JP2004210465A - 宅配便受付方法および宅配伝票印刷システム - Google Patents
宅配便受付方法および宅配伝票印刷システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】取次店での迅速な宅配便受付を可能とする低コストの宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムを提供する。
【解決手段】取次店の受付端末2は、通信部21、通信アプリケーション22を用いて携帯端末1から予め編集された荷物の依頼主、届先の住所を含む配送情報を無線通信で受付して、伝票基本情報データベース24から読み出した宅配伝票フォーム等の宅配伝票の印刷のために使用される伝票基本情報と、上記配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、これに基づいてプリンタ3に宅配伝票を印刷せしめる。
【選択図】 図1
【解決手段】取次店の受付端末2は、通信部21、通信アプリケーション22を用いて携帯端末1から予め編集された荷物の依頼主、届先の住所を含む配送情報を無線通信で受付して、伝票基本情報データベース24から読み出した宅配伝票フォーム等の宅配伝票の印刷のために使用される伝票基本情報と、上記配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、これに基づいてプリンタ3に宅配伝票を印刷せしめる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムに関し、特に取次店において荷物の依頼主のPDAや携帯電話等に格納された住所情報を取り込み、宅配便の受付を行う方法および宅配伝票印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、宅配便の取次店において荷物の発送を依頼する際は、荷物の依頼主は宅配伝票に自身および届先の住所等の必要事項を手書きしている。この方法では、依頼主が宅配伝票に必要事項を手書きするため、取次ぎ業務に時間がかかるという問題があった。従来からこのような問題がないシステムについて次のように様々な試みがあった。
【0003】
宅配便の取次店にて宅配伝票作成機で伝票情報の入力を行い、この伝票情報をICカード等に登録しておき、登録した情報に基づいて宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、上記の如き宅配伝票作成機で伝票情報の入力を行い、宅配伝票作成機に伝票情報を登録し、暗証番号を宅配伝票作成機に入力することで登録した情報を呼び出し可能としてあり、登録した情報に基づいて宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、荷物の依頼主がコンピュータ端末で通信ネットワークを経由して、宅配会社のサーバに接続し、荷物の宅配伝票の印刷に必要な情報を登録し、依頼主は、宅配会社の指定する取次店に荷物を持って行き、取次店のコンピュータ端末から宅配会社のサーバに接続し、依頼主が登録した情報を得、取次店のプリンタにて、依頼主が登録した情報の宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
以下、図22乃至24により、従来のこの種のシステムの構成について説明する。特許文献1の宅配伝票生成機は、図22に示すように入力部としてのキーボードX2と、表示部X3と、カードX44と、カード読取部X43aと、カード書込部X43bと、印字部X5と、伝票用紙X6と、データ編集部X7と、郵便番号−住所メモリX8と、フォーマット編集部X9と、料金計算部X10と、料金メモリX11と、カナ漢字変換部X12と、通信部X13とからなる。カードX44には予め荷物の依頼主の住所、氏名、電話番号と、特に繰返し送る届先の住所、氏名、電話番号とを記憶してある。カード読取部X43aにより、依頼主および届先等の宅配便の依頼に必要な情報をカードX44から読取り、データ編集部X7は表示部X3に表示せしめる。表示部X3に目的の届先があれば、依頼主はキーボードX2を操作し、これを選択する。目的の届先がカードX44に登録されていなければ、キーボードX2を操作して目的の届先の住所、氏名、電話番号を入力する。データ編集部X7は、郵便番号の入力を受ければ、郵便番号−住所メモリX8から対応する住所を表示し、カナ漢字変換部X12を用いて、入力された文字をカナ漢字変換し、新たな届先の住所、氏名、電話番号の情報を生成して表示部X3に表示する。次にデータ編集部X7は、荷物の品名、サイズ、重量、受付日、配達予定日の入力を受付し、受け付けた情報に基づき、料金計算部X10と料金メモリX11とにより、配送料金を計算し、宅配便の伝票情報を生成する。次にデータ編集部X7は、伝票情報をフォーマット編集部X9で伝票用紙X6上での印字フォーマットに編集して印字部X5に出力し、伝票用紙X6に伝票情報を印刷する。新たに生成された届先の住所、氏名、電話番号は必要に応じてカードX44に記憶する。
【0007】
特許文献2のものでは、図23に示すように、図22に示した第1のシステムのカードX44に代わり記憶部Y4を設けて、ユーザーすなわち依頼主毎に暗証番号を指定し、暗証番号と依頼主およびその届先との対応を記憶し、データ編集部X7はキーボードX2から入力された暗証番号に対応する依頼主およびその届先の情報を表示部X3に表示するものである。これ以外の構成及び動作は第1のシステムと同様のものである。
【0008】
特許文献3のものでは、図24に示すように、依頼主のコンピュータ端末Z1と、宅配会社のサーバZ2と、取次店のコンピュータ端末Z3と、通信ネットワークZ4と、取次店のコンピュータ端末Z3に接続されたプリンタZ5とからなる。依頼主のコンピュータ端末Z1は、宅配伝票登録ソフトウェアZ6を備え、これによってインターネット等の通信ネットワークZ4を介して宅配会社のサーバZ2と接続し、荷物の宅配伝票の印刷に必要な情報を登録する。宅配会社サーバZ2は、記憶装置Z7に依頼主のユーザーID、パスワードを記憶する識別情報記憶手段Z8を備えており、許可された依頼主のコンピュータ端末Z1の接続を可能としてある。また、宅配伝票の登録毎に受付番号を生成し、依頼主のコンピュータ端末Z1に送信するとともに、記憶装置Z7の配送識別情報記憶手段Z9に依頼主の宅配伝票と受付番号とを対応付けて記憶する。依頼主が取次店のコンピュータ端末Z3から受付番号を宅配会社のサーバZ2に送信すると、サーバZ2は配送識別情報記憶手段Z9から受付番号に対応する宅配伝票に記載すべき発送情報を読出し、コンピュータ端末Z3に送信する。コンピュータ端末Z3はプリンタZ5により受信した発送情報に基づき宅配伝票を印刷する。
【0009】
【特許文献1】特開平05−67124号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】特開平05−225216号公報(第3頁、図1)
【特許文献3】特開2002−255352号公報(第6頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1および2のシステムでは、いずれも新規情報については宅配便取次店に設置した宅配伝票生成機で登録を行うので、情報入力のための時間がかかり、取次店では相変わらず宅配便の受付に時間がかかるという問題がある。
【0011】
特許文献3のシステムでは、取次店での受付については迅速に行われるが、事前に宅配伝票を宅配会社のサーバに登録しておかねばならず、例えば、外出先で急に荷物を発送する必要が生じる等の手近にネットワークに接続可能な端末が無い場合は利用できない。また、個人利用の場合ではもっぱら有料のネットワークを介してサーバに接続するため、登録の度に別途接続料金が発生し、伝票を手書きする一般的なサービスと比べて割高なものとなる。
【0012】
本発明の目的は、取次店での迅速な宅配便の受付を可能とする低コストの宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の宅配便受付方法は、受付端末により、荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付けるものであって、受付端末が、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により上記配送情報を受け付する、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするステップと、上記受付端末により、予め記憶した宅配伝票の作成に使用される伝票基本情報と上記配送情報とに基づいて宅配伝票の作成処理を行うステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
また、上記配送情報を、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末上で作成するおよび/または上記配送情報を上記携帯端末から受付端末に送信するためのプログラムを記録媒体上に記録して提供する、またはネットワークを介して提供する、または取次店等に設置した端末から提供するステップを備える宅配便受付方法も好ましい。
【0015】
また、本発明の宅配伝票印刷システムは、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付けする、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体を装着して当該記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするための受付手段と、予め記憶した宅配伝票フォーム等の宅配伝票の作成のために使用される伝票基本情報と、上記受付手段によって受け付けした上記配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する処理手段とを備える受付端末と、上記受付端末から上記伝票情報を受けて、当該伝票情報に基づき上記配送情報に対応した宅配伝票を印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
また、上記受付手段は、上記ローカル通信により接続された上記携帯端末から上記配送情報を読み出すためのプログラムを備えることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例による宅配便の受付方法に使用される宅配伝票印刷システムの構成を示すブロック図である。携帯端末1は、その使用者およびその顧客等の使用者に関係する者の住所、氏名、電話番号等の住所情報を格納した住所情報データベース11を備えたPDA(Personal Digital Assistants)等と称される携帯情報端末である。この種の携帯情報端末には住所情報を登録する住所情報管理ソフトウェアがインストールされており、住所情報データベース11は、例えば、住所情報管理ソフトウェアを実行し、入力手段を兼ねるタッチパネル機能を備えた液晶表示装置等の表示部12上に画面表示し、住所、氏名等をスタイラス13で表示部12に手書き入力し、入力された文字画像をテキストデータに変換する等して作成されたものとする。また、図示しないパーソナルコンピュータと携帯端末1とを通信させてパーソナルコンピュータ上の住所情報データベース11をインポートしたものでも良い。携帯端末1は、取次店に設置される受付端末2との間で小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信によって荷物の配送依頼に必要な依頼主、届先の氏名、住所、電話番号等の配送情報を通信するものであり、本例では、携帯端末1と受付端末2との間の通信はブルートゥース等の小電力無線通信インターフェースを使用して近接的な通信をするものとし、携帯端末1と受付端末2とはそれぞれ無線通信インターフェースのハードウェアおよびそのドライバソフトウェアからなる通信部14、21を備える。なお、これら通信部は赤外線通信インターフェースで構成しても良い。さらに、携帯端末1と受付端末2とはそれぞれ配送情報の通信のための通信アプリケーション15、22を備える。携帯端末1側の通信アプリケーション15は、例えば、通信部14を使用して受付端末2からダウンロード可能に提供しても良いし、携帯端末1がインターネット接続機能を有しているとすれば、インターネット16上の端末17でダウンロード可能に提供すれば良いし、携帯端末1と通信可能に構成された受付端末2以外の他の情報提供用の端末から提供しても良いし、例えばCD−ROM等の記録媒体に記録して提供し、パーソナルコンピュータ等を介して携帯端末1にインストールするようにしても良い。
