JP2004135710A - スロットマシン - Google Patents

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近藤 真一
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Abstract

【課題】リールを設置体に配置するだけで各リール間の隙間が隠蔽される可変表示装置を備えるスロットマシンを提供すること。
【解決手段】可変表示装置50は、複数種の識別情報が外周面に配置されたリール51L、51C、51Rと、該リールの一側方に配置され、リール51L、51C、51Rを回動自在とする駆動モータが固設されるとともに、隣接配置されるリール51L、51C、51R間に形成される隙間を介して内部が見えないように隠蔽するリール間隠蔽部53が一体成型された支持板と、リール51L、51C、51R及び前記支持板からなる複数のリール体を並列配置するための設置体52と、から構成され、設置体52には全て同一構造とされた複数個の前記リール体が並列配置されている。
【選択図】  図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに係わり、特に、複数種の識別情報が周面に配置されるとともに、駆動手段の駆動により回動するリールからなる可変表示装置を備えるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンにあっては、複数のリールはリール収容箱体内に横方向に並設配置されるのが一般的である。これら各リールはそれぞれ独立して回転駆動するために各リール間に隙間が形成されるため、特に本体の前面に設けられる透視窓が各リールごとに仕切られずに1つの透視窓として構成されているものにあっては、リール間の隙間から内部が見えてしまい外観体裁が悪くなる等の理由から、各リール間を隠蔽する隠蔽部材等を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−114130号公報(第3−4頁、第2−5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された可変表示装置(リールユニット)は、各リールを回転駆動させるモータが取り付けられるモータ取付板の前端に設けられるリール間隠蔽部材(中間カバー7)が、モータ取付板とは別体で設けられているため、例えばモータ取付板の前端に形成されるリール間隠蔽部材の取付部の成型精度や取付け状態等が悪いと、取り付けられたリール間隠蔽部材とリールとの間に隙間が生じることがあった。
【0005】
この場合、リールの端面が遊技者の目に触れやすくなり、リールの回転によるぶれ等が目立ちやすく、遊技者によってはリールへの注視の妨げになることがあるばかりか、製造コストがかかるとともに、モータ取付板へ組み付ける必要があり、手間がかかるといった問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、リールを設置体に配置するだけで各リール間の隙間が隠蔽される可変表示装置を備えるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
前記可変表示装置は、複数種の識別情報が外周面に配置されたリールと、
該リールの一側方に配置され、前記リールを回動自在とする駆動モータが固設されるとともに、隣接配置されるリール間に形成される隙間を介して内部が見えないように隠蔽するリール間隠蔽部が一体成型された支持板と、
前記リール及び前記支持板からなる複数のリール体を並列配置するための設置体と、から構成され、
前記設置体には、全て同一構造とされた複数個の前記リール体が並列配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、リール間隠蔽部が支持板に予め一体成型されていることで、リール間隠蔽部を別部材により新たに設けなくて済むため、製造コストの低減化を図ることが出来るとともに、リール体は全て同一構造とされているため、複数のリール体を並設する場合でも製造コストが嵩むことがないばかりか、配置作業に手間がかかることがない。
【0008】
本発明のスロットマシンの前記支持板は、前記設置体への取付け及び該取付けの解除を工具等を用いることなく行うことが出来る取付手段により前記設置体に取り付けられていることが好ましい。
このようにすれば、支持板の設置体への着脱作業を、工具等を用いることなく手作業で簡単に行うことが出来る。
【0009】
本発明のスロットマシンの前記支持板には、前記駆動モータを含む付帯装置が接続されている信号基板が配設されているとともに、
前記設置体には、前記付帯装置を制御する制御手段が設けられた制御基板と接続されている中継基板が配設されており、
前記リール体を前記設置体に組み付けることで前記信号基板と前記中継基板とが接続されるようになっていることが好ましい。
このようにすれば、リール体を前記設置体に組み付けることで付帯装置と制御基板とが接続されるので、付帯装置と制御基板との配線作業が容易になるため、リール体の設置や交換作業等が容易になる。
【0010】
本発明のスロットマシンの前記リール間隠蔽部は、前記リールの内周面側に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、リール幅を広げることが出来るため、識別情報の視認性を向上させることが出来るばかりか、リール体の並列配置をリール間隠蔽部に干渉されることなく行うことが出来る。
【0011】
本発明のスロットマシンは、前記リールを透視可能な透視窓が形成される遊技パネルが取り付けられる遊技パネルユニットを備え、
