JP2004142218A - タイヤのプライ送り込み方法、及びその装置 - Google Patents

タイヤのプライ送り込み方法、及びその装置 Download PDF

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JP2004142218A JP2002308762A JP2002308762A JP2004142218A JP 2004142218 A JP2004142218 A JP 2004142218A JP 2002308762 A JP2002308762 A JP 2002308762A JP 2002308762 A JP2002308762 A JP 2002308762A JP 2004142218 A JP2004142218 A JP 2004142218A
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Masahiko Matsumoto
松本 晶彦
Isao Oiwa
大岩 勇夫
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Abstract

【課題】成形ドラムの待機時間をなくし、設置スペース及び設置コストの増加を招くことなく、複数枚構造のベルト層を効率良く形成できる。
【解決手段】1本の長尺なストリップSから、長さを違えたn種類のストリップ片S1を交互に切断し、それらを種類毎に区分けしてn本の接続コンベヤ5に搬出することによりn種類の構成プライPを略同時に形成する。各接続コンベヤ5からの構成プライPを、種類毎に成形ドラムDに供給するn本の供給コンベヤ6に送る。このとき、少なくとも1本の供給コンベヤ6の位置変えにより、各構成プライPを、前記成形ドラムDの軸方向成形位置Doに合わせて成形ドラムD上に送り込む。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1本の長尺なストリップから巾寸法が異なる複数種類の構成プライを形成し、かつこの構成プライを種類毎に成形ドラムの所定位置に送り込むタイヤのプライ送り込み方法、及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タイヤのベルトプライは、図10に示すように、複数本のコードをゴム引きした長尺なストリップaを原反として形成される。詳しくは、前記ストリップaを、長さ方向に対して所定角度θかつ所定長さLで切断してストリップ片a1を形成する一方、各ストリップ片a1を、その非切断の側縁間で順次接続し、これによってコードが接続方向に対して前記角度θで配列しかつ巾WをL×sin θとした長尺なプライ材料bを形成する。
【0003】
そして、この長尺なプライ材料bを、一旦ロール体に巻き取った後、次工程であるタイヤ形成工程に移送し、タイヤ周長に応じた長さKの構成プライb1に切断しつつ成形ドラムに供給することにより、円筒状のベルトプライを形成している
【0004】
これに対して、近年、前記ロール体などの中間部材の発生をなくすため、ストリップ片a1の所望枚数を接続することにより直接に構成プライb1を形成し、このものを成形ドラムに供給する装置が、特許文献1に提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−121622号公報
【0006】
この装置は、図11に略示するように、長尺なストリップaを接続コンベヤcに所定角度θかつ所定長さLで搬入する搬入手段dと、前記ストリップaの搬入部分を接続コンベヤcに沿って切断してストリップ片a1を形成する切断手段fと、所定移動ピッチ量で間欠移動することにより切断されたストリップ片a1を先行のストリップ片a1と順次接続して前記構成プライb1を形成する前記接続コンベヤcと、この接続コンベヤcから構成プライb1を受取って成形ドラムgに供給する供給コンベアhとを含んで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしベルト層は、巾寸法が異なる複数枚(乗用車用タイヤでは通常2枚)のベルトプライから形成される。従って、前記装置を用いて、例えば2枚構造のベルト層を形成するためには、巾寸法の異なる2種類の構成プライb1を交互に形成して成形ドラムgに供給する必要がある。しかしこのとき、一つの構成プライb1を形成・供給してから、次の構成プライb1を形成・供給するまでにある程度の時間を要するため、その間、成形ドラムgの待機時間が多く必要となり、生産効率を著しく損ねる結果を招く。
