JP2004157147A - 防汚性眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防汚効果に優れた含フッ素シラン化合物で防汚層を形成し、かつ、その防汚層の防汚効果を維持したまま玉型加工できる程度にレンズ表面の滑性を低下させることができる眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】防汚層を含フッ素シラン化合物を溶解する有機溶剤で処理するか、又はアルカリ水溶液で処理する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防汚性眼鏡レンズの製造方法に関し、特に、防汚処理した眼鏡レンズの表面が滑り過ぎる特性を改質できる防汚性眼鏡レンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡レンズには、光の反射を抑制し、光の透過性を高めるために、通常、その表面に反射防止膜が形成されているが、使用に際し、手垢、指紋、汗、化粧料等の付着による汚れが目立ちやすく、またその汚れが取れ難いという問題がある。そのため、汚れ難く、あるいは汚れを拭き取りやすくするために、反射防止膜の表面に更に防汚層を設けることが行われている。
【0003】
眼鏡レンズに防汚層を設ける表面処理剤に関して、次の先行技術文献がある。
【0004】
【特許技術文献1】
特開平9−258003号公報
この公報に記載されている含フッ素シラン化合物で表面処理して防汚層を形成した眼鏡レンズは、汚染防止性が良好であり、その効果が持続し、汚れの除去も容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の含フッ素シラン化合物で表面処理した眼鏡レンズは、従来の表面処理剤と比較して摩擦係数が著しく小さく、表面が滑り過ぎる特性を備える。そのため、次のような問題が生じている。即ち、眼鏡の小売店で、円形の眼鏡レンズを研削して眼鏡フレームの枠に収める形状に加工する玉型加工が行われている。この玉型加工は、玉型加工機械のチャックに眼鏡レンズの光学中心を吸着保持させる方法や両側からの押圧で挟む方法等の摩擦力で眼鏡レンズを保持しながら眼鏡レンズの縁を砥石で研削する。この玉型加工の際に、チャックで保持したレンズの表面の滑りが良いため、砥石で削る際に砥石の研削圧力によってレンズがチャックに対しずれてしまう軸ずれが生じ、正確な玉型加工ができないという問題がある。
【0006】
そのため、眼鏡レンズの生産工場で玉型加工を行うものについてだけは、玉型加工後に防汚効果に優れる上記含フッ素シラン化合物で防汚加工を行っている。小売店で玉型加工する眼鏡レンズについては、玉型加工できる程度の表面滑性の少ない性能の劣る防汚処理を施したものを提供するようにしているのが現状である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、防汚効果に優れた含フッ素シラン化合物で防汚層を形成し、かつ、その防汚層の防汚効果を維持したまま玉型加工できる程度にレンズ表面の滑性を低下させることができる眼鏡レンズの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、上記含フッ素シラン化合物で眼鏡レンズの表面を処理して得られた防汚層には、加水分解により、二次元や三次元の強固なシロキサン結合を形成する一方、未反応ないし弱い結合を形成している含フッ素シラン化合物が残存し、これらの未反応ないし弱い結合を形成している含フッ素シラン化合物が、良好すぎる表面滑性の原因であること、そのため、未反応ないし弱い結合を形成している含フッ素シラン化合物を除去することによって、含フッ素シラン化合物本来の防汚効果を維持しながら、玉型加工できる程度にレンズ表面の滑性を低下させることができることを見い出した。
【0009】
未反応ないし弱い結合を形成している含フッ素シラン化合物を除去するには、例えばこの含フッ素シラン化合物を溶解できる有機溶剤で眼鏡レンズの表面処理を行うか、あるいはアルカリ水溶液で眼鏡レンズの表面処理を行うことで可能である。有機溶剤は、未反応ないし弱い結合を形成している含フッ素シラン化合物を防汚層から溶解除去するものと考えられる。また、アルカリ水溶液は、弱い結合を切断して、防汚層から含フッ素シラン化合物を除去できるものと考えられる。
【0010】
含フッ素シラン化合物を溶解する有機溶剤としては、パーフルオロ基を有し、炭素数が4以上の有機化合物が、含フッ素シラン化合物の溶解性に優れるため、好ましく用いることができる。
【0011】
眼鏡レンズ表面に設けられた反射防止膜は、汚れが目立ちやすく、またその汚れが取れ難いという問題があるため、防汚層の形成が有効である。
【0012】
