JP2004202332A - 集塵機用フィルタと集塵機 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱作業を容易なものとし、着脱に要する労力の軽減と時間の短縮を図ることが可能な集塵機用フィルタと集塵機を提供することにある。
【解決手段】有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、 上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に取付部としての環状凹部を備えた第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部の下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部とを具備したもの。
【選択図】 図1
【解決手段】有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、 上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に取付部としての環状凹部を備えた第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部の下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部とを具備したもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は集塵機用フィルタに係り、特に、着脱作業を容易なものとして着脱に要する労力の軽減と時間の短縮を図り、且つ、着脱のために上方に広い空間を必要としないように工夫したものに関すると共に、そのような集塵機用フィルタを使用する集塵機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の集塵機は概略次のような構成になっている。まず、基台があり、この基台上には集塵室を構成する筐体が設置されている。この集塵室内には概略円筒状をなす複数個の集塵機用フィルタが収容・配置されている。又、上記集塵室の下方には吸気ダクトと排出ホッパが設けられている。又、処理対象空気を集塵室内に導入する為の吸気ファンが設置されている。
【0003】
上記構成によると、吸気ファンを駆動させることによって処理対象空気を吸気ダクトを介して集塵室内に下方から導入する。導入された空気は複数個の集塵機用フィルタ内に外側から内側に向けて流入し、その際、空気中に含まれている塵等が集塵機用フィルタ外面に捕集される。そして、浄化された空気は集塵機用フィルタ内を通って上方から外部に放出される。
【0004】
又、集塵機用フィルタの外周面に捕集された塵は集塵機用フィルタの内側に定期的に圧力空気を供給することにより下方に剥離・落下する。剥離・落下した塵等は排出ホッパを介して外部に排出されることになる。
【0005】
ところで、上記複数個の集塵機用フィルタの取付構造であるが、例えば、図8に示すようになっている。まず、集塵室を構成する筐体101があり、この筐体101内には集塵機用フィルタ取付板103が設置されている。この集塵機用フィルタ取付板103には複数個のベンチュリー管105が所定の位置に下方に向けて突出した状態で取り付けられている。上記ベンチュリー管105は、外周側管状部106と内側管状部108とから構成されていて、上記外周側管状部106に集塵機用フィルタ107が取り付けられることになる。
【0006】
上記集塵機用フィルタ107は有底円筒状をなしていて、例えば、不織布から構成されている。この集塵機用フィルタ107内には、図8(a)に示すように、リテイナ109が挿入・配置されている。このリテイナ109は鉛直方向に延長・配置された複数本の棒材111とこれら複数本の棒材111に長さ方向に所定のピッチで固定された複数個のリング部材113等から構成されている。又、図8(b)に拡大して示すように、上記複数本の棒材111の上端部にはリング状金具(実際にはリングの一部に割りが入っている)115が取り付けられている。このリング状金具115の上端部には内周側に突出した突出部117が形成されている。そして、集塵機用フィルタ107の端部は、図8(b)に示すように、内側に折り曲げられていて、上記リング状金具115を覆っている。このような構成をなすリテイナ109を集塵機用フィルタ107内に挿入・配置することにより、集塵機用フィルタ107の形状を保持するものである。
【0007】
上記集塵機用フィルタ107をベンチュリー管105の外周側管状部106に取り付ける場合には次のような手順で行う。まず、内周側にリテイナ109を予め挿入・配置された状態の集塵機用フィルタ107を把持してその先端部をベンチュリー管105の外周側管状部106に嵌め込む。そして、リング状金具115の突出部117の位置がベンチュリー管105側の外周側管状部106に形成された凹部121に嵌合するまで押し込む。後は、固定バンド123を巻回して固定すれば良い。図8はそのような固定状態を示している。このような作業を全ての集塵機用フィルタ107に対して施すものである。
【0008】
又、集塵機用フィルタ107を定期的に取り外して新規なものに交換したり再生したりすることが行われるが、その場合には、次のような手順でその取り外し作業が行われる。まず、集塵室内を概ね清掃した後集塵機用フィルタ107を1本ずつ取り外していく。すなわち、固定バンド123を取り外し、集塵機用フィルタ107を下方に引っ張って落下させる。このような作業を複数本の集塵機用フィルタ107に関して順次実施していくものである。
【0009】
又、集塵機用フィルタの取付構造として別のタイプのものがあり、それを図9に示す。図8に示した取付構造の場合には、リテイナ109を内装した集塵機用フィルタを下方から着脱するように構成されていたが、この図9に示す取付構造の場合には、集塵機用フィルタについては取付時には上方から行い取り外す場合には下方に落下させ、一方、リテイナについては上方向から着脱するように構成されているものである。