【0018】
受付端末2は、表示部23を備え、伝票通信アプリケーション22を実行して携帯端末1との間で配送情報を通信する際、使用者に操作ガイダンスを表示部23に表示する。受付端末2は、宅配伝票フォーム等の伝票の印刷のために使用される伝票基本情報を備えた伝票基本情報データベース24を備える。伝票基本情報データベース24には、宅配伝票フォームの他、取次店、依頼主および届先の住所、ワレモノや食品等荷物の種別、荷物の重量、容積、届時間指定等のサービス種別に基づいて料金を算定するためのパラメータを格納する。伝票情報処理アプリケーション25は、通信アプリケーション22によって携帯端末1から受け取った配送情報と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する。受付端末2は印刷手段としてのプリンタ3と接続されており、伝票情報処理アプリケーション25は、プリンタ3に伝票情報を送信するものである。また、受付端末2には取次店のPOS(Point of Sales)端末26との通信機能とデータ連携機能とを持たせてあり、取次店側で伝票に記載すべき事項、例えば、荷物の重量、容積、担当者等の入力作業はPOS端末26の表示部27、キーボード28から行われる。これに限らず取次店の担当者の入力作業のための表示部、キーボード等を、受付端末2に設けても良い。記憶領域29は、通信アプリケーション22によって携帯端末1から受け取った配送情報およびPOS端末26からの入力情報を記憶するものである。
【0019】
プリンタ3は周知のドットインパクトプリンタであり、依頼主控、取次店控、売上票、届先控、配送票等のための複数のカーボン紙を重ねてなる周知の伝票用紙4に伝票情報を印刷するものである。
【0020】
次に第1の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作について図2のフローチャートを参照しながら以下に述べる。受付端末2は通信の待受け状態で待機しており、携帯端末1の通信アプリケーション15を実行すると、携帯端末1、受付端末2は通信部14、21を介して携帯端末1、受付端末2間を接続し、通信を開始する(ステップa1)。
【0021】
通信アプリケーション15は、携帯端末1、受付端末2間の接続が完了すると端末1の表示部12に、図3に示すように接続完了の旨表示するとともに、依頼主の表示31、住所録の表示32、送信ボタンの表示33がされる。なお、各図の依頼主の表示31等の各表示については、以降に述べる他の図においても同様のものは同様の符号によって示すものとする。依頼主の表示31は、初期状態では、携帯端末1に使用者として登録された者の住所、氏名、電話番号が住所情報データベース11から読み出されて表示される。住所録の表示32は住所情報データベース11から予め登録された住所、氏名、電話番号の組合せの複数個を読み出してリスト表示したものである。依頼主の表示31に表示される依頼主は住所録の表示32中の所望の者の欄34スタイラス13等によりクリックすることによって変更可能としてあり、住所録の表示32中の所望の者を依頼主とすることを可能としてある。すなわち、住所、氏名、電話番号が一行に並んだ欄34をダブルクリックすれば、この欄34の住所、氏名、電話番号が一括して依頼主の表示31として入力され、依頼主の内容が変更される。以下に述べる届先の表示についても同様にして住所、氏名、電話番号を一括して入力可能となっている。通信アプリケーション22は、受付端末2の表示部23に、図4に示すように依頼主の住所情報を送信するように促す表示41を表示する。送信ボタンの表示33をダブルクリックすると、依頼主の住所、氏名、電話番号が受付端末2に通信される(ステップb1)。
【0022】
通信アプリケーション22は、正常に通信が完了すると、図5に示すように受付端末2の表示23に受信した住所、氏名、電話番号を依頼主の表示31として表示し、届先の住所情報を送信するように促す旨を表示する。通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図6に示すように端末1の表示部12に決定された依頼主の表示31、届先の表示61、住所録の表示32、送信ボタンの表示33、戻るボタンの表示62を表示する。届先の表示61は初期状態では空欄としてあり、住所録の表示32中の所望の者の欄34をクリックすることによって入力、変更可能としてある。戻るボタンの表示62はこれをダブルクリックすることにより、受付端末2への通信内容を1つ前の状態に戻すためのものであり、例えば、ここで戻るボタンの表示62をダブルクリックすると、通信アプリケーション15は、受付端末2に先の依頼主の住所情報をキャンセルする旨の通信が行われ、表示部12を図3に示す状態に戻す。通信アプリケーション22は、キャンセルする旨の通信を受信すると、受信した依頼主の住所情報を破棄して表示部23を図4に示す状態に戻す。さて、届先を指定して送信ボタンの表示33をダブルクリックすると、届先の住所、氏名、電話番号が受付端末2に通信される(ステップc1)。
【0023】
通信アプリケーション22は、正常に通信が完了すると、図7に示すように受付端末2の表示23に依頼主の表示31に加えて、新たに受信した届先の住所、氏名、電話番号を示す届先の表示61を表示し、荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別を送信するように促す表示71を表示する。通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図8に示すように端末1の表示部12に決定された依頼主の表示31、決定された届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84、送信ボタンの表示33、戻るボタンの表示62を表示する。荷物の品名の入力欄81に品名を入力し、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82の所望の種別82a〜82dをクリックして選択し、届時間指定欄83の所望の届時間83a〜83eをクリックして選択し、入力欄の表示84への必要事項の入力を終え、送信ボタンの表示33がダブルクリックされると、通信アプリケーション15は、入力欄の表示84に入力された情報を受付端末2に送信する(ステップd1)。
【0024】
通信アプリケーション22は、通信が完了すると、図9に示すように受付端末2の表示23に依頼主の表示31、届先の表示61を表示し、新たに受信した荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別の表示91を表示する。これとともに依頼内容の確認ボタンをダブルクリックして依頼内容の確認と作業の終了を促す。
【0025】
通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図10に示すように受付端末2の表示12に依頼主の表示31、届先の表示61、送信済みの荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別の表示91を表示し、加えて確認ボタン101を表示する。使用者は依頼内容を確認し、正しければこれをダブルクリックすれば良い。通信アプリケーション15は、確認ボタン101がダブルクリックされると、確認済みの旨受付端末2に通信する(ステップe1)。通信が終了すると通信アプリケーション15の処理は終了する。
【0026】
通信アプリケーション22は、通信が完了すると、図示しないが表示23に依頼を受け付けた旨の表示を行い、記憶領域29に受け付けた依頼内容、すなわち、配送情報を記憶する。伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29に記憶された配送情報をPOS端末26に送信する。POS端末26は、表示部27には図11に示すように依頼主の表示31、届先の表示61、荷物の品名の表示81、ワレモノや食品等荷物の種別の表示82、届時間指定の表示83等の受け付けた配送情報を表示する。これらについては依頼主側の入力漏れがある等の場合は、取次店担当者は依頼主に確認をして入力漏れのあった事項を入力する必要が生じる場合もあり、POS端末26を用いて入力可能としても良い。これらとともに、荷物の容積、重量、担当者等の取次店側で入力を要する事項の入力欄111を表示する。取次店側の担当者はキーボード28から入力欄111に必要事項を入力することとなる。POS端末26は入力欄111への入力が完了するとその内容を受付端末2へ通信する。伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29にPOS端末26から受信した入力欄111への入力内容を記憶する(ステップf1)。
【0027】
伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29に記憶された配送情報と入力欄111への入力内容と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて料金を算出し、記憶領域29に記憶するとともにPOS端末26に通信する。これによりPOS端末26による会計が可能となる。伝票情報処理アプリケーション25は記憶領域29に記憶された配送情報、入力欄111への入力内容および料金を、宅配伝票フォームに基づいて処理して宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する(ステップg1)。伝票情報処理アプリケーション25は生成した伝票情報をプリンタ3に通信し、プリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる(ステップh1)。
【0028】
以上のように本例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムでは、取次店で荷物の配送を依頼する際、予め携帯端末1に依頼主および届先の住所情報を作成しておくことができ、それを受付端末2に通信することで受付が迅速に行える。このため、従来のように取次店において伝票用紙に依頼主および届先を記入する手間や、取次店の専用の受付端末のキーボードにより住所情報を一字ずつ入力する手間や、ネットワークを介して宅配会社のサーバに事前に依頼内容を登録することによる手間や、宅配会社のサーバと取次店の端末とを接続するネットワークを設けることや、依頼主が宅配会社のサーバにアクセスするためのネット接続料が生じる等のコストをなくすことができる。また、受付端末2とPOS端末26とを連携させるため、会計処理が迅速に行える。
【0029】
なお、本例では、携帯端末1と受付端末2との通信を無線によって行ったが、PDAにはUSB規格等のケーブル接続によるシリアル通信インターフェースを有するものがあり、この機能を利用し、受付端末2に有線通信機能を持たせて通信させるように構成させることも可能である。
