【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話時には腕から取外して使用する腕装着型通信機の装着時のバンドの外れ防止構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
通話時には腕から取外して使用する代表的な腕装着型通信機は、腕時計型携帯電話機である。この腕時計型携帯電話機は、腕装着時には電子腕時計と基本的には同じ外観をしているが、通話時にはワンタッチで腕から取外され、片手で把持して耳と口をあてがって送受信できるような細長い構造体に変形する。即ち、この腕時計型携帯電話機は、通話時にはワンタッチで一般的な携帯電話機と同様の外観を呈するようになる。
【０００３】
携帯時には電子腕時計と同一の外観で、通話時にはワンタッチで一般的な携帯電話機と同様の外観を呈するようにした腕時計型携帯電話機は、電子回路等の機能部が収納された本体ケースと、前記本体ケースにヒンジで結合された一対の硬質樹脂製のバンドとで構成されている。１２時側で前記本体ケースにヒンジで結合された１２時側本体バンドには受話器が設けられ、６時側で前記本体ケースにヒンジで結合された６時側本体バンドには送話器が設けられている。
【０００４】
前記ヒンジは、前記本体ケースに対して前記バンドを開く方向にばねで付勢されている。腕装着時には、前記バンドを前記ばねの付勢に抗する力を加えて閉じ、且つ係合手段で前記バンドの閉じた位置を保持させる。このようにして、腕時計型携帯電話機は一対の本体ハンドによって、電子腕時計と同様に、腕に確実に装着される。通話時には、本体ケースに取付けられているリリースボタンを操作すると、前記係止手段は前記本体バンドとの係合を解放し、前記本体バンドはワンタッチで開く。このようにして、腕時計型携帯電話機は腕から簡単に取外され、同時に、一般的な携帯電話機の外観の装置に変身する。
【０００５】
ところで、通話時の本体バンドを開いた状態の腕時計型携帯電話機のバンドの長さは、平均的な利用者の腕回りのサイズを基準にして設計されている。このため、腕回りが標準サイズよりも大きな利用者にとっては、装着時の一対のバンドの端部間隔が大きくなり、腕時計型携帯電話機が腕から脱落してしまうという問題があった。因みに、装着時の一対のバンドの端部間隔が利用者の腕回りの五分の一程度でも、何らかの外力が加わると腕時計型携帯電話機が腕から脱落する可能性があることは周知の事実である。
【０００６】
そこで、腕装着型通信機の装着時のバンドの外れ防止構造が従来から種々提案されている。例えば従来、腕回りを標準サイズでなく大きなサイズを基準にしたバンドが開示されている。このバンドは、本体部バンドと、前記本体部バンドの先端に一体に形成された長さ調節部バンドとから構成された６時側バンドを有する。そして、前記長さ調節部バンドは、腕と接触する内側面側で一体に繋がり、外側面側が開口し、内側と外側とを区別できるように空間を形成する複数の切り欠きを有するものである。この切り欠きは、バンドとしての強度を有すると共に、利用者がハサミやナイフで簡単に切断できるような薄さの切り欠きである。利用者は、自分の腕回りに合わせて前記長さ調節部バンドを切り欠きの箇所で切断すればよいから、バンド長さ調節を行うことができる。しかしながら、利用者によってはハサミやナイフによる切断が容易でなく、切断面は必ずしもきれいにならずバンドの美観を損ねるという問題がある。また、バンド長さを必要以上に短くなるように切断した場合は、使えなくなるという問題もある。（例えば、特許文献１参照。）。
【０００７】
腕装着型通信機の装着時のバンドの外れ防止構造の他の例は、腕回りを標準サイズを基準にしたバンドで、硬質樹脂製バンドの中を長手方向に移動可能な金属製スライド片を利用してバンド長さを調節できるようにしたものである。このバンド構造は、腕回りが大きくても小さくても自由にバンド長さを簡単に調節できるものである。しかしながら、このバンドは構造が複雑で、製造コストが高くなるという問題がある。また、金属製スライド片は硬質樹脂製バンドよりは必然的に薄く且つ幅も小さいので、硬質樹脂製バンドとの一体感がなく美観を損ねるという問題もある。更に、金属製スライド片はアンテナの感度に悪影響を及ぼすという問題もある。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００２−４５２２０号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、美観を損ねることなく、腕装着型通信機のバンドを利用者の腕回りに合わせて自由に且つ簡単に調節できるようにすることである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、機能部が収納された本体ケースと前記本体ケースにヒンジで結合された一対の本体バンドとで構成された腕装着型通信機において、前記本体バンドの少なくとも一方の先端に別体の延長バンドを着脱可能に嵌合して結合した。前記本体バンドは変形しにくい材料、例えば硬質樹脂や金属で製造されている。また、前記延長バンドは前記本体バンドに比べて容易に変形する材料、例えばウレタン樹脂等の軟質樹脂やゴムで製造されている。
【００１１】
前記本体バンドと前記延長バンドの着脱可能な嵌合は、前記本体バンドの先端の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合溝と、前記延長バンドの本体側の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合突起とによって行われている。
