JP2004189365A - エレベーター装置 - Google Patents

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Takahiro Ito
孝博 伊藤
Takashi Fukuda
崇 福田
Yoshio Matsuzaki
義夫 松崎
Takamasa Sasaki
孝政 佐々木
Yasuto Nakajima
康人 中島
Koichi Kusuho
浩一 九十歩
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Abstract

【課題】保守作業を、安全に効率よく行いえるエレベーター装置の提供。
【解決手段】上記課題は、乗りかご内点検スイッチを投入して乗りかご内点検運転モードにより乗りかごを運転する際には、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を、すべて消灯させ、しかも、乗りかご上点検スイッチを投入して乗りかご上点検運転モードにより乗りかごを際には、乗りかご上点検灯7のみを点灯させ残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を消灯させると共に、ピット起動防止スイッチを投入して乗りかごの運転を停止状態にした際あるいはピット点検スイッチを投入してピット点検運転モードにより乗りかごを運転する際には、乗りかご上点検灯7を消灯させ残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を点灯させる構成により、達成できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保守作業を安全に行うことを可能にしたエレベーター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベーター装置では、乗りかごが通常運転モードで運転しているときは、乗りかご上点検灯及び乗りかご下点検灯を点灯不可とする共に、乗りかご内点検スイッチを投入して乗りかごの運転モードが通常運転モードから保守運転モードに切り替えた場合のみ、乗りかご上点検灯及び乗りかご下点検灯を点灯可能とすることにより、乗りかごの運転モードが通常運転モードであるときに誤って保守作業が行われないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
さらに、従来、エレベーター装置では、乗りかごの外上面に設けた折り畳み柵が起立した状態で、乗りかごが通常運転モード又は保守運転モードで運転されるのを阻止して、その折り畳み柵が昇降路の天井近くの機器類に衝突するのを防止するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−36029号公報(2頁右段40行〜3頁左段13行)
【0005】
【特許文献2】
特開2001−247272号公報(3頁右段13行〜37行)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−36029号公報に記載されている従来のエレベーター装置では、乗りかご内点検スイッチを投入して乗りかごの運転モードが通常運転モードから保守運転モードに切り替えて、乗りかごを保守運転させると、乗りかご上点検灯及び乗りかご下点検灯が点灯可能である。そのために、ピット内で一人の共同保守員がピット起動防止スイッチを投入することなく、ピット内点検作業をしていた際には、乗りかご上点検灯が点灯するので、他の共同保守員が、乗りかご上点検作業が可能とうっかり思い込んでしまって、乗りかご上点検スイッチを投入して乗りかごを保守運転させてしまうことがあり、ピット内点検作業を中断させてしまうと共に、逆に、一人の共同保守員が乗りかごの外上面に乗って乗りかご上点検作業をしていた際には、乗りかご下点検灯が点灯するので、他の共同保守員が、ピット内点検作業が可能とうっかり思い込んでしまって、昇降路のピットに設置したピット起動防止スイッチ若しくはピット点検スイッチを投入してしまうことがあり、乗りかご上点検作業を中断させてしまい、保守作業の効率性及び保守作業の安全性に問題点があった。
【0007】
さらに、上記特開2001−247272号公報に記載されている従来のエレベーター装置では、乗りかごの外上面に設けた折り畳み柵が起立しない状態で乗りかごの保守運転が行われるために、乗りかごの外上面に載った保守員が乗りかごから落下してしまう危険性があり、保守作業の安全性に問題点があった。
【0008】
