JP2004197209A - ホットワイヤcvd装置 - Google Patents

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JP2004197209A
JP2004197209A JP2002370841A JP2002370841A JP2004197209A JP 2004197209 A JP2004197209 A JP 2004197209A JP 2002370841 A JP2002370841 A JP 2002370841A JP 2002370841 A JP2002370841 A JP 2002370841A JP 2004197209 A JP2004197209 A JP 2004197209A
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Tetsuya Kawakami
哲哉 川上
Hiroshi Hayashi
弘志 林
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Abstract

【課題】基体上に形成する薄膜の膜厚ムラの改善。
【解決手段】反応室40内に平面状の触媒体44を立設し、この触媒体44に対しガスを供給するガス吹き出し体43を設け、触媒体44へ供給する原料ガスの濃度分布を調整することにより、当該触媒体44近傍の原料ガスの濃度分布を変化させ、一様なガス濃度下の状態で膜堆積の多い基体中央部と、比較的少ない基体両端部が逆の傾向になる様に意図的にガス濃度の異なる状態を作らしめ、基板近傍における反応種の濃度を一様にすることにより、簡単な触媒体構造においても均一な膜厚分布を得ることが出来るホットワイヤCVD装置。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホットワイヤCVD法によって被成膜用基体上に、たとえばアモルファスシリコン系等の薄膜を形成するホットワイヤCVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アモルファスシリコン(以下、アモルファスシリコンをa−Siと略す)系の材料を用いた電子写真感光体や太陽電池、イメージセンサ、光センサ、TFT(薄膜トランジスタ)等の製作には、主にグロー放電プラズマCVD法を用いた成膜装置が広く用いられてきた。
【0003】
この成膜装置にてa−Siからなる電子写真感光ドラムを製作するには、図14に示すようなグロー放電プラズマCVD装置1が用いられる。
【0004】
同図はグロー放電プラズマCVD装置1の概略構成図であって、2は円筒状の真空容器であり、この真空容器2の内部のほぼ中央に、アルミニウム金属材などからなる円筒状の導電性基体4を配置し、この導電性基体4上にグロー放電プラズマによりa−Si系膜を成膜する技術である。
【0005】
導電性基体4は、その内部に設けたSUSなどからなる基体支持体3により保持され、導電性基体4を接地電極とし、他方の高周波電力印加電極として、この外周面と等距離になるように囲んだSUSなどからなる円筒状の金属電極5を配置している。
【0006】
金属電極5には、成膜用の原料ガスを導入するガス導入管6が接続されており、金属電極5の内周面に設けられたガス吹き出し孔7から、導電性基体4に向けて両電極間に原料ガスが導入される。
【0007】
金属電極5の上下には、接地との絶縁のためのセラミックスなどからなる絶縁リング8、8’が設けられ、金属電極5と導電性基体4との間には、高周波電源9が接続され、ガスの導入とともに、導電性基体4と金属電極5との間にてグロー放電プラズマを発生させるように成している。
【0008】
このようなグロー放電プラズマを発生させるに当り、基体支持体3の内部には、ニクロム線やカートリッジヒーターなどからなる基体加熱部10が設けられ、導電性基体4を所望の温度に設定する。また、基体支持体3と導電性基体4は、回転用のモーター11によって、回転伝達部12を介して一体して回転させ、これによって膜厚や膜質の均一化を図っている。
【0009】
上記構成のグロー放電プラズマCVD装置1を用いてa−Si系の膜を成膜するに当たって、所定の流量やガス比に設定された原料ガスを、ガス導入管6からガス吹き出し孔7を介して両電極間に導入すると共に、真空ポンプ(図示せず)に接続された排気配管13からの排気量を調整することにより、所定のガス圧力に設定し、そして、高周波電源9により高周波電力を印加して、両電極間にグロー放電プラズマを発生させて原料ガスを分解し、所望の温度に設定した導電性基体4上にa−Si系膜を成膜する。
【0010】
しかしながら、上記のグロー放電プラズマCVD法によれば、成膜中のa−Si系膜の表面がプラズマによりダメージを受けるため、膜特性の向上や積層膜の界面特性の制御に限界があるという問題点があった。
【0011】