【００１２】
又は、前記本体バンドと前記延長バンドの着脱可能な嵌合は、前記本体バンドの先端の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合溝と、前記延長バンドの本体側の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合突起とによって行われている。
【００１３】
又は、前記本体バンドと前記延長バンドの着脱可能な嵌合は、前記本体バンドの先端の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合突起と、前記延長バンドの本体側の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合溝とによって行われている。
【００１４】
又は、前記本体バンドと前記延長バンドの着脱可能な嵌合は、前記本体バンドの先端の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合突起と、前記延長バンドの本体側の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合溝とによって行われている。
【００１５】
キー形状断面の結合突起とキー形状断面の結合溝とによって行われた前記着脱可能な嵌合の結合部にはシメシロが持たせてあり、スライド方向のズレが防止されている。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の腕携帯型通信機、即ち機能部が収納された本体ケースと前記本体ケースにヒンジで結合された一対の本体バンドとで構成された腕装着型通信機において、前記本体バンドの少なくとも一方の先端に別体の延長バンドが着脱可能な嵌合で結合されていることを特徴とする腕装着型通信機は、様々な形態で実施されるものであるが、その中の第１実施形態〜第３実施形態について以下に詳細に説明する。
【００１７】
本発明の腕携帯型通信機において、本体ケースへの本体バンドの結合方式には、延長バンド方式、バンド縦列方式、及びＳ字バンド方式の３種類がある。
【００１８】
延長バンド方式は、細い腕に装着した場合にも１２時側本体バンドと６時側本体バンドが同一平面にも同一断面にも存在しないようにして、本体ケースに本体バンドを結合したものである。
【００１９】
バンド縦列方式は、細い腕に装着した場合に１２時側本体バンドと６時側本体バンドの端部が同一平面に存在し且つ断面的に重なるようにして、本体ケースに本体バンドを結合したものである。
【００２０】
Ｓ字バンド方式は、細い腕に装着した場合に１２時側本体バンドと６時側本体バンドの端部が同一平面に存在し且つ断面的に重ならないようにして、本体ケースに本体バンドを結合したものである。Ｓ字バンド方式を採用して本体ケースに本体バンドを結合した腕携帯型通信機は、完成体としての形がＳ字状となる。
【００２１】
先ず、第１実施形態の腕携帯型通信機は、図１と図２に示す如く、延長バンド方式で本体ケース１０にヒンジで結合された１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２の一方、ここでは６時側本体バンド１２に延長バンド１３が結合されたものである。
【００２２】
本体ケース１０には図示しない電子回路等の機能部が収納されているが、その表面には液晶表示パネル１０ａと一対のリリースボタン１０ｂが設けられている。１２時側本体バンド１１は、下側バンド部１１１と上側バンド部１１２とから構成されている。また、６時側本体バンド１２は、下側バンド部１２１と上側バンド部１２２とから構成されている。第１実施形態の腕携帯型通信機において、延長バンド１３は、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１に着脱可能にして結合されている。
【００２３】
６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１と延長バンド１３との着脱可能な嵌合は、図８と図９に示す如く、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１の先端の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合溝１２１ａと、延長バンド１３の本体側の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合突起１３ａとによって行われている。キー形状断面の結合溝１２１ａは袋状溝である。
【００２４】
また、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１と延長バンド１３との着脱可能な嵌合は、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１の先端の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合溝と、延長バンド１３の本体側の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合突起とによっても可能である。
【００２５】
