JP2004158921A - データ送信装置及びデータ受信装置 - Google Patents

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Takayuki Minegishi
孝行 峯岸
Kenichi Asano
研一 浅野
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Abstract

【課題】符号化データの復号が完了してメディアデータが出力されると、そのメディアデータにしたがって映像の表示等が可能になる。しかし、データストリームが分割されずに1つのパケットで送信される場合と、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される場合とでは、符号化データの復号完了タイミングが異なるため映像の表示タイミング等が乱れることがあるなどの課題があった。
【解決手段】メディアデータが蓄積対象のデータである場合、そのメディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報を符号化データに埋め込むように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メディアデータがパケット化されたデータストリームを送信するデータ送信装置と、そのデータストリームを受信するデータ受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ送信装置は、メディアデータ(例えば、映像信号、音声信号)を符号化してバッファに格納するとともに、メディアデータ以外のデータ(例えば、文字情報、ファックス信号)を符号化してバッファに格納し、各バッファに格納されている符号化データを多重化してデータストリームを構築する。
そして、そのデータストリームをパケットに挿入して送信するが、伝送路のビットレートが低く、1つのパケットにデータストリームを入れ込むことができない場合、そのデータストリームを分割して、2以上のパケットに挿入して送信する。
【0003】
従来のデータ受信装置は、1以上のパケットに挿入されているデータストリームを受信すると、そのデータストリームを構成している複数の符号化データを分離する。
そして、一方の符号化データを復号してメディアデータを出力し、他方の符号化データを復号してメディアデータ以外のデータを出力する。
【0004】
【非特許文献1】
ITU−Tオーディオビジュアル/マルチメディア関連(Hシリーズ)勧告書(財団法人新日本ITU協会)の付属書D「システムタイミングモデルとアプリケーション実装」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータ送信装置及びデータ受信装置は以上のように構成されているので、符号化データの復号が完了してメディアデータが出力されると、そのメディアデータにしたがって映像の表示等が可能になる。しかし、データストリームが分割されずに1つのパケットで送信される場合と、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される場合とでは、符号化データの復号完了タイミングが異なるため映像の表示タイミング等が乱れることがあるなどの課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される状況が発生しても、映像の表示タイミング等の乱れを防止することができるデータ送信装置及びデータ受信装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ送信装置は、メディアデータが蓄積対象のデータである場合、そのメディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報を符号化データに埋め込むようにしたものである。
【0008】
この発明に係るデータ受信装置は、メディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報が符号化データに埋め込まれている場合、その符号化データを一旦バッファに蓄積してから復号するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ送信装置及びデータ受信装置を示す構成図であり、図において、映像符号化器1は規定された符号化方式により映像信号(メディアデータ)を符号化し、その映像符号化データをバッファ2に格納する。音声符号化器3は規定された符号化方式により音声信号(メディアデータ)を符号化し、その音声符号化データをバッファ4に格納する。なお、映像符号化器1及び音声符号化器3は第1の符号化手段を構成している。
【0010】
ファックス符号化器5は規定された符号化方式によりファックス信号(メディアデータ以外のデータ)を符号化し、そのファックス符号化データをバッファ6に格納する。なお、ファックス符号化器5は第2の符号化手段を構成している。
多重化装置7はバッファ2に格納されている映像符号化データとバッファ4に格納されている音声符号化データとバッファ6に格納されているファックス符号化データとを多重化してデータストリームを構築し、そのデータストリームを伝送路8に出力する。ただし、多重化装置7は伝送路8のビットレートが低く、1つのパケットにデータストリームを入れ込むことができない場合、そのデータストリームを分割して、2以上のパケットに挿入して送信する。
なお、多重化装置7は多重化手段を構成している。
【0011】
