JP2004194410A - 電源装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑制しつつセルグループ間の充電残存容量のばらつきを解消することが可能な電源装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】車両用電源装置1は、リチウム電池からなる単位セルを複数個直列に接続してなる第一のセルグループ2と、その第一のセルグループに直列に接続された第二のセルグループ3と、第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3へ充電電力を供給する発電機10とを備え、電気負荷L1,L2へ電源電力を供給するように構成され、第二の電流センサ5が第一のセルグループ2及び第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出し、コントローラ8は電流差Iを用いてDC−DCコンバータ9を制御することにより第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3の充電残存容量のばらつきを解消する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に搭載される電源装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用電源においては、駆動電圧の異なる複数の電気負荷を駆動するために複数の電源電圧を供給することが必要とされる場合がある。例えば、このような用途における従来技術として、2個のセルグループを直列に接続してその全体から24[V]を、両セルグループの連結点から12[V]をそれぞれ出力し、DC−DCコンバータを用いてセルグループ間でエネルギーの移動を行うことによって、両セルグループにおける充電残存容量のばらつきを解消するように構成された電源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
さらに、充電残存容量のばらつきを精度良く解消するためには、各セルグループの充電残存容量を高精度に検出する必要がある。そこで、従来、各セルグループの電圧及び電流を検出し、これらの検出値に基づいて充電残存容量を演算により高精度に求める方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
ここで、従来技術における複数電源電圧を供給する車両用電源装置の構成例について、図5を参照しつつ説明する。従来技術における車両用電源装置101において、リチウム電池からなる単位セルを複数個直列に接続してなる第一のセルグループ102と第二のセルグループ103とは直列に接続されている。電気負荷L1へはジャンクションP1から、電気負荷L2へはジャンクションP2からそれぞれ電力が供給される。ここで、ジャンクションP1の電位はジャンクションP2の電位よりも高く、電気負荷L1と電気負荷L2とは異なる電圧で駆動されている(例えば、42[V]と14[V])。第一の電流センサ104は、第一のセルグループ102を流れる電流Iを検出し、コントローラ108へその電流値Iに応じた信号を伝達する。同様に、第二の電流センサ105は、第二のセルグループ103を流れる電流Iを検出し、コントローラ110へその電流値Iに応じた信号を伝達する。さらに、第一の電圧検出器106は、第一のセルグループ102の端子間電圧Vを検出し、同様に、第二の電圧検出器107は、第二のセルグループ103の端子間電圧Vを検出する。
【0005】
コントローラ108では、第一のセルグループ102の電流Iと電圧Vとから第一のセルグループ102の充電残存容量SOCを演算する。同様に、第二のセルグループ103の電流Iと電圧Vとから第二のセルグループ103の充電残存容量SOCを演算する。さらに、充電残存容量SOCとSOCとが略等しくなるように、DC−DCコンバータ109の出力電流を制御する。すなわち、DC−DCコンバータ109は、コントローラ108からの出力電流の指令値Ioutに応じて、第一のセルグループ102の電圧を、第二のセルグループ103の電圧へ電圧変換し、第一のセルグループ102のエネルギーを第二のセルグループ103へ移動することによって第二のセルグループ103を充電する。また、発電機110は、図示しない車両エンジンによって駆動されて交流電力を発生し、その交流電力をインバータ111で直流に変換して第一のセルグループ102及び第二のセルグループ103を充電する。
【0006】
【特許文献1】
特公平1−35582号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−137062号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す従来技術の車両用電源装置101においては、第一のセルグループ102の電流を検出する第一の電流センサ104と第二のセルグループ103の電流を検出する第二の電流センサ105とは、各々のセルグループ102,103の最大電流を測定可能な測定レンジを持つ必要があるため、例えば、両セルグループ102,103の最大電流が共に150[A]である場合には、電流センサ104,105は、共に測定レンジが150[A]以上のものを使用する必要があった。このため、測定レンジが大きい高価な電流センサをセルグループの個数分用いなければならず、電源装置全体のコストが高くなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、コストを抑制しつつセルグループ間の充電残存容量のばらつきを解消することが可能な電源装置及びその制御方法を提供することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の電源装置は、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第一のセルグループと、その第一のセルグループに直列又は並列に接続され、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第二のセルグループと、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループへ充電電力を供給する充電電源とを備え、少なくとも一つの電気負荷へ電源電力を供給するように構成された電源装置において、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出する電流差検出手段と、前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御する充放電電流制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