【0010】
すなわち、図9に示すように、集塵室内には集塵機用フィルタ取付板201が設置されていて、この集塵機用フィルタ取付板201には複数個の取付孔203が形成されている。そして、その取付孔203内には集塵機用フィルタ205が上方から差し込まれている。
尚、図9(b)は集塵機用フィルタ205を取付孔203内に上方から差し込もうとする様子を示している。
そして、図9(a)に示すように、その集塵機用フィルタ205の内周側にリテイナ207とベンチュリー管209を予め一体化した金具211を差し込んで固定する。
このような状態で複数個の集塵機用フィルタ205が取り付けられているものである。
【0011】
又、集塵機用フィルタ205を取り外す場合には次のような手順で行う。まず、図9(a)に示すように、金具211を上方に引き抜く。次に、集塵機用フィルタ205を下方に落下させる。このような作業を全ての集塵機用フィルタ205に関して実施するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、図8に示した従来例の場合であるが、集塵機用フィルタ107の着脱作業が面倒であって、作業に多くの労力と長い時間を要してしまうという問題があった。すなわち、上記したように、集塵機用フィルタ107を着脱する場合には、集塵機用フィルタ107を下方からベンチュリー管105の外周側管状部106の外周側に差し込んだり外したりする必要があり、且つ、固定バンド123の着脱も必要であり、これらの作業を全て手作業にて行う必要があるからである。又、集塵機用フィルタ107を外す場合であるが、この場合は、集塵室内が捕集した塵等によって汚れた状態にあり、そのような環境下で作業員が集塵室内に入って全ての作業を手作業にて行わなければならず、それによっても、作業をより困難なものにしていた。具体的には、有害な粉塵等が飛散しているために、作業員は専用の作業服を着用すると共に防塵マスクや防塵眼鏡等を装着して作業を行うが、作業終了時には粉塵等によって真っ黒になってしまうものである。
次に、図9に示した従来例の場合であるが、この場合には、集塵機用フィルタ205を下方に落下させると共に金具211を集塵機用フィルタ取付板201の上方から引き抜く構成になっているので、有害な粉塵等が飛散している集塵室内に入り込んでの煩雑な取り外し作業は必要はないが、金具211を上方から挿入したり引き抜く関係で集塵機用フィルタ取付板201の上方に広いスペースを必要とし、その結果、集塵機が大型化してしまう或いは集塵機の上方に広い空間を必要としてしまうという問題があった。
【0013】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、着脱作業を容易なものとし、着脱に要する労力の軽減と時間の短縮を図ることが可能であり、着脱のために上方に広い空間を要することがない集塵機用フィルタを提供すると共にそのような集塵機用フィルタを備えた集塵機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による集塵機用フィルタは、有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に取付部としての環状凹部を備えた第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部の下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記第1環状凸部は環状凹部を備えた第1支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されており、上記第2環状凸部は第2支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による集塵機用フィルタは、請求項1又は請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記集塵機用フィルタ本体内には該集塵機用フィルタ本体の形状を内側から保持するリテイナが収容・配置されていて、該リテイナは上記第2環状凸部の直下まで延長されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による集塵機は、集塵室内に設置され複数個の取付穴を備えた取付板と、上記取付板の取付穴に対して下方から着脱される請求項1〜請求項3の何れかに記載の集塵機用フィルタと、を具備し、上記集塵機用フィルタの上記第1環状凸部の環状凹部を上記取付穴の縁部に嵌合させるようにして集塵機用フィルタを取付板に取り付けるものであることを特徴とするものである。
【0015】
すなわち、本願発明による集塵機用フィルタは、有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に環状凹部を備えた取付部としての第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部とを具備したものである。
これを集塵室内に搬入して取付板に着脱する場合には、まず、集塵室内であって取付板の下方に横方向から集塵機用フィルタを搬入する。次いで、可撓性を備えた第1環状凸部を適宜変形させながら、取付板に形成された取付穴内に差し込んでいき、第1環状凸部の環状凹部を取付孔の縁部に嵌合させるものである。つまり、環状凹部の部分が取付孔の位置に位置し、その上下の部分によって取付板を挟み込むようにして取り付けられることになる。
