【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整髪料に関し、さらに詳しくは、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れた整髪料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に整髪料としては、セット樹脂膜により整髪するタイプと、主として固形ワックスの整髪力を利用するタイプとがある。前者のセット樹脂膜により整髪するタイプの整髪力は、毛髪のセット保持力に優れ、比較的べたつきが少ない使用性を有するが、毛髪の表面同士を接着してしまうため、手櫛が効かず、自然な動きや毛髪の流れに欠けるという問題があった。これに対して、固形ワックスの硬さを整髪力として利用するタイプの整髪料は、ナチュラルなセット力がある反面、毛髪のべたつきが大きいという問題があった。
【０００３】
また、上記整髪料とは用途が異なるサンスクリーン（日やけ止め化粧料）のエマルションタイプのものにおいて、シリコニルビーズワックスを０．２５〜５．０質量％配合することが提案されている（例えば、特許文献１参照）
【０００４】
【特許文献１】
特表２００２−５０６４３５号公報（第３頁）
【０００５】
しかしながら、上記サンスクリーンは皮膚用の化粧品であって、毛髪とは関係のないものであり、上記公報に記載のサンスクリーンにおいても、シリコニルビーズワックスは、エマルションの安定化や耐水化のためなどに使用されているだけであって、手櫛の通し易さや整髪力の向上などは意図されていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記のような従来の整髪料の問題点を解決し、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れた整髪料を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シリコニルビーズワックスと、常温において液状のエステル成分とを配合して整髪料を構成することにより、上記課題を解決したものである。
【０００８】
すなわち、本発明の整髪料においては、シリコニルビーズワックスが損傷を受けた毛髪に対しても良好な手櫛の通し易さを付与し、常温において液状のエステル成分が整髪力の向上に寄与するので、本発明によれば、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れた整髪料を提供することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明において、整髪料に配合するシリコニルビーズワックスは、高分子量のシリコンアルコールとビーズワックスとをエステル化した白色〜微黄色のワックス成分であり、遊離型の蝋酸を除いているので、他のビーズワックスエステルと同様に、ゲル化特性が向上している。このシリコニルビーズワックスは、ビーズワックスとシリコンの利点を併せ持っているので、このシリコニルビーズワックスを整髪料に配合することによって、ワックスの持つ利点のみならず、シリコンの持つ利点も整髪料に盛り込むことができる。
【００１０】
そして、このシリコニルビーズワックスを配合した整髪料は、皮膜形成能を有し、毛髪に適度なセット力を付与すると共に、毛髪に塗布した時のネバつきやベトつきが少なく、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与することができる。
【００１１】
一方、常温（２５℃）において液状のエステル成分は、−５℃〜４０℃の範囲で無色〜微黄色の液体であり、この常温において液状のエステル成分としては、延展性〔人の前腕部にテスト油剤（上記常温において液状のエステル成分）を４ｍｇ滴下し、１０分後に広がった面積（ｍｍ２ ）を測定し、同時に測定した標準品（デカン酸テトラデシル：７８０ｍｍ２ ）の１０分後の面積との比較値（テスト油剤の面積／標準品の面積×７８０）で表した延展性〕が３００〜１６００（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）のものが好ましく、そのような延展性が３００〜１６００（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）の範囲内にある常温において液状のエステル成分の具体例としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、コハク酸ジ２−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、オクタン酸イソステアリル、イソペラルゴン酸２−エチルヘキシル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸２−エチルヘキシル、イソステアリル酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、イソノナン酸セテアリル、オレイン酸デシル、ステアリン酸オクチル、乳酸イソステアリル、オクタン酸セチル、パルミチン酸オクチル、アジピン酸ジブチル、ラウリン酸ヘキシル、炭酸ジカプリリルなどが挙げられる。なお、本書において、延展性に関して数値を示すときは、すべて、前記定義によるものである。
【００１２】
この常温において液状のエステル成分は、粘性が低く、毛髪上での延展性、浸透性に優れており、エモリエント剤としても作用する。また、この常温において液状のエステル成分は、油性感が少なく、非常にさっぱりとした感触を有しているので、毛髪に対する整髪力を向上させ、しかも、水蒸気透過性、酸素透過性にも優れているので、頭部の皮膚呼吸を妨げない。
【００１３】
本発明の整髪料は、水または水を主剤とする水性液に、前記シリコニルビーズワックスと、常温において液状のエステル成分とを必須成分として添加し、攪拌して混合することによって調製される。シリコニルビーズワックスの整髪料中への配合量としては０．１〜１０質量％が好ましく、シリコニルビーズワックスの配合量が０．１質量％より少ない場合は損傷を受けた毛髪に対して良好な手櫛の通し易さを付与することが難しくなるが、シリコニルビーズワックスの配合量が１０質量％より多くなってもそれに伴う効果の増加が少なくなるだけで特に問題は生じない。また、常温において液状のエステル成分の整髪料中への配合量としては０．５〜２０質量％が好ましく、この常温において液状のエステル成分が上記範囲より少なくなっても、また多くなっても、充分な整髪力が得られなくなるおそれがある。
【００１４】
本発明の整髪料の調製にあたっては、前記シリコニルビーズワックスと常温において液状のエステル成分以外に、必要に応じて、活性剤、高級アルコール、グリコール類、樹脂、植物油、シリコーン油、防腐剤、香料などを配合してもよい。
【００１５】
上記活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性活性剤、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリンなどのノニオン性活性剤、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウムなどのカチオン性活性剤、例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタインなどの両性活性剤などが挙げられる。
