JP2004176852A - 回転体ストッパーとそれを用いた風力発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転角度の許容範囲が360度以上に及ぶ回転体ストッパーを提供する。
【解決手段】溝121を有する第1の部品12と、この溝121に係合する3個以上の突起111、112、113を有する第2の部品11とを備え、第1の部品12に対する第2の部品11の相対的な回転を、突起111、112、113が溝121内を移動できる範囲に制限する回転体ストッパーにおいて、第1の部品12の溝121を、二つの交差点で交差する同一半径の二円の円周上で、一方の交差点と両外側の円周上の任意地点との間の二区間だけを除く円周に沿って形成し、第2の部品11の突起111、112、113を、前記二円と同一半径の円上に配置している。この回転体ストッパーでは、回転許容角度を360度以上に設定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】溝121を有する第1の部品12と、この溝121に係合する3個以上の突起111、112、113を有する第2の部品11とを備え、第1の部品12に対する第2の部品11の相対的な回転を、突起111、112、113が溝121内を移動できる範囲に制限する回転体ストッパーにおいて、第1の部品12の溝121を、二つの交差点で交差する同一半径の二円の円周上で、一方の交差点と両外側の円周上の任意地点との間の二区間だけを除く円周に沿って形成し、第2の部品11の突起111、112、113を、前記二円と同一半径の円上に配置している。この回転体ストッパーでは、回転許容角度を360度以上に設定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転角度を規制する回転体ストッパーと、それを用いた風力発電装置に関し、特に、風力発電機を支える支軸などの回転角度を、360度以上の角度で規制できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
風を利用して電気を発生する風力発電装置は、数十メートルの高さを有するものから、ユーザが部品キットを購入して組み立てる小型の製品まで、各種のものが存在しており、その形態は多岐に渡っている。
【0003】
下記特許文献1には、従来の小型風力発電装置が紹介されている。この装置は、図11に示すように、風を受けて回転する風車1と、風車1の回転により発電する発電機2と、風の方向に風車1を向ける方向転換板(方向舵)4と、中空の支柱6と、風車1の向きに関わらず発電された電気を取り出すためのスリップリング5と、スリップリング5に対向する固定リング3とを備えている。
この装置では、方向転換板4の作用で、風車1が常に風の方向に向く。このときスリップリング5が固定リング3に対して回転し、風車1、発電機2及び方向転換板4は、支柱6を中心に旋回する。
【0004】
また、風車1を支承する回転軸は、発電機2のロータに直結されており、風を受けた風車1が回転すると、ロータが回転して発電機2は発電する。発電された電気は、発電機2とスリップリング5とを繋ぐ電線によりスリップリング5に導出され、スリップリング5から固定リング3に伝わる。固定リング3には、中空の支柱6の中を通る電線が接続されており、発電された電気は、この電線を通じて発電装置の外に導出される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−122124号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、風力発電装置は、雨や風に曝される自然環境に設置されるため、スリップリングを備える従来の装置では、固定リングとの透き間等から水分が浸入し、スリップリングの電気接続が不良になる事故がしばしば発生する。
これを避けるため、スリップリングによる電気伝導の中継を止めて、発電機2に接続した被覆電線を、支柱の中を通し、その先端を直接、発電装置の外に導出する場合には、風に向かって風車1、発電機2及び方向転換板4が支柱6を中心に旋回したときに、被覆電線が支柱6の中で捩れることになる。この捩れが積み重なり、その捩れ量が限界を超えると、電線の破断や電線接続部の破壊が発生する。
【0007】
