JP2004171382A - データ再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ再生装置において、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、ファイルの管理情報にデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができるようにしたものである。
【解決手段】パーティション取得部13により検索された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
【選択図】 図2
【解決手段】パーティション取得部13により検索された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスクに記録されているファイルの管理情報を参照してファイルの位置を特定し、その位置から再生を開始するデータ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ再生装置は、ディスクに記録されているファイルの管理情報(例えば、論理ボリュームディスクリプタ)にデータ欠損がある場合でも、ファイルの位置の特定を可能にするため、ファイルの管理情報を冗長的にディスクに記録するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−36841公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータ再生装置は以上のように構成されているので、一方の管理情報にデータ欠損が発生しても、他方の管理情報を参照してファイルの位置を特定することができる。しかし、ファイルの管理情報を冗長的に記録する必要があるため、ファイルシステムの準拠規格を変更する必要がある課題があった。
またファイルシステム規格に規定されている冗長的な予備データ領域であるスペアリングエリアはパーティション内のアドレスにしか割当てることができず、パーティション外のデータ欠損に対応できなかった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、ファイルの管理情報にデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができるデータ再生装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ再生装置は、所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段を設け、そのファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ再生装置を示す構成図であり、図において、モータドライバ1はサーボ部6から出力された制御信号にしたがってモータ2及びピックアップ3に供給する電流を制御し、モータ2はモータドライバ1から電流の供給を受けるとディスク4を回転させる。ピックアップ3はモータドライバ1から電流の供給を受けるとアクチュエータを駆動して、ディスク4に記録されているピット形状を読み取り、そのピット形状に応じて高周波信号を出力する。
【0008】
RFアンプ5はピックアップ3から出力された高周波信号を増幅し、サーボ部6は増幅後の高周波信号にしたがってモータ2及びピックアップ3に与える制御信号を生成する。
信号処理部7は増幅後の高周波信号に対して誤り訂正等の各種処理を実施し、各種処理後の信号からデジタルデータを抽出する。映像・音声復号部8は信号処理部7により抽出されたデジタルデータから映像信号と音声信号を復号する。
入力部9はデータ再生装置に対する操作信号の入力を受け付け、制御部10は入力部9により受け付けられた操作信号にしたがってデータ再生装置の動作を制御する。
【0009】
図2は制御部10の処理機能を示す構成図である。ただし、制御部10は、通常マイコンにより構成され、各種の処理を実施するためのソフトウエアを実行する。
図において、規格確認部11は所定の位置に記録されている文字列を読み込み、ファイルシステムの準拠規格を確認する。先頭ボリューム取得部12は規格確認部11により準拠規格が“ECMA167”であることを確認されると、論理セクタ番号“100h”(hは16進数を示す)に存在するアンカーボリュームディスクリプタ(Anchor Volume Descriptor)から先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得する。パーティション取得部13は先頭ボリューム取得部12により取得された論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始してパーティションディスクリプタ(Partition Descriptor)を検索し、そのパーティションディスクリプタからパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。なお、先頭ボリューム取得部12及びパーティション取得部13からパーティション取得手段が構成されている。
【0010】
ファイルエントリ取得部14はディスクの再生を実施して、論理ボリュームディスクリプタ(Logical Volume Descriptor)を検索し、データ欠損によって論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタ(First File Set Descriptor)の論理ブロック番号“90h”が得られない場合、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を検索する。なお、ファイルエントリ取得部14はファイルエントリ取得手段を構成している。
【0011】
ファイル位置特定部15はファイルエントリ取得部14により取得された論理ブロック番号“A8h”,“ABh”に存在するファイルエントリからファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”,“11D2h”を取得し、その論理ブロック番号“600h”,“11D2h”とパーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からファイルの位置を示す論理セクタ番号“2780h”,“3352h”を特定する。なお、ファイル位置特定部15はファイル位置特定手段を構成している。
【0012】
図3はディスクの記録内容と再生順を示す説明図であり、図において、LSNはディスク上の記録開始位置から記録終了位置まで付与された論理セクタ番号であり、LSN0は物理アドレスPSNの30000hに対応している。即ち、LSN=PSN−30000hの関係にある。なお、この例では、1セクタは2048バイトである。
LBNは再生対象のデータや、そのデータの管理情報が記録されているパーティションの開始位置から終了位置まで仮想的に付与された論理ブロック番号である。
図4〜図17はこの実施の形態1による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0013】
次に動作について説明する。
まず、制御部10の規格確認部11は、処理Aを実行することにより(ステップST1)、論理セクタ番号“10h”に記録されている文字列を読み込み、その文字列が“NSR03”であるか否かを確認する。その文字列が“NSR03”であれば、ファイルシステムの準拠規格が“ECMA167”であると認定し、その文字列が“NSR03”でなければ、エラーであるとして処理を終了する(図5のステップST101〜ST103)。
【0014】
先頭ボリューム取得部12は、規格確認部11により準拠規格が“ECMA167”であることを確認されると、処理Bを実行することにより(ステップST2)、論理セクタ番号“100h”に存在するアンカーボリュームディスクリプタから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得する。
即ち、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“02”と一致するか否かを確認し(図6のステップST111〜ST113)、一致しなければエラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から20バイト先に存在するメインボリュームディスクリプタシーケンスイクステントから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号を取得する(ステップST114〜ST116)。
そして、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”のいずれかと一致するか否かを確認する(ステップST117,ST118)。
【0015】
一致すれば、処理Bを終了するが、一致しなければ、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から28バイト先に存在するリザーブボリュームディスクリプタシーケンスイクステントから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号を取得する(ステップST119〜ST121)。
そして、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”のいずれかと一致するか否かを確認する(ステップST122,ST123)。
一致すれば、処理Bを終了するが、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
【0016】
パーティション取得部13は、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得すると、処理Cを実行することにより(ステップST3)、その論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始してパーティションディスクリプタを検索し、そのパーティションディスクリプタからパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。
