JP2004178444A - デジタルコンテンツ取引装置、デジタルコンテンツ取引方法及びデジタルコンテンツ取引プログラム - Google Patents

デジタルコンテンツ取引装置、デジタルコンテンツ取引方法及びデジタルコンテンツ取引プログラム Download PDF

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Haruhiko Takayama
東彦 高山
Tetsuya Shiomi
哲也 塩見
Takanori Fujiwara
高範 藤原
Tomoyuki Hayasaka
知行 早坂
Naoko Yamamoto
なお子 山本
Yoshihiko Fujiwara
良彦 藤原
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Abstract

【課題】販売者はデジタルコンテンツの販売条件を柔軟に設定できるとともに、購入者も柔軟に設定された販売条件に応じて所望のデジタルコンテンツを購入でき、以て電子商取引の機会の拡充を図ることができる。
【解決手段】デジタルコンテンツ取引システム1は、デジタルコンテンツを売り手及び買い手と取り引きするコンテンツ取引装置10と、売り手及び買い手が売買において利用する複数の利用者端末20i(i=a,b,…n)と、コンテンツ取引装置10と利用者端末20iを接続するコンピュータネットワーク30と、を備えており、売り手が売買の対象となるデジタルコンテンツをコンテンツ取引装置10に登録して、買い手がコンテンツ管理装置10に登録された複数のデジタルコンテンツの中から所望のデジタルコンテンツを購入した際は、購入金額に応じた視聴時間でデジタルコンテンツを配信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータネットワークを用いてデジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引装置、デジタルコンテンツ取引方法、及びデジタルコンテンツ取引プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを用いた電子商取引や電子オークションなどが急速に普及しており、インターネット利用者は、このような電子商取引や電子オークションのシステム(以下、電子商取引システムという。)を用いて商品およびサービスの売買を行っている。
【0003】
一方、最近では、ブロードバンド時代を迎え、音声、動画などを含む大容量のデジタルコンテンツを配信できる環境が整いつつある。従って、このようなデジタルコンテンツにおいても、上記電子商取引システムを用いて売買することが可能となってきている。
【0004】
尚、この出願の関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−83169公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような電子商取引システムにおいては、販売者側は、オークションそのものの性質により販売価格を設定できなかったり、販売価格を販売者側の条件として設定することは可能であっても、販売価格を柔軟に設定できないという課題がある。
【0007】
また、購入者側にとっても、オークションの場合には他者との競合により希望価格で購入できなかったり、販売者側の一方的かつ画一的な価格設定のために購入条件に合致せず、購入できないという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、コンピュータネットワークを介したデジタルコンテンツの取引に際して、販売者はデジタルコンテンツの販売条件を柔軟に設定できるとともに、購入者も柔軟に設定された販売条件に応じて所望のデジタルコンテンツを購入できることにより、電子商取引の機会の拡充を図ることができるデジタルコンテンツ取引装置、デジタルコンテンツ取引方法、及びデジタルコンテンツ取引プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能であり、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づいて前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引装置であって、前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録手段と、前記コンテンツ情報登録手段で登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示手段と、前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示手段で表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録手段と、前記購入申込情報登録手段で登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信手段と、を有することを要旨とする。
【0010】
ここで、コンピュータネットワークとは、電気通信技術を利用した通信網全般を意味し、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)をベースとしたインターネットシステム、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、光ファイバ通信、ケーブル通信、衛星通信等を採用することができる。また、デジタルコンテンツ取引装置とは、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な装置を総称しており、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィス・コンピュータ、ワークステーション、パソコン、などあらゆる形態を含む。また、構成としては、一つからなる装置、分散されて複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。
【0011】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを要旨とする。
【0012】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを要旨とする。
【0013】
請求項4記載の本発明は、請求項3記載の発明において、前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知手段を有することを要旨とする。
【0014】
請求項5記載の本発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知手段を有することを要旨とする。
【0015】
請求項6記載の本発明は、デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能なデジタルコンテンツ取引装置を利用して、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づき前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引方法であって、前記デジタルコンテンツ取引装置が、前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録ステップと、前記コンテンツ情報登録ステップで登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示ステップと、前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示ステップで表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録ステップと、前記購入申込情報登録ステップで登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信ステップと、を実行することを要旨とする。
【0016】
請求項7記載の本発明は、請求項6記載の発明において、前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを要旨とする。
【0017】
請求項8記載の本発明は、請求項6又は7記載の発明において、前記デジタルコンテンツ取引装置は、前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを要旨とする。
【0018】
請求項9記載の本発明は、請求項8記載の発明において、前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知ステップを有することを要旨とする。
【0019】
請求項10記載の本発明は、請求項8又は9記載の発明において、前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知ステップを有することを要旨とする。
【0020】
