JP2004205483A - 電子メトロノームおよびメトロノーム携帯電話 - Google Patents

電子メトロノームおよびメトロノーム携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】複数個の電子メトロノームの出力リズムを同一で同期したものに自動設定するようにした電子メトロノームを提供する。
【解決手段】親機210は、出力中のリズム信号に同期させたタイミングでリズム出力のタイミング信号とリズムパラメータデータを交互に送信する。子機230は、受信した通信信号に含まれるリズムパラメータのデータを読み取ってリズムパラメータを親機230のリズム出力と一致させた後に、タイミング信号により出力リズムのタイミングを調整する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、ワイヤレス通信を使用して、リズム出力を他の電子メトロノームの出力リズムと同期させる機能を備えた電子メトロノーム、および、メトロノーム機能を搭載したメトロノーム携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−72586号公報には、ワイヤレス通信により複数機のリズムを同期させる電子メトロノームが示される。特開昭57−22584号公報には電子メトロノーム付き腕時計が示される。特開2001−356764号公報、実公平2−46384号公報、および特開昭57−179881号公報には、親機から子機へ共通のリズムをワイヤレス配信して複数の子機から同期したリズム音を出力させるシステムが示される。
【0003】
近年、携帯電話の普及率が著しく上昇して、日常的に一人一台を携帯することが普通となり、各種の付加機能を携帯電話に搭載したり、各種のサービスを携帯電話経由で実現することが提案されている。例えば、開平14−49368号、特開平13−195067号、特開平13−356764号にはメトロノームを搭載した携帯電話が示され、以下のような技術が提案されている。
【0004】
(1)待ち受け画面でリズム種類とリズム速度をキー操作設定して携帯電話からリズムのガイド音を出力させる。
(2)リズムのガイド音に同期させてガイド光を発光させる。
(3)音声合成によって、掛け声やイチ・ニイ・サンといった親しみのあるアナログ音声のガイド音を出力させる。
(4)針が左右に揺れるメトロノームのイメージ画像をリズム出力中の待ち受け画面に表示する。
(5)楽器チューニング用の基準周波数音を出力させる。
(6)楽器音を携帯電話で相互に送信し合って、複数の楽器間のチューニング状態を自動照合する。
(7)メトロノーム機能中の着信を留守番電話サービスに接続する。
(8)メトロノーム信号音を他の携帯電話に送信して共通のリズムで演奏する。
(9)メトロノーム信号音を聞きながら、待ち受け画面上の五線譜にテンキーで音階入力を行って作曲する。
【0005】
さらに、特許3209207号、特開平14−24404号には、徒歩の人体振動をカウントする歩数計を搭載した携帯電話が示され、以下のような技術が提案されている。
(1)リクエストした楽曲のリズム速度を指定してサービスセンターから携帯電話に配信させ、再生音楽を歩行リズムとして活用する。
(2)待ち受け画面にキー操作で歩幅を入力して、カウント歩数に応じた歩行距離を待ち受け画面に表示させる。
(3)バイブレータ着信の際には振動を歩数カウントしない。
(4)毎日の歩行距離を電子メールでサービスセンターに送信して1週間単位の運動状況や健康管理サービスの電子メール配信を受ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
複数個の電子メトロノームのリズムを同期させようとすると、リズム出力のタイミングを調整する以前にリズム速度とリズム種類(二拍子、3拍子、ボサノバ、ロック等)を複数個の電子メトロノームで一致させておく必要がある。従来の電子メトロノームでは、予め個々の電子メトロノームでこれらのリズムパラメータを手動セットして、ワイヤレス通信のタイミング信号を待つようにしていたので、合奏曲が変更されるたびに全部の電子メトロノームでリズムパラメータを再調整する必要がある。
また、最初にリズムパラメータを間違ってセットしてしまうと、でたらめなリズムを出力して合奏の妨げになる。
【0007】
また、親機から複数の子機へトリガー信号を通信して一斉にリズム発生を始めた場合、電子メトロノームの水晶発信子が20ppmの精度でも10分間に12msecの同期ずれを発生し、30分もたてば複数の子機がばらばらのリズムを刻む結果となる。子機の環境に温度差があるとさらに同期ずれは著しく、10度の温度差で10分間に120msecという試算もある。
本発明は、合奏曲が変更されても電子メトロノームの再調整が不要で、時間経過や温度差があってもリズム出力の同期が確実に維持される電子メトロノームを提供することを目的としている。
【0008】
また、歩数計を搭載した携帯電話では、加速度センサや振動検出機構を携帯電話に組み込む必要があるが、歩数カウントの精度を上げようとすると加速度センサや振動検出機工が大型化して、携帯電話の小型化や薄型化を妨げ、内部設計や外観デザインの制約となる。また、加速度センサや振動検出機構は比較的に高価であって、携帯電話に無い特殊な信号処理回路を要し、出力や定数の個別調整が必要でもあるため、携帯電話の製造コストを高める。
また、メトロノーム機能を搭載した上述の携帯電話では、リズム音を電話送信して同期した同じ速度で同じ種類のリズム音を利用できる。が、通常の通話機能を利用したのでは、通話を切るとリズム音が途絶えるので、常時通話を接続した別の1台でしかリズム音を共有できない。
【0009】
また、メトロノーム音を聞く際に携帯電話を耳に押し当てるのでは、楽器の演奏や歩行の腕の振りに邪魔である。しかし、市販のヘッドホンやイヤホンではいちいち携帯電話本体を取り出してリズム機能を操作する必要がある。
本発明は、メトロノームを搭載した携帯電話の実用性、利便性を高め、小型軽量かつ安価にメトロノーム携帯電話を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子メトロノームは、送信側電子メトロノームから送信されたワイヤレスの通信信号を受信して、出力リズムのタイミングを調整する電子メトロノームにおいて、受信した通信信号に含まれるリズムパラメータ情報を検出してリズムパラメータを送信側電子メトロノームのリズム出力と一致させるものである。