即ち、論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、データを読み出すと、そのデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し(図7のステップST131〜ST135)、一致しなければ、論理セクタ番号を1だけインクリメントしてデータを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する(ステップST137〜ST139)。ただし、上記処理を5回実施しても、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、本ディスクリプタがパーティションディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号の先頭から188バイト先に存在する4バイト分のデータ(パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”)を取得する(ステップST136)。
【0017】
ファイルエントリ取得部14は、処理Dを実行することにより(ステップST4)、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、論理ボリュームディスクリプタを検索し、その論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得する。
即ち、論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、データを読み出すと、そのデータがタグ識別子“06”と一致するか否かを確認し(図8のステップST141〜ST144)、一致しなければ、論理セクタ番号を1だけインクリメントしてデータを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する(ステップST146〜ST148)。ただし、上記処理を5回実施しても、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、本ディスクリプタが論理ボリュームディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号の先頭から252バイト先に存在する4バイト分のデータ(ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”)を取得する(ステップST145)。
【0018】
ファイルエントリ取得部14は、上記のようにして、論理ボリュームディスクリプタを検索しても、その論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損している場合、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得することができないので、通常時の処理F〜Iを実施することができない。
よって、論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損している場合には(ステップST5)、処理Eを実行することにより(ステップST6)、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
【0019】
即ち、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”から論理セクタ番号“5000h”まで再生を繰り返してタグ識別子“257”を検索する(図9のステップST151〜ST156)。
そして、そのタグ識別子“257”が見つかると、ファイル識別子“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO”を検索することにより、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する(図9,図10のステップST157〜ST169)。
【0020】
一方、論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損していない場合、ファイルエントリ取得部14は、上述したように、通常時の処理F〜Iを実施する。
ファイルエントリ取得部14は、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得しているので、処理Fを実行することにより(ステップST7)、そのファーストファイルセットディスクリプタからルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”を取得する。
即ち、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“256”であることを確認した後、ルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”を取得する(図11のステップST171〜ST174)。
【0021】
そして、そのルートディレクトリのファイルエントリからファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”を取得する。
即ち、ルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”を取得する(ステップST175〜ST179)。
【0022】
ファイルエントリ取得部14は、処理Gを実行することにより(ステップST8)、ファイルアイデンティファイアディスクリプタからDVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”を取得する。
即ち、ファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“257”であることを確認した後、DVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”を取得する(図12のステップST180〜ST190)。
【0023】
ファイルエントリ取得部14は、処理Hを実行することにより(ステップST9)、DVD_RTAVファイルエントリからDVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”を取得する。
即ち、DVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、DVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”を取得する(図13のステップST191〜ST195)。
【0024】
ファイルエントリ取得部14は、処理Iを実行することにより(ステップST10)、DVD_RTAVディレクトリからファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
即ち、DVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子“257”を検索することにより、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する(図14,図15のステップST200〜ST220)。
【0025】
ファイル位置特定部15は、上記のようにしてファイルエントリ取得部14がファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”を取得すると、処理Jを実行することにより(ステップST11)、その論理ブロック番号“A8h”に存在するファイルエントリから“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とファイル長を取得する。
即ち、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とファイル長を取得する(図16のステップST221〜ST225)。
【0026】
また、ファイル位置特定部15は、処理Kを実行することにより(ステップST12)、ファイルエントリ(“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“ABh”に存在するファイルエントリから“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とイクステント長を取得する。
即ち、ファイルエントリ(“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“ABh”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とイクステント長を取得する(図17のステップST231〜ST242)。
【0027】
そして、ファイル位置特定部15は、“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を加算して、“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理セクタ番号“2780h”を取得する。
また、“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を加算して、“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理セクタ番号“3352h”を取得する。
【0028】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、データ欠損によって論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”が得られない場合、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO”File Entry)を検索することにより、論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、論理ボリュームディスクリプタにデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0029】
また、この実施の形態1によれば、ファイルエントリ取得部14が、ディスクを再生する毎に得られるデータがタグ識別子“257”と一致するか否かを確認し、タグ識別子が“257”と一致すると、そのデータが示す領域がファイルエントリの論理ブロック番号を記録している領域であると認定するように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、ファイルエントリの論理ブロック番号を記録している領域を特定することができる効果を奏する。
【0030】
実施の形態2.
