JP2004175180A

JP2004175180A - Pneumatic radial tire and bead thereof

Info

Publication number: JP2004175180A
Application number: JP2002342078A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Takagi; 力高木
Original assignee: Fuji Bellows Co Ltd; Fuji Seiko Co Ltd
Current assignee: Fuji Bellows Co Ltd; Fuji Seiko Co Ltd
Priority date: 2002-11-26
Filing date: 2002-11-26
Publication date: 2004-06-24
Anticipated expiration: 2022-11-26
Also published as: JP4393759B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bead 30 of a pneumatic radial tire 11 in which arrangement of bead wires 23 can not be easily disturbed even if a body ply 16 moves during vulcanization of a raw tire and to provide a light weight pneumatic radial tire 11 with high seating capacity of a bead part 14, high air seal performance and resistance against getting off of a rim. <P>SOLUTION: It is constituted so that an overlap part 24 of cord cover 22 covering the bead wire 23 is positioned in the inner diameter side of the pneumatic radial tire 11. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りラジアルタイヤ及びそのビードに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、空気入りラジアルタイヤのビードコアとしては、複数本のビードワイヤを長手方向に平行に並べてゴム被覆したリボン状ストリップを複数回巻回したりして製造される、所謂ストランドビードが知られている。また、ゴムを被覆した一本のビードワイヤを、所望の断面形状、例えば六角形状となるように連続して多数回巻回して製造される、所謂六角ビードも知られている。
【０００３】
ここで、図４及び図５にその一部を示すように、生タイヤを加硫成型する際には、生タイヤを加硫金型に入れ、加熱しながら内部に圧力Ｐが加えられるが、この際、矢印Ｚで示すようにタイヤ形状にビード部１０２が狭められ、金型内で加硫成型される。なお、図４には、理解を容易にするために、タイヤとしてボディプライ１０１，ビード部１０２，ビードフィラー１０７のみが描かれているが、実際にはインナーライナー、サイドウォール、トレッド等のタイヤ躯体を有する。この加硫時には、前記圧力Ｐにより、ビード部１０２におけるボディプライ１０１のタイヤ内腔側の部分１０１ａは、トレッドへ向かう方向（矢印Ｘ方向）へ移動させられ、外側（折り返し側）の部分１０１ｂは、前記タイヤ内腔側の部分１０１ａとは反対の方向（矢印Ｙ方向）へ移動させられる。
【０００４】
したがって、このボディプライ１０１の移動に伴い、ビードコア１０４全体に対して断面略中心回りの捩り回転運動が生じるため、ビードコア１０４を形成する各ビードワイヤ１００の加硫後の配列状態は、加硫前の配列状態から大きく乱れることとなる。このビードワイヤ１００の配列状態の乱れが、ビードワイヤ１００の引き揃え効率の低下を招き、この結果ビードコア１０４としての破断強度が低下する。このビードコア破断強度の低下を補償するため、ビードワイヤ本数を余分に見込むことが多く、これがタイヤ重量増の一因となり、タイヤ軽量化の阻害要因となっていた。このビードワイヤの動きを防止するため、環状保持枠体をビードコアの周囲に設けている（特許文献１参照）。また、ビードワイヤ配列が乱れ、リムに対してビード部が確実にフィットしないことによるエアシール性やリム外れに対する懸念から、リム締め付け力を増すために追加補強部材をビードコアの内周側に追加して設けている（特許文献２参照）。