この電線の捩れは、風車1、発電機2及び方向転換板4の支柱6に対する回転角度を規制することにより防止できる。しかし、この規制により回転可能な角度を小さく制限してしまうと、風向きがその角度の範囲から外れたときに、風車1は風向きに追随することができなくなり、その結果、風力発電装置の発電効率が低下してしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、回転角度の許容範囲が360度以上に及ぶ回転体ストッパーを提供し、また、その回転体ストッパーを用いた風力発電装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、溝を有する第1の部品と、この溝に係合する3個以上の突起を有する第2の部品とを備え、第1の部品に対する第2の部品の相対的な回転を、突起が溝内を移動できる範囲に制限する回転体ストッパーにおいて、第1の部品の溝は、同一または近似した半径を有し、第1の交差点及び第2の交差点で交差する第1の円及び第2の円の円周上で、第2の円より外れた第1の円の円周部分の任意の点から、第1の交差点、第2の円に含まれる第1の円の円周部分、第2の交差点、第1の円に含まれる第2の円の円周部分、及び、第1の交差点を経て、第1の円より外れた第2の円の円周部分の任意の点までの区間に沿って形成し、第2の部品の突起は、第1の円または第2の円と同一または近似した半径の円上に配置している。
この構成により、この回転体ストッパーでは、回転許容角度を360度以上に設定することができる。
【0010】
また、本発明では、風車と、風車の回転によって発電する発電機と、風車を風の方向に向ける方向舵とを備える風力発電装置において、発電機で発電された電気を、電線を用いて外部に導出するとともに、方向舵の作用に基づく風車の回転を、前記回転体ストッパーで制限するように構成している。
この風力発電装置では、発電した電気を電線のみを用いて外部に導出することができるため、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、回転体ストッパーの回転許容角度が大きいので、風向きに追随する風車の動きが、この回転体ストッパーによって妨げられる確率は極めて低く、そのため、効率的な発電が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態では、回転角度の許容範囲が540度である回転体ストッパーと、その回転体ストッパーを組み込んだ風力発電装置について説明する。
この風力発電装置は、図9に示すように、固定支柱61に固定された固定リング12と、回動支柱62に固定された回転リング11とから成る回転体ストッパー10を備えている。風車1、発電機2及び方向転換板(方向舵)4は、回動支柱62と一体に、固定支柱61に対して回転可能であり、その回転許容角度は、回転体ストッパー10により540度の範囲に規制されている。
【0012】
回動支柱62及び固定支柱61は中空であり、発電機2に接続された被覆電線は、回動支柱62内の空間、回転リング11及び固定リング12の穴、さらに、固定支柱61内の空間を通って外部に導出される。この被覆電線は、回動支柱62の回転により最大で±270(=540/2)度まで捩れるが、それ以上の捩れは回転体ストッパー10により防止される。
【0013】
回動支柱62が回転体ストッパー10の回転許容角度の最大値まで回転し、回転体ストッパー10によって回転が規制される状態に至った場合は、回動支柱62を手動または自動で反対方向に360度回転する。こうすることで回動支柱62の回転角度は、回転体ストッパー10の回転許容角度の範囲内に入り、風車1は、風の向きに追随することが可能になる。
【0014】
次に、この回転体ストッパー10の構成について詳しく説明する。
図1には、回転体ストッパー10を構成する回転リング11及び固定リング12の斜視図(図1(a))、断面図(図1(b))、及び、裏返したときの斜視図(図1(c))、並びに、回転リング11及び固定リング12の組合せ状態(図1(d))を図示している。回転リング11は3本の突起111、112、113を有し、固定リング12は、これら突起111、112、113が係合する溝121を有している。
また、図2(a)には、固定リング12の平面図と、その断面図(A−A断面及びB−B断面)とを示し、図2(b)には、回転リング11の平面図と、その断面図(A−A断面)とを示している。
【0015】
固定リング12の溝121は、図3に示すように、O1を中心とする一点鎖線で示す仮想円122と、半径が仮想円122と同一であって、中心位置O2が仮想円122の中心位置O1から多少ずれている、点線で示す仮想円123との線上に設けられている。
この仮想円122と仮想円123とは、位置Cと位置Dとで交わる。位置Cでは、仮想円122上の溝と仮想円123上の溝とが交差する。他方の交差位置Dでは、溝は交差せずに、溝の幅が、他の箇所より広がっている。仮想円122上の溝は、この位置Dから終端Eに至る315度に渡って形成されており、また、仮想円123上の溝は、位置Dから終端Fに至る315度に渡って形成されている。