図18はこの実施の形態2による制御部10の処理機能を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
パーティション取得部21は、上記実施の形態1におけるパーティション取得部13と同様にして、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得するが、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生し、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。なお、パーティション取得部21はパーティション取得手段を構成している。
この実施の形態2では、ファイルエントリ取得部14はルートディレクトリ取得手段を構成している。
図19及び図20はこの実施の形態2による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0031】
次に動作について説明する。
規格確認部11及び先頭ボリューム取得部12が上記実施の形態1と同様の処理を実施するが、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、例えば、タグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”を確認することができない場合、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない。
【0032】
パーティション取得部21は、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合(ステップST13)、処理Lを実行することにより(ステップST14)、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生して、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。
即ち、ディスクの再生によって2バイト分のデータを取得すると、そのデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し、タグ識別子“05”と一致する場合には、本ディスクリプタがパーティションディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号“20h”から188バイト先に存在する4バイト分のデータ(パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”)を取得する(図20のステップST251〜ST258)。
また、論理セクタ番号“20h”から192バイト先に存在する4バイト分のデータがパーティションの長さを示すデータであるとして取得する(ステップST259)。
以下、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0033】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生して、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、先頭ボリュームディスクリプタにデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0034】
また、この実施の形態2によれば、パーティション取得部21が、ディスクを再生する毎に得られるデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し、タグ識別子“05”と一致すると、本ディスクリプタの所定の領域にパーティションの開始位置を記録している領域が存在すると認定するように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を記録している領域を特定することができる効果を奏する。
【0035】
実施の形態3.
図21はこの実施の形態3による制御部10の処理機能を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
管理ファイル位置取得部22はパーティション取得部13がパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、文字列“DVD_RTR_VMG0”を検索し、その文字列が存在する物理アドレスを取得して、その物理アドレスに対応する論理セクタ番号を計算する。なお、管理ファイル位置取得部22は管理ファイル位置取得手段を構成している。
【0036】
第2のパーティション取得部23は論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリを示すタグ識別子を検索することにより管理ファイルのファイルエントリを再生して、その管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算する。なお、第2のパーティション取得部23はパーティション取得手段を構成している。
図22から図24はこの実施の形態3による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0037】
次に動作について説明する。
規格確認部11、先頭ボリューム取得部12及びパーティション取得部13が上記実施の形態1と同様の処理を実施するが、パーティションディスクリプタのデータに欠損があるために、例えば、タグ識別子“05”を確認することができない場合、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得することができない。
【0038】
管理ファイル位置取得部22は、パーティション取得部13がパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得することができない場合(ステップST15)、処理Mを実行することにより(ステップST16)、論理セクタ番号“2000h”から“5000h”までディスクを再生して、文字列“DVD_RTR_VMG0”を検索し、その文字列が存在するディスク上の物理アドレス“32229h”を取得する。
即ち、ディスクを再生して、論理セクタの先頭から12バイト分のデータを取得すると、そのデータが文字列“DVD_RTR_VMG0”と一致するか否かを確認する(図23のステップST261〜ST265)。
文字列“DVD_RTR_VMG0”と一致すると、その文字列が存在するディスク上の物理アドレス“32229h”を求め、その物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”を求める(ステップST266)。また、ファイルの長さを求める(ステップST267,ST268)。
【0039】
第2のパーティション取得部23は、処理Nを実行することにより(ステップST17)、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリを示すタグ識別子を検索することにより管理ファイルのファイルエントリを再生する。
そして、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得し、その論理ブロック番号“A9h”と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号“2229h”からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算する。
【0040】
即ち、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリのタグ識別子“261”を検索する。タグ識別子“261”が存在する場合、論理セクタ番号“2000h”の先頭から168バイト先にある4バイト分のデータを取得し、そのデータがステップST268で取得したファイルの長さと一致するか否かを確認する(図24のステップST271〜ST277)。
そして、ファイルの長さと一致する場合には、セクタ先頭から(176+ファイルの長さ+4)バイト目の4バイト分のデータを取得することにより、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得する(ステップST278)。
【0041】