【0008】
なお前記装置を複数台(例えば2台)設置し、各装置から夫々の種類の構成プライb1を形成・供給することも可能であるが、設置スペース及び設置コストの大幅な増加を招くという不利がある。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、1本の長尺なストリップから、長さを違えたn種類のストリップ片を交互に切断し、それらを種類毎に区分けしてn本の接続コンベヤに搬出することによりn種類の構成プライを略同時に形成するとともに、n本の供給コンベヤを位置変えさせることにより、各接続コンベヤからの構成プライを、成形ドラムの軸方向成形位置に合わせて順次送り込むことを基本として、成形ドラムの待機時間をなくし、設置スペース及び設置コストの大幅な増加を招くことなく、複数枚構造の例えばベルト層等を効率良く形成しうるタイヤのプライ送り込み方法、及びその装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1は、タイヤのプライ送り込み方法の発明であって、
両側縁が平行かつ長さ方向に搬送される長尺のストリップを、前記長さ方向に対して角度θかつ長さをn種類に違えて切断することにより、長さ方向両端を切断縁としかつ両側を前記側縁とするn種類の平行四辺形のストリップ片を形成する一方、
前記n種類のストリップ片を種類毎に区分けしてn本の接続コンベヤに搬出し、かつ区分けされた各ストリップ片をその前記側縁で継ぐことにより切断縁側を長辺とする所定長さの構成プライをそれぞれ形成し、しかも各構成プライを種類毎に成形ドラムに供給するn本の供給コンベヤに送るとともに、
少なくとも1本の供給コンベヤの位置変えにより、各構成プライを、前記成形ドラムの軸方向成形位置に合わせて成形ドラム上に送り込むことを特徴としている。
【0011】
又請求項2の発明では、前記n本の供給コンベヤは、位置変えしない1本の固定の供給コンベヤと、位置変えする残りの移動の供給コンベヤとからなり、前記固定の供給コンベヤは、1本の接続コンベヤとは一直線上にかつ成形ドラムの前記成形位置に芯を合わせて配置されるとともに、前記移動の供給コンベヤは、その位置変えにより前記成形位置に芯合わせされることを特徴としている。
【0012】
又請求項3の発明では、前記供給コンベヤは、その供給端の成形ドラムの周方向位置に合わせて、成形ドラムの回転の向きを変化させることにより、前記構成プライを、上下に異なる供給端から成形ドラムに対して接線方向かつ回転方向に送り込むことを特徴としている。
【0013】
又請求項4はタイヤのプライ送り込み装置の発明であって、
両側縁が平行な長尺のストリップを長さ方向に搬送する搬送装置と、
該ストリップを前記長さ方向に対して角度θかつ長さをn種類に違えて切断することにより、長さ方向両端を切断縁としかつ両側を前記側縁とするn種類の平行四辺形のストリップ片を形成する切断装置と、
前記搬送装置と角度θで交わるとともに、前記n種類のストリップ片が区分け手段によって種類毎に区分けされて搬入される各ストリップ片を、その前記側縁で継ぐことにより切断縁側を長辺とする所定長さの構成プライをそれぞれ形成するn本かつ互いに並列な接続コンベヤと、
各接続コンベヤから前記構成プライを受取って成形ドラムに供給するn本かつ互いに並列な供給コンベアとを具えるとともに、
少なくとも1本の供給コンベヤの位置変えにより、各構成プライを、前記成形ドラムの軸方向成形位置に合わせて成形ドラム上に送り込むことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は本発明のタイヤのプライ送り込み装置1を示す平面図、図2、3はその一部を示す側面図である。なお本例では、前記プライ送り込み装置1により、成形ドラムD上に2枚構造のベルト層を形成する場合を、即ちn=2の場合を例にとって以下に説明する。
【0015】
図1〜3に示すように、本実施形態のプライ送り込み装置1は、
・ 両側縁eが平行な長尺のストリップSを、長さ方向に搬送する搬送装置2と、
・ このストリップSを、前記長さ方向に対して角度θかつn種類(n=2)の長さLA、LBで切断することにより、長さ方向両端を切断縁としかつ両側を前記側縁eとするn種類(n=2)の平行四辺形のストリップ片S1A、S1Bを交互に形成する切断装置3と、
・ 前記n種類(n=2)のストリップ片S1A、S1Bが区分け手段4によって種類毎に区分けされて搬入されるとともに、搬入された各ストリップ片S1A、S1Bを、その前記側縁eで継ぐことにより切断縁側を長辺とする所定長さKの構成プライPA、PBをそれぞれ形成するn本(n=2)かつ互いに並列な接続コンベヤ5A、5Bと、