更に、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１と延長バンド１３との着脱可能な嵌合は、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１の先端の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合突起と、延長バンド１３の本体側の側面に一方の端から他方の端近くまで形成されたキー形状断面の結合溝によっても可能である。このキー形状断面の結合溝は袋状溝である。
【００２６】
更にまた、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１と延長バンド１３との着脱可能な嵌合は、６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１の先端の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合突起と、延長バンド１３の本体側の側面に一方の端から他方の端まで形成されたキー形状断面の結合溝によっても可能である。
【００２７】
第１実施形態の腕携帯型通信機を太い腕２１に装着する場合、図１に示す如く、延長バンド１３は６時側本体バンド１２に結合された状態で利用される。参考までに、図１においては、太い腕２１と細い腕２２がどの程度違うかを点線で示してある。第１実施形態の腕携帯型通信機を細い腕２２に装着する場合、図２に示す如く、延長バンド１３は６時側本体バンド１２から取り外して利用される。
このようにして、延長バンドを利用することで、腕のサイズに合わせてバンド長さを簡単に調節することができる。
【００２８】
上述の如く、本体バンド１２と延長バンド１３との着脱可能な嵌合による結合は、延長バンド１３のキー形状断面の結合突起１３ａと本体バンド１２の下側バンド部１２１のキー形状断面の結合溝１２１ａとによって行われている。この本体バンド１２と延長バンド１３との着脱可能な嵌合の結合部Ｐには、嵌合された延長バンド１３が本体バンド１２から抜け落ちることを防止するためのシメシロが持たせてある。
【００２９】
前記シメシロは、図１０に示す如く、延長バンド１３のキー形状断面の結合突起１３ａの右側端部１３ａａを少し太くすることで実現できる。又は、前記シメシロは、図１１に示す如く、延長バンド１３のキー形状断面の結合突起１３ａの左側端部１３ａｂを少し太くすることで実現できる。更に、前記シメシロは、図１２に示す如く、延長バンド１３のキー形状断面の結合突起１３ａを右側端部１３ａａから左側端部１３ａｂまで徐々に太くすることによっても実現できる。
【００３０】
次に、第２実施形態は、本体バンドが本体ケースにバンド縦列方式でヒンジで結合されている腕携帯型通信機、又は本体バンドが本体ケースにＳ字バンド方式でヒンジで結合されている腕携帯型通信機に適用されたものである。
【００３１】
バンド縦列方式を採用した腕携帯型通信機に適用された第２実施形態は、図３と図４に示す如く、本体ケース１０にヒンジで結合された１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２の両方に延長バンド１３Ａと１３Ｂが夫々結合されたものである。より具体的には、延長バンド１３Ａは６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１に着脱可能にして結合され、延長バンド１３Ｂは１２時側本体バンド１１の下側バンド部１１１に着脱可能にして結合されている。
【００３２】
この第２実施形態の腕携帯型通信機を太い腕２１に装着する場合は図３に示す如く、細い腕２２に装着する場合は図４に示す如く、いずれも延長バンド１３Ａと１３Ｂは１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２に夫々結合された状態で利用される。但し、本体ケースに本体バンドがバンド縦列方式で結合されている場合、細い腕に装着すると延長バンド１３Ａと１３Ｂは重なり合うことになる。このようにして、延長バンドを利用することで、腕のサイズに合わせてバンド長さを簡単に調節することができる。
【００３３】
また、Ｓ字バンド方式を採用した腕携帯型通信機に適用された第２実施形態は、図５〜図７に示す如く、本体ケース１０にヒンジで結合された１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２の両方に延長バンド１３Ａと１３Ｂが夫々結合されたものである。より具体的には、延長バンド１３Ａは６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１に着脱可能にして結合され、延長バンド１３Ｂは１２時側本体バンド１１の下側バンド部１１１に着脱可能にして結合されている。
【００３４】
この第２実施形態の腕携帯型通信機を太い腕２１に装着する場合は図５に示す如く、細い腕２２に装着する場合は図６に示す如く、いずれも延長バンド１３Ａと１３Ｂは１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２に夫々結合された状態で利用される。但し、本体ケースに本体バンドがＳ字バンド方式で結合されている場合、細い腕に装着しても延長バンド１３Ａと１３Ｂは平面的には重なり合うことはない。このようにして、延長バンドを利用することで、腕のサイズに合わせてバンド長さを簡単に調節することができる。
【００３５】
更に、第３実施形態は、図１３と図１４に示す如く、本体ケース１０にヒンジで結合された１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２の一方、ここでは６時側本体バンド１２に長さ調節可能な延長バンド１４が結合されたものである。より具体的には、延長バンド１４は６時側本体バンド１２の下側バンド部１２１に着脱可能にして結合されている。
