JP2004140606A - 移動通知装置、機器情報管理装置、通信システム、および移動通知方法 - Google Patents

移動通知装置、機器情報管理装置、通信システム、および移動通知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無駄な通知をすることなく、対象機器の移動に関する通知を行う移動通知装置を提供する。
【解決手段】家電機器10の移動が開始したか否かを検知する移動開始検知部2と、電源11から家電機器10に電気が供給されているか否かを検知する電源供給検知部3と、移動開始検知部2および電源供給検知部3からの検知結果によって、家電機器10に電気が供給されていないときに家電機器10の移動が開始したことを確認して、その確認の後に、家電機器10に電気が供給されていることを確認したとき、家電機器10が移動した旨を外部へ通知する移動通知手段とを、移動通知装置1に設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一定条件下で対象機器の移動が開始した場合に機器移動を通知する移動通知装置、その移動通知装置からの通知を利用して対象機器を管理する機器情報管理装置、外部端末と対象機器との通信を機器情報管理装置が仲介する通信システム、および対象機器の移動を通知する移動通知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、様々な機器、例えば、家庭内に設置されている家電機器および情報機器(以下、家電機器と情報機器とを総称して「情報家電機器」と記す)には、通信機能が備えられている。そして、それら機器に対して、通信機能を用いた通信を行うという需要が高まっている。
【0003】
上記通信機能を用いた通信としては、例えば、宅内の機器同士の通信、および宅外の機器と宅内の機器との通信などが挙げられる。また、宅外の機器と宅内の機器との通信としては、例えば、ホームゲートウェイを経由して、宅外のネットワークにあるクライアント機器(クライアント端末)から、宅内の情報家電機器への通信などが挙げられる。宅外の機器と宅内の機器との通信、例えば、クライアント端末から情報家電機器に接続して通信を行うには、情報家電機器をクライアント端末に認識させる必要がある。
【0004】
上記のように情報家電機器をクライアント端末に認識させる場合には、IPアドレス(Internet Protocol address)やBluetooth(登録商標)のBDアドレスなどの、情報家電機器自身が持つまたは情報家電機器に与えられるアドレスを用いて、クライアント端末から接続し、通信を行うことが考えられる。
【0005】
例えば、情報家電機器が上記アドレス(固定アドレス)を持つ場合、クライアント端末が各情報家電機器への接続を行うためには、固定アドレスが必要となる。そのため、固定アドレスをどう記憶しておくかが問題となる。まず、ユーザがクライアント端末から情報家電機器に接続するたびに固定アドレスを入力する、つまり、ユーザが固定アドレスを記憶することが考えられる。しかし、ユーザが固定アドレスを記憶するのは、ユーザに対する負担が大きい。
【0006】
次に、クライアント端末に、あらかじめ固定アドレスを記憶させておく方法が考えられる。しかし、情報家電機器が増えてきた場合、クライアント端末に固定アドレスを登録する作業を強いることとなり、その作業は煩雑である。また、ホームゲートウェイ、ブロードバンドルータなどでDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:動的ホスト構成プロトコル)を用いて、クライアント端末にアドレスを自動的に割り振っている場合は、情報家電機器が起動されるたびにアドレスが変更されてしまう。このように情報家電機器が起動されるたびにアドレスが変更する場合は、クライアント端末にアドレスを登録するという方法を採用することができない。
【0007】
このような問題に対応するために、各情報家電機器に名前を割り振り、クライアント端末からは、その割り振った名前で情報家電機器を識別する方法が考えられる。この方法の場合は、その機器に割り振った名前とアドレスとの管理およびそれらの対応づけが必要となる。機器に割り振った名前と機器のアドレスとの管理およびそれらの対応づけ(以下、「名前およびアドレスの管理等」と記す)は、例えば、DNS(Domain Name System)サーバが設置されたホームゲートウェイやブロードバンドルータ、ISP(internet service provider:インターネットサービスプロバイダ)のサーバなどを用いて、名前およびアドレスの管理等を行うことが挙げられる。また、名前およびアドレスの管理等における他の例としては、家庭内にネームサーバを置くことが挙げられる。
【0008】
上記のようなネームサーバでは、例えば、次のような機能を実現している。その機能とは、まず、名前とオブジェクトとを関連して登録して、その登録した名前を指定することによって、関連付けられたオブジェクトを返すといった機能である。また、ネームサーバを利用したシステムの例としては、CORBA(登録商標)(Common Object Request Broker Architecture)、JavaRMI(Java Remote Method Invocation)といった分散オブジェクト環境がある。(なお、「JAVA」は登録商標である。)
上記のように、情報家電機器の特定の識別子と情報家電機器のアドレスとを関連付けてネームサーバに登録すると、ユーザは、意味のある識別子を用いて、クライアント端末から情報家電機器を特定することができる。つまり、ユーザは、認識しにくい固定アドレスを指定しなくても、情報家電機器を特定することができる。
【0009】
また、別の解決方法としては、例えば、認識しやすい識別子と、アドレスなどの情報家電機器の接続情報とを管理し、通信を中継するホームゲートウェイの設置が考えられる。この方法によれば、クライアント端末から情報家電機器に通信を行う場合、クライアント端末は、ホームゲートウェイに対して通信要求を行う。ホームゲートウェイは、指定された識別子から、情報家電機器のアドレスなどの接続情報を特定する。その接続情報を用いて、情報家電機器とクライアント端末との通信を実現することができる。
【0010】
また、上記分散オブジェクト環境において、JavaRMIを用い、コンピュータだけでなく家電製品などのすべてをオブジェクトとしてとらえるものとして、JINI(Java Intelligent Network Infrastructure)が挙げられる。JINIでは、ネームサーバの役割を持つルックアップサーバが、名前とオブジェクトとを関連付けて管理を行う。JINI対応端末の登録を行うには、まず、JINI対応端末は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をプロトコルとして用いるネットワークに接続されたときに、ルックアップサーバ検出用のパケットをブロードキャストする。次に、JINI対応端末は、ルックアップサーバの検出を行い、発見したルックアップサーバに対して登録作業を行うという一連の作業を行うことによって、登録作業の自動化を実現している。また、ルックアップサーバでは、一定の期間毎にJINI対応端末の検出を行い、JINI対応端末が検出できないときに登録を削除する。
【0011】
しかし、ネームサーバなどのサーバおよびホームゲートウェイを用いて、情報家電機器をクライアント端末に認識させる場合、サーバやホームゲートウェイにどのような方法で情報を登録するか、さらに、登録内容が変更されたときにどうやって登録内容を変更するかが問題となる。
【0012】
特に、情報家電機器は、同種の機器が様々な場所に設置されたり、機器の移動が行われたりすることが考えられる。そのため、機器の移動時において、その機器の移動の検知と、情報の登録の通知または登録内容の変更の通知とが重要となる。
【0013】
従来の上記機器の移動を検知する方法としては、例えば、電源のスイッチの状態変化に応じて、GPS(global positioning system:グローバルポジショニングシステム)測位デバイスで測位した測位結果データを通知するという方法(特許文献1参照)が挙げられる。この方法によれば、電源のスイッチをオフからオンにしたときと、電源のスイッチをオンからオフにしたときとの両方において、GPS測位デバイスで測位した測位結果データを通知して、電動カートの位置の管理を行っている。
【0014】
また、機器の移動を検知する他の方法としては、例えば、以前の機器の位置情報と、現在の機器の位置情報とを利用したもの(特許文献2参照)が挙げられる。この方法では、自動車にGPS測位デバイスを備え、このGPS測位デバイスで計測した位置情報が前回測定した位置情報から予測した位置情報とある許容誤差範囲を超えたときに、位置情報を伝送することで、移動通知の通信量を減らしている。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−304906号公報(公開日:2001年10月31日)
【0016】
【特許文献2】
特開平10−32866号公報(公開日:1998年2月3日)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示の方法では、電源のスイッチをオフからオンにしたときと、電源のスイッチをオンからオフにしたときとの両方において、電動カートの位置の管理を行っている。
【0018】
しかし、情報家電機器においては、例えば上記スイッチのオン/オフといった電源をオンからオフにまたはオフからオンにする操作(電源の切り換え)は、頻繁になされる可能性が高いけれども、情報家電機器の移動の回数は、電源の切り換えの回数よりも少ないことが予想される。
【0019】
もし、特許文献1に開示の方法を上記情報家電機器に用いると、情報家電機器の移動とは関係なく、電源の切り換え時において測位データが通知される。つまり、情報家電機器の位置情報を変更する必要がないときでも、電源の切り換えによって、データの通知が発生する。そのため、上記特許文献1に開示の方法を情報家電機器に用いると、情報家電機器の移動とは関係なく、電源の切り換えによって通知が発生するため、無駄な通知が発生するという問題点がある。
【0020】
さらに、ISPのサーバで情報家電機器の管理を行う場合には、莫大な数の情報家電機器の情報が登録されることが考えられる。このような管理の場合、情報家電機器の移動が行われていないにもかかわらず、電源の切り換えがなされる度に測位結果データの通知が行われると、ISPのサーバに対する負荷の増加と、通信トラフィック増加による無駄が多くなるという問題点がある。
【0021】
上記特許文献2に開示の方法では、計測した位置情報が、前回測定した位置情報から予測した位置情報とある許容誤差範囲を超えたときに、位置情報を伝送する。つまり、特許文献2に開示の方法は、移動しているものに対して次の移動位置が予測位置から外れたときに通知するものである。
【0022】
上記方法は、例えば、常に移動しているような機器の場合は、移動通知の通信量を減らす効果がある。しかし、この方法を情報家電機器に応用すると、機器の移動中および移動の度に、移動の通知が発生するという問題点がある。通常、移動中の利用を想定していない情報家電機器では、移動が完了して機器の設置も完了した後に、移動の通知をするのが適切である。つまり、機器の移動中などの通知は、無駄な通知となることが多い。さらに、ISPのサーバで膨大な数の情報家電機器の管理を行う場合には、機器の移動毎および移動中に膨大な通信トラフィックが発生して、通信路およびサーバに対する負荷が増えるという問題点がある。
【0023】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、無駄な通知を減少させて、適切な時期に対象機器が移動したことを通知する移動通知装置および移動通知方法、無駄な通知の受取が少ない移動通知装置管理装置、ならびに無駄な通知の伝達および受取が少ない通信システムを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通知装置は、上記課題を解決するために、対象機器の移動が開始したか否かを検知する機器移動開始検知手段と、電源から対象機器に電気が供給されているか否かを検知する電源供給検知手段と、上記機器移動開始検知手段および上記電源供給検知手段から検知結果が入力されることによって、電気が供給されていない対象機器の移動が開始したことを確認後、対象機器に電気が供給されていることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部へ通知する移動通知手段とを有することを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、移動通知装置の移動通知手段は、まず、対象機器に電気が供給されていないときに対象機器の移動が開始したことを確認する。その確認の後に、対象機器に電気が供給されていることを確認したとき、移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部へ通知する。そのため、本発明の移動通知装置においては、対象機器が移動しただけでは、移動の通知がなされることはない。もちろん、本発明の移動通知装置においては、電気の供給状態が変化しただけで通知がなされることもない。