本発明の主たる目的は、上記問題点にかんがみ、一人の保守員が所定の場所で保守作業をしている際、その所定の場所以外の場所で他の保守員がうっかり保守作業を始めてしまうことを阻止しえる保守作業の安全性及び効率性に優れたエレベーター装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、上記問題点にかんがみ、折り畳み柵が起立した状態になっていないと、乗りかご上点検運転モードによる乗りかごの運転が行われないようにして乗りかごの外上面に載った保守員の落下を阻止しえるエレベーター装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記主たる目的を達成するために、乗りかごの外上面に設置した乗りかご上点検灯と、乗りかごの外下面に設置した乗りかご下点検灯と、昇降路のピットに設置したピット点検灯と、乗りかご内に設置した乗りかご内点検スイッチと、乗りかごの外上面に設置した乗りかご上点検スイッチと、昇降路のピットに設置したピット起動防止スイッチと、昇降路のピットに設置したピット点検スイッチとを、少なくとも備えたエレベーター装置において、前記乗りかご内点検スイッチを投入して乗りかご内点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯、前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を、すべて点灯不可とし、かつ、前記乗りかご上点検スイッチを投入して乗りかご上点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯のみを点灯可能として残りの前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を点灯不可とすると共に、前記ピット起動防止スイッチを投入して前記乗りかごの運転を停止状態にした場合あるいは前記ピット点検スイッチを投入してピット点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯を点灯不可として残りの前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を点灯可能とする構成としたものである。
【0011】
本発明は、上記他の目的を達成するために、乗りかごの外上面に設けた折り畳み柵が広げられて起立が完了している状態を検知する起立検出器あるいは折り畳み柵が折り畳まれて倒伏が完了している状態を検知する倒伏検出器を設けて、起立検出器により前記折り畳み柵の起立完了が検知されたときのみ、前記乗りかご上点検運転モードによる乗りかごの運転が可能となるようにあるいは起立検出器により前記折り畳み柵の倒伏完了が検知されたときには、乗りかご上点検運転モードによる乗りかごの運転が不可能となるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下,本発明のエレベーター装置の一実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。図1は、エレベーター装置の要部概略構造図、図2は、エレベーター装置の要部電気回路図である。
【0013】
図1において、エレベーター装置は、昇降路1内を昇降する乗りかご2と、乗りかご2内に設置した乗りかご内点検スイッチ3と、乗りかご2の外上面2Aに設置した乗りかご上点検スイッチ4と、昇降路1のピット1Aに設置したピット起動防止スイッチ5と、昇降路1のピット1Aに設置したピット点検スイッチ6と、乗りかご2の外上面2Aに設置した乗りかご上点検灯7と、乗りかご2の外下面2Bに設置した乗りかご下点検灯8と、昇降路1のピット1Aに設置したピット点検灯9とを、少なくとも備えている。
【0014】
乗りかご2の外上面2Aには、図1に示すように、折り畳み柵10と、この折り畳み柵10が広げられて起立が完了している状態を検知する起立検出器11と、折り畳み柵10が折り畳まれて倒伏が完了している状態を検知する倒伏検出器12とが設けられている。ピット起動防止スイッチ5は、図1に示すように、ターミナル操作盤15に設けられている。ターミナル操作盤15は、昇降路1の最下階より上の階のハッチドア13を開いてピット起動防止スイッチ5を操作するのに好適な位置となるように、ピット1Aの側壁に固定されている。
【0015】
乗りかご内点検スイッチ3を投入して乗りかご内点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を、すべて消灯させるようにしてある。乗りかご上点検スイッ4を投入して乗りかご上点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7のみを点灯させて残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を消灯させるようにしてある。ピット起動防止スイッチ5を投入して乗りかご2の運転を停止状態にした場合あるいはピット点検スイッチ6を投入してピット点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7を消灯させて残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を点灯させるようにしてある。
乗りかご上点検運転モードによる乗りかご2の走行速度及び乗りかご内点検運転モードによる乗りかご2の走行速度は、通常運転モードによる乗りかご2の走行速度より低速の、例えば、15メートル/分に設定され、しかも、ピット点検運転モードによる乗りかご2の走行速度は、乗りかご内点検運転モードによる乗りかご2の走行速度より低速の、例えば、5メートル/分に設定されている。