【0030】
なお、本例では、携帯端末としてPDAを用いることとしたが、携帯電話を用いることも可能である。すなわち、現在の携帯電話としては、アプリケーションの取り込み実行可能であるとともに、有線または赤外線によるデータ通信機能を有するなものが市販されており、このようなものは携帯情報端末に準ずる機能を備える。このような携帯電話に住所管理アプリケーション等の住所情報データベースを設け、この携帯電話との通信のための有線または赤外線によるデータ通信機能を受付端末2に持たせて本例のシステムを構成することも可能である。
【0031】
次に本発明の第2の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムについて説明する。第1の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムでは、依頼主および届先の住所情報をガイダンス形式で順次に携帯端末1から受付端末2へ通信させるように通信アプリケーション15、22を構成したが、本発明はこれに限るものではない。本例の通信アプリケーション15は、予め依頼内容を編集し、ファイル化して記憶しておき、これを受付端末2に一括送信するものであり、アプリケーション22はこれを受信するものである。本例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの構成は、ブロック図的には図1に示したものと同様のものとなるので特に図示せず、図1を参照するものとする。図12は本例の動作を示すフローチャートであり、同図を参照して本例の動作について説明する。
【0032】
先ず、通信アプリケーション15をインターネット16に接続された端末17からダウンロード可能に提供する(ステップa2)。なお、通信アプリケーション15は受付端末2やその他の情報提供用の端末からダウンロード可能に提供するようにシステムを構成しても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録して提供し、パーソナルコンピュータ等を介して携帯端末1にインストールするようにしても良い。使用者はアプリケーション15を携帯端末1にインストールし、依頼内容、すなわち配送情報を編集し、ファイル化する際または受付端末2との通信の際に実行する。
【0033】
アプリケーション15は、端末1上で実行されると、図13に示すようにメニュー画面を表示する。メニュー画面には編集画面の選択ボタンの表示131、送信画面の選択ボタンの表示132がされる。通信アプリケーション15は、編集画面の選択ボタンの表示131がダブルクリックされると、表示部12に図14に示す編集画面を表示する(ステップb2)。ここでは、依頼主の表示31、住所録の表示32、届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84、ファイル保存ボタンの表示141が表示される。依頼主の表示31は初期状態では、携帯端末1に使用者として登録された者の住所、氏名、電話番号が住所情報データベース11から読み出されて表示される。届先の表示61は初期状態では空欄とされる。依頼主の表示31、届先の表示61はそれぞれダブルクリックされることで変更または入力可能となり、この状態で住所録の表示32の中から所望の者の欄34をクリックすることによって依頼主の表示31、届先の表示61に所望の依頼主、届先を入力可能となっている。荷物の品名の入力欄81はダブルクリックされることによって品名の手書き入力が可能となっており、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82は所望の種別をクリックして選択可能となっており、届時間指定欄83は所望の届時間をクリックして選択可能となっている。依頼主の表示31、届先の表示61、入力欄の表示84への必要事項の入力が完了すると、使用者はファイル保存ボタンの表示141をダブルクリックし、配送情報をファイル化することができる。通信アプリケーション15は、ファイル保存ボタンの表示141がダブルクリックされると、図示しないファイル名の入力欄を表示し、ファイル名の入力を促す。ファイル名が入力され、ダブルクリック等の決定操作がされると図14に示す編集画面への入力内容をファイル化して所定の記憶領域に保存する(ステップc2)。
【0034】
通信アプリケーション15は、図14の終了ボタンの表示142がダブルクリックされると、編集画面を終了する。また、通信アプリケーション15は、図14の新規作成ボタンの表示143がダブルクリックされると、編集画面が初期状態となって新規編集を可能とする。また、通信アプリケーション15は、図14のファイル編集ボタンの表示144がダブルクリックされると、図示しないが、取次店に未だ依頼していない配送情報のファイルの一覧を表示し、所望のファイルを指定して編集画面に読出し、再編集を可能としてある。
【0035】
この後宅配の依頼の際に使用者は、取次店において携帯端末1と受付端末2との通信可能な範囲で通信アプリケーション15を実行し、図13のメニュー画面の送信画面の選択ボタンの表示132をダブルクリックすると、通信アプリケーション15は、送信画面の表示とともに、受付端末2に通信要求を送信し、携帯端末1、受付端末2の通信を確立する。携帯端末1、受付端末2の通信が確立されると、図示しないが受付端末2には通信可能の旨が表示され、携帯端末1の表示部12には、図15に示すような送信画面が表示される。送信画面には、未送信の配送情報ファイルの一覧の表示151、送信対象として選択された配送情報ファイルの表示152、送信ボタンの表示153が設けられている。通信アプリケーション15は、配送情報ファイルの一覧の表示151の内の所望の配送情報のファイル154の表示がダブルクリックされると、配送情報ファイルの表示152に選択された配送情報ファイルを表示するとともに、その依頼内容を表示する。通信アプリケーション15は、送信ボタンの表示153がダブルクリックされると、配送情報ファイルの表示152に表示された依頼内容の配送情報ファイルを受付端末2に送信する(ステップd2)。
【0036】
受付端末2の通信アプリケーション22は、配送情報ファイルを受信すると、上述の図9に示したものと同様に依頼内容を表示し、確認ボタンをダブルクリックして依頼内容の確認と作業の終了を促す。
【0037】
携帯端末1は、配送情報ファイルの送信が完了すると、上述の図10に示したものと同様に依頼内容を表示し、確認ボタンのダブルクリックをし、依頼内容の確定を促す画面を表示する。使用者は依頼内容を確認し、正しければ確認ボタンをダブルクリックすれば良い。通信アプリケーション15は、確認ボタンがダブルクリックされると、確認済みの旨受付端末2に通信し、通信が終了すると通信アプリケーション15の処理は終了する。
【0038】
これ以降の動作については、上述の第1の実施例の動作と同様のものであり、受付端末2は、受付端末2の通信アプリケーション22は、上述のステップf1以降の動作を行い、伝票情報処理アプリケーション25は、POS端末26からの入力情報と、依頼内容と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、プリンタプリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる。
【0039】
以上のように本例によれば、上述の第1の実施例のものと同様に予め依頼主、届先の住所等を携帯端末1内に格納しておくので、取次店でこれらを伝票に手書きすることや、専用の受付端末に一字ずつ入力する手間が省ける。加えて、事前に依頼内容を編集し、ファイル化しておき、取次店において一括して受付端末2に送信するので、上述の第1の実施例のものよりさらに取次店での受付時の入力の手間を省くことが可能となる。
【0040】
次に本発明の第3の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムについて説明する。上記第1および2の実施例では、携帯端末1に、住所データベース11から依頼主、届先の住所情報を端末1に通信する専用の通信アプリケーションをインストールすることとしたが、例えば、通信部14のドライバソフトウェアと携帯端末のオペレーションシステムとによって実現される携帯端末と他の携帯端末やパーソナルコンピュータとの間でファイル通信を可能とする機能を用い、依頼主、届先の住所情報をファイル形式で扱い、受付端末2から携帯端末1にアクセスし、依頼主、届先の住所情報ファイルまたは配送情報ファイルを読み出して受付端末2側に取り込むものとしても良く、本例はそのように構成したものである。図16は本例の伝票印刷システムの構成を示すブロック図であり、本例では携帯端末1には専用の通信アプリケーション15を有しておらず、予め住所情報データベース11から荷物の配送依頼に必要となる住所、氏名、電話番号の組合せを抽出した住所ファイル161を備える。受付端末2の通信アプリケーション22は、通信部21と通信部14との間での通信を確立させ、図1では特に述べなかった携帯端末1のオペレーティングシステム162を介して携帯端末1から住所ファイル161を取り込み、後述する依頼内容編集画面を表示部23に表示し、配送情報を受け付けるものとしてある。ここで、表示部23はタッチパネル機能を有し、操作入力部を兼ねるものとする。
【0041】
次に本例の動作について図17のフローチャートを参照しながら説明する。取次店において使用者は携帯端末1を起動して受付端末2との通信可能範囲に置き、受付端末2を操作し、携帯端末1と受付端末2との通信を実行させる。受付端末2は例えば図18のような待受画面を表示し、通信開始ボタンの表示181をタッチして通信を開始するよう促す。通信アプリケーション22は、通信開始ボタンの表示181がタッチ操作されると、通信部21に端末1との通信を確立させる(ステップa3)。受付端末2は、通信が確立すると図19に示すようにファイル選択画面を表示する。ファイル選択画面は、携帯端末1の予め第三者が参照可能と設定されたディレクトリおよびファイルを階層表示、所謂ツリー表示し、そのようなディレクトリに置かれた住所ファイル161を選択可能としている。通信アプリケーション22は、ツリー表示191内の住所ファイル161の表示がタッチ操作されるとファイル選択欄192に住所ファイル161を入力する。このように住所ファイル161を選択してファイルの取込みを決定する決定ボタン193がタッチ操作されると、携帯端末1から住所ファイル161を受付端末2の記憶領域29に取り込む(ステップb3)。このようなファイルの取込み動作については、通信アプリケーション22から通信部14、21のドライバソフトウェアおよびオペレーションシステム162によって元々実現されるファイル通信機能を実行させることによって行う。
【0042】
通信アプリケーション22は、住所ファイル161の取込みが完了すると、図20に示すように依頼内容の編集画面を表示部23に表示する(ステップc3)。ここでは、図14のものと同様に、依頼主の表示31、住所録の表示32、届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84がされる。通信アプリケーション22は、初期状態では、携帯端末1の使用者とされた依頼主の表示31がタッチ操作されれば、依頼主の変更を可能とし、使用者が住所録の表示32の中の所望の者にタッチすれば、依頼主の表示31の住所情報が所望の者の住所情報に変更されるように動作する。届先の表示61についても同様の操作によって変更可能となっている。また、荷物の品名の入力欄81がタッチ操作されると図示しないがキーボードの表示と入力欄の表示を編集画面に重ねて表示し、所望の荷物の品名を入力可能としている。届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84は所望の時間欄、種別の表示にタッチ操作されれば、チェック表示201が表示されるものとなっている。依頼内容決定ボタンの表示202がタッチ操作されると、編集画面の内容を配送情報として記憶領域29に記憶し、配送情報を受付、特に図示しないが次の画面において作業の終了の旨を表示する(ステップd3)。
