JP2004176970A - 暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が選択する浴室と隣室とのいずれか一方の暖房が行える装置の安価な提供と、必要に応じ両方の部屋の同時暖房への変更が容易な暖房装置を提供する。
【解決手段】浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源5と、熱源からの輻射熱を反射する反射板6とを備える装置本体8を、熱源5からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射できるように回転可能として設置した暖房装置1。
【選択図】 図1
【解決手段】浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源5と、熱源からの輻射熱を反射する反射板6とを備える装置本体8を、熱源5からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射できるように回転可能として設置した暖房装置1。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室と脱衣室や洗面室などの隣室との間の仕切壁(間仕切壁)に設ける暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室と脱衣室等の隣接する2室の暖房を行う装置として、脱衣室の天井よりも低くなった浴室の天井上面の仕切壁側に、輻射熱を放出する発熱体と、浴室及び脱衣室との各室内方向に輻射熱を反射する反射板をケース体に収容した暖房装置を配置して、浴室側の天井と脱衣室側の仕切壁に設けた開口部の部分から同時に輻射熱を放出する構造、又は、浴室と脱衣室とを仕切る仕切壁の開口部に、輻射熱を放出する発熱体とこの発熱体から放出される輻射熱を浴室及び脱衣室との各室内方向に反射する形状の反射板を設ける構造として、各室を同時に暖房する暖房装置(例えば、特許文献1参照)や、浴室と脱衣室との間の仕切壁に設けた両室に貫通する通気口に、ヒータと吐出口切替ダンパを備える換気ファンを設けて、吐出口切替ダンパの切り替え選択により、浴室と脱衣室のいずれか一方の暖房を行う換気暖房乾燥システム(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0003】
しかし、前者の浴室と脱衣室との両室を同時に暖房する暖房装置は、使用者の暖房を所望する室に関係なく両室を同時に暖房する無駄があり、また、仕切壁の厚さ方向に浴室及び脱衣室との両室方向に反射する反射板を設ける構造では、輻射熱を両方向に反射させる必要のある反射板の形状からすると厚さの薄い仕切壁には対応が難しいという問題がある。
また、後者の浴室又は脱衣室のいずれか一方の暖房を行うようにした換気暖房乾燥システムにおいては、空気を循環させるための換気ファンを必要とするため設備コストがかかるという問題点を有していた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−263694号公報(第1−5頁、図2)
【特許文献2】
特開平4−257641号公報(第1−3頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、使用者が選択する浴室と隣室とのいずれか一方の暖房が行える装置の安価な提供に加え、必要に応じ両方の部屋の同時暖房への変更が容易な暖房装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のものに関する。
(1)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板とを備える装置本体を、上記熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置してなる暖房装置。
(2)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板を回転可能に設けた装置本体を設置して、上記反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射する暖房装置。
(3)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する複数の熱源と、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する複数の反射板をそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置して、上記複数の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方又は両方に放射する暖房装置。
【0007】
【作用】
