【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にセグメントに形成されているグラウトホールに装着される逆止弁に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のように、シールド工法において一次覆工として組み立てられるセグメントには、その外側（背後空間）に裏込め材等の充填材を注入充填するためのグラウトホールが形成されており、そのグラウトホールには充填材注入時の逆流を防止するための逆止弁が装着されることが通常である。
【０００３】
この種の逆止弁としては、たとえば特開２０００−５４７９３号公報に示されるように、円板状の弁体の両側部をヒンジスリットにより回動可能として、セグメントの内側から背後空間側への充填材の通過は許容するが逆流は阻止する構成のものが知られている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−５４７９３号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近のシールド工法においては、裏込め材を充填するまでの間における地山保持を目的として、セグメントの背後空間に流動性を有する地山保持材を一時的に充填しておくという工法、すなわち、たとえば急旋回部や断面変更部等において余掘りを行った場合には、セグメントの組み立て直後に地山充填材をグラウトホールを通して余掘り部に充填しておき、最終的にその地山保持材を回収して裏込め材に置換するという工法が検討されている。
【０００６】
そのような工法においては、裏込め材の注入充填に際しての地山保持材の回収をグラウトホールを通して行うことができれば好都合であるが、グラウトホールには上記のような逆流を防止するための逆止弁が装着されていることから、グラウトホールを通しての地山保持材の回収は不可能であり、それを可能とするため有効な改善策が必要とされていた。
【０００７】
上記事情に鑑み、本発明はたとえばセグメント等の仕切り部材に装着する逆止弁として、地山保持材等の流体を仕切り部材の背後空間から内側に移動させる場合においては、必要に応じて逆流防止機能を簡単に解除することが可能な機能を備えた有効な逆止弁を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、セグメント等の仕切り部材に装着され、その仕切り部材の内側から背後空間へ充填材等の流体を移動させる際にその通過を許容するとともに、逆流を防止する逆止弁であって、この逆止弁を通して仕切り部材の背後空間から内側への流体の移動を可能とするべく、弁体を仕切り部材の外側に向かって開放可能に構成するのみならず内側に向かっても開放可能に構成し、その弁体を内側に向かって開放させて逆流防止機能を解除するための解除機構を備えたことを特徴とする。
【０００９】
請求項２の発明は、請求項１の発明の逆止弁であって、弁体は円形の板体の両側部に両面側に屈曲自在な可動片を形成した構成とされ、解除機構は、弁体の可動片の屈曲をそれぞれ拘束可能な対のストッパを、弁体の両面側に直交状態でかつ弁体に対して相対的に回転可能に設けた構成とされていることを特徴とする。
【００１０】
請求項３の発明は、請求項１の発明の逆止弁であって、弁体は円形の板体の両側部に両面側に屈曲自在な可動片を形成した構成とされ、解除機構は、弁体を収容する筒体の内面側に弁体の可動片の屈曲をそれぞれ拘束可能な対のストッパを弁体の両面側において突出させ、その筒体を弁体の軸方向に相対的にスライド可能に設けた構成とされていることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の逆止弁をセグメントに適用した場合の第１実施形態を図１〜図４を参照して説明する。図１および図２は本第１実施形態の逆止弁１の概略構成を示すものであって、図１は通常時の状態、図２は逆流防止機能を解除した状態を示すものである。また、図３および図４はその逆止弁１をセグメント（仕切り部材）１１のグラウトホール２に装着した状態を示すもので、図３は通常時の状態（充填材を注入充填している状態）、図４は逆流防止機能を解除した状態（充填材を排出している状態）を示すものである。
【００１２】
この逆止弁１は、筒体３の内部に、弁体４と、その弁体４の作動を規制して逆流防止機能を発揮させるとともにそれを解除するための解除機構としての対のストッパ５ａ、５ｂとを組み込んだ構成とされている。
【００１３】
弁体４は円形の板体であり、その両側部はヒンジ６により両面側（図において上面側および下面側）に屈曲自在な可動片７として形成され、それら可動片７の間は弁体４の直径に沿う帯状の支持部８とされている。この弁体４の中心には軸体９が上下に貫通して設けられ、軸体９の一端にはたとえば後述の操作ロッド１４を係合させるための係合突起１０が形成されている。
