JP2004159057A - 再生情報配信システム及び再生情報配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】番組映像の中で重要シーンの映像品質を保証することを可能とする再生情報配信システム及び再生情報配信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】映像配信装置30において、制御部32が広告映像データをダウンロード方式により配信すると同時に、番組映像データをストリーミング方式により配信し、視聴者端末10において、制御部12が番組映像データを再生し、また、制御部12が映像記録部14に記憶する広告映像データを指定された再生時刻に再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】映像配信装置30において、制御部32が広告映像データをダウンロード方式により配信すると同時に、番組映像データをストリーミング方式により配信し、視聴者端末10において、制御部12が番組映像データを再生し、また、制御部12が映像記録部14に記憶する広告映像データを指定された再生時刻に再生する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークを用いて視聴者に映像配信するシステムに係り、特に、再生情報配信システム及び再生情報配信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを用いて視聴者に映像配信する方法は大きく2つに分けられる。1つはネットワーク上の映像配信サーバからダウンロードによって映像データを視聴者端末にファイル転送し、転送終了後に映像を再生する方法である。もう1つの方法は、ネットワーク上の映像配信サーバから映像データをダウンロードしながら再生するストリーミング技術である。映像配信を行う場合、現在では後者の技術が広く認知されており、Microsoft社の提供するWindowsmedia(登録商標)等の多くの映像配信ソフトウェアがこのストリーミング技術を採用している。
【0003】
そして、ストリーミング技術を用いて、ネットワークを通じて視聴者に映像配信する場合、映像配信装置と視聴者端末間のネットワークが混雑すると、高品質な映像を配信するのに十分なネットワーク伝送帯域を使用することができず、映像データ(パケット)が欠落する。これにより、符号化映像を正しく復号することができず、再生映像に歪みやフリーズが発生するため、配信映像の品質は低下してしまう。この品質劣化を軽減するため、前記ソフトウェアを用いた映像配信装置では、予め多段階の品質の符号化映像を用意しておき、利用できるネットワーク帯域に応じて最適な符号化速度の映像を配信する等の処理が行われている。具体的には、視聴者端末は、映像配信装置から正確に受信できなかったデータ量(パケット損失量)やデータ到着の時間的なゆらぎ(遅延ゆらぎ量)の情報、あるいは、視聴者端未に既に到着している再生前のデータ量(バッファリング量)の情報等を映像配信装置に返信し、これらの情報から映像配信装置と視聴者端末間のネットワークの混雑度合いを推定している。
【0004】
そして、映像配信装置と視聴者端末間が混雑していると判断されると、映像配信装置はその視聴者端未に対する映像の伝送帯域を1段階低下させる。これにより、必要となるネットワーク伝送帯域が低下するため、符号化速度の低下に伴う映像品質劣化は発生するものの、データ損失(パケット損失)等による映像の歪み・フリーズ、音の途切れ等のような重大な品質劣化現象を避けることが可能となる。
【0005】
尚、最新の映像符号化方式の1つであるMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)4においても、FGS(Fine Granularlty Scalability)と呼ばれる機能において、前記と同様な機能が考案されている。また、クライアント毎のストリーミング受信アプリケーションに実際の通信環境に即した適正な接続速度パラメータを自動設定可能であるストリーミング・メディア・サーバーが考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
一方、近年、ネットワークを用いた音声・映像等の連続メディア通信の品質保証を目的として、ネットワークにおいて帯域保証や遅延時間保証等を実現する機構が利用できるようになってきている。この機構を利用して全ての視聴者に対して利用帯域を完全に保証することも考えられるが、ネットワーク構築コストが大きくなってしまう。この代替案として、ある視聴者に対して最低限保証する帯域を設定する方法が有効であると考えられる。具体的には、IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化されているDiffserv AFクラスは、ネットワークの各ルータにおいて、ユーザが利用する最低帯域を保証するための1実現法である。以上のような、映像配信装置の動的な映像符号化速度の制御機構と、ネットワークの最低帯域保証の機構を組み合わせれば、最低限の映像品質を確保した映像配信が可能となる。
【0007】
また、番組配信方法に関連した従来の技術としては、例えば、番組本体と広告とを一つの番組として予め作成しておくことでスポンサー付きの番組を確実に配信することを実現している(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−94603号公報
【特許文献2】
特開2002−94963号公報
【特許文献3】
特開2002−94964号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークの混雑によって発生する品質劣化は、視聴者が見ている映像シーンとは無関係のため、番組映像の重要シーンで品質が劣化するという問題が発生する。例えば、映画等のクライマックスシーンで発生する品質劣化は許容しがたい。また、番組映像の中に挿入される広告映像を考えると、広告主にとって広告映像の映像品質が劣化することは許容しがたく、広告映像が予め想定した高品質さで表示されないのであれば、番組映像のスポンサーとはなりにくいのが現状である。また、仮に広告映像が高品質に表示された回数によってスポンサー料金を決めることも可能であるが、広告業界にはこのような成功報酬での契約は馴染まないという問題も存在している。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、番組映像の中で重要シーンの映像品質を保証することを可能とする再生情報配信システム及び再生情報配信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムであって、前記再生情報配信装置において、重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信手段を備え、前記再生装置において、前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生手段と、前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録手段と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生手段とを備えることを特徴とする再生情報配信システムである。
【0011】
