JP2004162847A - 潤滑剤の給油脂状態監視装置 - Google Patents

潤滑剤の給油脂状態監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004162847A
JP2004162847A JP2002331034A JP2002331034A JP2004162847A JP 2004162847 A JP2004162847 A JP 2004162847A JP 2002331034 A JP2002331034 A JP 2002331034A JP 2002331034 A JP2002331034 A JP 2002331034A JP 2004162847 A JP2004162847 A JP 2004162847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitoring device
signal
condition monitoring
lubricant
grease
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002331034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004162847A5 (ja
Inventor
Yoshihiro Akechi
吉弘 明智
Hideji Uemi
秀司 上見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002331034A priority Critical patent/JP2004162847A/ja
Publication of JP2004162847A publication Critical patent/JP2004162847A/ja
Publication of JP2004162847A5 publication Critical patent/JP2004162847A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】回転機械の軸受け等の潤滑個所に供給される潤滑剤の給油脂状態を、各潤滑個所近傍において安価に監視することのできる潤滑剤の給油脂状態監視装置を提供する。
【解決手段】給油脂時の潤滑剤の流れにより曲げ変形を受ける部材(6)と、曲げ変形によりこの部材に発生する歪を感知して電気信号に変換する信号変換手段と、内部に前記部材が前記潤滑剤の流れにより曲げ変形を受けるように配設された給油脂配管に接続するための管接続手段(2)とを有し、管接続手段は、配設された部材を保持するとともに潤滑剤の漏洩を防止する保持シール構造(3,4,7)を備えた潤滑剤の給油脂状態監視装置である。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転機械の軸受け等の潤滑個所に供給される潤滑剤の供給状態を監視するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場などに備えられている生産設備には回転機械が多く用いられ、これと共に、回転機械の軸受等に一定時間間隔でグリースなどの潤滑剤を給油脂するための自動集中潤滑装置が多数使用されている。一方、回転機械の設備異常の主な原因の一つとして潤滑不良が挙げられており、それぞれの設備に潤滑剤が適正に給油脂されていることを監視することの重要性が指摘されている。
【0003】
自動集中潤滑装置からの潤滑剤の供給状態を監視する方法として、次の2つの方法が知られている。
その1つは、潤滑剤が一定時間間隔で供給されるときに分配弁が動作することを利用し、所定時間内の分配弁の作動回数をカウントして、潤滑剤の供給が適正に行われているかどうかを確認するものである。
【0004】
他の1つは、分配弁から軸受け等の潤滑剤供給機械部品への供給状態を確認する方法で、各潤滑個所直近の給油脂管に取り付けた圧力センサを用いて潤滑剤の供給状態を確認するものである。この圧力センサ方式には、該圧力センサで測定した各給油脂管内の潤滑剤の圧力と予め設定した設定圧力とをコントローラで比較し、その比較結果に応じて潤滑剤の不供給、あるいは圧力センサの異常を判定して警報を発する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−164916
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、分配弁の作動回数をカウントして潤滑剤の供給状態を確認する方法では、分配弁以降の経路における潤滑剤の供給状態については知ることができないため、分配弁から軸受け等までの間で発生する給油脂配管の破損、詰り等による潤滑剤の供給不良については監視することができない。
【0007】
また、圧力センサを利用する方式では、各潤滑個所直近の各給油脂配管に圧力センサを取り付け、更に該圧力センサに電源を供給する必要がある。従って、生産工場などでの数千個所に及ぶ監視ポイントをこの圧力センサ方式で構成しようとした場合には、監視装置が大掛かりとなり、設置費用も高価なものとなってしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、回転機械の軸受け等の潤滑個所に供給される潤滑剤の給油脂状態を、各潤滑個所近傍において安価に監視することのできる潤滑剤の給油脂状態監視装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解消するために、本発明の第1の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、給油脂時の潤滑剤の流れにより曲げ変形を受ける部材と、曲げ変形によりこの部材に発生する歪を感知して電気信号に変換する信号変換手段と、内部に部材が潤滑剤の流れにより曲げ変形を受けるように配設された給油脂配管に接続するための管接続手段とを有し、管接続手段は、配設された部材を保持するとともに潤滑剤の漏洩を防止する保持シール構造を備えている。
【0010】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、管接続手段は、T型管継手、Y型管継手、クロス管継手、エルボ、ベンドの内いずれか1の継手を用いて構成される。
【0011】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、信号変換手段から出力される給油脂時の部材の曲げ歪を変換した電気信号から給油脂回数をカウントするカウンタ装置を備えている。
【0012】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、管接続手段に回転自在に設けられる。
【0013】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、管接続手段に着脱自在に設けられる。
【0014】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、管接続手段にフレキシブルチューブを介して接続される。