【００１４】
対のストッパ５ａ、５ｂはいずれも矩形断面の棒状のもので、それらストッパ５ａ、５ｂは互いに直交する状態で弁体４の上下に配置され、それらの両端がそれぞれ筒体３の内面に対して固定されている。そして、それらストッパ５ａ、５ｂの中心位置に対して弁体４の軸体９が回転自在に支持されている。すなわち、弁体４は上下のストッパ５ａ、５ｂの間において軸体９を中心に回転自在に保持されていて、その支持部８が図１に示すように上側のストッパ５ａに重なる位置と、図２に示すように下側のストッパ５ｂに重なる位置の２位置を取り得るように、少なくとも９０度の範囲で回転可能とされている。
【００１５】
上記構成の逆止弁１は、図３に示すように従来一般の逆止弁と同様にセグメント１１のグラウトホール２内に螺着されて装着され、通常時は適宜のバルブ機構１２を介して裏込め材や地山保持材等の充填材（流体）をこの逆止弁１を通してセグメント１１の背後空間１３に充填することができ、かつその逆流を防止できるものである。すなわち、通常時においては、図１および図３に示すように、弁体４の支持部８を上側のストッパ５ａに重なる位置としておくことにより、図１（ｂ）に示すように充填材の注入圧により弁体４の可動片７が上方（セグメント１１の背後空間１３側）に自由に屈曲して充填材の通過を支障なく許容するが、逆流が生じる状況となった際には図１（ａ）に示すように可動片７が下側のストッパ５ｂに突き当たってそれ以上の下方への屈曲が拘束され、それにより逆流が自ずと防止されることになる。つまり、この状態では従来一般の逆止弁と全く同様に機能するものである。
【００１６】
そして、上記の逆止弁１は、上記の通常時の状態から弁体４を９０度回転させることのみで、逆流防止機能を解除してこの逆止弁１を通してセグメント１１の背後空間１３から充填材を排出し回収することも可能なものである。すなわち、弁体４を図１の状態から図２に状態となるまで９０度回転させて、弁体４の支持部８を下側のストッパ５ｂに重なるようにすると、可動片７は下側のストッパ５ｂから外れて（ｂ）に示すように下方への屈曲が許容されて逆流防止機能が解除され、同時に上方への屈曲はストッパ５ａにより拘束されることになり、この状態では図４に示すようにセグメント１１の背後空間１３に充填されている地山保持材等の充填材をこの逆止弁１を通して支障なく排出ないし回収することができることになる。勿論、そのように逆流防止機能を解除した後に、弁体４を元の状態に復帰させれば、再び通常の逆止弁として機能するものとなる。
【００１７】
なお、弁体４を回転させるための操作は、たとえば上記のバルブ機構１２に操作ロッド１４を組み込んでおき、図４に示すようにその操作ロッド１４の先端部を弁体４の軸体９に設けた係合突起１０に係合させて回転させることで容易に行うことができる。具体的には、バルブ機構１２に組み込まれているバルブを開き、操作ロッド１４を逆止弁１内に挿入して弁体４を回転させた後、操作ロッド１４を引き抜いてバルブを閉じ、操作ロッド１４に代えて排出ホースをバルブ機構１２に接続し、バルブを開いて充填材を排出ホースを通して排出すれば良い。なお、係合突起１０は非円形であれば良いし、あるいは係合突起１０に代えて係合凹部や係合穴を設けておいても良い。
【００１８】
また、上記第１実施形態では、対のストッパ５ａ、５ｂ間に弁体４を回転可能に保持し、弁体４をそれらストッパ５ａ、５ｂに対して回転させる構成としたが、弁体４とストッパ５ａ、５ｂとは相対的に回転可能であれば良く、弁体４を固定しておいてその弁体４に対してストッパ５ａ、５ｂを回転可能に構成しても同様に機能するものとなる。
【００１９】
次に、本発明の逆止弁をセグメントに適用した場合の第２実施形態を図５〜図７を参照して説明する。図５は本第２実施形態の逆止弁２１の概略構成図、図６〜図７はそれをセグメント１１のグラウトホール２に装着した状態を示すもので、図６は通常時の状態（充填材を注入充填している状態）、図７は逆流防止機能を解除した状態（充填材を排出している状態）を示すものである。
【００２０】
この逆止弁２１は、第１実施形態のものと同様に両側部がヒンジ６により可動片７とされ、それらの間が支持部８とされた弁体４を、軸体９および取付部材２２を介してグラウトホール２内に固定しておき、かつ解除機構としての筒体２３をグラウトホール２内に螺着して弁体４に対して上下方向に移動可能としたものである。筒体２３内の上部および下部にはそれぞれ環状のストッパ２４ａ、２４ｂが突出しており、筒体２３の最下部にはこの筒体２３を回転させてグラウトホール２に対して螺子込むことで弁体４に対して上下方向にスライドさせるための係合突起２５（あるいは係合凹部や係合穴）が設けられている。
