JP2004164343A - 生活習慣病改善システム及びその情報管理装置 - Google Patents

生活習慣病改善システム及びその情報管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】項目を必要最小限の項目に絞り、表現も直感的で理解し易いものとすることにより、短時間に患者からのヒアリング内容を理解でき、出力結果を患者に対しても分かり易く説明できるようにした生活習慣病改善システム及びその情報管理装置を提供する。
【解決手段】患者単位で、各患者の食事パターンを表す情報及び/又は患者の生活パターンを表す情報及び/又は身体検査の結果の情報を入力する入力する手段と、入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積手段と、時系列に蓄積された情報を時系列の変化を認識可能に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生活習慣病改善システム及びその情報管理装置、特に糖尿病などの生活習慣病において生活習慣を監視して改善を促進するために有用であり、主治医、アドバイスをする第3者機関、患者などの操作する通信端末を通信ネットワークを介して情報管理装置で管理する生活習慣病改善システム及びその情報管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病患者の血糖コントロールの方法は、▲1▼インスリンや経口剤による薬剤療法と、▲2▼食事や運動指導による生活習慣を改善する方法とがある。このように、食生活やライフスタイルによって改善を図ることが必要な糖尿病などの病気を、所謂生活習慣病と呼び、生活習慣を主治医と患者、あるいは家族が協力して監視し改善していくことが求められる。
【0003】
個人で食事や運動を自己管理するための履歴表示装置としては、従来の高血圧のための履歴表示装置がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、減量のための履歴表示装置がある(例えば、特許文献3参照)。しかし、生活習慣病を効果的に改善するには、定期的に医者からの適切なアドバイスを受けることが必要である。ところが、糖尿病患者は1998年の厚生省推計では690万人いるのに対して、糖尿病の専門医はわずか3000人程である。そこで、患者の主治医が通信ネットワークを介して専門医にアドバイスを受けることが出来るシステムが開発されている。
【0004】
これらのシステムには、食事や運動の履歴を蓄積し、インターネットを介して主治医や患者から糖尿病の専門医にアドバイスを受けるシステムがある(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−47096号公報
【特許文献2】
特開平11−239566号公報
【特許文献3】
特開平11−332845号公報
【特許文献4】
特開2001−290890公報
【特許文献5】
特開2001−290889公報
【特許文献6】
特開2001−297157公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、患者の生活習慣を正確に把握するためには専門的な内容を詳細に確認する必要があるため、これら従来のシステムで使用されている食事や運動の情報の入力は、項目が専門的であったり、項目が多岐に渡ったりしているため、患者からの長時間のヒアリングを必要としたり、出力結果に基づく患者への説明が分かり難いというような問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みて、項目を必要最小限の項目に絞り、表現も直感的で理解し易いものとすることにより、短時間に患者からのヒアリング内容を理解でき、出力結果を患者に対しても分かり易く説明できるようにした生活習慣病改善システム及びその情報管理装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の情報管理装置は、患者単位で、該患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を入力する入力手段と、前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積手段と、前記時系列に蓄積された情報を、時系列の変化を認識可能に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【0008】
ここで、前記入力手段は、所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により前記情報を入力する。又、前記出力手段は、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で画面表示する。又、前記入力手段及び出力手段は通信ネットワークを介して外部装置と通信する通信手段を有し、前記入力手段の通信手段は、第1の外部装置から患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを受信して登録し、前記出力手段の通信手段は、前記アクセス可能な第3識別情報を有する第三者の第2の外部装置からの要求に従って、前記第1識別情報を有する患者の前記蓄積された情報を前記第2の外部装置に送信する。又、前記登録時の登録パターンの選択に従い異なる課金を行う手段を更に備え、該登録パターンは、保険を適用するか否か、アドバイザを必要とするか否か、課金方法(クレジットか振り込みか等)、アドバイスについての課金方法(期間単位の課金か回数単位の課金かなど)、患者や栄養士等からのアクセスを可能とするか否か、表示やプリントのフォーマットなどを含む。又、前記入力手段の通信手段は、前記第2又は第3の外部装置から患者を識別する第1識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを付加した患者情報を受信し、前記蓄積手段は前記患者情報を前記第1識別情報により読み出し可能に蓄積する。又、前記入力者は主治医、前記第三者はアドバイザであって、前記主治医からのアドバイスの要求を前記第1の外部装置から受信して前記第2の外部装置に送信する手段と、前記アドバイザのアドバイスを前記第2の外部装置から受信して前記第1の外部装置に送信する手段とを更に有する。又、前記入力者の利用料を課金する手段と、前記アドバイザが登録されている場合に、前記アドバイザにアドバイス料を支払う手段とを更に有する。又、前記入力者の指示あるいはアドバイスを受信して前記患者の第4の外部装置に送信する手段、及び/又は、前記第三者のアドバイスを受信して前記患者の第4の外部装置に送信する手段を更に有する。