【0026】
その結果、対象機器への電気の供給状態が変化しただけで対象機器が移動していないときの通知、および、機器は移動しているけれども電気の供給状態が供給ありとなっていないときの通知といった無駄な通知をなくすことができる。そして、上記無駄な通知をなくすことによって、適切な時期に対象機器が移動したことを通知する移動通知装置を提供することができる。
【0027】
もちろん、移動通知装置は、上記無駄な通知をすることがないため、その無駄な通知の減少による消費電力の減少が期待できる。さらに、対象機器の移動の通知によって何らかの通信が発生する場合、本発明の移動通知装置は、対象機器の移動の通知において無駄が少ないため、通信トラフィックを軽減することができる。
【0028】
なお、上記「対象機器が移動した旨を外部へ通知する」の「外部」とは、移動通知装置の外部のことである。さらに言えば、対象機器が移動した旨を外部へ通知するときの通知先(通知の相手)は、「外部にいる人」と「外部にある装置」との少なくとも一方を指す。もちろん、本発明の移動通知装置を、外部にいる人と外部にある装置との両方に対象機器が移動した旨を通知する、という構成としてもよい。
【0029】
例えば、本発明の移動通知装置が対象機器の移動の旨を外部にいる人に通知した場合、その通知を受けた人は、移動後における対象機器の位置などの情報を、対象機器を管理する機器(サーバ)などに入力することが可能となる。
【0030】
一方、本発明の移動通知装置が対象機器の移動の旨を外部にある装置に通知した場合、その外部にある装置として、例えば、対象機器を管理するサーバなどを選択すれば、対象機器の管理をすることができる。対象機器が移動した旨の通知を受けたサーバは、移動後における対象機器の位置についての情報を要求することが可能となる。もちろん、一度、移動通知装置の外部にある装置(移動通知装置とは別の装置)に、対象機器が移動した旨を移動通知装置が通知して、その通知後、通知を受けた装置が、人(例えば対象機器のユーザなど)に、対象機器が移動した旨を通知してもよい。
【0031】
外部にいる人および外部にある装置の両方に対象機器が移動した旨を通知する場合としては、例えば、外部にいる人にまず通知して、その通知を受けた人が、外部にある装置に通知をするか否かを選択することなどが挙げられる。
【0032】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの指示を、移動通知手段に入力する通知指示入力手段を有し、上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、通知指示入力手段が外部から受け取った指示に応じて、対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの制御を行うことを特徴としている。
【0033】
上記構成によれば、例えば、まず、移動通知装置の外部にいる人(例えば移動通知装置および対象機器のユーザなど)に、対象機器が移動した旨を通知する。その通知を受けた人は、通知指示入力手段からの入力によって移動通知手段に指示を与えて、対象機器が移動した旨を外部の装置に送信するか否かを選択することができる。さらに、対象機器が移動した旨の通知を受けた人が、対象機器が移動した旨を外部の装置に送信する必要がないと判断した場合は、その旨の送信を中止することができる。
【0034】
その結果、上記効果に加えて、ユーザなどの選択が加わることによって、外部の装置に対する無駄な通知をさらに減少させることができる。
【0035】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、移動後における対象機器の位置を示す位置情報を、移動通知手段に入力する位置情報入力手段と、上記位置情報を外部の装置に送信する送信手段とを有し、上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、位置情報入力手段が外部から上記位置情報を取得したとき、位置情報を送信するように送信手段を制御することを特徴としている。
【0036】
上記構成によれば、例えば、対象機器が移動した旨の通知を受けた人(ユーザ)は、対象機器が移動した旨を外部の装置に送信する必要があると判断した場合、位置情報入力手段を用いて、移動後における対象機器の位置を示す位置情報を、移動通知手段に入力することができる。その入力後、ユーザは、上記位置情報を外部の装置に送信することができる。一方、対象機器が移動した旨の通知を受けたユーザが、対象機器が移動した旨を外部の装置に送信する必要がないと判断した場合、そのユーザは、上記位置情報の入力をせずに、対象機器が移動した旨の送信を中止することができる。
【0037】
その結果、対象機器が移動した旨とともに、無駄なく、移動後における対象機器の位置に関する情報を、外部の装置に送信することができる。
【0038】
もちろん、上記のように、移動後における対象機器の位置を示す位置情報を送信するときに、その位置情報と位置情報以外の情報とを含む対象機器情報を、位置情報として送信してもよい。つまり、位置情報以外の情報を位置情報に付加して、情報を送信してもよい。ここで言う位置情報以外の情報としては、例えば、対象機器の種類、対象機器のアドレスなどが挙げられる。
【0039】
なお、移動通知手段として外部の人に通知する出力手段、例えば表示装置のような出力手段と、入力手段とを移動通知装置が備えた場合、ユーザは、外部の装置に通知(送信)する情報を、その送信前に出力手段で確認することができる。さらに、上記手段を備えると、本発明を、外部の装置に送信する前の情報をユーザが確認後、入力手段からの入力によって情報を訂正して、その訂正した情報を外部の装置に送信するという構成とすることができる。つまり、誤った情報などが送信されることを防ぐことができる。
【0040】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、上記機器移動開始検知手段は、対象機器が機械的な振動を受けると信号を発生する加速度センサーを有していることを特徴としている。
【0041】
上記構成によれば、機器移動開始検知手段は、対象機器が機械的な振動を受けると信号を発生する加速度センサーを有している。加速度センサーは、機械的な振動を受けると信号を発生するため、加速度センサーが発する信号の大きさによって、対象機器の移動が開始したか否かの判定をすることができる。例えば、加速度センサーが発する信号の大きさが一定の値未満であるときは対象機器の移動が開始していないと判定し、加速度センサーが発する信号の大きさが一定の値以上であるときは対象機器の移動が開始したと判定することが可能となる。
【0042】
その結果、上記効果に加えて、上記判定のための一定の値を適切な値とすることによって、対象機器の移動を正確に判定することができる。
【0043】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、上記機器移動開始検知手段は、衛星からの電波を受信して、対象機器の位置を測位する測位デバイスを有していることを特徴としている。
【0044】
上記構成によれば、機器移動開始検知手段は、衛星からの電波を受信して、対象機器の位置を測位する測位デバイスを有している。ここで言う「衛星からの電波を受信して、対象機器の位置を測位する測位デバイス」としては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)測位デバイスが挙げられる。そのような測位デバイスを用いれば、移動前の対象機器の位置と移動後の対象機器の位置とから、移動した距離を計算することができる。つまり、移動通知装置は、対象機器の移動を正確に把握することができる。
【0045】
その結果、上記効果に加えて、対象機器の移動した距離を得ることによって、機器の移動を正確に判定することができる。
【0046】
なお、上記ような測位デバイスを移動開始検知手段に用いれば、移動通知装置は、詳細な情報を外部に通知することができる。例えば、移動通知装置は、測位デバイスからの情報、具体的に言えば対象機器の現在位置などの情報を、外部に通知することもできる。
【0047】
また、本発明の機器情報管理装置は、外部の装置と対象機器との間の通信を管理する機器情報管理装置において、上記に記載の移動通知装置が検知の対象としている対象機器の情報であって、その対象機器の移動後における位置を示す位置情報を受け取る管理装置受取手段を有することを特徴としている。
【0048】
上記構成によれば、機器情報管理装置は、管理装置受取手段を有している。その管理装置受取手段は、移動通知装置によって移動した旨の通知がなされた対象機器についての情報を受け取る。また、管理装置受取手段が受け取る情報は、対象機器の移動後における位置を示す位置情報である。
【0049】
管理装置受取手段が受け取る情報としては、例えば、上記移動通知装置からの通知を受けた人(ユーザ)が入力した情報が挙げられる。上記移動通知装置は、無駄な通知をすることが少ない移動通知装置である。つまり、本発明の機器情報管理装置は、上記移動通知装置からの通知を受けた人などが入力した情報を受け取るというものであるから、必要な通知(無駄のない通知)をユーザが受けたときだけ、移動後における対象機器の位置に関する情報を管理装置受取手段が受け取ることになる。
【0050】
その結果、無駄な通知を受け取ることが少ない機器情報管理装置を提供することができる。
【0051】
なお、上記「移動通知装置からの通知を受けた人」が通知を受ける形式としては、例えば、下記(a)(b)の形式で通知を受けることが挙げられる。
(a)移動通知装置から、直接、人(例えば対象機器のユーザ)に対して、対象機器が移動した旨の通知がなされるという形式。
(b)移動通知装置から、まず、外部の装置に通知がなされる。次に、通知を受けた外部の装置から、人に対して、対象機器が移動した旨の通知がなされるという形式。
【0052】
また、移動通知装置からの通知を受けた人(ユーザ)が入力した情報を、機器情報管理装置の管理装置受取手段が受け取る場合、その受け取りの形式としては、例えば、下記の(A)(B)が挙げられる。
(A)移動通知装置からの通知を受けた人が、機器情報管理装置に備えられた入力手段を用いて、対象機器の移動後における位置を入力する。そして、その入力により、管理装置受取手段が情報を受け取るという形式。
(B)移動通知装置からの通知を受けた人が、まず、移動通知装置の入力手段によって、対象機器の移動後における位置を、移動通知装置に入力する。次に、その入力された情報を、移動通知装置から管理装置受取手段に送信することによって、管理装置受取手段は、対象機器の移動後における位置についての情報を受け取るという形式。
【0053】
また、本発明の通信システムは、外部の装置と対象機器との間の通信を機器情報管理装置が管理する通信システムにおいて、上記に記載の移動通知装置と、上記に記載の機器情報管理装置とを備えていることを特徴としている。
【0054】
上記構成によれば、本発明の通信システムは、上記移動通知装置を備えている。そして、その移動通知装置の移動通知手段は、上記機器移動開始検知手段および上記電源供給検知手段から検知結果が入力されることによって、対象機器に電気が供給されていないときに対象機器の移動が開始したことを確認して、その確認の後に、対象機器に電気が供給されていることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部へ通知する。この移動通知手段が行う通知は、従来の装置および手段と比べて、無駄な通知をすることが少ない。
【0055】
その結果、無駄な通知と無駄な通知の受取とを減少させる通信システムを提供することができる。
【0056】
また、本発明の移動通知方法は、対象機器の移動を外部に通知する移動通知方法であって、電源から対象機器への電気の供給状態を検知して、その電気の供給状態が供給なしであることを確認する電気供給なし確認ステップと、対象機器の移動が開始したか否かを判定する機器移動開始判定ステップと、電源から対象機器への電気の供給状態を検知して、その電気の供給状態が供給ありであることを確認する電気供給あり確認ステップと、電気供給なし確認ステップおよび機器移動開始判定ステップによって、電気の供給がないことおよび対象機器の移動が開始したことの両方を確認した後、電気供給あり確認ステップで電気の供給があることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部に通知する外部通知ステップとを含むことを特徴としている。
【0057】
上記方法によれば、電気の供給がないことおよび対象機器の移動が開始したことの両方を確認した後、さらに、電気の供給があることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部に通知する。そのため、本発明の方法を用いれば、機器の電源の切り換えが発生しただけでは通知がなされない。さらに、本発明の方法を用いれば、機器が移動しただけでは通知を発生させることはない。
【0058】