従って、電流差検出手段は、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出し、充放電電流制御手段は、前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御するので、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で充電残存容量の不均衡が生じることを確実に防止することができる。また、電流差検出手段としては、電流差を検出可能な測定レンジであればよいため、測定レンジが小さく安価な電流センサを用いることが可能であり、電源装置の低コスト化を図ることができる。
【0012】
また、請求項2に記載の電源装置は、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとが直列に接続されていることを特徴とする。
【0013】
従って、直列接続された複数のセルグループ間に生じる充電残存容量の不均衡を確実に是正することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の電源装置は、前記第一のセルグループを流れる電流Iを検出する電流検出手段を備え、前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iと前記第一のセルグループ電流Iとを用いて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする。
【0015】
従って、電流検出手段は、前記第一のセルグループを流れる電流Iを検出し、前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iと前記第一のセルグループ電流Iとを用いて算出される各セルグループの電流絶対値に基づいて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を高精度に制御することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の電源装置は、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間でエネルギーの移動を行うエネルギー移動手段を備え、前記充放電電流制御手段は、前記第一のセルグループの充電残存容量SOCを演算する第一の残存容量演算手段と、前記第二のセルグループの充電残存容量SOCを演算する第二の残存容量演算手段とを有し、前記充電残存容量SOCと前記充電残存容量SOCとが略等しくなるように、前記エネルギー移動手段によるエネルギー移動を制御することを特徴とする。
【0017】
従って、前記充放電電流制御手段は、第一の残存容量演算手段によって前記第一のセルグループの充電残存容量SOCを演算すると共に、第二の残存容量演算手段によって前記第二のセルグループの充電残存容量SOCを演算し、前記充電残存容量SOCと前記充電残存容量SOCとが略等しくなるように、前記エネルギー移動手段によるエネルギー移動を制御し、エネルギー移動手段は、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間でエネルギーの移動を行う。よって、各セルグループについてそれぞれ演算された充電残存容量に基づいて、より高精度に両セルグループの充放電電流を制御することができる。
【0018】
また、請求項5に記載の電源装置は、前記第一のセルグループの端子間電圧Vを検出する第一の電圧検出手段と、前記第二のセルグループの端子間電圧Vを検出する第二の電圧検出手段と、を備え、前記第一の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算し、前記第二の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iから前記電流差Iを減ずることによって得られる第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする。
【0019】
従って、第一の電圧検出手段は、前記第一のセルグループの端子間電圧Vを検出し、第二の電圧検出手段は、前記第二のセルグループの端子間電圧Vを検出し、前記第一の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを高精度に演算することができ、前記第二の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iから前記電流差Iを減ずることによって得られる第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを高精度に演算することができる。
【0020】
また、請求項6に記載の電源装置は、前記第一の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第一のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算し、前記第二の残存容量演算手段は、前記第二のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第二のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照すて得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする。
【0021】
従って、各セルグループについてそれぞれ電流積算に基づいて求めた充電残存容量を、開回路電圧に対する充電残存容量の特性データに基づいて求めた充電残存容量を用いて補正するので、電気負荷に急峻な負荷変動が生じた場合でも確実に検出誤差を補正して、充電残存容量SOC及びSOCを高精度に演算することができる。
【0022】
また、請求項7に記載の電源装置は、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとは略等しい電圧を出力すると共に、それらのセルグループが並列に接続されており、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で電流を切り替える電流切替手段を備え、前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iが零となるように前記電流切替手段による電流の切り替えを制御することを特徴とする。
【0023】
従って、前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iが零となるように電流切替手段による電流の切り替えを制御し、電流切替手段は、並列に接続された前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で電流を切り替るので、極めて簡単な構成で確実に両セルグループの充電残存容量の不均衡が生じることを防止することができる。
【0024】
また、請求項8に記載の電源装置は、前記単位セルがリチウム電池であることを特徴とする。