請求項11記載の本発明は、デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能なコンピュータが、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づいて前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引プログラムであって、前記コンピュータに、前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録ステップと、前記コンテンツ情報登録ステップで登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示ステップと、前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示ステップで表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録ステップと、前記購入申込情報登録ステップで登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信ステップと、を実行させることを要旨とする。
【0021】
ここで、コンピュータとは、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な装置を総称しており、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィス・コンピュータ、ワークステーション、パソコン、などあらゆる形態を含む。また、構成としては、一つからなる装置、分散されて複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。また、プログラムには、プログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているOSや、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなどのミドルウェアなど発明の機能の一部を実行するようなものも含まれる。
【0022】
請求項12記載の本発明は、請求項11記載の発明において、前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを要旨とする。
【0023】
請求項13記載の本発明は、請求項11又は12記載の発明において、前記コンピュータは、前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを要旨とする。
【0024】
請求項14記載の本発明は、請求項13記載の発明において、前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知ステップを有することを要旨とする。
【0025】
請求項15記載の本発明は、請求項13又は14記載の発明において、前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知ステップを有することを要旨とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0027】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システム1の概略構成図である。デジタルコンテンツ取引システム1は、デジタルコンテンツを売り手及び買い手と取り引きするコンテンツ取引装置10と、売り手及び買い手が売買において利用する複数の利用者端末20i(i=a,b,…n)と、コンテンツ取引装置10と利用者端末20iを接続するインターネット網などのコンピュータネットワーク30と、を備えており、売り手が売買の対象となるデジタルコンテンツをコンテンツ取引装置10に登録して、買い手がコンテンツ取引装置10に登録された複数のデジタルコンテンツの中から所望のデジタルコンテンツを購入した際は、購入金額に応じた視聴時間に基づいてデジタルコンテンツを配信制御するようになっているシステムである。
【0028】
ここで、本実施の形態におけるデジタルコンテンツとは、電子化された素材をいい、映像、画像、音声、文字、数値情報などの属性及びその媒体を問わず、デジタル化された情報に係わるコンテンツすべてを意味する。
【0029】
尚、前提として、デジタルコンテンツ取引システム1は、本システムに登録された会員のみを対象としてデジタルコンテンツの売買取引を行うものであり、また、コンピュータネットワーク30上でリアルタイムの決済を行うために、電子的な貨幣であるポイントを用いて売買取引を行うようになっている。
【0030】
コンテンツ取引装置10は、会員に関する情報、デジタルコンテンツに関する情報などを一元的に管理するコンテンツ取引データベース(以下、コンテンツ取引DBという)11、コンテンツ取引に際してWebブラウザで閲覧する情報を利用者端末20iに提供するWeb情報提供部12、売り手および買い手である会員に対して電子メールを配信するメール配信部13、購入したデジタルコンテンツを買い手に配信するコンテンツ配信部14、コンテンツ取引の請求・入金管理を行う請求・入金管理部15、及びコンテンツ取引DB11に記憶された情報、利用者端末20iから送信された情報を基にコンテンツ登録処理、コンテンツ購入処理、コンテンツ配信処理などコンテンツ取引に関する処理を制御するコンテンツ取引制御部16とを備えている。
【0031】
尚、Web情報提供部12、メール配信部13、コンテンツ配信部14、請求・入金管理部15及びコンテンツ取引制御部16は、それぞれCPU、メモリ等から構成され、上記に述べた機能を実現するようになっている。
【0032】
ここで、コンテンツ取引DB11は、より詳しくは、図2に示すように、会員管理テーブル111、コンテンツ管理テーブル112、購入管理テーブル113、料金管理テーブル114、配信管理テーブル115、及びマスタ管理テーブル116を備えている。尚、図2は、コンテンツ取引DB11の各テーブル構成を示すとともに、各テーブル間のリレーションを示しているものである。
【0033】
会員管理テーブル111は、会員の会員ID、パスワード、会員種別(買い手、売り手の別)、氏名、住所、メールアドレスなどの会員属性情報の他、現在のポイント残高などを記憶するテーブルであり、会員IDが会員管理テーブル111のレコードを一意に決定する識別情報となっている。
【0034】
コンテンツ管理テーブル112は、コンテンツごとにコンテンツ名、ファイル名、コンテンツ説明などのコンテンツ属性情報をデジタルコンテンツとともに記憶するテーブルであり、コンテンツIDがコンテンツ管理テーブル112のレコードを一意に決定する識別情報となっており、会員IDにて会員管理テーブル111と関連付けがされている。
【0035】
料金管理テーブル114は、コンテンツごとに設定された少なくとも1以上の利用金額(ポイント)及び利用時間(視聴時間)などの販売条件を記憶しているテーブルであり、料金IDが料金管理テーブル114のレコードを一意に決定する識別情報となっている。このため、コンテンツ管理テーブル112と料金管理テーブル114は、コンテンツIDで1対多の関係で関連付けられており、同一のコンテンツに対して異なる視聴時間に対応した複数の料金設定を行うことが可能となっている。
【0036】
購入管理テーブル113は、買い手がコンテンツを購入した際の購入履歴を管理しており、購入日、買い手の会員ID、購入したコンテンツID、コンテンツを購入した際の支払いポイント数、利用可能時間などを記憶しているテーブルであり、購入IDが購入管理テーブル113のレコードを一意に決定する識別情報となっている。
【0037】
配信管理テーブル115は、買い手の残り利用時間に応じて的確にデジタルコンテンツの配信を制御するためのテーブルであり、購入した買い手の会員ID、コンテンツIDごとに残り利用時間を記憶している。そして、コンテンツ配信中は、逐次残り利用時間が更新されるようになっている。尚、配信管理テーブル115においては、配信IDがレコードを一意に決定する識別情報となっている。
【0038】
マスタ管理テーブル116は、売り手月額使用料(ポイント)、買い手月額使用料(ポイント)、円−ポイント変換換算率、手数料(%)などのマスタ情報を記憶しているテーブルである。ここで、円−ポイント変換換算率とは、例えば、1ポイント=10円のように、円−ポイント間の変換を行うときに用いられる換算率である。また、手数料とは、デジタルコンテンツ取引システム1を用いてデジタルコンテンツを売買した場合に売り手にかかる売買手数料である。
【0039】
売り手および買い手の利用者端末20iには、ブラウザソフト及び電子メールソフトがインストールされており、このブラウザ機能及び電子メール機能により、コンテンツ取引装置10と情報のやりとりを行うことができるようになっており、デジタルコンテンツをコンテンツ取引装置10にアップロードしたり、デジタルコンテンツの配信を受けられるようになっている。また、デジタルコンテンツを視聴するためのソフトウェアもインストールされており、売り手および買い手はデジタルコンテンツの視聴が可能となっている。
【0040】
