JP2004139240A - 有料コンテンツ配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】有料コンテンツの転送をユーザ端末に帯域を保証した形で、しかも帯域リソースの確保に対する別立ての請求を行うことなく実現する有料コンテンツ配信システムを得ること。
【解決手段】ユーザ端末203がコンテンツサーバ201のホームページ上で所望のコンテンツの購入代金を見てその購入を決定すると、帯域管理サーバ205は第1〜第3のルータ204〜204によってコンテンツサーバ201とユーザ端末203を結ぶ経路を設定し、連続再生可能な所定の帯域を確保する。認証決済サーバ206は購入代金をユーザ端末203から徴収し、コンテンツサーバ201に支払う。コンテンツサーバ201は帯域管理サーバ205、認証決済サーバ206を含めたネットワーク接続サービス装置側に代行料金を支払う。したがって、ユーザは購入代金のみを支払えばよい。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信ネットワークを使用してユーザの購入した有料コンテンツの配信を行う有料コンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの発展によって、様々なプログラムや音声あるいは画像等のコンテンツがネット上で提供されている。ユーザは、パーソナルコンピュータ、携帯型電話機、ゲーム端末、PDA(Personal Digital Assistant:個人用情報端末)等の各種通信機器を使用してこれらを通信ネットワークを使用して直接ダウンロードする形態が一般化してきている。
【0003】
コンテンツが有償である場合、ユーザはその購入の際にコンテンツ提供者に対して購入代金を支払う。このような支払いはコンテンツ提供者に直接行われることは少なく、決済を円滑に行うために第三者による代行決済が主として行われている。たとえば、クレジットカードを使用することでクレジットカード会社で決済することにしたり、コンテンツの購入金額をネットワーク接続業者に対する通信料金に加算する形にする等である。
【0004】
ところで、ネットワーク環境の高速化および低価格化が進行し、また個人のブロードバンド・インターネットに対する関心が高まってきたことで、一般家庭においても従来のダイアルアップ型サービスより高速かつ安価なADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称ディジタル加入者回線)やFTTH(Fiber To The Home)のような高速常時接続ネットワークサービスの普及が始まっている。
【0005】
このようなADSLやFTTHでは、高速アクセス回線サービスが提供されている。ところがインターネット等のベストエフォート型のネットワークではネットワークの状況に合わせて、通信速度が変化するようになっている。このようにベストエフォート型のネットワークでは、エンド・エンドでの帯域が保証されない。このため、たとえば夜間の時間帯のようにネットワーク内部のトラヒックが高くなると、コンテンツのダウンロードの際のデータ転送のスループットが大きく低下するという問題があった。このようにデータ転送のスループットが低下すると、コンテンツの転送時間が増大するだけでなく、音声や動画像といったストリーミングあるいはライブ配信のような場合には音声や画像の配信がリアルタイムに行われない場合が発生し、品質劣化の原因となる。このため、決済を代行する機関がユーザに対してコンテンツを有償で提供するビジネスを実現しようとするとき、データ転送のスループットの低下はビジネスの成功を妨げる大きな阻害要因となっていた。このような問題を解決するものの1つとして、従来から幾つかの提案が行われている。
【0006】
図16は、従来の第1の提案を示したものである。特開2001−175757号公報に開示されたこの第1の提案による有料コンテンツ配信システムは、コンテンツの購買対象者が使用する購買者側端末101と、購買者側端末101に対してコンテンツの配信102を行う販売者側サーバ103と、決済を行う信販会社104およびコンテンツの配信に使用する通信事業者ネットワーク105で構成されている。コンテンツの購買対象者は、購買者側端末101を使用して販売者側サーバ103にアクセスして購入したいコンテンツを選択すると、このときコンテンツの指定とコンテンツ転送条件106を販売者側サーバ103側に通知する。ここでコンテンツ転送条件106は、通信事業者ネットワーク105における転送速度(帯域)を含んでいる。販売者側サーバ103は購買者側端末101から送られてきたコンテンツ転送条件106に応じて通信事業者ネットワーク105に対して帯域指定107を行い、通信事業者ネットワーク105を介したコンテンツの配信102を行う。このとき、購買者側端末101は信販会社104からコンテンツの購入代金とコンテンツの配信に伴うコンテンツ転送条件に対応する転送料金とを区別して請求108され、これらを支払う。この際、コンテンツの転送時間が短いほど転送料金が高くなるように設定されている。信販会社104はこのうちのコンテンツ料金109を販売者側サーバ103に支払う。また、コンテンツの転送料金を通信事業者に支払う。
【0007】
この図16に示した第1の提案によれば、たとえば購買者が動画像のライブ配信を受ける場合に、画像の解像度等の再生条件に応じた帯域のコンテンツ転送条件106を販売者側サーバ103に伝える。したがって、販売者側サーバ103は図示しない帯域予約サーバを使用して通信事業者ネットワーク105の帯域を予約して購買者の要求したコンテンツ転送条件で購買者側端末101にコンテンツの配信102を行うことができる。コンテンツの配信102が終了すれば、帯域予約サーバは購買者側端末101と販売者側サーバ103の間に割り当てた通信事業者ネットワーク105におけるその帯域を開放するようになっている。
【0008】
図17は、従来の第2の提案を示したものである。特開2002−44133号公報に示されたこの第2の提案では、携帯端末121が携帯電話網122を介してインターネット123に接続されるようになっている。携帯電話網122には網内での通信路の確保やこれに伴う課金処理を行う通信業者サーバ124が接続されている。また、インターネット123にはインターネット123への接続を仲介する業者としてのISP(Internet Service Provider )125とコンテンツを格納したコンテンツサーバ126を所持するコンテンツプロバイダ127と、このコンテンツプロバイダ127等の管理を行う管理サーバ128とが接続されている。
【0009】
この図17に示す有料コンテンツ配信システムで、携帯端末121がコンテンツサーバ126内のコンテンツの転送を受けるものとする。この場合、携帯端末121はSLA契約という契約を、携帯端末121、通信業者サーバ124、ISP125およびコンテンツプロバイダ127の間で締結する。このSLA契約は、コンテンツプロバイダ127にコンテンツを要求してからこれを受け取るまでの応答時間を予め定めた時間内とする契約である。この後、携帯端末121はコンテンツの属するカテゴリを指定した情報をコンテンツプロバイダ127に送信する。通信業者サーバ124は、携帯端末121がコンテンツプロバイダ127に送信したカテゴリ指定に基づいて携帯電話網122の通信路の帯域を確保すると共に、SLA契約用の課金処理を開始する。そして、携帯端末121より終了通知を受けた時点で帯域を開放して課金処理を終了させるようになっている。この第2の提案では、通信業者サーバ124が携帯端末121に対してSLA契約による課金処理を行う。この課金処理は、携帯端末121とコンテンツプロバイダ127との間で送受信するデータの量により行ってもよいし、月額を予め定めて月極めにしてもよいとされている。
【0010】
図18は、従来の第3の提案を示したものである。特開2002−158656号公報に示されたこの第3の提案では、ユーザ端末141がダイアルアップ回線142を介してプロバイダネットワーク143のアクセスルータ144に接続されている。また、コンテンツを格納したサーバ145はプロバイダネットワーク143の他のアクセスルータ146に専用線147によって接続されている。ユーザ端末141がコンテンツのダウンロードを行うときに、サーバ145から送られるパケットは、アクセスルータ146から2つのコアルータ148、149およびアクセスルータ144を経由して送られてくる。アクセスルータ144には、プロバイダネットワーク143に対して通信品質の確保を行っている時間に応じた課金情報を課金サーバ150に対して行うようになっている。
【0011】
この第3の提案では、ユーザ端末141がコンテンツのダウンロードを行う際に、プロバイダネットワーク143に対して通信品質の確保を要求することができる。アクセスルータ144はこの要求を受信すると、プロバイダネットワーク143の他のルータとしてのアクセスルータ146および2つのコアルータ148、149に対してそのための帯域等の通信資源を確保させる。この確保が成功すると、アクセスルータ144はユーザ端末141に対して要求された高品質の通信が可能であることを示すと同時に、課金サーバ150に対して高品質の通信の開始に伴う課金の開始を指示する。そして、高品質の通信を利用した時間に応じた料金を該当のユーザ端末141から直接徴収するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上の各提案に見られるように、ネットワーク接続業者がユーザにコンテンツについてのデータ転送が行われる特定の期間だけ、従量制で、あるいは付加的に通信料金を徴収するという考え方が従来から存在している。コンテンツの転送に必要となる通信ネットワーク内の帯域リソースは、ユーザの指定したコンテンツについてデータ転送が行われる期間だけ確保すればよい。したがって、その期間に対応する時間だけ従量制でユーザから通信料金を徴収することで、必要な帯域をそのユーザに確保するという考え方である。