請求項1に記載の装置本体を浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置する暖房装置の場合は、熱源及び反射板の反射面が浴室側に面していた装置本体を水平方向に略180度回転させることで、浴室の隣室側に熱源及び反射板の反射面が面するように、装置本体が回転可能に貫通穴に設置される。使用者は装置本体を手動スイッチ又はリモコンにより暖房を所望する部屋側に回転させて熱源及び反射板を向けさせて所望する部屋を暖房するように操作する。
請求項2に記載の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射する暖房装置の場合には、仕切壁の貫通穴に設置する装置本体に反射板を浴室側から隣室側まで上下方向に略180度回転できるように装着し、反射板を回転させることで輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射して暖房できるようにされ、この反射板の回転操作も上記と同様に手動スイッチ又はリモコン操作により行う。
請求項3に記載の輻射熱を発生する複数の熱源と、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する複数の反射板をそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置して複数の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方又は両方に放射する暖房装置の場合は、回転可能とした複数の反射板の全数を浴室側又は隣室側のいずれか一方向に向ける回転操作をした場合には浴室又は隣室のいずれか一方の部屋の暖房を行い、複数の反射板をそれぞれ異なる方向の浴室と隣室との両方に向ける回転操作をすることで浴室及び隣室の同時暖房が可能となる。
従って、一台の暖房装置で浴室又はこの隣室のいずれか一方、もしくは両室の選択的な暖房が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
装置本体には、浴室側と隣室側の2面を開口した形状のケースに輻射熱を発生する熱源と、熱源からの輻射熱を反射して浴室又は隣室に放射するための反射板が内装される。
熱源には、カーボンランプヒータやハロゲンランプヒータ等の輻射熱を発生するものが用いられ、複数本の熱源を備える場合はその反射方向の焦点が使用者の所望の場所となるようにするのが好ましい。
反射板は、縦方向断面が半円状から半楕円形状に湾曲し、暖房方向(反射面)の反対側が凸形状となるように形成される。
【0009】
装置本体を仕切壁の貫通穴に回転可能に設置する構造としては、装置本体に、装置本体のケース底面に固定した軸受と回転軸とを収容する回転体ケースから構成する回転体を設けて、回転軸をモータと連動させることで装置本体を任意の位置(浴室側から隣室側)まで回転できるようにする。
装置本体は浴室と隣室との間の仕切壁の貫通穴に配置されるため、使用者が浴室でシャワー等を使用しているときに水がかからないよう仕切壁の上部側に配置し、浴室側と隣室側の仕切壁の貫通穴の開口部には、スリットを備えたルーバーやガラスが設けられる。
本発明による暖房装置は、輻射熱を発生する熱源、熱源からの輻射熱を反射する反射板及びこれらを内装するケースに加えて、暖房運転の開始及び停止等を制御する制御部を備え、この制御部によって、浴室側と隣室側のいずれか一方、あるいは両方を選択的に暖房できるように、装置本体が回転又は反射板が回転するように制御され、好ましくは輻射方向も調整可能なように制御する。
上記装置本体又は反射板の回転は、浴室側及び隣室側に設けた手動スイッチやリモコンの操作により行われ、使用者は、手動スイッチ又はリモコンの操作によって暖房運転の停止、開始、暖房方向を調整する。
上記の制御部は、回転可能とした装置本体が所定の位置の方向に向いていない場合は暖房運転を行わないように制御し、また、回転可能とした反射板が所定の位置の方向に向いていない場合は暖房運転を行わないように制御する。
上記の制御は、装置本体あるいは反射板の所定の停止位置にセンサーを設け、センサーが停止を感知している場合は暖房運転を開始し、停止を感知していない場合には暖房運転を行わないように制御する。
【0010】
さらに、本発明による暖房装置は、連続暖房運転時間30分を越えた場合に自動停止するように制御してもよく、また、タイマー機能を設けて使用者が3分、5分、10分、30分と所望する運転時間を設定するように設ける。また、好ましくは、装置本体の反射板の前方に温度検出器を設け、高温(例えば、65℃以上)を検知した場合は、バイメタルスイッチにより一時的に暖房運転を停止させ、温度低下時に自動的に再度運転を開始するように制御を行い、さらに、異常高温(例えば90℃以上)を検知した場合は、温度ヒューズにより暖房運転を停止させる制御を設けるようにし、さらに好ましくは、近接センサーを設けて、暖房装置運転時に輻射方向前方10cm程度以内に衣類、人間等の接近を感知した場合、一時的に自動で運転が停止するよう制御を設ける。近接センサーの感知範囲は特に限定されず、安全性を考慮して設定する。
【0011】
以下、本発明による暖房装置の実施例を、図1乃至図9を参照して具体的に説明する。