分離装置9は1以上のパケットに挿入されているデータストリームを受信すると、そのデータストリームを構成している複数の符号化データを分離して、映像符号化データをバッファ10に格納し、音声符号化データをバッファ12に格納し、ファックス符号化データをバッファ14に格納する。なお、分離装置9は分離手段を構成している。
映像復号器11はバッファ10に格納されている映像符号化データを復号して映像信号を出力し、音声復号器13はバッファ12に格納されている音声符号化データを復号して音声信号を出力する。なお、映像復号器11及び音声復号器13は第1の復号化手段を構成している。
ファックス復号器15はバッファ14に格納されているファックス符号化データを復号してファックス信号を出力する。なお、ファックス復号器15は第2の復号化手段を構成している。
【0012】
次に動作について説明する。
最初に、伝送路8の伝送レートが一定である場合について説明する。
まず、映像符号化器1が規定された符号化方式により映像信号を符号化し、その映像符号化データをバッファ2に格納する。また、音声符号化器3が規定された符号化方式により音声信号を符号化し、その音声符号化データをバッファ4に格納する。さらに、ファックス符号化器5が規定された符号化方式によりファックス信号を符号化し、そのファックス符号化データをバッファ6に格納する。なお、映像符号化データ、音声符号化データ及びファックス符号化データは、ES(エレメンタリーストリーム)データと呼ばれるシリアルなビット列データフォーマットになる。
【0013】
多重化装置7は、バッファ2に格納されている映像符号化データと、バッファ4に格納されている音声符号化データと、バッファ6に格納されているファックス符号化データとを多重化してデータストリームを構築し、そのデータストリームを伝送路8に出力する。
ただし、伝送路8の伝送レートが一定であるため、多重化装置7がデータストリームを分割することはなく、常に1つのパケットでデータストリームを送信する。
【0014】
なお、多重化装置7は、映像符号化データと音声符号化データとファックス符号化データを多重化するに際して、ESデータをPES(パケタイズドエレメンタリーストリーム)データとしてパケット化して伝送路8に出力する。さらに、PESデータをTS(トランスポートストリーム)データ、または、PS(プログラムストリーム)データとして構成して伝送する場合がある。
図2はデータストリームの階層構造を示す説明図である。ES、PES、TS、PSフォーマットは階層構造を持ち、図2に示すような様々な組み合わせで伝送される。
【0015】
分離装置9は、伝送路8からデータストリームを受信すると、そのデータストリームを構成している複数の符号化データを分離して、映像符号化データをバッファ10に格納し、音声符号化データをバッファ12に格納し、ファックス符号化データをバッファ14に格納する。
映像復号器11は、バッファ10に格納されている映像符号化データを復号して映像信号を出力し、音声復号器13は、バッファ12に格納されている音声符号化データを復号して音声信号を出力する。また、ファックス復号器15は、バッファ14に格納されているファックス符号化データを復号してファックス信号を出力する。
【0016】
ここで、各フォーマットでのタイミング実装について説明する。
ESフォーマットの映像符号化データには、VBV_delayというタイミング定義が実装されている。VBV_delayは、映像復号器11に存在するビデオバッファ11a中の映像符号化データの蓄積量を調整するものであり、2通りの方法で使用される。
一つ目の方法は、映像符号化データの伝送が固定レートの時に使われる方法であり、VBV_delayで定義された時間分だけ、映像符号化データがビデオバッファ11aに蓄積され、その後に復号が開始される。VBV_delayを使用することにより、ビデオバッファ11aのオーバーフローやアンダーフローを防止することができる。
【0017】
二つ目の方法は、DVDプレイヤーなどの蓄積メディアに格納されている映像符号化データを映像復号器11に入力する時に使用される方法であり、VBV_delayを16進数FFFF値に設定すると、ビデオバッファ11aには映像符号化データがいっぱいになるまで詰められ、いっぱいになった時点で復号が開始される。映像符号化データの供給は、ビデオバッファ11aがいっぱいでなければデータをビデオバッファ11aに入力し、いっぱいであればビデオバッファ11aからいくつかのデータが除去されるまで、ビデオバッファ11aへのデータ入力を行わないように調整される。
【0018】
PESフォーマットには、PTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)というタイムスタンプと、DTS(復号タイムスタンプ)というタイムスタンプを付加することができる。PTSは音声及び画像の表示時刻を示し、DTSは音声及び画像の復号時刻を示し、映像符号化データと音声符号化データの復号と表示の時刻を独立に設定することができる。
【0019】
表示ユニットkの表示時刻をtp(k)とした場合、PTSは次のように表示される。
PTS(k)=((SCF×tp(k))DIV 300)%233
ただし、SCF:system clock frequencyであり、SCFは勧告において27MHzと定義されている。
また、アクセスユニットjの復号時刻をtd(j)とした場合、DTSは次のように表示される。
DTS(j)=((SCF×td(j))DIV 300)%233
【0020】
図3を用いて、DTS、PTSの実際の使用例を説明する。