従って、請求項1記載の発明は、眼鏡レンズ表面に含フッ素シラン化合物を塗布して防汚層を形成する防汚処理工程と、前記防汚層の表面滑性を低下させる処理を行う滑性低下処理工程とを有することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、前記滑性低下処理工程が、前記防汚層を前記含フッ素シラン化合物を溶解する有機溶剤で処理することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、前記滑性低下処理工程が、前記防汚層をアルカリ性水溶液で処理することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、前記含フッ素シラン化合物が、下記一般式(1)で表されることを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0016】
【化2】
Figure 2004157147
【0017】
(但し、式中、Rは炭素数1〜16の直鎖状または分岐状パーフルオロアルキル基、Xはヨウ素または水素、Yは水素または低級アルキル基、Zはフッ素またはトリフルオロメチル基、Rは加水分解可能な基、Rは水素または不活性な一価の有機基、a、b、c、dは0〜200の整数、eは0または1、mおよびnは0〜2の整数、pは1〜10の整数を表す。)。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、前記有機溶剤が、パーフルオロ基を有し、炭素数が4以上の有機化合物であることを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5いずれかに記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、前記眼鏡レンズが、表面に反射防止膜を有することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の防汚性眼鏡レンズの製造方法の実施の形態について説明するが、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
本発明の防汚性眼鏡レンズの製造方法は、上述したように、眼鏡レンズ表面に含フッ素シラン化合物を塗布して防汚層を形成する防汚処理工程を有する。
【0022】
眼鏡レンズの基材としては、無機ガラス、プラスチックのいずれでも差し支えない。プラスチックとしては、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−39)樹脂、ポリウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
【0023】
防汚層はガラスレンズの場合はガラスレンズに直接設けることも可能であるが、通常は、ガラスレンズの場合は反射防止膜が設けられた後、プラスチックレンズの場合は、ハードコート膜と反射防止膜が設けられた後、防汚層を設けることが好ましい。
【0024】
ハードコート膜は、プラスチックレンズに耐擦傷性を付与すると共に、一般的にプラスチックレンズに対する反射防止膜の密着性が良くないため、プラスチックレンズと反射防止膜の間に介在させて反射防止膜の密着性を良好にして剥離を防止する働きを有する。
【0025】
ハードコート膜の形成方法としては、ハードコート膜を形成できる硬化性組成物をプラスチックレンズの表面に塗布し、塗膜を硬化させる方法が一般的である。プラスチックレンズが熱可塑性樹脂である場合、熱硬化型よりも紫外線等の電磁波や電子ビーム等の電離放射線で硬化するものが好ましく用いられる。例えば、紫外線の照射によりシラノール基を生成するシリコーン化合物とシラノール基と縮合反応するハロゲン原子やアミノ基等の反応基を有するオルガノポリシロキサンとを主成分とする光硬化性シリコーン組成物、三菱レイヨン(株)製のUK−6074等のアクリル系紫外線硬化型モノマー組成物、SiO、TiOなどの粒径1〜100nmの無機微粒子を、ビニル基、アリル基、アクリル基又はメタクリル基等の重合性基とメトキシ基等の加水分解性基とを有するシラン化合物やシランカップリング剤中に分散させた無機微粒子含有熱硬化性組成物などが例示される。
【0026】
塗膜の形成方法としては、ディッピング法、スピンコート法、スプレー法、フロー法、ドクターブレード法などを採用できる。
【0027】
なお、塗膜を形成する前に、密着性を向上させるため、プラスチックレンズ表面を、コロナ放電やマイクロ波などの高電圧放電などで表面処理をすることが好ましい。
【0028】
形成した塗膜を熱、紫外線、電子ビームなどで硬化させてハードコート膜を得ることができる。
【0029】
ハードコート膜の膜厚としては0.05〜30μm程度の範囲がよい。薄くなりすぎると基本的な性能が発現しない場合があり、一方厚すぎると、光学的歪みが発生する場合がある。
【0030】
反射防止膜は、無機被膜、有機被膜の単層または多層で構成される。無機被膜の材質としては、SiO、SiO、ZrO、TiO、TiO、Ti、Ti、Al、Ta、CeO、MgO、Y、SnO、MgF、WO等の無機物が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。プラスチックレンズの場合は、低温で真空蒸着が可能なSiO、ZrO、TiO、Taが好ましい。また、多層膜構成とした場合は、最外層はSiOとすることが好ましい。
【0031】