上述の構成によれば、本発明は、前記再生情報配信装置において、再生情報配信手段が重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信し、再生装置において、非重要再生情報再生手段が非重要再生情報を再生し、重要再生情報記憶手段から読み出した重要再生情報を再生時刻に再生する。
これにより、重要再生情報を全てダウンロード方式により再生装置に記憶させるので、再生される映像や音声の品質を保証することを可能とする映像配信システムを提供することができる。
また、重要再生情報を用いたの映像や音声の再生中に、その後に続く重要再生情報や非重要再生情報を再生前に再生装置で記憶しておくことができるため、その後の映像や音声の品質もネットワークの混雑の影響を受けにくく再生することが可能となる。
【0012】
また、本発明は、再生情報配信システムにおいて、前記再生情報配信装置は、前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備え、前記再生情報配信手段において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、前記再生装置は、前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録手段を備え、前記重要再生情報再生手段において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、再生情報配信システムにおいて、前記再生装置は、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求手段を備え、前記再生情報配信装置は、前記再生情報配信手段において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムにおける再生情報配信方法であって、前記再生情報配信装置において、重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程を備え、前記再生装置において、前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程とを備えることを特徴とする再生情報配信方法である。
【0015】
また、本発明は、前記再生情報配信方法であって、前記再生情報配信装置は、前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録過程を備え、前記再生情報配信過程において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、前記再生装置は、前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録過程を備え、前記重要再生情報再生過程において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、前記再生情報配信方法であって、前記再生装置は、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程を備え、前記再生情報配信装置は、前記再生情報配信過程において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備えた再生情報配信装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記再生順序リストを再生装置へ配信するリスト配信過程と、前記再生装置より前記再生順序リストに記載の前記再生情報識別情報を含む配信開始要求を受信する配信要求受信過程と、前記配信開始要求に基づいて、前記重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、前記非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程とをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0018】
また、本発明は、重要再生情報を記憶する重要再生情報記憶部を備えた再生装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、再生情報配信装置より、重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを受信するリスト受信過程と、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程と、前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を前記重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程とをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による映像配信システム(再生情報配信システム)を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による映像配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1において符号10は番組映像を受信する視聴者端末(再生装置)である。また20はインターネットなどのネットワークである。また30は番組映像を配信する映像配信装置(再生情報配信装置)である。そして、視聴者端末10は最低帯域保証を可能とするネットワーク20を介して映像配信装置30に接続されており、この視聴者端末10とネットワーク20と映像配信装置30を合わせて映像配信システムと呼ぶ。
【0020】
また、視聴者端末10は通信部(再生装置受信部、再生装置送信部)11、制御部(非重要再生情報再生手段、重要情報再生手段、重要再生情報記録手段、参照用リスト記録部、配信開始要求手段)12、映像表示部13、 映像記録部(重要再生情報記憶部)14より構成されている。また、映像配信装置30は、さらに、通信部(配信装置受信部)31、制御部(再生情報配信手段)32、 映像再生リスト記録部(配信用リスト記録部)33、番組映像記録部34、広告映像記録部35より構成されている。
そして、映像配信装置30の制御部32はネットワーク20を介してウェブページを送受信するウェブページ送受信機能を有している。また、視聴者端末10の制御部12は映像配信装置30のウェブページ送受信機能により送信されるウェブページを取得するウェブアクセス機能を有している。
【0021】
尚、図1に示した視聴者端末10または映像配信装置30における各処理部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0022】
次に、映像再生リスト記録部33で記憶する再生順序リストについて説明する。図2は再生順序リストのイメージを示す図である。
ここで、再生順序リストは、特定の番組映像の番組識別情報と、当該番組映像を構成している複数の映像データの種類を識別する為の映像データ識別情報(再生情報識別情報)と、重要フラグと、再生時間(再生時刻)と映像時間長とを対応付けて記録している。ここで、図2は番組映像Aの再生順序リストを表している。そして、この番組映像Aの再生順序リストは、番組映像A(番組識別情報)においてA1〜A3の3つの番組映像データが配信されることを示している。また、番組映像Aの再生順序リストは、番組映像AにおいてCM1〜CM8の8つの広告映像データが配信されることを示している。尚、再生順序リストに記録されているA1〜A3、CM1〜CM8の情報が映像データ識別情報である。
【0023】