該遊技パネルユニットには、前記リール間隠蔽部との干渉を避けるための切欠部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、リールを遊技パネルに極力近接配置することが出来るため、透視窓からのリールの視認性が効果的に向上される。
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施態様について図面を参照して説明する。
(1)スロットマシンの概略説明
まず、図1〜図5を参照してスロットマシンの概略構成について説明すると、図1はスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図2は前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図3はスロットマシン1の正面図であり、図4はスロットマシン1の筐体2内を示す正面図であり、図5はスロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【0012】
本実施例におけるスロットマシン1は、前面が開口する筐体2と、この筺体2の側端に回動自在に枢支された前面扉3と、から構成されており、前面扉3の裏面に設けられた施錠装置4(図5参照)の鍵穴4aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉3を開放することができるようになっている。
【0013】
(1―1)前面扉の前面
前面扉3の前面上端部には、遊技効果LED130(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部41が左右方向に延びるように設けられているとともに、左右側端部には、遊技効果LED131a〜131c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42L、及び遊技効果LED132a〜132c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42Rが、前面扉3の上部から下部にわたって一連に設けられている。これら遊技効果LED部41、42L、42Rにより囲まれた前面扉3の前面には、役構成等が印刷された上部パネル5、各種表示部が形成された遊技パネル6、タイトル等が印刷された下部パネル7が各々設けられている。なお、下部パネル7の内部には表示面を後方から照らす蛍光灯139が内蔵されている。下部パネル7の下方には、メダル払出穴9から払出されるメダルを受け入れるメダル受皿10が突設されている。なお、メダル受皿10の左側には灰皿13が設けられている。
【0014】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、操作部8が遊技パネル6よりも前方に膨出するように形成されており、この操作部8には、遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や、各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられている。
【0015】
上部パネル5の左右側には、内部に設けられる高音スピーカ136L、136R(図5参照)から出力される音を放音する放音部12L、12Rがそれぞれ設けられているとともに、これら左右の放音部12L、12Rの間には、上部パネル5の後面に設けられる演出手段の一例である演出用リール91L、91C、91Rを透視するための透明な演出用透視窓11が印刷形成されている。
【0016】
遊技パネル6には、筐体2に内設された後述するゲーム用リール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部16〜33と、がそれぞれ印刷形成されている。
【0017】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、内蔵されたクレジット表示器109(図5参照)によりクレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。クレジット表示器109は、横並び状態で設けられた3個の7セグメント表示器からなり、3桁の数値を表示可能であるため、前記クレジットの上限が前記100枚以上となった場合にも対応出来るとともに、クレジットの表示として使用しない7セグメント表示器は演出のために使用することが出来るようになっている。
【0018】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(以下BBと略称する)中に提供されるビッグボーナスゲーム(以下BBゲームと略称する)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(以下RBと略称する)の残回数等が内蔵されたゲーム回数表示器108(図5参照)により表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0019】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に、内蔵されたペイアウト表示器110(図5参照)により表示される。さらに、本実施例におけるスロットマシン1は、予め定められた入賞確率の値を例えば6つのパターンの設定値として記憶しており、前記ペイアウト表示部33には、この設定値が前記ペイアウト表示器110により表示されるようになっている。