また、グロー放電プラズマCVD装置1毎にグロー放電プラズマ発生用の高価な高周波電源が必要となることで製造コストが大きくなっていた。さらに高周波によるグロー放電プラズマの発生に伴って、電力の一部が高周波ノイズとして成膜装置の各部や外部に漏洩し、ガス流量やガス圧力ならびに基体温度の各種制御機器に対し誤動作を引き起こすという問題点もあった。
【0012】
加えて、プラズマによる分解生成物として、a−Si系膜の成膜中に副生成物として黄色の易燃性粉体が多量に発生し、真空容器内の導電性基体4以外の部位、すなわち電極や容器の内壁、排気配管系等にも付着、堆積し、その粉体が成膜中の導電性基体4表面に飛来して、成膜欠陥の発生原因となっていた。そして、成膜毎に反応炉内の粉体洗浄作業を必要とし、その取扱いに発火などの危険が伴っていた。
【0013】
これらの課題を解消し、a−Si系膜の特性を改善することを目的として、特許文献1と特許文献2において、ホットワイヤCVD法(これは触媒CVD法もしくはCat―CVD法とも呼ばれる)と呼ばれる成膜方法並びにその装置が提案されている。
【0014】
このホットワイヤCVD装置を図15に示す装置の概略図に基づいて説明する。
【0015】
真空容器からなる反応室14内には、被成膜用の基体16が基体保持台15の上に保持設置され、基体16の上部に、適当な間隔をおいてタングステン等からなる触媒体17が配置され、その触媒体17を通過して基体16上に原料ガスを供給出来るように、ガス導入管18が配置される。19は排気のために用いる真空ポンプ、20は基体加熱手段としてのヒーターである。
【0016】
このホットワイヤCVD装置を用いてa−Si系膜を成膜するには、真空ポンプ19により真空状態に排気した反応室14内に、SiH4とH2の混合ガスなどからなる原料ガスをガス導入管18より導入し、1000〜2000℃に加熱された触媒体17を通過させて触媒反応を起こさせ、その反応により分解生成した反応種を基体16に到達させて、a−Si系膜を堆積させる。
【0017】
さらに特許文献3によれば、触媒体と被成膜用の基体との間に気体が通過可能な開口部を有する輻射断熱部材を設け、これによって触媒体からの輻射による基体の温度上昇を防止する技術が提案されている。
【0018】
以上のようなホットワイヤCVD装置に関連して、特許文献4および特許文献5には、触媒体に含まれた重金属等の不純物が膜中へ混入することを防止する技術が提案されている。
【0019】
また、特許文献6には、H2などの材料ガスが触媒体によって分解活性化され、活性種として生成される活性種生成空間と、SiH4などの原料ガスがこの活性種との化学反応によって基体上に膜堆積する成膜処理空間とを同一真空容器内で隔離する構成が記載されている。そして、このような構成にしたことで、触媒体にて使用される高融点金属、たとえばタングステン線などがSiH4と反応してシリコン化合物が生成し、このシリコン化合物によって引き起こされる触媒体の劣化を防止している。
【0020】
また、特許文献7によれば、触媒体端部の支持部をカバーで覆い、その間隙に希釈ガス、不活性ガス等を導入し、触媒体端部の温度低下部を原料ガスと隔離し、その結果、前記シリコン化合物の生成を防止する技術が提案されている。
【0021】
このようなホットワイヤCVD法によれば、成膜反応においてプラズマによるダメージがなくなることで、優れた膜特性が得られ、積層膜の界面特性も良好となり、しかも、水素を含むa−Si膜中の水素含有量を低減でき、これにより、a−Si膜の光学的バンドギャップが小さくなり、その結果、太陽電池の光電変換効率が向上し、太陽電池やイメージセンサにおける光劣化が改善され、TFTでのキャリア移動度が改善される。
【0022】
つぎに特許文献2に提案されたホットワイヤCVD装置の概略を図5と図6により説明する。
【0023】
図5はホットワイヤCVD装置21の概略を示す正面図であり、図6はその装置21の概略平面図である。
【0024】
このホットワイヤCVD装置21によれば、真空容器からなる反応室27内の中央に、ガス吹き出し体23が設けられており、ガスはガス吹き出し孔24を通って触媒体25に接触し、分解、活性化された後、被成膜用基体22に成膜される。
【0025】
各被成膜用基体22は、それぞれガス吹き出し体23、触媒体25と平行に直線状に配列された支持体26によって支持され、支持体26は車輪28を備えた台車29に一体的に設置され、基体温度制御部30や回転伝達部31は真空中で接続や切り離しができるように構成されている。
【0026】
ガス吹き出し体23の外面は、成膜中に被成膜用基体22と同様に触媒体25からの熱輻射を受けるが、一方、ガス吹き出し体23は成膜用ガスが供給されることによりガスによる冷却作用を受けることで、輻射熱を効果的に吸収・発散することができ、その結果、触媒体25とガス吹き出し体23との間に輻射遮断部材を設ける必要がなくなり、ガスの利用効率が向上する。
【0027】