DTS、PTSは符号化画像のうち、Bピクチャ(双方向予測符号化画像)の転送に用いられる。Bピクチャは表示時刻として前と後ろに当たるIピクチャ(フレーム内符号化画像)、または、Pピクチャ(フレーム間順方向予測符号化画像)より復号画像を予測して再生する。このため、表示時刻では後に当たるI又はPピクチャフレームを先に復号しないとBピクチャの復号ができない。
このようなフレームの転送を行う目的で、表示時刻PTSや復号時刻DTSをPESパケットの情報として付加する。PTSやDTSは、PESパケット中に存在するピクチャヘッダから始まるピクチャを対象としている。PESパケット中にはESデータが格納されるが、PESパケット中のESデータが必ずピクチャヘッダから始まるとは限らない。
【0021】
TSフォーマットには、PCR(プログラムクロックリファレンス)というタイミングが実装されている。PCRは、PCR_base(program_clock_referrnce_base)、PCR_ext(program_clock_referrnce_ext)という2つの部分で符号化されている。
即ち、PCRは、下記の通りである。
PCR(i)=PCR_base(i)×300+PCR_ext(i)
PCR_base(i)、PCR_ext(i)は、下記の通りである。
PCR_base(i)=((SCF×t(i))DIV 300)%233
PCR_ext(i)=((SCF×t(i))DIV 1)%300
【0022】
ここで、t(i)は伝送路8から入力されるi番目のTSデータの時刻を指している。TSデータは断片的に一定のレートで伝送されることが前提である。i番目に到着したバイトの時刻がt(i)であり、当該TSの前後に伝送されるTSのPCRと、伝送レートにより計算される。PCRの目的は、システムクロック周波数の伝送であり、ビットレートと複数TSパケットのPCRからクロックを再生することができる。
PSフォーマットにも、TSフォーマットと同様なSCR(システムクロックリファレンス)というタイミングが実装されている。SCRはPCRと同じく、SCR_base、SCR_extで表現される。定義式は、PCRと同様である。
【0023】
次にデータストリームの伝送状態を説明する。
図4は伝送レートが一定である場合のデータストリームの伝送状態である。図中、F00〜F20はシステム符号/多重化されたデータストリームであり、例えば、F00は時刻T00に送信される。送信されたデータストリームは一定の伝送遅延を経て、時刻T01に受信側に到着する。受信されたデータストリームがF01〜F21である。受信されたデータストリームは、復号動作が行われる。F02〜F22は復号されたデータを示している。復号されたデータが画像データであるとすると、表示されるのは、F02〜F22であり、例えば、F02は時刻T02に表示される。
【0024】
図5は伝送レートが可変である場合の伝送状態を示している。送信された二つ目のデータストリームF10は、一つ目のデータストリームF00と伝送遅延が異なるため、本来時刻T11’に到着し、T12’で表示されるところが、T11に到着し、T12で表示され、本来の表示時刻に間に合わない。また、PCRやSCRからシステムクロック再生を行おうとしても、データストリームの到着時刻が異なるため周期が特定できず、クロック再生が不可能となる。
【0025】
さらに、図6は伝送レートが非常に低い場合の伝送状態を示している。例えば、デジタルデータ放送サービス網において、割り当てられたチャネルにデータが満たされておらず、その隙間を利用してメディアデータを伝送する場合である。
サービスで主に送信されるデータは符号化タイミングにより送信するデータ量が異なる。サービス中である局に割り当てられたパケットP00〜P20の長さは固定であるため、パケットの中で余っている領域を使用してメディアデータS00〜S20を送信する。
【0026】
パケットP00においては、あるタイミングで符号化されたメディアデータS0の全てを送信できる領域が存在するため、T02にて復号を開始することができる。
しかし、パケットP10においては、メディアデータS10の全て送信できる領域がないので、次のパケットP20でメディアデータS10の残りとメディアデータS20の全てを送信する。このようなケースの場合、メディアデータS10が本来復号されるべきタイミングT12では、メディアデータS10の全てが揃っていないため、次のタイミングT22で復号されることになる。このため、PCRやSCRからのシステムクロック再生ができない。
【0027】
そこで、この実施の形態1では、伝送路8の伝送レートが可変である場合、あるいは、伝送レートが非常に低い場合でも、復号タイミングの乱れを防止して、映像の表示タイミング等の適正化を図るため、次のようにしている。
この例では、説明の便宜上、映像信号、音声信号及びファクシミリ信号のうち、その映像信号のみが蓄積対象のデータであるものとして説明する。即ち、映像の表示タイミングの乱れを防止する場合について説明する。
【0028】
まず、映像符号化器1は、規定された符号化方式により映像信号を符号化し、その映像符号化データをバッファ2に格納する。
ただし、映像符号化器1は、その映像信号が蓄積対象のデータであるため、蓄積を指示する蓄積指示情報を例えばESデータの“user_data”領域に埋め込む処理を実行する。
一方、音声符号化器3は、規定された符号化方式により音声信号を符号化し、その音声符号化データをバッファ4に格納する。
また、ファックス符号化器5は、規定された符号化方式によりファックス信号を符号化し、そのファックス符号化データをバッファ6に格納する。
【0029】