【0009】
又、本発明の情報入力方法は、患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果を含む生活習慣病診断用の情報を情報管理装置に入力する情報入力方法であって、各々が患者の状態を表現可能な所定数に分割された複数のカテゴリー毎に、各カテゴリーを代表する多くとも10個の項目の各々が多くとも5段階の選択肢を有する選択画面を表示し、該選択表示画面からの前記項目毎の選択入力により選択された段階を識別可能に表示すると共に、前記カテゴリー単位に選択肢の段階に対応する情報を入力することを特徴とする。
【0010】
ここで、前記複数のカテゴリーは、食生活習慣の評価、食事栄養指導の評価、食事栄養バランスの評価、糖尿病の評価、ライフスタイルの評価の5カテゴリーを含み、前記項目は各カテゴリーの8項目の、前記食生活習慣の評価では食事回数、食事時間、朝・昼・夕の食事量、栄養バランス、食べ方、外食・弁当など、アルコール類、自己満足度のそれぞれ3段階を含み、前記食事栄養指導の評価では主食、間食、野菜、果物、牛乳・乳製品、肉・魚・卵・豆腐など、調味料、アルコールのそれぞれ3段階を含み、前記食事栄養バランスの評価ではエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、カルシウム、塩分のそれぞれ3段階を含み、前記糖尿病の評価では治療効果、体重、循環器疾患、腎症、視力、運動能力、神経障害、栄養状態のそれぞれ5段階を含み、前記ライフスタイルの評価では喫煙、飲酒、食生活、ストレス、睡眠、運動習慣、体力、生活習慣病の有無のそれぞれ4段階を含む。
【0011】
又、本発明の情報出力方法は、患者単位で時系列に蓄積された患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果を含む生活習慣病診断用の情報を情報管理装置から出力する情報出力方法であって、各々が患者の状態を表現可能な所定数に分割された複数のカテゴリーの少なくとも1つを、各カテゴリーを代表する多くとも10個の項目を所定の項目順に、各々の多くとも5段階を識別可能に、且つ所定期間内の前記時系列を識別可能に表示させることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記表示はレーダーチャートによってなされ、前記所定の項目順に1方向回りに配列され、外周方向が正常であるように前記段階が配置される。又、前記表示は項目別の表示によってなされ、前記所定の項目順は上下に前記時系列は左右に配列され、前記段階は数値及び/又は色で表示される。又、前記複数のカテゴリーは、食生活習慣の評価、食事栄養指導の評価、食事栄養バランスの評価、糖尿病の評価、ライフスタイルの評価の5カテゴリーを含み、前記項目は各カテゴリーの8項目の項目順は、前記食生活習慣の評価では食事回数、食事時間、朝・昼・夕の食事量、栄養バランス、食べ方、外食・弁当など、アルコール類、自己満足度であってそれぞれ3段階を含み、前記食事栄養指導の評価では主食、間食、野菜、果物、牛乳・乳製品、肉・魚・卵・豆腐など、調味料、アルコールであってそれぞれ3段階を含み、前記食事栄養バランスの評価ではエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、カルシウム、塩分であってそれぞれ3段階を含み、前記糖尿病の評価では治療効果、体重、循環器疾患、腎症、視力、運動能力、神経障害、栄養状態であってそれぞれ5段階を含み、前記ライフスタイルの評価では喫煙、飲酒、食生活、ストレス、睡眠、運動習慣、体力、生活習慣病の有無であってそれぞれ4段階を含む。
【0013】
又、本発明の情報管理装置の制御プログラムは、生活習慣病診断用の情報を管理する情報管理装置の制御プログラムであって、患者単位で、該患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を、所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により前記情報を入力する入力モジュールと、前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積モジュールと、前記時系列に蓄積された情報を、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で時系列の変化を認識可能に画面表示する出力モジュールとを有することを特徴とする。
【0014】
ここで、前記入力モジュール及び出力モジュールは通信ネットワークを介して外部装置と通信する通信プログラムを有し、前記入力モジュールの通信プログラムは、第1の外部装置から患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを受信して登録し、前記出力モジュールの通信プログラムは、前記アクセス可能な第3識別情報を有する第三者の第2の外部装置からの要求に従って、前記第1識別情報を有する患者の前記蓄積された情報を前記第2の外部装置に送信する。又、前記登録時の登録パターンの選択に従い異なる課金を行うプログラムを更に備え、該登録パターンは、保険を適用するか否か、アドバイザを必要とするか否か、課金方法(クレジットか振り込みか等)、アドバイスについての課金方法(期間単位の課金か回数単位の課金かなど)、患者や栄養士等からのアクセスを可能とするか否か、表示やプリントのフォーマットなどを含む。又、前記入力モジュールの通信プログラムは、前記第2又は第3の外部装置から患者を識別する第1識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを付加した患者情報を受信し、前記蓄積モジュールは前記患者情報を前記第1識別情報により読み出し可能に蓄積する。又、前記入力者は主治医、前記第三者はアドバイザであって前記主治医からのアドバイスの要求を前記第1の外部装置から受信して前記第2の外部装置に送信するプログラムと、前記アドバイザのアドバイスを前記第2の外部装置から受信して前記第1の外部装置に送信するプログラムと、前記入力者の利用料を課金するプログラムと、前記アドバイザが登録されている場合に、前記アドバイザにアドバイス料を支払うプログラムとを更に有する。又、前記入力者の指示あるいはアドバイスを受信して前記患者の第4の外部装置に送信するプログラム、及び/又は、前記第三者のアドバイスを受信して前記患者の第4の外部装置に送信するプログラムを更に有する。
