表示画面291には、さらに、ユーザが押下する(タップする)ことによりポーリングモードへの移行を指示する戻るボタン293、およびユーザが押下する(タップする)ことにより履歴表示・保存モードへの移行を指示する履歴ボタン294が表示されている。
【0133】
また、残高表示画面291の上部には、残高表示画面291の残り表示時間を示すタイムアウトカウンタ295が表示されている。残高表示画面291は、所定の時間(例えば、30秒間)だけ表示される。タイムアウトカウンタ295は、その残りの表示時間が減るごとに表示が変化するインジケータと、「表示終了まであとT秒」(Tは残り時間(図20の例の場合、秒単位))というメッセージにより構成されている。このタイムアウトカウンタ295の表示により、ユーザは、残高表示画面291の残り表示時間を把握することができる。
【0134】
後述するように、ユーザは、上述したような残高表示画面291が表示されてから、所定の時間(例えば、30秒間)内に、戻るボタン293を押下し、ポーリングモードへの移行を指示するか、履歴ボタン294を押下し、履歴表示・保存モードへの移行を指示する。
【0135】
残高表示画面291の表示時間が所定の時間(例えば、30秒間)を超えた場合、LCD28には、後述するような表示終了画面が表示される。
【0136】
なお、図20のLCD28の右下隅には、ユーザが押下する(タップする)ことにより、表示されている残高表示画面291の表示を図21に示されるような表示に切り替える表示切り替えボタン291Aが表示されている。残高表示画面291が図20に示されるような表示の場合、表示切り替えボタン291Aには、上向き矢印が表示されている。
【0137】
図21において、LCD28には、残高表示画面291と文字入力エリア29が同時に表示されている。図21のような状態において、表示切り替えボタン291Aには、下向き矢印が表示されている。この状態において、ユーザが、表示切り替えボタン291Aを操作する(LCD28の表示切り替えボタン291A上をタップする)と、CPU131は、表示制御部136を制御して、LCD28の表示を切り替えて、図20に示されるような残高表示画面291を表示させる。
【0138】
図18に戻り、ステップS61乃至S64の処理により、以上のような残高表示画面291を表示させたCPU131は、ステップS65に処理を進め、残高表示画面291のタイムアウトカウンタ295の表示を制御するタイムアウトカウンタ処理を実行し、表示時間のカウントに関する処理を行う。
【0139】
そして、ステップS66において、CPU131は、所定の時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS67に処理を進める。
【0140】
ステップS67において、CPU131は、ユーザによりポーリングモードへの移行が指示されたか否かを判定し、ユーザが図20(または、図21)の戻るボタン293を押下しておらず(LCD28の戻るボタン293上をタップしておらず)、ポーリングモードへの移行が指示されていないと判定した場合、ステップS68に処理を進める。
【0141】
ステップS68において、CPU131は、ユーザにより履歴表示・保存モードへの移行が指示されたか否かを判定し、ユーザが図20(または、図21)の履歴ボタン294を押下しておらず(LCD28の履歴ボタン294上をタップしておらず)、履歴表示・保存モードへの移行が指示されていないと判定した場合、ステップS69に処理を進める。
【0142】
ステップS69において、CPU131は、ユーザにより残高表示画面291の表示の切り替えが指示されたか否かを判定し、ユーザが図20(または、図21)において、表示切り替えボタン291Aを押下し(LCD28の表示切り替えボタン291A上をタップし)、残高表示画面291の表示の切り替えが指示されたと判定した場合、ステップS70に処理を進め、上述したように残高表示画面291を切り替えた後、ステップS65に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0143】
ステップS69において、ユーザが図20(または、図21)の表示切り替えボタン291Aを押下しておらず、残高表示画面291の表示の切り替えが指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS70の処理を省略し、ステップS65に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0144】
以上のように、CPU131は、表示制御部136を制御して、ステップS65乃至S70の処理を繰り返し、所定の時間(例えば、30秒間)残高表示画面291をLCD28に表示させる。
【0145】
また、ステップS67において、ユーザが図20(または、図21)の戻るボタン293を押下し(LCD28の戻るボタン293上をタップし)、ポーリングモードへの移行が指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS71に処理を進め、現在のモードである図9の残高表示モード263から、ポーリングモード262にモードを移行し、残高表示処理を終了する。
【0146】
ステップS68において、ユーザが図20(または、図21)の履歴ボタン294を押下し(LCD28の履歴ボタン294上をタップし)、履歴表示・保存モードへの移行が指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS72に処理を進め、現在のモードである図9の残高表示モード263から、履歴表示・保存モード264にモードを移行し、残高表示処理を終了する。
【0147】
以上のようにして、残高表示画面291を所定の時間表示させた後、ステップS66において、所定の時間が経過したと判定した場合、CPU131は、処理を図19のステップS81に処理を進める。
【0148】
図19のステップS81において、CPU131は、表示制御部136を制御し、LCD28に表示していた残高表示画面291に変えて、図22に示されるような表示終了画面をLCD28に表示させる。
【0149】
図22において、LCD28に表示される表示終了画面296には、「表示終了しました」と「再度表示する場合は、もう一度操作をやり直してください。」というメッセージ297が表示される。このメッセージ297により、ユーザは、残高表示が終了したことを把握し、次にするべき操作を理解することができる。
【0150】
表示終了画面296には、メッセージ297の他に、戻るボタン293、履歴ボタン294、および、タイムアウトカウンタ295が表示されている。
【0151】
履歴ボタン294は、ユーザが押下できない状態で表示されており、仮に、ユーザがLCD28の履歴ボタン294上をタップしても、図20(または図21)の残高表示画面291における履歴ボタン294の場合のように、履歴表示・保存モードへの移行は行われない。また、タイムアウトカウンタ295は、時間切れの状態で表示されている。
【0152】
すなわち、ユーザは、この表示終了画面296において、他のモードへの移行を指示する場合、戻るボタン293を押下して、ポーリングモードへの移行を指示することしかできない。
【0153】
なお、図22のLCD28の右下端には、ユーザが押下することにより、表示終了画面296の表示が切り替えられる表示切り替えボタン296Aが表示されている。図22の状態において、表示切り替えボタン296Aには、上向き矢印が表示されており、ユーザがこの表示切り替えボタン296Aを押下すると、表示終了画面296は、図23に示されるような表示に切り替えられ、LCD28に表示終了画面296と、文字入力エリア29が同時に表示されるようになる。
【0154】
このとき、表示切り替えボタン296Aには、下向き矢印が表示されており、ユーザがこの表示切り替えボタン296Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、表示終了画面296を図22に示されるような表示に切り替える。
【0155】
すなわち、ユーザが表示切り替えボタン296Aを押下する度に、表示終了画面296の表示サイズが変化し、図22または図23のような表示に交互に切り替えられる。
【0156】
図19に戻り、ステップS81の処理により、以上のような表示終了画面296をLCD28に表示させたCPU131は、ステップS82において、ユーザによりポーリングモードへの移行が指示されたか否かを判定する。
【0157】
ユーザが図22(または図23)の戻るボタン293を押下しておらず、ポーリングモードへの移行が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS83に処理を進め、ユーザにより、表示の切り替えが指示されたか否かを判定する。
【0158】
ユーザが図22(または図23)の表示切り替えボタン296Aを押下することにより(LCD28の表示切り替えボタン296A上をタップすることにより)、表示終了画面296の表示の切り替えが指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS84において、表示制御部136を制御し、LCD28に表示されている表示終了画面296の表示を、図22の状態である場合図23の状態に、逆に図23の状態である場合、図22の状態に、切り替え、処理をステップS82に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0159】
また、ステップS83において、表示の切り替えが指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS84の処理を省略し、ステップS82に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0160】
以上のようにして、CPU131は、ステップS82乃至S84の処理を繰り返しながら、ユーザが戻るボタン293を押下するまで待機する。
【0161】
ステップS82において、ユーザが戻るボタン293を押下することにより(LCD28の戻るボタン293上をタップすることにより)、ポーリングモードへの移行が指示されたと判定した場合、CPU131は、処理を図18のステップS71に進め、現在のモードである図9の残高表示モード263から、ポーリングモード262にモードを移行し、残高表示処理を終了する。
【0162】
以上のようにして、CPU131は、図9の残高表示モードにおいて、上述したような残高表示処理を実行し、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146の残高情報を所定の時間(例えば、30秒間)、LCD28に表示させる。そして、所定の時間が経過した場合、CPU131は、表示制御部136を制御して、残高表示画面291に変えて、表示終了画面296をLCD28に表示する。
