JP2004185328A - Icカード発売方法及び装置 - Google Patents

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利博 高橋
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Abstract

【課題】ICカードの購入利用者から再発行の請求があった場合に、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応する。
【解決手段】ICカード・センタ・サーバ装置6の販売記録記憶装置に、ICカードを購入利用者に発売するにあたって、ICカードを相互に区別するための、ICカード毎に異なる識別名称を保存しておく。ICカード発売機10での発売に際しては該識別名称を購入利用者に伝達する。又、発売の後に、発売したICカードの再発行の請求がICカード発売機10において購入利用者側からあった場合には、再発行請求をする者に、識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させる。ICカード発売機10は、明示の識別名称を記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード発売方法及び装置に係り、特に、ICカードの購入利用者から再発行の請求があった場合に、該購入利用者の手間をかけずに、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応することができ、これによってICカードの利便性を向上することができるICカード発売方法、ICカード発売装置、これらICカード発売方法及びICカード発売装置に係るコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報が磁気記録されたプラスチック・カードは、クレジット・カードを主として広く利用されている。又、IC(Integrated Circuit:半導体集積回路)のチップをプラスチック・カードに埋め込んで、これに情報を記録するようにしたもの(以下ICカードと呼ぶ)も、クレジット・カードや前払いカード(プリペイド・カード)や後払いカードやID(IDentification)カードなどとして普及してきている。
【0003】
磁気記録のプラスチック・カードに比較してICカードの場合は、記録できる情報の量が多い。このため、一枚のカードでクレジット・カード及び前払いカードなどとして複数機能を持たせるなど、多機能化を図ったり、偽造や盗難などの不正利用を防止したりしやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前払いカードの場合は発売時に、その購入利用者を特定するための情報を得ることは通常なされていない。例えば、その購入利用者の住所や氏名の情報を得ておけば、そのカードの正当な購入利用者を認証するために好都合であるが、購入利用者にとっても発売者側にとっても煩雑であるため、多くは行われていないのが実情である。
【0005】
例えば、鉄道乗車で用いる「Suica(スイカ)」(登録商標)は、定期券として発売される場合には、購入利用者の住所や氏名の情報を得るようにしている。しかしながら、定期券機能なしで、従来からのIO(イオ)カードと同様に改札時に利用する、単なる前払いカード用として発売される場合には、上述の認証に係る情報を得るようにしていない。
【0006】
このような認証に係る情報がないと、破損や紛失や盗難に遭遇した場合にも、再発行することができない。なぜなら、再発行の請求の際に、正当な購入利用者を認証できず、再発行に応じることができないからである。
【0007】
最近は比較的安価にはなってきても、ICカードはプラスチック・カードに比べれば、それ自体の価格がまだ高い。更には、ICカードの場合は磁気記録のプラスチック・カードに比較して偽造が困難であるため、高額金額の前払いカードも発売されている。このような金額が高いICカードを破損や紛失や盗難した場合には、破損や紛失や盗難されたものを利用停止にして、新たに再発行することができないと、購入利用者の損害も甚大になる。
【0008】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、ICカードの購入利用者から再発行の請求があった場合に、該購入利用者の手間をかけずに、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応することができ、これによってICカードの利便性を向上することができるICカード発売方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
まず、本願の第1発明のICカード発売方法は、ICカードを購入利用者に発売するにあたって、ICカードを相互に区別するための、ICカード毎に異なる識別名称を記憶装置に保存しておき、前記発売に際しては該識別名称を購入利用者に伝達し、該発売の後に、発売したICカードの再発行の請求が購入利用者側からあった場合には、該再発行請求をする者に、前記識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させ、明示された識別名称を前記記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応するようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0010】
又、前記ICカード発売方法において、前記発売に際して、前記識別名称を印字して前記購入提供者に提供することで、前記伝達を行うようにしたことにより、比較的簡単に又確実に、そして様々な年齢層の前記購入利用者に対しても対応し易い形態で、前記識別名称を提供することができる。
【0011】
更に、前記ICカード発売方法において、前記発売に係る日時又は場所を示す情報を含めて、前記識別名称を自動的に生成するようにしたことにより、前記購入利用者の手間や時間を省くことができる。
【0012】
次に、本願の第2発明のICカード発売装置は、ICカードを購入利用者に発売するにあたって、ICカードを相互に区別するための、ICカード毎に異なる識別名称を保存しておく販売記録記憶装置と、前記発売に際しては該識別名称を購入利用者に伝達する情報出力装置と、該発売の後に、発売したICカードの再発行の請求が購入利用者側からあった場合には、該再発行請求をする者に、前記識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させる情報入力装置と、明示された識別名称を前記記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応する認証管理装置とを備えるようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0013】
