JP2004187945A - 医用イメージング装置及び医用イメージングシステム - Google Patents

医用イメージング装置及び医用イメージングシステム Download PDF

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Abstract

【目的】少ない構成及びコストで大量の画像再構成処理を効率よく行えることを課題とする。
【構成】医用イメージング装置(例えば5)は、被検体断面の医用情報を検出する検出部1と、前記検出情報に基づき被検体断面の断層像を再構成するリコン処理部2と、通信ネットワークを介して共通の前記リコン処理部を有する外部の1又は2以上の医用イメージング装置5〜5と接続するための通信制御部3と、上記各部の制御を行う制御部4とを備え、前記制御部4は、自装置内の前記検出部1による検出情報の発生により、前記外部の各医用イメージング装置5〜5に対して夫々のリコン処理部2〜2が使われているか否かを問い合わせると共に、該各イメージング装置5〜5からの応答に基づき、各使われていないリコン処理部に対して被検体断面の再構成処理を分担する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医用イメージング装置及び医用イメージングシステムに関し、更に詳しくは、X線CT装置やMRI装置等における医用断層像の再構成に適用して好適なるものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、例えばX線CT装置ではX線検出器のマルチスライス化が進んでおり、一回の撮影で大量のCT断層像(Computer Tomography)が得られる。中でも被検体体軸に垂直な断面のアキシャル断層像は、従来よりその臨床的な利用価値が高いばかりか、近年における3次元画像診断(3DMPR:3-Dimension Multi Plane Reformation)を実現するための元画像にも利用されるため、特に重要である。
【0003】
これに伴い、画像再構成(以下、単にリコンとも言う)すべきアキシャル断面の画像枚数も益々増加しており、装置のリコン処理部にはこの再構成処理のために、瞬間的に極めて高速な演算能力が要求されている。例えばMRI装置では1枚当たり256×256画素の再構成に200枚/秒の処理能力が要求される場合があり、またX線CT装置では1枚当たり512×512画素の再構成につき、益々高速な演算能力が要求されている。なお、アキシャル断面の再構成処理は、X線CT装置では投影データ(以下、単にRAWデータとも呼ぶ)のバックプロジェクション処理やフーリェ変換処理によって行われ、またMRI装置では所定のパルスシーケンスにより検出されたRFデータ(以下、単にRAWデータとも呼ぶ)のフーリェ変換処理によって行われる。
【0004】
このような状況の下で、従来は、医用診断装置にリコン専用の並列(アレイ)プロセッサを設けることで、ピーク時の処理性能を確保していた。具体的には、例えば、従来は複数種類のCT画像を得るためのデータ処理時間を短縮することを目的として、被検体スライス断面のC丁画像作成用データを得るデータ検出手段と、得られたCT画像作成用データに基き再構成画像を得るデータ処理部とを備え、データ処理部には、再構成条件が異なる複数種類の画像再構成処理を並列に実行するように複数個の画像再構成手段を備える医用診断装置が知られている(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−224100号公報(要約)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、画像再構成手段(リコン用プロセッサ)の並列化にはコスト的にも場所的にも限界がある。また、このような画像再構成手段は常にフル稼働しているわけではないので、瞬時能力を増せば増すほど不経済ともなる。
【0007】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とする所は、少ない構成及びコストで大量の画像再構成処理を効率よく行える医用イメージング装置及び医用イメージングシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の医用イメージング装置(例えば5)は、被検体断面の医用情報を検出する検出部1と、前記検出情報に基づき被検体断面の断層像を再構成するリコン処理部2と、通信ネットワークを介して共通の前記リコン処理部を有する外部の1又は2以上の医用イメージング装置5〜5と接続するための通信制御部3と、上記各部の制御を行う制御部4とを備え、前記制御部4は、自装置内の前記検出部1による検出情報の発生により、前記外部の各医用イメージング装置5〜5に対して夫々のリコン処理部2〜2が使われているか否かを問い合わせると共に、該各イメージング装置5〜5からの応答に基づき、各使われていないリコン処理部に対して被検体断面の再構成処理を分担するものである。従って、必ずしも同時に稼働しているわけではないシステムの複数のリコン処理部の有効活用が図れると共に、医用イメージング装置毎に少ない構成及びコストで大量の画像再構成処理を効率よく行える。
