JP2004189403A - 感光媒体搬送装置 - Google Patents

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真司 鳴神
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Abstract

【課題】搬送系の不具合に起因して感光材料が適正に搬送されなくなったことを早期に検知する。
【解決手段】ポンチ52で形成された2つのオーダーマークの形成時刻差に基づいて導出された前記2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と、マークセンサ96での2つのオーダーマークの検出時刻差に基づいて導出された前記2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離との差が所定値以上であれば、エラー通知部204によってオペレータにその旨が通知される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光媒体を搬送するための感光媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真プリンタ等の感光材料処理装置には、感光材料を露光して潜像を形成する露光部と、現像・定着・水洗を行う現像処理部とを備えているものがある。かかる感光材料処理装置では、マガジン内から引き出された長尺の感光材料が、その搬送経路に沿って配置された複数のニップローラ対により搬送されて、露光部、現像処理部の順に通過する。
【0003】
感光材料を露光する露光部の上流側には、画像情報に基づいて露光開始位置(感光材料に形成される画像の先端位置に対応する切断位置)を示すマークとなる孔を感光材料に形成するホールパンチが配置されている。従って、露光部では、露光位置よりも上流側に配置されたセンサーによって上述の露光開始位置を示すマークを検出し、その後、所定時間が経過すると、感光材料の露光開始位置が露光位置に到達したものと判断して、そのマークに対応する画像の露光が開始される(例えば、特許文献1参照)。そして、露光が行われた長尺の感光材料は、現像処理が行われた後で、上記マークに基づいて切断される。
【0004】
【特許文献1】
特許第3239323号明細書(図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、露光部近傍の複数のニップローラ対において感光材料の滑りが発生したり、複数のニップローラ対のローラ径が摩耗により変化した場合には、センサーによって露光開始位置を示すマークを検出した後、所定時間が経過しても、感光材料の露光開始位置が露光位置にあるとは限らない。つまり、感光材料の露光開始位置が露光位置にまだ到達していなかったり、既に露光位置を超えていることがある。従って、複数のニップローラ対等の搬送系に不具合が発生した場合には、感光材料の本来の露光開始位置から画像が形成されなくなるため、長尺の感光材料が画像毎に切断されたときに、隣り合う2つの画像の境界でちょうど切断されないで、その境界からずれた位置で切断されてしまう。その結果、かかる感光材料処理装置により得られるプリントの品質が著しく低下してしまう。
【0006】
そこで、本発明の目的は、搬送系の不具合に起因して感光材料が適正に搬送されなくなったことを早期に検知することができる感光媒体搬送装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の感光媒体搬送装置は、長尺の感光媒体を挟持し、下流側へと搬送する第1のローラ対と、前記第1のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に目印を形成するための目印形成装置と、前記第1のローラ対の下流側において感光媒体を挟持し、感光媒体をさらに下流側へと搬送する第2のローラ対と、前記第2のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に形成された目印を検出する目印検出センサと、前記目印形成装置で形成された2つの目印の形成時刻差に基づいて、前記2つの目印に対応する第1のローラ対での感光媒体の搬送距離を導出する第1の搬送距離導出手段と、前記目印検出センサでの前記2つの目印の検出時刻差に基づいて、前記2つの目印に対応する第2のローラ対での感光媒体の搬送距離を導出する第2の搬送距離導出手段と、前記第1の搬送距離導出手段で導出された搬送距離と前記第2の搬送距離導出手段で導出された搬送距離とを比較する比較手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項1によると、目印形成装置で形成された2つの目印の形成時刻差に基づいて導出された前記2つの目印に対応する第1のローラ対での感光媒体の搬送距離と、位置検出センサでの2つの目印の検出時刻差に基づいて導出された前記2つの目印に対応する第2のローラ対での感光媒体の搬送距離とを比較することによって、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を検知することができる。従って、例えば第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の滑りの発生又は摩耗によるローラ径の変化などの搬送系の不具合を知ることが可能となる。
【0009】
また、請求項2の感光媒体搬送装置は、前記比較手段によって比較される2つの搬送距離の差が所定値以上であればオペレータにその旨を通知する通知手段をさらに備えていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2によると、オペレータは、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送距離の差が所定値以上になったことを確実に認識することができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系によって感光媒体の搬送が継続されるのを抑制することができる。
【0011】
また、請求項3の感光媒体搬送装置は、前記第2のローラ対が感光媒体の露光位置の直前又は直後にあることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3によると、感光媒体搬送装置により搬送される感光媒体に対して画像データに基づく露光が行われる場合に、第2のローラ対が感光媒体の露光位置の直前又は直後にあるため、第2のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に対する露光が行われる。従って、第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を監視することによって、第2のローラ対の不具合に起因して形成される画像が悪化するのを抑制することができる。
【0013】
また、請求項4の感光媒体搬送装置は、前記目印形成装置が、長尺の感光媒体の露光処理が施されない先端部近傍又は後端部近傍に少なくとも2つの目印を形成することを特徴とするものである。
【0014】
請求項4によると、長尺の感光媒体の先端部近傍又は後端部近傍に形成された2つの目印に基づいて、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を検知することによって、長尺の感光媒体に対する露光処理開始時または露光処理終了時に搬送系の状態の確認をすることができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される感光媒体に対する露光処理が行われるのを抑制することができる。
【0015】
また、請求項5の感光媒体搬送装置は、前記目印形成装置が複数のオーダーの境目を示すものとして目印を形成することを特徴とするものである。
【0016】
請求項5によると、複数のオーダーに基づく画像の露光処理が行われる場合に、感光媒体に形成された画像のオーダーの境目を示す目印および搬送系の状態を確認するための目印として共通の目印を用いることができる。従って、オーダーの境目を示す目印が感光媒体に形成されている場合には、搬送系の状態を確認するための目印を別途形成しなくてもよくなる。また、オーダーの境目毎に搬送系の状態が確認されるため、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される感光媒体に対する露光処理が行われるのをより確実に抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る搬送装置を含む露光装置の概略構成を示す図である。図2は、アダプタ部の概略構成を示す正面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態の搬送装置を含む露光装置1は、筐体7内に、印画紙2上に潜像を形成するために印画紙2にレーザ光により露光を行う露光ユニット70と、露光ユニット70と対向するように印画紙2を搬送する搬送装置8とを備えている。また、筐体7には、ペーパーマガジン6および巻き取りユニット100が着脱可能になっている。従って、露光装置1では、ペーパーマガジン6から引き出された印画紙2が搬送装置8によりその搬送経路に沿って露光ユニット70に搬送されて露光が行われた後、巻き取りユニット100に向かって搬送される。
【0019】
ここで、以下の説明においては、搬送装置8による印画紙2の通常の搬送方向は、ペーパーマガジン6から露光ユニット70に向かい、さらに露光ユニット70から巻き取りユニット100に向かう方向であるので、この方向に基づいて、印画紙2の搬送方向上流側(以下、単に「上流側」と称する場合がある)および印画紙2の搬送方向下流側(以下、単に「下流側」と称する場合がある)と表現することにする。従って、筐体7には、ペーパーマガジン6は搬送装置8の最も上流側に対応する位置に着脱可能になっており、一方、巻き取りユニット100は搬送装置8の最も下流側に対応する位置に着脱可能になっている。
【0020】
<ペーパーマガジン6および巻き取りユニット100の構成>
ペーパーマガジン6は、排出口5aが形成された遮光性の筐体5を有しており、長尺の未露光の印画紙2がロール状に巻回された巻回体2aを収納する。ここで、巻回体2aは、筐体5内において、シャフト3の回りに回転自在に支持されている。そして、巻回体2aから巻き解かれた印画紙2は、案内ローラ4により案内されて排出口5aから露光装置1内に排出される。一方、巻き取りユニット100は、挿入口101aが形成された遮光性の筐体101を有しており、露光装置1で露光された露光済みの印画紙2がその先端部から順に挿入口101aから挿入されて、シャフト102の回りに巻き取られて巻回体2a’が形成される。
【0021】
ここで、本実施の形態では、1つのペーパーマガジン6内に収納された巻回体2aに巻回された印画紙2は、筐体7に装着される巻き取りユニット100が適宜交換されつつ、複数の巻き取りユニット100に別々に巻き取られて複数の巻回体2a’が形成される場合について示しており、巻き取りユニット100に収納可能な巻回体2a’の最大径は、ペーパーマガジン6内に収納可能な巻回体2aの最大径よりも小さくなっている。なお、露光済みの印画紙2の巻回体2a’を収納する巻き取りユニット100は、露光装置1から取り外された後で、別途の現像処理装置であるプロセッサ(図示しない)に装着されて露光済みの印画紙2の現像処理が行われる。
【0022】
<搬送装置8の全体構成>
搬送装置8は、筐体7に装着されたペーパーマガジン6と露光ユニット70との間において、その上流側から下流側に向かって順に配置されたアダプタ部10、搬送ローラ対20、ダンサー部30、搬送ローラ対21、画像情報付加部50と、露光ユニット70に対向するように配置された搬送ローラ対24および圧着ローラ対25と、露光ユニット70よりも下流側に配置された搬送ローラ対26とを有している。そして、画像情報付加部50と搬送ローラ対24との間には第1弛み部60が形成されており、圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間には第2弛み部80が形成されている。
【0023】
<アダプタ部10の構成>
アダプタ部10は、搬送装置8の搬送経路の最も上流側に配置されており、ペーパーマガジン6が装着される部分である。ここで、アダプタ部10では、図1および図2に示すように、ペーパーマガジン6から引き出された印画紙2がアダプタ部10の下端部近傍に挿入され、その後、アダプタ部10内を下方から上方に向かって搬送される。アダプタ部10は、搬送ローラ対15と、ダンサー機構16とを有している。搬送ローラ対15は、アダプタ部10の上端部近傍に配置されており、ペーパーマガジン6内から引き出された印画紙2を挟持して、アダプタ部10よりも下流側へ搬送するためのものである。
【0024】
