JP2004147014A - 画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法 - Google Patents
画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】デジタルカメラからの画像を画像表示装置に迅速に表示させる。
【解決手段】デジタルカメラ(DC)30で撮影された画像は、ファイルIDで順序付けられて画像ファイルとしてメモリ34に記憶される。DC30から画像表示の要求があると、画像表示装置40では、表示が要求された画像のファイルIDをDC30から取得すると共にファイルIDをキーとして画像ファイルをDC30から取得して画像の表示処理を行なう。表示処理の後、取得した画像ファイルに対してファイルIDが前後の画像ファイルをDC30から取得してメモリ44に記憶しておく。その後、DC30から表示画像の変更が要求されたとき、画像表示装置40では、変更に係る画像のファイルIDをDC30から取得し、取得したファイルIDに対応する画像ファイルがメモリ44に記憶されているか否かを検索し、記憶されていればその画像ファイルに基づいて画像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタルカメラ(DC)30で撮影された画像は、ファイルIDで順序付けられて画像ファイルとしてメモリ34に記憶される。DC30から画像表示の要求があると、画像表示装置40では、表示が要求された画像のファイルIDをDC30から取得すると共にファイルIDをキーとして画像ファイルをDC30から取得して画像の表示処理を行なう。表示処理の後、取得した画像ファイルに対してファイルIDが前後の画像ファイルをDC30から取得してメモリ44に記憶しておく。その後、DC30から表示画像の変更が要求されたとき、画像表示装置40では、変更に係る画像のファイルIDをDC30から取得し、取得したファイルIDに対応する画像ファイルがメモリ44に記憶されているか否かを検索し、記憶されていればその画像ファイルに基づいて画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法に関し、詳しくは、画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、汎用のコンピュータと周辺機器とを接続する通信インタフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)が知られている。このUSBによりコンピュータと周辺機器とが接続されると、通常、コンピュータはホストとして機能して周辺機器を従属的に制御する。したがって、USBをサポートするコンピュータはホストとして機能するためのホストコントローラを装備することになる。USBの規格ではデバイスの機能毎にパーソナルコンピュータとのデータの送受信のフォーマットが定められており、デバイスクラスとして定義されている。このデバイスクラスとしては、ストレージクラスやHIDクラス、STIクラス、プリンタクラスなどがある。
【0003】
こうしたUSBを介してデジタルカメラとプリンタとをコンピュータを経由することなく直接接続するものが提案されている(特許文献1参照)。この技術では、USBの規格に従ってプリンタにホストとしての機能をもたせてデジタルカメラをマスストレージクラスのデバイスとして接続するものとし、プリンタに設けられた操作パネルによる操作によってデジタルカメラに記憶されている画像をコンピュータを経由することなく、プリンタで印刷できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−290612号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように、USBの規格ではコンピュータにホストとしての機能をもたせて周辺機器と接続することを前提としているから、USBを用いてコンピュータ以外の機器同士を接続する場合には、いずれの機器をホストとして機能させるのが好ましいのかが問題となる。いま、デジタルカメラとプロジェクタなどの表示装置とをUSB接続してデジタルカメラに記録された画像ファイルを用いて表示装置で再生することを考える。このとき、操作性の向上を考慮すると、デジタルカメラ単独での再生操作を可能とするためにデジタルカメラにホストとしての機能を持たせることが好ましい。しかし、デジタルカメラの携帯性の向上を考慮すると、ホストからデバイスを制御するための大量のデバイスドライバを記憶するためのメモリ領域や大きな電流供給を必要とするホスト機能をデジタルカメラにもたせるのは現実的ではない。このため、デジタルカメラに記憶された画像ファイルをデジタルカメラ側からの操作により表示装置に表示させるためのシステムの構築が望まれている。
【0006】
また、近年、デジタルカメラの性能の向上は著しく、撮影される画像は高画質化し、記録される画像の情報量も増大する傾向にある。このため、表示装置で画像を再生させる度にこの画像に対応する画像ファイルをデジタルカメラから送信させる手法では、画像ファイルの送信からイメージデータを生成して再生するまでの処理時間が長くなる。この結果、デジタルカメラ側から画像の再生を指示してからプロジェクタでその画像が再生されるまでに大きなタイムラグが生じてしまう。
【0007】
本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、こうした問題を解決し、画像入力装置に入力された画像を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に表示させることを目的の一つとする。また、本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、画像入力装置に入力された画像を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に迅速に表示させることを目的の一つとする。さらに、本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、画像入力装置と画像表示装置とからなるシステムをコンピュータを経由することなく機能させることを目的の一つとする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0009】
本発明の画像表示システムは、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムであって、
(a)前記画像入力装置は、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備え、
(b)前記画像表示装置は、
前記画像入力装置の画像表示指示手段による画像の表示の指示を受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備えることを要旨とする。
【0010】
この本発明の画像表示システムでは、画像入力装置が、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に指示し、画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに指示された画像ファイルを画像表示装置に送信する。そして、画像表示装置が、画像入力装置による画像の表示の指示を受け付け、この指示が受け付けられたときに少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信を画像入力装置に指示し、指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルを受信し、受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像入力装置からの画像を画像表示装置に表示させることができる。
【0011】
こうした本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置は、前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備え、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する手段であり、前記画像表示装置の画像表示実行手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されているときには該記憶された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行し、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されていないときには前記画像ファイル送信指示手段による送信の指示に基づいて前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する手段であるものとすることもできる。画像表示装置は、画像入力装置から送信された複数の画像ファイルを記憶しておき、後に画像の表示の指示がなされたときにその画像に対応する画像ファイルが記憶されているときには、記憶されている画像ファイルに基づいて画像の表示を実行するから、表示が指示された画像を画像表示装置に迅速に表示させることができる。
【0012】
この態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置に記憶された複数の画像は、順序付けられて記憶されてなり、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルの前または後の画像ファイルを該表示が指示された画像に対応する画像ファイルと共に送信するよう前記画像表示装置に指示する手段であるとすることもできる。
【0013】
また、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうちの少なくとも一部が前記画像ファイル記憶手段に記憶されているとき、該複数の画像ファイルの送信の指示に代えて該複数の画像ファイルのうち前記画像ファイル記憶手段に記憶されていない画像ファイルの送信を指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像ファイルの送受信を少なくすることができるから、画像ファイルの送受信に伴う処理負担を低減することができる。
【0014】
更に、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが、該画像ファイル以外の画像ファイルに優先して送信されるよう指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像ファイルのうち表示が指示された画像の画像ファイルが優先して受信されるから、表示が指示された画像を迅速に画像表示装置に表示させることができる。
【0015】
或いは、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイル以外の画像ファイルが、前記画像表示実行手段により前記表示が指示された画像の表示の準備が整った後に送信されるよう指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、表示が指示された画像の表示処理を妨げることなく、表示が指示された画像の画像ファイル以外の画像ファイルを受信して記憶しておくことができる。ここで、「画像の表示の準備が整った後」は、表示が指示された画像の表示が実行された後に限られず、表示が指示された画像の画像ファイルを受信して画像の表示の処理を実行している間も含まれる意である。
【0016】
本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置は、前記記憶された複数の画像をサムネイル画像として表示可能な画像表示装置と、該表示されたサムネイル画像を用いて前記画像表示装置に表示させる画像を選択可能な選択手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、画像入力装置の操作性をより向上させることができる。
【0017】
また、本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置は、画像を撮影により入力する撮影装置であるものとすることもできる。
【0018】
更に、本発明の画像表示システムにおいて、前記所定の通信規格の通信インタフェースは、一方が他方を従属的に制御するよう通信するインタフェースであり、前記画像入力装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御される側の従属側通信手段を備え、前記画像表示装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御する側の非従属側通信手段を備えるものとすることもできる。画像入力装置と画像表示装置との通信は画像表示装置をホストとするから、画像入力装置の小型化を図ることができる。