そして、文字列“DVD_RTR_VMG0”の物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”から管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を減算して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求める(ステップST279)。
以下、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得し、その論理ブロック番号“A9h”と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号“2229h”からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、パーティションディスクリプタのデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0043】
また、この実施の形態3によれば、文字列“DVD_RTR_VMG0”の物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”から管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を減算して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求めるように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求めることができる効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段を設け、そのファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、ファイルの管理情報にデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ再生装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図3】ディスクの記録内容と再生順を示す説明図である。
【図4】この実施の形態1による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】処理Aの処理内容を示すフローチャートである。
【図6】処理Bの処理内容を示すフローチャートである。
【図7】処理Cの処理内容を示すフローチャートである。
【図8】処理Dの処理内容を示すフローチャートである。
【図9】処理Eの処理内容を示すフローチャートである。
【図10】処理Eの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】処理Fの処理内容を示すフローチャートである。
【図12】処理Gの処理内容を示すフローチャートである。
【図13】処理Hの処理内容を示すフローチャートである。
【図14】処理Iの処理内容を示すフローチャートである。
【図15】処理Iの処理内容を示すフローチャートである。
【図16】処理Jの処理内容を示すフローチャートである。
【図17】処理Kの処理内容を示すフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態2による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図19】この実施の形態2による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】処理Lの処理内容を示すフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態3による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図22】この実施の形態3による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】処理Mの処理内容を示すフローチャートである。
【図24】処理Nの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータドライバ、2 モータ、3 ピックアップ、4 ディスク、5 RFアンプ、6 サーボ部、7 信号処理部、8 映像・音声復号部、9 入力部、10 制御部、11 規格確認部、12 先頭ボリューム取得部(パーティション取得手段)、13 パーティション取得部(パーティション取得手段)、14 ファイルエントリ取得部(ファイルエントリ取得手段、ルートディレクトリ取得手段)、15 ファイル位置特定部(ファイル位置特定手段)、21 パーティション取得部(パーティション取得手段)、22 管理ファイル位置取得部(管理ファイル位置取得手段)、23 第2のパーティション取得部(パーティション取得手段)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスクに記録されているファイルの管理情報を参照してファイルの位置を特定し、その位置から再生を開始するデータ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ再生装置は、ディスクに記録されているファイルの管理情報(例えば、論理ボリュームディスクリプタ)にデータ欠損がある場合でも、ファイルの位置の特定を可能にするため、ファイルの管理情報を冗長的にディスクに記録するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−36841公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータ再生装置は以上のように構成されているので、一方の管理情報にデータ欠損が発生しても、他方の管理情報を参照してファイルの位置を特定することができる。しかし、ファイルの管理情報を冗長的に記録する必要があるため、ファイルシステムの準拠規格を変更する必要がある課題があった。
またファイルシステム規格に規定されている冗長的な予備データ領域であるスペアリングエリアはパーティション内のアドレスにしか割当てることができず、パーティション外のデータ欠損に対応できなかった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、ファイルの管理情報にデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができるデータ再生装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ再生装置は、所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段を設け、そのファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ再生装置を示す構成図であり、図において、モータドライバ1はサーボ部6から出力された制御信号にしたがってモータ2及びピックアップ3に供給する電流を制御し、モータ2はモータドライバ1から電流の供給を受けるとディスク4を回転させる。ピックアップ3はモータドライバ1から電流の供給を受けるとアクチュエータを駆動して、ディスク4に記録されているピット形状を読み取り、そのピット形状に応じて高周波信号を出力する。
【0008】
RFアンプ5はピックアップ3から出力された高周波信号を増幅し、サーボ部6は増幅後の高周波信号にしたがってモータ2及びピックアップ3に与える制御信号を生成する。
信号処理部7は増幅後の高周波信号に対して誤り訂正等の各種処理を実施し、各種処理後の信号からデジタルデータを抽出する。映像・音声復号部8は信号処理部7により抽出されたデジタルデータから映像信号と音声信号を復号する。
入力部9はデータ再生装置に対する操作信号の入力を受け付け、制御部10は入力部9により受け付けられた操作信号にしたがってデータ再生装置の動作を制御する。
【0009】
図2は制御部10の処理機能を示す構成図である。ただし、制御部10は、通常マイコンにより構成され、各種の処理を実施するためのソフトウエアを実行する。
図において、規格確認部11は所定の位置に記録されている文字列を読み込み、ファイルシステムの準拠規格を確認する。先頭ボリューム取得部12は規格確認部11により準拠規格が“ECMA167”であることを確認されると、論理セクタ番号“100h”(hは16進数を示す)に存在するアンカーボリュームディスクリプタ(Anchor Volume Descriptor)から先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得する。パーティション取得部13は先頭ボリューム取得部12により取得された論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始してパーティションディスクリプタ(Partition Descriptor)を検索し、そのパーティションディスクリプタからパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。なお、先頭ボリューム取得部12及びパーティション取得部13からパーティション取得手段が構成されている。
