JP2004154546A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】静脈パターン認識手段112と指紋認識手段113とにより、認識されたオペレータの静脈パターン及び指紋と、認識データ記憶手段114に予め個人別に登録された静脈パターン及び指紋とを、照合手段115により照合して、オペレータと予め登録された個人との同一性が確認された場合のみ装置の機能を動作させる。動作制限する機能や特定の個人が利用できる機能を限定できる。静脈パターン・指紋の登録の際や機能を限定する際に、所定のID入力を要求する。接続端末から画像出力を行う際や蓄積手段に蓄積された情報を接続端末から表示出力する際にも、静脈パターン及び指紋をIDとして要求する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、静脈パターンや指紋を用いた画像形成装置のセキュリティに関する。
【0002】
【従来の技術】
指紋や静脈パターンは、個人識別力が高い。よって、指紋や静脈パターンは、、特定の個人のみが使用を許されるような装置やシステム等のセキュリティに利用される。この点は、画像形成装置においても同様である。
【0003】
従来の静脈パターンによる個人識別技術は、手の甲に近赤外線を反射させ、その静脈パターンを抽出して、予めメモリに記憶されている静脈パターンと比較することにより、個人識別を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、スタートキーがオンされると、使用者の指紋が認識され、その指紋が既にメモリーに登録されているか否かが判定され、登録されている場合のみにコピーを開始するといった指紋による個人識別を行う画像形成装置もある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−295674号公報
【特許文献2】
特開2000−221851号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、静脈パターンのみで個人を特定化するためには、それなりの視認領域と精度を要するので、特許文献1記載のような装置は、実用化という面では今ひとつであった。
【0007】
また、指紋がない、若しくはつぶれてしまっている人もいるため、特許文献2に記載されているような装置も、必ずしも全ての個人を識別できないという問題があった。
【0008】
また、静脈パターン若しくは指紋に関する情報を登録する際に、ID入力無しでは名前等の個人情報と共に蓄積されないため、登録者名の管理等ができないという利便性の不都合がある。
【0009】
さらに、接続される端末等から画像出力しようとする際のIDとして、静脈パターン若しくは指紋に関する情報を用いることができるようにすれば、利便性が高まる。また、蓄積された情報を、接続される端末などから表示出力しようとする際のIDとして、静脈パターン若しくは指紋に関する情報を用いることができるようにすれば、さらに利便性が高まる。
【0010】
そこで、本発明は、上記不具合を解決し、実用的な画像形成装置のセキュリティシステムを確立することを目的とするものである。すなわち、請求項1から13記載の発明の目的は、比較的小さい視認領域と低い精度で静脈パターンを認識しても、指紋がないか又はつぶれてしまっている人を対象にしても、セキュリティを図れる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
請求項2、4から13記載の発明は、個人識別手段を、特定機能の開放となるIDとして用い、個人識別登録を行わない人にも画像形成装置の通常機能利用を開放することを目的としている。
【0012】
請求項5から13記載の発明は、登録手段に登録する際にID入力を設けることで、画像形成装置のセキュリティをより強化することを目的としている。
【0013】
請求項6から13記載の発明は、登録者名等のID管理がしやすい、より実用的で利便性の高い画像形成装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項7から13記載の発明は、多機能であるために誤操作をまねくと判断した時に、登録者の利用できることを制限したり等、利用できる機能を限定できることを目的としている。
【0015】
請求項8から13記載の発明は、登録者の利用できる機能を制限できる操作を行うためのIDを設けることで、セキュリティを強化することを目的としている。
【0016】
請求項9から13記載の発明は、接続される端末等から画像出力しようとする際のIDとして、静脈パターン若しくは指紋に関する情報を用いることにより、さらに利便性を高めることを目的としている。
【0017】
請求項10から13記載の発明は、蓄積された情報を接続される端末などから表示出力しようとする際のIDとして、静脈パターン若しくは指紋に関する情報を用いることにより、さらに利便性を高めることを目的としている。
【0018】
請求項11から13記載の発明は、利用制限をかけたくない場合にも対応できる融通性を兼ね備えることを目的としている。
【0019】
請求項12、13記載の発明は、手の甲の静脈パターン若しくは指の指紋との組み合わせによる個人識別機能のOn/Off操作を行うためのIDを設けることで、セキュリティを強化することを目的としている。
【0020】