【０００５】
さらに、図５に示すように、ビードコア１０４をコードカバー１０６によって被覆したビードが知られている。そして、この図５に示した従来のビードにおいては、コードカバー１０６の重ね合わせ部１０５がタイヤの外径側に位置して、ビードフィラー１０７により押えられた状態に構成されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開平６−１６０１９号公報（第５頁、第１図）
【特許文献２】
特開昭５８−２０６４０４号公報（第４頁、第２図）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
然るに特許文献１では、鉄、アルミニウム類、硬質プラスチック等から環状保持枠体を作成すること、環状保持枠体と周囲ゴムとの接着が可能となるように環状保持枠体の表面処理を行うこと、環状保持枠体とビードコアとを嵌合させること等、複雑で重要な工程が必要となってくる。加えて、この追加した環状保持枠体を起点とするゴム亀裂等の故障が懸念される。また、特許文献２では、前述のように加硫時に、ビード形状が生タイヤとは違った形状に変化するために、生タイヤ時に補強したものが移動することで狙い通りの補強効果を発揮できなくなっていた。
【０００８】
さらに、図５に示した前記コードカバー１０６も、加硫時の前述したボディプライ１０１の移動により、重ね合わせ部１０５に対して、その重ね合わせ部１０５が開く方向に力が作用するのを避けることができず、ビードワイヤ１００の配列が乱れてしまうおそれを解消できなかった。
【０００９】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、特別な作業工程を追加することなく通常のビード製造工程の作業の中で製造でき、しかも加硫時にボディプライが移動してもビードワイヤ配列が乱れ難い空気入りラジアルタイヤ用のビードを提供することにある。
【００１０】
また、この発明の更なる目的は、ビード配列乱れが無く軽量で、且つ、ビード部がリムを締め付けて、抗リム外れ性を高いレベルで維持するコードカバー構造を提供する。従って、このビードを使用することによりビード部がリムを締め付けて、エアシール性及び抗リム外れ性を改良した空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明においては、空気入りラジアルタイヤに用いられるとともに、ビードコアの外周面にコードカバーをその幅端部が重なるように巻き付けたビードにおいて、前記コードカバーの幅端部の重ね合わせ部が、ビードコアの内径側に位置するようにしたことを要旨とするものである。
【００１２】
従って、このようなビードコアの内径側が二重になったビードでは、ビードワイヤの配列の乱れを防止できるとともに、ビードワイヤとボディプライとが接触してボディプライが傷つくのを防止できる。また、ビード部コア内径側ゲージを厚くすることができるので、ビード部がリムを締め付けて、エアシール性及び抗リム外れ性を改良することができる。
【００１３】
請求項２に記載の発明においては、請求項１において、前記コードカバーはゴムで被覆した平織布からなることを要旨とするものである。
従って、ビードコア内径側が平織布で二重になっているので、コードカバー自体を移動し難くすることができるとともに、コードカバー上のゴムの移動を抑制することができる。このため、ビードコア内径側のゲージを確保し易いビードを提供することができる。
【００１４】
請求項３に記載の発明においては、請求項１または２に記載のビードを用い、コードカバーの幅端部がタイヤ内径側になるようにしたことを要旨とするものである。
【００１５】
従って、生タイヤ加硫時にコードカバーの重ね合わせ部が加硫金型の一部によって押えられるので、ボディプライが移動し難くなり、仮にボディプライが移動したとしても前記重ね合わせ部が開かないように保持することができる。このため、ビードワイヤの配列を維持することができるので、余分なビードワイヤが不要となり、この結果、軽量ビードを得ることができる。
【００１６】
また、ビードコア内径側のコードカバー枚数が増加するとともに、コードカバーが平織布で形成されているので、コードカバー自体の移動が殆ど無く、コードカバー上のゴムの移動も抑制される。このため、ビードコア内径側のゲージを確保することができるので、ビード部がリムを締め付けて、エアシール性及び抗リム外れ性を改良することができる。
【００１７】
請求項４に記載の発明においては、請求項３において、前記コードカバーの重ね合わせ部の最終巻きつけ方向を、加硫時にボディプライが移動する方向と同じ方向にしたことを要旨とするものである。
【００１８】