【0015】
又、本発明の生活習慣病改善システムは、生活習慣病診断用の情報を管理する情報管理装置と、主治医が操作する第1通信端末と、第三者機関のアドバイザが操作する第2通信端末とが通信ネットワークを介して接続された生活習慣病改善システムであって、第1通信端末から、患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを、課金に関連する登録パターンと共に情報管理装置に送信して登録する手段と、第1識別情報が付加されて前記第1通信装置から所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により入力される、患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を時系列に蓄積する手段と、前記第2通信端末から、第3識別情報により第1識別情報の患者の前記時系列に蓄積された情報をアクセスして、前記時系列に蓄積された情報を、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で時系列の変化を認識可能に画面表示する手段と、前記第1通信端末から前記第2通信端末に前記情報管理装置を介してアドバイスの要求がある場合に、前記第2通信端末から入力されたアドバイスを前記情報管理装置を介して前記第1通信端末に表示する手段とを有することを特徴とする。
【0016】
ここで、前記生活習慣病改善システムには、患者が操作する第3通信端末が更に通信ネットワークを介して接続され、前記第3通信端末に、前記第1通信端末からの指示あるいはアドバイスを送信する手段、及び/又は、前記第2通信端末からのアドバイスを送信する手段を更に有する。
【0017】
又、本発明の情報管理装置は、患者単位で、該患者の情報を入力する入力手段と、前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積手段と、前記時系列に蓄積された情報を、時系列の変化を認識可能に出力する出力手段とを有し、更に、前記入力手段及び出力手段は通信ネットワークを介して外部装置と通信する通信手段を有し、前記入力手段の通信手段は、第1の外部装置から患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを受信して登録し、前記出力手段の通信手段は、前記アクセス可能な第3識別情報を有する第三者の第2の外部装置からの要求に従って、前記第1識別情報を有する患者の前記蓄積された情報を前記第2の外部装置に送信し、前記登録時の登録パターンの選択に従い異なる課金を行う手段を更に備え、該登録パターンは、保険を適用するか否か、アドバイザを必要とするか否か、課金方法(クレジットか振り込みか等)、アドバイスについての課金方法(期間単位の課金か回数単位の課金かなど)、患者や栄養士等からのアクセスを可能とするか否か、表示やプリントのフォーマットなどを含むことを特徴とする。
【0018】
又、本発明の生活習慣病診断用の情報を管理する情報管理装置の制御プログラムは、患者単位で、該患者の情報を、所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により前記情報を入力する入力モジュールと、前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積モジュールと、前記時系列に蓄積された情報を、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で時系列の変化を認識可能に画面表示する出力モジュールとを有し、更に、前記入力モジュール及び出力モジュールは通信ネットワークを介して外部装置と通信する通信プログラムを有し、前記入力モジュールの通信プログラムは、第1の外部装置から患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを受信して登録し、前記出力モジュールの通信プログラムは、前記アクセス可能な第3識別情報を有する第三者の第2の外部装置からの要求に従って、前記第1識別情報を有する患者の前記蓄積された情報を前記第2の外部装置に送信し、前記入力者は主治医、前記第三者はアドバイザであって前記主治医からのアドバイスの要求を前記第1の外部装置から受信して前記第2の外部装置に送信するプログラムと、前記アドバイザのアドバイスを前記第2の外部装置から受信して前記第1の外部装置に送信するプログラムと、前記入力者の利用料を課金するプログラムと、前記アドバイザが登録されている場合に、前記アドバイザにアドバイス料を支払うプログラムとを更に有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の生活習慣病改善システムの実施形態を図面を参照して詳細に説明する。尚、本発明の生活習慣病改善システムは通信ネットワークを介して接続されたシステムとして説明されるが、スタンドアロンのシステムでも実現され得る。又、本生活習慣病改善システムは糖尿病や高血圧などの生活習慣病に限らず、あらゆる生活習慣の改善において使用でき、本発明はこれらも含むものである。
【0020】
<本実施形態の生活習慣病改善システムの構成例>
図1は、本実施形態の生活習慣病改善システムの構成例を概念的に示す図である。以下、本実施形態の概略の動作を説明する。サーバ1は、患者の履歴を蓄積すると共に、主治医2、第三者機関3、患者4、栄養士等6の間のデータのやりとりを制御する。又、主治医2からのシステムへの登録、あるいは課金をも制御する。
【0021】