ここで、搬送ローラ対15は、それを回転駆動させるためのモータ15a(図10参照)に接続されており、モータ15aの回転速度(回転数)はコントローラ200(図10参照)によって制御される。従って、搬送ローラ対15による印画紙2の搬送速度(送り出し速度)は、コントローラ200によって適宜調整することができる。なお、搬送ローラ対15が、印画紙2に対して搬送力を付与するのは、主に印画紙2が搬送ローラ対20に挟持されるまでの間である。
【0025】
ダンサー機構16は、図1および図2に示すように、アダプタ部10の下端部近傍(筐体7に装着されたペーパーマガジン6の筐体5の排出口5a近傍)に配置された案内ローラ11と、案内ローラ11の上方に所定間隔を隔てて配置された案内ローラ13と、案内ローラ11と案内ローラ13との間に配置されたダンサーローラ12と、案内ローラ13と搬送ローラ対15との間に配置された案内ローラ14とを有している。なお、案内ローラ11、13、14は、ペーパーマガジン6から引き出された印画紙2を搬送ローラ対15まで案内するためのものであり、いずれもそれらの軸回りに回転自在に設けられている。
【0026】
ダンサーローラ12は、案内ローラ11と案内ローラ13との間で印画紙2に当接して案内ローラ11と案内ローラ13との間での印画紙2の長さが変化する方向に移動可能なものであって、案内ローラ11と案内ローラ13との間における印画紙2の長さを長くする方向に付勢されている。
【0027】
具体的には、ダンサーローラ12は、支持部材12aの一端部に回転自在に支持されており、支持部材12aの他端部は案内ローラ13の回転軸13aに回転自在に支持されている。そして、ダンサーローラ12は、案内ローラ13とほぼ同じ水平高さの位置(図1では二点鎖線で描かれており、以下「元の位置」と称する)と、案内ローラ11と案内ローラ13との間の印画紙2が湾曲しないで搬送される際の位置(図1では一点鎖線で描かれており、以下「揺動最大位置」と称する)との間で、回転軸13aを支点として揺動可能に設けられている。
【0028】
ここで、ダンサーローラ12を支持する支持部材12aと回転軸13aとの間には、ねじりバネ(図示しない)が配置されている。そのため、ダンサーローラ12は、常に揺動最大位置から元の位置に向かう方向(案内ローラ11と案内ローラ13との間の印画紙2の長さを長くする方向)に付勢されている。従って、アダプタ部10内を印画紙2が搬送されない場合には、ダンサーローラ12は元の位置に配置されることになる。なお、ダンサーローラ12を上記方向に付勢するための構成は、ねじりバネが用いられるものに限られず、ダンサーローラ12に対して上記方向への付勢力を付与することができる構成であればよい。
【0029】
また、アダプタ部10内を印画紙2が搬送される場合には、ダンサーローラ12は、案内ローラ11と案内ローラ13との間を搬送される印画紙2から受ける力に基づいて、ダンサーローラ12はねじりバネによる付勢力に抗して元の位置から揺動最大位置に向かって揺動する。そして、ダンサーローラ12は、印画紙2から受ける力とねじりバネによる付勢力とがほぼ一致する位置に配置される。なお、図1および図2では、印画紙2から受ける力とねじりバネによる付勢力とがほぼ一致する位置(以下「揺動安定位置」と称する)の一例が実線で描かれているが、ダンサーローラ12の揺動安定位置は、例えば印画紙2の搬送速度が変化すれば変動するものである。
【0030】
<搬送ローラ対20近傍の構成>
搬送ローラ対20は、アダプタ部10の下流側に配置されている。搬送ローラ対20は、上述したように、アダプタ部10から印画紙2が供給された後、印画紙2をさらに下流側へ搬送するためのものである。ここで、搬送ローラ対20は、それを回転駆動させるためのモータ20a(図10参照)に接続されており、モータ20aの回転速度(回転数)はコントローラ200によって制御される。従って、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度(送り出し速度)は、コントローラ200によって適宜調整することができる。なお、搬送ローラ対20によって、印画紙2の搬送方向が鉛直上方に向かう方向から水平方向に変更される。
【0031】
また、アダプタ部10と搬送ローラ対20との間には、上流側から下流側に向かって順に、ペーパーエンドセンサ91、スプライスセンサ92、ペーパーカッター18が配置されている。ペーパーエンドセンサ91は、印画紙2の後端部を検出するためのものである。スプライスセンサ92は、巻回体2aに巻回された印画紙2が比較的短い長さを有する複数の印画紙がつなぎ合わされたものである場合に、そのつなぎ目を検出するためのものである。ペーパーカッター18は、印画紙2を切断するためのものであり、例えば巻き取りユニット100に巻き取り可能な長さ毎に長尺の印画紙2を切断することができる。
【0032】
ここで、ペーパーエンドセンサ91は、LEDなどの発光素子とこれから出射される光を受光可能な位置に配置されたフォトダイオードなどの受光素子との対を含む光センサであって、それに対応する位置に印画紙2が配置されているか否かを検出することができ、その検出信号をコントローラ200に供給する。なお、以下説明するように、露光装置1には、多数のペーパーセンサが配置されているが、これらはいずれもペーパーエンドセンサ91と同様の構成のものであって、それぞれの検出信号をコントローラ200に供給する。
【0033】
<ダンサー部30の構成>
ダンサー機構を有するダンサー部30は、搬送ローラ対20の下流側に設けられている。ここで、図3は、ダンサー部の概略構成を示す側面図である。図4は、ダンサー部の概略構成を示す断面図(図3のIV−IV線における断面図)である。図5は、保持部材がダンサーローラを保持する構成を説明するための図である。図6は、ダンサー部の概略構成を示す上面図である。図7は、図6の範囲Aおよび範囲Bの拡大図である。
【0034】
ダンサー部30は、印画紙2に湾曲部分を形成することによって、ダンサー部30よりも上流側における印画紙2の搬送と、ダンサー部30よりも下流側における印画紙2の搬送とを切り離すためのものである。また、搬送ローラ対20とダンサー部30との間には、ペーパーセンサ93が配置されている。
【0035】
ダンサー部30は、図4に示すように、上流側から下流側に向かって順に配置された案内ローラ31、ダンサーローラ32、案内ローラ33とを有している。案内ローラ31および案内ローラ33は、円柱状の部材であって、それらの軸回りに回転自在に、印画紙2の搬送経路を挟んで設けられた一対の側壁40(図3参照)に支持されている。
【0036】
ダンサーローラ32は、図3に示すように、支持軸32aとローラ部32bとにより構成されている略円柱状のローラである。そして、ダンサーローラ32は、案内ローラ31と案内ローラ33との間で印画紙2と当接しつつ上下方向(案内ローラ31と案内ローラ33との間での印画紙2の長さが変化する方向)に移動可能になっている。また、ダンサーローラ32は、その自重によって、鉛直下方(案内ローラ31と案内ローラ33との間における印画紙2の長さを長くする方向)に付勢されている。
【0037】
また、ダンサーローラ32の支持軸32aは、その両端部が保持部材34、35にそれぞれ回転自在に保持されている。ここで、保持部材34の保持部材35に対向する面には、図5(a)に示すように、上下方向に伸びる長孔34aが形成されている。そして、ダンサーローラ32の一端部は、支持軸32aの一端部が保持部材34の長孔34a内に挿入されることにより保持されている。また、ダンサーローラ32の他端部も同様に、図5(b)に示すように、保持部材35の保持部材34に対向する面に形成された上下方向に伸びる長孔35a内に支持軸32aの他端部が挿入されることにより保持されている。
【0038】
従って、ダンサーローラ32は、保持部材34および保持部材35に対して長孔34a、35a内の範囲において上下方向に移動可能な状態で保持されていることになる。ここで、保持部材34および保持部材35がそれらの最上端位置に配置されいる場合(印画紙2の先端部が案内ローラ31と案内ローラ33との間を搬送される場合)、および、保持部材34および保持部材35が移動部材42、43により下方から支持されている場合には、ダンサーローラ32の支持軸32aは、ダンサーローラ32の自重により保持部材34の長孔34aおよび保持部材35の長孔35aのそれぞれの下端部に配置される。一方、保持部材34および保持部材35が移動部材42、43により下方から支持されないで、ダンサー部30内を印画紙2が搬送されることによってダンサーローラ32に対して印画紙2から上方への力が加えられている場合には、ダンサーローラ32の支持軸32aは、保持部材34の長孔34aおよび保持部材35の長孔35aのそれぞれの上端部に配置される(図5参照)。
【0039】
また、保持部材34、35には、図3および図7に示すように、それらを上下方向に貫通する貫通孔34b、35bがそれぞれ形成されている。ここで、ダンサー部30には、図3および図6に示すように、案内ローラ31および案内ローラ32との間における印画紙2の搬送経路を挟むように、上下方向に伸びるシャフト36、37が配置されている。そして、保持部材34の貫通孔34aにはシャフト36が嵌挿されており、保持部材35の貫通孔35aにはシャフト37が嵌挿されている。従って、保持部材34、35は、シャフト36、37に沿って上下方向に移動することができる。なお、保持部材34、35は、ダンサーローラ32がその自重によって下方に移動する場合には、ダンサーローラ32と共に移動することができる。
【0040】
また、上述したように、ダンサーローラ32の支持軸32aの両端部が、保持部材34および保持部材35の長孔34a、35a内に挿入されることによって、保持部材34および保持部材35に対して上下方向に移動可能な状態で保持されている。従って、ダンサーローラ32に印画紙2が当接しているときに、印画紙2のダンサーローラ32に当接する部分がその幅方向に傾いた場合でも、ダンサーローラ32の支持軸32aの両端部のいずれか一方だけが保持部材34の長孔34aおよび保持部材35の長孔35aのそれぞれの上端部よりも下方に向かって移動することによって、保持部材34および保持部材35がシャフト36、37に沿って移動出来なくなることがほとんどない。
【0041】
ここで、保持部材34の貫通孔34bの断面形状は、図7(a)に示すようにほぼ円形であって、保持部材35の貫通孔35bの断面形状は、図7(b)に示すように印画紙2の幅方向(ダンサーローラ32の軸方向)に沿った長軸を有する略楕円形である。従って、保持部材34は、シャフト34に沿って上下方向に移動する際に印画紙2の幅方向に移動することはできないが、保持部材35は、シャフト37に沿って上下方向に移動する際に印画紙2の幅方向に移動することができる。
【0042】
また、保持部材34、35には、ダンサーローラ32の下方においてダンサーローラ32と印画紙2の搬送経路を挟んで対向する面を有するガイド部材38が取り付けられている。従って、ダンサーローラ32とガイド部材38とは、所定間隔だけ離隔した状態を維持しつつ共に移動することができる。
【0043】
また、図3に示すように、一対の側壁40の一方(図3では左側)には、保持部材34の位置を検出するためのセンサ41a〜41dが配置されている。センサ41a〜41dは、それらに対向する位置に保持部材34があるか否かを検出することができ、その検出信号は接続されたコントローラ200に供給されている。また、センサ41a〜41dは、上方から下方に向かって順に(保持部材34の移動方向に沿って)互いに所定距離だけ離隔して配列されている。ここで、センサ41a〜41d間の上記所定距離は、保持部材34の高さ(その移動方向の長さ)とほぼ同じになるように設定されている。従って、保持部材34は、常にセンサ41a〜41dの1つだけによって検出されることになる。
【0044】
このように、センサ41a〜41dによって保持部材34の位置が検出されることによって、コントローラ200は、保持部材34に保持されたダンサーローラ32の位置、つまり、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さを検知することができる。
【0045】
ここで、センサ41aは、保持部材34が最上端位置(図3では二点鎖線で描かれている)に移動した場合に、保持部材34を検出することが可能な位置に設けられている。従って、センサ41aによって保持部材34が検出されている場合には、印画紙2はダンサーローラ32により下方に押圧されることなくガイド部材38に案内されつつ搬送されるため、ダンサー部30では印画紙2の湾曲部分はほとんど形成されない。つまり、ダンサー部30において、印画紙2は湾曲することなく(ほぼ水平に維持されたまま)搬送される。
【0046】
そして、センサ41aによって保持部材34が検出されている状態から保持部材34が下方に移動すると、センサ41aによって保持部材34が検出されなくなると共に、それとほぼ同時にセンサ41bによって保持部材34が検出されるようになる。