その結果、無駄な通知を減少させて、適切な時期に対象機器が移動したことを通知する移動通知方法を提供することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1から図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。また、従来技術として一般化されている部分についての説明は、その説明を簡略化する。
【0060】
本実施の形態における通信システム21のブロック図を、図1に示す。
【0061】
通信システム21は、図1に示すように、クライアント端末18(外部端末)と、家電機器10(対象機器)と、サーバ12(機器情報管理装置)とを有している。家電機器10は、機器本体部9を有し、電源11から電気の供給を受ける。また、本実施の形態において、移動通知装置1は、家電機器10に備え付けられている。
【0062】
本実施の形態において、クライアント端末18およびサーバ12は、ネットワーク17を介して通信が可能である。そして、サーバ12は、個々の家電機器10を識別子で特定して、クライアント端末18と家電機器10との通信を仲介する。個々の家電機器10を識別子で特定して、クライアント端末18と家電機器10との通信を仲介する方法は、特に限定されるものではない。例えば、家電機器10の識別子と家電機器10のアドレスとを関連付けて、サーバ12が管理することが挙げられる。このサーバ12が管理する情報を用いて、クライアント端末18は、家電機器10の識別子によって家電機器10を特定し、さらに、家電機器10と通信をすることができる。
【0063】
ここで言う識別子としては、クライアント端末のユーザにとって分かりやすい名前を用いるのが好ましい。例えば、居間に設置されているテレビであれば、「居間のTV」といった機器の名前を用いることができる。もちろん、居間に複数のテレビがあれば、「居間のTV1」、「居間のTV2」などの名前を、識別子として用いてもよい。
【0064】
なお、本実施の形態では、家電機器10への指示は、まず、移動通知装置1の通信部5が受信する。次に、通信部5から機器本体部9へ指示が送られる。つまり、通信部5は、移動通知装置1からの外部への通知(送信)、家電機器10への指示の受信などを行っている。
【0065】
本実施の形態のネットワーク17としては、例えば、インターネットのような広域なネットワークを用いることができる。しかし、ネットワーク17は、インターネットに限定されない。例えば、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などを、ネットワーク17として用いてもよい。
【0066】
ネットワーク17がインターネットである場合、クライアント端末18としては、標準的なインターネット閲覧機能(ウェブブラウザソフトなど)を有し、サーバ12にネットワーク17を介して接続できるものが好ましい。そのようなクライアント端末18としては、例えば、パソコン、携帯端末機器、インターネット対応TV、テレビゲーム機、インターネットサービス接続対応の電話機(例えば携帯電話機)などが挙げられる。
【0067】
次に、サーバ12について説明する。サーバ12は、家電機器10との通信に必要な情報を管理している。そして、サーバ12は、移動通知装置1からの通知を受けたユーザ20が入力した、家電機器10の位置に関する情報を受け取る管理装置受取部16(管理装置受取手段)と、個々の対象機器を、識別子によって特定する機器移動管理部14(機器移動管理手段)とを有している。
【0068】
サーバ12は、家電機器10との通信のために必要な情報を管理している。その管理している情報には、家電機器10の位置に関する情報、家電機器10の識別子、家電機器10のアドレスなどが含まれている。家電機器10の位置に関する情報としては、例えば、場所IDなどが挙げられる。この場所IDなどの情報については、下記の実施例で説明する。
【0069】
上記サーバ12は、例えば、ワークステーション、パーソナルコンピュータなどの、汎用のコンピュータをベースに構成することができる。すなわち、さまざまな機能を実現するプログラムの命令を実行するためのCPU(central processing unit)、ブートロジックなどを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データベースなどを格納することができるハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)、キーボードやマウスなどの入力機器、モニタ、スピーカー、プリンタなどの出力機器、外部のネットワークに接続するネットワーク接続機器などが、内部バスによって接続されたものとして、サーバ12を構成してもよい。そして、上記の例のように、汎用のコンピュータをベースにしてサーバ12を構成した場合においては、記憶装置に格納されたプログラムを必要に応じてRAMに展開して、CPUでプログラムの命令を実行することによって、サーバ12の機能は実現される。
【0070】
また、サーバ12は、ホームゲートウェイ、ホームサーバ、ホームルータ、配電盤、ゲーム機、電話、FAX、冷蔵庫、ビデオ、ハードディスクレコーダ、STB(セットトップボックス)等の家電内に設置されている機器をベースに構成しても構わない。
【0071】
本実施の形態において、サーバ12は、機器移動管理部14と、管理装置受取部16とを有している。管理装置受取部16は、管理装置通信部13と、入力部15とを有している。管理装置通信部13は、移動通知装置1の通信部5との通信により、データの送受信をすることができる。また、管理装置受取部16は、家電機器10の移動後における位置を示す位置情報を受け取る。つまり、移動通知装置1が検知の対象としている家電機器10の情報であって、その家電機器10の移動後における位置を示す位置情報を、管理装置受取部16は受け取る。
【0072】
入力部15は、ユーザ20がサーバ12に対しての入力をするために設けられている。移動通知装置1からの通知を受けたユーザ20は、家電機器10に関する情報(例えば家電機器10の位置に関する情報)を、入力部15を用いて、サーバ12に入力することができる。つまり、入力部15を備えることによって、移動通知装置1は、家電機器10が移動した旨を出力部6からユーザ20に対して出力して、家電機器10が移動した旨をサーバ12に入力するよう、ユーザ20に促すことができる。
【0073】
家電機器10に関する情報は、入力部15からサーバ12に入力してもよい。しかし、本実施の形態において、家電機器10に関する情報は、まず、入力部7から移動通知装置1に入力して、その後、移動通知装置1からサーバ12に送信してもよい。
【0074】
機器移動管理部14は、家電機器10に関するデータを管理している。機器移動管理部14は、例えば、家電機器10に割り振られた名前(識別子)と、家電機器10の接続のための情報(例えば家電機器10のアドレス)とを対応づけて管理している。さらに、機器移動管理部14は、家電機器10の設置場所についても管理を行っている。そのため、クライアント端末18は、家電機器10に割り振られた名前(識別子)とサーバ12とを用いて、家電機器10の情報、例えば、家電機器10のアドレスおよび家電機器10の設置場所などの情報を獲得することができる。さらに、上記家電機器10の情報を獲得することによって、クライアント端末18は、家電機器10との通信が可能となる。
【0075】
次に、本実施の形態における移動通知装置1について説明する。移動通知装置1は、家電機器10の移動が開始したか否かを検知する移動開始検知部2(機器移動開始検知手段)と、電源11から家電機器10に電気が供給されているか否かを検知する電源供給検知部3(電源供給検知手段)と、移動通知部19(移動通知手段)とを有している。移動通知部19は、移動通知制御部4と通知部8とを有している。通知部8は、通信部5と出力部6とを有している。
【0076】
移動通知部19は、移動開始検知部2および電源供給検知部3から検知結果が入力されることによって、まず、電気が供給されていない家電機器10が、移動を開始したことを確認する。その確認の後に、電源供給検知部3から検知結果が入力されることによって、家電機器10に電気が供給されていることを確認したとき、移動通知部19は、家電機器10が移動した旨を外部へ通知する。その外部への通知(送信)は、通知部8(送信手段)が行う。なお、本実施の形態の移動通知装置1は、移動通知装置1への指示を入力する入力部7を備えている。この入力部7は、家電機器10が移動した旨を外部の装置に送信するか否かの指示を移動通知装置1に入力する通知指示入力部(通知指示入力手段)、および、移動後における家電機器10の位置を示す位置情報を移動通知装置1に入力する位置情報入力部(位置情報入力手段)の2つの役割を果たす部である。
【0077】
本実施の形態の移動通知装置1では、通知指示入力部と位置情報入力部とを、1つの入力部7として構成している。しかし、もちろん、通知指示入力部と位置情報入力部とを、それぞれ別々に移動通知装置1に設けてもよい。
【0078】
通知部8は、家電機器10が移動した旨を外部へ通知する。通知部8は、家電機器10が移動した旨の通知を、ユーザ20(外部にいる人)に出力する出力部6(出力手段)を有している。さらに、通知部8は、家電機器10が移動した旨の通知を、外部の機器(例えばサーバ12)に送信することが可能な送信手段としての通信部5を有している。なお、本実施の形態において、通信部5は、情報の送信の他に、情報の受信も可能である。
【0079】
本実施の形態において、移動通知装置1は、図1に示すように、家電機器10に備え付けられている。そして、移動通知装置1は、家電機器10が移動したときに、家電機器10と共に移動することによって、家電機器10の移動を外部に通知する。
【0080】
なお、家電機器10は、図1に示すように、電源11から電気の供給を受けている。その電気は、機器本体部9に供給される。もちろん、電源11からの電気は、移動通知装置1にも供給されるように構成してもよい。
【0081】
本実施の形態における移動通知装置1は、移動通知装置1への指示を入力する入力部7と、移動後における家電機器10の位置に関する情報を含む家電機器10の情報(対象機器情報)を、外部の装置に送信する通信部5(送信手段)とを有している。そして、移動通知部19は、家電機器10が移動した旨を外部(例えばユーザ20)に通知後、外部(例えばユーザ20)から入力部7が受け取った指示に応じて、家電機器10が移動した旨を、サーバ12に通知するか否かの制御を行うことができる。また、移動通知部19は、家電機器10が移動した旨を外部(例えばユーザ20)に通知後、ユーザ20による入力部7(位置情報入力手段)からの入力によって、位置情報(移動後における対象機器の位置を示す情報)を取得することができる。さらに、移動通知部19は、入力部7(位置情報入力手段)がユーザ20から位置情報を取得したとき、位置情報を送信するように送信手段を制御することができる。
【0082】
移動通知装置1は、一定の条件下において、家電機器10(対象機器)が移動した旨を外部へ通知する。その「家電機器10が移動した旨を外部へ通知する」の「外部」とは、移動通知装置1の外部という意味である。例えば、「外部」に該当するものとしては、外部にいる人(ユーザ20)、外部に設置されている装置が挙げられる。つまり、移動通知装置1は、移動通知部19によって、外部にいる人および外部にある装置の少なくとも一方に、家電機器10が移動した旨を通知する。外部に設置されている装置とは、移動通知装置1以外の装置のことであり、例えばサーバ12などが挙げられる。
【0083】
また、「家電機器10が移動した旨を外部へ通知する」の「通知」の形態は、特に限定されるものではない。例えば、ユーザ20に通知する場合は、人が感覚で感じとることができる通知形態を選択すればよい。また、外部に設置されている装置に通知する場合は、例えば、通信(無線通信・有線通信)などを用いて通知すればよい。
【0084】
家電機器10が移動した旨を外部へ通知するのは移動通知部19である。移動通知部19には、移動通知制御部4が備えられている。移動通知制御部4は、移動開始検知部2と電源供給検知部3との検知結果に応じて、家電機器10が移動した旨を外部へ通知するよう、各部を制御する。この移動通知制御部4については、図2を用いて詳しく説明する。
【0085】
移動開始検知部2は、家電機器10の移動を検知するものを有している。家電機器10の移動を検知するものとしては、例えば、家電機器10が機械的な振動を受けると信号を発生する装置が挙げられる。そのような、機械的な振動を受けると信号を発生する装置としては、例えば、機械的なショックや振動を受けると電気出力を発生する電気変換器(加速度センサー)などが挙げられる。加速度センサーは、機械的なショックや振動を受けると電気を出力し、そのショックや振動が大きければ、より電圧の大きい電気を出力する。加速度センサーを移動開始検知部2に備えると、電気変換器で出力された電気出力の電圧がある閾値以上であったときに、家電機器の移動が開始したことの検知を効果的に行うことができる。さらに、家電機器10の移動の開始を検知して、イベントを発生させることが可能となる。
【0086】