更に、本願の第3発明のコンピュータ・プログラムは、前記第1発明に記載のICカード発売方法、又は上記第2発明に記載のICカード発売装置を実現するコンピュータ・プログラムを提供することで、前記課題を解決したものである。
【0014】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用したICカード発売方法を説明するための線図である。
【0016】
本発明では、ICカード5を購入利用者に発売するにあたって、ICカード5を相互に区別するための、ICカード5毎に異なる識別名称を記憶装置に保存しておく。該記憶装置は、ICカード発売機10内に設けてもよく、あるいは通信ネットワークで該ICカード発売機10に接続された例えばサーバ装置に設けてもよい。
【0017】
ここで、上述の識別名称は、ICカード5毎に異なるものであればよく、本発明はこれを限定するものではない。該識別名称の少なくとも一部は、本発明ではいわゆるパスワードとして利用するものである。従って、このように少なくとも該パスワードとして用いる部分は、他者に知られないように管理されるものである。
【0018】
該識別名称は、ICカード発売機10側や発売者側で一方的に決定したものでもよい。あるいは、購入利用者側で決定させて、該決定の結果を入力などさせたものでもよい。あるいは、該識別名称は、これら両者を組み合わせたものでもよい。
【0019】
例えば、ICカード発売機10側や発売者側で一方的に決定するものとしては、それぞれのICカード5に固有の連番(シリアル番号)や、ICカード5を発売した場所や日時などを、識別名称の少なくとも一部として、自動的に生成するようにしてもよい。この際に、発売した場所はGPS(Global Positioning System)装置によって、日時はカレンダ機能を有する内蔵時計によって、自動的に把握することも可能である。
【0020】
又、これらに対して、ICカード5を発売するそれぞれのICカード発売機10に固有の名称など、他の要素を追加したりしてもよい。又、それぞれのICカード5に固有の連番とした場合などでは、IPV(Internet Protocol Version6)のIPアドレスを8進数表示や10進数表示や16進数表示したものとなるように配慮して、これを識別名称の少なくとも一部としてもよい。10進数表示であれば数字のみ用いて少ない桁数で、あるいは16進数表示であれば更に少ない桁数でIPアドレスを表現できるので、本発明を適用するにあたっては好適である。
【0021】
あるいは、購入利用者側で決定させて、該決定結果を入力などさせて識別名称の少なくとも一部として用いるものとしては、国内の銀行発行のキャッシュ・カードのように、4桁の数字列としてもよい。あるいは、特定桁数や、不定数の桁数の、英数字列であってもよい。英数字列の場合は、米国一般電話のダイヤルのように、0〜9の数字に対して英数字を割り当てるようにして、識別名称の入力機器の便宜を図るようにしてもよい。
【0022】
そうして、該ICカード発売機10における上述のICカード5の発売に際しては、該識別名称を購入利用者に伝達する。例えば、紙片に印字してICカードの購入利用者に提供してもよい。あるいは、該発売に際して購入利用者が自分の住所や電子メール・アドレスを申告したり申告済みであったりする場合は、該識別名称が印刷されたものを、このような住所や電子メール・アドレスに送付するようにしてもよい。
【0023】
このように発売後には、購入利用者はICカード5を利用することになる。ところが、該利用中にICカード5が、破損したり紛失したり盗難されたりするといった事故も十分にありえる。このような事故に際しても、円滑に再発行できるならば、購入利用者は購入したICカード5の利用を継続することができ、購入利用者の損失を防止又は抑制できる。
【0024】
本発明では、ICカード5の発売の後に、発売したICカード5の再発行の請求が購入利用者側からあった場合には、該再発行請求をする者に、前述のような識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させる。そうして、明示された識別名称を、前述のように記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証する。又、該認証が妥当であれば、該請求に対応し、ICカード5を再発行する。
【0025】
なお、本発明において、購入利用者からの上述のような再発行請求の受付けの形態は、具体的に限定されるものではない。例えば、該受付け場所は、ICカード発売機10であってもよく、あるいは他の端末装置であってもよく、特定の窓口で担当者が対面対応のものや、無人や有人のコール・センタでの電話通話による対応といった形態であってもよい。又、発売機や端末装置利用にあたっては、発売者側の担当者が該端末装置を操作するような形態であってもよく、あるいはこのような担当者ではなく購入利用者が自身で操作するような形態であってもよい。
【0026】
なお、該再発行請求の受付をICカード発売機10において行うようにし、該受付け時に識別名称の認証をして短時間でICカード5が再発行できれば、購入利用者側の利便性は高まる。又、ICカード発売機10においては、該当のICカード5の識別名称を格納した記憶装置に対してアクセスすることができ、又ICカード5を再び発行するための機器もあるので、ハードウェア的にもソフトウェア的にも有利である。
【0027】
なお、後述する実施形態においてはいずれも、前払いカードを前提としている。しかしながら、本発明は、対象にするICカードを特に限定するものではなく、前払いカードでも、後払いカードでも、あるいはその他の会員カードやIDカードなどにも適用することができる。いずれの形態のICカードであっても、破損や紛失や盗難などで再発行を行うことが考えられるものであれば、同様に本発明を適用することができる。
【0028】
以上に説明したように、本発明によれば、ICカードの購入利用者から再発行の請求があった場合に、該購入利用者の手間をかけずに、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応することができ、これによってICカードの利便性を向上することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0030】
以下に述べるいずれの実施形態も、特定のサービスや物品購入に用いる前払いカードに係る、ICカード発売方法やICカード発売装置となっている。しかしながら、これら実施形態はいずれも後払いカードやその他の会員カードなどのICカードにも適用することができる。又、これら実施形態において、ICカード5は、非接触で、例えば50センチ・メートル程度であれば情報の受渡しが可能なものになっているが、本発明は他の形態のICカードであってもよい。