その際、上記第1環状凸部に関しては環状凹部を備えた第1支持リング部材を上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成すると共に、上記第2環状凸部に関しては第2支持リング部材を上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成することが考えられる。
又、上記集塵機用フィルタ本体内には該集塵機用フィルタ本体の形状を保持するリテイナが収容・配置されていて、該リテイナの上端を上記第2環状凸部の直下まで延長されている構成が考えられる。これによって、集塵機用フィルタ本体を長さ方向の略全ての範囲で支持してその姿勢を保持することが可能になる。
又、請求項4は請求項1〜請求項3の何れかに記載された集塵機用フィルタを備えた集塵機としてクレームしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図7を参照して本発明の一実施の形態を説明する。まず、本実施の形態による集塵機用フィルタ1は、図1乃至図3に示すような構成になっている。すなわち、集塵機用フィルタ1は集塵機用フィルタ本体3を備えていて、この集塵機用フィルタ本体3は、例えば、不織布から構成されていて、有底状であって円筒形状をなしている。
【0017】
又、上記集塵機用フィルタ本体の上端は開口部5となっており、又、上端部には第1環状凸部7と第2環状凸部9が所定の間隔を存した状態で設けられている。以下、これら第1環状凸部7と第2環状凸部9の構成を説明する。
図5に示すように、集塵機用フィルタ本体3の上端部は外側に折り曲げられていて、重合した個所には第1リング部材11と第2リング部材13が介挿されている。そして、これら第1リング部材11と第2リング部材13が介挿された個所が夫々既に述べた第1環状凸部7と第2環状凸部9となっている。
【0018】
又、上記第1リング部材11は、図6に示すように、弾性ゴム製の枠体15内に金属製の薄板17を挟み込んだ構成になっていて環状凹部18を備えた形状になっている。このような形状をなす第1リング部材11を集塵機用フィルタ本体3の上端部の折曲部内に挟み込むものである。その結果、上記環状凹部18の部分が環状凹部20となるものである。一方、第2リング部材13は平板状に形成されているものである。そして、図5に示すように、第1環状凸部7と第2環状凸部9との間は環状凹部19となっている。この環状凹部19の部分は集塵機用フィルタ本体3の内側部分と折曲部分とが縫い合わされているものである。
【0019】
又、上記集塵機用フィルタ本体3内には、図3に示すように、リテイナ21が挿入・配置されている。このリテイナ21は、上端に配置されたベンチュリー管23と、このベンチュリー管23の下方に配置された骨組部25とから構成されている。上記骨組部25は複数個のリング部材27と複数本の棒部材29とから構成されている。そして、このような構成をなすリテイナ21によって集塵機用フィルタ本体3の形状を内側から保持するものである。上記リテイナ21の上端はすでに説明した第2環状凸部9の直下に位置しており、つまり、第1環状凸部7、第2環状凸部9、リテイナ21によって、集塵機用フィルタ本体3を長さ方向略全ての範囲で支持してその姿勢を保持するように構成しているものである。
【0020】
一方、上記構成をなす集塵機用フィルタ1を組み込む集塵機の構成を説明する。図7に仮想線で示すように、まず、基台31があり、この基台31上には内部を集塵室とする筐体33が設置されている。この筐体33には集塵機用フィルタ点検用扉35が設けられている。この集塵機用フィルタ点検用扉35を適宜開放することにより、集塵室内に設置されている集塵機用フィルタ1の点検や出し入れを行うものである。
【0021】
上記集塵室内には取付板37が設置されている。この取付板37には、図5に示すように、複数個の取付孔39が形成されている。これら取付孔39に既に説明した集塵機用フィルタ1が取り付けられるものである。
【0022】
図7に戻って、筐体33の上端部には吸気ファン41、41が電動機43、43を備えた状態で設置されている。又、筐体33の下部には吸気ダクト45が取り付けられている。又、筐体33の下方には排出ホッパ47が連結されていて、該排出ホッパ47の下端にはシャッター49が開閉自在な状態で取り付けられている。上記排出ホッパ47には点検用扉51が開閉自在な状態で取り付けられている。
【0023】
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、集塵機としての一般的な作用から説明する。吸気ファン41、41を駆動させることによって処理対象空気を吸気ダクト45を介して筐体33の集塵室内に下方から導入する。導入された空気は複数個の集塵機用フィルタ1内に外側から内側に向けて流入し、その際、空気中に含まれている塵等が集塵機フィルタ1の外面に捕集される。そして、浄化された空気は集塵機用フィルタ1内を通って上方から外部に放出される。
【0024】
又、集塵機用フィルタ1の外周面に捕集された塵は集塵機用フィルタ1の内側に定期的に圧力空気を供給することにより下方に剥離・落下する。剥離・落下した塵等は排出ホッパ47内に溜まり、シャッター49を介して外部に定期的に排出されることになる。
【0025】
次に、集塵機用フィルタ1の交換作業について説明する。まず、集塵機用フィルタ点検用扉35を開放する。次に、取付板37の取付孔39に取り付けられている複数本の集塵機用フィルタ1を取り外す。この作業は、図示しない棒状治具によって第2環状凸部9の個所或いはその上の環状凹部19辺り或いは第1環状凸部7の下部辺りを外側から押すことによって行われる。すなわち、該押圧作業によって第2リング部材13を含んだ第2環状凸部9が内側に撓む。
【0026】
それと共に第1リング部材11を含む第1環状凸部7も内側に撓むと共に下方に引っ張られる。それによって、第1環状凸部7の環状凹部20の部分が取付孔39の位置から外れることになり、その結果、集塵機用フィルタ1が自重によって下方に落下する。以下、同様の作業を繰り返すことにより取付板37に取り付けられている全ての集塵機用フィルタ1を取り外すものである。