【0013】
しかしながら、最近では企業のみならず個人でも、インターネットの接続サービスが常時接続の定額制に移行しつつある。常時接続の定額制では、定められた通信料金を払うことでインターネットへ接続する際の時間的な制限を無くしている。このため、特定の時間帯だけ必要とする通信帯域を確保したことによって、追加的に従量制等で別途の通信料金を徴収するといったサービスは成立しづらくなっている。
【0014】
そこで本発明の目的は、有料コンテンツの転送をユーザ端末に帯域を保証した形で、しかも帯域リソースの確保に対する別立ての請求を行うことなく実現する有料コンテンツ配信システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)ネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツをその購入を指示した宛先に転送することを保証する形で各種コンテンツの購入代金を提示する購入代金提示手段と、この購入代金提示手段で提示した購入代金でこれらのコンテンツを提供するコンテンツ提供手段とを備えたコンテンツサーバと、(ロ)このコンテンツサーバの提供するコンテンツの中から所望のコンテンツの購入を指示するユーザ端末と、(ハ)コンテンツサーバからユーザ端末に至る経路上に連続再生可能な所定の帯域をコンテンツの転送の行われる時間に合わせて割り当てる帯域リソース管理手段と、ユーザ端末が購入を指示したコンテンツの購入代金をユーザ端末から徴収する購入代金徴収手段と、この購入代金徴収手段の徴収した購入代金をコンテンツサーバに支払うと共に、コンテンツサーバに代行してコンテンツを連続再生可能な所定の帯域を確保して宛先に転送する手数料としての代行手数料を徴収する代行手数料徴収手段とを備えたネットワーク接続サービス装置とを有料コンテンツ配信システムに具備させる。
【0016】
すなわち請求項1記載の発明では、各種コンテンツをネットワークを介して提供するコンテンツサーバが、ネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツをその購入を指示した宛先に転送することを保証する形で各種コンテンツの購入代金を提示することにしている。ユーザ端末はコンテンツサーバの提供するコンテンツの中から所望のコンテンツの購入を指示して、ネットワーク接続サービス装置に支払う。ネットワーク接続サービス装置はこの購入代金をコンテンツサーバに支払うと共に、コンテンツサーバに代行してコンテンツを連続再生可能な所定の帯域を確保して宛先に転送する手数料としての代行手数料を徴収する。したがって、ユーザはコンテンツの購入代金のみをネットワーク接続サービス装置に支払うことになるので、ネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツを配信するための配信料を別途支払うという抵抗感がなく、しかも品質の維持されたコンテンツを店まで足を運ぶことなく迅速に購入することができる。なお、ネットワーク接続サービス装置は帯域リソース管理手段と、購入代金徴収手段および代行手数料徴収手段によって構成されているが、これらはネットワーク上の1箇所に文字通り1つの装置として集合して配置されていても、ルータやワークステーション等の装置として別々の箇所に配置されていてこれらが通信により連携することで1つの装置として機能するものであってもよい。
【0017】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の有料コンテンツ配信システムで、ユーザ端末は無線端末であり、ユーザ端末は無線基地局および1または複数のルータを介してコンテンツサーバからコンテンツの転送を受けることを特徴としている。
【0018】
すなわち請求項2記載の発明では、ユーザ端末が無線端末である場合のコンテンツサーバとユーザ端末の間の通信経路の一例を示している。ユーザ端末が無線端末である場合には、無線基地局との間の通信のための帯域が比較的狭い場合が多いが、この場合であってもコンテンツの転送時の帯域を確保して良好な再生を保証することができる。しかも帯域リソース管理手段は連続再生可能な所定の帯域をコンテンツの転送の行われる時間に合わせて割り当てるので、他のユーザとの帯域の利用の共存を図ることができる。なお、ユーザ端末は無線端末である必要はなく、既存の電話線、専用回線、光ケーブル等の有線を使用してネットワーク接続サービス装置と接続されてもよいことは当然である。
【0019】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の有料コンテンツ配信システムで、購入代金提示手段は、ユーザ端末とコンテンツサーバの間の通信経路のトラヒックを検出するトラヒック検出手段と、このトラヒック検出手段の検出したトラヒックが高いほどおよびユーザ端末の購入したコンテンツを時間的に連続して所定の品質で再生させるのに必要な帯域がそのコンテンツの転送時間帯における平均的に獲得できる帯域よりも広いほど、ならびにそのコンテンツの転送に要する時間が長いほど、そのコンテンツの購入代金が高くなるように算出する購入代金算出手段を備え、購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末に提示されることを特徴としている。
【0020】
すなわち請求項3記載の発明では、コンテンツサーバがユーザ端末側に提示するコンテンツの購入代金が通信経路のトラヒックに応じて変動し、ユーザが所望のタイミングでこれを購入可能であることを示している。これにより、ユーザは購入する時間帯等に合った合理的な価格でコンテンツを購入することができ、しかも支払いはネットワーク接続サービス装置に一本化されることになる。
【0021】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の有料コンテンツ配信システムで、ユーザ端末は、所望のコンテンツの購入代金を指定する購入代金指定手段を備え、ネットワーク接続サービス装置は購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でコンテンツの購入の契約が成立したものとする価格変動型購入契約成立手段を備えていることを特徴としている。
【0022】
すなわち請求項4記載の発明では、請求項3記載の発明でコンテンツの購入代金が変動するようにしたので、ユーザは購入代金指定手段によって所望のコンテンツの購入代金を指定することができるようにしている。価格変動型購入契約成立手段は、購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でコンテンツの購入の契約が成立したものとする。したがって、現在よりも価格がわずかに下がればコンテンツの購入を行うといった決定や、この値段まで下がらなければそのコンテンツを買わないといった決定をユーザ側が自由に行うことができる。もちろん、指定する購入代金が低くなるほど、購入までの時間が掛かったり、購入の契約が成立しなくなる可能性があるが、ユーザ側がそれぞれのコンテンツの実質的な価格をコントロールすることができ、コンテンツ正味の価格に対して影響を与えることができる。
【0023】
請求項5記載の発明では、請求項3記載の有料コンテンツ配信システムで、ユーザ端末は、所望のコンテンツの購入代金を指定する購入代金指定手段と、所望のコンテンツがこの購入代金指定手段の指定した購入代金にまで低下した時点でその旨の通知があったときそのコンテンツの購入の要否をコンテンツサーバに通知する購入要否通知手段とを備え、ネットワーク接続サービス装置は購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でこれをそのユーザ端末に通知する購入時期通知手段と、購入要否通知手段がそのコンテンツの購入を行うことを通知してきたときコンテンツの購入の契約が成立したものとする通知時購入契約成立手段とを備えていることを特徴としている。
【0024】
すなわち請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明と同様にユーザ端末が所望のコンテンツの購入代金を指定することができる。請求項4記載の発明との相違は、請求項4記載の発明では指定した価格になると指定したコンテンツの購入が自動的に成立する。したがって、コンテンツの転送を自動化することができる。請求項5記載の発明の場合には、指定した購入代金になった時点でユーザ端末にその旨の通知が行われるので、その時点で更に購入の要否や購入価格を再検討することができる。また、リアルタイムに再生されるコンテンツのような場合には、通知が行われた時刻に外出中等のためにその通知に応答できなければ、契約を成立させないので、ユーザが不在のままコンテンツが再生されるといった無駄が生じない。
【0025】
請求項6記載の発明では、請求項1または請求項2記載の有料コンテンツ配信システムで、(イ)ネットワーク接続サービス装置は、ネットワーク上に適宜配置されコンテンツサーバから転送されるコンテンツを所定の単位量ずつ分割して一時的に格納するコンテンツ分割格納手段と、このコンテンツ分割格納手段の格納したコンテンツの単位量ずつを次の転送先に転送する転送手段とを備えたコンテンツ共同中継手段を備え、(ロ)ネットワーク接続サービス装置の帯域リソース管理手段はユーザ端末のうち同一のコンテンツを共同購入する指示を行った端末群との間で帯域に余裕があるコンテンツ分割格納手段の1つを選択するコンテンツ分割格納手段選択手段と、このコンテンツ分割格納手段選択手段によって選択されたコンテンツ分割格納手段とコンテンツサーバの間で1ユーザ分のコンテンツの帯域リソースを確保し、コンテンツ分割格納手段選択手段によって選択されたコンテンツ分割格納手段と同一のコンテンツを共同購入する指示を行った端末群との間ではそれぞれのユーザ端末ごとのコンテンツの帯域リソースを確保する帯域リソース確保制御手段とを備え、(ハ)コンテンツサーバの購入代金提示手段はコンテンツを所望の時刻から単独で購入する際の価格を提示する単独購入代金提示手段と、予め定めた数のユーザが集まったときその時刻でこれらのユーザが共同で購入する際の価格を提示する共同購入代金提示手段と、ユーザがこれら単独購入代金提示手段および共同購入代金提示手段によって提示されたコンテンツの購入代金の中から所望のものを選択してコンテンツの購入を行う購入形態選択手段とを備えていることを特徴としている。