【0020】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図5参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0021】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図5参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図5参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図5参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0022】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図5参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0023】
演出用表示部16〜25のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜25は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜25に内蔵された演出用ランプ141〜149(図5参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図5参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。
【0024】
操作部8の上面右側には、メダル投入口34aが形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、上面左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0025】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの表面には、該当する賭数である「1」の数字が刻設されているとともに、MAXBETボタン36bの内部には、MAXBETボタンLED121が内蔵されており(図5参照)、これらのMAXBETボタンLED121は、MAXBETボタン36bの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。なお、1枚BETボタン36aの操作は内蔵された1枚BETスイッチ100に、また、MAXBETボタン36bの操作は内蔵されたMAXBETスイッチ101(図5参照)にて検出される。
【0026】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作は、内蔵された精算スイッチ104(図5参照)にて検出され、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0027】
操作部8の前面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより、その操作が内蔵されたスタートスイッチ102(図5参照)にて検出されリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0028】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、その操作は内蔵されたストップスイッチ103L、103C、103R(図5参照)にて検出されるようになっている。また、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されており(図5参照)、これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0029】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0030】
(1―2)筐体の内部
次に、筐体2内上部には、図2及び図4に示されるように、後述する遊技制御基板500が収容された遊技制御基板ボックス350が、背板153に取り付けられた基板取付部材351(図11参照)に取り付けられている。さらにその側方には、遊技制御基板500から出力される試験信号を外部に出力するための外部出力基板505が取り付けられている。
【0031】
筐体2内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0032】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0033】
各リール51L、51C、51Rには、それぞれのリールの回転基準位置を検出するリールセンサ56L、56C、56Rが備えられており、このリールセンサ56L、56C、56Rにより所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcがそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcは、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0034】
また、リールユニット50の背面には、各リールモータ54L、54C、54R、リールセンサ56L、56C、56Rの配線を遊技制御基板500に接続するためのリール中継基板503が設けられているとともに、リールユニット50の上面には、リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcからの配線が接続されるリールランプ中継基板504が設けられている。
【0035】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能なフルセンサ60a、60bが設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0036】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述するメダル返却通路部材73(図5参照)に形成されたメダル合流口74(図5参照)を通して内部に流入し、メダル払出穴9から払い出される。