【0015】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、クランプ手段または吸着手段を備えている。
【0016】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、少なくとも月日を含む日付を設定、表示可能な日付設定手段を備えている。
【0017】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、カウント値をリセットするリセット手段を備えている。
【0018】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、一定期間毎に信号を発生するタイマー装置と、この一定期間内に検知した給油脂回数が、予め定めた給油脂回数よりも少ない場合に警報を発生する警報装置とを備えている。
【0019】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、給油脂配管の上流にある分配弁の作動を検出した信号を給油脂信号として取り込み、この給油脂信号を検出してから所定期間内に、給油脂状態監視装置からの給油脂を示す出力がないまたは小さい場合に警報を発生する警報装置を備えている。
【0020】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、給油脂配管に潤滑剤を圧送する給油脂ポンプの起動信号を給油脂信号として取り込み、この給油脂信号を検出してから所定期間内に、給油脂状態監視装置からの給油脂を示す出力がないまたは小さい場合に警報を発生する警報装置を備えている。
【0021】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、警報装置は、音による警報、光による警報、機械的に保持される表示による警報の内少なくとも1によって警報を発する。
【0022】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、信号変換手段からの出力信号、または給油脂回数のカウント信号、または分配弁の作動信号、または給油脂ポンプの起動信号、または警報装置からの警報信号の内少なくとも1の信号を取り込んで無線で発信する無線装置を備えている。
【0023】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、カウンタ装置は、信号変換手段からの出力信号、または給油脂回数のカウント信号、または分配弁の作動信号、または給油脂ポンプの起動信号、または警報装置からの警報信号の内少なくとも1の信号を収集するデータ収集装置と、収集されたデータをケーブル、または無線、または電話回線、またはLANにより伝送する伝送装置とを備えている。
【0024】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、部材は、信号変換手段を兼ねる圧電素子である。
【0025】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、部材は、信号変換手段を兼ねる圧電素子を被覆材で覆って形成される。
【0026】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、部材は、信号変換手段を兼ねる圧電素子とこの圧電素子に当接する当接部材とを被覆材で覆って形成される。
【0027】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、信号変換手段は、歪ゲージである。
【0028】
また、本発明の他の局面に係る潤滑剤の給油脂状態監視装置は、上記記載の発明である給油脂状態監視装置において、部材に歪ゲージを配設する。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を示す断面図である。
給油脂状態監視装置1は、給油脂管に接続するT型管継手2の継手にニップル3を接続するとともに、そのニップル3の反対側に、プラグ4を挿入したソケット5を接続し、更にセンシング素子を有する板状の検出部6をプラグ4に設けた開孔からT型管継手2に挿入した構成である。ここで、プラグ4の上部部分は図1に示すように、樹脂7で固めて検出部6の片端を固定するとともに、T型管継手2からの潤滑剤の漏れを防止している。
【0030】
尚、ニップル3とソケット5は、検出部6の長さを調整するために設けたもので、給油脂状態監視装置1に必ずしも必要とされるものではないが、後に説明するように、センサの感度を良くするためにはある程度の長さが必要となるため、設けることが望ましい。
【0031】
従って、図2に示すように、直接T型管継手2上部にプラグ4を挿入し、更にそのプラグ4に設けた開口から検出部6をT型管継手2内部に挿入し、プラグ4の上部部分を樹脂7で固めて、検出部6の片端を固定するとともに、T型管継手2からの潤滑剤の漏れを防止するように構成しても良い。
【0032】
また、図3に示すように、プラグ4を挿入したニップル3をT型管継手2の継手に接続し、そのプラグ4に設けた開口から検出部6をT型管継手2内部に挿入し、プラグ4の上部部分を樹脂7で固めて、検出部6の片端を固定するとともに、T型管継手2からの潤滑剤の漏れを防止するように構成しても良い。
【0033】
図2は、検出部6の構成を示す側面から見た断面図である。
検出部6は、長方形状を有する角板形圧電材料であるピエゾ素子8を中心に設け、そのピエゾ素子8の表裏両面を補強板9で挟み、更に全体を弾力性のある被覆材10で覆った構成である。
【0034】
そして、ピエゾ素子8の表面と裏面に設けた端部電極には、ピエゾ素子8で発生した電荷を取り出すためのリード線11がハンダ付けなどで接続されている。このため、図2において、左右方向に曲げ応力が作用して歪が生じた場合、リード線11の両端には電圧が発生する。
【0035】
ここで、ピエゾ素子8を補強板9で挟むのは、曲げ応力によるピエゾ素子8の破損を起こしにくくするためである。補強板9としては、所定の曲げ応力に対してピエゾ素子8の破損を防止できる材料であれば良く、ピエゾ素子8と絶縁されていれば鉄などの金属あるいはプラスチックなどの高分子材料であっても良い。尚、補強板9は、ピエゾ素子8の両面に設けなくとも片面に設けるものであっても良い。
【0036】
また、被覆材10で全体を覆うのは、ピエゾ素子8と補強板9とを1体として形成して保護するとともに、もしピエゾ素子8が破損した場合であっても、潤滑剤中に破損片が混入して設備異常を発生させることのないように配慮したものである。尚、被覆材10は、ピエゾ素子8に対する防湿、電気的絶縁を強化する働きも有しているため、検出部6の構成要素として用いることが望ましい。
【0037】
尚、ピエゾ素子8の材質、使用条件などにより、補強板9及び被覆材10は、一層で構成しても良く、多層で構成するものであっても良い。ピエゾ素子8は、圧電セラミックスや高分子圧電フィルム等が適しているが、他の圧電性物質であっても良い。また、ピエゾ素子8の形状は、潤滑剤の流れによる曲げを受けるようにある程度の長さがあれば、棒状でも、管を半割にした樋形等どのような形状でも良いが、取り扱い易さや製造コストを勘案すると長方形状が望ましい。