【００１６】
高級アルコールとしては、例えば、ステアリルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、コレステロールなどが挙げられ、グリコール類としては、例えば、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、１，３−ブチレングリコール、ジグリセリンなどが挙げられ、樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、（メタ）アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリエーテル樹脂などが挙げられ、植物油としては、例えば、アルモンド油、アボカド油、オリーブ油、シアバター、大豆油、ヒマシ油、ヤシ油などが挙げられ、シリコーン油としては、例えば、ジメチコン、シクロメチコン、ジメチコンジポリオール、アモジメチコンなどが挙げられる。
【００１７】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例などにおいては、整髪料全体で１００％になるように、各成分の配合量を％で示すが、その％はいずれも質量％であり、また、表中ではその％の表示を省略し、配合量を示す数値のみで表示する。
【００１８】
実施例１〜４
この実施例１〜４においては、常温において液状のエステル成分としてイソノナン酸イソノニル〔延展性：１４００（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）〕を用い、その配合量を０．５％に固定し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で変化させ、表１に示す組成で４種類の整髪料を調製した。
【００１９】
【表１】
【００２０】
上記実施例１〜４の整髪料を後記のブリーチ処理とパーマネントウエーブ処理を施すことによって損傷を受けさせた毛髪に対してそれぞれ１ｇずつ塗布し、塗布直後の手櫛の通し易さおよび整髪力について２０名の専門パネラーに官能評価させ、下記の評価基準で２０名のパネラーが付けた評価点を合計して総合的な評価を行った。その結果を後記の表２に記号化して示す。
〈評価点〉
５点：非常に良い
４点：良い
３点：普通
２点：悪い
１点：非常に悪い
【００２１】
〈総合評価〉
◎：点数の合計が８０点以上
○：点数の合計が６０点以上８０点未満
△：点数の合計が４０点以上６０点未満
×：点数の合計が２０点以上４０点未満
【００２２】
毛髪に損傷を受けさせるためのブリーチ処理とパーマネントウエーブ処理は、次に示すように行った。
【００２３】
まず、ブリーチ処理のためのブリーチ剤は、３５％過酸化水素水１７．１４％を含み精製水で全量を１００％にしたものと、２５％アンモニア水１．００％を含み精製水で全量を１００％にしたものとを等量混合して調製した。
【００２４】
また、パーマネントウエーブ処理のための第１剤としては、ＤＬ−システイン塩酸塩５．５％とアセチルシステイン０．５％と５０％チオグリコール酸アンモニウム液１．８％と８０％モノエタノールアミン液４．７％を含み、２５％アンモニア水でｐＨ９．３に調整し、精製水で全量を１００％にしたものを用意し、第２剤としては、臭素酸ナトリウム６．５％とクエン酸０．１％とリン酸０．０５％とリン酸水素一水素ナトリウム０．５％を含み、精製水で全量を１００％にしたものを用意した。
【００２５】
そして、ブリーチ処理は、上記ブリーチ処理液１００ｍｌ中に長さ２０ｃｍ、質量２ｇの毛束を浸漬し、３５℃の高温振とう器中にて３０分間振とうすることによって行い、ついで、精製水で水洗した後、上記毛束を直径１０ｍｍのロッドに巻き付け、それら全体を前記パーマネントウエーブ用第１剤１００ｍｌ中に浸漬し、３５℃の恒温振とう器中にて３０分間振とうし、精製水で水洗した後、それら全体を前記パーマネントウエーブ用第２剤１００ｍｌに浸漬し、３５℃で３０分間振とうし、精製水で水洗した後、自然乾燥して、パーマネントウエーブ処理を行い、このブリーチ処理とそれに続くパーマネントウエーブ処理をそれぞれ３回ずつ繰り返して毛髪に損傷を受けさせた。このようにして損傷を受けさせた毛髪に対して前記のように実施例１〜４の整髪料で処理した場合の手櫛の通し易さおよび整髪力についての評価結果を表２に示す。
【００２６】
【表２】
【００２７】
表２に示す結果から明らかなように、実施例１〜４の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であり、この結果から、常温において液状のエステル成分としてイソノナン酸イソノニルを０．５％配合し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で配合した実施例１〜４の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００２８】
実施例５〜８
この実施例５〜８では、シリコニルビーズワックスの配合量を０．１％に固定し、常温において液状のエステル成分としては実施例１で用いたものと同様のイソノナン酸イソノニルを用い、その配合量を１〜２０％の範囲で変化させ、表３に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例５〜８の整髪料をそれぞれ実施例１と同様に損傷を受けさせた毛髪に塗布し、実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について２０名の専門パネラーに官能評価させた。その結果を表３にそれらの組成と共に示す。
【００２９】
【表３】
【００３０】
表３に示す結果から明らかなように、実施例５〜８の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であり、この結果から、シリコニルビーズワックスを０．１％配合し、常温において液状のエステル成分としてイソノナン酸イソノニルを１〜２０％の範囲で配合した実施例５〜８の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００３１】
比較例１〜５
この比較例１〜５では、シリコニルビーズワックスや常温において液状のエステル成分をまったく配合せずに整髪料を調製したり、シリコニルビーズワックスを配合したものの常温において液状のエステル成分を配合せずに整髪力を調製したり、常温において液状のエステル成分を配合したもののシリコニルビーズワックスを配合せずに整髪料を調製し、それらの整髪料を用いた場合の手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価をした結果について示す。
【００３２】
すなわち、表４に示す組成で５種類の整髪料を調製し、得られた比較例１〜５の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表４にそれらの組成と共に示す。
【００３３】
【表４】
【００３４】