【0043】
これ以降の動作については、上述の第1の実施例の動作と同様のものであり、受付端末2は、受付端末2の通信アプリケーション22は、上述のステップf1以降の動作を行い、伝票情報処理アプリケーション25は、POS端末26からの入力情報と、配送情報と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、プリンタプリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる(ステップe3)。
【0044】
以上のように本例によれば、上述の第1の実施例のものと同様に予め依頼主、届先の住所等を携帯端末1内に格納しておくので、取次店でこれらを伝票に手書きすることや、専用の受付端末のキーボードより一字ずつ入力する手間が省ける。また、取次店において携帯端末1については、操作は不要で起動していれさえすれば良く、受付端末2に大画面の表示部23を設けておけば、携帯端末1の小さな画面から操作する上記各実施例に比べて操作性を高めることができる。また、住所ファイル161を所定の形式、例えばCSV形式で保存しておき、携帯端末1に設けた汎用的な通信部を利用し、受付端末2の通信アプリケーション22で読み出して受付端末2に取り込むようにしたので、専用のアプリケーションを携帯端末1にインストールしておく手間を省ける。
【0045】
なお、本例では、住所ファイル161を受付端末2に取り込むようにしたが、住所情報データベース11のデータファイルが住所ファイル161を兼ねるものとしても良い。
【0046】
また、本例では、住所ファイル161を受付端末2に取り込むようにしたが、上記第2の実施例のように荷物の品名、届時間等を含む配送情報ファイルを取り込むようにしても良い。この場合、インターネットを通じて第2の実施例の配送情報ファイルを編集、保存する機能のみを有するアプリケーションを提供し、これを携帯端末1にインストールしておき、受付端末2の通信アプリケーション22は配送情報ファイルを取り込み、配送情報として記憶すれば良く、受付端末2の表示部23上の編集画面は必要ないが、必要なら表示部23に編集画面を表示し、受付端末2上で編集可能としても良い。
【0047】
また、本例では、脱着式の記憶媒体163を読み書きするリーダライタ164を携帯端末1に設け、記憶媒体163に住所ファイル161を記憶し、受付端末2に脱着式の記憶媒体163を読み書きするリーダライタ165を設け、通信によらずに記憶媒体163を介して住所ファイル161を取り込むようにしても上述の作用および効果を奏する。脱着式の記憶媒体163としては、例えば、ソニー株式会社から販売されているメモリースティックや、松下電器産業株式会社から発売されているSDメモリーカード等がある。
【0048】
次に第4の実施例について説明する。上述の各実施例では、POS端末26と連携して料金まで伝票用紙4に印刷するようにしたが、本発明はこれに限らず、手書きまたは入力作業において特に手間取る依頼主、届先のみを伝票用紙4に印刷するように構成しても良い。本例の宅配伝票印刷システムは図21に示すように図1のシステムからPOS端末26を省いた構成であり、通信アプリケーション15、22は依頼内容として依頼主、届先の住所情報のみ通信すれば良く、伝票基本情報データベース24には宅配伝票フォームを記憶させておけば良く、伝票情報処理アプリケーション25は、配送情報としての依頼主、届先の住所情報を宅配伝票フォームに応じて伝票情報に加工してプリンタ3に送信し、印刷せしめるのみのもので良い。特に動作について詳しく述べないが、本例は、特に手間のかかる依頼主、届先の住所情報の手書き、入力処理の手間を省くという効果は上述の各実施例と同様に得られるとともにシステム構成をより簡易なものとでき、システムの導入コストを下げることが可能となる。すなわち、コンビニエンスストア等の取次店では、荷物の容積や重量、サービス種別等を伝票用紙4に手書き処理しており、POS端末26との連携機能を省いたとしても受付の手間が増すことはなく、また、既存のPOS端末を伝票印刷システムとの連携のために改修する必要もないので、低コストでこの種のシステムを導入できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムでは、受付端末により、携帯電話や携帯情報端末等の携帯端末から、当該携帯端末上で予め作成された荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信または上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体を介して受付して、宅配伝票フォーム等の宅配伝票の印刷のために使用される伝票基本情報と、受付した配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成して受付をし、これに基づいて宅配伝票を印刷する。
【0050】
取次店での配送依頼の際において、特許文献1および2に開示されるような従来のシステムでは初めての届先については、取次店の端末のキーボードからその住所、氏名等を一字ずつ入力する必要があったが、宅配便の取次店に本発明の方法およびシステムの受付端末を導入すれば、予め携帯端末で作成した届先の住所、氏名等を一括して端末に入力することができ、従来のシステムと比べて作業効率を格段に向上することが可能となる。
【0051】
また、特許文献3に開示されるような従来のシステムでは、荷物の配送依頼の度にネットワークを介して宅配会社のサーバに配送情報を登録する必要があり、その度に通信コストが生じていたが、本発明の方法およびシステムでは、取次店等において受付端末によって携帯端末からネットワークを介さずに直接配送情報を受け付けることができ、通信コストが生じることがない。この他、例えば、外出先で急な荷物の配送依頼の必要が生じたにも拘わらず、近くに接続可能なネットワーク環境を持たないような利用者に対しても、伝票を手書きする手間の無い宅配便の受付サービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作を説明するためのフローチャート。
【図3】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼主の住所情報の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図4】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に待受け時の画面構成を説明するための説明図。
【図5】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に依頼主の住所情報の受信時の画面構成を説明するための説明図。
【図6】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に届先の住所情報の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図7】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に届先の住所情報の受信時の画面構成を説明するための説明図。
【図8】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に荷物の品名等の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図9】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に荷物の品名等の受信のための画面構成を説明するための説明図。
【図10】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼内容の確認のための画面構成を説明するための説明図。
【図11】本発明の第1の実施例のPOS端末26の表示部27の画面構成、特に取次店側でのデータ入力作業のための画面構成を説明するための説明図。
【図12】本発明の第2の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作説明のためのフローチャート。
【図13】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12のメニュー画面の構成を説明するための説明図。
【図14】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼内容の編集してファイル化するための画面構成を説明するための説明図。
【図15】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に配送情報ファイルの送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図16】本発明の第3の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図17】本発明の第3の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのフローチャート。
【図18】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に待受け時の画面構成を説明するための説明図。
【図19】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に住所ファイルの選択のための画面構成を説明するための説明図。
【図20】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に依頼内容の編集および受付のための画面構成を説明するための説明図。
【図21】本発明の第4の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図22】特許文献1に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図23】特許文献2に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図24】特許文献3に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
1 携帯端末
15 プログラム(通信アプリケーション)
16 ネットワーク(インターネット)
21 受付手段(通信部)
22 プログラム(通信アプリケーション)
24 処理手段(伝票基本情報データベース)
25 処理手段(伝票情報処理アプリケーション)
3 印刷手段(プリンタ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムに関し、特に取次店において荷物の依頼主のPDAや携帯電話等に格納された住所情報を取り込み、宅配便の受付を行う方法および宅配伝票印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、宅配便の取次店において荷物の発送を依頼する際は、荷物の依頼主は宅配伝票に自身および届先の住所等の必要事項を手書きしている。この方法では、依頼主が宅配伝票に必要事項を手書きするため、取次ぎ業務に時間がかかるという問題があった。従来からこのような問題がないシステムについて次のように様々な試みがあった。