【0025】
即ち、リチウム電池は、エネルギー密度が高く、しかも出力電圧が高いため、同じ高電圧を得るにしても、少ないセル数で、容量の大きなセルグループを構成することができ、セルグループ自体や電源装置全体を小型軽量化することができる。さらに、リチウム電池は、充電残存容量に対する開回路電圧の特性が非常に安定しているため、開回路電圧から高精度に充電残存容量を求めることができ、電流積算に基づいて求めた充電残存容量を高精度に補正することができる。このため、電流差検出手段の測定レンジをより小さくすることが可能であり、これにより一層の低コスト化を図ることができる。
【0026】
また、請求項9に記載の電源装置は、前記電流差検出手段が、一つの電流センサからなることを特徴とする。
【0027】
従って、一つの電流センサによって前記電流差Iを検出することができると共に、測定レンジの小さい安価な電流センサを用いることができるため、電源装置の低コスト化を図ることができる。
【0028】
また、請求項10に記載の電源装置は、前記電流センサが、導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力するように構成され、前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とが、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置されることを特徴とする。
【0029】
従って、前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とが、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置された状態で発生する磁界を電流センサによって検出するので、1個の電流センサで2本の導体における電流差Iを確実に検出することができる。
【0030】
また、請求項11に記載の電源装置の制御方法は、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第一のセルグループと、その第一のセルグループに直列又は並列に接続され、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第二のセルグループと、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループへ充電電力を供給する充電電源とを備え、少なくとも一つの電気負荷へ電源電力を供給するように構成された電源装置の制御方法において、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出し、前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする。
【0031】
従って、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で充電残存容量の不均衡が生じることを確実に防止することができる。また、電流差検出工程では、電流差を検出可能な測定レンジであればよいため、測定レンジが小さく安価な電流センサを用いることが可能であり、電源装置の低コスト化を図ることができる。
【0032】
また、請求項12に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループを流れる電流Iを検出し、前記電流差Iと前記第一のセルグループ電流Iとを用いて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする。
【0033】
従って、各セルグループの電流絶対値に基づいて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を高精度に制御することができる。
【0034】
また、請求項13に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループの充電残存容量SOCを演算すると共に、前記第二のセルグループの充電残存容量SOCを演算し、前記充電残存容量SOCと前記充電残存容量SOCとが略等しくなるように前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間でエネルギーの移動を行うことを特徴とする。
【0035】
従って、各セルグループについてそれぞれ演算された充電残存容量SOC及びSOCに基づいて、より高精度に両セルグループの充放電電流を制御することができる。
【0036】
また、請求項14に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループの端子間電圧Vを検出すると共に、前記第二のセルグループの端子間電圧Vを検出し、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算し、前記第一のセルグループ電流Iから前記電流差Iを減ずることによって得られる第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする。
【0037】
従って、前記充電残存容量SOC及び前記充電残存容量SOCを高精度に演算することにより、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を高精度に制御することができる。
【0038】
また、請求項15に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第一のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算し、前記第二のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第二のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする。
【0039】
従って、各セルグループについてそれぞれ電流積算に基づいて求めた充電残存容量を、開回路電圧に対する充電残存容量の特性データに基づいて求めた充電残存容量を用いて補正するので、電気負荷に急峻な負荷変動が生じた場合でも確実に検出誤差を補正して、充電残存容量SOC及びSOCを高精度に演算することができる。
【0040】
また、請求項16に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとが略等しい電圧を出力すると共に、それらのセルグループが並列に接続されており、前記電流差Iが零となるように前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で電流を切り替えることを特徴とする。
【0041】
従って、電流切替えによる簡単な制御で確実に両セルグループの充電残存容量の不均衡が生じることを防止するように前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することができる。