まず、主治医2が、サーバ1に対してシステムへの入会登録を行う。この時に、主治医コード、患者コード、必要であればアドバイザコードを登録する。同時に、登録パターンを指定する。例えば、登録パターンとしては、保険を適用するか否か、アドバイザを必要とするか否か、課金方法(クレジットか振り込みか等)、アドバイスについての課金方法(期間単位の課金か回数単位の課金かなど)、患者や栄養士等からのアクセスを可能とするか否か、表示やプリントのフォーマットなどが決められ、登録パターンに従って利用料が異なる。
【0022】
次に、主治医2は、主治医コードと患者コードを使って、以下に詳細に示す項目に従って、表示画面からデータの入力を行う。データの入力は、登録パターンに従って患者4からも栄養士等6からも可能である。入力されたデータは患者コードに対応してサーバ1に蓄積される。蓄積されたデータは表やレーダーチャートで主治医1、第三者機関3、患者4、栄養士等6によって、前記登録パターンで閲覧が許可されている場合は、閲覧が可能である。本実施形態では、閲覧表示において、時系列の変化が認識可能に表示される(図19、図20参照)。
【0023】
アドバイザを必要とする登録パターンがされており、主治医1から第三者機関3へのアドバイスの依頼があれば、第三者機関3のアドバイザからのアドバイスがサーバ1を介して主治医2に送られる。尚、患者4に直接アドバイスを送ることも可能である。
【0024】
サーバ1の使用料金やアドバイス料は主治医2に要求され、アドバイスについては、上記登録パターンに従って第三者機関3にサーバ1から支払われる。
【0025】
尚、第三者機関3のアドバイザの登録は、予めサーバ1の提供者と第三者機関3との契約に基づいて、主治医2がサービスを選択するようにするのが好ましい。しかし、アドバイザが随時登録できるように構成しても構わないし、主治医2が第三者機関やアドバイザを選択できるようにしても構わない。
【0026】
図2は、本実施形態の生活習慣病改善システムのハードウエア構成例を示す図である。
【0027】
ネットワーク5に、本実施形態の生活習慣病改善システムの動作を制御すると共に、患者の情報を蓄積するサーバ1と、主治医2が操作する通信端末2と、第三者機関3のアドバイザが操作する通信端末3と、患者が操作する通信端末4aや携帯電話4bとが接続されている。
【0028】
尚、サーバ1と各通信端末2、3、4aは汎用のコンピュータであって構わない。又、図2では、サーバ1は1つしか図示されていないが、複数のサーバに分割されていても構わないし、一部の情報は通信端末に蓄積される構成も考えられる。
【0029】
<本実施形態のサーバの構成例>
図3は、本実施形態の生活習慣病改善システムを制御するサーバ1の構成例を示す図である。上記のように、データベース・ファイルを記憶する大容量外部記憶装置を必要とする以外は、図2の通信端末と同様、汎用のコンピュータで実現可能である。
【0030】
図3の11は、汎用コンピュータで実現可能な制御部であり、CPU、ROMやRAMのメモリとネットワークを介する通信を制御する通信制御部を有し、その他、必要に応じてキーボードやマウス等の入力部や、表示部や印刷部等の出力部を備えてよい。
【0031】
12は制御部11のRAMに読み出されてCPUが実行するプログラム(図8〜図15参照)を記憶するメインプログラム記憶部、13は主治医を表わすデータをファイルする主治医ファイル記憶部、14は第三者機関を表わすデータをファイルする第三者機関ファイル記憶部、15は患者を表わすデータをファイルする患者ファイル記憶部、16は主治医からの入会登録時にどの条件で登録したかをファイルする登録条件ファイル記憶部、17は患者の履歴データを記憶するデータファイル記憶部である。これらの記憶部は、固定あるいは着脱可能なディスクなどの大容量記憶装置に記憶される。尚、各記憶部は1つのディスクに記憶されてもよいし、ファイルの用途に対応して複数のディスクに分離されて記憶されてもよい。
【0032】
(各ファイルの構成例)
以下に、上記各ファイル記憶部に記憶されるファイルの構成例を示す。尚、主治医ファイル13は患者ファイル15と類似の構成なので省略する。
【0033】
図4は、患者ファイルの一構成例である。患者ファイル15は、患者識別用の患者コード、登録ID及びパスワードに対応して、氏名、住所、電話番号、FAX番号、e−mail、年齢、性別、疾患名、既往歴、受診施設、主治医などとが記憶されている。尚、上記全ての情報が必須ではなく、必須なものが選ばれて登録されてよい。又、患者コード、登録ID及びパスワードからポイントされた患者ファイルをデータファイルと共に記憶する構成でもよく、その記憶構造については限定されない。
【0034】
図5は、登録条件ファイル16の一構成例である。主治医コード、患者コード、第三者機関コードに対応して、登録条件として、保険適用の有無、課金条件(低額/回数)、アドバイス方式(直接/間接)、監視するオプション情報として血糖値や血圧など、がファイルされている。この登録条件ファイルについても、本例の入会登録単位である患者コードに対応して記憶される構成でもよい。
【0035】
図6は、データファイル17の一構成例である。患者コードに対応して、データの入力日時と各項目の情報(好ましくは、数値で記憶)が格納される。図6では、項目を順に並べたが、本例の8つの項目を含むカテゴリー毎にまとめてもよいし、関連する項目間をリンクして関連項目のデータを検索可能に構成することもできる。
【0036】
図7は、第三者機関ファイル14の一構成例である。第三者コード、第三者機関ID、パスワードに対応して、アドバイス情報の記憶領域(各病気についてや生活習慣のアドバイスを含む)、登録機関情報(名称、所在地などの他に、アドバイス料支払いのための銀行名、銀行口座名を含む)が格納されている。かかる第三者機関ファイル14も、患者コードに関連付けられていることが望ましい。
<本実施形態の生活習慣病改善システムの動作例>
図8から図15の通信端末における動作フローチャートを参照して、本実施形態の生活習慣病改善システムの動作を説明する。尚、これらの動作は、実際にはサーバ1の実行するプログラムに従って、汎用コンピュータである通信端末にWebコンテンツとして提供されるものである。しかし、煩雑さを避けるために以下の説明ではサーバ1と各通信端末との通信動作の説明は省かれている。スタンドアロンの場合は、サーバ1と通信端末との動作が1つの装置によって実行される。
【0037】
