JP2004193671A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話中であっても、通話を妨害することなく、利用者に対し通信の利用状況に関する通知を発することが可能な携帯端末装置を提供すること。
【解決手段】通信量積算部10は、電話サービスによる実際の通話量を計測し、利用者の通話量を積算する。記憶部20には、目標とする通話量の上限値が記憶されている。制御部19は、通信量積算部10により得られた積算値と、記憶部20に記憶された上限値とから、現在において利用可能な通話量を演算する。そして、この演算結果が所定の残量に到達して所定の条件を満足した場合、バイブレータ23の機械的振動により当該携帯端末装置の利用者に通知する。これにより、使用者は、通話中であっても、通話を妨害されることなく、利用可能な残りの通話量が所定の残量に到達したことを把握することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】通信量積算部10は、電話サービスによる実際の通話量を計測し、利用者の通話量を積算する。記憶部20には、目標とする通話量の上限値が記憶されている。制御部19は、通信量積算部10により得られた積算値と、記憶部20に記憶された上限値とから、現在において利用可能な通話量を演算する。そして、この演算結果が所定の残量に到達して所定の条件を満足した場合、バイブレータ23の機械的振動により当該携帯端末装置の利用者に通知する。これにより、使用者は、通話中であっても、通話を妨害されることなく、利用可能な残りの通話量が所定の残量に到達したことを把握することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信回線を介して通話を行うために使用される携帯端末装置に関し、特に通信サービスの利用時間等を管理するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末装置の一種である携帯電話は、小型軽量化が進むと共にインフラが急速に整備され、場所に制約されることなく利用できるようになってきた。そのため利用者が急増し、家族各人が専用の携帯電話を所有している場合もある。しかしながら、利用者に自己管理能力が欠け、通話が長時間に及ぶと、高額な通信料が請求されることになりかねない。そこで、一定の通信時間等を越えた場合に通知するための技術が要請され、例えば特開平11−331365号公報に開示された技術が知られている。この従来技術では、利用者に通知するための条件を設定しておき、通信時間等が条件を満足した場合に、表示、アラーム、音声等により利用者に通知するようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−331365号公報(第6頁参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術によれば、通話中に表示による通知があっても、利用者は通話中に表示内容を確認できないため、その通知を認識することができない。また、アラームや音声によれば、通話中であっても通知を認識することはできるが、通話がアラーム等により妨害されてしまう。従って、上述の従来技術によれば、通話中に通知を認識する上で不都合が多いため、通話していない時に通知を確認するように設定する必要に迫られ、結局、条件として設定した時間内で通話を終了するように管理できないという問題を抱えている。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、通話中であっても、通話を妨害することなく、利用者に対し通信の利用状況に関する通知を発することが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、電話サービスを利用するために使用される携帯端末装置において、前記電話サービスによる通話量を計測して積算する積算手段と、目標とする通話量の上限値が記憶された記憶手段と、前記積算手段の積算結果と前記記憶手段に記憶された上限値から現在において利用可能な通話量を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に機械的振動により当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載された携帯端末装置において、前記演算結果が前記上限値に到達した場合に通信を強制的に終了させる通信終了手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載された携帯端末装置において、前記通信終了手段による制御を無効とする無効化手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、データ通信サービスを利用するための機能を備えた携帯端末装置において、前記データ通信サービスによるデータ通信量を計測して積算する積算手段と、目標とするデータ通信量の上限値を記憶する記憶手段と、前記積算手段により積算されたデータ通信量と前記記憶手段に記憶されたデータ通信量の上限値から現在において利用可能なデータ通信量を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明の作用を説明する。
携帯端末装置の利用者は、予め目標とする通信量(例えば通話時間や通話料)の上限値を記憶手段に記憶させておく。また、上記所定の条件として、例えば、通知を希望する残りの通信量を設定しておく。この所定の条件は、利用可能な残りの通信量が、利用者により予め設定された上限値に到達したことを通知するタイミングを与えるためのものである。このような状態で利用者が通信を行うと、積算手段により通信量が計測され、その積算値が記憶手段に記憶される。この通信量の積算値は、これまでの全通信量を表し、演算手段は積算値から現在において利用可能な残りの通信量を演算する。通知手段は利用可能な残りの通信量の演算結果が所定の条件を満足しているか否かを判断し、満足している場合には利用者に通知する。
【0010】
