JP2004141590A - 携帯型の保温、保冷兼用ポット - Google Patents
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Abstract
【課 題】温かい飲食物、または冷たい飲食物を入れたポットに保温剤または保冷剤を入れる事により、保温または保冷機能を高め、継続させる事が出来、また、時間の経過とともに、保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットとして使用を得る。
【解決手段】家庭用としても多岐にわたり使用出来るほか、特にアウトドア用として、温かい飲料水や弁当類、あるいは冷たい飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等、保温や保冷が必要なものは、液体から固形物まで幅広く使用出来る、携帯型の保温、保冷兼用ポットを提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】家庭用としても多岐にわたり使用出来るほか、特にアウトドア用として、温かい飲料水や弁当類、あるいは冷たい飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等、保温や保冷が必要なものは、液体から固形物まで幅広く使用出来る、携帯型の保温、保冷兼用ポットを提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温かい飲食物、または冷たい飲食物をポットに入れ、短時間のうちに使用する場合は、そのままで保温または保冷状態に保つ事が出来るほか、保温剤または保冷剤を入れる事により、保温または保冷機能を高め、継続させる事が出来、また、時間の経過とともに保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
保温、保冷兼用で、温かい飲料水、または冷たい飲料水を保温または保冷状態で、一定時間保つ事が出来るものとしてはいわゆるまほうびんがある。このまほうびんは、内容器が2層になっており、この間が真空状になっている等、保温、保冷機能にすぐれたポットである。
【0003】
また、内容器のまわりの2層部分はガラスが用いられ、内側は鏡状に加工されている。これも保温、保冷機能の維持に欠かせないものとなっている。
【0004】
しかし、外形の大きさの割には内容器に入る量が少なく、さらに、内容器がガラスで出来ているため、取り扱いによっては破損の恐れがあり、携帯用としてはあまり適していない。
【0005】
最近は、保温、保冷機能より、携帯用としての利便性を追求したもので、本体と内容器を兼ねたステンレス製や樹脂類で出来た簡易型のポットが提供されている。
【0006】
このほか、保温、保冷機能にも注力した製品として、ステンレス製や樹脂類で出来た本体にステンレス製等の内容器がついたもの、この内容器も2層となっており、この2層間が真空状になっているもの、あるいは、内容器が断熱機能にすぐれた素材を用いているもの等、多岐、多様な製品が提供されるようになった。
さらに、内容器のまわりの鏡に相当する部分も、アルミ蒸着ラミネート等、鏡同様の加工が施される等、携帯用としての機能、利便性は向上している。
【0007】
また、もっぱら保温を目的としたものでは、まほうびんをはじめとするポット類に電熱機能を組み込んだものが提供されている。これに温かい飲料水を入れれば、そのままで保温状態に保つ事が出来るほか、冷たい飲料水も電熱機能により直接温める事が出来る。さらに、電熱機能が作動している間は保温状態に保つ事が出来、電源を切っても一定時間は保温状態に保つ事が出来る。
また、時間の経過とともに保温状態が低下しても、再度温め、そのまま保温状態に保つ事が出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来からのまほうびんは、保温、保冷機能はすぐれているが、内容器がガラスで出来ているため、破損の恐れがある等、取り扱いに不便を感じていた。
また、外形の大きさの割には内容器に入る量が少ないという難点があった。
【0009】
その後、ステンレス製等の金属製、または、断熱機能にすぐれた素材等を用いたもの、あるいは、これらの組合せによるもの等が提供されるようになったが、保温、保冷機能は、まほうびんには及ばない。
【0010】
また、ステンレス製や樹脂類で出来た簡易型のポットも提供され、保温、保冷機能は若干見劣りするが、携帯用としての利便性は高まった。
【0011】
また、ポット自体に電熱機能を組み込んだものは、室内用としては大変重宝であり、利便性も高い。
しかし、電熱機能を作動させるための電源が必要であり、アウトドア用としては不便であり、不向きである。
【0012】
また、まほうびんをはじめ、各ポット類は、飲料水用となっており、ペットボトルや紙パック入りの飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等も利用出来るような機能とはなっていない。
【0013】