尚、これらの取り外し作業時には、作業員は集塵室内に入り込む必要はない。
【0027】
次に、全ての集塵機用フィルタ1を取り外した後に、筐体33の集塵室内を清掃する。
次に、新規の集塵機用フィルタ1を取付板37の取付孔39に取り付ける。この場合には、作業員が集塵機用フィルタ1の第1環状凸部7を適宜撓ませながら取付孔39内に差し込む。そして、第1環状凸部7の環状凹部20を取付孔39の縁部に嵌合させ、環状凹部20の上下の部分によって取付板37を挟み込むようにする。それによって、集塵機用フィルタ1を取付孔39に取り付けることができるものである。このような取付作業を全ての集塵機用フィルタに関して行うものである。
【0028】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、集塵機用フィルタ1の着脱作業が簡単になり、それによって、着脱作業に要する時間の短縮と労力の軽減を図ることができる。
すなわち、集塵機用フィルタ1を取付孔39から取り外す場合には、棒状の治具によって適宜な場所を押圧するだけ落下させることができ、従来のように、捕集した塵等によって汚れた集塵室内に入り込んでの作業は不要となり、作業環境を改善することができる。又、集塵機用フィルタ1の取付に際しては、特に、部品や工具類を必要とせず、集塵機用フィルタ1の第1環状凸部7を適宜撓ませながら取付孔39内に差し込むだけで取り付けることができるからである。
このように集塵機用フィルタ1の着脱作業が容易になって作業時間が短縮化されたことにより集塵機としての稼動率を向上させることができるものである。
又、集塵機の上方に集塵機用フィルタ1の着脱の為の広い空間を確保する必要もなく、それによって、集塵機の小型化あるいは占有スペースの縮小化を図ることができる。
又、集塵機用フィルタ1の上端部の形状については第1環状凸部7と第2環状凸部9によって保持することができ、又、その下方の部分についてはリテイナ21によって保持することができるので、集塵機用フィルタ1の形状は全体として保持されるものである。
【0029】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記一実施の形態においては、第1環状凸部7における第1リング部材11を図6に示すような構造とし、第2環状凸部9における第2リング部材13を平板状のものとしたが、両方を図6に示すような構造とすることも考えられる。
その他図示した構成はあくまで一例であってそれに限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による集塵機用フィルタと集塵機によると、まず、集塵機用フィルタの着脱作業が簡単になった。すなわち、集塵機用フィルタを取付孔から取り外す場合には、棒状の治具によって第2環状凸部辺りを押圧するだけでよく、従来のように、捕集した塵等によって汚れた集塵室内に入り込んでの作業は不要となり、作業環境を改善することができるからである。又、集塵機用フィルタの取付に際して特に工具類を必要とせず、集塵機用フィルタの第1環状凸部の辺りを適宜撓ませながら押し込むだけで取り付けることができるからである。
そして、集塵機用フィルタの着脱作業が容易になったことにより着脱作業に要する時間の短縮と労力の軽減を図ることができ、それによって、集塵機としての稼動率を向上させることができるようになった。
又、集塵機の上方に集塵機用フィルタの着脱の為の広い空間を確保する必要もなく、それによって、集塵機の小型化あるいは占有スペースの縮小化を図ることができる。
又、集塵機用フィルタの上端部の形状については第1環状凸部と第2環状凸部によって保持することができ、又、その下方の部分についてはリテイナによって保持することができるので、集塵機用フィルタの形状は全体として保持されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機用フィルタの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機用フィルタの正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す図で、図3のV部を拡大して示す一部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す図で、図5のVI部を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機全体の構成を示す正面図である。
【図8】従来例を示す図で、図8(a)は集塵機用フィルタの取付構造を一部切り欠いて示す一部正面図、図8(b)は図8(a)のb部を拡大して示す図である。
【図9】従来例を示す図で、図9(a)はリテイナとベンチュリー管が一体化された金具を上方に引き抜く様子を示す一部斜視図、図9(b)は集塵機用フィルタを上方から取り付ける様子を示す一部斜視図である。
【符号の説明】
1 集塵機用フィルタ
3 集塵機用フィルタ本体
7 第1環状凸部
9 第2環状凸部
20 環状凹部
21 リテイナ
23 ベンチュリー
25 骨組
37 取付板
39 取付孔
【発明が属する技術分野】
本発明は集塵機用フィルタに係り、特に、着脱作業を容易なものとして着脱に要する労力の軽減と時間の短縮を図り、且つ、着脱のために上方に広い空間を必要としないように工夫したものに関すると共に、そのような集塵機用フィルタを使用する集塵機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の集塵機は概略次のような構成になっている。まず、基台があり、この基台上には集塵室を構成する筐体が設置されている。この集塵室内には概略円筒状をなす複数個の集塵機用フィルタが収容・配置されている。又、上記集塵室の下方には吸気ダクトと排出ホッパが設けられている。又、処理対象空気を集塵室内に導入する為の吸気ファンが設置されている。