無機被膜の多層膜としては、レンズ側からZrO層とSiO層の合計光学膜厚がλ/4,ZrO層の光学的膜厚がλ/4、最上層のSiO層の光学的膜厚がλ/4の4層構造を例示することができる。ここで、λは設計波長であり、通常520nmが用いられる。
【0032】
無機被膜の成膜方法は、例えば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、CVD法、飽和溶液中での化学反応により析出させる方法等を採用することができる。
【0033】
有機被膜の材質は、プラスチックレンズやハードコート膜の屈折率を考慮して選定され、真空蒸着法の他、スピンコート法、ディップコート法などの量産性に優れた塗装方法で成膜することができる。
【0034】
防汚層の形成は、例えば上記先行技術文献1で提案された次の一般式(1)で表される含フッ素シラン化合物を用いることが好ましい。
【0035】
【化3】
Figure 2004157147
【0036】
一般式(1)中のRは炭素数1〜16の直鎖状または分岐状パーフルオロアルキル基であるが、好ましくはCF−,C−,C−である。Rは加水分解可能な基であり、例えばハロゲン、−OR、−OCOR、−OC(R)=C(R、−ON=C(R、−ON=CRが好ましい。さらに好ましくは、塩素、−OCH、−OCである。ここで、Rは脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基、Rは水素または低級脂肪族炭化水素基、Rは炭素数3〜6の二価の脂肪族炭化水素基である。Rは水素または不活性な一価の有機基であるが、好ましくは、炭素数1〜4の一価の炭化水素基である。a、b、c、dは0〜200の整数であるが、好ましくは1〜50であり、eは0または1である。mおよびnは0〜2の整数であるが、好ましくは0である。pは1以上の整数であり、好ましくは1〜10の整数である。また、分子量は5×10〜1×10であるが、好ましくは5×10〜1×10である。
【0037】
また、上記一般式(1)で示される含フッ素シラン化合物の好ましい構造のものとして、下記一般式(2)で示されるものが挙げられる。
【0038】
【化4】
Figure 2004157147
【0039】
上記式中、Yは水素または低級アルキル基、Rは加水分解可能な基、qは1〜50の整数を、mは0〜2の整数、rは1〜10の整数を表す。
【0040】
上記含フッ素シラン化合物を用いて眼鏡レンズに防汚層を形成するには、有機溶剤に溶解し、眼鏡レンズ表面に塗布する方法を採用することができる。塗布方法としては、ディッピング法、スピンコート法、スプレー法、フロー法、ドクターブレード法、ロールコート塗装、グラビアコート塗装、カーテンフロー塗装等が用いられる。有機溶剤としては、パーフルオロヘキサン、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロオクタン、パーフルオロデカン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
【0041】
有機溶剤で希釈するときの濃度は、0.03〜1wt%の範囲が好ましい。濃度が低すぎると十分な厚さの防汚層の形成が困難であり、十分な防汚効果が得られない場合があり、一方、濃すぎると防汚層が厚くなり過ぎるおそれがあり、塗布後塗りむらをなくすためのリンス作業の負担が増すおそれがある。
【0042】
なお、含フッ素シラン化合物の塗布方法として、含フッ素シラン化合物を真空槽内で蒸発させて眼鏡レンズ表面に付着させる真空蒸着法を採用することもできる。真空蒸着法では、原料化合物は高濃度、または希釈溶剤なしに使用することができる。
【0043】
防汚層の膜厚は、特に限定されないが、0.001〜0.5μm、好ましくは0.001〜0.03μmである。防汚層の膜厚が薄すぎると防汚効果が乏しくなり、厚すぎると表面がべたつくので好ましくない。また防汚層を反射防止膜表面に設けた場合には、防汚層の厚さが0.03μmより厚くなると反射防止効果が低下するため好ましくない。
【0044】
本発明の防汚性眼鏡レンズの製造方法は、眼鏡レンズに防汚層を設けた後、防汚層を処理して防汚層の表面滑性を低下させる滑性低下処理工程を行う。
【0045】
含フッ素シラン化合物で眼鏡レンズ表面を処理して形成した防汚層は、加水分解により、二次元や三次元の強固なシロキサン結合を形成する一方、未反応分子や反応が完了していない分子が残存しているものと考えられる。この未反応分子や反応が完了していない分子が、過剰な表面滑性の原因であると考えられる。この未反応分子や反応が完了していない分子を除去することにより、防汚層本来の防汚効果にはほとんど影響を与えずに表面滑性だけを低下させることができる。
【0046】
未反応分子や反応が完了していない分子を防汚層から除去するには、例えば、上記含フッ素シラン化合物を溶解する有機溶剤で処理するか、あるいはアルカリ性水溶液で処理することにより可能である。
【0047】