【0163】
このようにすることにより、ユーザは、ポーリングモードにおいて非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させ、ICカード情報や履歴情報をPDA1に読み込ませた場合においても、予め定められた所定の時間しか残高情報が表示されないので、例えば、ユーザが残高情報を表示させたまま、PDA1から離れるなどして、第3者に残高情報を閲覧されてしまうことを抑制することができる。
【0164】
また、後述するように、PDA1に読み込まれた履歴情報等を閲覧するためには、ユーザは、上述した残高表示画面291において、履歴ボタン294を押下しなければならない。従って、残高表示画面291の表示時間を上述したように制限することにより、例えば、ユーザが残高情報を表示させたまま、PDA1から離れるなどして、第3者に閲覧されることを抑制することができる。
【0165】
すなわち、PDA1は、図9のポーリングモード262から、残高表示モード263を介さないと、履歴表示・保存モード264に移行できず、さらに、残高表示モード263において表示される残高表示画面291の表示時間を制限することにより、PDA1は、ポーリングモード262において読み込んだ非接触ICカード146のICカード情報および履歴情報を、より安全に、管理し、表示することができる。
【0166】
以上のような残高表示処理において、図18のステップS72の処理により、図9の残高表示モード293から履歴表示・保存モード294に移行したPDA1は、非接触ICカード146の履歴情報の表示や保存に関する処理である履歴情報表示・保存処理を実行する。
【0167】
図24および図25のフローチャートを参照して、PDA1による履歴情報表示・保存処理を説明する。また、必要に応じて、図26乃至図31を参照して説明する。
【0168】
最初に、ステップS101において、CPU131は、履歴表示画面を表示する。ステップS102において、CPU131は、記憶部139等を制御し、ポーリングモード262において非接触ICカード146より取得したICカード情報に対応する履歴情報が、記憶部139等に構成される履歴情報のデータベースに存在するか否かを判定する。
【0169】
PDA1は、後述するように、非接触ICカード146より取得した履歴情報を、記憶部139、スロット64に装着されたメモリカード143、またはRAM133等の所定の記憶領域に、非接触ICカード146毎のデータベースを作成して記憶する。
【0170】
CPU131は、ステップS102において、そのデータベースを参照し、今回取得されたICカード情報(ICカード情報を読み込んだ非接触ICカード146)に対応する履歴情報が、以前にも読み込まれており、データベースに登録されているか否かを判定する。
【0171】
そして、対応する履歴情報がデータベースに存在すると判定した場合、CPU131は、ステップS103に進み、そのデータベースより履歴情報を取得し、ステップS104において取得した履歴情報を所定の暗号鍵(復号鍵)を用いて復号する。
【0172】
PDA1は、非接触ICカード146より取得したICカード情報や履歴情報をデータベースに登録する際に、そのICカード情報や履歴情報を暗号化してから、上述した所定の記憶領域に記憶する。これにより、記憶している情報を不正に読み取られることを防止することができ、ICカード情報や履歴情報等を安全に管理することができる。
【0173】
データベースより取得した履歴情報を復号したCPU131は、ステップS105に処理を進め、非接触ICカード146より取得したICカード情報および履歴情報、並びに、データベースより取得した履歴情報等を用いて、最新の表示用の履歴情報を作成する。
【0174】
そして、CPU131は、ステップS106において、非接触ICカード146より取得した履歴情報で構成される未保存の履歴情報に、後述するようなマーク処理を行い、ステップS107において、以上のように作成した表示用の履歴情報を、表示制御部136を制御して、履歴表示画面に表示する。
【0175】
また、ステップS102において、非接触ICカード146より取得したICカード情報に対応する履歴情報がデータベースに存在しないと判定した場合、CPU131は、ステップS103およびS104の処理を省略し、ステップS105に処理を進め、非接触ICカード146より取得したICカード情報および履歴情報を用いて最新の表示用の履歴情報を作成し、ステップS106において、未保存の履歴情報(全ての履歴情報)にマークし、ステップS107において、作成した表示用の履歴情報を表示する。
【0176】
図26は、LCD28に表示される履歴表示画面の構成例を示す模式図である。
【0177】
図26において、LCD28に表示される履歴表示画面301には、商取引が行われた取引日時、その商取引における取り扱い金額、および、取引内容などからなる備考等により構成される履歴情報一覧302が表示されている。
【0178】
履歴情報一覧302は、各履歴情報が、新しい順に上から並べられて表示されており、例えば、上から3行目の履歴情報は、2002年11月1日の11時09分(02/11/01 11:09)に、441円(¥441)の出金があったことを示している。
【0179】
また、履歴情報一覧302のうち、未保存の履歴情報には、左端に所定のマーク303が付加されて表示される。図26の場合、履歴情報一覧302の6件全てに対して長方形のマーク303が表示されており、これらの全ての履歴情報が今回非接触ICカード146より読み込まれた履歴情報により構成されていることを示している。
【0180】
ところで、履歴表示画面301には表示されないが、非接触ICカード146の履歴情報(およびデータベースにおいて管理されている履歴情報)に含まれる個々の履歴情報には、ID番号が割り当てられており、各履歴情報は対応する非接触ICカード146の何個目の情報であるかが識別できるようになっている。
【0181】
非接触ICカード146の記憶領域は非常に小さいため、非接触ICカード146は、所定の件数分(例えば6件分)の履歴情報しか記憶することができない。従って、その件数(例えば6件)を超える回数の商取引が行われた場合、非接触ICカード146は、最も古い履歴情報を削除し、最新の履歴情報を記憶する。すなわち、非接触ICカード146には、所定の件数(例えば6件)の最新の履歴情報が常に記憶されている。
【0182】
従って、PDA1が非接触ICカード146より読み込んだ履歴情報も、所定の件数(例えば6件)の最新の履歴情報であり、これらの履歴情報が、すでにデータベースに登録されている履歴情報と連続しているとは限らない。また、このような場合において、履歴情報をデータベースに登録すると、データベースに不連続な(割り当てられたID番号が不連続な)履歴情報がデータベースに登録されることになる。
【0183】
このように、履歴情報一覧302の履歴情報の各履歴情報のID番号が連続していない場合、すなわち、途中に消去されて残っていない履歴情報が存在する場合、履歴表示画面301の履歴情報一覧302の対応する部分には点線が表示されるようにしてもよい。
【0184】
また、履歴情報一覧302の全ての履歴情報が、履歴表示画面301に一度に表示できない場合、スクロールバー等を表示して、ユーザが履歴情報一覧302をスクロールさせることができるようにしてもよい。また、表示する件数に応じて履歴情報一覧302のフォントサイズが変更されるようにしてもよい。
【0185】
履歴表示画面301の下部には、ユーザが押下することにより、残高表示モード263への移行を指示する戻るボタン304、および、ユーザが押下することにより、履歴表示画面301に表示されている履歴情報一覧302の履歴情報のデータベースへの保存を指示する保存ボタン305が表示されている。
【0186】
さらに、上述した以外にも、履歴表示画面301には、表示している履歴情報に対応する非接触ICカード146のID番号、現在チャージされている電子マネーの残高情報、並びに、履歴表示画面301に表示される履歴情報一覧302の合計件数などが表示される。
【0187】
また、図26において、LCD28の右下端には、ユーザが押下することにより、履歴表示画面301の表示サイズの切り替えを指示する表示切り替えボタン301Aが表示されている。図26のように履歴表示画面301がLCD28全体に表示されている場合、表示切り替えボタン301Aには、上向き矢印が表示されており、この状態において、ユーザが表示切り替えボタン301Aを押下すると(LCD28の表示切り替えボタン301A上をタップすると)、CPU131は、表示制御部136を制御して、履歴表示画面301の表示を図27に示されるような表示に切り替える。
【0188】
図27において、LCD28には、履歴表示画面301と文字入力エリア29が表示されている。図27における履歴表示画面301は、図26の場合の履歴表示画面と表示サイズが異なるだけで、その構成は、図26の場合と基本的に同様である。ただし、図27における履歴表示画面301の場合、履歴情報一覧302を表示する欄が図26の場合と比較して小さくなるので、同時に表示可能な件数が図26の場合と異なる。
【0189】
図27の場合、表示切り替えボタン301Aには、下向き矢印が表示されており、この状態において、ユーザが表示切り替えボタン301Aを押下すると(LCD28の表示切り替えボタン301A上をタップすると)、CPU131は、表示制御部136を制御して、履歴表示画面301の表示を図26に示されるような表示に切り替える。
【0190】
すなわち、ユーザが表示切り替えボタン301Aを押下する度に、履歴表示画面301の表示サイズは、図26の状態から図27の状態へ、または図27の状態から図26の状態へと、交互に切り替わる。
【0191】
また、非接触ICカード146より読み込んだ履歴情報が空の場合、すなわち、一度も商取引に用いられていない非接触ICカード146より履歴情報が読み込まれた場合、当然、データベースにもその非接触ICカード146に対応する履歴情報は存在しないので、LCD28に表示された履歴表示画面301には、履歴情報一覧302の代わりに、図28に示されるように、「取引履歴はありません」というメッセージ306が表示される。これにより、ユーザは、履歴情報が存在しないことを容易に把握することができる。
【0192】
なお、図28の場合においても、ユーザが表示切り替えボタン301Aを押下することにより、図29に示されるように、履歴表示画面301の表示サイズを変更し、文字入力エリア29を同時に表示させることができる。
【0193】
図24に戻り、ステップS107の処理により、履歴情報を表示させたCPU131は、図25のステップS111に処理を進める。
【0194】
ステップS111において、CPU131は、残高表示モードに移行するか否かを判定する。
【0195】