【0038】
尚、本実施の形態では、ピエゾ素子8と補強板9と被覆材10とを用いて検出部6を形成したが、この形態に限定されず、補強板9を用いずに、ピエゾ素子8と被覆材10とを用いて検出部6を形成するものであっても良い。
【0039】
またピエゾ素子8は、板状のピエゾ素子を2枚貼合わせて、これを力Fによって屈曲させると一方の素子が伸び他方の素子が縮むことによって両素子が共に電荷を発生するように構成されたバイモルフ型エレメントを用いるものであっても良い。さらに板状のピエゾ素子を複数枚貼合わせて構成するものであっても良い。
【0040】
図5は、給油脂状態監視装置を給油脂回路に組込んだ構成例を示す図である。
給油脂状態監視装置1は、一定時間間隔で潤滑剤を供給する自動集中潤滑装置で構成される給油脂回路の一部に組み込まれている。具体的には、分配弁12から分岐される給油脂配管13の途中に設置するが、潤滑個所への潤滑剤の供給を監視できるためには、潤滑個所である軸受け14の直近あるいは軸受け14自体に取り付けることが望ましい。
【0041】
しかし、該当設備の設置されている場所の環境においては、軸受け14の近傍に設置することが困難な場合もある。このときは、図6に示すように、給脂状態監視センサ1を破損の恐れが少ない場所を選定して設置することが望ましい。
【0042】
このようにして設置された給油脂状態監視装置1に潤滑剤が供給されたときは、図1に示す検出部6に矢印の方向に潤滑剤の流れが発生する。そうすると、検出部6は、樹脂7により固定された部分を支点として流れの下流方向に曲げられる。この結果、ピエゾ素子8の表裏面にそれぞれ逆の電荷が発生してリード線11の両端に電圧が発生する。
【0043】
図7は、給油脂状態監視装置1の出力波形を示す図である。
縦軸はリード線11に発生する電圧を示し、横軸は左から右に経過する時間を示している。間欠的な潤滑剤の圧送流が検出部6に作用して生ずる曲げによってパルス状の電圧17が発生する。そして、潤滑剤の流れが停止すると検出部6はピエゾ素子8と補強板9の弾性力により元の状態に復元する。このとき、加えられていた曲げ歪が減少する結果、逆の極性をもつパルス状の電圧18が発生する。
【0044】
このように、間欠的な潤滑剤の流れによって正負の対になった電圧が発生し、図7に示すように、ノイズの少ない波形が得られる。従って、検出部6の長さが長ければ曲げ歪が大きくなるため大きな発生電圧が得られる。本実施の形態の給油脂状態監視装置1においては、これらの原理に基づいて設計しているため、発生する電圧も大きく信号処理する際にも特別な増幅処理、ノイズ除去処理を必要としないレベルである。したがって、安価に処理回路を構成することが可能となる。
【0045】
また、この原理によれば流れる潤滑剤の量が多くなれば検出部6の曲げ歪は大きくなるため、発生する電圧17のピークも大きくなることがわかる。従って、電圧17が一定以上の大きさであれば十分な量の潤滑剤が供給され、逆に、電圧17が一定以下であれば供給される潤滑剤の量は不十分であると判定することができる。
【0046】
尚、本実施の形態では、検出部6にピエゾ素子8を用いているため電源を供給する必要がなく、給油脂状態監視装置1を小型、安価とすることができる。
【0047】
図8は、本発明に係る、第2の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0048】
第2の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、T型管継手2に替えてY型管継手21を用いた構成である。
【0049】
本実施の形態では、給油脂状態監視装置1の高さを低く抑えることができるため、他の装置、機器などと干渉を生ずるような狭い場所に適用することができるという利点がある。
【0050】
図9は、本発明に係る、第3の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0051】
第3の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、T型管継手2に替えてクロス型管継手22を用いた構成である。そして、クロス管継手22の、流れ方向と直交する2個所の端部にはそれぞれプラグ4を挿入し、更にセンシング素子を有する板状の検出部6を一方のプラグ4に設けた開孔からクロス管継手22に挿入し、両端のプラグ4で受けて支持している。
【0052】
本実施の形態では、給油脂配管13を貫通して検出部6を設けて、検出部6を両側から保持する構造であるため、片側の高さを低くすることができる。また、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置1と比較すると検出部6を長くすることができるため、検出感度を増加することができる。
【0053】
図10は、本発明に係る、第4の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0054】
第4の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、T型管継手2に替えてエルボ23を用いる構成である。
【0055】
本実施の形態では、給油脂状態監視装置1を給油脂配管13の潤滑剤の流れ方向が転換される個所に適用することが可能である。尚、本実施の形態で、潤滑剤の流れを感度良く検知するためには、検出部6を上流側の給油脂配管13の出口近傍に位置するように配設することが望ましい。
【0056】
尚、管継手にはエルボ23の他にベンドを用いることもできる。ここで、エルボ23、ベンドの角度は90度に限定されるものではなく、任意の角度で構成されるものであっても良い。
【0057】
図11は、本発明に係る、第5の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を示す断面図である。
第5の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第1の実施の形態と同様の構成であるが、検出部6にピエゾ素子8に替えて歪検出素子を用いた点が異なっている。
【0058】
図12は、検出部6の構成を示す側面から見た断面図である。
検出部6は、歪検出素子として歪ゲージ15を用い、その歪ゲージ15を補強板9に貼付し、更に全体を弾力性のある被覆材10で覆った構成である。そして、歪ゲージ15の端部に設けられた電極にはリード線11がハンダ付けなどで接続されている。
【0059】
ここで、補強板9は、所定の曲げ応力に対して歪を発生できる材料であれば良く、鉄などの金属あるいはプラスチックなどの高分子材料であっても良い。
【0060】
また、歪ゲージ15の取り付けは、補強板9の片側のみでなく、両側に貼付しても良い。さらに、ダミーゲージを用いて温度変化を補償するように構成しても良く、通常歪測定方法として公知である各種の手法を用いて構成しても良い。
【0061】