利用者は、この通知手段による通知から、利用可能な通信量が所定の条件として設定した値に到達したことを把握する。ここで、請求項1に係る発明によれば、機械的振動により通知がなされるので、利用者は通話しながら通知を把握することができ、通知によって通話が妨害されることはない。同様に、データ通信サービスにおいても、データ通信量が計測され、その積算値が所定の条件を満足した場合に通知が行われる。ただし、データ通信の場合、利用者は常に表示部を確認できる状態にあるので、機械的振動に限らず、音声や画像によっても即座に通知の有無を把握することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態を説明する。
この実施形態に係る携帯端末装置は、有料の電話サービスを利用するために使用されるいわゆる携帯電話であって、無線電話回線を介した通話機能と、インターネットなどの通信網を介したデータ通信機能などの一般的な機能に加え、通信量を自己管理する目的で通話時間や通話料金などの通話量の残量を利用者に通知する機能(以下、「通知機能」と称す。)を有している。
【0012】
図1に、この実施形態に係る携帯端末装置100の構成を機能ブロック化して概略的に示す。携帯端末装置100は、通信量積算部10、通信部11、アンテナ12、音声処理部13、受話用のスピーカ14、送話用のマイクロホン15、音源16、着信音出力用のスピーカ17、入力部18、制御部19、記憶部20,21、表示部22、バイブレータ23から構成され、これらはバス24を介して互いに接続される。
【0013】
ここで、通信量積算部10は、電話サービスによる通話量(通話時間、通話料金)と、データ通信サービスによるデータ通信量(パケット数、パケットデータ通信料)を計測して積算するものである(積算手段)。通信部11は、無線公衆回線を介した通信処理を行うものであり、通信部11にはアンテナ12が接続される。音声処理部13は、音声信号を符号化/復号化するものであり、この音声処理部13には、受話用のスピーカ14と送話用のマイクロホン15が接続される。音源16は着信音や案内用の音声等を合成するものであり、入力部18は、利用者が数字や文字等を入力するためのキー・スイッチ等が配列されたものである。
【0014】
制御部19は、装置全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)から構成される。記憶部20は、RAM(Random Access Memory)から構成され、各種の処理の過程で発生する一時的なデータを格納するものであると共に、上述の通知機能で参照される参照データを格納する(記憶手段)。この参照データは、通知を発する条件を与えるものであり、図2に示すように「通話」および「データ通信」の各通信種別に対し、管理の目標とする通話時間の上限を表す「通信量上限値」と、通話料金を規定する「課金条件」の各項目からなる。
【0015】
ここで、通信種別「通話」の通信量上限値を表すデータとしては、「1ヶ月分」の通話時間を表すデータDA1、「1日分」の通話時間を表すデータDA2、「1回分」の通話時間を表すデータDA3が記憶されると共に、「課金条件」を表すデータとしては、単位時間(例えば3分)あたりの通話料金(円)を表すデータDA4が記憶される。また、通信種別「データ通信」の通信量上限値を表すデータとしては、「1ヶ月分」のパケット数を表すデータDB1、「1日分」のパケット数を表すデータDB2、「1回分」のパケット数を表すデータDB3が記憶され、「課金条件」を表すデータとしては、単位パケット数あたりのデータ通信料を表すデータDB4が記憶される。
【0016】
説明を図1に戻すと、記憶部21はROM(Read Only Memory)からなり、制御部19の動作プログラムを格納する。また、表示部22は液晶デバイスからなり、通話やデータ通信に必要とされる情報を表示すると共に、上述の通知機能による情報表示を行うためのものでもある。さらに、バイブレータ23は、機械的振動によって利用者に着信を報知するものであると共に、上述の通知機能による通知を行うためのものでもある。
【0017】
以下、図3〜5に示すフローに沿って、この実施形態の動作を説明する。
まず、電話サービスを利用している場合の通知処理を説明する。利用者は、予め、管理の目標とする或る一定期間における通話時間の上限値を定め、これを通信量上限値として記憶部20に記憶させる。ここでは、説明の便宜のため、「通信料上限値」として1日分の通話時間の上限値のデータDA2のみを設定するものとする。この通信量上限値のデータDA2と共に、電話サービスの利用に対して課金される単位時間当たりの通話料金を「課金条件」のデータDA4として記憶部20に記憶させる。
【0018】
上述のように「通信量上限値」と「課金条件」が設定された状態で発信し、通話が開始すると、これを受けて制御部19により、通信量上限値として記憶部20に記憶されたデータが、1ヶ月分のものか、1日分のものか、1回分のものかが判断される(ステップS1)。いま、1日分のデータDA2が記憶されているから、制御部19は、「1日分」のデータDA2が記憶されていると判断する(ステップS1;<1日分>)。これと並行して、通信量積算部10が実際の通話時間を計測し、その通話時間の積算値を算出する。この場合、通話時間の積算値は、管理の目標とする或る一定期間の始期から現在までに行われた通話時間の総和として算出される。必要であれば、図2に示す課金条件を参照して通話時間の総和から通話料金を算出することができる。
【0019】
続いて、制御部19は、演算手段として機能し、記憶部20に記憶された上限値と通信量積算部10で得られた通話時間の積算値とから、現在において利用可能な残りの通話量、即ち目標として設定した「通話料上限値」に対する通話時間の残量を演算する。具体的には、制御部19は、記憶部20から1日分の通話時間の上限値を表すデータDA2取得する(ステップS2B)。続いて、通信量積算部10で得られたこれまでの通話時間の積算値TDを確認する(ステップS3)。そして、データDA2から積算値TDを差し引くことにより、通話可能な残りの通信量を演算する(ステップS4)。そして、制御部19は、通知手段として機能し、演算結果を通知するための通知処理を実行する(ステップS5)。
なお、通話時間の積算値TDが通信量上限値として設定した値に到達した場合に通信を強制的に終了する強制終了モードの設定が可能となっている。
【0020】