表４に示す結果から明らかなように、比較例１〜５の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれか一方または両方で満足する評価点が得られなかった。すなわち、シリコニルビーズワックス、常温において液状のエステル成分のいずれも配合しなかった比較例１の整髪料は、毛髪に対して良好な手櫛の通し易さを付与できず、かつ整髪力が悪く、シリコニルビーズワックスを配合したものの常温において液状のエステル成分を配合しなかった比較例２〜３の整髪料は、シリコニルビーズワックスの配合量の増加に伴って手櫛の通し易さは向上していくものの、整髪力が悪かった。また、常温において液状のエステル成分を配合したもののシリコニルビーズワックスを配合しなかった比較例４〜５の整髪料は、常温において液状のエステル成分の配合量の増加に伴って整髪力は向上していくものの、良好な手櫛の通し易さを付与することができなかった。
【００３５】
比較例６〜９
この比較例６〜９では、シリコニルビーズワックスに代えてカルナウバワックスを用い、そのカルナウバワックスと常温において液状のエステル成分としてのイソノナン酸イソノニルとを組み合わせて配合し、表５に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた比較例６〜９の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果をそれらの組成と共に表５に示す。
【００３６】
【表５】
【００３７】
表５に示す結果から明らかなように、比較例６〜９の整髪料を用いて処理した毛髪は、整髪力に関してそれなりの評価点が得られたものの、手櫛の通し易さに関して満足すべき評価点が得られなかった。すなわち、カルナウバワックスを０．１％配合した比較例６〜７の整髪料は、カルナウバワックスの配合により、手櫛の通し易さが若干向上するが、それでも満足すべき手櫛の通し易さは得られず、また、カルナウバワックスを１０％配合した比較例８〜９の整髪料は、カルナウバワックスに含有する天然のレジン成分により整髪料の粘度が上昇して、カルナウバワックスを１％配合した比較例５〜６の整髪料より、かえって手櫛の通し易さが悪くなった。
【００３８】
比較例１０〜１５
この比較例１０〜１５では、イソノナン酸イソノニルに代えて、ダイマージリノール酸ジ（イソステアリル・フィトステアリル）〔延展性：約１００（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）〕を用い、このダイマージリノール酸ジ（イソステアリル・フィトステアリル）とシリコニルビーズワックスとを組み合わせて配合し、表６に示す組成で６種類の整髪料を調製し、得られた比較例１０〜１５の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表６にそれらの組成と共に示す。
【００３９】
【表６】
【００４０】
表６に示す結果から明らかなように、比較例１０〜１５の整髪料で処理した毛髪は、比較例１０の場合を除き、整髪料に関してそれなり評価点が得られたものの、手櫛の通し易さに関しては満足すべき評価点が得られず、比較例１１〜１２や比較例１４〜１５の整髪料に見られるように、ダイマージリノール酸ジ（イソステアリル・フィトステアリル）の増加に伴って、手櫛の通し易さがかえって悪くなった。
【００４１】
実施例９〜１２
この実施例９〜１２では、常温において液状のエステル成分としてのイソノナン酸イソノニルの配合量を２０％に固定し、シリコニルビーズワックスの配合量を０．１〜１０％の範囲で変化させて、表７に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例９〜１２の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表７にそれらの組成と共に示す。
【００４２】
【表７】
【００４３】
表７に示す結果から明らかなように、実施例９〜１２の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であって、手櫛の通し易さが良好で、かつ整髪力が優れていた。この結果から、常温において液状のエステル成分としてのイソノナン酸イソノニルを２０％配合し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で配合した実施例９〜１２の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００４４】
実施例１３〜１６
この実施例１３〜１６では、シリコニルビーズワックスの配合量を１０％に固定し、常温において液状のエステル成分としてのイソノナン酸イソノニルの配合量を１〜２０％の範囲で変化させて、表８に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例１３〜１６の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表８にそれらの組成と共に示す。
【００４５】
【表８】
【００４６】
表８に示す結果から明らかなように、実施例１３〜１６の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であって、手櫛の通し易さが良好で、かつ整髪力が優れていた。この結果から、シリコニルビーズワックスを１０％配合し、常温において液状のエステル成分としてのイソノナン酸イソノニルを１〜２０％の範囲で配合した実施例１３〜１６の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００４７】
実施例１７〜２０
この実施例１７〜２０では、常温において液状のエステル成分としてミリスチン酸イソプロピル〔延展性：１０４５（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）〕を用い、その配合量を０．５％に固定し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で変化させ、表９に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例１７〜２０の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表９にそれらの組成と共に示す。
【００４８】
【表９】
【００４９】
表９に示す結果から明らかなように、実施例１７〜２０の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であり、この結果から、常温において液状のエステル成分としてミリスチン酸イソプロピルを０．５％配合し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で配合した実施例１７〜２０の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００５０】
実施例２１〜２４
この実施例２１〜２４では、シリコニルビーズワックスの配合量を０．１％に固定し、常温において液状のエステル成分としては実施例１７〜２０で用いたものと同様のミリスチン酸イソプロピルを用い、その配合量を１〜２０％の範囲で変化させ、表１０に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例２１〜２４の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表１０にそれらの組成と共に示す。
【００５１】
【表１０】
【００５２】