【0037】
ホッパーユニット57の側方には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部66と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットする操作、及び入賞確率を変更可能とする操作を可能な設定/リセットボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられるとともに、電源基板502が内蔵された電源ユニット65が配設されている。
【0038】
本実施例では、設定キー挿入部70のon/off状態に関わらず、電源投入を行うことにより、その時点での自動精算選択スイッチ部68及び打止め選択スイッチ部69の状態にて設定されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになる。また、縦長長方形状の設定キー挿入部70が鉛直方向に対して左斜め45度のoffの状態で特定のキーを挿入してから時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、設定キースイッチ(図示略)のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち、遊技制御基板500内に設けられたRAM(図示略)の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになり、この設定/リセットボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0039】
設定キー挿入部70は、offの状態において、垂直方向に対して左斜め45度に傾斜した状態をなし、onの状態において、垂直方向に対して右斜め45度に傾斜した状態となるように設けられているため、設定キーによる回動操作が行いやすいとともに、遊技状態のリセット及び入賞確率の設定それぞれの機能を1つのボタン操作にて行うことが出来るようにしたことで、操作性が向上する。
【0040】
(1―3)前面扉の後面
次に、前面扉3の後面上部には、図5に示されるように、演出用ユニット90が取り付けられている。演出用ユニット90は、主に前方に開口する直方体状の演出用リール収容箱内に内蔵される演出用リール91L、91C、91Rと、前記演出用リール収容箱の後面側(図5中手前側)に取り付けられる演出制御基板501と、から構成されている。演出用リール91L、91C、91R内には、演出用リールセンサ127L、127C、127Rと、演出用リールLED128L、128C、128Rと、演出用リールモータ129L、129C、129Rと、が内蔵されている。
【0041】
また、演出用ユニット90の左右側には、高音スピーカ136L、136Rが放音部12L、12Rに臨むように取り付けられている。高音スピーカ136Lの後面側には、リールランプ55L、55C、55R及び各演出用ランプ140〜149が接続される演出用中継基板509が取り付けられている。また、スピーカ136Rの後方には、後述する遊技パネルユニット95に組み付けられる冷陰極管138a〜138c用の冷陰極管用インバータ124が取り付けられている。冷陰極管用インバータ124は、直方形状をなし、前面扉3の後面に対して縦向きに取り付けられている。
【0042】
前面扉3の後面中央部には、遊技パネル6及び各種演出用装置が組み付けられる遊技パネルユニット95が組み付けられている。遊技パネルユニット95の前面側には、遊技パネル6及びリール51L、51C、51Rを上方から照らす発光色の異なる3本の冷陰極管138a〜138cが取り付けられている。
【0043】
また、遊技パネルユニット95の後面側には、演出用ランプ140〜144が搭載される演出用ランプ基板541と、演出用ランプ145〜149が搭載される演出用ランプ基板542と、各種表示器108〜110、120、各種LED111〜117が搭載される表示基板543と、演出用ランプ基板541、542を演出制御基板501に接続するための演出用ランプ中継基板508と、が取り付けられている。なお、図5中の符号120は設定値表示器を示しており、この設定値表示器120が前面扉3の後面側に向けて取り付けられていることによって、電源ユニット65にて設定値の設定操作を行う際において、開放した前面扉3の前面のペイアウト表示部33を覗き込むことなく、設定値表示器120にて設定値を確認することが出来るため、操作性が向上する。
【0044】
遊技パネルユニット95の下方には、メダル投入部34から投入された正規なメダルのみを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ71が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられて、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0045】
投入メダルセレクタ71の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106a〜106cにより検出された後、メダル誘導樋72を流下してホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。また、メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わって、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0046】
また、投入メダルセレクタ71の側方には、操作部8に設けられる各種操作部からの配線をまとめた状態で遊技制御基板500に接続するための操作部中継基板507が、合成樹脂材により構成された操作部中継基板ケース内に被覆された状態で設けられている。さらにこの操作部中継基板507の下方には、前面に設けられる蛍光灯139用の蛍光灯用インバータ125が取り付けられている。