請求項13記載の発明は、自身からしか登録できなかった手の甲の静脈パターン若しくは指紋に指の指紋との組み合わせによる個人識別機能情報を、接続される端末等から登録できる融通性を兼ね備えることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、画像形成装置は、静脈パターン及び/または指紋を認識する手段と、認識された静脈パターン及び/または指紋を登録する静脈パターン・指紋登録手段と、静脈パターンと指紋との組合わせによりによりオペレータを認識するオペレータ認識手段と、を有し、静脈パターン・指紋登録手段により登録された人間のみが利用することができることを特徴とするものである。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、画像形成装置は、静脈パターン・指紋登録手段により登録された人間のみが利用することができる機能を限定する手段をさらに有することを特徴とするものである。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、画像形成装置は、個人の静脈パターン及び/または指紋を登録する静脈パターン・指紋登録手段と、静脈パターンと指紋との組合わせによりによりオペレータを認識するオペレータ認識手段と、組合わせと、登録された個人の静脈パターン及び/または指紋とを照合する静脈パターン・指紋照合手段と、照合の結果、認識されたオペレータと、個人との同一性が確認された場合にのみ装置の機能を動作させる動作許可手段と、を有することを特徴とするものである。
【0024】
請求項4記載の発明によれば、画像形成装置は、動作許可手段が同一性が確認された場合にのみ動作させる機能を限定する手段、をさらにを有する請求項3記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0025】
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置は、静脈パターン・指紋登録手段への登録の際に所定のID入力を必要とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0026】
請求項6記載の発明によれば、画像形成装置は、静脈パターン・指紋登録手段は、静脈パターン及び/または指紋に関する情報を所定のフォーマットにより個人別に登録する請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0027】
請求項7記載の発明によれば、画像形成装置は、所定のフォーマットにより静脈パターン及び/または指紋に関する情報を個人別に登録された者が利用できる機能を限定する手段、をさらに有する請求項6記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0028】
請求項8記載の発明によれば、画像形成装置は、利用できる機能を限定する操作を行うために、所定のID入力を必要とする請求項7記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0029】
請求項9記載の発明によれば、画像形成装置は、画像形成装置に接続される端末から画像出力を行う際、所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報をIDとして要求する請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0030】
請求項10記載の発明によれば、画像形成装置は、蓄積手段に蓄積された情報を画像形成装置に接続される端末から表示出力する際、所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報をIDとして要求する請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0031】
請求項11記載の発明によれば、画像形成装置は、所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報がIDとして要求される機能を限定する手段、をさらに有する請求項9または10記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0032】
請求項12記載の発明によれば、画像形成装置は、IDとして要求される機能を限定するのに、さらにID入力を要求する請求項11記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0033】
請求項13記載の発明によれば、画像形成装置は、静脈パターン・指紋登録手段への登録を、記画像形成装置に接続される端末を用いて行える請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明による画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0035】
図1には、本発明による画像形成装置の一実施形態の構成を示すブロック図が示されている。この図は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、操作パネル104と、各種センサー105と、各種モーター106と、I/O制御部107と、スキャナー部108と、読み取り制御部109と、プロッター部110と、書込み制御部111と、静脈パターン認識手段112と、指紋認識手段113と、認識データ記憶手段114と、照合手段115と、個人認識手段116とから構成される。