また、本発明の電子メトロノームは、送信側電子メトロノームから間歇的に送信される通信信号を受信して、通信信号からリズム種類とリズム速度を検出して送信側電子メトロノームと同一で同期したリズム信号を独自に発生させるとともに、その間歇的な受信ごとに通信信号から送信側電子メトロノームのリズム出力タイミングを検出して独自の出力リズムの位相を調整することにより、送信側電子メトロノームと同一で同期した出力リズムを出力し続ける。
【0011】
本発明のメトロノーム携帯電話は、リズム種類とリズム速度を設定する設定手段と、設定されたリズム種類とリズム速度のリズム信号を発生する信号発生手段と、リズム信号の開始と停止を指令入力する操作手段とを有し、開始の指令入力に応答して設定されたリズム信号の出力を開始し、停止の指令入力に応答してリズム信号の出力を停止するメトロノーム携帯電話において、リズム信号の出力開始から停止までの時間に基づいて運動の消費カロリー計算を行う。
本発明のメトロノーム携帯電話では、リズム信号の停止ごとに消費カロリーを計算し、その消費カロリーを記録保存または電子メール発信してもよい。
【0012】
本発明のメトロノーム携帯電話は、リズム信号を発生する信号発生手段と、リズム信号の開始と停止を指令入力する操作手段とを有し、開始の指令入力に応答してリズム信号の出力を開始し、停止の指令入力に応答してリズム信号の出力を停止するメトロノーム携帯電話において、他の携帯電話から送信されたリズム信号を受信して、信号発生手段が発生するリズム信号の位相を調整し、他の携帯電話のリズム信号に同期させ、次回の受信までリズム信号の位相を保持するものである。
このメトロノーム携帯電話では、予め登録した複数の携帯電話に順次リズム信号を送信してリズム信号の位相を同期させてもよい。
また、リズム信号を通常の通話と音声合成して送信し、相手方へ同時に聞かせてもよい。
【0013】
本発明のメトロノーム携帯電話は、リズム種類とリズム速度を設定する設定手段と、設定されたリズム種類とリズム速度の電気信号を発生する信号発生手段とを有するメトロノーム携帯電話において、携帯電話本体に有線接続または無線接続されて耳孔の近傍でリズム音を発生するリズム音発生装置を有し、リズム音発生装置は、電気信号からリズム音を再生する音再生手段を内蔵して、耳孔に挿入されることなく耳の窪みに保持される頭部と、耳の窪みに保持された頭部から耳の外側まで到達して耳面上に保持されるアーム部と、アーム部の頭部と反対側に取り付けられて耳の肉厚をアーム部との間で挟み込むクリップ構造とを有し、頭部またはアーム部の耳に干渉しない位置にリズム音の操作手段を設けたものである。
【0014】
本発明の携帯電話用イヤピースは、電気信号からアナログ音声を再生する小型スピーカーを内蔵して、耳孔に挿入されることなく耳の窪みに保持される頭部と、耳の窪みに保持された頭部から耳の外側まで到達して耳面上に保持されるアーム部と、アーム部の頭部と反対側に取り付けられて耳の肉厚をアーム部との間で挟み込むクリップ構造とを有し、アーム部の耳に干渉しない背面位置に通話開始スイッチおよび通話停止スイッチを配置したものである。
【0015】
【作用】
本発明の電子メトロノームでは、送信側の電子メトロノームからリズム種類とリズム速度のデータが送信される。送信は、赤外線、可視光、電波、超音波などを用いたワイヤレスのデジタルデータ通信である。受信側の電子メトロノームでは、送信されたデータを受信して出力すべきリズムのリズム種類とリズム速度を設定して、個別それぞれにリズム出力を発生させるとともに、リズム出力のタイミング信号を受信して出力リズムのタイミングを調整する。これにより、送信側の電子メトロノームと同一で同期したリズム出力をユーザーに提供する。
【0016】
本発明の電子メトロノームでは、送信側電子メトロノームからリズムの種類と速度と位相を特定する情報が送信される。受信側の電子メトロノームでは、検出したリズムの種類と速度を持たせたリズム出力を検出した位相で出力開始し、次回の受信まで出力し続ける。そして、間歇的な受信ごとに通信信号の位相情報を参照して出力中のリズム信号との位相差を相殺する。これにより、間歇的に位相を修整していつまでも送信側電子メトロノームとの間で自然で無理のないリズム出力の同期状態を継続できる。
【0017】
本発明のメトロノーム携帯電話では、設定手段を操作してリズム信号のパラメータを設定し、リズム信号の開始と停止を操作手段で制御し、アナログ音声のリズムガイド音を利用する。そして、リズム信号の出力開始から停止までの時間に時間当たり消費カロリーの概算値または設定値を掛け算して、リズム信号とともに行った運動の合計消費カロリーを計算する。
そして、操作手段を通じてリズム信号が停止されたり、通話等の受信でリズム信号が停止されると、その都度に消費カロリーを計算して、計算した消費カロリーを記録用メモリーに記録保存したり、電子メールで健康管理センター等へ記録を発信したり、自動的に計算とデータ化が完了するようにしてもよい。
【0018】
また、本発明のメトロノーム携帯電話では、他のメトロノーム携帯電話から電話機能(またはトランシーバ機能)によって相手のリズム信号を受信し、そのリズム信号を参照して自分の発生するリズム信号の少なくとも位相(好ましくはリズム種類およびリズム速度も)を一致させて、2つの独立したメトロノーム携帯電話で共通のリズムを独立に発生させて利用できるようにしている。2台以上のメトロノーム携帯電話で共通のリズムを利用する場合、予め複数の携帯電話の電話番号をグループとして登録しておき、複数の携帯電話に順次接続してリズム信号を送信し、順番に同期させる操作を一定時間ごとに繰り返してもよい。また、リズム信号と通話を合成して、リズム信号の伴奏(またはバックグラウンド)で通常の通話を行って注意や指示を同時に行うようにしてもよい。
【0019】
本発明の携帯電話用イヤピースは、アーム部とクリップ構造の間に耳の肉厚を挟み込んだ状態で、頭部が耳孔に挿入されることなく耳の窪みに保持されるもので、耳孔を完全に塞ぐことなく、耳孔のごく近傍でリズム音や電話の着信音や通話音を聞けるように工夫されたものである。
そして、頭部またはアーム部の耳に干渉しない位置にリズム音の操作手段、すなわち開始スイッチ、停止スイッチ、音量調整スイッチなどを設けることによって、特許第3295051号、特許第3160756号、特開平9−139761号公報に記載されない操作上の利便を確保している。
【0020】
アーム部の耳に干渉しない背面位置に通話開始用のスイッチ配置すれば、リズム信号の利用中に着信が通知されたら、わざわざ携帯電話を取り出すまでもなく、耳上のこれらのスイッチを操作してリズム信号を中断させ、即座に電話通信を開始できる。通話切断用のスイッチを配置して、通話完了後は電話通信を停止すると同時に元のリズム信号の出力状態へ戻すようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は第1実施例の電子メトロノームの回路図、図2は外観図、図3は親機の送信信号の説明図、図4は子機の動作シーケンスの説明図である。