【００３６】
そして、長さ調節可能な延長バンド１４は延長駒１４１と、複数の調節駒１４２〜１４４とで構成されている。延長駒１４１にはキー形状断面の結合突起１４１ａとバンド端部１４１ｂが夫々形成されている。調節駒１４２にはキー形状断面の結合突起１４２ａとキー形状断面の結合溝１４２ｂが形成されている。同様に、調節駒１４３には結合突起１４３ａと結合溝１４３ｂが、また、調節駒１４４には結合突起１４４ａと結合溝１４４ｂが夫々形成されている。
【００３７】
図１３と図１４に示す長さ調節可能な延長バンド１４は、延長駒１４１だけのもの、延長駒１４１に調節駒１４２を結合したもの、延長駒１４１に調節駒１４２と１４３を結合したもの、延長駒１４１に調節駒１４２と１４３と１４４を結合したものまでの４種類を準備できる。従って、腕のサイズに合わせて自由に且つ簡単にバンド長さを調節することができる。
【００３８】
なお、第３実施形態の腕装着型通信機において、本体ケース１０に１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２を結合する方式は、延長バンド方式、バンド縦列方式、及びＳ時バンド方式のいずれでもよい。また、延長駒と調節駒との結合部、調節駒と調節駒との結合部、延長駒と本体バンドとの結合部、調節駒と本体バンドとの結合部には、図１０〜図１２に示した如き構造を採用してシメシロが持たせてある。更に、長さ調節可能な延長バンド１４は、本体ケース１０にヒンジで結合された１２時側本体バンド１１と６時側本体バンド１２の一方だけでなく、両方に結合してもよい。
【００３９】
【発明の効果】
本発明により、美観を損ねることなく、腕装着型通信機のバンドを利用者の腕回りに合わせて自由に且つ簡単に調節できるようになった。しかも、本発明における延長バンドは、通信性能を阻害することは全くなく、しかも製造コストは低いという特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の腕装着型通信機のバンドを開いた状態の平面図（Ａ）と、太い腕に装着したときの側面図（Ｂ）である。
【図２】第１実施形態の腕装着型通信機のバンドを開いた状態の平面図（Ａ）と、細い腕に装着したときの側面図（Ｂ）である。
【図３】第２実施形態の腕装着型通信機のバンドを開いた状態の平面図（Ａ）と、太い腕に装着したときの側面図（Ｂ）である。但し、この腕装着型通信機にはバンド縦列方式が採用されている。
【図４】第２実施形態の腕装着型通信機のバンドを開いた状態の平面図（Ａ）と、細い腕に装着したときの側面図（Ｂ）である。但し、この腕装着型通信機にはバンド縦列方式が採用されている。
【図５】第２実施形態の腕装着型通信機のバンドを太い腕に装着したときの平面図（Ａ）と、側面図（Ｂ）である。但し、この腕装着型通信機にはＳ字バンド方式が採用されている。
【図６】第２実施形態の腕装着型通信機のバンドを細い腕に装着したときの平面図（Ａ）と、側面図（Ｂ）である。但し、この腕装着型通信機にはＳ字バンド方式が採用されている。
【図７】第２実施形態の腕装着型通信機のバンドを開いた状態の平面図（Ａ）と、側面図（Ｂ）である。但し、この腕装着型通信機にはＳ字バンド方式が採用されている。
【図８】第１実施形態又は第２実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに延長バンドが結合された状態を部分的に示した平面図（Ａ）と、側面図（Ｂ）である。
【図９】図８の分解図で、（Ａ）は本体バンドの平面図、と、側面図（Ｂ）は延長バンドの平面図である。
【図１０】第１実施形態又は第２実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに結合される延長バンドの第１実施例である。
【図１１】第１実施形態又は第２実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに結合される延長バンドの第２実施例である。
【図１２】第１実施形態又は第２実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに結合される延長バンドの第３実施例である。
【図１３】第３実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに延長バンドが結合された状態を部分的に示した平面図（Ａ）と、側面図（Ｂ）である。
【図１４】第３実施形態の腕装着型通信機の本体バンドに結合される延長バンドの実施例である。
【符号の説明】
１０ 本体ケース
１０ａ 液晶表示パネル
１０ｂ リリースボタン
１１ １２時側本体バンド
１１１ 下側バンド部
１１２ 上側バンド部
１２ ６時側本体バンド
１２１ 下側バンド部
１２１ａ キー形状の結合溝
１２２ 上側バンド部
１３ 延長バンド
１３ａ キー形状の結合突起
１３Ａ １２時側本体バンドに結合された延長バンド
１３Ｂ ６時側本体バンドに結合された延長バンド
１４ 延長バンド
１４１ 延長駒
１４２〜１４４ 調節駒
Ｐ 結合部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a structure for preventing a band from being detached when a wrist-worn type communication device is detached from a wrist during a call.