【0016】
一方、回転リング11は、図4に示すように、仮想円122及び仮想円123と半径が同一である仮想円114上に等間隔に並ぶ3つの突起111、112、113を有している。仮想円114の中心O3から見た突起111と突起113との開き角度は90度であり、また、突起111と突起112、及び、突起112と突起113間の開き角度は、それぞれ45度である。
これらの突起111、112、113は、溝121に係合し、回転リング11が固定リング12に対して回転したとき、溝121に沿って移動する。
【0017】
例えば、いま、突起111、112、113が仮想円122上の溝121に位置し、端の突起111が終端Eに当接しているとする。このとき、回転リング11は、固定リング12に対して、図3上で時計回りの回転だけが可能である。回転リング11を時計回りに回転すると、突起111、112、113は、仮想円122上の溝を移動し、溝の交差位置Cを通過した後、仮想円122上の溝に沿って進む。広い溝幅の位置Dにまで達した突起111、112、113は、さらに進んで仮想円123上の溝に入る。そのため、突起111、112、113は、溝の交差位置Cを再び通過するとき、今度は仮想円123上の溝に沿って進むことになる。さらに進んで、端の突起113が仮想円123上の溝121の終端Fに当接すると、回転リング11は、それ以上時計回りに回転することができなくなる。この間、回転リング11は、当初の状態から固定リング12に対して540度回転する。
【0018】
図5は、この回転の途中における溝121と突起111、112、113との位置関係を段階的に示している。(a)は、突起111が仮想円122上の溝121の終端Eに当接している状態を示している。(b)の状態では、突起111、112が仮想円122上にあるため、交差位置Cを通過した突起113は、仮想円122上の溝121に進入する。
【0019】
突起113が位置Dを通過して仮想円123上の溝に進入し始める(e)状態から、3つ目の突起111が仮想円123上の溝に進入する(j)状態までの間に、突起111、112、113が形成する円弧の曲率中心の位置O3は、仮想円122の中心O1から仮想円123の中心O2に移動する。(k)の状態では、突起111、112が仮想円123上にあるため、交差位置Cを通過した突起113は、仮想円123上の溝121に進入する。(l)は、突起113が仮想円123上の溝121の終端Fに当接した状態を示している。
このように、この回転体ストッパー10は、回転体の回転許容角度を540度に制限することができる。
【0020】
なお、この回転体ストッパー10の回転許容角度は、図6に示すように、回転リング11に設ける突起111、112、113の中心O3から見た開き角度を狭めたり、あるいは、図7に示すように、固定リング12に設ける溝121の終端E、Fまでの距離を延ばしたりすることによって、さらに広げることが可能である。
図8は、図6の回転リング11と図7の固定リング12とを用いて回転体ストッパーを構成したときの回転途中における溝121と突起111、112、113との位置関係を段階的に示している。この場合、突起111と突起112、及び、突起112と突起113間の開き角度を、それぞれ20度に設定しており、回転体ストッパーの回転許容角度は640度となる。
【0021】
また、本発明の回転体ストッパーでは、回転リング11の回転に伴って、回転リング11の回転中心が固定リング12上でO1からO2に移動する。そのため、回転リング11と固定リング12とを保持する機構として、回転リング11の回転中心の移動を許容するような構成を採用する必要がある。
図10では、そうした保持機構の一例として、断面がコ字状の環状体13を示している。この環状体13は、固定リング12に固着されており、また、回転リング11を、ベアリング131を介して、固定リング12の側に押し付けている。なお、固定リング12と回転リング11との間には、摩擦力を軽減するためにベアリング等を介在させることが望ましい。また、固定リング12には、風力発電装置の固定支柱61が固着され、回転リング11には、風力発電装置の回動支柱62が固着されている。発電機に接続された被覆電線14は、この回動支柱62内の空間と、回転リング11及び固定リング12の穴とを通して、固定支柱61の側に導出され、固定支柱61内の空間を通して外部に引き出される。
【0022】