次に、上述のステップS5における通知処理の詳細を説明する。
この通知処理では、上述のステップS4において演算結果として得られた残りの通話時間が所定の条件を満足した場合、バイブレータ23により機械的振動を携帯端末装置100の利用者に与え、これにより利用者に対して通信の利用状況に関する通知を行う。この実施形態では、現在の残りの通話時間が所定の条件を満足した場合に通知を発するものとし、この所定の条件としては、上述のステップS4で演算された残りの通話時間の演算結果が所定の残量に到達したことが設定される。
【0021】
ここで、上述の通話時間の所定の残量は「レベル」として段階的に規定され、各レベルに対してバイブレータ23の振動強度が規定されている。この実施形態では、残りの通話時間が1時間の場合を「レベル1」とし、このレベル1に対して振動強度「弱」が規定され、30分の場合を「レベル2」とし、このレベル2に対して振動強度「中」が規定される。上述の記憶部20には、これらレベルと振動強度との対応を表すデータ(以下、「振動制御データ」と称す。)が記憶され、制御部19は、この振動制御データに基づきバイブレータの振動強度を制御する。
【0022】
以下、図4に示すフローに沿って具体的に説明すると、まず、制御部19は、上述のステップS4で算出した残りの通話時間がレベル1に到達したか、即ち、通話時間の残量が1時間となったか否かを判断する(ステップS501A)。ここで、レベル1に到達していない場合(ステップS501A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS502A)、オンフックでなければ(ステップS502A;NO)、上述のステップS501Aに処理を戻し、残りの通話時間がレベル1に到達するまで同じ処理を繰り返す。これに対し、通話時間の残量がレベル1に到達した場合(ステップS501A;YES)、制御部19は、振動強度を「弱」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS503A)、残りの通話時間が1時間となった旨を利用者に通知する。
【0023】
続いて、制御部19は、上述のステップS4で演算した通話時間の残量がレベル2に到達したか否か、即ち、残りの通話時間が30分となったか否かを判断する(ステップS504A)。レベル2に到達していない場合(ステップS504A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS505A)、オンフックでなければ(ステップS505A;NO)、上述のステップS504Aに処理を戻す。これに対し、通話時間がレベル2に到達した場合には(ステップS504A;YES)、振動強度を「中」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS506A)、残りの通話時間が30分となった旨を利用者に通知する。
【0024】
制御部19は、残りの通話時間がレベル2に到達した後、上述のステップS4で新たに演算される残りの通話時間がゼロになったか否か、即ち、計測された通話時間の積算値が上述の通信量上限値に到達したか否かを判断する(ステップS507A)。通信量上限値に到達していない場合(ステップS507A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS508A)、オンフックでなければ(ステップS508A;NO)、上述のステップS507Aに処理を戻す。これに対し、通信量上限値に到達した場合には(ステップS507A;YES)、振動強度を「強」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS509A)、残りの通話時間が用い尽くされた旨を利用者に通知する。
【0025】
続いて、制御部19は、強制終了モードに設定されているか否かを判断する(ステップS510A)。ここで、強制終了モードに設定されていない場合(ステップS510A;NO)、電話回線が接続された状態に維持され、通話が継続される(ステップS511A)。そして、オンフックか否かが判断され(ステップS512A)、オンフックでなければ(ステップS512A;NO)、処理がステップS511Aに戻され、そのまま通話が継続される。これに対し、強制終了モードに設定されている場合(ステップS510A;YES)、制御部19は、通信終了手段として機能して電話回線を切断し(ステップS513A)、通話による通信が強制的に終了させる。従って、この後、通話料金が課金されなくなる。なお、上述のステップS502A,S505A,S508A,S512Aにおいてオンフックであると判断された場合、即ち通話が終了した場合にも電話回線が切断される(ステップS513A)。
【0026】
上述の例では、通信量上限値として通信時間を設定するものとしたが、これに代えて、通話料金を設定してもよい。この場合、ステップS501A,S504Aでの判断の基準を与える「レベル」として、通知を希望する通話料金の残額を設定すればよい。これにより、例えば残額が1000円に到達した場合にバイブレータ23の振動強度が「弱」に制御され、残額が500円に到達した場合に振動強度が「中」に制御される。従って、この場合には通話料金の残額により通知のタイミングを設定することが可能になる。
また、上述の例では、制御部19は、残りの通信量の演算結果が通信量上限値に到達した場合に通信終了手段として機能するものとしたが、利用者の指示により制御部19が無効化手段として機能し、上述の通信を終了させる制御を無効とするようにしてもよい。これにより、通話時間が通話量上限値に到達しても、利用者は通話を優先させることができる。
【0027】
次に、インターネットなどのデータ通信サービスを利用している場合の通知処理を説明する。
この場合、上述の「通話時間」に相当する通信量として「パケット数」を設定し、通信量上限値として或る一定期間におけるパケット数の上限値を設定し、「課金条件」として、通信サービスの利用に対して課金される単位パケット数あたりの通信料金を設定する。この実施形態では、説明の便宜上、図2に示す通信量上限値として1日あたりのパケット数を表すデータDB2を設定する。
【0028】