【0026】
すなわち請求項6記載の発明では、コンテンツの転送開始の時期の遅延をある程度容認することで、コンテンツの購入を共同で行い、コンテンツサーバからコンテンツ共同中継手段までを1ユーザのコストで抑え、代金に占める通信経路での帯域確保に要する価格を引き下げようとするものである。コンテンツ共同中継手段が特定のコンテンツの全データをすべて格納してから複数のユーザ端末にこれらを配送すると、コンテンツ共同中継手段側に大容量のメモリを必要とするのと、全データの格納が終了するまでそれぞれのユーザ端末へのコンテンツの転送を開始することができないので、遅延がそれだけ大きくなる。そこで請求項6記載の発明では、コンテンツ共同中継手段にコンテンツ分割格納手段を配置し、コンテンツサーバからコンテンツを分割してこれに転送し、コンテンツ分割格納手段から各ユーザ端末にこれらを順次転送するようにしている。このように本発明では、1つのコンテンツを共同購入するユーザ端末の数がどんなに多くても、コンテンツサーバからコンテンツ共同中継手段までの通信経路に1ユーザ分の帯域を確保すればよいので、ネットワーク全体におけるトラヒックの軽減に大きく寄与することになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明の実施例における有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたものである。この有料コンテンツ配信システムで、コンテンツを提供するコンテンツサーバ201は、インターネットやCATV(Community Antenna TeleVision; CAble TeleVision)回線網からなる通信ネットワーク202に接続されている。コンテンツの購入を行おうとするユーザ端末203は、パーソナルコンピュータ、ゲーム端末等の通信端末であり、通信ネットワーク202内の第1のルータ204と接続されている。通信ネットワーク202内には、コンテンツサーバ201と接続される第2のルータ204や、これらのルータ204、204と共に、コンテンツサーバ201とユーザ端末203を結ぶ通信経路上に配置された第3のルータ204等のルータが配置されている。また、第1〜第3のルータ204〜204のそれぞれの帯域管理を行う帯域管理サーバ205や、ユーザのために認証や決済についての処理を行う認証決済サーバ206も通信ネットワーク202に配置されている。本実施例で帯域管理サーバ205および認証決済サーバ206は、通信ネットワーク202のサービス事業者により管理されている。
【0030】
ユーザ端末203は、図示しないCPU(中央処理装置)を搭載している。そして、内蔵の図示しないハードディスクあるいは磁気ディスク等の記録媒体に格納された制御プログラムを実行することで、同じく図示しないRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等のメモリにコンテンツを格納して、音や映像等からなるコンテンツの再生等の各種制御を行うようになっている。このユーザ端末203はアクセス回線211を使用して通信ネットワーク202に接続するようになっている。ユーザ端末203はコンテンツサーバ201への接続とデータの転送を行うためにウェブブラウザ機能を備えている。
【0031】
コンテンツサーバ201は、コンテンツの提供者により運用されるサーバである。コンテンツサーバ201は、ワークステーション等の情報処理装置で構成されており、図示しない比較的大容量の記憶装置を備えている。この記憶装置には、各種プログラムや音声あるいは動画像等の購買対象となるデータとしてのコンテンツ(contents)が格納されている。また、これら格納されたコンテンツをユーザ端末203に提供するウェブサーバとしての機能や、コンテンツサーバ201へコンテンツを購入するためにアクセスしてきたユーザの認証を行うために認証決済サーバ206へ問い合わせを行う機能が備えられている。これらの機能は専用のハードウェアや前記した制御用プログラムの実行により実現される。
【0032】
帯域管理サーバ205は、認証決済サーバ206からの指示によって通信ネットワーク202内における帯域リソースを参照して、コンテンツの転送が行われるコンテンツサーバ201からユーザ端末203の間の帯域を確保する役割を有している。具体的には、通信ネットワーク202内でコンテンツサーバ201とユーザ端末203を接続するための経路を第1〜第3のルータ204〜204を選択することで形成し、ユーザ端末203が購入を決定したコンテンツを転送するために必要な帯域をこれらに割り当てることになる。なお、コンテンツサーバ201とユーザ端末203を結ぶ経路を形成するルータを選択するにあたっては、それらのルータがコンテンツを転送するために必要な帯域を所定の時間帯に割り当てることができることが確認されることは当然である。帯域管理サーバ205も、ワークステーション等の情報処理装置で構成されている。
【0033】
認証決済サーバ206は、コンテンツサーバ201から通知される問い合わせに対して、たとえばID(Identification)とパスワードからなる情報を用いてユーザの認証と購入代金に対する決済を行う。すなわち、ユーザ端末203から入力される購入対象のユーザが、この有料コンテンツ配信システムの利用契約を行っていることを認証する。また認証決済サーバ206はユーザごとのコンテンツの購入履歴に関するデータベースを保有しており、購入代金についての決済処理を行う。このような認証決済サーバ206もワークステーション等の情報処理装置で構成されている。
【0034】
第1〜第3のルータ204〜204は、図示しないその他のルータと共に通信ネットワーク202の一部を構成している。第1〜第3のルータ204〜204は、ユーザ端末203とコンテンツサーバ201を接続する経路上に位置されるルータの中で必要な帯域を確保するネットワーク機器として選択されたものである。
【0035】
図2は、この有料コンテンツ配信システムにおけるユーザ、ネットワーク接続サービス事業者およびコンテンツ提供者の三者の関係を表わしたものである。図1に示した帯域管理サーバ205、認証決済サーバ206および第1〜第3のルータ204〜204は、本実施例の有料コンテンツ配信システムを運用するネットワーク接続サービス事業者221によって運用管理されるようになっている。ユーザ端末203を操作するユーザ222ならびにコンテンツサーバ201を保有するコンテンツ提供者223は、いずれもこのネットワーク接続サービス事業者221と接続契約を行っており、ネットワーク接続サービス事業者221に対してネットワーク接続料金233、234を支払っている。
【0036】
本実施例の有料コンテンツ配信システムでコンテンツ提供者223はユーザ222にコンテンツ241を提供し、ネットワーク接続サービス事業者221はこの提供が行われる時間帯に限定してユーザ端末203までの通信路に対して、必要な帯域リソース242を確保している。ユーザ222は、コンテンツ241の購入時に事前に了解したコンテンツ代金243のみをネットワーク接続サービス事業者221に支払う。コンテンツ提供者223に対して代金を支払うことはない。ネットワーク接続サービス事業者221は、このコンテンツ代金243と同一の金額をコンテンツ代金244としてコンテンツ提供者223に支払い、料金の支払いを代行した手数料としての代行手数料245をコンテンツ提供者223から受け取る。この手数料に帯域リソース242を確保した代金が包含されていることになる。
【0037】
すなわち、ユーザ222がコンテンツ241を購入した代金は、通信ネットワーク202を介してコンテンツ241を取得する際にコンテンツ提供者223がコンテンツ正味の購入代金として徴収する金額にネットワーク接続サービス事業者221が必要な帯域リソース242を確保してコンテンツの転送を行うと共に購入代金を代行して徴収する代行手数料245が加算されたものということができる。しかしながら、ユーザ222は通信ネットワーク202を介して、かつ通常の接続料金233を自己負担してコンテンツを購入する。また、音楽CD(Compact Disc)をレコード店で購入する場合と比べると、ケースや説明書等の付属品が存在しないので、購入価格がレコード店の正規の販売価格よりも低下していて当然である。この一方で、通信ネットワーク202を介してコンテンツ241を取得する際に価格がどの程度低下すべきかについて明確な基準はない。また、交通費や時間を掛けることなく、希望のコンテンツを迅速に取得できるという利便もある。また、演奏会やスポーツ、結婚式等のイベントの実況中継をコンテンツとして提供するような場合には、レコード店等の既存の物理的な店舗で対応する商品を販売することができず、基準となるコンテンツ代金自体が存在しない。特にこのような実況中継については、ネットワーク接続サービス事業者221の良否で価値が大きく変動する場合がありうる。
【0038】