【0016】
次に、エレベーター装置の要部電気回路の一例を、図2に基づき、具体的に説明する。図2において、乗りかご内点検スイッチ3には、第一リレー18が直列に接続されている。乗りかご2内に設置した通常運転スイッチ16には、第一リレー18の常閉接点18B−1と通常運転モードによる運転処理指令回路17が直列に接続されている。乗りかご上点検スイッ4には、第三リレー20の常閉接点20B−1と第四リレー21の常閉接点21B−1と第二リレー19が直列に接続されている。ピット起動防止スイッチ5には、第三リレー20が直列に接続されている。ピット点検スイッチ6には、第三リレー20の常閉接点20B−2と第四リレー21が直列に接続されている。
【0017】
乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路22には、第一リレー18の常開接点18A−1と第二リレー19の常閉接点19B−1と第三リレー20の常閉接点20B−3と第四リレー21の常閉接点21B−2が直列に接続されている。乗りかご内点検スイッチ3、乗りかご上点検スイッ4、ピット起動防止スイッチ5及びピット点検スイッチ6は、自己保持される構成になっている。
【0018】
乗りかご上点検灯7には、第一リレー18の常開接点18A−2と第二リレー19の常開接点19A−1が直列に接続されている。
【0019】
乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23には、第一リレー18の常開接点18A−3と第二リレー19の常開接点19A−2と起立検出器11が直列に接続されている。起立検出器11とこの起立検出器11に対して並列に接続された倒伏検出器12とは、いずれか一方が働いているときは残りの他方が働かないようにしてある。起立検出器11は、折り畳み柵10が広げられて起立が完了した場合に、接点が入り(オン)、かつ、折り畳み柵10が広げられて起立が完了していないと、接点が切れる(オフ)ようにしたスイッチ式の構造にしてある。倒伏検出器12は、折り畳み柵が折り畳まれて倒伏状態になっていない場合に、接点が入り(オン)、かつ、折り畳み柵が折り畳まれて倒伏が完了していると、接点が切れる(オフ)ようにしたスイッチ式の構造にしてある。
【0020】
乗りかご下点検灯8には、第一リレー18の常開接点18A−4と第二リレー19の常閉接点19B−2と第三リレー20の常開接点20A−1が直列に接続されている。第三リレー20の常開接点20A−1には、第四リレー21の常開接点21A−1が並列に接続されている。
【0021】
ピット点検灯9には、第一リレー18の常開接点18A−5と第二リレー19の常閉接点19B−3と第三リレー20の常開接点20A−2が直列に接続されている。第三リレー20の常開接点20A−2には、第四リレー21の常開接点21A−2が並列に接続されている。ピット点検運転モードによる運転処理指令回路24には、第一リレー18の常開接点18A−6と第三リレー20の常閉接点20B−4と第四リレー21の常開接点21A−3が直列に接続されている。
【0022】
上記構成のエレベーター装置では、通常運転スイッチ16を投入することにより、P―通常運転スイッチ16―第一リレー18の常閉接点18B−1―通常運転モードによる運転処理指令回路17―Nの回路が閉成されて、通常運転モードによる運転処理指令回路17からの指令に基づき通常運転モードで乗りかご2が運転される。
【0023】
上記構成のエレベーター装置において、乗りかご内点検作業をする場合には、所定階で乗りかご2を停止させた後、その乗りかご2内に入って乗りかご内点検スイッチ3を投入すると、第一リレー18が付勢されて、常開接点18A−1、18A−2、18A−3、18A−4、18A−5、18A−6が閉じて、かつ、常閉接点18B−1が開くので、P―第一リレー18の常開接点18A−1―第二リレー19の常閉接点19B−1―第三リレー20の常閉接点20B−3―第四リレー21の常閉接点21B−2―乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路22―Nの回路が閉成されて、乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路22からの指令に基づき、乗りかご2が乗りかご内点検運転モードで運転される。この時、第二リレー19の常開接点19A−1、19A−2及び第三リレー20の常開接点20A−1、20A−2が開いているので、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9のすべてが消灯状態を維持している。しかも、乗りかご2が乗りかご内点検運転モードで運転されている際に、誤って、通常運転スイッチ16を投入しても、常閉接点18B−1が開いているので、乗りかご2が通常運転モードで運転されることがない。
【0024】