【0003】
上記構成によると、吸気ファンを駆動させることによって処理対象空気を吸気ダクトを介して集塵室内に下方から導入する。導入された空気は複数個の集塵機用フィルタ内に外側から内側に向けて流入し、その際、空気中に含まれている塵等が集塵機用フィルタ外面に捕集される。そして、浄化された空気は集塵機用フィルタ内を通って上方から外部に放出される。
【0004】
又、集塵機用フィルタの外周面に捕集された塵は集塵機用フィルタの内側に定期的に圧力空気を供給することにより下方に剥離・落下する。剥離・落下した塵等は排出ホッパを介して外部に排出されることになる。
【0005】
ところで、上記複数個の集塵機用フィルタの取付構造であるが、例えば、図8に示すようになっている。まず、集塵室を構成する筐体101があり、この筐体101内には集塵機用フィルタ取付板103が設置されている。この集塵機用フィルタ取付板103には複数個のベンチュリー管105が所定の位置に下方に向けて突出した状態で取り付けられている。上記ベンチュリー管105は、外周側管状部106と内側管状部108とから構成されていて、上記外周側管状部106に集塵機用フィルタ107が取り付けられることになる。
【0006】
上記集塵機用フィルタ107は有底円筒状をなしていて、例えば、不織布から構成されている。この集塵機用フィルタ107内には、図8(a)に示すように、リテイナ109が挿入・配置されている。このリテイナ109は鉛直方向に延長・配置された複数本の棒材111とこれら複数本の棒材111に長さ方向に所定のピッチで固定された複数個のリング部材113等から構成されている。又、図8(b)に拡大して示すように、上記複数本の棒材111の上端部にはリング状金具(実際にはリングの一部に割りが入っている)115が取り付けられている。このリング状金具115の上端部には内周側に突出した突出部117が形成されている。そして、集塵機用フィルタ107の端部は、図8(b)に示すように、内側に折り曲げられていて、上記リング状金具115を覆っている。このような構成をなすリテイナ109を集塵機用フィルタ107内に挿入・配置することにより、集塵機用フィルタ107の形状を保持するものである。
【0007】
上記集塵機用フィルタ107をベンチュリー管105の外周側管状部106に取り付ける場合には次のような手順で行う。まず、内周側にリテイナ109を予め挿入・配置された状態の集塵機用フィルタ107を把持してその先端部をベンチュリー管105の外周側管状部106に嵌め込む。そして、リング状金具115の突出部117の位置がベンチュリー管105側の外周側管状部106に形成された凹部121に嵌合するまで押し込む。後は、固定バンド123を巻回して固定すれば良い。図8はそのような固定状態を示している。このような作業を全ての集塵機用フィルタ107に対して施すものである。
【0008】
又、集塵機用フィルタ107を定期的に取り外して新規なものに交換したり再生したりすることが行われるが、その場合には、次のような手順でその取り外し作業が行われる。まず、集塵室内を概ね清掃した後集塵機用フィルタ107を1本ずつ取り外していく。すなわち、固定バンド123を取り外し、集塵機用フィルタ107を下方に引っ張って落下させる。このような作業を複数本の集塵機用フィルタ107に関して順次実施していくものである。
【0009】
又、集塵機用フィルタの取付構造として別のタイプのものがあり、それを図9に示す。図8に示した取付構造の場合には、リテイナ109を内装した集塵機用フィルタを下方から着脱するように構成されていたが、この図9に示す取付構造の場合には、集塵機用フィルタについては取付時には上方から行い取り外す場合には下方に落下させ、一方、リテイナについては上方向から着脱するように構成されているものである。
【0010】
すなわち、図9に示すように、集塵室内には集塵機用フィルタ取付板201が設置されていて、この集塵機用フィルタ取付板201には複数個の取付孔203が形成されている。そして、その取付孔203内には集塵機用フィルタ205が上方から差し込まれている。
尚、図9(b)は集塵機用フィルタ205を取付孔203内に上方から差し込もうとする様子を示している。
そして、図9(a)に示すように、その集塵機用フィルタ205の内周側にリテイナ207とベンチュリー管209を予め一体化した金具211を差し込んで固定する。
このような状態で複数個の集塵機用フィルタ205が取り付けられているものである。
【0011】
又、集塵機用フィルタ205を取り外す場合には次のような手順で行う。まず、図9(a)に示すように、金具211を上方に引き抜く。次に、集塵機用フィルタ205を下方に落下させる。このような作業を全ての集塵機用フィルタ205に関して実施するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、図8に示した従来例の場合であるが、集塵機用フィルタ107の着脱作業が面倒であって、作業に多くの労力と長い時間を要してしまうという問題があった。すなわち、上記したように、集塵機用フィルタ107を着脱する場合には、集塵機用フィルタ107を下方からベンチュリー管105の外周側管状部106の外周側に差し込んだり外したりする必要があり、且つ、固定バンド123の着脱も必要であり、これらの作業を全て手作業にて行う必要があるからである。又、集塵機用フィルタ107を外す場合であるが、この場合は、集塵室内が捕集した塵等によって汚れた状態にあり、そのような環境下で作業員が集塵室内に入って全ての作業を手作業にて行わなければならず、それによっても、作業をより困難なものにしていた。具体的には、有害な粉塵等が飛散しているために、作業員は専用の作業服を着用すると共に防塵マスクや防塵眼鏡等を装着して作業を行うが、作業終了時には粉塵等によって真っ黒になってしまうものである。