そこで、通信によってコンテンツを取得する場合には、ユーザ222がネットワーク接続サービス事業者221に一括して支払うコンテンツ代金243そのものを実質的なコンテンツの購入代金として把握することが実体に則しているということができる。仮に音楽CDを通信によってコンテンツ提供者223から取得するものとし、ネットワーク接続サービス事業者221に支払うコンテンツ代金243が割高感があるものとすれば、ユーザ222は既存のレコード店でこれを購入すればよく、コンテンツ提供者223のビジネス自体が成立しない。また、インターネット等の通信ネットワーク202を使用したビジネスでは、成功の可能性があればコンテンツ提供者223が多様に出現する可能性が高く、その中でユーザ222に多く受け入れられる者が勝ち残る。したがって、ネットワーク接続サービス事業者221が一括して徴収するコンテンツ代金243がコンテンツの購入代金そのものとして自然に受け入れられる価格として定着する可能性が極めて高い。しかも、従来の技術と異なり、ユーザ222は特別の通信料を別途支払ったり特別の通信料を明示した形でコンテンツと通信料を合算して支払うことがない。したがって、コンテンツの購入やこれに伴う支払いに抵抗感を抱くことがないという利点がある。
【0039】
次にユーザ222がクラシック音楽の演奏内容としてのコンテンツ等の特定のコンテンツを購入する場合を例にとって、図1および図2と共に本実施例の有料コンテンツ配信システムの運用を具体的に説明する。
【0040】
図3はユーザ端末での処理の流れを表わしたものである。図2に示したユーザ222は、図1に示したユーザ端末203のブラウザを立ち上げてコンテンツサーバ201のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスする(ステップS301)。これによりコンテンツサーバ201側のコンテンツがユーザ端末203の図示しないディスプレイに表示される。ユーザ222は購入の対象となるコンテンツとその購入代金を表示させる(ステップS302)。コンテンツに応じて、そのデータ量、転送速度(帯域)、転送時間等も表示する。購入するコンテンツが存在し、その購入代金を了承する場合、ユーザ222はユーザ端末203からそのコンテンツの購入要求をコンテンツサーバ201に対して送出する(ステップS303)。
【0041】
図4は、コンテンツサーバ側の処理の流れを表わしたものである。コンテンツサーバ201は、コンテンツの閲覧要求があるかどうか(ステップS321)、特定のコンテンツの購入要求があるかどうか(ステップS322)、帯域について設定完了通知があるかどうか(ステップS323)、コンテンツの転送完了が通知されたかどうか(ステップS324)および帯域の開放完了が通知されたかどうか(ステップS325)の以上のアクションの有無を繰り返してチェックしている。このうち、ステップS321の処理はユーザ端末203がコンテンツサーバ201のホームページにアクセスして、必要とするページの閲覧を要求したときに行われる。すなわち、コンテンツの閲覧要求があると(ステップS321:Y)、コンテンツサーバ201は指示されたページのテキストデータや画像データをユーザ端末203に送信して(ステップS326)、ホームページの中で所望のページが次々と表示されるようにする。
【0042】
特に本実施例の場合には、ユーザ222が最終的に所望のコンテンツを購入のために選択するとき、ユーザ端末203側の図示しないディスプレイには、少なくともそのコンテンツを含むコンテンツとこれらの購入に必要な代金が表示される(図3ステップS302)。ただし、クラシック曲は、すべて1曲当たりの価格が同一であるような場合には、個々の曲を指定しないで包括的に購入代金が表示されてもよい。表示される購入代金は、帯域確保のための費用がこのうち幾らであるとか、純粋な楽曲の部分の価格が幾らであるといったようなその明細が別に表示されるようなものではない。単純にその1曲を転送するのに要するすべての代金として表示される。
【0043】
ユーザ端末203のディスプレイに表示されたコンテンツと購入代金を見て、ユーザ222が所望のコンテンツの購入要求を送出したとする(図3ステップS303)。コンテンツサーバ201側ではこのコンテンツ購入要求を受信すると(図4ステップS322:Y)、認証決済サーバ206に対してユーザ222の認証を指示すると共にユーザ222の購入を指定したコンテンツの転送に必要とする帯域を帯域管理サーバ205に通知する(ステップS327)。これは、帯域管理サーバ205がその選択されたコンテンツの内容に応じてデータが欠落しない最低限の帯域を設定するようになっているからである。
【0044】
再び図3に戻ってユーザ端末203側の処理の説明を続ける。ユーザ222は購入するコンテンツを指示したら(ステップS303)、その後は認証決済サーバ206から決済のためのIDやパスワードの入力が要求されるのを待機する(ステップS304)。そして、この要求があったら(Y)、ユーザ222自身の本人確認のためのIDおよびパスワードを入力して認証決済サーバ206に送出する(ステップS305)。この送出は、SSL(Secure Sockets Layer)等の暗号化通信によって行われるので、コンテンツサーバ201を運用するコンテンツ提供者はその内容を知ることはできない。IDおよびパスワードを送出したら、購入を指定したコンテンツがユーザ端末203に転送されるのを待機する(ステップS306)。なお、送出したIDとパスワードの組み合わせが正しくなかった場合には次に説明する認証決済サーバ206から認証不可の通知が送られてくる(ステップS307:Y)。この場合にはユーザ端末203にエラー表示が行われることになる(ステップS308)。エラー表示に対しては、再度、IDおよびパスワードの入力の機会を与える等の周知の手法が存在するので、これに対する詳細な処理の流れの説明は省略する。
【0045】
図5および図6は、認証決済サーバの処理の流れを表わしたものである。認証決済サーバ206は図4のステップS327で示したユーザ認証指示がコンテンツサーバ201から送られてくるのを待機している(図5ステップS341)。ユーザ認証指示が送られてくると(Y)、これと共にコンテンツサーバ201から送られてきた転送の対象となるコンテンツの必要帯域を図示しないメモリ領域にそのコンテンツと対応付けて一時的に格納する(ステップS342)。そして、決済を行う確認となるIDおよびパスワードをユーザ端末203に要求する(ステップS343)。そして、ユーザ端末203からIDおよびパスワードが送られてくるのを待機し(ステップS344)、図3のステップS305の処理によってこれらの組が送られてきたら(Y)、認証結果が正しい(OK)かどうかを判別する(ステップS345)。その結果、IDおよびパスワードの組が正しくないような場合には(N)、認証が不可能であることをユーザ端末203に送出して(ステップS346)、処理を終了させる(図6エンド)。この代わりに、IDおよびパスワードの組を再度送信するようにユーザ端末203に要求することは自由である。
【0046】
一方、認証結果が正しい(OK)と判別された場合には(ステップS345:Y)、ステップS342で記憶した必要帯域を読み出して、帯域管理サーバ205に対してその帯域の割り当てを要求する(ステップS347)。そして、帯域管理サーバ205による必要帯域の割り当ての設定が完了したら(図6ステップS348:Y)、この時点で決済を行うコンテンツであるかどうかを判別する(ステップS349)。本実施例ではクラシック音楽の演奏内容や映画のように予め内容の存在およびデータ量(時間)が確定しているものについては、ユーザ222がそのコンテンツの購入を要求し転送のための帯域が確保された時点で決済を行うことにしている(ステップS350)。これは、コンテンツの最後まで受信せずに転送を打ち切らせ、決済を回避する行為の発生を防止するためである。これに対して、ライブの中継のように実施されることが明確でないようなものは転送完了時点で決済を行うようにしている。
【0047】
ステップS350で決済が行われた場合には、次のステップS351でコンテンツサーバ201に対して必要帯域の設定が完了したことが通知される(ステップS351)。ステップS349で直ちに決済を行わないものと判別された場合には(N)、決済を行うことなく必要帯域の設定が完了したことがコンテンツサーバ201に通知される(ステップS351)。
【0048】
再び図4に戻ってコンテンツサーバ201の処理の続きを説明する。コンテンツサーバ201は、ステップS323で設定完了通知を受信すると(Y)、ユーザ222の要求したコンテンツをユーザ端末203に送信する(ステップS328)。
【0049】
これにより、図3に示したユーザ端末203はステップS306でコンテンツの受信を開始することでその転送が開始したことを知り(Y)、そのディスプレイにコンテンツが転送中であることを表示する。図4に示すコンテンツサーバ201は、コンテンツの転送が終了すると(ステップS324:Y)、認証決済サーバ206とユーザ端末203に対してコンテンツの転送が終了したことを通知する(ステップS329)。
【0050】
図6に示した認証決済サーバ206はコンテンツの転送が終了したことを受信すると(ステップS352:Y)、ステップS349で決済が既に行われているかどうかをチェックして(ステップS353)、完了していなければ(N)、決済を行う(ステップS354)。そして、次のステップS355に進む。決済が既に行われていた場合には(ステップS353:Y)、ステップS354の処理を行わずにステップS355で帯域管理サーバ205に対して必要帯域として確保した帯域の開放を要求する。そして、必要帯域の開放が行われた通知があると(ステップS356:Y)、コンテンツサーバ201に対して開放完了通知を行って(ステップS357)、認証決済サーバ206としての処理を終了させる(エンド)。
【0051】
一方、図4に示したコンテンツサーバ201では、コンテンツサーバ201から開放完了通知を受信すると(ステップS325:Y)、コンテンツの転送完了をユーザ端末203に通知する(ステップS330)。図3に示したユーザ端末203では、この通知を受信すると(ステップS310:Y)、コンテンツの転送が終了したことをそのディスプレイに表示する(ステップS311)。この状態で、ユーザ222は他のコンテンツの受信を行うとか他のホームページに移動する等の通常行われる処理を続行させる。これについての図示および説明は省略する。