【0031】
図2は、本発明の第1実施形態の全体的な構成を示すブロック図である。
【0032】
まず、本発明が適用された第1実施形態について説明すると、該実施形態は、IP(Internet Protocol)網1、あるいは同様のデータ通信が可能なネットワークを利用するものであり、ICカード5の発売や利用や再発行などに伴ったデータ通信が可能になっている。なお、このような第1実施形態に対して、後述する第2実施形態は、このようなデータ通信を省かれた、独立型のICカード発売機10についてのものである。
【0033】
図2に示すように、本実施形態においては、ICカード・センタ・サーバ装置6と、ICカード発売機10と、ICカード支払精算機8とを有している。又、必要に応じて、例えばクレジット会社や銀行などの金融機関その他の外部関連サーバ装置7も接続される。更に購入利用者は必要に応じて、携帯型利用者端末装置3を、ICカード・センタ・サーバ装置6や、外部関連サーバ装置7に接続して用いることができるようになっている。
【0034】
なお、携帯型利用者端末装置3は、特に限定されるものではない。例えば、通話やデータ通信が可能な通常の携帯電話やPHS(簡易携帯電話:Personal Handy Phone)であってもよく、あるいは携帯電話通信網2を用いて通話やデータ通信が可能な携帯端末(PDA(Personal Digital Assistants))であってもよい。
【0035】
図3は、本実施形態における各装置の利用を説明するための構成を示すブロック図である。
【0036】
この図において、まずは、購入利用者は、ICカード発売機10に対して所定の代金を支払って、ICカード5の提供を受ける。該代金は、ICカード5自体の購入代金や保証金や、ICカード5が前払いカードである場合は、この前払いの精算用金額などである。又、該支払いは、現金でも、クレジット・カードの利用などであってもよい。
【0037】
又、購入利用者は、このようにして入手したICカード5を、物品の購入や諸サービスの支払いに用いることができる。該支払いは、ICカード支払精算機8においてICカード5を用いて行うものである。ICカード5が前払いカードの場合は、該支払いに際して、ICカード5にチャージされていた金額が相当分だけ減額される。
【0038】
なお、ICカード5が前払いカードである場合は、精算の支払い用にそれぞれのICカード5にチャージされている金額は、ICカード・センタ・サーバ装置6において集中管理されている。このために、ICカード発売機10におけるICカード5の発売や再発行や精算用金額のチャージについては該チャージ金額を示す情報などが、ICカード支払精算機8におけるICカード5の利用については今回の利用金額を示す情報などが、ICカード・センタ・サーバ装置6に通知されようになっている。そして、このように集中管理しているので、ICカード5が破損したり紛失したり盗難されたりしても、ICカード・センタ・サーバ装置6に保存されている、チャージの残高金額や識別名称などの情報に基づいて、本発明を適用してICカード5を再発行することができる。
【0039】
なお、本発明を適用したICカード5の再発行については、購入利用者は、ICカード発売機10において行ったり、又適宜、携帯型利用者端末装置3をICカード・センタ・サーバ装置6に接続して行ったりする。
【0040】
図4は、本第1実施形態のICカード発売機10の正面図である。
【0041】
本実施形態のICカード発売機10は、まず、ICカード5の発売や、本発明を適用した再発行や、発売済みのICカード5への精算可能な代金金額の追加(いわゆるチャージ)に利用される。又、該再発行に関しては、再発行請求の受付や、該受付けに応じた実際のICカード5の発行に利用される。
【0042】
又、これらの利用に際してICカード発売機10の操作は、例えば鉄道駅での乗車券の券売機のように、ボタン押下操作を中心とした、単純で判り易い操作になっており、様々な年齢層の利用者でも容易に操作できるように配慮されている。
【0043】
この図に示すように、ICカード発売機10の正面には、ICカード5の購入利用者が操作するための押しボタン・スイッチ類や、該操作に係る諸表示器や表示パネルが設けられている。
【0044】
具体的には、該正面の最上段の「ICカード発売機」の表示の下段には、「1000円カード購入」、「3000円カード購入」、「5000円カード購入」の、3つの押しボタン・スイッチが設けられている。この更に下段には、「1万円カード購入」、「3万円カード購入」、「5万円カード購入」の、3つの押しボタン・スイッチが設けられている。又、「5万円カード購入」の押しボタン・スイッチの下段には、「カードの再発行」の押しボタン・スイッチが設けられている。これら押しボタン・スイッチは、いずれも自照点灯式の押しボタン・スイッチであり、それぞれの押下によって購入利用者は、該当金額の前払いカードの購入をしたり、該カードの再発行をしたりする。
【0045】
次に、これら押しボタン・スイッチより下段において、左側にスピーカが、右側に表示パネルが設けられている。スピーカからは、種々の操作音や、音声合成の発音が提供される。表示パネルからは、操作中において、文字表示や図形表示がなされ、購入利用者に対して操作案内などがなされる。
【0046】
又、該表示パネルは、いわゆるタッチ・パネルになっており、文字表示や図形表示が表示されている表示画面に対して、利用者が指で触れることで操作入力が可能になっている。該操作入力によって、例えばICカード5の再発行時には、該再発行依頼に係るICカード5の識別名称の入力などを行うようになっている。
【0047】
これらスピーカや表示パネルより下段においては、右側から順に、現金受渡し口、ICカード受取り口、領収書受取り口が設けられている。まず、現金受渡し口は、ICカード5の発売や再発行やチャージに係る費用代金の投入や、該費用代金の釣り銭の払い出しなどのためのものであり、紙幣及び硬貨を取り扱うことができるようになっている。次に、ICカード受取り口は発売や再発行するICカード5の取出し口であり、領収書受取り口は発売や再発行やチャージに伴った領収書発行の取出し口である。又、該領収書受取り口は、本発明に係るICカード5の識別名称を印字したものを、購入提供者に提供するための取出し口も兼ねている。
【0048】
なお、これら受取り口や現金受渡し口からの該当物の受取り、又現金受渡し口からの現金投入は、購入利用者が失念などしないように、前述した表示パネルから案内表示がなされたり、スピーカからの音声合成の案内アナウンスがなされたりするようになっている。
【0049】