【0019】
本発明の画像入力装置は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像入力装置であって、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記表示の指示を受けると共に画像ファイルの送信を受けて画像の表示を実行する画像表示装置から少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備えることを要旨とする。
【0020】
この本発明の画像入力装置では、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に指示し、この表示の指示を受け付けると共に画像ファイルの送信を受けて画像の表示を実行する画像表示装置から少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信が指示されたとき、指示された画像ファイルを画像表示装置に送信する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像表示装置に画像を表示させることができる。
【0021】
本発明の画像表示装置は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像表示装置であって、
前記画像入力装置に記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示の指示を該画像入力装置から受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備えることを要旨とする。
【0022】
この本発明の画像表示装置では、所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像入力装置に記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示の指示を画像入力装置から受け付け、この指示が受け付けられたとき、少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信を画像入力装置に指示し、この指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルを受信すると共に受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する。即ち、所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像入力装置から画像ファイルの送信を受けることにより、画像ファイルに基づいて画像を表示させることができる。
【0023】
本発明の画像表示の制御方法は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける前記画像表示装置による画像の表示を制御する画像表示の制御方法であって、
前記画像入力装置を、前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示が前記画像表示装置に指示され、前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに該送信が指示された画像ファイルが前記画像表示装置に送信されるよう制御し、
前記画像表示装置を、前記画像入力装置から画像の表示の指示が受け付けられ、該指示が受け付けられたときに少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が前記画像入力装置に指示され、該指示に基づいて前記画像入力装置により送信された画像ファイルが受信されると共に該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示が実行されるよう制御することを要旨とする。
【0024】
この本発明の画像表示の制御方法では、画像入力装置を、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示が画像表示装置に指示され、画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに送信が指示された画像ファイルが画像表示装置に送信されるよう制御する。そして、画像入力装置に所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置を、画像入力装置から画像の表示の指示が受け付けられ、この指示が受け付けられたときに少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルが送信されるよう画像入力装置に指示され、この指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルが受信されると共に受信された画像ファイルに基づいて画像の表示が実行されるよう制御する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像入力装置からの画像を画像表示装置に表示させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である画像表示システム20の構成の概略を示す構成図である。図示するように、実施例の画像表示システム20は、画像入力装置としてのデジタルカメラ30と画像表示装置40とがUSB通信インタフェースケーブル50により接続されて構成されている。
【0026】
デジタルカメラ30は、操作部36からの入力を受けて各部をコントロールするカメラコントローラ31を中心として構成されており、被写体を表示すると共に各種操作に必要な表示を行なうカラー液晶表示パネル32と、被写体を撮影して電気信号に変換する撮影装置33と、撮影装置33からの電気信号に基づいてカメラコントローラ31により作成された画像ファイルに画像ファイルを識別するためのファイルIDを付与して記憶するメモリ34と、USBホストと通信するためのUSB規格におけるマスストレージクラスのUSBデバイスコントローラ35とを備える。操作部36は、例えば、図2に示すように、シャッターボタン36aをはじめとしてモードダイヤル36bや十字ボタン36c,メニューボタン36d,決定ボタン36eなど種々の操作ボタンからなっている。特に、操作部36を構成する操作ボタンのうちモードダイヤル36bは、被写体を撮影するための「撮影モード」や撮影した被写体をカラー液晶表示パネル32で再生するための「再生モード」など種々の動作モードをダイヤル操作により選択できるようになっている。
【0027】
画像表示装置40は、図1に示すように、各部をコントロールする画像表示コントローラ41を中心に構成されており、画像を表示する画像表示部42と、画像表示部42に表示するための画像ファイルを複数記憶可能なメモリ43と、USBデバイスと通信するためのUSBホストコントローラ45とを備える。この画像表示装置40としては、例えば、図3に例示するプロジェクタなどの表示装置として構成することができる。
【0028】
図4は、デジタルカメラ30のメモリ34の記憶構造を示す図である。図4に示すように、メモリ34は、ルートディレクトリ(Root)の下に静止画像保存用のディレクトリ(DCIM)が作成されており、DCIMディレクトリの下に画像ファイル保存用のディレクトリ(100ABC,102ABCなど)が作成されている。カメラコントローラ31により作成された画像ファイル(ABC0001.JPGやABC0002.JPG、ABC0003.JPG,ABC0004.JPGなど)は、この画像ファイル保存用のディレクトリに格納されるようになっている。画像ファイルは、画像ファイルのパス情報に対応するファイルID(番号)、具体的には、画像ファイルが格納されるDCIMディレクトリのディレクトリ番号と画像ファイルのファイル番号とから構成される番号(例えば、100ABCディレクトリに格納されている画像ファイル「ABC0001.JPG」のファイルIDは「1000001」)により順序付けられている。なお、画像ファイルの順序付けは、ファイルIDを用いて行なうものに限られず、他の如何なる手法、例えば、撮影日時や操作者の操作により任意に順序付けられたものなどを用いて行なうものとしても構わない。
【0029】
次に、実施例の画像表示システム20における通信、即ちデジタルカメラ30と画像表示装置40とによる通信について説明する。実施例のデジタルカメラ30と画像表示装置40とによる通信は、USBデバイスコントローラ35とUSBホストコントローラ45とを用いて行なわれる。USBデバイスコントローラ35とUSBホストコントローラ45との通信は、図5に例すように、各種コマンドの伝送に用いられるコントロールパイプ51と、画像ファイルなどのデータの伝送に用いられるバルクパイプ52と、インタラプトパイプ53の3つの論理的なパイプ(通信チャネル)を用いて行なわれる。これらのパイプのうちインタラプトパイプ53は、USB規格ではマスストレージクラスにおける通信に関しては何ら規定されていない。実施例の画像表示システム20では、このインタラプトパイプ53を用いることにより、画像表示装置40がUSBホストであるにも拘わらず、デジタルカメラ30の操作によって画像表示装置40を動作させるのである。
【0030】
具体的には、まず、画像表示装置40からインタラプトパイプ53を用いて人の操作に要する時間に対して極めて短い時間毎(例えば1msec毎)にデジタルカメラ30側のリクエストを問い合わせるコマンド(実施例では、インターラプトインコマンド[Interrupt In コマンド])をデジタルカメラ30側に送信させ、デジタルカメラ30から、このインターラプトインコマンドを受ける毎に、何らの要求もない場合には何も要求がないことを意味する「NAK」を応答として送信させ、何らかの要求がある場合にはその要求に対応した制御コマンドを応答として送信させる。そして、画像表示装置40がインターラプトインコマンドの応答としてデジタルカメラ30から制御コマンドを受信したときには、画像表示装置40の画像表示コントローラ41でその制御コマンドを解析し、制御コマンドに対応する動作を実行するのである。以下、こうした通信を用いて、デジタルカメラ30のメモリ34に記憶された画像ファイルをデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信して、画像表示装置40で画像を表示させる際の処理について説明する。
【0031】
デジタルカメラ30からの画像を画像表示装置40で表示させる際の処理は、操作者による操作部36の操作により画像表示装置40への画像表示(再生)が要求され画像表示装置40に表示させる画像が選択されたときに実行される。画像表示装置40への画像表示の要求は、例えば、モードダイヤル36bの操作により動作モードとして「再生モード」を選択すると共にメニューボタン36dを押すことによりカラー液晶表示パネル32にメニューを表示させ、表示させたメニューから「外部再生」を十字ボタン36cの操作により選択すると共に決定ボタン36eを押すことにより行なわれる。また、画像表示装置40に表示させる画像の選択は、例えば、上記画像表示の要求によりメモリ34に記憶された画像がサムネイル表示されたときに、サムネイル表示を用いて十字ボタン36cの操作により所望の画像を選択すると共に決定ボタン36eを押すことにより行なわれる。このときのサムネイル表示は、ファイルIDの順に整列して表示される。カラー液晶表示パネル32のサムネイル表示の一例を図6に示す。
【0032】
画像表示装置40への画像の表示が要求されると、デジタルカメラ30のカメラコントローラ31は、画像表示装置40への画像の表示を要求するための制御コマンドを生成すると共にこの制御コマンドをインターラプトインコマンドに対する応答として画像表示装置40に送信する。画像表示装置40では、この制御コマンドの解析結果の動作として、デジタルカメラ30の操作により選択された画像であってストレージクラスとしてUSB接続されているデジタルカメラ30のメモリ34に記憶されている画像のファイルIDを読み出すと共に読み出したファイルIDをキーとしてデジタルカメラ30のメモリ34に記憶されている画像ファイルを読み出して、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示部42に画像を表示する処理を行なう。読み出した画像ファイルは画像表示装置40のメモリ44に記憶される。また、画像を表示する処理を行なった後には、表示が要求されて読み出した画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと順序が1つ後の画像ファイル(例えば、表示が要求されたID「1000004」の画像ファイルに対してID「1000003」の画像ファイルとID「1000005」の画像ファイル)をデジタルカメラ30のメモリ34から読み出して画像表示装置40のメモリ44に記憶する処理(画像ファイルの先読み処理)を行なう。これは、後に画像表示装置40に表示されている画像に対して順序が1つ後の画像の表示または1つ前の画像の表示の要求がなされたときに、画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを用いて迅速に画像の表示を行なえるようにするためである。また、表示が要求された画像ファイルに対して順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルの2つの画像ファイルのみを読み出すのは、画像表示装置40のメモリ44に記憶させておく画像ファイルの数を少なくしてメモリ44の使用量を少なくするためである。