図1に示すように、親機210は、集積回路211が送信回路212を制御して赤外線によるデジタル信号の送信を行う。送信回路212は、抵抗234、赤外発光LED231、トランジスタ232を含み、電池213から電力供給される。集積回路211は、トランジスタ232をON/OFF駆動して、LED231に電流を流して赤外光を出力させ、リズムパラメータデータとリズム出力タイミングの制御信号を送信する。
【0022】
一方、子機230は、集積回路221が受信回路222を通じて赤外線信号を受信する。受信回路222は、抵抗235とフォトトランジスタ233を含み、電池223から電力供給される。集積回路221は、赤外光入力に反応したフォトトランジスタ233のON/OFFを検出して、リズムパラメータとリズム出力タイミングの制御信号を受信する。
電池213(223)は集積回路211(221)に電力供給する。水晶発信子219(229)は集積回路211(221)に動作クロックを供給する。スピーカー214(224)は、集積回路211(221)が出力するアナログ音声信号に駆動されて、アナログ音声のリズム音を出力する。
【0023】
集積回路211(221)は、先に出願した特願2001−218980号、特願2002−191724号、特願2003−40386号の各明細書および各図面に示したように、その内部にI/O回路、DAコンバーター、液晶ドライバ、メモリ、演算回路を含み、メモリに書き込んだ複数種類のアナログ音声録音データの組み合わせや出力タイミングをプログラミング可能なメロディークロック用1チップマイコン素子である。
そして、集積回路211(221)は、スイッチ215〜217(225〜227)を用いて手動設定したリズムパラメータをリズムパラメータにより、個別独自にリズム音信号を形成する。
【0024】
図2に示すように、親機210の外観はタバコサイズで裏面に磁石が設けられ、子機230を耳に装着した複数の人々にLED231を向けて、例えば指揮者の譜面台下に配置される。子機230はフォトトランジスタ233の受光レンズを筐体外に露出させた耳装着型の外観である。
【0025】
スイッチ215(225)は、親機210(子機230)のON/OFFを兼ねたモードスイッチであって、停止状態で1回押すと個別に設定されたリズムパラメータのリズム出力が開始され、リズム音の出力状態で1回押すとリズム出力が停止される。スイッチ215(225)を1回長押しするとリズム速度の設定モードとなり、液晶220(236)に表示されたリズム速度がスイッチ216、217(226、227)の操作に応答してUP/DOWNする。リズム速度の設定モードで1回長押しするとリズム種類の設定モードとなり、液晶120(136)に表示されたリズム種類の選択肢がスイッチ216、217(226、227)の操作に応答してUP/DOWNする。
親機210のスイッチ218は通信選択スイッチであって、非通信状態で1回押すと液晶220にTRANSMITを表示して送信モードとなり、リズム出力に同期してLEDを用いた赤外光の通信が実行される。送信モードでスイッチ118を1回押すと液晶220のTRANSMIT表示が消えて通信が停止される。
【0026】
図3に示すように、親機210は、リズム出力の1小節ごとに同期信号とリズムデータを送信する。リズムデータに先行して送信回路212から送出される同期信号を利用して、子機230の集積回路221はリズム出力のタイミングを調整する。
集積回路211は、1小節ごとの先頭拍に先立たせて同期信号を送出開始し、同期信号に続く1小節の中でリズムパラメータデータを送出する。
【0027】
図4に示すように、子機230の集積回路211は、赤外光のデジタル信号を受信してリズム出力のパラメータと出力タイミングを自動設定する。ステップ311では、スイッチ215の2回連続押しを検出してステップ312へ移行し、集積回路211は通信待ち受け状態となる。受信回路222を通じてステップ313でリズムデータを受信すると、集積回路211は、ステップ314で子機230のリズム速度とリズム種類の設定を受信データに一致させる。その後、ステップ315で同期信号を受信するとステップ316でリズム発生を開始させ、受信した同期信号の中間タイミングに一致させて1小節の先頭リズムを出力させる。
【0028】
なお、ステップ311でスイッチ215の1回押しを検知した場合は、図1、図2を参照して説明したように、パラメータデータの受信が行われず、単独の電子メトロノームとして機能する。また、受信同期モードでリズム出力中にスイッチ215の1回押しを検知すると、リズム出力が停止されて通信待ち受け状態も解除されるが、出力していたリズムのパラメータはそのまま保持されるので、その後、スイッチ215を1回押すと前回受信したリズムが同期なしで出力される。
【0029】
その後は、ステップ317で同期信号を受信するごとにステップ318で受信した同期信号の中間タイミングに一致させて1小節の先頭リズムを出力させることにより同期補正を行う。しかし、同期信号が受信できない場合は、ステップ219を経て、受信して設定されたリズム速度とリズム種類のリズム出力を補正なしで発生し続ける。しかし、ステップ317で同期信号が検出されない状態が5分間継続していると判定されると、ステップ319からステップ320へ移行してリズム出力を停止させ、続いて通信待ち受け状態も解除する。
なお、子機230のスイッチ215を1回押しした場合には、特願2001−218980号の明細書および図面に示したように、スイッチ215、216、217を用いて設定したリズム速度とリズム種類のリズム出力を開始する。
【0030】
以上のように構成した第1実施例の電子メトロノームによれば、親機210から赤外光で複数の子機230に対してワイヤレスのデータ通信を行って、すべての子機230で親機210と同じリズムを利用させるから、指揮者が見通せない場所や指揮者を見ないで楽器に集中した状態でも子機230のリズム出力を頼りに合奏や合唱を行うことができる。
また、個々の子機230にリズム発生機能を持たせて各機が独立してリズム出力を発生するから、一度設定と同期が実行されれば、解散しても5分間は共通のリズムを利用でき、演奏途中で赤外光の通信が途切れたり遮断されてもリズム出力は途切れない。
また、その後も赤外光の通信が届くたびに同期をリフレッシュするから、親機210と子機230の電子回路の個体差が時間累積されてリズム同期が崩れる事態が回避される。
また、通信媒体として赤外光を採用したから、電波や超音波を利用した場合に比較して、送信回路212と受信回路222を少ない部品数で低コストに製作できる。