次に、ICカード発売機10の正面の最下段には、左側に「呼び出しボタン」、右側に「キャンセルボタン」の押しボタン・スイッチが設けられている。「呼び出しボタン」は、上述のスピーカをインターフォンとして用いて、別所の発売者側担当者と通話する際に押下する。又、「キャンセルボタン」は、購入利用者側の操作を取り消す場合に押下する。なお、上述のインターフォン機能は、IP網1を用いた、いわゆるIP電話の通話機能を利用している。
【0050】
図5は、ICカード発売機10の構成を示すブロック図である。
【0051】
図示されるようにICカード発売機10は、発売機制御装置12と、操作キー制御装置16と、表示制御装置17と、スピーカ制御装置18と、発売記録管理装置20と、現金取扱い装置24と、ICカード発行装置25と、印字出力装置27と、防犯関係装置30と、開錠制御装置32と、GPS関係装置36とを有している。更に、通信関係装置40と、電話回線インタフェイス装置41と、無線回線インタフェイス装置42とを有している。
【0052】
まず、操作キー制御装置16は、ICカード5の発売や再発行時やチャージ時に購入利用者が操作するものであり、本発明の情報入力装置の少なくとも一部を構成している。該操作キー制御装置16は、図2に記載のすべての押しボタン・スイッチが入力や制御の対象になっている。又、該操作時において、表示制御装置17による制御によって表示パネルからは案内表示がなされ、スピーカ制御装置18による制御によってスピーカからは案内アナウンスがなされる。
【0053】
なお、上述の表示パネルは、いわゆるタッチ・パネルになっており、該タッチ・パネルの機能は、表示制御装置17によって制御され、該タッチ・パネルからの入力操作が受付けられるようになっている。
【0054】
又、ICカード5の発売や再発行時やチャージ時に、現金取扱い装置24の制御に基づいて前述の現金受渡し口からの現金の受渡しがなされる。ICカード発行装置25の制御に基づいて、前述のICカード受取り口からのICカード5の提供がなされる。又、印字出力装置27によって、前述の領収書受取り口からの領収書やICカード5の識別名称印字物の提供がなされる。このような印字出力装置27及び領収書受取り口は、本発明の情報出力装置の少なくとも一部を構成している。
【0055】
なお、ICカード発行装置25は、ICカード5の発売時において、該ICカード5に保存されている情報を読み出したり、又該ICカード5に必要な情報を書き込んだりする。
【0056】
発売記録管理装置20には、本発明に係る識別名称の情報を少なくとも含む販売関係情報を保存しておく販売記録記憶装置が設けられている。更に、該発売記録管理装置20では、発売するICカード5についての他の種々の情報が制御され、格納されている。又、一旦発売記録管理装置20に格納された諸情報は、適宜、ICカード発行装置25を用いてICカード5に転送され、該ICカード5内においても保存されるようになっている。
【0057】
又、これら情報は、通信関係装置40や電話回線インタフェイス装置41や無線回線インタフェイス装置42を利用し、電話回線などの有線データ通信網や無線回線などの無線データ通信網、IP網1などを経由して、ICカード・センタ・サーバ装置6に送られて、保存される。このように保存されていることによって、必要な情報が適宜他のICカード発売機10に送られて、共有できるようになっている。
【0058】
例えば、該保存の情報には販売関係情報が含まれ、更に該販売関係情報には本発明に係る識別名称の情報が含まれ、このようにICカード・センタ・サーバ装置6に保存されているため、従って、発売したICカード発売機10以外の、例えば他のICカード発売機10においても、ICカード5の再発行が可能になっている。他のICカード発売機10であっても、購入利用者から、識別名称を操作入力させて、該識別名称をICカード・センタ・サーバ装置6の記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し、再発行の請求に対応することができる。
【0059】
GPS関係装置36は、ICカード発売機10の現在位置を把握し、把握された現在位置の情報は発売機制御装置12に送られる。
【0060】
防犯関係装置30は、GPS関係装置36によって検出された現在位置情報や、ICカード発売機10の適所に設けられている衝撃検出センサの検出などに基づいて、ICカード発売機10の盗難などを検出する。そうして、異常時には、開錠制御装置32を制御することによって、ICカード発売機10内のICカード5や現金の、格納取り出しの開錠を規制するようになっている。
【0061】
又、該異常は、通信関係装置40や電話回線インタフェイス装置41や無線回線インタフェイス装置42を利用し、電話回線などの有線データ通信網や無線回線などの無線データ通信網、IP網1を経由して、外部の保安センタのサーバ装置に伝達されるようになっている。更に該異常は警備会社や警察署などにも、適宜自動的に連絡されるようになっている。
【0062】
更には、衝撃検出センサで格段に大きな衝撃が検出されるなど、該異常時で特別な場合、サイレン音などの警報音を発生すると共に、例えばICカード発売機10内のICカード5や現金に対して、インク・スプレー噴出などでマーキングし、盗難されたICカード5や現金の利用ができないように、あるいは利用が困難になるようになっている。又異常時には、多数のICカード5に対して、盗用物であるとの識別情報を、非接触で一斉に書き込むことも可能になっている。
【0063】
又、上述の噴出のインクに磁性体物質を含有させることによって、紙幣の磁性インク印刷という特徴を利用した紙幣真券判別機能を有する自動販売機において、該インク付着の紙幣を真券として認識できないようにして、もって該盗難の紙幣の利用を防止することもできる。あるいは、このような紙幣券判別機能において、紙幣が盗用物であることの認識や、該認識の通報を自動的に行うことも可能である。
【0064】
図6は、本実施形態のICカード5の外観図である。又図7は、該ICカード5の内部構成を示すブロック図である。
【0065】
ICカード5は、図6に示すようにその外観は大きさその他、プラスチック・カードの一般的なクレジット・カード様であり、又一般的なICカードの形態になっている。
【0066】
又、図7に示すようにICカード5は、ICカード内制御回路60と、販売関係情報格納部62と、チャージ金額情報格納部64と、付加情報格納部66とを有している。
【0067】
まず、ICカード内制御回路60は、前述のICカード発行装置25と、あるいは後述するICカード読書き装置26と、非接触でデジタル情報の受渡しをする。これによって、本発明の識別名称を少なくとも含む販売関係情報や、前払いカードとして利用可能な金額を示すチャージ金額情報や、付加情報などの情報を受渡しし、これによって発売記録管理装置20のこれら情報をICカード5内に記憶させる。又、該受渡しで獲得した、販売関係情報は販売関係情報格納部62に、チャージ金額情報はチャージ金額情報格納部64に、他の付加情報は付加情報格納部66に保存される。