このようにして給油脂配管13に接続された給油脂状態監視装置1に潤滑剤が供給されたときは、図11に示す矢印の方向に潤滑剤の流れが発生する。そうすると、検出部6は、樹脂7により固定された部分を支点として流れ下流方向に曲げられる。この結果、歪ゲージ15の素線が変形してその抵抗値が変化する。この抵抗値の変化を図示していないホイーストンブリッジ回路により電圧の変化として検出することで歪量を測定することができる。
【0062】
図13は、給油脂状態監視装置1の出力波形を示す図である。
縦軸は歪量を示し、横軸は左から右に経過する時間を示している。3度にわたる間欠的な潤滑剤の圧送流が検出部6に作用して生ずる曲げ歪によって、3個の山形の歪量波形19a、19b、19cが得られている。そして、潤滑剤の流れが停止すると検出部6は補強板9の弾性力により元の状態に復元する。この結果歪量は元の状態に向かって復元を始める。このように、間欠的な潤滑剤の流れによって山形の歪量波形が得られ、この波形はノイズの少ない波形となっている。
【0063】
ここで、図13の波形において山形の歪量波形が連続しているのは補強板9の弾性力により元の状態に復元するまでに時間を要するためであり、補強板9をより弾性力の高い材料に選定すればこの現象は生じない。もっとも、数時間毎に潤滑剤を供給する自動集中潤滑装置に適用する場合にはこの現象は問題とはならない。
【0064】
また、歪ゲージ15のもつ欠点として潤滑剤が温度変化した場合の零点のドリフトがあげられるが、前述の温度補償の適用あるいはハイパスフィルタを用いた信号処理によって解決を図ることが可能である。
【0065】
更に、給油脂状態監視装置1は検出部6に歪ゲージ15を用いるだけの簡単な構造である。従って、圧力センサを適用することと比較すると、小型、安価な給油脂状態監視装置1を得ることができる。
【0066】
続いて、以上説明した機能に加えて給油脂回数を計数し、給油脂状態を判定するための機能を備えた給油脂状態監視装置1の構成について説明する。
【0067】
図14は、給油脂状態監視装置の第6の実施の形態を示す構成図である。
第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置1にカウンタ装置25を設けたもので、検出部6と接続したリード線11とカウンタ装置25の入力端子を接続するとともに、ニップル3と結合した一体型として構成したものである。
【0068】
尚、本実施の形態の変形例として、図2に示す給油脂状態監視装置1を用いる場合には、カウンタ装置25をT型管継手2と直接結合しても良い。
【0069】
検出部6は潤滑剤の流れが発生する度にパルス電圧を発生し、カウンタ装置25は、そのパルス電圧の内、所定値以上の電圧を検出して、給油脂された回数をカウントして表示する。そこで、カウンタ装置25の初期カウント数を記録しておき、ある一定時間経過した後に、該カウンタ装置25に表示されたカウント数を確認して、差し引き演算をすることにより、その一定時間内に供給される潤滑剤の供給回数を算定することができる。ここで、カウントされない場合は、潤滑剤が供給されていないかあるいは供給量が少ない場合である。従って、この算定回数を、一定時間内に供給されるべき潤滑剤の供給回数と比較することにより、潤滑剤が正常に供給されているか否かを判定することができる。
【0070】
この給油脂状態監視装置1の検出部6に、ピエゾ素子8を使用した場合は、検出部6に電源供給を行う必要はなく、カウンタ装置25にのみ電源を供給すればよいので、カウンタ装置25に小型電池等を使用することにより、装置全体として小型でかつ安価な装置とすることができる。
【0071】
図15は、本発明に係る、第7の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0072】
第7の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、カウンタ装置25を回転自在に設けた構成である。
【0073】
即ち、図15の(1)は、カウンタ装置25を検出部6の長さ方向を中心軸として、その中心軸の回りに回転自在に構成している。また、図15の(2)は、検出部6が潤滑剤の動圧を受ける面に垂直な方向を中心軸として、カウンタ装置25をその中心軸の回りに回転自在に構成している。更に、図15の(3)は、(1)及び(2)の両中心軸の回りに回転自在に構成している。
【0074】
本第7の実施の形態によれば、給油脂状態監視装置1が設置される状態に関らず、カウンタ装置25を適切な角度に回転させることができるため、読み取り者の姿勢を変化することなく容易にカウント値を読み取ることができる。
【0075】
図16は、本発明に係る、第8の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0076】
第8の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、カウンタ装置25をT型管継手2またはニップル3に着脱自在に構成し、検出部6とカウンタ装置25をリード線11によって接続する。カウンタ装置25を着脱自在に構成するため、カウンタ装置25にはクランプ機構あるいは吸着機構が設けられている。
【0077】
図17は、カウンタ装置25を給油脂配管13に装着した状態を示す図である。図17の(1)は装着状態の正面図を示し、図17の(2)は装着状態の断面図である。カウンタ装置25は、クランプ機構27によって給油脂配管13に装着することができる。ここで、クランプ機構27には、例えば、クリップ等を用いれば安価に構成することができる。
【0078】
図18は、カウンタ装置25をT型管継手2に装着した状態を示す図である。図18の(1)は装着状態の上面図、図18の(2)は装着状態の正面図、図18の(3)は装着状態の側面図を示している。カウンタ装置25は、クランプ機構27によってT型管継手2又はニップル3に装着することができる。
【0079】
第8の実施の形態によれば、操業中には安全上の理由で近づけない場所に検出部6等が取り付けられている場合でも、離れた場所において安全にカウント値を読み取ることができる。また、カウンタ装置25を着脱自在に構成することで、給油脂状態監視装置1の結合部分の構造を簡素化することが可能となり、装置を安価なものとすることができる。尚、本実施の形態においては、クランプ機構27を用いた構成を説明したが、この例に限定されず、カウンタ装置25にマグネット等を用いた吸着機構を設けて着脱を行うように構成することもできる。
【0080】
図19は、本発明に係る、第9の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0081】
第9の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、検出部6とカウンタ装置25との間をフレキシブルチューブ28で接続する構成である。このフレキシブルチューブ28は、カウンタ装置25に力を加えることで伸縮自在に変形させることが可能であり、また力を取り去ったあとも形状を保持できるような素材あるいは構造で構成されている。
【0082】