また、重要フラグは各映像データ(番組映像データまたは広告映像データ)が重要再生データか、非重要再生データかを示す情報であり、重要フラグが「1」の場合には、その重要フラグに対応する番組映像データは重要再生データ(重要再生情報)であり、重要フラグが「0」の場合には、その重要フラグに対応する番組映像データは非重要再生データ(非重要再生情報)である。尚、重要再生データはダウンロード方式により番組配信装置30から視聴者端末10に配信され、非重要再生データはストリーミング方式により番組配信装置30から視聴者端末10に配信される。
【0024】
ここで、本発明におけるダウンロード方式とは、送信側装置から受信側装置に転送するデータの送信側装置における転送前のデータ量と、転送後の受信側装置におけるデータ量とを確認することにより、データの欠落がなく送信側装置から受信側装置へとデータ転送ができ、受信側装置で送信を受けたデータを記憶する通信技術を示している。また、本発明におけるストリーミング方式とは映像や音声などのデータを送信側装置が送信し、受信側装置では受信したデータを順次再生して行く通信技術であり、そして、このストリーミング方式を用いたデータ転送においては、ネットワークの帯域が圧迫されている場合などにおいては、ネットワーク経路の途中でデータの一部が欠落することがある。
【0025】
そして、例えば視聴者が番組映像Aを選択した場合、A1〜A3の番組映像データは重要フラグが「0」であるのでストリーミング方式により、映像配信装置30から視聴者端末10へ配信され、CM1〜CM8の広告映像データは重要フラグが「1」であるのでダウンロード方式により、映像配信装置30から視聴者端末10へ配信される。また、A1、CM1〜CM4、A2、CM5〜CM8、A3の順番で視聴者端末10の制御部12が番組映像Aを構成する番組映像データを再生する。そして、視聴者端末10の制御部12はこの再生順序リストを映像配信装置30から受信して、当該再生順序リストに基づいて、映像配信装置30から配信される番組映像データや広告映像データ、また映像記録部14で記憶する広告映像データを再生する。
【0026】
次に、本発明における視聴者端末10及び映像配信装置30の処理を図3を参照して説明する。
図3は視聴者端末10と映像配信装30における処理を示すチャート図である。まず、視聴者は、視聴者端末10を用いて映像配信装置30にアクセスする。この時、視聴者端末10の制御部12がウェブアクセス機能を用いて映像配信装置30にアクセスする(ステップS1)。すると、映像配信装置30の制御部32はウェブページ送受信機能を用いて番組映像の選択を受付ける為のウェブページを視聴者端末10に配信する(ステップS2)。そして、視聴者端末10の制御部12が通信部11を介して映像配信装置30の配信するウェブページを取得する。そして、視聴者端末10は視聴者からの指示により、当該ウェブページに掲載されている特定の番組映像の配信要求を行なう(ステップS3)。尚、この配信要求には特定の番組映像の番組識別情報が含まれて視聴者端末10から映像配信装置30へ送信される。
【0027】
次に、視聴者端末10からの配信要求を映像配信装置30の制御部32が通信部31を介して受信すると、制御部32は、配信要求に含まれる番組識別情報を読み取り、当該番組識別情報に対応付けられている再生順序リストを映像再生リスト記録部33から読み取る。そして、制御部32は当該読み取った再生順序リストを通信部31を介して視聴者端末10に配信する(ステップS4)。
ここで、視聴者が配信要求した番組映像を番組映像Aとし、また、番組映像Aは番組映像データA1〜A3と、広告映像データCM1〜CM8で構成されているとする。
【0028】
次に、視聴者端末10の制御部12は、受信した再生順序リストに記録されている重要フラグが「1」の映像データ識別情報を読み取る。ここで重要フラグが「1」である映像データ識別情報はCM1〜CM8である。そして、視聴者端末10の制御部12は、重要フラグが「1」であるCM1〜CM8の広告映像データが、映像記録部14に記録されているかどうかを判断する。そして、視聴者端末10の制御部12は、再生順序リストに記録されている番組識別情報(番組映像A)と、再生順序リストに記録されている重要フラグが「1」である映像データ識別情報のうち映像記録部14に記録されていない広告映像データ(CM1〜CM8)の映像データ識別情報を含んだ配信開始要求を映像配信装置30へ送信する(ステップS5)。
【0029】
次に、映像配信装置30の制御部32は、通信部31を介して配信開始要求を受付けると、配信開始要求に含まれる番組識別情報に基づいて、映像再生リスト記録部33に記録されている番組映像Aの再生順序リストを読み込み、当該再生順序リストに記録されている重要フラグが「0」となるA1〜A3の映像データ識別情報を読み取る。また、制御部32はA1〜A3の再生時間を番組映像Aの再生順序リストから読み取り、再生時間が「0:00」となっているA1の番組映像データを番組映像記録部34から読み取ってストリーミング方式により視聴者端末10へ配信する(ステップS6)。尚、制御部32は、番組映像データA1のストリーミング方式による配信開始時に時間をカウントしていき、A2、A3番組映像データの配信時間になると、番組映像データA2、A3の配信を開始する。A2のA3の配信時間は、再生順序リストに記録されている再生時間により読み取る。
【0030】
また、映像配信装置30の制御部32は、受付けた配信開始要求に映像データ識別情報が含まれている場合には、その映像データ識別情報を番組映像Aの再生順序リストから読み取る。今、配信開始要求に含まれる映像データ識別情報はCM1〜CM8のいずれかなので、制御部32は読み取った映像データ識別情報に対応する広告映像データを広告映像記録部35から読み取り、再生時間順に順次ダウンロード方式により視聴者端末10へ配信する(ステップS7)。
【0031】
尚、配信開始要求に、映像データ識別情報が含まれている場合には、映像配信装置30からの視聴者端末10への番組映像データや広告映像データの配信は、同時に行なわれることになる。すなわち、映像配信装置30の制御部32は、番組映像記録部34に記録されている番組映像データと、広告映像記録部35に記録されている広告映像データを、ストリーミング方式とダウンロード方式を用いて同時に配信している。ここで、映像配信装置30の制御部32は、ネットワーク20の最低帯域保証の機構を利用して、最低帯域を、番組映像の最低品質を確保するために必要な帯域と広告映像を送出するために必要な最低帯域の合計値として設定する。
【0032】
次に、広告映像データが視聴者端末10の映像記録部14に全く記録されておらず、番組映像Aを構成する番組映像データや広告映像データを再生順序リストの再生時間の順に視聴者端末10が再生する時に、ネットワーク20に必要とされる性能について説明する。
番組映像Aでは、合計60分の番組映像データが再生開始された後、広告映像データが番組映像データ再生開始20分後と40分後に各2分間挿入される。番組映像が最大4Mbit/sで符号化されており、ネットワークの混雑度合いに応じて、3、2、1Mbit/sと変化するように作成されている場合、ネットワーク20では最低帯域として1Mbit/s が必要である。一方、視聴者端末10は広告映像データを最高品質4 Mbit/sで再生するとする(但し、広告映像の品質は必ずしも番組映像の最高品質(4Mbit/s)である必要はなく、例えば3Mbit/sの品質で再生すると決めても良い)。
【0033】