ユーザが図26乃至図29のいずれかにおいて、戻るボタン304を押下しておらず(LCD28の戻るボタン304上をタップしておらず)、残高表示モードに移行しないと判定した場合、CPU131は、ステップS112に処理を進め、履歴の保存が指示されたか否かを判定する。
【0196】
ユーザが図26乃至図29のいずれかにおいて、保存ボタン305を押下すると(LCD28の保存ボタン305上をタップすると)、CPU131は、表示制御部136を制御して、LCD28に、図30に示されるような履歴保存確認画面を表示する。
【0197】
図30において、LCD28に、履歴表示画面301に重畳されて表示された履歴保存確認画面307には、「カードから読み込んだデータを本体内に保存しますか。」というメッセージ、ユーザが押下することにより、履歴の保存が指示されるOKボタン308、並びに、ユーザが押下することにより、履歴の保存が中止されるキャンセルボタン309が表示されている。
【0198】
ユーザは、履歴表示画面301において、保存ボタン305を押下し、さらに表示された履歴保存確認画面307においてOKボタンを押下して確認することにより、履歴の保存を指示する。
【0199】
以上のようにして、履歴の保存が指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS113に処理を進め、保存する履歴情報を暗号化する。
【0200】
そして、ステップS114において、ICカード情報に対応する履歴情報、すなわち、保存する履歴情報と同じ非接触ICカード146に対応する履歴情報がデータベースに存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS115において、その、データベースの履歴情報を、保存する履歴情報で更新する。CPU131は、さらに、ステップS117において、表示している履歴情報のマークを消去するなどして更新し、処理をステップS111に戻してそれ以降の処理を繰り返す。
【0201】
また、ステップS114において、データベースにICカード情報に対応する履歴情報が存在しないと判定した場合、CPU131は、ステップS116に処理を進め、データベースに新たに履歴情報を作成し、ステップS117において、表示している履歴情報を更新した後、ステップS111に処理を戻してそれ以降の処理を繰り返す。
【0202】
すなわち、図31に示すように、例えば、記憶部139の記憶領域に構成されるデータベース320には、ICカード情報のID番号毎に(対応する非接触ICカード146毎に)、履歴情報が登録されており、CPU131は、最新の履歴情報を保存する場合、その履歴情報が対応する非接触ICカード146に対応する履歴情報を検索し、その履歴情報が存在するときは、記憶する履歴情報を用いて、その履歴情報を更新し、対応する履歴情報が存在しないときは、記憶する履歴情報を新たにICカード情報に対応させて登録する。
【0203】
例えば、図31の場合、データベース320は、ID番号が「1111−0000−1111−0000」の非接触ICカード146に対応する履歴情報321、および、ID番号「2222−1111−2222−1111」の非接触ICカード146に対応する履歴情報322を含んでいる。
【0204】
このようなデータベース320に対して、ID番号「2222−1111−2222−1111」の非接触ICカード146に対応する最新の履歴情報331の保存が指示された場合、CPU131は、データベース320より履歴情報322を検索し、履歴情報331を用いて、検索された履歴情報332の内容を更新する。
【0205】
また、このようなデータベース320に対して、ID番号「5555−7777−5555−7777」の非接触ICカード146に対応する最新の履歴情報332の保存が指示された場合、CPU131は、データベース320を検索するが、履歴情報332に対応する履歴情報が存在しないので、履歴情報332を新たに生成し、データベース320に登録する。
【0206】
ところで、ステップS112において、ユーザが履歴表示画面301の保存ボタン305を押下しないか、若しくは、履歴保存確認画面307において、キャンセルボタン309を押下し、履歴の保存が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS111に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0207】
以上のように、CPU131は、ステップS111乃至S117の処理を繰り返して、履歴表示画面301における処理を行う。
【0208】
また、ステップS111において、CPU131は、ユーザが戻るボタン304を押下し、残高表示モードに移行すると判定した場合、ステップS118に処理を進め、残高表示モードに移行し、履歴情報表示・保存処理を終了する。
【0209】
以上のようにして、PDA1は、非接触ICカード146より読み込んだ履歴情報を保存するので、ユーザは、非接触ICカード146に記録されている履歴情報以外の、過去の履歴情報も閲覧することができる。
【0210】
また、PDA1は、非接触ICカード146より取得した履歴情報を、対応する非接触ICカード146毎の情報として、記憶部139等に生成されたデータベース320に記憶する。このように、PDA1は、対応する非接触ICカード146毎の履歴情報により構成されるデータベース320を自動的に生成するので、より安全に、かつ、より容易に、履歴情報等を管理することができる。
【0211】
さらに、PDA1は、ポーリングモード262において、ユーザが非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させ、残高表示モード263において、所定の時間表示される残高表示画面291において、履歴ボタン294を押下した場合のみ、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146に対応する履歴情報のみが履歴表示画面301に表示されるので、履歴情報が第3者に不正に閲覧されることを抑制することができ、より安全に表示することができる。
【0212】
ところで、図9のポーリングモード262において、図13のステップS49の処理により履歴削除モード265に移行した場合、PDA1は、記憶部139等の記憶領域に形成したデータベース230に登録されている履歴情報を削除する履歴削除処理を実行する。
【0213】
図32および図33のフローチャートを参照して、PDA1による履歴削除処理を説明する。また、必要に応じて、図34乃至図38を参照して説明する。
【0214】
最初に、ステップS131において、CPU131は、表示制御部136を制御して、履歴削除画面を表示し、ステップS132において、記憶部139等のデータベースが形成される記憶領域を含む部分を制御し、履歴削除画面に、データベースに登録されている履歴一覧を表示する。
【0215】
図34は、LCD28に表示される履歴削除画面の構成例を示す模式図である。
【0216】
図34において、LCD28に表示された履歴削除画面341には、上述した履歴一覧が、対応する非接触ICカード146毎の履歴情報342として(ID番号毎の履歴情報342として)表示される。
【0217】
履歴情報342は、最後に履歴が登録された日時、その時の残高情報、登録されている履歴の件数、および、対応する非接触ICカードのID番号等により構成される。
【0218】
また、履歴情報342には、チェックボックス343が設けられており、後述するように、ユーザが削除する履歴情報342を選択できるようになっている。
【0219】
なお、全ての履歴情報342、すなわち、データベースに登録されている履歴情報の一覧の履歴件数が多すぎて、同時に履歴削除画面341に表示できない場合、スクロールバーが表示され、ユーザが履歴削除画面341に表示された履歴情報342をスクロールすることができるようにしてもよい。また、表示される履歴情報342の件数に応じて、履歴情報342のフォントサイズが変更されるようにしてもよいし、1度に表示される履歴情報342を1ページとして、ページ単位で表示するようにしてもよい。その場合、表示するページ(履歴情報342)を切り替える切り替えボタンが別途設けられる。
【0220】
また、履歴削除画面341の下部には、ユーザが押下することにより、全てのチェックボックス343をチェックし、全ての履歴情報を選択する全選択ボタン344、ユーザが押下することにより、チェックボックス343のチェックを全て解除する選択解除ボタン345、ユーザが押下することにより、チェックボックス343がチェックされた履歴情報342を削除する削除ボタン346、並びに、ユーザが押下することにより、履歴削除処理を中止するキャンセルボタン347が設けられている。
【0221】
また、LCD28の右下隅には、ユーザが押下することにより、履歴削除画面341の表示サイズを切り替える表示切り替えボタン341Aが設けられており、図34の状態において、ユーザが表示切り替えボタン341Aを押下すると、図35に示されるように、履歴削除画面341の表示サイズが切り替えられ、LCD28には、履歴削除画面341と文字入力エリア29が同時に表示される。
【0222】
なお、図35の状態において、ユーザが表示切り替えボタン341を押下すると、履歴削除画面341の表示サイズは、図34に示される状態に切り替えられる。
【0223】
図32に戻り、ステップS132の処理を終了したCPU131は、ステップS133において、ユーザが履歴削除画面341のチェックボックス343をチェックしたり(チェックボックス343が未チェックの状態において、ユーザがLCD28のチェックボックス343上をタップしたり)、ユーザが履歴削除画面341のチェックボックス343のチェックを解除したり(チェックボックス343がチェック済の状態において、ユーザがLCD28のチェックボックス343上をタップしたり)することにより、履歴のチェックが更新されたか否かを判定する。
【0224】
履歴のチェックが更新されたと判定した場合、CPU131は、ステップS134において、RAM133等に保持する削除候補に関する情報を更新する。CPU131は、チェックボックス343がチェックされた履歴を削除候補としてリストアップし、RAM133等に保持しておき、後述するように、履歴を削除する場合は、その削除候補にリストアップされた履歴を削除する。ステップS134において、CPU131は、ユーザによるチェックボックス343の状態の更新に合わせて、その削除候補に関する情報を更新する。
【0225】
削除候補を更新したCPU131は、処理をステップS135に進める。
【0226】
また、ステップS133において、履歴のチェックが更新されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS134の処理を省略し、ステップS135に処理を進める。
