JP2004203788A - Solid water-in-oil type emulsified cosmetic - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a solid water-in-oil type emulsified cosmetic which has excellent packing moldability to a compact container, or the like, and stability with time and exhibits smooth spread and excellent adhesivity to the skin in application. <P>SOLUTION: The solid water-in-oil type emulsified cosmetic comprises organic titanate-treated powder, solid oil, silicone oil, a silicone-based surfactant and water. Especially, the organic titanate is isopropyl isostearoyl titanate, the silicone-based surfactant is a polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane and/or a polyoxyalkylene alkyl co-modified organopolysiloxane and the silicone oil is a volatile silicone. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機チタネート処理粉体、固形油、シリコーン油、シリコーン系界面活性剤及び水を含有する、コンパクト容器や金皿、スティック容器、中皿等の容器に充填成形してなる固形状油中水型乳化化粧料に関し、より詳細には、これら容器等への充填成形性と経時安定性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性が良好な固形状油中水型乳化化粧料を提供することに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
油中水型乳化化粧料は肌上で耐水性の化粧膜を形成させることができる有用な化粧料剤形であるが、油分量が多いため、塗布時のベタツキ感や油っぽさを感じることが欠点であった。これら欠点を改良するために、油分としてデカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油が汎用されていた。しかし、油分としてシリコーン油を用いた油中水型乳化化粧料は、経時安定性の確保が困難であった。
【０００３】
また、従来の油中水型乳化化粧料は、乳液状やクリーム状の形態が殆どであり、これら化粧料を充填する容器としては、ガラス製や樹脂製の瓶型容器又はチューブ容器が一般的であった。しかし、ガラス瓶は一般的に重いため携帯性が悪く、チューブ容器は携帯性は悪くないが、鞄の中等で他の荷物に押されてチューブが破裂し中身が漏れる心配があった。更には、乳液状やクリーム状の化粧料は、一般的には指を用いて使用するため、指が汚れてしまう欠点もあり、外出先で用いる化粧料としては好まれていなかった。
【０００４】
近年この様な市場の要求に対して、コンパクト容器や金皿、スティック容器や中皿等の容器に充填成形してなる固形状油中水型乳化化粧料が開発されている。例えば、特定のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、固形油及びシリコーン樹脂や活性剤、ワックス等で表面を被覆した疎水化処理粉体を含有することにより、清涼感に優れ、経時安定性が良好な固形状油中水型乳化化粧料を調製する技術（例えば、特許文献１参照）等がある。
【０００５】
一方、塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性が良好な化粧料を得る目的で、各種技術が検討されており、有機チタネートで処理した粉体を含有する技術（例えば、特許文献２参照）等が開示されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開平０１−０７９１０４号公報（第１頁−第１０頁）
【特許文献２】
特開平１１−３２２５４２号公報（第１頁−第９頁）
【０００７】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１記載の特定のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、固形油及びシリコーン樹脂や活性剤、ワックス等で表面を被覆した疎水化処理粉体を含有する固形状油中水型乳化化粧料は、揮発成分の蒸発を抑制することにより、ひび割れを防止することはできるが、化粧料を加熱し流動化させ容器等に充填する際に、加熱により油分及び粉体の不均一化を生じ易く、成形品表面が斑や痘痕様になる等の品質の劣化や経時安定性に問題を生じる場合があった。また、化粧料を加熱することにより、内水相中の水が蒸発しやすく、これによる品質の劣化等の問題を生じる場合があった。
【０００８】
また、特許文献２には、有機チタネートで処理した粉体を含有することにより、型に打型する固形状化粧料の成形性が良好で、付着性に優れる化粧料が記載されているが、固形状油中水型乳化化粧料への応用については、何も記載されておらず、且つ、固形状油中水型乳化化粧料に固有の課題及び効果についても何ら検討されていなかった。
【０００９】
そこで、容器等への充填成形性と経時安定性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性が良好な固形状油中水型乳化化粧料の開発が望まれていた。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
かかる事情に鑑み、本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、固形油、シリコーン油、シリコーン系界面活性剤、シリコーン油及び水を含有する固形状油中水型乳化化粧料に、有機チタネート処理粉体を含有することにより、化粧料を加熱した際に、流動性及び均一性が良好となるため充填成形性に優れ、且つ内水相中の水の蒸発を抑制するため経時安定性に優れることを見出し本発明を完成させた。
【００１１】
すなわち、本発明は、次に示す成分（ａ）〜（ｅ）；
（ａ）有機チタネート処理粉体
（ｂ）固形油
（ｃ）シリコーン系界面活性剤
（ｄ）シリコーン油
（ｅ）水
を含有することを特徴とする固形状油中水型乳化化粧料を提供するものである。また、成分（ｂ）がイソプロピルトリイソステアロイルチタネート処理粉体であることを特徴とする前記固形状油中水型乳化化粧料、成分（ｃ）がポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び／又はポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサンであることを特徴とする前記固形状油中水型乳化化粧料を提供するものである。更に、成分（ｄ）が揮発性シリコーンであることを特徴とする前記固形状油中水型乳化化粧料を提供するものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分（ａ）の有機チタネート処理粉体は、加熱溶融時の流動性及び均一性を高めるために必須の成分であり、通常化粧料に用いられる粉体を有機チタネートで処理したものである。成分（ａ）における有機チタネートは、例えば、長鎖カルボン酸型、ピロリン酸型、亜リン酸型、アミノ酸型等のアルキルチタネート等が挙げられ、炭素数８〜２４のアルキル基を有するアルキルチタネートが好ましい。
【００１３】
成分（ａ）における前記アルキルチタネートは、具体的には、長鎖カルボン酸型のアルキルチタネートとして、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等が挙げられ、ピロリン酸型アルキルチタネートとして、テトライソプロピルビス（ジオクチルホスファイト）チタネート、テトラオクチルビス（ジトリデシルホスファイト）チタネート、テトラ（２，２−ジアリルオキシメチル−１−ブチル）ビス(ジトリデシルホスファイト)等が挙げられ、亜リン酸型アルキルチタネートとして、イソプロピルトリ（ジオクチルピロホスフェート）チタネート、ビス（ジオクチルピロホスフェート）オキシアセテートチタネート、ビス（ジオクチルピロホスフェート）エチレンチタネート等が挙げられ、アミノ酸型アルキルチタネートとして、イソプロピルトリ（Ｎ−アミドエチル・アミノエチル）チタネート等が挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。本発明においては、これらアルキルチタネートの中でも、肌への付着性が良好となる、長鎖カルボン酸型のアルキルチタネートが好ましく、特にイソプロピルトリイソステアロイルチタネートが好ましい。本発明においては、これらアルキルチタネートの中でも、肌への付着性が良好となる、長鎖カルボン酸型のアルキルチタネートが好ましく、特に以下の一般式（１）に示すイソプロピルトリイソステアロイルチタネートが好ましい。
【００１４】
【化１】

【００１５】
成分（ａ）における有機チタネートで処理される粉体としては、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、合成雲母、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、Ｎ−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【００１６】
成分（ａ）における有機チタネートで粉体を処理する方法としては、通常公知の処理方法が用いられ、特に限定されるものではないが、例えば、直接粉体と混合する方法、水やエタノール、イソプロピルアルコール、ｎ−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる湿式法、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。また、成分（ａ）における有機チタネートと粉体との処理比は、質量比として、０．０１：：９９．９９〜２０：８０が好ましく、０．１：９９．９〜１０：９０がより好ましい。
【００１７】
成分（ａ）の有機チタネート処理粉体は、更に、化粧料中の他の成分との分散性改良、感触改良等の目的で、シリコーン化合物、フッ素化合物、油剤、油脂、高級アルコール、ワックス、高分子、樹脂等で処理して用いても良い。
【００１８】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料における成分（ａ）の含有量は、粉体の種類や含有目的によって異なるが、０．１〜４０質量％（以下、単に「％」と略す。）が好ましく、１〜２０％がより好ましい。成分（ａ）をこの範囲で含有すると、化粧料加熱時の流動性及び均一性がより良好となるので、経時安定性がより良好な固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００１９】
本発明に用いられる（ｂ）の固形油は、外相の油剤を固化することにより固形状を保たせるために必須の成分である。
【００２０】