以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ取引装置10の動作を図3乃至10を用いて各処理ごとに説明する。尚、図3は、デジタルコンテンツ取引システム1の初期メニューm0を説明する図であり、図4乃至図10は、それぞれ初期メニューm0に設けられた会員登録処理m1、コンテンツ登録処理m2、コンテンツ購入処理m3、コンテンツ利用処理m4、ポイント払い戻し処理m5、及びポイント発行処理m6を説明するシーケンス図である。
【0041】
(1)会員登録処理
まず、売り手および買い手である利用者はデジタルコンテンツ取引システム1の会員である必要があるので、会員登録を行う。これは、利用者が、図3に示すようなコンテンツ取引システム初期メニュー画面m0に接続して、会員登録処理m1を選択すると、会員登録画面(図示せず)が利用者端末20iに表示されるので、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員種別、パスワードなどの必要事項を入力するものである(ステップS1)。これにより、入力された会員属性情報がコンテンツ取引装置10の会員管理テーブル111に、会員IDを発行して登録される(ステップS2)。
【0042】
次に、コンテンツ取引装置10は、ポイント発行を利用者に促し、後述するポイント発行処理m6を行った後、初回分の月額使用料を徴収する(ステップS3,S4)。これは、コンテンツ取引装置10が、マスタ管理テーブル116の売り手月額使用料(ポイント)及び買い手月額使用料(ポイント)を参照して、会員種別に応じたポイント計算を行い、会員管理テーブル111の会員のポイント残高を更新するものである。
【0043】
そして、会員登録の結果、コンテンツ取引装置10は、会員管理テーブル111に記憶されたメールアドレスを基に利用者端末20iに会員登録の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS5,S6)。これにより、利用者は、会員登録およびポイント残高を確認することができる。尚、会員登録処理m1で登録された会員種別は、登録後、変更することも可能であり、これにより、会員は用途に応じて売り手又は買い手になることができる。
【0044】
(2)コンテンツ登録処理
売り手が、コンテンツ取引システム初期メニュー画面m0において、コンテンツ登録処理m2を選択すると、ログイン画面が表示されるので、会員ID、パスワードを入力する(ステップS11)。これにより、コンテンツ取引装置10においては、会員認証が行われ、認証ができた場合には、コンテンツ登録画面(表示せず)が利用者端末20iに表示される(ステップS12,S13)。尚、以下の処理(コンテンツ購入処理m3、コンテンツ利用処理m4、ポイント払い戻し処理m5、ポイント発行処理m6)においても、各処理を選択すると会員認証を行うが、この会員認証の方法は上記と同一であるため、以下の処理においては、会員認証についての説明は省略する。
【0045】
次に、売り手は、コンテンツ登録画面から、コンテンツ名、コンテンツファイル名、コンテンツ説明文、販売条件などを入力する(ステップS14)。ここで、販売条件は、コンテンツ視聴時間に対応した利用金額を複数設定することができるようになっているので(例えば、10ポイントで10分視聴できる、100ポイントで100分視聴できる等)、売り手は利用金額に応じてデジタルコンテンツの視聴時間に差異を設けた柔軟な価格設定をすることができる。これにより、売り手が販売するデジタルコンテンツ、入力されたコンテンツ属性情報、販売条件、販売状態(可)が、コンテンツ管理テーブル112及び料金管理テーブル114に登録される(ステップS15)。
【0046】
そして、コンテンツ登録の結果、コンテンツ取引装置10は、会員管理テーブル111に記憶された売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ登録の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS16,S17)。これにより、売り手は、コンテンツ登録およびポイント残高を確認することができる。
【0047】
(3)コンテンツ購入処理
買い手が、コンテンツ購入処理m3を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置10は、利用者端末20iにコンテンツ購入処理画面(図示せず)を表示する(ステップS21〜S24)。これは、コンテンツ取引装置10が、コンテンツ管理テーブル112から販売状態が可のコンテンツ管理データ、及び該コンテンツ管理データに対応する料金管理テーブル114の料金管理データを抽出して、これらのコンテンツ属性情報および販売条件を表示するものである。
【0048】
これにより、買い手は購入可能な状態のデジタルコンテンツの上記情報を閲覧することができるので、この中から所望のデジタルコンテンツを選択する(ステップS25,S26)。これは、買い手が購入を希望するデジタルコンテンツに対して少なくとも1以上の販売条件(利用金額、視聴時間の組み合わせ)が表示されているので、その中から自己に最適な販売条件を選択するものである。尚、このコンテンツ表示画面においては、種々の検索条件(コンテンツ属性情報、販売条件など)が用意されているので、多数のデジタルコンテンツの中からでも所望のデジタルコンテンツを検索することが可能である。
【0049】
そして、デジタルコンテンツが選択されると、コンテンツ取引装置10は、選択されたコンテンツID、料金IDなどの情報を受信し、会員管理テーブル111から買い手のポイント残高を参照して、購入可能な場合(ポイント残高≧利用金額)には、買い手及び売り手のポイント計算を行う(ステップS27〜S31)。これは、買い手のポイント残高から利用金額分のポイントを減算して、その結果のポイント残高を会員管理テーブル111に更新するとともに、購入管理テーブル113に購入履歴データ(利用金額および視聴時間など)を登録するものである。また、会員管理テーブル111から売り手の会員IDのレコードを抽出し、売り手のポイント残高に利用金額分のポイントを加算して、その結果のポイント残高を会員管理テーブル111に更新するものである。より正確には、売り手のポイント計算の際には、マスタテーブル116から手数料(例えば、20%など手数料率で記憶されている)を参照して、利用金額分のポイントから手数料分を減算したポイントをポイント残高に加算するものである。
【0050】
尚、ステップS29において、ポイント残高が足りない場合には、デジタルコンテンツの購入ができないので後述するポイント発行処理m6を促すこととなる。
【0051】
次に、コンテンツ取引装置10は、料金管理テーブル114から買い手によって選択された販売条件の料金管理データの視聴時間を参照して、該視聴時間の値を配信管理テーブル115の残り利用時間の値に設定し、データ登録を行う(ステップS32)。
【0052】
そして、コンテンツ購入の結果、コンテンツ取引装置10は、会員管理テーブル111に記憶された買い手及び売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ売買の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS33,S34)。これにより、買い手及び売り手は、コンテンツ売買およびポイント残高を確認することができる。
【0053】
(4)コンテンツ利用処理
買い手が、コンテンツ利用処理m4を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置10は、利用者端末20iにコンテンツ利用画面(図示せず)を表示する(ステップS41〜S44)。これは、購入管理テーブル113および配信管理テーブル115から、自己の購入したデジタルコンテンツの購入管理データ及び配信管理データを抽出し、コンテンツID、購入日、利用可能時間などの購入情報および残り利用時間を表示するものである。
【0054】
次に、買い手は、コンテンツ利用画面に表示された情報を閲覧して、利用したいデジタルコンテンツを選択する(ステップS45,S46)。これにより、コンテンツ取引装置10は、選択されたコンテンツIDなどの情報を受信し、配信管理テーブル115の残り利用時間を参照して、この選択されたコンテンツが利用可能か否かを判断する(ステップS47,S48)。そして、利用可能である場合(残り利用時間>0)には、タイマー管理して、逐次、配信管理テーブル115の残り利用時間を更新しつつ、コンテンツを配信する(ステップS49,S50)。
【0055】
一方、買い手は、配信されるデジタルコンテンツを視聴するが、自らも配信の中止を選択することができる(ステップS51,S52)。そして、配信を中止しない場合には、残り利用時間がなくなるまでデジタルコンテンツを視聴することができる(ステップS52,S48〜S51)。以上から、買い手は自己に与えられた視聴時間分デジタルコンテンツを利用することができるが、この利用に際しては、連続的に視聴してもよいし、複数に分散して視聴してもよく、自己の都合に応じた利用形態をとることができる。
【0056】
尚、ステップS48において、利用不可能な場合(残り利用時間=0)、及びステップS52において自ら配信中止する場合には、コンテンツ配信を中止して、コンテンツ利用処理を終了する(ステップS53)。