【0052】
図7は、以上の処理が行われる際の帯域管理サーバの処理の流れを表わしたものである。図1に示した帯域管理サーバ205は認証決済サーバ206が図5のステップS347で必要帯域の割り当てを要求したら(図7ステップS371:Y)、通信ネットワーク202におけるルータを順にチェックして、必要帯域を確保し、かつコンテンツサーバ201とユーザ端末203を結ぶ経路を新たに設定する(ステップS372)。たとえば既存の経路設定を行っているルータ群として第1〜第3のルータ204〜204があったとして、これらに今回のコンテンツ転送のための必要帯域を新たに設定する余裕があった場合には、第1〜第3のルータ204〜204にこれらの設定を行うことで帯域確保の設定が終了する(ステップS373:Y)。これ以外の場合には、たとえばユーザ端末203と接続可能で必要帯域を確保できる第1のルータ204をまず確保し、コンテンツサーバ201の方向に経路を延ばしながら、必要帯域を確保できる第3のルータ204以降を順次検索していくことになる。なお、本実施例では第1〜第3のルータ204〜204の3つのルータによってコンテンツサーバ201とユーザ端末203を結ぶ経路を設定したが、経路が変わればルータの数も異なる場合があることは当然である。経路の設定はIP(Internet Protocol)アドレスを用いて行う。必要帯域の設定の指示は該当コンテンツを転送するフロー(TCP(Transmission Control Protocol)セッション)に対してネットワーク内で高い転送順位クラスを割り当てる方法が挙げられる。詳細な手順は実装方法に依存している。
【0053】
このようにして必要帯域を確保した経路設定が終了したら(ステップS373:Y)、帯域設定が完了したことを認証決済サーバ206に通知する(ステップS374)。そして、その後は図6のステップS355で行われた必要帯域として確保した帯域の開放要求が受信されたら(図7ステップS375:Y)、第1〜第3のルータ204〜204に対して今回必要とされた帯域の開放を要求する(ステップS376)。これは、ユーザ222がコンテンツの転送を要求した最低限の時間帯だけ特別の帯域設定を行うことで、通信ネットワーク202を使用する他のユーザに対する影響を最小限とするためである。この開放要求によって第1〜第3のルータ204〜204におけるユーザ端末203用の必要帯域がすべて開放されたら(ステップS377:Y)、認証決済サーバ206に対してこの開放完了を通知して(ステップS378)、帯域管理サーバ205の一連の処理が終了することになる(リターン)。
【0054】
<第1の変形例>
【0055】
図8は、以上説明した実施例に対する第1の変形例としての有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたものである。この図8で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第1の変形例では、ユーザ端末203Aが携帯電話機やPHS(Personal Handy−phone System)等の無線端末であり、無線によるアクセス回線211Aによって通信ネットワーク202Aの一部を構成する無線基地局209と接続されている。すなわち、この変形例では通信ネットワーク202Aが無線通信網を一部に含んでいるので、図2に示したネットワーク接続サービス事業者221は、有線によるネットワーク接続サービスだけでなく、無線アクセス回線サービスも提供することができ、ネットワーク内部の帯域リソースのみならず無線区間のアクセス回線211Aについても帯域割当の対象とすることができる。
【0056】
無線区間の帯域は、一般に数10kbps(キロビット/秒)程度であり、ネットワークの内部帯域に比べて低速である。このため、エンド・エンドのコンテンツ転送に際して無線区間がボトルネックの箇所となる場合が多い。携帯電話機やPHS等の公衆サービスとしての無線アクセス回線では、複数のユーザが限られたチャネルを共有している。したがって、1ユーザが長時間継続して複数チャネルを占有することは望ましくない。しかしながら、本発明を第1の変形例の有料コンテンツ配信システムに適用すると、有料コンテンツの購入を希望するユーザはそのコンテンツの転送が行われる時間帯だけ必要なチャネル数の無線アクセス回線を占有する。これにより、そのユーザ端末203Aはそのコンテンツをリアルタイムに視聴することができ、コンテンツの転送が終了すれば帯域管理サーバ205が帯域の開放を行うので、他のユーザがこれ以後、開放された帯域を使用することができる。したがって、効率的な回線の運用が可能になる。
【0057】
<第2の変形例>
【0058】
図9は、本発明の第2の変形例における有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたものである。この図9で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第2の変形例の有料コンテンツ配信システムでは、通信ネットワーク202Bの帯域管理サーバ205Bが認証決済サーバ206Bのみならず価格管理サーバ251とも接続されるようになっている。価格管理サーバ251は帯域管理サーバ205Bが設定する第1〜第3のルータ204〜204を結んだ経路のトラヒック情報を受け取って、その時点における他のユーザに対する帯域取得制限に見合う帯域超過取得分の価格を算出する。そして、その価格を帯域管理サーバ205Bに戻してコンテンツの購入時の価格を算出させる。また、帯域管理サーバ205Bはユーザの希望があればその時々のコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bを結ぶルーティングを行ってトラヒック情報を価格管理サーバ251に伝え、帯域超過取得分の価格を算出させる。そして、コンテンツの購入価格がユーザの希望する価格となった時点でそのコンテンツの転送を開始させることができる。
【0059】
図10は、この第2の変形例におけるユーザ端末の処理の流れの要部を表わしたものである。この図10で図3と同一部分には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。ステップS301でユーザ端末203Bがコンテンツサーバ201Bにアクセスすると、コンテンツサーバ201Bから送られてくる情報を基にしてユーザ端末203Bは購入対象となる各コンテンツをそのディスプレイ上に表示する(ステップS401)。ユーザ222が購入対象のコンテンツを指定すると(ステップS402:Y)、ユーザ端末203Bからコンテンツサーバ201Bへその指定したコンテンツを表わした情報が送信される(ステップS403)。これを基にしてコンテンツサーバ201B側ではそのコンテンツの必要帯域や帯域占有時間ならびにコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bのアドレスを示した経路設定用情報を帯域管理サーバ205Bに送出する。帯域管理サーバ205Bはこれを基にしてその時点におけるコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bを結び必要帯域を確保した経路を仮設定すると共に、そのときのトラヒックの状態等を勘案したそのコンテンツの購入選択のための価格表示情報を送信してくる。ユーザ端末203Bは価格表示情報を受信すると(ステップS404:Y)、これをディスプレイに表示する(ステップS405)。
【0060】
図11は帯域管理サーバ側の処理の要部を表わしたものである。帯域管理サーバ205Bはユーザ端末203Bから送られてきた経路設定用情報を受信すると(ステップS421:Y)、通信ネットワーク202B内でコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bを結び必要帯域を確保した経路を探索して仮に設定する(ステップS422)。たとえば第1〜第3のルータ204〜204を用いた経路設定が仮に行われると、帯域管理サーバ205Bはコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bの間での各接続経路のトラヒックを示すトラヒック情報を価格管理サーバ251に送信する(ステップS423)。価格管理サーバ251は各接続経路のトラヒックを基にして、このユーザ端末203Bが通常割り当てられる帯域と今回のコンテンツ転送に伴って必要とする帯域との差分を求め、帯域を超過して取得する分の価格を経済的な見地から求める。また、過去の各時間帯についてのデータを参照して、一般に最も安くなる時間帯(ここでは早朝時間とする。)と、その時間帯における価格を過去の統計から求める。そして、これらを価格返答情報として帯域管理サーバ205Bに送出する。
【0061】
帯域管理サーバ205Bはこの価格返答情報が送られてくると(ステップS424:Y)、これを基にして、ユーザ端末203Bがコンテンツの購入の選択を行うための価格表示情報を作成してユーザ端末203Bに送信する(ステップS425)。そして、これ以後はユーザ端末203Bの返答を待つことになる。
【0062】
図10に示したユーザ端末203Bではこの価格表示情報をそのディスプレイに表示して(ステップS405)、ユーザ222に処理を選択させる(ステップS406〜S409)。すなわち、ユーザ端末203Bが現在のトラヒックを基にして算出した価格でコンテンツの購入を即座に行う場合には(ステップS406:Y)、現在の価格でコンテンツを購入することを認証決済サーバ206Bに送出する(ステップS410)。認証決済サーバ206Bはこれを基にして、実施例における図5のステップS343で決済を行う確認となるIDおよびパスワードをユーザ端末203Bに要求するので、ユーザ端末203Bはユーザ222自身の本人確認のためのIDおよびパスワードを入力(図3ステップS304)することになる。