また、移動開始検知部2は、家電機器10の移動を検知するものとして、衛星からの電波を受信して、移動通知装置1の位置を測位する測位デバイスを有していてもよい。このような測位デバイスを有すると、移動通知装置1は、移動前の家電機器10の位置と移動後の家電機器10の位置とを知ることができ、それらの位置から、家電機器10の移動距離を計算することができる。その計算の結果によって、家電機器10の移動の開始を検知することができる。家電機器10が移動を開始したという検知の例としては、家電機器10の移動距離が一定値よりも大きくなったとき、家電機器10の移動が開始したとすることが挙げられる。
【0087】
電源供給検知部3は、電源11から家電機器10への電気の供給状態を検知した結果を、移動通知制御部4に伝える。例えば、フラグなどを用いて、移動通知制御部4に検知結果を伝えることができる。具体的に言えば、家電機器10に電気が供給されていないときは0(ゼロ)を、家電機器10に電気が供給されているときは1を、電源供給検知部3がフラグとして書き込むようにすればよい。
【0088】
電源供給検知部3が検知する具体的な内容としては、例えば、家電機器10のコンセントが差し込まれているか否かを検知することが挙げられる。また、電源供給検知部3が検知する具体的な内容を、家電機器10のコンセントが差し込まれているか否かではなく、家電機器10(例えば機器本体部9)が有する電源のスイッチがオンにされて、機器本体部9が一定量以上の電気を消費しているか否かとしてもよい。
【0089】
入力部7は、ユーザ20が、移動通知装置1への指示を入力する。入力部7からの入力は、図1に示すように、移動通知制御部4に入力される。この入力によって、移動通知制御部4は、移動後における対象機器の位置に関する情報を、サーバ12に送信するか否かを制御することができる。この入力部7は、ユーザ20が選択または文字入力などを行う部であって、例えば、キーボード、音声入力装置、ボタン、マウス、タブレット、トラックボール、バーコードリーダなどを、入力部7として用いることができる。
【0090】
なお、タッチパネルなどの装置を用いると、出力部6および入力部7を1つの部に集約することができる。つまり、出力部6と入力部7とを入出力部として構成することができる。
【0091】
通信部5は、外部に設置された装置(例えばサーバ12)と通信を行う。その通信部5の通信によって、家電機器10の情報をサーバ12に通知することができる。通信部5が用いる通信媒体は、特に限定されるものではなく、様々な新しい通信媒体にも対応可能である。
【0092】
通信部5は、通信媒体として、例えば、イーサネットケーブル、IEEE1394、電話回線、電灯線などの有線通信媒体を用いることができる。また、通信部5は、通信媒体として、無線通信媒体を用いることもできる。そのような無線通信媒体としては、例えば、IEEE802.11x、Bluetooth、UWB(Ultra Wide Band)、IrDAなどの電波通信または光通信が挙げられる。
【0093】
出力部6は、家電機器10の移動についての情報を出力する。出力部6は、視覚、聴覚、触覚などの感覚で人が感じとることができる出力を行う部であって、様々な物を用いることができる。出力部6の例としては、液晶表示装置、ブラウン管(CRTディスプレイ)などの表示装置、プリンタ、プロッタなどのシート形式の出力装置、ビープ音出力装置、FM音源出力装置、合成音声出力装置などの聴覚的な出力装置(音声出力装置)、バイブレータなどのなどの触覚的な出力装置が挙げられる。
【0094】
次に、移動通知制御部4について、図2を用いて説明する。移動通知制御部4は、図2に示すように、中央制御部25と、電源供給記憶部26と、移動検知記憶部27と、電源確認部28と、移動確認部29と、通知処理部30と、入力確認部31とを有している。
【0095】
中央制御部25は、移動通知制御部4の各部を制御する。具体的な制御については、後に、フローチャートなどを用いて詳しく説明する。
【0096】
電源供給記憶部26は、電源供給検知部3が検知した結果を記憶する。つまり、電源11から家電機器10への電気の供給状態は、電源供給記憶部26の記憶内容を確認すれば分かる。例えば、電源供給記憶部26に電源供給フラグを設けて、そのフラグの状態を確認することにより、家電機器10への電気の供給状態を把握することができる。
【0097】
電源供給検知部3は、家電機器10への電気の供給状態を検知した結果を、電源供給記憶部26に書き込む。例えば、電源供給検知部3は、電源供給記憶部26に電源供給フラグを書き込むようにすればよい。具体的に言えば、家電機器10に電気が供給されていないときは0(ゼロ)を、家電機器10に電気が供給されているときは1を、電源供給フラグとして書き込む。コンセントを有する家電機器10の場合は、例えば、家電機器10のコンセントが差し込まれていないときは電源供給フラグを0(ゼロ)に、家電機器10のコンセントが差し込まれているときは電源供給フラグを1にするよう、設定が可能である。上記のような電源供給フラグを用いれば、家電機器10への電気の供給状態を、移動通知制御部4に伝達することができる。
【0098】
移動検知記憶部27は、家電機器10の移動が開始したか否かを記憶する。図2に示すように、移動開始検知部2は、家電機器10の移動および家電機器10の位置についての情報を、移動検知記憶部27に書き込む。移動検知記憶部27に書き込まれる情報としては、例えば、家電機器10の移動の有無が挙げられる。具体的には、家電機器10の移動が開始していないときは0(ゼロ)を、家電機器10の移動が開始したときは1を記憶するという形で、2つの情報を記憶する移動検知フラグを、移動検知記憶部27に備えることが挙げられる。
【0099】
なお、例えば、衛星からの電波を受信して位置を測位する測位デバイスのような家電機器10の位置を把握できる装置を、移動開始検知部2が有しているときは、移動前の位置と、移動後の位置(現在の家電機器10の位置)とを移動検知記憶部27に記憶させてもよい。そのとき、中央制御部25は、移動確認部29を介して移動検知記憶部27から、移動前後の位置情報を受け取って、通知部8にその位置情報を伝達することも可能である。さらに、通知部8は、その位置情報を外部に通知することも可能である。
【0100】
電源確認部28は、電源供給記憶部26の記憶内容を確認することによって、家電機器10への電気の供給状態を確認する。また、中央制御部25からの制御により、電源確認部28は、電源供給記憶部26の記憶内容を変更することができる。
【0101】
移動確認部29は、移動検知記憶部27の記憶内容を確認することによって、家電機器10の移動が開始したか否かを確認する。また、中央制御部25からの制御により、移動確認部29は、移動検知記憶部27の記憶内容を変更することができる。
【0102】
通知処理部30は、通知部8(通信部5・出力部6)に情報を伝える。その情報を受けた通知部8は、外部に情報を通知する。また、通知処理部30は、通知部8に送るための情報の処理を行う。入力確認部31は、入力部7からの入力を確認する。入力確認部31は、その確認後、入力された情報を中央制御部25に送る。
【0103】
次に、本実施の形態において、上記のような通信部5を用いたときの利点について説明する。
【0104】
従来のネームサーバを利用したシステムの例としては、CORBAおよびJavaRMIといった分散オブジェクト環境がある。これらCORBAおよびJavaRMIでは、機器としてネットワーク上にあるコンピュータを想定している。また、分散オブジェクト環境の1つであるJINIでは、ルックアップサーバが、定期的にJINI対応端末の検出を行う。そのため、JINI対応の機器には、TCP/IPをプロトコルとして用いるネットワークへの常時接続と、ルックアップサーバからの要求に対する応答とが要求される。つまり、上記のような分散オブジェクト環境では、基本的に、TCP/IPをプロトコルとして用い、さらに、ネットワークに常時接続することが求められている。
【0105】
しかし、情報家電機器は、BluetoothやIrDA、Ethernet(イーサネット)(登録商標)、IEEE1394、IEEE802.11、Echonetなど、機器ごとに様々な異なった通信手段を持っていて、TCP/IPをプロトコルとして持っていない機器も多く存在する。
【0106】
また、上記のような分散オブジェクト環境では、ネットワークに常時接続することが求められている。しかし、すべての情報家電機器をネットワークに常時接続させると、それらの機器で消費される電力が増加する。このような消費電力の増加がともなうネットワークへの常時接続は、消費電力が非常にシビアに制限されている情報家電機器とって酷である。
【0107】
さらに、JINIは、ベースとしてJavaRMIが必要となる。つまり、JINIでは、機器に、JavaRMIを使用できる程度のリソースを要求する。そのため、リソースの少ない機器、例えば携帯電話および情報家電機器でJINIを用いると、それら機器のリソースの増加を強いることが考えられる。さらに、機器をネットワークに常時接続させて、ルックアップサーバからの要求に応答させると、もちろん、機器が消費する電力は増加する。
【0108】
一方、上記移動通知装置1の通信部5は、通信媒体として、例えば、イーサネットケーブル、IEEE1394、電話回線、電灯線などの有線通信媒体、IEEE802.11x、Bluetooth、UWB(Ultra Wide Band)、IrDAなどの無線通信媒体を用いることができる。つまり、本実施の形態の移動通知装置1は、必ずTCP/IPが要るということはない。さらに、本実施の形態の移動通知装置1は、ネットワークに常時接続することも必要ではない。それゆえ、本実施の形態の移動通知装置1では、家電機器10をネットワークに常時接続させることによって、機器の消費電力を増加させることを避けることができる。また、本実施の形態の移動通知装置1では、JavaRMIを使用できる程度のリソースを強いることもない。
【0109】
なお、移動通知装置1は、上記JINI、JavaRMI、CORBAなどの分散オブジェクト環境でも使用でき、それら分散オブジェクト環境で移動通知装置を使用しても、無駄な通知を軽減して、通信トラフィックを低減することができる。
【0110】
次に、本実施の形態において、移動開始検知部2に電気変換機(加速度センサー)を用いた場合の制御について説明する。図3は、電気変換機と、移動検知記憶部27の移動検知フラグとを用いた場合における、家電機器10の移動開始の検知と、その家電機器10が移動を開始したか否かの伝達とを、フローチャートで示している。
【0111】
図3に示すように、まず、ステップ30(S30)のスタートから、S31に進む。S31では、移動検知記憶部27の移動検知フラグを初期化、つまり、移動検知フラグを0とする。移動検知フラグを初期化後、S32に進む。
【0112】
S31において、移動検知フラグの初期化は、次のように行われる。まず、図2の中央制御部25は、移動確認部29に、移動検知フラグの初期化をするよう指示を出す。次に、その指示を受けた移動確認部29は、移動検知フラグを初期化する。つまり、移動確認部29は、中央制御部25の制御を受けて、移動検知フラグを0とする。なお、移動検知フラグの0(ゼロ)は家電機器10が移動を開始していないことを示し、移動検知フラグの1は家電機器10が移動を開始したことを示す。
【0113】
S32のステップでは、電気変換機(加速度センサー)が閾値以上の電圧の電気を出力したか否か(家電機器10が移動したか否か)を、移動開始検知部2が確認する。S32で閾値以上の電圧を移動開始検知部2が検知した、つまり、家電機器10が移動したことを移動開始検知部2が検知した場合(図中YES)は、S33に進む。一方、S32で閾値以上の電圧を移動開始検知部2が検知しない、つまり、家電機器10の移動を検知していない場合(図中NO)は、S32に進む。つまり、S32で待機する。
【0114】
S33では、移動開始検知部2は、移動検知記憶部27の移動検知フラグを1にする。移動検知フラグを1にした後、S32に進む。なお、移動検知フラグを0(ゼロ)にするステップ(フラグをリセットするステップ)は、図5のS57および図6のS60である。S57およびS60については、後述する。
【0115】
次に、電源供給記憶部26の電源供給フラグと、電源供給検知部3とを用いた場合における、電気の供給状態の検知およびその電気の供給状態の伝達を、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0116】
まず、S40からスタートして、S41に進む。S41においては、電源供給記憶部26の電源供給フラグを0にする。具体的に言えば、まず、中央制御部25は、電源確認部28に、電源供給フラグを0にするよう指示する。その指示を受けた電源確認部28は、電源供給フラグを0にする。次に、S42に進む。なお、電源供給フラグの0(ゼロ)は、電源11から家電機器10(機器本体部9)へ電気が供給されていないことを示す。また、電源供給フラグの1は、電源11から家電機器10(機器本体部9)へ電気が供給されていることを示す。
【0117】
S42では、電源供給検知部3が、機器本体部9を調べて、電源11(例えばコンセント)から供給される電気の電圧が閾値以上か否かを調べる。つまり、S42では、電源11からの家電機器10(機器本体部9)への電気の供給状態を、電源供給検知部3が確認する。電源11からの電気の電圧が閾値以上である(電気が供給されている)ことを電源供給検知部3が検知した場合(図中YES)は、S43に進む。一方、コンセント(電源11)から供給される電圧が閾値以上でない(電気が供給されていない)場合(図中NO)は、S44に進む。