成分（ｂ）の固形油としては、通常化粧品原料として許容される融点４０℃以上の油性成分であれば特に限定されず、炭化水素、ロウ、硬化油、高級脂肪酸、高級アルコール等が使用できる。具体的には、例えば固体パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、モクロウ、ゲイロウ、モンタンワックス、硬化ヒマシ油、ステアリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アルキル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【００２１】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料における成分（ｂ）の含有量は、各々単独、もしくは組み合わせて化粧料全組成の０．１〜２０％が好ましく、より好ましくは１〜１０％である。成分（ｂ）をこの範囲で含有すると、より滑らかな伸びを有しながら経時安定性に優れた固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００２２】
本発明に用いられる成分（ｃ）のシリコーン系界面活性剤は、安定な油中水型乳化化粧料を得るために必須の成分であり、親油基としてポリシロキサン鎖やアルキル基を有し、親水基としてポリオキシエチレン等のポリオキシアルキレン基等を有するものである。尚、前記親水基の位置は、ペンダント型、ブロック型、末端型等の何れでも良い。具体的には、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、成分（ｃ）は、乳化安定性の観点より、ＨＬＢが６以下であることが好ましい。
【００２３】
成分（ｃ）の一種であるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、例えば、下記一般式（２）で表される化合物等が挙げられる。
【００２４】
【化２】

【００２５】
［式中、Ｒ^１；水素原子又は炭素数１〜５の一価炭化水素基。Ｒ^２；−（ＣＨ_２）_ｌ−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_ｘ−（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）_ｙ−Ｒ^３。Ｒ^３；水素原子、低級アルキル基。ａ，ｂ；０，１，２，３から選ばれる数。但し、ａ＋ｂ＝３である。ｍ，ｎ；０又は正の整数。ｌ；正の整数。ｘ；０又は正の整数、ｙ；０又は正の整数で示され、ｘ及びｙが同時に０では無い。但し、ｎ＋ｂは１以上の整数。］
【００２６】
成分（ｃ）に用いられるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、市販品として、ＫＦ６０１５、ＫＦ６０１６、ＫＦ６０１７、ＫＦ６０２８、Ｘ−２２−４９９１（何れも、信越化学工業社製）、ＮＵＣシリコンＬ７００２（日本ユニカー社製）、ＳＨ−３７７２Ｃ、ＳＨ−３７７５Ｃ（何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）等が挙げられる。
【００２７】
また、成分（ｃ）の一種であるポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式（３）又は（４）で表される化合物等が挙げられる。
Ｒ^４ _aＲ^５ _bＲ^６ _cＳｉＯ_(4-a-b-c)/2 …（３）
［式中、Ｒ^４；同一又は異なってもよく、炭素数１〜１０のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基。Ｒ^５；−Ｃ_mＨ_2m−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_ｄ−（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）_ｅ−Ｒ^７で示される基〔式中、ｍ；１〜５の整数、ｄ、ｅは０以上の整数、且つ、ｄ＋ｅ≧１〜２００であり、Ｒ^７；水素原子若しくは炭素数１〜５の一価炭化水素基又は−（ＣＯ）−Ｒ^８で示される有機基、Ｒ^８；炭素数１〜５の一価炭化水素基〕。Ｒ^６；炭素数１０〜３０の一価炭化水素基。ａ、ｂ、ｃはそれぞれ１．０≦ａ≦２．５、０．００１≦ｂ≦１．５、０．００１≦ｃ≦１．５である。］
【００２８】
Ｒ^９ _ａＲ^１０ _ｂＲ^１１ _ｃＳｉＯ_(4-a-b-c)2 …（４）
［式中、Ｒ^９；同一又は異なってもよく、炭素数１〜１０のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基。Ｒ^１０；−Ｃ_ｍＨ_２ｍ−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_d−（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）_e−Ｒ^１２で示される基〔式中、ｍは１〜５の整数、ｄ、ｅは０以上の整数、且つ、ｄ＋ｅ≧１〜２００であり、Ｒ^１２は水素原子若しくは炭素数１〜５の一価炭化水素基又は−（ＣＯ）−Ｒ^１３で示される有機基、Ｒ^１３は炭素数１〜５の一価炭化水素基〕。Ｒ^１１；−Ｃ_ｎＨ_２ｎ−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_f−（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）_g−Ｒ^１４〔式中、ｎは１〜５の整数、ｆ、ｇは０以上の整数、且つ、ｆ＋ｇ≧０〜２００であり、Ｒ^１４は炭素数１０〜３０の一価炭化水素基〕。ａ、ｂ、ｃはそれぞれ１．０≦ａ≦２．５、０．００１≦ｂ≦１．５、０．００１≦ｃ≦１．５である。］
【００２９】
成分（ｃ）に用いられるポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサンは、市販品として、ＡＢＩＬ ＥＭ−９０、ＡＢＩＬ Ｂ９８０６（何れも、ゴールドシュミット社製）、シリコンＫＦ−６０２６（信越化学工業社製）等が挙げられる。
【００３０】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料における成分（ｃ）の含有量は、０．１〜１０％が好ましく、１〜８％がより好ましい。成分（ｃ）をこの範囲で用いると、より乳化安定性に優れる固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００３１】
尚、本発明の固形状油中水型乳化化粧料には、乳化助剤として、成分（ｃ）以外の界面活性剤を併用することも可能である。
【００３２】
本発明に用いられる成分（ｄ）のシリコーン油は、通常化粧料に用いられるものであり、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アルコール変性ポリシロキサン等の成分（ｂ）以外の変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これらの中でも、成分（ｄ）として、低分子量の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性シリコーン油を選択すると、ベタツキ感や油っぽさを感じることなく、より塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性に優れる固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００３３】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料における成分（ｄ）の含有量は、５〜５０％が好ましく、更には油相中の５０〜１００％が好ましい。成分（ｄ）をこの範囲で用いると、より塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性に優れる固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００３４】
本発明に用いられる成分（ｅ）の水は、肌に水分を与え、みずみずしい使用感及び清涼感を付与するものである。本発明の固形状油中水型乳化化粧料における成分（ｅ）の含有量は、５〜７０％が好ましく、１０〜５０％がより好ましい。成分（ｅ）をこの範囲で用いると、より経時安定性に優れる固形状油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【００３５】
本発明の油中水型乳化化粧料には、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、成分（ｂ）及び（ｄ）以外の油剤、油ゲル化剤、成分（ｃ）以外の界面活性剤、成分（ａ）以外の未処理又はレシチン処理、油脂処理、界面活性剤、処理シリコーン化合物処理、フッ素化合物処理等の粉体、水性成分、水溶性高分子、紫外線吸収剤、ベントナイト、ヘクトライト、スメクタイト等の水性ゲル化剤、アクリル変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、酸化防止剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミンＡ、Ｂ６、Ｂ１２、Ｃ、Ｅ等のビタミン類、キレート剤、ローズマリーエキス、カミツレエキス、ニンジン抽出物、センブリ抽出物、カテキン、カテキン誘導体、カンゾウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、ホップ抽出物、コラーゲン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体、トレハロース、アロエエキス等の美容成分、メントール、カンファ、ソルビトール等の清涼剤、香料等の通常化粧料に汎用される成分を含有することができる。
【００３６】
本発明に含有可能な成分（ｂ）及び（ｄ）以外の油剤としては、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、半固形又は液状の油剤であり、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、グリセリントリイソオクタネート、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ジ（コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル）等のエステル類、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形状水中油型化粧料における油剤の含有量は、乳化安定性、使用感の観点より、１〜５０％が好ましく、５〜４０％がより好ましい。
【００３７】
本発明に含有可能な油ゲル化剤としては、通常化粧品原料として許容される油ゲル化剤であれば特に限定されず、例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、ショ糖パルミチン酸エステル、澱粉パルミチン酸エステル、バクモンドウステアリン酸エステルなどの多糖脂肪酸エステル、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル、部分架橋型又は架橋型オルガノポリシロキサン、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム変性モンモリロナイト、塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウム変性モンモリロナイト等の有機変性粘土鉱物、煙霧状シリカ等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【００３８】