また、図6に示すように、この装置21の真空容器27には、被成膜用基体22のセットや取り出しが一体的に行えるように、直線的に配列した複数個の被成膜用基体22と直交する側の容器27の側壁に、幾つかのゲートバルブ32が設けられる。そして、このゲートバルブ32を介して複数の真空容器27を連結することにより、成膜室の前後に真空排気や予備加熱を行なったり、冷却や真空リークを行なったりする予備室を設けたり、各層毎の成膜室を分離することによって各層の膜質の向上を図る、いわゆるインライン型の量産性に優れたホットワイヤCVD装置となる。
【0028】
また、原料ガスの振る舞いについては、近年の研究成果により、触媒体によって分解、活性化されたガス、すなわち反応種が、触媒体を出発点として、ほぼ均一に放射状に熱拡散され、触媒体上の1点から基体上のある点への到達密度は、その点と触媒体上の点までの距離rに対して1/r2に比例することが明らかにされてきた(非特許文献1参照)。
【0029】
【特許文献1】
特公平03−065434号公報
【特許文献2】
特許3145536号公報
【特許文献3】
特許2692326号公報
【特許文献4】
特開2000−277501号公報
【特許文献5】
特開2000−277502号公報
【特許文献6】
特開2001−345280号公報
【特許文献7】
特開2002−93723号公報
【非特許文献1】
NEDO大学連携型産業科学技術研究開発プロジェクト「CaT−CVD法による半導体デバイス製造プロセス」成果報告会・資料2001.6.4 (第16頁)
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した特許文献2のホットワイヤCVD装置21を用いて、各被成膜用基体22を成膜成形した場合、各基体間で、もしくは個々の基体において上下方向に亘って膜厚ムラが発生し、膜質ムラが生じることがわかった。
【0031】
したがって、本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり、その目的は基体表面に均一の膜厚の薄膜を形成するホットワイヤCVD装置を提供することにある。
【0032】
また、本発明の他の目的は、基体表面に対し均一な膜質にて成膜するホットワイヤCVD装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明のホットワイヤCVD装置は、反応室内に中空を有する板状のガス吹き出し体を配設し、このガス吹き出し体の両主面に対し、それぞれ対向するように平面状の触媒体を設け、これら触媒体の外側にそれぞれ被成膜用基体を配置し、さらに前記ガス吹き出し体の両主面に複数のガス吹き出し孔を形成するとともに、これらガス吹き出し孔の開口面積を、両主面の中央部より外周部に向けて大きくしていることを特徴とする。
【0034】
また、本発明の他のホットワイヤCVD装置は、前記ガス吹き出し孔の形状は円形であることを特徴とする。
【0035】
また、本発明の他のホットワイヤCVD装置は、前記被成膜用基体が円筒状であることを特徴とする。
【0036】
さらに、本発明の他のホットワイヤCVD装置は、前記被成膜用基体が平板状であることを特徴とする。
【作用】
本発明のホットワイヤCVD装置によれば、上記構成のように、ガス吹き出し体のガス吹き出し孔の開口面積を両主面の中央部より外周部に向けて大きくしたことで、その外周部におけるガス吹き出し量が増大し、触媒体の端部近傍におけるガス濃度を触媒体の中央部近傍におけるガス濃度より高い状態を作り、これによって各基体間に亘って、もしくは個々の基体において均一な膜厚分布が達成される。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るホットワイヤCVD装置を図面により詳述する。
【0038】
図1は本発明のホットワイヤCVD装置の正面概略図であり、図2はその装置の上面概略図であり、図3はその装置の被成膜基体側から見たガス吹き出し体と触媒体の側面図を示す。
【0039】
図1に示すホットワイヤCVD装置38において、真空容器からなる反応室40内の中央に、ガス吹き出し体43が設けられており、ガスはガス吹き出し孔45を通って触媒体44に接触し、分解、活性化された後、被成膜用基体42に成膜される。
【0040】
各被成膜用基体42は、それぞれガス吹き出し体43、触媒体44と平行に直線状に配列された支持体41によって支持され、各支持体41は車輪47を備えた台車46に一体的に設置され、基体温度制御部48や、回転伝達部39は真空中で接続や切り離しができるように構成されている。
【0041】
図2に示すように、この装置38の真空容器40には、被成膜用基体42のセットや取り出しが一体的に行えるように、直線的に配列した複数個の被成膜用基体42と直交する側の容器40の側壁に、幾つかのゲートバルブ46が設けられる。そして、このゲートバルブ46を介して複数の真空容器40を連結することにより、成膜室の前後に真空排気や予備加熱を行ったり、冷却や真空リークを行ったりする予備室を設けたり、各層毎の成膜室を分離することによって各層の膜質の向上を図る、いわゆるインライン型の量産性に優れたホットワイヤCVD装置となる。
