JP2004147159A - 無線lanシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意せずに無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有する無線LANシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】有線LAN7、8と無線LANとを接続する複数のアクセスポイント1、2などを有し、1台のアクセスポイント1を親アクセスポイントに設定し、残りのアクセスポイント2をステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】有線LAN7、8と無線LANとを接続する複数のアクセスポイント1、2などを有し、1台のアクセスポイント1を親アクセスポイントに設定し、残りのアクセスポイント2をステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭内や小規模のオフィスなどで使用される無線LANシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスや家庭内においてネットワーク化が進み、複数台のパーソナルコンピュータやプリンタ等がイーサネット(R)等により接続された有線LANシステムが構築されている。一方で、レイアウト変更時の配線の煩わしさや、新規配線の困難、持ち運びの手軽さから無線を用いたネットワークに注目が集まってきており、特にIEEE802.11bにより有線と同等の11Mbpsの伝送速度が規格化されたことで、これまでよりも安価に無線LANシステムの導入が進んできている。IEEE802.11bでは、無線端末間で通信を行なうAdhocモード(アドホックモード)、アクセスポイントと呼ばれる有線LANとのブリッジを介して有線端末・無線端末間の通信を行なうInfrastructureモード(インフラストラクチャモード)、アクセスポイント同士の通信に応用されるWireless Distribution Systemモード((無線分配システムモード、WDSモード)とがある。IEEE802.11bでは、これらの通信モードの違いを無線パケットヘッダ部における2つのフラッグにより区別し、4つのアドレス領域により送信元および送信先を判別している。
【0003】
図7は、通信モードとそれに対応する2つのフラッグとそれぞれのアドレス領域の内容とを示すデータ図である。
【0004】
図7において、通信時に無線端末およびアクセスポイントは、無線パケットヘッダ内の“From DS”と“To DS”という2つのフラッグを設定し、アドレス領域に所定のアドレス情報を設定することにより、通信モードを設定し、受信側では、上記フラッグおよびアドレス領域のMAC(Media Access Control)アドレスを見て、自分宛にきたパケットであるかどうかを判断している。
【0005】
図8は、従来の無線LANシステムを示すブロック図である。
【0006】
図8において、51、52、56はアクセスポイント、53、57は有線端末、54、55は無線端末、58、59は有線LANである。
【0007】
このように構成された無線LANシステムにおいて、アクセスポイント51は、無線端末54、無線端末55を有線LAN58へ接続させる機能を有し、アクセスポイント52およびアクセスポイント56は、有線LAN58と有線LAN59とを接続するための無線ブリッジの機能を有している。(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−232459号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示すように、無線端末54、55を有線LAN58へ接続させるインフラストラクチャモードと、アクセスポイント同士52、56を接続させるWDSモードとでは、フラッグおよびアドレス領域の内容は全く異なるものであり、ユーザはアクセスポイント51をインフラストラクチャモードで動作させ、アクセスポイント52およびアクセスポイント56をWDSモードで動作させるというように、どちらのモードで動作させるかを選択しなければならなかった。そのため、有線LAN58においてそれぞれの通信モード用にアクセスポイントを別々に用意しなければならないという問題点を有していた。また、1つのアクセスポイントにインフラストラクチャモードとWDSモードとを搭載するという方法を採るシステムもあるが、常に2つの通信モードが動作しており、例えばアクセスポイントが有線LAN側からのARP(Address ResolutionProtocol)等のブロードキャストパケットを送信する際には、インフラストラクチャモードで接続している端末宛ておよびWDSモードで接続している端末宛てというように両方の通信モードでの送信が必要であり、無線パケットを送受信処理するために無線帯域の利用効率が悪いという問題点を有していた。
【0010】
この無線LANシステムでは、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有することが要求されている。
【0011】
本発明は、この要求を満たすため、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有する無線LANシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信する構成を備えている。
【0013】
これにより、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有する無線LANシステムが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することとしたものである。
【0015】
この構成により、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、子アクセスポイントをステーションとして動作させるので、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の無線LANシステムは、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することとしたものである。
【0017】
この構成により、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、MACアドレス対応表を容易に設定することができるという作用を有する。
【0018】
請求項3に記載の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントおよび子アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することとしたものである。