本発明に含有可能な成分（ｃ）以外の界面活性剤は、乳化助剤及び分散剤として作用するものであり、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。具体的には、陰イオン性界面活性剤として、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸とナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン等のアルカリ物質により形成される脂肪酸石鹸類、アシルグルタミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレン付加アルキルリン酸塩等が挙げられる。陽イオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ−アルキル−Ｎ−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、レシチン、リン脂質等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形状油中水型乳化化粧料に前記界面活性剤を含有する場合の含有量は、界面活性剤の種類、油剤の量及び質により変動するが、概ね０．０１〜２０％が好ましい。
【００３９】
本発明に含有可能な水性成分としては、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、デンプン糖等の糖類、グアーガム、スクレロチウムガム、ジェランガム、ペクチン、寒天、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形状油中水型乳化化粧料に前記水性成分を含有する場合の含有量は、概ね０．１〜３０％が好ましい。
【００４０】
本発明に含有可能な紫外線吸収剤としては、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸ナトリウム、２，２’−ジヒドロキシ−４，４’−ジメトキシベンゾフェノン、２，２’−ジヒドロキシ−４，４’−ジメトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸ナトリウム、２，４−ジヒドロキシベンゾフェノン、２，２’４，４’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、２，４，６−トリアニリノ−パラ−（カルボ−２’−エチルヘキシル−１’−オキシ）−１、３、５−トリアジン等のベンゾフェノン系、サリチル酸−２−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、ｐ−アミノ安息香酸グリセリル、ｐ−ジメチルアミノ安息香酸アミル、ｐ−ジメチルアミノ安息香酸アミル−２−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のＰＡＢＡ系、ｐ−メトキシ桂皮酸−２−エチルヘキシル、４−メトキシ桂皮酸−２−エトキシエチル等のシンナメート系、２−（２−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、４−ｔｅｒｔ−４’−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系、オキシベンゾン系、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリシンプロピオン酸−２−エチルヘキシル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【００４１】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料は、スキンケア化粧料、メーキャップ化粧料、頭髪化粧料の何れの化粧料にも応用可能であるが、本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、ファンデーション、下地料、コントロールカラー、コンシーラー、アイカラー、口紅等のメーキャップ化粧料や日焼け止め化粧料である。また、本発明の固形状油中水型乳化化粧料の形態は、スティック状、ケーキ状、球状、ペンシル状等の何れでも良い。
【００４２】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【００４３】
製造例１：有機チタネート５％処理セリサイト
イソプロピルアルコール５００ｇとイソプロピルトリイソステアロイルチタネート５０gを混合し、ヘンシェルミキサー（三井鉱山社製）中でセリサイト〔サンシンセリサイトＦＳＥ（三信鉱工業社製）〕９５０ｇと混合する。その後、減圧下、６０℃でイソプロピルアルコールを回収し、粉砕して、有機チタネート５％処理セリサイトを得た。
【００４４】
製造例２：有機チタネート３％処理タルク
イソプロピルアルコール３００ｇとイソプロピルトリイソステアロイルチタネート５０gを混合し、ヘンシェルミキサー（三井鉱山社製）中でタルク〔平均粒径５μｍ〕９７０ｇと混合する。その後、減圧下、６０℃でイソプロピルアルコールを回収し、粉砕して、有機チタネート３％処理タルクを得た。
【００４５】
製造例３：有機チタネート５％酸化チタン
前記製造例１と同様に、セリサイトの代わりに酸化チタン〔タイペークＣＲ−５０（石原産業社製）〕を用いて、有機チタネート５％処理酸化チタンを得た。
【００４６】
実施例１〜１１及び比較例１〜５：ケーキ状ファンデーション
表１〜３に示す組成のケーキ状ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「滑らかな伸び」、「肌への付着性」、「充填成形性」、「経時安定性」の各項目について以下に示す評価方法及び判定基準により評価、判定し、結果を併せて表１〜３に示した。
【００４７】
【表１】

【００４８】
【表２】

【００４９】
【表３】

【００５０】
（製法）
Ａ：成分１４〜２３を混合し８０℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａに成分１〜１３を加え、デスパーにて均一に分散する。
Ｃ：Ｂに予め７０℃に加熱した成分２４〜２８の混合物を加え、乳化後、冷却する。
Ｄ：Ｃを再び７０℃に加熱し、脱泡する。
Ｅ：Ｄを金皿に充填し、室温まで冷却し、ケーキ状ファンデーションを得た。
【００５１】
［評価方法］：「滑らかな伸び」、「肌への付着性」
上記実施例及び比較例のケーキ状ファンデーションを化粧品専門官能検査パネル３０人に使用してもらい、各ファンデーション毎に以下に示す評価基準により評点を付し、全パネルの評点の平均点を算出し、以下に示す判定基準により判定した。
（評価基準）
評価結果 ： 評 点
非常に良い ： ５点
良い ： ４点
普通 ： ３点
やや悪い ： ２点
悪い ： １点
（判定基準）
評点の平均値 ： 判 定
４．５点以上 ： ◎
３．５点以上〜４．５点未満 ： ○
２点以上〜３．５点未満 ： △
２点未満 ： ×
【００５２】
［評価方法］：「充填成形性」
上記実施例及び比較例のケーキ状ファンデーションのケーキ表面を観察し、各ファンデーション毎に以下に示す判定基準により判定した。
（判定基準）
ケーキ表面状態 ： 判 定
均一で光沢があり綺麗である ： ◎
均一で綺麗である ： ○
表面に若干色ムラがある ： △
表面に色ムラと凹凸がある ： ×
【００５３】
［評価方法］：「経時安定性」
上記実施例及び比較例のケーキ状ファンデーションを４０℃の恒温恒湿度槽に１ヶ月保存し、ケーキ表面を観察し各ファンデーション毎に以下に示す判定基準により判定した。
（判定基準）
ケーキ表面状態 ： 判 定
均一で光沢があり綺麗である ： ◎
均一で綺麗である ： ○
表面が痘痕様である ： △
表面が痘痕様で色ムラがある ： ×
【００５４】
表１〜３の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例１〜１１のケーキ状ファンデーションは、「滑らかな伸び」、「肌への付着性」、「充填成形性」、「経時安定性」の全ての項目について優れた固形状油中水型乳化化粧料であった。一方、有機チタネート処理粉体を含有しない比較例１では、充填時の加熱により化粧料が不均一になり、ケーキ表面に凹凸が発生した。また、固形油を含有しない比較例２では、固形に成形できず、シリコーン系界面活性剤を含有しない比較例３は、充填時の加熱により化粧料が不均一になり、且つ経時的に水や揮発性油の蒸発により、ケーキ表面が痘痕様になり、色ムラが発生した。更に、シリコーン油を含有しない比較例４は、伸びが悪く、肌への付着性に劣り、充填成形性も良好ではなかった。そして、水を含有しない油性固形化粧料である比較例５は、みずみずしい滑らかな伸びが得られなかった。
【００５５】
実施例１２：スティック状口紅
（成 分） （％）
１．トリメチルシロキシシリケート（注６） ５
２．ジメチルポリシロキサン １０
３．セチルイソオクタネート １０
４．スクワラン １０
５．パラフィンワックス（融点１５５°Ｆ） ９
６．セレシンワックス ５
７．シリコーン系界面活性剤（注４） ５
８．有機チタネート５％処理雲母チタン（注７） ３
９．有機チタネート３％処理赤色２０２号（注８）０．８
１０．水 残量
１１．ジグリセリン １
１２．プロピレングリコール ５
１３．パラオキシ安息香酸メチル ０．１
１４．保湿剤 １
１５．香料 ０．１
※注６：ＫＦ７３１２Ｊ（信越化学工業社製）
※注７：製造例１のセリサイトを雲母チタン（チミロンスーパーレッド：メルク社製）に代えて、同様に処理した。
※注８：製造例２のタルクを赤色２０２号に代えて、同様に処理した。
【００５６】
（製法）
Ａ：成分１〜７を混合し８０℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａに成分８〜９を加え、デスパーにて均一に分散する。
Ｃ：Ｂに予め７０℃に加熱した成分１０〜１５の混合物を加え、乳化後、冷却する。
Ｄ：Ｃを再び７０℃に加熱し、脱泡する。
Ｅ：Ｄを金型に充填し、室温まで冷却し、スティック状口紅を得た。
実施例１２のスティック状口紅は、「滑らかな伸び」、「肌への付着性」、「充填成形性」、「経時安定性」の全ての項目について優れた固形状油中水型乳化化粧料であった。
【００５７】
実施例１３：ケーキ状アイカラー
（成 分） （％）
１．マイクロクリスタリンワックス ５
２．グリセリントリオクタネート １０
３．部分架橋型オルガノポリシロキサン（注３）１０
４．デカメチルシクロペンタシロキサン １２
５．シリコーン系界面活性剤（注９） ３
６．シリコーン系界面活性剤（注１０） ３
７．製造例１のチタネート５％処理セリサイト ８
８．有機チタネート３％処理黄色酸化鉄（注１１）２
９．有機チタネート３％処理黒色酸化鉄（注１２）０．５
１０．有機チタネート３％処理赤色２０２号（注８）１．２
１１．水 残量
１２．１，３−ブチレングリコール １０
１３．保湿剤 １
１４．香料 ０．１
※注９：ＫＦ６０２８（信越化学工業社製）
※注１０：ＫＦ６０２６（信越化学工業社製）
※注１１：製造例２のタルクを黄色酸化鉄に代えて、同様に処理した。
※注１２：製造例２のタルクを黒色酸化鉄に代えて、同様に処理した。
【００５８】
（製法）
Ａ：成分１〜６を混合し８０℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａに成分７〜１０を加え、デスパーにて均一に分散する。
Ｃ：Ｂに予め７０℃に加熱した成分１１〜１４の混合物を加え、乳化後、冷却する。
Ｄ：Ｃを再び７０℃に加熱し、脱泡する。
Ｅ：Ｄを金型に充填し、室温まで冷却し、ケーキ状アイカラーを得た。