【0042】
また、図1に示すホットワイヤCVD装置38において、44は図5に示す触媒体25と同一構成の触媒体であって、直線状のタングステンワイヤーを垂直に9本上下に等間隔で配置したものである。
【0043】
そして、本発明のホットワイヤCVD装置38によれば、ガス吹き出し体43において、ガス吹き出し孔45の開口面積は、中央部より外周部に向けて大きくされ、これにより、その外周部におけるガス吹き出し量が増大し、触媒体44の端部近傍におけるガス濃度を触媒体44の中央部近傍におけるガス濃度より高い状態を作ったことが特徴である。
【0044】
たとえば、図3に示すようにガス吹き出し体43のガス吹き出し孔45の開口面積を中央部において小さく、外周部において大きくすることによって、その外周部におけるガス吹き出し量が増大し、触媒体44の端部近傍におけるガス濃度を触媒体44の中央部近傍におけるガス濃度より高い状態を作り、これによって各基体間に亘って、もしくは個々の基体において均一な膜厚分布が達成される。
【0045】
また、より望ましくはガス吹き出し孔45の形状を円形にすることで、ガス吹き出し孔45から触媒体44に向けて吹き出される原料ガスを中心軸より周囲に均等に拡散させることができ、各基体間に亘って、もしくは個々の基体においてより均一な膜厚分布が達成できる。
【0046】
図3についてさらに詳述すると、反応室40内が真空に近い状態に設定されているのに対して、原料ガスが一定の流量でガス吹き出し体43に導入され、そのため、ガス吹き出し体43内の気圧が反応室40内の気圧と比べると高い気圧となり、この高気圧でもって、原料ガスがガス吹き出し体43のガス吹き出し孔45を通って触媒体44に向けて、近似的に逆正規分布の形にて吹き出され、かつ開口面積の大きいガス吹き出し孔45における流量が大きいので、ガス吹き出し孔45から触媒体44の近傍に到達する原料ガスの濃度分布はガス吹き出し孔45の開口面積の分布に依存する。
【0047】
すなわち、ガス吹き出し孔45の開口面積が大きい場所から原料ガスの流れを受け取る触媒体44の場所おいては、原料ガスの濃度は高くなり、ガス吹き出し孔45の開口面積が小さい場所から原料ガスの流れを受け取る触媒体44の場所においては、原料ガスの濃度は低い。
【0048】
本例において、ガス吹き出し体43の触媒体44に面している両側面にあるガス吹き出し孔45の開口面積を、中央部において小さく、外周部において大きくしたことで、触媒体44近傍の原料ガスの濃度分布は触媒体44近傍の中央部おいて低く、外周部において高くなり、これによって、被成膜用基体のうち、不十分な成膜になった基体を補完させることができ、その結果、各々の被成膜用基体42に亘って、もしくは個々の被成膜用基体42に対して均一の膜厚になるように、あるいは均一な膜質になるように調整することができる。その薄膜の膜厚、膜質分布の度合いはガス吹き出し孔45の開口面積の分布に応じて調整できる。
【0049】
以下に本発明のホットワイヤCVD装置の各構成をより詳細に述べる。
【0050】
図1に示すように、触媒体44の下方には図示しない電流導入端子が接続され、この端子を通して外部の電源と接続される。
【0051】
また、触媒体44の両側に、それぞれ8本の円筒状の被成膜用基体42をほぼ等間隔に立てて配列する。これら配列面は触媒体44とほぼ平行にする。
【0052】
各被成膜用基体42は、それぞれ垂直に配列した支持体41が貫入された状態にして支持され、各支持体41は車輪47を備えた台車46に一体的に設置される。
【0053】
また、各支持体41の内部には、それぞれ基体温度制御部48を設け、これによって被成膜用基体42を所要の温度に設定する。
【0054】
車輪47を備えた台車46に一体的に各支持体41を設置したことで、台車46の下部に加熱と温度の検知用接点を設置し、下部から外部機器に接続された電流を制御するための電極接点を昇降させて電気的に接続することで、基体温度制御部48はその端子部49を通して外部より制御される。もしくは、台車46および支持体41を中空構造とし、温度制御部48自体が移動の際に内部を上下(昇降)する構成にしてもよい。
【0055】
このように支持体41の内部には、触媒体44からの輻射熱を受けても成膜中の基体温度を所望の値に維持するために、温度検出手段(図示せず)と加熱手段(図示せず)を有する基体温度制御部48としては、熱電対やサーミスタ、温度調節器等を用いて支持体41の外壁の温度を検出するように取り付け、外壁を介して支持体41に保持された被成膜用基体42の温度状態をモニターしながら、温度調節器(図示せず)により加熱手段を制御して、基体温度を所望の値に維持する。
【0056】
加熱手段には、ニクロム線やシーズヒーター、カートリッジヒーター等の電気的なものや、油等の熱媒体が用いられる。そして、この基体温度制御部48により、成膜中の基体温度は、100〜500℃、好適には200〜350℃の一定温度に制御される。
【0057】