【0010】
ファイルエントリ取得部14はディスクの再生を実施して、論理ボリュームディスクリプタ(Logical Volume Descriptor)を検索し、データ欠損によって論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタ(First File Set Descriptor)の論理ブロック番号“90h”が得られない場合、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を検索する。なお、ファイルエントリ取得部14はファイルエントリ取得手段を構成している。
【0011】
ファイル位置特定部15はファイルエントリ取得部14により取得された論理ブロック番号“A8h”,“ABh”に存在するファイルエントリからファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”,“11D2h”を取得し、その論理ブロック番号“600h”,“11D2h”とパーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からファイルの位置を示す論理セクタ番号“2780h”,“3352h”を特定する。なお、ファイル位置特定部15はファイル位置特定手段を構成している。
【0012】
図3はディスクの記録内容と再生順を示す説明図であり、図において、LSNはディスク上の記録開始位置から記録終了位置まで付与された論理セクタ番号であり、LSN0は物理アドレスPSNの30000hに対応している。即ち、LSN=PSN−30000hの関係にある。なお、この例では、1セクタは2048バイトである。
LBNは再生対象のデータや、そのデータの管理情報が記録されているパーティションの開始位置から終了位置まで仮想的に付与された論理ブロック番号である。
図4〜図17はこの実施の形態1による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0013】
次に動作について説明する。
まず、制御部10の規格確認部11は、処理Aを実行することにより(ステップST1)、論理セクタ番号“10h”に記録されている文字列を読み込み、その文字列が“NSR03”であるか否かを確認する。その文字列が“NSR03”であれば、ファイルシステムの準拠規格が“ECMA167”であると認定し、その文字列が“NSR03”でなければ、エラーであるとして処理を終了する(図5のステップST101〜ST103)。
【0014】
先頭ボリューム取得部12は、規格確認部11により準拠規格が“ECMA167”であることを確認されると、処理Bを実行することにより(ステップST2)、論理セクタ番号“100h”に存在するアンカーボリュームディスクリプタから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得する。
即ち、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“02”と一致するか否かを確認し(図6のステップST111〜ST113)、一致しなければエラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から20バイト先に存在するメインボリュームディスクリプタシーケンスイクステントから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号を取得する(ステップST114〜ST116)。
そして、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”のいずれかと一致するか否かを確認する(ステップST117,ST118)。
【0015】
一致すれば、処理Bを終了するが、一致しなければ、アンカーボリュームディスクリプタの先頭から28バイト先に存在するリザーブボリュームディスクリプタシーケンスイクステントから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号を取得する(ステップST119〜ST121)。
そして、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号から2バイト分データを読み出し、そのデータがタグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”のいずれかと一致するか否かを確認する(ステップST122,ST123)。
一致すれば、処理Bを終了するが、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
【0016】
パーティション取得部13は、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得すると、処理Cを実行することにより(ステップST3)、その論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始してパーティションディスクリプタを検索し、そのパーティションディスクリプタからパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。
即ち、論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、データを読み出すと、そのデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し(図7のステップST131〜ST135)、一致しなければ、論理セクタ番号を1だけインクリメントしてデータを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する(ステップST137〜ST139)。ただし、上記処理を5回実施しても、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、本ディスクリプタがパーティションディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号の先頭から188バイト先に存在する4バイト分のデータ(パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”)を取得する(ステップST136)。
【0017】
ファイルエントリ取得部14は、処理Dを実行することにより(ステップST4)、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、論理ボリュームディスクリプタを検索し、その論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得する。
即ち、論理セクタ番号“20h”からディスクの再生を開始して、データを読み出すと、そのデータがタグ識別子“06”と一致するか否かを確認し(図8のステップST141〜ST144)、一致しなければ、論理セクタ番号を1だけインクリメントしてデータを読み出し、同様の処理を繰り返し実行する(ステップST146〜ST148)。ただし、上記処理を5回実施しても、一致しなければ、エラーであるとして処理を終了する。
一致すれば、本ディスクリプタが論理ボリュームディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号の先頭から252バイト先に存在する4バイト分のデータ(ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”)を取得する(ステップST145)。
【0018】
ファイルエントリ取得部14は、上記のようにして、論理ボリュームディスクリプタを検索しても、その論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損している場合、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得することができないので、通常時の処理F〜Iを実施することができない。