【0057】
(5)ポイント払い戻し処理
利用者(会員)が、ポイント払い戻し処理m5を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置10は、利用者端末20iにポイント払い戻し処理画面(図示せず)を表示する(ステップS61〜S64)。これは、会員管理テーブル111から自己の現在のポイント残高を表示するものである。
【0058】
そして、利用者(会員)は、現在のポイント残高を確認し、円に払い戻ししたいポイント数を指示する(ステップS65,S66)。これにより、コンテンツ取引装置10は、払い戻し指示されたポイント数を会員管理テーブル111のポイント残高から減算して、その結果のポイント残高を会員管理テーブル111に更新するとともに、マスタテーブル116の円−ポイント変換換算率を参照して、払い戻すポイントを円に換算して、請求・入金管理部15に払い戻し処理を依頼する(ステップS67,S68)。尚、請求・入金管理部15は、受け取った振込先口座番号、払い戻し金額などの情報を基に利用者(会員)に対して払い戻し処理を行う。
【0059】
そして、払い戻し処理の結果、コンテンツ取引装置10は、会員管理テーブル111に記憶されたメールアドレスを基に利用者端末20iに払い戻し処理の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS69,S70)。これにより、利用者(会員)は、払い戻し処理およびポイント残高を確認することができる。
【0060】
(6)ポイント発行処理
利用者(会員)が、ポイント発行処理m6を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置10は、利用者端末20iにポイント発行処理画面(図示せず)を表示するので、利用者(会員)は、ポイント発行する金額を入力する(ステップS81〜S84)。これにより、入力された金額がコンテンツ取引装置10に送信され、決済処理が行われる(ステップS85)。これは、請求・入金管理部15が実際に入金された金額を確認すると、その旨を通知するものであり、請求・入金管理部15からの通知をもって、ポイント発行の決済処理が終了したことになる(ステップS85,S86)。
【0061】
次に、ポイント発行の決済処理が終了すると、コンテンツ取引装置10は、マスタテーブル116の円−ポイント変換換算率を参照して、入力された金額分をポイントに変換し、会員管理テーブル111の利用者(会員)のポイント残高を更新する(ステップS87)。そして、ポイント発行の結果、コンテンツ取引装置10は、会員管理テーブル111に記憶されたメールアドレスを基に利用者端末20iにポイント発行確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS88,S89)。これにより、利用者は、ポイント発行の確認および現在のポイント残高を確認することができる。
【0062】
尚、上記処理には含まれていないが、会員はデジタルコンテンツ取引システム1の使用料が毎月徴収されることになっており、これは、定期的な月次締め処理などにおいて、使用料分のポイントを減算し、会員に対して残高確認の通知メールを送るものである。即ち、コンテンツ取引装置10が、マスタ管理テーブル116の売り手月額使用料(ポイント)及び買い手月額使用料(ポイント)を参照して、会員種別に応じたポイント計算を行い、会員管理テーブル111の会員のポイント残高を更新するものである。
【0063】
また、コンテンツ登録処理m2において、コンテンツ取引装置10は、販売可の販売状態にてコンテンツ管理データをコンテンツ管理テーブル112に登録するので、直ちに買い手によるコンテンツ購入処理m3の購入対象コンテンツとなっているが、この販売状態を売り手が、例えば、コンテンツ販売状態変更画面(図示せず)から変更する(不可の状態で登録し、変更時に可とする)ことにより、登録した自己のデジタルコンテンツの販売開始を指示するようにしてもよい。これにより、売り手は、コンテンツ登録の時期とコンテンツ販売開始の時期を分けて管理することができるので、最適な時期を見計らって、デジタルコンテンツを販売をすることができる。
【0064】
また、売り手及び買い手に対して、確認メールを送信しているが、メール以外にWeb上での閲覧により、自己のポイント残高、販売状況及びコンテンツ利用状況を確認することができるのはもちろんである。
【0065】
従って、本実施の形態によれば、デジタルコンテンツ取引装置10は、デジタルコンテンツを購入する購入金額に応じた視聴時間に基づいて買い手の利用者端末に的確にデジタルコンテンツを配信制御することができるので、細分化された販売条件でデジタルコンテンツを取引することが可能となり、以て、電子商取引の機会の拡充を図ることができる。
【0066】
即ち、本実施の形態のデジタルコンテンツ取引システム1によれば、複製が容易に可能であり、在庫を抱える必要がないというデジタルコンテンツの特性を十分に活かした新たな販売方法の確立を図ることができる。
【0067】
また、ポイントを用いてデジタルコンテンツの取引を行うので、リアルタイムでの決済機能を備えることができ、電子商取引を促進することができる。
【0068】
<第2の実施の形態>
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システム2の概略構成図である。本実施の形態のデジタルコンテンツ取引システム2は、売り手が売買の対象となるデジタルコンテンツをコンテンツ取引装置50に登録して、買い手がコンテンツ取引装置50に登録された複数のデジタルコンテンツの中から所望のデジタルコンテンツを購入するシステムである点はデジタルコンテンツ取引システム1と同じであるが、取引成立の際は、購入金額に応じてデジタルコンテンツを利用できる視聴時期、視聴期間、及び視聴時間に差異を設けてデジタルコンテンツを配信する点がデジタルコンテンツ取引システム1とは異なっている。さらには、取引が成立する最低落札価格の設定、買い手に還元されるボーナスポイントの仕組み、募集期間中の販売条件の変更、利用金額単価の設定、視聴時期の自動継続などの機能を備えており、デジタルコンテンツ取引システム1より、販売条件により柔軟性を持たせることが可能な電子商取引システムとなっている。
【0069】
尚、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる構成及び機能のみ説明し、その他の構成及び機能に関しては同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0070】
デジタルコンテンツ取引システム2は、図11に示すように、デジタルコンテンツを売り手及び買い手と取り引きするコンテンツ取引装置50と、売り手及び買い手が売買において利用する複数の利用者端末20i(i=a,b,…n)と、コンテンツ取引装置10と利用者端末20iを接続するインターネット網などのコンピュータネットワーク30と、を備えており、また、コンテンツ取引装置50は、コンテンツ取引DB51、Web情報提供部12、メール配信部13、コンテンツ配信部14、請求・入金管理部15、及びコンテンツ取引DB51に記憶された情報、利用者端末20iから送信された情報を基にコンテンツ登録処理、コンテンツ購入処理、コンテンツ配信処理などコンテンツ取引に関する処理を制御するコンテンツ取引制御部56を有する構成となっている。
【0071】
コンテンツ取引DB51は、コンテンツ取引DB11と同様に、会員に関する情報、デジタルコンテンツに関する情報などを一元的に管理するデータベースであるが、より、詳しくは図12に示すように、会員管理テーブル511、コンテンツ管理テーブル512、購入管理テーブル113、料金管理テーブル514、配信管理テーブル515、マスタ管理テーブル116、及び主催者ポイントテーブル517を備えている。尚、図12は、コンテンツ取引DB51の各テーブル構成を示すとともに、各テーブル間のリレーションを示しているものであるが、会員管理テーブル511、コンテンツ管理テーブル512、購入管理テーブル113、料金管理テーブル514及び配信管理テーブル515の相互間のリレーションは第1の実施の形態と同じになっている。
【0072】
会員管理テーブル511は、会員管理テーブル111と同様に会員属性情報および現在のポイント残高を管理しているテーブルであるが、会員管理テーブル111の項目に加えてさらに仮払ポイントを管理している。ここで、仮払ポイントとは、配信サービス終了後、実際に決済が行われるまでは、この購入金額に相当するポイントを一時的に購入保留のポイントとして管理するものである。
【0073】
コンテンツ管理テーブル512は、会員管理テーブル511と同様にコンテンツ属性情報をデジタルコンテンツとともに記憶するテーブルであるが、さらには、募集期間、最低落札価格など販売条件に関する情報も含んでいる。
【0074】