【0031】
また、通信の先頭の同期信号を処理してリズムの出力タイミングを検出するから、パラメータデータと同期信号を個別に通信する場合に比較して、かなり早い1小節の中でも短時間で通信完了し、通信の消費電力が節約される。さらに、リズム出力の小節ごとに先頭拍のタイミングで通信するから、小節と小節のリズムの流れが自然になって所定の時間間隔ごとに同期を行う場合のような突然のリズム変調感がなく、ランダムに通信を行う場合のように受信機能を常時働かせておく必要がないから、通信間隔の期間に集積回路21の演算素子をリズム出力の演算に集中でき、従って、処理速度の比較的遅い安価な集積回路を採用できる。通信間隔に通信機能を中断してさらに消費電力を節約してもよい。
【0032】
また、子機230は、特願2001−218980号の明細書および図面に示したように、外耳を拘束して筐体を耳面上に保持する耳装着構造を有するから、置き台や身体への取り付けバンドが不要で、耳孔の直近でリズム音を発生するから小音量でも確実なリズム音伝達が行える。
さらに、スイッチ125を通じた操作によって受信同期モードと単独動作モードを選択できるようにしたから、親機210が勝手にリズム設定を書き換えたり、独自に利用しているリズムを妨害される心配がない。
また、受信同期モードで取り込んだパラメータが子機230に保持されるから、自宅等へリズムを持ち帰って何度も利用できる。
【0033】
なお、親機210と子機230の間の通信は、送信回路212と受信回路222をそれぞれ適当な電子回路と素子で置き換えることにより、赤外線以外のワイヤレス媒体、例えば可視光、電波、超音波などを利用してもよい。
【0034】
図5は第2実施例の電子メトロノームの回路図、図6は外観図である。第2実施例の電子メトロノームは、第1実施例の親機210とほぼ同じ外観を持たせて送信機能と受信機能を兼ね備えさせた親子兼用機である。
【0035】
図5に示すように、集積回路241は、送信回路242を駆動してリズムパラメータのデータとリズム出力のタイミング信号を他の親子兼用機240に対して送信するとともに、受信回路252を通じて他の親子兼用機240からの赤外線通信を検出し、受信した通信信号からリズムのパラメータデータとリズム出力のタイミング信号を検出して、他の親子兼用機140と同一で同期したリズム出力を発生する。
【0036】
電池243は、集積回路241に電力供給する。集積回路241は、スピーカー244を通じてリズム音を出力する。水晶発信子249は、集積回路241に動作クロックを供給する。集積回路241は、その内部にI/O回路、液晶ドライバ、メモリ、演算回路を含み、リズム音信号の組み合わせや出力タイミングをプログラミング可能な1チップマイコン素子である。集積回路241は、第1実施例と同様に、スイッチ245〜247を用いて手動設定したリズムパラメータにより、個別独自にリズム音信号を形成することもできる。
【0037】
図6に示すように、親子兼用機240は、正面側に発光ダイオード251を配置し、左右の側面に受光素子253の集光レンズを配置して、自身の送信光を受信しないようにしている。送信信号の組立てと受信処理は第1実施例と同じである。
親子兼用機240のスイッチ218は通信選択スイッチである。通常モードの親子兼用機240では液晶250にTRANSMITを表示して送信と受信の両方が機能しており、受信したパラメータデータとリズム出力タイミングでリズム発生を行うと同時にそのリズム出力に同期してLEDを用いた赤外光の通信を実行している。
しかし、通常モードでスイッチ248を1回押すと液晶250にSLAVEを表示して受信のみが機能する受動モードとなり、受動モードでスイッチ248を1回押すと液晶250にMASTERを表示して送信のみが機能する指揮モードとなる。
【0038】
以上のように構成された第2実施例の電子メトロノームでは、パラメータデータと出力タイミング信号の送信機能と受信機能を兼ね備えたから、多数の親子兼用機240が次々に受信して送信を開始することにより、赤外線が端から端までは届かないような広範囲に分散した多数の電子メトロノームが雪崩れ式に同期して同じリズムを同じタイミングで出力するようになる。
また、スイッチ248を設けて送信機能と受信機能の一方のみを機能させられるようにしたから、変なリズムのパラメータデータを送信して集団の一部のリズムを乱したり、指揮者の電子メトロノームが変なリズムのパラメータデータを受信してリズム指揮の乱調を引き起こしたりすることがない。
なお、親子兼用機の外観は第1実施例のようなクリップを用いた耳装着型としてもよく、よく知られた耳装着ヘッドホンのような片耳かけ式のやや大型の筐体外観や、両耳を外側から挟み込むオープンエア方式のヘッドホンの外観や、耳かけ式の補聴器の外観としてもよい。
【0039】
図7〜図14を参照して実施例のメトロノーム携帯電話を説明する。図7および図11は、実施例のメトロノーム携帯電話の外観図、図8は運動消費熱量の計算シーケンスの説明図、図9は回路図、図10は液晶画面の表示の説明図、図12は有線式イヤピースの回路図、図13、図14はリズム信号の同期シーケンスの説明図である。携帯電話16は、無線方式イヤピースと有線方式イヤピースの両方を利用でき、図7では無線方式、図11では有線方式のイヤピースを使用して、携帯電話16のメトロノーム機能によって発生させたリズム信号を利用している。
【0040】
図7に示すように、携帯電話10は、液晶画面11を参照してスイッチ15、16、17およびその他のキーを操作することにより、電話通信、予定表、電子メール等の通常の各種機能を直感的に選択できるように設計されている。液晶画面11の下部には、スイッチ15、16、17にそれぞれ割り当てた操作内容をフラグ化した説明表示12、13、14が配置され、図4に示すように、画面状態に応じて割り当て内容が変更される。スイッチ15を押すと説明表示12に対応した操作入力、スイッチ16を押すと説明表示13に対応した操作入力、スイッチ17を押すと説明表示14に対応した操作入力が実行される。スイッチ16の外側部分はシフトスイッチとして機能し、液晶画面11に表示されたポインタ、カーソル、反転表示(設定変更の選択肢を選ぶ)を移動させる。
【0041】
携帯電話10は、アンテナ43を通じて通常の電話通信を行う一方、内蔵の無線通信回路を使用して、微弱電波を用いた近距離の相互無線データ通信(ブルートゥース)により、イヤピース20Aと双方向の無線通信を行う。また、コネクタ54に直接接続して、図5に示すような有線方式のイヤピース20Bを利用することもできる。
