JP2004145909A - ディスク記録媒体特性改善装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】CD、DVD等のディスク記録媒体にマイナスイオンを照射して賦活化し、特性を改善するディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
【構成】ディスク記録媒体特性改善装置20は、ディスク記録媒体Dを載置する載置部1を設けた筒状筺体2と、載置部1の直下に金網11a、11bで挟んで水平に保持した多数のトルマリンセラミックボール9を配設してその下方より照明灯4の光熱を照射して加熱してマイナスイオンiを発生させる構成のマイナスイオン発生手段K1と、発生したマイナスイオンiをタイマースイッチ付ファン7で上方に強制対流させて網6を通してディスク記録媒体Dにマイナスイオンiを照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えており、ディスク記録媒体Dをマイナスイオンiで賦活化して音質や画質の特性を向上させる構成である。
【選択図】 図2
【構成】ディスク記録媒体特性改善装置20は、ディスク記録媒体Dを載置する載置部1を設けた筒状筺体2と、載置部1の直下に金網11a、11bで挟んで水平に保持した多数のトルマリンセラミックボール9を配設してその下方より照明灯4の光熱を照射して加熱してマイナスイオンiを発生させる構成のマイナスイオン発生手段K1と、発生したマイナスイオンiをタイマースイッチ付ファン7で上方に強制対流させて網6を通してディスク記録媒体Dにマイナスイオンiを照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えており、ディスク記録媒体Dをマイナスイオンiで賦活化して音質や画質の特性を向上させる構成である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオーディオ機器分野の技術に属し、詳細には、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、CD−RW、CD−R、DVD−RW等のディスク記録媒体自身の音質や画質を改善するオーディオアクセサリー機器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD等のディスク記録媒体を再生するにあたり、ディスク記録媒体そのものの特性を改善するための装置として、例えば本発明者が先に発明し、実用化したCD等のディスク記録媒体に帯磁する磁気を消して音質や画質を新品同様の状態に向上する消磁装置がある。
【0003】
一方、最近話題になっている健康等に良いとされるマイナスイオンに注目した種々の製品が販売されており、例えば、高電圧印加によるマイナスイオン発生装置を取り付けたヘアードライヤーや冷蔵庫、エアコン等々の電気製品が市販されるに至っている。
【0004】
オーディオ機器分野においては、マイナスイオン発生装置をオーディオスピーカの直前に置いて、マイナスイオンによる音場向上を狙った製品が提案されている。なお、マイナスイオンを発生させることによって部屋(空間)の音響特性が改善することは既に発表されているが、上記製品に使用されているマイナスイオン発生装置は高電圧印加によってマイナスイオンを発生させる手段が用いられている。
【0005】
一方、マイナスイオンを発生する物質として焦電体(強誘電体)のトルマリン(tourmaline)が多方面から注目されている。トルマリンを原料にした健康改善用品、水質改善装置、化粧品、薬剤等が販売されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記消磁装置はディスク記録媒体自身の磁気的な面からの特性改善が目的であったが、電気的な観点からの特性改善のアプローチは未だ取り組まれていない。そして、マイナスイオンの種々の効能が次第に明らかとなっているものの、マイナスイオンによるディスク記録媒体自身に対する特性改善の着想はなかった。
【0007】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、マイナスイオン照射によるディスク記録媒体への直接の賦活化(活性化)による特性改善を目的とするディスク記録媒体特性改善装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、
(1)ディスク記録媒体を載置する載置部を上部に設けた筒状筺体と、前記筒状筺体内部に配設されたマイナスイオン発生手段と、前記マイナスイオン発生手段によって発生させたマイナスイオンを前記載置部に載置したディスク記録媒体に照射するマイナスイオン照射手段と、を備えることを特徴とするディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