【0019】
この構成により、親アクセスポイントまたは子アクセスポイントは、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという作用を有する。
【0020】
請求項4に記載の無線LANシステムは、請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成すると共に、所定の時間に子アクセスポイントと通信を行ない、MACアドレス対応表を子アクセスポイントに送信することとしたものである。
【0021】
この構成により、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、特に子アクセスポイントにおいてMACアドレス対応表を容易に設定することができるという作用を有する。
【0022】
請求項5に記載の無線LANシステムは、請求項2または4に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、MACアドレス対応表をタイマ管理しており、MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットが一定時間ない場合はパケットが一定時間ない有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することとしたものである。
【0023】
この構成により、ユーザが有線端末を移動しても、その情報が随時更新され、常に正常な通信を行うことができ、ユーザにとって使い勝手の良いシステムを構築できるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による無線LANシステムを示すブロック図である。
【0026】
図1において、1、2はアクセスポイント、3、4は無線端末、5、6は有線端末、7、8は有線LANである。これら複数のアクセスポイント1、2と有線端末5、6、無線端末3、4により無線LANシステムが構成されている。ここでそれぞれの機器のMACアドレスをアクセスポイント1はAA:AA:AA:AA:AA:01とし、アクセスポイント2はAA:AA:AA:AA:AA:02、無線端末3はBB:BB:BB:BB:BB:01、無線端末4はBB:BB:BB:BB:BB:02、有線端末5はCC:CC:CC:CC:CC:01、有線端末6はCC:CC:CC:CC:CC:02とする。
【0027】
本実施の形態では、アクセスポイント1は親アクセスポイントに設定され、その内部に子アクセスポイントであるアクセスポイント2のMACアドレスとアクセスポイント2に接続された有線端末6のMACアドレスとの対応表を持ち、そのMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成すると共に、アクセスポイント2は子アクセスポイントに設定され、インフラストラクチャモードのステーション即ち1つの無線端末として動作するように構成されることに特徴を有しており、その結果、アクセスポイント1は無線端末3、4を有線LAN7へ接続させる機能を持つと共に、アクセスポイント2と通信を行なうことにより有線LAN7と有線LAN8とを接続する無線ブリッジの機能を有している。
【0028】
次に、図1の無線LANシステムの動作について、図2、図3を用いて説明する。図2は、無線LANシステムにおける親アクセスポイント内に設定された子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図であり、図3(a)、(b)は、一方の有線LAN7に接続された有線端末5と他方の有線LAN8に接続された有線端末6との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図である。なお、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表は、予めユーザが手動で親アクセスポイントに対して設定しておけばよい。
【0029】
まず、有線端末5が有線端末6へパケットを送信する場合(図3(a))、有線端末5は、送信先MACアドレスに有線端末6のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。有線端末5からのイーサネット(R)パケットを受信したアクセスポイント1は、受信したイーサネット(R)パケットの第2層MACアドレスの送信先アドレスを調べ、このイーサネット(R)パケットの送信先が“CC:CC:CC:CC:CC:02”というMACアドレスを持つ端末であることを知る一方、MACアドレス対応表を検索し、“CC:CC:CC:CC:CC:02”というMACアドレスを持つ端末が、アクセスポイント2に接続されている有線端末であることを知る。従って、アクセスポイント1は、MACアドレス対応表に基づき、“From DS”フラッグを設定して無線パケットヘッダのアドレス領域の送信先アドレスをアクセスポイント2のMACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”に変更した無線パケットを構成し送信する。アクセスポイント2は、無線パケットヘッダ部のアドレス領域の内容から自分宛の無線パケットであることを理解し、この無線パケットを受信し、無線パケットヘッダ部を取り除いて、イーサネット(R)パケットを有線LAN8へ送信する。このようにして有線端末6は有線端末5からのパケットを受信することができる。
【0030】
次に、有線端末6から有線端末5へパケットを送信する場合(図3(b))を説明する。
【0031】
有線端末6は、送信先MACアドレスに有線端末5のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。アクセスポイント2は、“To DS”フラッグを設定し、送信元アドレスに自MACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”を入れた無線パケットヘッダを構成して、有線LAN8側からのイーサネット(R)パケットを無線側へ送信する。これは、アクセスポイント2がステーションとして動作しているため、アクセスポイント2からの無線パケットに対するアクセスポイント1からの無線Ackが正常にアクセスポイント2へ送信されるようにするためである。無線パケットを受信したアクセスポイント1は、無線パケットヘッダ部を取り除いて、イーサネット(R)パケットを有線LAN7へ送信する。このようにして有線端末5は有線端末6からのパケットを受信することができる。
【0032】