本発明は、家庭用としても多方面に利用出来るほか、特にアウトドア用として飲料水や弁当類といった温かい飲食物、あるいは、冷たい飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品をはじめ、保温や保冷が必要なものは液体から固形物まで多岐にわたり利用出来、必要によっては飲食物以外でも活用出来る。
また、携帯可能なものとしては、従来のものより、保温、保冷効果も高く、さらに継続させることが出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットの製作方法を提供する事を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯型の保温、保冷兼用ポットを短時間のうちに使用する場合は、そのままで保温または保冷状態に保つ事が出来るほか、保温剤または保冷剤を入れる事により、保温または保冷機能を高め、継続させる事が出来、また、時間の経過とともに保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットを必要に応じてて使用するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の携帯型の保温、保冷兼用ポットは、通常使用されている円筒状をはじめ、この同じ円筒状でも筒口の大きいものから小さいものまで、また、使用目的によっては専用ポットを製作することも可能であり、大きさも、大から小まで、形状も多岐、多様にわたり、製作する事が出来る。
【0016】
また、使用方法についての具体例として、飲料水を直接内容器に入れる従来からの方法のほか、ペットボトルや紙パック入り飲料水をそのまま入れる事が出来るポットを提供する等、機能面からも利便性を高める事が出来る。
【0017】
この、飲料水を直接内容器に入れる方式の場合、利用目的によっては、内容器に入っている量を表示する機能を取り付ける事も出来る。
【0018】
また、外食産業の中には、出来たて、あるいはその場で温めた弁当類を持ち帰れるサービスも見受けられるが、これらにも対応出来るよう、保温ポットにそのまま入れて持ち帰れるような形状のタイプも加えたい。
【0019】
材質については、保温、保冷機能を備え、持ち運びに便利な素材であれば特に問題なく、家庭用として、あるいはアウトドア用としてステンレス製等の金属製のほか、樹脂類をはじめ通常に使用出来れば材質は問わない。
【0020】
【実施例】
本発明の、携帯型の保温、保冷兼用ポットの製作にあたっては、発明の実施の形態でも示したように、使用目的により、多岐、多様な実施方法がある。
そこで、ここでは、多岐、多様な実施方法の中から、出来るだけ簡素で、形状も一般的な円筒型とし、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷ポットとする。以下、実施例を図面を参照しながら説明する。
【0021】
本ポットは円筒型(1、2、3、4を結合)で、内容器(5)は2層(51、52)からなっているステンレス製で、保温、保冷効果を高めるため、二層の間(53)には断熱機能にすぐれた素材を用いた構造とする。
【0022】
また、使用目的も、飲料水のほか、小型のペットボトルや紙パック入りの飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等も利用出来るよう、筒口(34)も、これらが入る大きさとする。
【0023】
この、本ポットは、上ふた(1)、中ふた(2)、本体(3)、保温剤または保冷剤を入れる場所となる収納容器(4)の4つの部分から構成されている。
【0024】
これら4つの部分は、容易に結合し、また分離出来るようにする。これらの結合にあたっては、密着出来れば問題なく、手法は問わない。実施例では、ネジやまによる方法とする。
具体的には結合部分である、中ふた(21)と本体(31)、上ふた(11)と本体(32)、本体(33)と収納容器(41)の各部分のネジやまを合わせて、回転させながら結合する。
分離するには、逆に回転させて分離する事が出来る。
【0025】
まず、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保温用として、あるいは保冷用として、短時間のうちに使用する場合、従来からの通常の使用方法で保温または保冷ポットとして使用出来る。
【0026】
次に、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保温用として、そのままで保温状態に保つことが出来る時間を超えて使用する場合は、収納容器(4)に保温剤(43)を入れ、さらに保温機能を高め、継続させる事になる。
【0027】
このポットには、2枚の底板があり、固定した底板(6)と回転する底板(7)からなっている。この2枚は回転軸(8)で連結している。
固定した底板(6)には、2か所(61、62)の空気穴が開けられており、また、回転する底板(7)にも、同じく2か所(71、72)の空気穴が開けられている。