本第9の実施の形態によれば、カウンタ装置25を適切な位置に簡便に移動することできるため、カウント値の読み取りが容易に行え、点検、監視に関する作業を効率化することができる。尚、本実施の形態において、カウンタ装置25に上述のクランプ機構、吸着機構を備える構成とすることもできる。
【0083】
図20は、本発明に係る、第10の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0084】
第10の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、日付を設定、表示することのできる日付設定機構を備えている。
【0085】
潤滑剤が正常に供給されているか否かを判定するためには、所定期間内のカウント数を調べることが必要である。そこで、給油脂状態監視装置1にカウンタをリセットした月日、即ち起算日を設定・表示しておくことで、現地において、潤滑剤の供給が正常か否かを直ちに判断することができる。
【0086】
本実施の形態では、日付設定機構として数字を表示した回転輪を回転して日付を設定する回転式日付設定器30を用いて構成しているが、例えば、図21に示すような、数字を記載した円板を回転して日付を設定するロータリー式日付設定器31を用いて構成しても良い。このロータリー式日付設定器31をカウンタ装置25の裏面に設け、点検者が+ドライバによって日付を設定するように構成すれば、給油脂状態監視装置1をコンパクトに構成することができる。
【0087】
図22は、本発明に係る、第11の実施の形態の給油脂状態監視装置1の構成を簡略化して示す断面図である。
【0088】
第11の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第6の実施の形態の給油脂状態監視装置1において、カウンタ装置25にカウント値をリセットするリセットスイッチ32を備えている。
【0089】
潤滑剤が正常に供給されているか否かを判定するためには、所定期間内のカウント数を調べることが必要である。そこで、給油脂状態監視装置1にカウンタのリセットスイッチ32を設け、点検時にカウンタをリセットしておけば、次回点検時の正常時のカウント値が把握できるため、現地において、潤滑剤の供給が正常か否かを直ちに判断することができる。
【0090】
図23は、本発明に係る、第12の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。
【0091】
検出部6からの信号はリード線11を介してカウンタ装置25に入力される。本実施の形態では、カウンタ装置25は、カウンタ部40を備えており、潤滑剤の供給される回数をカウントしその値を表示する機能のみで構成されている。尚、図23には、カウンタのリセット機能については図示していない。
【0092】
本実施の形態に係る給油脂状態監視装置1は最小限の構成による検出装置であり、小型・安価な装置とすることできる。
【0093】
図24は、本発明に係る、第13の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。
【0094】
第13の実施の形態のカウンタ装置25は、カウンタ部40、タイマー部41、演算部42、警報部43及び警報設定部44で構成されている。
【0095】
本実施の形態では、カウンタ部40によりカウントされた潤滑剤の供給回数とタイマー部41の時間情報により、演算部42において所定時間内に所定量以上の潤滑剤が供給されたか否かを判定する。そしてタイマの所定時間内の供給回数が設定値以下の場合、即ち所定時間内に潤滑剤が供給されていないかあるいは供給量が少ない場合は、警報部43により警報を出力する。ここで、警報を出力するための閾値、即ち供給回数の設定値は、警報設定部44から設定する。
【0096】
第13の実施の形態の給油脂状態監視装置は、比較的小型の装置で潤滑剤の供給不良を監視し警報することができる。尚、カウンタ装置25を構成する各部(40〜44)は一体として構成しても良く、適宜分離して信号線で接続するように構成しても良い。
【0097】
図25は、本発明に係る、第14の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。第13の実施の形態と同様の機能を備えた部分については同一符号を付して詳細の説明を省略する。
【0098】
第14の実施の形態に係るカウンタ装置25は、第13の実施の形態のタイマー部41に替えて分配弁変位センサ信号部45を備えている点が異なっている。
【0099】
図示しない分配弁変位センサは分配弁12の作動を検出し、その作動タイミングを分配弁変位センサ信号部45が潤滑剤の給油脂タイミングとして取り込む。そして、分配弁12が作動してから所定時間内にカウンタ部40のカウントが増加しない場合は、潤滑剤の給油脂不良と演算部42が判定して警報部43により警報する。ここで、警報設定部44は演算部42の判定に使用される所定時間を設定する。
【0100】
第14の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第13の実施の形態のタイマー部41に替えて分配弁変位センサ信号部45を設け、分配弁の変位を検出することで分配弁12の作動タイミングを把握して潤滑剤の給油脂状態を監視するものである。従って、タイマー部41を用いるよりも早く異常を検出することができる。
【0101】
図26は、本発明に係る、第15の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。第13の実施の形態と同様の機能を備えた部分については同一符号を付して詳細の説明を省略する。
【0102】
第15の実施の形態に係るカウンタ装置25は、第13の実施の形態のタイマー部41に替えて給油脂ポンプ起動信号部46を備えている点が異なっている。
【0103】
図示しない自動集中潤滑制御装置は給油脂ポンプ起動信号を出力し、給油脂ポンプ起動信号部46が給油脂ポンプ起動信号がONとなったタイミングを潤滑剤の給油脂タイミングとして取り込む。そして、給油脂ポンプ起動信号がONしてから所定時間内にカウンタ部40のカウントが増加しない場合は、潤滑剤の給油脂不良と演算部42が判定して警報部43により警報する。ここで、警報設定部44は演算部42の判定に使用される所定時間を設定する。
【0104】
第15の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、第13の実施のタイマー部41に替えて給油脂ポンプ起動信号部46を設け、給油脂ポンプ起動信号のONを検出して潤滑剤の給油脂状態を監視するものである。従って、タイマー部46を用いるよりも早く異常を検出することができる。
【0105】
図27は、本発明に係る、第16の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。第13の実施の形態と同様の機能を備えた部分については同一符号を付して詳細の説明を省略する。
【0106】
第16の実施の形態に係るカウンタ装置25は、第13の実施の形態のカウンタ装置25の構成に加えてデータ無線送信部47を設けた点が異なっている。
【0107】