【0068】
次に、図8は、本実施形態のICカード支払精算機8の構成を示すブロック図である。
【0069】
図示されるようにICカード支払精算機8は、ICカード精算制御装置13と、操作キー制御装置16と、表示制御装置17と、スピーカ制御装置18と、ICカード読書き装置26と、印字出力装置27と、防犯関係装置30と、GPS関係装置36とを有している。
【0070】
なお、これらのICカード支払精算機8の構成要素において、ICカード発売機10に含まれるものと同符号のものは基本的に同様の機能を有しているものである。もっとも、ICカード支払精算機8は、店頭などで精算支払カウンタなどに設置するため小型化されるなど、これら構成要素は、ICカード発売機10の場合とは相違する部分もある。又、破線で図示されているスピーカ制御装置18や防犯関係装置30やGPS関係装置36については、適宜設けるものであって、場合によっては省いてもよい。
【0071】
ここで、ICカード読書き装置26は、ICカード5に対して非接触で情報を受渡しするためのものである。該ICカード読書き装置26は、ICカード支払精算機8におけるICカード5を利用した代金精算に際して、ICカード5に保存されている情報を読み出したり、ICカード5に必要な情報を書き込んだりする。
【0072】
図9は、本実施形態のICカード・センタ・サーバ装置6の構成を示すブロック図である。
【0073】
図示されるように、ICカード・センタ・サーバ装置6は、ウェブ・サーバ装置70と、ICカード発売処理制御装置72と、ICカード利用停止・再発行処理制御装置73と、販売記録記憶装置75と、認証管理装置77とを有している。
【0074】
まずウェブ・サーバ装置70は、携帯型利用者端末装置3からICカード・センタ・サーバ装置6に接続し、アクセスする際に、携帯型利用者端末装置3において動作するブラウザ・プログラムにおいて、情報表示や、操作入力ができる環境を提供する。ICカード発売処理制御装置72は、ICカード・センタ・サーバ装置6におけるICカード5の発売に関する処理を行う。ICカード利用停止・再発行処理制御装置73は、ICカード・センタ・サーバ装置6におけるICカード5の利用停止や再発行に関する処理を行う。販売記録記憶装置75は、発売され利用されているICカード5に関する情報を格納している。認証管理装置77は、ICカード5の利用停止や再発行をする際に、該当ICカード5の購入利用者の正当性を認証する。
【0075】
以下、本実施形態の作用について説明する。
【0076】
図10は、本実施形態におけるICカード5の新規発売の処理を示すフローチャートである。
【0077】
購入利用者は、ICカード5の新規発売を望む場合、ICカード発売機10において、図2に示した発売希望の所定金額のカード購入の押しボタン・スイッチを押下する。すると、このフローチャートの処理が開始されることになる。
【0078】
このフローチャートにおいて、まずステップ122では、このような押下を操作キー制御装置16が入力し、該入力を発売機制御装置12に伝達する。すると、発売機制御装置12は、まずは操作キー制御装置16に今回押下された自照式押しボタン・スイッチを点灯させると共に、現金受渡し口からの現金の、所定金額の現金取扱い装置24への投入を指示する、表示パネルへの表示を表示制御装置17にさせる。同時に発売機制御装置12は、現金取扱い装置24に対して、このような現金投入の受付けの準備を指示する。本実施形態においては、硬貨及び紙幣の受付が可能になっている。
【0079】
該指示表示に応じて購入利用者が現金を投入すると、ステップ124では、現金取扱い装置24は、投入された硬貨や紙幣の金額や真贋を識別し、認識する。そうして現金取扱い装置24は、認識された合計金額を発売機制御装置12に伝達する。発売機制御装置12は、購入利用者が希望したICカード5の発売に必要な金額、現金取扱い装置24で該認識の合計金額、及び、該発売に係る釣銭金額を、表示制御装置17から表示パネルに表示させる。更に発売機制御装置12は現金取扱い装置24に、現金受渡し口へと該金額の釣銭を払い出させる。
【0080】
続いてステップ126では、まず、発売機制御装置12は表示制御装置17に、「ICカードの万一の破損時や紛失時や盗難時に再発行を希望するか否か、又希望する場合は暗証番号の入力が必要」な旨を表示パネルへ表示するように指示する。又該表示に対して、表示パネルのタッチ・パネル機能によって、再発行希望の可否を購入利用者が入力するための、操作キーが表示パネルに表示される。タッチ・パネル機能によって再発行希望の可否が購入利用者によって入力されると、表示制御装置17は該入力結果を発売機制御装置12に出力する。
【0081】
再発行希望の入力がなされた場合は、発売機制御装置12は、表示制御装置17に、再発行時に必要な暗証番号を入力するように、表示を表示パネルへさせるための指示をする。又該表示に対して、表示パネルのタッチ・パネル機能によって、表示パネルに表示の文字入力キーを用いて該暗証番号が購入利用者によって入力されると、表示制御装置17は該入力結果を発売機制御装置12に出力する。そうして、発売機制御装置12は、今回の発売のICカード5についての、本発明に係る識別名称の情報を生成する。該識別名称は、発売に係る日時を示す情報、該発売に係る場所を示す情報、又、上述のように入力した暗証番号の情報を合成して生成する。
【0082】
該ステップ126では更に、発売機制御装置12は、発売記録管理装置20において、今回発売のICカード5に係る情報の更新をする。例えば、該発売について、本発明に係る識別名称の情報を含んでいる販売関係情報を含む情報の更新をする。なお、購入利用者がICカード5の万一の再発行を希望しない場合は、該識別名称の情報は、該希望の旨を示す情報によって更新することになる。
【0083】
図11は、本実施形態に係る、発売前の個々のICカード5の販売関係情報を示す線図である。又、図12は、発売後の該販売関係情報を示す線図である。
【0084】
ステップ126では、具体的には、図11に示すようなデータ構成の販売関係情報が、図12に示すように更新される。更に該ステップ126において、該更新の情報は、ICカード・センタ・サーバ装置6に送られる。そうして該更新の情報は、ウェブ・サーバ装置70及びICカード発売処理制御装置72の処理によって販売記録記憶装置75に保存される。又、次に説明するように続くステップ128において、ICカード5にも保存されることになる。
【0085】