図5に、データ通信サービスにおける通知処理のフローを示す。このフローは、上述の図4に示すフローにおいて、ステップS501A,S504A,S507Aの「通話時間」を「パケット数」とし、ステップS503A,S506A,S509Aの「バイブ振動」を「レベル到達を通知」とし、ステップS502A,S505A,S508A,S512Aの「オンフック?」を「終了操作?」とし、ステップS511Aの「通話継続」を「通信継続」とし、ステップS513Aの「回線切断」を「通信切断」としたものに相当する。
【0029】
以下、図5に示すフローに沿って、データ通信サービスにおける通知処理を説明する。まず、通信量積算部10は、実際に送受信されるパケット数を計測することによりデータ通信量を計測し、この計測結果をもとに制御部19が残りのパケット数を演算する。制御部19は、演算した残りのパケット数がレベル1として規定されたパケット数に到達したか否かを判断する(ステップS501B)。レベル1に到達していない場合(ステップS501B;NO)、データ通信を終了するための終了操作か否かを判断し(ステップS502B)、終了操作でなければ(ステップS502B;NO)、上述のステップS501Bに処理を戻す。
【0030】
これに対し、レベル1に到達した場合には(ステップS501B;YES)、レベル1に到達した旨を利用者に通知する(ステップS503B)。この実施形態では、通知は、バイブレータ23によらずに表示や音声により行う。この場合、制御部19は、パケット数の残量がレベル1に到達した旨を表示部22に表示させたり、その旨のメッセージを音源16に音声合成させ、スピーカ17から発音させるように制御を行う。このようにバイブレータを用いないのは、データ通信の場合、通話とは異なり、利用者が表示部22を見ながら操作しているので、バイブレータによる必要がないためである。もちろんバイブレータによってもよい。
【0031】
続いて、制御部19は、残りのパケット数がレベル2(レベル1よりも少ない所定数)に到達したか否かを判断する(ステップS504B)。レベル2に到達していない場合には(ステップS504B;NO)、同様に終了操作か否かを判断し(ステップS505B)、終了操作でなければ(ステップS505B;NO)、上述のステップS504Bに処理を戻す。これに対し、残りのパケット数がレベル2に到達した場合には(ステップS504B;YES)、その旨を表示等により利用者に通知する(ステップS506B)。
【0032】
続いて、残りのパケット数がレベル2に到達した後は、上述のステップS4で新たに演算される残りのパケット数がゼロになったか否か、即ち、計測されたパケット数の積算値が上述の通信量上限値に到達したか否かを判断する(ステップS507B)。ここで、通信量上限値に到達していない場合(ステップS507B;NO)、終了操作か否かを判断し(ステップS508B)、終了操作でなければ(ステップS508B;NO)、上述のステップS507Bに処理を戻す。これに対し、通信量上限値に到達した場合には(ステップS507B;YES)、データ通信で使用されたパケット数が通信量上限値に到達した旨を通知する(ステップS509B)。
【0033】
続いて、制御部19は、強制終了モードに設定されているか否かを判断する(ステップS510B)。強制終了モードに設定されていない場合(ステップS510B;NO)、データ通信が継続された状態に維持される(ステップS511B)。そして、終了操作か否かが判断され(ステップS512B)、終了操作でなければ(ステップS512B;NO)、処理がステップS511Bに戻される。これに対し、強制終了モードに設定されている場合(ステップS510B;YES)、データ通信が強制的に切断される(ステップS513B)。なお、上述のステップS502B,S505B,S508B,S512Bにおいて終了操作であると判断された場合にもデータ通信が切断される(ステップS513B)。なお、上述の例では、通信量上限値としてパケット数を設定するものとしたが、パケットによる通信料金を設定してもよい。また、残りのデータ通信量の演算結果が通信量上限値に到達した場合に通信を強制的に終了させるものとしたが、利用者の指示に従ってこの通信終了の制御を無効とするようにしてもよい。また、上述の「課金条件」のデータDA4,DB4は利用者が設定するものとしてもよいし、制御部19が各種条件に応じて設定するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、通話量を計測して積算し、この積算結果と目標とする通話量の上限値から現在において利用可能な通話量を演算し、この演算結果が所定の条件を満足した場合に機械的振動により利用者に通知するようにしたので、通話中であっても、通話を妨害することなく、利用者に対し通信の利用状況に関する通知を発することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態に係る携帯端末装置が有する参照データを説明するための図である。
【図3】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の全体動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の通知処理(電話サービス)の流れを示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の通知処理(データ通信サービス)の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100;携帯端末装置(携帯電話)、10;通信量積算部、11;通信部、12;アンテナ、13;音声処理部、14;スピーカ(受話用)、15;マイクロホン(送話用)、16;音源、17スピーカ(着信音等用)、18;入力部、19;制御部(CPU)、20;記憶部(RAM)、21;記憶部(ROM)、22;表示部、23;バイブレータ、24;バス。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信回線を介して通話を行うために使用される携帯端末装置に関し、特に通信サービスの利用時間等を管理するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末装置の一種である携帯電話は、小型軽量化が進むと共にインフラが急速に整備され、場所に制約されることなく利用できるようになってきた。