【0033】
その後、カラー液晶表示パネル32のサムネイル表示を用いて画像表示装置40に表示させる画像の変更が要求されると、デジタルカメラ30のカメラコントローラ31は、画像表示装置40への画像表示の変更を要求するための制御コマンドを生成すると共にこの制御コマンドをインターラプトインコマンドの応答として画像表示装置40に送信する処理を行なう。ここで、画像表示装置40に表示させる画像の変更の要求は、例えば、図6に例示するサムネイル表示を用いて十字ボタン36cの操作により所望の画像を選択すると共に決定ボタン36を押すことにより行なうことができる。画像表示の変更を要求する制御コマンドを受信した画像表示装置40では、この制御コマンドの解析結果の動作として、デジタルカメラ30による操作により選択された変更画像のファイルIDをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出すと共に読み出したファイルIDをキーとして画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを検索する処理を行なう。検索の結果、読み出したファイルIDに対応する画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているときには、そのメモリ44から画像ファイルを読み出して画像表示部42に表示する処理を行なう。これにより、画像ファイルを読み出しをデジタルカメラ30のメモリ34から行なう場合に比べて、処理を迅速化することができる。一方、読み出したファイルIDに対応する画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されていないときには、そのファイルIDに基づいて対応する画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像を画像表示部42に表示する処理を行なうことになる。
【0034】
こうして画像を表示する処理が行なわれた後、表示された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと順序が1つ後の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定されたときには、その記憶されていない画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを更新する処理を行なう。これにより、画像表示装置40のメモリ44には、画像表示部42に表示されている画像の画像ファイルとファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルの3つの画像ファイルが記憶されることになる。したがって、デジタルカメラ30の操作により画像表示装置40の画像表示部42に表示されている画像に対して1つ後の画像か1つ前の画像を選択して表示を要求すれば、画像表示装置40ではメモリ44に記憶されている画像ファイルを読み込んで画像の表示処理を行なうことができ、処理の迅速化を図ることができるのである。
【0035】
次に、こうしたデジタルカメラ30と画像表示装置40との通信の様子について更に詳細に説明する。図7はデジタルカメラ30と画像表示装置40との間にUSBによる通信接続が確立される際の通信手順の一例を示すシーケンス図である。デジタルカメラ30と画像表示装置40とが電源が投入されている状態でUSB通信インタフェースケーブル50により接続されたり、デジタルカメラ30と画像表示装置40とがUSB通信インタフェースケーブル50により接続された状態で電源が投入されると、図7に例示したシーケンスに示すように、まず、USBの通信接続を確立し、画像表示装置40のUSBホストコントローラ45は、デジタルカメラ30のUSBデバイスコントローラ35からUSBデバイスとしての構成を記述したデバイスディスクリプタを取得する(S100)。このデバイスディスクリプタには、デジタルカメラ30がマスストレージクラスのデバイスであることやデジタルカメラ30が使用するUSBのエンドポイントを列挙したストリングディスクリプタなどを含むインタフェースディスクリプタが含まれている。実施例では、エンドポイントを列挙したストリングディスクリプタには、追加のエンドポイントとして「Interruput In」エンドポイントが記述されている。この結果、実施例における画像表示装置40のUSBホストコントローラ45は、インタフェースディスクリプタおよびストリングディスクリプタから、デジタルカメラ30がマスストレージクラスのデバイスであって、インターラプトインコマンド(USBデバイス側のリクエストを問い合わせるコマンド)を使用するデバイスであることを認識することができる。なお、デジタルカメラ30を通常のコンピュータのUSBポートに接続したときには、同様にデバイスディスクリプタがコンピュータに送られるが、コンピュータに組み込まれたUSBホストコントローラは追加の「Interruput In」エンドポイントを無視するから、デジタルカメラ30はコンピュータに対して通常のマスストレージクラスのデバイスとして動作することになる。
【0036】
こうしてデジタルカメラ30と画像表示装置40との間にUSBの通信接続が確立すると、画像表示装置40は、極めて短時間の時間間隔(例えば、1msec間隔)でインターラプトインコマンドをインタラプトパイプ53を用いてデジタルカメラ30へ送信する処理を開始すると共に(S102やS108)、通信接続が確立されてから所定の時間内にプロトコルを確認するための「Confirmation」コマンドを送信する(S106)。このコマンドの送信により、画像表示装置40がインターラプトインコマンドを使用するタイプの通信プロトコルを用いることやプロトコルバージョンなどを通知する。
【0037】
デジタルカメラ30では、インターラプトインコマンドを受信する毎にその時点で何らかの制御コマンドが発生していないかを調べ、何らの制御コマンドも発生していないときには要求なしを意味する「NAK」を、何らかの制御コマンドが発生しているときには発生している制御コマンドを、インターラプトインコマンドの応答としてコントロールパイプ51を用いて画像表示装置40に送信する。図7の例では、S108のインターラプトインコマンドに対してデジタルカメラ30で画像表示装置40の状態を取得するためのリクエストとしての制御コマンドである「StatusReq」がその応答としてデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信される(S110)。画像表示装置40は、この制御コマンドに対して装置の状態を調べ、装置が表示要求を受け付け可能な状態であるときには、装置の状態の送信の通知を知らせるコマンドである「SEND_STATUS」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S112)、装置が表示要求を受け付け可能な状態であるコードである「PLAY_OK」をバルクパイプ52を用いてデジタルカメラ30のメモリ34内の所定領域に書き込む(S114)。デジタルカメラ30では、こうして得られた画像表示装置40の状態(画像の表示要求を受け付け可能な状態)をカラー液晶表示パネル32に表示するのである。
【0038】
図8はデジタルカメラ30から画像の表示要求がなされて画像表示装置40で画像の表示が実行される際の通信手順の一例を示すシーケンス図である。このシーケンスは、画像表示装置40への画像の表示の要求がなされることにより行なわれる。まず、デジタルカメラ30では、カメラコントローラ31の処理により画像の表示要求が発生したことを通知するためのリクエストである制御コマンドの「PlayReq」が発生する。この制御コマンドは、画像表示装置40から送信されるインターラプトインコマンド(S200)の応答としてコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信される(S202)。画像表示装置40は、受信した「PlayReq」コマンドに対応して画像表示要求を取得するためのコマンドである「GET_PLAYREQ」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S204)、表示が要求された画像のファイルID(実施例では、「1000004」)をデジタルカメラ30のメモリ34からバルクパイプ52を介して読み出し、読み出したファイルIDをキーとして画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し(S206,S208)て、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示部42に画像を表示する処理を行なう。画像を表示する処理が行なわれた後には、表示された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前と1つ後の画像ファイル(実施例では、上記「1000004」の画像ファイルに対してファイルIDが「1000003」と「1000005」の画像ファイル)をデジタルカメラ30のメモリ34から前もって読み出し(S210)、読み出した画像ファイルを画像表示装置40のメモリ44の所定領域に記憶する。
【0039】
こうして表示要求を受け入れた後に画像表示装置40から送信されるインターラプトインコマンドに対して、デジタルカメラ30から装置の状態を取得するためのリクエストの制御コマンドである「StatusReq」がその応答として送信されると(S214)、画像表示装置40は、装置の状態の送信の通知を知らせるコマンドである「SEND_STATUS」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S216)、コマンドが正常に受け付けられたことを示すコードである「CMDACPT」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信する(S218)。なお、図中のコード「CMDACPT」の直後の「id01」は、表示ジョブをデジタルカメラ30側で識別するためのid番号である。以下、他のコードの直後の「id01」についても同様である。デジタルカメラ30では、「playReq」コマンドが正常に受け付けられたことを示す「CMDACPT」コードを受信した後には、後述する表示画像の変更を要求するための「CHImageReq」コマンド或いは画像表示の終了を要求するための「CompleteReq」コマンドが生成していない限り、「SEND_STATUS」コマンドを送信し続ける。
【0040】
デジタルカメラ30に対して表示画像の変更要求がなされたときには、デジタルカメラ30では、画像表示装置40への表示画像の変更を要求する制御コマンドとしての「CHImageReq」を生成し、インターラプトインコマンドの応答として画像表示装置40に送信する(S222)。画像表示装置40では、受信した「CHImageReq」コマンドに対応して変更表示要求を取得するためのコマンドである「GET_CHIMAGEREQ」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S224)、変更に係る画像のファイルID(実施例では、「1000005」)をバルクパイプ52を介して読み出す(S226)。そして、画像表示装置40の画像表示コントローラ41の処理により、読み出したファイルIDをキーとして画像表示装置40のメモリ44に記憶されている画像ファイルを検索し、検索の結果、取得したファイルIDに対応する画像ファイルが存在するときにはその画像ファイルをメモリ44から読み出して画像を画像表示部42に表示する処理を行なう。実施例では、ファイルID「1000005」に対応する画像ファイルは画像表示装置40のメモリ44に記憶されているから、このメモリ44から画像ファイルを読み出して画像の表示処理が行なわれることになる。そして、画像の表示処理が行なわれた後には、表示された画像の画像ファイル(ファイルIDは「1000005」)に対してファイルIDの順序が1つ前(「1000004」)の画像ファイルと順序が1つ後(「1000006」)の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定されたときには、その記憶されていない画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを更新する。ここでは、ファイルIDが「1000004」の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているから、ファイルIDが「1000006」の画像ファイルのみをデジタルカメラ30のメモリ34から前もって読み出し(S228)、ファイルIDが「1000003」の画像ファイルに上書きしてファイルIDが「1000006」の画像ファイルがメモリ44に記憶されることになる。なお、ファイルIDが「1000003」の画像ファイルをそのまま記憶、即ち過去に取得した画像ファイルをそのまま記憶しておくものとしてもよいのは勿論である。