従って、生タイヤの加硫時に重ね合わせ部が閉じる方向に力が加わるので、重ね合わせ部の閉塞性を高めることができるとともに、ビードコア形状を維持することができ、ビードコア内径側のゲージを確保することができる。この結果、引き揃え効果の良いビードを得ることができるので、ビードコアの破断強度の低下も無く、余分なビードワイヤが不要で軽量な空気入りラジアルタイヤを得ることができる。また、ビードコア内径側のゲージを確保することができるので、ビード部がリムを締め付けて、エアシール性及び抗リム外れ性を改良することができるとともに、請求項３と同様の効果をより高めて得ることができる。
【００１９】
請求項５に記載の発明においては、請求項３において、前記コードカバーの重ね合わせ部の最終巻きつけ方向を、タイヤの軸方向における外側から内側への方向と同じ方向にしたことを要旨とするものである。
【００２０】
従って、請求項４と同様の効果を得ることができる。
請求項６に記載の発明においては、請求項３〜５において、コードカバーの幅端部の重ね合わせ部をビードコアのタイヤ内径側面のほぼ全域に対応することを要旨とするものである。
【００２１】
従って、生タイヤ加硫時に重ね合わせ部を押えることができる面積が広くなるので、重ね合わせ部のゲージを確保することができるとともに、重ね合わせ部の密着性を高めることができる。この結果、請求項３と同様の効果をより高めて得ることができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図１〜図３に基づいて説明する。
はじめに、空気入りラジアルタイヤ１１の構成について説明する。
【００２３】
図１に示すように、この実施形態の空気入りラジアルタイヤ１１は、ボディプライ１６に沿ってトレッド部１２と、サイド部を構成するサイドウォール部１３と、そのサイドウォール部１３のタイヤ内径側に連なるビード部１４とを備えている。そして、このラジアルタイヤ１１は両側のビード部１４において、車両のリム１５のリムフランジ１５ａに嵌合装着されるようになっている。前記トレッド部１２は、スチールコードよりなる２枚のベルト１７及び周方向に巻回添着された１枚のキャップベルト１８を配置することによって補強されている。
【００２４】
また、トレッド部１２の両側のショルダ部は、ショルダプライ１９を周方向に巻回添着することによって補強されている。図２に示すように、前記両ビード部１４にはビード３０が埋設配置され、そのビード３０は、１本のビードワイヤ２３からなる断面六角形のビードコア２０と、該ビードコア２０の周囲を被うようにゴムで被覆した平織布からなるコードカバー２２とにより構成されている。
【００２５】
各ビードコア２０のタイヤ外径側には硬質ゴムよりなる断面ほぼ三角形状のビードフィラー２１が添着配置されている。そして、ボディプライ１６の両端部がビードコア２０及びビードフィラー２１の外周面に沿って折り返されて、ボディプライ１６によりビード３０が包被されている。
【００２６】
前記コードカバー２２は、ビードコア２０の外側から周方向に向かって自身の幅方向に巻きつけることにより、ビードコア２０を包被しているとともに、前記両幅端部がビードコア２０の内径側で重ね合わされている。更に、コードカバー２２の外周を沿うようにボディプライ１６がタイヤ内側からタイヤ外側に折り返されている。前記コードカバー２２の重ね合わせ部２４の最終巻きつけ方向は、前記ボディプライ１６の折り返し方向とは逆で、加硫時の前記ボディプライ１６の移動方向と同じ方向である。そして、この最終巻きつけ方向は、タイヤの軸方向における外側から内側への方向と同じ方向になる。さらにコードカバー２２の重ね合わせ部２４の重ね合わせ代が、ビードコア２０のタイヤ内径側の面（六角形の一辺）全体となるように設定されている。
【００２７】
さて、図３に示すように加硫時においては、ボディプライ１６とビード部１４との省略図で示しているが、生タイヤを加硫金型に入れ、加熱しながら前記加硫金型内部に圧力Ｐが加えられるとともに、矢印Ｃで示すように、全体がタイヤ形状をなすようにビード部１４が狭められる。また、コードカバー２２の幅端部の重ね合わせ部２４が加硫金型内においてタイヤ内径側からの方向（矢印Ｄ方向）から図示しない押え部材によって押えられる。
【００２８】
この加硫時には、ビード部１４の矢印Ｃで示す方向への移動と共に、ビード部１４におけるボディプライ１６のタイヤ内腔側の部分１６ａは、トレッド部１２へ向かう方向（矢印Ａ方向）へ移動させられる。このため、ボディプライ１６の外側（折り返し側）の部分１６ｂは前記タイヤ内腔側の場合とは反対の方向（矢印Ｂ方向）へ移動させられる。従って、このボディプライ１６の移動に伴い、ビード３０に断面略中心回りに捩り回転運動が生じる。
【００２９】