【0042】
また、請求項17に記載の電源装置の制御方法は、前記電流差Iを一つの電流センサによって検出することを特徴とする。
【0043】
従って、一つの電流センサによって前記電流差Iを検出することができると共に、測定レンジの小さい安価な電流センサを用いることができるため、電源装置の低コスト化を図ることができる。
【0044】
また、請求項18に記載の電源装置の制御方法は、前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とを、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置し、前記各導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力することにより、前記電流差Iの検出を行うことを特徴とする。
【0045】
従って、前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とが、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置された状態で発生する磁界を電流センサによって検出するので、1個の電流センサで2本の導体における電流差Iを確実に検出することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電源装置及びその制御方法を具体化した車両用電源装置の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0047】
まず、第一の実施形態の車両用電源装置1について、図1〜3を参照しつつ説明する。本実施形態の車両用電源装置1は、異なる2種類の電圧を電気負荷に供給するように構成された車両に搭載される電源装置である。
【0048】
車両用電源装置1は、図1のブロック図に示すように、第一のセルグループ2と、第一のセルグループ2に直列接続された第二のセルグループ3と、第一の電流センサ4と、第二の電流センサ5と、第一の電圧検出器6と、第二の電圧検出器7と、コントローラ8と、DC−DCコンバータ9と、発電機10と、インバータ11とを備え、ジャンクションP1及びP3において第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3に接続された電気負荷L1に高電圧の電力(例えば、42[V])を、ジャンクションP2及びP3において第二のセルグループ3のみに接続された電気負荷L2に低電圧の電力(例えば、14[V])をそれぞれ供給するように構成されている。
【0049】
尚、第一の電流センサ4が本発明の電流検出手段を、第二の電流センサ5が電流差検出手段を、第一の電圧検出器6が第一の電圧検出手段を、第二の電圧検出器7が第二の電圧検出手段を、コントローラ8が充放電電流制御手段を、DC−DCコンバータ9がエネルギー移動手段を、発電機10が充電電源をそれぞれ構成するものである。
【0050】
第一のセルグループ2は、リチウム電池からなる単位セルを複数個直列に接続して構成されている。また、第二のセルグループ3は、第一のセルグループ2にジャンクションP2を介して直列に接続され、第一のセルグループ2と同様にリチウム電池からなる単位セルを複数個直列に接続して構成されている。
【0051】
第一の電流センサ4は、第一のセルグループ2を流れる電流を検出する電流センサである。より詳細には、第一の電流センサ4は、導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力する公知の電流センサであり、例えば、入力電流によって発生した磁界をホール素子を用いて電圧に変換し出力する磁束測定式電流センサや、入力電流によって発生した磁界を常に打ち消すように二次巻線に帰還電流を流し、この帰還電流を出力する磁気平衡式電流センサ等を用いることができる。そして、第一の電流センサ4は、電流検出の対象となる導体を挿入させる孔状をなす検出部を有しており、第一のセルグループ2が接続されるジャンクションP1〜P2間の導体をなす電線を、検出部の孔内に挿入させた状態で取付けられる。また、第一の電流センサ4は、コントローラ8に接続されており、検出電流Iがコントローラ8に入力される。
【0052】
第二の電流センサ5は、第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3の各々を流れる電流の差を検出する電流センサである。第二の電流センサ5は、上述した第一の電流センサ4と同様の公知の電流センサである。そして、第二の電流センサ5は、孔状をなす検出部内で、第一のセルグループ2が接続されるジャンクションP1〜P2間の導体をなす電線と、第二のセルグループ3が接続されるジャンクションP2〜P3間の導体をなす電線とが、それぞれの電流方向が互いに逆向きとなるように配置され、2本の電線が検出部の孔内に挿入された状態で取付けられる。尚、本実施形態では、第一のセルグループ2を流れる電流から第二のセルグループ3を流れる電流を減じて得られる電流差を検出するために、電流センサの検出部の孔内において、P1〜P2間の電線を流れる電流が正方向、P2〜P3間の電線を流れる電流が逆方向となるようにそれぞれ挿入される。また、第二の電流センサ5は、第一の電流センサ4と同様にコントローラ8に接続されており、検出電流Iがコントローラ8に入力される。尚、第二のセルグループ3を流れる電流をIとしたとき、I,I,Iの間には、I=I−Iの関係が成立する。従って、第一の電流センサ4によって第一のセルグループ2の電流絶対値Iが検出されると共に、電流差の検出電流値Iと電流絶対値Iとによって第二のセルグループ3の電流絶対値Iを算出することができる。
【0053】
第一の電圧検出器6は、第一のセルグループ2の端子間電圧を検出する電圧検出器である。第一の電圧検出器6は、コントローラ8に接続されており、検出電圧Vがコントローラ8に入力される。
【0054】
第二の電圧検出器7は、第二のセルグループ3の端子間電圧を検出する電圧検出器である。第二の電圧検出器7は、第一の電圧検出器6と同様にコントローラ8に接続されており、検出電圧Vがコントローラ8に入力される。
【0055】
コントローラ8は、図示しないマイクロコンピュータ,ROM,RAM等を主体として構成され、第一のセルグループ2の充電残存容量SOC及び第二のセルグループ3の充電残存容量SOCを演算により求め、充電残存容量SOCとSOCとが略等しくなるように、出力電流の指令値Ioutを送出することによりDC−DCコンバータ9の出力電流を制御する。
【0056】
DC−DCコンバータ9は、コントローラ8から送出された出力電流の指令値Ioutに応じて第一のセルグループ2の電圧を第二のセルグループ3の電圧へ電圧変換し、第一のセルグループ2のエネルギーを第二のセルグループ3へ移動することによって第二のセルグループ2を充電する。