【0003】
宅配便の取次店にて宅配伝票作成機で伝票情報の入力を行い、この伝票情報をICカード等に登録しておき、登録した情報に基づいて宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、上記の如き宅配伝票作成機で伝票情報の入力を行い、宅配伝票作成機に伝票情報を登録し、暗証番号を宅配伝票作成機に入力することで登録した情報を呼び出し可能としてあり、登録した情報に基づいて宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、荷物の依頼主がコンピュータ端末で通信ネットワークを経由して、宅配会社のサーバに接続し、荷物の宅配伝票の印刷に必要な情報を登録し、依頼主は、宅配会社の指定する取次店に荷物を持って行き、取次店のコンピュータ端末から宅配会社のサーバに接続し、依頼主が登録した情報を得、取次店のプリンタにて、依頼主が登録した情報の宅配伝票を印刷するシステムがある(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
以下、図22乃至24により、従来のこの種のシステムの構成について説明する。特許文献1の宅配伝票生成機は、図22に示すように入力部としてのキーボードX2と、表示部X3と、カードX44と、カード読取部X43aと、カード書込部X43bと、印字部X5と、伝票用紙X6と、データ編集部X7と、郵便番号−住所メモリX8と、フォーマット編集部X9と、料金計算部X10と、料金メモリX11と、カナ漢字変換部X12と、通信部X13とからなる。カードX44には予め荷物の依頼主の住所、氏名、電話番号と、特に繰返し送る届先の住所、氏名、電話番号とを記憶してある。カード読取部X43aにより、依頼主および届先等の宅配便の依頼に必要な情報をカードX44から読取り、データ編集部X7は表示部X3に表示せしめる。表示部X3に目的の届先があれば、依頼主はキーボードX2を操作し、これを選択する。目的の届先がカードX44に登録されていなければ、キーボードX2を操作して目的の届先の住所、氏名、電話番号を入力する。データ編集部X7は、郵便番号の入力を受ければ、郵便番号−住所メモリX8から対応する住所を表示し、カナ漢字変換部X12を用いて、入力された文字をカナ漢字変換し、新たな届先の住所、氏名、電話番号の情報を生成して表示部X3に表示する。次にデータ編集部X7は、荷物の品名、サイズ、重量、受付日、配達予定日の入力を受付し、受け付けた情報に基づき、料金計算部X10と料金メモリX11とにより、配送料金を計算し、宅配便の伝票情報を生成する。次にデータ編集部X7は、伝票情報をフォーマット編集部X9で伝票用紙X6上での印字フォーマットに編集して印字部X5に出力し、伝票用紙X6に伝票情報を印刷する。新たに生成された届先の住所、氏名、電話番号は必要に応じてカードX44に記憶する。
【0007】
特許文献2のものでは、図23に示すように、図22に示した第1のシステムのカードX44に代わり記憶部Y4を設けて、ユーザーすなわち依頼主毎に暗証番号を指定し、暗証番号と依頼主およびその届先との対応を記憶し、データ編集部X7はキーボードX2から入力された暗証番号に対応する依頼主およびその届先の情報を表示部X3に表示するものである。これ以外の構成及び動作は第1のシステムと同様のものである。
【0008】
特許文献3のものでは、図24に示すように、依頼主のコンピュータ端末Z1と、宅配会社のサーバZ2と、取次店のコンピュータ端末Z3と、通信ネットワークZ4と、取次店のコンピュータ端末Z3に接続されたプリンタZ5とからなる。依頼主のコンピュータ端末Z1は、宅配伝票登録ソフトウェアZ6を備え、これによってインターネット等の通信ネットワークZ4を介して宅配会社のサーバZ2と接続し、荷物の宅配伝票の印刷に必要な情報を登録する。宅配会社サーバZ2は、記憶装置Z7に依頼主のユーザーID、パスワードを記憶する識別情報記憶手段Z8を備えており、許可された依頼主のコンピュータ端末Z1の接続を可能としてある。また、宅配伝票の登録毎に受付番号を生成し、依頼主のコンピュータ端末Z1に送信するとともに、記憶装置Z7の配送識別情報記憶手段Z9に依頼主の宅配伝票と受付番号とを対応付けて記憶する。依頼主が取次店のコンピュータ端末Z3から受付番号を宅配会社のサーバZ2に送信すると、サーバZ2は配送識別情報記憶手段Z9から受付番号に対応する宅配伝票に記載すべき発送情報を読出し、コンピュータ端末Z3に送信する。コンピュータ端末Z3はプリンタZ5により受信した発送情報に基づき宅配伝票を印刷する。
【0009】
【特許文献1】特開平05−67124号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】特開平05−225216号公報(第3頁、図1)
【特許文献3】特開2002−255352号公報(第6頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1および2のシステムでは、いずれも新規情報については宅配便取次店に設置した宅配伝票生成機で登録を行うので、情報入力のための時間がかかり、取次店では相変わらず宅配便の受付に時間がかかるという問題がある。
【0011】
特許文献3のシステムでは、取次店での受付については迅速に行われるが、事前に宅配伝票を宅配会社のサーバに登録しておかねばならず、例えば、外出先で急に荷物を発送する必要が生じる等の手近にネットワークに接続可能な端末が無い場合は利用できない。また、個人利用の場合ではもっぱら有料のネットワークを介してサーバに接続するため、登録の度に別途接続料金が発生し、伝票を手書きする一般的なサービスと比べて割高なものとなる。
【0012】
本発明の目的は、取次店での迅速な宅配便の受付を可能とする低コストの宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の宅配便受付方法は、受付端末により、荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付けるものであって、受付端末が、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により上記配送情報を受け付する、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするステップと、上記受付端末により、予め記憶した宅配伝票の作成に使用される伝票基本情報と上記配送情報とに基づいて宅配伝票の作成処理を行うステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
また、上記配送情報を、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末上で作成するおよび/または上記配送情報を上記携帯端末から受付端末に送信するためのプログラムを記録媒体上に記録して提供する、またはネットワークを介して提供する、または取次店等に設置した端末から提供するステップを備える宅配便受付方法も好ましい。
【0015】
また、本発明の宅配伝票印刷システムは、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付けする、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体を装着して当該記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするための受付手段と、予め記憶した宅配伝票フォーム等の宅配伝票の作成のために使用される伝票基本情報と、上記受付手段によって受け付けした上記配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する処理手段とを備える受付端末と、上記受付端末から上記伝票情報を受けて、当該伝票情報に基づき上記配送情報に対応した宅配伝票を印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
また、上記受付手段は、上記ローカル通信により接続された上記携帯端末から上記配送情報を読み出すためのプログラムを備えることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例による宅配便の受付方法に使用される宅配伝票印刷システムの構成を示すブロック図である。携帯端末1は、その使用者およびその顧客等の使用者に関係する者の住所、氏名、電話番号等の住所情報を格納した住所情報データベース11を備えたPDA(Personal Digital Assistants)等と称される携帯情報端末である。この種の携帯情報端末には住所情報を登録する住所情報管理ソフトウェアがインストールされており、住所情報データベース11は、例えば、住所情報管理ソフトウェアを実行し、入力手段を兼ねるタッチパネル機能を備えた液晶表示装置等の表示部12上に画面表示し、住所、氏名等をスタイラス13で表示部12に手書き入力し、入力された文字画像をテキストデータに変換する等して作成されたものとする。また、図示しないパーソナルコンピュータと携帯端末1とを通信させてパーソナルコンピュータ上の住所情報データベース11をインポートしたものでも良い。携帯端末1は、取次店に設置される受付端末2との間で小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信によって荷物の配送依頼に必要な依頼主、届先の氏名、住所、電話番号等の配送情報を通信するものであり、本例では、携帯端末1と受付端末2との間の通信はブルートゥース等の小電力無線通信インターフェースを使用して近接的な通信をするものとし、携帯端末1と受付端末2とはそれぞれ無線通信インターフェースのハードウェアおよびそのドライバソフトウェアからなる通信部14、21を備える。なお、これら通信部は赤外線通信インターフェースで構成しても良い。さらに、携帯端末1と受付端末2とはそれぞれ配送情報の通信のための通信アプリケーション15、22を備える。携帯端末1側の通信アプリケーション15は、例えば、通信部14を使用して受付端末2からダウンロード可能に提供しても良いし、携帯端末1がインターネット接続機能を有しているとすれば、インターネット16上の端末17でダウンロード可能に提供すれば良いし、携帯端末1と通信可能に構成された受付端末2以外の他の情報提供用の端末から提供しても良いし、例えばCD−ROM等の記録媒体に記録して提供し、パーソナルコンピュータ等を介して携帯端末1にインストールするようにしても良い。
【0018】
受付端末2は、表示部23を備え、伝票通信アプリケーション22を実行して携帯端末1との間で配送情報を通信する際、使用者に操作ガイダンスを表示部23に表示する。受付端末2は、宅配伝票フォーム等の伝票の印刷のために使用される伝票基本情報を備えた伝票基本情報データベース24を備える。伝票基本情報データベース24には、宅配伝票フォームの他、取次店、依頼主および届先の住所、ワレモノや食品等荷物の種別、荷物の重量、容積、届時間指定等のサービス種別に基づいて料金を算定するためのパラメータを格納する。伝票情報処理アプリケーション25は、通信アプリケーション22によって携帯端末1から受け取った配送情報と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する。受付端末2は印刷手段としてのプリンタ3と接続されており、伝票情報処理アプリケーション25は、プリンタ3に伝票情報を送信するものである。また、受付端末2には取次店のPOS(Point of Sales)端末26との通信機能とデータ連携機能とを持たせてあり、取次店側で伝票に記載すべき事項、例えば、荷物の重量、容積、担当者等の入力作業はPOS端末26の表示部27、キーボード28から行われる。これに限らず取次店の担当者の入力作業のための表示部、キーボード等を、受付端末2に設けても良い。記憶領域29は、通信アプリケーション22によって携帯端末1から受け取った配送情報およびPOS端末26からの入力情報を記憶するものである。