[0002]
[Prior art]
A typical wrist-worn communication device that is detached from the wrist and used during a call is a wristwatch-type mobile phone. This wristwatch-type mobile phone has basically the same appearance as an electronic wristwatch when worn on the wrist, but can be detached from the wrist with one touch during a call, and can be transmitted and received by holding it with one hand and putting your ears and mouth on Deforms into an elongated structure. That is, the wristwatch-type mobile phone has the same appearance as a general mobile phone with one touch during a call.
[0003]
A wristwatch-type mobile phone, which has the same appearance as an electronic wristwatch when carried and has the same appearance as a general mobile phone with one touch during a call, has a main body case in which a functional unit such as an electronic circuit is stored; It consists of a pair of hard resin bands that are hinged to the case. A receiver is provided at the 12 o'clock side body band hinged to the main body case at 12 o'clock, and a transmitter is provided at the 6 o'clock side body band hinged to the main body case at 6 o'clock side. Have been.
[0004]
The hinge is urged by a spring in a direction to open the band with respect to the main body case. When the arm is worn, the band is closed by applying a force against the bias of the spring, and the closed position of the band is held by the engagement means. In this manner, the wristwatch-type mobile phone is securely attached to the wrist, similarly to the electronic wristwatch, by the pair of main body hands. During a call, when the release button attached to the main body case is operated, the locking means releases the engagement with the main body band, and the main body band is opened with one touch. In this way, the wristwatch-type mobile phone is easily removed from the wrist, and at the same time, is transformed into a device having the appearance of a general mobile phone.
[0005]
By the way, the length of the band of the wristwatch type mobile phone with the main body band opened during a call is designed based on the average size of the arm around the user. For this reason, for a user whose arm circumference is larger than the standard size, there is a problem that the end interval between the pair of bands at the time of wearing becomes large, and the wristwatch-type mobile phone falls off from the arm. By the way, it is a well-known fact that the wristwatch-type mobile phone may fall off from the wrist when any external force is applied, even if the distance between the ends of the pair of bands when worn is about one-fifth of the arm around the user. is there.
[0006]
Therefore, various structures for preventing the band from coming off when the wrist-worn communication device is worn have been conventionally proposed. For example, there has been disclosed a band based on a large size around the arm instead of the standard size. This band has a 6 o'clock side band composed of a main unit band and a length adjusting unit band integrally formed at the tip of the main unit band. The length adjuster band has a plurality of cutouts that are integrally connected on the inner surface side in contact with the arm, open on the outer surface side, and form a space so that the inside and the outside can be distinguished. . The notch has not only a strength as a band but also a thin notch that can be easily cut by a user with scissors or a knife. The user may adjust the band length by cutting the length adjusting portion band at the notch in accordance with his / her arm circumference. However, there is a problem that cutting with scissors or a knife is not easy for some users, and the cut surface is not always clean and the appearance of the band is impaired. Further, when the band is cut so as to be shorter than necessary, there is a problem that the band cannot be used. (For example, refer to Patent Document 1).
[0007]
Another example of a structure for preventing the band from coming off when the wrist-mounted communication device is worn is a band based on a standard size around the wrist, and a metal slide piece that can move in the longitudinal direction inside the hard resin band. The length of the band can be adjusted by using this. In this band structure, the band length can be easily adjusted freely regardless of whether the arm circumference is large or small. However, this band has a problem that the structure is complicated and the manufacturing cost is high. Further, since the metal slide piece is inevitably thinner and smaller in width than the hard resin band, there is a problem that the sense of unity with the hard resin band is not obtained and the appearance is impaired. Further, there is a problem that the metal slide piece adversely affects the sensitivity of the antenna.
[0008]
[Patent Document 1]
JP, 2002-45220, A
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to make it possible to freely and easily adjust a band of a wrist-worn type communication device around a user's arm without deteriorating aesthetic appearance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, in an arm-mounted communication device including a main body case in which a functional unit is housed and a pair of main body bands hinged to the main body case, at least one end of the main body band A separate extension band was detachably fitted to and connected to the first and second bands. The main body band is made of a material that is not easily deformed, for example, a hard resin or metal. The extension band is made of a material that deforms more easily than the main band, for example, a soft resin such as urethane resin or rubber.
[0011]
The detachable fitting between the main band and the extension band includes a key-shaped cross-section coupling groove formed from one end to the other end on the side surface of the front end of the main band, and a main body side surface of the extension band. The connection projection is formed by a key-shaped cross-section formed from one end to the other end.