しかしながら、このとき、ビード３０のコードカバー２２の両幅端部である重ね合わせ部２４がタイヤ内径側からの方向（矢印Ｄ方向）から図示しない押え部材によって押えられているので、重ね合わせ部２４が開放される方向に移動することはない。このため、コードカバー２２の移動が抑制され、コードカバー２２の移動に起因したビードワイヤ２３の配列状態の乱れを防止できる。
【００３０】
また、コードカバー２２の重ね合わせ部２４の最終巻きつけ方向が、前記ボディプライ１６の移動方向と同じ方向で、タイヤの軸方向における外側から内側への方向と同じ方向である。従って、ボディプライ１６の移動が重ね合わせ部２４の外側に位置する最終巻付部に対して巻き付け状態を強固にする方向に作用し、ビードワイヤ２３の配列状態の乱れをさらに防止できる。さらに、コードカバー２２の重ね合わせ部２４の重ね合わせ代がタイヤ内径側の面全体となるように設定されているため、重ね合わせ面積を充分に確保でき、ビードワイヤ２３の配列状態の乱れをさらに有効に防止できる。加えて、前記重ね合わせ代がタイヤ内径側面全体を確保しているので、タイヤリム組み時の締め代を確保され、ビード部１４がリム１５を締め付けて、エアシール性及び抗リム外れ性を改良した空気入りラジアルタイヤ１１を提供することができる。
【００３１】
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・生タイヤの加硫時にコードカバー２２の重ね合わせ部２４が圧力Ｐによってボディプライ１６が移動しても重ね合わせ部２４が開放しないように保持することができるため、ビードワイヤ２３の配列状態を維持することができる。従って、余分な本数のビードワイヤ２３の設定が不要なので、タイヤの軽量化を図ることができると共に、リム１５に対するビード部１４の着座状態を改善でき、エアシール性及びリム外れに対する抵抗力の高い空気入りラジアルタイヤ１１を提供することができる。
【００３２】
・コードカバー２２は平織布をゴムで被覆して構成しているため、ビードワイヤ２３の配列状態を維持することができると共に、周囲部材との強い接着状態を維持することができる。
【００３３】
・コードカバー２２の重ね合わせ部２４の最終巻きつけ方向が、生タイヤの加硫時にボディプライ１６が移動する方向と同じ方向であるとともに、該コードカバー２２の重ね合わせ代がタイヤの内径側の面全体である。このため、加硫時に重ね合わせ部２４が閉じる方向に力が加わり、さらにこの重ね合わせ部２４を押えることができる面積が広くなるので、重ね合わせ部２４の閉塞性及び密着性を高めることができる。このため、ビードワイヤ２３の配列状態を維持することができ、余分な本数のビードワイヤ２３の設定が不要なので、タイヤの軽量化を図ることができると共に、前述したリム１５に対するビード部１４の着座状態をさらに改善でき、エアシール性及びリム外れに対する抵抗力を一層向上できる。
【００３４】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・コードカバー２２の重ね合わせ部２４における重ね合わせ代の範囲をビードコア２０の２辺以上の辺に跨る広さにすること。このようにすれば、重ね合わせ部２４の密着性をより一層高めることができる。
【００３５】
・本発明をストランドビードに適用してもよい。このようにすれば、配列乱れが生じやすいストランドビードを有効に保護できる。
【００３６】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明は、生タイヤ加硫時にボディプライが移動してもビードワイヤの配列乱れが生じ難いビードを提供するとともに、軽量でビード部の着座能力、エアシール性及びリム外れに対する抵抗力の高い空気入りラジアルタイヤを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態の空気入りラジアルタイヤを示す断面図
【図２】図１のタイヤのビード部を拡大して示す断面図
【図３】本発明の空気入りラジアルタイヤのビード部を示す断面図
【図４】従来の空気入りラジアルタイヤのビード部を示す断面図
【図５】従来の空気入りラジアルタイヤのビード部を示す断面図
【符号の説明】
１１…ラジアルタイヤ、１２…トレッド部、１３…サイドウォール部、１４…ビード部、１５…リム、１５ａ…リムフランジ、１６…ボディプライ、１７…ベルト、１８…キャップベルト、１９…ショルダプライ、２０…ビードとしてのビードコア、２１…ビードフィラー、２２…ビードとしてのコードカバー、２３…ビードとしてのビードワイヤ、２４…ビードとしての重ね合わせ部、３０…ビード[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire and a bead thereof.