このように、親アクセスポイント1内のMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成すること、および子アクセスポイント2をステーションとして動作させることにより、親アクセスポイント1はインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用できることができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意する必要がなくなる。
【0033】
また、通常端末が通信を行なう場合には、ARPパケットをブロードキャストして、その応答によりIPアドレスとMACアドレスとを対応させている。従って、このパケットのやり取りを利用して、親アクセスポイント1が無線LAN側から受信したパケットから子アクセスポイント2に接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなくなり、非常に使い勝手が良い無線LANシステムを提供することができる。
【0034】
さらに、自動的に生成したMACアドレス対応表をタイマ管理することで、一定時間MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットがない場合は、有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除するようにすれば、ユーザが有線端末を別の有線LANに移動させても常に正常に通信することが可能となる。
【0035】
さらに、MACアドレス管理表は、アクセスポイント内の無線部ファームウェア側で持つことも可能であるし、無線ドライバ側で持つことも可能である。
【0036】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による無線LANシステムを示すブロック図である。
【0037】
図4において、11、12、13はアクセスポイント、14、15は無線端末、16、17、18は有線端末、19、20、21は有線LANである。これら複数のアクセスポイント11〜13と有線端末16〜18、無線端末、14、15により無線LANシステムが構成されている。ここで、それぞれの機器のMACアドレスをアクセスポイント11はAA:AA:AA:AA:AA:01とし、アクセスポイント12はAA:AA:AA:AA:AA:02、アクセスポイント13はAA:AA:AA:AA:AA:03、無線端末14はBB:BB:BB:BB:BB:01、無線端末15はBB:BB:BB:BB:BB:02、有線端末16はCC:CC:CC:CC:CC:01、有線端末17はCC:CC:CC:CC:CC:02、有線端末18はCC:CC:CC:CC:CC:03とする。
【0038】
本実施の形態では、アクセスポイント11は親アクセスポイントに設定され、その内部に子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を持ち、そのMACアドレス対応表に基づいて無線パケットヘッダを構成すると共に、アクセスポイント12、アクセスポイント13は子アクセスポイントに設定され、インフラストラクチャモードのステーション即ち1つの無線端末として動作するように構成され、それぞれの子アクセスポイントも内部に設定されたMACアドレス対応表に基づいて無線パケットヘッダを構成することに特徴を有しており、その結果、アクセスポイント11は無線端末14、15を有線LAN19へ接続させる機能を持つと共にアクセスポイント13、アクセスポイント12と通信を行なうことにより、有線LAN19と有線LAN20および有線LAN19と有線LAN21とをそれぞれ接続する無線ブリッジの機能を有している。
【0039】
本実施の形態では子アクセスポイントにも、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を持たせ、その対応表に基づいて無線パケットヘッダ内のアドレス領域を変更してしている点が実施の形態1と異なっている。
【0040】
次に、図4の無線LANシステムの動作について、図5、図6を用いて説明する。図5は、図4の無線LANシステムにおける子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図であり、図6は、一方の有線LANに接続された有線端末から他方の有線LANに接続された有線端末へパケットを送信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図である。子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表は、予めユーザが手動でアクセスポイント11、アクセスポイント12、アクセスポイント13に対して設定しておけばよい。
【0041】
有線端末17が有線端末18へパケットを送信する場合、有線端末17は送信先MACアドレスに有線端末18のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。アクセスポイント12は、MACアドレス対応表に基づき、無線パケットヘッダ内のアドレス領域の送信先アドレスをアクセスポイント13のMACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:03”に変更し、送信元アドレスを自MACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”に変更した無線パケットヘッダを構成し、“To DS”フラッグを設定して無線送信する。アクセスポイント12からの無線パケットを受信したアクセスポイント11は、送信先が自分に接続している無線端末(ここではアクセスポイント13)であることを理解し、無線パケットヘッダの内容を入れ替え“From DS”フラッグを設定してアクセスポイント13へ送信する。アクセスポイント13は、無線パケットヘッダ部のアドレス領域の内容から自分宛の無線パケットであることを理解し、この無線パケットを受信し、無線パケットヘッダ部を取り除いてイーサネット(R)パケットを有線LAN21へ送信する。このようにして有線端末18は有線端末17からのパケットを受信することができる。アクセスポイント12が送信する際に自MACアドレスを送信元アドレスに設定するのは実施の形態1と同様である。
【0042】
なお、アクセスポイント11が自分に接続している無線端末を管理し、当該無線端末宛の無線パケットについては無線部ファームウェアで処理するような場合、本実施の形態はアクセスポイント11の無線ドライバ部の処理を低減することができ、その処理を速くすること、つまりはデータの転送速度を速くすることができる。
【0043】