【0019】
プリンタ3は周知のドットインパクトプリンタであり、依頼主控、取次店控、売上票、届先控、配送票等のための複数のカーボン紙を重ねてなる周知の伝票用紙4に伝票情報を印刷するものである。
【0020】
次に第1の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作について図2のフローチャートを参照しながら以下に述べる。受付端末2は通信の待受け状態で待機しており、携帯端末1の通信アプリケーション15を実行すると、携帯端末1、受付端末2は通信部14、21を介して携帯端末1、受付端末2間を接続し、通信を開始する(ステップa1)。
【0021】
通信アプリケーション15は、携帯端末1、受付端末2間の接続が完了すると端末1の表示部12に、図3に示すように接続完了の旨表示するとともに、依頼主の表示31、住所録の表示32、送信ボタンの表示33がされる。なお、各図の依頼主の表示31等の各表示については、以降に述べる他の図においても同様のものは同様の符号によって示すものとする。依頼主の表示31は、初期状態では、携帯端末1に使用者として登録された者の住所、氏名、電話番号が住所情報データベース11から読み出されて表示される。住所録の表示32は住所情報データベース11から予め登録された住所、氏名、電話番号の組合せの複数個を読み出してリスト表示したものである。依頼主の表示31に表示される依頼主は住所録の表示32中の所望の者の欄34スタイラス13等によりクリックすることによって変更可能としてあり、住所録の表示32中の所望の者を依頼主とすることを可能としてある。すなわち、住所、氏名、電話番号が一行に並んだ欄34をダブルクリックすれば、この欄34の住所、氏名、電話番号が一括して依頼主の表示31として入力され、依頼主の内容が変更される。以下に述べる届先の表示についても同様にして住所、氏名、電話番号を一括して入力可能となっている。通信アプリケーション22は、受付端末2の表示部23に、図4に示すように依頼主の住所情報を送信するように促す表示41を表示する。送信ボタンの表示33をダブルクリックすると、依頼主の住所、氏名、電話番号が受付端末2に通信される(ステップb1)。
【0022】
通信アプリケーション22は、正常に通信が完了すると、図5に示すように受付端末2の表示23に受信した住所、氏名、電話番号を依頼主の表示31として表示し、届先の住所情報を送信するように促す旨を表示する。通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図6に示すように端末1の表示部12に決定された依頼主の表示31、届先の表示61、住所録の表示32、送信ボタンの表示33、戻るボタンの表示62を表示する。届先の表示61は初期状態では空欄としてあり、住所録の表示32中の所望の者の欄34をクリックすることによって入力、変更可能としてある。戻るボタンの表示62はこれをダブルクリックすることにより、受付端末2への通信内容を1つ前の状態に戻すためのものであり、例えば、ここで戻るボタンの表示62をダブルクリックすると、通信アプリケーション15は、受付端末2に先の依頼主の住所情報をキャンセルする旨の通信が行われ、表示部12を図3に示す状態に戻す。通信アプリケーション22は、キャンセルする旨の通信を受信すると、受信した依頼主の住所情報を破棄して表示部23を図4に示す状態に戻す。さて、届先を指定して送信ボタンの表示33をダブルクリックすると、届先の住所、氏名、電話番号が受付端末2に通信される(ステップc1)。
【0023】
通信アプリケーション22は、正常に通信が完了すると、図7に示すように受付端末2の表示23に依頼主の表示31に加えて、新たに受信した届先の住所、氏名、電話番号を示す届先の表示61を表示し、荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別を送信するように促す表示71を表示する。通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図8に示すように端末1の表示部12に決定された依頼主の表示31、決定された届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84、送信ボタンの表示33、戻るボタンの表示62を表示する。荷物の品名の入力欄81に品名を入力し、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82の所望の種別82a〜82dをクリックして選択し、届時間指定欄83の所望の届時間83a〜83eをクリックして選択し、入力欄の表示84への必要事項の入力を終え、送信ボタンの表示33がダブルクリックされると、通信アプリケーション15は、入力欄の表示84に入力された情報を受付端末2に送信する(ステップd1)。
【0024】
通信アプリケーション22は、通信が完了すると、図9に示すように受付端末2の表示23に依頼主の表示31、届先の表示61を表示し、新たに受信した荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別の表示91を表示する。これとともに依頼内容の確認ボタンをダブルクリックして依頼内容の確認と作業の終了を促す。
【0025】
通信アプリケーション15は、通信が完了すると、図10に示すように受付端末2の表示12に依頼主の表示31、届先の表示61、送信済みの荷物の品名、ワレモノや食品等荷物の種別、届時間指定等のサービス種別の表示91を表示し、加えて確認ボタン101を表示する。使用者は依頼内容を確認し、正しければこれをダブルクリックすれば良い。通信アプリケーション15は、確認ボタン101がダブルクリックされると、確認済みの旨受付端末2に通信する(ステップe1)。通信が終了すると通信アプリケーション15の処理は終了する。
【0026】
通信アプリケーション22は、通信が完了すると、図示しないが表示23に依頼を受け付けた旨の表示を行い、記憶領域29に受け付けた依頼内容、すなわち、配送情報を記憶する。伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29に記憶された配送情報をPOS端末26に送信する。POS端末26は、表示部27には図11に示すように依頼主の表示31、届先の表示61、荷物の品名の表示81、ワレモノや食品等荷物の種別の表示82、届時間指定の表示83等の受け付けた配送情報を表示する。これらについては依頼主側の入力漏れがある等の場合は、取次店担当者は依頼主に確認をして入力漏れのあった事項を入力する必要が生じる場合もあり、POS端末26を用いて入力可能としても良い。これらとともに、荷物の容積、重量、担当者等の取次店側で入力を要する事項の入力欄111を表示する。取次店側の担当者はキーボード28から入力欄111に必要事項を入力することとなる。POS端末26は入力欄111への入力が完了するとその内容を受付端末2へ通信する。伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29にPOS端末26から受信した入力欄111への入力内容を記憶する(ステップf1)。
【0027】
伝票情報処理アプリケーション25は、記憶領域29に記憶された配送情報と入力欄111への入力内容と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて料金を算出し、記憶領域29に記憶するとともにPOS端末26に通信する。これによりPOS端末26による会計が可能となる。伝票情報処理アプリケーション25は記憶領域29に記憶された配送情報、入力欄111への入力内容および料金を、宅配伝票フォームに基づいて処理して宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する(ステップg1)。伝票情報処理アプリケーション25は生成した伝票情報をプリンタ3に通信し、プリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる(ステップh1)。
【0028】
以上のように本例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムでは、取次店で荷物の配送を依頼する際、予め携帯端末1に依頼主および届先の住所情報を作成しておくことができ、それを受付端末2に通信することで受付が迅速に行える。このため、従来のように取次店において伝票用紙に依頼主および届先を記入する手間や、取次店の専用の受付端末のキーボードにより住所情報を一字ずつ入力する手間や、ネットワークを介して宅配会社のサーバに事前に依頼内容を登録することによる手間や、宅配会社のサーバと取次店の端末とを接続するネットワークを設けることや、依頼主が宅配会社のサーバにアクセスするためのネット接続料が生じる等のコストをなくすことができる。また、受付端末2とPOS端末26とを連携させるため、会計処理が迅速に行える。
【0029】
なお、本例では、携帯端末1と受付端末2との通信を無線によって行ったが、PDAにはUSB規格等のケーブル接続によるシリアル通信インターフェースを有するものがあり、この機能を利用し、受付端末2に有線通信機能を持たせて通信させるように構成させることも可能である。
【0030】
なお、本例では、携帯端末としてPDAを用いることとしたが、携帯電話を用いることも可能である。すなわち、現在の携帯電話としては、アプリケーションの取り込み実行可能であるとともに、有線または赤外線によるデータ通信機能を有するなものが市販されており、このようなものは携帯情報端末に準ずる機能を備える。このような携帯電話に住所管理アプリケーション等の住所情報データベースを設け、この携帯電話との通信のための有線または赤外線によるデータ通信機能を受付端末2に持たせて本例のシステムを構成することも可能である。
【0031】
次に本発明の第2の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムについて説明する。第1の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムでは、依頼主および届先の住所情報をガイダンス形式で順次に携帯端末1から受付端末2へ通信させるように通信アプリケーション15、22を構成したが、本発明はこれに限るものではない。本例の通信アプリケーション15は、予め依頼内容を編集し、ファイル化して記憶しておき、これを受付端末2に一括送信するものであり、アプリケーション22はこれを受信するものである。本例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの構成は、ブロック図的には図1に示したものと同様のものとなるので特に図示せず、図1を参照するものとする。図12は本例の動作を示すフローチャートであり、同図を参照して本例の動作について説明する。
【0032】
先ず、通信アプリケーション15をインターネット16に接続された端末17からダウンロード可能に提供する(ステップa2)。なお、通信アプリケーション15は受付端末2やその他の情報提供用の端末からダウンロード可能に提供するようにシステムを構成しても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録して提供し、パーソナルコンピュータ等を介して携帯端末1にインストールするようにしても良い。使用者はアプリケーション15を携帯端末1にインストールし、依頼内容、すなわち配送情報を編集し、ファイル化する際または受付端末2との通信の際に実行する。