(2)前記マイナスイオン発生手段が、前記筒状筺体の載置部の直下に焦電体を配設するとともにその近傍に設けた電気加熱装置で前記焦電体を加熱してマイナスイオンを発生させる構成であり、前記マイナスイオン照射手段が、発生した前記マイナスイオンを筺体内に付設したタイマースイッチ付ファンで上方に強制対流させて前記焦電体の直上の載置部に載置されたディスク記録媒体にマイナスイオンを照射する構成であることを特徴とする上記(1)に記載のディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
(3)前記マイナスイオン発生手段が、前記筺体の載置部の直下に配設された多孔質の粒状に成形加工されたトルマリンに、その下方より照明灯の光熱を照射して前記トルマリンに外的ストレスを与えてマイナスイオンを発生させる構成であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
【0009】
上記(1)〜(3)のディスク記録媒体特性改善装置によれば、発生したマイナスイオンがCD、DVD等のディスク記録媒体表面に直接照射されることによって、ディスク記録媒体表面が賦活化されてディスク記録媒体の音質や画質が改善される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク記録媒体特性改善装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置の好適な形態を示す斜視図である。図2は上記ディスク記録媒体特性改善装置の内部構造の好適な形態を示す図である。
【0011】
本発明のディスク記録媒体特性改善装置20は、図1又は図2に示されるように、CD等のディスク記録媒体Dを載置する載置部1を上部に設けた上部筺体2aとこれに嵌合する下部筺体2bの組み合わせからなる筒状筺体2と、前記筒状筺体2内部に配設されたマイナスイオン発生手段K1と、前記マイナスイオン発生手段K1によって発生させたマイナスイオンiを前記載置部1に載置したディスク記録媒体Dに照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えることを特徴とする。
【0012】
上記マイナスイオン発生手段K1としては、公知の人工的にマイナスイオンを発生させる高電圧印加方式のマイナスイオン発生装置を用いてもよいが、本実施の形態では、前記筒状筺体2の載置部1の直下に焦電体3を配設するとともにその近傍(図2では下方)に設けた高電圧回路不要な簡単な電気加熱装置5で前記焦電体3を加熱してナチュラルなマイナスイオンiを放出させる構成としている。
【0013】
即ち、焦電体(例えばトルマリン)3が電気加熱装置5の光熱を吸収して加熱され、空気中の自由電荷等で中和されていた自発分極が温度変化によって露になり、その結晶表面に分極電荷が現れる。この結果、空気中にイオン、それも多くのマイナスイオンが放出されるのである。
【0014】
上記マイナスイオン発生手段K1としての焦電体3から放出されるマイナスイオンの大きさは電気的に発生させるマイナスイオンの大きさの約1万分の1というきめ細かいものである。また、焦電体3(特にトルマリン)から発生するマイナスイオンの量は前述のような加熱といった外的ストレスを加えることで飛躍的に増大する。
【0015】
このことから本発明で用いるべきマイナスイオン発生手段K1としては、焦電体3、特にトルマリンを発生源とする方式が最適と考えられる。本実施の形態においては、焦電体3として粒径が3〜20mmの多孔質の粒状と成したマイナスイオン放出量の多いトルマリンセラミックボール9(商品名LSボール;ラコス(株)製)を用いている。
【0016】
また、本実施の形態においては、前記電気加熱装置5として、照明灯4を用いた光熱の近接照射による加熱方式を適用している。この照明灯4は例えば60〜100Wの白熱電球、ハロゲン球、キセノンランプ等であり、該照明灯4を覆う中空円錐形のリフレクタ10が取り付けられて放射光が対面する焦電体3に一様に照射されるように構成されていて、熱的ストレスによって前記トルマリンセラミックボール9から大量のマイナスイオンiが放出される。
【0017】
なお、本実施の形態における上記筒状筺体2は照明灯4の放射光が周囲に拡散するのを防止するために遮光性を有する金属やプラスチック等で形成され、好ましくはこの発熱を防止するべく断熱性を有するプラスチックが用いられる。そして上部筺体2aの載置部1には直径120mmのCDやDVDが適切に安定載置できるように縁壁1cが設けられ、底部に網6が敷かれている。さらに、図1に示されるようにディスク記録媒体Dを指先で挟み掴んで出し入れが楽に行えるように切り欠き部1a、1bが縁壁1cの対向位置に設けられている。
【0018】
次に、本実施の形態では、前記トルマリンセラミックボール9から発生した微小なマイナスイオンiのディスク記録媒体Dへのマイナスイオン照射手段K2として、自然対流によるマイナスイオンiの移動に加えて、発生した前記マイナスイオンiを筒状筺体2内に付設したタイマースイッチ付ファン7で上方に強制対流させて網6を通して前記焦電体3の直上の載置部1に載置されたディスク記録媒体Dの表面にマイナスイオンiを直接当てることによりマイナスイオンiがディスク表面に多く吸収される構成として、短時間(数秒〜数十秒)でのディスク記録媒体D表面の賦活化を可能にしている。