実施例１３のケーキ状アイカラーは、「滑らかな伸び」、「肌への付着性」、「充填成形性」、「経時安定性」の全ての項目について優れた固形状油中水型乳化化粧料であった。
【００５９】
実施例１４：スティック状日焼け止め料
（成 分） （％）
１．ジメチルポリシロキサン（注１３） １０
２．セチルイソオクタネート １０
３．カルナウバワックス ５
４．セレシンワックス ５
５．エチレンプロピレコポリマー（注１４） ３
６．ｐ−メトキシ桂皮酸−２−エチルヘキシル ５
７．シリコーン系界面活性剤（注４） ５
８．セスキオレイン酸ソルビタン ２
９．有機チタネート３％処理シリカ（注１５） ３
１０．有機チタネート５％処理酸化チタン（注１６）８
１１．有機チタネート５％処理酸化亜鉛（注１７） ８
１２．水 残量
１３．食塩 ０．３
１４．ジプロピレングリコール ５
１５．パラオキシ安息香酸メチル ０．１
１６．香料 ０．１
※注１３：ＫＦ９６Ａ（６ＣＳ）（信越化学工業社製）
※注１４：ＥＰＳワックス（日本ナチュラルプロダクツ社製）
※注１５：製造例１のセリサイトをシリカ（ＡＥＲＯＳＩＬ３００：日本アエロジル社製）に代えて、同様に処理した。
※注１６：製造例２のタルクを微粒子酸化チタン（平均粒径３０ｎｍ）に代えて、同様に処理した。
※注１７：製造例２のタルクを微粒子酸化亜鉛（平均粒径５０ｎｍ）に代えて、同様に処理した。
【００６０】
（製法）
Ａ：成分１〜８を混合し８０℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａに成分９〜１１を加え、デスパーにて均一に分散する。
Ｃ：Ｂに予め７０℃に加熱した成分１２〜１６の混合物を加え、乳化後、冷却する。
Ｄ：Ｃを再び７０℃に加熱し、脱泡する。
Ｅ：Ｄを金型に充填し、室温まで冷却し、スティック状日焼け止め料を得た。
実施例１４のスティック状日焼け止め料は、「滑らかな伸び」、「肌への付着性」、「充填成形性」、「経時安定性」の全ての項目について優れた固形状油中水型乳化化粧料であった。
【００６１】
【発明の効果】
本発明の固形状油中水型乳化化粧料は、容器等への充填成形性と経時安定性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性が良好である等の優れた品質を有するものであった。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a solid oil which is filled and molded into a container such as a compact container, a metal plate, a stick container, and a medium plate, containing an organic titanate-treated powder, a solid oil, a silicone oil, a silicone-based surfactant and water. More specifically, water-in-water emulsion emulsification is excellent in filling moldability and stability over time in these containers, etc., and is a solid oil-in-water emulsification with good smooth elongation and good adhesion to skin when applied. It relates to providing cosmetics.
[0002]
[Prior art]
Water-in-oil emulsified cosmetics are useful cosmetic dosage forms that can form a water-resistant cosmetic film on the skin, but due to the large amount of oil, they feel sticky and greasy when applied. That was a drawback. To improve these disadvantages, silicone oils such as decamethylcyclopentasiloxane have been widely used as oil components. However, water-in-oil type emulsified cosmetics using silicone oil as an oil component have difficulty in securing the stability over time.
[0003]
Conventional water-in-oil type emulsified cosmetics are mostly in the form of emulsion or cream, and as containers for filling these cosmetics, glass or resin bottle-shaped containers or tube containers are generally used. Met. However, glass bottles are generally heavy and thus have poor portability, and tube containers are not so portable. However, there is a concern that the tube may be ruptured by other luggage in a bag or the like, and the contents may leak. Furthermore, since a milky liquid or creamy cosmetic is generally used with a finger, there is a disadvantage that the finger is stained, and it has not been favored as a cosmetic to be used on the go.
[0004]
In recent years, in response to such market demands, solid water-in-oil type emulsified cosmetics formed by filling and forming into containers such as compact containers, metal plates, stick containers, and medium plates have been developed. For example, by containing a specific polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane, a solid oil and a hydrophobized powder whose surface is coated with a silicone resin or an activator, wax, etc., it is excellent in refreshing feeling and has good stability over time. There is a technique for preparing a solid water-in-oil type emulsified cosmetic (for example, see Patent Document 1).
[0005]
On the other hand, various techniques have been studied for the purpose of obtaining cosmetics having good smooth elongation at the time of application and good adhesion to the skin, and techniques containing powder treated with organic titanate (for example, see Patent Document 2) ) Is disclosed.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-01-079104 (pages 1 to 10)
[Patent Document 2]
JP-A-11-322542 (pages 1 to 9)
[0007]
[Problems to be solved by the present invention]
However, a solid water-in-oil emulsion cosmetic containing a specific polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane described in Patent Document 1, a solid oil, and a hydrophobized powder whose surface is coated with a silicone resin, an activator, wax, or the like. Can prevent cracking by suppressing the evaporation of volatile components, but when heating and fluidizing cosmetics and filling them into containers, etc., heating tends to cause unevenness of oil and powder. In some cases, the surface of the molded article may have spots or small marks, which may cause deterioration in quality or a problem with time stability. In addition, when the cosmetic is heated, water in the internal aqueous phase is likely to evaporate, which may cause a problem such as deterioration of quality.
[0008]
Patent Literature 2 describes a cosmetic composition that contains a powder treated with an organic titanate so that the solid cosmetic composition to be formed into a mold has good moldability and excellent adhesion. There is no description about the application to the water-in-solid type emulsified cosmetic, and no problem or effect unique to the water-in-solid type emulsified cosmetic is discussed.