【0227】
ステップS135において、CPU131は、ユーザが全選択ボタン344を押下することにより入力される一括チェックの指示に基づいて、一括チェックするか否かを判定する。
【0228】
ユーザが、全選択ボタン344を押下し、一括チェックを指示したと判定した場合、CPU131は、ステップS136において、全てのチェックボックス343をチェック状態にし、全ての履歴を、上述した削除候補に追加する。ステップS136の処理を終了したCPU131は、ステップS137に処理を進める。
【0229】
また、ステップS135において、ユーザが全選択ボタン344を押下しておらず、一括チェックしないと判定した場合、CPU131は、ステップS136の処理を省略し、ステップS137に処理を進める。
【0230】
ステップS137において、CPU131は、ユーザが選択解除ボタン345を押下したか否かを判定し、一括解除するか否かを判定する。ユーザが選択解除ボタン345を押下して、全てのチェックボックス343のチェックの解除を指示し、その指示に基づいて、一括解除すると判定した場合、CPU131は、ステップS138において、全てのチェックボックス343の状態を未チェックの状態にし、全ての履歴を削除候補より削除し、ステップS139に処理を進める。
【0231】
また、ステップS137において、ユーザが選択解除ボタン345を押下しておらず、一括解除しないと判定した場合、CPU131は、ステップS138の処理を省略し、ステップS139に処理を進める。
【0232】
ステップS139において、CPU131は、ユーザが削除ボタン346を押下したか否かを判定し、履歴を削除するか否かを判定する。
【0233】
ユーザが、削除ボタン346を押下しておらず、履歴の削除が指示されてなく、履歴を削除しないと判定した場合、CPU131は、ステップS140に処理を進め、削除処理を中止するか否かを判定する。
【0234】
ユーザがキャンセルボタン347を押下しておらず、削除処理を中止しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS133に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0235】
また、ステップS140において、ユーザがキャンセルボタン347を押下して削除処理の中止を指示しており、その指示に基づいて、削除処理を中止すると判定した場合、CPU131は、ステップS141において、現在の履歴削除モード265からポーリングモード262に移行し、履歴削除処理を終了する。
【0236】
ところで、ステップS139において、ユーザが削除ボタン346を押下して、履歴の削除を指示しており、その指示に基づいて、履歴を削除すると判定した場合、CPU131は、処理を図33のステップS151に進める。
【0237】
図33のステップS151において、CPU131は、RAM133に保持している削除候補に履歴が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、すなわちチェックボックス343がチェック済である履歴が存在する場合、ステップS152において、表示制御部136を制御して、LCD28に、図37に示されるような削除確認画面を表示する。
【0238】
図37において、LCD28に、履歴削除画面341に重畳されて表示される削除確認画面351には、「履歴データを本体から削除します。よろしいですか?」というメッセージと、「この操作では、カード内のデータは削除されません。」というメッセージが表示されており、ユーザが、PDA1に記憶されている履歴削除の作業を行っていることを、容易に理解することができるようになっている。
【0239】
また、削除確認画面351には、ユーザが押下することにより、データベースより履歴データを削除するOKボタン352、並びに、ユーザが押下することにより、履歴データの削除を中止するキャンセルボタン353が設けられている。
【0240】
以上のような削除確認画面351を表示させたCPU131は、ステップS153において、ユーザがOKボタン352を押下することにより、履歴の削除が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、ステップS154において削除候補の履歴データをデータベースより削除し、ステップS155において、表示制御部136を制御して、図38に示されるような削除終了確認画面をLCD28に表示させる。
【0241】
図38において、履歴削除画面341に重畳してLCD28に表示された削除終了確認画面354には、「データの削除が終了しました。」というメッセージと、ユーザが押下することにより、確認済みであることを通知するOKボタン355が表示されている。
【0242】
削除終了確認画面354を表示させたCPU131は、ステップS156において、削除終了確認画面354のOKボタン355がユーザにより押下され、削除終了が確認されたか否かを判定し、削除終了がユーザによって確認されたと判定するまで待機する。
【0243】
そして、ユーザがOKボタン355を押下し、削除終了が確認されたと判定した場合、CPU131は、図32のステップS141に処理を戻し、ポーリングモード262にモードを移行した後、履歴削除処理を終了する。
【0244】
ところで、図33のステップS153において、図37に示される削除確認画面351がLCD28に表示されている状態で、ユーザがOKボタン352を押下しておらず、履歴の削除が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS157に処理を進め、ユーザにより削除中止が指示されたか否かを判定する。
【0245】
ユーザが、図37に示される削除確認画面351において、キャンセルボタン353を押下しておらず、削除中止が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS153に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0246】
すなわち、CPU131は、図37の削除確認画面351がLCD28に表示されている状態において、ステップS153およびS157の処理を繰り返しながら、ユーザがOKボタン352またはキャンセルボタン353を押下するまで待機する。
【0247】
ステップS157において、ユーザがキャンセルボタン353を押下し、削除中止が指示されたと判定した場合、CPU131は、表示制御部136を制御して、図37の削除確認画面351を消去するとともに、図32のステップS140に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0248】
また、ユーザにより履歴の削除が指示された後、図33のステップS151において、削除候補に履歴が存在しないと判定された場合(チェック済の状態のチェックボックス353が存在しない場合)、CPU131は、ステップS158に処理を進め、表示制御部136を制御して、LCD28に、図36に示されるような削除エラー画面を表示させる。
【0249】
図36において、履歴削除画面341に重畳されてLCD28に表示される削除エラー画面348には、「カード履歴を選択してから実行してください。」というメッセージと、ユーザが押下することにより、エラーが生じたことを確認するOKボタン349が表示されている。
【0250】
削除エラー画面341を表示させたCPU131は、ユーザがOKボタン349を押下するまで待機し、ユーザがOKボタン349を押下すると、処理を図32のステップS140に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0251】
以上のようにして、履歴削除モード265において、履歴削除処理が行われる。これにより、PDA1は、ユーザの指示に基づいて、データベースに登録してある履歴を削除することができる。
【0252】
なお、以上の履歴削除の処理は、上述したように、ポーリングモード262において、ユーザが非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させなくても、ユーザの指示に基づいて、実行することができる。これにより、ユーザは、より容易に、PDA1に記録されている履歴情報を削除することができる。
【0253】
また、上述したように、履歴削除処理においては、確認画面が何度も表示されるようになっている。これにより、ユーザが誤って履歴情報を削除することを抑制することができるとともに、作業時間を長期化させ、第3者による不正な削除処理を抑制することができる。
【0254】
以上のように、PDA1は、リーダデバイス37を用いて非接触ICカード146の履歴情報を、より安全に、かつ、より好適に、読み出し、管理し、表示することができる。
【0255】
なお、PDA1の記憶部139等の記憶領域には、その記憶容量の許す限り、複数のアプリケーションを記憶させることができ、図2に示されるように、ユーザがそれらのアプリケーションの中から、選択して実行させることができる。
【0256】
すなわち、PDA1は、上述した特定の非接触ICカード146の履歴情報を管理し表示するアプリケーションの他にも、他の種類の非接触ICカード146に対するアプリケーションを記憶しておくことができる。
【0257】
このようにすることにより、ユーザが、非接触ICカード146の種類に応じて起動させるアプリケーションを選択することができ、PDA1は、複数の非接触ICカード146に対応することができる。
【0258】
また、このような場合、非接触ICカード146の種類によって、それぞれに対応するアプリケーションにより実行される処理が異なるようにしてもよい。
【0259】
以下に、上述したアプリケーション(ICカードビューアA)の場合と異なる処理を行うアプリケーション(ICカードビューアB)について説明する。
【0260】
このICカードビューアBの場合、ICカードビューアAの場合と異なり、PDA1は、リーダデバイス37を用いて、近接された非接触ICカード146に記憶されている履歴情報等を読み取り、この非接触ICカード146にチャージされている電子マネーの残高情報の表示のみを行う。
【0261】
このアプリケーション(ICカードビューアB)を実行する場合においても、CPU131は、上述したアプリケーション(ICカードビューアA)の場合と同様に、複数のモードを遷移し、各モードにおいて各モードに応じた処理を行う。
【0262】
図39は、アプリケーション(ICカードビューアB)実行によるモード遷移の様子を示す図である。
【0263】
図39において、CPU131は、アプリケーション(ICカードビューアB)を実行することにより、アプリケーションを実行していないオフモード361からポーリングモード362に移行し、リーダデバイス37を制御して、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146を検出する処理を行う。