【0019】
このように本実施の形態では、ディスク記録媒体Dの表面に効率的にマイナスイオンiが吸収されることで、ディスク記録媒体D自身が賦活化し、音質や画質の特性改善効果が現れると考えられる。
【0020】
なお、前記照明灯4を点灯させるための電源回路とタイマースイッチ付ファン7のタイマー回路を構成する電子部品を実装した回路基板8が筒状筺体2内に付設されており、この回路基板8には図示せぬ外部電源(例えば、AC100Vの商用電源)から電力を得るための接続コード13が変圧器17を介して接続されている。また、図1に示されるスイッチパネル14には照明灯4の電源ON/OFFスイッチ15、ファン7のタイマースイッチ16が配設されている。
【0021】
因に、焦電体3は、結晶片岩、片麻岩、接触変成岩、又は花崗岩ペグマタイト等から産する三配位のホウ素をもつシクロケイ酸塩鉱物(SiO4四面体の頂点共有による(SiO3)6六員環陰イオンをもつ鉱物)であり、その化学組成の一般式は[WX3B3Al3(AlSi2O9)3(O,OH,F)4](W=Na,Ca,X=Al,Fe3+,Li,Mg,Mn2+)で表され、代表的なものではドラバイト(W,X=Na,Mg)、スコール(W,X=Na,Fe)、ウバイト(W,X=Ca,Mg)、並びにエルバイト(W,X=Na,Li)が知られ、これらは本発明の焦電体として利用し得る。
【0022】
特に、焦電体3の一つであるトルマリン(tourmaline)は電気石とも呼ばれ、焦電性および圧電性が著しく、その圧電率は5.8×10−8esu〜1.1×10−7esu、分極電荷は3.2×10−12erg〜1.6×10−11erg程度である。そして、このようなトルマリン等の焦電体3によれば、照明灯4の放射光を浴びて加熱され、その結晶表面に分極電荷を現し、空気中に多くのマイナスイオンiを放出する訳である。
【0023】
なお、図2で明らかなように、本実施の形態のセラミックトルマリンボール9は、上下一対の水平に保持された金網11a、11bの間に多数挟んで収容されてディスク記録媒体Dから20〜30mm下の位置のリフレクタ9の上に設置されている。
【0024】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、係るディスク記録媒体特性改善装置20は上記のような構成に限らず、構成要素として、ディスク記録媒体Dを載置する載置部1を上部に設けた筒状筺体2と、該筒状筺体2内部に配設されたマイナスイオン発生手段K1と、前記マイナスイオン発生手段K1によって発生させたマイナスイオンiを前記載置部1に載置したディスク記録媒体Dに照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えていれば他の形態でもよいことは勿論である。
【0025】
また、本実施の形態では、焦電体3としてトルマリンを用いたが、これに代えてBaTiO3(チタン酸バリウム)、TGS(トリグリシンサルファイト)、又はPZT、PbTiO3といったセラミックスを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置によれば、加熱装置の光熱を利用して焦電体(特にトルマリン)を加熱するなどして多くのマイナスイオンを放出させ、直上に載置されたディスク記録媒体の表面に前記マイナスイオンを照射しするように構成されており、ディスク記録媒体がマイナスイオンによって賦活化することによってディスク記録媒体自身の特性が改善して音質や画質が良好になるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置の好適な形態を示す斜視図である。
【図2】上記ディスク記録媒体特性改善装置の内部構造の好適な形態を示す図である。
【符号の説明】
1 載置部
1a、1b 切り欠き部
1c 縁壁
2 筒状筺体
2a 上部筺体
2b 下部筺体
3 焦電体
4 照明灯
5 電気加熱装置
6 網
7 ファン
8 回路基板
9 トルマリンセラミックボール
10 リフレクタ
11a、11b 金網
13 接続コード
14 スイッチパネル
15 電源ON/OFFスイッチ
16 タイマースイッチ
17 変圧器
20 ディスク記録媒体特性改善装置
D ディスク記録媒体
K1 マイナスイオン発生手段
K2 マイナスイオン照射手段
i マイナスイオン
【発明の属する技術分野】
本発明はオーディオ機器分野の技術に属し、詳細には、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、CD−RW、CD−R、DVD−RW等のディスク記録媒体自身の音質や画質を改善するオーディオアクセサリー機器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD等のディスク記録媒体を再生するにあたり、ディスク記録媒体そのものの特性を改善するための装置として、例えば本発明者が先に発明し、実用化したCD等のディスク記録媒体に帯磁する磁気を消して音質や画質を新品同様の状態に向上する消磁装置がある。