この場合、番組映像に広告映像を挿入するまでの時間、すなわち、20分間に2分間分の広告映像データをダウンロードし、視聴者側端末10の映像記録部14に記録しておく必要がある。よって、広告映像のための最低帯域保証としては、約10分の1の帯域、すなわち、約400kbit/sの帯域が確保されていれば良いことになる(実際には多少のマージ分が必要となる)。以上より、ネットワーク20の最低保証帯域は合計1.4Mbit/sの帯域を保証しておけば十分となる。
【0034】
ネットワーク20では、視聴者端末アドレスと通信ポート番号によって、番組映像データと広告映像データを区別し、それぞれに対して最低帯域保証を設定する。再生順番通りに映像を配信する場合は、広告映像の配信時に最低保証帯域として4Mbit/sが必要となるため、多くのネットワーク伝送帯域の確保が必要となったり、途中で最低保証帯域の値を変更するという複雑な処理が必要となるが、ここでは約10分の1の帯域保証で同程度の効果を挙げられることを示している。
【0035】
また、広告映像データの一部(CM1〜CM8のいずれか)が既に視聴者端末10の映像記録部14に存在する場合や、同じ広告映像データが繰り返し再生される場合等には、映像配信装置30は差分広告映像データのみを配信すれば良いため、余った帯域で番組映像の最低品質を向上させることができる。あるいは、ダウンロードが必要な広告映像データ量から、ネットワーク20の最低帯域保証値を小さく設定して配信を開始しても良い。
【0036】
尚、視聴者端末10の映像記録部14に記録された広告映像データは、挿入時間(再生する順番)になると映像記録部14より読み出され、映像表示部13に表示されるが、広告映像が表示されている間は、その後に続く番組映像及び必要に応じて次の広告映像を先読み(バッファリング)することができるため、その後の番組映像の品質低下自体を防ぐことも可能となる。
【0037】
また、上述の実施形態においては、重要・非重要シーンを同時にネットワーク経由で受信したが、重要シーンを事前にダウンロードする場合や事前にCD−ROM等の媒体で配布するような形態も考えられる。この場合の映像配信時には、非重要シーンのみをストリーミング配信することになる。
【0038】
また、番組映像の中に挿入される広告映像を重要シーンと考えた場合、通常、番組映像への広告映像の挿入の時間率は10分の1程度以下となるため、広告映像の配信に必要となる最低保証帯域の値は小さく済ませることが可能となる。
【0039】
また、本発明の映像配信システムを用いる映像配信サービス会社は、広告映像の再生品質を保証した映像配信が可能となるため、広告元会社とのスポンサー契約を活発にすることができ、如いては、競合他社と比較してスポンサー料金が多く得られれば各種番組映像の配信が可能となるため、本発明の映像配信システムに対する視聴者数、すなわち、映像配信サービス会社の利益も多くなると考えられる。
【0040】
尚、再生装置において再生される映像において、重要シーンと非重要シーンは色々な観点から分けることができるが、本実施形態においては、番組映像の途中で挿入される広告映像を重要シーンとして扱った例を説明した。ここで、他の観点からシーンの重要度を分ける方法として、映画やドラマのクライマックスシーンを重要シーンとしたりすることも可能である。そして、他の観点から重要度を分けて配信する方法及びその装置についても本願発明の範囲に含まれる。
【0041】
上述の映像配信装置や視聴者端末は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した映像配信装置や視聴者端末における処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記再生情報配信装置において、再生情報配信手段が重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信し、再生装置において、非重要再生情報再生手段が非重要再生情報を再生し、重要再生情報記憶手段に記憶する重要再生情報を、重要再生情報再生手段が指定された再生時刻に再生する。
これにより、重要再生情報を全てダウンロード方式により再生装置に記憶させるので、再生される映像や音声の品質を保証することを可能とする映像配信システムを提供することができる。
また、重要再生情報を用いたの映像や音声の再生中に、その後に続く重要再生情報や非重要再生情報を再生前に再生装置で記憶しておくことができるため、その後の映像や音声の品質もネットワークの混雑の影響を受けにくく再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による映像配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施形態における再生順序リストのイメージを示す図である。
【図3】本実施形態における視聴者端末10と映像配信装30における処理を示すチャート図である
【符号の説明】
10 視聴者端末
11 通信部
12 制御部
13 映像表示部
14 映像記録部
20 ネットワーク
30 映像配信装置
31 通信部
32 制御部
33 映像再生リスト記録部
34 番組映像記録部
35 広告映像記録部
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークを用いて視聴者に映像配信するシステムに係り、特に、再生情報配信システム及び再生情報配信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを用いて視聴者に映像配信する方法は大きく2つに分けられる。1つはネットワーク上の映像配信サーバからダウンロードによって映像データを視聴者端末にファイル転送し、転送終了後に映像を再生する方法である。もう1つの方法は、ネットワーク上の映像配信サーバから映像データをダウンロードしながら再生するストリーミング技術である。映像配信を行う場合、現在では後者の技術が広く認知されており、Microsoft社の提供するWindowsmedia(登録商標)等の多くの映像配信ソフトウェアがこのストリーミング技術を採用している。
【0003】
そして、ストリーミング技術を用いて、ネットワークを通じて視聴者に映像配信する場合、映像配信装置と視聴者端末間のネットワークが混雑すると、高品質な映像を配信するのに十分なネットワーク伝送帯域を使用することができず、映像データ(パケット)が欠落する。これにより、符号化映像を正しく復号することができず、再生映像に歪みやフリーズが発生するため、配信映像の品質は低下してしまう。この品質劣化を軽減するため、前記ソフトウェアを用いた映像配信装置では、予め多段階の品質の符号化映像を用意しておき、利用できるネットワーク帯域に応じて最適な符号化速度の映像を配信する等の処理が行われている。具体的には、視聴者端末は、映像配信装置から正確に受信できなかったデータ量(パケット損失量)やデータ到着の時間的なゆらぎ(遅延ゆらぎ量)の情報、あるいは、視聴者端未に既に到着している再生前のデータ量(バッファリング量)の情報等を映像配信装置に返信し、これらの情報から映像配信装置と視聴者端末間のネットワークの混雑度合いを推定している。
【0004】
そして、映像配信装置と視聴者端末間が混雑していると判断されると、映像配信装置はその視聴者端未に対する映像の伝送帯域を1段階低下させる。これにより、必要となるネットワーク伝送帯域が低下するため、符号化速度の低下に伴う映像品質劣化は発生するものの、データ損失(パケット損失)等による映像の歪み・フリーズ、音の途切れ等のような重大な品質劣化現象を避けることが可能となる。
【0005】