料金管理テーブル514は、料金管理テーブル114と同様にコンテンツごとに設定された少なくとも1以上の販売条件を記憶するテーブルであるが、この販売条件には、配信開始日、配信終了日、即時フラグなど視聴時期に関する情報、視聴期間、視聴時間、金額(ポイント)、単価(ポイント)に関する情報、自動継続に関する情報、ファーストボーナス(ポイント)、ファーストボーナス対象数などボーナスポイントに関する情報を含んでおり、より細分化された販売条件を記憶するようになっている。
【0075】
ここで、即時フラグとは、最低落札価格、視聴時期の条件によらず、買い手が購入したデジタルコンテンツを即時に視聴できることを示すフラグをいい、このフラグがonの場合には、コンテンツの売買取引が即時成立するが、このフラグがoffの場合には、最低落札価格、視聴時期に関する条件との兼ね合いで売買取引が成立するようになっている。また、視聴期間とは、デジタルコンテンツを視聴できる期間をいい、視聴時間とは、実質的にデジタルコンテンツを視聴できる時間をいう。例えば、具体的には、視聴期間が10日間、視聴時間が100時間という場合には、視聴を開始した日から10日間のあいだに、実質的に100時間デジタルコンテンツを視聴できることを意味する。また、ファーストボーナスとは、最初に購入した一定数(ボーナス対象数)の買い手に対して還元されるボーナスポイントである。
【0076】
配信管理テーブル515は、配信管理テーブル115と同様に、買い手の残り利用時間に応じて的確にデジタルコンテンツの配信を制御するためのテーブルであるが、さらには配信フラグを備えており、利用時期の制御もすることが可能となっている。
【0077】
主催者ポイントテーブル517は、上述した仮払いポイントを主催者側が一時的に管理するテーブルであり、購入IDが主催者ポイントテーブル517のレコードを一意に決定する識別情報となっている。
【0078】
以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ取引装置50の動作を図13乃至24を用いて各処理ごとに説明する。ここで、図13は、デジタルコンテンツ取引システム2の初期メニューm50を説明する図であり、図14乃至22は、初期メニューm50に設けられたコンテンツ登録処理m51、販売条件変更処理m52、コンテンツ購入処理m53、コンテンツ利用処理m54、及び初期メニューm50には設けられていないシステム内部の処理である募集期間終了処理m55、サービス終了処理m56を説明するシーケンス図である。また、図23及び24は、コンテンツ登録処理m51における販売条件の設定を説明する画面である。
【0079】
尚、会員登録処理m1、ポイント払い戻し処理m5、ポイント発行処理m6は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。また、コンテンツ登録処理m51、販売条件変更処理m52、コンテンツ購入処理m53、コンテンツ利用処理m54における会員認証の方法は、第1の実施の形態において述べた会員認証の方法と同じであるため、これに関しても説明を省略する。さらに、会員に対する月額使用料の徴収処理、及びWeb上での閲覧確認に関しても、第1の実施の形態と同じであるので、説明は省略する。
【0080】
(1) コンテンツ登録処理
売り手が、コンテンツ取引システム初期メニュー画面m50において、コンテンツ登録処理m51を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置50は、利用者端末20iにコンテンツ登録処理画面(図示せず)を表示する(ステップS101〜S103)。
【0081】
次に、売り手は、コンテンツ登録画面から、コンテンツ名、コンテンツファイル名、コンテンツ説明文、販売条件などを入力する(ステップS104)。ここで、販売条件に関しては、図23に示すように、利用形態に応じた複数の利用金額を設定できるようになっている。図23によれば、コンテンツIDごとにデジタルコンテンツを販売する募集期間、最低落札価格、複数の視聴時期、視聴期間、視聴時間、金額、ボーナス対象者数、ボーナスポイント、単価、自動継続条件などを設定できるようになっているので、売り手にとっては、より柔軟な価格設定をすることができる。これにより、売り手が販売するデジタルコンテンツ、入力されたコンテンツ属性情報、販売条件が、コンテンツ管理テーブル512及び料金管理テーブル514に登録される(ステップS105)。
【0082】
ここで、視聴時期の設定項目の1つである即時視聴可とは、料金管理テーブル514の即時フラグ=onの状態を意味し、例えば、NO1の販売条件は、買い手は1000ポイントの利用料金で配信開始日によらず、購入直後から視聴期間20日、視聴時間480時間でこのデジタルコンテンツを視聴できることを意味する。また、NO2の販売条件は、買い手は800ポイントの利用料金で、配信開始日以降の視聴を開始した日(即時視聴は不可のため)から視聴期間15日、視聴時間288時間でこのデジタルコンテンツを視聴できることを意味する。
【0083】
尚、図23に示す視聴時間(時間)の代わりに可視比率(%)という考え方を導入して売り手に設定させてもよい。この可視比率とは、図24に示すように、視聴時間/視聴期間を表す数字であり、実際に販売条件を設定する買い手にとっては、利用時間で設定するより、理解納得しやすいパラメータなので、販売戦略の向上により寄与するものである。
【0084】
また、上記NO1及びNO2の販売条件には、ファーストボーナスポイントが設定されているので、NO1の販売条件の場合には早期購入者100人に対しては1人につき10ポイント(1000/100)、NO2の販売条件の場合には早期購入者200人に対しては1人につき5ポイント(1000/200)、のポイントボーナスが還元される。
【0085】
また、最低落札価格を設定した場合には、募集期間中におけるこのデジタルコンテンツに対する購入者の購入金額合計がこの最低落札価格を超えないと、即時視聴不可の販売条件を選択した買い手に対しては、コンテンツ売買が成立せず、コンテンツ利用が開始されないようになっている。
【0086】
また、単位時間(分)あたりの単価(ポイント)が設定された場合には、この単価に基づいて課金されるようになっており、自動継続が可の場合には、継続期間単位に視聴時期が継続されるようになっているので、さらに細分化した販売条件を設定できるようになっている。
【0087】
次に、コンテンツ取引装置50は、ファーストボーナスがある場合には、会員管理テーブル511から売り手のポイント残高を参照して、ポイント残高が十分な場合(ポイント残高≧ボーナスポイント合計)には、売り手のポイント計算を行う(ステップS106〜S109)。これは、売り手がボーナスポイントを提供する仕組みとなっているため、売り手のポイント残高から料金管理テーブル514に登録されたボーナスポイントの合計ポイントを減算して、その結果のポイント残高を会員管理テーブル511に更新するものである。
【0088】
尚、ステップS106において、ポイント残高が足りない場合には、ポイント発行処理m6を促すこととなる。
【0089】
そして、コンテンツ登録の結果、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ登録の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップ110,S111)。これにより、売り手は、コンテンツ登録およびポイント残高を確認することができる。
【0090】
(2) 販売条件変更処理
募集期間中に売り手が、販売条件変更処理m52を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置50は、利用者端末20iに販売条件変更処理画面(図示せず)を表示する(ステップS121〜S124)。これは、買い手からの指示により、コンテンツ取引装置50が、コンテンツ管理テーブル512及び料金管理テーブル514から販売条件変更の対象となるコンテンツ管理データ及び料金管理データを抽出して、コンテンツ属性情報および販売条件を表示するものである。
【0091】
これにより、売り手はコンテンツ属性情報および販売条件を閲覧することができるので、この中の金額、視聴時間、単価に関する情報及び自動継続に関する情報を変更することが可能となっている(ステップS125,S126)。そして、コンテンツ取引装置50は、変更された販売条件を受信すると、料金管理テーブル514の該当料金管理データの金額、視聴時間、単価に関する情報及び自動継続に関する情報を更新する(ステップS127)。従って、売り手は、募集期間中であれば、販売状況に応じて、当初設定した販売条件を柔軟に適宜変更することができる。
【0092】
そして、販売条件変更の結果、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶されたメールアドレスを基に利用者端末20iに販売条件変更の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップ128,S129)。これにより、売り手は、販売条件変更の確認およびポイント残高を確認することができる。
【0093】
(3) コンテンツ購入処理