【0264】
そして、PDA1は、ユーザの指示に基づいて、残高表示モード363に移行し、取得した残高情報をLCD28に表示する。
【0265】
すなわち、このアプリケーション(ICカードビューアB)の場合、図9の場合と異なり、履歴表示・保存モード264、および履歴削除モード265に対応するモードは存在しない。
【0266】
オフモード361において、リーダデバイス37の電源はオフになっており、PDA1は、非接触ICカード146との通信を行ったり、LCD28に履歴情報を表示したりする処理を行わない。
【0267】
このオフモード361において、LCD28に表示された図2に示されるようなGUIにおいて、ユーザがタッチペン35を操作して、「ICカードビューアB」のソフトボタン41−11を押下すると、入力部137は、バス134を介してその情報をCPU131に供給する。CPU131は、その操作に基づいて、記憶部139などに記憶されている、操作に対応するアプリケーション(ICカードビューアB)を読み出し、実行する。
【0268】
その際にCPU131が実行する起動処理は、図10のフローチャートを参照して説明した起動処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0269】
すなわち、CPU131は、アプリケーション(ICカードビューアB)起動時に、リーダデバイス37の初期化処理を行い、正常に初期化処理が完了した場合ポーリングモードに移行し、初期化処理が失敗した場合エラー画面を表示し、アプリケーション(ICカードビューアB)を終了する。
【0270】
以上のような起動処理を行い、図39のオフモード361からポーリングモード362に移行したPDA1のCPU131は、次に、近接された非接触ICカード146を検知する処理を行う。
【0271】
ポーリングモード362において実行されるポーリング処理は、図12および図13のフローチャートを参照して説明した場合と基本的に同様である。
【0272】
すなわち、最初に、ステップS21において、CPU131は、表示制御部136を制御して、LCD28に図40に示されるような初期画面371を表示させる。
【0273】
図40において、初期画面381には、「リーダー部へロゴを覆わないようにカードをかざしてください。」のメッセージが表示されており、ユーザは、そのメッセージに従って、非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させる。
【0274】
なお、初期画面281の下部右側には、上向き矢印の表示切り替えボタン371Aが表示されており、ユーザがこの表示切り替えボタン371Aを押下する(タッチペン35を用いて表示切り替えボタン371A上をタップする)ことにより、CPU131は、表示制御部136を制御して、初期画面371の表示サイズを切り替え、図41に示されるように、LCD28に初期画面371と文字入力エリア29を同時に表示させるようにすることができる。
【0275】
図41の状態において、ユーザが下向き矢印の表示切り替えボタン371Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、図40に示されるような状態で、初期画面371をLCD28に表示させる。
【0276】
以上のような初期画面21を表示させたCPU131は、図12のステップS22において、リーダデバイス37を制御して、面13−1のリーダデバイス37上に近接された非接触ICカード146に対して、ICカード検出信号を出力する。
【0277】
ステップS23において、CPU131は、通信可能範囲内に、通信可能な非接触ICカード146が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS24に処理を進め、アプリケーションが対象とするICカードの種類に対応する暗号鍵(復号鍵)を供給し、ICカード情報を要求する。
【0278】
CPU131は、ステップS24において、上述したように、近接された非接触ICカード146に対して、アプリケーション(ICカードビューアB)が対象とする種類の暗号鍵(復号鍵)を供給し、個々の非接触ICカードに割り当てられたID番号等を含む、非接触ICカード146に関する情報であるICカード情報を要求する。
【0279】
ICカード情報を要求された非接触ICカード146は、アプリケーションに対応する種類のICカードである場合、リーダデバイス37より供給された暗号鍵(復号鍵)を用いて、暗号化されて記憶されているICカード情報を復号し、リーダデバイス37に供給する。
【0280】
リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146が、アプリケーションに対応しない種類のICカードである場合、非接触ICカード146は、リーダデバイス37より取得した暗号鍵(復号鍵)を用いて、暗号化されて記憶されているICカード情報を復号できないので、リーダデバイス37からのICカード情報の要求に応答できない、または、エラー応答を行う。
【0281】
以上のような非接触ICカード146からの応答(の有無)に基づいて、CPU131は、図12のステップS25において、近接された非接触ICカード146が、アプリケーションの対象とする種類のICカードであるか否かを判定する。リーダデバイス37が、非接触ICカード146より供給されたICカード情報を取得し、対象とする種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、ステップS26に処理を進め、リーダデバイス37を制御し、非接触ICカード146より電子マネーの残高等に関する残高情報を含む履歴情報を取得する。
【0282】
そして、CPU131は、ステップS27において、通信処理が終了したリーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS28において、モードを、現在のポーリングモードから残高表示モードに移行し、ポーリング処理を終了する。
【0283】
ステップS25において、近接された非接触ICカード146よりICカード情報の要求に対する応答が得られなかったり、エラー応答を取得したりして、近接された非接触ICカード146がアプリケーションの対象としない種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、ステップS29に処理を進め、上述したステップS24の場合と同様にして、対象としない種類の暗号鍵(復号鍵)を供給することにより、対応しない種類のICカード情報を要求する。なお、複数の種類について要求する場合、CPU131は、それぞれの種類について、ステップS29の処理を繰り返す。
【0284】
ステップS30において、上述した処理に対する応答を非接触ICカード146より取得し、対象としない種類のICカードであると判定した場合、CPU131は、処理をステップS31に進め、通信処理が終了したリーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS32において、LCD28に、図42に示されるような読み取りエラー画面を表示する。
【0285】
図42において、LCD28には、初期画面371に重畳されて、読み取りエラー画面372が表示されている。読み取りエラー画面372には、「読み取りに失敗しました。ICカードビューアB対応のカードか確認し、リーダー部へ正しくカードをかざしてください。」というメッセージと、ユーザが確認した後に押下するOKボタン373が表示されている。
【0286】
図12のステップS33において、CPU131は、タッチパネル36を制御して、ユーザがOKボタン373を押下したか否かを判定し、押下したと判定するまで待機する。
【0287】
ユーザがOKボタン373を押下し、読み取りエラーであることを確認したと判定した場合、CPU131は、ステップS34においてリーダデバイス37の電源をオンにした後、ステップS22に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0288】
ステップS23において、通信可能なICカードが存在しないと判定した場合、CPU131は、処理を図13のステップS41に進め、所定の時間が経過したか否かを判定する。
【0289】
予め決められた所定の時間が経過したと判定した場合、CPU131は、ステップS42に処理を進め、リーダデバイス37の電源をオフにし、ステップS43において、図43に示されるようなカード検出エラー画面を表示する。
【0290】
図43において、LCD28には、初期画面371に重畳されて、カード検出エラー画面374が表示されている。カード検出エラー画面374には、「カードが見つかりません。アプリケーションを終了しますが、よろしいですか?」というメッセージと、ユーザが押下することにより、アプリケーション(ICカードビューアB)の終了が指示されるOKボタン375、および、ユーザが押下することにより、アプリケーション(ICカードビューアB)の終了がキャンセルされるキャンセルボタン376が表示されている。
【0291】
ステップS44において、CPU131は、タッチパネル36を制御して、ユーザが図43のOKボタン375を押下することにより、アプリケーションの終了が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、ステップS45において、アプリケーションを終了し、オフモード361に移行させた後、ポーリング処理を終了する。
【0292】
また、ステップS44において、ユーザがOKボタン375を押下しておらず、終了が指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS46に処理を進め、ユーザがキャンセルボタン376を押下することにより、アプリケーションの終了をキャンセルし、ポーリングを再開することを指示したか否かを判定する。ユーザがキャンセルボタン376を押下しておらず、ポーリングの再開を指示していないと判定した場合、CPU131は、ステップS44に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。そして、ステップS46において、ユーザがキャンセルボタン376を押下し、ポーリングを再開すると判定した場合、CPU131は、図12のステップS34に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0293】
すなわち、CPU131は、図43のカード検出エラー画面374において、ユーザがOKボタン375、またはキャンセルボタン376を操作するまで待機し、押下された場合、そのボタンに対応する指示に基づいて、処理を実行する。