[0002]
[Prior art]
In general, as a bead core of a pneumatic radial tire, a so-called strand bead, which is manufactured by arranging a plurality of bead wires in parallel in a longitudinal direction and winding a rubber-coated ribbon-shaped strip a plurality of times, is known. There is also known a so-called hexagonal bead manufactured by continuously winding a single bead wire coated with rubber many times so as to have a desired cross-sectional shape, for example, a hexagonal shape.
[0003]
Here, as shown in FIGS. 4 and 5, when the green tire is vulcanized and molded, the green tire is put into a vulcanization mold and the pressure P is applied inside while heating. At this time, the bead portion 102 is narrowed in a tire shape as shown by an arrow Z, and is vulcanized in a mold. Although FIG. 4 shows only the body ply 101, the bead portion 102, and the bead filler 107 as tires for easy understanding, actually, the tire body such as an inner liner, a sidewall, and a tread is illustrated. Having. During this vulcanization, the pressure P causes the portion 101a of the bead portion 102 on the tire cavity side of the body ply 101 to move in the direction toward the tread (the direction of arrow X), and the outer (returned side) portion 101b to move. , Is moved in a direction (arrow Y direction) opposite to the portion 101a on the tire lumen side.
[0004]
Therefore, with the movement of the body ply 101, a torsional rotational movement about the center of the cross section is generated with respect to the entire bead core 104, and the arrangement state of the bead wires 100 forming the bead core 104 after vulcanization is changed before vulcanization. It will be greatly disturbed from the arrangement state. The disorder of the arrangement state of the bead wires 100 causes a reduction in the efficiency of aligning the bead wires 100, and as a result, the breaking strength of the bead core 104 decreases. In order to compensate for this decrease in the bead core breaking strength, the number of bead wires is often considered extra, which has contributed to an increase in tire weight and an obstacle to weight reduction of the tire. In order to prevent the movement of the bead wire, an annular holding frame is provided around the bead core (see Patent Document 1). In addition, because the bead wire arrangement is disturbed and the bead part does not fit securely to the rim, there is concern about air sealing and rim detachment, so additional reinforcing members are additionally provided on the inner peripheral side of the bead core to increase the rim tightening force (See Patent Document 2).
[0005]
Further, as shown in FIG. 5, a bead in which a bead core 104 is covered with a code cover 106 is known. In the conventional bead shown in FIG. 5, the overlapping portion 105 of the cord cover 106 is located on the outer diameter side of the tire and is pressed by the bead filler 107.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-16019 (page 5, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP-A-58-206404 (page 4, FIG. 2)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in Patent Document 1, the annular holding frame is made of iron, aluminum, hard plastic, or the like, and the surface of the annular holding frame is subjected to surface treatment so that the annular holding frame can be bonded to the surrounding rubber. In addition, complicated and important steps such as fitting the annular holding frame and the bead core are required. In addition, a failure such as a rubber crack originating from the added annular holding frame body is concerned. In addition, in Patent Document 2, as described above, during vulcanization, the bead shape changes to a shape different from the raw tire, so that the reinforcement reinforced at the time of the raw tire can move to achieve the desired reinforcing effect. Was gone.
[0008]
Further, the cord cover 106 shown in FIG. 5 also prevents a force acting on the overlapping portion 105 in the opening direction of the overlapping portion 105 due to the movement of the body ply 101 during vulcanization. As a result, the possibility that the arrangement of the bead wires 100 was disturbed could not be eliminated.
[0009]
The present invention has been made by paying attention to the problems existing in such a conventional technique. The purpose is to manufacture beads for pneumatic radial tires that can be manufactured in the normal bead manufacturing process without adding a special work process, and the bead wire arrangement is difficult to be disturbed even if the body ply moves during vulcanization. To provide.
[0010]
A further object of the present invention is to provide a cord cover structure which is light in weight without disturbing the bead arrangement and in which the bead portion tightens the rim to maintain a high level of anti-rim detachability. Accordingly, it is an object of the present invention to provide a pneumatic radial tire in which the bead portion tightens the rim by using this bead, and has improved air sealing properties and anti-rim detachment properties.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention according to claim 1, the cord is used for a pneumatic radial tire, and a cord cover is wound around an outer peripheral surface of a bead core so that a width end thereof overlaps the cord cover. The gist is that the overlapping portion at the width end of the cover is located on the inner diameter side of the bead core.