この装置では、風力発電装置の回動支柱62が回転すると、回動支柱62に固定された回転リング11も回転する。このとき、回転リング11の回転中心が固定リング12上で移動しても、回転リング11の側壁114と環状体13の内壁132との間には十分な隙間が設けられているので、回転リング11の回転動作は妨げられない。
【0023】
また、回転リング及び固定リング保持機構の他の例として、固定リング12の溝121を裏面まで貫通させ、回転リング11の突起111、112、113を、この溝121を通して固定リング12の裏面まで延ばし、この突起111、112、113の先端に抜け止め部を設けて、回転リング11と固定リング12とを結合するようにしても良い。
【0024】
このように、回転許容角度が360度を超える回転体ストッパーを風力発電装置に設けた場合には、発電機に接続された被覆電線を、スリップリングを介さずに、風力発電装置の外部に直接導出することが可能になり、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、この回転許容角度が小さい場合には、回転体の回転停止状態が頻繁に発生し、その度に、この状態を解消する操作を行わなければならないが、本発明の回転体ストッパーは、回転許容角度が大きいため、回転停止状態の発生回数が少なく、従って、この状態を解消するための操作回数も少なくて済む。
【0025】
特に、この回転体ストッパーを風力発電装置に適用した場合には、回転許容角度の大きいことが有利に作用する。つまり、風向きは右方向にも左方向にも変化する。回転許容角度が小さいと、例えば、風向きが右方向に変化した段階で回転停止状態に達してしまうが、回転許容角度が大きいと、回転停止状態に達する前に風向きが右方向から左方向に変わる可能性がある。従って、回転許容角度が大きい程、回転停止状態に至る確率が低下することになる。
【0026】
なお、実施形態では、回転体ストッパーの溝を有する方を固定リング、突起を有する方を回転リングとして説明したが、溝を有する方を回転リング、突起を有する方を固定リングとしても良い。
また、実施形態では、回転リングに設ける突起の数を3個としたが、3個以上であっても良い。
【0027】
また、実施形態では、仮想円122、123、114がそれぞれ同一半径である場合について説明したが、これらの半径が多少違っていても、溝121の幅を適宜設定することにより回転リングの固定リングに対する回転は可能になる。
また、風力発電装置の発電機に接続した被覆電線は、必ずしも、回動支柱や固定支柱の内部を通す必要は無く、支柱の外を這わせても良い。
また、本発明の回転体ストッパーは、風力発電装置以外にも適用が可能であり、回転体の回転許容角度を360度を超える角度に設定する場合に、本発明の回転体ストッパーを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の回転体ストッパーは、回転体の回転許容角度を、360度を超える角度に設定することができる。
【0029】
また、この回転体ストーパーを用いた風力発電装置は、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、風向きに追随する風車の動きが、この回転体ストッパーによって妨げられる確率は極めて低く、そのため、効率的な発電が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における回転体ストッパーを構成する固定リング及び回転リングを示す図
【図2】本発明の実施形態における固定リングの平面図及び断面図(a)と、回転リングの平面図及び断面図(b)
【図3】本発明の実施形態における固定リングの溝を示す図
【図4】本発明の実施形態における回転リングの突起を示す図
【図5】本発明の実施形態における回転体ストッパーの動作状態を示す図
【図6】本発明の実施形態における回転リングの他の形状を示す図
【図7】本発明の実施形態における固定リングの他の形状を示す図
【図8】本発明の実施形態における他の形状の固定リング及び回転リングから成る回転体ストッパーの動作状態を示す図
【図9】本発明の実施形態における風力発電装置を示す斜視図
【図10】本発明の実施形態における回転体ストッパーの保持構造を示す図
【図11】従来の風力発電装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 風車
2 発電機
3 固定リング
4 方向転換板
5 スリップリング
6 支柱
10 回転体ストッパー
11 回転リング
12 固定リング
13 環状体
14 被覆電線
61 固定支柱
62 回動支柱
111 突起
112 突起
113 突起
114 仮想円
121 溝
122 仮想円