図1(a)は本発明の一実施例による暖房装置における装置本体の斜視図、図(b)は装置本体の正面図、図2は図1に示した装置本体の縦断面図、図3は装置本体の回転機構の説明断面図、図5は暖房装置が設けられる浴室と隣室の平面図、図6は暖房装置の設置状態図である。
(実施例1)
図1(a)、図1(b)及び図2において、暖房装置Aは、輻射熱を発生するハロゲンランプヒータからなる熱源5と、熱源5の後方に反射する輻射熱を前方側に反射するための反射板6と、暖房運転の停止、開始を制御する制御部7、上記の熱源5及び反射板6を内装して保護固定するケースとからなる装置本体8から構成され、装置本体8の底部には、装置本体8を回転可能とするための回転体9が設けられる。この回転体9は図3に示すように、装置本体8のケース底部に固定した軸受9bと、回転軸9aを備える回転体ケース9cで構成され、回転軸9aをモータと連動させて装置本体8を略180度の範囲で回転できるようにしている。
上記装置本体8の反射板6の前方に輻射熱の高温を検知する温度検知センサー11を、また、回転体9に暖房可能範囲内への装置本体8の停止を感知するセンサー12を、装置本体8の前方に近接センサー13を設けている。
【0012】
上記の装置本体1は、図4に示すように浴室2とこれに隣接する隣室3との間の仕切壁(間仕切壁)4の上部に設けた貫通穴(図示省略)に回転可能として設置され、貫通穴には装置本体8を収納するための収納箱(図示省略)を予め設け、この収納箱のスペースに装置本体8が回転可能として配置される。
また、図5に示すように装置本体8を設置した仕切壁4の貫通穴の浴室側と隣室側の開口部にはそれぞれスリット14を備えるルーバーが装着される。
【0013】
仕切壁4の貫通穴に回転可能として設置した装置本体8は、図5に示すように使用者が所望するときにリモコン10を操作して回転し暖房を所望する室側の位置位置を調整して暖房する。
上記の実施例では熱源5を2本設けるようにしたが、これに限定されず1本又は多数本設けるようにしてもよい。
【0014】
(実施例2)
次に、上記実施例1の装置本体8に代えて反射板6を回転可能とする第二実施例について図6乃至図8により説明すると、図6は装置本体の正面図であり、図7(a)は図6に示した装置本体の縦断面図、図7(b)は装置本体のケースに突起を設けた実施例による縦断面図、図8(a)は装置本体のケースに溝を設けて反射板を回転させる実施例による縦断面図、図8(b)は熱源を反射板の回転軸上に設けた実施例による縦断面図である。
図6及び図7(a)において、熱源5と輻射熱を反射する反射板6とを両端で同一の回転軸15に固定し、熱源5と反射板6とを一緒に回転させることにより、輻射熱の反射方向を浴室側から隣室側に可変できるように設けた。
なお、図7(b)に示すように、装置本体8のケース内側に反射板6と同心円状の突起16を設け、反射板6の停止位置でこの突起16に当接させることによって、反射板6の回転により浴室側の気密性を損なわないようにするのが好ましい。
この場合、反射板6の停止位置を感知するためのセンサー12を突起16の円周上に設け、装置本体8の前方には近接センサー13が設けられる。
なお、反射板6の回転角度を、使用者の所望する場所を暖房できるように反射板6の回転停止位置を調整できるようにして、使用者はリモコンにより停止位置を調整することができるようにするのが好ましい。
【0015】
上記実施例では熱源権5と反射板6を同時に回転するようにしたが、これに限らず図8に(a)示すように、反射板6のみを装置本体8のケース内面に設けた溝17に沿って回転させることにより、暖房方向を変更するようにしてもよく、また、図8(b)に示すように反射板6の回転軸上に熱源5を設け、反射板6のみが回転する構成としてもよい。
【0016】
(実施例3)
図9に示すように、装置本体8のケース内の上下に輻射熱を発生する熱源5,5を2個設け、この2個の熱源5,5のそれぞれに対して独立して反射板6,6を設け、それぞれの回転軸15により反射板6,6が回転するように設けて、各回転軸15,15の制御を独立して行うことにより、反射板6の一方を浴室側、他方を隣室側に向けて輻射熱を反射させるようにして、浴室と隣室を同時に暖房できるようにした。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による暖房装置によれば、浴室と隣室との仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板とを備える装置本体を熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置する構成、又は、上記の装置本体における反射板を回転可能とする構成により、一台の暖房装置で使用者が選択する浴室と隣室とのいずれか一方の暖房が行える装置を安価に製造することができる。