尚、最新の映像符号化方式の1つであるMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)4においても、FGS(Fine Granularlty Scalability)と呼ばれる機能において、前記と同様な機能が考案されている。また、クライアント毎のストリーミング受信アプリケーションに実際の通信環境に即した適正な接続速度パラメータを自動設定可能であるストリーミング・メディア・サーバーが考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
一方、近年、ネットワークを用いた音声・映像等の連続メディア通信の品質保証を目的として、ネットワークにおいて帯域保証や遅延時間保証等を実現する機構が利用できるようになってきている。この機構を利用して全ての視聴者に対して利用帯域を完全に保証することも考えられるが、ネットワーク構築コストが大きくなってしまう。この代替案として、ある視聴者に対して最低限保証する帯域を設定する方法が有効であると考えられる。具体的には、IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化されているDiffserv AFクラスは、ネットワークの各ルータにおいて、ユーザが利用する最低帯域を保証するための1実現法である。以上のような、映像配信装置の動的な映像符号化速度の制御機構と、ネットワークの最低帯域保証の機構を組み合わせれば、最低限の映像品質を確保した映像配信が可能となる。
【0007】
また、番組配信方法に関連した従来の技術としては、例えば、番組本体と広告とを一つの番組として予め作成しておくことでスポンサー付きの番組を確実に配信することを実現している(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−94603号公報
【特許文献2】
特開2002−94963号公報
【特許文献3】
特開2002−94964号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークの混雑によって発生する品質劣化は、視聴者が見ている映像シーンとは無関係のため、番組映像の重要シーンで品質が劣化するという問題が発生する。例えば、映画等のクライマックスシーンで発生する品質劣化は許容しがたい。また、番組映像の中に挿入される広告映像を考えると、広告主にとって広告映像の映像品質が劣化することは許容しがたく、広告映像が予め想定した高品質さで表示されないのであれば、番組映像のスポンサーとはなりにくいのが現状である。また、仮に広告映像が高品質に表示された回数によってスポンサー料金を決めることも可能であるが、広告業界にはこのような成功報酬での契約は馴染まないという問題も存在している。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、番組映像の中で重要シーンの映像品質を保証することを可能とする再生情報配信システム及び再生情報配信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムであって、前記再生情報配信装置において、重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信手段を備え、前記再生装置において、前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生手段と、前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録手段と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生手段とを備えることを特徴とする再生情報配信システムである。
【0011】
上述の構成によれば、本発明は、前記再生情報配信装置において、再生情報配信手段が重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信し、再生装置において、非重要再生情報再生手段が非重要再生情報を再生し、重要再生情報記憶手段から読み出した重要再生情報を再生時刻に再生する。
これにより、重要再生情報を全てダウンロード方式により再生装置に記憶させるので、再生される映像や音声の品質を保証することを可能とする映像配信システムを提供することができる。
また、重要再生情報を用いたの映像や音声の再生中に、その後に続く重要再生情報や非重要再生情報を再生前に再生装置で記憶しておくことができるため、その後の映像や音声の品質もネットワークの混雑の影響を受けにくく再生することが可能となる。
【0012】
また、本発明は、再生情報配信システムにおいて、前記再生情報配信装置は、前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備え、前記再生情報配信手段において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、前記再生装置は、前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録手段を備え、前記重要再生情報再生手段において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、再生情報配信システムにおいて、前記再生装置は、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求手段を備え、前記再生情報配信装置は、前記再生情報配信手段において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムにおける再生情報配信方法であって、前記再生情報配信装置において、重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程を備え、前記再生装置において、前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程とを備えることを特徴とする再生情報配信方法である。
【0015】
また、本発明は、前記再生情報配信方法であって、前記再生情報配信装置は、前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録過程を備え、前記再生情報配信過程において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、前記再生装置は、前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録過程を備え、前記重要再生情報再生過程において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、前記再生情報配信方法であって、前記再生装置は、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程を備え、前記再生情報配信装置は、前記再生情報配信過程において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備えた再生情報配信装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記再生順序リストを再生装置へ配信するリスト配信過程と、前記再生装置より前記再生順序リストに記載の前記再生情報識別情報を含む配信開始要求を受信する配信要求受信過程と、前記配信開始要求に基づいて、前記重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、前記非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程とをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0018】