【0041】
こうした表示画面の変更動作の後、画像表示の終了要求がなされたとき、例えば、メニューボタン36dが押されることにより表示されるメニュー画面において十字ボタン36cの操作により「外部再生終了」が選択されて決定ボタン36eが押されたときには、デジタルカメラ30からインターラプトインコマンドの応答として画像表示の終了を要求するための「CompleteReq」コマンドを送信し(S232)、送信を受けた画像表示装置40は、画像の表示を終了する処理を行なう。そして、終了要求を受け付けらた後のインターラプトインコマンドに対応してデジタルカメラ30から送信される「StatusReq」コマンドが送信されると(S236)、装置の状態の送信の通知を知らせる「SEND_STATUS」コマンドをコントロールパイプ51を介してデジタルカメラ30に送信すると共に(S238)、コマンドが正常に受け付けられて画像表示を終了したことを示すコードである「COMPid01」をデジタルカメラ30に送信して(S240)、画像表示処理を終了する。
【0042】
以上説明した実施例の画像表示システム20によれば、デジタルカメラ30側からの画像の表示の要求がなされたとき、画像表示装置40では表示が要求されている画像のファイルIDをデジタルカメラ30のメモリ34から取得すると共に取得したファイルIDに対応する画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から取得して画像を表示するから、デジタルカメラ30に記憶された画像ファイルをUSB接続された画像表示装置40に送信して画像を表示させることができる。しかも、画像表示装置40では、表示が指示された画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つの前の画像ファイルおよび1つ後の画像ファイルの2つの画像ファイルも併せて取得してメモリ44に記憶しておくから、その後に画像の表示を1つ次の画像または1つ前の画像に変更する要求がなされたときにはデジタルカメラ30のメモリ34ではなく画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルに基づいて画像を表示させることができ、表示処理の迅速化を図ることができる。また、これら2つの画像ファイルの取得は、表示が要求された画像の表示処理の後に行なうから、本来の表示が要求された画像の表示処理を妨げることがない。さらに、デジタルカメラ30をUSB規格のマスストレージクラスを用い、画像表示装置40とのUSB接続の際にだけインターラプトインコマンドを用いて処理を行なうものとしたから、デジタルカメラ30を通常のマスストレージクラスのUSBデバイスとしてコンピュータに接続することができる。
【0043】
ここで、実施例の画像表示システム20では、デジタルカメラ30が画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置に相当し、USBが接続された装置の一方が他方を従属的に制御する所定の通信規格に相当する。また、デジタルカメラ30のUSBデバイスコントローラ35が所定の通信規格における従属的に制御される側の従属側通信手段に相当し、カメラコントローラ31が記憶された画像のうちのいずれかの画像の表示を画像表示装置40に指示する画像表示指示手段と画像ファイルを画像表示装置40に送信する画像ファイル送信手段とに相当する。さらに、画像表示装置40のUSBホストコントローラ45が所定の通信規格における従属的に制御する側の非従属側通信手段に相当し、画像表示コントローラ41が画像入力装置による画像の表示の指示を受け付ける画像表示指示受付手段と画像ファイルの送信を画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と画像入力装置から送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段とに相当する。
【0044】
実施例の画像表示システム20では、表示が要求された画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前と1つ後の画像ファイルの読み出しを、表示が要求された画像の表示処理が終わった後に行なうものとしたが、表示が要求された画像の画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から取得した後であれば、画像の表示の準備が整ったとして表示が要求された画像の表示処理が終わる前に読み出すものとしても構わない。
【0045】
実施例の画像表示システム20では、デジタルカメラ30のメモリ34から読み出して画像表示装置40のメモリ44に先読みで記憶しておく画像ファイルとして、表示が要求された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルを記憶するものとしたが、ファイルIDの順序が1つ後の画像ファイルのみを取得して記憶するものとしたり、ファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルのみを取得して記憶するものとしても構わない。また、上記以外のファイルIDの画像ファイルを取得して記憶するものとしても差し支えない。
【0046】
実施例の画像表示システム20では、表示が要求された画像ファイル以外の画像ファイルのデジタルカメラ30のメモリ34からの読み出し(先読み)を、画像表示装置40のメモリ44に記憶されていないかを確認してから行なうものとしたが、画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かに拘わらずデジタルカメラ30のメモリ34からの読み出しを行なうものとしても差し支えない。即ち、画像表示装置40のメモリ44に記憶されている画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から再取得するものとしても差し支えない。
【0047】
実施例の画像表示システム20では、接続された装置の一方が他方を従属的に制御する所定の通信規格としてUSBを用いたが、画像表示装置40がデジタルカメラ30を従属的に制御する通信規格であれば如何なる通信規格でも用いることができる。
【0048】
実施例の画像表示システム20では、画像入力装置としてデジタルカメラ30を一例として挙げて説明したが、画像を入力して複数記憶可能な装置であれば、如何なる装置であっても構わない。
【0049】
実施例では、本発明を画像表示システム20として説明したが、システムの形態に限られるものではなく、画像表示システム20に用いるデジタルカメラ30や画像表示装置40の形態としてもよい。また画像表示システム20を構成するデジタルカメラ30や画像表示装置40を制御する制御方法の形態としてよい。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像表示システム20の構成の概略を示す構成図。
【図2】デジタルカメラ30の外観構成を例示する構成図。
【図3】画像表示装置40の外観構成を例示する構成図。
【図4】デジタルカメラ30のメモリ34の記憶構造を示す説明図。
【図5】コマンド伝送等に使用する論理的なパイプを例示する説明図。
【図6】サムネイル表示の一例を示す図。
【図7】通信接続が確立される際の通信手順の一例を示すシーケンス図。
【図8】画像表示の実行の際の通信手順の一例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
20 画像表示システム、30 デジタルカメラ、31 カメラコントローラ、32 カラー液晶表示パネル、33 撮影装置、34 メモリ、35 USBデバイスコントローラ、36 操作部、36a シャッターボタン、36b モードダイヤル、36c 十字ボタン、36d メニューボタン、36e 決定ボタン、40 画像表示装置、41 画像表示コントローラ、42 画像表示部、44 メモリ、45 USBホストコントローラ、50 USB通信インタフェースケーブル、51 コントロールパイプ、52 バルクパイプ、53 インタラプトパイプ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法に関し、詳しくは、画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、汎用のコンピュータと周辺機器とを接続する通信インタフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)が知られている。このUSBによりコンピュータと周辺機器とが接続されると、通常、コンピュータはホストとして機能して周辺機器を従属的に制御する。したがって、USBをサポートするコンピュータはホストとして機能するためのホストコントローラを装備することになる。USBの規格ではデバイスの機能毎にパーソナルコンピュータとのデータの送受信のフォーマットが定められており、デバイスクラスとして定義されている。このデバイスクラスとしては、ストレージクラスやHIDクラス、STIクラス、プリンタクラスなどがある。
【0003】
こうしたUSBを介してデジタルカメラとプリンタとをコンピュータを経由することなく直接接続するものが提案されている(特許文献1参照)。この技術では、USBの規格に従ってプリンタにホストとしての機能をもたせてデジタルカメラをマスストレージクラスのデバイスとして接続するものとし、プリンタに設けられた操作パネルによる操作によってデジタルカメラに記憶されている画像をコンピュータを経由することなく、プリンタで印刷できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−290612号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように、USBの規格ではコンピュータにホストとしての機能をもたせて周辺機器と接続することを前提としているから、USBを用いてコンピュータ以外の機器同士を接続する場合には、いずれの機器をホストとして機能させるのが好ましいのかが問題となる。いま、デジタルカメラとプロジェクタなどの表示装置とをUSB接続してデジタルカメラに記録された画像ファイルを用いて表示装置で再生することを考える。このとき、操作性の向上を考慮すると、デジタルカメラ単独での再生操作を可能とするためにデジタルカメラにホストとしての機能を持たせることが好ましい。しかし、デジタルカメラの携帯性の向上を考慮すると、ホストからデバイスを制御するための大量のデバイスドライバを記憶するためのメモリ領域や大きな電流供給を必要とするホスト機能をデジタルカメラにもたせるのは現実的ではない。このため、デジタルカメラに記憶された画像ファイルをデジタルカメラ側からの操作により表示装置に表示させるためのシステムの構築が望まれている。
【0006】
また、近年、デジタルカメラの性能の向上は著しく、撮影される画像は高画質化し、記録される画像の情報量も増大する傾向にある。このため、表示装置で画像を再生させる度にこの画像に対応する画像ファイルをデジタルカメラから送信させる手法では、画像ファイルの送信からイメージデータを生成して再生するまでの処理時間が長くなる。この結果、デジタルカメラ側から画像の再生を指示してからプロジェクタでその画像が再生されるまでに大きなタイムラグが生じてしまう。
【0007】