次に、上記構成のエレベーター装置において、乗りかご上点検作業をする場合には、所定階で乗りかご2を停止させた後、その乗りかご2内に入って乗りかご内点検スイッチ3を投入することで、乗りかご内点検運転モードで乗りかご2を運転して、その乗りかご2を、ハッチドア14から保守員が乗りかご2の外上面2Aに乗り込める位置まで移動させる。その後、保守員がハッチドア14を開けて、乗りかご上点検スイッ4を最初に投入すると、P―乗りかご上点検スイッ4―第三リレー20の常閉接点20B−1―第四リレー21の常閉接点21B−1―第二リレー19―Nの回路が閉成されるので、第二リレー19が付勢されて、常開接点19A−1、19A−2が閉じて、かつ、常閉接点19B−1、19B−2、19B−3が開く。そのため、乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路22が開放され、かつ、起立検出器11を作動させている場合には、P―第一リレー18の常開接点18A−3―第二リレー19の常開接点19A−2―起立検出器11―乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23―Nの回路が閉成されるので、乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23からの指令に基づき、乗りかご2が乗りかご上点検運転モードで運転される。この時、第二リレー19の常開接点19A−1が閉じているので、乗りかご上点検灯7が点灯可能状態となり、しかも、第二リレー19の常閉接点19B−2、19B−3が開いているので、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9が消灯状態を維持している。ただし、乗りかご2の外上面2Aの折り畳み柵10が広げられて起立が完了していないと、起立検出器11が導通状態にならず、P―第一リレー18の常開接点18A−3―第二リレー19の常開接点19A−2―起立検出器11―乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23―Nの回路が閉成されないので、乗りかご2が乗りかご上点検運転モードで運転されない。
【0025】
また、起立検出器11を作動させず、倒伏検出器12を作動させている場合には、折り畳み柵10が折り畳まれて倒伏が完了していると、倒伏検出器12が導通状態にならず、P―第一リレー18の常開接点18A−3―第二リレー19の常開接点19A−2―倒伏検出器12―乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23―Nの回路が閉成されないので、やはり、乗りかご2が乗りかご上点検運転モードで運転されない。
【0026】
次に、上記構成のエレベーター装置において、ピット内点検作業をする場合には、所定階で乗りかご2を停止させた後、その乗りかご2内に入って乗りかご内点検スイッチ3を投入することで、乗りかご内点検運転モードで乗りかご2を運転して、その乗りかご2を、最下階のハッチドア13から保守員が昇降路1のピット1A内に乗り込める位置まで移動させる。その後、保守員がハッチドア13を開けて、ピット起動防止スイッチ5を最初に投入すると、P―ピット起動防止スイッチ5―第三リレー20―Nの回路が閉成されて第三リレー20が付勢されるので、常開接点20A−1、20A−2が閉じて、かつ、常閉接点20B−1、20B−2、20B−3、20B−4が開く。
【0027】
そのため、P―乗りかご上点検スイッ4―第三リレー20の常閉接点20B−1―第四リレー21の常閉接点21B−1―第二リレー19―Nの回路及びP―第一リレー18の常開接点18A−3―第二リレー19の常開接点19A−2―起立検出器11―乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路23―Nの回路が開放される。しかも、P―第一リレー18の常開接点18A−1―第二リレー19の常閉接点19B−1―第三リレー20の常閉接点20B−3―第四リレー21の常閉接点21B−2―乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路22―Nの回路は、第三リレー20の常閉接点20B−3が開き、閉成されず、かつ、P―第一リレー18の常開接点18A−6―第三リレー20の常閉接点20B−4―第四リレー21の常開接点21A−3―ピット点検運転モードによる運転処理指令回路24―Nの回路は、第四リレー21の常開接点21A−3が開いたままなので、閉成されず、乗りかご2の停止状態が維持される。この状態の時、第二リレー19の常開接点19A−1が開き、乗りかご上点検灯7が消灯状態となり、しかも、第二リレー19の常閉接点19B−2、19B−3が閉じて、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9が点灯状態となる。この状態で、ピット点検運転モードにより、乗りかご2を運転したい場合には、昇降路1のピット1A内でピット点検スイッチ6を投入すると、第四リレー21が付勢されて、常開接点21A−1、21A−2、21A−3が閉じて、かつ、常閉接点21B−1、21B−2が開き、P―第一リレー18の常開接点18A−6―第三リレー20の常閉接点20B−4―第四リレー21の常開接点21A−3―ピット点検運転モードによる運転処理指令回路24―Nの回路が閉成されるので、ピット点検運転モードによる運転処理指令回路24からの指令に基づき、乗りかご2がピット点検運転モードで運転されると共に、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9の点灯状態が維持される。