【0118】
なお、上記S42では、具体的に言えば、家電機器10のコンセントが差し込まれているか否かを見ていることになる。しかし、S42においては、コンセントが差し込まれているか否かを調べるのではなく、家電機器10における電源のスイッチの状態がオンかオフかによって、家電機器10に電気が供給されているか否かを調べてもよい。
【0119】
S43では、電源供給検知部3は、電源供給記憶部26にある電源供給フラグを1にする。電源供給フラグを1にした後、S42に進む。
【0120】
S44では、電源供給検知部3は、電源供給記憶部26にある電源供給フラグを0(ゼロ)にする。電源供給フラグを0にした後、S42に進む。
【0121】
次に、家電機器10に電気が供給されていないときに家電機器10の移動が開始したことを確認して、さらに、その確認の後に、家電機器10に電気が供給されていることを確認したときに、移動通知制御部4が行う制御を、図5のフローチャート(S50〜S57)を用いて説明する。
【0122】
この図5のフローチャートには、電源11から家電機器10への電気の供給状態を検知して、電源11から家電機器10へ電気が供給されていないことを確認する電気供給なし確認ステップ(S51)と、家電機器10の移動が開始したか否かを判定する機器移動開始判定ステップ(S52)と、電源11から家電機器10への電気の供給状態を検知して、電源11から家電機器10へ電気が供給されていることを確認する電気供給あり確認ステップ(S53)と、家電機器10の移動を外部に通知する外部通知ステップ(S54)とが含まれている。また、図5のフローチャートによれば、S51およびS52によって、電気の供給がないことおよび家電機器10の移動が開始したことの両方を確認した後、さらに、S53で電気の供給があることを確認したとき、S54で家電機器10の移動を外部に通知している。
【0123】
図5のフローチャートを説明する。まず、S50からスタートし、S51に進む。
【0124】
S51(電気供給なし確認ステップ)では、図5に示すように、電源供給フラグが0であるか否かを確認する。電源供給フラグが0である場合(図中YES)は、S52に進む。一方、電源供給フラグが0でない(1である)場合(図中NO)は、S51に進む。つまり、S51で待機する。
【0125】
S51において、図2に示す中央制御部25は、まず、電源確認部28を制御して、電源供給フラグを確認させる。その制御を受けた電源確認部28は、電源供給記憶部26における電源供給フラグの状態を確認して、中央制御部25に電源供給フラグの状態を伝える。中央制御部25は、電源供給フラグが0でない(1である)ことを電源確認部28から受け取ると、再び、電源確認部28を制御して、電源供給フラグを確認させる。一方、S51において、中央制御部25は、電源供給フラグが0であることを電源確認部28から受け取ると、S52の制御を行う。
【0126】
S52(機器移動開始判定ステップ)では、図5に示すように、移動検知フラグが1であるか否かを確認する。移動検知フラグが1である場合(図中YES)は、S53に進む。一方、移動検知フラグが1でない場合(図中NO)は、S51に進む。
【0127】
S52において、図2に示す中央制御部25は、まず、移動確認部29を制御して、移動検知フラグを確認させる。その制御を受けた移動確認部29は、移動検知記憶部27における移動検知フラグの状態を確認して、中央制御部25に移動検知フラグの状態を伝える。中央制御部25は、移動検知フラグが1でない(0である)ことを移動確認部29から受け取ると、S51の制御を行う。一方、中央制御部25は、移動検知フラグが1であることを移動確認部29から受け取ると、S53の制御を行う。
【0128】
S53(電気供給あり確認ステップ)では、図5に示すように、電源供給フラグが1である場合(図中YES)は、S54に進む。一方、電源供給フラグが1でない(0である)場合(図中NO)は、S53に進む。つまり、S53で待機する。
【0129】
S53において、図2に示す中央制御部25は、まず、電源確認部28を制御して、電源供給フラグを確認させる。その制御を受けた電源確認部28は、電源供給記憶部26における電源供給フラグの状態を確認して、中央制御部25に電源供給フラグの状態を伝える。中央制御部25は、電源供給フラグが1でない(0である)ことを電源確認部28から受け取ると、再び、電源確認部28を制御して、電源供給フラグを確認させる。一方、中央制御部25は、電源供給フラグが1であることを電源確認部28から受け取ると、S54の制御を行う。
【0130】
S54は、家電機器10が移動した旨を外部に通知する外部通知ステップである。なお、本実施の形態においては、図1に示すユーザ20に、家電機器10が移動した旨を通知する。
【0131】
S54において、図2に示す中央制御部25は、通知処理部30を制御して、通知の処理をさせる。その制御を受けた通知処理部30は、通知部8の出力部6に、家電機器10が移動した旨を通知(出力)するよう、指示を出す。そして、出力部6は、家電機器10が移動した旨を出力する。S54において出力部6に移動情報を伝達して、出力部6が出力をすると、次に、S55に進む。なお、出力の完了は、まず、出力部6が通知処理部30に伝える。次に、通知処理部30は、中央制御部25に、出力の完了を伝える。出力の完了を受けた中央制御部25は、S55の制御を行う。
【0132】
S54における出力部6での出力としては、次のような出力が挙げられる。例えば、出力部6としてLED(light emitting diode:発光ダイオード)を用いることができる。例えば、S54に進んでいない場合はLEDの点灯を行わず、S54に進んだときに、LEDの点灯を行う。こうすることによって、家電機器10が移動した旨を、視覚的にユーザ20に通知することができる。また、LEDの点灯に代わってLEDを点滅させれば、ユーザ20の注意を引くことが可能となり、効果的である。また、S54における出力部6での出力において、出力部6として液晶ディスプレイ、ブラウン管、有機ELなどの視覚的な表示装置を用いた場合は、あらかじめ設定されていて家電機器10の移動を意味するメッセージを、上記視覚的な表示装置(出力部6)に出力することができる。この出力の例としては、図7に示すようなメッセージが挙げられる。
【0133】
上記S51〜S54をまとめると、次のような流れとなっている。まず、移動開始検知部2および電源供給検知部3からの検知結果が示されている、移動検知フラグおよび電源供給フラグによって、家電機器10に電気の供給がないこと(S51)と、家電機器10が移動したこと(S52)との両方を確認したとき、S53に進む。S53では、家電機器10への電気の供給があるか否かを確認する。S53において家電機器10への電気の供給があることを確認したとき、S54に進む。S54では、家電機器10が移動した旨を外部へ通知する。
【0134】
S55は、入力部7からの入力によって、移動後における家電機器10の位置に関する情報の取得と、移動後における家電機器10の位置に関する情報を含む対象機器情報をサーバ12に送信するか否かの制御とを行うステップである。S55で、サーバ12に情報を送信する(情報を更新する)旨の入力を受け付けたとき(図中YES)、S56に進む。S55で、サーバ12に情報を送信しない(更新を中止する)旨の入力を受け付けたとき(図中NO)、S57に進む。
【0135】
S55における入力としては、次のような例が挙げられる。まず、出力部6において、図7に示すようなメッセージをS54で出力する。そして、S55においては、図7に記載の更新ボタンおよび中止ボタン(入力部7)を表示して、図1におけるユーザ20に、サーバ12に情報を送信するか否か(サーバ12で管理する情報を更新するか否か)の入力をするよう促すことが挙げられる。
【0136】
S55において、図2の中央制御部25は、入力部7からの入力内容(サーバ12に情報を送信するか否か)を確認するよう、入力確認部31を制御する。その制御を受けた入力確認部31は、入力部7からの入力を待つ。入力確認部31は、入力部7からの入力内容を確認して、その確認内容を中央制御部25に伝える。中央制御部25は、入力部7での入力において更新ボタンが押されたことを受けた場合、S56の制御を行う。一方、中央制御部25は、入力部7での入力において中止ボタンが押されたことを受けた場合、S57の制御を行う。
【0137】
S56は、通信部5が、移動後における家電機器10の位置に関する情報を、外部の装置(サーバ12)に送信して、サーバ12の情報を更新させるステップである。移動後における家電機器10の位置に関する情報をサーバ12に送信後、S57に進む。
【0138】
S56において、図2の中央制御部25は、通知処理部30を制御して、通知の処理をさせる。制御を受けた通知処理部30は、更新処理を行う。その更新処理が完了後、通知処理部30は、通信部5に処理をした情報を伝える。情報を受け取った通信部5は、受け取った情報をサーバ12に送信する。その送信を受けたサーバ12は、管理する情報を更新する。なお、通信部5は、サーバ12への情報の送信を完了すると、完了したことを通知処理部30に伝える。通知処理部30は、さらに、送信の完了を中央制御部25に伝える。その後、中央制御部25は、S57の制御を行う。
【0139】
なお、上記S54、S55、およびS56のさらなる具体例は、下記の実施例にて詳しく説明する。
【0140】
S57では、移動確認部29が、移動検知記憶部27の移動検知フラグをリセット、つまり、移動検知フラグを0(ゼロ)にする。この移動検知フラグのリセットが完了すると、S51に進む。
【0141】
S57において、図2の中央制御部25は、移動確認部29を制御する。その制御を受けた移動確認部29は、移動検知フラグを0にする。移動検知フラグを0にした後、移動確認部29は、移動検知フラグを0にしたことを中央制御部25に伝える。移動検知フラグを0にしたことを受けた中央制御部25は、S51の制御を行う。
【0142】
なお、対象機器に電気が供給されていないときに対象機器の移動が開始したことを確認するためには、図5のフローチャート(S51〜S52)を用いることができる。しかし、対象機器に電気が供給されていないときに対象機器の移動が開始したことを、さらに厳密に確認するためには、図5のフローチャートに代えて、図6のフローチャートを用いることが好ましい。
【0143】
図6に記載のフローチャートは、図5のフローチャートにS60を追加したものである。なお、図6では、図5と同様のステップに「’」を付して示している。例えば、図5のS50に相当するステップは、図6においてS50’と示している。
【0144】
図6では、S51’において、電源供給フラグが0でない(図中NO)と判定したとき、S60に進むフローチャートとなっている。さらに、図6では、S60で移動検知フラグを0とした後、S51’に進むフローチャートとなっている。つまり、図6のS60のステップを追加することによって、家電機器10に電気が供給されている状態で家電機器10の移動が開始した場合、その移動の開始の影響を除去することができる。つまり、電源供給フラグが1である(0でない)状態で移動検知フラグが1となっても、S60のステップによって移動検知フラグを0に戻すことができる。
【0145】
図6のS60のステップでは、まず、図2の中央制御部25が、移動確認部29を制御する。その制御を受けた移動確認部29は、移動検知フラグを0にする。移動検知フラグを0にした後、移動確認部29は、移動検知フラグを0にしたことを中央制御部25に伝える。移動検知フラグを0にしたことを受けた中央制御部25は、S51’の制御を行う。
【0146】
なお、上記図5によれば、S52において家電機器10の移動の開始を確認した(図中YES)後、S53において電気の供給があることを確認した(図中YES)とき、S54で家電機器10が移動した旨を外部に通知する。つまり、図5のS53において、家電機器10が移動中でも、電気の供給があること(電源供給フラグが1であること)を確認すれば、S53からS54に進むことになる。
【0147】
上記S52〜S54において、移動が完了した(移動が終了した)後に、家電機器10が移動した旨の通知をしたい場合は、例えば、S52とS53との間に、家電機器10の移動が終了したことを確認するステップ(移動終了確認ステップ)を設けてもよい。そのようなステップを設けた場合は、S52で移動検知フラグが1であることを確認した後、移動終了確認ステップに進む。移動終了確認ステップにおいて、移動が終了したことを確認したとき、S53に進む。移動終了確認ステップにおいて、移動が終了したことを確認しないときは、移動終了確認ステップで待機するようにすればよい。
【0148】
次に、移動開始検知部2が、衛星からの電波を受信して移動前の位置と移動後の位置とを測位する測位デバイスを有している場合について、説明する。
【0149】
なお、本実施の形態においては、衛星からの電波を受信して位置を測位する測位デバイスとして、GPS(global positioning system:グローバルポジショニングシステム)測位デバイスを使用する場合について説明する。なお、GPS測位デバイスを使用する場合は、上記で説明した図3の処理に代えて、次に説明する図8の処理を用いることとする。