【0063】
また、ユーザ端末203Bが現時点でのコンテンツの購入を行わず、一般に安い時間帯とされる早朝価格で購入することにした場合には(ステップS407:Y)、価格情報として示された早朝価格(ディスプレイで示された確定)で購入することを認証決済サーバ206Bに送出する(ステップS411)。認証決済サーバ206Bは、この場合、その早朝価格で決済を行うためにIDおよびパスワードをユーザ端末203に要求することになる(図5ステップS343参照)。
【0064】
なお、この場合、認証決済サーバ206Bは帯域管理サーバ205Bに対して仮設定している経路の設定を解除させ、所定の早朝時間帯に再びコンテンツサーバ201Bとユーザ端末203Bを結ぶ経路を必要帯域で設定させる。そして、この時点でコンテンツサーバ201Bからユーザ端末203Bに対してユーザ222の購入したコンテンツの転送を行わせることになる。このときに経路上で生じるトラヒックの状況によっては決済したコンテンツの購入価格よりも実質的に高い場合もあれば低い場合もある。しかしながら図10ステップS405で表示された価格は統計的に算出した価格であるので、この変形例では固定的な価格として運用される。
【0065】
ユーザ222によっては早朝価格が魅力的であるものの、早朝までコンテンツの取得あるいは視聴を待てないような場合がある。このような場合に十分な予算があればステップS406で示した即時購入を選択することになるが、早朝価格よりは高くても現在の価格より1割価格が安くなった時点でコンテンツを購入してもよいと考えるような場合がある。このような場合には、ステップS408で指定価格で購入する購入方法を選択することになる。この選択が行われると(Y)、ユーザ端末203Bはユーザ222が入力した指定価格となった時点でコンテンツを購入することを認証決済サーバ206Bに通知する(ステップS412)。
【0066】
認証決済サーバ206Bは指定価格で購入する旨の通知を受けると、まず帯域管理サーバ205Bに対して仮設定している経路の設定を解除させる。そして、帯域管理サーバ205Bに必要帯域と指定価格ならびに現在の購入価格を通知して、時間的なトラヒックの変動との関係から、指定された価格となる時間帯を推定させる。このような推定は価格管理サーバ251の協力を得て行ってもよい。そして、多少の時間的な余裕を設けてコンテンツサーバ201Bからユーザ端末203Bに至る経路の設定を仮に実行させながら指定価格あるいはこれ以下となるタイミング調べさせる。そして、ある時点で指定価格あるいはこれ以下となった通知を帯域管理サーバ205Bから受けると、認証決済サーバ206Bはユーザ端末203Bにコンテンツを購入するタイミングが到来したことを通知する。ユーザ端末203Bがこれに応答すると、認証決済サーバ206BはIDおよびパスワードをユーザ端末203に要求することになる(図5ステップS343参照)。このように決済のための処理をユーザ222が指定価格による購入を選択した時点で行わないこととしたのは、指定価格が早朝価格あるいはこれ以下のような場合に、そのような条件が成立しない場合があるからである。
【0067】
以上と異なり、ユーザ端末203Bが図10のステップS409でコンテンツの購入を断念する処理を選択した場合には(Y)、コンテンツの購入のための処理自体が終了することになる(エンド)。
【0068】
このように本発明の第2の変形例では取得しようとするコンテンツの内容によって、あるいは購入のための予算に応じてコンテンツの購入価格や購入時期を選択することができるので、既存の店舗でのコンテンツの購入で得られない合理性を持たせることができる。しかも、急いで購入する必要のないコンテンツについてはトラヒックの高くない時期に購入させることを推進することができるので、必要帯域を設定してコンテンツを購入する際の他のユーザに及ぼす影響を更に少なくすることができる。
【0069】
なお、この第2の変形例の有料コンテンツ配信システムは、第1の変形例で示した無線区間を有するシステムにも同様に適用することができる。
【0070】
<第3の変形例>
【0071】
図12は、本発明の第3の変形例としての有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたものである。この第3の変形例の有料コンテンツ配信システムでは、通信ネットワーク202Cの内部に一種のルータで、コンテンツの所定量ずつをバッファリングすることのできる第1および第2のコンテンツ共同中継装置261、261を配置している。これらコンテンツ共同中継装置261は、ネットワーク上になるべく均等に配置されていることが好ましく、図示したように2つである必要はない。この第3の変形例では、第1のコンテンツ共同中継装置261は所定のコンテンツを共同購入する第1〜第3のユーザ端末203〜203と接続されている。帯域管理サーバ205Cは、コンテンツサーバ201Cとこれら第1〜第3のユーザ端末203〜203を接続する経路の設定を行うために、第1のコンテンツ共同中継装置261ならびに第2および第3のルータ204、204を選択し、これらの間に1ユーザ用の必要帯域を確保するようになっている。認証決済サーバ206Cは、通常の決済と異なり、第1〜第3のユーザ端末203〜203の共同購入についての決済を行う。このため、相乗りタクシと同様にコンテンツを1ユーザが購入する場合よりも購入価格を安価に設定することができる。共同購入する人数をまとめるまでの遅延時間が必然的に発生するが、人気のアーチストのコンテンツのように購入予定者が多数予測される場合には遅延時間をほとんど生じさせずに通信を効率的に行うことができるという特徴を有する。
【0072】
図13は、この第3の変形例におけるユーザ端末の処理の流れの要部を表わしたものである。この図13で図10と同一部分には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。帯域管理サーバ205Cはたとえば第1のユーザ端末203がコンテンツサーバ201Cにアクセスしてコンテンツを指定したことにより価格表示情報をこの第1のユーザ端末203に送信してくる(ステップS404)。第1のユーザ端末203ではこれをそのディスプレイで表示する(ステップS405)。ただし、表示内容は第2の変形例の有料コンテンツ配信システムとは異なっている。
【0073】
すなわち、帯域管理サーバ205Cは第1のユーザ端末203とコンテンツサーバ201Cの間で取り得る経路を、第1のユーザ端末203にネットワーク上で近い第1のコンテンツ共同中継装置261をアクセス回線の接続先とするルーティングと、これ以外のルータ、たとえば図1に示した第1のルータ204をアクセス回線の接続先とするルーティングの2つのルーティングを行う。そして、前者のルーティングではトラヒックとの関係でコンテンツサーバ201Cと第1のコンテンツ共同中継装置261の間で1ユーザとして想定される必要帯域の占有料金を2ユーザに分割した場合と10ユーザに分割した場合の料金にコンテンツ本来のコストを加算した購入価格を算出する。また、後者のルーティングでは実施例で説明したと同様の算出方法でコンテンツの購入価格を算出する。ステップS405の表示では、これらの価格との兼ね合いで第1のユーザ端末203がコンテンツを購入できるような画面表示が行われることになる。すなわち、ディスプレイにはそのコンテンツを単独で購入するか(ステップS501)、2ユーザで共同購入するか(ステップS502)、10ユーザで共同購入するか(ステップS503)、あるいは購入自体を断念するか(ステップS504)を問う画面が表示される。
【0074】
単独でコンテンツを購入する選択肢を選択した場合(ステップS501:Y)、第1のユーザ端末203は第1のコンテンツ共同中継装置261を使用しない経路でコンテンツを購入することを認証決済サーバ206Cに要求する(ステップS505)。認証決済サーバ206Cはこれを基にして、第1のコンテンツ共同中継装置261の使用を予測した経路設定を解除すると共に、決済を行う確認となるIDおよびパスワードをユーザ端末203Cに要求することになる(ステップS304)。これ以後の処理は先の実施例と同様である。
【0075】
これに対して、第1のユーザ端末203が2ユーザで共同購入することを選択した場合には(ステップS502:Y)、第1のコンテンツ共同中継装置261を使用し2ユーザまとまったときにコンテンツの転送を開始することを認証決済サーバ206Cに要求する(ステップS506)。認証決済サーバ206Cはこれを基にして、使う予定のなくなった第1のルータ204の使用を予測した経路設定を解除すると共に、決済を行う確認となるIDおよびパスワードをユーザ端末203Cに要求する(ステップS304)。このとき第1のコンテンツ共同中継装置261の使用を予測した経路設定も原則的に解除する。ただし、認証決済サーバ206Cは同一のコンテンツで第1のコンテンツ共同中継装置261から他のユーザ端末(たとえば第2のユーザ端末203)への転送を要求している者がいるか否かを検索するようになっており、この検索時点で既に他のユーザ端末(たとえば第2のユーザ端末203)が共同購入のために待機している場合には、決済後、直ちにこれら第1および第2のユーザ端末203、203への第1のコンテンツ共同中継装置261からの2ユーザ用の必要帯域を確保する。そして、コンテンツサーバ201Cから第1のコンテンツ共同中継装置261までは1ユーザ分の必要帯域でコンテンツの転送を開始させ、第1のコンテンツ共同中継装置261から第1および第2のユーザ端末203、203へは同時に並行して必要帯域ずつ2ユーザ分の帯域でコンテンツを転送することになる。
【0076】