[0012]
Alternatively, the main body band and the extension band can be detachably fitted to each other by a key-shaped cross-section coupling groove formed from one end to near the other end of the front end of the main body band; This is achieved by a key-shaped cross-section connecting projection formed on one side surface from one end to the other end.
[0013]
Alternatively, the detachable fitting of the main band and the extension band includes a coupling protrusion having a key-shaped cross section formed from one end to the other end on a side surface of a tip of the main band, and a main body side of the extension band. And a coupling groove having a key-shaped cross section formed from one end to the other end on the side surface of the main body.
[0014]
Alternatively, the detachable fitting between the main body band and the extension band includes a coupling projection having a key-shaped cross section formed from one end to near the other end on a side surface of a tip of the main body band, and a main body of the extension band. And a coupling groove having a key-shaped cross-section formed from one end to near the other end on the side surface.
[0015]
The connecting portion of the detachable fitting formed by the connecting protrusion having the key-shaped cross section and the connecting groove having the key-shaped cross section is provided with a squeeze to prevent a displacement in a sliding direction.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the wrist-worn communication device of the present invention, that is, at least one of the main body bands in the wrist-worn communication device including a main body case in which a functional unit is housed and a pair of main body bands hinged to the main body case. The arm-mounted communication device is characterized in that a separate extension band is detachably connected to the tip of the wrist, and is implemented in various forms. The third embodiment will be described in detail below.
[0017]
In the wrist-portable communication device of the present invention, there are three types of methods of coupling the main body band to the main body case: an extension band system, a band cascade system, and an S-shaped band system.
[0018]
In the extension band method, the main body band is connected to the main body case such that the 12 o'clock side main band and the 6 o'clock side main band do not exist on the same plane or the same cross section even when worn on a thin arm. .
[0019]
The band cascade method is such that the main band is joined to the main case so that the ends of the 12 o'clock main band and the 6 o'clock main band are on the same plane and overlap in cross section when worn on a thin arm. It is.
[0020]
The S-band method is such that, when worn on a thin arm, the end of the 12 o'clock side main band and the end of the 6 o'clock side main band are on the same plane and are not overlapped in cross section, and the main band is joined to the main case. It was done. The wrist-type portable communication device in which the main body case is connected to the main body band by adopting the S-shaped band method has an S-shaped completed body.
[0021]
First, as shown in FIGS. 1 and 2, the wrist portable communication device of the first embodiment includes a 12 o'clock side main band 11 and a 6 o'clock side main band 12 which are hinged to a main body case 10 in an extended band type. On the other hand, here, the extension band 13 is connected to the 6 o'clock side main body band 12.
[0022]
The main body case 10 houses a functional unit such as an electronic circuit (not shown), and a liquid crystal display panel 10a and a pair of release buttons 10b are provided on the surface thereof. The 12 o'clock main body band 11 includes a lower band portion 111 and an upper band portion 112. The 6 o'clock side main body band 12 includes a lower band portion 121 and an upper band portion 122. In the wrist portable communication device of the first embodiment, the extension band 13 is detachably connected to the lower band portion 121 of the 6 o'clock side body band 12.
[0023]
The detachable fitting of the lower band part 121 of the 6 o'clock side main band 12 and the extension band 13 is performed as shown in FIGS. A key-shaped cross-section coupling groove 121a formed from one end to the other end and a key-shaped cross-section projection 13a formed from one end to the other end on the main body side surface of the extension band 13. And has been done by. The coupling groove 121a having a key-shaped cross section is a bag-like groove.
[0024]
In addition, the detachable fitting of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main band 12 and the extension band 13 is performed so that the lower end of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main band 12 is connected from one end to the other side. A key-shaped cross-section connecting groove formed to the end and a key-shaped cross-section connecting protrusion formed from one end to the other end on the main body side surface of the extension band 13 are also possible.
[0025]
Furthermore, the detachable fitting of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main band 12 and the extension band 13 is performed by attaching the side surface of the tip of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main band 12 from one end to the other. It is also possible to use a coupling projection having a key-shaped cross-section formed near the end and a coupling groove having a key-shaped cross-section formed from one end to the vicinity of the other end on the main body side surface of the extension band 13. The coupling groove having the key-shaped cross section is a bag-like groove.
[0026]
Furthermore, the detachable fitting of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main body band 12 and the extension band 13 is performed so that the lower end of the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main band 12 is connected from one end to the other side. And a key-shaped connecting groove formed from one end to the other end of the extension band 13 on the main body side surface.