【0150】
図8のフローチャート(S80〜S86)について説明する。まず、S80からスタートして、S81に進む。S81においては、移動検知記憶部27の移動検知フラグを0にする。移動検知フラグを0にした後、S82に進む。なお、このS81において、中央制御部25は、移動確認部29を制御する。その制御を受けた移動確認部29は、移動検知フラグを0にする。移動確認部29は、移動検知フラグを0にしたことを、中央制御部25に伝える。次に、中央制御部25は、S82の制御を行う。
【0151】
S82においては、移動開始検知部2のGPS測位デバイスから測位結果を受信して、その測位結果を、移動検知記憶部27の測位結果保存領域に保存する。測位結果の保存後、S83に進む。なお、ここで言う測位結果とは、家電機器10の位置を示す緯度と経度とで示される。
【0152】
S82において、中央制御部25は、移動確認部29に、GPS測位デバイスからの測位結果を保存するように指示する。その指示を受けた移動確認部29は、移動開始検知部2のGPS測位デバイスからの測位結果を、移動検知記憶部27の測位結果保存領域に保存する。移動確認部29は、その保存を完了すると、保存が完了したことを中央制御部25に伝える。完了を受けた中央制御部25は、S83の制御を行う。なお、移動開始検知部2からは、GPS測位デバイスによる測位結果が、移動検知記憶部27に一定時間ごとに報告されるよう設定されている。
【0153】
S83においては、測位結果保存領域に保存されている測位結果と、GPS測位デバイスから受信する測位結果とを用いて、その2つの測位位置の間における距離を計算する。つまり、測位結果保存領域に保存されている緯度・経度の値と、GPS測位デバイスから受信する緯度・経度の値とから、測位位置の間における距離を計算する。その計算の完了後、S84に進む。
【0154】
S83において、中央制御部25は、まず、移動確認部29を制御して、上記測位位置の間における距離を計算させる。その制御を受けた移動確認部29は、上記両測位位置の間の距離を計算する。計算完了後、移動確認部29は、計算が完了したことを中央制御部25に伝える。その完了を受けた中央制御部25は、S84の制御を行う。
【0155】
S84においては、S83で求めた距離が閾値以上であるか否かを確認する。なお、ここで言う閾値とは、あらかじめ設定されている値であって、家電機器10が移動したと判定する基準となる値である。S83で求めた距離が閾値以上であることを確認した場合(図中YES)、S85に進む。一方、S83で求めた距離が閾値以上ではないことを確認した場合(図中NO)は、S83に進む。
【0156】
S84において、中央制御部25は、移動確認部29を制御して、S83で求めた距離が閾値以上であるか否かを確認させる。制御を受けた移動確認部29は、S83で求めた距離が閾値以上であるか否かを確認して、その結果を、中央制御部25に伝える。中央制御部25は、S83で求めた距離が閾値以上であることを受け取ったとき、S85の制御を行う。一方、中央制御部25は、S83で求めた距離が閾値以上ではないことを受け取ったとき、S83の制御を行う。
【0157】
S85においては、移動検知記憶部27の移動検知フラグを1にする。移動検知フラグを1にした後、S86に進む。
【0158】
S85において、中央制御部25は、まず、移動確認部29を制御して、移動検知フラグを1にさせる。その制御を受けた移動確認部29は、移動検知記憶部27の移動検知フラグを1にして、移動検知フラグを1にしたことを中央制御部25に伝える。移動検知フラグを1にしたことを受けた中央制御部25は、S86の制御を行う。
【0159】
S86においては、移動検知フラグが0とされた(図5のS57、図6のS57’およびS60を参照)ことを確認する。移動検知フラグが0とされたことを確認したとき(図中YES)は、S82に進む。一方、移動検知フラグが0とされたことを確認しないとき(図中NO)は、S86に進む。つまり、S86で待機する。なお、S86における移動検知フラグが0とされたことの確認は、移動確認部29が中央制御部25に移動検知フラグを0としたことを伝えたか否かによって確認できる。
【0160】
なお、本実施の形態において、上記移動検知フラグは、移動検知記憶部27に設けた。しかし、別の場所、例えば、移動開始検知部2、家電機器10(例えば家電機器10の主記憶上)などに、上記移動検知フラグを設けてもよい。また、本実施の形態において、上記電源供給フラグは、電源供給記憶部26に設けた。しかし、別の場所、例えば、電源供給検知部3、家電機器10(例えば家電機器10の主記憶上)などに、上記電源供給フラグを設けてもよい。
【0161】
なお、移動通知装置1は、電源11から家電機器10に電気が供給されていない状態でも、図5のS51〜S53に示す処理(図6に示すフローチャートを用いる場合は、S51’〜S53’およびS60に示す処理)を行うことが要求される。そして、電源11から家電機器10に電気が供給された状態、例えば、家電機器10における電源のスイッチがONになったときに、移動通知装置1は起動して、S54以下の処理を行うという構成としてもよい。もちろん、移動通知装置1は、常に起動しているという構成としてもよい。
【0162】
以上のように、本発明の移動通知装置1は、図5および図6に示すように、まず、家電機器10に電気の供給がないこと(S51)と、家電機器10の移動が開始したこと(S52)との両方を確認する。その確認後、さらに、家電機器10への電気の供給があることを確認(S53)したとき、移動通知装置1は、家電機器10が移動した旨を外部へ通知する。つまり、電気の供給がない状態で家電機器10の移動が開始したことを確認して、その確認後、さらに、家電機器10への電気の供給状態が供給ありであることを確認したとき、移動通知装置1は、家電機器10の移動の判断を行い、家電機器10の移動の通知という動作を自動で行う。そのため、無駄な通知が省略される。
【0163】
【実施例】
上記図5のS54、S55、S56について、具体例を挙げて、詳しく説明する。例として、S54における出力部6での出力を、出力部6として液晶ディスプレイ、ブラウン管、有機ELなどの視覚的な表示装置を用いた場合について説明する。このような例では、S54において、あらかじめ設定されていて家電機器10の移動を意味するメッセージを、通知処理部30から視覚的な表示装置(出力部6)に伝達して、その伝達された内容を、出力部6で出力することができる。こうすることによって、家電機器10が移動したことを、視覚的にユーザ20に通知することができる。
【0164】
図7に、家電機器10が移動したことを、視覚的にユーザ20に通知する例を示す。図7では、視覚的な表示装置としての出力部6に、「機器が移動しました。場所情報の更新をしてください。」という内容のダイアログメッセージを表示して、ユーザ20に対して視覚的に通知を行っている。
【0165】
また、ウィンドウシステムを持たない出力部6の場合、文字のみの表示を行っても構わない。また、その表示文字について、色の変更、ハイライト、および点滅をさせることは、ユーザ20に対して注意を引くことが可能となり、効果的である。
【0166】
なお、図7の例においては、「更新」と「中止」とのボタンが表示され、場所の情報について更新を行うかどうかの選択が可能になっている。この選択可能な状態は、図5のS55における、サーバ12で管理する情報を更新するか否かを選択できる状態を示している。
【0167】
この「更新」および「中止」のボタンのうち、更新ボタンが押される、つまり入力部7からの入力によって場所情報の更新を行うことが選択されると、図5のフローチャートのS55からS56に進み、サーバ12に対して家電機器10の情報が送信される。一方、中止ボタンが押される、つまり入力部7からの入力によって場所情報の更新を行わないことが選択されると、図5のフローチャートのS55からS57に進む。
【0168】
次に、S56における機器情報の更新を、図9のフローチャート(S90〜S95)を用いて説明する。なお、図9に示すフローチャートでは、Webブラウザを用いた更新について説明する。まず、S90のスタートからS91に進む。
【0169】
S91では、図2の通信部5を用いて、サーバ12から、家電機器10における移動後の情報を更新するための処理(移動情報更新処理)を呼び出す。この呼び出しは、中央制御部25が通知処理部30を制御して、さらに、その制御を受けて、通知処理部30が通信部5に通信の指示を出す。その指示によって、通信部5は、サーバ12から、家電機器10における場所の情報を更新するための処理を呼び出す。
【0170】
図10は、通信部5からサーバ12に対して、家電機器10における場所の情報を更新するための処理を呼び出すメッセージの例を示している。この例においては、図10に示すように、通信プロトコルとしてHTTPプロトコルを使用しており、場所の情報を更新するための処理を行うCGI(Common Gateway Interface:共通ゲートウェイインターフェース)であるlocationmodifyを指定して、引数として機器ID「1234」が送付されている。この機器IDは、移動した家電機器10のIDである。
【0171】
また、上記呼び出しと共になされる、場所の情報を更新するときのWebページによる表示例を、図11に示す。この図11のような表示は、中央制御部25の制御によって、出力部6に表示される。次に、S92に進む。
【0172】
S92においては、呼び出された更新のための処理によって、家電機器10の移動の設定を行う。図11は、移動場所として「居間」、機器の名前として「居間のTV」という場所情報を設定していることを示している。なお、既に登録されている家電機器の場合、サーバ12または移動通知装置1は、その登録内容を記憶しているため、機器の名前を入力する必要はない。また、新規に登録する場合においても、例えば機器IDおよび機器のアドレスなどから機器の種別が判定できるときは、機器の種類をユーザ20が最初から入力するということを避けることができる。例えば、選択された場所と、判定した機器の種類とから、自動的に名前の生成を行うこともできる。上記の例の場合、移動場所として居間を選択して、さらに、移動した家電機器10がTVであることを、サーバ12または移動通知装置1が機器ID「1234」から判断できれば、自動的に、機器の名前「居間のTV」を生成することが可能となる。このように、自動的に名前の生成して提示すれば、ユーザ20は、機器の名前を最初から入力しなくてもよい。
【0173】
また、図11に示すように、「居間」、「台所」、「主寝室」、「太郎の部屋」、「書斎」といった、家電機器10の設置場所(移動後の場所)が表示されている。これらの場所についての情報は、例えば、図16のような形式で、あらかじめ登録されている。
【0174】
図11に表示されている内容でよいとユーザ20が判断したとき、図11に示すOKのボタンを押す。このOKのボタン(入力部7)を操作することにより、中央制御部25にその入力情報が伝えられる。なお、この機器の名前の自動生成は、通知処理部30が行う。家電機器10の移動の設定後、S93に進む。
【0175】
S93においては、S92で設定した内容に基づいて、更新された場所情報(場所更新情報)を生成する。この場所更新情報とは、移動後における対象機器の位置に関する情報を含む情報(対象機器情報)である。S92でOKのボタンが押されたことを中央制御部25が確認後、中央制御部25は通知処理部30を制御する。その制御を受けて、通知処理部30は、上記場所更新情報の生成を行う。
【0176】
図12に、図11に示す設定内容から作成された場所更新情報の例を示す。図12に示す更新情報は、HTTPのPOSTメッセージであって、機器のIDとして「1234」、機器の種別として「TV」、機器の名前として「居間のTV」、アドレスとして「123456789」、場所IDとして「1」という情報を有している。場所更新情報を生成後、S94に進む。
【0177】
S94では、通信部5から上記場所更新情報をサーバ12に送信する。具体的に言えば、通知処理部30は、S93で生成した場所更新情報を通信部5に伝達する。その伝達を受けた通信部5は、場所更新情報をサーバ12に送信する。その送信後、S95に進み、処理は終了する。
【0178】
なお、上記の例では、場所情報の更新処理を行うプログラムとしてCGIを使用しているけれども、Servlet、Javaアプレット、JAVASCRIPT(登録商標)、ActiveXなどの他のプログラムやスクリプト言語を使用してもよい。また、機器IDは、あらかじめ機器に設定されているものであって、機器固有のユニークな番号である。機器IDとして、製造番号、MACアドレスなどの機器(デバイス)に固定された番号を使用しても、ユーザ20が設定した番号を使用してもよい。
【0179】
また、上記の例では、通信プロトコルとしてHTTPを使用しているが、使用するプロトコルを限定するものではない。例えば、FTP、SMTPなどの他のプロトコルや、独自プロトコルを使用しても構わない。
【0180】