また、各支持体41には、それぞれの上方に回転用のモーターが設けられ、このモーターで回転伝達部39を介して支持体41が回転し、同時に被成膜用基体42も回転される。
【0058】
モーターおよび回転伝達部39は真空中で接続や切り離しができるような構成にしてもよい。
【0059】
このような接続機構としては、電気的な配線については電流接続端子とソレノイドの組み合わせやスリップリングとブラシの組み合わせ等が用いられ、その媒体についてはクイックカップリングとソレノイドの組み合わせ等が用いられる。
また、回転や搬送の動力の伝達については、ギヤ同士の組合せやギヤとソレノイドの組合せ等が用いられる。回転伝達部39と容器40との接点には装置内部の真空を維持しつつ基体温度制御手段を機能させる回転機構が設けられる。このような回転機構としては、回転軸を二重もしくは三重構造としてオイルシールやメカニカルシール等の真空シール手段を用い、中空にした回転軸内部に温度検出手段やヒーターの配線または加熱用の媒体の循環経路を設ける。加熱用などの媒体の循環経路と外部の制御機器との接続には、スリップリングや回転導入端子等を用いる。
【0060】
容器40は、下部に図示しない真空ポンプに接続されたガス排気配管を有し、さらに真空度をモニターする圧力計(図示せず)も接続する。
【0061】
被成膜用基体42の材質は、製品の用途に応じて、導電性または絶縁性あるいは絶縁性基体の表面に導電処理を施したものが選択される。
【0062】
導電性基体としては、たとえばアルミニウム(Al)、ステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、チタン(Ti)等の金属またはこれらの合金が挙げられる。
【0063】
絶縁性基体としては、ホウ珪酸ガラスやソーダガラス、パイレックス(R)ガラス等のガラスや、セラミックス、石英、サファイヤ等の無機絶縁物、あるいはフッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ビニロン、エポキシ、マイラー等の合成樹脂絶縁物が挙げられる。これらの絶縁性基体は、必要に応じて、成膜を行う側の表面が導電処理される。
【0064】
この導電処理は、絶縁性基体の表面にITO(インジウム・スズ・酸化物)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の導電層や、Al、Ni、金(Au)等からなる金属層を、真空蒸着法、活性反応蒸着法、イオンプレーティング法、RFスパッタリング法、DCスパッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグネトロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズマCVD法、スプレー法、塗布法、浸漬法等で形成することで行う。
【0065】
また、触媒体44の材料としては、原料ガスの少なくとも一部に触媒反応あるいは熱分解反応を起こして、その反応生成物を反応種となし、かつ触媒材料自身が、昇華や蒸発により堆積される膜中に混入しにくいものが選択される。
【0066】
このような材料には、タングステン(W)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、
モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、あるいはそれらの合金がある。
【0067】
触媒体44の構成を図12と図13に示す。
【0068】
図12によれば、(イ)、(ロ)、(ハ)の3とおりの構成で示すごとく、窓枠状(四角形枠形状)の絶縁部材67の内部に、上述した触媒体44の材料で発熱主体となるワイヤ64を張った構造である。
【0069】
(イ)に示す触媒体においては、各ワイヤ64の両端を金属製電極68と接合させ、双方の金属製電極68はそれぞれ電流導入端子62を介して外部と通電される。69はワイヤ64を金属製電極68に固定する取り付けフックである。
【0070】
(ロ)と(ハ)に示す触媒体においては、取り付けフック69でワイヤ64をジグザグ状に張っている。
【0071】
このようにワイヤ64を、もしくはフィラメント、リボン等を用いて、グリッド状、のこぎり状、固定波状にて平面に1本乃至複数本張ることで、ガスが透過する構造となる。
【0072】
あるいは、上述した触媒体44の材料で発熱主体となるように、その主体を、図13に示す触媒体である(a)〜(f)の6とおりで示すごとく、格子状や網目状、メッシュ状、ハニカム状に組合せた構造、もしくはワイヤーやフィラメント、リボン等を、格子状や網目状、メッシュ状、ハニカム状と組合せた構造にしてもよい。
【0073】
また、上記の材料で作られた薄い平板に、円形や三角形、正方形、長方形、菱形、六角形、縦長のスリット状、横長のスリット状、斜めのスリット状、またはこれらの組合せからなる種々の通気孔を多数設けた構成にしてもよい。このような構成の触媒体を図13に示す(g)〜(k)の5とおりで示す。