【0047】
引き続き、保持部材34がさらに下方に移動すると、センサ41bによって保持部材34が検出されなくなると共に、それとほぼ同時にセンサ41cによって保持部材34が検出されるようになる。なお、このときのダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さが所定長さAになるように、センサ41bが設けられている。
【0048】
その後、保持部材34がさらに下方に移動すると、センサ41cによって保持部材34が検出されなくなると共に、それとほぼ同時にセンサ41dによって保持部材34が検出されるようになる。なお、このときのダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さは所定長さBになるように、センサ41cが設けられている。
【0049】
従って、コントローラ200は、センサ41a〜41dからの検出信号に基づいて、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さが、所定長さAまたは所定長さBに達したことを検知することができる。
【0050】
また、上述したように、シャフト36、37は、保持部材34、35の貫通孔34b、35bにそれぞれ嵌挿している。そして、シャフト36、37の保持部材34、35よりも下方側には、それぞれシャフト36、37に沿って移動可能な移動部材42、43が配置されている。なお、移動部材42、43にも、保持部材34、35と同様に上下方向に貫通する貫通孔(図示しない)がそれぞれ形成されており、それらの貫通孔をシャフト36、37が嵌挿している。ここで、移動部材42、43は、コントローラ200に接続された駆動機構48(図10参照)に連結されている。従って、コントローラ200は、駆動機構48を駆動することによって、移動部材42、43を上下方向に移動させることができる。
【0051】
移動部材42、43の上方(移動部材42、43と保持部材34、35との間)には、シャフト36、37に嵌挿されたコイルバネ44、45がそれぞれ配置されている。コイルバネ44、45は、移動部材42、43がその最下端位置(図3に示す位置)配置されている場合に、例えばダンサーローラ32が印画紙2に当接しなくなって、ダンサーローラ32の自重によりダンサーローラ32と共に保持部材34、35がシャフト36、37に沿って下方に移動した(落下した)ときに、保持部材34、35の移動速度を漸減させるクッションの機能を有している。なお、コイルバネ44、45の下端部は、移動部材42、43の上面にそれぞれ当接している。
【0052】
このように、シャフト36、37には、上方から下方に向かって順に、それぞれ上下方向に移動可能な保持部材34、35、コイルバネ44、45、移動部材42、43が配置されている。従って、コントローラ200によって、移動部材42、43が図3に示される最下端位置から上方に移動させられると、まず移動部材42、43の上方のコイルバネ44、45の上端部が保持部材34、35の下端部に当接するようになる。その後、移動部材42、43がコイルバネ44、45を介して保持部材34、35を押し上げることによって、保持部材34、35と共に、ダンサーローラ32が上方に向かって移動する。
【0053】
<搬送ローラ対21近傍の構成>
搬送ローラ対21は、ダンサー部30の下流側に配置されている。ここで、搬送ローラ対21は、それを回転駆動させるためのモータ21a(図10参照)に接続されており、モータの回転速度(回転数)はコントローラ200によって制御される。従って、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度は、コントローラ200によって適宜調整することができる。なお、搬送ローラ対21によって、印画紙2の搬送方向が水平方向から鉛直下方に向かう方向に変更される。また、ダンサー部30と搬送ローラ対21との間には、ペーパーセンサ94が配置されている。
【0054】
<画像情報付加部50の構成>
画像情報付加部50は、搬送ローラ対21の下流側に設けられている。画像情報付加部50は、裏印字部51と、ポンチ52とを有している。裏印字部51は、例えば画像番号(コマナンバー)、露光条件、オーダーナンバー、整理番号などの画像情報を印画紙2の裏面に対して印字するためのものである。ポンチ52は、搬送ローラ対21の動作状態によって搬送速度が支配される位置において、印画紙2に対して目印となる小径の孔を形成するためのものである。ここで、ポンチ52は、長尺の印画紙2に対して複数の画像が連続的に露光された後でそれらの画像の先端部および後端部で切断される際の目印であるカットマークを形成することができると共に、それらの画像についてのオーダーの区切りを示す目印であるオーダーマークを形成することができる。なお、ポンチ52は、コントローラ200に接続されたモータ52aによって駆動される(図10参照)。
【0055】
なお、本実施の形態では、ポンチ52は、長尺の印画紙2の露光処理が施されない先端部近傍および後端部近傍に、画像についてのオーダーの区切りとは関係なく、少なくとも2つのオーダーマークを形成するようになっている。ここで、印画紙2の先端部近傍および後端部近傍に形成されるオーダーマークは、画像についてのオーダーの区切りを示すオーダーマークと共に、後で詳述するように、搬送系エラー検出用のマークとして利用される。従って、本実施の形態では、長尺の印画紙2に対する画像形成開始時および画像形成終了時において、搬送系エラーが生じていないかどうか検出することができる。
【0056】
<第1弛み部60の構成>
第1弛み部60は、画像情報付加部50の搬送方向下流側に設けられている。第1弛み部60は、上方から下方に向かって搬送される印画紙2に露光ユニット70の上流側において弛み部分を形成するためのものある。また、画像情報付加部50と第1弛み部60との間には、ペーパーセンサ95が配置されている。
【0057】
第1弛み部60は、従動ローラ対22と、搬送ローラ対23と、ペーパーセンサ61、62とを有している。従動ローラ対22は、搬送ローラ対21の下方であって、第1弛み部60の上端部近傍に配置されている。また、搬送ローラ対23は、従動ローラ対22の下方であって、従動ローラ対22と所定間隔を隔てて配置されている。ここで、搬送ローラ対23は、それを回転駆動させるためのモータ23a(図10参照)に接続されており、モータ23aの回転速度(回転数)はコントローラ200によって制御される。従って、搬送ローラ対23による印画紙2の搬送速度は、コントローラ200によって適宜調整することができる。
【0058】
また、搬送ローラ対23は、印画紙2を挟持する状態と印画紙2を挟持しない状態とのいずれかを取り得るものである。ここで、印画紙2を挟持する状態では、印画紙2に対して搬送力を付与可能な状態であって、印画紙2を挟持しない状態では、印画紙2が搬送ローラ対23間を自在に移動可能な状態である。なお、後述するように、露光ユニット70により印画紙2に対して露光が行われる間は、搬送ローラ対23は印画紙2を挟持しない状態になるように、コントローラ200によって制御される。
【0059】
また、従動ローラ対22と搬送ローラ対23との間には、印画紙2の先端部が従動ローラ対22、23間を搬送される際に印画紙2が適正に搬送されるようにするために、印画紙2の先端部を従動ローラ対22から搬送ローラ対23まで案内可能な位置(図1で破線で示す位置)にガイド部材65が配置されている。なお、ガイド部材65は、印画紙2の先端部が従動ローラ対22と搬送ローラ対23との間を通過しないときには、従動ローラ対22と搬送ローラ対23との間に弛み部分が形成可能な位置(図1で実線で示す位置)に移動可能に構成されている。
【0060】
ペーパーセンサ61、62は、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さを検出するためのものである。ここで、ペーパーセンサ61は、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さを予め設定された所定長さC以上に維持するために利用するものである。また、ペーパーセンサ62は、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さを予め設定された所定長さDにほぼ一定に維持するために利用するものである。従って、ペーパーセンサ61は、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さが所定長さCに達したときに、印画紙2の弛み部分の底部を検出可能な位置に配置されており、ペーパーセンサ62は、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さが所定長さDに達したときに、印画紙2の弛み部分の底部を検出可能な位置に配置されている。
【0061】
なお、第1弛み部60と露光ユニット70との間には、搬送ローラ対24の動作状態によって搬送速度が支配される位置において、印画紙2に形成されたカットマークおよびオーダーマークを検出可能なマークセンサ96が配置されている。
【0062】
<露光ユニット70近傍の構成>
露光ユニット70は、第1弛み部60の下流側に設けられている。ここで、図8は、露光ユニットの概略構成を示す上面図である。図9は、露光ユニットの概略構成を示す部分的な側面図である。
【0063】
露光ユニット70に対向する位置には、搬送ローラ対24および圧着ローラ対25が配置されている。従って、搬送ローラ対23により露光ユニット70に供給された印画紙2は、搬送ローラ対24および圧着ローラ対25に挟持されつつ露光ユニット70に対向するように搬送される。ここで、搬送ローラ対24は、それを回転駆動させるためのモータ24a(図10参照)に接続されており、モータ24aの回転速度(回転数)はコントローラ200によって制御される。従って、搬送ローラ対24による印画紙2の搬送速度は、コントローラ200によって適宜調整することができる。
【0064】
露光ユニット70は、図8に示すように、筐体70a内に、青色SHG(Second Harmonic Generation)レーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD(Laser Diode)71Rを備えている。青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rは、それぞれ青色成分、緑色成分、赤色成分の波長のレーザ光を出射する光源として機能するものである。
【0065】
青色SHGレーザユニット71Bおよび緑色SHGレーザユニット71Gの内部には、図示はしないが、それぞれYAGレーザなどの固体レーザおよび固体レーザから出射されたレーザ光から青色成分または緑色成分のレーザ光に対応する第2次高調波を取り出す第2次高調波生成部などから構成される波長可変部などが設けられており、この第2次高調波成分のレーザ光が出射されることになる。なお、本実施の形態の構成では、基本のレーザ光を出射する手段として固体レーザを用いているが、これに限定されるものではなく、例えばLDを用いることも可能である。
【0066】
一方、赤色LD71Rは、赤色成分のレーザ光を直接出射することが可能である。また、赤色LD71Rの出射側には、それから出射された赤色レーザ光を整形し、次のAOM73Rの光入射口に導くためのレンズ群72Rが配置されている。なお、赤色LD71Rの代わりに、青色SHGレーザユニット71Bと同様に構成された赤色SHGレーザユニットを用いることも可能である。また、赤色LD71Rに対してAOM73Rを設けずに、赤色LD71Rからの出力自体を直接変調させることによって、レーザ光の強度変調を行う構成としてもよい。
【0067】
青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rから出射されたレーザ光は、音響光学変調素子(AOM:Acousto−Optic Modulator )73B、73G、73Rの光入射口に導かれて、各レーザ光を画像データに応じて変調された後で、調光部74B、74G、74Rにおいて各レーザ光の光量が調整される。
【0068】
なお、AOM73B、73G、73Rは、音波により透明媒質中に作り出された屈折率分布が位相回折格子として働くことによる回折現象、いわゆる音響光学回折を利用した光変調器であり、印加する超音波の強度を変えることによって回折された光の強度を変調するものである。従って、AOM73B、73G、73Rには、AOMドライバ(図示しない)がそれぞれ接続されており、これらのAOMドライバから、画像データに応じて振幅が変調された高周波信号が入力される。すると、音響光学媒質内に上記高周波信号に応じた超音波が伝搬され、この音響光学媒質内をレーザ光が透過すると、音響光学効果が作用することによって回折が生じ、高周波信号の振幅に応じた強度のレーザ光が回折光としてAOM73B、73G、73Rから出射される。
【0069】