また、輻射熱を発生する熱源を複数とし、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する反射板を複数設けて、これをそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置する構成にすることによって、必要に応じ両方の部屋の同時暖房を可能とすることへの変更が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例による暖房装置における装置本体の斜視図、(b)は装置本体の正面図である。
【図2】図1に示した装置本体の縦断面図である。
【図3】図1及び図2に示した装置本体の回転機構の説明断面図である。
【図4】暖房装置が設けられる浴室と隣室の平面図である。
【図5】暖房装置を設けた浴室側からの説明図である。
【図6】反射板を回転可能とする実施例による暖房装置における装置本体の正面図である。
【図7】(a)は図6に示した装置本体の縦断面図であり、(b)は装置本体のケースに突起を設けた実施例による縦断面図である。
【図8】(a)は装置本体のケースに溝を設けて反射板を回転させる実施例による縦断面図、(b)は熱源を反射板の回転軸上に設けた実施例による縦断面図である。
【図9】反射板を2枚設けた実施例による装置本体の縦断面図である。
【符号の説明】
A 暖房装置 2 浴室
3 隣室 4 仕切壁(間仕切壁)
5 熱源 6 反射板
7 制御部 8 装置本体
9 回転体 9a 回転軸
9b 軸受 9c 回転体ケース
10 リモコン 11 温度検知センサー
12 センサー 13 近接センサー
14 スリット 15 回転軸
16 突起 17 溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室と脱衣室や洗面室などの隣室との間の仕切壁(間仕切壁)に設ける暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室と脱衣室等の隣接する2室の暖房を行う装置として、脱衣室の天井よりも低くなった浴室の天井上面の仕切壁側に、輻射熱を放出する発熱体と、浴室及び脱衣室との各室内方向に輻射熱を反射する反射板をケース体に収容した暖房装置を配置して、浴室側の天井と脱衣室側の仕切壁に設けた開口部の部分から同時に輻射熱を放出する構造、又は、浴室と脱衣室とを仕切る仕切壁の開口部に、輻射熱を放出する発熱体とこの発熱体から放出される輻射熱を浴室及び脱衣室との各室内方向に反射する形状の反射板を設ける構造として、各室を同時に暖房する暖房装置(例えば、特許文献1参照)や、浴室と脱衣室との間の仕切壁に設けた両室に貫通する通気口に、ヒータと吐出口切替ダンパを備える換気ファンを設けて、吐出口切替ダンパの切り替え選択により、浴室と脱衣室のいずれか一方の暖房を行う換気暖房乾燥システム(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0003】
しかし、前者の浴室と脱衣室との両室を同時に暖房する暖房装置は、使用者の暖房を所望する室に関係なく両室を同時に暖房する無駄があり、また、仕切壁の厚さ方向に浴室及び脱衣室との両室方向に反射する反射板を設ける構造では、輻射熱を両方向に反射させる必要のある反射板の形状からすると厚さの薄い仕切壁には対応が難しいという問題がある。
また、後者の浴室又は脱衣室のいずれか一方の暖房を行うようにした換気暖房乾燥システムにおいては、空気を循環させるための換気ファンを必要とするため設備コストがかかるという問題点を有していた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−263694号公報(第1−5頁、図2)
【特許文献2】
特開平4−257641号公報(第1−3頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、使用者が選択する浴室と隣室とのいずれか一方の暖房が行える装置の安価な提供に加え、必要に応じ両方の部屋の同時暖房への変更が容易な暖房装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のものに関する。
(1)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板とを備える装置本体を、上記熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置してなる暖房装置。
(2)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板を回転可能に設けた装置本体を設置して、上記反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射する暖房装置。
(3)浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する複数の熱源と、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する複数の反射板をそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置して、上記複数の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方又は両方に放射する暖房装置。