イヤピース20Aは、図11に示した有線型のイヤピース20Bと同様に、アーム部27Aの頭部26と反対側の下面にクリップ構造28を有する。アーム部27Aの下面とクリップ構造28の間に耳30の下側の肉厚を挟み込んで、頭部26を耳30の窪み31に緩く保持させる。頭部26には直径10mmに満たない小型のスピーカーが内蔵され、耳孔の近傍でリズム音や着信音や受信した通話音声を聞くことができる。
【0042】
耳30に干渉しない頭部26の頂上部分にスイッチ21が配置される。携帯電話10をメトロノーム機能にセットすると、イヤピース27Aのスイッチ21を押して携帯電話10を遠隔操作し、メトロノームのリズム音の開始と停止を交互に指令入力できる。また、耳30に干渉しないアーム部27A側面にスイッチ22、23が配置される。スイッチ22は、携帯電話10を遠隔操作して音量UPの指令入力を行うもので、スイッチ23は音量DOWNを指令入力するものである。さらに、耳30に干渉しないアーム部27Aの背面位置にスイッチ24、25が配置される。スイッチ24は、携帯電話10の着信を接続する指令入力を行うもので、イヤピース20Aを通じて着信が通知された際にそのままイヤピース20Aから通話内容を聞き取れる。スイッチ25は通話を停止するもので、着信が通知された際に操作すると留守番電話へ着信が転送され、通話中に操作すると電話が切られる。
【0043】
携帯電話10は、メトロノーム機能を選択して「熱量計算あり」、「メール配信あり」を選択していると、図8に示すように、メトロノームを利用した運動の消費熱量の計算と管理センターへの通知を自動的に実行する。ステップ110で液晶画面11に図10の(2)のメニュー画面が表示される。メニューの中からステップ111でメトロノームが選択されると、ステップ112で図10の(3)のメトロノーム画面を表示させて、スイッチ16(またはスイッチ21)の操作を待ち受ける。
ステップ113でスイッチ16(またはスイッチ21)が操作されると、図1に示すような画面が表示されてスイッチ16(およびスイッチ21)の操作がリズム停止に割り当てられて、予め図4の(5)の設定画面で設定した種類と速度のリズム音が発生開始される。携帯電話10の所有者は、イヤピース20Aを耳30に装着してリズム音に合わせて歩行や運動を行う。
その後、ステップ115でスイッチ16(またはスイッチ21)の操作を検知すると、リズム音の発生を停止する。
【0044】
ステップ116では、消費熱量を計算して図4の(4)に示す結果画面を表示する。リズム発生時間、すなわち「最初にスイッチ16(またはスイッチ21)が押された時刻から二回目に押された時刻までの経過時間」に「単位時間当たり消費熱量」を掛け算して歩行中(運動中)の消費熱量が計算される。単位時間当たり消費熱量は、図4の(7)の各種設定に基づいて計算される。
今回の運動の消費熱量および運動継続時間は、1日単位、1週間単位の累計としても計算され、結果画面に並べて表示される。
ステップ117では、図10の(8)のメール配信先画面で予め設定した配信先宛の電子メールが作成され、直ちに発信される。管理センターとして株式会社リックが選択されており、管理センターでは、毎日の消費カロリーの変化を継続的に調べて、明日の運動時間の目標値の電子メール通知や健康状態のカウンセリングなど健康管理を行う。
【0045】
図9に示すように、携帯電話10の各部は、二次電池を用いた電源回路41から電力供給される。キーボード42(スイッチ15、16、17含む)への入力は、I/O回路45を経て演算部48へ入力される。電話通信回路46は音声等の通信データをアンテナ43を通じて送受信する。マイク61は通話者の音声をアナログ電圧信号に変換する。アナログ電圧信号は、A/D回路62でデジタル信号に変換される。送受信回路51は、イヤピース20Aの送受信回路56との間で、微弱電波を用いた近距離双方向の無線データ通信(ブルートゥース)を行う。
演算部48は、ROM44に格納されたプログラムやデータに基づいて、I/O回路45、電話通信回路46、A/D回路62、送受信回路51、切替回路53等からの入力データを処理する。演算部48は、ドライバ49を通じて液晶画面11を書き換え、消費カロリー等の演算結果を記録メモリ47へ格納し、送受信回路51を通じてイヤピース20Aへ音声信号を送信し、電話通信回路46を通じて他の携帯電話や管理センター40へ音声やデータを送信する。
携帯電話10にメトロノームが設定されると、演算部48は、設定されたリズム種類に対応する音声データをROM44から呼出し、設定されたリズム速度に応じた音声合成を施してリズム音の音声データを作り出す。
演算部48は、さらに、回線接続された他の携帯電話からリズム音の通話信号とともに送信されたリズムデータ信号に基づいて、発生するリズムの種類と速度と位相を調整する。
【0046】
イヤピース20Aは、内蔵されたボタン電池(図示略)から電力供給される独立した電子機器である。イヤピース20Aでは、本体の送受信回路51から送信された音声データを送受信回路56が受信してD/A回路57へ入力する。D/A回路57は、アナログ電圧信号を再生して頭部26の小型スピーカー59を駆動する。I/O回路58は、スイッチ21、22、23、24、25の操作状態をラッチして操作データを作成し、逆に、送受信回路56から送受信回路51へと送信させる。
【0047】
コネクタ54は、図11に示す有線型のイヤピース20Bを接続するためのものである。切替回路53は、イヤピース20Bがコネクタ54に接続されていない場合は、D/A回路50の出力をスピーカー55へ接続するが、イヤピース20Bが接続されている場合は携帯電話10に内蔵されたスピーカー55を動作させない。切替回路53は、コネクタ54を通じて、イヤピース20Bから入力されたスイッチ21、22、23、24、25の操作内容を検出して演算部48へ入力する。
【0048】
図10の(1)に示す待ち受け画面でスイッチ16を操作すると、(2)のメニュー画面が開く。(2)のメニュー画面でシフトスイッチ(スイッチ16の外側部分)を操作してメトロノームを選択し、スイッチ16で確定させると、(3)のメトロノーム画面が開く。メトロノーム画面でスイッチ15を操作すると(5)の設定画面が開く。設定画面でも、シフトスイッチ(スイッチ16の外側部分)を操作して破線で示した編集行を指定する。編集行では、テンキーで直接数字を書き換えできる。また、編集行を指定してスイッチ16を押すと、あり、なし等の選択肢が順送りされるから、所望の変更を行ってスイッチ17を押せば設定が確定して(3)のスタート待ち受け画面へ戻る。
設定画面で読込のスイッチ15を操作すると、(6)の読込データ一覧表画面が開く。ここには、過去に利用したリズムの設定が一覧表示されている。反転表示された編集行をシフトスイッチで順送りしてスイッチ16で確定すれば、過去の実績の中から希望のリズム条件を呼び出しできる。