図8のS10は、通信端末における最初のメニューを示している。「入会登録」が選択されると、図9に移る。「利用」が選択されると、ID入力とパスワード入力(それぞれの端末の操作者により異なる)の入力を待って、認証されれば図10に移る。「ご案内」が選択されると本システムの操作などの案内が行われるが、本発明には関連がないのでここでは説明を省略する。
【0038】
図9のS11は、最初のメニューで「入力登録」が選択された場合の、入力登録画面を示している。この画面から「新規登録」が選択されると、ステップS12で新規登録者である主治医が主治医情報を入力し、ステップS13でこの入力に対して登録者IDを発行し、パスワードを設定する。このデータはサーバ1に送られて、主治医の登録処理が行われる。画面は入会登録画面に戻る。「登録変更・削除」が選択されると、ステップS14で主治医IDとパスワードの入力を待って、ステップS15で登録の削除あるいは登録情報の変更が行われる。画面は入会登録画面に戻る。「メインへ」が選択されると図10へ移る。
【0039】
図9の入会登録は、主治医の新規あるいは削除・変更の時に実行され、通常は図9から「利用」を選択して図10に移る。
【0040】
図10のS21は、メインメニューを示している。この画面で「患者登録」が選択されると図11に移り、「入力」が選択されると図12に移り、「閲覧」が選択されると図13に移り、「アドバイス」が選択されると図14に移り、課金確認」が選択されると図15に移る。尚、「印刷」が選択されると現在表示されている情報が印刷されるが、ここでは詳細は省く。
【0041】
図11のS31は、登録画面の表示を示している。この画面で「新規登録」が選択されると、ステップS32で患者の新規登録者の患者情報を入力し、ステップS33で患者コード、患者IDが発行され、パスワードを設定する。表示は登録画面に戻る。「登録の変更・削除」が選択されると、ステップS34で患者コードの入力を待って、ステップS35で患者登録の削除あるいは登録情報の変更が行われる。表示は登録画面に戻る。「登録状況」が選択されると、ステップS36で患者コードの入力を待って、ステップS37で登録情報が表示される。表示は登録画面に戻る。
【0042】
ここで、「メインへ」が選択されると、図10のメインメニューS21の戻る。
【0043】
図12のS41は、データ入力画面の表示を示している(図16参照)。この画面で、「患者コード」が選択されると、ステップS42で患者コードが入力される。そしてデータ入力画面に戻る。「データ入力」が選択されると、ステップS43でデータ種別(図21から図30に示す5つのカテゴリー)が選択され、ステップS44でデータが入力される。「データの変更・削除」が選択されると、ステップS45でデータ種別が選択され、ステップS46でデータの削除あるいは変更が行われる。「メインへ」が選択されると、図10のメインメニューS21に戻る。
【0044】
図13のS51は、閲覧画面の表示を示している。この画面で「データ種別選択」を選択すると、ステップS52でデータ種別を入力を待って、ステップS53で対応するデータ種別のデータが表示される。ここでは、表示形式として、通常の表の表示とレーダーチャートの表示とが選択される。図17にはレーダーチャートの表示例が示されている。「アドバイス入力・確認」が選択されると、ステップS54でアドバイス表示がされ、ステップS55でアドバイスの入力や修正が行われる。尚、「アドバイス入力・確認」は主治医や第三者機関でのみ有効になるよう、患者や栄養士などではリセットされるフラグを設けるのが好ましい。その場合には、メニュー選択を不可にするか、あるいは閲覧画面にアドバイスメニューを表示しないようにする。「印刷」が選択されると、ステップS56で表示データ(あるいは表示アドバイス)を印刷する。印刷例を図18に示す。「メインへ」が選択されると、図10のメインメニューS21に戻る。
【0045】
図14のS61は、アドバイス画面の表示を示している。この画面は主治医や第三者機関のみが表示、あるいは入力可能となる。「アドバイス入力」が選択されると、ステップS62で患者コードの入力を待って、ステップS63でアドバイスの入力やアドバイス返答が行われる。「データ表示」が選択されると、ステップS64でデータ種別の入力を待って、ステップS65で選択されたデータ種別のデータが表示される。「アドバイス依頼」が選択されると、ステップS66で第三者機関を選択し(予め登録されている場合はいらない)、ステップS67で患者コードを入力して患者の選択をして、アドバイスの依頼をする。
【0046】
図15のS71は、課金状況確認画面の表示を示している。この画面で「課金状況」を選択すると、ステップS72で患者コードの入力、ステップS73で第三者機関の選択入力を待って、ステップS74で課金状況を表示する。「登録条件」が選択されると、ステップS75で操作者に関連する登録条件が表示される。「メインへ」が選択されると、図10のメインメニューS21に戻る。
【0047】
<本実施形態の生活習慣病改善システムのサーバの動作例>
図31は、本実施形態の生活習慣病改善システムのサーバの動作手順例を示すフローチャートである。尚、図31では、サーバ1に対するアクセスの制御を示し、煩雑さを避けるためそれぞれの処理は詳細には示さない。個々の具体的処理動作は、上述の図8から図15に示した手順などから容易に推測し得るものである。又、通信ネットワークを介した通信端末からのアクセス以外のサーバ1の処理は省く。
【0048】
まず、ステップS101で、通信ネットワークを介した通信端末からのアクセスを待って、アクセスがあると、ステップS110、S130、S150、S170で、アクセスが主治医2からのものか、第三者機関3からのものか、患者4からのものか、栄養士等6からのものかが判別される。
【0049】
主治医2からのアクセスと判別されると、ステップS111、S113、S115、S117、S119、S121で、主治医からのアクセスの要求内容が入会登録か、データ入力か、アドバイス依頼か、閲覧か、課金の確認か、印刷かが判別される。それぞれの判別結果に従って、ステップS112で入会登録処理が実行され、ステップS114でデータ入力が実行され、ステップS116でアドバイス依頼が実行され、ステップS118で閲覧処理が実行され、ステップS120で課金状況の表示が実行され、ステップS122で印刷用のフォーマットが実行される。
【0050】