表１０に示す結果から明らかなように、実施例２１〜２４の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であり、この結果から、シリコニルビーズワックスを０．１％配合し、常温において液状のエステル成分としてミリスチン酸イソプロピルを１〜２０％の範囲で配合した実施例２１〜２４の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００５３】
実施例２５〜２８
この実施例２５〜２８では、常温において液状のエステル成分としてミリスチン酸オクチルドデシル〔延展性：４５０（ｍｍ２ ／１０ｍｉｎ）〕を用い、その配合量を０．５％に固定し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で変化させ、表１１に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例２５〜２８の整髪料をそれぞれ実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表１１にそれらの組成と共に示す。
【００５４】
【表１１】
【００５５】
表１１に示す結果から明らかなように、実施例２５〜２８の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であって、手櫛の通し易さが良好で、かつ整髪力が優れていた。この結果から、常温において液状のエステル成分としてのミリスチン酸オクチルドデシルを０．５％配合し、シリコニルビーズワックスを０．１〜１０％の範囲で配合した実施例２５〜２８の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００５６】
実施例２９〜３２
この実施例２９〜３２では、シリコニルビーズワックスの配合量を１０％に固定し、常温において液状のエステル成分としてのミリスチン酸オクチルドデシルの配合量を１〜２０％の範囲で変化させて、表１２に示す組成で４種類の整髪料を調製し、得られた実施例２９〜３２の整髪料を用いて実施例１と同様に手櫛の通し易さおよび整髪力について官能評価した。その結果を表１２にそれらの組成と共に示す。
【００５７】
【表１２】
【００５８】
表１２に示す結果から明らかなように、実施例２９〜３２の整髪料で処理した毛髪は、手櫛の通し易さ、整髪力のいずれに関しても、評価点が８０点以上であって、手櫛の通し易さが良好で、かつ整髪力が優れていた。この結果から、シリコニルビーズワックスを１０％配合し、常温において液状のエステル成分としてのミリスチン酸オクチルドデシルを１〜２０％の範囲で配合した実施例２９〜３２の整髪料は、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れていることが明らかであった。
【００５９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、損傷を受けた毛髪に対しても、良好な手櫛の通し易さを付与し、かつ整髪力が優れた整髪料を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair styling material, and more particularly to a hair styling material that imparts good hand combability to damaged hair and has excellent hair styling power.
[0002]
[Prior art]
In general, there are two types of hair styling materials: a hair styling using a set resin film, and a hair styling mainly using the hair styling power of solid wax. The former type of hair setting by the set resin film is excellent in hair holding power and has relatively little stickiness, but has a usability with relatively little stickiness, but the hand comb does not work because the hair surfaces are adhered to each other. There was a problem of lack of natural movement and hair flow. On the other hand, a hair styling type using the hardness of solid wax as a hair styling power has a natural setting power, but has a problem that the hair is sticky.
[0003]
Further, it has been proposed that, in an emulsion type of sunscreen (sunscreen cosmetic) having a different use from the above hairdressing composition, 0.25 to 5.0% by mass of siliconyl beeswax is blended (for example, , Patent Document 1)
[0004]
[Patent Document 1]
JP-T-2002-506435 (page 3)
[0005]
However, the sunscreen is a cosmetic product for the skin and has nothing to do with hair, and even in the sunscreen described in the above publication, silicononil beeswax is used for stabilizing the emulsion and making it water resistant. It is not intended to improve the ease of hand combing or the hair styling.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the problems of the conventional hair styling as described above, and provides a hair styling material which imparts good hand combability to damaged hair and has excellent hair styling power. The purpose is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has solved the above-mentioned problems by forming a hairdressing composition by blending a siliconyl bead wax and an ester component which is liquid at ordinary temperature.