123 仮想円
131 ベアリング
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転角度を規制する回転体ストッパーと、それを用いた風力発電装置に関し、特に、風力発電機を支える支軸などの回転角度を、360度以上の角度で規制できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
風を利用して電気を発生する風力発電装置は、数十メートルの高さを有するものから、ユーザが部品キットを購入して組み立てる小型の製品まで、各種のものが存在しており、その形態は多岐に渡っている。
【0003】
下記特許文献1には、従来の小型風力発電装置が紹介されている。この装置は、図11に示すように、風を受けて回転する風車1と、風車1の回転により発電する発電機2と、風の方向に風車1を向ける方向転換板(方向舵)4と、中空の支柱6と、風車1の向きに関わらず発電された電気を取り出すためのスリップリング5と、スリップリング5に対向する固定リング3とを備えている。
この装置では、方向転換板4の作用で、風車1が常に風の方向に向く。このときスリップリング5が固定リング3に対して回転し、風車1、発電機2及び方向転換板4は、支柱6を中心に旋回する。
【0004】
また、風車1を支承する回転軸は、発電機2のロータに直結されており、風を受けた風車1が回転すると、ロータが回転して発電機2は発電する。発電された電気は、発電機2とスリップリング5とを繋ぐ電線によりスリップリング5に導出され、スリップリング5から固定リング3に伝わる。固定リング3には、中空の支柱6の中を通る電線が接続されており、発電された電気は、この電線を通じて発電装置の外に導出される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−122124号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、風力発電装置は、雨や風に曝される自然環境に設置されるため、スリップリングを備える従来の装置では、固定リングとの透き間等から水分が浸入し、スリップリングの電気接続が不良になる事故がしばしば発生する。
これを避けるため、スリップリングによる電気伝導の中継を止めて、発電機2に接続した被覆電線を、支柱の中を通し、その先端を直接、発電装置の外に導出する場合には、風に向かって風車1、発電機2及び方向転換板4が支柱6を中心に旋回したときに、被覆電線が支柱6の中で捩れることになる。この捩れが積み重なり、その捩れ量が限界を超えると、電線の破断や電線接続部の破壊が発生する。
【0007】
この電線の捩れは、風車1、発電機2及び方向転換板4の支柱6に対する回転角度を規制することにより防止できる。しかし、この規制により回転可能な角度を小さく制限してしまうと、風向きがその角度の範囲から外れたときに、風車1は風向きに追随することができなくなり、その結果、風力発電装置の発電効率が低下してしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、回転角度の許容範囲が360度以上に及ぶ回転体ストッパーを提供し、また、その回転体ストッパーを用いた風力発電装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、溝を有する第1の部品と、この溝に係合する3個以上の突起を有する第2の部品とを備え、第1の部品に対する第2の部品の相対的な回転を、突起が溝内を移動できる範囲に制限する回転体ストッパーにおいて、第1の部品の溝は、同一または近似した半径を有し、第1の交差点及び第2の交差点で交差する第1の円及び第2の円の円周上で、第2の円より外れた第1の円の円周部分の任意の点から、第1の交差点、第2の円に含まれる第1の円の円周部分、第2の交差点、第1の円に含まれる第2の円の円周部分、及び、第1の交差点を経て、第1の円より外れた第2の円の円周部分の任意の点までの区間に沿って形成し、第2の部品の突起は、第1の円または第2の円と同一または近似した半径の円上に配置している。
この構成により、この回転体ストッパーでは、回転許容角度を360度以上に設定することができる。
【0010】
また、本発明では、風車と、風車の回転によって発電する発電機と、風車を風の方向に向ける方向舵とを備える風力発電装置において、発電機で発電された電気を、電線を用いて外部に導出するとともに、方向舵の作用に基づく風車の回転を、前記回転体ストッパーで制限するように構成している。