買い手が、コンテンツ購入処理m53を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置50は、利用者端末20iにコンテンツ購入処理画面(図示せず)を表示する(ステップS131〜S134)。これは、コンテンツ取引装置50が、コンテンツ管理テーブル512から募集期間中であるコンテンツ管理データ、及び該コンテンツ管理データに対応する料金管理テーブル514の料金管理データを抽出して、これらのコンテンツ属性情報および販売条件を表示するものである。
【0094】
これにより、買い手は募集期間中のデジタルコンテンツのコンテンツ属性情報および販売条件を閲覧することができるので、この中から所望のデジタルコンテンツを選択する(ステップS135,S136)。これは、買い手が購入を希望するデジタルコンテンツに対して少なくとも1以上の販売条件(視聴時期、視聴期間、視聴期間、金額、ボーナスポイントの有無など)が表示されているので、その中から自己に最適な販売条件を選択するものである。尚、このコンテンツ表示画面においては、種々の検索条件(コンテンツ属性情報、販売条件など)が用意されているので、多数のデジタルコンテンツの中からでも所望のデジタルコンテンツを検索することが可能である。
【0095】
そして、デジタルコンテンツが選択されると、コンテンツ取引装置50は、選択されたコンテンツID、料金IDの情報を受信し、会員管理テーブル511から買い手のポイント残高を参照して、購入可能な場合(ポイント残高≧利用金額)には、購入管理テーブル113に購入履歴データ(利用金額および利用時間など)を登録する(ステップS139,S140)。尚、ステップS139において、ポイント残高が足りない場合には、デジタルコンテンツの購入ができないのでポイント発行処理m6を促すこととなる。
【0096】
次に、コンテンツ取引装置50は、買い手及び主催者のポイント計算を行う(ステップS141〜S142)。これは、買い手のポイント残高から利用金額分のポイントを減算して、その結果をポイント残高とするとともに、この利用金額分のポイントを仮払ポイントとして、会員管理テーブル511を更新するものである。また、この利用金額分のポイントを売り手のポイント残高に加算するのではなく、一時的に主催者ポイントとして主催者ポイントテーブル517に登録するものである。
【0097】
そして、コンテンツ取引装置50は、料金管理テーブル514から買い手によって選択された販売条件の料金管理データの視聴時間を参照して、該視聴時間の値を配信管理テーブル515の残り利用時間の値に設定し、さらには配信フラグを即時視聴の場合はON、即時視聴不可の場合はOFFにしてデータ登録を行う(ステップS143)。
【0098】
この結果、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された買い手及び売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ売買の確認および自己のポイント残高、仮払いポイントなどのポイント情報を通知する電子メールを送信する(ステップS144,S145)。
【0099】
以上から、購入したデジタルコンテンツが即時視聴可の場合であっても、即時視聴不可の場合であっても、状況に応じたコンテンツ配信管理が行われるとともに、ポイント計算が行われるので、買い手及び売り手は、コンテンツ売買の状況及びポイント情報を確認することができる。
【0100】
(4) コンテンツ利用処理
買い手が、コンテンツ利用処理m54を選択し、会員認証を行うと、コンテンツ取引装置50は、利用者端末20iにコンテンツ利用画面(図示せず)を表示する(ステップS161〜S164)。これは、購入管理テーブル113および配信管理テーブル515から、自己の購入したデジタルコンテンツの購入管理データ及び配信管理データを抽出し、コンテンツID、購入日、利用可能時間などの購入情報および残り利用時間、配信フラグを表示するものである。
【0101】
次に、買い手は、コンテンツ利用画面に表示された情報を閲覧して、利用したいデジタルコンテンツを選択する(ステップS165,S166)。これにより、コンテンツ取引装置50は、選択されたコンテンツIDなどの情報を受信し、配信管理テーブル515の配信フラグを参照して、この選択されたコンテンツが配信可能か否かを判断する(ステップS167,S168)。そして、配信可能である場合(配信フラグ=ON)には、配信管理テーブル515の残り利用時間を参照し、その結果、利用可能である場合(残り利用時間>0)には、タイマー管理して、逐次、配信管理テーブル515の残り利用時間を更新しつつ、デジタルコンテンツを配信する(ステップS169〜S171)。
【0102】
一方、買い手は、配信されるデジタルコンテンツを視聴するが、自らも配信の中止を選択することができる(ステップS172,S173)。そして、配信を中止しない場合には、残り利用時間がなくなるまでデジタルコンテンツを視聴することができる(ステップS173,S169〜S172)。ここで、デジタルコンテンツの利用に際しては、第1の実施の形態の場合と同様に、連続的に視聴してもよいし、複数に分散して視聴してもよく、自己の都合に応じた利用形態をとることができる。
【0103】
尚、ステップS169において、利用不可能な場合(残り利用時間=0)、及びステップS173において自ら配信中止する場合には、コンテンツ配信を中止して、コンテンツ利用処理を終了する(ステップS174)。また、ステップS168において、配信不可の場合(配信フラグ=off)には、現時点においてはデジタルコンテンツを配信することができないので、コンテンツ利用処理は終了する。
【0104】
(5)募集期間終了処理
コンテンツ取引装置50は、内部的な処理として定期的(例えば、日次締め処理など)に募集期間終了処理m55を行う。これは、まず、コンテンツ管理テーブル512を参照して、募集期間が終了しているコンテンツ管理データを抽出して、該コンテンツ管理データの最低落札価格を取得する(ステップS181)。
【0105】
次に、購入管理テーブル113から、上記コンテンツ管理データに対応するコンテンツIDの購入管理データを購入管理テーブル113から抽出して、支払いポイント数を合計する(ステップS182)。これにより、募集期間が終了したデジタルコンテンツに対する購入金額合計が計算されるので、購入金額合計が最低落札価格以上の場合には、売買取引が成立して、コンテンツ取引装置50が、配信管理テーブル515の配信フラグをonにする(ステップS184)。これにより、買い手が購入したデジタルコンテンツは視聴可能な状態になる。
【0106】
尚、ここで、売買取引成立に関する処理の対象となるデータは、上記購入管理データのうち、即時視聴不可(対応する料金管理データの即時フラグ=off)のものである。また、最低落札価格が設定されていない場合には、最低落札価格は0ポイントであるため、必然的にステップS184のコンテンツ利用可能処理は行われることになる。
【0107】
そして、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された買い手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ購入の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS185,S186)。
【0108】
そして、買い手がコンテンツ購入をする場合には、そのまま処理を終了するが、購入をしない場合には、主催者及び買い手のポイント計算を行う(ステップS188,S189)。これは、登録された主催者ポイントデータのポイントを0にして主催者ポイントテーブル517を更新するとともに、買い手の会員管理データの仮払いポイントを0にして、ポイント残高をコンテンツ購入前のポイント残高に戻して会員管理テーブル511を更新するものである。
【0109】
最後に、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された買い手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ購入の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS190,S191)。
【0110】
一方、購入金額合計が最低落札価格に達していない場合には、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iに最低落札価格に達していない旨及び購入金額合計を通知する電子メールを送信する(ステップS183,S201)。これにより、売り手は、最低落札価格に達していない旨及び購入金額合計を確認することができるので、デジタルコンテンツの販売をするか否かの判断を行う(ステップS202,S203)。
【0111】
そして、デジタルコンテンツの販売をする場合には、コンテンツ取引装置50は、上述したステップS184以降のコンテンツ利用可能処理などを行い、販売をしない場合には、ポイント残高を購入前の状態に戻すため、上述したステップS188以降のポイント計算処理、確認メール送信処理を行う(ステップS203,S188〜S191)。
【0112】
以上から、コンテンツ取引装置50は、即時視聴不可のデジタルコンテンツを購入した買い手に関しても、募集期間終了処理m55により、最低落札価格の条件さえクリアーされれば、コンテンツ視聴を可能な状態とすることができる。