【0047】
さらに、メダル返却通路部材73を挟んで蛍光灯用インバータ125の反対側には、スピーカ取付用のスピーカ取付穴75が横向き楕円形状のリブ周りに4個設けられており、スピーカを取り付けることが出来るようになっている。
【0048】
(1―4)遊技状態の説明
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0049】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0050】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。
【0051】
そして少なくとも「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0052】
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0053】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0054】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0055】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0056】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0057】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0058】
本実施例では、各リール51L(左リール)、リール51C(中リール)、リール51R(右リール)の周面に、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄(図3参照)が各リールに21個配列されており、通常遊技状態において「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされており、そのうち白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当り入賞(BB、RB)の対象となる特別図柄とされ、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラムの図柄は遊技者にとって利益の小さな賞である小役入賞の対象となる小役図柄とされている。
【0059】
通常遊技状態において、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、その図柄の組合せに応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。
【0060】
具体的には、左リール51Lに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の入賞ライン上で停止表示された場合には例えば2枚のメダルが遊技者に付与される。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、例えば12枚のメダルが付与される。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、9枚のメダルが付与される。
【0061】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0062】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイ(再遊技)ゲームが付与される。
【0063】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、RB入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このRBが発生した場合には、プラム図柄の揃目が揃うことにより15枚のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するRBゲームが最大で12回提供されるとともに、このRBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0064】
また、通常遊技状態において、有効化された入賞ライン上に、「白7−白7−白7」が揃えば、BB入賞したことになり、「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明する小役ゲームとRBが遊技者に対して付与される。
【0065】
具体的に説明すると、このBBが発生した場合には、まず、遊技状態が通常遊技状態から小役ゲームに移行する。小役ゲームでは、対象となる小役図柄の組み合わせが揃って所定枚数のメダルの払出しを伴う入賞が比較的高確率で発生するBBゲームが最大で30回提供される。
【0066】
また、BBゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が揃ってJacIn入賞した場合には、所定枚数のメダルが付与されるとともに、レギュラーボーナス(RB)に移行して前述したRBゲームが最大で12回提供され、このRBゲームが12回実行されるか、或いはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。このRBは、BB中において移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。
【0067】