そのため利用者が急増し、家族各人が専用の携帯電話を所有している場合もある。しかしながら、利用者に自己管理能力が欠け、通話が長時間に及ぶと、高額な通信料が請求されることになりかねない。そこで、一定の通信時間等を越えた場合に通知するための技術が要請され、例えば特開平11−331365号公報に開示された技術が知られている。この従来技術では、利用者に通知するための条件を設定しておき、通信時間等が条件を満足した場合に、表示、アラーム、音声等により利用者に通知するようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−331365号公報(第6頁参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術によれば、通話中に表示による通知があっても、利用者は通話中に表示内容を確認できないため、その通知を認識することができない。また、アラームや音声によれば、通話中であっても通知を認識することはできるが、通話がアラーム等により妨害されてしまう。従って、上述の従来技術によれば、通話中に通知を認識する上で不都合が多いため、通話していない時に通知を確認するように設定する必要に迫られ、結局、条件として設定した時間内で通話を終了するように管理できないという問題を抱えている。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、通話中であっても、通話を妨害することなく、利用者に対し通信の利用状況に関する通知を発することが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、電話サービスを利用するために使用される携帯端末装置において、前記電話サービスによる通話量を計測して積算する積算手段と、目標とする通話量の上限値が記憶された記憶手段と、前記積算手段の積算結果と前記記憶手段に記憶された上限値から現在において利用可能な通話量を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に機械的振動により当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載された携帯端末装置において、前記演算結果が前記上限値に到達した場合に通信を強制的に終了させる通信終了手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載された携帯端末装置において、前記通信終了手段による制御を無効とする無効化手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、データ通信サービスを利用するための機能を備えた携帯端末装置において、前記データ通信サービスによるデータ通信量を計測して積算する積算手段と、目標とするデータ通信量の上限値を記憶する記憶手段と、前記積算手段により積算されたデータ通信量と前記記憶手段に記憶されたデータ通信量の上限値から現在において利用可能なデータ通信量を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明の作用を説明する。
携帯端末装置の利用者は、予め目標とする通信量(例えば通話時間や通話料)の上限値を記憶手段に記憶させておく。また、上記所定の条件として、例えば、通知を希望する残りの通信量を設定しておく。この所定の条件は、利用可能な残りの通信量が、利用者により予め設定された上限値に到達したことを通知するタイミングを与えるためのものである。このような状態で利用者が通信を行うと、積算手段により通信量が計測され、その積算値が記憶手段に記憶される。この通信量の積算値は、これまでの全通信量を表し、演算手段は積算値から現在において利用可能な残りの通信量を演算する。通知手段は利用可能な残りの通信量の演算結果が所定の条件を満足しているか否かを判断し、満足している場合には利用者に通知する。
【0010】
利用者は、この通知手段による通知から、利用可能な通信量が所定の条件として設定した値に到達したことを把握する。ここで、請求項1に係る発明によれば、機械的振動により通知がなされるので、利用者は通話しながら通知を把握することができ、通知によって通話が妨害されることはない。同様に、データ通信サービスにおいても、データ通信量が計測され、その積算値が所定の条件を満足した場合に通知が行われる。ただし、データ通信の場合、利用者は常に表示部を確認できる状態にあるので、機械的振動に限らず、音声や画像によっても即座に通知の有無を把握することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態を説明する。
この実施形態に係る携帯端末装置は、有料の電話サービスを利用するために使用されるいわゆる携帯電話であって、無線電話回線を介した通話機能と、インターネットなどの通信網を介したデータ通信機能などの一般的な機能に加え、通信量を自己管理する目的で通話時間や通話料金などの通話量の残量を利用者に通知する機能(以下、「通知機能」と称す。)を有している。
【0012】
図1に、この実施形態に係る携帯端末装置100の構成を機能ブロック化して概略的に示す。携帯端末装置100は、通信量積算部10、通信部11、アンテナ12、音声処理部13、受話用のスピーカ14、送話用のマイクロホン15、音源16、着信音出力用のスピーカ17、入力部18、制御部19、記憶部20,21、表示部22、バイブレータ23から構成され、これらはバス24を介して互いに接続される。
【0013】
ここで、通信量積算部10は、電話サービスによる通話量(通話時間、通話料金)と、データ通信サービスによるデータ通信量(パケット数、パケットデータ通信料)を計測して積算するものである(積算手段)。通信部11は、無線公衆回線を介した通信処理を行うものであり、通信部11にはアンテナ12が接続される。音声処理部13は、音声信号を符号化/復号化するものであり、この音声処理部13には、受話用のスピーカ14と送話用のマイクロホン15が接続される。音源16は着信音や案内用の音声等を合成するものであり、入力部18は、利用者が数字や文字等を入力するためのキー・スイッチ等が配列されたものである。