【0009】
本発明(2)では、上記本発明(1)において、前記制御部は、前記外部の各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の数を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に対して被検体断面の再構成処理を分担するものである。従って、各リコン処理部を有効に活用できると共に、全体の画像再構成処理を効率よく行える。
【0010】
本発明(3)では、上記本発明(1)において、前記制御部は、前記外部の各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の処理能力を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に対してその処理能力に応じた量の再構成処理を分担するものである。従って、様々な処理能力のリコン処理部を有効に活用できると共に、夫々の処理能力に応じた量の画像再構成処理を効率よく分担できる。
【0011】
本発明(4)では、上記本発明(3)において、前記制御部は、各使われていないリコン処理部で略同時に開始された再構成処理が夫々の処理能力に応じて略同時に終了できる量の再構成処理を各使われていないリコン処理部に分担するものである。従って、様々な処理能力(並列プロセッサ数等)のリコン処理部を使用した場合でも、共通の処理時間を過不足無く有効に活用して高速に処理できる。
【0012】
本発明(5)では、上記本発明(1)〜(3)において、前記制御部は、外部の医用イメージング装置からのリコン処理部が使われているか否かの問い合わせにより、自己のリコン処理部が使われているか否かの応答を返送すると共に、前記外部の医用イメージング装置から再構成処理を依頼されたことにより,該依頼された分の再構成処理を自己のリコン処理部に実行させるものである。従って、再構成処理を依頼するのみではなく、自装置でもリコン処理部の空き時間には他の装置の再構成処理を行うことで、リコン処理部の活用が図れる。
【0013】
本発明(6)では、上記本発明(1)〜(3)において、前記制御部は、外部の医用イメージング装置から依頼された再構成処理と、自装置内で発生した再構成処理とが競合した場合には、自己のリコン処理部に自装置内で発生した再構成処理を優先して実行させるものである。従って、各医用イメージング装置は、少なくとも自装置内のリコン処理部が有する処理能力を遅滞なく活用できる。
【0014】
本発明(7)では、上記本発明(1)〜(3)において、前記リコン処理部は、複数種類のリコン処理プログラムを備え、再構成処理の依頼元の医用イメージング装置からの指示に従って対応する種類のリコン処理プログラムを選択し、実行するものである。従って、様々な種類の画像再構成処理を効率よく分担処理できる。
【0015】
本発明(8)では、上記本発明(1)〜(3)において、前記検出部は、被検体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、前記リコン処理部は、前記X線検出器の検出情報に基づき被検体断面のX線CT断層像を再構成可能であるものである。本発明はX線CT装置の画像再構成に適用して好適なるものである。
【0016】
本発明(9)では、上記本発明(1)〜(3)において、前記検出部は、核磁気共鳴法により被検体断面の核磁化分布の情報を検出し、前記リコン処理部は、前記核磁化分布の検出情報に基づき被検体断面のNMR断層像を再構成可能であるものである。本発明はMRI装置の画像再構成に適用して好適なるものである。
【0017】
また本発明(10)の医用イメージングシステムは、上記本発明(8)及び又は本発明(9)記載の複数の医用イメージング装置間を通信ネットワークで相互に接続すると共に、いずれかの医用イメージング装置内で発生した検出データの再構成処理の一部を他の使われていない1又は2以上の医用イメージング装置のリコン処理部で分担して処理するものである。従って、様々な種類の画像再構成処理を効率よく分担処理できる。
【0018】