本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、こうした問題を解決し、画像入力装置に入力された画像を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に表示させることを目的の一つとする。また、本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、画像入力装置に入力された画像を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に迅速に表示させることを目的の一つとする。さらに、本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置は、画像入力装置と画像表示装置とからなるシステムをコンピュータを経由することなく機能させることを目的の一つとする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0009】
本発明の画像表示システムは、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムであって、
(a)前記画像入力装置は、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備え、
(b)前記画像表示装置は、
前記画像入力装置の画像表示指示手段による画像の表示の指示を受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備えることを要旨とする。
【0010】
この本発明の画像表示システムでは、画像入力装置が、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に指示し、画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに指示された画像ファイルを画像表示装置に送信する。そして、画像表示装置が、画像入力装置による画像の表示の指示を受け付け、この指示が受け付けられたときに少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信を画像入力装置に指示し、指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルを受信し、受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像入力装置からの画像を画像表示装置に表示させることができる。
【0011】
こうした本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置は、前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備え、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する手段であり、前記画像表示装置の画像表示実行手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されているときには該記憶された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行し、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されていないときには前記画像ファイル送信指示手段による送信の指示に基づいて前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する手段であるものとすることもできる。画像表示装置は、画像入力装置から送信された複数の画像ファイルを記憶しておき、後に画像の表示の指示がなされたときにその画像に対応する画像ファイルが記憶されているときには、記憶されている画像ファイルに基づいて画像の表示を実行するから、表示が指示された画像を画像表示装置に迅速に表示させることができる。
【0012】
この態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置に記憶された複数の画像は、順序付けられて記憶されてなり、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルの前または後の画像ファイルを該表示が指示された画像に対応する画像ファイルと共に送信するよう前記画像表示装置に指示する手段であるとすることもできる。
【0013】
また、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうちの少なくとも一部が前記画像ファイル記憶手段に記憶されているとき、該複数の画像ファイルの送信の指示に代えて該複数の画像ファイルのうち前記画像ファイル記憶手段に記憶されていない画像ファイルの送信を指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像ファイルの送受信を少なくすることができるから、画像ファイルの送受信に伴う処理負担を低減することができる。
【0014】
更に、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが、該画像ファイル以外の画像ファイルに優先して送信されるよう指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像ファイルのうち表示が指示された画像の画像ファイルが優先して受信されるから、表示が指示された画像を迅速に画像表示装置に表示させることができる。
【0015】
或いは、画像表示装置が画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備える態様の本発明の画像表示システムにおいて、前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイル以外の画像ファイルが、前記画像表示実行手段により前記表示が指示された画像の表示の準備が整った後に送信されるよう指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、表示が指示された画像の表示処理を妨げることなく、表示が指示された画像の画像ファイル以外の画像ファイルを受信して記憶しておくことができる。ここで、「画像の表示の準備が整った後」は、表示が指示された画像の表示が実行された後に限られず、表示が指示された画像の画像ファイルを受信して画像の表示の処理を実行している間も含まれる意である。
【0016】
本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置は、前記記憶された複数の画像をサムネイル画像として表示可能な画像表示装置と、該表示されたサムネイル画像を用いて前記画像表示装置に表示させる画像を選択可能な選択手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、画像入力装置の操作性をより向上させることができる。
【0017】
また、本発明の画像表示システムにおいて、前記画像入力装置は、画像を撮影により入力する撮影装置であるものとすることもできる。
【0018】
更に、本発明の画像表示システムにおいて、前記所定の通信規格の通信インタフェースは、一方が他方を従属的に制御するよう通信するインタフェースであり、前記画像入力装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御される側の従属側通信手段を備え、前記画像表示装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御する側の非従属側通信手段を備えるものとすることもできる。画像入力装置と画像表示装置との通信は画像表示装置をホストとするから、画像入力装置の小型化を図ることができる。
【0019】
本発明の画像入力装置は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像入力装置であって、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記表示の指示を受けると共に画像ファイルの送信を受けて画像の表示を実行する画像表示装置から少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備えることを要旨とする。
【0020】
この本発明の画像入力装置では、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に指示し、この表示の指示を受け付けると共に画像ファイルの送信を受けて画像の表示を実行する画像表示装置から少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信が指示されたとき、指示された画像ファイルを画像表示装置に送信する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像表示装置に画像を表示させることができる。
【0021】
本発明の画像表示装置は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像表示装置であって、
前記画像入力装置に記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示の指示を該画像入力装置から受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備えることを要旨とする。
【0022】
この本発明の画像表示装置では、所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像入力装置に記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示の指示を画像入力装置から受け付け、この指示が受け付けられたとき、少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルの送信を画像入力装置に指示し、この指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルを受信すると共に受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する。即ち、所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像入力装置から画像ファイルの送信を受けることにより、画像ファイルに基づいて画像を表示させることができる。
【0023】
本発明の画像表示の制御方法は、
画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける前記画像表示装置による画像の表示を制御する画像表示の制御方法であって、
前記画像入力装置を、前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示が前記画像表示装置に指示され、前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに該送信が指示された画像ファイルが前記画像表示装置に送信されるよう制御し、
前記画像表示装置を、前記画像入力装置から画像の表示の指示が受け付けられ、該指示が受け付けられたときに少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が前記画像入力装置に指示され、該指示に基づいて前記画像入力装置により送信された画像ファイルが受信されると共に該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示が実行されるよう制御することを要旨とする。
【0024】
この本発明の画像表示の制御方法では、画像入力装置を、記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示が画像表示装置に指示され、画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに送信が指示された画像ファイルが画像表示装置に送信されるよう制御する。そして、画像入力装置に所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置を、画像入力装置から画像の表示の指示が受け付けられ、この指示が受け付けられたときに少なくとも表示が指示された画像の画像ファイルが送信されるよう画像入力装置に指示され、この指示に基づいて画像入力装置により送信された画像ファイルが受信されると共に受信された画像ファイルに基づいて画像の表示が実行されるよう制御する。即ち、画像入力装置に記憶された画像ファイルを所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続された画像表示装置に送信することにより、画像入力装置からの画像を画像表示装置に表示させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である画像表示システム20の構成の概略を示す構成図である。図示するように、実施例の画像表示システム20は、画像入力装置としてのデジタルカメラ30と画像表示装置40とがUSB通信インタフェースケーブル50により接続されて構成されている。