【0294】
なお、図12のステップS30において、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146が、アプリケーションの対象としない種類のICカードではないと判定した場合、図13のステップS42に処理を進め、それ以降の処理を繰り返す。
【0295】
また、ステップS41において、所定の時間が経過していないと判定した場合、CPU131は、図12のステップS22に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0296】
図39を参照して上述したように、ICカードビューアBにおいては、履歴削除モードが存在しないため、図13におけるステップS47乃至S49の処理は省略される。
【0297】
すなわち、CPU131は、ポーリング処理において、ICカード検知信号を出力しながら、通信可能なICカードが存在するまで待機し、所定の時間、通信可能なICカードが検知されない場合は、カード検出エラー画面374をLCD28に表示し、ユーザの指示を受け付ける。
【0298】
また、通信可能なICカードが検知された場合、CPU131は、そのICカードの種類を検知し、アプリケーションに対応する場合は、その非接触ICカード146より履歴情報を取得し、残高表示モード363に移行する。
【0299】
近接された非接触ICカード146がアプリケーションに対応しないと判定した場合、CPU131は、読み取りエラー画面372を表示し、ユーザの指示を受け付ける。
【0300】
つまり、CPU131は、リーダデバイス37が検知した非接触ICカード146の種類によって異なる画面をLCD28に表示するなど、各カードの種類に応じた処理を実行する。これにより、エラーが生じた場合、CPU131は、エラーの原因をより詳細にLCD28に表示させることができ、ユーザは、何が不適切であったのかを容易に理解することができる。
【0301】
また、図39に示されるように、アプリケーションが起動されていないオフモード361から、アプリケーションを起動させ、後述する残高の表示等の処理を実行させるために、ユーザは、ポーリングモード362における、図12および図13のフローチャートに示されるような、ポーリング処理を行い、正当な非接触ICカード146を検出させなければならない。
【0302】
これにより、非接触ICカード146の履歴情報を第3者に閲覧されることを抑制することができる。
【0303】
以上のようにして、図39のポーリングモード362から、残高表示モード363に移行した、CPU131は、次に、取得した履歴情報に基づいて非接触ICカード146にチャージされている電子マネーの最新の残高情報を表示する残高表示処理を実行する。
【0304】
図44および図45のフローチャートを参照して、PDA1による残高表示処理を説明する。また、必要に応じて、図46乃至図49を参照して説明する。
【0305】
最初に、ステップS171において、CPU131は、LCD28に図46に示すような残高表示画面を表示し、ステップS172において、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146より取得したICカード情報および履歴情報より残高表示画面に表示する残高表示情報を生成し、ステップS173において、表示制御部136を制御して、生成した残高表示情報を残高表示画面に表示させ、ステップS174において、予め用意された所定の表示開始音をスピーカより出力する。
【0306】
図46において、LCD28に表示された残高表示画面381には、図12のステップS26の処理により取得した履歴情報に基づいて、近接された非接触ICカード146にチャージされている電子マネーの残高(現在のカード残額¥620)に関するICカード残高情報382が表示されている。この表示により、ユーザは、非接触ICカード146の現在の電子マネーの残額を把握することができる。
【0307】
残高表示画面381には、さらに、ユーザが押下する(タップする)ことによりポーリングモードへの移行を指示する戻るボタン383が表示されている。なお、上述したように、ICカードビューアBにおいて、商取引の履歴情報の管理や表示は行われないので、残高表示画面381には、図20の残高表示画面291の履歴ボタン294に対応するボタンは設けられていない。
【0308】
また、残高表示画面381の上部には、残高表示画面381の残り表示時間を示すタイムアウトカウンタ384が表示されている。残高表示画面381は、所定の時間(例えば、30秒間)だけ表示される。タイムアウトカウンタ384は、その残りの表示時間が減るごとに表示が変化するインジケータと、「表示終了まであとT秒」(Tは残り時間(図46の例の場合、秒単位))というメッセージにより構成されている。このタイムアウトカウンタ384の表示により、ユーザは、残高表示画面381の残り表示時間を把握することができる。
【0309】
後述するように、ユーザは、上述したような残高表示画面381が表示されてから、所定の時間(例えば、30秒間)内に、戻るボタン383を押下し、ポーリングモードへの移行を指示する。残高表示画面381の表示時間が所定の時間(例えば、30秒間)を超えた場合、LCD28には、後述するような表示終了画面が表示される。
【0310】
なお、図46のLCD28の右下隅には、ユーザが押下する(タップする)ことにより、表示されている残高表示画面381の表示サイズを切り替える、上向き矢印の表示切り替えボタン381Aが表示されている。図46の状態において、ユーザがこの表示切り替えボタン381Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、残高表示画面381の表示サイズを切り替え、図47に示されるように、LCD28に、残高表示画面381と文字入力エリア29が同時に表示されるようにする。
【0311】
図47のような状態において、ユーザが、下向き矢印の表示切り替えボタン381Aを押下する(LCD28の表示切り替えボタン381A上をタップする)と、CPU131は、表示制御部136を制御して、残高表示画面381の表示サイズを、図46の状態に切り替える。
【0312】
図44に戻り、ステップS171乃至S174の処理により、以上のような残高表示画面381を表示させたCPU131は、ステップ175に処理を進め、残高表示画面381のタイムアウトカウンタ384の表示を制御するタイムアウトカウンタ処理を実行し、表示時間のカウントに関する処理を行う。
【0313】
そして、ステップS176において、CPU131は、所定の時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定し、経過していないと判定した場合、ステップS177に処理を進める。
【0314】
ステップS177において、CPU131は、ユーザによりポーリングモード362への移行が指示されたか否かを判定し、ユーザが図46(または、図47)の戻るボタン383を押下しておらず(LCD28の戻るボタン383上をタップしておらず)、ポーリングモード362への移行が指示されていないと判定した場合、ステップS178に処理を進める。
【0315】
ステップS178において、CPU131は、ユーザにより残高表示画面381の表示の切り替えが指示されたか否かを判定し、ユーザが図46(または、図47)において、表示切り替えボタン381Aを押下し(LCD28の表示切り替えボタン381A上をタップし)、残高表示画面381の表示の切り替えが指示されたと判定した場合、ステップS179に処理を進め、上述したように残高表示画面381の表示サイズを切り替えた後、ステップS175に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0316】
ステップS178において、ユーザが図46(または、図47)の表示切り替えボタン381Aを押下しておらず、残高表示画面381の表示サイズの切り替えが指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS179の処理を省略し、ステップS175に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0317】
以上のように、CPU131は、表示制御部136を制御して、ステップS175乃至S179の処理を繰り返し、所定の時間(例えば、30秒間)残高表示画面381をLCD28に表示させる。
【0318】
また、ステップS177において、ユーザが図46(または、図47)の戻るボタン383を押下し(LCD28の戻るボタン383上をタップし)、ポーリングモード362への移行が指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS180に処理を進め、現在のモードである図39の残高表示モード363から、ポーリングモード362にモードを移行し、残高表示処理を終了する。
【0319】
以上のようにして、残高表示画面381を所定の時間表示させた後、ステップS176において、所定の時間が経過したと判定した場合、CPU131は、処理を図45のステップS191に処理を進める。
【0320】
図45のステップS191において、CPU131は、表示制御部136を制御し、LCD28に表示していた残高表示画面381に変えて、図48に示されるような表示終了画面をLCD28に表示させる。
【0321】
図48において、LCD28に表示される表示終了画面386には、「表示終了しました」と「再度表示する場合は、もう一度操作をやり直してください。」というメッセージ387が表示される。このメッセージ387により、ユーザは、残高表示が終了したことを把握し、次にするべき操作を理解することができる。
【0322】
表示終了画面386には、メッセージ387の他に、戻るボタン383、およびタイムアウトカウンタ384が表示されている。タイムアウトカウンタ384は、時間切れの状態で表示されている。
【0323】
ユーザは、この表示終了画面386において、残高表示画面381の表示が終了したことを確認し、戻るボタン383を押下して、ポーリングモード362への移行を指示する。
【0324】
なお、図48のLCD28の右下端には、ユーザが押下することにより、表示終了画面386の表示サイズが切り替えられる表示切り替えボタン386Aが表示されている。図48の状態において、ユーザがこの上向き矢印の表示切り替えボタン386Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、表示終了画面386の表示サイズを、図49に示されるような表示サイズに切り替え、LCD28に、表示終了画面386と、文字入力エリア29が同時に表示されるようにする。
【0325】