[0012]
Therefore, in such a bead in which the inner diameter side of the bead core is doubled, the arrangement of the bead wires can be prevented from being disordered, and the bead wire and the body ply can be prevented from being damaged by contact with the body ply. In addition, since the bead portion core inner diameter side gauge can be made thicker, the bead portion can tighten the rim, so that the air sealing property and the anti-rim detachment property can be improved.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the cord cover is made of a plain woven cloth covered with rubber.
Therefore, since the inner diameter side of the bead core is double with a plain woven cloth, it is possible to make it difficult for the code cover itself to move, and to suppress the movement of rubber on the code cover. For this reason, it is possible to provide a bead that can easily secure the gauge on the inner side of the bead core.
[0014]
According to a third aspect of the invention, there is provided a bead according to the first or second aspect, wherein the width end of the cord cover is set to the tire inner diameter side.
[0015]
Accordingly, since the overlapping portion of the cord cover is pressed by a part of the vulcanizing mold during the vulcanization of the green tire, the body ply is difficult to move, and even if the body ply moves, the overlapping portion is not opened. Can be held. For this reason, since the arrangement of the bead wires can be maintained, an extra bead wire becomes unnecessary, and as a result, a lightweight bead can be obtained.
[0016]
In addition, the number of cord covers on the inner side of the bead core increases, and the cord covers are made of plain woven cloth, so that the cord covers themselves hardly move, and the movement of rubber on the cord covers is suppressed. For this reason, the gauge on the inner diameter side of the bead core can be secured, so that the bead portion can tighten the rim, so that the air sealing property and the anti-rim detachment property can be improved.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, in the third aspect, the final winding direction of the overlapping portion of the cord cover is set to be the same as the direction in which the body ply moves during vulcanization. is there.
[0018]
Therefore, a force is applied in the direction in which the overlapping portion closes during the vulcanization of the green tire, so that the closeability of the overlapping portion can be increased, the bead core shape can be maintained, and the gauge on the inner side of the bead core is secured. be able to. As a result, a bead having a good alignment effect can be obtained, so that a light-weight pneumatic radial tire can be obtained without reducing the breaking strength of the bead core, eliminating the need for an extra bead wire. Also, since the gauge on the inner diameter side of the bead core can be secured, the bead portion can tighten the rim to improve the air sealing property and the anti-rim disengagement property, and further enhance the same effect as in claim 3. be able to.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, in the third aspect, the final winding direction of the overlapping portion of the cord cover is the same as the direction from the outside to the inside in the axial direction of the tire. Things.
[0020]
Therefore, the same effect as the fourth aspect can be obtained.
According to a sixth aspect of the present invention, in the third to fifth aspects, the overlapping portion of the width end of the cord cover corresponds to substantially the entire area of the tire inner diameter side surface of the bead core.
[0021]
Therefore, the area in which the overlapping portion can be pressed during the vulcanization of the green tire is increased, so that the gauge of the overlapping portion can be secured and the adhesion of the overlapping portion can be improved. As a result, the same effect as that of the third aspect can be further enhanced.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
First, the configuration of the pneumatic radial tire 11 will be described.
[0023]
As shown in FIG. 1, a pneumatic radial tire 11 according to this embodiment includes a tread portion 12, a sidewall portion 13 forming a side portion along a body ply 16, and a tire inner diameter side of the sidewall portion 13. And a continuous bead portion 14. The radial tire 11 is fitted and mounted on the rim flange 15a of the rim 15 of the vehicle at the bead portions 14 on both sides. The tread portion 12 is reinforced by arranging two belts 17 made of steel cord and one cap belt 18 wound and attached in the circumferential direction.
[0024]
The shoulder portions on both sides of the tread portion 12 are reinforced by winding and attaching the shoulder ply 19 in the circumferential direction. As shown in FIG. 2, a bead 30 is buried and arranged in each of the bead portions 14, and the bead 30 covers a bead core 20 having a hexagonal cross section composed of one bead wire 23 and a periphery of the bead core 20. And a cord cover 22 made of a plain woven cloth covered with rubber.