【0003】
一方、最近話題になっている健康等に良いとされるマイナスイオンに注目した種々の製品が販売されており、例えば、高電圧印加によるマイナスイオン発生装置を取り付けたヘアードライヤーや冷蔵庫、エアコン等々の電気製品が市販されるに至っている。
【0004】
オーディオ機器分野においては、マイナスイオン発生装置をオーディオスピーカの直前に置いて、マイナスイオンによる音場向上を狙った製品が提案されている。なお、マイナスイオンを発生させることによって部屋(空間)の音響特性が改善することは既に発表されているが、上記製品に使用されているマイナスイオン発生装置は高電圧印加によってマイナスイオンを発生させる手段が用いられている。
【0005】
一方、マイナスイオンを発生する物質として焦電体(強誘電体)のトルマリン(tourmaline)が多方面から注目されている。トルマリンを原料にした健康改善用品、水質改善装置、化粧品、薬剤等が販売されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記消磁装置はディスク記録媒体自身の磁気的な面からの特性改善が目的であったが、電気的な観点からの特性改善のアプローチは未だ取り組まれていない。そして、マイナスイオンの種々の効能が次第に明らかとなっているものの、マイナスイオンによるディスク記録媒体自身に対する特性改善の着想はなかった。
【0007】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、マイナスイオン照射によるディスク記録媒体への直接の賦活化(活性化)による特性改善を目的とするディスク記録媒体特性改善装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、
(1)ディスク記録媒体を載置する載置部を上部に設けた筒状筺体と、前記筒状筺体内部に配設されたマイナスイオン発生手段と、前記マイナスイオン発生手段によって発生させたマイナスイオンを前記載置部に載置したディスク記録媒体に照射するマイナスイオン照射手段と、を備えることを特徴とするディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
(2)前記マイナスイオン発生手段が、前記筒状筺体の載置部の直下に焦電体を配設するとともにその近傍に設けた電気加熱装置で前記焦電体を加熱してマイナスイオンを発生させる構成であり、前記マイナスイオン照射手段が、発生した前記マイナスイオンを筺体内に付設したタイマースイッチ付ファンで上方に強制対流させて前記焦電体の直上の載置部に載置されたディスク記録媒体にマイナスイオンを照射する構成であることを特徴とする上記(1)に記載のディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
(3)前記マイナスイオン発生手段が、前記筺体の載置部の直下に配設された多孔質の粒状に成形加工されたトルマリンに、その下方より照明灯の光熱を照射して前記トルマリンに外的ストレスを与えてマイナスイオンを発生させる構成であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のディスク記録媒体特性改善装置を提供する。
【0009】
上記(1)〜(3)のディスク記録媒体特性改善装置によれば、発生したマイナスイオンがCD、DVD等のディスク記録媒体表面に直接照射されることによって、ディスク記録媒体表面が賦活化されてディスク記録媒体の音質や画質が改善される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク記録媒体特性改善装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置の好適な形態を示す斜視図である。図2は上記ディスク記録媒体特性改善装置の内部構造の好適な形態を示す図である。
【0011】
本発明のディスク記録媒体特性改善装置20は、図1又は図2に示されるように、CD等のディスク記録媒体Dを載置する載置部1を上部に設けた上部筺体2aとこれに嵌合する下部筺体2bの組み合わせからなる筒状筺体2と、前記筒状筺体2内部に配設されたマイナスイオン発生手段K1と、前記マイナスイオン発生手段K1によって発生させたマイナスイオンiを前記載置部1に載置したディスク記録媒体Dに照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えることを特徴とする。
【0012】
上記マイナスイオン発生手段K1としては、公知の人工的にマイナスイオンを発生させる高電圧印加方式のマイナスイオン発生装置を用いてもよいが、本実施の形態では、前記筒状筺体2の載置部1の直下に焦電体3を配設するとともにその近傍(図2では下方)に設けた高電圧回路不要な簡単な電気加熱装置5で前記焦電体3を加熱してナチュラルなマイナスイオンiを放出させる構成としている。
【0013】