【0007】
【作用】
請求項1に記載の装置本体を浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置する暖房装置の場合は、熱源及び反射板の反射面が浴室側に面していた装置本体を水平方向に略180度回転させることで、浴室の隣室側に熱源及び反射板の反射面が面するように、装置本体が回転可能に貫通穴に設置される。使用者は装置本体を手動スイッチ又はリモコンにより暖房を所望する部屋側に回転させて熱源及び反射板を向けさせて所望する部屋を暖房するように操作する。
請求項2に記載の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射する暖房装置の場合には、仕切壁の貫通穴に設置する装置本体に反射板を浴室側から隣室側まで上下方向に略180度回転できるように装着し、反射板を回転させることで輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射して暖房できるようにされ、この反射板の回転操作も上記と同様に手動スイッチ又はリモコン操作により行う。
請求項3に記載の輻射熱を発生する複数の熱源と、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する複数の反射板をそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置して複数の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方又は両方に放射する暖房装置の場合は、回転可能とした複数の反射板の全数を浴室側又は隣室側のいずれか一方向に向ける回転操作をした場合には浴室又は隣室のいずれか一方の部屋の暖房を行い、複数の反射板をそれぞれ異なる方向の浴室と隣室との両方に向ける回転操作をすることで浴室及び隣室の同時暖房が可能となる。
従って、一台の暖房装置で浴室又はこの隣室のいずれか一方、もしくは両室の選択的な暖房が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
装置本体には、浴室側と隣室側の2面を開口した形状のケースに輻射熱を発生する熱源と、熱源からの輻射熱を反射して浴室又は隣室に放射するための反射板が内装される。
熱源には、カーボンランプヒータやハロゲンランプヒータ等の輻射熱を発生するものが用いられ、複数本の熱源を備える場合はその反射方向の焦点が使用者の所望の場所となるようにするのが好ましい。
反射板は、縦方向断面が半円状から半楕円形状に湾曲し、暖房方向(反射面)の反対側が凸形状となるように形成される。
【0009】
装置本体を仕切壁の貫通穴に回転可能に設置する構造としては、装置本体に、装置本体のケース底面に固定した軸受と回転軸とを収容する回転体ケースから構成する回転体を設けて、回転軸をモータと連動させることで装置本体を任意の位置(浴室側から隣室側)まで回転できるようにする。
装置本体は浴室と隣室との間の仕切壁の貫通穴に配置されるため、使用者が浴室でシャワー等を使用しているときに水がかからないよう仕切壁の上部側に配置し、浴室側と隣室側の仕切壁の貫通穴の開口部には、スリットを備えたルーバーやガラスが設けられる。
本発明による暖房装置は、輻射熱を発生する熱源、熱源からの輻射熱を反射する反射板及びこれらを内装するケースに加えて、暖房運転の開始及び停止等を制御する制御部を備え、この制御部によって、浴室側と隣室側のいずれか一方、あるいは両方を選択的に暖房できるように、装置本体が回転又は反射板が回転するように制御され、好ましくは輻射方向も調整可能なように制御する。
上記装置本体又は反射板の回転は、浴室側及び隣室側に設けた手動スイッチやリモコンの操作により行われ、使用者は、手動スイッチ又はリモコンの操作によって暖房運転の停止、開始、暖房方向を調整する。
上記の制御部は、回転可能とした装置本体が所定の位置の方向に向いていない場合は暖房運転を行わないように制御し、また、回転可能とした反射板が所定の位置の方向に向いていない場合は暖房運転を行わないように制御する。
上記の制御は、装置本体あるいは反射板の所定の停止位置にセンサーを設け、センサーが停止を感知している場合は暖房運転を開始し、停止を感知していない場合には暖房運転を行わないように制御する。
【0010】
さらに、本発明による暖房装置は、連続暖房運転時間30分を越えた場合に自動停止するように制御してもよく、また、タイマー機能を設けて使用者が3分、5分、10分、30分と所望する運転時間を設定するように設ける。また、好ましくは、装置本体の反射板の前方に温度検出器を設け、高温(例えば、65℃以上)を検知した場合は、バイメタルスイッチにより一時的に暖房運転を停止させ、温度低下時に自動的に再度運転を開始するように制御を行い、さらに、異常高温(例えば90℃以上)を検知した場合は、温度ヒューズにより暖房運転を停止させる制御を設けるようにし、さらに好ましくは、近接センサーを設けて、暖房装置運転時に輻射方向前方10cm程度以内に衣類、人間等の接近を感知した場合、一時的に自動で運転が停止するよう制御を設ける。近接センサーの感知範囲は特に限定されず、安全性を考慮して設定する。