また、通常端末が通信を行なう場合には、ARPパケットをブロードキャストして、その応答によりIPアドレスとMACアドレスとを対応させている。従って、このパケットのやり取りを利用して、親アクセスポイントが無線LAN側から受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成して、作成したMACアドレス対応表を親アクセスポイントから子アクセスポイントへ自動的に転送することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなくなり非常に使い勝手が良い無線LANシステムを提供することができる。
【0044】
さらに、自動的に生成したMACアドレス対応表をタイマ管理することで、一定時間MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットがない場合は、有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することとすれば、ユーザが有線端末を別の有線LANへ移動させても常に正常に通信することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の無線LANシステムによれば、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することにより、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、子アクセスポイントをステーションとして動作させるので、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという有利な効果が得られる。
【0046】
請求項2に記載の無線LANシステムによれば、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、MACアドレス対応表を容易に設定することができるという有利な効果が得られる。
【0047】
請求項3に記載の無線LANシステムによれば、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントおよび子アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することにより、親アクセスポイントまたは子アクセスポイントは、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという有利な効果が得られる。
【0048】
請求項4に記載の無線LANシステムによれば、請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成すると共に、所定の時間に子アクセスポイントと通信を行ない、MACアドレス対応表を子アクセスポイントに送信することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、特に子アクセスポイントにおいてMACアドレス対応表を容易に設定することができるという有利な効果が得られる。
【0049】
請求項5に記載の無線LANシステムによれば、請求項2または4に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、MACアドレス対応表をタイマ管理しており、MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットが一定時間ない場合はパケットが一定時間ない有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することにより、ユーザが有線端末を移動しても、その情報が随時更新され、常に正常な通信を行うことができ、ユーザにとって使い勝手の良いシステムを構築できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無線LANシステムを示すブロック図
【図2】無線LANシステムにおける親アクセスポイント内に設定された子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図
【図3】(a)一方の有線LANに接続された有線端末と他方の有線LANに接続された有線端末との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
(b)一方の有線LANに接続された有線端末と他方の有線LANに接続された有線端末との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
【図4】本発明の実施の形態2による無線LANシステムを示すブロック図
【図5】図4の無線LANシステムにおける子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図
【図6】一方の有線LANに接続された有線端末から他方の有線LANに接続された有線端末へパケットを送信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
【図7】通信モードとそれに対応する2つのフラッグとそれぞれのアドレス領域の内容とを示すデータ図
【図8】従来の無線LANシステムを示すブロック図
【符号の説明】
1、2、11、12、13 アクセスポイント
3、4、14、15 無線端末
5、6、16、17、18 有線端末
7、8、19、20、21 有線LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭内や小規模のオフィスなどで使用される無線LANシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスや家庭内においてネットワーク化が進み、複数台のパーソナルコンピュータやプリンタ等がイーサネット(R)等により接続された有線LANシステムが構築されている。一方で、レイアウト変更時の配線の煩わしさや、新規配線の困難、持ち運びの手軽さから無線を用いたネットワークに注目が集まってきており、特にIEEE802.11bにより有線と同等の11Mbpsの伝送速度が規格化されたことで、これまでよりも安価に無線LANシステムの導入が進んできている。IEEE802.11bでは、無線端末間で通信を行なうAdhocモード(アドホックモード)、アクセスポイントと呼ばれる有線LANとのブリッジを介して有線端末・無線端末間の通信を行なうInfrastructureモード(インフラストラクチャモード)、アクセスポイント同士の通信に応用されるWireless Distribution Systemモード((無線分配システムモード、WDSモード)とがある。IEEE802.11bでは、これらの通信モードの違いを無線パケットヘッダ部における2つのフラッグにより区別し、4つのアドレス領域により送信元および送信先を判別している。
【0003】
図7は、通信モードとそれに対応する2つのフラッグとそれぞれのアドレス領域の内容とを示すデータ図である。