【0033】
アプリケーション15は、端末1上で実行されると、図13に示すようにメニュー画面を表示する。メニュー画面には編集画面の選択ボタンの表示131、送信画面の選択ボタンの表示132がされる。通信アプリケーション15は、編集画面の選択ボタンの表示131がダブルクリックされると、表示部12に図14に示す編集画面を表示する(ステップb2)。ここでは、依頼主の表示31、住所録の表示32、届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84、ファイル保存ボタンの表示141が表示される。依頼主の表示31は初期状態では、携帯端末1に使用者として登録された者の住所、氏名、電話番号が住所情報データベース11から読み出されて表示される。届先の表示61は初期状態では空欄とされる。依頼主の表示31、届先の表示61はそれぞれダブルクリックされることで変更または入力可能となり、この状態で住所録の表示32の中から所望の者の欄34をクリックすることによって依頼主の表示31、届先の表示61に所望の依頼主、届先を入力可能となっている。荷物の品名の入力欄81はダブルクリックされることによって品名の手書き入力が可能となっており、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82は所望の種別をクリックして選択可能となっており、届時間指定欄83は所望の届時間をクリックして選択可能となっている。依頼主の表示31、届先の表示61、入力欄の表示84への必要事項の入力が完了すると、使用者はファイル保存ボタンの表示141をダブルクリックし、配送情報をファイル化することができる。通信アプリケーション15は、ファイル保存ボタンの表示141がダブルクリックされると、図示しないファイル名の入力欄を表示し、ファイル名の入力を促す。ファイル名が入力され、ダブルクリック等の決定操作がされると図14に示す編集画面への入力内容をファイル化して所定の記憶領域に保存する(ステップc2)。
【0034】
通信アプリケーション15は、図14の終了ボタンの表示142がダブルクリックされると、編集画面を終了する。また、通信アプリケーション15は、図14の新規作成ボタンの表示143がダブルクリックされると、編集画面が初期状態となって新規編集を可能とする。また、通信アプリケーション15は、図14のファイル編集ボタンの表示144がダブルクリックされると、図示しないが、取次店に未だ依頼していない配送情報のファイルの一覧を表示し、所望のファイルを指定して編集画面に読出し、再編集を可能としてある。
【0035】
この後宅配の依頼の際に使用者は、取次店において携帯端末1と受付端末2との通信可能な範囲で通信アプリケーション15を実行し、図13のメニュー画面の送信画面の選択ボタンの表示132をダブルクリックすると、通信アプリケーション15は、送信画面の表示とともに、受付端末2に通信要求を送信し、携帯端末1、受付端末2の通信を確立する。携帯端末1、受付端末2の通信が確立されると、図示しないが受付端末2には通信可能の旨が表示され、携帯端末1の表示部12には、図15に示すような送信画面が表示される。送信画面には、未送信の配送情報ファイルの一覧の表示151、送信対象として選択された配送情報ファイルの表示152、送信ボタンの表示153が設けられている。通信アプリケーション15は、配送情報ファイルの一覧の表示151の内の所望の配送情報のファイル154の表示がダブルクリックされると、配送情報ファイルの表示152に選択された配送情報ファイルを表示するとともに、その依頼内容を表示する。通信アプリケーション15は、送信ボタンの表示153がダブルクリックされると、配送情報ファイルの表示152に表示された依頼内容の配送情報ファイルを受付端末2に送信する(ステップd2)。
【0036】
受付端末2の通信アプリケーション22は、配送情報ファイルを受信すると、上述の図9に示したものと同様に依頼内容を表示し、確認ボタンをダブルクリックして依頼内容の確認と作業の終了を促す。
【0037】
携帯端末1は、配送情報ファイルの送信が完了すると、上述の図10に示したものと同様に依頼内容を表示し、確認ボタンのダブルクリックをし、依頼内容の確定を促す画面を表示する。使用者は依頼内容を確認し、正しければ確認ボタンをダブルクリックすれば良い。通信アプリケーション15は、確認ボタンがダブルクリックされると、確認済みの旨受付端末2に通信し、通信が終了すると通信アプリケーション15の処理は終了する。
【0038】
これ以降の動作については、上述の第1の実施例の動作と同様のものであり、受付端末2は、受付端末2の通信アプリケーション22は、上述のステップf1以降の動作を行い、伝票情報処理アプリケーション25は、POS端末26からの入力情報と、依頼内容と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、プリンタプリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる。
【0039】
以上のように本例によれば、上述の第1の実施例のものと同様に予め依頼主、届先の住所等を携帯端末1内に格納しておくので、取次店でこれらを伝票に手書きすることや、専用の受付端末に一字ずつ入力する手間が省ける。加えて、事前に依頼内容を編集し、ファイル化しておき、取次店において一括して受付端末2に送信するので、上述の第1の実施例のものよりさらに取次店での受付時の入力の手間を省くことが可能となる。
【0040】
次に本発明の第3の実施例の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムについて説明する。上記第1および2の実施例では、携帯端末1に、住所データベース11から依頼主、届先の住所情報を端末1に通信する専用の通信アプリケーションをインストールすることとしたが、例えば、通信部14のドライバソフトウェアと携帯端末のオペレーションシステムとによって実現される携帯端末と他の携帯端末やパーソナルコンピュータとの間でファイル通信を可能とする機能を用い、依頼主、届先の住所情報をファイル形式で扱い、受付端末2から携帯端末1にアクセスし、依頼主、届先の住所情報ファイルまたは配送情報ファイルを読み出して受付端末2側に取り込むものとしても良く、本例はそのように構成したものである。図16は本例の伝票印刷システムの構成を示すブロック図であり、本例では携帯端末1には専用の通信アプリケーション15を有しておらず、予め住所情報データベース11から荷物の配送依頼に必要となる住所、氏名、電話番号の組合せを抽出した住所ファイル161を備える。受付端末2の通信アプリケーション22は、通信部21と通信部14との間での通信を確立させ、図1では特に述べなかった携帯端末1のオペレーティングシステム162を介して携帯端末1から住所ファイル161を取り込み、後述する依頼内容編集画面を表示部23に表示し、配送情報を受け付けるものとしてある。ここで、表示部23はタッチパネル機能を有し、操作入力部を兼ねるものとする。
【0041】
次に本例の動作について図17のフローチャートを参照しながら説明する。取次店において使用者は携帯端末1を起動して受付端末2との通信可能範囲に置き、受付端末2を操作し、携帯端末1と受付端末2との通信を実行させる。受付端末2は例えば図18のような待受画面を表示し、通信開始ボタンの表示181をタッチして通信を開始するよう促す。通信アプリケーション22は、通信開始ボタンの表示181がタッチ操作されると、通信部21に端末1との通信を確立させる(ステップa3)。受付端末2は、通信が確立すると図19に示すようにファイル選択画面を表示する。ファイル選択画面は、携帯端末1の予め第三者が参照可能と設定されたディレクトリおよびファイルを階層表示、所謂ツリー表示し、そのようなディレクトリに置かれた住所ファイル161を選択可能としている。通信アプリケーション22は、ツリー表示191内の住所ファイル161の表示がタッチ操作されるとファイル選択欄192に住所ファイル161を入力する。このように住所ファイル161を選択してファイルの取込みを決定する決定ボタン193がタッチ操作されると、携帯端末1から住所ファイル161を受付端末2の記憶領域29に取り込む(ステップb3)。このようなファイルの取込み動作については、通信アプリケーション22から通信部14、21のドライバソフトウェアおよびオペレーションシステム162によって元々実現されるファイル通信機能を実行させることによって行う。
【0042】
通信アプリケーション22は、住所ファイル161の取込みが完了すると、図20に示すように依頼内容の編集画面を表示部23に表示する(ステップc3)。ここでは、図14のものと同様に、依頼主の表示31、住所録の表示32、届先の表示61、荷物の品名の入力欄81、ワレモノや食品等荷物の種別選択欄82、届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84がされる。通信アプリケーション22は、初期状態では、携帯端末1の使用者とされた依頼主の表示31がタッチ操作されれば、依頼主の変更を可能とし、使用者が住所録の表示32の中の所望の者にタッチすれば、依頼主の表示31の住所情報が所望の者の住所情報に変更されるように動作する。届先の表示61についても同様の操作によって変更可能となっている。また、荷物の品名の入力欄81がタッチ操作されると図示しないがキーボードの表示と入力欄の表示を編集画面に重ねて表示し、所望の荷物の品名を入力可能としている。届時間指定欄83等のサービス種別の入力欄の表示84は所望の時間欄、種別の表示にタッチ操作されれば、チェック表示201が表示されるものとなっている。依頼内容決定ボタンの表示202がタッチ操作されると、編集画面の内容を配送情報として記憶領域29に記憶し、配送情報を受付、特に図示しないが次の画面において作業の終了の旨を表示する(ステップd3)。
【0043】
これ以降の動作については、上述の第1の実施例の動作と同様のものであり、受付端末2は、受付端末2の通信アプリケーション22は、上述のステップf1以降の動作を行い、伝票情報処理アプリケーション25は、POS端末26からの入力情報と、配送情報と、伝票基本情報データベース24から読み出したパラメータとに基づいて宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成し、プリンタプリンタ3に伝票情報に従った伝票用紙4の印刷をせしめる(ステップe3)。
【0044】
以上のように本例によれば、上述の第1の実施例のものと同様に予め依頼主、届先の住所等を携帯端末1内に格納しておくので、取次店でこれらを伝票に手書きすることや、専用の受付端末のキーボードより一字ずつ入力する手間が省ける。また、取次店において携帯端末1については、操作は不要で起動していれさえすれば良く、受付端末2に大画面の表示部23を設けておけば、携帯端末1の小さな画面から操作する上記各実施例に比べて操作性を高めることができる。また、住所ファイル161を所定の形式、例えばCSV形式で保存しておき、携帯端末1に設けた汎用的な通信部を利用し、受付端末2の通信アプリケーション22で読み出して受付端末2に取り込むようにしたので、専用のアプリケーションを携帯端末1にインストールしておく手間を省ける。
【0045】
なお、本例では、住所ファイル161を受付端末2に取り込むようにしたが、住所情報データベース11のデータファイルが住所ファイル161を兼ねるものとしても良い。
【0046】