[0027]
When the wrist-type portable communication device of the first embodiment is worn on a thick arm 21, the extension band 13 is used in a state of being coupled to the 6 o'clock side body band 12, as shown in FIG. For reference, in FIG. 1, how much the thick arm 21 differs from the thin arm 22 is indicated by a dotted line. When the wrist-portable communication device of the first embodiment is mounted on the thin arm 22, the extension band 13 is used by detaching it from the 6 o'clock side body band 12, as shown in FIG.
In this way, by using the extension band, the band length can be easily adjusted according to the size of the arm.
[0028]
As described above, the connection of the main band 12 and the extension band 13 by the detachable fitting is performed by the connection protrusion 13 a of the key cross section of the extension band 13 and the connection groove of the key cross section of the lower band portion 121 of the main band 12. 121a. The connecting portion P of the detachable fitting between the main band 12 and the extension band 13 is provided with a shim for preventing the fitted extended band 13 from falling off the main band 12.
[0029]
As shown in FIG. 10, the shrinking can be realized by slightly increasing the right end 13aa of the coupling projection 13a having the key-shaped cross section of the extension band 13. Alternatively, as shown in FIG. 11, the shimeshiro can be realized by slightly increasing the left end 13ab of the coupling projection 13a having the key-shaped cross section of the extension band 13. Further, as shown in FIG. 12, the shimeshiro can also be realized by gradually increasing the thickness of the coupling projection 13a of the key-shaped cross section of the extension band 13 from the right end 13aa to the left end 13ab.
[0030]
Next, in the second embodiment, an arm portable communication device in which a main body band is hinged to a main body case in a band cascade manner, or an arm in which the main body band is hinged to a main body case in an S-shaped band manner. This is applied to a portable communication device.
[0031]
As shown in FIGS. 3 and 4, a second embodiment applied to a wrist-type portable communication device adopting a band cascade system includes a 12 o'clock side main body band 11 and a 6 o'clock side main body which are hinged to a main body case 10. Extension bands 13A and 13B are connected to both bands 12, respectively. More specifically, the extension band 13A is detachably coupled to the lower band portion 121 of the 6 o'clock body band 12, and the extension band 13B is detachably attached to the lower band portion 111 of the 12 o'clock body band 11. Are combined.
[0032]
As shown in FIG. 3 when the wrist-portable communication device of the second embodiment is mounted on the thick arm 21, and as shown in FIG. 4 when mounted on the thin arm 22, the extension bands 13A and 13B are both at 12:00. The main body band 11 and the 6 o'clock side main band 12 are used in a state where they are respectively coupled to each other. However, when the main body band is connected to the main body case in a band cascade manner, the extension bands 13A and 13B overlap when attached to a thin arm. In this way, by using the extension band, the band length can be easily adjusted according to the size of the arm.
[0033]
Further, the second embodiment applied to the wrist-type portable communication device adopting the S-shaped band system, as shown in FIGS. 5 to 7, the 12:00 main body bands 11 and 6 connected to the main body case 10 by hinges. Extension bands 13A and 13B are respectively connected to both the time side main body band 12. More specifically, the extension band 13A is detachably coupled to the lower band portion 121 of the 6 o'clock body band 12, and the extension band 13B is detachably attached to the lower band portion 111 of the 12 o'clock body band 11. Are combined.
[0034]
As shown in FIG. 5 when the portable arm wristwatch of the second embodiment is worn on a thick arm 21, and as shown in FIG. 6 when worn on a thin arm 22, both extension bands 13A and 13B are at 12:00. The main body band 11 and the 6 o'clock side main band 12 are used in a state where they are respectively coupled to each other. However, when the main body band is connected to the main body case by the S-shaped band method, the extension bands 13A and 13B do not overlap in plan even when the main body case is attached to a thin arm. In this way, by using the extension band, the band length can be easily adjusted according to the size of the arm.
[0035]
Further, as shown in FIGS. 13 and 14, the third embodiment uses one of the 12 o'clock side main band 11 and the 6 o'clock side main band 12 hinged to the main body case 10, here, the 6 o'clock side main band 12. And an extension band 14 whose length can be adjusted. More specifically, the extension band 14 is detachably connected to the lower band portion 121 of the 6 o'clock side main body band 12.