・ 各接続コンベヤ5A、5Bから前記構成プライPA、PBを受取り、成形ドラムDに供給するn本(n=2)かつ互いに並列な供給コンベア6A、6Bとを具えて構成される。
【0016】
本例では、前記搬送装置2の上流側に、フェスツーン7を介してストリップ形成装置8が配される場合が例示されており、このストリップ形成装置8は、複数本のスチールコードを整列して供給するコードスタンド8Aと、供給されたスチールコードにトッピングゴムを被覆して前記ストリップSを成形するゴム押出機8Bとから構成される。
【0017】
なおストリップ形成装置8に代え、予め形成したストリップSのロール巻体から、ストリップSを巻き戻すストリップ供給装置を配することもできる。
【0018】
次に、前記搬送装置2はベルトコンベアであって、n+1個(n=2)のコンベア部に区分されるとともに、各コンベア部の間に、夫々切断装置3を配設する。即ち、搬送装置2上に合計n台(n=2)の切断装置3を、所定の間隔を隔てて設置することにより、長さが異なるn種類(n=2)のストリップ片S1A、S1Bを同時に切断でき、切断効率の向上を図っている。
【0019】
又前記切断装置3は、ストリップSをその長さ方向に対して切断角度θで切断するカッタ11を具える。本例では、切断装置3は、図4に概念的に示す如く、前記搬送装置2を跨る門型フレーム12の上枠材12Uに、支軸13を垂直に枢着している。この支軸13は、前記上枠材12Uに固定のモータM1に、例えばギヤー等を用いた伝達手段14を介して連結するとともに、その下端には、ガイド手段15を介して前記カッタ11を走行自在に取り付けている。前記ガイド手段15は、ガイド溝16Aを有する案内レール16と、そのガイド溝16Aに沿って水平に走行自在な走行片17とを具え、該走行片17からのびるカッタホルダ18下端には、例えば円板状のカッタ11を走行方向に沿って回転自在に枢着している。なお前記走行片17は、案内レール16に固定のモータM2によって走行できる。
【0020】
従って、前記切断装置3は、モータM1の作動により、前記案内レール16の向き、即ちカッタ11の切断角度θを、前記支軸13廻りで自在に調整できる。又前記カッタ11として、下降してストリップSを押し切るギロチン状の押切刃であってもよく、係る場合には、カッタ11を昇降させる昇降具として、シリンダー等が好適に用いうる。なお前記搬送装置2では、各コンベア部における駆動、停止及び搬送速度を、夫々コンベア部毎に違えて運転可能に制御している。
【0021】
次に、前記区分け手段4は、前記搬送装置2とθの角度を有して互いに並列するn本(n=2)の接続コンベア5A、5Bに、前記搬送装置2から交互に送られる前記n種類(n=2)のストリップ片S1A、S1Bを種類毎に区分けして搬出する。
【0022】
この区分け手段4は、図5に概念的に示す如く、前記ストリップ片S1A、S1Bを搬送装置2から受け取って前記長さ方向に搬送する受け取りコンベア19Cと、この受け取りコンベア19Cに乗り継ぎ可能に連接されかつ前記接続コンベヤ5B上方をのびる第1の区分けコンベア19Bと、この第1の区分けコンベア19Bに乗り継ぎ可能に連接されかつ前記接続コンベヤ5A上方をのびる第2の区分けコンベア19Aとを具える。
【0023】
ここで、各コンベア19A〜19Cは、搬送面を下向きとしたベルトコンベアからなり、例えばベルト内周面側に装着するマグネット(図示しない)により、ベルト下面でストリップ片を吸着して搬送できる。又前記マグネットをシリンダー等によりベルト内周面から離れる向きに移動させる、或いはマグネットを電磁石で形成しその通電を断つことにより吸着を解除でき、ストリップ片を接続コンベア5A、5Bに受け渡しうる。
【0024】
前記受け取りコンベア19Cは、その上流側端部が搬送装置2の下流側端部と重なり合い、その搬送面を互いに近接させることにより、搬送装置2からのストリップ片S1A、S1Bを吸着して受け取る。
【0025】
前記第1の区分けコンベア19Bは、前記受け取りコンベア19Cから搬送されるストリップ片S1A、S1Bのうち、下流側のストリップ片S1Aを第2の区分けコンベア19Aに送り出すとともに、上流側のストリップ片S1Bのみを前記接続コンベヤ5B上方の所定位置に停止させる。又第2の区分けコンベア19Aは、第1の区分けコンベア19Bから送り出された下流側のストリップ片S1Aを前記接続コンベヤ5A上方の所定位置で停止させる。