【００２１】
本第２実施形態の逆止弁２１は、通常時は図５（ａ）および図６に示すように下側のストッパ２４ｂにより弁体４の可動片７の下方への屈曲を拘束し、上側のストッパ２４ａを弁体４の上方に退避させた状態で使用される。この状態では、充填材の注入充填に際しては可動片７が自ずと上方に屈曲して充填材の通過を支障なく許容するが、逆流が生じる状況となった際には可動片７が下側のストッパ２４ｂに突き当たってそれ以上の下方への屈曲が拘束され、それにより逆流が自ずと防止されることになる。つまり、この状態では従来一般の逆止弁と全く同様に機能するものである。
【００２２】
その状態から、筒体２３を回転させて図５（ｂ）および図７に示すように弁体４に対して下方に移動させ、下側のストッパ２４ｂを下方に退避させて可動片７の下方への屈曲を許容するものとすれば、同時に可動片７の上方への屈曲は上側のストッパ２４ａにより拘束される状態となり、この状態では逆流防止機能が解除されてグラウトホール２を通しての充填材の排出ないし回収を支障なく行うことができる。勿論、筒体２３を上昇させて元の状態に復帰させれば再び通常の逆止弁として機能するものとなる。
【００２３】
なお、筒体２３は弁体４の軸方向に移動して２位置で固定できるものであれば良いから、筒体２３をグラウトホール２に対して螺子込むことに代えて単にスライドさせる構成とすることも可能である。また、筒体２３と弁体４とはそれらの位置が相対的に変位可能であれば良いから、筒体２３をグラウトホール２に対して固定しておいてその内側において弁体４を軸方向に移動させて２位置で固定するように構成しても良い。
【００２４】
以上で本発明の実施形態を説明したが、本発明の逆止弁はセグメントのグラウトホールに装着するのみならず、必要に応じて逆流防止機能を簡単に解除する必要がある場合全般に広く適用できるものであるし、目的や用途に応じて適宜の設計的変更が可能であることはいうまでもない。
【００２５】
【発明の効果】
請求項１の発明の逆止弁は、弁体を仕切り部材の外側に向かってのみならず内側に向かっても開放可能に構成し、その弁体を内側に開放させて逆流防止機能を解除するための解除機構を備えたから、通常の逆止弁として機能するばかりでなく、必要に応じて解除機構を操作することのみで仕切り部材の背後空間から内側へ充填材を移動させることが可能である。したがって本発明の逆止弁は、たとえば地山充填材をセグメントの背後空間からグラウトホールを通して回収するようなシールド工法の実施に際してセグメントのグラウトホールに装着するものとして好適である。
【００２６】
請求項２の発明は、両面側に屈曲可能な可動片を有する弁体を採用し、その弁体の両面側に対のストッパを直交状態で弁体に対して相対的に回転可能に設けた構成の解除機構を採用したので、極めて簡単な構造でかつ極めて簡単な操作で逆流防止機能を容易にかつ確実に解除することができる。
【００２７】
請求項３の発明は、両面側に屈曲可能な可動片を有する弁体を採用し、その弁体を収容する筒体の内面側に対のストッパを弁体の両面側において突出させ、その筒体を弁体の軸方向に相対的にスライド可能に設けた構成の解除機構を採用したので、極めて簡単な構造でかつ極めて簡単な操作で逆流防止機能を容易にかつ確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態である逆止弁の概略構成と通常時の作動状態を示す図である。
【図２】同、逆流防止機能を解除した状態を示す図である。
【図３】同、グラウトホールに組み込んだ状態での通常時の作動状態をを示す図である。
【図４】同、グラウトホールに組み込んだ状態での逆流防止機能を解除した状態を示す図である。
【図５】本発明の第２実施形態である逆止弁の概略構成と作動状態を示す図である。
【図６】同、グラウトホールに組み込んだ状態での通常時の作動状態をを示す正面図である。
【図７】同、グラウトホールに組み込んだ状態での逆流防止機能を解除した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
１ 逆止弁
２ グラウトホール
３ 筒体
４ 弁体
５ａ、５ｂ ストッパ（解除機構）
６ ヒンジ
７ 可動片
８ 支持部
９ 軸体
１０ 係合突起
１１ セグメント（仕切り部材）
１２ バルブ機構
１３ 背後空間
２１ 逆止弁
２２ 取付部材
２３ 筒体（解除機構）
２４ａ、２４ｂ ストッパ
２５ 係合突起[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a check valve mainly attached to a grout hole formed in a segment.