また、調光部74B、74G、74Rは、例えばNDフィルタや、大きさの異なる複数の開口部が設けられた回転板などによって構成される。半導体レーザや固体レーザなどの発光素子は、安定した状態で発光を行うことのできる光量の範囲が決まっているので、この調光部74B、74G、74Rによる光量の調整によって、印画紙の発色特性に応じて広いダイナミックレンジとなるような光量範囲で露光を行うことが可能となる。
【0070】
そして、調光部74B、74G、74Rから出射された各レーザ光は、ダイクロイックミラー75B、75Gまたはミラー75Rによって反射ミラー76に向かう方向に反射される。ここで、ダイクロイックミラー74B、75Gは、それぞれ青色成分または緑色成分の波長のレーザ光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する性質を有している。一方、ミラー75Rは、入射した光のうち、赤色成分の光を反射させるミラーであればどのようなものを用いてもよい。本実施の形態では、赤色成分の波長のみからなる赤色レーザ光がミラー75Rに入射するので、ミラー75Rとして、入射した光を全反射させるミラーを用いている。
【0071】
従って、ミラー75Rにおいて反射され、ダイクロイックミラー75G、75Bを透過した赤色のレーザ光およびダイクロイックミラー14Gにおいて反射された緑色のレーザ光は、ダイクロイックミラー75Bを透過して反射ミラー76に到達する。すなわち、ダイクロイックミラー75Bから反射ミラー76に向けて進むレーザ光は、画像データに応じて変調された赤色成分、緑色成分、青色成分のレーザ光から構成される合成レーザ光となる。
【0072】
上記合成レーザ光は、反射ミラー76に反射されて、シリンドリカルレンズ77を通過した後、ポリゴンミラー78に到達する。ここで、シリンドリカルレンズ77は、反射ミラー76において反射された合成レーザ光を、副走査方向においてポリゴンミラー78の反射面上に集光させるレンズである。シリンドリカルレンズ77は、ポリゴンミラー78の反射面に面倒れ誤差(反射面の法線方向が正常な主走査面からずれる誤差)が生じている場合の補正(面倒れ補正)を行うためのものである。
【0073】
ポリゴンミラー78は、複数の反射面が正多角形を形成するように設けられた回転体であり、ポリゴンドライバ78aによって回転駆動される。反射ミラー76からシリンドリカルレンズ77を介して照射される合成レーザ光は、ポリゴンミラー78の1つの反射面で反射されて印画紙2の方向に進行する。そして、ポリゴンミラー78における合成レーザ光の反射方向は、ポリゴンミラー78の回転に応じて主走査方向に移動する。そして、ポリゴンミラー78の回転によって1つの反射面における合成レーザ光の反射が終わると、その反射面に隣り合う反射面に合成レーザ光の照射が移り、同じ範囲で主走査方向にレーザ光の反射方向が移動する。このように、1つの反射面で1つの走査ラインが走査され、隣り合う反射面で次の走査ラインが走査されることになるので、副走査方向に隣合う走査ライン同士の間のタイムラグを極めて小さくすることが可能となっている。
【0074】
また、ポリゴンミラー78から印画紙2に向かう光路上には、fθレンズ79が配置されている。fθレンズ79は、ポリゴンミラー78から印画紙2に照射される合成レーザ光による走査面の両端近傍での像の歪みを補正するための光学系であり、複数のレンズから構成されている。この走査面の両端近傍での像の歪みは、ポリゴンミラー78から印画紙2に到る光路の長さが異なることによって生じるものである。
【0075】
また、ポリゴンミラー78から印画紙2に到る合成レーザ光の主走査範囲の外側には、ミラー171および同期センサ172が設けられている。ミラー171は、ポリゴンミラー78から見て、主走査の開始点となる方向のすぐ外側となる位置に配置されている。つまり、ポリゴンミラー78における1つの反射面から反射される合成レーザ光は、まずミラー171に当たり、その直後から印画紙2上に対して主走査方向の露光が行われる。
【0076】
ここで、ミラー171の反射面の方向は、ポリゴンミラー78からの合成レーザ光が同期センサ172に向かう方向に反射されるようになっている。また、ポリゴンミラー78からミラー171を介して同期センサ172に到る光路の長さは、ポリゴンミラー78から印画紙2上における主走査の開始点に到る光路の長さとほぼ等しくなっている。
【0077】
また、同期センサ172は、光を検出するセンサであり、ポリゴンミラー78からミラー171を介して受光したレーザ光によって、青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rから出射されるレーザ光の変調タイミングの調整を行うために利用される。なお、同期センサ172は、コントローラ200に接続されている。
【0078】
ところで、筐体70aには、図9に示すように、ポリゴンミラー78で反射された合成レーザ光が外部に出射されるように長孔173が形成されている。また、筐体70aの外部であって、長孔173の出口部に隣接した位置にはシャッター174が配置されている。シャッター174は、合成レーザ光を通過させない(遮光性を有する)部材で形成され、且つ、筐体70aの長孔173を十分に覆うことができる大きさの矩形の板状部175と、板状部175の一端部に形成された支持部176とから構成されている。ここで、支持部176の中央部に形成された開口には軸部材177が嵌設されており、軸部材177にはモータ178(図10参照)が接続されている。従って、モータ178を駆動することによって軸部材177を回転させると、シャッター174が軸部材177を支点として回動して、筐体70aの長孔173を閉塞する位置(閉塞位置;図9では破線で描かれている)と開放する位置(開放位置;図9では実線で描かれている)とを選択的にとり得ることができる。
【0079】
<第2弛み部80の構成>
第2弛み部80は、露光ユニット70の下流側に設けられている。第2弛み部80は、上方から下方に向かって搬送される印画紙2に露光ユニット70の下流側において印画紙2に弛み部を形成するためのものある。また、露光ユニット70と第2弛み部80との間には、ペーパーセンサ97が配置されている。
【0080】
第2弛み部80は、搬送ローラ対26と、ペーパーセンサ81、82とを有している。搬送ローラ対26は、圧着ローラ対25のほぼ真下から所定距離だけ巻き取りユニット100に近づく方向にずれた位置に配置されている。ここで、搬送ローラ対26は、それを回転駆動させるためのモータ26a(図10参照)に接続されており、モータ26aの回転速度(回転数)はコントローラ200によって制御される。従って、搬送ローラ対26による印画紙2の搬送速度は、コントローラ200によって適宜調整することができる。
【0081】
また、圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間には、印画紙2の先端部が圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間を搬送される際に印画紙2が適正に搬送されるようにするために、印画紙2の先端部を圧着ローラ対25から搬送ローラ対26まで案内可能な位置(図1で破線で示す位置)にガイド部材85が配置されている。なお、ガイド部材85は、印画紙2の先端部が圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間を通過しないときには、圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間に弛み部分が形成可能な位置(図1で実線で示す位置)に移動可能に構成されている。
【0082】
ペーパーセンサ81、82は、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の長さを検出するためのものである。ここで、ペーパーセンサ81は、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の長さを予め設定された所定長さE以上に維持するために利用するものである。また、ペーパーセンサ82は、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の長さを予め設定された所定長さFにほぼ一定に維持するために利用するものである。従って、ペーパーセンサ81は、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の長さが所定長さEに達したときに、印画紙2の弛み部分の底部を検出可能な位置に配置されており、ペーパーセンサ82は、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の長さが所定長さFに達したときに、印画紙2の弛み部分の底部を検出可能な位置に配置されている。
【0083】
なお、本実施の形態では、第2弛み部80での印画紙2の弛み部分の所定長さEは、後述するように、露光ユニット70に対向する位置に配置された印画紙2が巻き戻される場合があることを考慮して、少なくとも印画紙2が巻き戻される可能性のある最大巻き戻し量よりも大きい値に設定されている。
【0084】
第2弛み部80の下流側には、上述したように、露光済みの印画紙2を巻き取るための巻き取りユニット100が装着可能となっている。巻き取りユニット100には、シャフト102が回転自在に支持されており、第2弛み部80の搬送ローラ対26によって下流側に搬送された印画紙2が順次巻き取り可能に構成されている。
【0085】
<コントローラ200の構成>
次に、露光装置1のコントローラ200の構成について、図10を参照して説明する。図10は、露光装置1のコントローラ200の主要部についての簡易ブロック図である。
【0086】
コントローラ200には、図10に示すように、搬送ローラ対15、20、21、23、24、26を駆動するためのモータ15a、20a、21a、23a、24a、26aと、ペーパーセンサ61、62、81、82、93、95、96と、センサ41a〜41dと、ダンサー部30の移動部材42、43を駆動するための駆動機構48と、画像情報付加部50のポンチ52を駆動するためのモータ52aと、露光ユニット70のシャッター174を駆動するためのモータ178とがそれぞれ接続されている。
【0087】
コントローラ200には、露光装置1に係る各種動作の制御プログラムやデータなどが格納されたROM、露光装置1の各部の動作を制御する信号を生成するために各種演算を実行するCPU、CPUでの演算結果などのデータを一時保管するRAMなどの部材が含まれている。これら各種部材およびソフトウェアによって、搬送系制御部201と、搬送距離導出部202と、搬送距離比較部203と、エラー検出部204と、ダンサー部制御部205と、情報付加部制御部206と、露光ユニット制御部207と、センサ管理部208とが形成されている。
【0088】
搬送系制御部201は、搬送ローラ対15、20、21、23、24、26による搬送速度をそれぞれ制御するものである。ここで、搬送系制御部201は、各搬送ローラ対を駆動するために、各搬送ローラ対に接続された各モータに対して駆動信号を供給するが、本実施の形態では、これらの各モータとしてはステッピングモータが用いられているので、搬送系制御部201から各モータに対しては駆動信号として搬送速度に対応する所定幅のパルス信号が供給される。従って、搬送系制御部201は、このパルス信号の所定幅の大きさを変化させることによって、各搬送ローラ対による搬送速度を適宜変化させることができる。
【0089】
搬送距離導出部202は、ポンチ52で形成された2つのオーダーマークの形成時刻差に基づいて、2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離を導出するものである。つまり、情報付加部制御部206は、ポンチ52を制御して印画紙2のオーダーの切れ目に対応する位置にオーダーマークを形成するが、ある1つのオーダーマークの形成時刻および次のオーダーマークの形成時刻を認識することができると共に、両者の時刻差を認識することができる。従って、搬送距離導出部202は、ある1つのオーダーマークの形成時刻から次のオーダーマークの形成時刻までの間に、搬送系制御部201から搬送ローラ対21を駆動するモータ21aに供給された駆動信号に基づいて、その時刻差における搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離を導出することができる。
【0090】
さらに、マークセンサ96での2つのオーダーマークの検出時刻差に基づいて、2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離を導出するものである。つまり、センサ管理部208は、マークセンサ96から供給される検出信号から、ある1つのオーダーマークの検出時刻および次のオーダーマークの検出時刻を認識することができると共に、両者の時刻差を認識することができる。従って、搬送距離導出部202は、ある1つのオーダーマークの検出時刻から次のオーダーマークの検出時刻までの間に、搬送系制御部201から搬送ローラ対24を駆動するモータ24aに供給された駆動信号に基づいて、その時刻差における搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離を導出することができる。