続いてステップ128では、発売機制御装置12は、まずはICカード発行装置25に対して、ICカード5の金額情報格納部64には、発売しようとするICカード5のチャージ金額(購入利用者が希望した金額で押しボタン・スイッチで押下された金額)、販売関係情報格納部62には、前述の販売関係情報を、更には付加情報格納部66には他の関連情報を書き込ませる。この後は、発売機制御装置12は、ICカード発行装置25には該書き込み後のICカード5をICカード受取り口から払い出させる。又該発売機制御装置12は、印字出力装置27には、今回の発売に係る領収書の印字と、該印字とは別の用紙に印字する、前述のように生成した識別名称の情報の印字とをするように指示する。該指示を受けた印字出力装置27は、これら印字の結果を領収書受取り口から払い出す。本実施形態においては、このような印字物の提供によって、購入利用者に対して本発明に係る識別名称の明示を行うようにしている。
【0086】
図13は、本実施形態におけるICカード5の再発行(即時発行の場合)の処理を示すフローチャートである。
【0087】
購入利用者は、ICカード5の再発行を望む場合、ICカード発売機10において、図4に示した「カードの再発行」の押しボタン・スイッチを押下する。すると、このフローチャートの処理が開始されることになる。
【0088】
このフローチャートにおいて、まずステップ142では、このような押下を操作キー制御装置16が入力し、該入力を発売機制御装置12に伝達する。すると、発売機制御装置12は、まずは操作キー制御装置16に今回押下された「カードの再発行」の自照式押しボタン・スイッチを点灯させると共に、本発明に係る識別名称を入力するように購入利用者に促すための表示を、表示制御装置17にさせる。そして購入利用者は、該表示に応じて、表示パネルのタッチ・パネル機能によって、表示パネルに表示の文字入力キーを用いて該識別名称を入力する。該識別名称は、破損や紛失や盗難で失っているICカード5の、発売時に提供されているものである。入力されたものは、表示制御装置17から発売機制御装置12に伝達される。
【0089】
このように該指示表示に応じて購入利用者が識別名称を入力すると、ステップ144では、発売機制御装置12は再発行の認証を行う。該認証は、該入力の認識名称を、発売記録管理装置20に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証するというものである。該ステップ144において、正当であると認証された場合は、続いてステップ146に進む。他方、該ステップ144において、正当ではないと判定された場合は、発売機制御装置12は表示制御装置17に、「再発行の正当性が認証されなかった」旨表示して、図13のフローチャートの処理を中止する。
【0090】
なお、発売時とは異なるICカード発売機10において再発行する場合は、再発行のICカード5に係る認識名称は、再発行時のICカード発売機10の発売記録管理装置20には存在しない。このような場合もあるので、再発行時の発売記録管理装置20において再発行しようとするICカード5の情報が存在しない場合は、該情報を、IP網1を経由してICカード・センタ・サーバ装置6に問い合わせ、そして、このように問い合わせで得た情報の識別名称を、購入利用者が入力した識別名称と照合することで、再発行の購入利用者の正当性を認証する。
【0091】
正当であると認証された場合は、続いてステップ146において、まず、発売機制御装置12は表示制御装置17に、「ICカードの万一の破損時や紛失時や盗難時に再発行を希望するか否か、又希望する場合は暗証番号の入力が必要」な旨を表示パネルへ表示するように指示する。又該表示に対して、表示パネルのタッチ・パネル機能によって、再発行希望の可否が購入利用者によって入力されると、表示制御装置17は該入力結果を発売機制御装置12に出力する。
【0092】
再発行希望の入力がなされた場合は、発売機制御装置12は、表示制御装置17に、再発行時に必要な暗証番号を入力するように、表示を表示パネルへさせるための指示をする。又該表示に対して、表示パネルのタッチ・パネル機能によって、該暗証番号が購入利用者によって入力されると、表示制御装置17は該入力結果を発売機制御装置12に出力する。そうして、発売機制御装置12は、今回の再発行のICカード5についての、本発明に係る識別名称の情報を生成する。該識別名称は、発売に係る日時を示す情報、該発売に係る場所を示す情報、又、上述のように入力した該暗証番号の情報を合成して生成する。
【0093】
なお、本実施形態においては、先の発売のICカード5に関するチャージされた残高金額を、再発行のICカード5に引き継ぐ。しかしながら本実施形態においては、これら発売及び再発行のICカード5は、互いに識別名称も別であり、発売記録管理装置20における販売関係情報その他の記憶も別になされ、異なるものとして管理され、取り扱われることになる。これによって、ICカード5の例えば利用停止などの取扱いを厳密にすることができる。
【0094】
該ステップ146では更に、発売機制御装置12は、発売記録管理装置20において、今回再発行のICカード5に係る情報の更新をする。例えば、該再発行について、本発明に係る識別名称の情報を含んでいる販売関係情報を含む情報の更新をする。なお、購入利用者がICカード5の万一の再発行を希望しない場合は、該識別名称の情報は、該希望の旨を示す情報によって更新されることになる。
【0095】
図14は、本実施形態に係る、発売済みで、今回の再発行では利用が中止されるICカード5の販売関係情報を示す線図である。又、図15は、今回の再発行されるICカード5の該販売関係情報を示す線図である。
【0096】
ステップ146では、具体的には、今回利用停止しようとするICカード5の、前述した図12に示すようなデータ構成の販売関係情報が、図14に示すように更新される。又、今回再発行しようとするICカード5の、図10に示すようなデータ構成の販売関係情報が、図15に示すように更新される。更に該ステップ146において、これら更新の情報は、ICカード・センタ・サーバ装置6に送られる。そうして該更新の情報は、該ICカード・センタ・サーバ装置6において、ウェブ・サーバ装置70やICカード発売処理制御装置72によって、販売記録記憶装置75に保存される。この段階でICカード・センタ・サーバ装置6により、事故に遭った先の発売のICカード5は利用が停止される。
【0097】
続いてステップ154では、発売機制御装置12は、まずはICカード発行装置25に対して、ICカード5の金額情報格納部64には、再発行しようとする新たなICカード5のチャージ金額、販売関係情報格納部62には、前述の販売関係情報を、更には付加情報格納部66には他の関連情報を書き込ませる。該チャージ金額は、破損や紛失や盗難などで利用できなくなった元のICカード5の残金額を引き継ぐことになる。
【0098】
この後は、発売機制御装置12はICカード発行装置25に、該書き込み後のICカード5をICカード受取り口から払い出させる。又該発売機制御装置12は、印字出力装置27には、今回の発売に係る領収書の印字と、該印字とは別用紙に印字する、前述のように生成した識別名称の情報の印字とをするように指示する。該指示を受けた印字出力装置27は、これら印字の結果を領収書受取り口から払い出す。本実施形態においては、このような印字物の提供によって、購入利用者に対して本発明に係る識別名称の明示を行うようにしている。