有機溶剤としては、上記含フッ素シラン化合物の溶解性に優れるパーフルオロ基を有し、炭素数が4以上の有機化合物が好ましく、例えば、パーフルオロヘキサン、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロオクタン、パーフルオロデカン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−4−メトキシブタン、パーフルオロ−4−エトキシブタン、メタキシレンヘキサフロライドを挙げることができる。また、パーフルオロエーテル油、クロロトリフルオロエチレンオリゴマー油を使用することができる。その他に、フロン225(CFCFCHClとCClFCFCHClFの混合物)を例示することができる。これらの有機溶剤の1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0048】
アルカリ性水溶液としては、pH9以上であることが好ましい。アルカリ源としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。アルカリ性水溶液には、洗浄効果を上げるために、界面活性剤を添加することができる。アルカリ溶液に添加する界面活性剤としては特に限定はなく、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤の他、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤のいずれも使用できる。また、アルカリ石鹸を使用する場合等、界面活性剤成分のみの添加でpHが9以上になるのであればアルカリ源を使用しなくても良い。
【0049】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル等、カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩等、ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックコポリマー、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0050】
有機溶剤やアルカリ水溶液以外に、例えばパーフルオロ基を有するフッ素系界面活性剤も、直接処理剤として、あるいは有機溶剤やアルカリ水溶液に添加する界面活性剤として用いることができる。フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキル(C〜C20)カルボン酸、パーフルオロアルキル(C〜C12)スルホン酸等を例示することができる。
【0051】
これらの薬剤を用いて防汚層を処理する方法としては、薬剤をしみこませた紙あるいは布によって拭き洗浄する方法か、薬剤を入れた容器(洗浄槽)中にレンズを浸漬し、揺動あるいは超音波等物理的なエネルギーを加えることによって行う。
【0052】
防汚層の滑性低下処理工程を行って防汚層の表面滑性を低下させる目的は、玉型加工機械のチャックに装着したときに、研削を行う砥石の研磨圧力に対してチャックの摩擦保持力が勝り、玉型加工中に眼鏡レンズが軸ずれしないようにすることである。玉型加工機械のチャックには、ラッパ状に形成されたゴム製の吸着部で眼鏡レンズを吸着保持する方式や、眼鏡レンズの両側から押圧して眼鏡レンズを保持する方式などがある。
【0053】
防汚層の処理条件は、防汚層本来の防汚効果に影響を与えずに玉型加工機械のチャックの摩擦保持力を砥石の研磨圧力より大きくできる程度に表面滑性だけを低下させるようにする条件を選択する。具体的には、滑性低下処理工程で得られた防汚性眼鏡レンズが次の(1)〜(3)の条件を満足することが好ましい。
(1)JIS Z 1522に規定された18mm幅のセロハン粘着テープを貼り付け、50mm/secで引き剥がしたときの剥離強度が1.0N以下、好ましくは0.8〜1.0Nの範囲、
(2)水の接触角が100°以上、
(3)バウデンレーベン型(鋼球)による摩擦係数が0.15以下、好ましくは0.1〜0.15の範囲。
【0054】
このような条件を満たす防汚層とすることにより、防汚層の本来の防汚特性、即ち、汚染防止性が良好であり、その効果が持続し、汚れの除去も容易である特性を備える。
【0055】
【実施例】
(実施例1)
含フッ素シラン化合物(商品名「オプツールDSX」ダイキン工業株式会社製)をパーフルオロヘキサンに希釈して0.2%溶液を調製し、Dip用処理液とした。レンズ材料として、ハードコート膜、反射防止膜(最外層がSiO膜)の層を有する眼鏡用プラスチックレンズ(「セイコースーパーソブリン」セイコーエプソン株式会社製)を用意し、その表面を洗浄するためにプラズマ処理を行った。プラズマ処理の条件としては、処理圧力:0.1Torr、導入ガス:乾燥air、電極間距離24cm:電源出力:DC1KV、処理時間:15secとした。
【0056】
プラズマ処理したレンズをDip用処理液に浸漬して1min保持した後15cm/minにて引き上げ、その後、60℃、90%RHに設定した恒温恒湿槽に投入し、2時間保持することで防汚層を形成した。
【0057】
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、パーフルオロヘキサンをしみこませたワイプ紙(「ダスパー」小津産業株式会社製)を用いて、呼気を吹きかけた時に現れる塗布ムラが見えなくなるまで繰り返し拭き洗浄を行った。