【0036】
CPU101は、本画像形成装置のシステム制御を行うCPUである。CPU101は、ROM102に格納されているプログラムに従って、RAM103をワークエリアに使用しつつ、本画像形成装置を統括する。
【0037】
操作パネル104は、オペレータが各種設定等を行うための操作パネルである。各種センサー105は、紙サイズ検知やジャム検知等を行う。各種モーター106は、各種センサー105の入力及び負荷を駆動する。I/O制御部107は、各種モーター106の出力制御信号をCPU101の命令に基づいて制御を行う。
【0038】
読み取り制御部109は、スキャナ部108を制御する。書き込み制御部111は、プロッター部110の制御を行う。
【0039】
また、スキャナ部108から読み取った画情報や、画像形成装置に接続される外部端末から送られた画情報等を、画情報蓄積部117に蓄積しておくことができるようにする。
【0040】
静脈パターン認識手段112は、手の甲の静脈パターンを認識する。
ここで述べている静脈パターン認識手段112とは、例えば、手の甲を含む所定の領域に赤外線等の光を当てて、静脈パターンが当該光の透過若しくは反射成分となり、抽出されるという様な仕組みである。
【0041】
指紋認識手段113は、指の指紋を認識する。
ここで述べている指紋認識手段113とは、例えば、静脈パターン認識手段112と同様な方式でも、キセノンランプとCCDを用いて読取る方式でもよい。
【0042】
認識データ記憶手段114は、それらを個人別のデータとして記憶しておく。すなわち、認識データ記憶手段114は、手の甲の静脈パターンや指の指紋と共に入力された個人情報をデータとして記憶しておく。
【0043】
照合手段115は、予め記憶・登録されたデータと、静脈パターン認識手段112や指紋認識手段113が認識したものとの比較を行い、同じかどうか判定を行うための照合手段であり、本発明の特徴となるものである。
【0044】
なお、静脈パターン認識手段112と指紋認識手段113は併せて個人認識手段116の中で、それぞれの固有データの認識を行うものとする。すなわち、個人認識手段116とは、前述の例のような方法により、静脈パターンの認識と指紋の認識を共に実現するものである。
【0045】
図2には、本発明による画像形成装置の一実施形態における基本動作のフローチャート示されている。なお、これは、端末使用時の実施例である。
【0046】
図2において、まず、操作パネル104上若しくはその近傍にある個人認識手段116に手が載せられたら(ステップS1でYes)、手の静脈パターンと指の指紋を読み取る(ステップS2)。
【0047】
次いで、照合手段115にて、認識データ記憶手段114に蓄積されているそれぞれのデータと比較する(ステップS3)。そして、認識データ記憶手段114内に、それらが共に一致するデータがある場合は(ステップS4でYes)、システムセキュリティを開放し、画像形成装置を使用可能状態にする(ステップS5)。
【0048】
図3には、本発明による画像形成装置の一実施形態において利用制限する機能を限定した場合の基本動作のフローチャート示されている。
【0049】
図3において、まず、システムセキュリティによる利用制限により画像形成装置の特定の機能を使用不可能状態にする(ステップS11)。
【0050】
その後、操作パネル104上若しくはその近傍にある個人認識手段116に手が載せられたら(ステップS12でYes)、手の静脈パターンと指の指紋を読み取る(ステップS13)。
【0051】
次いで、照合手段115にて認識データ記憶手段114に蓄積されているそれぞれのデータと比較していく(ステップS14)。そして、認識データ記憶手段114内に、それらが共に一致するデータがある場合は(ステップS15でYes)、システムセキュリティを開放し、画像形成装置の制限している機能を使用可能状態にする(ステップS16)。
【0052】
図4には、本発明による画像形成装置の一実施形態における個人情報の入力のフローチャートが示されている。
【0053】
図4において、まず、操作パネル104上で個人認識登録モードが選択されたならば(ステップS21でYes)、オペレータに対してID入力が促される(ステップS22)。
【0054】
正しいIDが入力されたならば(ステップS23でYes)、個人認識手段116上に手を載せる旨を促される(ステップS24)。
【0055】
オペレータの手が載せられたならば(ステップS25でYes)、前述の例の様な手段を用いて、手の静脈パターンと指の指紋を読み取る(ステップS26)。
【0056】
併せて、オペレータの名前の入力を促して(ステップS27)、名前の入力が完了次第(ステップS28でYes)、認識データ記憶手段114に名前と個人認識データを蓄積する(ステップS29)。
【0057】
図5には、本発明による画像形成装置の一実施形態における個人情報の入力の他のフローチャートが示されている。本実施例は、個人識別情報登録時の実施例である。
【0058】
図5において、まず、操作パネル104にて所定の操作を行うことにより個人認識登録モードに入り(ステップS31でYes)、該操作パネル104上若しくはその近傍にある個人認識手段116に手を載せる旨を表示される(ステップS32)。