多重化装置7は、バッファ2に格納されている映像符号化データと、バッファ4に格納されている音声符号化データと、バッファ6に格納されているファックス符号化データとを多重化してデータストリームを構築し、そのデータストリームを伝送路8に出力する。
なお、多重化装置7は、映像符号化データと音声符号化データとファックス符号化データを多重化するに際して、ESデータをPES(パケタイズドエレメンタリーストリーム)データとしてパケット化して伝送路8に出力する。さらに、PESデータをTS(トランスポートストリーム)データ、または、PS(プログラムストリーム)データとして構成して伝送する場合がある。
【0030】
分離装置9は、伝送路8からデータストリームを受信すると、そのデータストリームを構成している複数の符号化データを分離して、映像符号化データをバッファ10に格納し、音声符号化データをバッファ12に格納し、ファックス符号化データをバッファ14に格納する。
映像復号器11は、バッファ10に格納されている映像符号化データを復号して映像信号を出力する。ただし、ESデータの“user_data”領域に蓄積指示情報が埋め込まれているので、その映像符号化データを映像復号器11に存在するビデオバッファ11aに一旦蓄積してから復号する。
一方、音声復号器13は、バッファ12に格納されている音声符号化データを復号して音声信号を出力する。
また、ファックス復号器15は、バッファ14に格納されているファックス符号化データを復号してファックス信号を出力する。
【0031】
ここで、図7はこの実施の形態1の特徴的な伝送状態を示している。
伝送されるメディアデータは蓄積対象のデータであり、伝送路8のビットレートは可変の場合を想定している。
伝送されたデータストリームF00〜F20は、伝送路の遅延が一定でないため、受信時には送信時と違う時間間隔となる。
この実施の形態1では、データストリーム中に、伝送されたデータが蓄積対象のデータであることを示す蓄積指示情報が重畳されているため、受信後にデータストリームは蓄積される。F01〜F21は、蓄積されたデータストリームを示している。
【0032】
具体的には、下記のようなシーケンスでデータの蓄積が行われる。
データストリームF01が受信されると、受信側でデータストリームF01をデコードし、データの蓄積を指示する蓄積指示情報を検出する。データの蓄積を指示する蓄積指示情報が検出され、さらに、その蓄積指示情報の中から、蓄積すべきデータストリームの先頭を示す情報が検出された場合、受信側はデータの蓄積を開始する。または、その蓄積指示情報の中から、蓄積すべきデータストリームの位置を示す情報が検出された場合、その位置を示す情報にしたがってデータの蓄積を開始する。
同様の手順で、引き続き、データストリームF11、F21が蓄積される。このようにしてデータストリームは順次蓄積される。その蓄積指示情報の中から、蓄積すべきデータストリームの最後尾であることを示す情報が検出されるまで蓄積が続けられる。
【0033】
蓄積の終了は、蓄積すべきデータストリームの最後尾であることを示す情報を検出するほか、以下の二つの方法でも可能である。
一つ目の方法は、蓄積指示情報の中に蓄積すべきデータストリームの長さを示す情報を埋め込む方法である。受信側でこの情報を検出したら、蓄積開始からのデータストリームの長さを測定し、示された長さに達したときに蓄積を終了するようにする。
もう一つの方法は、蓄積指示情報の中に蓄積すべきデータストリームの平均ビットレート(または転送時間)を示す情報を埋め込む方法である。受信側でこの情報を検出したら、蓄積開始時から平均ビットレート換算で蓄積終了時間を定義し、定義した時間に蓄積を終了するようにする。
【0034】
全ての蓄積すべきデータが蓄積されると、データの復号を開始する。蓄積されたデータストリームF01は、復号されてF02となって再生される。
次に蓄積されたデータF11が復号される。このとき、復号/再生は、一定の表示/再生時間の間隔で行われる。例えば、画像データの場合、表示は1/30秒ごとに行われる。このようにして、F02〜F22まで、蓄積されたすべてのデータが復号/再生される。
【0035】
上記の処理で必要な情報は、一旦蓄積すべきデータストリームであることを示す蓄積指示情報、あるいは、一旦蓄積すべきデータストリームであることを示す蓄積指示情報とその他の情報(蓄積すべきデータストリームの先頭であることを示す情報、蓄積すべきデータストリームの最後尾であることを示す情報、蓄積すべきデータストリームの平均ビットレートを示す情報、蓄積すべきデータストリームの位置を示す情報、蓄積すべきデータストリームの長さを示す情報)の組み合わせによればよく、全ての情報を必要とするべきものではない。
【0036】
図8はデータストリームが分割される場合の適用例を示している。
伝送されるメディアデータが蓄積対象のデータであるとき、符号化されたデータストリームのうち、メディアデータS10のデータ量が、パケットP10の中で余っているデータ領域より多い場合、メディアデータS10がパケットP10とパケットP20の2つのパケットに分割されて送信される。
この実施の形態1では、ストリームデータの中に、伝送されたメディアデータが蓄積対象のデータであることを示す蓄積指示情報が重畳されているため、受信後にメディアデータが蓄積される。S02〜S22は蓄積されたメディアデータを示している。
【0037】
図6の場合、メディアデータS12がタイミングT12で復号されず、タイミングT22で復号されるため、メディアデータS02とメディアデータS12の表示間隔が間延びする一方、メディアデータS12とメディアデータS22の表示間隔が極めて短くなり、映像の表示タイミングに乱れが生じる。