【0057】
発電機10は、図示しない車両エンジンによって駆動されることにより交流電力を発生する公知の発電機である。
【0058】
インバータ11は、発電機10に接続されて交流電力を直流に変換し、ジャンクションP1及びP3を介して接続された第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3に充電電力を供給し、両セルグループ2及び3を充電する。
【0059】
次に、コントローラ8の具体的構成及び充放電電流制御の内容について、図2〜3を参照しつつ説明する。尚、図2は、コントローラ8において、検出電流値I,I及び検出電圧値V,Vに基づいて、第一のセルグループ2の充電残存容量SOC及び第二のセルグループ3の充電残存容量SOCを演算により求めるまでの各工程を示すブロック図である。また、図3は、コントローラ8において、図2の工程において演算により求められた第一のセルグループ2の充電残存容量SOC及び第二のセルグループ3の充電残存容量SOCに基づいて DC−DCコンバータ9へ制御信号(出力電流の指令値Iout)を出力するまでの各工程を示すブロック図である。
【0060】
ここで、コントローラ8は、図示しないA/Dコンバータを内蔵しており、第一の電流センサ4から入力された検出電流値I、第二の電流センサ5から入力された検出電流値I、第一の電圧検出器6から入力された検出電圧値V、及び第二の電圧検出器7から入力された検出電圧値Vを、それぞれデジタル値に変換するように構成され、以下に示す演算は各々のデジタル値に基づいて行われる。
【0061】
最初に、第一のセルグループ2における充電残存容量SOCを演算により求める手順について、図2のブロック図を参照しつつ説明する。図示しない車両のイグニションスイッチがオンされると、開回路電圧推定部802にて電流値Iと電圧値Vとから開回路電圧が推定されると共に、予めROMに記憶された第一のセルグループ2の開回路電圧(OCV=open circuit voltage)に対する充電残存容量(SOC=state of charge)の特性データ803を参照することによりSOCの初期値が求められてRAMに記憶される。そして、イグニションスイッチがオンされている間、電流積算部801にて電流値Iの積算が実行され、上述したSOCの初期値から電流値Iの積算値を減ずることによってSOCint_が求められる。これと並行して、開回路電圧推定部802にて電流値Iと電圧値Vとから開回路電圧OCVが推定され、ROMに記憶された第一のセルグループ2の開回路電圧に対する充電残存容量の特性データ803を参照することによりSOCOCV_が求められる。そして、補正部804にてSOCOCV_を用いてSOCint_を比例積分によって補正することにより、第一のセルグループ2の充電残存容量SOCが求められる。尚、開回路電圧とは、電流を流さないときの電池の電圧を意味し、電池開放電圧とも称される。
【0062】
一方、イグニションスイッチがオンされると、電流値Iから電流値I(=I−I)を減ずることによって電流値Iが求められ、開回路電圧推定部812にて電流値Iと電圧値Vとから開回路電圧が推定されると共に、予めROMに記憶された第二のセルグループ3の開回路電圧に対する充放電電流の特性データ813を参照することによりSOCの初期値が求められてRAMに記憶される。そして、イグニションスイッチがオンされている間、電流値Iと電流値Iとから電流値Iが算出されると共に、電流積算部811にて電流値Iの積算が実行され、上述したSOCの初期値から電流値Iの積算値を減ずることによってSOCint_が求められる。これと並行して、開回路電圧推定部812にて電流値Iと電圧値Vとから開回路電圧OCVが推定され、ROMに記憶された第二のセルグループ3の開回路電圧に対する充電残存容量の特性データ813を参照することによりSOCOCV_が求められる。そして、補正部814にてSOCOCV_を用いてSOCint_を比例積分によって補正することにより、第二のセルグループ3の充電残存容量SOCが求められる。
【0063】
尚、電流積算部801、開回路電圧推定部802、充電残存容量の特性データ803及び補正部804が、本発明の第一の残存容量演算手段を、電流積算部811、開回路電圧推定部812、充電残存容量の特性データ813及び補正部814が、第二の残存容量演算手段をそれぞれ構成するものである。
【0064】
続いて、図3のブロック図に示すように、上述した演算により求められた充電残存容量SOCとSOCとを比較し、PIコントローラ(Proportional−plus−Integral Controller=比例積分制御器)821にてSOCとSOCとの差とその積分和とに比例した制御信号を出力し、さらに過電流保護回路としてのリミッタ822を介して制御信号が出力される。これにより、充電残存容量SOCとSOCとが略等しくなるようにDC−DCコンバータ9の出力電流が制御される。
【0065】
ここで、第一の電流センサ4は、第一のセルグループ2の最大電流を測定可能な測定レンジを有する必要があるため、例えば、最大電流が150[A]である場合には、測定レンジが150[A]以上の電流センサを使用する必要がある。
【0066】
一方、上述したように、DC−DCコンバータ9によって第一のセルグループ2の充電残存容量SOCと第二のセルグループ3の充電残存容量SOCとが略等しくなるように制御されているために、電気負荷L1,L2に急峻な負荷変動が無い状態においては、第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3の各々を流れる電流差I(=I−I)は比較的小さいため(例えば、±5[A]以内)、第二の電流センサ5としては測定レンジが小さいもの(例えば、±20[A])を使用することが可能となる。
【0067】
また、電気負荷L1,L2に急峻な負荷変動(例えば、100[A]−1[sec])が生じた場合の動作は以下の通りである。すなわち、DC−DCコンバータ9の出力は、急峻な変動に対しては応答しないように設定されているため、第一のセルグループ2と第二のセルグループ3との電流差Iは、第二の電流センサ5の測定レンジをオーバーする。その結果、電流差Iの測定値は、真値よりも小さくなるために、コントローラ9で求める第二のセルグループ3の電流Iは真値よりも小さくなってしまい、結果として充電残存容量SOCの演算に誤差が生じる。そして、1回の負荷変動による検出誤差は相対的に小さくても、この誤差が蓄積されていくと、全体としての誤差は無視できないほどに大きくなってしまう。そこで、充電残存容量の演算においては、図2に示したように、各セルグループ2,3の電流積算によって求めたSOCint_、SOCint_と、電流−電圧特性から開回路電圧を推定するとともに特性データ803,813を用いて求めたSOCOCV_、SOCOCV_とを用いて充電残存容量の検出誤差を補正している。これにより、充電残存容量SOC、SOCを精度良く検出することができるので、第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3において充電残存容量に偏りが生じないように適切な充放電制御を行うことが可能となる。