次に、図9に示した従来例の場合であるが、この場合には、集塵機用フィルタ205を下方に落下させると共に金具211を集塵機用フィルタ取付板201の上方から引き抜く構成になっているので、有害な粉塵等が飛散している集塵室内に入り込んでの煩雑な取り外し作業は必要はないが、金具211を上方から挿入したり引き抜く関係で集塵機用フィルタ取付板201の上方に広いスペースを必要とし、その結果、集塵機が大型化してしまう或いは集塵機の上方に広い空間を必要としてしまうという問題があった。
【0013】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、着脱作業を容易なものとし、着脱に要する労力の軽減と時間の短縮を図ることが可能であり、着脱のために上方に広い空間を要することがない集塵機用フィルタを提供すると共にそのような集塵機用フィルタを備えた集塵機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による集塵機用フィルタは、有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に取付部としての環状凹部を備えた第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部の下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記第1環状凸部は環状凹部を備えた第1支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されており、上記第2環状凸部は第2支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による集塵機用フィルタは、請求項1又は請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記集塵機用フィルタ本体内には該集塵機用フィルタ本体の形状を内側から保持するリテイナが収容・配置されていて、該リテイナは上記第2環状凸部の直下まで延長されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による集塵機は、集塵室内に設置され複数個の取付穴を備えた取付板と、上記取付板の取付穴に対して下方から着脱される請求項1〜請求項3の何れかに記載の集塵機用フィルタと、を具備し、上記集塵機用フィルタの上記第1環状凸部の環状凹部を上記取付穴の縁部に嵌合させるようにして集塵機用フィルタを取付板に取り付けるものであることを特徴とするものである。
【0015】
すなわち、本願発明による集塵機用フィルタは、有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に環状凹部を備えた取付部としての第1環状凸部と、上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部とを具備したものである。
これを集塵室内に搬入して取付板に着脱する場合には、まず、集塵室内であって取付板の下方に横方向から集塵機用フィルタを搬入する。次いで、可撓性を備えた第1環状凸部を適宜変形させながら、取付板に形成された取付穴内に差し込んでいき、第1環状凸部の環状凹部を取付孔の縁部に嵌合させるものである。つまり、環状凹部の部分が取付孔の位置に位置し、その上下の部分によって取付板を挟み込むようにして取り付けられることになる。
その際、上記第1環状凸部に関しては環状凹部を備えた第1支持リング部材を上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成すると共に、上記第2環状凸部に関しては第2支持リング部材を上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成することが考えられる。
又、上記集塵機用フィルタ本体内には該集塵機用フィルタ本体の形状を保持するリテイナが収容・配置されていて、該リテイナの上端を上記第2環状凸部の直下まで延長されている構成が考えられる。これによって、集塵機用フィルタ本体を長さ方向の略全ての範囲で支持してその姿勢を保持することが可能になる。
又、請求項4は請求項1〜請求項3の何れかに記載された集塵機用フィルタを備えた集塵機としてクレームしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図7を参照して本発明の一実施の形態を説明する。まず、本実施の形態による集塵機用フィルタ1は、図1乃至図3に示すような構成になっている。すなわち、集塵機用フィルタ1は集塵機用フィルタ本体3を備えていて、この集塵機用フィルタ本体3は、例えば、不織布から構成されていて、有底状であって円筒形状をなしている。
【0017】
又、上記集塵機用フィルタ本体の上端は開口部5となっており、又、上端部には第1環状凸部7と第2環状凸部9が所定の間隔を存した状態で設けられている。以下、これら第1環状凸部7と第2環状凸部9の構成を説明する。
図5に示すように、集塵機用フィルタ本体3の上端部は外側に折り曲げられていて、重合した個所には第1リング部材11と第2リング部材13が介挿されている。そして、これら第1リング部材11と第2リング部材13が介挿された個所が夫々既に述べた第1環状凸部7と第2環状凸部9となっている。
【0018】
又、上記第1リング部材11は、図6に示すように、弾性ゴム製の枠体15内に金属製の薄板17を挟み込んだ構成になっていて環状凹部18を備えた形状になっている。このような形状をなす第1リング部材11を集塵機用フィルタ本体3の上端部の折曲部内に挟み込むものである。その結果、上記環状凹部18の部分が環状凹部20となるものである。一方、第2リング部材13は平板状に形成されているものである。そして、図5に示すように、第1環状凸部7と第2環状凸部9との間は環状凹部19となっている。この環状凹部19の部分は集塵機用フィルタ本体3の内側部分と折曲部分とが縫い合わされているものである。