また、本発明は、重要再生情報を記憶する重要再生情報記憶部を備えた再生装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、再生情報配信装置より、重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを受信するリスト受信過程と、前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程と、前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を前記重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程とをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による映像配信システム(再生情報配信システム)を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による映像配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1において符号10は番組映像を受信する視聴者端末(再生装置)である。また20はインターネットなどのネットワークである。また30は番組映像を配信する映像配信装置(再生情報配信装置)である。そして、視聴者端末10は最低帯域保証を可能とするネットワーク20を介して映像配信装置30に接続されており、この視聴者端末10とネットワーク20と映像配信装置30を合わせて映像配信システムと呼ぶ。
【0020】
また、視聴者端末10は通信部(再生装置受信部、再生装置送信部)11、制御部(非重要再生情報再生手段、重要情報再生手段、重要再生情報記録手段、参照用リスト記録部、配信開始要求手段)12、映像表示部13、 映像記録部(重要再生情報記憶部)14より構成されている。また、映像配信装置30は、さらに、通信部(配信装置受信部)31、制御部(再生情報配信手段)32、 映像再生リスト記録部(配信用リスト記録部)33、番組映像記録部34、広告映像記録部35より構成されている。
そして、映像配信装置30の制御部32はネットワーク20を介してウェブページを送受信するウェブページ送受信機能を有している。また、視聴者端末10の制御部12は映像配信装置30のウェブページ送受信機能により送信されるウェブページを取得するウェブアクセス機能を有している。
【0021】
尚、図1に示した視聴者端末10または映像配信装置30における各処理部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0022】
次に、映像再生リスト記録部33で記憶する再生順序リストについて説明する。図2は再生順序リストのイメージを示す図である。
ここで、再生順序リストは、特定の番組映像の番組識別情報と、当該番組映像を構成している複数の映像データの種類を識別する為の映像データ識別情報(再生情報識別情報)と、重要フラグと、再生時間(再生時刻)と映像時間長とを対応付けて記録している。ここで、図2は番組映像Aの再生順序リストを表している。そして、この番組映像Aの再生順序リストは、番組映像A(番組識別情報)においてA1〜A3の3つの番組映像データが配信されることを示している。また、番組映像Aの再生順序リストは、番組映像AにおいてCM1〜CM8の8つの広告映像データが配信されることを示している。尚、再生順序リストに記録されているA1〜A3、CM1〜CM8の情報が映像データ識別情報である。
【0023】
また、重要フラグは各映像データ(番組映像データまたは広告映像データ)が重要再生データか、非重要再生データかを示す情報であり、重要フラグが「1」の場合には、その重要フラグに対応する番組映像データは重要再生データ(重要再生情報)であり、重要フラグが「0」の場合には、その重要フラグに対応する番組映像データは非重要再生データ(非重要再生情報)である。尚、重要再生データはダウンロード方式により番組配信装置30から視聴者端末10に配信され、非重要再生データはストリーミング方式により番組配信装置30から視聴者端末10に配信される。
【0024】
ここで、本発明におけるダウンロード方式とは、送信側装置から受信側装置に転送するデータの送信側装置における転送前のデータ量と、転送後の受信側装置におけるデータ量とを確認することにより、データの欠落がなく送信側装置から受信側装置へとデータ転送ができ、受信側装置で送信を受けたデータを記憶する通信技術を示している。また、本発明におけるストリーミング方式とは映像や音声などのデータを送信側装置が送信し、受信側装置では受信したデータを順次再生して行く通信技術であり、そして、このストリーミング方式を用いたデータ転送においては、ネットワークの帯域が圧迫されている場合などにおいては、ネットワーク経路の途中でデータの一部が欠落することがある。
【0025】
そして、例えば視聴者が番組映像Aを選択した場合、A1〜A3の番組映像データは重要フラグが「0」であるのでストリーミング方式により、映像配信装置30から視聴者端末10へ配信され、CM1〜CM8の広告映像データは重要フラグが「1」であるのでダウンロード方式により、映像配信装置30から視聴者端末10へ配信される。また、A1、CM1〜CM4、A2、CM5〜CM8、A3の順番で視聴者端末10の制御部12が番組映像Aを構成する番組映像データを再生する。そして、視聴者端末10の制御部12はこの再生順序リストを映像配信装置30から受信して、当該再生順序リストに基づいて、映像配信装置30から配信される番組映像データや広告映像データ、また映像記録部14で記憶する広告映像データを再生する。
【0026】
次に、本発明における視聴者端末10及び映像配信装置30の処理を図3を参照して説明する。
図3は視聴者端末10と映像配信装30における処理を示すチャート図である。まず、視聴者は、視聴者端末10を用いて映像配信装置30にアクセスする。この時、視聴者端末10の制御部12がウェブアクセス機能を用いて映像配信装置30にアクセスする(ステップS1)。すると、映像配信装置30の制御部32はウェブページ送受信機能を用いて番組映像の選択を受付ける為のウェブページを視聴者端末10に配信する(ステップS2)。そして、視聴者端末10の制御部12が通信部11を介して映像配信装置30の配信するウェブページを取得する。そして、視聴者端末10は視聴者からの指示により、当該ウェブページに掲載されている特定の番組映像の配信要求を行なう(ステップS3)。尚、この配信要求には特定の番組映像の番組識別情報が含まれて視聴者端末10から映像配信装置30へ送信される。
【0027】
次に、視聴者端末10からの配信要求を映像配信装置30の制御部32が通信部31を介して受信すると、制御部32は、配信要求に含まれる番組識別情報を読み取り、当該番組識別情報に対応付けられている再生順序リストを映像再生リスト記録部33から読み取る。そして、制御部32は当該読み取った再生順序リストを通信部31を介して視聴者端末10に配信する(ステップS4)。
ここで、視聴者が配信要求した番組映像を番組映像Aとし、また、番組映像Aは番組映像データA1〜A3と、広告映像データCM1〜CM8で構成されているとする。
【0028】