図14は、コンテンツサーバが共同購入のコンテンツに対して行う転送処理の流れを表わしたものである。コンテンツサーバ201Cは共同購入のコンテンツについて転送開始の指示があると(ステップS521:Y)、予め定められた単位量だけコンテンツを先頭から図12に示す第2のルータ204に送出する(ステップS522)。そして、第2のルータ204からのアクノリッジ信号が返されてきたり、所定の待ち時間が経過して次の送出指示が内部的に出されると(ステップS523:Y)、再びステップS522に戻って次の単位量だけコンテンツを第2のルータ204に向けて送出する(ステップS522)。以上の処理は要求のあったコンテンツの内容を全部送出するまで継続する(ステップS524)。
【0077】
このようにして共同購入のコンテンツは、コンテンツサーバ201Cから図12に示す第2のルータ204に間欠的に転送され、ここから第3のルータ204に間欠的に転送される。第3のルータ204はこれを第1のコンテンツ共同中継装置261に同様にして転送する。なお、このような間欠的な転送の代わりに、単位量ずつ末尾に区切り用の信号を挿入してコンテンツを連続的に送信してもよい。
【0078】
図15は、このようにコンテンツサーバから送られてくる共同購入のコンテンツを受信する第1のコンテンツ共同中継装置の構成の要部を表わしたものである。図12に示した第2のコンテンツ共同中継装置261等の他のコンテンツ共同中継装置261も第1のコンテンツ共同中継装置261と同様の構成となっているので、これらの図示および説明は省略する。
【0079】
第1のコンテンツ共同中継装置261は、通信ネットワーク202Cを送られてくるコンテンツを受信する受信部601を備えており、受信されたコンテンツは第1のスイッチ602に送られる。第1のスイッチ602の出力側には第1のバッファ603と第2のバッファ604の2つのバッファメモリが配置されており、これらは前記した単位量ずつのコンテンツを交互に選択して入力するようになっている。第1のバッファ603と第2のバッファ604は、たとえばFIFO(先入れ先出しメモリ)によって構成されており、入力された順にコンテンツを構成するデータが読み出される素子である。第1のバッファ603と第2のバッファ604の出力側には第2のスイッチ605が配置されている。第2のスイッチ605は、第1のスイッチ602が選択していない側のバッファ603(604)を選択し、これらの読み出しを交互に行う。第2のスイッチ605の出力側には第1〜第Nの送信部606〜606が設けられており、共同購入するユーザ端末203の数に対応する数だけこれらが選択されるようになっている。
【0080】
図13のステップS502で第1のユーザ端末203が2ユーザで共同購入することを選択した場合を説明する。この場合で(Y)、第1のユーザ端末203の他にたとえば第2のユーザ端末203が共同購入者として決済を行った時点で、図14で示したコンテンツの転送処理が開始される。このとき、図15に示した第1のコンテンツ共同中継装置261の第2のスイッチ605はたとえば第1の送信部606と第2の送信部606の2つの送信部と接続されている。ここで第1の送信部606は第1のユーザ端末203と接続され、第2の送信部606は第2のユーザ端末203と接続される。これらの接続関係が逆であってもよい。
【0081】
したがって、コンテンツサーバ201Cから単位量ずつコンテンツが分割して転送されてくると、第1のコンテンツ共同中継装置261では第1の送信部606と第2の送信部606がこの1ユーザ分として送られてきたコンテンツを第1のユーザ端末203と第2のユーザ端末203に並行して転送することになる。したがって、コンテンツサーバ201Cから第1のコンテンツ共同中継装置261までの必要帯域を実質的に1ユーザ分にとどめることができ、これらの共同購入者の経済的な負担を軽減できる。また、同時に通信ネットワーク202Cの負担も軽減することが可能である。
【0082】
図13に戻って説明を続ける。ステップS503で10ユーザが1つのコンテンツを共同購入するときには(Y)、第1のコンテンツ共同中継装置261を使用し10ユーザまとまったときにコンテンツの転送を開始することを認証決済サーバ206Cに要求する(ステップS507)。認証決済サーバ206Cはこれを基にして、使う予定のなくなった第1のルータ204の使用を予測した経路設定を解除すると共に、決済を行う確認となるIDおよびパスワードをユーザ端末203Cに要求する(ステップS304)。このとき第1のコンテンツ共同中継装置261の使用を予測した経路設定も原則的に解除する。ただし、認証決済サーバ206Cは同一のコンテンツで第1のコンテンツ共同中継装置261から他のユーザ端末(たとえば第2のユーザ端末203等)への転送を要求している者がいるか否かを検索するようになっており、この検索時点で既に9ユーザが共同購入のために待機している場合には、決済後、直ちに10ユーザ用の必要帯域を確保する。そして、コンテンツサーバ201Cから第1のコンテンツ共同中継装置261までは1ユーザ分の必要帯域でコンテンツの転送を開始させ、第1のコンテンツ共同中継装置261から第1および第2のユーザ端末203、203へは同時に並行して必要帯域ずつ10ユーザ分の帯域でコンテンツを転送することになる。
【0083】
多数のアクセスが集中する人気のコンテンツについては、更に多くのユーザで共同購入することにしても、僅かな遅延時間が生じるだけで通信に要する費用を可能な限り低減することができる。また、このようなアクセス数の多いコンテンツについては、最初にそのようなコンテンツであるかどうかをチェックし、その後は予めアレンジした経路を一部または全部使用してコンテンツ共同中継装置261のいずれかを介する形でコンテンツの転送を行うようにすることで、更に効率的な通信が可能になる。この際に、コンテンツ共同中継装置261は必ずしもユーザ端末203と直接接続される必要はない。たとえばアメリカ合衆国のコンテンツサーバ201から日本のユーザがコンテンツを購入する際には、日本に1つ存在するコンテンツ共同中継装置261を使用してそれ以後はルータ204で複数のユーザ端末203までルーティングを行ったとしても、両国の間の必要帯域の割り当てを効率的に行う結果を生じ、コンテンツの購入代金の低減に寄与することになる。
【0084】
なお、この第3の変形例の有料コンテンツ配信システムも、第1の変形例で示した無線基地局209に同様に適用可能である。たとえば無線基地局209をコンテンツ共同中継装置261と兼用することで、インターネット等のネットワーク内部での必要帯域を実質的に減少することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、各種コンテンツをネットワークを介して提供するコンテンツサーバが、ネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツをその購入を指示した宛先に転送することを保証する形で各種コンテンツの購入代金を提示し、ユーザ端末は所望のコンテンツの購入を指示して、ネットワーク接続サービス装置にこの購入代金を支払うだけでコンテンツの転送が行われる。したがって、ユーザはネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツを配信するための配信料を別途支払うという抵抗感がなく、しかも品質の維持されたコンテンツを店まで足を運ぶことなく迅速に購入することができる。また、インターネットのように帯域が保証されないベストエフォート型のネットワークでもコンテンツ本来の再生に必要な帯域を保証するので、音声や動画像のストリーミングあるいはライブ配信を、期待される接続速度および品質でデータ転送することが可能になる。更に請求項1記載の発明ではコンテンツの転送の行われる時間に合わせて必要な帯域を確保するので、ネットワークの接続サービス事業者はCDN(Contents Delivery Network)のようなコンテンツ配信専用のネットワークを新たに構築する必要がない。従来から使用されているネットワークを使用して有料コンテンツを転送するための有料コンテンツ配信システムを構築することができるので、システム導入の初期コストを大幅に低減できる。更に本発明ではネットワーク接続サービス装置を有するネットワークの接続サービス事業者がコンテンツサーバを有するコンテンツ会社あるいはコンテンツ所有者と提携してコンテンツの購入に関する事業を行うことができるので、ネットワークの接続サービス事業者は自身がコンテンツをサーバに格納する必要がなくコンテンツの管理も個々のコンテンツサーバ側の管理者に任せることができる。また、各種のコンテンツサーバと連携することで多くのコンテンツをユーザ側に選択させることができる。更にコンテンツの提供者もネットワーク上のコンテンツサーバにコンテンツを格納することにより、ライブ配信のようなリアルタイムデータを配信することが容易となる。また、ネットワークの接続サービス事業者はネットワーク資源の割り当てをネットワーク内部で行うので、競合他社に対する差別化を図ることができ、ユーザの増加につなげることができる。
【0086】
また請求項2記載の発明によれば、ユーザ端末が無線端末である場合には、無線基地局との間の通信のための帯域が比較的狭い場合が多いが、この場合であってもコンテンツの転送時の帯域を確保して良好な再生を保証することができる。しかも帯域リソース管理手段は連続再生可能な所定の帯域をコンテンツの転送の行われる時間に合わせて割り当てるので、他のユーザとの帯域の利用の共存を図ることができる。
【0087】
更に請求項3記載の発明によれば、ユーザは購入する時間帯等に合った合理的な価格でコンテンツを購入することができ、しかも支払いはネットワーク接続サービス装置に一本化されるので購入をタイミングよく行うことができる。
【0088】
また請求項4記載の発明によれば、ユーザは購入代金指定手段によって所望のコンテンツの購入代金を指定することができ、この購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でコンテンツの購入の契約を自動的に成立させることができる。したがって、現在よりも価格がわずかに下がればコンテンツの購入を行うといった決定や、この値段まで下がらなければそのコンテンツを買わないといった決定をユーザ側が自由に行うことができる。また、決済が自動化されるので、コンテンツの購入の契約が成立した時点にユーザがユーザ端末を操作できなくてもコンテンツを自動的に取得することができる。