[0036]
The extension band 14 whose length can be adjusted includes an extension piece 141 and a plurality of adjustment pieces 142 to 144. The extension piece 141 is formed with a coupling projection 141a having a key-shaped cross section and a band end 141b. The adjusting piece 142 has a coupling protrusion 142a having a key-shaped cross section and a coupling groove 142b having a key-shaped cross section. Similarly, the adjusting piece 143 has a connecting protrusion 143a and a connecting groove 143b, and the adjusting piece 144 has a connecting protrusion 144a and a connecting groove 144b.
[0037]
The extension band 14 whose length can be adjusted as shown in FIGS. 13 and 14 is one having only the extension piece 141, one having the extension piece 141 coupled with the adjustment piece 142, one having the extension piece 141 coupled with the adjustment pieces 142 and 143, Four types up to the combination of the extension piece 141 and the adjustment pieces 142, 143, and 144 can be prepared. Therefore, the band length can be freely and easily adjusted according to the size of the arm.
[0038]
In the wrist-mounted communication device of the third embodiment, the system for connecting the 12 o'clock side main band 11 and the 6 o'clock side main band 12 to the main body case 10 is an extension band system, a band cascade system, and an S-time band system. May be any of The connecting portions between the extension pieces and the adjusting pieces, the connecting portions between the adjusting pieces and the adjusting pieces, the connecting portions between the extending pieces and the main band, and the connecting portions between the adjusting pieces and the main band are shown in FIGS. The structure as shown is adopted to give the shimeshiro. Further, the extension band 14 whose length can be adjusted may be connected to not only one of the 12 o'clock side main band 11 and the 6 o'clock side main band 12 which are hinged to the main body case 10, but also to both.
[0039]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it became possible to freely and easily adjust the band of the wrist-worn type communication device around the user's wrist without deteriorating the aesthetic appearance. In addition, the extended band according to the present invention does not impede communication performance at all, and has a feature that the manufacturing cost is low.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view of a wrist-worn communication device according to a first embodiment with a band opened, and FIG. 1B is a side view of the wrist-worn communication device when worn on a thick arm.
FIG. 2 is a plan view (A) of the wrist-worn type communication device of the first embodiment in a state where a band is opened, and a side view (B) when the wrist is worn on a thin arm.
FIG. 3 is a plan view (A) of the wrist-worn type communication device of the second embodiment in a state where a band is opened, and a side view (B) when the wrist-worn communication device is worn on a thick arm. However, this arm-mounted communication device employs a band cascade method.
FIG. 4 is a plan view (A) of the wrist-worn type communication device of the second embodiment in a state where a band is opened, and a side view (B) when the wrist is mounted on a thin arm. However, this arm-mounted communication device employs a band cascade method.
FIGS. 5A and 5B are a plan view (A) and a side view (B) of the wrist-worn communication device of the second embodiment when the band is worn on a thick arm. However, this wrist-mounted communication device employs an S-shaped band system.
FIG. 6 is a plan view (A) and a side view (B) when the band of the arm-mounted communication device of the second embodiment is worn on a thin arm. However, this wrist-mounted communication device employs an S-shaped band system.
FIGS. 7A and 7B are a plan view (A) and a side view (B) of the wrist-worn type communication device according to the second embodiment with the band opened. However, this wrist-mounted communication device employs an S-shaped band system.
FIG. 8 is a plan view (A) and a side view (B) partially showing a state where an extension band is coupled to a main body band of the wrist-worn type communication device of the first embodiment or the second embodiment. .
9A is an exploded view of FIG. 8, in which FIG. 9A is a plan view of a main body band, and FIG. 9B is a plan view of an extension band.
FIG. 10 is a first example of an extension band coupled to the main body band of the wrist-worn communication device of the first embodiment or the second embodiment.
FIG. 11 is a second example of the extension band coupled to the main body band of the wrist-worn communication device of the first embodiment or the second embodiment.
FIG. 12 is a third example of the extension band coupled to the main body band of the wrist-worn communication device of the first embodiment or the second embodiment.
FIG. 13 is a plan view (A) and a side view (B) partially showing a state in which an extension band is coupled to a main body band of the wrist-worn type communication device of the third embodiment.
FIG. 14 is an example of an extension band coupled to a main body band of the wrist-worn communication device of the third embodiment.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 10 Main body case 10a Liquid crystal display panel 10b Release button 11 12:00 main body band 111 Lower band section 112 Upper band section 12 6 o'clock main body band 121 Lower band section 121a Key-shaped coupling groove 122 Upper band section 13 Extension band 13a Key-shaped coupling projection 13A Extension band 13B coupled to 12 o'clock side main band Extension band 14 coupled to 6 o'clock side main band Extension band 141 Extension pieces 142-144 Adjustment piece P Joint