【0004】
図7において、通信時に無線端末およびアクセスポイントは、無線パケットヘッダ内の“From DS”と“To DS”という2つのフラッグを設定し、アドレス領域に所定のアドレス情報を設定することにより、通信モードを設定し、受信側では、上記フラッグおよびアドレス領域のMAC(Media Access Control)アドレスを見て、自分宛にきたパケットであるかどうかを判断している。
【0005】
図8は、従来の無線LANシステムを示すブロック図である。
【0006】
図8において、51、52、56はアクセスポイント、53、57は有線端末、54、55は無線端末、58、59は有線LANである。
【0007】
このように構成された無線LANシステムにおいて、アクセスポイント51は、無線端末54、無線端末55を有線LAN58へ接続させる機能を有し、アクセスポイント52およびアクセスポイント56は、有線LAN58と有線LAN59とを接続するための無線ブリッジの機能を有している。(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−232459号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示すように、無線端末54、55を有線LAN58へ接続させるインフラストラクチャモードと、アクセスポイント同士52、56を接続させるWDSモードとでは、フラッグおよびアドレス領域の内容は全く異なるものであり、ユーザはアクセスポイント51をインフラストラクチャモードで動作させ、アクセスポイント52およびアクセスポイント56をWDSモードで動作させるというように、どちらのモードで動作させるかを選択しなければならなかった。そのため、有線LAN58においてそれぞれの通信モード用にアクセスポイントを別々に用意しなければならないという問題点を有していた。また、1つのアクセスポイントにインフラストラクチャモードとWDSモードとを搭載するという方法を採るシステムもあるが、常に2つの通信モードが動作しており、例えばアクセスポイントが有線LAN側からのARP(Address ResolutionProtocol)等のブロードキャストパケットを送信する際には、インフラストラクチャモードで接続している端末宛ておよびWDSモードで接続している端末宛てというように両方の通信モードでの送信が必要であり、無線パケットを送受信処理するために無線帯域の利用効率が悪いという問題点を有していた。
【0010】
この無線LANシステムでは、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有することが要求されている。
【0011】
本発明は、この要求を満たすため、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有する無線LANシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信する構成を備えている。
【0013】
これにより、無線帯域の利用効率に優れ、かつ別々のアクセスポイントを用意することなく無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを有する無線LANシステムが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することとしたものである。
【0015】
この構成により、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、子アクセスポイントをステーションとして動作させるので、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の無線LANシステムは、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することとしたものである。
【0017】
この構成により、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、MACアドレス対応表を容易に設定することができるという作用を有する。
【0018】
請求項3に記載の無線LANシステムは、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントおよび子アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することとしたものである。
【0019】
この構成により、親アクセスポイントまたは子アクセスポイントは、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという作用を有する。
【0020】
請求項4に記載の無線LANシステムは、請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成すると共に、所定の時間に子アクセスポイントと通信を行ない、MACアドレス対応表を子アクセスポイントに送信することとしたものである。
【0021】
この構成により、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、特に子アクセスポイントにおいてMACアドレス対応表を容易に設定することができるという作用を有する。
【0022】
請求項5に記載の無線LANシステムは、請求項2または4に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、MACアドレス対応表をタイマ管理しており、MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットが一定時間ない場合はパケットが一定時間ない有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することとしたものである。
【0023】
この構成により、ユーザが有線端末を移動しても、その情報が随時更新され、常に正常な通信を行うことができ、ユーザにとって使い勝手の良いシステムを構築できるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による無線LANシステムを示すブロック図である。
【0026】
図1において、1、2はアクセスポイント、3、4は無線端末、5、6は有線端末、7、8は有線LANである。これら複数のアクセスポイント1、2と有線端末5、6、無線端末3、4により無線LANシステムが構成されている。ここでそれぞれの機器のMACアドレスをアクセスポイント1はAA:AA:AA:AA:AA:01とし、アクセスポイント2はAA:AA:AA:AA:AA:02、無線端末3はBB:BB:BB:BB:BB:01、無線端末4はBB:BB:BB:BB:BB:02、有線端末5はCC:CC:CC:CC:CC:01、有線端末6はCC:CC:CC:CC:CC:02とする。