本発明(11)では、上記本発明(10)において、通信ネットワークに接続する共通のサーバであって、再構成処理の依頼元の医用イメージング装置装置からの要求により他の各医用イメージング装置に対してリコン処理部が使われていないか否かを問い合わせると共に、各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の数又は処理能力を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に被検体断面の再構成処理を分担するものを備え、前記依頼元の医用イメージング装置の制御部は、自装置内の検出情報の発生によりその一部の再構成処理の分担を前記サーバに依頼するものである。本発明(11)によれば、各医用イメージング装置の制御部が実施していた空きリコン処理部の検索及び再構成処理の分担を、システムに共通のサーバで実行することにより、各医用イメージング装置の制御部の処理負担が大幅に軽減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0020】
図2は実施の形態による医用イメージングシステムの外観図であり、病院等の医療機関において2台のX線CT装置100a,100bと、1台のMRI装置200とが院内のローカルエリアネットワーク(LAN)500を介して相互に接続する場合を示している。図において、100a,100bはX線CT装置、10はX線ファンビームにより被検体300のアキシャル/ヘリカルスキャン・読取等を行う走査ガントリ部、20は被検体300を搭載して体軸CLbの方向に移動させる撮影テーブル、30は走査ガントリ部10及び撮影テーブル20の遠隔制御を行うと共に、X線CT断層像の再構成処理並びに技師が各種の設定・操作を行う操作コンソール部である。
【0021】
また、200はMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、50は核磁気共鳴(NMR)法により被検体アキシャル断面の核磁化分布(即ち、核磁化の振る舞いの分布)を検出するガントリ部、60は被検体を搭載して体軸方向に移動させる撮影テーブル、70はガントリ部50及び撮影テーブル60の遠隔制御を行うと共に、MR断層像の再構成処理並びに技師が各種の設定・操作を行う操作コンソール部である。そして、400a,400bはX線CT装置100a,100bにより作成されたX線アキシャル画像やMRI装置200により作成されたMRIアキシャル画像に基づき3D画像等を作成・編集するワークステーション(WS)である。
【0022】
X線CT装置100a,100b及びMRI装置200は同一の部屋に設置又は互いに異なる部屋に隔離設置されており、各装置100a,100b,200の間がLAN500により接続されている。このような構成による一例の診療状況を言うと、X線CT装置100aは被検体300をスキャン中であり、またX線CT装置100bでは次に撮影する被検体を寝台テーブル20b上にセットしており、そして、MRI装置200は空きの状態である。
【0023】
図3は実施の形態による医用イメージングシステムのブロック図であり、上記各装置100a,100b,200における主要部構成の機能ブロックを示している。X線CT装置100aにおいて、30aは操作コンソール部、31はX線CT装置100aの主制御を行う主制御部、CPUaはそのプロセッサ、MMはCPUaが使用する主メモリ、32はCPUaのホストバス(HB)、33はバス間の接続インタフェースを行うバスブリッジ(BBR)、34は操作コンソール部30aのシステムバス(SB)、35は技師が操作をするコンソール部の制御を行うコンソール制御部、36はCRT等による表示部、37は例えばイーサネット(登録商標)方式によりLAN500に接続するLANインタフェース部(LIF)、38は撮影テーブル20の制御を行う寝台制御部、39は走査ガントリ部10の制御を行うガントリ制御部、そして、40aは本来的にはX線CT断層像の再構成処理を行うためのリコン処理部である。X線CT装置100bについても同様である。
【0024】
MRI装置200において、70は操作コンソール部、71はMRI装置200の主制御を行う主制御部、CPUmはそのプロセッサ、MMはCPUmが使用する主メモリ、72はCPUmのホストバス(HB)、73はバス間の接続インタフェースを行うバスブリッジ(BBR)、74は操作コンソール部70のシステムバス(SB)、75は技師が操作をするコンソール部の制御を行うコンソール制御部、76はCRT等による表示部、77はイーサネット(登録商標)方式によりLAN500に接続するLANインタフェース部(LIF)、78は撮影テーブル60の制御を行う寝台制御部、79はガントリ部50の制御を行うガントリ制御部、そして、80は本来的にはMR断層像の再構成処理を行うためのリコン処理部である。