【0026】
なお前記受け取りコンベア19Cは、接続コンベヤ5A、5Bを跨るテーブル状のフレーム20に固定されるとともに、第1、第2の区分けコンベア19B、19Aは、例えばシリンダ21A等を用いた周知構成の昇降手段21を介して昇降自在に支持される。従って、第1、第2の区分けコンベア19B、19Aは、その上昇状態において、前記受け取りコンベア19Cと同高さで整一し、ストリップ片の乗り継ぎを可能とするとともに、下降状態において、各所定位置で保持するストリップ片S1A、S1Bを、所定の接続コンベヤ5A、5Bに受け渡す。
【0027】
次に、前記接続コンベア5A、5Bは、その搬送面を前記搬送装置2の搬送面よりも低所としたベルトコンベアであって、夫々、ストリップSの巾Wsに応じた所定の送りピッチ(≒Ws×sin θ)で間欠送りする。これにより、区分けされたストリップ片S1A、S1Bは、各所定位置での下降の際、図6に示すように、先行のストリップ片S1A、S1Bと、その側縁eが互いに接触し、種類毎の接合が順次行われる。なお接合をより確実に行うため、一方の側縁eに貼着用の薄い耳部e1を張り出すことが好ましい。又前記送りピッチは、接続コンベア5A、5Bのモータ制御によって自在に制御される。
【0028】
次に、前記供給コンベア6A、6Bは、少なくともその1本が位置変えすることにより、各構成プライPA、PBを、前記成形ドラムDの軸方向成形位置Do(例えば成形ドラムDの軸方向の中心位置)に合わせて成形ドラムD上に送り込む。
【0029】
詳しくは、前記供給コンベア6A、6Bは、位置変えしない1本の固定の供給コンベヤ6Aと、位置変えする残りの移動の供給コンベヤ6Bとから構成される。このうち、前記固定の供給コンベヤ6Aは、接続コンベヤ5Aとは一直線上に連なりかつ成形ドラムDの前記成形位置Doに芯を合わせて配置されるとともに、前記移動の供給コンベヤ6Bは、その位置変えによって前記成形位置Doに芯合わせされる。
【0030】
本例では、前記固定の供給コンベヤ6Aは、図3、7、8に示すように、上流側の受取りコンベヤ部6A1と、下流側の供給コンベヤ部6A2とから形成される。なお該供給コンベヤ部6A2は、その上流端側の枢着点Q1(図3に示す)で枢支されることにより、図9の如く、下流端側の前記供給端J1がドラム外周面Dsに近接して前記構成プライPAを成形ドラムDに送り込む供給状態から、ドラム外周面Dsから離間する待機状態まで上下に傾動しうる。なおこの傾動は、例えば架台32に取り付くシリンダ等の傾動手段(図示しない)によって行われる。
【0031】
又本例では、前記供給端J1が、前記ドラム外周面Dsのうち、ドラム軸を通る水平線よりも上方となる上のドラム外周面域の側に配置される場合を例示している。このとき、成形ドラムDの回転方向を、例えば図9において右回転(F1)とし、前記供給端J1における搬送方向と一致させることにより、構成プライPAは、供給端J1から成形ドラムDに対して接線方向かつ回転方向に供給される。特に本例では、前記供給コンベヤ部6A2は、成形ドラムDへの供給をより円滑に行うため、搬送面を上向きとした主部6A2aの下流側に、この主部6A2aとは乗り継ぎ可能に接続されかつ搬送面を下向きとした副部6A2bを設け、この副部6A2bの下向き搬送面を、前記ドラム外周面Dsに面して近接させている。
【0032】
次に、前記移動の供給コンベヤ6Bも同様に、前記接続コンベヤ5Bからの構成プライPBを受け取る上流側の受取りコンベヤ部6B1と、受取った構成プライPBを成形ドラムDに送り込む下流側の供給コンベヤ部6B2とから構成される。
【0033】
本例では、前記供給コンベヤ部6B2は、前記供給コンベヤ部6A2とは同芯にかつその下方をのびるベルトコンベヤであって、上流端側の枢着点Q2(図3に示す)で枢支されることにより、図9の如く、供給端J2がドラム外周面Dsに近接する供給状態から離間する待機状態まで上下に傾動しうる。なお前記供給端J2は、下のドラム外周面域の側に配置され、このとき、成形ドラムDの回転方向を、例えば図9において左回転(F2)として前記供給端J2における搬送方向と一致させることにより、構成プライPBは、供給端J2から成形ドラムDに対して接線方向かつ回転方向に供給される。
【0034】