【0049】
(5)の設定画面で最終行の各種設定を選択、変更すると、(7)の各種設定画面が開く。ここで入力された「生まれ年」、「体重」、「歩幅」、「男女の区別」に基づいて単位時間当たりの運動消費熱量が計算される。また、各種設定画面でメール発信先を選択、変更すると(8)のメール発信先設定画面が開く。ここで、株式会社リックを選択、確定すると消費熱量の自動通知先として株式会社リックが設定される。読込に対応させたスイッチ15を操作すると携帯電話10のアドレス帳が開いて新しい通知先を追加できる。
【0050】
(5)の設定画面で同期発信先を選択、変更すると、(9)の同期発信先設定画面が開く。同期発信ありを設定すると、リズム音の発生中に、ここへ並べた電話番号の携帯電話を順番に呼び出して、それぞれの同期受信先で同期受信の設定がされていること確認した後に、短時間だけ電話接続してリズム音を送信し、相手先に同期操作を実行させる。これらの同期発信先を一巡すると、一定時間待って同じ接続と同期の操作が繰り返される。
(5)の設定画面で同期受信先を選択、変更すると、受信先の一覧表画面が開き、候補の1つを選択して同期受信を設定できる。同期受信先に選択した携帯電話からの着信があると、図7、図8に示すように、自分の携帯電話10が発生するリズムの種類とリズムの速度と位相が自動的に調整されて、同期受信先と同じリズムを利用できる。
【0051】
(5)の設定画面で「なし」の設定を行った項目は、使用中のメトロノーム画面(3)から自動的に排除される。そして、メール発信ありの設定を行うと、図1に示すように、メトロノーム画面に発信先が表示される。また、同期発信ありの設定を行うと、図5に示すように、発信先が一覧表示されて、接続中の発信先が反転表示される。同期受信ありの設定を行うと、選択した1箇所の接続先だけがここに表示されて、接続中だけ反転表示される。
【0052】
図5に示すように、同期発信ありを設定し、同期発信先を図4の(9)のように設定してリズム発生を開始させると、同期発信先の苗字が一覧表示される。ここでは、そのとき接続中の発信先JFKが反転表示されている。接続先は、続いて藤原、安倍と順送りされ、相手先の携帯電話に自分の携帯電話が同期受信先として登録されていれば着信が接続され、送信したリズム音を用いて相手先の携帯電話で自動的に同期処理が実行される。
接続先の1つが反転表示された状態でスイッチ15(通話)を操作すると、リズム音を途切れさせることなく相互に通話を行うことができる。リズム音に重ねて(またはリズム音をバックグラウンドにして)、通話の音声信号が相互に伝達されて、指導や要望を連絡し、打ち合わせできる。通話中は、接続先の順送りが停止されて接続がそのまま維持される。
【0053】
図6に示すように、イヤピース20Bのコネクタ71は図3のコネクタ54に接続される。コネクタ71にはモノラルの信号線と電源線と共通の接地線が接続されている。信号線と接地線は、スピーカー73へリズム音や通話音声のアナログ電圧信号を入力する。スイッチ回路72は、電源線と接地線から電力を取り出すとともに、スイッチ21、22、23、24、25の操作状態をラッチし、ラッチ状態のシリアル信号を形成して電源線へ送り出す。
図3の切替回路53は、この電源線を通じてイヤピース20Bへ電源供給するとともに、この電源線からシリアル信号を抽出してイヤピース20Bのスイッチ21、22、23、24、25の操作状態を検出する。
【0054】
図13に示すように、リズム信号の同期受信先が1つ設定された携帯電話10では、予め設定した速度と種類のリズム信号をステップ121で発生する。ステップ122で登録先から着信が通知されると、ステップ123で着信応答して電話を接続する。ステップ124では、当初のリズム発生を停止させ、登録先から送信されるリズムデータ信号を受信して、登録先と同じ速度と種類と位相のリズム信号を発生する。リズムデータは、携帯電話10のリズムを遠隔操作するためのデータであって、リズムの種類と速度の設定情報を含み、送り方のリズム信号の各ビートの立ち上がりに同期して発信される。このとき、リズムデータ信号とともにデジタル化されたリズムビート音声も送信され、受信側では、送信側のリズム音をイヤピース20Bで聞きながら、受信側で発生させたリズムビートへとシームレスに移行させる。ステップ125で同期が完了すると、ステップ126で同期完了の通信データが送信先へ返信される。
【0055】
図14に示すように、リズム信号の同期発信先が複数設定された携帯電話10では、予め設定した速度と種類のリズム信号をステップ131で発生する。ステップ132で登録先リストの先頭の相手を数秒間呼び出し(応答がなければ次の相手を呼び出す)、ステップ133で相手方からの着信応答を確認して、発生中のリズム信号を送信開始する。
ステップ134で通話が選択(スイッチ12)されていれば、ステップ135へ進んでリズム信号と通話内容が合成される。通話が選択されていなければ、ステップ136でリズム信号がそのまま送信される。
ステップ137で相手先から同期完了を受け取ると、ステップ138で電話の接続を切って、所定時間のインターバルを置き、その後、登録先リストの次候補が選択される。ステップ139でスイッチ16による停止操作を検出するとステップ140へ進んでリズム発生を停止するが、検出されなければステップ132へ戻る。
【0056】
以上のように説明した実施例の携帯電話10では、通常の機能に加えてメトロノーム機能を選択できるようにしたから、独立したメトロノーム装置を持ち運ぶことなく、パラメータ可変のリズム音を各種の用途に利用できる。
また、イヤピース20A、20Bにスピーカー59、73を設けて、デジタル音声合成されたアナログ電圧信号で駆動させたから、方形波による電子ブザー駆動では不可能な、リズム用途に最適で自然で耳に優しい専用のリズム音を利用できる。
また、携帯電話10に内蔵したスピーカー55でもメトロノームのリズム音を利用できるが、イヤピース20A、20Bを用いて耳孔のすぐそばでリズム音を発生させるようにしたから、携帯電話10を手に持って内蔵のスピーカー55を耳に押し付け続ける不自然な姿勢がなくなり、両手が空いて運動や演奏を自由に行えるようになった。そして、特許第3160756号に示されるように、イヤピース20A、20Bの装着者だけがリズム音を聞くことができるから、他の歩行者や周囲の他人に迷惑をかけたり、不必要に周囲の注意を喚起することなく、自分の運動や演奏に集中して大きな運動効果や練習効果が得られる。また、リズム音の再生が小音量で済むから、イヤピース20Aのボタン電池が小型軽量でも長持ちする。
【0057】