第三者機関3からのアクセスと判別されると、ステップS131、S133、S135で、第三者機関からのアクセスの要求内容が閲覧か、アドバイス入力か、アドバイス料の確認かが判別される。それぞれの判別結果に従って、ステップS132で閲覧処理が実行され、ステップS134でアドバイス入力が実行され、ステップS136でアドバイス料の確認処理が実行される。
【0051】
患者4からのアクセスと判別されると、ステップS151、S153、S155で、患者からのアクセスの要求内容が閲覧か、データ入力か、アドバイスの受領かが判別される。それぞれの判別結果に従って、ステップS152で閲覧処理が実行され、ステップS154でデータ入力が実行され、ステップS156でアドバイスの受領処理が実行される。
【0052】
栄養士等6からのアクセスと判別されると、ステップS171、S173で、栄養士等からのアクセスの要求内容が閲覧か、データ入力かが判別される。それぞれの判別結果に従って、ステップS172で閲覧処理が実行され、ステップS174でデータ入力が実行される。
【0053】
尚、これらの手順は一例であって、その順序などは限定されない。
【0054】
<本実施形態の生活習慣病改善システムにおける入力例や表示例>
図16から図20を参照しては、本実施形態の生活習慣病改善システムにおける具体的な入力例や表示例を説明する。尚、図16から図20では、本実施形態の5つのデータ種別(カテゴリー)の内、「食生活習慣の評価」を代表して説明する。
【0055】
図16は、評価表の入力画面の例である。図16には、「食生活習慣の評価」の8つの項目、食事回数、食事時間、朝・昼・夕の食事量、栄養バランス、食べ方、外食・弁当など、アルコール類、自己満足度に対して、のそれぞれ3段階の評価が入力されている。選択された段階はそのセルの色が変化し、今回判定の欄に対応する数値が表示される。ここでは、正常な状態を”0”、注意の段階を”−1”と”−2”であらわしているが。これに限定されない。
【0056】
図17は、入力時にレーダーチャートの表示が指示された場合の、レーダーチャートの表示例を示す図である。レーダーチャートは、上記8つの項目が上から時計回りに配置され、各項目は外から2番目が”0”、3番目が”−1”、4番目が”−2”として表示されている。
【0057】
図18は、前述の「印刷」メニューの選択時に印刷された評価表とレーダーチャートを示す図である。
【0058】
図19は、閲覧時に表示されるレーダーチャートを示す図である。閲覧時には、患者の時系列の変化が認識できることが、評価やアドバイスの点でも好ましい。従って、図19のように、例えば今回の評価(太線)、6月前の評価(中線)、12ケ月前の評価(細線)で重ねて表示することで、一目で時系列の変化が認識できるように出力される。尚、図19では線の太さで違いを示したが、線の違い(破線や一点鎖線)あるいは色の違いなどで示してもよい。特に、暗い色から明るい色の時系列順に表わすのが好ましい。
【0059】
図20は、閲覧時に表示される通常の表(入力画面に対応する)を示す図である。この表示においても、時系列の変化が認識できるように、12ケ月前の評価、6月前の評価、今回の評価が左から右に並んで表示される。この表示においても、数値以外に色によって段階の違いを明瞭にするのが好ましく、図20では斜線と交差線とで違いを表わしている。
【0060】
<本実施形態の生活習慣病改善システムにおける項目例>
図21から図30に、本実施形態の生活習慣病改善システムで使用される5つのデータ種別(カテゴリー)とそれぞれの8つの項目、及び各項目の選択肢を入力画面とレーダーチャートとで示す
図21と図22は、第1のデータ種別(カテゴリー)である「食生活習慣の評価」の入力画面とレーダーチャートである。項目は、食事回数、食事時間、朝・昼・夕の食事量、栄養バランス、食べ方、外食・弁当など、アルコール類、自己満足度であってそれぞれ3段階を含んでいる。
【0061】
上記、「食生活習慣の評価」の画面入力例を見ると、入力項目はごく平易な表現でありかつ少ない項目数となっている。患者の生活習慣を正確に把握するためには専門的な内容を詳細に確認する必要がある。しかし、現実の医療現場では時間的な制約があるため、非専門医やコメディカル等の医療スタッフが短時間にヒアリング内容を理解し、患者に対しても分かり易く説明できるツールがなかった。当該プログラムは、そういった課題に対して必要最小限な項目に絞り、表現も直感的で理解し易いものとしたところに特徴がある。例えば、食事時間のところで「食事時間はほぼ一定」「時々不規則」「不規則」とあるが、この日常的な表現による患者指導は、従来の専門的かつ詳細項目の始動以上の効果があることが分かっている。これは従来の指導方法が実際には、医師や医療スタッフ、患者に十分理解されず、消化不良の状態を起こしていると推測される。当該プログラムは、膨大な患者指導経験者からそういったことに配慮したものである。また、患者の自己評価と医師及び医療スタッフによる評価の相違部分を集中的に指導することで、より効果的な指導が可能である。又、項目の順番は、専門医にとって評価やアドバイスが一目で可能なような順番で配列されている。従って、特にレーダーチャートでは面積が大きくなることで改善が進んでいくが、その形の不揃いなども評価やアドバイスに有用となる。
【0062】
以下、詳細には説明しないが、他の4つのデータ種別(カテゴリー)においても、「食生活習慣の評価」と同様な効果を奏するように、項目が選択され、項目順が決定され、選択肢の数の内容とが決定されている。
【0063】
図23と図24は、第2のデータ種別(カテゴリー)である「食事栄養指導の評価」の入力画面とレーダーチャートである。項目は、主食、間食、野菜、果物、牛乳・乳製品、肉・魚・卵・豆腐など、調味料、アルコールであってそれぞれ3段階を含んでいる。
【0064】
図25と図26は、第3のデータ種別(カテゴリー)である「食事栄養バランスの評価」の入力画面とレーダーチャートである。項目は、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、カルシウム、塩分であってそれぞれ3段階を含んでいる。
【0065】
図27と図28は、第4のデータ種別(カテゴリー)である「糖尿病の評価」の入力画面とレーダーチャートである。項目は、治療効果、体重、循環器疾患、腎症、視力、運動能力、神経障害、栄養状態であってそれぞれ5段階を含んでいる。
【0066】