[0025]
A bead filler 21 made of hard rubber and having a substantially triangular cross section is attached to the outer diameter side of the tire of each bead core 20. Then, both ends of the body ply 16 are folded back along the outer peripheral surfaces of the bead core 20 and the bead filler 21, and the bead 30 is covered by the body ply 16.
[0026]
The cord cover 22 covers the bead core 20 by being wound in the width direction from the outside of the bead core 20 in the circumferential direction, so that the both width ends are overlapped on the inner diameter side of the bead core 20. ing. Further, the body ply 16 is folded from the tire inner side to the tire outer side along the outer periphery of the cord cover 22. The final winding direction of the overlapping portion 24 of the cord cover 22 is opposite to the folding direction of the body ply 16 and is the same as the moving direction of the body ply 16 during vulcanization. The final winding direction is the same as the direction from the outside to the inside in the axial direction of the tire. Further, the overlapping margin of the overlapping portion 24 of the cord cover 22 is set to be the entire surface (one side of a hexagon) of the bead core 20 on the tire inner diameter side.
[0027]
Now, as shown in FIG. 3, at the time of vulcanization, an abbreviated view of the body ply 16 and the bead portion 14 is shown, but the green tire is put into a vulcanization mold and heated inside the vulcanization mold while heating. Is applied, and the bead portion 14 is narrowed so that the whole has a tire shape as shown by an arrow C. Further, the overlapping portion 24 at the width end of the cord cover 22 is pressed in the vulcanizing mold by a pressing member (not shown) from the direction from the tire inner diameter side (the direction of arrow D).
[0028]
At the time of this vulcanization, along with the movement of the bead portion 14 in the direction indicated by the arrow C, the portion 16a of the body ply 16 on the tire lumen side in the bead portion 14 is moved in the direction toward the tread portion 12 (the direction of the arrow A). Can be For this reason, the portion 16b on the outer side (return side) of the body ply 16 is moved in the opposite direction (the direction of arrow B) from the case on the tire lumen side. Accordingly, with the movement of the body ply 16, a torsional rotational movement is generated in the bead 30 substantially around the center of the cross section.
[0029]
However, at this time, the overlapping portion 24, which is both width ends of the cord cover 22 of the bead 30, is pressed by a pressing member (not shown) from the direction from the tire inner diameter side (the direction of arrow D). Does not move in the direction in which it is released. For this reason, the movement of the code cover 22 is suppressed, and the disorder of the arrangement state of the bead wires 23 due to the movement of the code cover 22 can be prevented.
[0030]
The final winding direction of the overlapping portion 24 of the cord cover 22 is the same direction as the moving direction of the body ply 16 and the same direction as the direction from the outside to the inside in the axial direction of the tire. Therefore, the movement of the body ply 16 acts in the direction of strengthening the winding state with respect to the final winding portion located outside the overlapping portion 24, and the arrangement state of the bead wires 23 can be further prevented from being disturbed. Furthermore, since the overlapping margin of the overlapping portion 24 of the cord cover 22 is set to be the entire surface on the tire inner diameter side, a sufficient overlapping area can be secured, and the arrangement state of the bead wires 23 is more effectively disturbed. Can be prevented. In addition, since the overlapping margin secures the entire tire inner diameter side surface, a tightening margin at the time of assembling the tire rim is secured, and the bead portion 14 tightens the rim 15 to improve the air sealing property and the anti-rim releasing property. The provided radial tire 11 can be provided.
[0031]
According to the embodiment described in detail above, the following effects are exhibited.
When the green tire is vulcanized, the overlapping portion 24 of the cord cover 22 can be held so that the overlapping portion 24 does not open even if the body ply 16 moves due to the pressure P, so that the arrangement state of the bead wires 23 is maintained. can do. Therefore, it is not necessary to set an extra number of bead wires 23, so that it is possible to reduce the weight of the tire, to improve the seating state of the bead portion 14 with respect to the rim 15, and to provide a high air-sealing property and high pneumatic resistance to the rim disengagement. The radial tire 11 can be provided.
[0032]
The cord cover 22 is formed by covering a plain woven fabric with rubber, so that the arrangement state of the bead wires 23 can be maintained and a strong adhesion state to the surrounding members can be maintained.