【0019】
又、上記集塵機用フィルタ本体3内には、図3に示すように、リテイナ21が挿入・配置されている。このリテイナ21は、上端に配置されたベンチュリー管23と、このベンチュリー管23の下方に配置された骨組部25とから構成されている。上記骨組部25は複数個のリング部材27と複数本の棒部材29とから構成されている。そして、このような構成をなすリテイナ21によって集塵機用フィルタ本体3の形状を内側から保持するものである。上記リテイナ21の上端はすでに説明した第2環状凸部9の直下に位置しており、つまり、第1環状凸部7、第2環状凸部9、リテイナ21によって、集塵機用フィルタ本体3を長さ方向略全ての範囲で支持してその姿勢を保持するように構成しているものである。
【0020】
一方、上記構成をなす集塵機用フィルタ1を組み込む集塵機の構成を説明する。図7に仮想線で示すように、まず、基台31があり、この基台31上には内部を集塵室とする筐体33が設置されている。この筐体33には集塵機用フィルタ点検用扉35が設けられている。この集塵機用フィルタ点検用扉35を適宜開放することにより、集塵室内に設置されている集塵機用フィルタ1の点検や出し入れを行うものである。
【0021】
上記集塵室内には取付板37が設置されている。この取付板37には、図5に示すように、複数個の取付孔39が形成されている。これら取付孔39に既に説明した集塵機用フィルタ1が取り付けられるものである。
【0022】
図7に戻って、筐体33の上端部には吸気ファン41、41が電動機43、43を備えた状態で設置されている。又、筐体33の下部には吸気ダクト45が取り付けられている。又、筐体33の下方には排出ホッパ47が連結されていて、該排出ホッパ47の下端にはシャッター49が開閉自在な状態で取り付けられている。上記排出ホッパ47には点検用扉51が開閉自在な状態で取り付けられている。
【0023】
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、集塵機としての一般的な作用から説明する。吸気ファン41、41を駆動させることによって処理対象空気を吸気ダクト45を介して筐体33の集塵室内に下方から導入する。導入された空気は複数個の集塵機用フィルタ1内に外側から内側に向けて流入し、その際、空気中に含まれている塵等が集塵機フィルタ1の外面に捕集される。そして、浄化された空気は集塵機用フィルタ1内を通って上方から外部に放出される。
【0024】
又、集塵機用フィルタ1の外周面に捕集された塵は集塵機用フィルタ1の内側に定期的に圧力空気を供給することにより下方に剥離・落下する。剥離・落下した塵等は排出ホッパ47内に溜まり、シャッター49を介して外部に定期的に排出されることになる。
【0025】
次に、集塵機用フィルタ1の交換作業について説明する。まず、集塵機用フィルタ点検用扉35を開放する。次に、取付板37の取付孔39に取り付けられている複数本の集塵機用フィルタ1を取り外す。この作業は、図示しない棒状治具によって第2環状凸部9の個所或いはその上の環状凹部19辺り或いは第1環状凸部7の下部辺りを外側から押すことによって行われる。すなわち、該押圧作業によって第2リング部材13を含んだ第2環状凸部9が内側に撓む。
【0026】
それと共に第1リング部材11を含む第1環状凸部7も内側に撓むと共に下方に引っ張られる。それによって、第1環状凸部7の環状凹部20の部分が取付孔39の位置から外れることになり、その結果、集塵機用フィルタ1が自重によって下方に落下する。以下、同様の作業を繰り返すことにより取付板37に取り付けられている全ての集塵機用フィルタ1を取り外すものである。
尚、これらの取り外し作業時には、作業員は集塵室内に入り込む必要はない。
【0027】
次に、全ての集塵機用フィルタ1を取り外した後に、筐体33の集塵室内を清掃する。
次に、新規の集塵機用フィルタ1を取付板37の取付孔39に取り付ける。この場合には、作業員が集塵機用フィルタ1の第1環状凸部7を適宜撓ませながら取付孔39内に差し込む。そして、第1環状凸部7の環状凹部20を取付孔39の縁部に嵌合させ、環状凹部20の上下の部分によって取付板37を挟み込むようにする。それによって、集塵機用フィルタ1を取付孔39に取り付けることができるものである。このような取付作業を全ての集塵機用フィルタに関して行うものである。
【0028】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、集塵機用フィルタ1の着脱作業が簡単になり、それによって、着脱作業に要する時間の短縮と労力の軽減を図ることができる。
すなわち、集塵機用フィルタ1を取付孔39から取り外す場合には、棒状の治具によって適宜な場所を押圧するだけ落下させることができ、従来のように、捕集した塵等によって汚れた集塵室内に入り込んでの作業は不要となり、作業環境を改善することができる。又、集塵機用フィルタ1の取付に際しては、特に、部品や工具類を必要とせず、集塵機用フィルタ1の第1環状凸部7を適宜撓ませながら取付孔39内に差し込むだけで取り付けることができるからである。
このように集塵機用フィルタ1の着脱作業が容易になって作業時間が短縮化されたことにより集塵機としての稼動率を向上させることができるものである。
又、集塵機の上方に集塵機用フィルタ1の着脱の為の広い空間を確保する必要もなく、それによって、集塵機の小型化あるいは占有スペースの縮小化を図ることができる。
又、集塵機用フィルタ1の上端部の形状については第1環状凸部7と第2環状凸部9によって保持することができ、又、その下方の部分についてはリテイナ21によって保持することができるので、集塵機用フィルタ1の形状は全体として保持されるものである。