データ無線送信部47は、カウント値、給油脂状態の判定結果、警報出力の内少なくとも1つの信号をデータ無線受信装置48に送信する。送信タイミングは、所定周期でも良く、外部からデータ送信要求を受け取ったときに送信するものでも良い。
【0108】
第16の実施の形態の給油脂状態監視装置1によれば、安全上の問題などで、設備の稼動中に容易に近づくことができない設備に対しても潤滑剤の給油脂状態に関するデータを収集して監視することができる。
【0109】
図28は、本発明に係る、第17の実施の形態の給油脂状態監視装置1のカウンタ装置25の構成を示すブロック図である。第13の実施の形態と同様の機能を備えた部分については同一符号を付して詳細の説明を省略する。
【0110】
第17の実施の形態に係るカウンタ装置25は、第13の実施の形態のカウンタ装置25の構成に加えてデータ収集部50を設けた点が異なっている。
【0111】
第17の実施の形態の給油脂状態監視装置1は、オンラインモニタリングシステムとして構成される。即ち、データ収集部50はケーブル、無線、電話回線、LAN等の通信回線を利用してデータ管理システム51に潤滑剤の給油脂状態に関するデータを伝送する。
【0112】
この構成により、特に重要な設備に関しては、潤滑剤の給油脂状態を遠隔で常時集中監視することができる。尚、オンラインモニタリングは図28に示す形態に限定されず、これまで説明した実施の形態と組み合わせ、データ収集部50を介して、それぞれの実施の形態で発生するデータをデータ管理システム51に送信してモニタリングすることも可能である。
【0113】
尚、警報部43は、種々の方式を用いて構成することができる。
【0114】
例えば、光によって警報を発する場合は、給油脂状態監視装置1に発光ダイオードを設けても良く、遠隔場所においてパトライトを点滅させるように構成しても良い。
【0115】
また、音によって警報を発する場合は、給油脂状態監視装置1にスピーカを設けても良く、運転室や保全部署の遠隔場所において別途の警報装置を介して警報音、音声を出力するように構成しても良い。
【0116】
更に、警報を表示する場合は、電子的にデスプレイ表示するのみでなく機械的に切り替えて警報を表示するものであっても良い。例えば、図29に示すように、カウンタ装置25に正常・異常を色分け等を施した回転円板55を設け、警報表示窓56から給油脂状態を表示させることもできる。
【0117】
また、図30の(1)に示すように、カウンタ装置25に正常・異常を色分け等で区分した平板57を設けてスプリング58を介してピン59に押し当てておき、異常発生時には、図30の(2)に示すように、ピン59を解除することで平板57を移動させて警報表示窓56から給油脂状態を表示させることもできる。尚、警報表示後は、ロッド60を押し込むことで表示状態を元に戻すことができる。
【0118】
以上説明したそれぞれの実施の形態の給油脂状態監視装置を用いれば、種々の状態における回転機械等の設備に、必要な量の潤滑剤が供給されたか否かを監視することができる。更に、この給油脂状態監視装置1を必要に応じて上述の実施の形態の各部品、装置を組み合わせて構成することにより、新たな機能を有する給油脂状態監視装置を構築することができる。従って、多種多様な設備の給油脂不良による初期異常を未然に防止することができる給油脂状態監視装置を必要かつ十分な機能で構成することができる。
【0119】
尚、本発明に係る給油脂状態監視装置は、グリースだけでなくオイルなどの潤滑剤についても適用することができる。
【0120】
尚、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれているため、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明を抽出することができる。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、回転機械の軸受け等の潤滑個所に供給される潤滑剤の供給状態を、各潤滑個所近傍において安価に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、第1の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を示す断面図
【図2】第1の実施の形態の給油脂状態監視装置の他の構成を示す断面図。
【図3】第1の実施の形態の給油脂状態監視装置の他の構成を示す断面図。
【図4】検出部の構成を示す側面から見た断面図。
【図5】給油脂状態監視装置を給油脂回路に組込んだ構成例を示す図。
【図6】給油脂状態監視装置を給油脂回路に組込んだ他の構成例を示す図。
【図7】給油脂状態監視装置の出力波形を示す図。
【図8】本発明に係る、他の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を簡略化して示す断面図。
【図9】本発明に係る、他の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を簡略化して示す断面図。
【図10】本発明に係る、他の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を簡略化して示す断面図。
【図11】本発明に係る、他の実施の形態の給油脂状態監視装置の構成を示す断面図。
【図12】検出部の構成を示す側面から見た断面図。
【図13】給油脂状態監視装置の出力波形を示す図。
【図14】給油脂状態監視装置の他の実施の形態を簡略化して示す断面図。
【図15】給油脂状態監視装置の他の実施の形態を簡略化して示す断面図。
【図16】給油脂状態監視装置の他の実施の形態を簡略化して示す断面図。
【図17】カウンタ装置を給油脂配管に装着した状態を示す図。
【図18】カウンタ装置を管継手に装着した状態を示す図。
【図19】給油脂状態監視装置の他の実施の形態を簡略化して示す断面図。
【図20】給油脂状態監視装置を給油脂回路に組込んだ構成例を示す図。
【図21】日付設定機構の他の形態を示す図。
【図22】給油脂状態監視装置の他の実施の形態を簡略化して示す断面図。
【図23】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図24】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図25】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図26】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図27】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図28】他の実施の形態の給油脂状態監視装置のカウンタ装置の構成を示すブロック図。
【図29】機械的な警報表示装置の構成を示す図。
【図30】機械的な警報表示装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1…給油脂状態監視装置
2…T型管継手
3…ニップル
4…プラグ
6…検出部