この風力発電装置では、発電した電気を電線のみを用いて外部に導出することができるため、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、回転体ストッパーの回転許容角度が大きいので、風向きに追随する風車の動きが、この回転体ストッパーによって妨げられる確率は極めて低く、そのため、効率的な発電が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態では、回転角度の許容範囲が540度である回転体ストッパーと、その回転体ストッパーを組み込んだ風力発電装置について説明する。
この風力発電装置は、図9に示すように、固定支柱61に固定された固定リング12と、回動支柱62に固定された回転リング11とから成る回転体ストッパー10を備えている。風車1、発電機2及び方向転換板(方向舵)4は、回動支柱62と一体に、固定支柱61に対して回転可能であり、その回転許容角度は、回転体ストッパー10により540度の範囲に規制されている。
【0012】
回動支柱62及び固定支柱61は中空であり、発電機2に接続された被覆電線は、回動支柱62内の空間、回転リング11及び固定リング12の穴、さらに、固定支柱61内の空間を通って外部に導出される。この被覆電線は、回動支柱62の回転により最大で±270(=540/2)度まで捩れるが、それ以上の捩れは回転体ストッパー10により防止される。
【0013】
回動支柱62が回転体ストッパー10の回転許容角度の最大値まで回転し、回転体ストッパー10によって回転が規制される状態に至った場合は、回動支柱62を手動または自動で反対方向に360度回転する。こうすることで回動支柱62の回転角度は、回転体ストッパー10の回転許容角度の範囲内に入り、風車1は、風の向きに追随することが可能になる。
【0014】
次に、この回転体ストッパー10の構成について詳しく説明する。
図1には、回転体ストッパー10を構成する回転リング11及び固定リング12の斜視図(図1(a))、断面図(図1(b))、及び、裏返したときの斜視図(図1(c))、並びに、回転リング11及び固定リング12の組合せ状態(図1(d))を図示している。回転リング11は3本の突起111、112、113を有し、固定リング12は、これら突起111、112、113が係合する溝121を有している。
また、図2(a)には、固定リング12の平面図と、その断面図(A−A断面及びB−B断面)とを示し、図2(b)には、回転リング11の平面図と、その断面図(A−A断面)とを示している。
【0015】
固定リング12の溝121は、図3に示すように、O1を中心とする一点鎖線で示す仮想円122と、半径が仮想円122と同一であって、中心位置O2が仮想円122の中心位置O1から多少ずれている、点線で示す仮想円123との線上に設けられている。
この仮想円122と仮想円123とは、位置Cと位置Dとで交わる。位置Cでは、仮想円122上の溝と仮想円123上の溝とが交差する。他方の交差位置Dでは、溝は交差せずに、溝の幅が、他の箇所より広がっている。仮想円122上の溝は、この位置Dから終端Eに至る315度に渡って形成されており、また、仮想円123上の溝は、位置Dから終端Fに至る315度に渡って形成されている。
【0016】
一方、回転リング11は、図4に示すように、仮想円122及び仮想円123と半径が同一である仮想円114上に等間隔に並ぶ3つの突起111、112、113を有している。仮想円114の中心O3から見た突起111と突起113との開き角度は90度であり、また、突起111と突起112、及び、突起112と突起113間の開き角度は、それぞれ45度である。
これらの突起111、112、113は、溝121に係合し、回転リング11が固定リング12に対して回転したとき、溝121に沿って移動する。
【0017】
例えば、いま、突起111、112、113が仮想円122上の溝121に位置し、端の突起111が終端Eに当接しているとする。このとき、回転リング11は、固定リング12に対して、図3上で時計回りの回転だけが可能である。回転リング11を時計回りに回転すると、突起111、112、113は、仮想円122上の溝を移動し、溝の交差位置Cを通過した後、仮想円122上の溝に沿って進む。広い溝幅の位置Dにまで達した突起111、112、113は、さらに進んで仮想円123上の溝に入る。そのため、突起111、112、113は、溝の交差位置Cを再び通過するとき、今度は仮想円123上の溝に沿って進むことになる。さらに進んで、端の突起113が仮想円123上の溝121の終端Fに当接すると、回転リング11は、それ以上時計回りに回転することができなくなる。この間、回転リング11は、当初の状態から固定リング12に対して540度回転する。
【0018】