【0059】
手が載せられたら(ステップS33でYes)、手の静脈パターンと指の指紋を読み取り(ステップS34)、オペレータの名前等の個人情報入力を促し(ステップS35)、個人情報入力が完了したら(ステップS36でYes)、認識データ記憶手段114に個人情報別に個人認識データを蓄積する(ステップS37)。
【0060】
こうすることにより、端末管理者にとっては個人識別機能利用時の管理等が可能になる。
【0061】
ところで、ここで述べている静脈パターン認識手段112、指紋認識手段113、個人認識手段116の仕組み、方式は、前述したとおりである。
【0062】
図6には、本発明による画像形成装置の一実施形態における機能制限登録のフローチャートが示されている。
【0063】
図6において、まず、操作パネル104上で個人認識登録者機能制限モードが選択されたならば(ステップS41でYes)、オペレータに対してID入力を促す(ステップS42)。
【0064】
正しいIDが入力されたならば(ステップS43でYes)、制限したい機能と、機能制限したい個人認識手段登録者名を選択させ(ステップS44)、入力が完了したならば(ステップS45でYes)、本機能を有効にする(ステップS46)。
【0065】
図7には、本発明による画像形成装置の一実施形態において接続端末から画像出力する場合のフローチャートが示されている。
【0066】
図7のフローチャートは、後に図9で説明するような手順で個人識別機能が有効に設定されている時に、画像形成装置に接続された端末を用いて画像出力がなされる実施例を示している。
【0067】
図7において、まず、画像形成装置に接続されるPC等の端末から画像出力要求が来たら(ステップS51でYes)、接続端末に対して個人認識登録者かどうかを確認し(ステップS52)、もし個人認識登録者であるならば(Yes)、個人識別情報データの送信を接続端末に対して促す(ステップS59)。
【0068】
個人認識登録者でない場合は(ステップS52でNo)、個人認識登録が必要である旨を接続端末に対して送信し(ステップS53)、さらに接続端末にて個人認識登録を行うかを確認し(ステップS54)、行う場合は(Yes)、所定の形式での手の甲の静脈パターン及び指紋の画像ファイル送信を促す(ステップS55)。
【0069】
所定の形式での該ファイルを受信したならば(ステップS56でYes)、認識データ記憶手段114に蓄積して(ステップS57)、登録が終了した旨を伝えた後(ステップS58)、画像出力データを通常手順で出力させる(ステップS64〜ステップS66)。
【0070】
これに対して、もし、接続端末にて、個人認識登録を行わない場合は(ステップS54でNo)出力できない。
【0071】
さて、個人認識登録者であり(ステップS52でYes)、接続端末から個人認識登録情報が送られてきたならば(ステップS60でYes)、それを認識データ記憶手段114に蓄積されているデータと比較して(ステップS61)、一致するデータがあるかを確認し(ステップS62)、あった場合は(Yes)、画像出力データの送信を促し、画像出力を許可し(ステップS64)、画像データを受信して(ステップS65でYes)、画像出力する(ステップS66)。
【0072】
これに対して、認識データ記憶手段114に蓄積されているデータと一致するデータが存在しない場合は(ステップS62でNo)、データ送信者が登録されていないこと、さらに個人認識登録が必要である旨を、接続端末に対して送信し(ステップS63)、接続端末にて個人認識登録を行うか問い合わせる(ステップS54)。その後の処理は、初めに個人認識登録者であるかどうかを確認して、該登録者でないと選択された場合と同様である(ステップS55〜ステップS58)。
【0073】
図8には、本発明による画像形成装置の一実施形態において蓄積手段(図1の画情報蓄積部117)に蓄積されている情報を接続端末から画像表示出力する場合のフローチャートが示されている。
【0074】
図8のフローチャートは、後に図9で説明するような手順で個人識別機能が有効に設定されている時に、画像形成装置に接続された端末を用いて、図1の画情報蓄積部117等の蓄積手段に蓄積されている情報を画像表示する場合の実施例を示している。
【0075】
図8において、まず、画像形成装置に接続されるPC等の端末から、画情報蓄積部117のデータの表示出力要求が来たら(ステップS71でYes)、接続端末に対して個人認識登録者かどうかを確認し(ステップS72)、もし個人認識登録者であるならば(Yes)、個人識別情報データの送信を接続端末に対して促す(ステップS79)。
【0076】
個人認識登録者でない場合は(ステップS72でNo)、個人認識登録が必要である旨を接続端末に対して送信し(ステップS73)、さらに接続端末にて個人認識登録を行うかを確認し(ステップS74)、行う場合は(Yes)、所定の形式での手の甲の静脈パターン及び指紋の画像ファイル送信を促す(ステップS75)。
【0077】
所定の形式での該ファイルを受信したならば(ステップS76でYes)、認識データ記憶手段114に蓄積して(ステップS77)、登録が終了した旨を伝えた後(ステップS78)、表示出力したいデータを選択させた上で、該データを送信して表示出力させる(ステップS84〜ステップS86)。