【0091】
搬送距離比較部203は、搬送距離導出部202において導出された搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離とを比較するものである。なお、具体的には、搬送距離比較部203では、搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離との差が算出される。
【0092】
エラー通知部204は、搬送距離比較部203によって算出された搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離との差が所定値(閾値)以上である場合に、搬送系に不具合が発生している(搬送系エラー)と判断して、オペレータにその旨を通知するものである。ここで、上記所定値は予め設定される値であって、搬送系に不具合が発生することによって、例えば印画紙2が適正に搬送されなくなることにより印画紙2に形成される画像が悪化してしまう状態を検知できるような値に設定されている。また、搬送系エラーのオペレータへの通知方法は、例えば露光装置1に備えられたディスプレイにその旨が表示されるなど、オペレータへの通知が適正に行われれば任意に変更することができる。
【0093】
ダンサー部制御部205は、駆動機構48に駆動信号を供給することによって、ダンサーローラ32を保持する保持部材34、35の下端部に当接可能な移動部材42、43を上下方向に移動させるものである。従って、ダンサー部制御部205は、印画紙2の先端部が案内ローラ31、33間を搬送される際に、それらの移動可能範囲の最上部に配置されたダンサーローラ32およびガイド部材38が下方に移動可能になるように、移動部材42、43を下方に移動させる。また、ダンサー部制御部205は、印画紙2の先端部が案内ローラ31、33間を搬送される場合または後述するようにペーパーセンサ93により印画紙2の後端部が検出された場合に、移動部材42、43を上方に移動させる。
【0094】
情報付加部制御部206は、ポンチ52が接続されたモータ52aに駆動信号を供給することによって、搬送ローラ対21の動作状態によって搬送速度が支配される位置において、印画紙2にカットマークおよびオーダーマークを形成するものである。ここで、情報付加部制御部206は、カットマークおよびオーダーマークの形成時刻を認識することができる。
【0095】
露光ユニット制御部207は、シャッター174に嵌設された軸部材177が接続されたモータ178に駆動信号を供給することによって、シャッター174を閉塞位置と開放位置とのいずれかに配置するものである。従って、露光ユニット制御部207は、露光ユニット70での同期センサ172を用いた青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rから出射されるレーザ光の変調タイミング調整時において、シャッター174を開放位置から閉塞位置へと移動させる。また、露光ユニット制御部207は、露光ユニット70による印画紙2に対する露光動作が行われない場合にも、シャッター174を開放位置から閉塞位置へと移動させることができる。
【0096】
センサ管理部208は、露光装置1に備えられた各センサからの検出信号を受信して、各センサにおける検出タイミングを検知するものである。従って、センサ管理部208は、例えばペーパーセンサ93によって印画紙2の後端部が案内ローラ31の上流側近傍に達したことを検知することができ、センサ41a〜41dによってダンサー部30の湾曲部分の長さを検知することができ、さらに、マークセンサ96によってカットマークまたはオーダーマークがそれに対向する位置に達したことを検知することができる。
【0097】
次に、本実施の形態に係る露光装置の動作について、主に図1を参照して説明する。
【0098】
<アダプタ部10近傍の動作>
まず最初に、印画紙2の巻回体2aを収納するペーパーマガジン6がアダプタ部10に装着される。そして、巻回体2aから印画紙2の先端部近傍が手動によって巻き解かれて筐体5から引き出された印画紙2が、アダプタ部10の案内ローラ11、13、14およびダンサーローラ12に搬送経路に沿って適正に当接するように配置されつつ、その先端部近傍が搬送ローラ対15に挟持されるようにセットされる。
【0099】
その後、搬送ローラ対15が、コントローラ200によって駆動されることによって、印画紙2がペーパーマガジン6から順次引き出されて下流側へと搬送される。ここで、印画紙2の先端部近傍に対して搬送ローラ対15により下流側へ搬送されて、ペーパーマガジン6から印画紙2の引き出しが開始される場合には、搬送系制御部201により搬送ローラ15による印画紙2の搬送速度が段階的に増加される。つまり、本実施の形態では、ペーパーマガジン6内の巻回体2aが停止している状態において、まず最初に搬送ローラ対15による印画紙2の搬送速度が所定時間だけ比較的遅い搬送速度V0で搬送される。その後、搬送ローラ15による搬送速度が搬送速度V0よりも速い搬送速度V1で搬送されるようになる。
【0100】
ここで、ペーパーマガジン6内の巻回体2aが停止している状態では、アダプタ部10内のダンサーローラ12は元の位置に配置されている。そして、搬送ローラ対15による搬送速度が0からV0まで増加しつつ、搬送ローラ対15により印画紙2がペーパーマガジン6から引き出されるのに伴って、ダンサーローラ12は元の位置から揺動最大位置に向かって揺動し始める。引き続き、搬送ローラ対15による搬送速度がV0からV1まで増加しつつ、搬送ローラ対15により印画紙2がペーパーマガジン6から引き出されるのに伴って、ダンサーローラ12はさらに揺動最大位置に向かって揺動する。その後、搬送ローラ対15による搬送速度がV1に達して時点で搬送速度の上昇が停止される(搬送速度V1に維持される)と、ダンサーローラ12は揺動安定位置でほとんど揺動しなくなる。
【0101】
このとき、当初、停止状態にあった巻回体2aは、搬送ローラ対15により搬送される印画紙2に引っ張られることによって回転を開始している。そして、搬送ローラ対15による搬送速度が0からV1まで上昇する間は、巻回体2aの回転速度は搬送ローラ対15による搬送速度の増加に伴って上昇する。
【0102】
そして、印画紙2の先端部が搬送ローラ対20に挟持されるようになると、その後は、印画紙2は搬送系制御部201により制御される搬送ローラ対20によってペーパーマガジン6から順次引き出されて下流側へと搬送されるようになる。従って、このとき、搬送ローラ対15は、搬送ローラ対20により搬送される印画紙2の移動に従って従動回転するようになる。なお、本実施の形態では、搬送ローラ対15により搬送速度V1で搬送される印画紙2は、その搬送速度V1を維持しつつ搬送ローラ対20内に進入して、その後、搬送ローラ対20によって印画紙2は停止することなく搬送速度V1で搬送されるものとして説明する。
【0103】
その後、搬送ローラ対20により下流側へと搬送された印画紙2の先端部は、ダンサー部30内を通過して搬送ローラ対21に到達する。従って、この後は、印画紙2には、搬送ローラ対20および搬送ローラ対21の両方から搬送力が付与される。
【0104】
<ダンサー部30近傍の動作>
そして、印画紙2の先端部が搬送ローラ対21により挟持された時点で、コントローラ200のダンサー部制御部205は、駆動機構48により移動部材42、43を下方に移動させて、その最下端位置に配置する。
【0105】
すると、ダンサー部30のダンサーローラ32が、その自重に従って下方に移動可能な状態になる。そして、ダンサーローラ32が、案内ローラ対31と案内ローラ対33との間の印画紙2に当接して下方に押し下げると、案内ローラ対31と案内ローラ対33との間に湾曲部分が形成される。また、このとき、保持部材34、35は、ダンサーローラ32の支持軸32aの両端部にぶら下がった状態になっている。従って、このとき、ダンサーローラ32の支持軸32aは保持部材34、35の長孔34a、35aの上端部に配置されている。なお、案内ローラ対31と案内ローラ対33との間の湾曲部分においては、印画紙2は弛むことなく、ある程度の張力が加わっている。
【0106】
従って、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度よりも大きい場合には、搬送ローラ対20と搬送ローラ対21との間を搬送される印画紙2の長さが、搬送ローラ対20と搬送ローラ対21との間の間隔よりも長くなるが、ダンサー部30において印画紙2の湾曲部分が形成されることによって、その超過分が吸収される。従って、搬送ローラ対20と搬送ローラ対21との間で印画紙2が弛むことによって、印画紙2が適正に搬送されなくなるのを抑制することができる。
【0107】
ここで、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さは、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度と搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度との差によって変化する。つまり、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度よりも大きくなればなるほど、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さも長くなる。また、ダンサー部30において印画紙2の湾曲部分が形成された後で、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度よりも小さくなると、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さも小さくなる。
【0108】
そして、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さは、コントローラ200においてセンサ41a〜41dにより保持部材34、35の位置を検出することによって常に検知されている。従って、搬送ローラ対20および搬送ローラ対21は、搬送系制御部201によって、ダンサー部30での印画紙2の湾曲部分の長さも基づいて適宜制御される。
【0109】
また、ダンサーローラ32は、印画紙2から受ける力に従って上下方向に自在に変位可能に保持部材34、35に保持されているため、ダンサーローラ32の外周面の下端部近傍と印画紙2との間に隙間が形成されることがなくなり、ダンサーローラ32から印画紙2に対して常に均一な力が加えられる。
【0110】
<画像情報付加部50近傍の動作>
その後、印画紙2の先端部は、搬送ローラ対21により搬送されることによって画像情報付加部50に到達する。そして、画像情報付加部50では、ポンチ52によって印画紙2に対して画像毎にカットマークが形成されると共に、オーダー毎にオーダーマークが形成される。また、印画紙2の裏面には、裏印字部51によって画像番号などの裏印字が行われる。なお、本実施の形態では、上述したように、画像情報付加部50において、長尺の印画紙2の露光処理が施されない先端部近傍に、搬送系エラー検出用の少なくとも2つのオーダーマークが形成される。
【0111】
<第1弛み部60近傍の動作>
その後、印画紙2の先端部は、搬送ローラ対21により搬送されて、従動ローラ対22を通過してガイド部材65に案内されて搬送ローラ対23に挟持されるようになる。そして、印画紙2の先端部近傍が搬送ローラ対23に挟持されると、第1弛み部60のガイド部材65が案内位置から弛み形成位置に移動させられる。なお、印画紙2の先端部が搬送ローラ対23内に進入する際には、搬送ローラ対23は駆動されていないため、印画紙2の先端部は搬送ローラ対23に挟持された状態で保持される。
【0112】
このように、印画紙2の先端部が、搬送ローラ対23に保持され且つガイド部材65が弛み形成位置にあるときに、搬送ローラ対21により印画紙2が第1弛み部60にさらに供給されると、図1に示すように、従動ローラ対22と搬送ローラ対23との間に印画紙2の弛み部分が形成されるようになる。
【0113】
ここで、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さは、搬送ローラ対21による搬送速度と搬送ローラ対23による搬送速度との差によって変化する。そして、搬送系制御部201は、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さがほぼ所定長さDに維持されるように、搬送ローラ対21および搬送ローラ対23を制御する。