よって、論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損している場合には(ステップST5)、処理Eを実行することにより(ステップST6)、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
【0019】
即ち、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”から論理セクタ番号“5000h”まで再生を繰り返してタグ識別子“257”を検索する(図9のステップST151〜ST156)。
そして、そのタグ識別子“257”が見つかると、ファイル識別子“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO”を検索することにより、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する(図9,図10のステップST157〜ST169)。
【0020】
一方、論理ボリュームディスクリプタのデータが欠損していない場合、ファイルエントリ取得部14は、上述したように、通常時の処理F〜Iを実施する。
ファイルエントリ取得部14は、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”を取得しているので、処理Fを実行することにより(ステップST7)、そのファーストファイルセットディスクリプタからルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”を取得する。
即ち、ファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“256”であることを確認した後、ルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”を取得する(図11のステップST171〜ST174)。
【0021】
そして、そのルートディレクトリのファイルエントリからファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”を取得する。
即ち、ルートディレクトリのファイルエントリの論理ブロック番号“A0h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”を取得する(ステップST175〜ST179)。
【0022】
ファイルエントリ取得部14は、処理Gを実行することにより(ステップST8)、ファイルアイデンティファイアディスクリプタからDVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”を取得する。
即ち、ファイルアイデンティファイアディスクリプタの論理ブロック番号“A1h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“257”であることを確認した後、DVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”を取得する(図12のステップST180〜ST190)。
【0023】
ファイルエントリ取得部14は、処理Hを実行することにより(ステップST9)、DVD_RTAVファイルエントリからDVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”を取得する。
即ち、DVD_RTAVファイルエントリの論理ブロック番号“A5h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、DVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”を取得する(図13のステップST191〜ST195)。
【0024】
ファイルエントリ取得部14は、処理Iを実行することにより(ステップST10)、DVD_RTAVディレクトリからファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する。
即ち、DVD_RTAVディレクトリの論理ブロック番号“A6h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子“257”を検索することにより、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得する(図14,図15のステップST200〜ST220)。
【0025】
ファイル位置特定部15は、上記のようにしてファイルエントリ取得部14がファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”を取得すると、処理Jを実行することにより(ステップST11)、その論理ブロック番号“A8h”に存在するファイルエントリから“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とファイル長を取得する。
即ち、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO” File Entry)の論理ブロック番号“A8h”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とファイル長を取得する(図16のステップST221〜ST225)。
【0026】
また、ファイル位置特定部15は、処理Kを実行することにより(ステップST12)、ファイルエントリ(“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“ABh”に存在するファイルエントリから“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とイクステント長を取得する。
即ち、ファイルエントリ(“VR_MOVIE.VRO” File Entry)の論理ブロック番号“ABh”+パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、タグ識別子が“261”であることを確認した後、ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とイクステント長を取得する(図17のステップST231〜ST242)。
【0027】
そして、ファイル位置特定部15は、“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“600h”とパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を加算して、“VR_MANGAR.IFO”ファイルの位置を示す論理セクタ番号“2780h”を取得する。
また、“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理ブロック番号“11D2h”とパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を加算して、“VR_MOVIE.VRO”ファイルの位置を示す論理セクタ番号“3352h”を取得する。
【0028】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、データ欠損によって論理ボリュームディスクリプタからファーストファイルセットディスクリプタの論理ブロック番号“90h”が得られない場合、パーティション取得部13により取得された論理セクタ番号“2180h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリ(“VR_MANGAR.IFO”,“VR_MOVIE.VRO”File Entry)を検索することにより、論理ブロック番号“A8h”,“ABh”を取得するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、論理ボリュームディスクリプタにデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0029】
また、この実施の形態1によれば、ファイルエントリ取得部14が、ディスクを再生する毎に得られるデータがタグ識別子“257”と一致するか否かを確認し、タグ識別子が“257”と一致すると、そのデータが示す領域がファイルエントリの論理ブロック番号を記録している領域であると認定するように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、ファイルエントリの論理ブロック番号を記録している領域を特定することができる効果を奏する。
【0030】
実施の形態2.