これに対して図8の場合、メディアデータS03,S13,S23を一旦蓄積してから復号するので、等間隔に復号して表示することができる。
【0038】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、メディアデータが蓄積対象のデータである場合、そのメディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報を符号化データに埋め込むように構成したので、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される状況が発生しても、映像の表示タイミング等の乱れを防止することができる効果を奏する。
【0039】
また、この実施の形態1によれば、蓄積対象データの先頭を示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、先頭以前のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
この実施の形態1によれば、蓄積対象データの最後尾を示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、最後尾以降のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
この実施の形態1によれば、蓄積対象データの平均ビットレートを示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、蓄積対象外のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
【0040】
この実施の形態1によれば、蓄積対象データの転送時間を示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、蓄積対象外のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
この実施の形態1によれば、蓄積対象データのデータ長を示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、蓄積対象外のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
さらに、この実施の形態1によれば、蓄積対象データの位置を示す情報を蓄積指示情報に含めるように構成したので、蓄積対象外のデータの蓄積が不要になる結果、メモリ容量を削減することができる効果を奏する。
【0041】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、映像符号化器1が蓄積指示情報の埋め込みを実行して、映像復号器11が蓄積指示情報の埋め込みを検知するものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、多重化装置7が蓄積指示情報の埋め込みを実行して、分離装置9が蓄積指示情報の埋め込みを検知し、分離装置9が映像符号化データを復号する前に一旦ビデオバッファ11aに蓄積すべき指令を映像復号器11に出力するようにしてもよい。
また、映像符号化器1又は多重化装置7が蓄積指示情報の埋め込みを実行する代わりに、図示せぬ情報埋め込み手段(情報埋め込み手段は映像符号化器1及び多重化装置7の外部に設けられているものとする)が蓄積指示情報の埋め込みを実行するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1では、ESデータの“user_data”領域に蓄積指示情報を埋め込むものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、PESデータ、TSデータやPSデータに蓄積指示情報を埋め込むようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、メディアデータが蓄積対象のデータである場合、そのメディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報を符号化データに埋め込むように構成したので、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される状況が発生しても、映像の表示タイミング等の乱れを防止することができる効果がある。
【0043】
この発明によれば、メディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報が符号化データに埋め込まれている場合、その符号化データを一旦バッファに蓄積してから復号するように構成したので、データストリームが分割されて2以上のパケットで送信される状況が発生しても、映像の表示タイミング等の乱れを防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ送信装置及びデータ受信装置を示す構成図である。
【図2】データストリームの階層構造を示す説明図である。
【図3】PESパケット中に実装されるDTS、PTSの使用例を示す説明図である。
【図4】伝送レートが一定である場合のデータストリームの伝送状態を示す説明図である。
【図5】伝送レートが可変である場合の伝送状態を示す説明図である。
【図6】伝送レートが非常に低い場合の伝送状態を示す説明図である。
【図7】この実施の形態1の特徴的な伝送状態を示す説明図である。