【0114】
なお、本実施の形態では、搬送ローラ対23により下流側へと搬送された印画紙2の先端部近傍が、露光ユニット70に対向する搬送ローラ対24および圧着ローラ対25に達した後、露光ユニット70により印画紙2に対して露光が行われる間は、露光ユニット70に対向する位置に配置される印画紙2は、搬送ローラ対24および圧着ローラ対25により、常に一定の速度に維持されつつ搬送されており、このとき、搬送ローラ対23は印画紙2を挟持しない状態になっている。従って、露光ユニット70により印画紙2に対して露光が行われる間は、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さがほぼ所定長さDに維持されるように、搬送ローラ対21だけが制御されることになる。
【0115】
具体的には、例えば、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さが増加して所定長さDに達したことがペーパーセンサ62によって検出されると、その時点から所定時間が経過するまでは搬送ローラ対21による搬送が継続される。そして、所定時間が経過すると、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送が停止される。その後、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さが減少して所定長さDに満たなくなったことがペーパーセンサ62によって検出されると、その時点から所定時間が経過するまでは搬送ローラ対21による搬送の停止状態が継続される。そして、所定時間が経過すると、搬送ローラ対21による印画紙2の搬送が再開される。このような搬送ローラ対21の制御が繰り返されることによって、第1弛み部60の印画紙2の弛み部分の長さがほぼ所定長さDにほぼ一定に維持される。
【0116】
<露光ユニット70近傍での動作>
第1弛み部60での印画紙2の弛み部分の長さが所定長さDにほぼ一定に維持されつつ、露光ユニット70に対向する搬送ローラ対24および圧着ローラ対25に達すると、露光ユニット70では、搬送ローラ対24および圧着ローラ対25に支持された印画紙2に対して露光が行われる。なお、上述したように、露光ユニット70による露光が行われている間は、露光ユニット70に対向する位置に配置される印画紙2は、搬送ローラ対24および圧着ローラ対25によって、常に一定の速度に維持されつつ搬送される。
【0117】
ここで、露光ユニット70における印画紙2に対する各画像の露光位置は、画像情報付加部50のポンチ52によって印画紙2に形成されたカットマークの位置に基づいて決定される。つまり、上述したように、カットマークは、各画像の先端部近傍に形成されているため、各画像の先端部近傍に対応するカットマークの位置から各画像データに基づいて画像の露光が開始される。従って、露光ユニット70の上流側に配置されたマークセンサ96によってカットマークが検出されると、その後、さらに印画紙2がマークセンサ96と露光ユニット70の露光位置との間の距離だけ搬送された時点で画像の露光が開始される。
【0118】
<第2弛み部80近傍での動作>
そして、露光ユニット70による露光が終了した印画紙2は、搬送ローラ対24により搬送されつつ露光が継続されることによってさらに下流側に搬送されて、搬送ローラ対26に挟持されるようになる。このとき、印画紙2の先端部は、第2弛み部80のガイド部材85に沿って巻き取りユニット100に向かう方向に案内されて、搬送ローラ対26に到達する。そして、印画紙2の先端部が搬送ローラ対26に挟持されると、第2弛み部80のガイド部材85が案内位置から弛み形成位置に移動させられる。なお、印画紙2の先端部が搬送ローラ対26内に進入する際には、搬送ローラ対26は駆動されていないため、印画紙2の先端部は搬送ローラ対26に挟持された状態で保持される。
【0119】
このように、印画紙2の先端部が、搬送ローラ対26に保持され且つガイド部材85が弛み形成位置にあるときに、搬送ローラ対24により印画紙2が第2弛み部80にさらに供給されると、露光ユニット70により露光が行われた印画紙2は、露光ユニット70から圧着ローラ対25により第2弛み部80に搬送されてきた方向(鉛直下方)に向かってその自重によって進行し、圧着ローラ対25と搬送ローラ対26との間で弛み部分を形成するようになる。
【0120】
ここで、第2弛み部80の印画紙2の弛み部分の長さは、搬送ローラ対24による搬送速度と搬送ローラ対26による搬送速度との差によって変化する。そして、搬送系制御部201は、第2弛み部80の印画紙2の弛み部分の長さがほぼ所定長さFに維持されるように、搬送ローラ対24および搬送ローラ対26を制御する。なお、露光ユニット70による露光が行われている間は、上述したように、搬送ローラ対24による搬送速度は、常に一定の速度に維持されているため、この間は搬送ローラ対26だけが制御されることになる。
【0121】
具体的には、例えば、第2弛み部80の印画紙2の弛み部分の長さが増加して所定長さFに達したことがペーパーセンサ82によって検出されると、その時点から所定時間が経過するまでは搬送ローラ対26による搬送の停止状態が継続される。そして、所定時間が経過すると、搬送ローラ対26による印画紙2の搬送が開始される。その後、第2弛み部80の印画紙2の弛み部分の長さが減少して所定長さFに満たなくなったことがペーパーセンサ82によって検出されると、その時点から所定時間が経過するまでは搬送ローラ対26による搬送が継続される。そして、所定時間が経過すると、搬送ローラ対26による印画紙2の搬送が停止される。このような搬送ローラ対26の制御が繰り返されることによって、第2弛み部80の印画紙2の弛み部分の長さがほぼ所定長さFにほぼ一定に維持されつつ、露光ユニット70での露光を継続しながら、巻き取りユニット100内に露光済みの印画紙2が順次巻き取られる。
【0122】
<シャッター174の動作>
露光ユニット70において、例えば1オーダーの複数の最後尾の画像の露光後に印画紙2が、露光ユニット70に対向する位置を露光されないまま通過した場合に、その後、次のオーダーの画像の露光をその状態のままで開始すると、前のオーダーの最後尾の画像と次のオーダーの先頭の画像との間に余白部分が形成される。従って、このような場合には、露光ユニット70による露光を一旦停止して、露光前ローラ部60の搬送ローラ対23によって印画紙2がこれまでの搬送方向とは反対方向に巻き戻される。このとき、第2弛み部80で弛み部分を形成していた印画紙2が、搬送ローラ対23により巻き戻されて、第1弛み部60での印画紙2の弛み部分に加えられる。
【0123】
また、このように印画紙2が巻き戻される場合には、露光ユニット70による露光が一旦停止されるが、このとき、露光ユニット70の青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rからのレーザ光の出射およびポリゴンミラー78の回転などの動作が停止される。その後、露光ユニット70による露光が再開される時点で、露光ユニット70の青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rからのレーザ光の出射およびポリゴンミラー78の回転などの動作が再開される。これにより、露光が行われない間に無駄な電力が消費されるのを防止することができる。
【0124】
このとき、露光ユニット70での露光動作が再開される場合には、青色SHGレーザユニット71B、緑色SHGレーザユニット71Gおよび赤色LD71Rから出射されるレーザ光の変調タイミングの調整が改めて行われる。ここで、レーザ光の変調タイミング調整時にシャッター174が、ポリゴンミラー78で偏向走査されるレーザ光の印画紙2へ向かう光路中にある筐体70aの長孔173を閉塞する位置に配置される。そのため、ポリゴンミラー78で偏向走査されるレーザ光の印画紙2へ向かう光路が遮断される。そして、レーザ光の変調タイミング調整後、シャッター174が閉塞位置から開放位置に移動させられ、印画紙2に対する露光が再開される。
【0125】
<搬送ローラ対20による印画紙2の搬送停止動作>
例えば露光ユニット70による露光が中断される場合には、印画紙2の搬送を停止しなければならない場合がある。このとき、ペーパーマガジン6から印画紙2を引き出すために用いられてきた搬送ローラ対20による印画紙2の搬送が停止される。ここで、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送が停止されるときに、搬送ローラ対20による搬送速度が急激に停止された(瞬時に0になった)場合、搬送ローラ対20により引っ張られることによって回転している巻回体2aはすぐには停止せずに、徐々に速度を落としながらその慣性力によってさらに回転し続けようとする。
【0126】
従って、搬送ローラ対20の停止後に、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから印画紙2が巻き解かれてしまう。特に、ペーパーマガジン6に収納されている巻回体2aの径が大きい場合には、巻回体2aの慣性力も大きくなるため、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる印画紙2の長さが著しく長くなる。
【0127】
ここで、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる印画紙2の長さが、アダプタ部10のダンサーローラ12が揺動安定位置にある場合の巻回体2aと搬送ローラ対20との間の搬送経路の長さよりも長くなっても、アダプタ部10のダンサーローラ12が元の位置にある場合の巻回体2aと搬送ローラ対20との間の搬送経路の長さと同じ又はそれよりも短いときは、その長さの超過分をアダプタ部10のダンサー機構16によって吸収することができる。そのため、ペーパーマガジン6内で印画紙2が弛むことはほとんどない。
【0128】
一方、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる印画紙2の長さが、アダプタ部10のダンサーローラ12が元の位置にある場合の巻回体2aと搬送ローラ対20との間の搬送経路の長さよりも長くなると、その長さの超過分の全てをアダプタ部10のダンサー機構16によって吸収することができなくなる。そのため、ペーパーマガジン6内で印画紙2が弛んでしまう。
【0129】
このように、ペーパーマガジン6内で巻回体2aが定速で回転している状態において、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送を停止する場合に、上述のように、ペーパーマガジン6内で印画紙2が弛むのを防止するために、本実施の形態の露光装置1では、搬送系制御部201が、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度を急激に減少させて搬送ローラ対20を停止させるのではなく、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が段階的に減少するように搬送ローラ対20を制御する。
【0130】
つまり、例えば、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送が停止される前において搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度がV3であった場合には、まず最初に搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が所定時間だけV3よりも遅い搬送速度V4で搬送される。その後、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が0になるように搬送ローラ対20が2段階に制御される。なお、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度は多段階に減少させてもよい。
【0131】
その結果、搬送ローラ対20の搬送速度の減少開始後に、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる分の長さの印画紙2を、アダプタ部10のダンサー機構16のダンサーローラ12の前後とダンサー部30のダンサーローラ12の前後とに弛ませることなく振り分けることができる。
【0132】
従って、搬送ローラ対20の搬送速度の減少開始後に、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる分の長さの印画紙2のなかのアダプタ部10のダンサー機構16によって吸収可能な長さ以下の部分だけを、搬送ローラ対20よりも上流側に配置することができる。そうすれば、搬送ローラ対20の上流側において、巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる印画紙2の全てが、アダプタ部10のダンサー機構16によって吸収しきれずに、ペーパーマガジン6内で弛むのを防止することができる。