又前記受取りコンベヤ部6B1は、図7、8に示すように、前記受取りコンベヤ部6A1とは同高さで横並びする並列位置R1から、前記受取りコンベヤ部6A1とはその下方で同芯に並ぶ上下配列位置R2まで、位置変え手段32を介して移動しうる。この受取りコンベヤ部6B1は、前記並列位置R1では、前記接続コンベヤ5Bとは一直線上に配列し、該接続コンベヤ5Bから構成プライPBを受け取りうる。又上下配列位置R2では前記供給コンベヤ部6B2とは一直線上に配列し、従って、受け取った構成プライPBを、前記供給コンベヤ部6B2を介して、前記成形位置Doに芯合わせて成形ドラムDに供給できる。
【0035】
ここで、前記位置変え手段32は、図8に示す如く、一対のリンク片34の一端を架台33に、他端を前記受取りコンベヤ部6B1に夫々枢着させた平行リンク機構を具え、これによって前記受取りコンベヤ部6B1を、その水平状態を維持したまま並列位置R1と上下配列位置R2との間で位置変えしうる。なお位置変え手段32は、前記架台33に固定のモータM3によって駆動する。
【0036】
然して、本実施形態のプライ送り込み装置1は、切断装置3により、一本の長尺のストリップSから長さを違えた2種類のストリップ片S1A、S1Bを交互に切断した後、区分け手段4によって、前記2種類のストリップ片S1A、S1Bを種類毎に区分けして接続コンベヤ5A、5Bに搬出する。この接続コンベヤ5A、5Bでは、所定の送りピッチで間欠送りすることにより、各ストリップ片S1A、S1Bを種類毎にその側縁eで接続し、これによって巾の異なる2種類の構成プライPA、PBを略同時に形成できる。
【0037】
なお本例では、接続コンベヤ5A、5Bのコンベヤ長さが、構成プライPA、PBの長さよりも小であることにより、構成プライPA、PBは、所定長さKに達するまでの間、接続コンベヤ5A、5Bと受取りコンベヤ部6A1、6B1とに跨りながら形成される。従って、所定長さKに達するまでの間では、受取りコンベヤ部6A1、6B1は、接続コンベヤ5A、5Bと同期して所定の送りピッチで間欠送りする。
【0038】
又所定長さKに達した一方の構成プライPAは、同芯に連なる固定の供給コンベヤ6Aを経て、即ち前記受取りコンベヤ部6A1及び供給コンベヤ部6A2を経て、その供給端J1から成形ドラムDに送り込まれる。
【0039】
又他方の構成プライPBは、移動の供給コンベヤ6Bを経て、供給端J2から成形ドラムDに送り込まれる。このとき、受取りコンベヤ部6B1は、並列位置R1で構成プライPBを受け取った後、位置変え手段32により、受取りコンベヤ部6A1と同芯な上下配列位置R2に移動する。そして、構成プライPBは、この上下配列位置R2で供給コンベヤ部6B2に受け渡され、その供給端J2から成形ドラムDに送り込まれる。このとき、前記供給端J1、J2の位置が、上下のドラム外周面域に異なって配されるため、成形ドラムD上で形成されるベルトプライのコードを、プライ間相互で交差させることができる。
【0040】
なお接続コンベヤ5A、5Bは、前記構成プライPA、PBを供給コンベヤ6A、6Bに送り込んだ後、次の構成プライPA、PBの形成作業、即ちストリップ片S1A、S1Bの接続作業が開始される。従って、接続途上の構成プライPBが接続コンベヤ5Bの下流端に達する前に、前記受取りコンベヤ部6B1は、構成プライPBを供給コンベヤ部6B2に受け渡した後、並列位置R1に復帰する必要がある。
【0041】
このように、プライ送り込み装置1は、一本の長尺のストリップSから巾の異なる2種類の構成プライPA、PBを略同時に形成して成形ドラムDに供給できる。従って、成形ドラムDの待機時間をなくすことができ、生産効率を向上させることができる。なお各接続コンベヤ5A、5Bが構成プライPA、PBを形成している間は、成形ドラムD上にバンドプライやトレッドゴム等の他の部材を貼着する工程作業が行われるため、前記生産効率の向上効果が損なわれることはない。
【0042】
又、ストリップ形成装置8から区分け手段4に至るラインを1本化してるため、設置スペース及び設置コストの増加を低く抑えることができる。
【0043】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、nを3以上としてプライ送り込み装置を構成しうる他、例えばバイアス構造のカーカスの形成にも使用しうるなど、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、成形ドラムの待機時間をなくすことができ、設置スペース及び設置コストの大幅な増加を招くことなく、複数枚構造の例えばベルト層等を効率良く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤのプライ送り込み装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】ストリップ形成装置から区分け手段4までを示す側面図である。