【0068】
また、本実施形態では、第一のセルグループ2側の導体と第二のセルグループ3側の導体とが、第二の電流センサ5の検出部の孔内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置された状態で発生する磁界を第二の電流センサ55によって検出することにより、1個の電流センサを用いて2本の導体における電流差Iを確実に検出することができる。
【0069】
また、セルグループ2,3を構成する単位セルとしてのリチウム電池は、充電残存容量に対する開回路電圧の特性が非常に安定しており、電池温度や分極による変化が小さいという特性を有している。このため、単位セルとしてリチウム電池を使用した本実施形態によれば、開回路電圧から充電残存容量を精度良く求めることが可能であり、電流積算によって検出したSOCint_、SOCint_の誤差を、開回路電圧から特性データ813を用いて得られるSOCOCV_、SOCOCV_によって高精度に補正することができる。よって、本実施形態は、単位セルとしてリチウム電池を使用することにより、充電残存容量に対する開回路電圧の特性が不安定な鉛電池等を使用した場合と比較して、第二の電流センサ5の測定レンジをより小さくすることができるという利点がある。
【0070】
次に、本発明の第二の実施形態の車両用電源装置51について、図4を参照しつつ説明する。尚、第一の実施形態と同一部材には同一符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
【0071】
本実施形態の車両用電源装置51は、基準電位(ボディーグランド)に対して略等しい電圧を出力する2個のセルグループを並列接続して構成される車両用の電源装置である。
【0072】
車両用電源装置51は、図4のブロック図に示すように、第一のセルグループ52と、第一のセルグループ52と並列接続された第二のセルグループ53と、電流センサ55と、コントローラ58と、電流切替え器59と、スタータSと、オルタネータ60とを備え、電流切替え器59の正極側とボディーグランド70との間に接続された電気負荷Lに電力を供給するように構成されている。
【0073】
尚、電流センサ55が本発明の電流差検出手段を、コントローラ58が充放電電流制御手段を、電流切替え器59が電流切替手段を、オルタネータ60が充電電源をそれぞれ構成するものである。
【0074】
第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53は、第一の実施形態における第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3と同様に、リチウム電池からなる単位セルを複数個直列に接続したものである。また、両セルグループ52,53は、略等しい電圧(例えば、12[V])を出力するものであり、第一のセルグループ52と第二のセルグループ53とは並列に接続されている。
【0075】
電流センサ55は、第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53の各々を流れる電流の差を検出する電流センサであり、検出電流Iがコントローラ55に入力される。電流センサ55は、第一の実施形態と同様に、導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力する公知の電流センサであり、例えば、磁束測定式電流センサや磁気平衡式電流センサ等を用いることができる。そして、電流センサ55は、孔状をなす検出部内で、電流切替え器59と第一のセルグループ52との間の導体をなす電線と、電流切替え器59と第二のセルグループ3との間の導体をなす電線とが、それぞれの電流方向が互いに逆向きとなるように配置され、2本の電線が検出部の孔内に挿入された状態で取付けられる。尚、本実施形態では、第一のセルグループを流れる電流から第二のセルグループ53を流れる電流を減じて得られる電流差を検出するために、電流センサ55の検出部の孔内において、第一のセルグループ52側の電線を流れる電流が正方向、第二のセルグループ53側の電線を流れる電流が逆方向となるようにそれぞれ挿入される。従って、第一のセルグループ52を流れる電流をI、第二のセルグループ3を流れる電流をIとすると、電流センサ55の検出電流Iとの間に、I=I−Iの関係が成立する。
【0076】
コントローラ58は、マイクロコンピュータ、ROM、RAM等を主体として構成され、電流センサ55から入力される第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53の電流差である検出電流値Iが零となるように電流切替え器56を制御する。
【0077】
電流切替え器59は、並列接続された第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53の正極端子側に直列に接続され、コントローラ58からの指令に応じて、第一のセルグループ52と第二のセルグループ53との間で電流の切替を行う。
【0078】
スタータSは、第二のセルグループ53の正極端子とボディーグランド70との間に接続され、第二のセルグループ53から電力を供給されることにより回転して図示しないエンジンを始動する。
【0079】
オルタネータ60は、図示しないエンジンによって駆動されて発電し、電気負荷Lに電力を供給したり、第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53に充電電力を供給して両セルグループ52,53の充電を行う。
【0080】
ここで、本実施形態の車両用電源装置51の具体的用途の一つとして想定される車両停車時にエンジンを停止する、所謂、アイドルストップ制御を行うように構成された車両の挙動について説明する。アイドルストップ制御を採用する車両においては、車両が発進する直前にスタータによってエンジンを始動するが、エンジン始動時には非常に大きな電流が流れるために、電源電圧が低下してしまい、電気負荷に悪影響を与えることが問題となる場合がある。例えば、ヘッドライトが暗くなる、メータが暗くなる、ワイパの動きが遅くなる等の現象が生じる場合がある。
【0081】
そこで、このような不具合の発生を防止するために、本実施形態では、略等しい電圧を出力する2個のセルグループ52,53を電源装置51に設け、エンジン始動時に第二のセルグループ53のみでスタータSを駆動し、電気負荷Lへは第一のセルグループ52から電力を供給することによって電源電圧の低下を防止している。
【0082】
また、複数のセルグループを有する従来の電源装置では、充放電電流がどちらか一方のセルグループに偏ってしまうと、そのセルグループの劣化が促進されてしまい、充電容量のアンバランスが生じてしまう可能性がある。
【0083】