保温剤を使用する際、回転する底板(7)を回転させ、回転位置を示す矢印の表示(74)を『保温』(65)に合わせる。
【0028】
『保温』に合わせる事により、固定した底板(6)の2か所(61、62)の空気穴の位置に、回転する底板の2か所(71、72)の空気穴の位置が合致(71a、72a)し、空気の出入り口が確保される。
【0029】
保温用として保温剤を用いる場合、密封された保温剤を包装された袋から取りだし、使用するようになっているが、開封後、保温状態を継続するには、空気に触れさせる必要がある。そこで、『保温』にあわせる事で、外部から空気を取り入れるものである。
【0030】
また、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保冷用として用いる場合、そのままで保冷状態に保つ事が出来る時間を超えて使用する場合は、収納容器(4)に保冷剤(43)を入れる。
【0031】
保冷剤を使用する際、回転する底板(7)を回転させ、回転位置を示す矢印の表示(74)を『保冷』(66)に合わせる。
これで、空気穴は塞がり、密閉状態となり、保冷剤の使用に支障はなくなる。
【0032】
保冷剤の使用にあたっては、冷蔵庫等で冷却した保冷剤をいれる。
また、アイスクリーム等の冷凍食品等を入れる場合は、より、効果を高めるため、保冷剤のかわりに、ドライアイスを使用する事も出来る。
【0033】
使用する保温剤や保冷剤は、一般の市販品でも十分対応出来るほか、特に保冷剤については、冷凍食品購入の際等に添付されているものでも使用出来る。しかし、使用効果を高めるため、収納容器(4)に、きちんと収まるような専用のものを提供出来るようにしたい。
【0034】
保温剤または保冷剤を入れる場所となる収納容器(4)と、内容器(5)が接する伝導板(54)は、保温あるいは保冷機能の効率を高めるため、熱伝導率の高い金属板等を使用する。
【0035】
携帯型の保温、保冷兼用ポットを使用中、ポット内の温度を確認するため、あるいは、保温剤または保冷剤を入れ替えるための判断に資するため、外部から見える場所に温度計(35)を設置し、リアルタイムで内容器内の温度を確認出来るようにする。
【0036】
本発明の、携帯型の保温、保冷兼用ポットを、アウトドア用として使用する場合、季節の寒暖や外気の温度、使用時の天候等の状況により、必要に応じてポット全体を包むようなポットカバー(9)も併用したい。
本ポットを保温用として、さらに保温剤を使用する場合、底板の空気穴から空気を取り入る必要があるので、本カバーの底の部分も開閉可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の実施例を示す、4つの部分から構成される保温、保冷兼用ポットの外観図と部分断面図。
【図 2】固定した底板と回転する底板、及び2枚の底板の相互作用を示す説明図。
【図 3】ポットカバーの外観図。
【符号の説明】
1 上ふた
11 本体と結合するためのネジ部分
2 中ふた
21 本体と結合するためのネジ部分
3 本体
31 中ふたと結合するためのネジ部分
32 上ふたと結合するためのネジ部分
33 収納容器と結合するためのネジ部分
34 筒口
35 温度計
4 収納容器
41 本体と結合するためのネジ部分
42 保温剤または保冷剤を入れる部分
43 保温剤または保冷剤あるいはドライアイス
5 内容器
51 2層になっている内容器の外面
52 2層になっている内容器の内面
53 2層になっている内容器の間
54 伝導板
6 固定した底板
61 固定した底板の空気穴
62 同上
63 固定した底板の外縁
65 『保温』の表示
66 『保冷』の表示
7 回転する底板
71 回転する底板の空気穴
72 同上
71a 回転する底板の空気穴が固定した底板の空気穴と合致
72a 同上
71b 回転する底板と固定した底板の空気穴が不一致で密閉となる
72b 同上
73 回転する底板の外縁の位置
74 『矢印』の表示
8 回転軸
9 ポットカバー
91 開閉用ファスナー
【発明の属する技術分野】
本発明は、温かい飲食物、または冷たい飲食物をポットに入れ、短時間のうちに使用する場合は、そのままで保温または保冷状態に保つ事が出来るほか、保温剤または保冷剤を入れる事により、保温または保冷機能を高め、継続させる事が出来、また、時間の経過とともに保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
保温、保冷兼用で、温かい飲料水、または冷たい飲料水を保温または保冷状態で、一定時間保つ事が出来るものとしてはいわゆるまほうびんがある。このまほうびんは、内容器が2層になっており、この間が真空状になっている等、保温、保冷機能にすぐれたポットである。
【0003】
また、内容器のまわりの2層部分はガラスが用いられ、内側は鏡状に加工されている。これも保温、保冷機能の維持に欠かせないものとなっている。
【0004】
しかし、外形の大きさの割には内容器に入る量が少なく、さらに、内容器がガラスで出来ているため、取り扱いによっては破損の恐れがあり、携帯用としてはあまり適していない。