次に、Webブラウザを使用せずに、S56における機器情報の更新を行う例を示す。この例では、液晶ディスプレイ、ブラウン管、有機EL等の視覚的な表示装置(出力部6)と、文字入力および/または選択を行う入力部7と、通信部5とを用いているが、Webブラウザの代わりに別のアプリケーションを使用している。この例を、図13のフローチャート(S130〜S135)を用いて説明する。
【0181】
まず、S130のスタートからS131に進む。S131では、移動通知装置1が、通信部5を用いて、サーバ12に設定されている場所情報を入手する。この情報の入手は、中央制御部25が通知処理部30を制御して、さらに、その制御を受けて、通知処理部30が通信部5に通信の指示を出す。その指示によって、通信部5は、サーバ12から場所情報を入手する。入手した場所情報は、通知処理部30に伝達される。この入手した場所情報は、最終的には、下記に示すような場所情報テーブルとして、通知処理部30に保存される。
【0182】
ここで、S131における、サーバ12に送られるメッセージの例について説明する。図14は、サーバ12に対して場所情報を要求する場合に送付されるメッセージの例を示している。この例では、通信プロトコルとしてHTTPプロトコルを使用し、場所情報であるlocationInfo.txtを要求している。
【0183】
図15は、上記図14のメッセージ対する返信として受け取ったメッセージの例を示す。図15に示すデータは、サイズが1234バイトのテキストファイルとしてHTTPプロトコルで受け取ったことを示している。また、図15に示すデータには、5つの場所情報が記載されている。ID1には「居間」、ID2には「台所」、ID3には「主寝室」、ID4には「太郎の部屋」、ID5には「書斎」が設定されていることが分かる。入手した場所情報は、内部データとして、図16に示すように、場所情報テーブルとして保持される。なお、上記受け取ったデータおよび場所情報テーブルは、通知処理部30に保存される。場所情報の入手後、S132に進む。
【0184】
S132においては、入手した場所情報に基づいて、選択可能なリストを出力部6に出力する。具体的に言えば、通知処理部30は、入手した場所情報に基づいて出力用の選択可能なリストを作成して、その作成した内容を出力部6に伝達することによって出力する。図17に、選択可能なリストの出力例を示している。図17に示すように、「機器が移動しました。移動場所を更新してください。」というメッセージと共に、S131で入手した場所情報に基づいて、「居間」「台所」「主寝室」「太郎の部屋」「書斎」という選択可能なリストが出力されている。次に、S133に進む。
【0185】
S133においては、ユーザ20は、表示された場所情報のリストから、現在機器が設置されている場所の選択と、機器の名前の入力とを行う。具体的に言えば、出力部6に出力されたリストに基づいて、ユーザ20は、場所の選択と機器の名前の入力とを行う。その選択および入力の内容は、入力部7から入力確認部31に伝えられる。さらに、その選択および入力の内容は、中央制御部25が、入力確認部31から通知処理部30に送る。図17に示す例では、移動場所として「居間」(斜線部)が選択されている。また、機器の名前として「居間のTV」が入力されている。
【0186】
なお、上記機器の名前の入力は、既に登録されている機器の場合、登録されている名前を機器IDに基づいて呼び出すことによって、機器の名前の入力を省略することも可能である。また、新規に機器の名前を登録する場合でも、機器の名前を一からユーザ20が入力するのではなく、選択された場所とあらかじめ設定されている機器の種別から、自動的に名前の生成を行い提示することも可能である。この生成および提示によって、ユーザ20は、名前の入力を行う手間が省けて、効果的である。例えば、選択された場所が「居間」、機器の種別が「TV」の場合、機器の名前として「居間のTV」が自動生成される。なお、この機器の名前の自動生成は、通知処理部30が行う。次に、S134に進む。
【0187】
S134においては、S133で選択された場所から場所更新情報を作成して、通信部5からサーバ12に、その場所更新情報を通知する。こうすることによって、家電機器10の移動が検知されたときに、最新の場所情報の入手と提示とが自動的に行われる。さらに、その提示されたリストの中から、ユーザ20が場所を選択することによって、サーバ12への機器の移動通知が行われる。この移動通知後、S135に進み、処理は終了する。
【0188】
次に、上記S134における場所更新情報の作成と場所更新情報の通知とについて、図18のフローチャートを用いて、詳しく説明する。
【0189】
まず、S180のスタートから、S181に進む。S181においては、S133で選択された場所のIDと入力された機器の名前とを取得する。例えば、図17の場合、「居間」が選択されている。このとき、図16に示す場所情報テーブルから、IDとして1を取得する。また、入力された機器の名前「居間のTV」を取得する。次に、S182に進む。
【0190】
S182では、取得したIDと、機器の名前と、あらかじめ設定されている機器のIDと、機器の種別とアドレスとを用いて、サーバ12に通知するための場所更新情報(通知メッセージ)を生成する。この場所更新情報は、移動後における家電機器10の位置に関する情報を含む対象機器情報である。その生成したメッセージの例を、図19に示す。図19は、機器のIDとして「1234」、機器の種別として「TV」、機器の名前として「居間のTV」、アドレスとして「123456789」、場所IDとして「1」を情報として有する、HTTPのPOSTメッセージを示している。次に、S183に進む。
【0191】
なお、場所IDとは、例えば、機器の設置場所「居間」に対して場所ID1を、機器の設置場所「台所」に対して場所ID2を、というように、設置場所に対して関連付けられたIDのことである。なお、場所IDおよび機器の設置場所は、例えば、図16に示すような表(テーブル)によって関連付けて管理してもよい。
【0192】
S183では、通信部5を用いて、生成したメッセージをサーバ12に通知(送信)する。
【0193】
なお、上記の例では、通信プロトコルとしてHTTPを使用しているが、使用するプロトコルをそれに限定するものではない。もちろん、FTP、SMTPなどの他のプロトコル、独自プロトコルを使用しても構わない。
【0194】
上記実施例では、家電機器10の設置場所として、居間、台所、主寝室、太郎の部屋、書斎といった、複数の設置場所の候補があった。このように、あらかじめ複数の設置場所としての候補がある場合は、それら候補としての複数の設置場所それぞれに、サーバ12と接続されている管理装置通信部13を設置することが好ましい。図20および図21のように、複数個の管理装置通信部13を設置することによって、さまざまな場所に設置された家電機器10に対して、指示を送ることが可能となる。複数の設置場所に設けられた管理装置通信部13は、サーバ12の外部に設けている。
【0195】
図20では、居間、台所、主寝室、太郎の部屋、および書斎に、それぞれ管理装置通信部13を設置した例を示している。例えば、居間に設置された管理装置通信部13は、居間に設置されている複数の家電機器10と通信が可能である。
【0196】
図20のように、居間、台所、主寝室、太郎の部屋、および書斎といった、あらかじめ家電機器10が設置される可能性がある場所のそれぞれに、サーバ12と接続されている管理装置通信部13を設置する。このような管理装置通信部13の設置と、家電機器10の設置場所をサーバ12が管理することとによって、ネットワーク17を介した、クライアント端末18からの家電機器10の操作が容易となる。
【0197】
例えば、居間のテレビ(家電機器10)についての情報をサーバ12が管理していて、クライアント端末18から、居間のテレビとの通信を行いたいとする。そのとき、クライアント端末は、まず、サーバ12と通信を行う。通信を受けたサーバ12は、居間にある管理装置通信部13を介して、居間のテレビと通信が可能である。結果的に、クライアント端末18は、サーバ12を介して、居間のテレビとの通信が可能となる。
【0198】
図20では、サーバ12は居間に設置されている。しかし、図21では、居間、台所、主寝室、太郎の部屋、および書斎以外の場所に、サーバ12は設置されている。図21に示すように、サーバ12は、インターネットサービスプロバイダ40内に設けてもよい。図21によれば、インターネットなどのネットワーク17に、管理装置通信部13と、クライアント端末18と、サーバ12とが接続されている。図21のような接続形態とすれば、クライアント端末18から、インターネットサービスプロバイダ40内のサーバ12を介して、家電機器10に指示を送ることが可能となる。
【0199】
また、上記移動通知装置における移動の開始を検知する手段、電源からの電気の供給を検知する手段、および対象機器が移動した旨を通知する手段は、コンピュータで処理するためのプログラムによって動作させることができる。さらに、図3に示すS30〜S33のステップと、図4に示すS40〜S44のステップと、図5に示すS50〜S57のステップと、図6に示すS50’〜S57’のステップおよびS60のステップと、図8に示すS80〜S86のステップと、図9に示すS90〜S95のステップと、図13に示すS130〜S135のステップと、図18に示すS180〜S184とで示す処理は、コンピュータで処理するためのプログラムとして記録することができる。そして、上記コンピュータで処理するためのプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、上記各処理を、それらプログラムによって実現することができる。
【0200】
なお、上記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、装置と分離可能に構成してもよい。また、上記記録媒体は、プログラムを固定的に担持する媒体であってもよい。上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−Rなどの光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROMなどの半導体メモリ系などが挙げられる。
【0201】
本発明における移動通知装置1は、流動的にプログラムを担持する媒体を、プログラム記録媒体として有していてもよい。流動的にプログラムを担持する例としては、移動通知装置1を、インターネットなどの通信ネットワークと接続させて、その通信ネットワークからプログラムをダウンロードすることなどが挙げられる。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは、あらかじめ装置本体に格納しておいてもよいし、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0202】
なお、上記記録媒体に格納される内容は、上記のようなプログラムに限定されず、例えば、データであってもよい。さらに、記憶媒体に格納されている内容を利用するときは、メモリに展開して実行してもよいし、そのまま実行しても構わない。
【0203】
以上のように、本発明の移動通知装置を使用することにより、以下のような効果がある。移動通知装置において、対象機器の場所の移動を行った場合に、電源供給検知部によって対象機器に電気が供給されていないことと、移動開始検知部によって対象機器が移動を開始したこととを検知して、その検知後、さらに、電源供給検知部で電気の供給を検知したときに、通知部によって、機器が移動した旨を外部に通知する。このような通知によれば、無駄な通知を行わず、最終的に機器の場所を移動したときのみ、効果的に移動の通知を行うことができる。その結果、消費電力を抑えて、通信トラフィックの低減が可能となる。
【0204】
また、移動通知装置において、出力部(出力手段)と入力部とを備えて、移動通知部(移動通知手段)によって、場所の移動を知らせるメッセージを出力部に提示・出力し、さらに、入力部で場所情報の更新を行うかどうかの選択を行うことによって、無駄な通知を行わず、最終的に場所を移動したとき、かつ、ユーザが場所の移動を通知したいときのみに、効果的に移動の通知を行うことができる。そのため、消費電力を抑えて、通信トラフィックの低減が可能となる。
【0205】
なお、本発明の移動通知装置を、外部の機器との通信を行う通信手段と、自機器の移動を検知する機器移動検知手段と、自機器に電源が供給されているかどうかを検知する電源供給検知手段と、該機器移動検知手段で電源供給が無いときに自機器の移動があったことを検知したあと、該電源供給検知手段で電源の再供給を検知したときに、自機器が移動したことを該通信手段で外部の装置へ通知する機器移動通知手段とを有する、という構成としてもよい。
【0206】
また、上記移動通知装置を、使用者に情報を提示する表示手段と、使用者が指示を入力する入力手段とをさらに備え、前記機器移動通知手段は、自機器の移動があったことを知らせるメッセージを該表示手段に提示し、使用者は該メッセージに呼応して該入力手段で自機器が位置する場所を示す場所情報の更新を行うかどうかの指示を行う、という構成としてもよい。
【0207】
さらに、上記移動通知装置を、上記機器移動検知手段が、機械的な振動を受けると信号を発生する加速度センサーであるという構成としてもよい。
【0208】