【0133】
巻回体2aの慣性力によって巻回体2aから巻き解かれる印画紙2が、搬送ローラ対20よりも上流側と搬送ローラ対20よりも下流側に振り分けられる場合のそれぞれの印画紙2の長さの割合は、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度を減少させる方法によって異なる。従って、例えばアダプタ部10のダンサー機構16の構成、つまり、ダンサー機構16で形成可能な湾曲部分の長さ(吸収可能な印画紙2の長さ)などを考慮して、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度を適正に減少させるのが好ましい。
【0134】
また、ペーパーマガジン6内で巻回体2aが定速で回転している状態において、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送を停止する場合に、ペーパーマガジン6内で巻回体2aが停止する時点では、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送がまだ継続されており、ペーパーマガジン6内で巻回体2aが停止した後で、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送が停止されるのが好ましい。
【0135】
また、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送を停止した後で、ペーパーマガジン6内で巻回体2aが静止している状態において、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送を再開する場合には、搬送系制御部201が、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が段階的に増加するように搬送ローラ対20を制御する。なお、本実施の形態では、アダプタ部10の搬送ローラ対15の制御と同様に、ペーパーマガジン6内の巻回体2aが停止している状態において、まず最初に搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度が所定時間だけ比較的遅い搬送速度V0で搬送され、その後、搬送ローラ対20による搬送速度が搬送速度V0よりも速い搬送速度V1で搬送されるように、搬送ローラ対20が2段階に制御される。なお、搬送ローラ対20による印画紙2の搬送速度は多段階に増加させてもよい。
【0136】
<搬送ローラ対21および搬送ローラ対24のエラー検出>
情報付加部制御部206は、上述したように、ポンチ52を制御して、オーダー毎の画像の切れ目に対応するようにオーダーマークを印画紙2に形成するが、オーダーマークの形成時刻およびある1つのオーダーマークと次のオーダーマークとの形成時刻差を認識することもできる。
【0137】
情報付加部制御部206のポンチ52は、搬送ローラ対21の動作状態によって搬送速度が支配される位置において印画紙2にオーダーマークを形成する。従って、搬送距離導出部202において、2つのオーダーマークの形成時刻差およびその間に搬送系制御部201から搬送ローラ対21を駆動するモータ21aに供給された駆動信号に基づいて、2つのオーダーマークの形成時刻差に対応する搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離が導出される。
【0138】
また、マークセンサ96は、搬送ローラ対24の動作状態によって搬送速度が支配される位置において印画紙2に形成されたオーダーマークを検出する。従って、搬送距離導出部202において、マークセンサ96での2つのオーダーマークの検出時刻差およびその間に搬送系制御部201から搬送ローラ対24を駆動するモータ24aに供給された駆動信号に基づいて、2つのオーダーマークの検出時刻差に対応する搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離が導出される。
【0139】
そして、搬送距離比較部203において、搬送距離導出部202において導出された搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離との差が算出されて、その差が所定値以上であれば、エラー通知部204により搬送系エラーが生じている旨がオペレータに通知される。
【0140】
ここで、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24において発生する不具合としては、例えば搬送ローラ対21および搬送ローラ対24の少なくとも一方に印画紙2との間で滑りが発生したり、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24のローラ径が摩耗により変化することが考えられる。この場合には、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24をそれぞれ駆動するモータ21a、24aにコントローラ200から供給される駆動信号に対応する搬送距離と同じ距離だけ、実際には搬送ローラ対21および搬送ローラ対24によって搬送できなくなって、搬送系エラーとなる。
【0141】
ここから、搬送系エラーの検出手順について具体例を挙げて説明する。
【0142】
(具体例における設定)
搬送ローラ対21による印画紙2の搬送速度 :速度s1
搬送ローラ対24による印画紙2の搬送速度 :速度s2
2つのオーダーマークの形成時刻差 :時間t1
2つのオーダーマークの検出時刻差 :時間t2または時間t2’
搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離 :距離L1
搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離 :距離L2または距離L2’
エラー通知部204におけるエラー検出に利用される閾値:閾値X0(但し、X0>0)
【0143】
まず最初に、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24のいずれにも不具合が発生していない場合(適正状態)について説明する。
【0144】
この場合に、搬送距離導出部202において導出される搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離L1は、搬送ローラ対21での印画紙2の搬送速度s1と2つのオーダーマークの形成時刻差t1とを乗じることによって算出される。
距離L1=速度s1×時間t1
なお、このときの実際の搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離も距離L1と同じになっている。
【0145】
また、搬送距離導出部202において導出される搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離L2は、搬送ローラ対24による印画紙2の搬送速度s2と2つのオーダーマークの検出時刻差t2とを乗じることによって算出される。
距離L2=速度s2×時間t2
なお、このときの実際の搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離も距離L2と同じになっている。
【0146】
そして、搬送距離比較部203において、搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離L1と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離L2との差が算出されるが両者の差は0となる(両者は一致している)。
距離L2−距離L1=0
従って、両者の差が閾値X0よりも小さいため、エラー通知部204においては、搬送系エラーは生じていないと判断される。
【0147】
次に、例えば搬送ローラ対21に不具合が発生しておらず、搬送ローラ対24に不具合が発生している場合について説明する。ここでは、搬送ローラ対24の不具合として、例えば印画紙2の滑りが発生しており、搬送ローラ対24では、コントローラ200から供給される駆動信号に対応する搬送距離よりも短い距離しか搬送できない場合について説明する。
【0148】
この場合に、搬送距離導出部202において導出される搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離L1は、上述の適正状態の場合と同様に、搬送ローラ対21での印画紙2の搬送速度s1と2つのオーダーマークの形成時刻差t1とを乗じることによって算出される。
距離L1=速度s1×時間t1
なお、このときの実際の搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離も距離L1と同じになっている。
【0149】
また、搬送距離導出部202において導出される搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離L2’は、搬送ローラ対24による印画紙2の搬送速度s2と2つのオーダーマークの検出時刻差t2’とを乗じることによって算出される。ここで、検出時刻差t2’は、実際には搬送ローラ対24ではコントローラ200から供給される駆動信号に対応する搬送距離よりも短い距離しか搬送できないため、検出時刻差t2よりも長くなっている。
距離L2’=速度s2×時間t2’(但し、時間t2’>時間t2)
【0150】
そして、搬送距離比較部203において、搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離L1と搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離L2’との差が算出されるが、適正状態の場合において「速度s1×時間t1=速度s2×時間t2」の関係が成立することを考慮すると、
距離L2’−距離L1=(速度s2×時間t2’)−(速度s1×時間t1)=速度s2×(時間t2’−時間t2)
となって、時間t2’は時間t2よりも長いから、両者の差は0にはならない。従って、両者の差が閾値X0よりも大きい場合には、エラー通知部204においては、搬送系エラーが生じていると判断される。
【0151】
なお、上述と同様にして、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24の少なくとも一方に不具合が発生している場合には、エラー通知部204において、搬送系エラーが生じていると判断することができる。
【0152】
<ペーパーセンサ93による印画紙2の後端部検出時の動作>
ダンサー部30を印画紙2が搬送されることによって、長尺の印画紙2の後端部がペーパーセンサ93により検出された場合には、案内ローラ31よりも上流側において案内ローラ31よりも上流側にある印画紙2を留める力がほとんど加えられなくなる。従って、このとき、ダンサーローラ32に対して印画紙2から上方への力が加えられなくなるため、ダンサーローラ32がその自重により案内ローラ31と案内ローラ33との間の印画紙2を押し下げると、ダンサーローラ32はそのまま落下するようになる。
【0153】
このように、ダンサーローラ32はそのまま落下した場合に、ダンサーローラ32を保持する保持部材34、35が移動部材42、43の上方に配置されたコイルバネ44、45に当接することによって、ダンサーローラ32の移動速度が漸減させられる。
【0154】
ここで、本実施の形態では、ダンサーローラ32のその自重による落下に備えて、長尺の印画紙2の後端部がペーパーセンサ93により検出された場合には、その後に、ダンサーローラ32が所定高さよりも下方に移動しないように、ダンサー部制御部205は駆動機構48を駆動することによって移動部材42、43を、保持部材34、35の下面と接触する位置またはこの下面のすぐ下の位置まで移動させるようになっている。
【0155】
以上のように、本実施の形態の露光装置1に含まれる搬送装置8では、ポンチ52で形成された2つのオーダーマークの形成時刻差に基づいて導出された前記2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と、マークセンサ96での2つのオーダーマークの検出時刻差に基づいて導出された前記2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離とを比較することによって、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態を検知することができる。従って、例えば搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の滑りの発生又は摩耗によるローラ径の変化などの搬送系の不具合を知ることが可能となる。