【0113】
(5) サービス終了処理
コンテンツ取引装置50は、内部的な処理としてサービス終了処理m56を行う。これは、コンテンツ配信サービスが終了したときを契機として、最終的な売り手及び買い手のポイント計算を行うもので、配信管理テーブル515及び料金管理テーブル514を参照して、視聴時間が終了した買い手もしくは視聴期間が終了した買い手を抽出し、このような買い手に対してまず、確認メールを送信するものである(ステップS211〜S213)。これにより、買い手は、視聴期間又は視聴時間が終了していることを確認し、コンテンツ配信サービスが終了したことを確認することができる。
【0114】
次に、コンテンツ取引装置50は、確認メールを送信後(一定期間後)に買い手及び売り手のポイント計算を行う。まず、買い手のポイント計算を行う(ステップS214〜S216)。これは、買い手の会員管理レコードの仮払いポイントを0にして会員管理テーブル511を更新し、さらに、買い手がファーストボーナスの対象となっていた場合には、ファーストボーナス分のポイントを料金管理テーブル514から参照して、買い手のポイント残高にボーナスポイント分を加算し、その結果のポイント残高を会員管理テーブル511に更新するとともに、料金管理テーブル514のボーナスポイントから買い手に与えたボーナスポイント分を減算して残ポイント数を更新するものである。
【0115】
次に、売り手のポイント計算を行う(ステップS217)。これは、会員管理テーブル511から売り手の会員IDの会員管理レコードを抽出し、売り手のポイント残高に利用金額分のポイントを加算して、その結果のポイント残高を会員管理テーブル111に更新するものである。より正確には、売り手のポイント計算の際には、マスタテーブル116から手数料(例えば、20%など手数料率で記憶されている)を参照して、利用金額分のポイントから手数料分を減算したポイントをポイント残高に加算するものである。また、一時的に主催者テーブル517に登録された主催者ポイントデータのポイントをクリアーするとともに、上記手数料分を加算するものである。
【0116】
最後に、コンテンツ取引装置50は、会員管理テーブル511に記憶された買い手及び売り手のメールアドレスを基に利用者端末20iにコンテンツ売買の確認および自己のポイント残高を通知する電子メールを送信する(ステップS218,S219)。
【0117】
尚、第2の実施の形態のデジタルコンテンツ取引システム2においては、ファーストボーナスのポイントを売り手が提供するようになっているが、主催者(デジタルコンテンツ取引システム2の管理者)が提供するようにしてもよい。この方法によれば、主催者側のポイント提供により、売り手は、自己のポイントを提供する負担がなくなるので、より多くの利益を確保することができる。
【0118】
従って、本実施の形態によれば、デジタルコンテンツ取引装置50は、デジタルコンテンツを購入する購入金額に応じた視聴時期、視聴期間及び視聴時間に基づいて買い手の利用者端末に的確にデジタルコンテンツを配信制御することができるので、より細分化された販売条件でデジタルコンテンツを取引することが可能となり、以て、電子商取引の機会の拡充を図ることができる。
【0119】
また、ポイントを用いてデジタルコンテンツの取引を行うので、リアルタイムでの決済機能を備えることができ、電子商取引を促進することができる。
【0120】
さらに、最低落札価格、ボーナスポイントの設定、単価の設定及び継続条件の設定により、売り手は、最小限の利益確保を維持できるとともに、買い手は、よりリーズナブルな値段でデジタルコンテンツを購入することができる。
【0121】
尚、上記実施の形態のコンテンツ取引装置10及び50の動作は、それぞれコンテンツ取引装置10及び50に格納されたプログラムを実行することにより実現される。そして、このプログラムは、ハードディスクはもちろん、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
【0122】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。例えば、図1及び図11によれば、デジタルコンテンツ取引装置10及び50は、構成として一つからなる装置であったが、この概略構成図は概念を説明する図であるため、物理的な構成としてはこれに限定されず、機能ごとに分散されて複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどの構成であっても良い。即ち、Web情報提供機能、メール配信機能、コンテンツ配信機能、請求・入金管理機能、コンテンツ取引制御機能ごとにサーバを構築し、これらサーバがお互いに情報をやりとりするようにしてもよい。このような構成にすれば、既存のサービスおよび技術を利用して他の業者と協業体制をとることができるので、デジタルコンテンツ配信システムの構築および運用が簡単になるというメリットがある。
【0123】
また、上記実施の形態においては、買い手が購入する購入金額に応じてデジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間、視聴時期に差異を設けた販売条件を設定したが、これ以外に例えば、コンテンツ品質に差異を設けた販売条件を設定してもよい。
【0124】
尚、上記実施の形態のデジタルコンテンツ取引システム1及び2は、例えば、具体的には、インディーズバンドが自己の楽曲をインターネットを通じて広く社会に告知して販売するというサービスに適用することが考えられる。また、ブライダル業者が祝儀回収代行サービスの一環として、結婚式・披露宴などの映像コンテンツを祝儀を頂いた新郎・新婦の親戚や友人に配信するということも考えられる。これは、頂いた祝儀の金額及び祝儀を頂いた時期に応じて、映像コンテンツの視聴時間、視聴時期に差異を設けて、コンテンツ配信するというものである。そして、この場合においては、当日に出席する人からの高額のお祝いだけでなく、出席できない人からも少額のお祝いを回収することが可能となる。また、上記のような具体的なサービスに限らず広くデジタルコンテンツの取引が可能なサービスであれば、本システムの適用ができるのはもちろんである。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンピュータネットワークを介したデジタルコンテンツの取引に際して、販売者はデジタルコンテンツの販売条件を柔軟に設定できるとともに、購入者も柔軟に設定された販売条件に応じて所望のデジタルコンテンツを購入できるので、電子商取引の機会の拡充を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引装置のコンテンツ取引データベースを構成するテーブルを説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの初期メニューの構成を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの会員登録処理を説明するシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ登録処理を説明するシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ購入処理を説明するシーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ購入処理を説明するシーケンス図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ利用処理を説明するシーケンス図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのポイント払い戻し処理を説明するシーケンス図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのポイント発行処理を説明するシーケンス図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの概略構成図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引装置のコンテンツ取引データベースを構成するテーブルを説明する図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの初期メニューの構成を説明する図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ登録処理を説明するシーケンス図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの販売条件変更処理を説明するシーケンス図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ購入処理を説明するシーケンス図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ購入処理を説明するシーケンス図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ利用処理を説明するシーケンス図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのコンテンツ利用処理を説明するシーケンス図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの募集期間終了処理を説明するシーケンス図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの募集期間終了処理を説明するシーケンス図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムのサービス終了処理を説明するシーケンス図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの販売条件登録の画面を説明する図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルコンテンツ取引システムの販売条件を説明する図である。