【0025】
上記各リコン処理部40a,40b、80は、夫々に並列(アレイ)プロセッサを構成可能な例えば最大4チップ分のCPUと、各CPUが使用するRAMとを備えており、実際に搭載したチップ数に応じて処理能力を上げることが可能である。例えば、CPUの搭載チップ数を2倍にすることで、その処理能力を略2倍に上げることが可能である。この内の、リコン処理部40a,40bは、本来的にはX線CT断層像の再構成処理を行うためのものであるが、RAM等に常駐させている処理プログラムを選択することでMR断層像の再構成処理も可能となっている。一方、リコン処理部80は、本来的にはMR断層像の再構成処理を行うためのものであるが、RAM等に常駐させている処理プログラムを選択することでX線CT断層像の再構成処理も可能となっている。ここで、X線CT断層像の再構成処理は、例えばバックプロジェクション法又はフーリェ変換法により行われ、またMR断層像の再構成処理は、例えばフーリェ変換法により行われる。
【0026】
以上の構成により、次に実施の形態による医用診断処理の流れを詳細に説明する。なお、以下の説明では、「CT」の語は広くコンピュータ処理により再構成されるコンピュータ断層像(Computer Tomography)を表しており、ここにはX線CT断層像もMR断層像も含まれるものとする。
【0027】
図4は実施の形態によるCT撮影処理のフローチャートであり、上記図2で述べた診療状況に従い、被検体300の撮影を終了したX線CT装置100aのCPUaがリコン処理の依頼元、かつX線CT装置100bのリコン処理部40b及びMRI装置200のリコン処理部80が夫々空きの場合について説明をする。従って、以下に述べる図4の処理はX線CT装置100aの主制御CPUaにより実行されるものであるが、X線CT装置100bのCPUb又はMRI装置200のCPUmがリコン処理の依頼元になる場合も同様に考えられる。
【0028】
図4において、X線撮影の場合は、好ましくは事前に被検体300のスカウトスキャン(レントゲン撮影に相当)を行った後、この処理に入力する。ステップS11では、被検体300の続くアキシャル/ヘリカルスキャンのためのスキャン計画画面を表示部36に表示する。ステップS12では、技師がX線CT撮影のスキャンパラメータを設定する。このスキャンパラメータには、アキシャル/ヘリカルのスキャンタイプ[Scan Type]、被検体のスキャン開始位置[Start Loc]、同じくスキャン終了位置[End Loc]、スキャン回数[No.of Scan]、スキャン幅[Thick]、スキャン時間[Sec]、X線管の管電圧[kV]、X線管の管電流[mA]等が含まれている。事前にスカウトスキャンをした場合には、図示しないが、表示部36に被検体300のスカウト像が表示され、その上に重ねて各スキャン位置を示す線(カットライン)が表示される。
【0029】
ステップS13では、技師が引き続きX線CT断層像のリコンパラメータを設定する。このリコンパラメータには、再構成するスライスの開始位置[Start Loc]、同じく終了位置[End Loc]、スライス(画像)枚数[NO.of Images]、スライス厚[Thick]、バックプロジェクション法やフーリェ変換法等の再構成アルゴリズム、イメージフィルタ、再構成のマトリクスサイズ(256×256又は512×512)等が含まれる。ステップS14では設定確認ボタン「CONFIRM」の入力を待ち、該ボタン「CONFIRM」が入されない場合は、ステップS12に戻ってスキャン計画情報の設定変更が可能である。
【0030】
こうして、やがて、ステップS14で設定確認ボタン「CONFIRM」が入力されると、ステップS15では上記設定されたスキャンパラメータに従って被検体300のスキャン制御を行う。ステップS16では被検体300の投影データ(RAWデータとも呼ばれる)を収集・蓄積する。ステップS17では所要撮影領域についての全スキャンを完了したか否かを判別し、完了でない場合はステップS15に戻る。
【0031】
こうして、やがて、所要撮影領域についての全スキャンを完了すると、ステップS18では自装置のリコン処理部(この例ではリコン処理部40a)が画像再構成のためにビジー状態であることを示すリコンビジーフラグRBYFa=1(ビジー状態)にセットする。なお、スキャン完了後はリコン処理に入ることが明らかであるから、少なくとも自装置内リコン処理部40aの確保の安全を図るために、上記ステップS15でスキャンを開始した時点でリコン処理部40aのリコンビジーフラグRBYFa=1にセットしてもよい。
【0032】