【0011】
以下、本発明による暖房装置の実施例を、図1乃至図9を参照して具体的に説明する。
図1(a)は本発明の一実施例による暖房装置における装置本体の斜視図、図(b)は装置本体の正面図、図2は図1に示した装置本体の縦断面図、図3は装置本体の回転機構の説明断面図、図5は暖房装置が設けられる浴室と隣室の平面図、図6は暖房装置の設置状態図である。
(実施例1)
図1(a)、図1(b)及び図2において、暖房装置Aは、輻射熱を発生するハロゲンランプヒータからなる熱源5と、熱源5の後方に反射する輻射熱を前方側に反射するための反射板6と、暖房運転の停止、開始を制御する制御部7、上記の熱源5及び反射板6を内装して保護固定するケースとからなる装置本体8から構成され、装置本体8の底部には、装置本体8を回転可能とするための回転体9が設けられる。この回転体9は図3に示すように、装置本体8のケース底部に固定した軸受9bと、回転軸9aを備える回転体ケース9cで構成され、回転軸9aをモータと連動させて装置本体8を略180度の範囲で回転できるようにしている。
上記装置本体8の反射板6の前方に輻射熱の高温を検知する温度検知センサー11を、また、回転体9に暖房可能範囲内への装置本体8の停止を感知するセンサー12を、装置本体8の前方に近接センサー13を設けている。
【0012】
上記の装置本体1は、図4に示すように浴室2とこれに隣接する隣室3との間の仕切壁(間仕切壁)4の上部に設けた貫通穴(図示省略)に回転可能として設置され、貫通穴には装置本体8を収納するための収納箱(図示省略)を予め設け、この収納箱のスペースに装置本体8が回転可能として配置される。
また、図5に示すように装置本体8を設置した仕切壁4の貫通穴の浴室側と隣室側の開口部にはそれぞれスリット14を備えるルーバーが装着される。
【0013】
仕切壁4の貫通穴に回転可能として設置した装置本体8は、図5に示すように使用者が所望するときにリモコン10を操作して回転し暖房を所望する室側の位置位置を調整して暖房する。
上記の実施例では熱源5を2本設けるようにしたが、これに限定されず1本又は多数本設けるようにしてもよい。
【0014】
(実施例2)
次に、上記実施例1の装置本体8に代えて反射板6を回転可能とする第二実施例について図6乃至図8により説明すると、図6は装置本体の正面図であり、図7(a)は図6に示した装置本体の縦断面図、図7(b)は装置本体のケースに突起を設けた実施例による縦断面図、図8(a)は装置本体のケースに溝を設けて反射板を回転させる実施例による縦断面図、図8(b)は熱源を反射板の回転軸上に設けた実施例による縦断面図である。
図6及び図7(a)において、熱源5と輻射熱を反射する反射板6とを両端で同一の回転軸15に固定し、熱源5と反射板6とを一緒に回転させることにより、輻射熱の反射方向を浴室側から隣室側に可変できるように設けた。
なお、図7(b)に示すように、装置本体8のケース内側に反射板6と同心円状の突起16を設け、反射板6の停止位置でこの突起16に当接させることによって、反射板6の回転により浴室側の気密性を損なわないようにするのが好ましい。
この場合、反射板6の停止位置を感知するためのセンサー12を突起16の円周上に設け、装置本体8の前方には近接センサー13が設けられる。
なお、反射板6の回転角度を、使用者の所望する場所を暖房できるように反射板6の回転停止位置を調整できるようにして、使用者はリモコンにより停止位置を調整することができるようにするのが好ましい。
【0015】
上記実施例では熱源権5と反射板6を同時に回転するようにしたが、これに限らず図8に(a)示すように、反射板6のみを装置本体8のケース内面に設けた溝17に沿って回転させることにより、暖房方向を変更するようにしてもよく、また、図8(b)に示すように反射板6の回転軸上に熱源5を設け、反射板6のみが回転する構成としてもよい。
【0016】
(実施例3)
図9に示すように、装置本体8のケース内の上下に輻射熱を発生する熱源5,5を2個設け、この2個の熱源5,5のそれぞれに対して独立して反射板6,6を設け、それぞれの回転軸15により反射板6,6が回転するように設けて、各回転軸15,15の制御を独立して行うことにより、反射板6の一方を浴室側、他方を隣室側に向けて輻射熱を反射させるようにして、浴室と隣室を同時に暖房できるようにした。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による暖房装置によれば、浴室と隣室との仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板とを備える装置本体を熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置する構成、又は、上記の装置本体における反射板を回転可能とする構成により、一台の暖房装置で使用者が選択する浴室と隣室とのいずれか一方の暖房が行える装置を安価に製造することができる。