【0074】
その他、通気孔を設けた複数の筒状平板を、互いの通気孔が重ならず、かつ互いの筒状平板間にガスの通過する間隙を有するように、重ね合わせた構成の触媒体にしてもよい。これらの触媒体を(i)と(m)にて示す。
【0075】
以上のような構成の触媒体44によれば、真空容器40の外部から電流導入端子62を介して電力が供給され、通電によるジュール熱で500〜2200℃、好適には800〜2000℃の高温に加熱される。
【0076】
そして、基体支持体41に保持された被成膜用基体42の位置については、触媒体44からの熱輻射が発散され、そして、これが吸収されるように、効果な設計を行うとよい。
【0077】
本発明者が繰り返し行なった実験によれば、支持体41および被成膜用基体42の材質、厚さ、大きさ等によっても異なるが、熱輻射と堆積密度、膜厚の均一性などの点から、被成膜用基体42と触媒体44との間隔を10〜150mm、好適には40〜80mm、最適には50〜70mmとするとよい。
【0078】
本発明のホットワイヤCVD装置を用いてa−Si膜を成膜する場合には、そのa−Si系膜の原料ガスは、グロー放電プラズマCVD法で用いられるものと同じである。
【0079】
成膜原料ガスとしては、シリコンと水素やハロゲン元素とからなる化合物、たとえばSiH4、Si26、Si38、SiF4、SiCl4、SiCl22
が用いられる。
【0080】
希釈用ガスとしては、H2、N2、He、Ar、Ne、Xe等が用いられる。
【0081】
価電子制御ガスには、P型不純物としては元素周期律表第III族Bの元素(B、Al、Ga等)を含む化合物、たとえばB26、B(CH33、Al(CH33、Al(C253、Ga(CH33等が用いられ、N型不純物としては元素周期律表第V族Bの元素(P、As、Sb等)を含む化合物、たとえばPH3、P24、AsH3、SbH3等が用いられる。
【0082】
また、バンドギャップ調整用ガスとしては、バンドギャップを拡大する元素であるC、N、Oを含む化合物、たとえばCH4、C22、C38、N2、NH3、NO、N2O、NO2、O2、CO、CO2等や、バンドギャップを狭める元素であるGe、Snを含む化合物、たとえばGeH4、SnH4、Sn(CH33等が用いられる。
【0083】
成膜に当たっては、これらのガスを減圧弁やマスフローコントローラーなどを用いて所望の流量や混合比に調整し、真空容器40に導入して、ガス吹き出し体43から触媒体44に供給する。
【0084】
成膜時のガス圧力は、0.133〜2660Pa、好適には0.665〜1330Pa、さらに好適には1.33〜133Paに設定するとよい。ガス圧力をこのような範囲に設定することで、供給されたガスが効率的に分解され、輸送される。また、反応生成物同士の気相中での2次反応が抑制されることで、基体上に良質なa−Si系膜を形成することができる。なお、より高品質の膜を得るためには、成膜を開始するに先立って、基体がセットされた後の真空容器40内を一旦10-4Pa程度の高真空に排気し、容器内の水分や残留不純物ガスを除去しておくことが望ましい。
【0085】
【実施例】
(例1)と(例2)により被成膜用基体が平板状である場合を説明し、(例1)にて初めに比較例ホットワイヤCVD装置を示し、(例2)において、本発明のホットワイヤCVD装置を示す。また、(例3)により被成膜用基体が円筒状である本発明のホットワイヤCVD装置を説明する。
【0086】
(例1)
図5に示すホットワイヤCVD装置において、ガス吹き出し体23の吹き出し孔24から吹き出される原料ガスが触媒体25によって分解、活性化され、反応種となる。この反応種が触媒体25を出発点として、ほぼ均一に放射状に熱拡散され、触媒体25上の1点から基体22上のある点への到達密度は、その点と触媒体25上の点までの距離rに対して1/r2に比例する。そこで、基体22表面に到達するガス濃度分布を均一化させるために、すなわち、基体22に均一な膜厚の薄膜を形成するためには、触媒体25近傍の中央部におけるガス濃度を低く、外周部におけるガス濃度を高くする必要がある。
【0087】
この点を本発明者は実験により以下の通り確認した。前記装置21においては円筒基体22を用いたが、これに代えて、図8に示すように平板状基体22’(幅350mm、高さ350mm、厚さ5mmのAl板)を支持台26’にセットしたホットワイヤCVD装置21’を製作し、この装置21’を用いて下記のような実験を行った。
【0088】
この実験では直径0.5mmのタングステンワイヤーを上下に9本50mm幅で等間隔にグリッド状に設置したものを触媒体25として使用する。触媒体25を基体22’と50mmの間隙(触媒体25の表面から平板状基体22’の表面までの距離)を設けて配置して、a−Si膜を作製する。ガス吹き出し孔24は直径1mmの円形状にして25mmの等間隔でマトリックス状に全面に配置されており、シャワー状に触媒体25に一様に吹き出している。そして、ガス吹き出し体23と触媒体25の間隔(ガス吹き出し体23の表面から触媒体25の表面までの距離)を30mmに配置した。