図29と図30は、第5のデータ種別(カテゴリー)である「ライフスタイル」の入力画面とレーダーチャートである。項目は、喫煙、飲酒、食生活、ストレス、睡眠、運動習慣、体力、生活習慣病の有無であってそれぞれ4段階を含んでいる。
【0067】
これらの項目などの選択は、以下のような点に考慮してなされたものである。すなわち、食事栄養指導による評価と患者への説明において、指導すべき栄養バランスを考慮して、何が不足しているか、あるいは過剰であるかをわかりやすく図示することが肝要である。患者のコンプライアンス(対応性)にばかりに気をとらわれることは、心にストレスを与えるのみで、その後の信頼関係や協力が得られなくなる。
【0068】
総合判定としては、(1)患者の食事記録から得られた栄養評価、(2)体重、BMI、体脂肪測定、体脂肪分布(腹部肥満)からの身体状況の判定、(3)臨床所見、合併症の状況、(4)生活環境、ライフスタイルの変化、食事療法、食生活の判定、を総合して判定するが、患者にとってはただちに出来うる目標をまず示し、治療経過をみて判断し、目標に近づけるように指導する。
【0069】
このことは原則であるが、当初の対応は患者心理を十分心得る必要がある。具体的には、たとえ患者が記載した内容が不完全であったり、都合のよいことばかり書かれていたとしても、それを追求することは好ましくない。そのまま、まじめに対応することによって、次第に信頼関係が築かれると、正確な情報が得られるようになる。そのためには、患者にとってうんざりしない栄養指導を継続することも大切で、次回の再診日を予約することも大切である。
【0070】
入院時の指導は病態の改善を優先し、主治医、病棟看護婦との協力のもとに、治療の一環となるようにする。
【0071】
退院時に近くなると、その後の日常生活、労働強度を考慮して、食事指導することが重要である。さらに外来での継続的相談相手となるよう心がけねばならない。
【0072】
又、糖尿病食事指導の評価判定としては、糖尿病の食事指導は、患者にわかりやすく説明するための評価表と、栄養士が専門的立場から患者をサポートするための評価表を示した。これらは栄養指導により改善されるに従って、正八角形になるように作られたものである。
【0073】
表の使い方は、まず継続して栄養指導を行った場合、前回の評価判定と比較し、次に今回の評価判定を0〜1の評価項目にチェックし、判定を記入して、患者の食生活習慣、食事栄養バランスの改善状況をみる。
(1)糖尿病のコントロールには食事内容(食事量、栄養素のバランス)のみではなく食事回数、食べ方などの食生活習慣を中心に、食生活習慣の評価として作成したものが図21である。
(2)ついで、食事栄養指導の評価として、食品を中心に説明するために作成したものが図23である。これらは、資料として患者に提供し、セルフマネージメントのために保存して、経過観察に利用するよう説明する。コメントとして食べ方、調理法、食品の選び方などのアドバイスを記入し、あくまでも患者に明るさと希望を与えるよう説明すべきである。
(3)食事栄養バランスの評価をみたものが図25である。ここでは栄養素の摂取状況を適正・不足・過剰に大きく分類し、総合評価する。これは栄養士が患者の治療のフォローアップに利用するためのものであるが、食事療法をよく理解できる患者には資料として提供してもよい。なお指示事項にその他栄養学的に重要な事項、たとえばビタミンの過剰や不足しているビタミンの種類、カルシウムの過剰など、詳細を記入する。
【0074】
尚、図21から図30に示すデータ種別(カテゴリー)と項目及び段階数の決定は、糖尿病を中心とした場合を示すものであり、他の生活習慣病や体質改善やライフスタイル改良などにおいては、それぞれに適したデータ種別(カテゴリー)と項目及び段階数される。しかし、患者からの聞き取りや全体の傾向判断などを迅速にするには、データ種別(カテゴリー)は3から8種別、各種別の項目は6から10項目、段階は3から5段階が望ましい。
【0075】
本実施形態によれば、食事や運動指導による生活習慣を改善する方法に対して、IT(Information Technology)を利用することで、少ない労力で最大の改善効果を挙げることができるのが特徴である。また当該プログラムは、糖尿病に限らず生活習慣病全般に対して利用できるものであり、2002年4月に新設された診療報酬「生活習慣病指導管理料」を算定する上でも役立てられる。
【0076】
本実施形態のプログラムは、コンピュータ上のソフトウェアとして利用する。これはスタンドアロンの場合とコンピュータネットワーク上のWebコンテンツとして利用することを想定している。スタンドアロンの場合ももちろんその効果を発揮できるが、コンピュータネットワーク上の仕組みとすることでさらに大きな成果を期待できる。これは、糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療には、チーム医療や医療連携が重要なファクターになっているためである。また今後、セカンドオピニオンとして第3者機関の必要性が増加すると考えられる。これは、昨今の医療過誤への対応や、よりよい医療を受けるために患者が適切な判断をできるようにするための仕組みが必要になるためである。当該プログラムをコンピュータネットワーク上で、患者、主治医、第3者機関がデータ共有することでより適切に生活習慣病を改善・予防することが可能になる。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように、項目を必要最小限の項目に絞り、表現も直感的で理解し易いものとすることにより、短時間に患者からのヒアリング内容を理解でき、出力結果を患者に対しても分かり易く説明できるようにした生活習慣病改善システム及びその情報管理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の生活習慣病改善システムの概念図である。
【図2】本実施形態の生活習慣病改善システムのハードウエア構成図である。
【図3】本実施形態のサーバの構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態の患者ファイルの内容を示す図である。
【図5】本実施形態の登録条件ファイルの内容を示す図である。
【図6】本実施形態のデータファイルの内容を示す図である。
【図7】本実施形態の第三者機関ファイルの内容を示す図である。
【図8】本実施形態の生活習慣病改善システムの初期画面の動作例を示す図である。