【0014】
制御部19は、装置全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)から構成される。記憶部20は、RAM(Random Access Memory)から構成され、各種の処理の過程で発生する一時的なデータを格納するものであると共に、上述の通知機能で参照される参照データを格納する(記憶手段)。この参照データは、通知を発する条件を与えるものであり、図2に示すように「通話」および「データ通信」の各通信種別に対し、管理の目標とする通話時間の上限を表す「通信量上限値」と、通話料金を規定する「課金条件」の各項目からなる。
【0015】
ここで、通信種別「通話」の通信量上限値を表すデータとしては、「1ヶ月分」の通話時間を表すデータDA1、「1日分」の通話時間を表すデータDA2、「1回分」の通話時間を表すデータDA3が記憶されると共に、「課金条件」を表すデータとしては、単位時間(例えば3分)あたりの通話料金(円)を表すデータDA4が記憶される。また、通信種別「データ通信」の通信量上限値を表すデータとしては、「1ヶ月分」のパケット数を表すデータDB1、「1日分」のパケット数を表すデータDB2、「1回分」のパケット数を表すデータDB3が記憶され、「課金条件」を表すデータとしては、単位パケット数あたりのデータ通信料を表すデータDB4が記憶される。
【0016】
説明を図1に戻すと、記憶部21はROM(Read Only Memory)からなり、制御部19の動作プログラムを格納する。また、表示部22は液晶デバイスからなり、通話やデータ通信に必要とされる情報を表示すると共に、上述の通知機能による情報表示を行うためのものでもある。さらに、バイブレータ23は、機械的振動によって利用者に着信を報知するものであると共に、上述の通知機能による通知を行うためのものでもある。
【0017】
以下、図3〜5に示すフローに沿って、この実施形態の動作を説明する。
まず、電話サービスを利用している場合の通知処理を説明する。利用者は、予め、管理の目標とする或る一定期間における通話時間の上限値を定め、これを通信量上限値として記憶部20に記憶させる。ここでは、説明の便宜のため、「通信料上限値」として1日分の通話時間の上限値のデータDA2のみを設定するものとする。この通信量上限値のデータDA2と共に、電話サービスの利用に対して課金される単位時間当たりの通話料金を「課金条件」のデータDA4として記憶部20に記憶させる。
【0018】
上述のように「通信量上限値」と「課金条件」が設定された状態で発信し、通話が開始すると、これを受けて制御部19により、通信量上限値として記憶部20に記憶されたデータが、1ヶ月分のものか、1日分のものか、1回分のものかが判断される(ステップS1)。いま、1日分のデータDA2が記憶されているから、制御部19は、「1日分」のデータDA2が記憶されていると判断する(ステップS1;<1日分>)。これと並行して、通信量積算部10が実際の通話時間を計測し、その通話時間の積算値を算出する。この場合、通話時間の積算値は、管理の目標とする或る一定期間の始期から現在までに行われた通話時間の総和として算出される。必要であれば、図2に示す課金条件を参照して通話時間の総和から通話料金を算出することができる。
【0019】
続いて、制御部19は、演算手段として機能し、記憶部20に記憶された上限値と通信量積算部10で得られた通話時間の積算値とから、現在において利用可能な残りの通話量、即ち目標として設定した「通話料上限値」に対する通話時間の残量を演算する。具体的には、制御部19は、記憶部20から1日分の通話時間の上限値を表すデータDA2取得する(ステップS2B)。続いて、通信量積算部10で得られたこれまでの通話時間の積算値TDを確認する(ステップS3)。そして、データDA2から積算値TDを差し引くことにより、通話可能な残りの通信量を演算する(ステップS4)。そして、制御部19は、通知手段として機能し、演算結果を通知するための通知処理を実行する(ステップS5)。
なお、通話時間の積算値TDが通信量上限値として設定した値に到達した場合に通信を強制的に終了する強制終了モードの設定が可能となっている。
【0020】
次に、上述のステップS5における通知処理の詳細を説明する。
この通知処理では、上述のステップS4において演算結果として得られた残りの通話時間が所定の条件を満足した場合、バイブレータ23により機械的振動を携帯端末装置100の利用者に与え、これにより利用者に対して通信の利用状況に関する通知を行う。この実施形態では、現在の残りの通話時間が所定の条件を満足した場合に通知を発するものとし、この所定の条件としては、上述のステップS4で演算された残りの通話時間の演算結果が所定の残量に到達したことが設定される。
【0021】
ここで、上述の通話時間の所定の残量は「レベル」として段階的に規定され、各レベルに対してバイブレータ23の振動強度が規定されている。この実施形態では、残りの通話時間が1時間の場合を「レベル1」とし、このレベル1に対して振動強度「弱」が規定され、30分の場合を「レベル2」とし、このレベル2に対して振動強度「中」が規定される。上述の記憶部20には、これらレベルと振動強度との対応を表すデータ(以下、「振動制御データ」と称す。)が記憶され、制御部19は、この振動制御データに基づきバイブレータの振動強度を制御する。
【0022】
以下、図4に示すフローに沿って具体的に説明すると、まず、制御部19は、上述のステップS4で算出した残りの通話時間がレベル1に到達したか、即ち、通話時間の残量が1時間となったか否かを判断する(ステップS501A)。ここで、レベル1に到達していない場合(ステップS501A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS502A)、オンフックでなければ(ステップS502A;NO)、上述のステップS501Aに処理を戻し、残りの通話時間がレベル1に到達するまで同じ処理を繰り返す。これに対し、通話時間の残量がレベル1に到達した場合(ステップS501A;YES)、制御部19は、振動強度を「弱」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS503A)、残りの通話時間が1時間となった旨を利用者に通知する。