【符号の説明】
1,2 デジタルコンテンツ取引システム
10,50 コンテンツ管理装置
11,51 コンテンツ取引DB
12 Web情報提供部
13 メール配信部
14 コンテンツ配信部
15 請求・入金管理部
16,56 コンテンツ取引制御部
20i 利用者端末
30 コンピュータネットワーク
111,511 会員管理テーブル
112,512 コンテンツ管理テーブル
113 購入管理テーブル
114,514 料金管理テーブル
115, 配信管理テーブル
116 マスタ管理テーブル
517 主催者ポイントテーブル

Claims (15)

  1. デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能であり、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づいて前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引装置であって、
    前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録手段と、
    前記コンテンツ情報登録手段で登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示手段と、
    前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示手段で表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録手段と、
    前記購入申込情報登録手段で登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信手段と、
    を有することを特徴とするデジタルコンテンツ取引装置。
  2. 前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを特徴とする請求項1記載のデジタルコンテンツ取引装置。
  3. 前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルコンテンツ取引装置。
  4. 前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知手段を有することを特徴とする請求項3記載のデジタルコンテンツ取引装置。
  5. 前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知手段を有することを特徴とする請求項3又は4記載のデジタルコンテンツ取引装置。
  6. デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能なデジタルコンテンツ取引装置を利用して、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づき前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引方法であって、
    前記デジタルコンテンツ取引装置が、
    前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録ステップと、
    前記コンテンツ情報登録ステップで登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示ステップと、
    前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示ステップで表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録ステップと、
    前記購入申込情報登録ステップで登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信ステップと、
    を実行することを特徴とするデジタルコンテンツ取引方法。
  7. 前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを特徴とする請求項6記載のデジタルコンテンツ取引方法。
  8. 前記デジタルコンテンツ取引装置は、
    前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを特徴とする請求項6又は7記載のデジタルコンテンツ取引方法。
  9. 前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知ステップを有することを特徴とする請求項8記載のデジタルコンテンツ取引方法。
  10. 前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知ステップを有することを特徴とする請求項8又は9記載のデジタルコンテンツ取引方法。
  11. デジタルコンテンツの販売者および購入者が利用する利用者端末とコンピュータネットワークを介して相互通信可能なコンピュータが、前記購入者が購入する購入金額に応じて前記デジタルコンテンツの視聴時間、視聴期間若しくは視聴時期、又はコンテンツ品質の少なくとも1以上に差異を設けた販売条件に基づいて前記デジタルコンテンツを取り引きするデジタルコンテンツ取引プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記販売者の前記利用者端末から送信された、前記デジタルコンテンツ、前記デジタルコンテンツのコンテンツ属性情報及び前記デジタルコンテンツの前記販売条件を登録するコンテンツ情報登録ステップと、
    前記コンテンツ情報登録ステップで登録された前記デジタルコンテンツの前記コンテンツ属性情報および前記販売条件を表示するコンテンツ情報表示ステップと、
    前記購入者の前記利用者端末から送信された、前記コンテンツ情報表示ステップで表示された中から選択されたデジタルコンテンツに対する購入金額を含む購入申込情報を登録する購入申込情報登録ステップと、
    前記購入申込情報登録ステップで登録された購入金額に応じた前記販売条件に従って前記選択されたデジタルコンテンツを前記購入者の前記利用者端末に配信するコンテンツ配信ステップと、
    を実行させることを特徴とするデジタルコンテンツ取引プログラム。
  12. 前記販売条件は、前記購入者が前記デジタルコンテンツ購入後、即時に視聴できる即時視聴に関する情報と、前記購入者の購入金額合計が所定の金額以上の場合に取引を成立させる最低落札価格に関する情報と、を有することを特徴とする請求項11記載のデジタルコンテンツ取引プログラム。
  13. 前記コンピュータは、
    前記販売者および前記購入者ごとに所持する金額に応じたポイント情報を記憶するポイント情報記憶手段を有し、前記ポイント情報を用いることにより前記デジタルコンテンツの取引を行うことを特徴とする請求項11又は12記載のデジタルコンテンツ取引プログラム。
  14. 前記販売者に自己のデジタルコンテンツの販売状況及び自己のポイント情報を通知する第1の通知ステップを有することを特徴とする請求項13記載のデジタルコンテンツ取引プログラム。
  15. 前記購入者に購入したデジタルコンテンツの利用状況及び自己のポイント情報を通知する第2の通知ステップを有することを特徴とする請求項13又は14記載のデジタルコンテンツ取引プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006251952A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Takeshi Shiiki 買手報酬型電子商取引システム及び方法
JP2014170535A (ja) * 2014-02-21 2014-09-18 Dna:Kk 再生管理装置およびこれに用いるプログラム
JP2014186420A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Yahoo Japan Corp 個人間商品取引装置
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