[0033]
The final winding direction of the overlapping portion 24 of the cord cover 22 is the same as the direction in which the body ply 16 moves during the vulcanization of the green tire, and the overlapping margin of the cord cover 22 is on the inner diameter side of the tire. The whole surface. For this reason, a force is applied in the direction in which the overlapping portion 24 closes during vulcanization, and the area in which the overlapping portion 24 can be pressed is increased, so that the closeability and adhesion of the overlapping portion 24 can be improved. . For this reason, the arrangement state of the bead wires 23 can be maintained, and it is not necessary to set an extra number of the bead wires 23, so that the weight of the tire can be reduced and the seating state of the bead portion 14 with respect to the rim 15 described above can be reduced. Further improvements can be made, and the air sealing properties and the resistance to rim detachment can be further improved.
[0034]
The above-described embodiment may be modified as follows.
The overlapping margin in the overlapping portion 24 of the code cover 22 is set to be wider than two or more sides of the bead core 20. By doing so, the adhesion of the overlapping portion 24 can be further improved.
[0035]
-The present invention may be applied to a strand bead. In this way, the strand beads that are likely to be disturbed can be effectively protected.
[0036]
【The invention's effect】
As described above in detail, the present invention provides a bead in which the arrangement of the bead wires is unlikely to occur even when the body ply moves during the vulcanization of a raw tire, and is lightweight and has a seating ability of the bead portion, an air sealing property and a rim detachment. There is an effect that a pneumatic radial tire having high resistance can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a pneumatic radial tire according to an embodiment. FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing a bead portion of the tire of FIG. 1. FIG. 3 is a cross-sectional view showing a bead portion of a pneumatic radial tire of the present invention. FIG. 4 is a cross-sectional view showing a bead part of a conventional pneumatic radial tire. FIG. 5 is a cross-sectional view showing a bead part of a conventional pneumatic radial tire.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Radial tire, 12 ... Tread part, 13 ... Side wall part, 14 ... Bead part, 15 ... Rim, 15a ... Rim flange, 16 ... Body ply, 17 ... Belt, 18 ... Cap belt, 19 ... Shoulder ply, 20 ... bead core as bead, 21 ... bead filler, 22 ... cord cover as bead, 23 ... bead wire as bead, 24 ... overlapping part as bead, 30 ... bead

Claims

空気入りラジアルタイヤに用いられるとともに、ビードコアの外周面にコードカバーをその幅端部が重なるように巻き付けたビードにおいて、前記コードカバーの幅端部の重ね合わせ部が、ビードコアの内径側に位置するようにしたことを特徴とするビード。In a bead used for a pneumatic radial tire and a cord cover wound around an outer peripheral surface of a bead core so that the width end thereof overlaps, a superposed portion of the width end of the code cover is located on the inner diameter side of the bead core. A bead characterized by doing as described above.

前記コードカバーはゴムで被覆した平織布からなることを特徴とする請求項１に記載のビード。The bead according to claim 1, wherein the cord cover is made of a plain woven fabric covered with rubber.

請求項１または２に記載のビードを用い、コードカバーの幅端部がタイヤ内径側になるようにしたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。A pneumatic radial tire using the bead according to claim 1 or 2, wherein a width end of the cord cover is on the tire inner diameter side.

前記コードカバーの重ね合わせ部の最終巻きつけ方向を、加硫時にボディプライが移動する方向と同じ方向にしたことを特徴とする請求項３に記載の空気入りラジアルタイヤ。The pneumatic radial tire according to claim 3, wherein the final winding direction of the overlapping portion of the cord cover is the same as the direction in which the body ply moves during vulcanization.

前記コードカバーの重ね合わせ部の最終巻きつけ方向を、タイヤの軸方向における外側から内側への方向と同じ方向にしたことを特徴とする請求項３に記載の空気入りラジアルタイヤ。The pneumatic radial tire according to claim 3, wherein the final winding direction of the overlapping portion of the cord cover is the same as the direction from the outside to the inside in the axial direction of the tire.

コードカバーの幅端部の重ね合わせ部をビードコアのタイヤ内径側面のほぼ全域に対応する請求項３〜５のうちのいずれか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。The pneumatic radial tire according to any one of claims 3 to 5, wherein the overlapped portion at the width end of the cord cover corresponds to substantially the entire area of the tire core on the tire inner diameter side surface.