【0005】
最近は、保温、保冷機能より、携帯用としての利便性を追求したもので、本体と内容器を兼ねたステンレス製や樹脂類で出来た簡易型のポットが提供されている。
【0006】
このほか、保温、保冷機能にも注力した製品として、ステンレス製や樹脂類で出来た本体にステンレス製等の内容器がついたもの、この内容器も2層となっており、この2層間が真空状になっているもの、あるいは、内容器が断熱機能にすぐれた素材を用いているもの等、多岐、多様な製品が提供されるようになった。
さらに、内容器のまわりの鏡に相当する部分も、アルミ蒸着ラミネート等、鏡同様の加工が施される等、携帯用としての機能、利便性は向上している。
【0007】
また、もっぱら保温を目的としたものでは、まほうびんをはじめとするポット類に電熱機能を組み込んだものが提供されている。これに温かい飲料水を入れれば、そのままで保温状態に保つ事が出来るほか、冷たい飲料水も電熱機能により直接温める事が出来る。さらに、電熱機能が作動している間は保温状態に保つ事が出来、電源を切っても一定時間は保温状態に保つ事が出来る。
また、時間の経過とともに保温状態が低下しても、再度温め、そのまま保温状態に保つ事が出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来からのまほうびんは、保温、保冷機能はすぐれているが、内容器がガラスで出来ているため、破損の恐れがある等、取り扱いに不便を感じていた。
また、外形の大きさの割には内容器に入る量が少ないという難点があった。
【0009】
その後、ステンレス製等の金属製、または、断熱機能にすぐれた素材等を用いたもの、あるいは、これらの組合せによるもの等が提供されるようになったが、保温、保冷機能は、まほうびんには及ばない。
【0010】
また、ステンレス製や樹脂類で出来た簡易型のポットも提供され、保温、保冷機能は若干見劣りするが、携帯用としての利便性は高まった。
【0011】
また、ポット自体に電熱機能を組み込んだものは、室内用としては大変重宝であり、利便性も高い。
しかし、電熱機能を作動させるための電源が必要であり、アウトドア用としては不便であり、不向きである。
【0012】
また、まほうびんをはじめ、各ポット類は、飲料水用となっており、ペットボトルや紙パック入りの飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等も利用出来るような機能とはなっていない。
【0013】
本発明は、家庭用としても多方面に利用出来るほか、特にアウトドア用として飲料水や弁当類といった温かい飲食物、あるいは、冷たい飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品をはじめ、保温や保冷が必要なものは液体から固形物まで多岐にわたり利用出来、必要によっては飲食物以外でも活用出来る。
また、携帯可能なものとしては、従来のものより、保温、保冷効果も高く、さらに継続させることが出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットの製作方法を提供する事を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯型の保温、保冷兼用ポットを短時間のうちに使用する場合は、そのままで保温または保冷状態に保つ事が出来るほか、保温剤または保冷剤を入れる事により、保温または保冷機能を高め、継続させる事が出来、また、時間の経過とともに保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来、かつ、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポットを必要に応じてて使用するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の携帯型の保温、保冷兼用ポットは、通常使用されている円筒状をはじめ、この同じ円筒状でも筒口の大きいものから小さいものまで、また、使用目的によっては専用ポットを製作することも可能であり、大きさも、大から小まで、形状も多岐、多様にわたり、製作する事が出来る。
【0016】
また、使用方法についての具体例として、飲料水を直接内容器に入れる従来からの方法のほか、ペットボトルや紙パック入り飲料水をそのまま入れる事が出来るポットを提供する等、機能面からも利便性を高める事が出来る。
【0017】
この、飲料水を直接内容器に入れる方式の場合、利用目的によっては、内容器に入っている量を表示する機能を取り付ける事も出来る。
【0018】
また、外食産業の中には、出来たて、あるいはその場で温めた弁当類を持ち帰れるサービスも見受けられるが、これらにも対応出来るよう、保温ポットにそのまま入れて持ち帰れるような形状のタイプも加えたい。
【0019】
材質については、保温、保冷機能を備え、持ち運びに便利な素材であれば特に問題なく、家庭用として、あるいはアウトドア用としてステンレス製等の金属製のほか、樹脂類をはじめ通常に使用出来れば材質は問わない。