[0008]
That is, in the hairdressing composition of the present invention, the silicone bead wax gives good hand combability even to damaged hair, and the ester component which is liquid at normal temperature contributes to the improvement of hairdressing power. Therefore, according to the present invention, it is possible to provide a hair styling material that imparts good hand combability to damaged hair and has excellent hair styling power.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present invention, the siliconyl beeswax blended into the hairdressing agent is a white to slightly yellow wax component obtained by esterifying a high molecular weight silicone alcohol and beeswax, and excluding free wax acid. As in the case of the bead wax ester, the gelling property is improved. Since this silicon bead wax has both the advantages of bees wax and silicone, blending this silicon bees wax into a hair styling product incorporates not only the benefits of the wax but also the benefits of silicone into the hair styling product be able to.
[0010]
The hair styling composition containing this siliconyl beeswax has a film-forming ability, imparts an appropriate setting force to the hair, and has little stickiness or stickiness when applied to the hair, and is damaged. Good hand combability can be imparted to hair as well.
[0011]
On the other hand, the ester component which is liquid at ordinary temperature (25 ° C.) is a colorless to slightly yellow liquid in the range of −5 ° C. to 40 ° C., and as the ester component which is liquid at ordinary temperature, it has spreadability [for human forearm. 4 mg of a test oil solution (ester component liquid at the above-mentioned ordinary temperature) was dropped, and the area (mm 2 ) that spread after 10 minutes was measured. At the same time, the area of the standard product (tetradecyl decanoate: 780 mm 2 ) after 10 minutes was measured. comparison value spreadability] thereof is preferably 300 to 1,600 (mm 2 / 10min) expressed in (test area × 780 area / standard oil agent), such spreadability is 300 to 1,600 (mm 2 / Specific examples of the ester component which is liquid at ordinary temperature within the range of 10 min) include, for example, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, di-2-succinate. Tylhexyl, isononyl isononanoate, isostearyl octanoate, 2-ethylhexyl isoperargonate, octyldodecyl neopentanoate, octyldodecyl dimethyloctanoate, 2-ethylhexyl isopalmitate, isocetyl isostearate, isostearyl isostearate, octyldodecyl stearate Oleyl erucate, octyldodecyl myristate, oleyl oleate, pentaerythrityl tetraoctanoate, cetearyl isononanoate, decyl oleate, octyl stearate, isostearyl lactate, cetyl octanoate, octyl palmitate, dibutyl adipate, laurin Hexyl acid, dicaprylyl carbonate and the like. In addition, in this document, when a numerical value is shown regarding the extensibility, it is based on the above definition.
[0012]
The ester component which is liquid at normal temperature has low viscosity, is excellent in spreadability and permeability on hair, and also acts as an emollient. In addition, since the ester component which is liquid at normal temperature has a little oily feeling and a very refreshing feel, it improves the hair styling power for hair, and also has excellent water vapor permeability and oxygen permeability. So that it does not interfere with skin respiration on the head.
[0013]
The hairdressing composition of the present invention is prepared by adding the above-mentioned siliconyl beeswax and a liquid ester component at room temperature as essential components to water or an aqueous liquid containing water as a main component, followed by stirring and mixing. The compounding amount of the silicon bead wax in the hair styling material is preferably 0.1 to 10% by mass. When the compounding amount of the silicon bead wax is less than 0.1% by mass, it is good for damaged hair. Although it is difficult to provide easy hand combing, even if the compounding amount of the silicon bead wax is more than 10% by mass, there is no particular problem only because the increase in the accompanying effect is reduced. Further, the amount of the ester component which is liquid at room temperature is preferably 0.5 to 20% by mass in the hair styling material. There is a possibility that sufficient hairdressing power may not be obtained.
[0014]
In preparing the hairdressing composition of the present invention, in addition to the above-mentioned siliconyl beeswax and an ester component which is liquid at ordinary temperature, if necessary, an activator, a higher alcohol, a glycol, a resin, a vegetable oil, a silicone oil, a preservative, and a fragrance And the like.
[0015]
Examples of the activator include anionic activators such as sodium coconut oil fatty acid, sodium stearate, sodium polyoxyethylene lauryl ether acetate, sodium coconut fatty acid acylglutamate, sodium lauroylmethylalanine, sodium lauryl sulfate, and the like. Nonionic activators such as oxyethylene cetyl ether, polyoxyethylene oleyl ether, polyoxyethylene behenyl ether, polyoxyethylene coconut oil fatty acid sorbitan, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, sorbitan monostearate, glyceryl monostearate, for example, Alkyltrimethylammonium chloride, stearyltrimethylammonium chloride, cetyltrimethylammonium bromide, distearyldimethylammonium chloride , Benzalkonium chloride, cationic surfactant such as cetylpyridinium chloride, for example, alkyl betaines, and the like amphoteric surfactant such as an alkyl betaines.
[0016]
Higher alcohols include, for example, stearyl alcohol, cetanol, oleyl alcohol, behenyl alcohol, butyl alcohol, cholesterol and the like, and glycols such as diethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, glycerin, 1,3-butylene glycol, Examples of the resin include polyurethane resin, (meth) acrylic resin, silicone resin, and polyether resin. Examples of the vegetable oil include almond oil, avocado oil, olive oil, and shea butter. , Soybean oil, castor oil, coconut oil, and the like. Examples of the silicone oil include dimethicone, cyclomethicone, dimethicone dipolyol, amodimethicone, and the like.