【0078】
これに対して、もし、接続端末にて、個人認識登録を行わない場合は(ステップS74でNo)、表示出力できない。
【0079】
さて、個人認識登録者であり(ステップS72でYes)、接続端末から個人認識登録情報が送られてきたならば(ステップS80でYes)、それを認識データ記憶手段114に蓄積されているデータと比較して(ステップS81)、一致するデータがあるかを確認し(ステップS82)、あった場合は(Yes)、画像出力を許可し、画像データを受信して画像出力する。
【0080】
これに対して、認識データ記憶手段114に蓄積されているデータと一致するデータが存在しない場合は(ステップS82でNo)、データ送信者が登録されていないこと、さらに個人認識登録が必要である旨を、接続端末に対して送信し(ステップS83)、接続端末にて個人認識登録を行うか問い合わせる(ステップS74)。その後の処理は、初めに個人認識登録者であるかどうかを確認して、該登録者でないと選択された場合と同様である(ステップS75〜ステップS78)。
【0081】
図9には、本発明による画像形成装置の一実施形態における接続端末に対する個人識別機能の設定のフローチャートが示されている。
【0082】
まず、操作パネル104にて所定の操作を行うことにより、接続端末に対する個人識別機能設定モードに入ろうとしたならば(ステップS91)、ID入力が促される(ステップS92)。
【0083】
入力されたIDが正しいならば(ステップS93でYes)、接続端末に対する個人識別機能設定モードに入り(ステップS94)、該機能のOn/Offを設定させる。入力されたIDが間違っている場合は(ステップS93でNo)、該モードに入ることができない。
【0084】
こうすることにより、端末管理者にとっては個人識別機能利用の管理等が可能ないし容易となる。
【0085】
このように、静脈パターン・指紋登録手段への登録を、接続端末すなわち画像形成装置に接続された端末から行い、個人識別機能が有効に設定した上で(ステップS95でYes、ステップS96)、前述のように、接続端末を用いて、画像出力したり、蓄積手段に蓄積されている情報を画像表示したりする。
【0086】
なお、接続端末から送られる、所定の形式の個人識別情報ファイルとしては、例えば、スキャナで手の甲の静脈パターン、指紋を読み取り、所定の形式で保存したもの等があげられる。
【0087】
【発明の効果】
請求項1から1 3記載の発明によれば、手の甲の静脈パターンと指の指紋の両方の組み合わせで個人認識するので、画像形成装置の利用制限セキュリティをより正確に実現することができる。
【0088】
請求項2、4から13記載の発明によれば、個人認識された人間のみが利用できる機能を限定できるので、画像形成装置の一般利用を図りつつ、特定機能の利用制限セキュリティを正確に実現することができる。
【0089】
請求項5から13記載の発明によれば、個人識別情報登録の際にID入力が必要になるので、画像形成装置の利用セキュリティをさらに強化することができる。
【0090】
請求項6から13記載の発明によれば、静脈パターンと指紋に関する情報が共に個人情報別に蓄積されているので、管理者が全個人識別情報登録者による画像形成装置の利用状況等の管理を容易に行うことができる。
【0091】
請求項7から13記載の発明によれば、画像形成装置にいおいて利用できる機能を特定の登録者についてのみ制限できるため、多機能で使いこなせないユーザの誤操作防止等が可能となる。
【0092】
請求項8から13記載の発明によれば、特定の登録者の利用できる機能を制限するためにID入力を必要とするので、管理者以外の人間による不用意な画像形成装置の機能制限の設定を防止できる。
【0093】
請求項9から13記載の発明によれば、画像形成装置において、これに接続される端末から画像出力する際のIDとして静脈パターンと指紋に関する情報を用いることができるので、画像形成装置をネットワーク等に接続される出力端末としてもよりセキュリティの高いものとすることができる。
【0094】
請求項10から13記載の発明によれば、画像形成装置において、これに接続される端末等から、蓄積手段に蓄積された情報を表示出力する際のIDとして静脈パターンと指紋に関する情報を用いることができるので、画像形成装置をネットワーク等に接続される出力端末としてもよりセキュリティの高いものとすることができる。
【0095】
請求項11から13記載の発明によれば、画像形成装置において、前述のように、識別機能の設定On/Offをできるため、相手を選ばない画像出力端末として用いたい場合等に対する融通性にも対応できる。
【0096】
請求項12、13記載の発明によれば、画像形成装置において、前述のように、識別機能の設定On/Offを行うためにID入力を必要とするので、管理者以外の人間による不用意な本機能の設定を防止できる。
【0097】
請求項13記載の発明によれば、画像形成装置は、前述のように、識別機能を行うための登録作業も、画像形成装置と接続される端末から行うことができるので、識別機能On時の利用登録を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一実施形態の構成図である。
【図2】本発明による画像形成装置の一実施形態における基本動作のフローチャートである。
【図3】本発明による画像形成装置の一実施形態において利用制限する機能を限定した場合の基本動作のフローチャートである。