次に、視聴者端末10の制御部12は、受信した再生順序リストに記録されている重要フラグが「1」の映像データ識別情報を読み取る。ここで重要フラグが「1」である映像データ識別情報はCM1〜CM8である。そして、視聴者端末10の制御部12は、重要フラグが「1」であるCM1〜CM8の広告映像データが、映像記録部14に記録されているかどうかを判断する。そして、視聴者端末10の制御部12は、再生順序リストに記録されている番組識別情報(番組映像A)と、再生順序リストに記録されている重要フラグが「1」である映像データ識別情報のうち映像記録部14に記録されていない広告映像データ(CM1〜CM8)の映像データ識別情報を含んだ配信開始要求を映像配信装置30へ送信する(ステップS5)。
【0029】
次に、映像配信装置30の制御部32は、通信部31を介して配信開始要求を受付けると、配信開始要求に含まれる番組識別情報に基づいて、映像再生リスト記録部33に記録されている番組映像Aの再生順序リストを読み込み、当該再生順序リストに記録されている重要フラグが「0」となるA1〜A3の映像データ識別情報を読み取る。また、制御部32はA1〜A3の再生時間を番組映像Aの再生順序リストから読み取り、再生時間が「0:00」となっているA1の番組映像データを番組映像記録部34から読み取ってストリーミング方式により視聴者端末10へ配信する(ステップS6)。尚、制御部32は、番組映像データA1のストリーミング方式による配信開始時に時間をカウントしていき、A2、A3番組映像データの配信時間になると、番組映像データA2、A3の配信を開始する。A2のA3の配信時間は、再生順序リストに記録されている再生時間により読み取る。
【0030】
また、映像配信装置30の制御部32は、受付けた配信開始要求に映像データ識別情報が含まれている場合には、その映像データ識別情報を番組映像Aの再生順序リストから読み取る。今、配信開始要求に含まれる映像データ識別情報はCM1〜CM8のいずれかなので、制御部32は読み取った映像データ識別情報に対応する広告映像データを広告映像記録部35から読み取り、再生時間順に順次ダウンロード方式により視聴者端末10へ配信する(ステップS7)。
【0031】
尚、配信開始要求に、映像データ識別情報が含まれている場合には、映像配信装置30からの視聴者端末10への番組映像データや広告映像データの配信は、同時に行なわれることになる。すなわち、映像配信装置30の制御部32は、番組映像記録部34に記録されている番組映像データと、広告映像記録部35に記録されている広告映像データを、ストリーミング方式とダウンロード方式を用いて同時に配信している。ここで、映像配信装置30の制御部32は、ネットワーク20の最低帯域保証の機構を利用して、最低帯域を、番組映像の最低品質を確保するために必要な帯域と広告映像を送出するために必要な最低帯域の合計値として設定する。
【0032】
次に、広告映像データが視聴者端末10の映像記録部14に全く記録されておらず、番組映像Aを構成する番組映像データや広告映像データを再生順序リストの再生時間の順に視聴者端末10が再生する時に、ネットワーク20に必要とされる性能について説明する。
番組映像Aでは、合計60分の番組映像データが再生開始された後、広告映像データが番組映像データ再生開始20分後と40分後に各2分間挿入される。番組映像が最大4Mbit/sで符号化されており、ネットワークの混雑度合いに応じて、3、2、1Mbit/sと変化するように作成されている場合、ネットワーク20では最低帯域として1Mbit/s が必要である。一方、視聴者端末10は広告映像データを最高品質4 Mbit/sで再生するとする(但し、広告映像の品質は必ずしも番組映像の最高品質(4Mbit/s)である必要はなく、例えば3Mbit/sの品質で再生すると決めても良い)。
【0033】
この場合、番組映像に広告映像を挿入するまでの時間、すなわち、20分間に2分間分の広告映像データをダウンロードし、視聴者側端末10の映像記録部14に記録しておく必要がある。よって、広告映像のための最低帯域保証としては、約10分の1の帯域、すなわち、約400kbit/sの帯域が確保されていれば良いことになる(実際には多少のマージ分が必要となる)。以上より、ネットワーク20の最低保証帯域は合計1.4Mbit/sの帯域を保証しておけば十分となる。
【0034】
ネットワーク20では、視聴者端末アドレスと通信ポート番号によって、番組映像データと広告映像データを区別し、それぞれに対して最低帯域保証を設定する。再生順番通りに映像を配信する場合は、広告映像の配信時に最低保証帯域として4Mbit/sが必要となるため、多くのネットワーク伝送帯域の確保が必要となったり、途中で最低保証帯域の値を変更するという複雑な処理が必要となるが、ここでは約10分の1の帯域保証で同程度の効果を挙げられることを示している。
【0035】
また、広告映像データの一部(CM1〜CM8のいずれか)が既に視聴者端末10の映像記録部14に存在する場合や、同じ広告映像データが繰り返し再生される場合等には、映像配信装置30は差分広告映像データのみを配信すれば良いため、余った帯域で番組映像の最低品質を向上させることができる。あるいは、ダウンロードが必要な広告映像データ量から、ネットワーク20の最低帯域保証値を小さく設定して配信を開始しても良い。
【0036】
尚、視聴者端末10の映像記録部14に記録された広告映像データは、挿入時間(再生する順番)になると映像記録部14より読み出され、映像表示部13に表示されるが、広告映像が表示されている間は、その後に続く番組映像及び必要に応じて次の広告映像を先読み(バッファリング)することができるため、その後の番組映像の品質低下自体を防ぐことも可能となる。
【0037】
また、上述の実施形態においては、重要・非重要シーンを同時にネットワーク経由で受信したが、重要シーンを事前にダウンロードする場合や事前にCD−ROM等の媒体で配布するような形態も考えられる。この場合の映像配信時には、非重要シーンのみをストリーミング配信することになる。
【0038】
また、番組映像の中に挿入される広告映像を重要シーンと考えた場合、通常、番組映像への広告映像の挿入の時間率は10分の1程度以下となるため、広告映像の配信に必要となる最低保証帯域の値は小さく済ませることが可能となる。
【0039】
また、本発明の映像配信システムを用いる映像配信サービス会社は、広告映像の再生品質を保証した映像配信が可能となるため、広告元会社とのスポンサー契約を活発にすることができ、如いては、競合他社と比較してスポンサー料金が多く得られれば各種番組映像の配信が可能となるため、本発明の映像配信システムに対する視聴者数、すなわち、映像配信サービス会社の利益も多くなると考えられる。
【0040】
尚、再生装置において再生される映像において、重要シーンと非重要シーンは色々な観点から分けることができるが、本実施形態においては、番組映像の途中で挿入される広告映像を重要シーンとして扱った例を説明した。ここで、他の観点からシーンの重要度を分ける方法として、映画やドラマのクライマックスシーンを重要シーンとしたりすることも可能である。そして、他の観点から重要度を分けて配信する方法及びその装置についても本願発明の範囲に含まれる。
【0041】
上述の映像配信装置や視聴者端末は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した映像配信装置や視聴者端末における処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記再生情報配信装置において、再生情報配信手段が重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信し、再生装置において、非重要再生情報再生手段が非重要再生情報を再生し、重要再生情報記憶手段に記憶する重要再生情報を、重要再生情報再生手段が指定された再生時刻に再生する。