[0017]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the present invention is not limited to only these examples. In addition, in the following Examples, etc., the compounding amount of each component is shown in% so that it may be 100% in the whole hairdressing material, and all the% are mass%, and in the table, the% The display is omitted, and only the numerical value indicating the blending amount is displayed.
[0018]
Examples 1-4
In this embodiment 1-4, isononyl isononanoate as an ester component of the liquid at normal temperature [spreadability: 1400 (mm 2 / 10min)] using, to fix the amount of 0.5% silicone sulfonyl beeswax Was changed in the range of 0.1 to 10%, and four types of hair dressings were prepared with the compositions shown in Table 1.
[0019]
[Table 1]
[0020]
1 g each of the hair styling materials of Examples 1 to 4 was applied to the hair damaged by performing the bleaching treatment and the permanent wave treatment described below, and regarding the ease of hand combing and the hair styling power immediately after the application. The sensory evaluation was carried out by 20 specialized panelists, and the evaluation points given by the 20 panelists were totaled based on the following evaluation criteria, and a comprehensive evaluation was performed. The results are shown symbolically in Table 2 below.
<Evaluation points>
5 points: Very good 4 points: Good 3 points: Normal 2 points: Bad 1 point: Very bad
<Comprehensive evaluation>
：: Total score is 80 or more ○: Total score is 60 or more and less than 80 △: Total score is 40 or more and less than 60 points ×: Total score is 20 or more and less than 40 points
The bleaching treatment and the permanent wave treatment for damaging the hair were performed as follows.
[0023]
First, a bleaching agent for bleaching treatment contains 17.14% of 35% hydrogen peroxide solution and is made up to 100% in total with purified water, and a bleaching agent containing 1.00% of 25% ammonia water and is made up with 100% in purified water. It was prepared by mixing equal parts with 100%.
[0024]
The first agent for the permanent wave treatment includes DL-cysteine hydrochloride 5.5%, acetylcysteine 0.5%, 50% ammonium thioglycolate solution 1.8% and 80% monoethanolamine solution 4 7.7%, adjusted to pH 9.3 with 25% aqueous ammonia, and made up to 100% with purified water. As the second agent, 6.5% of sodium bromate and 0.1% of citric acid were used. A solution containing 1%, phosphoric acid 0.05%, and sodium hydrogen hydrogen phosphate 0.5% and made up to 100% with purified water was prepared.
[0025]
The bleaching treatment is performed by immersing a hair bundle having a length of 20 cm and a mass of 2 g in 100 ml of the bleaching treatment solution and shaking for 30 minutes in a high-temperature shaker at 35 ° C., and then using purified water. After washing with water, the hair bundles were wound around a rod having a diameter of 10 mm, and the whole was immersed in 100 ml of the first agent for permanent wave, shaken in a constant temperature shaker at 35 ° C. for 30 minutes, and purified water. After washing with water, the whole was immersed in 100 ml of the second agent for permanent wave, shaken at 35 ° C. for 30 minutes, washed with purified water, air-dried, and subjected to permanent wave treatment. The subsequent permanent waving treatment was repeated three times each to damage the hair. Table 2 shows the evaluation results on the ease of hand combing and the hair styling ability when the hair damaged in this manner was treated with the hair styling materials of Examples 1 to 4 as described above.
[0026]
[Table 2]
[0027]
As is clear from the results shown in Table 2, the hair treated with the hair styling materials of Examples 1 to 4 had an evaluation point of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. Thus, the hairdressings of Examples 1 to 4 in which 0.5% of isononyl isononanoate was mixed as a liquid ester component at room temperature and 0.1 to 10% of siliconyl beeswax were mixed were damaged. It was clear that the hair provided good ease of hand combing and had excellent hair styling power.
[0028]
Examples 5 to 8
In Examples 5 to 8, the compounding amount of the siliconyl bead wax was fixed at 0.1%, and the same nonionic isononyl isononanoate as used in Example 1 was used as the liquid ester component at room temperature. By changing the amount in the range of 1 to 20%, four types of hairdressings were prepared with the compositions shown in Table 3, and the obtained hairdressings of Examples 5 to 8 were each damaged in the same manner as in Example 1. The hair was applied to the hair and subjected to sensory evaluation by 20 specialized panelists for ease of hand combing and hair styling in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3 together with their compositions.
[0029]
[Table 3]
[0030]
As is clear from the results shown in Table 3, the hair treated with the hairdressing preparations of Examples 5 to 8 had an evaluation score of 80 or more in terms of both ease of hand combing and hairdressing power. Thus, the hair styling compositions of Examples 5 to 8 containing 0.1% of siliconyl beeswax and 1 to 20% of isononyl isononanoate as a liquid ester component at room temperature are used for the damaged hair. On the other hand, it was clear that good hand combability was imparted and hair styling power was excellent.
[0031]
Comparative Examples 1 to 5
In Comparative Examples 1 to 5, a hair styling product was prepared without adding any silicone ester beeswax or a liquid ester component at room temperature, or a compound containing silicone beadwax but not containing a liquid ester component at room temperature. Preparation of hair styling without adjusting the hair styling power or mixing the liquid ester component at room temperature but with siliconon bead wax, and the ease of hand combing and hair styling when using these hair styling The results of sensory evaluation of the force are shown.