ステップS19では上記設定されたリコンパラメータに従って被検体300のX線CT断層像を再構成すると共に、本システムにおける他の装置100b,200に対してもそのリコン処理部40b,80の空き有/無状態を問い合わせ、空いている場合は、これらにも一部のリコン処理を分担する。なお、この並列リコン処理の詳細は図5に従って後述する。
【0033】
こうして、やがて、リコン処理部40aのリコン処理が終了すると、処理はステップS20に進み、リコンビジーフラグRBYFa=0(空き)にリセットする。なおこの時点では、他の各リコン処理部40b,80に分担したリコン処理も終了している。そして、ステップS21では上記並列リコン処理により再構成されたX線CT断層像を表示部36に表示する。
【0034】
図5は実施の形態による並列リコン処理のフローチャートであり、上記図4のステップS19で実行される。図5にはX線CT装置100aで発生したリコン処理を分割して、その一部を自己のリコン処理部40aに実行させると共に、残りを他のCPUb,CPUmに依頼するCPUaと、該分割された各リコン処理を一時的に引き受けて夫々に自己のリコン処理部40b,80に実行させるCPUb,CPUmとが示されている。
【0035】
ステップS31では依頼元CPUaがCPUbに対してリコン処理部40bの空き有/無状態を問い合わせる。ステップS32ではCPUbがリコン処理部40bの空き有/無状態(RBYFb=0/1)を調べ、結果をCPUaに返送する。この例ではRBYFb=0(空き)とする。ステップS33では依頼元CPUaがCPUmに対してリコン処理部80の空き有/無状態を問い合わせる。ステップS34ではCPUmがリコン処理部80の空き有/無状態(RBYFm=0/1)を調べ、結果をCPUaに返送する。この例ではRBYFm=0(空き)とする。
【0036】
ステップS35では自己を含むシステムの空きリコン処理部を集計し、ステップS36では集計結果に応じてリコン処理を分割する。この例では、同一性能の合計3台のリコン処理部40a,40b,80を利用できるので、全リコン処理を3分割すると共に、その内の1/3をリコン処理部40a用に、他の1/3をリコン処理部40b用に、そして、残りの1/3をリコン処理部80用に夫々分担する。
【0037】
ステップS37では上記分割したリコン処理ブロックをCPUbに転送する。このリコン処理ブロックには、X線CT断層像の再構成処理であることを表す処理種別、上記技師により設定されたリコンパラメータ情報を含む処理パラメータ、当該依頼部分のリコン処理に必要なRAWデータ等が含まれる。これを受けたCPUbはリコン処理部40bのRBYFb=1(ビジー状態)にセットする。ステップS38では上記同様にして残りのリコン処理ブロックをCPUmに転送する。これを受けたCPUmはリコン処理部80のRBYFm=1(ビジー状態)にセットする。
【0038】
ステップS39では依頼元CPUaが自己のリコン処理部40aにX線CT断層像のリコン処理を実行させる。ステップS40ではこれと並行してCPUbが自己のリコン処理部40bにX線CT断層像のリコン処理を実行させる。ステップS41では更にこれらと並行してCPUmが自己のリコン処理部80にX線CT断層像のリコン処理を実行させる。
【0039】
こうして、やがて、リコン処理部40bがリコン処理を終了すると、ステップS42ではCPUbがRBYFb=0(空き状態)にすると共に、処理結果のX線CT断層像データを依頼元CPUaに返送する。またリコン処理部80がリコン処理を終了すると、ステップS43ではCPUmがRBYFm=0(空き状態)にすると共に、処理結果のX線CT断層像データを依頼元CPUaに返送する。そして、ステップS44では、依頼元CPUaが、自装置内でリコンされた画像データと、CPUb,CPUmから返送された各画像データとを合成(結合)して、この処理を抜ける。
【0040】
図6は実施の形態による並列リコン処理のタイミングチャートであり、図6(A)は同一性能の3つのリコン処理部40a,40b,80を利用できる場合を示している。今、リコン処理部40aの単独でリコン処理した場合に10t分(但し、tは単位時間)かかるリコン処理があったとすると、好ましくは、この例では全体の処理を各リコン処理部40a,40b,80によって夫々1/3づつ処理分担する。その結果、この場合は、図示の如くデータ転送処理等に必要なオーバヘッド分を含めても、全てのリコン処理を略4t弱で完了できる。この時間4tは従来のようにリコン処理部40aの単独でリコン処理をする場合10tよりも十分に短い。逆に言えば、リコン処理部40aの並列CPU数を減らしても、システム全体では所要の処理性能を確保でき、よって装置のコストダウンが図れる。
【0041】