【図4】本発明による画像形成装置の一実施形態における個人情報の入力のフローチャートである。
【図5】本発明による画像形成装置の一実施形態における個人情報の入力の他のフローチャートである。
【図6】本発明による画像形成装置の一実施形態における機能制限登録のフローチャートである。
【図7】本発明による画像形成装置の一実施形態において接続端末から画像出力する場合のフローチャートである。
【図8】本発明による画像形成装置の一実施形態において蓄積手段に蓄積されている情報を接続端末から画像表示出力する場合のフローチャートである。
【図9】本発明による画像形成装置の一実施形態における接続端末に対する個人識別機能の設定のフローチャートである。
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 操作パネル
105 各種センサー
106 各種モーター
107 I/O制御部
108 スキャナー部
109 読み取り制御部
110 プロッター部
111 書き込み制御部
112 静脈パターン認識手段
113 指紋認識手段
114 認識データ記憶手段
115 照合手段
116 個人認識手段
117 画情報蓄積部
Claims (13)
- 静脈パターン及び/または指紋を認識する手段と、
該認識された前記静脈パターン及び/または前記指紋を登録する静脈パターン・指紋登録手段と、
静脈パターンと指紋との組合わせによりによりオペレータを認識するオペレータ認識手段と、
を有し、
前記静脈パターン・指紋登録手段により登録された人間のみが利用することができることを特徴とする画像形成装置。 - 前記静脈パターン・指紋登録手段により登録された人間のみが利用することができる機能を限定する手段、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 個人の静脈パターン及び/または指紋を登録する静脈パターン・指紋登録手段と、
静脈パターンと指紋との組合わせによりによりオペレータを認識するオペレータ認識手段と、
該組合わせと、前記登録された前記個人の前記静脈パターン及び/または前記指紋とを照合する静脈パターン・指紋照合手段と、
該照合の結果、前記認識された前記オペレータと、前記個人との同一性が確認された場合にのみ装置の機能を動作させる動作許可手段と、
を有する画像形成装置。 - 前記動作許可手段が前記同一性が確認された場合にのみ動作させる前記機能を限定する手段、
をさらにを有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記静脈パターン・指紋登録手段への前記登録の際に所定のID入力を必要とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記静脈パターン・指紋登録手段は、
前記静脈パターン及び/または前記指紋に関する情報を所定のフォーマットにより個人別に登録することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記所定のフォーマットにより静脈パターン及び/または指紋に関する情報を個人別に登録された者が利用できる機能を限定する手段、
をさらに有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記利用できる機能を限定する操作を行うために、
所定のID入力を必要とすることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置に接続される端末から画像出力を行う際、所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報をIDとして要求することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 蓄積手段に蓄積された情報を前記画像形成装置に接続される端末から表示出力する際、所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報をIDとして要求することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記所定の形式にて読み取った静脈パターン及び/または指紋に関する情報がIDとして要求される機能を限定する手段、
をさらに有することを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装置。 - 前記IDとして要求される機能を限定するのに、さらにID入力を要求することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
- 前記静脈パターン・指紋登録手段への前記登録を、前記画像形成装置に接続される端末を用いて行えることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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2003
- 2003-06-02 JP JP2003157208A patent/JP2004154546A/ja active Pending
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