そしてBBは、小役ゲーム中に30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。
【0068】
以上、実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1の全体の概略構成及び遊技内容について説明してきたが、次には、スロットマシン1の構造について詳細に説明する。スロットマシン1は、前述したように筐体2と前面扉3とから構成されているので、以下それぞれに分けて説明する。
【0069】
(2)筐体
筐体2は、前述したように、上部の天板150と、左側板151L及び右側板151Rと、下部の底板152と、背面の背板153と、によって直方体状に組み付けられ、その内部には、主に遊技制御基板ボックス350、リールユニット50、ホッパーユニット57、電源ユニット65、オーバーフロータンク59等が収容されている。
【0070】
そこで、まず、筐体2の外形を構成する天板150、側板151L、151R、底板152、背板153について図6〜図10を参照して説明する。図6はスロットマシン1を示す背面図であり、図7はスロットマシン1を示す右側面図(左側面図は右側面図と同一のため省略する)であり、図8(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図であり、図9は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図であり、図10は一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【0071】
(2−1)背板
背板153には、図6に示されるように、その上部に後述する遊技制御基板ボックス350を取り付けるための開口部としての基板取付用開口154が開設されている。基板取付用開口154の長方形部の一方の短辺部の外側には膨出部154aが形成されているとともに、各角部はR形状に加工されている。この基板取付用開口154は、背板153の前面側から取り付けられる遊技制御基板ボックス350を取り付けるための基板取付部材351(図10参照)にて閉塞される。
【0072】
基板取付用開口154の側方には、円形の外部接続配線通し穴157が開設されており、前記外部出力基板505からの配線を外部に引き出すことが出来るようになっており、引き出した配線は、例えば、遊技場の管理コンピュータに接続される。基板取付用開口154のやや下部には、溝状に形成される放熱穴155が水平方向に複数個形成されている。
【0073】
放熱穴155のさらに下方には、自動循環補給装置接続開口156が形成されている。この自動循環補給装置接続開口156は、遊技場の設置台にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合において、接続開口閉塞部材212(図10参照)を取り外すことにより自動循環補給装置の補給ホース(図示略)を筐体2の内部に収容できるようになっており、補給ホースは、筐体2の内部に設けられるホッパーユニット57のホッパータンク57aの上部に臨むようになっている。
【0074】
また、背板153の下部には、前面扉3の軸支側に縦長矩形状の電源ユニット用放熱開口158が開設されており、その側方には、低音用のスピーカが取り付けられるスピーカ用開口159が開設されている。電源ユニット用放熱開口158は、電源ユニット65から発生する熱を外部に放出するものであり、その下部側方に形成された膨出部158aから電源ユニット65に接続される電源線が外部に引き出される。スピーカ用開口159には、低音スピーカ137(図11参照)が臨むように取り付けられ、そのスピーカ用開口159には、スピーカ保護網216(図10参照)が背板153の外側からタッカー(ステプラー針の大型のもの)で止着される。
【0075】
スピーカ用開口159のさらに側方には、円形のエンプティセンサ配線通し穴161が形成されている。このエンプティセンサ配線通し穴161は、自動循環補給装置が付設されている場合に、後述するホッパータンク57aに取り付けられるエンプティセンサ(図示略)からの配線を外部に引き出すためのものである。
【0076】
(2−2)側板
左側板151L及び右側板151Rの上下方向中央部よりやや下方位置には、図7に示されるように、スロットマシン1を運搬する場合に指先を入れて持ち運ぶための運搬用凹部15L、15R(図1参照)を形成するための運搬用開口162L、162Rが形成されている。この運搬用開口162L、162Rには、後述する取手部材211L、211R(図4及び図10参照)が筐体2の外側から嵌合されることにより閉塞されて運搬用凹部15L、15Rが形成されることになる。また、この運搬用開口162L、162Rの外面側の周縁部には、取手部材211L、211Rのフランジ部を収容する収容溝163L、163Rが環状に凹設されている。
【0077】
また、左側板151L及び右側板151Rの前端面は、下端部から上端部に向かって後方に傾斜する傾斜面状に形成されており、前面扉3の後面も同じ方向に傾斜する傾斜面状に形成されている。これらの傾斜角度は、図7に示されるように、鉛直方向を向く基準線Pに対して約5.5度上端部側が後方に傾いており、これは、左側板151L及び右側板151Rの前端面を鉛直方向に向けて形成した場合よりも、前面扉3により筐体2の前面開口を閉塞した際において前面扉3の荷重が左側板151L及び右側板151Rの前端面にかかりやすくなり、前面扉3の閉塞時において前面扉3と筐体2との間に隙間が形成されにくくなるためであり、これにより両者の間に形成される隙間から針金等を挿入すること等による不正行為が防止される。
【0078】