【0020】
【実施例】
本発明の、携帯型の保温、保冷兼用ポットの製作にあたっては、発明の実施の形態でも示したように、使用目的により、多岐、多様な実施方法がある。
そこで、ここでは、多岐、多様な実施方法の中から、出来るだけ簡素で、形状も一般的な円筒型とし、持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷ポットとする。以下、実施例を図面を参照しながら説明する。
【0021】
本ポットは円筒型(1、2、3、4を結合)で、内容器(5)は2層(51、52)からなっているステンレス製で、保温、保冷効果を高めるため、二層の間(53)には断熱機能にすぐれた素材を用いた構造とする。
【0022】
また、使用目的も、飲料水のほか、小型のペットボトルや紙パック入りの飲料水やアイスクリーム等の冷凍食品等も利用出来るよう、筒口(34)も、これらが入る大きさとする。
【0023】
この、本ポットは、上ふた(1)、中ふた(2)、本体(3)、保温剤または保冷剤を入れる場所となる収納容器(4)の4つの部分から構成されている。
【0024】
これら4つの部分は、容易に結合し、また分離出来るようにする。これらの結合にあたっては、密着出来れば問題なく、手法は問わない。実施例では、ネジやまによる方法とする。
具体的には結合部分である、中ふた(21)と本体(31)、上ふた(11)と本体(32)、本体(33)と収納容器(41)の各部分のネジやまを合わせて、回転させながら結合する。
分離するには、逆に回転させて分離する事が出来る。
【0025】
まず、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保温用として、あるいは保冷用として、短時間のうちに使用する場合、従来からの通常の使用方法で保温または保冷ポットとして使用出来る。
【0026】
次に、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保温用として、そのままで保温状態に保つことが出来る時間を超えて使用する場合は、収納容器(4)に保温剤(43)を入れ、さらに保温機能を高め、継続させる事になる。
【0027】
このポットには、2枚の底板があり、固定した底板(6)と回転する底板(7)からなっている。この2枚は回転軸(8)で連結している。
固定した底板(6)には、2か所(61、62)の空気穴が開けられており、また、回転する底板(7)にも、同じく2か所(71、72)の空気穴が開けられている。
保温剤を使用する際、回転する底板(7)を回転させ、回転位置を示す矢印の表示(74)を『保温』(65)に合わせる。
【0028】
『保温』に合わせる事により、固定した底板(6)の2か所(61、62)の空気穴の位置に、回転する底板の2か所(71、72)の空気穴の位置が合致(71a、72a)し、空気の出入り口が確保される。
【0029】
保温用として保温剤を用いる場合、密封された保温剤を包装された袋から取りだし、使用するようになっているが、開封後、保温状態を継続するには、空気に触れさせる必要がある。そこで、『保温』にあわせる事で、外部から空気を取り入れるものである。
【0030】
また、この携帯型の保温、保冷兼用ポットを保冷用として用いる場合、そのままで保冷状態に保つ事が出来る時間を超えて使用する場合は、収納容器(4)に保冷剤(43)を入れる。
【0031】
保冷剤を使用する際、回転する底板(7)を回転させ、回転位置を示す矢印の表示(74)を『保冷』(66)に合わせる。
これで、空気穴は塞がり、密閉状態となり、保冷剤の使用に支障はなくなる。
【0032】
保冷剤の使用にあたっては、冷蔵庫等で冷却した保冷剤をいれる。
また、アイスクリーム等の冷凍食品等を入れる場合は、より、効果を高めるため、保冷剤のかわりに、ドライアイスを使用する事も出来る。
【0033】
使用する保温剤や保冷剤は、一般の市販品でも十分対応出来るほか、特に保冷剤については、冷凍食品購入の際等に添付されているものでも使用出来る。しかし、使用効果を高めるため、収納容器(4)に、きちんと収まるような専用のものを提供出来るようにしたい。
【0034】
保温剤または保冷剤を入れる場所となる収納容器(4)と、内容器(5)が接する伝導板(54)は、保温あるいは保冷機能の効率を高めるため、熱伝導率の高い金属板等を使用する。
【0035】
携帯型の保温、保冷兼用ポットを使用中、ポット内の温度を確認するため、あるいは、保温剤または保冷剤を入れ替えるための判断に資するため、外部から見える場所に温度計(35)を設置し、リアルタイムで内容器内の温度を確認出来るようにする。
【0036】
本発明の、携帯型の保温、保冷兼用ポットを、アウトドア用として使用する場合、季節の寒暖や外気の温度、使用時の天候等の状況により、必要に応じてポット全体を包むようなポットカバー(9)も併用したい。
本ポットを保温用として、さらに保温剤を使用する場合、底板の空気穴から空気を取り入る必要があるので、本カバーの底の部分も開閉可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の実施例を示す、4つの部分から構成される保温、保冷兼用ポットの外観図と部分断面図。