図18はこの実施の形態2による制御部10の処理機能を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
パーティション取得部21は、上記実施の形態1におけるパーティション取得部13と同様にして、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得するが、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生し、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。なお、パーティション取得部21はパーティション取得手段を構成している。
この実施の形態2では、ファイルエントリ取得部14はルートディレクトリ取得手段を構成している。
図19及び図20はこの実施の形態2による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0031】
次に動作について説明する。
規格確認部11及び先頭ボリューム取得部12が上記実施の形態1と同様の処理を実施するが、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、例えば、タグ識別子“01”,“04”,“05”,“06”,“71”を確認することができない場合、先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない。
【0032】
パーティション取得部21は、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合(ステップST13)、処理Lを実行することにより(ステップST14)、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生して、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得する。
即ち、ディスクの再生によって2バイト分のデータを取得すると、そのデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し、タグ識別子“05”と一致する場合には、本ディスクリプタがパーティションディスクリプタであると認定し、論理セクタ番号“20h”から188バイト先に存在する4バイト分のデータ(パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”)を取得する(図20のステップST251〜ST258)。
また、論理セクタ番号“20h”から192バイト先に存在する4バイト分のデータがパーティションの長さを示すデータであるとして取得する(ステップST259)。
以下、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0033】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、先頭ボリュームディスクリプタのデータに欠損があるために、先頭ボリューム取得部12が先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号“20h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“20h”から“30h”までディスクを再生して、パーティションディスクリプタであることを示すタグ識別子を検索することにより、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、先頭ボリュームディスクリプタにデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0034】
また、この実施の形態2によれば、パーティション取得部21が、ディスクを再生する毎に得られるデータがタグ識別子“05”と一致するか否かを確認し、タグ識別子“05”と一致すると、本ディスクリプタの所定の領域にパーティションの開始位置を記録している領域が存在すると認定するように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を記録している領域を特定することができる効果を奏する。
【0035】
実施の形態3.
図21はこの実施の形態3による制御部10の処理機能を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
管理ファイル位置取得部22はパーティション取得部13がパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得することができない場合、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、文字列“DVD_RTR_VMG0”を検索し、その文字列が存在する物理アドレスを取得して、その物理アドレスに対応する論理セクタ番号を計算する。なお、管理ファイル位置取得部22は管理ファイル位置取得手段を構成している。
【0036】
第2のパーティション取得部23は論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリを示すタグ識別子を検索することにより管理ファイルのファイルエントリを再生して、その管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算する。なお、第2のパーティション取得部23はパーティション取得手段を構成している。
図22から図24はこの実施の形態3による制御部10の処理内容を示すフローチャートである。
【0037】
次に動作について説明する。
規格確認部11、先頭ボリューム取得部12及びパーティション取得部13が上記実施の形態1と同様の処理を実施するが、パーティションディスクリプタのデータに欠損があるために、例えば、タグ識別子“05”を確認することができない場合、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を取得することができない。
【0038】
管理ファイル位置取得部22は、パーティション取得部13がパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得することができない場合(ステップST15)、処理Mを実行することにより(ステップST16)、論理セクタ番号“2000h”から“5000h”までディスクを再生して、文字列“DVD_RTR_VMG0”を検索し、その文字列が存在するディスク上の物理アドレス“32229h”を取得する。
即ち、ディスクを再生して、論理セクタの先頭から12バイト分のデータを取得すると、そのデータが文字列“DVD_RTR_VMG0”と一致するか否かを確認する(図23のステップST261〜ST265)。
文字列“DVD_RTR_VMG0”と一致すると、その文字列が存在するディスク上の物理アドレス“32229h”を求め、その物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”を求める(ステップST266)。また、ファイルの長さを求める(ステップST267,ST268)。
【0039】
第2のパーティション取得部23は、処理Nを実行することにより(ステップST17)、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリを示すタグ識別子を検索することにより管理ファイルのファイルエントリを再生する。
そして、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得し、その論理ブロック番号“A9h”と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号“2229h”からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算する。
【0040】
即ち、論理セクタ番号“2000h”からディスクの再生を開始して、ファイルエントリのタグ識別子“261”を検索する。タグ識別子“261”が存在する場合、論理セクタ番号“2000h”の先頭から168バイト先にある4バイト分のデータを取得し、そのデータがステップST268で取得したファイルの長さと一致するか否かを確認する(図24のステップST271〜ST277)。
そして、ファイルの長さと一致する場合には、セクタ先頭から(176+ファイルの長さ+4)バイト目の4バイト分のデータを取得することにより、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得する(ステップST278)。
【0041】
そして、文字列“DVD_RTR_VMG0”の物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”から管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を減算して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求める(ステップST279)。