【0089】
更に請求項5記載の発明によれば、ユーザは購入代金指定手段によって所望のコンテンツの購入代金を指定することができ、この購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点で通知を受けて購入の確認を行うことができる。したがって、リアルタイムで再生するコンテンツのようにユーザがユーザ端末の場所にいることが必要なコンテンツについては、再生時期を逃すことがない。また、外出直前に通知が来た場合のようにその時点からのコンテンツ転送による再生が好ましくない場合には、コンテンツの購入の契約を延期する等の措置を採ることができる。
【0090】
また請求項6記載の発明によれば、同一のコンテンツを共同購入することで、コンテンツサーバからコンテンツ共同中継手段まで1ユーザ分の帯域を確保すればよいので、特に急いで購入する必要のないコンテンツで他に購入者が予想されるものについては、比較的安価にこれを購入することができる。また、ヒット中の楽曲のように多数の共同購入者が予想される場合には、コンテンツの正味部分についても一括購入による割引が適用されれば更にコンテンツを安価に購入可能である。しかも、共同購入者が多くなってもコンテンツサーバからコンテンツ共同中継手段に至る通信経路はネットワーク上で1ユーザの帯域を割り当てるだけで済むので、トラヒックを大幅に軽減することができる。更に請求項6記載の発明では、コンテンツサーバからコンテンツを分割してコンテンツ共同中継手段に転送し、コンテンツ分割格納手段から各ユーザ端末にこれらを順次転送するようにしているので、このためにわずかな遅延時間が生じるだけで、コンテンツ分割格納手段に大容量のメモリを必要とすることなく、長時間の映画等のコンテンツをユーザ端末に転送することができる。また、長時間の実況中継番組についても遅延時間をほとんど生じさせずに再現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施例におけるユーザ、ネットワーク接続サービス事業者およびコンテンツ提供者の三者の関係を表わした説明図である。
【図3】実施例におけるユーザ端末での処理の流れを表わした流れ図である。
【図4】実施例におけるコンテンツサーバ側の処理の流れを表わした流れ図である。
【図5】実施例における認証決済サーバの処理の流れの前半を表わした流れ図である。
【図6】実施例における認証決済サーバの処理の流れの後半を表わした流れ図である。
【図7】実施例における帯域管理サーバの処理の流れを表わした流れ図である。
【図8】本発明の第1の変形例としての有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図9】本発明の第2の変形例における有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図10】第2の変形例におけるユーザ端末の処理の流れの要部を表わした流れ図である。
【図11】第2の変形例における帯域管理サーバ側の処理の要部を表わした流れ図である。
【図12】本発明の第3の変形例における有料コンテンツ配信システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図13】第3の変形例におけるユーザ端末の処理の流れの要部を表わした流れ図である。
【図14】第3の変形例におけるコンテンツサーバが共同購入のコンテンツに対して行う転送処理の流れを表わした流れ図である。
【図15】第3の変形例における第1のコンテンツ共同中継装置の構成の要部を表わしたブロック図である。
【図16】有料コンテンツ配信システムにおける従来の第1の提案を示したシステム構成図である。
【図17】有料コンテンツ配信システムにおける従来の第2の提案を示したシステム構成
図である。
【図18】有料コンテンツ配信システムにおける従来の第3の提案を示したシステム構成
図である。
【符号の説明】
201 コンテンツサーバ
202 通信ネットワーク
203 ユーザ端末
204 ルータ
205 帯域管理サーバ
206 認証決済サーバ
209 無線基地局
221 ネットワーク接続サービス事業者
222 ユーザ
223 コンテンツ提供者
233、234 ネットワーク接続料金
241 コンテンツ
242 帯域リソース
243、244 コンテンツ代金
245 代行手数料
251 価格管理サーバ
261 コンテンツ共同中継装置

Claims (6)

  1. ネットワークを介して連続再生可能な所定の帯域を確保してコンテンツをその購入を指示した宛先に転送することを保証する形で各種コンテンツの購入代金を提示する購入代金提示手段と、この購入代金提示手段で提示した購入代金でこれらのコンテンツを提供するコンテンツ提供手段とを備えたコンテンツサーバと、
    このコンテンツサーバの提供するコンテンツの中から所望のコンテンツの購入を指示するユーザ端末と、
    前記コンテンツサーバからユーザ端末に至る経路上に前記連続再生可能な所定の帯域をコンテンツの転送の行われる時間に合わせて割り当てる帯域リソース管理手段と、前記ユーザ端末が購入を指示したコンテンツの購入代金を前記ユーザ端末から徴収する購入代金徴収手段と、この購入代金徴収手段の徴収した購入代金を前記コンテンツサーバに支払うと共に、コンテンツサーバに代行して前記コンテンツを前記連続再生可能な所定の帯域を確保して前記宛先に転送する手数料としての代行手数料を徴収する代行手数料徴収手段とを備えたネットワーク接続サービス装置
    とを具備することを特徴とする有料コンテンツ配信システム。
  2. 前記ユーザ端末は無線端末であり、ユーザ端末は無線基地局および1または複数のルータを介して前記コンテンツサーバからコンテンツの転送を受けることを特徴とする請求項1記載の有料コンテンツ配信システム。
  3. 前記購入代金提示手段は、前記ユーザ端末とコンテンツサーバの間の通信経路のトラヒックを検出するトラヒック検出手段と、このトラヒック検出手段の検出したトラヒックが高いほどおよびユーザ端末の購入したコンテンツを前記時間的に連続して所定の品質で再生させるのに必要な帯域がそのコンテンツの転送時間帯における平均的に獲得できる帯域よりも広いほど、ならびにそのコンテンツの転送に要する時間が長いほど、そのコンテンツの購入代金が高くなるように算出する購入代金算出手段を備え、購入代金算出手段の算出した購入代金が前記ユーザ端末に提示されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の有料コンテンツ配信システム。
  4. 前記ユーザ端末は、前記所望のコンテンツの購入代金を指定する購入代金指定手段を備え、前記ネットワーク接続サービス装置は前記購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でコンテンツの購入の契約が成立したものとする価格変動型購入契約成立手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の有料コンテンツ配信システム。
  5. 前記ユーザ端末は、前記所望のコンテンツの購入代金を指定する購入代金指定手段と、前記所望のコンテンツがこの購入代金指定手段の指定した購入代金にまで低下した時点でその旨の通知があったときそのコンテンツの購入の要否を前記コンテンツサーバに通知する購入要否通知手段とを備え、前記ネットワーク接続サービス装置は前記購入代金算出手段の算出した購入代金がユーザ端末の指定した購入代金以下となった時点でこれをそのユーザ端末に通知する購入時期通知手段と、前記購入要否通知手段がそのコンテンツの購入を行うことを通知してきたときコンテンツの購入の契約が成立したものとする通知時購入契約成立手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載の有料コンテンツ配信システム。
  6. 前記ネットワーク接続サービス装置は、前記ネットワーク上に適宜配置され前記コンテンツサーバから転送されるコンテンツを所定の単位量ずつ分割して一時的に格納するコンテンツ分割格納手段と、このコンテンツ分割格納手段の格納したコンテンツの単位量ずつを次の転送先に転送する転送手段とを備えたコンテンツ共同中継手段を備え、
    前記ネットワーク接続サービス装置の前記帯域リソース管理手段は前記ユーザ端末のうち同一のコンテンツを共同購入する指示を行った端末群との間で帯域に余裕がある前記コンテンツ分割格納手段の1つを選択するコンテンツ分割格納手段選択手段と、このコンテンツ分割格納手段選択手段によって選択されたコンテンツ分割格納手段と前記コンテンツサーバの間で1ユーザ分のコンテンツの帯域リソースを確保し、コンテンツ分割格納手段選択手段によって選択されたコンテンツ分割格納手段と同一のコンテンツを共同購入する指示を行った端末群との間ではそれぞれのユーザ端末ごとのコンテンツの帯域リソースを確保する帯域リソース確保制御手段とを備え、
    前記コンテンツサーバの前記購入代金提示手段はコンテンツを所望の時刻から単独で購入する際の価格を提示する単独購入代金提示手段と、予め定めた数のユーザが集まったときその時刻でこれらのユーザが共同で購入する際の価格を提示する共同購入代金提示手段と、ユーザがこれら単独購入代金提示手段および共同購入代金提示手段によって提示されたコンテンツの購入代金の中から所望のものを選択してコンテンツの購入を行う購入形態選択手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の有料コンテンツ配信システム。
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