【図 2】固定した底板と回転する底板、及び2枚の底板の相互作用を示す説明図。
【図 3】ポットカバーの外観図。
【符号の説明】
1 上ふた
11 本体と結合するためのネジ部分
2 中ふた
21 本体と結合するためのネジ部分
3 本体
31 中ふたと結合するためのネジ部分
32 上ふたと結合するためのネジ部分
33 収納容器と結合するためのネジ部分
34 筒口
35 温度計
4 収納容器
41 本体と結合するためのネジ部分
42 保温剤または保冷剤を入れる部分
43 保温剤または保冷剤あるいはドライアイス
5 内容器
51 2層になっている内容器の外面
52 2層になっている内容器の内面
53 2層になっている内容器の間
54 伝導板
6 固定した底板
61 固定した底板の空気穴
62 同上
63 固定した底板の外縁
65 『保温』の表示
66 『保冷』の表示
7 回転する底板
71 回転する底板の空気穴
72 同上
71a 回転する底板の空気穴が固定した底板の空気穴と合致
72a 同上
71b 回転する底板と固定した底板の空気穴が不一致で密閉となる
72b 同上
73 回転する底板の外縁の位置
74 『矢印』の表示
8 回転軸
9 ポットカバー
91 開閉用ファスナー
Claims (4)
- 温かい飲食物、または冷たい飲食物を入れたまま持ち運びも容易な携帯型の保温、保冷兼用ポット。
- 保温、保冷機能を備えたポットの中に保温剤を入れ、さらに保温機能を高め、継続させる事が出来る請求項1の保温、保冷兼用ポット。
- 保温、保冷機能を備えたポットの中に保冷剤を入れ、さらに保冷機能を高め、継続させる事が出来る請求項1の保温、保冷兼用ポット。
- 保温剤または保冷剤を入れたポットが、時間の経過とともに保温または保冷機能が低下しても、保温剤または保冷剤を入れ替える事により、保温または保冷機能をさらに継続させる事が出来る請求項1の保温、保冷兼用ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344650A JP2004141590A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 携帯型の保温、保冷兼用ポット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344650A JP2004141590A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 携帯型の保温、保冷兼用ポット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004141590A true JP2004141590A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32462806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002344650A Pending JP2004141590A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 携帯型の保温、保冷兼用ポット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004141590A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2455699A (en) * | 2006-11-22 | 2009-06-24 | Stephen Barker | Temperature indicating device using thermochromic ink for beverage container |
KR101571518B1 (ko) * | 2014-04-28 | 2015-11-24 | 김재현 | 보온력을 조절할 수 있는 보온병 |
KR101577417B1 (ko) * | 2014-05-23 | 2015-12-15 | 주식회사 엠티전자 | 휴대용 음료 용기 |
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2002
- 2002-10-23 JP JP2002344650A patent/JP2004141590A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2455699A (en) * | 2006-11-22 | 2009-06-24 | Stephen Barker | Temperature indicating device using thermochromic ink for beverage container |
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