【0058】
(実施例2)
実施例1と同様の方法(Dip法)により、眼鏡用プラスチックレンズ表面に防汚層を形成した。
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、レンズ固定用冶具に取り付け、パーフルオロヘキサンを満たした超音波洗浄槽に浸漬した後、超音波を印加して洗浄処理を行った。超音波洗浄の条件としては、槽容量2.6リットル、発振周波数:38kHz、出力:120W、処理時間:30secとした。
【0059】
(実施例3)
実施例1と同様の方法(Dip法)により、眼鏡用プラスチックレンズ表面に防汚層を形成した。
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、レンズ固定用冶具に取り付け、0.1N水酸化ナトリウム水溶液(pH12.7)を満たした超音波洗浄槽に浸漬した後、超音波を印加して洗浄処理を行った。超音波洗浄の条件としては、槽容量2.6リットル、発振周波数:38kHz、出力:120W、処理時間:60secとした。その後、レンズに付着したアルカリ溶液を多量の水にてリンスしてレンズを得た。
【0060】
(実施例4)
実施例1と同様の方法(Dip法)により、眼鏡用プラスチックレンズ表面に防汚層を形成した。
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、レンズ固定用冶具に取り付け、石鹸水;固形石鹸の0.5wt%水溶液(pH9.7)を満たした超音波洗浄槽に浸漬した後、超音波を印加して洗浄処理を行った。超音波洗浄の条件としては、槽容量2.6リットル、発振周波数:38kHz、出力:120W、処理時間:3minとした。その後、レンズに付着した石鹸水溶液を多量の水にてリンスしてレンズを得た。
【0061】
(実施例5)
真空蒸着法により、眼鏡用プラスチックレンズ(「セイコースーパーソブリン」セイコーエプソン株式会社製)の表面に以下の手法で防汚層を形成した。
含フッ素シラン化合物(商品名「オプツールDSX」ダイキン工業株式会社製)をパーフルオロヘキサンで希釈して3%溶液を調製し、これを多孔質セラミックス製のペレットに1g含浸させた。このペレットを乾燥した後、真空蒸着機内にセットし、到達圧力が2〜3Paになるまで排気を行った。
【0062】
次に、真空蒸着機内に、ハードコート膜、反射防止膜の層を有する眼鏡用プラスチックレンズ(「セイコースーパーソブリン」セイコーエプソン株式会社製)を導入し、ペレットを400℃から500℃に加熱することによって含フッ素シラン化合物を蒸発させ、レンズ表面に成膜した。この際、ペレットはハロゲンランプによって加熱を行い、蒸着時間は7minに設定した。蒸着終了後、蒸着機内を徐々に大気圧に戻してレンズを取り出した後、60℃、90%RHに設定した恒温恒湿槽に投入し、2時間保持することで防汚層を形成した。
【0063】
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、レンズ固定用冶具に取り付け、パーフルオロヘキサンを満たした超音波洗浄槽に浸漬した後、超音波を印加して洗浄処理を行った。超音波洗浄の条件としては、槽容量2.6リットル、発振周波数:38kHz、出力:120W、処理時間:45secとした。
【0064】
(比較例)
実施例1と同様の方法(Dip法)により、眼鏡用プラスチックレンズ(「セイコースーパーソブリン」セイコーエプソン株式会社製)の表面に防汚層を形成した。
レンズを恒温恒湿槽から取り出して冷却した後、滑性低下処理工程は行わなかった。
【0065】
こうして得られた防汚性眼鏡レンズについて、以下の評価試験を実施した。評価結果を表1に示す。
【0066】
(1)軸ずれ試験
試験方法:本評価は、玉摺り加工機を用いてレンズを所定のフレーム形状に研削加工する際、チャック部(レンズを加工機の軸と固定している部位)とレンズ表面との間の滑りによって生ずる軸ずれ発生の有無を観察することによって行った。
【0067】
まず、試験レンズを準備し、レンズ固定冶具にセットした。この時、乱視が入っているものは乱視軸が規定の方向(例えば180°)となるように、乱視が入っていないものは、レンズの光学中心を通る直線を罫書き、これが規定の方向(例えば180°)となるよう固定した。縦横比の大きいカニ目タイプフレームを準備し、基準フレームとした。
【0068】
図1に示すように、レンズ1を玉摺り加工機(「LE−8080」NIDEK株式会社製)のチャック2,3に固定した。チャック2,3は、レンズの光軸の両側からレンズを挟むように押圧した。なお、一方のチャック2の先端はレンズ固定シール4を介してレンズ1表面を押圧している。
【0069】
チャック2,3に固定した状態で、先のフレームデータに基づいて砥石5を用いて玉摺り加工を行った。玉型加工後のレンズを基準フレームに枠入れし、レンズメータにて、乱視軸のずれを測定した。レンズの光学中心を通る直線を罫書いた場合は、この罫書き線と、基準フレームの光軸を通る水平線とのずれ角度を測定した。