【0027】
本実施の形態では、アクセスポイント1は親アクセスポイントに設定され、その内部に子アクセスポイントであるアクセスポイント2のMACアドレスとアクセスポイント2に接続された有線端末6のMACアドレスとの対応表を持ち、そのMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成すると共に、アクセスポイント2は子アクセスポイントに設定され、インフラストラクチャモードのステーション即ち1つの無線端末として動作するように構成されることに特徴を有しており、その結果、アクセスポイント1は無線端末3、4を有線LAN7へ接続させる機能を持つと共に、アクセスポイント2と通信を行なうことにより有線LAN7と有線LAN8とを接続する無線ブリッジの機能を有している。
【0028】
次に、図1の無線LANシステムの動作について、図2、図3を用いて説明する。図2は、無線LANシステムにおける親アクセスポイント内に設定された子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図であり、図3(a)、(b)は、一方の有線LAN7に接続された有線端末5と他方の有線LAN8に接続された有線端末6との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図である。なお、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表は、予めユーザが手動で親アクセスポイントに対して設定しておけばよい。
【0029】
まず、有線端末5が有線端末6へパケットを送信する場合(図3(a))、有線端末5は、送信先MACアドレスに有線端末6のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。有線端末5からのイーサネット(R)パケットを受信したアクセスポイント1は、受信したイーサネット(R)パケットの第2層MACアドレスの送信先アドレスを調べ、このイーサネット(R)パケットの送信先が“CC:CC:CC:CC:CC:02”というMACアドレスを持つ端末であることを知る一方、MACアドレス対応表を検索し、“CC:CC:CC:CC:CC:02”というMACアドレスを持つ端末が、アクセスポイント2に接続されている有線端末であることを知る。従って、アクセスポイント1は、MACアドレス対応表に基づき、“From DS”フラッグを設定して無線パケットヘッダのアドレス領域の送信先アドレスをアクセスポイント2のMACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”に変更した無線パケットを構成し送信する。アクセスポイント2は、無線パケットヘッダ部のアドレス領域の内容から自分宛の無線パケットであることを理解し、この無線パケットを受信し、無線パケットヘッダ部を取り除いて、イーサネット(R)パケットを有線LAN8へ送信する。このようにして有線端末6は有線端末5からのパケットを受信することができる。
【0030】
次に、有線端末6から有線端末5へパケットを送信する場合(図3(b))を説明する。
【0031】
有線端末6は、送信先MACアドレスに有線端末5のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。アクセスポイント2は、“To DS”フラッグを設定し、送信元アドレスに自MACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”を入れた無線パケットヘッダを構成して、有線LAN8側からのイーサネット(R)パケットを無線側へ送信する。これは、アクセスポイント2がステーションとして動作しているため、アクセスポイント2からの無線パケットに対するアクセスポイント1からの無線Ackが正常にアクセスポイント2へ送信されるようにするためである。無線パケットを受信したアクセスポイント1は、無線パケットヘッダ部を取り除いて、イーサネット(R)パケットを有線LAN7へ送信する。このようにして有線端末5は有線端末6からのパケットを受信することができる。
【0032】
このように、親アクセスポイント1内のMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成すること、および子アクセスポイント2をステーションとして動作させることにより、親アクセスポイント1はインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用できることができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意する必要がなくなる。
【0033】
また、通常端末が通信を行なう場合には、ARPパケットをブロードキャストして、その応答によりIPアドレスとMACアドレスとを対応させている。従って、このパケットのやり取りを利用して、親アクセスポイント1が無線LAN側から受信したパケットから子アクセスポイント2に接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなくなり、非常に使い勝手が良い無線LANシステムを提供することができる。
【0034】
さらに、自動的に生成したMACアドレス対応表をタイマ管理することで、一定時間MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットがない場合は、有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除するようにすれば、ユーザが有線端末を別の有線LANに移動させても常に正常に通信することが可能となる。
【0035】
さらに、MACアドレス管理表は、アクセスポイント内の無線部ファームウェア側で持つことも可能であるし、無線ドライバ側で持つことも可能である。
【0036】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による無線LANシステムを示すブロック図である。
【0037】
図4において、11、12、13はアクセスポイント、14、15は無線端末、16、17、18は有線端末、19、20、21は有線LANである。これら複数のアクセスポイント11〜13と有線端末16〜18、無線端末、14、15により無線LANシステムが構成されている。ここで、それぞれの機器のMACアドレスをアクセスポイント11はAA:AA:AA:AA:AA:01とし、アクセスポイント12はAA:AA:AA:AA:AA:02、アクセスポイント13はAA:AA:AA:AA:AA:03、無線端末14はBB:BB:BB:BB:BB:01、無線端末15はBB:BB:BB:BB:BB:02、有線端末16はCC:CC:CC:CC:CC:01、有線端末17はCC:CC:CC:CC:CC:02、有線端末18はCC:CC:CC:CC:CC:03とする。