[0002]
[Prior art]
As is well known, a grout hole for injecting and filling a filler such as a backfill material is formed on the outside (back space) of a segment assembled as a primary lining in the shield method, and the grout hole is formed in the segment. Usually, a check valve is installed to prevent backflow during injection of the filler.
[0003]
As this type of check valve, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-54793, both sides of a disc-shaped valve body are rotatable by hinge slits so that the inner side of the segment to the back space side is provided. There is known a configuration in which the passage of the filler is allowed but the backflow is prevented.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-54793 A
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the recent shield construction method, for the purpose of holding the ground until filling the backfill material, a construction method of temporarily filling the ground space holding material having fluidity in the space behind the segment, That is, for example, when excavation is performed in a sharp turning portion or a cross section change portion, the ground filler is filled into the extra dug portion through a grout hole immediately after assembling the segment, and finally the ground is retained. A method of collecting and replacing the material with backfill material is being studied.
[0006]
In such a construction method, it is advantageous if the ground holding material can be collected through the grout hole when the backfill material is injected and filled, but the grout hole has a check to prevent the above-mentioned backflow. Since the valve is installed, it is impossible to recover the ground retaining material through the grout hole, and an effective remedy has been required to make it possible.
[0007]
In view of the above circumstances, the present invention is a check valve to be attached to a partition member such as a segment, for example, when a fluid such as a ground retaining material is moved inward from a space behind the partition member to prevent backflow as necessary. It is an object of the present invention to provide an effective check valve having a function capable of easily releasing the function.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a check valve that is attached to a partition member such as a segment and allows passage of a fluid such as a filler material from the inside of the partition member to the back space while preventing a backflow. In order to allow the fluid to move from the space behind the partition member to the inside through the check valve, the valve body is configured to be openable not only toward the outside of the partition member but also toward the inside. And a release mechanism for releasing the backflow prevention function by opening the valve body inward.
[0009]
A second aspect of the present invention is the check valve according to the first aspect of the present invention, wherein the valve body has a configuration in which a movable piece that is bendable on both sides is formed on both sides of a circular plate, and the release mechanism includes: A pair of stoppers capable of respectively restraining the bending of the movable piece of the valve body are provided on both sides of the valve body in an orthogonal state and rotatable relative to the valve body. .
[0010]
A third aspect of the present invention is the check valve according to the first aspect of the present invention, wherein the valve body has a configuration in which a movable piece that is bendable on both sides is formed on both sides of a circular plate, and the release mechanism includes: A pair of stoppers capable of restraining the bending of the movable piece of the valve body is projected from both sides of the valve body on the inner surface side of the cylinder housing the valve body, and the cylinder is relatively slid in the axial direction of the valve body. It is characterized by being provided as possible.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A first embodiment in which the check valve of the present invention is applied to a segment will be described with reference to FIGS. 1 and 2 show a schematic configuration of a check valve 1 according to the first embodiment. FIG. 1 shows a state in a normal state, and FIG. 2 shows a state in which a backflow prevention function is released. 3 and 4 show a state in which the check valve 1 is mounted in the grout hole 2 of the segment (partition member) 11, and FIG. 3 shows a state in a normal state (a state in which the filler is injected and filled). FIG. 4 shows a state in which the backflow prevention function is released (a state in which the filler is being discharged).
[0012]
The check valve 1 has a valve body 4 and a pair of stoppers 5a serving as a release mechanism for releasing the valve body 4 from the valve body 4 by restricting the operation of the valve body 4 and exerting a backflow prevention function. , 5b.
[0013]
The valve body 4 is a circular plate body, and both side portions thereof are formed as movable pieces 7 that can be bent on both sides (upper side and lower side in the figure) by hinges 6. The support portion 8 has a band shape along the diameter of the support member 8. A shaft 9 is provided vertically through the center of the valve body 4, and an engagement protrusion 10 for engaging, for example, an operation rod 14 described later is formed at one end of the shaft 9.