【0023】
続いて、制御部19は、上述のステップS4で演算した通話時間の残量がレベル2に到達したか否か、即ち、残りの通話時間が30分となったか否かを判断する(ステップS504A)。レベル2に到達していない場合(ステップS504A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS505A)、オンフックでなければ(ステップS505A;NO)、上述のステップS504Aに処理を戻す。これに対し、通話時間がレベル2に到達した場合には(ステップS504A;YES)、振動強度を「中」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS506A)、残りの通話時間が30分となった旨を利用者に通知する。
【0024】
制御部19は、残りの通話時間がレベル2に到達した後、上述のステップS4で新たに演算される残りの通話時間がゼロになったか否か、即ち、計測された通話時間の積算値が上述の通信量上限値に到達したか否かを判断する(ステップS507A)。通信量上限値に到達していない場合(ステップS507A;NO)、オンフックか否かを判断し(ステップS508A)、オンフックでなければ(ステップS508A;NO)、上述のステップS507Aに処理を戻す。これに対し、通信量上限値に到達した場合には(ステップS507A;YES)、振動強度を「強」としてバイブレータ23の振動を制御し(ステップS509A)、残りの通話時間が用い尽くされた旨を利用者に通知する。
【0025】
続いて、制御部19は、強制終了モードに設定されているか否かを判断する(ステップS510A)。ここで、強制終了モードに設定されていない場合(ステップS510A;NO)、電話回線が接続された状態に維持され、通話が継続される(ステップS511A)。そして、オンフックか否かが判断され(ステップS512A)、オンフックでなければ(ステップS512A;NO)、処理がステップS511Aに戻され、そのまま通話が継続される。これに対し、強制終了モードに設定されている場合(ステップS510A;YES)、制御部19は、通信終了手段として機能して電話回線を切断し(ステップS513A)、通話による通信が強制的に終了させる。従って、この後、通話料金が課金されなくなる。なお、上述のステップS502A,S505A,S508A,S512Aにおいてオンフックであると判断された場合、即ち通話が終了した場合にも電話回線が切断される(ステップS513A)。
【0026】
上述の例では、通信量上限値として通信時間を設定するものとしたが、これに代えて、通話料金を設定してもよい。この場合、ステップS501A,S504Aでの判断の基準を与える「レベル」として、通知を希望する通話料金の残額を設定すればよい。これにより、例えば残額が1000円に到達した場合にバイブレータ23の振動強度が「弱」に制御され、残額が500円に到達した場合に振動強度が「中」に制御される。従って、この場合には通話料金の残額により通知のタイミングを設定することが可能になる。
また、上述の例では、制御部19は、残りの通信量の演算結果が通信量上限値に到達した場合に通信終了手段として機能するものとしたが、利用者の指示により制御部19が無効化手段として機能し、上述の通信を終了させる制御を無効とするようにしてもよい。これにより、通話時間が通話量上限値に到達しても、利用者は通話を優先させることができる。
【0027】
次に、インターネットなどのデータ通信サービスを利用している場合の通知処理を説明する。
この場合、上述の「通話時間」に相当する通信量として「パケット数」を設定し、通信量上限値として或る一定期間におけるパケット数の上限値を設定し、「課金条件」として、通信サービスの利用に対して課金される単位パケット数あたりの通信料金を設定する。この実施形態では、説明の便宜上、図2に示す通信量上限値として1日あたりのパケット数を表すデータDB2を設定する。
【0028】
図5に、データ通信サービスにおける通知処理のフローを示す。このフローは、上述の図4に示すフローにおいて、ステップS501A,S504A,S507Aの「通話時間」を「パケット数」とし、ステップS503A,S506A,S509Aの「バイブ振動」を「レベル到達を通知」とし、ステップS502A,S505A,S508A,S512Aの「オンフック?」を「終了操作?」とし、ステップS511Aの「通話継続」を「通信継続」とし、ステップS513Aの「回線切断」を「通信切断」としたものに相当する。
【0029】
以下、図5に示すフローに沿って、データ通信サービスにおける通知処理を説明する。まず、通信量積算部10は、実際に送受信されるパケット数を計測することによりデータ通信量を計測し、この計測結果をもとに制御部19が残りのパケット数を演算する。制御部19は、演算した残りのパケット数がレベル1として規定されたパケット数に到達したか否かを判断する(ステップS501B)。レベル1に到達していない場合(ステップS501B;NO)、データ通信を終了するための終了操作か否かを判断し(ステップS502B)、終了操作でなければ(ステップS502B;NO)、上述のステップS501Bに処理を戻す。
【0030】
これに対し、レベル1に到達した場合には(ステップS501B;YES)、レベル1に到達した旨を利用者に通知する(ステップS503B)。この実施形態では、通知は、バイブレータ23によらずに表示や音声により行う。この場合、制御部19は、パケット数の残量がレベル1に到達した旨を表示部22に表示させたり、その旨のメッセージを音源16に音声合成させ、スピーカ17から発音させるように制御を行う。このようにバイブレータを用いないのは、データ通信の場合、通話とは異なり、利用者が表示部22を見ながら操作しているので、バイブレータによる必要がないためである。もちろんバイブレータによってもよい。
【0031】
続いて、制御部19は、残りのパケット数がレベル2(レベル1よりも少ない所定数)に到達したか否かを判断する(ステップS504B)。レベル2に到達していない場合には(ステップS504B;NO)、同様に終了操作か否かを判断し(ステップS505B)、終了操作でなければ(ステップS505B;NO)、上述のステップS504Bに処理を戻す。これに対し、残りのパケット数がレベル2に到達した場合には(ステップS504B;YES)、その旨を表示等により利用者に通知する(ステップS506B)。