8…ピエゾ素子
9…補強板
10…被覆材
11…リード線
12…分配弁
13…給油脂配管
14…軸受け
15…歪ゲージ
21…Y型管継手
22…クロス型管継手
23…エルボ
25…カウンタ装置
26…タイマー装置
27…クランプ機構
28…フレキシブルチューブ
29…給油脂ポンプ起動信号
30…回転式日付設定器
31…ロータリ式日付設定器
32…リセットスイッチ
40…カウンタ部
41…タイマー部
43…警報部
45…分配弁変位センサ信号部
46…給油脂ポンプ起動信号部
47…データ無線送信部
50…データ収集部

Claims (20)

  1. 潤滑給油脂が必要となる機器に直接、または給油脂配管に設置されて、この機器への給油脂状態を感知する給油脂状態監視装置において、
    給油脂時の潤滑剤の流れにより曲げ変形を受ける部材と、
    曲げ変形によりこの部材に発生する歪を感知して電気信号に変換する信号変換手段と、
    内部に前記部材が前記潤滑剤の流れにより曲げ変形を受けるように配設された前記給油脂配管に接続するための管接続手段とを有し、
    前記管接続手段は、配設された前記部材を保持するとともに前記潤滑剤の漏洩を防止する保持シール構造を備えたことを特徴とする潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  2. 前記管接続手段は、T型管継手、Y型管継手、クロス管継手、エルボ、ベンドの内いずれか1の継手を用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  3. 前記信号変換手段から出力される給油脂時の前記部材の曲げ歪を変換した電気信号から給油脂回数をカウントするカウンタ装置を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  4. 前記カウンタ装置は、前記管接続手段に回転自在に設けられることを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  5. 前記カウンタ装置は、前記管接続手段に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  6. 前記カウンタ装置は、前記管接続手段にフレキシブルチューブを介して接続されることを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  7. 前記カウンタ装置は、クランプ手段または吸着手段を備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  8. 少なくとも月日を含む日付を設定、表示可能な日付設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  9. 前記カウンタ装置は、カウント値をリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  10. 前記カウンタ装置は、
    一定期間毎に信号を発生するタイマー装置と、
    この一定期間内に検知した給油脂回数が、予め定めた給油脂回数よりも少ない場合に警報を発生する警報装置と
    を備えたことを特徴とする請求項3乃至9の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  11. 前記カウンタ装置は、
    前記給油脂配管の上流にある分配弁の作動を検出した信号を給油脂信号として取り込み、この給油脂信号を検出してから所定期間内に、給油脂状態監視装置からの給油脂を示す出力がないまたは小さい場合に警報を発生する警報装置を備えたことを特徴とする請求項3乃至9の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  12. 前記カウンタ装置は、
    前記給油脂配管に潤滑剤を圧送する給油脂ポンプの起動信号を給油脂信号として取り込み、この給油脂信号を検出してから所定期間内に、給油脂状態監視装置からの給油脂を示す出力がないまたは小さい場合に警報を発生する警報装置を備えたことを特徴とする請求項3乃至9の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  13. 前記警報装置は、音による警報、光による警報、機械的に保持される表示による警報の内少なくとも1によって警報を発することを特徴とする請求項10乃至12の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  14. 前記カウンタ装置は、
    前記信号変換手段からの出力信号、または給油脂回数のカウント信号、または分配弁の作動信号、または給油脂ポンプの起動信号、または警報装置からの警報信号の内少なくとも1の信号を取り込んで無線で発信する無線装置を備えたことを特徴とする請求項10乃至13の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  15. 前記カウンタ装置は、
    前記信号変換手段からの出力信号、または給油脂回数のカウント信号、または分配弁の作動信号、または給油脂ポンプの起動信号、または警報装置からの警報信号の内少なくとも1の信号を収集するデータ収集装置と、
    前記収集されたデータをケーブル、または無線、または電話回線、またはLANにより伝送する伝送装置と
    を備えたことを特徴とする請求項10乃至13の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  16. 前記部材は、前記信号変換手段を兼ねる圧電素子であることを特徴とする請求項1乃至15の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  17. 前記部材は、前記信号変換手段を兼ねる圧電素子を被覆材で覆って形成されることを特徴とする請求項1乃至15の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  18. 前記部材は、前記信号変換手段を兼ねる圧電素子とこの圧電素子に当接する当接部材とを被覆材で覆って形成されることを特徴とする請求項1乃至15の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  19. 前記信号変換手段は、歪ゲージであることを特徴とする請求項1乃至15の内いずれか1の請求項に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
  20. 前記部材に前記歪ゲージを配設したことを特徴とする請求項19に記載の潤滑剤の給油脂状態監視装置。