また、実施例の携帯電話10では、リズム発生の開始から終了までの時間に基づいて消費熱量を計算するから、歩数をカウントするための振動センサや加速度センサを携帯電話10に設ける必要がなく、複雑なセンサ信号処理回路も必要ない。従って、携帯電話10が小型軽量に構成されて安価に提供でき、バイブレータ着信の振動を拾って余分な歩数カウントをする心配もない。
また、リズム発生の停止とともに自動的に消費熱量を計算し、液晶画面11に一日、一週間の消費量の累計値とともに表示するから、運動や歩行の効果を即座に理解でき、運動や歩行の過不足を瞬時に判断できる。
また、リズム発生の停止とともに消費熱量と運動時間を管理センター40へ自動的にメール発信するから、管理センター40から朝の歩行不足を午後に補うようにアドバイスするなど、一日分の運動量をまとめてメール発信する場合に比べて、きめ細かい健康管理が行える。また、自己申告でメール発信する場合に比べて面倒少なく、ごまかしの余地がなく、発信し損なう心配もない。
【0058】
また、実施例の携帯電話10では、メトロノーム機能付きの携帯電話間でリズム音を送信して、受信側で自動的にリズム種類と速度と位相を調整して送信側のリズム音に一致させるから、複数の携帯電話で共通のリズム音を利用できる。個々の携帯電話10に独立したリズム発生手段を設けて、1つの送信側から複数の受信側へ間欠的にリズム音を送信するから、100台を越えるような多数の携帯電話でも同期精度の高いリズム音を利用できる。リズム音の利用中ずっと電話を接続する場合に比較して、同期できる携帯電話の数が増え、同期発信する携帯電話10の消費電力が節約されて電池が長持ちする。電話回線の混雑が緩和されて、電話料金も大幅に安くなる。
また、リズム信号の送信中にリズム音を中断することなく、リズム音に重ねて通話を行うことができるから、実行中の運動や演奏を妨げることなく必要な指示や連絡を行うことができる。
【0059】
また、イヤピース20A、20Bは、アーム部27A、27Bとクリップ構造28で耳30の肉厚を挟み込んで頭部26を耳30のくぼみ31に緩く保持させるから、弱い挟み込み力でも耳30へ強固に支持されて、激しい運動や逆立ちなどの異常な姿勢でも耳30から脱落しにくい。
また、頭部26の頂上部分にスイッチ21を配置したから、携帯電話10を持ち出すことなく、イヤピース20A、20Bを耳30に装着したまま、手探りでスイッチ21を探して、リズム信号の開始/停止を指令入力できる。
また、アーム部27A、27Bの側面にスイッチ22、23を配置したから、イヤピース20A、20Bを耳30に装着したまま、手探りでスイッチ22、23を探してリズム音の音量を調整できる。従って、最適な音量のリズム音を用いて疲労や嫌悪なく長時間に渡って運動や演奏に集中できる。
また、イヤピース20A、20Bを通じて着信を通知するから、騒々しい環境や多忙な状況下でも大切な着信を見逃すことがない。そして、アーム部27A、27Bの背面に電話の受信と切断のスイッチ24、25を配置したから、携帯電話10を持ち出すことなく要件を聞いて適正な判断を行え、リズム音を利用した運動や練習や演奏を不必要に中断しないで済む。
【0060】
なお、実施例では、携帯電話のデジタル通話信号にリズムデータ信号を挟み込んでリズム種類と速度の情報を受信させ、リズムデータ信号の立ち上がりを検知して受信側のリズム信号の位相を送信側に一致させたが、アナログ音声通話として送信されるリズム信号を自動解析して、リズム信号の種類と速度と位相を割り出して受信側のリズム信号を自動調整するようにしてもよい。
また、着信通知後に通話を選択するとリズムを停止して通話だけを聞くようにしたが、少なくとも同期送受信の登録先については、そのままリズムを発生し続けて通話音声をリズム音に重ねてもよい。通話OFFで自動的にリズム再開としなくてもよい。
また、実施例で掲げた歩行や運動に限らず、特許第3295051号の明細書に示されるように、歩行、ジョギング、ダンス、ゴルフスイング、スポーツ練習、合奏、合唱、読経、パチンコ、そろばん、暗算、タイプライターの練習などに携帯電話10のメトロノーム機能を利用してもよい。
また、イヤピース20A、20Bは、直接接続、無線接続に限らず、特許第3160756号の明細書に示されるように、携帯電話本体と有線接続または無線接続の各種手法を利用できる。特開平9−139761号公報に示されるように、各種のワイヤレス方法を採用して、イヤピースへ音声や着信通知を送信してもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、送信されたリズム出力のパラメータデータを受信してリズム種類とリズム速度を個別に設定するから、使用前にリズム速度とリズム種類(二拍子、3拍子、ボサノバ、ロック等)を複数個の電子メトロノームで一致させておく必要がない。合奏曲が変更されるたびに全部の電子メトロノームでリズムパラメータを再調整する必要がない。また、リズムパラメータを間違ってセットしてしまう心配がなく、でたらめなリズムを出力して合奏を妨げることがない。
【0062】
本発明によれば、メトロノーム携帯電話に加速度センサや振動検出機構を搭載することなく歩行距離や消費熱量を求めるから、携帯電話の小型化や薄型化が容易で、内部設計や外観デザインの制約が少なく、携帯電話の製造コストを抑制できる。従って、メトロノームを搭載した携帯電話の実用性、利便性を高め、小型軽量かつ安価にメトロノーム携帯電話を提供できる。
また、個々のメトロノーム携帯電話にリズム信号の発生機能を設け、1台の携帯電話から基準のリズム信号を順番に送信して同期調整を行うから、多数のメトロノーム携帯電話で共通のリズム信号を利用できる。
さらに、耳に干渉しない位置にリズム操作スイッチを配置したイヤピースでリズム信号を利用するから、いちいち携帯電話を取り出すことなくリズム操作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電子メトロノームの回路図である。
【図2】電子メトロノームの外観図である。
【図3】親機の送信データの説明図である。
【図4】子機のリズム同期動作のフローチャートである。
【図5】第2実施例の電子メトロノームの回路図である。
【図6】電子メトロノームの外観図である。
【図7】実施例のメトロノーム携帯電話の外観図である。
【図8】運動の消費熱量の計算と管理のシーケンスの説明図である。
【図9】実施例のメトロノーム携帯電話の回路図である。
【図10】液晶画面の表示の説明図である。
【図11】有線イヤピース使用時のメトロノーム携帯電話の外観図である。
【図12】リズム信号の通信と同期の説明図である。
【図13】同期機能の受信側シーケンスの説明図である。
【図14】同期機能の送信側シーケンスの説明図である。
【符合の説明】