【図8】データストリームが分割される場合の適用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 映像符号化器(第1の符号化手段)、2 バッファ、3 音声符号化器(第1の符号化手段)、4 バッファ、5 ファックス符号化器(第2の符号化手段)、6 バッファ、7 多重化装置(多重化手段)、8 伝送路、9 分離装置(分離手段)、10 バッファ、11 映像復号器(第1の復号化手段)、11a ビデオバッファ、12 バッファ、13 音声復号器(第1の復号化手段)、14 バッファ、15 ファックス復号器(第2の復号化手段)。

Claims (14)

  1. メディアデータを符号化する第1の符号化手段と、そのメディアデータ以外のデータを符号化する第2の符号化手段と、上記第1の符号化手段から出力された符号化データと上記第2の符号化手段から出力された符号化データを多重化してデータストリームを構築し、そのデータストリームを分割して1以上のパケットに挿入して送信する多重化手段とを備えたデータ送信装置において、そのメディアデータが蓄積対象のデータである場合、上記第1の符号化手段、上記多重化手段又は情報埋め込み手段が当該メディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報を当該符号化データに埋め込むことを特徴とするデータ送信装置。
  2. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データの先頭を示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  3. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データの最後尾を示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  4. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データの平均ビットレートを示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  5. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データの転送時間を示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  6. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データのデータ長を示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  7. 第1の符号化手段、多重化手段又は情報埋め込み手段は、蓄積対象データの位置を示す情報を蓄積指示情報に含めることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  8. 1以上のパケットに挿入されているデータストリームを受信し、そのデータストリームを構成している複数の符号化データを分離して出力する分離手段と、上記分離手段から出力された符号化データを復号してメディアデータを出力する第1の復号化手段と、上記分離手段から出力された符号化データを復号してメディアデータ以外のデータを出力する第2の復号化手段とを備えたデータ受信装置において、上記第1の復号化手段は当該メディアデータの蓄積を指示する蓄積指示情報が符号化データに埋め込まれている場合、その符号化データを一旦バッファに蓄積してから復号することを特徴とするデータ受信装置。
  9. 第1の復号化手段は、蓄積対象データの先頭を示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、その先頭を示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
  10. 第1の復号化手段は、蓄積対象データの最後尾を示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、その最後尾を示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
  11. 第1の復号化手段は、蓄積対象データの平均ビットレートを示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、その平均ビットレートを示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
  12. 第1の復号化手段は、蓄積対象データの転送時間を示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、その転送時間を示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
  13. 第1の復号化手段は、蓄積対象データのデータ長を示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、そのデータ長を示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
  14. 第1の復号化手段は、蓄積対象データの位置を示す情報が蓄積指示情報に含まれている場合、その位置を示す情報にしたがって符号化データをバッファに蓄積することを特徴とする請求項8記載のデータ受信装置。
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