そこで、本実施形態では、電流センサ55によって第一のセルグループ52及び第二のセルグループ53の各々を流れる電流の差Iを検出し、電流差Iが零となるように、すなわち両セルグループ52,53の充放電量が略等しくなるように、コントローラ58が電流切替え器59によって両セルグループ52,53を流れる電流を制御している。
【0084】
尚、本実施形態では、2個のセルグループ52,53に個別に電流センサを設けて各々の電流を検出することなく、両セルグループ52,53の電流差Iを検出する電流センサ55を設ける構成としたので、電源装置51における電流センサの個数を1個のみとすることができ、さらに、電流差を検出可能な測定レンジの小さい電流センサを使用可能であるので、電源装置51全体の低コスト化を図りつつ高精度に充放電電流の制御を行うことができる。
【0085】
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0086】
例えば、前記各実施形態では、各セルグループを構成する単位セルとしてリチウム電池を採用した例を示したが、二次電池又はコンデンサ等の蓄電作用を有する部材を単位セルとして採用し、これらを一乃至複数個直列接続してセルグループを構成することが可能である。例えば、単位セルとして、リチウム電池以外に、電気二重層コンデンサ、鉛電池等を採用することができる。また、2つのセルグループを構成する単位セルの種類は同じでも異なっていてもよく、例えば、リチウム電池と電気二重層コンデンサ、リチウム電池と鉛電池、鉛電池と鉛電池等の組み合わせでもよい。
【0087】
また、前記第一の実施形態では、直列接続した第一のセルグループ2及び第二のセルグループ3の全体から42[V]を、それらの中間点から14[V]を出力する車両用電源装置に本発明を適用したが、基準電位(グランド)に対して、42[V]を出力するセルグループと、14[V]を出力するセルグループとを有する車両用電源装置に本発明を適用してもよい。また、出力電圧は42[V]と14[V]とに限られないことは云うまでもない。
【0088】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の電源装置及びその制御方法によれば、第一のセルグループ及び第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出し、前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御するので、複数のセルグループ間で充電残存容量の不均衡が生じることを確実に防止することができる。また、両セルグループの電流差を検出するため、測定レンジが小さく安価な電流センサを用いることが可能であり、電源装置の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における車両用電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】各セルグループの充電残存容量を演算により求める各工程を説明するブロック図である。
【図3】2つのセルグループの充電残存容量が略等しくなるようにDC−DCコンバータに出力電流を制御する各工程を説明するブロック図である。
【図4】本発明の第二の実施形態における車両用電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】従来技術における車両用電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,51…車両用電源装置(電源装置)、2,52…第一のセルグループ、3,53…第二のセルグループ、4…第一の電流センサ(電流検出手段)、5…第二の電流センサ(電流差検出手段、電流センサ)、55…電流センサ(電流差検出手段、電流センサ)、6…第一の電圧検出器(第一の電圧検出手段)、7…第二の電圧検出器(第二の電圧検出手段)、8,58…コントローラ(充放電電流制御手段)、9…DC−DCコンバータ(エネルギー移動手段)、59…電流切替え器(電流切替手段)、10…発電機(充電電源)、60…オルタネータ(充電電源)、L,L1,L2…電気負荷、S…スタータ(電気負荷)、801…電流積算部(第一の残存容量演算手段)、802…開回路電圧推定部(第一の残存容量演算手段)、803…第一のセルグループにおける開回路電圧に対する充電残存容量の特性データ(第一の残存容量演算手段)811…電流積算部(第二の残存容量演算手段)、812…開回路電圧推定部(第二の残存容量演算手段)、813…第二のセルグループにおける開回路電圧に対する充電残存容量の特性データ(第二の残存容量演算手段)。

Claims (18)

  1. 蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第一のセルグループと、その第一のセルグループに直列又は並列に接続され、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第二のセルグループと、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループへ充電電力を供給する充電電源とを備え、少なくとも一つの電気負荷へ電源電力を供給するように構成された電源装置において、
    前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出する電流差検出手段と、
    前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御する充放電電流制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとは、直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第一のセルグループを流れる電流Iを検出する電流検出手段を備え、
    前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iと前記第一のセルグループ電流Iとを用いて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間でエネルギーの移動を行うエネルギー移動手段を備え、
    前記充放電電流制御手段は、前記第一のセルグループの充電残存容量SOCを演算する第一の残存容量演算手段と、前記第二のセルグループの充電残存容量SOCを演算する第二の残存容量演算手段とを有し、前記充電残存容量SOCと前記充電残存容量SOCとが略等しくなるように、前記エネルギー移動手段によるエネルギー移動を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記第一のセルグループの端子間電圧Vを検出する第一の電圧検出手段と、
    前記第二のセルグループの端子間電圧Vを検出する第二の電圧検出手段と、
    を備え、