さらに、上記移動通知装置を、上記機器移動検知手段が、GPS衛星からの電波を受信して機器の位置を測位するGPS測位デバイスであるという構成としてもよい。
【0209】
【発明の効果】
本発明の移動通知装置は、以上のように、対象機器の移動が開始したか否かを検知する機器移動開始検知手段と、電源から対象機器に電気が供給されているか否かを検知する電源供給検知手段と、上記機器移動開始検知手段および上記電源供給検知手段から検知結果が入力されることによって、電気が供給されていない対象機器の移動が開始したことを確認後、対象機器に電気が供給されていることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部へ通知する移動通知手段とを有するという構成である。
【0210】
それゆえ、対象機器への電気の供給状態が変化しただけで対象機器が移動していないときの通知、および、機器は移動しているけれども電気の供給状態が供給ありとなっていないときの通知といった無駄な通知をなくすことができるという効果を奏する。
【0211】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの指示を、移動通知手段に入力する通知指示入力手段を有し、上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、通知指示入力手段が外部から受け取った指示に応じて、対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの制御を行うという構成である。
【0212】
それゆえ、上記効果に加えて、ユーザなどの選択が加わることによって、外部の装置に対する無駄な通知をさらに減少させるという効果を奏する。
【0213】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、移動後における対象機器の位置を示す位置情報を、移動通知手段に入力する位置情報入力手段と、上記位置情報を外部の装置に送信する送信手段とを有し、上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、位置情報入力手段が外部から上記位置情報を取得したとき、位置情報を送信するように送信手段を制御するという構成である。
【0214】
それゆえ、対象機器が移動した旨とともに、無駄なく、移動後における対象機器の位置に関する情報を、外部の装置に送信することができるという効果を奏する。
【0215】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、上記機器移動開始検知手段は、対象機器が機械的な振動を受けると信号を発生する加速度センサーを有しているという構成である。
【0216】
それゆえ、上記効果に加えて、移動の判定のための一定の値を適切な値とすることによって、対象機器の移動を正確に判定することができるという効果を奏する。
【0217】
また、本発明の移動通知装置は、上記構成に加えて、上記機器移動開始検知手段は、衛星からの電波を受信して、対象機器の位置を測位する測位デバイスを有しているという構成である。
【0218】
それゆえ、上記効果に加えて、対象機器の移動した距離を得ることによって、機器の移動を正確に判定することができるという効果を奏する。
【0219】
また、本発明の機器情報管理装置は、外部の装置と対象機器との間の通信を管理する機器情報管理装置において、上記に記載の移動通知装置が検知の対象としている対象機器の情報であって、その対象機器の移動後における位置を示す位置情報を受け取る管理装置受取手段を有するという構成である。
【0220】
それゆえ、無駄な通知を受け取ることが少ない機器情報管理装置を提供することができるという効果を奏する。
【0221】
また、本発明の通信システムは、外部の装置と対象機器との間の通信を機器情報管理装置が管理する通信システムにおいて、上記に記載の移動通知装置と、上記に記載の機器情報管理装置とを備えているという構成である。
【0222】
それゆえ、無駄な通知と無駄な通知の受取とを減少させる通信システムを提供することができるという効果を奏する。
【0223】
また、本発明の移動通知方法は、対象機器の移動を外部に通知する移動通知方法であって、電源から対象機器へ電気が供給されていないことを確認する電気供給なし確認ステップと、対象機器の移動が開始したか否かを判定する機器移動開始判定ステップと、電源から対象機器へ電気が供給されていることを確認する電気供給あり確認ステップと、電気供給なし確認ステップおよび機器移動開始判定ステップによって、電気の供給がないことおよび対象機器の移動が開始したことの両方を確認した後、電気供給あり確認ステップで電気の供給があることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部に通知する外部通知ステップとを含むという方法である。
【0224】
それゆえ、無駄な通知を減少させて、適切な時期に対象機器が移動したことを通知する移動通知方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における移動通知装置、機器情報管理装置、および通信システムの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の移動通知装置における移動通知制御部の一例を示すブロック図である。
【図3】電気変換機(加速度センサー)および移動検知フラグを用いた場合における、対象機器の移動の検知と、その機器が移動したか否かの伝達との例を示すフローチャートである。
【図4】電源供給フラグおよび電源供給検知部を用いた場合における、対象機器への電気の供給状態の検知と、その電気の供給状態の伝達との例を示すフローチャートである。
【図5】移動通知制御部において、対象機器に電気の供給がないことと対象機器が移動したこととの両方を確認後、さらに、対象機器への電気の供給があることを確認したときに、対象機器が移動した旨を外部へ通知するという制御の例を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにS60のステップを追加することによって、対象機器に電気が供給されているときに対象機器の移動が開始したことを確認しても、その移動の開始を除外するという制御の例を示すフローチャートである。
【図7】対象機器が移動したことを伝える出力、および、入力部からの入力によって、対象機器が移動したことを外部装置に通知するか否かの選択をするようユーザに促している例を示す模式図である。
【図8】GPS測位デバイスおよび移動検知フラグを用いた場合における、対象機器の移動の検知と、その対象機器が移動したか否かの伝達との例を示すフローチャートである。
【図9】図5のS56における対象機器の情報の更新を、Webブラウザを用いて行うときの例を示すフローチャートである。
【図10】通信部から機器情報管理装置に対して、場所情報の更新処理を呼び出すためのメッセージの例を示す模式図である。
【図11】対象機器の場所の情報を更新する処理の呼び出しと共になされる、場所の情報を更新する処理のためのWebページによる表示例を示す模式図である。
【図12】図11に示す設定内容から作成された、対象機器の場所の情報を更新するための情報(対象機器情報)の例を示す模式図である。
【図13】Webブラウザを使用せずに、図5のS56における対象機器の情報の更新を行う例を示すフローチャートである。
【図14】図13のS131において、機器情報管理装置に送られるメッセージの例を示す模式図である。
【図15】図13のS131において、図14のメッセージ対する返信として受け取ったメッセージの例を示す模式図である。
【図16】図15に示すデータを受け取って、その入手した場所の情報を場所情報テーブルとして保持する例を示す模式図である。
【図17】図13のS132において、入手した場所情報に基づいて、出力部で出力した例を示す模式図である。
【図18】図13のS134における、対象機器の場所を更新するための情報の作成と、対象機器の場所を更新するための情報の通知との例を示すフローチャートである。
【図19】図18のS182において機器情報管理装置に通知する、対象機器の場所を更新するための情報(対象機器情報)の生成例を示す模式図である。
【図20】本発明の実施例における、移動通知装置とサーバ(機器情報管理装置)とクライアント端末(外部端末)とネットワークとによって構築された通信システムの例を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施例における、移動通知装置とサーバ(機器情報管理装置)とクライアント端末(外部端末)とネットワークとによって構築された通信システムの他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 移動通知装置
2 移動開始検知部(機器移動開始検知手段)
3 電源供給検知部(電源供給検知手段)
4 移動通知制御部
5 通信部(送信手段)
6 出力部
7 入力部(通知指示入力手段・位置情報入力手段)
8 通知部
9 機器本体部
10 家電機器(対象機器)
11 電源
12 サーバ(機器情報管理装置)
13 管理装置通信部
14 機器移動管理部
15 入力部
16 管理装置受取部(管理装置受取手段)
17 ネットワーク
18 クライアント端末
19 移動通知部(移動通知手段)
20 ユーザ
21 通信システム
25 中央制御部
26 電源供給記憶部
27 移動検知記憶部
28 電源確認部
29 移動確認部
30 通知処理部
31 入力確認部
40 インターネットサービスプロバイダ

Claims (8)

  1. 対象機器の移動が開始したか否かを検知する機器移動開始検知手段と、
    電源から対象機器に電気が供給されているか否かを検知する電源供給検知手段と、
    上記機器移動開始検知手段および上記電源供給検知手段から検知結果が入力されることによって、電気が供給されていない対象機器の移動が開始したことを確認後、対象機器に電気が供給されていることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部へ通知する移動通知手段とを有することを特徴とする移動通知装置。
  2. 対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの指示を、移動通知手段に入力する通知指示入力手段を有し、
    上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、通知指示入力手段が外部から受け取った指示に応じて、対象機器が移動した旨を外部の装置に通知するか否かの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動通知装置。
  3. 移動後における対象機器の位置を示す位置情報を、移動通知手段に入力する位置情報入力手段と、
    上記位置情報を外部の装置に送信する送信手段とを有し、
    上記移動通知手段は、対象機器が移動した旨を外部に通知後、位置情報入力手段が外部から上記位置情報を取得したとき、位置情報を送信するように送信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の移動通知装置。
  4. 上記機器移動開始検知手段は、対象機器が機械的な振動を受けると信号を発生する加速度センサーを有していることを特徴とする請求項1に記載の移動通知装置。
  5. 上記機器移動開始検知手段は、衛星からの電波を受信して、対象機器の位置を測位する測位デバイスを有していることを特徴とする請求項1に記載の移動通知装置。
  6. 外部の装置と対象機器との間の通信を管理する機器情報管理装置において、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の移動通知装置が検知の対象としている対象機器の情報であって、その対象機器の移動後における位置を示す位置情報を受け取る管理装置受取手段を有することを特徴とする機器情報管理装置。
  7. 外部の装置と対象機器との間の通信を機器情報管理装置が管理する通信システムにおいて、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の移動通知装置と、
    請求項6に記載の機器情報管理装置とを備えていることを特徴とする通信システム。
  8. 対象機器の移動を外部に通知する移動通知方法であって、
    電源から対象機器へ電気が供給されていないことを確認する電気供給なし確認ステップと、
    対象機器の移動が開始したか否かを判定する機器移動開始判定ステップと、
    電源から対象機器へ電気が供給されていることを確認する電気供給あり確認ステップと、
    電気供給なし確認ステップおよび機器移動開始判定ステップによって、電気の供給がないことおよび対象機器の移動が開始したことの両方を確認した後、電気供給あり確認ステップで電気の供給があることを確認したとき、対象機器が移動した旨を外部に通知する外部通知ステップとを含むことを特徴とする移動通知方法。
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