【0026】
デジタルカメラ30は、操作部36からの入力を受けて各部をコントロールするカメラコントローラ31を中心として構成されており、被写体を表示すると共に各種操作に必要な表示を行なうカラー液晶表示パネル32と、被写体を撮影して電気信号に変換する撮影装置33と、撮影装置33からの電気信号に基づいてカメラコントローラ31により作成された画像ファイルに画像ファイルを識別するためのファイルIDを付与して記憶するメモリ34と、USBホストと通信するためのUSB規格におけるマスストレージクラスのUSBデバイスコントローラ35とを備える。操作部36は、例えば、図2に示すように、シャッターボタン36aをはじめとしてモードダイヤル36bや十字ボタン36c,メニューボタン36d,決定ボタン36eなど種々の操作ボタンからなっている。特に、操作部36を構成する操作ボタンのうちモードダイヤル36bは、被写体を撮影するための「撮影モード」や撮影した被写体をカラー液晶表示パネル32で再生するための「再生モード」など種々の動作モードをダイヤル操作により選択できるようになっている。
【0027】
画像表示装置40は、図1に示すように、各部をコントロールする画像表示コントローラ41を中心に構成されており、画像を表示する画像表示部42と、画像表示部42に表示するための画像ファイルを複数記憶可能なメモリ43と、USBデバイスと通信するためのUSBホストコントローラ45とを備える。この画像表示装置40としては、例えば、図3に例示するプロジェクタなどの表示装置として構成することができる。
【0028】
図4は、デジタルカメラ30のメモリ34の記憶構造を示す図である。図4に示すように、メモリ34は、ルートディレクトリ(Root)の下に静止画像保存用のディレクトリ(DCIM)が作成されており、DCIMディレクトリの下に画像ファイル保存用のディレクトリ(100ABC,102ABCなど)が作成されている。カメラコントローラ31により作成された画像ファイル(ABC0001.JPGやABC0002.JPG、ABC0003.JPG,ABC0004.JPGなど)は、この画像ファイル保存用のディレクトリに格納されるようになっている。画像ファイルは、画像ファイルのパス情報に対応するファイルID(番号)、具体的には、画像ファイルが格納されるDCIMディレクトリのディレクトリ番号と画像ファイルのファイル番号とから構成される番号(例えば、100ABCディレクトリに格納されている画像ファイル「ABC0001.JPG」のファイルIDは「1000001」)により順序付けられている。なお、画像ファイルの順序付けは、ファイルIDを用いて行なうものに限られず、他の如何なる手法、例えば、撮影日時や操作者の操作により任意に順序付けられたものなどを用いて行なうものとしても構わない。
【0029】
次に、実施例の画像表示システム20における通信、即ちデジタルカメラ30と画像表示装置40とによる通信について説明する。実施例のデジタルカメラ30と画像表示装置40とによる通信は、USBデバイスコントローラ35とUSBホストコントローラ45とを用いて行なわれる。USBデバイスコントローラ35とUSBホストコントローラ45との通信は、図5に例すように、各種コマンドの伝送に用いられるコントロールパイプ51と、画像ファイルなどのデータの伝送に用いられるバルクパイプ52と、インタラプトパイプ53の3つの論理的なパイプ(通信チャネル)を用いて行なわれる。これらのパイプのうちインタラプトパイプ53は、USB規格ではマスストレージクラスにおける通信に関しては何ら規定されていない。実施例の画像表示システム20では、このインタラプトパイプ53を用いることにより、画像表示装置40がUSBホストであるにも拘わらず、デジタルカメラ30の操作によって画像表示装置40を動作させるのである。
【0030】
具体的には、まず、画像表示装置40からインタラプトパイプ53を用いて人の操作に要する時間に対して極めて短い時間毎(例えば1msec毎)にデジタルカメラ30側のリクエストを問い合わせるコマンド(実施例では、インターラプトインコマンド[Interrupt In コマンド])をデジタルカメラ30側に送信させ、デジタルカメラ30から、このインターラプトインコマンドを受ける毎に、何らの要求もない場合には何も要求がないことを意味する「NAK」を応答として送信させ、何らかの要求がある場合にはその要求に対応した制御コマンドを応答として送信させる。そして、画像表示装置40がインターラプトインコマンドの応答としてデジタルカメラ30から制御コマンドを受信したときには、画像表示装置40の画像表示コントローラ41でその制御コマンドを解析し、制御コマンドに対応する動作を実行するのである。以下、こうした通信を用いて、デジタルカメラ30のメモリ34に記憶された画像ファイルをデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信して、画像表示装置40で画像を表示させる際の処理について説明する。
【0031】
デジタルカメラ30からの画像を画像表示装置40で表示させる際の処理は、操作者による操作部36の操作により画像表示装置40への画像表示(再生)が要求され画像表示装置40に表示させる画像が選択されたときに実行される。画像表示装置40への画像表示の要求は、例えば、モードダイヤル36bの操作により動作モードとして「再生モード」を選択すると共にメニューボタン36dを押すことによりカラー液晶表示パネル32にメニューを表示させ、表示させたメニューから「外部再生」を十字ボタン36cの操作により選択すると共に決定ボタン36eを押すことにより行なわれる。また、画像表示装置40に表示させる画像の選択は、例えば、上記画像表示の要求によりメモリ34に記憶された画像がサムネイル表示されたときに、サムネイル表示を用いて十字ボタン36cの操作により所望の画像を選択すると共に決定ボタン36eを押すことにより行なわれる。このときのサムネイル表示は、ファイルIDの順に整列して表示される。カラー液晶表示パネル32のサムネイル表示の一例を図6に示す。
【0032】
画像表示装置40への画像の表示が要求されると、デジタルカメラ30のカメラコントローラ31は、画像表示装置40への画像の表示を要求するための制御コマンドを生成すると共にこの制御コマンドをインターラプトインコマンドに対する応答として画像表示装置40に送信する。画像表示装置40では、この制御コマンドの解析結果の動作として、デジタルカメラ30の操作により選択された画像であってストレージクラスとしてUSB接続されているデジタルカメラ30のメモリ34に記憶されている画像のファイルIDを読み出すと共に読み出したファイルIDをキーとしてデジタルカメラ30のメモリ34に記憶されている画像ファイルを読み出して、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示部42に画像を表示する処理を行なう。読み出した画像ファイルは画像表示装置40のメモリ44に記憶される。また、画像を表示する処理を行なった後には、表示が要求されて読み出した画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと順序が1つ後の画像ファイル(例えば、表示が要求されたID「1000004」の画像ファイルに対してID「1000003」の画像ファイルとID「1000005」の画像ファイル)をデジタルカメラ30のメモリ34から読み出して画像表示装置40のメモリ44に記憶する処理(画像ファイルの先読み処理)を行なう。これは、後に画像表示装置40に表示されている画像に対して順序が1つ後の画像の表示または1つ前の画像の表示の要求がなされたときに、画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを用いて迅速に画像の表示を行なえるようにするためである。また、表示が要求された画像ファイルに対して順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルの2つの画像ファイルのみを読み出すのは、画像表示装置40のメモリ44に記憶させておく画像ファイルの数を少なくしてメモリ44の使用量を少なくするためである。
【0033】
その後、カラー液晶表示パネル32のサムネイル表示を用いて画像表示装置40に表示させる画像の変更が要求されると、デジタルカメラ30のカメラコントローラ31は、画像表示装置40への画像表示の変更を要求するための制御コマンドを生成すると共にこの制御コマンドをインターラプトインコマンドの応答として画像表示装置40に送信する処理を行なう。ここで、画像表示装置40に表示させる画像の変更の要求は、例えば、図6に例示するサムネイル表示を用いて十字ボタン36cの操作により所望の画像を選択すると共に決定ボタン36を押すことにより行なうことができる。画像表示の変更を要求する制御コマンドを受信した画像表示装置40では、この制御コマンドの解析結果の動作として、デジタルカメラ30による操作により選択された変更画像のファイルIDをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出すと共に読み出したファイルIDをキーとして画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを検索する処理を行なう。検索の結果、読み出したファイルIDに対応する画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているときには、そのメモリ44から画像ファイルを読み出して画像表示部42に表示する処理を行なう。これにより、画像ファイルを読み出しをデジタルカメラ30のメモリ34から行なう場合に比べて、処理を迅速化することができる。一方、読み出したファイルIDに対応する画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されていないときには、そのファイルIDに基づいて対応する画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像を画像表示部42に表示する処理を行なうことになる。
【0034】
こうして画像を表示する処理が行なわれた後、表示された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと順序が1つ後の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定されたときには、その記憶されていない画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを更新する処理を行なう。これにより、画像表示装置40のメモリ44には、画像表示部42に表示されている画像の画像ファイルとファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルの3つの画像ファイルが記憶されることになる。したがって、デジタルカメラ30の操作により画像表示装置40の画像表示部42に表示されている画像に対して1つ後の画像か1つ前の画像を選択して表示を要求すれば、画像表示装置40ではメモリ44に記憶されている画像ファイルを読み込んで画像の表示処理を行なうことができ、処理の迅速化を図ることができるのである。
【0035】
次に、こうしたデジタルカメラ30と画像表示装置40との通信の様子について更に詳細に説明する。図7はデジタルカメラ30と画像表示装置40との間にUSBによる通信接続が確立される際の通信手順の一例を示すシーケンス図である。デジタルカメラ30と画像表示装置40とが電源が投入されている状態でUSB通信インタフェースケーブル50により接続されたり、デジタルカメラ30と画像表示装置40とがUSB通信インタフェースケーブル50により接続された状態で電源が投入されると、図7に例示したシーケンスに示すように、まず、USBの通信接続を確立し、画像表示装置40のUSBホストコントローラ45は、デジタルカメラ30のUSBデバイスコントローラ35からUSBデバイスとしての構成を記述したデバイスディスクリプタを取得する(S100)。このデバイスディスクリプタには、デジタルカメラ30がマスストレージクラスのデバイスであることやデジタルカメラ30が使用するUSBのエンドポイントを列挙したストリングディスクリプタなどを含むインタフェースディスクリプタが含まれている。実施例では、エンドポイントを列挙したストリングディスクリプタには、追加のエンドポイントとして「Interruput In」エンドポイントが記述されている。この結果、実施例における画像表示装置40のUSBホストコントローラ45は、インタフェースディスクリプタおよびストリングディスクリプタから、デジタルカメラ30がマスストレージクラスのデバイスであって、インターラプトインコマンド(USBデバイス側のリクエストを問い合わせるコマンド)を使用するデバイスであることを認識することができる。なお、デジタルカメラ30を通常のコンピュータのUSBポートに接続したときには、同様にデバイスディスクリプタがコンピュータに送られるが、コンピュータに組み込まれたUSBホストコントローラは追加の「Interruput In」エンドポイントを無視するから、デジタルカメラ30はコンピュータに対して通常のマスストレージクラスのデバイスとして動作することになる。