[0009]
Therefore, development of a solid water-in-oil type emulsified cosmetic which has excellent filling moldability in containers and the like and stability over time, and has good smooth elongation upon application and good adhesion to skin has been desired.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In view of such circumstances, the present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, have found that a solid water-in-oil emulsified cosmetic containing solid oil, silicone oil, silicone-based surfactant, silicone oil and water. Ingredients contain organic titanate-treated powder to improve the fluidity and uniformity when heating cosmetics, so that it has excellent filling moldability and suppresses evaporation of water in the internal aqueous phase As a result, they have found that they have excellent stability over time, and have completed the present invention.
[0011]
That is, the present invention provides the following components (a) to (e);
(A) Organic titanate-treated powder
(B) Solid oil
(C) Silicone surfactant
(D) Silicone oil
(E) water
The present invention provides a solid water-in-oil type emulsified cosmetic characterized by containing: In addition, the component (b) is a powder treated with isopropyl triisostearoyl titanate, wherein the water-in-oil type emulsified cosmetic composition is solid, and the component (c) is a polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane and / or polyoxy. It is intended to provide the above-mentioned water-in-solid type emulsified cosmetic which is an alkylene alkyl co-modified organopolysiloxane. Further, the present invention provides the solid water-in-oil type emulsified cosmetic, wherein the component (d) is a volatile silicone.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The organic titanate-treated powder of the component (a) used in the present invention is an essential component in order to enhance the fluidity and uniformity at the time of heating and melting, and the powder usually used in cosmetics is treated with the organic titanate. Things. The organic titanate in the component (a) includes, for example, alkyl titanates of long chain carboxylic acid type, pyrophosphoric acid type, phosphorous acid type, amino acid type and the like, and alkyl titanates having an alkyl group having 8 to 24 carbon atoms are exemplified. preferable.
[0013]
The alkyl titanate in the component (a) is specifically, as a long-chain carboxylic acid type alkyl titanate, isopropyl triisostearoyl titanate, isopropyl trioctanoyl titanate, isopropyl dimethacryl isostearyl titanate, isopropyl isostearyl diacryl titanate , Diisostearoylethylene titanate, and the like. Examples of the pyrophosphoric acid type alkyl titanate include tetraisopropylbis (dioctylphosphite) titanate, tetraoctylbis (ditridecylphosphite) titanate, and tetra (2,2-diallyloxymethyl-1). -Butyl) bis (ditridecyl phosphite) and the like, and phosphite-type alkyl titanates such as isopropyltri (dioctyl pyrophosphate) Titanate, bis (dioctylpyrophosphate) oxyacetate titanate, bis (dioctylpyrophosphate) ethylene titanate, and the like, and amino acid-type alkyl titanates such as isopropyltri (N-amidoethylaminoethyl) titanate, and the like. Alternatively, two or more kinds can be used. In the present invention, among these alkyl titanates, a long-chain carboxylic acid type alkyl titanate having good adhesion to the skin is preferable, and isopropyl triisostearoyl titanate is particularly preferable. In the present invention, among these alkyl titanates, a long-chain carboxylic acid type alkyl titanate having good adhesion to the skin is preferable, and isopropyl triisostearoyl titanate represented by the following general formula (1) is particularly preferable.
[0014]
Embedded image

[0015]
As the powder to be treated with the organic titanate in the component (a), in general, powders used in cosmetics, such as spherical, plate-like, and needle-like particles, fume-like particles, fine particles, and pigment-grade particles There is no particular limitation on the particle structure such as diameter, porosity and non-porosity, and examples thereof include inorganic powders, glitter powders, organic powders, pigment powders, and composite powders. Specifically, titanium oxide, black titanium oxide, konjo, ultramarine, red iron oxide, yellow iron oxide, black iron oxide, zinc oxide, aluminum oxide, silica, magnesium oxide, zirconium oxide, magnesium carbonate, calcium carbonate, chromium oxide, water Inorganic powders such as chromium oxide, carbon black, aluminum silicate, magnesium silicate, aluminum magnesium silicate, mica, synthetic mica, sericite, talc, kaolin, silicon carbide, barium sulfate, bentonite, smectite, boron nitride, etc. Glittering powders such as bismuth oxychloride, titanium mica, iron oxide coated mica, iron oxide coated mica titanium, organic pigment coated mica titanium, aluminum powder, nylon powder, polymethyl methacrylate, acrylonitrile-methacrylic acid copolymer powder, PVC Organic powders such as redene-methacrylic acid copolymer powder, polyethylene powder, polystyrene powder, organopolysiloxane elastomer powder, polymethylsilsesquioxane powder, polyurethane powder, wool powder, silk powder, crystalline cellulose, and N-acyl lysine Composites of pigment powders such as organic tar pigments, organic pigment lake pigments, etc., fine titanium oxide coated mica titanium, fine zinc oxide coated mica titanium, barium sulfate coated mica titanium, titanium oxide containing silica, zinc oxide containing silica, etc. And the like. One or more of these can be used.
[0016]
As a method of treating the powder with the organic titanate in the component (a), a generally known treatment method is used, and is not particularly limited. For example, a method of directly mixing with the powder, water, ethanol, isopropyl Examples thereof include a wet method using a solvent such as alcohol, n-hexane, benzene, and toluene, a gas phase method, and a mechanochemical method. Further, the treatment ratio of the organic titanate to the powder in the component (a) is preferably 0.01 :: 99.99 to 20:80, more preferably 0.1: 99.9 to 10:90 by mass ratio. preferable.
[0017]
The organic titanate-treated powder of the component (a) may further contain a silicone compound, a fluorine compound, an oil agent, a fat or oil, a higher alcohol, a wax, or the like for the purpose of improving dispersibility with other components in the cosmetic and improving the feel. It may be used after being treated with a molecule, a resin, or the like.
[0018]
The content of the component (a) in the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention varies depending on the type and purpose of the powder, but is 0.1 to 40% by mass (hereinafter simply abbreviated to "%"). ) Is preferable, and 1 to 20% is more preferable. When the component (a) is contained in this range, the fluidity and uniformity during heating of the cosmetic become better, so that a solid water-in-oil emulsified cosmetic having better stability over time can be obtained.
[0019]
The solid oil (b) used in the present invention is an essential component for maintaining the solid state by solidifying the oil agent of the external phase.
[0020]
The solid oil of the component (b) is not particularly limited as long as it is an oily component having a melting point of 40 ° C. or higher, which is generally acceptable as a raw material for cosmetics, and hydrocarbons, waxes, hardened oils, higher fatty acids, higher alcohols and the like can be used. Specifically, for example, solid paraffin wax, ceresin wax, microcrystalline wax, ethylene propylene copolymer, polyethylene wax, Fischer-Tropsch wax, carnauba wax, candelilla wax, beeswax, mokuro, gay wax, montan wax, hydrogenated castor oil, stearin Examples thereof include acids, myristic acid, behenic acid, cetyl alcohol, stearyl alcohol, and alkyl-modified organopolysiloxanes, and one or more of these can be used.
[0021]
The content of the component (b) in the solid water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention is preferably 0.1 to 20%, more preferably 1 to 10% of the total composition of the cosmetic alone or in combination. is there. When the component (b) is contained in this range, a solid water-in-oil type emulsified cosmetic having smooth elongation and excellent stability over time can be obtained.
[0022]
The silicone-based surfactant of the component (c) used in the present invention is an essential component for obtaining a stable water-in-oil emulsion cosmetic, and has a polysiloxane chain or an alkyl group as a lipophilic group, It has a polyoxyalkylene group such as polyoxyethylene as a hydrophilic group. The position of the hydrophilic group may be any of pendant type, block type, terminal type and the like. Specific examples include polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane, polyoxyalkylenealkyl co-modified organopolysiloxane, and the like, and one or more of these can be used. Further, the component (c) preferably has an HLB of 6 or less from the viewpoint of emulsion stability.