[0032]
That is, five types of hairdressings were prepared with the compositions shown in Table 4, and the obtained hairdressings of Comparative Examples 1 to 5 were subjected to sensory evaluation for ease of hand combing and hairdressing power in the same manner as in Example 1. . The results are shown in Table 4 together with their compositions.
[0033]
[Table 4]
[0034]
As is clear from the results shown in Table 4, the hair treated with the hair styling materials of Comparative Examples 1 to 5 could not obtain satisfactory evaluation points in one or both of ease of hand combing and hair styling power. . That is, the hair styling material of Comparative Example 1 in which neither the siliconil beeswax nor the ester component liquid at room temperature was blended could not impart good hand combability to the hair and had poor hair styling power. The hair styling compositions of Comparative Examples 2 and 3, in which a silicone ester bead was blended but a liquid ester component was not blended at room temperature, the ease of hand combing was improved with an increase in the blended amount of the siliconil bead wax. Although he did, his hair was poor. In addition, the hair styling compositions of Comparative Examples 4 and 5, in which the liquid ester component was blended at room temperature but the siliconcon bead wax was not blended, the hair styling power was improved with an increase in the blending amount of the liquid ester component at room temperature. However, good hand combability could not be provided.
[0035]
Comparative Examples 6 to 9
In Comparative Examples 6 to 9, carnauba wax was used in place of the siliconil beeswax, and the carnauba wax was combined with isononyl isononanoate as a liquid ester component at room temperature to obtain a composition shown in Table 5. Four types of hair styling materials were prepared, and the obtained hair styling materials of Comparative Examples 6 to 9 were subjected to organoleptic evaluation for ease of hand combing and hair styling power in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 5 together with their compositions.
[0036]
[Table 5]
[0037]
As is evident from the results shown in Table 5, the hair treated with the hair styling materials of Comparative Examples 6 to 9 achieved a certain evaluation point with respect to the hair styling ability, but should be satisfactory with respect to the ease of hand combing. An evaluation score could not be obtained. That is, in the hair styling compositions of Comparative Examples 6 to 7 containing 0.1% of carnauba wax, the ease of passing through the hand comb is slightly improved by the mixing of carnauba wax, but the hand comb is still satisfactory. In addition, the hair styling compositions of Comparative Examples 8 to 9 in which carnauba wax was blended at a concentration of 10% did not increase the viscosity of the hair styling composition due to the natural resin component contained in the carnauba wax, so that carnauba wax was used. On the contrary, the ease of passing through the hand comb was worse than that of the hair styling compositions of Comparative Examples 5 and 6 containing 1%.
[0038]
Comparative Examples 10 to 15
In Comparative Example 10 to 15, instead of isononyl isononanoate, dimerdilinoleic di (isostearyl Phyto stearyl) [spreadability: about 100 (mm 2 / 10min)] used, this dimerdilinoleic di ( Isostearyl phytostearyl) and siliconyl beeswax were combined and blended to prepare six types of hair styling compositions having the compositions shown in Table 6, and the hair styling compositions of Comparative Examples 10 to 15 were used. In the same manner as in the above, the sensory evaluation was made on the ease of passing through the hand comb and the hair styling power. The results are shown in Table 6 together with their compositions.
[0039]
[Table 6]
[0040]
As is clear from the results shown in Table 6, the hair treated with the hair styling preparations of Comparative Examples 10 to 15 obtained some evaluation points with respect to the hair styling preparation except for Comparative Example 10, but it was easy to pass through the hand comb. A satisfactory evaluation score was not obtained with respect to the hair, and as shown in the hair styling materials of Comparative Examples 11 to 12 and Comparative Examples 14 to 15, the dimer dilinoleic acid di (isostearyl phytostearyl) was increased. However, the ease with which the hand comb can be passed has been worsened.
[0041]
Examples 9 to 12
In Examples 9 to 12, the compounding amount of isononyl isononanoate as a liquid ester component at room temperature was fixed to 20%, and the compounding amount of siliconon beeswax was changed in the range of 0.1 to 10%. Four types of hair styling compositions were prepared according to the compositions shown in Table 7, and the obtained hair styling compositions of Examples 9 to 12 were subjected to a sensory evaluation of ease of hand combing and hair styling ability in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 7 together with their compositions.
[0042]
[Table 7]
[0043]
As is clear from the results shown in Table 7, the hair treated with the hair styling materials of Examples 9 to 12 had an evaluation point of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. The combability was good and the hair styling power was excellent. From these results, the hair styling preparations of Examples 9 to 12 in which isononyl isononanoate as a liquid ester component was blended at 20% and siliconyl beeswax was blended in a range of 0.1 to 10% at room temperature were damaged. It was clear that the hair had good hand-comb easiness and had excellent hair-styling power even for hair that had been damaged.