[0014]
Each of the pair of stoppers 5a and 5b is a rod having a rectangular cross section, and the stoppers 5a and 5b are disposed above and below the valve body 4 in a state of being orthogonal to each other. Fixed. The shaft 9 of the valve body 4 is rotatably supported with respect to the center positions of the stoppers 5a and 5b. That is, the valve body 4 is rotatably held about the shaft 9 between the upper and lower stoppers 5a and 5b, and the position where the support portion 8 overlaps the upper stopper 5a as shown in FIG. As shown in FIG. 2, it is rotatable at least within a range of 90 degrees so as to take two positions overlapping the lower stopper 5b.
[0015]
As shown in FIG. 3, the check valve 1 having the above structure is screwed into the grout hole 2 of the segment 11 in the same manner as a conventional general check valve. A filler (fluid) such as a backfill material or a ground retaining material can be filled into the space 13 behind the segment 11 through the check valve 1 and the backflow thereof can be prevented. That is, in a normal state, as shown in FIG. 1 and FIG. 3, by setting the support portion 8 of the valve body 4 at a position overlapping with the upper stopper 5a, the filling material is injected as shown in FIG. The movable piece 7 of the valve body 4 is freely bent upward (toward the space 13 behind the segment 11) by the pressure to allow the passage of the filler without hindrance. As shown in a), the movable piece 7 abuts on the lower stopper 5b, and further downward bending is restrained, whereby backflow is naturally prevented. In other words, in this state, it functions exactly the same as a conventional general check valve.
[0016]
Then, the check valve 1 is released from the space 13 behind the segment 11 through the check valve 1 by releasing the backflow prevention function only by rotating the valve body 4 90 degrees from the above-described normal state. The material can be discharged and collected. That is, when the valve body 4 is rotated by 90 degrees from the state of FIG. 1 to the state of FIG. 2 so that the support portion 8 of the valve body 4 overlaps the lower stopper 5b, the movable piece 7 As shown in FIG. 4B, it is permitted to bend downward and release the backflow prevention function as shown in FIG. 4B, and at the same time, upward bending is restrained by the stopper 5a. In this state, it is shown in FIG. As described above, the filling material such as the ground holding material filled in the space 13 behind the segment 11 can be discharged or collected through the check valve 1 without any trouble. Of course, if the valve body 4 is returned to the original state after releasing the backflow prevention function as described above, it will function as a normal check valve again.
[0017]
The operation for rotating the valve body 4 is performed, for example, by incorporating the operation rod 14 into the valve mechanism 12 described above, and as shown in FIG. It can be easily carried out by engaging and rotating the provided engaging projections 10. Specifically, the valve incorporated in the valve mechanism 12 is opened, the operation rod 14 is inserted into the check valve 1 and the valve body 4 is rotated. Then, the operation rod 14 is pulled out to close the valve, and the operation is performed. Instead of the rod 14, a discharge hose may be connected to the valve mechanism 12, and the valve may be opened to discharge the filler through the discharge hose. Note that the engagement protrusion 10 may be non-circular, or an engagement recess or an engagement hole may be provided instead of the engagement protrusion 10.
[0018]
In the first embodiment, the valve element 4 is rotatably held between the pair of stoppers 5a and 5b, and the valve element 4 is rotated with respect to the stoppers 5a and 5b. The stoppers 5a and 5b need only be rotatable relative to each other, and the same function can be obtained even when the valve body 4 is fixed and the stoppers 5a and 5b are rotatable with respect to the valve body 4. Become.
[0019]
Next, a second embodiment in which the check valve of the present invention is applied to a segment will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a check valve 21 according to the second embodiment, and FIGS. 6 and 7 show a state where the check valve 21 is attached to the grout hole 2 of the segment 11, and FIG. FIG. 7 shows a state in which the backflow prevention function has been released (a state in which the filler is being discharged).
[0020]
As in the first embodiment, the check valve 21 is configured such that the movable body 7 is formed on both sides by the hinge 6 and the supporting body 8 is provided between the movable body 7 and the shaft 9 and the mounting member 22. The cylinder 23 as a release mechanism is screwed into the grout hole 2 so as to be movable in the vertical direction with respect to the valve body 4. Annular stoppers 24a and 24b protrude from the upper and lower portions of the cylindrical body 23, respectively, and the cylindrical body 23 is rotated at the lowermost part of the cylindrical body 23 and screwed into the grout hole 2 to form a valve body. An engagement protrusion 25 (or an engagement concave portion or an engagement hole) for sliding in the up-down direction with respect to 4 is provided.