図49の状態において、ユーザが下向き矢印の表示切り替えボタン386Aを押下すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、表示終了画面386の表示サイズを図48に示される状態に切り替える。
【0326】
すなわち、ユーザが表示切り替えボタン386Aを押下する度に、表示終了画面386の表示サイズが変化し、図48または図49のような表示サイズに交互に切り替えられる。
【0327】
図45に戻り、ステップS191の処理により、以上のような表示終了画面386をLCD28に表示させたCPU131は、ステップS192において、ユーザによりポーリングモード362への移行が指示されたか否かを判定する。
【0328】
ユーザが図48(または図49)の戻るボタン383を押下しておらず、ポーリングモード362への移行が指示されていないと判定した場合、CPU131は、モードを残高表示モード363のままにして、ステップS193に処理を進め、ユーザにより、表示の切り替えが指示されたか否かを判定する。
【0329】
ユーザが図48(または図49)の表示切り替えボタン386Aを押下することにより(LCD28の表示切り替えボタン386A上をタップすることにより)、表示終了画面386の表示サイズの切り替えが指示されたと判定した場合、CPU131は、ステップS194において、表示制御部136を制御し、LCD28に表示されている表示終了画面386の表示サイズを、図48の状態である場合図49の状態に、逆に図49の状態である場合図48の状態に、切り替え、処理をステップS192に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0330】
また、ステップS193において、表示の切り替えが指示されていないと判定した場合、CPU131は、ステップS194の処理を省略し、ステップS192に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0331】
以上のようにして、CPU131は、ステップS192乃至S194の処理を繰り返しながら、ユーザが戻るボタン383を押下するまで待機する。
【0332】
ステップS192において、ユーザが戻るボタン383を押下することにより(LCD28の戻るボタン383上をタップすることにより)、ポーリングモード362への移行が指示されたと判定した場合、CPU131は、処理を図44のステップS180に進め、現在のモードである図39の残高表示モード363から、ポーリングモード362にモードを移行し、残高表示処理を終了する。
【0333】
以上のようにして、CPU131は、図39の残高表示モードにおいて、上述したような残高表示処理を実行し、リーダデバイス37に近接された非接触ICカード146の残高情報を所定の時間(例えば、30秒間)、LCD28に表示させる。そして、所定の時間が経過した場合、CPU131は、表示制御部136を制御して、残高表示画面381に変えて、表示終了画面386をLCD28に表示する。
【0334】
このようにすることにより、ユーザは、ポーリングモード362において非接触ICカード146をリーダデバイス37に近接させ、ICカード情報や履歴情報をPDA1に読み込ませた場合においても、予め定められた所定の時間しか残高情報が表示されないので、例えば、ユーザが残高情報を表示させたまま、PDA1から離れるなどして、第3者に残高情報を閲覧されてしまうことを抑制することができる。
【0335】
また、残高表示モード363において表示される残高表示画面381の表示時間を制限することにより、PDA1は、ポーリングモード362において読み込んだ非接触ICカード146のICカード情報および履歴情報を、より安全に表示することができる。
【0336】
以上のように、PDA1は、このアプリケーション(ICカードビューアB)においても、リーダデバイス37を用いて非接触ICカード146の履歴情報を、より安全に、かつ、より好適に読み出し、表示することができる。
【0337】
すなわち、PDA1は、記憶部139等に記憶されている複数のアプリケーションから、ユーザによって目的のアプリケーションが選択して実行されることにより、複数の種類の非接触ICカード146に対応させた処理を行うことができ、また、非接触ICカード146を用いた異なる処理を行うこともできる。
【0338】
なお、以上においては、ユーザが起動するアプリケーションを選択するように説明したが、これに限らず、例えば、ポーリングモードにおいてPDA1が近接された非接触ICカード146の種類を判定し、その判定結果に基づいて、近接された非接触ICカード146に対応するアプリケーションを選択し、起動するようにしてもよい。
【0339】
PDA1のCPU131が、ポーリング処理において、複数種類の非接触ICカード146を検知し、その検知された非接触ICカード146の種類に応じて、異なる処理を行い、異なる画面を表示することができることを、図12および図13のフローチャートを参照して説明した。
【0340】
これと同様に、CPU131が、その検知された非接触ICカード146の種類に応じて、異なる処理を行い、異なるアプリケーションを起動するようにすることにより、上述したように、PDA1が近接された非接触ICカード146に対応するアプリケーションを選択し、起動することができる。
【0341】
以上のようにして選択されたアプリケーションが起動された後は、上述した処理と同様の処理が行われるようにすればよいので、その説明は省略する。
【0342】
また、現在は、非接触ICカード146の規格は、統一されておらず、その製造会社によって通信方法等が異なるが、例えば、各社の非接触ICカード146に、その仕様が統一されたID番号を割り当てることによって、他社の非接触ICカード146に対応したアプリケーションを起動させることも可能であり、さらに、図12および図13のフローチャートを参照して説明したポーリング処理における、非接触ICカード146の種類の判定に関する処理も、より容易に行うことができる。
【0343】
すなわち、図12および図13のフローチャートを参照して説明したポーリング処理において、CPU131は、まず、通信可能な非接触ICカード146が検知されたか否かを判定し、通信可能な非接触ICカード146が検知された場合、さらに、その非接触ICカード146の種類を判定しているが、仕様が共通のID番号が非接触ICカード146に割り当てられることにより、CPU131は、そのID番号を近接された非接触ICカード146より取得するだけで、非接触ICカード146が近接されたことを検知し、さらに、その種類も判定することができる。
【0344】
なお、以上において、PDA1を用いて、非接触ICカード146の履歴情報を管理し、表示する場合について説明したが、上述した構成を有し上述した一連の処理を実行できる情報処理装置であればその機種は限定されない。例えば、ノート型パーソナルコンピュータのようなモバイル端末や、携帯電話機でもよいし、パーソナルコンピュータ、または家庭電化製品等であってもよい。
【0345】
また、以上において、履歴情報を参照するICカードとして、非接触ICカードについて説明したが、これに限らず、接触型のICカードであってもよい。さらに、PDA1が非接触ICカード146より読出し、管理し、表示する情報は、非接触ICカード146を用いた商取引の履歴情報であるように説明したが、これに限らず、非接触ICカード146に記憶されている情報であれば、どのような情報であってもよい。
【0346】
さらに、上述した例においては、スロット64に装着されるメモリは、メモリカード143であったが、スロット64が対応できる記録媒体であれば限定されない。例えば、図示は省略するが、その他の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、または光磁気ディスク等でもよい。
【0347】
なお、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムがPDA1に、ネットワークや記録媒体からインストールされる。ただし、記録媒体は、PDA1に直接装着される場合のみならず、必要に応じて他の装置に装着される場合もある。この場合、他の装置とPDA1が相互に通信を行うことで、プログラムがPDA1にインストールされる。
【0348】
この記録媒体は、図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを供給するために配布される、プログラムが記憶されているメモリカード143といった半導体メモリのみならず、図示は省略するが、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disk−Read only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、もしくは光磁気ディスク(MD(Mini−Disk)を含む)などよりなるパッケージメディアにより構成されることができる。さらに、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに供給される、プログラムが記憶されているROM132や、ハードディスクとしての記憶部139などで構成される。
【0349】
なお、以上においては、各フローチャートに示される処理は、図5のCPU131がソフトウェアにより実行するようにしたが、各処理を実行するハードウェアを用意するようにして、ハードウェアにより実行されるようにすることも、もちろん可能である。
【0350】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0351】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、情報を記録して管理し、表示させることができる。特に、ICカードの使用履歴情報の記録および表示に関する処理を、より好適に、かつ、より安全に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるPDAの正面の構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のPDAのLCDに表示される画像の例を示す斜視図である。
【図3】図1のPDAのLCDの文字入力エリアに表示される画像の例を示す図である。
【図4】図1のPDAの裏面の構成例を示す斜視図である。
【図5】図1のPDAの内部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のリーダデバイスの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】図5のリーダデバイスに対応する非接触ICカードの構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の非接触ICカードの、仕様の例を示す図である。