【0038】
本実施の形態では、アクセスポイント11は親アクセスポイントに設定され、その内部に子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を持ち、そのMACアドレス対応表に基づいて無線パケットヘッダを構成すると共に、アクセスポイント12、アクセスポイント13は子アクセスポイントに設定され、インフラストラクチャモードのステーション即ち1つの無線端末として動作するように構成され、それぞれの子アクセスポイントも内部に設定されたMACアドレス対応表に基づいて無線パケットヘッダを構成することに特徴を有しており、その結果、アクセスポイント11は無線端末14、15を有線LAN19へ接続させる機能を持つと共にアクセスポイント13、アクセスポイント12と通信を行なうことにより、有線LAN19と有線LAN20および有線LAN19と有線LAN21とをそれぞれ接続する無線ブリッジの機能を有している。
【0039】
本実施の形態では子アクセスポイントにも、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を持たせ、その対応表に基づいて無線パケットヘッダ内のアドレス領域を変更してしている点が実施の形態1と異なっている。
【0040】
次に、図4の無線LANシステムの動作について、図5、図6を用いて説明する。図5は、図4の無線LANシステムにおける子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図であり、図6は、一方の有線LANに接続された有線端末から他方の有線LANに接続された有線端末へパケットを送信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図である。子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表は、予めユーザが手動でアクセスポイント11、アクセスポイント12、アクセスポイント13に対して設定しておけばよい。
【0041】
有線端末17が有線端末18へパケットを送信する場合、有線端末17は送信先MACアドレスに有線端末18のMACアドレスを入れたイーサネット(R)パケットを送信する。アクセスポイント12は、MACアドレス対応表に基づき、無線パケットヘッダ内のアドレス領域の送信先アドレスをアクセスポイント13のMACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:03”に変更し、送信元アドレスを自MACアドレス“AA:AA:AA:AA:AA:02”に変更した無線パケットヘッダを構成し、“To DS”フラッグを設定して無線送信する。アクセスポイント12からの無線パケットを受信したアクセスポイント11は、送信先が自分に接続している無線端末(ここではアクセスポイント13)であることを理解し、無線パケットヘッダの内容を入れ替え“From DS”フラッグを設定してアクセスポイント13へ送信する。アクセスポイント13は、無線パケットヘッダ部のアドレス領域の内容から自分宛の無線パケットであることを理解し、この無線パケットを受信し、無線パケットヘッダ部を取り除いてイーサネット(R)パケットを有線LAN21へ送信する。このようにして有線端末18は有線端末17からのパケットを受信することができる。アクセスポイント12が送信する際に自MACアドレスを送信元アドレスに設定するのは実施の形態1と同様である。
【0042】
なお、アクセスポイント11が自分に接続している無線端末を管理し、当該無線端末宛の無線パケットについては無線部ファームウェアで処理するような場合、本実施の形態はアクセスポイント11の無線ドライバ部の処理を低減することができ、その処理を速くすること、つまりはデータの転送速度を速くすることができる。
【0043】
また、通常端末が通信を行なう場合には、ARPパケットをブロードキャストして、その応答によりIPアドレスとMACアドレスとを対応させている。従って、このパケットのやり取りを利用して、親アクセスポイントが無線LAN側から受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成して、作成したMACアドレス対応表を親アクセスポイントから子アクセスポイントへ自動的に転送することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなくなり非常に使い勝手が良い無線LANシステムを提供することができる。
【0044】
さらに、自動的に生成したMACアドレス対応表をタイマ管理することで、一定時間MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットがない場合は、有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することとすれば、ユーザが有線端末を別の有線LANへ移動させても常に正常に通信することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の無線LANシステムによれば、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することにより、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、子アクセスポイントをステーションとして動作させるので、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという有利な効果が得られる。
【0046】
請求項2に記載の無線LANシステムによれば、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、MACアドレス対応表を容易に設定することができるという有利な効果が得られる。
【0047】
請求項3に記載の無線LANシステムによれば、有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、親アクセスポイントおよび子アクセスポイントは、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスがMACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合はMACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することにより、親アクセスポイントまたは子アクセスポイントは、親アクセスポイントの持つMACアドレス対応表を利用して無線パケットヘッダを構成し、親アクセスポイントはインフラストラクチャモードのみをサポートすればよく、WDSモードで動作する必要がないため、余分な無線パケットを出すことなく効率良く無線帯域を利用することができ、かつ無線ブリッジ用に別のアクセスポイントを用意することなく、無線端末を有線LANへ接続する機能とアクセスポイント同士を接続する無線ブリッジ機能とを持つことができるという有利な効果が得られる。