10 携帯電話
11 液晶画面
12、13、14 説明表示
15、16、17、60 スイッチ
20A、20B 携帯電話用イヤピース
21 リズム音開始/停止用のスイッチ
22 音量UP用のスイッチ
23 音量DOWN用のスイッチ
24 通話停止用のスイッチ
25 通話開始用のスイッチ
26 頭部
27A、27B アーム部
28 クリップ構造
30 耳
31 窪み
40 管理センター
41 電源回路
42 キーボード
43 アンテナ
44 ROM
45、58 I/O
46 電話通信回路
47 記録メモリ
48 演算部
49 ドライバ
50、57 D/A
51、56 送受信回路
53 切替回路
54、71 コネクタ
55、59、73 スピーカー
61 マイク
62 A/D回路
72 スイッチ回路
210 親機
211、221 集積回路
212、252 送信回路
213、223、243 電池プリント基板
214、224、249 スピーカー
215、216、217、218、225、226、227、245、246、247、248 スイッチ
219、229 水晶発信子
220、236、250 液晶
230 子機
222、262 受信回路
231、251 発光ダイオード
232 トランジスタ
233、253 フォトトランジスタ
234、235 抵抗

Claims (13)

  1. 送信側電子メトロノームから送信されたワイヤレスの通信信号を受信して、出力リズムのタイミングを調整する電子メトロノームにおいて、受信した通信信号に含まれるリズムパラメータ情報を検出してリズムパラメータを送信側電子メトロノームのリズム出力と一致させることを特徴とする電子メトロノーム。
  2. 送信側電子メトロノームから間歇的に送信される通信信号を受信して、通信信号からリズム種類とリズム速度を検出して送信側電子メトロノームと同一で同期したリズム信号を独自に発生させるとともに、その間歇的な受信ごとに通信信号から送信側電子メトロノームのリズム出力タイミングを検出して独自の出力リズムの位相を調整することにより、送信側電子メトロノームと同一で同期した出力リズムを出力し続けることを特徴とする電子メトロノーム。
  3. 出力中のリズム信号に同期させたタイミングでリズム出力のタイミング信号とリズムパラメータデータを交互に送信することを特徴とする電子メトロノーム。
  4. ワイヤレスの通信信号を受信してリズム出力のリズムパラメータを抽出し、出力リズムのパラメータとして設定する親機手段と、
    出力中のリズムのパラメータデータをワイヤレスの通信信号に変換して送信する子機手段と、
    親機手段と子機手段のいずれか片方だけを選択して機能させる親子機能切替手段とを有することを特徴とする電子メトロノーム。
  5. 送信側電子メトロノームから出力中のリズムのタイミング信号とパラメータデータを交互に送信し、受信側電子メトロノームでは、受信したリズムパラメータデータに基づいて個別にリズムパラメータを設定した後に受信したタイミング信号に基づいてリズム出力タイミングを調整することを特徴とする複数個の電子メトロノームのリズム同期方法。
  6. 送信側電子メトロノームがリズム小節の整数倍の時間ごとにタイミング信号を送信し、受信側電子メトロノームが、受信したタイミング信号に同期させて出力リズムの先頭拍タイミングを調整することを特徴とする複数個の電子メトロノームのリズム同期方法。
  7. リズム種類とリズム速度を設定する設定手段と、設定されたリズム種類とリズム速度のリズム信号を発生する信号発生手段と、リズム信号の開始と停止を指令入力する操作手段とを有し、開始の指令入力に応答して設定されたリズム信号の出力を開始し、停止の指令入力に応答してリズム信号の出力を停止するメトロノーム携帯電話において、
    リズム信号の出力開始から停止までの時間に基づいて運動の消費カロリー計算を行うことを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  8. 請求項7のメトロノーム携帯電話において、リズム信号の停止ごとに消費カロリーを計算して、計算した消費カロリーの記録保存または電子メール発信を行うことを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  9. リズム信号を発生する信号発生手段と、リズム信号の開始と停止を指令入力する操作手段とを有し、開始の指令入力に応答してリズム信号の出力を開始し、停止の指令入力に応答してリズム信号の出力を停止するメトロノーム携帯電話において、
    他の携帯電話から送信されたリズム信号を受信して、信号発生手段によるリズム信号の位相を同期させることを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  10. 請求項9のメトロノーム携帯電話において、予め登録した複数の携帯電話に順次リズム信号を送信してそれぞれの信号発生手段におけるリズム信号の位相を同期させることを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  11. 請求項9のメトロノーム携帯電話において、リズム信号を通話と合成して送信し、相手方へ同時に聞かせることを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  12. リズム種類とリズム速度を設定する設定手段と、設定されたリズム種類とリズム速度の電気信号を発生する信号発生手段とを有するメトロノーム携帯電話において、携帯電話本体に有線接続または無線接続されて耳孔の近傍でリズム音を発生するリズム音発生装置を有し、リズム音発生装置は、電気信号からリズム音を再生する音再生手段を内蔵して耳孔に挿入されることなく耳の窪みに保持される頭部と、耳の窪みに保持された頭部から耳の外側まで到達して耳面上に保持されるアーム部と、アーム部の頭部と反対側に取り付けられて耳の肉厚をアーム部との間で挟み込むクリップ構造とを有し、頭部またはアーム部の耳に干渉しない位置にリズム音の操作手段を設けたことを特徴とするメトロノーム携帯電話。
  13. 電気信号からアナログ音声を再生する小型スピーカーを内蔵して耳孔に挿入されることなく耳の窪みに保持される頭部と、耳の窪みに保持された頭部から耳の外側まで到達して耳面上に保持されるアーム部と、アーム部の頭部と反対側に取り付けられて耳の肉厚をアーム部との間で挟み込むクリップ構造とを有し、アーム部の耳に干渉しない背面位置に通話開始スイッチおよび通話停止スイッチを配置したことを特徴とする携帯電話用イヤピース。
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