【0089】
上記構成ホットワイヤCVD装置を用いて成膜した場合、ホットワイヤCVD装置21’を用いて成膜した場合の平板状基体22’の被成膜面における膜厚分布を測定したところ、図16と図17に示すような結果が得られた。
【0090】
図7は図8の装置21’内の被成膜基体側から見たガス吹き出し体23と触媒体25の側面図を示す。
【0091】
上記の実験結果を示す図16と図17において、直線A−B、直線C−Dはそれぞれ図7に示すガス吹き出し体23におけるA点とB点を結んだ直線、C点とD点を結んだ直線を表している。
【0092】
図16は図8の基体22’上に形成された薄膜の直線A−Bに対応する膜厚分布を示す線図であって、横軸は図7に示すA点とB点との間の各部位(位置)を示し、縦軸は最大の膜厚を1とした時のA点とB点との間の各部位(位置)における相対的な膜厚値を示している。
【0093】
図17は図8に示す基体22’において、その上に形成された薄膜の直線C−Dに対応する膜厚分布を示す線図であり、横軸は図7に示すC点とD点との間の各部位(位置)を示し、縦軸は最大の膜厚を1とした時のC点とD点との間の各部位(位置)における相対的な膜厚値を示している。
【0094】
これらの結果から明らかなように縦方向および横方向の何れも中央が凸の緩やかな山型を示しており、中央と両端部の膜厚差は20〜30%にもなっている。
【0095】
(例2)
図8に示す従来のホットワイヤCVD装置21’のガス吹き出し体23によれば、ガス吹き出し孔24は板面に亘ってほぼ均等に形成されていたが、このようなガス吹き出し体23に代えて、本例においては、図4に示すホットワイヤCVD装置38’の如く、ガス吹き出し体43の触媒体44に面している両側面にあるガス吹き出し孔45の開口面積を、中央部より外周部に向けて大きくしたものが用いられる。
【0096】
そして、このホットワイヤCVD装置38’を用いて、表1の条件にてa−Si膜を堆積させ、図16および図17と同様に膜厚分布を確認した。その結果を図9と図10に示す。
【0097】
この実施例におけるホットワイヤCVD装置38’のガス吹き出し体43、触媒体44と基体82の材質、寸法関係は以下の通りである。
【0098】
平板基体82寸法:350×350×5mm
基体82材質:Al板
触媒体44の寸法と材質:径0.5mmのタングステンワイヤーを上下に9本50mm幅で等間隔に設置したものであって、これらのワイヤを組み合わせたことで、460×460mmのサイズになる。
【0099】
触媒体44と基体82との距離:50mm
触媒体44とガス吹き出し体43との距離:30mm
各ガス吹き出し孔の径:中央部の200×200mmの領域において0.7mm、それ以外の領域において1mm。
【0100】
各ガス吹き出し孔間の間隔ピッチ:25mm
ガス吹き出し体43の触媒体44に面している側面の高さa:460mm
【0101】
【表1】
Figure 2004197209
【0102】
図9と図10の結果から明らかな様に、従来基体範囲において20〜30%あった膜厚ムラが約10%以内に改善され、良好な結果が得られた。
【0103】
(例3)
本発明者は図1に示すホットワイヤCVD装置38において、図11に示す様な積層構造のa−Si感光ドラムを作製した。図11において、34はAl基体、35、36、37はそれぞれ電荷注入阻止層、光導電層、表面保護層である。
【0104】
成膜条件は、表2の条件にて行った。
【0105】
【表2】
Figure 2004197209
【0106】
この実施例におけるガス吹き出し体43、触媒体44と基体42の材質、寸法関係は以下に示す。
【0107】
基体42寸法:254×φ30mm
基体42材質:Al板
触媒体44の寸法と材質:径0.5mmのタングステンワイヤーを上下に9本50mm幅で等間隔に設置したものであって、これらのワイヤを組み合わせたことで、460×460mmのサイズになる。
【0108】
触媒体44と基体42との距離:50mm
触媒体44とガス吹き出し体43との距離:30mm
各ガス吹き出し孔の径:中央部の200×200mmの領域において0.7mm、それ以外の領域において1mm。
【0109】
各ガス吹き出し孔間の間隔ピッチ:25mm
ガス吹き出し体43の触媒体44に面している側面の高さa:460mm
このようにして得られた16本のa−Si感光ドラムの膜厚分布を表3に示す。同表は、最大膜厚に対する比率(%)を表しており、また表3における左列ドラム1〜ドラム8と右列ドラム1〜ドラム8は図2に示すホットワイヤCVD装置内のそれぞれの左側と右側のドラム1〜ドラム8を表している。また、ドラム上部、中央、下部はそれぞれドラム上端から30mmの位置、ドラム中央の位置、ドラム下端から30mmの位置を表している。
【0110】
【表3】
Figure 2004197209
【0111】
上記表3から明らかなように、全てのドラム膜厚のバラツキが10%以下で非常に良好な結果となった。