【0028】
上記本実施形態のエレベーター装置によれば、次のような、作用効果がえられる。
【0029】
(1)乗りかご内点検スイッチ3を投入して乗りかご内点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9のすべてが点灯しないので、乗りかご内点検作業中に、他の共同保守員が昇降路内の保守作業をすることを阻止できる。
【0030】
(2)乗りかご上点検スイッ4を投入して乗りかご上点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7のみが点灯して残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9が点灯しないので、乗りかご上点検作業中に、他の共同保守員がうっかり昇降路のピット内の保守作業をすることを阻止でき、乗りかご上点検作業が中断されることがなく、その乗りかご上点検作業を安全に効率よく行うことができる。
【0031】
(3)ピット起動防止スイッチ5を投入して乗りかご2の運転を停止状態にした場合あるいはピット点検スイッチ6を投入してピット点検運転モードにより乗りかご2を運転する場合には、乗りかご上点検灯7が点灯せず残りの乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9が点灯するので、ピット点検作業中に、他の共同保守員がうっかり乗りかご上の保守作業をすることを阻止でき、ピット点検作業が中断されることがなく、そのピット点検作業を安全に効率よく行うことができる。
【0032】
(4)起立検出器11を作動させた場合には、その起立検出器11によって、折り畳み柵10の起立完了が検知されたときのみに、乗りかご上点検運転モードによる乗りかご2の運転が可能となるようにしたので、折り畳み柵10の起立完了しないままで、乗りかご2が運転されることを阻止することができるため、保守員が乗りかご2の外上面2Aから落下するのを防止することができる。
【0033】
(5)倒伏検出器12を作動させた場合には、その倒伏検出器12によって、折り畳み柵10の倒伏完了が検知されたときには、乗りかご上点検運転モードによる乗りかご2の運転が不可能となるようにしたので、折り畳み柵10が倒伏したままで、乗りかご2が運転されることを阻止することができるため、保守員が乗りかご2の外上面2Aから落下するのを防止することができる。
【0034】
(6)乗りかご上点検運転モードによる乗りかご2の走行速度及び乗りかご内点検運転モードによる乗りかご2の走行速度は、通常運転モードによる乗りかご2の走行速度より低速とし、かつ、ピット点検運転モードによる乗りかご2の走行速度は、乗りかご上点検運転モードによる乗りかご2の走行速度より低速としたので、ピット点検作業を安全に行うことができる。
【0035】
(7)ピット点検作業中に他の共同保守員が乗りかご2内に入って乗りかご内点検スイッチ3を誤って切ってしまっても、第一リレー18が消勢されて、常開接点18A−1、18A−2、18A−3、18A−4、18A−5、18A−6が開くので、乗りかご2が停止状態となり、ピット内の保守員の安全が保持され、かつ、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9が消灯するので、他の共同保守員が乗りかご内点検スイッチ3を誤って切ったことをピット内の保守員が知ることができ、便利である。また、乗りかご上点検作業中に他の共同保守員が乗りかご2内に入って乗りかご内点検スイッチ3を誤って切ってしまっても、第一リレー18が消勢されて、常開接点18A−1、18A−2、18A−3、18A−4、18A−5、18A−6が開くので、乗りかご2が停止状態となり、乗りかご上の保守員の安全が保持され、かつ、乗りかご上点検灯7が消灯するので、他の共同保守員が乗りかご内点検スイッチ3を誤って切ったことを乗りかご上の保守員が知ることができ、便利である。
【0036】
(8)上記本実施形態では、ピット起動防止スイッチ5を切った後、ピット点検スイッチ6を投入することで、乗りかご2がピット点検運転モードで運転されるようにしているので、その運転開始をピット内の保守員が十分に意識し、保守作業上の注意が喚起されて、注意散漫等による不安全行為の発生を阻止しえる。
【0037】