【0048】
請求項4に記載の無線LANシステムによれば、請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、無線LANから受信したパケットから子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスを自動抽出し、子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成すると共に、所定の時間に子アクセスポイントと通信を行ない、MACアドレス対応表を子アクセスポイントに送信することにより、ユーザが手動でMACアドレス対応表を設定する必要がなく、特に子アクセスポイントにおいてMACアドレス対応表を容易に設定することができるという有利な効果が得られる。
【0049】
請求項5に記載の無線LANシステムによれば、請求項2または4に記載の無線LANシステムにおいて、親アクセスポイントは、MACアドレス対応表をタイマ管理しており、MACアドレス対応表に記載された有線端末に関するパケットが一定時間ない場合はパケットが一定時間ない有線端末の情報をMACアドレス対応表から削除することにより、ユーザが有線端末を移動しても、その情報が随時更新され、常に正常な通信を行うことができ、ユーザにとって使い勝手の良いシステムを構築できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無線LANシステムを示すブロック図
【図2】無線LANシステムにおける親アクセスポイント内に設定された子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図
【図3】(a)一方の有線LANに接続された有線端末と他方の有線LANに接続された有線端末との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
(b)一方の有線LANに接続された有線端末と他方の有線LANに接続された有線端末との間でのパケットを送受信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
【図4】本発明の実施の形態2による無線LANシステムを示すブロック図
【図5】図4の無線LANシステムにおける子アクセスポイントのMACアドレスと子アクセスポイントに接続された有線端末のMACアドレスとの対応表を示すデータ図
【図6】一方の有線LANに接続された有線端末から他方の有線LANに接続された有線端末へパケットを送信する場合の無線パケットヘッダ内の2つのフラッグとアドレス領域と第2層MACアドレスとを示すデータ図
【図7】通信モードとそれに対応する2つのフラッグとそれぞれのアドレス領域の内容とを示すデータ図
【図8】従来の無線LANシステムを示すブロック図
【符号の説明】
1、2、11、12、13 アクセスポイント
3、4、14、15 無線端末
5、6、16、17、18 有線端末
7、8、19、20、21 有線LAN
Claims (5)
- 有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、
前記複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、前記親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、
前記親アクセスポイントは、前記子アクセスポイントのMACアドレスと前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスが前記MACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合は前記MACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することを特徴とする無線LANシステム。 - 前記親アクセスポイントは、前記無線LANから受信したパケットから前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスを自動抽出し、前記子アクセスポイントのMACアドレスと前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成することを特徴とする請求項1に記載の無線LANシステム。
- 有線LANと無線LANとを接続する複数のアクセスポイントと、無線端末と、有線端末とを有する無線LANシステムであって、
前記複数のアクセスポイントのうちの1台のアクセスポイントを親アクセスポイントに設定し、前記親アクセスポイント以外の残りのアクセスポイントをステーションとしての子アクセスポイントに設定し、
前記親アクセスポイントおよび前記子アクセスポイントは、前記子アクセスポイントのMACアドレスと前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスとの対応を示すMACアドレス対応表を持ち、受信したパケットの第2層パケットヘッダ領域に格納された送信先MACアドレスが前記MACアドレス対応表に記載されたMACアドレスの場合は前記MACアドレス対応表に基づき所定の無線パケットヘッダを構築して無線送信することを特徴とする無線LANシステム。 - 前記親アクセスポイントは、前記無線LANから受信したパケットから前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスを自動抽出し、前記子アクセスポイントのMACアドレスと前記子アクセスポイントに接続された前記有線端末のMACアドレスとの対応表を自動生成すると共に、所定の時間に前記子アクセスポイントと通信を行ない、前記MACアドレス対応表を前記子アクセスポイントに送信することを特徴とする請求項3に記載の無線LANシステム。
- 前記親アクセスポイントは、前記MACアドレス対応表をタイマ管理しており、前記MACアドレス対応表に記載された前記有線端末に関するパケットが一定時間ない場合は前記パケットが一定時間ない有線端末の情報を前記MACアドレス対応表から削除することを特徴とする請求項2または4に記載の無線LANシステム。
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