【0036】
こうしてデジタルカメラ30と画像表示装置40との間にUSBの通信接続が確立すると、画像表示装置40は、極めて短時間の時間間隔(例えば、1msec間隔)でインターラプトインコマンドをインタラプトパイプ53を用いてデジタルカメラ30へ送信する処理を開始すると共に(S102やS108)、通信接続が確立されてから所定の時間内にプロトコルを確認するための「Confirmation」コマンドを送信する(S106)。このコマンドの送信により、画像表示装置40がインターラプトインコマンドを使用するタイプの通信プロトコルを用いることやプロトコルバージョンなどを通知する。
【0037】
デジタルカメラ30では、インターラプトインコマンドを受信する毎にその時点で何らかの制御コマンドが発生していないかを調べ、何らの制御コマンドも発生していないときには要求なしを意味する「NAK」を、何らかの制御コマンドが発生しているときには発生している制御コマンドを、インターラプトインコマンドの応答としてコントロールパイプ51を用いて画像表示装置40に送信する。図7の例では、S108のインターラプトインコマンドに対してデジタルカメラ30で画像表示装置40の状態を取得するためのリクエストとしての制御コマンドである「StatusReq」がその応答としてデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信される(S110)。画像表示装置40は、この制御コマンドに対して装置の状態を調べ、装置が表示要求を受け付け可能な状態であるときには、装置の状態の送信の通知を知らせるコマンドである「SEND_STATUS」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S112)、装置が表示要求を受け付け可能な状態であるコードである「PLAY_OK」をバルクパイプ52を用いてデジタルカメラ30のメモリ34内の所定領域に書き込む(S114)。デジタルカメラ30では、こうして得られた画像表示装置40の状態(画像の表示要求を受け付け可能な状態)をカラー液晶表示パネル32に表示するのである。
【0038】
図8はデジタルカメラ30から画像の表示要求がなされて画像表示装置40で画像の表示が実行される際の通信手順の一例を示すシーケンス図である。このシーケンスは、画像表示装置40への画像の表示の要求がなされることにより行なわれる。まず、デジタルカメラ30では、カメラコントローラ31の処理により画像の表示要求が発生したことを通知するためのリクエストである制御コマンドの「PlayReq」が発生する。この制御コマンドは、画像表示装置40から送信されるインターラプトインコマンド(S200)の応答としてコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30から画像表示装置40に送信される(S202)。画像表示装置40は、受信した「PlayReq」コマンドに対応して画像表示要求を取得するためのコマンドである「GET_PLAYREQ」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S204)、表示が要求された画像のファイルID(実施例では、「1000004」)をデジタルカメラ30のメモリ34からバルクパイプ52を介して読み出し、読み出したファイルIDをキーとして画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し(S206,S208)て、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示部42に画像を表示する処理を行なう。画像を表示する処理が行なわれた後には、表示された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前と1つ後の画像ファイル(実施例では、上記「1000004」の画像ファイルに対してファイルIDが「1000003」と「1000005」の画像ファイル)をデジタルカメラ30のメモリ34から前もって読み出し(S210)、読み出した画像ファイルを画像表示装置40のメモリ44の所定領域に記憶する。
【0039】
こうして表示要求を受け入れた後に画像表示装置40から送信されるインターラプトインコマンドに対して、デジタルカメラ30から装置の状態を取得するためのリクエストの制御コマンドである「StatusReq」がその応答として送信されると(S214)、画像表示装置40は、装置の状態の送信の通知を知らせるコマンドである「SEND_STATUS」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S216)、コマンドが正常に受け付けられたことを示すコードである「CMDACPT」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信する(S218)。なお、図中のコード「CMDACPT」の直後の「id01」は、表示ジョブをデジタルカメラ30側で識別するためのid番号である。以下、他のコードの直後の「id01」についても同様である。デジタルカメラ30では、「playReq」コマンドが正常に受け付けられたことを示す「CMDACPT」コードを受信した後には、後述する表示画像の変更を要求するための「CHImageReq」コマンド或いは画像表示の終了を要求するための「CompleteReq」コマンドが生成していない限り、「SEND_STATUS」コマンドを送信し続ける。
【0040】
デジタルカメラ30に対して表示画像の変更要求がなされたときには、デジタルカメラ30では、画像表示装置40への表示画像の変更を要求する制御コマンドとしての「CHImageReq」を生成し、インターラプトインコマンドの応答として画像表示装置40に送信する(S222)。画像表示装置40では、受信した「CHImageReq」コマンドに対応して変更表示要求を取得するためのコマンドである「GET_CHIMAGEREQ」をコントロールパイプ51を用いてデジタルカメラ30に送信すると共に(S224)、変更に係る画像のファイルID(実施例では、「1000005」)をバルクパイプ52を介して読み出す(S226)。そして、画像表示装置40の画像表示コントローラ41の処理により、読み出したファイルIDをキーとして画像表示装置40のメモリ44に記憶されている画像ファイルを検索し、検索の結果、取得したファイルIDに対応する画像ファイルが存在するときにはその画像ファイルをメモリ44から読み出して画像を画像表示部42に表示する処理を行なう。実施例では、ファイルID「1000005」に対応する画像ファイルは画像表示装置40のメモリ44に記憶されているから、このメモリ44から画像ファイルを読み出して画像の表示処理が行なわれることになる。そして、画像の表示処理が行なわれた後には、表示された画像の画像ファイル(ファイルIDは「1000005」)に対してファイルIDの順序が1つ前(「1000004」)の画像ファイルと順序が1つ後(「1000006」)の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定されたときには、その記憶されていない画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から読み出し、読み出した画像ファイルに基づいて画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルを更新する。ここでは、ファイルIDが「1000004」の画像ファイルが画像表示装置40のメモリ44に記憶されているから、ファイルIDが「1000006」の画像ファイルのみをデジタルカメラ30のメモリ34から前もって読み出し(S228)、ファイルIDが「1000003」の画像ファイルに上書きしてファイルIDが「1000006」の画像ファイルがメモリ44に記憶されることになる。なお、ファイルIDが「1000003」の画像ファイルをそのまま記憶、即ち過去に取得した画像ファイルをそのまま記憶しておくものとしてもよいのは勿論である。
【0041】
こうした表示画面の変更動作の後、画像表示の終了要求がなされたとき、例えば、メニューボタン36dが押されることにより表示されるメニュー画面において十字ボタン36cの操作により「外部再生終了」が選択されて決定ボタン36eが押されたときには、デジタルカメラ30からインターラプトインコマンドの応答として画像表示の終了を要求するための「CompleteReq」コマンドを送信し(S232)、送信を受けた画像表示装置40は、画像の表示を終了する処理を行なう。そして、終了要求を受け付けらた後のインターラプトインコマンドに対応してデジタルカメラ30から送信される「StatusReq」コマンドが送信されると(S236)、装置の状態の送信の通知を知らせる「SEND_STATUS」コマンドをコントロールパイプ51を介してデジタルカメラ30に送信すると共に(S238)、コマンドが正常に受け付けられて画像表示を終了したことを示すコードである「COMPid01」をデジタルカメラ30に送信して(S240)、画像表示処理を終了する。
【0042】
以上説明した実施例の画像表示システム20によれば、デジタルカメラ30側からの画像の表示の要求がなされたとき、画像表示装置40では表示が要求されている画像のファイルIDをデジタルカメラ30のメモリ34から取得すると共に取得したファイルIDに対応する画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から取得して画像を表示するから、デジタルカメラ30に記憶された画像ファイルをUSB接続された画像表示装置40に送信して画像を表示させることができる。しかも、画像表示装置40では、表示が指示された画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つの前の画像ファイルおよび1つ後の画像ファイルの2つの画像ファイルも併せて取得してメモリ44に記憶しておくから、その後に画像の表示を1つ次の画像または1つ前の画像に変更する要求がなされたときにはデジタルカメラ30のメモリ34ではなく画像表示装置40のメモリ44に記憶された画像ファイルに基づいて画像を表示させることができ、表示処理の迅速化を図ることができる。また、これら2つの画像ファイルの取得は、表示が要求された画像の表示処理の後に行なうから、本来の表示が要求された画像の表示処理を妨げることがない。さらに、デジタルカメラ30をUSB規格のマスストレージクラスを用い、画像表示装置40とのUSB接続の際にだけインターラプトインコマンドを用いて処理を行なうものとしたから、デジタルカメラ30を通常のマスストレージクラスのUSBデバイスとしてコンピュータに接続することができる。
【0043】
ここで、実施例の画像表示システム20では、デジタルカメラ30が画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置に相当し、USBが接続された装置の一方が他方を従属的に制御する所定の通信規格に相当する。また、デジタルカメラ30のUSBデバイスコントローラ35が所定の通信規格における従属的に制御される側の従属側通信手段に相当し、カメラコントローラ31が記憶された画像のうちのいずれかの画像の表示を画像表示装置40に指示する画像表示指示手段と画像ファイルを画像表示装置40に送信する画像ファイル送信手段とに相当する。さらに、画像表示装置40のUSBホストコントローラ45が所定の通信規格における従属的に制御する側の非従属側通信手段に相当し、画像表示コントローラ41が画像入力装置による画像の表示の指示を受け付ける画像表示指示受付手段と画像ファイルの送信を画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と画像入力装置から送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段とに相当する。
【0044】
実施例の画像表示システム20では、表示が要求された画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前と1つ後の画像ファイルの読み出しを、表示が要求された画像の表示処理が終わった後に行なうものとしたが、表示が要求された画像の画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から取得した後であれば、画像の表示の準備が整ったとして表示が要求された画像の表示処理が終わる前に読み出すものとしても構わない。