以下、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を取得し、その論理ブロック番号“A9h”と管理ファイル位置取得部22により計算された論理セクタ番号“2229h”からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を計算するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、パーティションディスクリプタのデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果を奏する。
【0043】
また、この実施の形態3によれば、文字列“DVD_RTR_VMG0”の物理アドレス“32229h”に対応する論理セクタ番号“2229h”から管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号“A9h”を減算して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求めるように構成したので、構成の複雑化を招くことなく、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号“2180h”を求めることができる効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段を設け、そのファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号とパーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するように構成したので、ファイルシステムの準拠規格を変更することなく、ファイルの管理情報にデータ欠損が発生しても、ファイルの位置を特定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ再生装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図3】ディスクの記録内容と再生順を示す説明図である。
【図4】この実施の形態1による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】処理Aの処理内容を示すフローチャートである。
【図6】処理Bの処理内容を示すフローチャートである。
【図7】処理Cの処理内容を示すフローチャートである。
【図8】処理Dの処理内容を示すフローチャートである。
【図9】処理Eの処理内容を示すフローチャートである。
【図10】処理Eの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】処理Fの処理内容を示すフローチャートである。
【図12】処理Gの処理内容を示すフローチャートである。
【図13】処理Hの処理内容を示すフローチャートである。
【図14】処理Iの処理内容を示すフローチャートである。
【図15】処理Iの処理内容を示すフローチャートである。
【図16】処理Jの処理内容を示すフローチャートである。
【図17】処理Kの処理内容を示すフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態2による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図19】この実施の形態2による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】処理Lの処理内容を示すフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態3による制御部の処理機能を示す構成図である。
【図22】この実施の形態3による制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】処理Mの処理内容を示すフローチャートである。
【図24】処理Nの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータドライバ、2 モータ、3 ピックアップ、4 ディスク、5 RFアンプ、6 サーボ部、7 信号処理部、8 映像・音声復号部、9 入力部、10 制御部、11 規格確認部、12 先頭ボリューム取得部(パーティション取得手段)、13 パーティション取得部(パーティション取得手段)、14 ファイルエントリ取得部(ファイルエントリ取得手段、ルートディレクトリ取得手段)、15 ファイル位置特定部(ファイル位置特定手段)、21 パーティション取得部(パーティション取得手段)、22 管理ファイル位置取得部(管理ファイル位置取得手段)、23 第2のパーティション取得部(パーティション取得手段)。
Claims (6)
- 既知の論理セクタに記録されているアンカーボリュームディスクリプタから先頭ボリュームディスクリプタの論理セクタ番号を取得し、その論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得するパーティション取得手段と、所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段と、上記ファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号と上記パーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号と上記パーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するファイル位置特定手段とを備えたデータ再生装置。
- ファイルエントリ取得手段は、ディスクを再生する毎に得られるデータが所定のタグ識別子と一致するか否かを確認し、所定のタグ識別子と一致すると、そのデータに付随する所定領域がファイルエントリの論理ブロック番号を記録している領域であると認定することを特徴とする請求項1記載のデータ再生装置。
- 所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、パーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を取得するパーティション取得手段と、ルートディレクトリの位置を示す論理ブロック番号を読み出し、その論理ブロック番号と上記パーティション取得手段により取得された論理セクタ番号からルートディレクトリの位置を示す論理セクタ番号を取得するルートディレクトリ取得手段と、上記ルートディレクトリ取得手段により取得された論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、ファイルエントリの論理ブロック番号を取得するファイルエントリ取得手段と、上記ファイルエントリ取得手段により取得された論理ブロック番号に存在するファイルエントリからファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号と上記パーティション取得手段により取得されたパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するファイル位置特定手段とを備えたデータ再生装置。
- パーティション取得手段は、ディスクを再生する毎に得られるデータが所定のタグ識別子と一致するか否かを確認し、所定のタグ識別子と一致すると、そのデータが示す領域がパーティションの開始位置を記録している領域であると認定することを特徴とする請求項3記載のデータ再生装置。
- 所定の論理セクタ番号からディスクの再生を開始して、所定の文字列を検索し、その文字列が存在する物理アドレスを取得して、その物理アドレスに対応する論理セクタ番号を計算する管理ファイル位置取得手段と、管理ファイルのファイルエントリを再生して、その管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号を取得し、その論理ブロック番号と上記管理ファイル位置取得手段により計算された論理セクタ番号からパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を計算するパーティション取得手段と、所定のファイル識別子を検索することにより求めた再生データファイル位置を示す論理ブロック番号と上記パーティション取得手段により計算されたパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号からファイルの位置を示す論理セクタ番号を特定するファイル位置特定手段とを備えたデータ再生装置。
- パーティション取得手段は、管理ファイル位置取得手段により計算された管理ファイルの論理セクタ番号から管理ファイルの位置を示す論理ブロック番号を減算してパーティションの開始位置を示す論理セクタ番号を求めることを特徴とする請求項5記載のデータ再生装置。
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