[0023]
Examples of the polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane that is one type of the component (c) include a compound represented by the following general formula (2).
[0024]
Embedded image

[0025]
[Wherein, R¹A hydrogen atom or a monovalent hydrocarbon group having 1 to 5 carbon atoms. R²;-( CH₂)_l-O- (C₂H₄O)_x− (C₃H₆O)_y-R³. R³A hydrogen atom or a lower alkyl group; a, b: numbers selected from 0, 1, 2, 3. However, a + b = 3. m, n; 0 or a positive integer. l: positive integer. x; 0 or a positive integer, y; 0 or a positive integer, and x and y are not simultaneously 0. Here, n + b is an integer of 1 or more. ]
[0026]
The polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane used for the component (c) is commercially available as KF6015, KF6016, KF6017, KF6028, X-22-4991 (all manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.), NUC Silicon L7002 (Nihon Unicar) SH-3772C, SH-3775C (all manufactured by Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.) and the like.
[0027]
Examples of the polyoxyalkylene alkyl co-modified organopolysiloxane, which is one type of the component (c), include compounds represented by the following average composition formula (3) or (4).
R⁴ _aR⁵ _bR⁶ _cSiO_{(4-abc) / 2}  … (3)
[Wherein, R⁴An alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, a hydrogen atom, an aryl group, an aralkyl group, and a fluorine-substituted alkyl group which may be the same or different. R⁵; -C_mH_2m-O- (C₂H₄O)_d− (C₃H₆O)_e-R⁷[Wherein, m is an integer of 1 to 5, d and e are integers of 0 or more, and d + e ≧ 1 to 200;⁷A hydrogen atom or a monovalent hydrocarbon group having 1 to 5 carbon atoms, or — (CO) —R⁸An organic group represented by R⁸A monovalent hydrocarbon group having 1 to 5 carbon atoms]. R⁶A monovalent hydrocarbon group having 10 to 30 carbon atoms. a, b, and c are 1.0 ≦ a ≦ 2.5, 0.001 ≦ b ≦ 1.5, and 0.001 ≦ c ≦ 1.5, respectively. ]
[0028]
R⁹ _aR¹⁰ _bR¹¹ _cSiO_{(4-abc) 2}  … (4)
[Wherein, R⁹An alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, a hydrogen atom, an aryl group, an aralkyl group, or a fluorine-substituted alkyl group which may be the same or different; R¹⁰; -C_mH_2m-O- (C₂H₄O)_d− (C₃H₆O)_e-R¹²Wherein m is an integer of 1 to 5, d and e are integers of 0 or more, and d + e ≧ 1 to 200;¹²Is a hydrogen atom or a monovalent hydrocarbon group having 1 to 5 carbon atoms or — (CO) —R^ThirteenAn organic group represented by R^ThirteenIs a monovalent hydrocarbon group having 1 to 5 carbon atoms]. R¹¹; -C_nH_2n-O- (C₂H₄O)_f− (C₃H₆O)_g-R¹⁴[Wherein, n is an integer of 1 to 5, f and g are integers of 0 or more, and f + g ≧ 0 to 200;¹⁴Is a monovalent hydrocarbon group having 10 to 30 carbon atoms]. a, b, and c are 1.0 ≦ a ≦ 2.5, 0.001 ≦ b ≦ 1.5, and 0.001 ≦ c ≦ 1.5, respectively. ]
[0029]
The polyoxyalkylene alkyl co-modified organopolysiloxane used for the component (c) is commercially available as ABIL EM-90, ABIL B9806 (all manufactured by Goldschmidt), and Silicon KF-6026 (made by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.). And the like.
[0030]
The content of the component (c) in the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention is preferably 0.1 to 10%, more preferably 1 to 8%. When the component (c) is used in this range, a solid water-in-oil type emulsified cosmetic having more excellent emulsion stability can be obtained.
[0031]
Incidentally, the solid water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention may contain a surfactant other than the component (c) as an emulsifying aid.
[0032]
The silicone oil of the component (d) used in the present invention is usually used in cosmetics, and includes, for example, chain silicones such as dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, and decamethylcyclopentane. Modified silicones other than component (b) such as cyclic silicones such as siloxane, fluorine-modified polysiloxanes, amino-modified polysiloxanes, fatty acid-modified polysiloxanes, higher alcohol-modified polysiloxanes, and the like, and one or more of these may be used. Can be. When volatile silicone oil such as low molecular weight chain silicone, octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, etc. is selected as component (d), stickiness and oiliness are felt. In addition, it is possible to obtain a solid water-in-oil type emulsified cosmetic which is more excellent in smooth elongation upon application and adhesion to skin.
[0033]
The content of the component (d) in the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention is preferably 5 to 50%, and more preferably 50 to 100% in the oil phase. When the component (d) is used in this range, it is possible to obtain a solid water-in-oil type emulsified cosmetic that is more excellent in smooth elongation upon application and adhesion to the skin.
[0034]
The water of the component (e) used in the present invention imparts moisture to the skin, and imparts a fresh feeling of use and a refreshing feeling. The content of the component (e) in the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention is preferably from 5 to 70%, more preferably from 10 to 50%. When the component (e) is used in this range, a solid water-in-oil type emulsified cosmetic having more excellent stability over time can be obtained.
[0035]
The water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention contains, in addition to the above components, oils and oils other than the components (b) and (d) in a quantitative and qualitative range according to the purpose, without impairing the effects of the present invention. Gelling agent, surfactant other than component (c), untreated or lecithin-treated, oil / fat treated, surfactant, treated silicone compound-treated, fluorine compound-treated powder, aqueous component, water-soluble, other than component (a) Water-soluble gelling agents such as water-soluble polymers, ultraviolet absorbers, bentonite, hectorite, smectite, oil-soluble film forming agents such as acrylic-modified silicone and trimethylsiloxysilicic acid, antioxidants, preservatives such as paraoxybenzoic acid derivatives and phenoxyethanol Preparations, vitamins such as vitamins A, B6, B12, C and E, chelating agents, rosemary extract, chamomile extract, carrot extract, assembly extract, catechin For catechin derivatives, licorice extract, sorrel extract, hop extract, collagen, hyaluronic acid, hyaluronic acid derivatives, trehalose, aloe extract and other cosmetic ingredients, menthol, camphor, sorbitol, etc. It can contain commonly used components.
[0036]
Oils other than the components (b) and (d) that can be contained in the present invention are semisolid or liquid oils regardless of their origins such as animal oils, vegetable oils, and synthetic oils, and include hydrocarbons, oils and fats, and hardened oils. Oils such as oils, ester oils, fatty acids, higher alcohols, fluorinated oils, and lanolin derivatives are included. Specifically, liquid paraffin, squalane, hydrocarbons such as petrolatum, olive oil, castor oil, jojoba oil, mink oil, fats and oils such as macadamian nut oil, cetyl isooctanoate, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, Octyldodecyl myristate, glycerin triisooctanoate, diglyceryl diisostearate, diglyceryl triisostearate, pentaerythritol rosinate, neopentyl glycol dioctanoate, cholesterol fatty acid ester, di-cholesteryl N-lauroyl-L-glutamate Esters such as behenyl octyldodecyl), higher alcohols such as lauryl alcohol, oleyl alcohol and isostearyl alcohol, perfluoropolyethers and perfluorodeca , Fluorine-based oils such perfluoro octane, lanolin, lanolin acetate, lanolin fatty acid isopropyl, lanolin derivatives such as lanolin alcohols, and the like, and these can be used singly or in combination. The content of the oil agent in the solid oil-in-water type cosmetic of the present invention is preferably from 1 to 50%, more preferably from 5 to 40%, from the viewpoint of emulsification stability and feeling of use.