【0045】
実施例の画像表示システム20では、デジタルカメラ30のメモリ34から読み出して画像表示装置40のメモリ44に先読みで記憶しておく画像ファイルとして、表示が要求された画像の画像ファイルに対してファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルと1つ後の画像ファイルを記憶するものとしたが、ファイルIDの順序が1つ後の画像ファイルのみを取得して記憶するものとしたり、ファイルIDの順序が1つ前の画像ファイルのみを取得して記憶するものとしても構わない。また、上記以外のファイルIDの画像ファイルを取得して記憶するものとしても差し支えない。
【0046】
実施例の画像表示システム20では、表示が要求された画像ファイル以外の画像ファイルのデジタルカメラ30のメモリ34からの読み出し(先読み)を、画像表示装置40のメモリ44に記憶されていないかを確認してから行なうものとしたが、画像表示装置40のメモリ44に記憶されているか否かに拘わらずデジタルカメラ30のメモリ34からの読み出しを行なうものとしても差し支えない。即ち、画像表示装置40のメモリ44に記憶されている画像ファイルをデジタルカメラ30のメモリ34から再取得するものとしても差し支えない。
【0047】
実施例の画像表示システム20では、接続された装置の一方が他方を従属的に制御する所定の通信規格としてUSBを用いたが、画像表示装置40がデジタルカメラ30を従属的に制御する通信規格であれば如何なる通信規格でも用いることができる。
【0048】
実施例の画像表示システム20では、画像入力装置としてデジタルカメラ30を一例として挙げて説明したが、画像を入力して複数記憶可能な装置であれば、如何なる装置であっても構わない。
【0049】
実施例では、本発明を画像表示システム20として説明したが、システムの形態に限られるものではなく、画像表示システム20に用いるデジタルカメラ30や画像表示装置40の形態としてもよい。また画像表示システム20を構成するデジタルカメラ30や画像表示装置40を制御する制御方法の形態としてよい。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像表示システム20の構成の概略を示す構成図。
【図2】デジタルカメラ30の外観構成を例示する構成図。
【図3】画像表示装置40の外観構成を例示する構成図。
【図4】デジタルカメラ30のメモリ34の記憶構造を示す説明図。
【図5】コマンド伝送等に使用する論理的なパイプを例示する説明図。
【図6】サムネイル表示の一例を示す図。
【図7】通信接続が確立される際の通信手順の一例を示すシーケンス図。
【図8】画像表示の実行の際の通信手順の一例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
20 画像表示システム、30 デジタルカメラ、31 カメラコントローラ、32 カラー液晶表示パネル、33 撮影装置、34 メモリ、35 USBデバイスコントローラ、36 操作部、36a シャッターボタン、36b モードダイヤル、36c 十字ボタン、36d メニューボタン、36e 決定ボタン、40 画像表示装置、41 画像表示コントローラ、42 画像表示部、44 メモリ、45 USBホストコントローラ、50 USB通信インタフェースケーブル、51 コントロールパイプ、52 バルクパイプ、53 インタラプトパイプ。
Claims (12)
- 画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムであって、
(a)前記画像入力装置は、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備え、
(b)前記画像表示装置は、
前記画像入力装置の画像表示指示手段による画像の表示の指示を受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備える
画像表示システム。 - 請求項1記載の画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルを複数記憶可能な画像ファイル記憶手段を備え、
前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する手段であり、
前記画像表示装置の画像表示実行手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されているときには該記憶された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行し、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが前記画像ファイル記憶手段に記憶されていないときには前記画像ファイル送信指示手段による送信の指示に基づいて前記画像ファイル受信手段により受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する手段である
画像表示システム。 - 請求項2記載の画像表示システムであって、
前記画像入力装置に記憶された複数の画像は、順序付けられて記憶されてなり、
前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルの前または後の画像ファイルを該表示が指示された画像に対応する画像ファイルと共に送信するよう前記画像表示装置に指示する手段である
画像表示システム。 - 請求項2または3記載の画像表示システムであって、
前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうちの少なくとも一部が前記画像ファイル記憶手段に記憶されているとき、該複数の画像ファイルの送信の指示に代えて該複数の画像ファイルのうち前記画像ファイル記憶手段に記憶されていない画像ファイルの送信を指示する手段である
画像表示システム。 - 請求項2ないし4いずれか記載の画像表示システムであって、
前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルが、該画像ファイル以外の画像ファイルに優先して送信されるよう指示する手段である
画像表示システム。 - 請求項2ないし5いずれか記載の画像表示システムであって、
前記画像表示装置の画像ファイル送信指示手段は、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイルを含む複数の画像ファイルのうち、前記表示が指示された画像に対応する画像ファイル以外の画像ファイルが、前記画像表示実行手段により前記表示が指示された画像の表示の準備が整った後に送信されるよう指示する手段である
画像表示システム。 - 請求項1ないし6いずれか記載の画像表示システムであって、
前記画像入力装置は、前記記憶された複数の画像をサムネイル画像として表示可能な画像表示装置と、該表示されたサムネイル画像を用いて前記画像表示装置に表示させる画像を選択可能な選択手段とを備える
画像表示システム。 - 請求項1ないし7いずれか記載の画像表示システムであって、
前記画像入力装置は、画像を撮影により入力する撮影装置である
画像表示システム。 - 請求項1ないし8いずれか記載の画像表示システムであって、
前記所定の通信規格の通信インタフェースは、一方が他方を従属的に制御するよう通信するインタフェースであり、
前記画像入力装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御される側の従属側通信手段を備え、
前記画像表示装置は、前記所定の通信規格に従って従属的に制御する側の非従属側通信手段を備える
画像表示システム。 - 画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像入力装置であって、
前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示を前記画像表示装置に指示する画像表示指示手段と、
前記表示の指示を受けると共に画像ファイルの送信を受けて画像の表示を実行する画像表示装置から少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が指示されたとき、該指示された画像ファイルを前記画像表示装置に送信する画像ファイル送信手段と
を備える画像入力装置。 - 画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける画像表示装置であって、
前記画像入力装置に記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示の指示を該画像入力装置から受け付ける画像表示指示受付手段と、
該指示が受け付けられたとき、少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信を前記画像入力装置に指示する画像ファイル送信指示手段と、
該指示に基づいて前記画像入力装置の画像ファイル送信手段により送信された画像ファイルを受信する画像ファイル受信手段と、
該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示を実行する画像表示実行手段と
を備える画像表示装置。 - 画像を入力して複数記憶可能な画像入力装置と画像を表示する画像表示装置とが所定の通信規格の通信インタフェースを介して接続されてなる画像表示システムにおける前記画像表示装置による画像の表示を制御する画像表示の制御方法であって、
前記画像入力装置を、前記記憶された複数の画像のうちのいずれかの画像の表示が前記画像表示装置に指示され、前記画像表示装置から画像ファイルの送信が指示されたときに該送信が指示された画像ファイルが前記画像表示装置に送信されるよう制御し、
前記画像表示装置を、前記画像入力装置から画像の表示の指示が受け付けられ、該指示が受け付けられたときに少なくとも前記表示が指示された画像の画像ファイルの送信が前記画像入力装置に指示され、該指示に基づいて前記画像入力装置により送信された画像ファイルが受信されると共に該受信された画像ファイルに基づいて画像の表示が実行されるよう制御する
画像表示の制御方法。
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JP2002308720A Pending JP2004147014A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 画像表示システムおよびこれに用いられる画像入力装置並びに画像表示装置、画像表示の制御方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147014A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008026490A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Seiko Epson Corp | 画像表示装置、ホスト装置、画像表示システム、制御方法及びプログラム |
JP2010244058A (ja) * | 2010-05-24 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | プロジェクター、制御方法、表示方法ならびにコンピュータープログラム |
US8106895B2 (en) | 2005-12-13 | 2012-01-31 | Seiko Epson Corporation | Image display system, image display method, information processing apparatus, image display device, control program, and recording medium |
US8199153B2 (en) | 2006-08-31 | 2012-06-12 | Seiko Epson Corporation | Image display system and image display apparatus |
US8576205B2 (en) | 2006-03-27 | 2013-11-05 | Seiko Epson Corporation | Communication between image supply device and image display device |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308720A patent/JP2004147014A/ja active Pending
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