なお、前面扉3に組み付けられる上部パネル5及び下部パネル7は、鉛直方向を向く基準線Pとほぼ平行をなすように、すなわち、ほぼ鉛直方向を向くように組み付けられているとともに、遊技パネル6は、鉛直方向を向く基準線Pに対して約10度上端部側が後方に傾くように組み付けられている。これら角度は、スロットマシン1は設置時において遊技者の目線が遊技パネル6のやや上部付近にくることを前提として設計されている。すなわち、特に遊技者が最も注目する可変表示部を透視可能な透視窓14(図1、図3参照)が形成された遊技パネル6に関しては、遊技者からの視認性を最も考慮して前記約10度の傾斜角度をつけて組み付けられており、また、上部パネル5及び下部パネル7に関しては、遊技者はもちろん、遠方からの表示内容の視認性を考慮して傾斜をつけずに組み付けられている。
【0079】
また、図8及び図9に示されるように、左側板151Lの前端面には、前面扉3が回動する際において前面扉3における回動軸側端部と干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部166が上下方向にわたって凹設されている。この切欠凹部166は、左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられている。
【0080】
(2−3)天板及び底板
天板150の前端面150aにおける左側板151L側の端部には、図8(a)、(b)に示されるように、前面扉3が回動する際にその端部が干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部167が外向きに凹設されている。切欠凹部167の曲率は、左側板151Lの前端面に形成された切欠凹部166と同一とされているため、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とで連続する円弧状の凹面が形成されるようになっている。
【0081】
また、底板152の前端面152aにおける左側板151L側の端部には、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とにより連続的に形成される円弧状の凹面と同形をなす切欠凹部168が形成されており、この切欠凹部168における左側板151L側端部内面は、前記切欠凹部166の内面に連続するようになっている。
【0082】
このように筐体2側に切欠凹部166及び切欠凹部167、168が形成されていることで、図9(a)、(b)に示されるように、前面扉3を開閉する際において、前面扉3の回動軸側端部と天板150、側板151L、151R、底板152の前端面との干渉が回避される。よって、例えば前面扉3を筐体2に回動自在に枢支するために特殊な蝶番(例えば多関節蝶番)等を用いる必要がなく、コストを低減できるとともに、切欠凹部166は左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられているため、図9(a)に示されるように前面扉3を閉塞した状態において左側板151Lの前端面と前面扉3の後端面との間に隙間が生じることがないので、外部からの不正行為が効果的に防止される。
【0083】
また、天板150は、その後部側に左右方向を向く溝状の上部放熱穴164が左右に4つずつ形成されている。このように上部放熱穴164を細長溝状として複数設けることで、放熱効果を低減することなく、かつ、外部からの不正行為を極力行いにくくすることが出来る。また、天板150と対向する底板152には、スロットマシン1を遊技場の設置島に設置した際に当該設置島にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合に、スロットマシン1内でオーバーフローしたメダルを回収樋へ排出するためのメダル回収開口165が開設されている。
【0084】
なお、図8(b)中に示される符号270は、メダル受皿10を前面扉3に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるメダル受皿取付用ネジ穴であり、271は、メダル受皿10の上面に設けられる補強用鉄板をメダル受皿10に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入される補強用鉄板取付用ネジ穴である。
【0085】
上記した天板150、左側板151L、右側板151R、底板152、及び背板153の組付けは、図1、図2及び図6〜図10に示されるように、天板150を左右側板151L、151Rの内側に入れて挟持し、左右側板151L、151Rの底面を底板152の上面に当接するように載置するとともに、これら天板150、左右側板151L、151R、底板152の後端面を背板153の前面に当接し、それぞれの当接面を接着剤で接着し、且つ各板間に跨るようにタッカーを打ち付けて前面が開放したほぼ直方体を構成している。ただし、これだけでは強度的に弱いので、図10及び図11に示されるように、金属性の上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173で相互の板を連結固定している。
【0086】
これら上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173は互いに連結されているので、いずれかの箇所で静電気が発生しても特にアースをしなくても全体的に自然放電することができ、遊技制御基板500への悪影響を防止することができる。
【0087】
なお、左側部枠板171には、前面扉3を回動自在に枢支する枢軸184H、184Lが上下所定箇所にそれぞれ設けられており、右側部枠板172には、前面扉3側に設けられる右側部錠板金の係合片(図示略)と係合する係合突片185H、185Lが上下所定箇所に設けられているとともに、前面扉3を閉じた際において、前記右側部錠板金に設けられるガイドローラ(図示略)が乗り上げて前面扉3を下方から支持する支持片として機能する載置片186が設けられている。また、底部枠板173には、ホッパーユニット57がスライド係合するホッパーユニット係合レール201a、201bが設けられている。