【0032】
続いて、残りのパケット数がレベル2に到達した後は、上述のステップS4で新たに演算される残りのパケット数がゼロになったか否か、即ち、計測されたパケット数の積算値が上述の通信量上限値に到達したか否かを判断する(ステップS507B)。ここで、通信量上限値に到達していない場合(ステップS507B;NO)、終了操作か否かを判断し(ステップS508B)、終了操作でなければ(ステップS508B;NO)、上述のステップS507Bに処理を戻す。これに対し、通信量上限値に到達した場合には(ステップS507B;YES)、データ通信で使用されたパケット数が通信量上限値に到達した旨を通知する(ステップS509B)。
【0033】
続いて、制御部19は、強制終了モードに設定されているか否かを判断する(ステップS510B)。強制終了モードに設定されていない場合(ステップS510B;NO)、データ通信が継続された状態に維持される(ステップS511B)。そして、終了操作か否かが判断され(ステップS512B)、終了操作でなければ(ステップS512B;NO)、処理がステップS511Bに戻される。これに対し、強制終了モードに設定されている場合(ステップS510B;YES)、データ通信が強制的に切断される(ステップS513B)。なお、上述のステップS502B,S505B,S508B,S512Bにおいて終了操作であると判断された場合にもデータ通信が切断される(ステップS513B)。なお、上述の例では、通信量上限値としてパケット数を設定するものとしたが、パケットによる通信料金を設定してもよい。また、残りのデータ通信量の演算結果が通信量上限値に到達した場合に通信を強制的に終了させるものとしたが、利用者の指示に従ってこの通信終了の制御を無効とするようにしてもよい。また、上述の「課金条件」のデータDA4,DB4は利用者が設定するものとしてもよいし、制御部19が各種条件に応じて設定するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、通話量を計測して積算し、この積算結果と目標とする通話量の上限値から現在において利用可能な通話量を演算し、この演算結果が所定の条件を満足した場合に機械的振動により利用者に通知するようにしたので、通話中であっても、通話を妨害することなく、利用者に対し通信の利用状況に関する通知を発することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態に係る携帯端末装置が有する参照データを説明するための図である。
【図3】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の全体動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の通知処理(電話サービス)の流れを示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施形態に係る携帯端末装置の通知処理(データ通信サービス)の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100;携帯端末装置(携帯電話)、10;通信量積算部、11;通信部、12;アンテナ、13;音声処理部、14;スピーカ(受話用)、15;マイクロホン(送話用)、16;音源、17スピーカ(着信音等用)、18;入力部、19;制御部(CPU)、20;記憶部(RAM)、21;記憶部(ROM)、22;表示部、23;バイブレータ、24;バス。
Claims (4)
- 電話サービスを利用するために使用される携帯端末装置において、
前記電話サービスによる通話量を計測して積算する積算手段と、
目標とする通話量の上限値が記憶された記憶手段と、
前記積算手段の積算結果と前記記憶手段に記憶された上限値から現在において利用可能な通話量を演算する演算手段と、
前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に機械的振動により当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記演算結果が前記上限値に到達した場合に通信を強制的に終了させる通信終了手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載された携帯端末装置。
- 前記通信終了手段による制御を無効とする無効化手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載された携帯端末装置。
- データ通信サービスを利用するための機能を備えた携帯端末装置において、
前記データ通信サービスによるデータ通信量を計測して積算する積算手段と、
目標とするデータ通信量の上限値を記憶する記憶手段と、
前記積算手段により積算されたデータ通信量と前記記憶手段に記憶されたデータ通信量の上限値から現在において利用可能なデータ通信量を演算する演算手段と、
前記演算手段による演算結果が所定の条件を満足した場合に当該携帯端末装置の利用者に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008293084A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Sony Corp | 電子マネー媒体 |
JP2014068302A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Oki Data Corp | 携帯端末、情報処理システム、並びに携帯端末の制御装置および制御プログラム |
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-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002355748A patent/JP2004193671A/ja active Pending
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