[0021]
The check valve 21 of the second embodiment normally restricts the movable piece 7 of the valve element 4 from bending downward by the lower stopper 24b as shown in FIGS. Is used in a state where the stopper 24a is retracted above the valve body 4. In this state, the movable piece 7 naturally bends upward to allow the passage of the filler without any trouble when the filler is injected and filled, but when the backflow occurs, the movable piece 7 is moved to the lower stopper. Further downward bending is restrained by hitting 24b, whereby backflow is naturally prevented. In other words, in this state, it functions exactly the same as a conventional general check valve.
[0022]
From this state, the cylindrical body 23 is rotated to move downward with respect to the valve body 4 as shown in FIGS. 5B and 7, and the lower stopper 24b is retracted downward to move the movable piece 7 downward. If the bending is allowed, the upward bending of the movable piece 7 is simultaneously restrained by the upper stopper 24a. In this state, the backflow prevention function is released and the filling material through the grout hole 2 is released. Discharge or collection can be performed without any trouble. Of course, if the cylinder 23 is raised and returned to the original state, it will function as a normal check valve again.
[0023]
Since the cylinder 23 may be any one that can be moved in the axial direction of the valve body 4 and fixed at two positions, the cylinder 23 is simply slid instead of being screwed into the grout hole 2. It is also possible. Further, since it is sufficient that the position of the cylinder 23 and the valve 4 is relatively displaceable, the cylinder 23 is fixed to the grout hole 2 and the valve 4 is moved in the axial direction inside the cylinder 23. And fixed at two positions.
[0024]
Although the embodiment of the present invention has been described above, the check valve of the present invention can be widely applied to not only the case where the check valve is installed in the grout hole of the segment but also the case where it is necessary to easily release the backflow prevention function as necessary. It is needless to say that the design can be appropriately changed depending on the purpose and application.
[0025]
【The invention's effect】
In the check valve according to the first aspect of the present invention, the valve body is configured to be openable not only toward the outside of the partition member but also toward the inside, and the valve body is opened toward the inside to release the backflow prevention function. Not only functions as a normal check valve but also allows the filler to be moved from the space behind the partition member to the inside only by operating the release mechanism as needed. . Therefore, the check valve of the present invention is suitable for being mounted on a grout hole of a segment when performing a shield construction method such as collecting ground filler from a space behind the segment through a grout hole.
[0026]
The invention according to claim 2 employs a valve body having a movable piece that can be bent on both sides, and a pair of stoppers is provided on both sides of the valve so as to be rotatable relative to the valve body in an orthogonal state. Since the release mechanism of the configuration is employed, the backflow prevention function can be easily and reliably released with an extremely simple structure and an extremely simple operation.
[0027]
The invention according to claim 3 employs a valve body having a movable piece that is bendable on both sides, and a pair of stoppers project on the inner surface side of the cylinder housing the valve body on both sides of the valve body. Since the release mechanism has a structure in which the body is provided so as to be relatively slidable in the axial direction of the valve body, the backflow prevention function can be easily and reliably released with an extremely simple structure and an extremely simple operation. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a check valve according to a first embodiment of the present invention and an operating state in a normal state.
FIG. 2 is a diagram showing a state in which a backflow prevention function is released.
FIG. 3 is a view showing an operation state in a normal state in a state where the air conditioner is incorporated in a grout hole.
FIG. 4 is a diagram showing a state in which a backflow prevention function is released when the backflow prevention function is incorporated in a grout hole.
FIG. 5 is a view showing a schematic configuration and an operating state of a check valve according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a front view showing an operating state in a normal state in a state where it is incorporated in a grout hole.
FIG. 7 is a front view showing a state where the backflow prevention function is released in a state where the backflow prevention function is incorporated in a grout hole.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Check valve 2 Grout hole 3 Cylindrical body 4 Valve body 5a, 5b Stopper (release mechanism)
Reference Signs List 6 Hinge 7 Movable piece 8 Support part 9 Shaft 10 Engagement protrusion 11 Segment (partition member)
12 Valve mechanism 13 Back space 21 Check valve 22 Mounting member 23 Cylindrical body (release mechanism)
24a, 24b Stopper 25 Engagement protrusion