【0099】
図16は、本実施形態におけるICカード5の再発行(旧カード迅速利用停止)の処理を示すフローチャートである。
【0100】
購入利用者は、入手して利用しているICカード5が、破損したり紛失したり盗難されたりした場合は、その拾得者や盗難者によって利用されてしまうなどの悪用による被害を防止したり、最小限に抑える必要がある。このため、破損や紛失や盗難などに気づいた場合は、該当するICカード5の利用停止の手続きをすみやかにする必要がある。又、この際に同時に、そのICカード5の再発行の手続きができれば利便性がよい。
【0101】
本図の再発行(旧カード迅速利用停止)の処理は、このような面での配慮がなされている。即ち、破損や紛失や盗難などの事故に遭ったICカード5の利用停止については、ICカード発売機10まで出向かわなくとも、日常で利用している自分自身が所有する携帯電話などの携帯型利用者端末装置3を用いて、取扱いを依頼することができるようになっている。もちろん、このような処理は、ICカード発売機10においても行うことができる。なお、図16において図13と同符号の処理は、同様の処理や該当の処理である。
【0102】
図16のフローチャートにおいて、購入利用者は、事故に遭ったICカード5の利用停止や再発行を望む場合、ICカード発売機10において、図4に示した「カードの再発行」の押しボタン・スイッチを押下する。あるいは、自分自身が所有する携帯電話などの携帯型利用者端末装置3を用いて、ICカード発売機10によらずとも、ICカード・センタ・サーバ装置6に対して取扱いを依頼する。すると、このフローチャートの処理が開始されることになる。
【0103】
まずステップ142及び144は、購入利用者がICカード発売機10において操作する場合は、前述の図13と同じ処理をして、利用停止や再発行を依頼する購入利用者の正当性を認証する。あるいは、購入利用者が携帯型利用者端末装置3を利用する場合は、携帯型利用者端末装置3のブラウザ機能やメール機能を利用して、ICカード発売機10によらずとも、図13と同様の処理をICカード・センタ・サーバ装置6の特にウェブ・サーバ装置70やICカード利用停止・再発行処理制御装置73を中心にして行って、利用停止や再発行を依頼する購入利用者の正当性を認証する。
【0104】
正当であると認証された場合で、ICカード発売機10を利用する場合は、ステップ148において、発売機制御装置12は、発売記録管理装置20において、今回利用停止するICカード5に係る情報の更新をする。例えば、該利用停止について、本発明に係る識別名称の情報を少なくとも含む販売関係情報を含む情報の更新をする。具体的には、ステップ148では、今回利用停止しようとするICカード5の、図12に示すようなデータ構成の販売関係情報が、図15に示すように更新される。ICカード発売機10では、更に該ステップ152において、該更新の情報は、ICカード・センタ・サーバ装置6に送られる。又該更新の情報は、ICカード・センタ・サーバ装置6においてウェブ・サーバ装置70やICカード利用停止・再発行処理制御装置73を中心とした処理によって、販売記録記憶装置75に保存される。この段階でICカード・センタ・サーバ装置6により、事故に遭った先の発売のICカード5は利用が停止される。
【0105】
他方、正当であると認証された場合で、購入利用者が携帯型利用者端末装置3を利用する場合は、ステップ148において、ICカード・センタ・サーバ装置6において、ウェブ・サーバ装置70やICカード利用停止・再発行処理制御装置73を中心とした処理によって、販売記録記憶装置75に保存されている、今回利用停止するICカード5に係る情報の更新をする。例えば、該利用停止について、本発明に係る識別名称の情報を少なくとも含む販売関係情報を含む情報の更新をする。具体的には、ステップ148では、今回利用停止しようとするICカード5の、図12に示すようなデータ構成の販売関係情報が、図15に示すように更新される。この段階でICカード・センタ・サーバ装置6により、事故に遭ったICカード5は利用が停止される。
【0106】
次にステップ150では、後日にICカード5を再発行するための、再発行提示用情報を生成し、これを購入利用者に明示する。該情報は、購入利用者の正当性を示す情報である。又、該情報の明示は、携帯型利用者端末装置3に表示したり、電子メールを送付したりして行う。あるいは、ICカード発売機10を用いている場合、その発売機制御装置12によって、印字出力装置27に該情報を印字させ、印字結果を領収書受取り口から払い出させる。
【0107】
この段階で、図中、一点鎖線で分離されているように、本図の再発行(旧カード迅速利用停止)の処理は、一段落する。この段階までの処理は、購入利用者は、ICカード発売機10においても、あるいは、携帯型利用者端末装置3を用いても行うことができる。これに対して、一点鎖線以前は携帯型利用者端末装置3を用いたとしても、一点鎖線以降は、実際のICカード5を再発行する処理であり、ゆえにICカード発売機10において行うことになる。
【0108】
ここで、上述の再発行提示用情報は、第1には、一点鎖線以前の処理を引き継いで、一点鎖線以降の処理を行うにあたって、一点鎖線以前の処理が済んでいる購入利用者を認証するものであり、いわゆるパスワードのように用いる。第2には、ICカード・センタ・サーバ装置6にオンラインで接続していない後述する第2実施形態のICカード発売機10を用いる場合に、該ICカード発売機10に対して、実際のICカード5を再発行するに際して必要な最低限の情報、例えば再発行のICカード5の識別名称や、再発行のICカード5に引き継ぐチャージされていた残高の金額などを伝達するものである。
【0109】
再発行に必要な情報は、例えば圧縮するなどして再発行提示用情報に盛り込む。又、暗号化するなどして、あるいは単なる圧縮でも、該再発行提示用情報自体に、購入利用者の認証をするための情報を盛り込むようにすれば、ICカード・センタ・サーバ装置6にオンラインで接続していないICカード発売機10でも、購入利用者の認証が可能である。
【0110】
続いて、図中、一点鎖線で分離されているように、以降、ICカード5の実際の発行は、以上のように携帯型利用者端末装置3を利用した場合も、ICカード発売機10を利用することになる。
【0111】
又、以降は、図13のステップ142〜ステップ154と同様の処理を行う。但し、ステップ142では、購入利用者は、識別名称として上述の再発行提示用情報を入力し、ステップ144では、該再発行提示用情報によって認証を行うようにする。
【0112】