図6(B)は単位性能を有するリコン処理部40aと、その2倍性能を有するリコン処理部80とを同時に利用できる場合を示している。上記同様にしてリコン処理部40aの単独でリコン処理した場合に10t分かかるリコン処理があったとすると、好ましくは、この例では全体のリコン処理の略60%分を2倍性能のリコン処理部80が処理分担し、残りの略40%分をリコン処理部40aが処理分担する。その結果、この場合はデータ転送処理等に必要なオーバヘッド分を含めても、全てのリコン処理を略5t弱で完了できる。しかも、この共通のリコン処理時間5tにわたって、各リコン処理部40a。80は共に過不足無くフル稼働しているため、リコン処理部の使用効率が高い。かくして、本実施の形態によれば、システムのリコン処理部40a,40b,80を有効に活用してCT断層像の再構成処理を効率よく行える。
【0042】
なお、上記実施の形態ではX線CT装置100aのCPUaがリコン処理の依頼元になる場合の制御を具体的に述べたが、MRI装置200のCPUmがリコン処理の依頼元になる場合の制御も同様に考えられる。
【0043】
また、上記実施の形態ではX線CT装置100aのCPUaが被検体の全スキャン終了後にリコン処理を分担し、他に依頼したが、これに限らない。CPUaは少なくともリコン処理開始できるRAWデータが揃った時点で自己のリコン処理部40aによるリコン処理を開始させると共に、やがて単独処理では時間がかかって処理に遅れが生じるであろう部分のRAWデータが取得された時点で、該部分のRAWデータのリコン処理を他に依頼してもよい。こうすれば、リコン処理部を更に有効に活用できる。
【0044】
また、上記実施の形態ではリコン処理部40a,40b,80を一律に早いもの勝ちで獲得する場合を述べたが、これに限らない。例えばCPUbがCPUaの依頼を既に受け付けていた場合であっても、X線CT装置100b内でリコン処理すべきRAWデータが発生した場合には、該RAWデータの処理を優先させてリコン処理部40bに実行させてもよい。
【0045】
また、上記実施の形態では各CPUa,CPUb,CPUmに共通のサービスプログラムを備えて、上記並列リコン処理の制御を行う場合を述べた。こうすれば、LAN500上に別段のサーバを設ける必要が無いので、このような医療システムの構築が容易である。但し、他にも、例えば図3に示す如く、LAN500上にシステムに共通のサーバ600を接続し、上記各主制御CPUが行っていた並列リコン処理の制御を該サーバ600が行うようにシステムを構成してもよい。この場合の処理依頼元装置のCPUは、自装置内の検出データの発生によりその一部の再構成処理の分担を前記サーバに依頼するだけでよく、よって、各医用イメージング装置におけるCPUの処理負担が大幅に軽減される。
【0046】
また、上記実施の形態では、システムにX線CT装置とMRI装置とが混在する場合を述べたが、システムを複数のX線CT装置のみ、又は複数のMRI装置のみで構成してもよい。
【0047】
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0048】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、複数の医用イメージング装置の各リコン処理部を有効に活用することにより、少ない構成及びコストで大量の画像再構成処理を効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による医用イメージングシステムの外観図である。
【図3】実施の形態による医用イメージングシステムのブロック図である。
【図4】実施の形態によるCT撮影処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態による並列リコン処理のフローチャートである。
【図6】実施の形態による並列リコン処理のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 走査ガントリ部
20 撮影テーブル
30 操作コンソール部
31 主制御部
32 ホストバス(HB)
33 バスブリッジ(BBR)
34 システムバス(SB)
35 コンソール制御部
36 表示部
37 LANインタフェース部(LIF)
38 寝台制御部
39 ガントリ制御部
40a リコン処理部
50 ガントリ部
60 撮影テーブル
70 操作コンソール部
100 X線CT装置
200 MRI装置
400 ワークステーション(WS)
500 ローカルエリアネットワーク(LAN)
600 サーバ

Claims (11)

  1. 被検体断面の医用情報を検出する検出部と、
    前記検出情報に基づき被検体断面の断層像を再構成するリコン処理部と、