また、輻射熱を発生する熱源を複数とし、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する反射板を複数設けて、これをそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置する構成にすることによって、必要に応じ両方の部屋の同時暖房を可能とすることへの変更が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例による暖房装置における装置本体の斜視図、(b)は装置本体の正面図である。
【図2】図1に示した装置本体の縦断面図である。
【図3】図1及び図2に示した装置本体の回転機構の説明断面図である。
【図4】暖房装置が設けられる浴室と隣室の平面図である。
【図5】暖房装置を設けた浴室側からの説明図である。
【図6】反射板を回転可能とする実施例による暖房装置における装置本体の正面図である。
【図7】(a)は図6に示した装置本体の縦断面図であり、(b)は装置本体のケースに突起を設けた実施例による縦断面図である。
【図8】(a)は装置本体のケースに溝を設けて反射板を回転させる実施例による縦断面図、(b)は熱源を反射板の回転軸上に設けた実施例による縦断面図である。
【図9】反射板を2枚設けた実施例による装置本体の縦断面図である。
【符号の説明】
A 暖房装置 2 浴室
3 隣室 4 仕切壁(間仕切壁)
5 熱源 6 反射板
7 制御部 8 装置本体
9 回転体 9a 回転軸
9b 軸受 9c 回転体ケース
10 リモコン 11 温度検知センサー
12 センサー 13 近接センサー
14 スリット 15 回転軸
16 突起 17 溝
Claims (3)
- 浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板とを備える装置本体を、上記熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射するように回転可能に設置してなる暖房装置。
- 浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する熱源と、この熱源からの輻射熱を反射する反射板を回転可能に設けた装置本体を設置して、上記反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方に放射する暖房装置。
- 浴室と隣室との間の仕切壁に設けた貫通穴に、輻射熱を発生する複数の熱源と、この熱源からの輻射熱を熱源毎に反射する複数の反射板をそれぞれ回転可能に設けた装置本体を設置して、上記複数の反射板の回転により熱源からの輻射熱を浴室又は隣室のいずれか一方又は両方に放射する暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342415A JP2004176970A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 暖房装置 |
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JP2004176970A true JP2004176970A (ja) | 2004-06-24 |
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ID=32704493
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004176970A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317087A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Osaka Gas Co Ltd | 暖炉 |
CN102353092A (zh) * | 2011-10-17 | 2012-02-15 | 林智勇 | 摇摆浴霸 |
CN102705903A (zh) * | 2012-06-12 | 2012-10-03 | 林智勇 | 防灼伤浴霸 |
CN112432222A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-03-02 | 湖南暖洋洋智能科技有限公司 | 一种可调节角度的拆分式家用取暖器 |
CN112460675A (zh) * | 2020-11-28 | 2021-03-09 | 湖南暖洋洋智能科技有限公司 | 一种可移动式智能双重取暖器 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002342415A patent/JP2004176970A/ja active Pending
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