【0156】
また、搬送距離比較部203によって算出される2つの搬送距離の差が所定値以上であれば、エラー通知部204はオペレータにその旨を通知するようになっている。従って、オペレータは、2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対21での印画紙2の搬送距離と、前記2つのオーダーマークに対応する搬送ローラ対24での印画紙2の搬送距離との差が所定値以上になったことを確実に認識することができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系によって印画紙2の搬送が継続されるのを抑制することができる。
【0157】
また、露光装置1により搬送される印画紙2に対して画像データに基づく露光が行われる場合に、搬送ローラ対24が印画紙2の露光位置の直前にあるため、搬送ローラ対24の動作状態によって搬送速度が支配される位置において印画紙2に対する露光が行われる。従って、搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態を監視することによって、搬送ローラ対24の不具合に起因して形成される画像が悪化するのを抑制することができる。
【0158】
また、長尺の印画紙2の先端部近傍および後端部近傍に形成された2つのオーダーマークに基づいて、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態を検知することによって、長尺の印画紙2に対する露光処理開始時または露光処理終了時に搬送系の状態の確認をすることができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される印画紙2に対する露光処理が行われるのを抑制することができる。
【0159】
また、複数のオーダーに基づく画像の露光処理が行われる場合に、印画紙2に形成された画像のオーダーの境目を示すオーダーマークに基づいて搬送系の状態が確認されるため、搬送系の状態を確認するための目印を別途形成しなくてもよくなる。また、オーダーの境目毎に搬送系の状態が確認されるため、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される印画紙2に対する露光処理が行われるのをより確実に抑制することができる。
【0160】
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、搬送距離比較部203によって算出される2つの搬送距離の差が所定値以上であれば、エラー通知部204はオペレータにその旨を通知する場合について説明しているが、必ずしもその旨をオペレータに通知する必要はなく、その時点で(その時点で露光されている画像の露光終了後に)画像の露光を停止してもよい。
【0161】
また、上述の実施の形態では、搬送ローラ対24が印画紙2の露光位置の直前にある場合について説明しているが、これに限らず、搬送ローラ対24が印画紙2の露光位置の直後にあってもよい。また、印画紙2の搬送状態が確認される搬送ローラ対21および搬送ローラ対24のいずれか一方が必ずしも印画紙2の露光位置の直前又は直後ある必要はない。
【0162】
また、上述の実施の形態では、長尺の印画紙2の露光処理が施されない先端部近傍および後端部近傍に画像についてのオーダーの区切りとは関係なく形成された2つのオーダーマークに基づいて、搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態が検知される場合について説明しているが、これに限らず、印画紙2の先端部近傍および後端部近傍の少なくとも一方に2つのオーダーマークが形成されることにより搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態が検知されてもよい。また、印画紙2の先端部近傍または後端部近傍に目印が形成されることなく、印画紙2の先端部近傍および後端部近傍において搬送ローラ対21および搬送ローラ対24での印画紙2の搬送状態が検知されなくてもよい。
【0163】
また、上述の実施の形態では、複数のオーダーに基づく画像の露光処理が行われる場合に、印画紙2に形成された画像のオーダーの境目を示すオーダーマークに基づいて搬送系の状態が確認される場合について説明しているが、これに限らず、画像の先端部および後端部で切断される際の目印であるカットマークに基づいて搬送系の状態が確認されてもよいし、搬送系の状態を確認するための目印が別途形成されてその目印に基づいて搬送系の状態が確認されてもよい。
【0164】
また、上述の実施の形態では、露光装置1の搬送装置8の下流側に装着された巻き取りユニット100に露光済みの印画紙2が巻き取られた後で、その巻き取りユニット100が別途の現像処理装置であるプロセッサに装着されて露光済みの印画紙2の現像処理が行われる場合について説明しているが、これに限らず、搬送装置8の下流側にプロセッサが設けられて、露光済みの印画紙2が搬送装置8からプロセッサに直接供給されてもよい。
【0165】
また、上述の実施の形態では、露光装置1に備えられた搬送装置8について説明しているが、これに限らず、感光媒体を搬送する搬送装置であれば、画像形成装置以外の装置に備えられた搬送装置においても同様の効果を得ることができる。
【0166】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、目印形成装置で形成された2つの目印の形成時刻差に基づいて導出された前記2つの目印に対応する第1のローラ対での感光媒体の搬送距離と、位置検出センサでの2つの目印の検出時刻差に基づいて導出された前記2つの目印に対応する第2のローラ対での感光媒体の搬送距離とを比較することによって、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を検知することができる。従って、例えば第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の滑りの発生又は摩耗によるローラ径の変化などの搬送系の不具合を知ることが可能となる。
【0167】
請求項2によると、オペレータは、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送距離の差が所定値以上になったことを確実に認識することができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系によって感光媒体の搬送が継続されるのを抑制することができる。
【0168】
請求項3によると、感光媒体搬送装置により搬送される感光媒体に対して画像データに基づく露光が行われる場合に、第2のローラ対が感光媒体の露光位置の直前又は直後にあるため、第2のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に対する露光が行われる。従って、第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を監視することによって、第2のローラ対の不具合に起因して形成される画像が悪化するのを抑制することができる。
【0169】
請求項4によると、長尺の感光媒体の先端部近傍又は後端部近傍に形成された2つの目印に基づいて、第1のローラ対および第2のローラ対での感光媒体の搬送状態を検知することによって、長尺の感光媒体に対する露光処理開始時または露光処理終了時に搬送系の状態の確認をすることができる。従って、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される感光媒体に対する露光処理が行われるのを抑制することができる。
【0170】
請求項5によると、複数のオーダーに基づく画像の露光処理が行われる場合に、感光媒体に形成された画像のオーダーの境目を示す目印および搬送系の状態を確認するための目印として共通の目印を用いることができる。従って、オーダーの境目を示す目印が感光媒体に形成されている場合には、搬送系の状態を確認するための目印を別途形成しなくてもよくなる。また、オーダーの境目毎に搬送系の状態が確認されるため、オペレータが搬送系に不具合があることに気付くことなく、不具合のある搬送系により搬送される感光媒体に対する露光処理が行われるのをより確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る搬送装置を含む露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】アダプタ部の概略構成を示す正面図である。
【図3】ダンサー部の概略構成を示す側面図である。
【図4】ダンサー部の概略構成を示す断面図である。
【図5】保持部材がダンサーローラを保持する構成を説明するための図である。
【図6】ダンサー部の概略構成を示す上面図である。
【図7】図6の範囲Aおよび範囲Bの拡大図である。
【図8】露光ユニットの概略構成を示す上面図である。
【図9】露光ユニットの概略構成を示す部分的な側面図である。
【図10】露光装置のコントローラの主要部についての簡易ブロック図である。
【符号の説明】
1 露光装置
2 印画紙(感光媒体)
5 ペーパーマガジン
8 搬送装置(感光媒体搬送装置)
10 アダプタ部
15 搬送ローラ対
16 ダンサー機構
20 搬送ローラ対
21 搬送ローラ対(第1のローラ対)
24 搬送ローラ対(第2のローラ対)
26 搬送ローラ対
30 ダンサー部
32 ダンサーローラ
34、35 保持部材
38 ガイド部材
41a〜41d センサ
42、43 移動部材
44、45 コイルばね
48 駆動機構
50 画像情報付加部
52 ポンチ(目印形成装置)
60 露光前ループ部
70 露光ユニット
80 露光後ループ部
93 ペーパーセンサ
96 マークセンサ(目印検出センサ)
200 コントローラ
201 搬送系制御部
202 搬送距離導出部(第1の搬送距離導出手段;第2の搬送距離導出手段)
203 搬送距離比較部(比較手段)
204 エラー通知部(通知手段)
205 ダンサー部制御部
206 情報付加部制御部
207 露光ユニット制御部
208 センサ管理部

Claims (5)

  1. 長尺の感光媒体を挟持し、下流側へと搬送する第1のローラ対と、
    前記第1のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に目印を形成するための目印形成装置と、
    前記第1のローラ対の下流側において感光媒体を挟持し、感光媒体をさらに下流側へと搬送する第2のローラ対と、
    前記第2のローラ対の動作状態によって搬送速度が支配される位置において感光媒体に形成された目印を検出する目印検出センサと、
    前記目印形成装置で形成された2つの目印の形成時刻差に基づいて、前記2つの目印に対応する第1のローラ対での感光媒体の搬送距離を導出する第1の搬送距離導出手段と、
    前記目印検出センサでの前記2つの目印の検出時刻差に基づいて、前記2つの目印に対応する第2のローラ対での感光媒体の搬送距離を導出する第2の搬送距離導出手段と、
    前記第1の搬送距離導出手段で導出された搬送距離と前記第2の搬送距離導出手段で導出された搬送距離とを比較する比較手段とを備えていることを特徴とする感光媒体搬送装置。
  2. 前記比較手段によって比較される2つの搬送距離の差が所定値以上であればオペレータにその旨を通知する通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の感光媒体搬送装置。
  3. 前記第2のローラ対が感光媒体の露光位置の直前又は直後にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の感光媒体搬送装置。
  4. 前記目印形成装置が、長尺の感光媒体の露光処理が施されない先端部近傍又は後端部近傍に少なくとも2つの目印を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感光媒体搬送装置。
  5. 前記目印形成装置が複数のオーダーの境目を示すものとして目印を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感光媒体搬送装置。
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JP2009249067A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Olympus Corp 画像記録装置
JP2013107712A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Dainippon Printing Co Ltd 連続帳票の加工装置、連続帳票の印刷加工システム

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