[0044]
Examples 13 to 16
In Examples 13 to 16, the compounding amount of the silicon bead wax was fixed at 10%, and the compounding amount of isononyl isonononate as a liquid ester component at room temperature was changed in the range of 1 to 20%. Were prepared with the compositions shown in Table 1, and the obtained hair styling compositions of Examples 13 to 16 were subjected to a sensory evaluation for ease of hand combing and hair styling ability in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 8 together with their compositions.
[0045]
[Table 8]
[0046]
As is clear from the results shown in Table 8, the hair treated with the hair styling materials of Examples 13 to 16 had an evaluation score of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. The combability was good and the hair styling power was excellent. From these results, the hair styling compositions of Examples 13 to 16, in which 10% of siliconyl beeswax was blended and 1 to 20% of isononyl isononanoate as a liquid ester component at room temperature were mixed, the damaged hair was damaged. , It was clear that good hand combability was imparted and hair styling power was excellent.
[0047]
Examples 17 to 20
In Example 17-20, isopropyl myristate as an ester component which is liquid at normal temperature [spreadability: 1045 (mm 2 / 10min)] with, fixing the amount thereof to 0.5%, the silicone nil beeswax Four types of hair styling compositions were prepared with the compositions shown in Table 9 by changing the range from 0.1 to 10%, and the obtained hair styling compositions of Examples 17 to 20 were used to prepare a hand comb in the same manner as in Example 1. Sensory evaluation was conducted for ease of passing and hair styling. The results are shown in Table 9 together with their compositions.
[0048]
[Table 9]
[0049]
As is clear from the results shown in Table 9, the hair treated with the hair styling materials of Examples 17 to 20 had an evaluation score of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. Therefore, the hairdressing preparations of Examples 17 to 20, in which isopropyl myristate was compounded as a liquid ester component at a normal temperature in an amount of 0.5% and siliconon bead wax in an amount of 0.1 to 10%, were damaged. It was clear that the hair provided good hand combability and had excellent hair styling power.
[0050]
Examples 21 to 24
In Examples 21 to 24, the compounding amount of the siliconyl bead wax was fixed at 0.1%, and isopropyl myristate similar to that used in Examples 17 to 20 was used as the ester component which was liquid at room temperature. The blending amount was changed in the range of 1 to 20%, and four kinds of hair styling compositions were prepared with the compositions shown in Table 10, and hands were prepared in the same manner as in Example 1 using the obtained hair styling compositions of Examples 21 to 24. Sensory evaluation was made on the ease of combing and hair styling. The results are shown in Table 10 together with their compositions.
[0051]
[Table 10]
[0052]
As is clear from the results shown in Table 10, the hair treated with the hair styling materials of Examples 21 to 24 had an evaluation point of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. The hair styling compositions of Examples 21 to 24 containing 0.1% of siliconyl beeswax and isopropyl myristate in a range of 1 to 20% as a liquid ester component at room temperature are used for damaged hair. On the other hand, it was clear that good hand combability was imparted and hair styling power was excellent.
[0053]
Examples 25 to 28
In Example 25-28, liquid ester component as octyldodecyl myristate at room temperature [spreadability: 450 (mm 2 / 10min)] using, to fix the amount of 0.5% silicone sulfonyl beeswax Was changed in the range of 0.1 to 10% to prepare four types of hairdressing compositions having the compositions shown in Table 11, and the obtained hairdressing compositions of Examples 25 to 28 were each used as a hand comb in the same manner as in Example 1. Sensory evaluation was conducted for ease of passing and hair styling. The results are shown in Table 11 together with their compositions.
[0054]
[Table 11]
[0055]
As is clear from the results shown in Table 11, the hair treated with the hair styling materials of Examples 25 to 28 had an evaluation point of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. The combability was good and the hair styling power was excellent. From these results, the hair styling compositions of Examples 25 to 28 in which octyl dodecyl myristate as a liquid ester component at a normal temperature was mixed at 0.5% and siliconyl beeswax was mixed at a ratio of 0.1 to 10%, It was clear that even for damaged hair, good hand combability was imparted and hair styling power was excellent.
[0056]
Examples 29 to 32
In Examples 29 to 32, the blending amount of the siliconyl beeswax was fixed at 10%, and the blending amount of octyldodecyl myristate as a liquid ester component at room temperature was changed in the range of 1 to 20%. Four types of hairdressing compositions were prepared with the compositions shown in No. 12, and the obtained hairdressing compositions of Examples 29 to 32 were subjected to a sensory evaluation for ease of hand combing and hair styling ability in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 12 together with their compositions.
[0057]
[Table 12]
[0058]
As is clear from the results shown in Table 12, the hair treated with the hair styling preparations of Examples 29 to 32 had an evaluation point of 80 or more in terms of ease of hand combing and hair styling. The combability was good and the hair styling power was excellent. From these results, the hair styling compositions of Examples 29 to 32 in which 10% of siliconyl beeswax was blended and octyl dodecyl myristate as a liquid ester component in a range of 1 to 20% at room temperature were damaged. It was clear that the hair provided good hand combability and had excellent hair styling power.
[0059]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a hair styling material that imparts good hand combability to damaged hair and has excellent hair styling power.