【0029】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記一実施の形態においては、第1環状凸部7における第1リング部材11を図6に示すような構造とし、第2環状凸部9における第2リング部材13を平板状のものとしたが、両方を図6に示すような構造とすることも考えられる。
その他図示した構成はあくまで一例であってそれに限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による集塵機用フィルタと集塵機によると、まず、集塵機用フィルタの着脱作業が簡単になった。すなわち、集塵機用フィルタを取付孔から取り外す場合には、棒状の治具によって第2環状凸部辺りを押圧するだけでよく、従来のように、捕集した塵等によって汚れた集塵室内に入り込んでの作業は不要となり、作業環境を改善することができるからである。又、集塵機用フィルタの取付に際して特に工具類を必要とせず、集塵機用フィルタの第1環状凸部の辺りを適宜撓ませながら押し込むだけで取り付けることができるからである。
そして、集塵機用フィルタの着脱作業が容易になったことにより着脱作業に要する時間の短縮と労力の軽減を図ることができ、それによって、集塵機としての稼動率を向上させることができるようになった。
又、集塵機の上方に集塵機用フィルタの着脱の為の広い空間を確保する必要もなく、それによって、集塵機の小型化あるいは占有スペースの縮小化を図ることができる。
又、集塵機用フィルタの上端部の形状については第1環状凸部と第2環状凸部によって保持することができ、又、その下方の部分についてはリテイナによって保持することができるので、集塵機用フィルタの形状は全体として保持されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機用フィルタの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機用フィルタの正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す図で、図3のV部を拡大して示す一部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す図で、図5のVI部を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す図で、集塵機全体の構成を示す正面図である。
【図8】従来例を示す図で、図8(a)は集塵機用フィルタの取付構造を一部切り欠いて示す一部正面図、図8(b)は図8(a)のb部を拡大して示す図である。
【図9】従来例を示す図で、図9(a)はリテイナとベンチュリー管が一体化された金具を上方に引き抜く様子を示す一部斜視図、図9(b)は集塵機用フィルタを上方から取り付ける様子を示す一部斜視図である。
【符号の説明】
1 集塵機用フィルタ
3 集塵機用フィルタ本体
7 第1環状凸部
9 第2環状凸部
20 環状凹部
21 リテイナ
23 ベンチュリー
25 骨組
37 取付板
39 取付孔
Claims (4)
- 有底中空状であって上端を開口部とした集塵機用フィルタ本体と、
上記集塵機用フィルタ本体の上端部に設けられ可撓性を備えると共に取付部としての環状凹部を備えた第1環状凸部と、
上記集塵機用フィルタ本体の上端部であって上記第1環状凸部の下方に設けられ可撓性を備えた第2環状凸部と、
を具備したことを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記第1環状凸部は環状凹部を備えた第1支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されており、上記第2環状凸部は第2支持リングを上記集塵機用フィルタ本体内に埋め込んで構成されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項1又は請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記集塵機用フィルタ本体内には該集塵機用フィルタ本体の形状を内側から保持するリテイナが収容・配置されていて、該リテイナは上記第2環状凸部の直下まで延長されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 集塵室内に設置され複数個の取付穴を備えた取付板と、
上記取付板の取付穴に対して下方から着脱される請求項1〜請求項3の何れかに記載の集塵機用フィルタと、を具備し、
上記集塵機用フィルタの上記第1環状凸部の環状凹部を上記取付穴の縁部に嵌合させるようにして集塵機用フィルタを取付板に取り付けるものであることを特徴とする集塵機。
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Cited By (3)
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JP2007083150A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 濾布取付け穴塞ぎ工法及び濾布取付け穴塞ぎ冶具 |
KR100918505B1 (ko) | 2007-06-29 | 2009-09-24 | 김미숙 | 필터카트리지 및 이를 구비한 집진기 |
JP2020124697A (ja) * | 2019-02-06 | 2020-08-20 | 日本スピンドル製造株式会社 | 集塵装置のフィルタの交換方法、集塵装置、及びフィルタ |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002373338A patent/JP2004202332A/ja active Pending
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