    通信ネットワークを介して共通の前記リコン処理部を有する外部の1又は2以上の医用イメージング装置と接続するための通信制御部と、
    上記各部の制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、自装置内の前記検出部による検出情報の発生により、前記外部の各医用イメージング装置に対して夫々のリコン処理部が使われているか否かを問い合わせると共に、該各イメージング装置からの応答に基づき、各使われていないリコン処理部に対して被検体断面の再構成処理を分担することを特徴とする医用イメージング装置。
  2. 前記制御部は、前記外部の各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の数を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に対して被検体断面の再構成処理を分担することを特徴とする請求項1記載の医用イメージング装置。
  3. 前記制御部は、前記外部の各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の処理能力を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に対してその処理能力に応じた量の再構成処理を分担することを特徴とする請求項1記載の医用イメージング装置。
  4. 前記制御部は、各使われていないリコン処理部で略同時に開始された再構成処理が夫々の処理能力に応じて略同時に終了できる量の再構成処理を各使われていないリコン処理部に分担することを特徴とする請求項3記載の医用イメージング装置。
  5. 前記制御部は、外部の医用イメージング装置からのリコン処理部が使われているか否かの問い合わせにより、自己のリコン処理部が使われているか否かの応答を返送すると共に、前記外部の医用イメージング装置から再構成処理を依頼されたことにより,該依頼された分の再構成処理を自己のリコン処理部に実行させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用イメージング装置。
  6. 前記制御部は、外部の医用イメージング装置から依頼された再構成処理と、自装置内で発生した再構成処理とが競合した場合には、自己のリコン処理部に自装置内で発生した再構成処理を優先して実行させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用イメージング装置。
  7. 前記リコン処理部は、複数種類のリコン処理プログラムを備え、再構成処理の依頼元の医用イメージング装置からの指示に従って対応する種類のリコン処理プログラムを選択し、実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用イメージング装置。
  8. 前記検出部は、被検体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、前記リコン処理部は、前記X線検出器の検出情報に基づき被検体断面のX線CT断層像を再構成可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用イメージング装置。
  9. 前記検出部は、核磁気共鳴法により被検体断面の核磁化分布の情報を検出し、前記リコン処理部は、前記核磁化分布の検出情報に基づき被検体断面のNMR断層像を再構成可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用イメージング装置。
  10. 請求項8及び又は請求項9記載の複数の医用イメージング装置間を通信ネットワークで相互に接続すると共に、いずれかの医用イメージング装置内で発生した検出データの再構成処理の一部を他の使われていない1又は2以上の医用イメージング装置のリコン処理部で分担して処理することを特徴とする医用イメージングシステム。
  11. 通信ネットワークに接続する共通のサーバであって、再構成処理の依頼元の医用イメージング装置装置からの要求により他の各医用イメージング装置に対してリコン処理部が使われていないか否かを問い合わせると共に、各医用イメージング装置からの応答に基づき使われていないリコン処理部の数又は処理能力を集計し、該集計結果に基づき各使われていないリコン処理部に被検体断面の再構成処理を分担するものを備え、
    前記依頼元の医用イメージング装置の制御部は、自装置内の検出情報の発生によりその一部の再構成処理の分担を前記サーバに依頼することを特徴とする請求項10記載の医用イメージングシステム。
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