【0070】
レンズ10枚を玉摺り加工し、軸ずれが許容範囲を越えた割合を算出した。なお、軸ずれの許容範囲は±2°以下とした。
【0071】
(2)木綿布による拭き耐久試験
試験方法:木綿布を用い、レンズの凸面を100gの荷重をかけながら5000回往復させた。拭き耐久試験前後の防汚性能は、接触角と油性インク拭き取り性によって評価した。
評価▲1▼:接触角測定
接触角の測定には接触角計(「CA−D型」協和科学株式会社製)を使用し、液適法による水接触角を測定した。
評価▲2▼:油性インク拭き取り性
レンズの凸面に、黒色油性マーカー(「ハイマッキーケア」ゼブラ株式会社製)により約4cmの直線を描いた後5min放置した。放置後、該マーク部をワイプ紙(「ケイドライ」株式会社クレシア製)によって拭き取りを行い、その拭き取り易さを下記の基準にて判定した。
【0072】
○:10回以下の拭き取りで完全に除去
△:11回〜20回の拭き取りで完全に除去
×:20回の拭き取り後も除去されない部分が残る
【0073】
(3)耐擦傷性試験
試験方法:スチールウール(「#0000番」ボンスター製)を用い、レンズの凸面を500gの荷重をかけながら30往復させた後のキズ強度(数と深さ)を評価した。評価はランク分けされたキズ標準サンプルと試験片を比較することで行った。キズ標準サンプルは1〜10にランク分けされており、数値が大きいほどキズ強度が強く、耐擦傷性が高い。
【0074】
【表1】
Figure 2004157147
【0075】
表1の結果より、滑性低下処理工程を行った防汚性眼鏡レンズ(実施例1〜5)は、滑性低下処理工程を行っていない防汚性眼鏡レンズ(比較例)と比較すると、木綿布による拭き耐久試験(接触角及び拭き取り性)、耐擦傷性の防汚効果とその持続性が滑性低下処理工程を行っていない防汚性眼鏡レンズ(比較例)とほぼ同等である一方、軸ずれ発生率が顕著に減少している。このことから、防汚層の防汚効果に影響を与えずに表面滑性だけを低下させることができることが認められる。
【0076】
【発明の効果】
本発明の防汚性眼鏡レンズの製造方法によれば、防汚効果に優れた含フッ素シラン化合物で防汚層を形成し、かつ、その防汚層の防汚効果を維持したまま玉型加工できる程度にレンズ表面の滑性を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉型加工機のレンズを保持するチャックの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1:眼鏡レンズ
2:チャック
3:チャック
4:レンズ固定シール
5:砥石

Claims (6)

  1. 眼鏡レンズ表面に含フッ素シラン化合物を塗布して防汚層を形成する防汚処理工程と、
    前記防汚層の表面滑性を低下させる処理を行う滑性低下処理工程と
    を有することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
  2. 請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、
    前記滑性低下処理工程が、前記防汚層を前記含フッ素シラン化合物を溶解する有機溶剤で処理することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
  3. 請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、
    前記滑性低下処理工程が、前記防汚層をアルカリ性水溶液で処理することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
  4. 請求項1記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、
    前記含フッ素シラン化合物が、下記一般式(1)で表されることを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
    Figure 2004157147
    (但し、式中、Rは炭素数1〜16の直鎖状または分岐状パーフルオロアルキル基、Xはヨウ素または水素、Yは水素または低級アルキル基、Zはフッ素またはトリフルオロメチル基、Rは加水分解可能な基、Rは水素または不活性な一価の有機基、a、b、c、dは0〜200の整数、eは0または1、mおよびnは0〜2の整数、pは1〜10の整数を表す。)
  5. 請求項2記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、
    前記有機溶剤が、パーフルオロ基を有し、炭素数が4以上の有機化合物であることを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の防汚性眼鏡レンズの製造方法において、
    前記眼鏡レンズが、表面に反射防止膜を有することを特徴とする防汚性眼鏡レンズの製造方法。
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