図5は、この回転の途中における溝121と突起111、112、113との位置関係を段階的に示している。(a)は、突起111が仮想円122上の溝121の終端Eに当接している状態を示している。(b)の状態では、突起111、112が仮想円122上にあるため、交差位置Cを通過した突起113は、仮想円122上の溝121に進入する。
【0019】
突起113が位置Dを通過して仮想円123上の溝に進入し始める(e)状態から、3つ目の突起111が仮想円123上の溝に進入する(j)状態までの間に、突起111、112、113が形成する円弧の曲率中心の位置O3は、仮想円122の中心O1から仮想円123の中心O2に移動する。(k)の状態では、突起111、112が仮想円123上にあるため、交差位置Cを通過した突起113は、仮想円123上の溝121に進入する。(l)は、突起113が仮想円123上の溝121の終端Fに当接した状態を示している。
このように、この回転体ストッパー10は、回転体の回転許容角度を540度に制限することができる。
【0020】
なお、この回転体ストッパー10の回転許容角度は、図6に示すように、回転リング11に設ける突起111、112、113の中心O3から見た開き角度を狭めたり、あるいは、図7に示すように、固定リング12に設ける溝121の終端E、Fまでの距離を延ばしたりすることによって、さらに広げることが可能である。
図8は、図6の回転リング11と図7の固定リング12とを用いて回転体ストッパーを構成したときの回転途中における溝121と突起111、112、113との位置関係を段階的に示している。この場合、突起111と突起112、及び、突起112と突起113間の開き角度を、それぞれ20度に設定しており、回転体ストッパーの回転許容角度は640度となる。
【0021】
また、本発明の回転体ストッパーでは、回転リング11の回転に伴って、回転リング11の回転中心が固定リング12上でO1からO2に移動する。そのため、回転リング11と固定リング12とを保持する機構として、回転リング11の回転中心の移動を許容するような構成を採用する必要がある。
図10では、そうした保持機構の一例として、断面がコ字状の環状体13を示している。この環状体13は、固定リング12に固着されており、また、回転リング11を、ベアリング131を介して、固定リング12の側に押し付けている。なお、固定リング12と回転リング11との間には、摩擦力を軽減するためにベアリング等を介在させることが望ましい。また、固定リング12には、風力発電装置の固定支柱61が固着され、回転リング11には、風力発電装置の回動支柱62が固着されている。発電機に接続された被覆電線14は、この回動支柱62内の空間と、回転リング11及び固定リング12の穴とを通して、固定支柱61の側に導出され、固定支柱61内の空間を通して外部に引き出される。
【0022】
この装置では、風力発電装置の回動支柱62が回転すると、回動支柱62に固定された回転リング11も回転する。このとき、回転リング11の回転中心が固定リング12上で移動しても、回転リング11の側壁114と環状体13の内壁132との間には十分な隙間が設けられているので、回転リング11の回転動作は妨げられない。
【0023】
また、回転リング及び固定リング保持機構の他の例として、固定リング12の溝121を裏面まで貫通させ、回転リング11の突起111、112、113を、この溝121を通して固定リング12の裏面まで延ばし、この突起111、112、113の先端に抜け止め部を設けて、回転リング11と固定リング12とを結合するようにしても良い。
【0024】
このように、回転許容角度が360度を超える回転体ストッパーを風力発電装置に設けた場合には、発電機に接続された被覆電線を、スリップリングを介さずに、風力発電装置の外部に直接導出することが可能になり、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、この回転許容角度が小さい場合には、回転体の回転停止状態が頻繁に発生し、その度に、この状態を解消する操作を行わなければならないが、本発明の回転体ストッパーは、回転許容角度が大きいため、回転停止状態の発生回数が少なく、従って、この状態を解消するための操作回数も少なくて済む。
【0025】
特に、この回転体ストッパーを風力発電装置に適用した場合には、回転許容角度の大きいことが有利に作用する。つまり、風向きは右方向にも左方向にも変化する。回転許容角度が小さいと、例えば、風向きが右方向に変化した段階で回転停止状態に達してしまうが、回転許容角度が大きいと、回転停止状態に達する前に風向きが右方向から左方向に変わる可能性がある。従って、回転許容角度が大きい程、回転停止状態に至る確率が低下することになる。