これにより、重要再生情報を全てダウンロード方式により再生装置に記憶させるので、再生される映像や音声の品質を保証することを可能とする映像配信システムを提供することができる。
また、重要再生情報を用いたの映像や音声の再生中に、その後に続く重要再生情報や非重要再生情報を再生前に再生装置で記憶しておくことができるため、その後の映像や音声の品質もネットワークの混雑の影響を受けにくく再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による映像配信システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施形態における再生順序リストのイメージを示す図である。
【図3】本実施形態における視聴者端末10と映像配信装30における処理を示すチャート図である
【符号の説明】
10 視聴者端末
11 通信部
12 制御部
13 映像表示部
14 映像記録部
20 ネットワーク
30 映像配信装置
31 通信部
32 制御部
33 映像再生リスト記録部
34 番組映像記録部
35 広告映像記録部
Claims (8)
- 再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムであって、
前記再生情報配信装置において、
重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信手段を備え、
前記再生装置において、
前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生手段と、
前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録手段と、
指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生手段と、
を備えることを特徴とする再生情報配信システム。 - 前記再生情報配信装置は、
前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備え、
前記再生情報配信手段において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、
前記再生装置は、
前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録手段を備え、
前記重要再生情報再生手段において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生情報配信システム。 - 前記再生装置は、
前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求手段を備え、
前記再生情報配信装置は、
前記再生情報配信手段において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信する
ことを特徴とする請求項2に記載の再生情報配信システム。 - 再生情報配信装置と再生装置とがネットワークを介して接続された再生情報配信システムにおける再生情報配信方法であって、
前記再生情報配信装置において、
重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程を備え、
前記再生装置において、
前記再生情報配信装置が配信する前記非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、
前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を受信しながら重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、
指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程と、
を備えることを特徴とする再生情報配信方法。 - 前記再生情報配信装置は、
前記重要再生情報または前記非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と前記再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録過程を備え、
前記再生情報配信過程において、前記再生順序リストに基づいて前記重要再生情報および前記非重要再生情報を前記再生装置へ配信し、
前記再生装置は、
前記再生情報配信装置より予め受信した前記再生順序リストを記憶する参照用リスト記録過程を備え、
前記重要再生情報再生過程において、前記再生順序リストに記載の前記再生時刻に基づいて前記重要再生情報を再生する
ことを特徴とする請求項4に記載の再生情報配信方法。 - 前記再生装置は、
前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程を備え、
前記再生情報配信装置は、
前記再生情報配信過程において、前記配信開始要求に含まれる前記再生情報識別情報の示す重要再生情報のみを配信する
ことを特徴とする請求項5に記載の再生情報配信方法。 - 重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを記憶する配信用リスト記録手段を備えた再生情報配信装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記再生順序リストを再生装置へ配信するリスト配信過程と、
前記再生装置より前記再生順序リストに記載の前記再生情報識別情報を含む配信開始要求を受信する配信要求受信過程と、
前記配信開始要求に基づいて、前記重要再生情報をダウンロード方式により配信すると同時に、前記非重要再生情報をストリーミング方式により配信する再生情報配信過程と、
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 重要再生情報を記憶する重要再生情報記憶部を備えた再生装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
再生情報配信装置より、重要再生情報または非重要再生情報に対応する再生情報識別情報と再生時刻とを対応付けた再生順序リストを受信するリスト受信過程と、
前記再生順序リストに記載の再生情報識別情報のうち、前記重要再生情報記憶部で記憶しない重要再生情報の前記再生情報識別情報を含む配信要求を送信する配信開始要求過程と、
前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する非重要再生情報を受信しながら順次再生する非重要再生情報再生過程と、
前記配信開始要求の送信に応じて前記再生情報配信装置が配信する前記重要再生情報を前記重要再生情報記憶部へ順次記録する重要再生情報記録過程と、
指定された再生時刻に前記重要再生情報記憶部から読み出した前記重要再生情報を再生する重要再生情報再生過程と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
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Publications (1)
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