[0037]
The oil gelling agent that can be contained in the present invention is not particularly limited as long as it is an oil gelling agent that is generally acceptable as a cosmetic raw material. For example, metal soaps such as aluminum stearate and magnesium stearate, and sucrose palmitic acid Esters, polysaccharide fatty acid esters such as starch palmitate and bacmond ostearate, dextrin fatty acid esters such as dextrin palmitate, partially crosslinked or crosslinked organopolysiloxane, dioctadecyldimethylammonium modified montmorillonite, dihexadecyl chloride Organic-modified clay minerals such as dimethylammonium-modified montmorillonite, fumed silica, and the like, and one or more of these can be used.
[0038]
Surfactants other than the component (c) that can be contained in the present invention act as emulsifying aids and dispersants, and include anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, and non-surfactants. Examples thereof include ionic surfactants, and one or more of these can be used. Specifically, as anionic surfactants, fatty acids such as stearic acid, lauric acid, myristic acid, behenic acid, isostearic acid, and oleic acid, and fatty acids formed by alkali substances such as sodium, potassium, and triethanolamine. Examples include soaps, acyl glutamates, alkyl phosphates, polyoxyalkylene-added alkyl phosphates, and the like. Examples of the cationic surfactant include an alkylamine salt and an alkyl quaternary ammonium salt. Examples of the amphoteric surfactant include N, N-dimethyl-N-alkyl-N-carboxylmethylammonium betaine, N, N-dialkylaminoalkylenecarboxylic acid, lecithin, and phospholipid. Examples of the nonionic surfactant include glycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, polyglycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, propylene glycol fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, sorbitan fatty acid ester and its alkylene glycol adduct Sorbitol fatty acid esters and their alkylene glycol adducts, polyalkylene glycol fatty acid esters, polyoxyalkylene alkyl ethers, glycerin alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl phenyl ethers, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, lanolin alkylene glycol adducts and the like. And one or more of these can be used. The content of the surfactant in the solid water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention varies depending on the type of the surfactant, the amount and quality of the oil agent, but is generally 0.01 to 20%. preferable.
[0039]
Examples of the aqueous component that can be contained in the present invention include polyhydric alcohols such as propylene glycol, 1,3-butylene glycol and dipropylene glycol, glycerols such as glycerin, diglycerin and polyglycerin, sorbitol, maltitol and sucrose. , Saccharides such as starch sugar, guar gum, sclerotium gum, gellan gum, pectin, agar, sodium chondroitin sulfate, hyaluronic acid, gum arabic, sodium alginate, carrageenan, xanthan gum, locust bean gum, methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, carboxymethyl Water-soluble polymers and salts such as vinyl polymers, alkyl-modified carboxyvinyl polymers, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, and sodium polyacrylate Sodium, magnesium chloride, salts such as sodium lactate, aloe vera, hamamelis, cucumber, lemon, lavender, plant extracts such as rose, and the like, and these can be used singly or in combination. When the aqueous component is contained in the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention, the content is preferably about 0.1 to 30%.
[0040]
Examples of the ultraviolet absorber that can be contained in the present invention include 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfonic acid, sodium 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfonate, 2,2'-dihydroxy-4,4'-dimethoxybenzophenone, sodium 2,2'-dihydroxy-4,4'-dimethoxybenzophenone-5-sulfonate, 2,4-dihydroxybenzophenone, 2,2'4,4 Benzophenones such as' -tetrahydroxybenzophenone, 2,4,6-trianilino-para- (carbo-2'-ethylhexyl-1'-oxy) -1,3,5-triazine, 2-ethylhexyl salicylate, phenyl salicylate , Salicylic acids such as homomenthyl salicylate, PABAs such as minobenzoic acid, ethyl paraaminobenzoate, glyceryl p-aminobenzoate, amyl p-dimethylaminobenzoate, amyl-2-ethylhexyl p-dimethylaminobenzoate, ethyl paradihydroxypropyl benzoate, p-methoxy Cinnamates such as 2-ethylhexyl cinnamate and 2-ethoxyethyl 4-methoxycinnamate; 2- (2-hydroxy-5-methylphenyl) benzotriazole; 4-tert-4'-methoxydibenzoylmethane; Examples thereof include dibenzoylmethane-based, oxybenzone-based, dimethoxybenzylidene dioxoimidazolysine-2-ethylhexyl propionate, and one or more of these can be used.
[0041]
The solid water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention can be applied to any cosmetics such as skin care cosmetics, makeup cosmetics, and hair cosmetics, but cosmetics in which the effects of the present invention are remarkably exhibited. Are makeup cosmetics such as foundations, foundation materials, control colors, concealers, eye colors, lipsticks, and sunscreen cosmetics. The form of the solid water-in-oil emulsion cosmetic of the present invention may be any of stick, cake, sphere, pencil and the like.
[0042]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples. These do not limit the present invention in any way.
[0043]
Production Example 1: Sericite treated with 5% organic titanate
500 g of isopropyl alcohol and 50 g of isopropyl triisostearoyl titanate are mixed, and mixed with 950 g of sericite (San Synserite FSE (manufactured by Sanshin Mining Industries)) in a Henschel mixer (manufactured by Mitsui Mining Co., Ltd.). Thereafter, isopropyl alcohol was recovered at 60 ° C. under reduced pressure, and pulverized to obtain 5% organic titanate-treated sericite.
[0044]
Production Example 2: Organic Titanate 3% Treated Talc
300 g of isopropyl alcohol and 50 g of isopropyl triisostearoyl titanate are mixed and mixed with 970 g of talc (average particle size: 5 μm) in a Henschel mixer (manufactured by Mitsui Mining Co., Ltd.). Thereafter, isopropyl alcohol was recovered at 60 ° C. under reduced pressure, and pulverized to obtain talc treated with 3% of organic titanate.
[0045]
Production Example 3: Organic titanate 5% titanium oxide
In the same manner as in Production Example 1, 5% organic titanate-treated titanium oxide was obtained using titanium oxide [Taipeku CR-50 (manufactured by Ishihara Sangyo Co.)] instead of sericite.
[0046]
Examples 1 to 11 and Comparative Examples 1 to 5: Cake-like foundation
A cake-like foundation having the composition shown in Tables 1 to 3 was prepared by the following production method, and each item of “smooth elongation”, “adhesion to skin”, “filling moldability”, and “stability over time” was performed. Evaluations and determinations were made according to the evaluation methods and determination criteria shown below, and the results are also shown in Tables 1 to 3.
[0047]
[Table 1]

[0048]
[Table 2]

[0049]
[Table 3]

[0050]
(Production method)
A: Components 14 to 23 are mixed and heated to 80 ° C. to dissolve.
B: Components 1 to 13 were added to A, and the mixture was uniformly dispersed with a disper.
C: A mixture of components 24-28, previously heated to 70 ° C., is added to B, emulsified, and cooled.
D: Heat C again to 70 ° C. and degas.
E: D was filled in a metal dish and cooled to room temperature to obtain a cake-like foundation.
[0051]
[Evaluation method]: "Smooth elongation", "Adhesion to skin"
The cake-like foundations of the above Examples and Comparative Examples were used by 30 panelists specializing in sensory test for cosmetics, and a rating was given for each foundation according to the following evaluation criteria, and the average score of the scores of all panels was calculated. It was determined according to the following criteria.
(Evaluation criteria)
Evaluation result: Rating
Very good: 5 points
Good: 4 points
Normal: 3 points
Somewhat bad: 2 points
Bad: 1 point
(Judgment criteria)
Average score: Judgment
4.5 points or more: ◎
3.5 points or more and less than 4.5 points: ○
2 points or more to less than 3.5 points: △
Less than 2 points: ×
[0052]
[Evaluation method]: “Fillability”
The cake surfaces of the cake-like foundations of the above Examples and Comparative Examples were observed, and each foundation was determined according to the following criteria.
(Judgment criteria)
Cake surface condition: Judgment
Uniform, glossy and beautiful: ◎
Uniform and beautiful: ○
Some color unevenness on the surface: △
Color unevenness and unevenness on the surface: ×
[0053]
[Evaluation method]: "Stability over time"
The cake-like foundations of the above Examples and Comparative Examples were stored in a 40 ° C. constant temperature / humidity bath for one month, the cake surface was observed, and each foundation was judged according to the following criterion.