【図9】図1のPDAにおいてICカードビューアAが実行された場合の、モードの遷移の例を示す模式図である。
【図10】起動処理の例を説明するフローチャートである。
【図11】図1のPDAのLCDに表示されるエラー画面の構成例を示す図である。
【図12】ポーリング処理の例を説明するフローチャートである。
【図13】ポーリング処理の例を説明する、図12に続くフローチャートである。
【図14】図1のPDAのLCDに表示される初期画面の構成例を示す図である。
【図15】図1のPDAのLCDに表示される初期画面の、他の構成例を示す図である。
【図16】図1のPDAのLCDに表示される読み取りエラー画面の構成例を示す図である。
【図17】図1のPDAのLCDに表示されるカード検出エラー画面の構成例を示す図である。
【図18】残高表示処理の例を説明するフローチャートである。
【図19】残高表示処理の例を説明する、図18に続くフローチャートである。
【図20】図1のPDAのLCDに表示される残高表示画面の構成例を示す図である。
【図21】図1のPDAのLCDに表示される残高表示画面の、他の構成例を示す図である。
【図22】図1のPDAのLCDに表示される表示終了画面の構成例を示す図である。
【図23】図1のPDAのLCDに表示される表示終了画面の、他の構成例を示す図である。
【図24】履歴情報表示・保存処理を説明するフローチャートである。
【図25】履歴情報表示・保存処理を説明する、図24に続くフローチャートである。
【図26】図1のPDAのLCDに表示される履歴表示画面の構成例を示す図である。
【図27】図1のPDAのLCDに表示される履歴表示画面の、他の構成例を示す図である。
【図28】図1のPDAのLCDに表示される履歴表示画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図29】図1のPDAのLCDに表示される履歴表示画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図30】図1のPDAのLCDに表示される履歴保存確認画面の構成例を示す図である。
【図31】図1のPDAの記憶部によるデータベース情報の更新の様子を示す模式図である。
【図32】履歴削除処理を説明するフローチャートである。
【図33】履歴削除処理を説明する、図32に続くフローチャートである。
【図34】図1のPDAのLCDに表示される履歴削除画面の構成例を示す図である。
【図35】図1のPDAのLCDに表示される履歴削除画面の、他の構成例を示す図である。
【図36】図1のPDAのLCDに表示される削除エラー画面の構成例を示す図である。
【図37】図1のPDAのLCDに表示される削除確認画面の構成例を示す図である。
【図38】図1のPDAのLCDに表示される削除終了確認画面の構成例を示す図である。
【図39】図1のPDAにおいてICカードビューアBが実行された場合の、モードの遷移の例を示す模式図である。
【図40】図1のPDAのLCDに表示される初期画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図41】図1のPDAのLCDに表示される初期画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図42】図1のPDAのLCDに表示される読み取りエラー画面の、他の構成例を示す図である。
【図43】図1のPDAのLCDに表示されるカード検出エラー画面の、他の構成例を示す図である。
【図44】残高表示処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図45】残高表示処理の他の例を説明する、図44に続くフローチャートである。
【図46】図1のPDAのLCDに表示される残高表示画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図47】図1のPDAのLCDに表示される残高表示画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図48】図1のPDAのLCDに表示される表示終了画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【図49】図1のPDAのLCDに表示される表示終了画面の、さらに他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 PDA, 28 LCD, 36 タッチパネル, 37 リーダデバイス, 131 CPU, 136 表示制御部, 139 記憶部, 146 非接触ICカード, 261 オフモード, 262 ポーリングモード, 263 残高表示モード, 264 履歴表示・保存モード, 265 履歴削除モード, 271 エラー画面, 281 初期画面, 282 読み取りエラー画面, 284 カード検出エラー画面, 291 残高表示画面, 296 表示終了画面, 301 履歴表示画面, 307 履歴保存確認画面, 320 データベース, 341 履歴削除画面, 348 削除エラー画面, 351 削除確認画面, 354 削除終了確認画面, 361 オフモード, 362 ポーリングモード, 363 残高表示モード, 371 初期画面, 372読み取りエラー画面, 374 カード検出エラー画面, 381 残高表示画面, 387 表示終了画面

Claims (12)

  1. 情報の記録が可能なICカードと通信を行い、ICカードに記憶されている情報を読み出す情報処理装置において、
    通信可能な状態にある前記ICカードを検知するICカード検知手段と、
    前記ICカード検知手段により検知された前記ICカードの種類を判別する種類判別手段と、
    前記種類判別手段による判別結果に基づいて、前記ICカードが正当な種類のカードである場合、前記ICカードに記憶されている前記情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記情報の表示を制御する情報表示制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ICカードは、近接された通信装置と通信を行う非接触ICカードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記検知手段は、
    予め決められた所定の検知信号を出力する検知信号出力手段と、
    前記ICカードにより供給された、前記検知信号出力手段により出力された前記検知信号に対する応答を取得する応答取得手段と
    を備え、
    前記応答取得手段により前記応答を取得することにより、通信可能な状態の前記ICカードを検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報は、前記ICカードの識別情報、および前記ICカードに記録されている電子マネーの残高情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ICカードに記録されている前記情報が、前記ICカードの種類毎に異なる暗号鍵を用いて暗号化されている場合、
    前記ICカードの識別情報を要求する識別情報要求手段と、
    前記情報の復号に用いられる、前記暗号鍵に対応する復号鍵を、前記ICカードに供給する復号鍵供給手段と、
    前記復号鍵供給手段により供給された前記復号鍵が用いられ、前記ICカードにより復号された前記ICカードの識別情報を取得する識別情報取得手段と
    をさらに備え、
    前記種類判別手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記ICカードの識別情報の復号に用いられた前記復号鍵の種類に基づいて、前記ICカードの種類を判別する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報表示制御手段は、予め定められた所定の時間、前記情報を表示するように、前記情報の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報表示制御手段に制御され、前記情報が、前記所定の時間表示されている場合、残り表示時間をカウントする残り時間カウント手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報表示制御手段は、前記残り時間カウント手段によりカウントされた前記残り表示時間を、前記情報とともに表示させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報表示制御手段は、前記残り表示時間を、インジケータまたはメッセージにより表示させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報表示制御手段の制御による前記情報の表示開始に同期して所定の音声を報音し、前記情報の表示開始を報知する報音手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 情報の記録が可能なICカードと通信を行い、ICカードに記憶されている情報を読み出す情報処理装置の情報処理方法であって、
    通信可能な状態にある前記ICカードを検知するICカード検知ステップと、
    前記ICカード検知ステップの処理により検知された前記ICカードの種類を判別する種類判別ステップと、
    前記種類判別ステップの処理による判別結果に基づいて、前記ICカードが正当な種類のカードである場合、前記ICカードに記憶されている前記情報の取得を制御する情報取得制御ステップと、
    前記情報取得制御ステップの処理により取得された前記情報の表示を制御する情報表示制御ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  12. 情報の記録が可能なICカードと通信を行い、ICカードに記憶されている情報を読み出す処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    通信可能な状態にある前記ICカードを検知するICカード検知ステップと、
    前記ICカード検知ステップの処理により検知された前記ICカードの種類を判別する種類判別ステップと、
    前記種類判別ステップの処理による判別結果に基づいて、前記ICカードが正当な種類のカードである場合、前記ICカードに記憶されている前記情報の取得を制御する情報取得制御ステップと、
    前記情報取得制御ステップの処理により取得された前記情報の表示を制御する情報表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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