即ち、焦電体(例えばトルマリン)3が電気加熱装置5の光熱を吸収して加熱され、空気中の自由電荷等で中和されていた自発分極が温度変化によって露になり、その結晶表面に分極電荷が現れる。この結果、空気中にイオン、それも多くのマイナスイオンが放出されるのである。
【0014】
上記マイナスイオン発生手段K1としての焦電体3から放出されるマイナスイオンの大きさは電気的に発生させるマイナスイオンの大きさの約1万分の1というきめ細かいものである。また、焦電体3(特にトルマリン)から発生するマイナスイオンの量は前述のような加熱といった外的ストレスを加えることで飛躍的に増大する。
【0015】
このことから本発明で用いるべきマイナスイオン発生手段K1としては、焦電体3、特にトルマリンを発生源とする方式が最適と考えられる。本実施の形態においては、焦電体3として粒径が3〜20mmの多孔質の粒状と成したマイナスイオン放出量の多いトルマリンセラミックボール9(商品名LSボール;ラコス(株)製)を用いている。
【0016】
また、本実施の形態においては、前記電気加熱装置5として、照明灯4を用いた光熱の近接照射による加熱方式を適用している。この照明灯4は例えば60〜100Wの白熱電球、ハロゲン球、キセノンランプ等であり、該照明灯4を覆う中空円錐形のリフレクタ10が取り付けられて放射光が対面する焦電体3に一様に照射されるように構成されていて、熱的ストレスによって前記トルマリンセラミックボール9から大量のマイナスイオンiが放出される。
【0017】
なお、本実施の形態における上記筒状筺体2は照明灯4の放射光が周囲に拡散するのを防止するために遮光性を有する金属やプラスチック等で形成され、好ましくはこの発熱を防止するべく断熱性を有するプラスチックが用いられる。そして上部筺体2aの載置部1には直径120mmのCDやDVDが適切に安定載置できるように縁壁1cが設けられ、底部に網6が敷かれている。さらに、図1に示されるようにディスク記録媒体Dを指先で挟み掴んで出し入れが楽に行えるように切り欠き部1a、1bが縁壁1cの対向位置に設けられている。
【0018】
次に、本実施の形態では、前記トルマリンセラミックボール9から発生した微小なマイナスイオンiのディスク記録媒体Dへのマイナスイオン照射手段K2として、自然対流によるマイナスイオンiの移動に加えて、発生した前記マイナスイオンiを筒状筺体2内に付設したタイマースイッチ付ファン7で上方に強制対流させて網6を通して前記焦電体3の直上の載置部1に載置されたディスク記録媒体Dの表面にマイナスイオンiを直接当てることによりマイナスイオンiがディスク表面に多く吸収される構成として、短時間(数秒〜数十秒)でのディスク記録媒体D表面の賦活化を可能にしている。
【0019】
このように本実施の形態では、ディスク記録媒体Dの表面に効率的にマイナスイオンiが吸収されることで、ディスク記録媒体D自身が賦活化し、音質や画質の特性改善効果が現れると考えられる。
【0020】
なお、前記照明灯4を点灯させるための電源回路とタイマースイッチ付ファン7のタイマー回路を構成する電子部品を実装した回路基板8が筒状筺体2内に付設されており、この回路基板8には図示せぬ外部電源(例えば、AC100Vの商用電源)から電力を得るための接続コード13が変圧器17を介して接続されている。また、図1に示されるスイッチパネル14には照明灯4の電源ON/OFFスイッチ15、ファン7のタイマースイッチ16が配設されている。
【0021】
因に、焦電体3は、結晶片岩、片麻岩、接触変成岩、又は花崗岩ペグマタイト等から産する三配位のホウ素をもつシクロケイ酸塩鉱物(SiO4四面体の頂点共有による(SiO3)6六員環陰イオンをもつ鉱物)であり、その化学組成の一般式は[WX3B3Al3(AlSi2O9)3(O,OH,F)4](W=Na,Ca,X=Al,Fe3+,Li,Mg,Mn2+)で表され、代表的なものではドラバイト(W,X=Na,Mg)、スコール(W,X=Na,Fe)、ウバイト(W,X=Ca,Mg)、並びにエルバイト(W,X=Na,Li)が知られ、これらは本発明の焦電体として利用し得る。
【0022】
特に、焦電体3の一つであるトルマリン(tourmaline)は電気石とも呼ばれ、焦電性および圧電性が著しく、その圧電率は5.8×10−8esu〜1.1×10−7esu、分極電荷は3.2×10−12erg〜1.6×10−11erg程度である。そして、このようなトルマリン等の焦電体3によれば、照明灯4の放射光を浴びて加熱され、その結晶表面に分極電荷を現し、空気中に多くのマイナスイオンiを放出する訳である。
【0023】
なお、図2で明らかなように、本実施の形態のセラミックトルマリンボール9は、上下一対の水平に保持された金網11a、11bの間に多数挟んで収容されてディスク記録媒体Dから20〜30mm下の位置のリフレクタ9の上に設置されている。
【0024】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、係るディスク記録媒体特性改善装置20は上記のような構成に限らず、構成要素として、ディスク記録媒体Dを載置する載置部1を上部に設けた筒状筺体2と、該筒状筺体2内部に配設されたマイナスイオン発生手段K1と、前記マイナスイオン発生手段K1によって発生させたマイナスイオンiを前記載置部1に載置したディスク記録媒体Dに照射するマイナスイオン照射手段K2と、を備えていれば他の形態でもよいことは勿論である。