    前記第一の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iと、前記第一のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算し、
    前記第二の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iから前記電流差Iを減ずることによって得られる第二のセルグループ電流Iと、前記第二のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第一の残存容量演算手段は、前記第一のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第一のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算し、
    前記第二の残存容量演算手段は、前記第二のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第二のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとは略等しい電圧を出力すると共に、それらのセルグループが並列に接続されており、
    前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で電流を切り替える電流切替手段を備え、
    前記充放電電流制御手段は、前記電流差Iが零となるように前記電流切替手段による電流の切り替えを制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  8. 前記単位セルは、リチウム電池であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 前記電流差検出手段は、一つの電流センサからなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電源装置。
  10. 前記電流センサは、導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力するように構成され、前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とが、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置されることを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
  11. 蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第一のセルグループと、その第一のセルグループに直列又は並列に接続され、蓄電作用を有する単位セルを一乃至複数個直列に接続してなる第二のセルグループと、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループへ充電電力を供給する充電電源とを備え、少なくとも一つの電気負荷へ電源電力を供給するように構成された電源装置の制御方法において、
    前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの各々を流れる電流の差Iを検出し、
    前記電流差Iを用いて前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする電源装置の制御方法。
  12. 前記第一のセルグループを流れる電流Iを検出し、
    前記電流差Iと前記第一のセルグループ電流Iとを用いて、前記第一のセルグループ及び前記第二のセルグループの充放電電流を制御することを特徴とする請求項11に記載の電源装置の制御方法。
  13. 前記第一のセルグループの充電残存容量SOCを演算すると共に、前記第二のセルグループの充電残存容量SOCを演算し、
    前記充電残存容量SOCと前記充電残存容量SOCとが略等しくなるように前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間でエネルギーの移動を行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の電源装置の制御方法。
  14. 前記第一のセルグループの端子間電圧Vを検出すると共に、前記第二のセルグループの端子間電圧Vを検出し、
    前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算し、
    前記第一のセルグループ電流Iから前記電流差Iを減ずることによって得られる第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとを用いて前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする請求項13に記載の電源装置の制御方法。
  15. 前記第一のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第一のセルグループ電流Iと前記第一のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第一のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算し、
    前記第二のセルグループ電流Iの電流積算に基づいて求められる充電残存容量を、前記第二のセルグループ電流Iと前記第二のセルグループ電圧Vとから推定された開回路電圧に基づいて前記第二のセルグループの開回路電圧に対する充電残存容量の特性データを参照して得られる充電残存容量を用いて補正することにより前記充電残存容量SOCを演算することを特徴とする請求項14に記載の電源装置の制御方法。
  16. 前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとは略等しい電圧を出力すると共に、それらのセルグループが並列に接続されており、
    前記電流差Iが零となるように前記第一のセルグループと前記第二のセルグループとの間で電流を切り替えることを特徴とする請求項11に記載の電源装置の制御方法。
  17. 前記電流差Iを一つの電流センサによって検出することを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の電源装置の制御方法。
  18. 前記第一のセルグループ側の導体と前記第二のセルグループ側の導体とを、前記電流センサの検出部内において各々の電流方向が互いに逆向きとなるように配置し、前記各導体を流れる電流によって発生する磁界を検出してその強さに応じた信号を出力することにより、前記電流差Iの検出を行うことを特徴とする請求項17に記載の電源装置の制御方法。
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