JP2002331034A 2002-11-14 2002-11-14 潤滑剤の給油脂状態監視装置 Pending JP2004162847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331034A JP2004162847A (ja) 2002-11-14 2002-11-14 潤滑剤の給油脂状態監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331034A JP2004162847A (ja) 2002-11-14 2002-11-14 潤滑剤の給油脂状態監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004162847A true JP2004162847A (ja) 2004-06-10
JP2004162847A5 JP2004162847A5 (ja) 2005-10-27

Family

ID=32808541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002331034A Pending JP2004162847A (ja) 2002-11-14 2002-11-14 潤滑剤の給油脂状態監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004162847A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10985627B2 (en) 2016-03-30 2021-04-20 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle main electric motor
CN112780937A (zh) * 2019-11-07 2021-05-11 林肯工业公司 具有泵灌注指示器的注油枪
JP2022111503A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 広和株式会社 分配弁の診断システム
JP2022111502A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 広和株式会社 分配弁の診断システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10985627B2 (en) 2016-03-30 2021-04-20 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle main electric motor
CN112780937A (zh) * 2019-11-07 2021-05-11 林肯工业公司 具有泵灌注指示器的注油枪
CN112780937B (zh) * 2019-11-07 2024-04-19 林肯工业公司 具有泵灌注指示器的注油枪
JP2022111503A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 広和株式会社 分配弁の診断システム
JP2022111502A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 広和株式会社 分配弁の診断システム
JP7144816B2 (ja) 2021-01-20 2022-09-30 広和株式会社 分配弁の診断システム
JP7144815B2 (ja) 2021-01-20 2022-09-30 広和株式会社 分配弁の診断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112284515B (zh) 水量计和***
US7680460B2 (en) Wireless process field device diagnostics
WO2009041039A1 (ja) 機器監視装置および遠隔監視システム
US20070137936A1 (en) Lubricant feed state monitoring sensor and lubricant feed state monitoring device
WO2005124328A3 (en) Electrochemical corrosion monitoring device and method
JP2006194656A (ja) 回転機械の故障診断システム
KR20140131225A (ko) 탄성 접촉 센서를 이용한 볼트 및 너트의 풀림 상태 검지 장치
US11619345B2 (en) Automatic lubricator for lubricating an object
WO2009024444A3 (de) Überwachungsvorrichtung zur überwachung eines anschlusses einer anschlusskomponente
JP2004162847A (ja) 潤滑剤の給油脂状態監視装置
CN110336704A (zh) 基于物联网无线传感技术的设备故障诊断与寿命预测***
TWI271486B (en) Lubricant feed state monitoring sensor and lubricant feed state monitoring device
GB2405910A (en) A lubricant dispensing assembly and method of monitoring performance of dispenser
JP4710281B2 (ja) 潤滑剤の供給状態監視センサおよび供給状態監視装置
CN203084167U (zh) 一种电动执行机构寿命计数器
JP2004044752A (ja) 潤滑剤の給油脂状態監視センサ及び給油脂状態監視装置
JP2005042754A (ja) 潤滑剤の給油脂状態監視方法
CN108799081A (zh) 一种汽车空调压缩机的控制***
CN103026184B (zh) 用于螺旋式压缩机的油位指示器
JP2005201392A (ja) 潤滑剤の供給信号読出し装置、潤滑剤の供給状態監視装置及びプログラム
CA3076206A1 (en) Data logger device and system for high pressure cleaning lance drive apparatus
CN212062700U (zh) 接线结构和数据中心
JP2021131339A (ja) 漏水検知装置
CN207209724U (zh) 一种自诊断自动扶梯
CN111613906A (zh) 接线结构和数据中心

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090618

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090804

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091104

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091111

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20091211

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912