上記エレベーター装置の要部電気回路では、乗りかご内点検スイッチ3、乗りかご上点検スイッチ4、ピット起動防止スイッチ5あるいはピット点検スイッチ6を入り切りすると、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8あるいはピット点検灯9が、直ちに点灯あるいは消灯するようにしているが、これに限定されない。乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9のそれぞれに、付属したスイッチを設けて、そのスイッチを保守員が保守作業時に入り切りすることで、乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を点灯あるいは消灯するようにしてもよい。また、上記エレベーター装置の要部電気回路における乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9に替えて、それぞれをコンセントとし、それらコンセントに乗りかご上点検灯7、乗りかご下点検灯8あるいはピット点検灯9を保守作業時に接続することで、乗りかご下点検灯8及びピット点検灯9を点灯あるいは消灯するようにしてもよい。また、上記エレベーター装置の要部電気回路では、リレーと接点を用いた有接点制御方式で構成したが、これに限定されない。半導体スイッチを用いた無接点制御方式で構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
本願の請求項1の発明によれば、一人の保守員が所定の場所で保守作業をしているときに、その所定の場所以外の場所で他の保守員がうっかり保守作業を始めることを阻止し、保守作業を安全に、かつ、効率よく行いえるエレベーター装置を提供できる。
【0039】
また、本願の請求項2若しくは3の発明よれば、乗りかご上点検作業中の保守員が、乗りかごの外上面から落下するのを阻止し、保守作業を安全に行いえるエレベーター装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、エレベーター装置の要部概略構造図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す、エレベーター装置の要部電気回路図である。
【符号の説明】
1 昇降路
1A ピット
2 乗りかご
2A 乗りかごの外上面
2B 乗りかごの外下面
3 乗りかご内点検スイッチ
4 乗りかご上点検スイッチ
5 ピット起動防止スイッチ
6 ピット点検スイッチ
7 乗りかご上点検灯
8 乗りかご下点検灯
9 ピット点検灯
10 折り畳み柵
11 起立検出器
12 倒伏検出器
13 ハッチドア
14 ハッチドア
15 ターミナル操作盤
16 通常運転スイッチ
17 通常運転モードによる運転処理指令回路
18 第一リレー
19 第二リレー
20 第三リレー
21 第四リレー
22 乗りかご内点検運転モードによる運転処理指令回路
23 乗りかご上点検運転モードによる運転処理指令回路
24 ピット点検運転モードによる運転処理指令回路

Claims (3)

  1. 乗りかごの外上面に設置した乗りかご上点検灯と、乗りかごの外下面に設置した乗りかご下点検灯と、昇降路のピットに設置したピット点検灯と、乗りかご内に設置した乗りかご内点検スイッチと、乗りかごの外上面に設置した乗りかご上点検スイッチと、昇降路のピットに設置したピット起動防止スイッチと、昇降路のピットに設置したピット点検スイッチとを、少なくとも備えたエレベーター装置において、前記乗りかご内点検スイッチを投入して乗りかご内点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯、前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を、すべて点灯不可とし、かつ、前記乗りかご上点検スイッチを投入して乗りかご上点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯のみを点灯可能として残りの前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を点灯不可すると共に、前記ピット起動防止スイッチを投入して前記乗りかごの運転を停止状態にした場合あるいは前記ピット点検スイッチを投入してピット点検運転モードにより前記乗りかごを運転する場合には、前記乗りかご上点検灯を点灯不可として残りの前記乗りかご下点検灯及び前記ピット点検灯を点灯可能としたことを特徴とするエレベーター装置。
  2. 前記乗りかごの外上面に折り畳み柵と、この折り畳み柵が広げられて起立が完了している状態を検知する起立検出器とを設けて、この起立検出器により前記折り畳み柵の起立完了が検知されたときのみ、前記乗りかご上点検運転モードによる前記乗りかごの運転が可能となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター装置。
  3. 前記乗りかごの外上面に折り畳み柵と、この折り畳み柵が折り畳まれて倒伏が完了している状態を検知する倒伏検出器とを設けて、この起立検出器により前記折り畳み柵の倒伏完了が検知されたときには、前記乗りかご上点検運転モードによる前記乗りかごの運転が不可能となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター装置。
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