【0025】
また、本実施の形態では、焦電体3としてトルマリンを用いたが、これに代えてBaTiO3(チタン酸バリウム)、TGS(トリグリシンサルファイト)、又はPZT、PbTiO3といったセラミックスを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置によれば、加熱装置の光熱を利用して焦電体(特にトルマリン)を加熱するなどして多くのマイナスイオンを放出させ、直上に載置されたディスク記録媒体の表面に前記マイナスイオンを照射しするように構成されており、ディスク記録媒体がマイナスイオンによって賦活化することによってディスク記録媒体自身の特性が改善して音質や画質が良好になるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録媒体特性改善装置の好適な形態を示す斜視図である。
【図2】上記ディスク記録媒体特性改善装置の内部構造の好適な形態を示す図である。
【符号の説明】
1 載置部
1a、1b 切り欠き部
1c 縁壁
2 筒状筺体
2a 上部筺体
2b 下部筺体
3 焦電体
4 照明灯
5 電気加熱装置
6 網
7 ファン
8 回路基板
9 トルマリンセラミックボール
10 リフレクタ
11a、11b 金網
13 接続コード
14 スイッチパネル
15 電源ON/OFFスイッチ
16 タイマースイッチ
17 変圧器
20 ディスク記録媒体特性改善装置
D ディスク記録媒体
K1 マイナスイオン発生手段
K2 マイナスイオン照射手段
i マイナスイオン
Claims (3)
- ディスク記録媒体を載置する載置部を上部に設けた筒状筺体と、前記筒状筺体内部に配設されたマイナスイオン発生手段と、前記マイナスイオン発生手段によって発生させたマイナスイオンを前記載置部に載置したディスク記録媒体に照射するマイナスイオン照射手段と、を備えることを特徴とするディスク記録媒体特性改善装置。
- 前記マイナスイオン発生手段が、前記筒状筺体の載置部の直下に焦電体を配設するとともにその近傍に設けた電気加熱装置で前記焦電体を加熱してマイナスイオンを発生させる構成であり、前記マイナスイオン照射手段が、発生した前記マイナスイオンを筺体内に付設したタイマースイッチ付ファンで上方に強制対流させて前記焦電体の直上の載置部に載置されたディスク記録媒体にマイナスイオンを照射する構成であることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録媒体特性改善装置。
- 前記マイナスイオン発生手段が、前記筺体の載置部の直下に配設された多孔質の粒状に成形加工されたトルマリンに、その下方より照明灯の光熱を照射して前記トルマリンに外的ストレスを与えてマイナスイオンを発生させる構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスク記録媒体特性改善装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306052A JP2004145909A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | ディスク記録媒体特性改善装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306052A JP2004145909A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | ディスク記録媒体特性改善装置 |
Publications (1)
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ID=32452960
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JP (1) | JP2004145909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019108461A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 玄々化学工業株式会社 | 木材用塗料 |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002306052A patent/JP2004145909A/ja active Pending
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JP2019108461A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 玄々化学工業株式会社 | 木材用塗料 |
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