【図3】接続コンベヤから成形ドラムまでを示す側面図である。
【図4】切断装置を概念的に示す斜視図である。
【図5】区分け手段を概念的に示す斜視図である。
【図6】接続コンベヤによるストリップ片の接合を説明する線図である。
【図7】供給コンベアの受取りコンベヤ部を接続コンベヤとともに示す平面図である。
【図8】供給コンベアの受取りコンベヤ部を上流端側からみた側面図である。
【図9】供給コンベアの供給コンベア部を成形ドラムとともに示す側面図である。
【図10】従来のベルトプライの製造方法の一例を示す線図である。
【図11】従来のベルトプライの製造方法の他の例を示す線図である。
【符号の説明】
2   搬送装置
3   切断装置
4   区分け手段
5A、5B   接続コンベヤ
6A、6B   供給コンベヤ
D   成形ドラム
Do  成形位置
e   側縁
J1、J2   供給端
PA、PB   構成プライ
S   ストリップ
S1A、S1B ストリップ片

Claims (4)

  1. 両側縁が平行かつ長さ方向に搬送される長尺のストリップを、前記長さ方向に対して角度θかつ長さをn種類に違えて切断することにより、長さ方向両端を切断縁としかつ両側を前記側縁とするn種類の平行四辺形のストリップ片を形成する一方、
    前記n種類のストリップ片を種類毎に区分けしてn本の接続コンベヤに搬出し、かつ区分けされた各ストリップ片をその前記側縁で継ぐことにより切断縁側を長辺とする所定長さの構成プライをそれぞれ形成し、しかも各構成プライを種類毎に成形ドラムに供給するn本の供給コンベヤに送るとともに、
    少なくとも1本の供給コンベヤの位置変えにより、各構成プライを、前記成形ドラムの軸方向成形位置に合わせて成形ドラム上に送り込むことを特徴とするタイヤのプライ送り込み方法。
  2. 前記n本の供給コンベヤは、位置変えしない1本の固定の供給コンベヤと、位置変えする残りの移動の供給コンベヤとからなり、前記固定の供給コンベヤは、1本の接続コンベヤとは一直線上にかつ成形ドラムの前記成形位置に芯を合わせて配置されるとともに、前記移動の供給コンベヤは、その位置変えにより前記成形位置に芯合わせされることを特徴とする請求項1記載のタイヤのプライ送り込み方法。
  3. 前記供給コンベヤは、その供給端の成形ドラムの周方向位置に合わせて、成形ドラムの回転の向きを変化させることにより、前記構成プライを、上下に異なる供給端から成形ドラムに対して接線方向かつ回転方向に送り込むことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤのプライ送り込み方法。
  4. 両側縁が平行な長尺のストリップを長さ方向に搬送する搬送装置と、
    該ストリップを前記長さ方向に対して角度θかつ長さをn種類に違えて切断することにより、長さ方向両端を切断縁としかつ両側を前記側縁とするn種類の平行四辺形のストリップ片を形成する切断装置と、
    前記搬送装置と角度θで交わるとともに、前記n種類のストリップ片が区分け手段によって種類毎に区分けされて搬入される各ストリップ片を、その前記側縁で継ぐことにより切断縁側を長辺とする所定長さの構成プライをそれぞれ形成するn本かつ互いに並列な接続コンベヤと、
    各接続コンベヤから前記構成プライを受取って成形ドラムに供給するn本かつ互いに並列な供給コンベアとを具えるとともに、
    少なくとも1本の供給コンベヤの位置変えにより、各構成プライを、前記成形ドラムの軸方向成形位置に合わせて成形ドラム上に送り込むことを特徴とするタイヤのプライ送り込み装置。
JP2002308762A 2002-10-23 2002-10-23 タイヤのプライ送り込み方法、及びその装置 Pending JP2004142218A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011194545A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Bridgestone Corp コード入りゴムシート材料の切断装置および切断方法
JP2012157975A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Sumitomo Rubber Ind Ltd ベルトプライの形成方法

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