また、本例では、住所ファイル161を受付端末2に取り込むようにしたが、上記第2の実施例のように荷物の品名、届時間等を含む配送情報ファイルを取り込むようにしても良い。この場合、インターネットを通じて第2の実施例の配送情報ファイルを編集、保存する機能のみを有するアプリケーションを提供し、これを携帯端末1にインストールしておき、受付端末2の通信アプリケーション22は配送情報ファイルを取り込み、配送情報として記憶すれば良く、受付端末2の表示部23上の編集画面は必要ないが、必要なら表示部23に編集画面を表示し、受付端末2上で編集可能としても良い。
【0047】
また、本例では、脱着式の記憶媒体163を読み書きするリーダライタ164を携帯端末1に設け、記憶媒体163に住所ファイル161を記憶し、受付端末2に脱着式の記憶媒体163を読み書きするリーダライタ165を設け、通信によらずに記憶媒体163を介して住所ファイル161を取り込むようにしても上述の作用および効果を奏する。脱着式の記憶媒体163としては、例えば、ソニー株式会社から販売されているメモリースティックや、松下電器産業株式会社から発売されているSDメモリーカード等がある。
【0048】
次に第4の実施例について説明する。上述の各実施例では、POS端末26と連携して料金まで伝票用紙4に印刷するようにしたが、本発明はこれに限らず、手書きまたは入力作業において特に手間取る依頼主、届先のみを伝票用紙4に印刷するように構成しても良い。本例の宅配伝票印刷システムは図21に示すように図1のシステムからPOS端末26を省いた構成であり、通信アプリケーション15、22は依頼内容として依頼主、届先の住所情報のみ通信すれば良く、伝票基本情報データベース24には宅配伝票フォームを記憶させておけば良く、伝票情報処理アプリケーション25は、配送情報としての依頼主、届先の住所情報を宅配伝票フォームに応じて伝票情報に加工してプリンタ3に送信し、印刷せしめるのみのもので良い。特に動作について詳しく述べないが、本例は、特に手間のかかる依頼主、届先の住所情報の手書き、入力処理の手間を省くという効果は上述の各実施例と同様に得られるとともにシステム構成をより簡易なものとでき、システムの導入コストを下げることが可能となる。すなわち、コンビニエンスストア等の取次店では、荷物の容積や重量、サービス種別等を伝票用紙4に手書き処理しており、POS端末26との連携機能を省いたとしても受付の手間が増すことはなく、また、既存のPOS端末を伝票印刷システムとの連携のために改修する必要もないので、低コストでこの種のシステムを導入できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の宅配便受付方法および宅配伝票印刷システムでは、受付端末により、携帯電話や携帯情報端末等の携帯端末から、当該携帯端末上で予め作成された荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信または上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体を介して受付して、宅配伝票フォーム等の宅配伝票の印刷のために使用される伝票基本情報と、受付した配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成して受付をし、これに基づいて宅配伝票を印刷する。
【0050】
取次店での配送依頼の際において、特許文献1および2に開示されるような従来のシステムでは初めての届先については、取次店の端末のキーボードからその住所、氏名等を一字ずつ入力する必要があったが、宅配便の取次店に本発明の方法およびシステムの受付端末を導入すれば、予め携帯端末で作成した届先の住所、氏名等を一括して端末に入力することができ、従来のシステムと比べて作業効率を格段に向上することが可能となる。
【0051】
また、特許文献3に開示されるような従来のシステムでは、荷物の配送依頼の度にネットワークを介して宅配会社のサーバに配送情報を登録する必要があり、その度に通信コストが生じていたが、本発明の方法およびシステムでは、取次店等において受付端末によって携帯端末からネットワークを介さずに直接配送情報を受け付けることができ、通信コストが生じることがない。この他、例えば、外出先で急な荷物の配送依頼の必要が生じたにも拘わらず、近くに接続可能なネットワーク環境を持たないような利用者に対しても、伝票を手書きする手間の無い宅配便の受付サービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作を説明するためのフローチャート。
【図3】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼主の住所情報の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図4】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に待受け時の画面構成を説明するための説明図。
【図5】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に依頼主の住所情報の受信時の画面構成を説明するための説明図。
【図6】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に届先の住所情報の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図7】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に届先の住所情報の受信時の画面構成を説明するための説明図。
【図8】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に荷物の品名等の送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図9】本発明の第1の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に荷物の品名等の受信のための画面構成を説明するための説明図。
【図10】本発明の第1の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼内容の確認のための画面構成を説明するための説明図。
【図11】本発明の第1の実施例のPOS端末26の表示部27の画面構成、特に取次店側でのデータ入力作業のための画面構成を説明するための説明図。
【図12】本発明の第2の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの動作説明のためのフローチャート。
【図13】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12のメニュー画面の構成を説明するための説明図。
【図14】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に依頼内容の編集してファイル化するための画面構成を説明するための説明図。
【図15】本発明の第2の実施例の携帯端末1の表示部12の画面構成、特に配送情報ファイルの送信のための画面構成を説明するための説明図。
【図16】本発明の第3の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図17】本発明の第3の実施例の宅配便の受付方法および宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのフローチャート。
【図18】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に待受け時の画面構成を説明するための説明図。
【図19】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に住所ファイルの選択のための画面構成を説明するための説明図。
【図20】本発明の第3の実施例の受付端末2の表示部23の画面構成、特に依頼内容の編集および受付のための画面構成を説明するための説明図。
【図21】本発明の第4の実施例の宅配伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図22】特許文献1に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図23】特許文献2に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【図24】特許文献3に開示される従来の伝票印刷システムの構成を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
1 携帯端末
15 プログラム(通信アプリケーション)
16 ネットワーク(インターネット)
21 受付手段(通信部)
22 プログラム(通信アプリケーション)
24 処理手段(伝票基本情報データベース)
25 処理手段(伝票情報処理アプリケーション)
3 印刷手段(プリンタ)
Claims (4)
- 受付端末により、荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付ける宅配便受付方法であって、
受付端末が、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により上記配送情報を受け付する、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするステップと、
上記受付端末により、予め記憶した宅配伝票の作成に使用される伝票基本情報と上記配送情報とに基づいて宅配伝票の作成処理を行うステップと
を備えることを特徴とする宅配便受付方法。 - 受付端末により、荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付ける宅配便受付方法であって、
受付端末が、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により上記配送情報を受け付する、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするステップと、
上記受付端末により、予め記憶した宅配伝票の作成に使用される伝票基本情報と上記配送情報とに基づいて宅配伝票の作成処理を行うステップと、
上記配送情報を、携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末上で作成するおよび/または上記携帯端末から受付端末に送信するためのプログラムを記録媒体上に記録して提供する、またはネットワークを介して提供する、または上記プログラムの提供のための端末から提供するステップと
を備えることを特徴とする宅配便受付方法。 - 携帯電話、携帯情報端末等の携帯端末から小電力無線通信、赤外線通信、ケーブル接続等のローカル通信により荷物の依頼主および届先の住所、氏名等を含む配送情報を受け付けする、あるいは、上記携帯端末に着脱自在に用いられる記録媒体を装着して当該記録媒体から上記配送情報を読み出して受け付けするための受付手段と、
予め記憶した宅配伝票フォーム等の宅配伝票の作成のために使用される伝票基本情報と、上記受付手段によって受け付けした上記配送情報とに基づき、宅配伝票に記載すべき伝票情報を生成する処理手段とを備える受付端末と、
上記受付端末から上記伝票情報を受けて、当該伝票情報に基づき上記配送情報に対応した宅配伝票を印刷する印刷手段と
を備えることを特徴とする宅配伝票印刷システム。 - 上記受付手段は、上記ローカル通信により接続された上記携帯端末から上記配送情報を読み出すためのプログラムを備えたことを特徴とする請求項3に記載の宅配伝票印刷システム。
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