【0112】
次にこれらのドラムの帯電特性を、+6kVの電圧を印加したコロナ帯電器を用いて測定し、光感度特性をセンター波長680nm、半値幅2nmに分光された単色光にて250Vからの半減露光量、残留電位にて評価を行い、また、京セラ製電子写真プリンタFS−1550にてかぶりと解像度の評価を行ったところ表4の結果が得られた。
【0113】
【表4】
Figure 2004197209
【0114】
同表から明らかなように、帯電性ムラ、残留電位が小さく高感度の良好な特性が得られ、また、画像評価においても地かぶりのない、解像度に優れた高品質のa−Siドラムが得られた。
【0115】
かくして本発明のホットワイヤCVD装置38によれば、触媒体44の近傍のガス濃度を中央部で薄く、その外周部で濃くするために、ガス吹き出し体43のガス吹き出し孔45の開口面積を中央部で小さく、外周部で大きい構造にすることにより外周と中央での膜厚ムラの小さい良好なa−Si感光ドラムを量産できた。
【0116】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改良等はなんら差し支えない。
【0117】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明のホットワイヤCVD装置によれば、触媒体近傍の原料ガスの濃度分布を調整することにより、当該触媒体近傍の原料ガスの濃度分布を変化させ、触媒体近傍に一様なガス濃度分布下の状態で膜堆積の多い基体中央部と、比較的少ない基体両端部が逆の傾向になる様に意図的にガス濃度の異なる状態を作らしめ、基板近傍における反応種の濃度を一様にすることにより、結果的に基体上で均一な膜厚分布を達成することができた。
【0118】
この方法によると非常に簡単な触媒体構造でも均一な膜厚分布が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラム基体を使用したホットワイヤCVD装置の正面概略図である。
【図2】本発明に係るドラム基体を使用したホットワイヤCVD装置の上面概略図である。
【図3】本発明に係るホットワイヤCVD装置の被成膜基体側から見たガス吹き出し体と触媒体の側面図である。
【図4】本発明に係る平板基体を使用したホットワイヤCVD装置の正面概略図である。
【図5】従来技術に係るドラム基体を使用したホットワイヤCVD装置の平面概略図である。
【図6】従来技術に係るドラム基体を使用したホットワイヤCVD装置の上面概略図である。
【図7】従来技術に係るホットワイヤCVD装置の被成膜基体側から見たガス吹き出し体と触媒体の側面図である。
【図8】従来技術に係る平板基体を使用したホットワイヤCVD装置の正面概略図である。
【図9】本発明に係る平板基体を使用したホットワイヤCVD装置によって形成された薄膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図10】本発明に係る平板基体を使用したホットワイヤCVD装置によって形成された薄膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図11】本発明に係るホットワイヤCVD装置によって形成された電子写真感光体の層構成を示す断面図である。
【図12】(イ)〜(ハ)は本発明に係る触媒体の要部正面図である。
【図13】(a)〜(m)は本発明に係る触媒体の要部正面図である。
【図14】従来のグロー放電プラズマCVD装置の正面概略図である。
【図15】従来のホットワイヤCVD装置の正面概略図である。
【図16】従来のホットワイヤCVD装置による膜厚分布を示すグラフである。
【図17】従来のホットワイヤCVD装置による膜厚分布を示すグラフである。
【符号の説明】
11・・・モーター
14、27、40・・・反応室
16、22、42・・・被成膜用基体
17、25、44・・・触媒体
21、38・・・ホットワイヤCVD装置
24、45・・・ガス吹き出し体
26、41・・・支持体
30、48・・・基体温度制御部
44・・・ワイヤ

Claims (4)

  1. 反応室内に中空を有する板状のガス吹き出し体を配設し、このガス吹き出し体の両主面に対し、それぞれ対向するように平面状の触媒体を設け、これら触媒体の外側にそれぞれ被成膜用基体を配置し、さらに前記ガス吹き出し体の両主面に複数のガス吹き出し孔を形成するとともに、これらガス吹き出し孔の開口面積を、両主面の中央部より外周部に向けて大きくしてなるホットワイヤCVD装置。
  2. 前記ガス吹き出し孔の形状は円形であることを特徴とする請求項1記載のホットワイヤCVD装置。
  3. 前記被成膜用基体が円筒状であることを特徴とする請求項1記載のホットワイヤCVD装置。
  4. 前記被成膜用基体が平板状であることを特徴とする請求項1記載のホットワイヤCVD装置。
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