以上に説明したように、本実施形態のICカード発売機10によれば、本発明を適用したICカード5を発売したり、再発行したりすることができる。
【0113】
次に、本発明が適用された第2実施形態について説明する。
【0114】
図17は、本発明が適用された第2実施形態のICカード発売機10の構成を示すブロック図である。
【0115】
本実施形態のICカード発売機10は、通信関係装置40、電話回線インタフェイス装置41、無線回線インタフェイス装置42が省かれている。本実施形態のICカード発売機10は、IP網1などによって、ICカード・センタ・サーバ装置6に接続せずとも、ICカード5の発売や再発行ができるようになっている。
【0116】
ICカード支払精算機8は、IP網1によってICカード・センタ・サーバ装置6に接続されている。発売後に最初にICカード5を、このようなICカード支払精算機8において利用する際に、発売時にICカード5内に保存された図12のような情報は、IP網1によってICカード・センタ・サーバ装置6に送られ、保存される。
【0117】
又、本実施形態において、ICカード5をICカード発売機10において再発行する場合は、携帯型利用者端末装置3を用い、該携帯型利用者端末装置3をICカード・センタ・サーバ装置6に接続し、前述の図16のICカード5の再発行(旧カード迅速利用停止)の処理を行う。この際、再発行しようとするICカード5のその時点でのチャージ金額の残高など、再発行に必要な情報は、前述のように例えば圧縮するなどして再発行提示用情報に盛り込むようにすればよい。
【0118】
以上説明したように、本実施形態のICカード発売機10では、ICカード・センタ・サーバ装置6に接続せずとも、ICカード5の発売や再発行が可能になる。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、ICカードの購入利用者から再発行の請求があった場合に、該購入利用者の手間をかけずに、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応することができ、これによってICカードの利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したICカード発売方法を説明するための線図
【図2】本発明の第1実施形態の全体的な構成を示すブロック図
【図3】前記第1実施形態における各装置の利用を説明するための構成を示すブロック図
【図4】前記第1実施形態のICカード発売機の正面図
【図5】該ICカード発売機の構成を示すブロック図
【図6】前記実施形態のICカードの外観図
【図7】該ICカードの内部構成を示すブロック図
【図8】前記実施形態のICカード支払精算機の構成を示すブロック図
【図9】前記実施形態のICカード・センタ・サーバ装置の構成を示すブロック図
【図10】前記実施形態におけるICカードの新規発売の処理を示すフローチャート
【図11】前記実施形態に係る発売前の個々のICカードの販売関係情報を示す線図
【図12】前記実施形態に係る発売後の該販売関係情報を示す線図
【図13】前記実施形態におけるICカードの再発行(即時発行の場合)の処理を示すフローチャート
【図14】前記実施形態に係る、発売済みで、今回の再発行では利用が中止されるICカードの販売関係情報を示す線図
【図15】前記実施形態に係る、今回の再発行されるICカードの該販売関係情報を示す線図
【図16】前記実施形態におけるICカードの再発行(旧カード迅速利用停止)の処理を示すフローチャート
【図17】本発明が適用された第2実施形態のICカード発売機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…IP網
3…携帯型利用者端末装置
5…ICカード
6…ICカード・センタ・サーバ装置
7…外部関連サーバ装置
8…ICカード支払精算機
10…ICカード発売機
12…発売機制御装置
16…操作キー制御装置
17…表示制御装置
18…スピーカ制御装置
20…発売記録管理装置
24…現金取扱い装置
25…ICカード発行装置
26…ICカード読書き装置
27…印字出力装置
30…防犯関係装置
32…開錠制御装置
36…GPS関係装置
40…通信関係装置
41…電話回線インタフェイス装置
42…無線回線インタフェイス装置
60…ICカード内制御回路
62…販売関係情報格納部
64…チャージ金額情報格納部
66…付加情報格納部
70…ウェブ・サーバ装置
72…ICカード発売処理制御装置
73…ICカード利用停止・再発行処理制御装置
75…販売記録記憶装置
77…認証管理装置

Claims (5)

  1. ICカードを購入利用者に発売するにあたって、ICカードを相互に区別するための、ICカード毎に異なる識別名称を記憶装置に保存しておき、
    前記発売に際しては該識別名称を購入利用者に伝達し、
    該発売の後に、発売したICカードの再発行の請求が購入利用者側からあった場合には、該再発行請求をする者に、前記識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させ、
    明示された識別名称を前記記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応するようにしたことを特徴とするICカード発売方法。
  2. 請求項1に記載のICカード発売方法において、
    前記発売に際して、前記識別名称を印字して前記購入提供者に提供することで、前記伝達を行うようにしたことを特徴とするICカード発売方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のICカード発売方法において、
    前記発売に係る日時又は場所を示す情報を含めて、前記識別名称を自動的に生成するようにしたことを特徴とするICカード発売方法。
  4. ICカードを購入利用者に発売するにあたって、ICカードを相互に区別するための、ICカード毎に異なる識別名称を保存しておく販売記録記憶装置と、
    前記発売に際しては該識別名称を購入利用者に伝達する情報出力装置と、
    該発売の後に、発売したICカードの再発行の請求が購入利用者側からあった場合には、該再発行請求をする者に、前記識別名称を電子的に受付可能な形態で明示させる情報入力装置と、
    明示された識別名称を前記記憶装置に保存されている識別名称と照合することで、該購入利用者の正当性を認証し該請求に対応する認証管理装置とを備えるようにしたことを特徴とするICカード発売装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のICカード発売方法、又は請求項4に記載のICカード発売装置を実施するためのコンピュータ・プログラム。
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