【0026】
なお、実施形態では、回転体ストッパーの溝を有する方を固定リング、突起を有する方を回転リングとして説明したが、溝を有する方を回転リング、突起を有する方を固定リングとしても良い。
また、実施形態では、回転リングに設ける突起の数を3個としたが、3個以上であっても良い。
【0027】
また、実施形態では、仮想円122、123、114がそれぞれ同一半径である場合について説明したが、これらの半径が多少違っていても、溝121の幅を適宜設定することにより回転リングの固定リングに対する回転は可能になる。
また、風力発電装置の発電機に接続した被覆電線は、必ずしも、回動支柱や固定支柱の内部を通す必要は無く、支柱の外を這わせても良い。
また、本発明の回転体ストッパーは、風力発電装置以外にも適用が可能であり、回転体の回転許容角度を360度を超える角度に設定する場合に、本発明の回転体ストッパーを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の回転体ストッパーは、回転体の回転許容角度を、360度を超える角度に設定することができる。
【0029】
また、この回転体ストーパーを用いた風力発電装置は、電気接続の不良事故を減らすことができる。また、風向きに追随する風車の動きが、この回転体ストッパーによって妨げられる確率は極めて低く、そのため、効率的な発電が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における回転体ストッパーを構成する固定リング及び回転リングを示す図
【図2】本発明の実施形態における固定リングの平面図及び断面図(a)と、回転リングの平面図及び断面図(b)
【図3】本発明の実施形態における固定リングの溝を示す図
【図4】本発明の実施形態における回転リングの突起を示す図
【図5】本発明の実施形態における回転体ストッパーの動作状態を示す図
【図6】本発明の実施形態における回転リングの他の形状を示す図
【図7】本発明の実施形態における固定リングの他の形状を示す図
【図8】本発明の実施形態における他の形状の固定リング及び回転リングから成る回転体ストッパーの動作状態を示す図
【図9】本発明の実施形態における風力発電装置を示す斜視図
【図10】本発明の実施形態における回転体ストッパーの保持構造を示す図
【図11】従来の風力発電装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 風車
2 発電機
3 固定リング
4 方向転換板
5 スリップリング
6 支柱
10 回転体ストッパー
11 回転リング
12 固定リング
13 環状体
14 被覆電線
61 固定支柱
62 回動支柱
111 突起
112 突起
113 突起
114 仮想円
121 溝
122 仮想円
123 仮想円
131 ベアリング
Claims (4)
- 溝を有する第1の部品と、前記溝に係合する3個以上の突起を有する第2の部品とを備え、前記第1の部品に対する前記第2の部品の相対的な回転を、前記突起が前記溝内を移動できる範囲に制限する回転体ストッパーであって、
前記第1の部品の溝は、同一または近似した半径を有し、第1の交差点及び第2の交差点で交差する第1の円及び第2の円の円周上で、前記第2の円より外れた前記第1の円の円周部分の任意の点から、前記第1の交差点、前記第2の円に含まれる前記第1の円の円周部分、前記第2の交差点、前記第1の円に含まれる前記第2の円の円周部分、及び、前記第1の交差点を経て、前記第1の円より外れた前記第2の円の円周部分の任意の点までの区間に沿って形成されており、
前記第2の部品の突起は、前記第1の円または第2の円と同一または近似した半径の円上に配置されている
ことを特徴とする回転体ストッパー。 - 前記第1の部品及び第2の部品が、リング状に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の回転体ストッパー。
- 風車と、風車の回転によって発電する発電機と、風車を風の方向に向ける方向舵とを備える風力発電装置であって、
発電機で発電された電気を、電線を用いて外部に導出するとともに、前記方向舵の作用に基づく風車の回転を、請求項1または請求項2に記載の回転体ストッパーで制限することを特徴とする風力発電装置。 - 前記電線が、前記回転体ストッパーを構成するリング状部品の穴を通して導出されることを特徴とする請求項3に記載の風力発電装置。
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