【図9】本実施形態の生活習慣病改善システムの入会登録画面の動作例を示す図である。
【図10】本実施形態の生活習慣病改善システムのメインメニューの動作例を示す図である。
【図11】本実施形態の生活習慣病改善システムの患者登録画面の動作例を示す図である。
【図12】本実施形態の生活習慣病改善システムのデータ入力画面の動作例を示す図である。
【図13】本実施形態の生活習慣病改善システムの閲覧画面の動作例を示す図である。
【図14】本実施形態の生活習慣病改善システムのアドバイス画面の動作例を示す図である。
【図15】本実施形態の生活習慣病改善システムの課金状況確認画面の動作例を示す図である。
【図16】本実施形態の生活習慣病改善システムの評価入力画面の一例を示す図である。
【図17】本実施形態の生活習慣病改善システムのレーダーチャート表示画面の一例を示す図である。
【図18】本実施形態の生活習慣病改善システムの印刷例を示す図である。
【図19】本実施形態の生活習慣病改善システムのレーダーチャート閲覧画面の一例を示す図である。
【図20】本実施形態の生活習慣病改善システムの閲覧画面の一例を示す図である。
【図21】本実施形態の生活習慣病改善システムの食生活習慣の評価の一例を示す図である。
【図22】本実施形態の生活習慣病改善システムの食生活習慣の評価のレーダーチャート一例を示す図である。
【図23】本実施形態の生活習慣病改善システムの食事栄養指導の評価の一例を示す図である。
【図24】本実施形態の生活習慣病改善システムの食事栄養指導の評価のレーダーチャート一例を示す図である。
【図25】本実施形態の生活習慣病改善システムの食事栄養バランスの評価の一例を示す図である。
【図26】本実施形態の生活習慣病改善システムの食事栄養バランスの評価のレーダーチャート一例を示す図である。
【図27】本実施形態の生活習慣病改善システムの糖尿病の評価の一例を示す図である。
【図28】本実施形態の生活習慣病改善システムの糖尿病の評価のレーダーチャート一例を示す図である。
【図29】本実施形態の生活習慣病改善システムのライフスタイルの評価の一例を示す図である。
【図30】本実施形態の生活習慣病改善システムのライフスタイルの評価のレーダーチャート一例を示す図である。
【図31】本実施形態のサーバの動作手順の一例を示すフローチャートである。

Claims (5)

  1. 患者単位で、該患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を入力する入力手段と、
    前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積手段と、
    前記時系列に蓄積された情報を、時系列の変化を認識可能に出力する出力手段とを有することを特徴とする情報管理装置。
  2. 患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果を含む生活習慣病診断用の情報を情報管理装置に入力する情報入力方法であって、
    各々が患者の状態を表現可能な所定数に分割された複数のカテゴリー毎に、各カテゴリーを代表する多くとも10個の項目の各々が多くとも5段階の選択肢を有する選択画面を表示し、
    該選択表示画面からの前記項目毎の選択入力により選択された段階を識別可能に表示すると共に、前記カテゴリー単位に選択肢の段階に対応する情報を入力することを特徴とする情報入力方法。
  3. 患者単位で時系列に蓄積された患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果を含む生活習慣病診断用の情報を情報管理装置から出力する情報出力方法であって、
    各々が患者の状態を表現可能な所定数に分割された複数のカテゴリーの少なくとも1つを、各カテゴリーを代表する多くとも10個の項目を所定の項目順に、各々の多くとも5段階を識別可能に、且つ所定期間内の前記時系列を識別可能に表示させることを特徴とする情報出力方法。
  4. 生活習慣病診断用の情報を管理する情報管理装置の制御プログラムであって、
    患者単位で、該患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を、所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により前記情報を入力する入力モジュールと、
    前記入力された情報を患者単位で時系列に蓄積する蓄積モジュールと、
    前記時系列に蓄積された情報を、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で時系列の変化を認識可能に画面表示する出力モジュールとを有することを特徴とする情報管理装置の制御プログラム。
  5. 生活習慣病診断用の情報を管理する情報管理装置と、主治医が操作する第1通信端末と、第三者機関のアドバイザが操作する第2通信端末とが通信ネットワークを介して接続された生活習慣病改善システムであって、
    第1通信端末から、患者を識別する第1識別情報と入力者を識別する第2識別情報と蓄積された情報をアクセス可能な第三者を識別する第3識別情報とを、課金に関連する登録パターンと共に情報管理装置に送信して登録する手段と、
    第1識別情報が付加されて前記第1通信装置から所定数に分割された複数のカテゴリーの各カテゴリーの複数の項目毎に、表示画面からの前記複数の項目毎の選択入力により入力される、患者の食事パターンを表わす情報及び/又は該患者の生活パターンを表わす情報及び/又は身体検査の結果の情報を時系列に蓄積する手段と、
    前記第2通信端末から、第3識別情報により第1識別情報の患者の前記時系列に蓄積された情報をアクセスして、前記時系列に蓄積された情報を、少なくとも1つの前記カテゴリーの複数の項目の所定期間内の情報を比較可能な形式で時系列の変化を認識可能に画面表示する手段と、
    前記第1通信端末から前記第2通信端末に前記情報管理装置を介してアドバイスの要求がある場合に、前記第2通信端末から入力されたアドバイスを前記情報管理装置を介して前記第1通信端末に表示する手段とを有することを特徴とする生活習慣病改善システム。
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