(Judgment criteria)
Cake surface condition: Judgment
Uniform, glossy and beautiful: ◎
Uniform and beautiful: ○
The surface is poxlike: △
The surface has small marks and color unevenness: ×
[0054]
As is clear from the results of Tables 1 to 3, the cake-like foundations of Examples 1 to 11, which are the products of the present invention, have "smooth elongation", "adhesion to skin", "fillability", All of the items of "stability over time" were excellent water-in-solid type emulsified cosmetics. On the other hand, in Comparative Example 1 which did not contain the organic titanate-treated powder, the heating at the time of filling made the cosmetic non-uniform, and irregularities occurred on the cake surface. In Comparative Example 2, which did not contain solid oil, the cosmetic could not be formed into a solid, and in Comparative Example 3, which did not contain a silicone-based surfactant, the cosmetic became non-uniform due to heating at the time of filling, and water and Due to the evaporation of the volatile oil, the cake surface became smallpox-like, and color unevenness occurred. Further, Comparative Example 4 containing no silicone oil had poor elongation, poor adhesion to the skin, and poor filling moldability. In Comparative Example 5, which is an oily solid cosmetic containing no water, fresh smooth elongation was not obtained.
[0055]
Example 12: Sticky lipstick
(Component) (%)
1. Trimethylsiloxysilicate (Note 6) 5
2. Dimethyl polysiloxane 10
3. Cetyl isooctanoate 10
4. Squalane 10
5. Paraffin wax (melting point: 155 ° F) 9
6. Ceresin wax 5
7. Silicone surfactant (Note 4) 5
8. 5% organic titanate treated mica titanium (Note 7) 3
9. Organic titanate 3% treatment Red No. 202 (Note 8) 0.8
10. Water remaining
11. Diglycerin 1
12. Propylene glycol 5
13. Methyl paraoxybenzoate 0.1
14． Moisturizer 1
15. Fragrance 0.1
* Note 6: KF7312J (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
* Note 7: The same treatment was performed in the same manner as in Production Example 1 except that the sericite was changed to mica titanium (Timilon Super Red: manufactured by Merck).
* Note 8: The same treatment was performed except that Talc of Production Example 2 was replaced with Red No. 202.
[0056]
(Production method)
A: Components 1 to 7 are mixed and heated to 80 ° C. to dissolve.
B: Components 8 to 9 are added to A, and the mixture is uniformly dispersed by a disper.
C: A mixture of components 10 to 15 previously heated to 70 ° C. is added to B, emulsified, and then cooled.
D: Heat C again to 70 ° C. and degas.
E: D was filled in a mold and cooled to room temperature to obtain a stick-like lipstick.
The stick-like lipstick of Example 12 is a solid water-in-oil type emulsified cosmetic which is excellent in all items of "smooth elongation", "adhesion to skin", "fillability", and "stability over time". Met.
[0057]
Example 13: Cake-like eye color
(Component) (%)
1. Microcrystalline wax 5
2. Glycerin trioctanoate 10
3. Partially crosslinked organopolysiloxane (Note 3) 10
4. Decamethylcyclopentasiloxane 12
5. Silicone surfactant (Note 9) 3
6. Silicone surfactant (Note 10) 3
7. Sericite treated with 5% titanate of Production Example 8
8. Organic titanate 3% treated yellow iron oxide (Note 11) 2
9. Organic titanate 3% treated black iron oxide (Note 12) 0.5
10. Organic titanate 3% treatment Red No. 202 (Note 8) 1.2
11. Water remaining
12.1,3-butylene glycol 10
13. Moisturizer 1
14． Fragrance 0.1
* Note 9: KF6028 (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
* Note 10: KF6026 (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
* Note 11: The same treatment was performed in place of talc of Production Example 2 with yellow iron oxide.
* Note 12: The same treatment was conducted in place of talc of Production Example 2 with black iron oxide.
[0058]
(Production method)
A: Components 1 to 6 are mixed and heated to 80 ° C. to dissolve.
B: Components 7 to 10 are added to A, and the mixture is uniformly dispersed with a disper.
C: A mixture of components 11 to 14 previously heated to 70 ° C. is added to B, emulsified, and then cooled.
D: Heat C again to 70 ° C. and degas.
E: D was filled in a mold and cooled to room temperature to obtain a cake-like eye color.
The cake-like eye color of Example 13 has excellent solid water-in-oil type emulsified makeup in all items of "smooth elongation", "adhesion to skin", "fillability", and "stability over time". Was a fee.
[0059]
Example 14: Sunscreen stick
(Component) (%)
1. Dimethyl polysiloxane (Note 13) 10
2. Cetyl isooctanoate 10
3. Carnauba wax 5
4. Ceresin wax 5
5. Ethylene propylene copolymer (Note 14) 3
6. p-methoxycinnamic acid-2-ethylhexyl 5
7. Silicone surfactant (Note 4) 5
8. Sorbitan sesquioleate 2
9. Organic titanate 3% treated silica (Note 15) 3
10. Organic titanium 5% treated titanium oxide (Note 16) 8
11. Organic titanate 5% treated zinc oxide (Note 17) 8
12. Water remaining
13. Salt 0.3
14． Dipropylene glycol 5
15. Methyl paraoxybenzoate 0.1
16. Fragrance 0.1
* Note 13: KF96A (6CS) (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
* Note 14: EPS wax (Nippon Natural Products Co., Ltd.)
* Note 15: Sericite of Production Example 1 was replaced with silica (AEROSIL300: manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd.) and treated in the same manner.
* Note 16: The same treatment was carried out in the same manner as in Production Example 2 except that the talc was replaced with fine-particle titanium oxide (average particle size: 30 nm).
* Note 17: The talc of Production Example 2 was treated in the same manner as above except that zinc oxide (average particle size: 50 nm) was used.
[0060]
(Production method)
A: Components 1 to 8 are mixed and heated to 80 ° C. to dissolve.
B: Components 9 to 11 were added to A, and the mixture was uniformly dispersed with a disper.
C: A mixture of components 12 to 16 previously heated to 70 ° C. is added to B, emulsified, and cooled.
D: Heat C again to 70 ° C. and degas.
E: D was filled in a mold and cooled to room temperature to obtain a stick-shaped sunscreen.
The stick-shaped sunscreen of Example 14 has excellent water-in-solid type emulsion in all items of "smooth elongation", "adhesion to skin", "filling formability" and "stability over time". It was a cosmetic.
[0061]
【The invention's effect】
The solid water-in-oil type emulsified cosmetic of the present invention has excellent filling moldability into containers and the like and excellent stability over time, and has excellent qualities such as smooth elongation upon application and good adhesion to skin. Had.

Claims (4)

次に示す成分（ａ）〜（ｅ）；
（ａ）有機チタネート処理粉体
（ｂ）固形油
（ｃ）シリコーン系界面活性剤
（ｄ）シリコーン油
（ｅ）水
を含有することを特徴とする固形状油中水型乳化化粧料。Components (a) to (e) shown below:
A water-in-solid emulsified cosmetic comprising (a) an organic titanate-treated powder, (b) a solid oil, (c) a silicone surfactant, (d) a silicone oil, and (e) water. 成分（ａ）がイソプロピルトリイソステアロイルチタネート処理粉体であることを特徴とする請求項１記載の固形状油中水型乳化化粧料。The solid water-in-oil type emulsified cosmetic according to claim 1, wherein the component (a) is a powder treated with isopropyl triisostearoyl titanate. 成分（ｃ）がポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び／又はポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項１又は２記載の固形状油中水型乳化化粧料。3. The solid water-in-oil emulsion cosmetic according to claim 1, wherein the component (c) is a polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane and / or a polyoxyalkylenealkyl co-modified organopolysiloxane. 成分（ｄ）が揮発性シリコーンであることを特徴とする請求項１〜３の何れかの項記載の固形状油中水型乳化化粧料。The solid water-in-oil type emulsified cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the component (d) is a volatile silicone.