【0088】
また、図10に示されるように、背板153の前面には、リールユニット50を取り付けるためのリールユニット取付片174及びリールユニット係止片175、オーバーフロータンク59内部のメダル量を検出するフルセンサ60a、60b、電源ユニット65の上部を押さえる電源ユニット押さえ金具210が取り付けられる。
【0089】
以上説明してきたように、各種枠体や部品等が取り付けられた筐体2には、図11に示されるように、ホッパーユニット57、オーバーフロータンク59、電源ユニット65、外部出力基板505及び該外部出力基板505を取り付けるための外部出力基板取付部材315、遊技制御基板500が収容された収容ケースとしての遊技制御基板ボックス350及び基板取付部材351が、ネジや種々の取付手段を介して筐体2内に配設される。
【0090】
次に、本実施例におけるスロットマシン1の可変表示装置を構成するリールユニット50の詳細を、図11〜図22に基づいて説明する。図11は筐体2に装着される各種装置と筐体2との関係を示す斜視図であり、図12はリールユニット50を斜め前側からみた斜視図であり、図13はリールユニットを示す分解斜視図であり、図14はリール体を示す分解斜視図であり、図15は支持板を示す側面図であり、図16(a)は図15のA−A断面図であり、(b)(c)は(a)の要部拡大図であり、図17(a)はリール収容箱体を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、図18はリール収容箱体を斜め後方から見た斜視図であり、図19はリール体をリール収容箱体に組み付ける状態を示す概略図であり、図20(a)は支持板をリール収容箱体内部に組み付ける状態を示す断面図であり、(b)は支持板がリール収容箱体内部に組み付けられた状態の要部を示す断面図であり、図21(a)〜(c)はリールと遊技パネルとの関係を示す図であり、図22(a)〜(c)はラッチによる支持板の取付け工程及びその作用を示す断面図である。
【0091】
(2−4)リールユニット
リールユニット50は、3個のリール51L、51C、51Rと、これらリール51L、51C、51Rを横並び状態に並設するためのリール収容箱体52と、から主に構成されており、各リール51L、51C、51Rは、図13に示されるように、リール収容箱体52に着脱自在に設けられる。
【0092】
リール収容箱体52は、ABS樹脂により前面が開口する箱状に形成され、リール中継基板503及びリールランプ中継基板504、リールランプ中継基板504を固定するための基板固定爪495a、495b及び該基板固定爪495a、495bを回動自在に取り付けるための固定爪取付片497a、497b、リール収容箱体52を背板153に取り付けるための固定片452a、452b及び係止片451が取り付けられる。
【0093】
(2−5)リール中継基板
リール中継基板503は、リール収容箱体52との対向面(前面側)に、リール収容箱体52内に組み付けられた各リール51L、51C、51R側に設けられたコネクタ686(図14参照)にそれぞれ接続される3個のコネクタ565L、565C、565Rが前向きに実装されているとともに、遊技制御基板500に接続されるケーブルが接続されるコネクタ566が上向きに実装されている。周縁部には6個のネジ穴567が所定間隔おきに形成されており、このネジ穴567にネジ568を止着することでリール収容箱体52の背面上部に固定される。
【0094】
(2−6)リールランプ中継基板
リールランプ中継基板504は、リール収容箱体52との対向面(下面側)に、リール収容箱体52内に組み付けられた各リール51L、51C、51R側に設けられたコネクタ688(図14参照)にそれぞれ接続される3個のコネクタ569L、569C、569Rが前向きに実装されているとともに、反対側面には、前記演出用中継基板509に接続されるケーブルが接続されるコネクタ570が上向きに実装されている。また、基板における前記基板固定爪495a、495bに対応する箇所には切欠部571a、571bが形成されている。
【0095】
(2−7)各種金属材
係止片451は、前記リールユニット係止片175に係止されるもので横長の金属板にて構成されており、幅方向の中央部にて屈曲された上片部にはネジ穴572が長手方向に向かって所定間隔おきに3個形成されており、これらネジ穴572にネジ573を止着することでリール収容箱体52の背面に取り付けられる。また、各ネジ穴572間には、リール収容箱体52の位置決め凸部471が嵌合される位置決め穴574が形成されている。
【0096】
固定片452a、452bは、リールユニット取付片174に当接して固定されるもので金属片にて構成されており、その上部は後向きにやや屈曲されているとともに、その下部には2個のネジ穴575a、575bが上下に形成されており、それぞれのネジ穴575a、575bにネジ576a、576bをそれぞれ止着することでリール収容箱体52の背面に取り付けられる。上下のネジ穴575a及びネジ穴575b間には、リール収容箱体52の位置決め凸部458a、458bが嵌合される位置決め穴577a、577bが形成されている。
【0097】
固定爪取付片497a、497bは、側面視略逆L字状に屈曲された金属片にて構成されており、その下片部にはネジ穴578a、578bが形成されており、それぞれのネジ穴578a、578bにネジ580a、580bをそれぞれ止着することでリール収容箱体52の背面に取り付けられる。ネジ穴578a、578bの下方には、リール収容箱体52の位置決め凸部460a、460b(460bは図示略)が嵌合される位置決め穴579a、579bが形成されている。上片部には、基板固定爪495a、495bを回転自在に支持するネジ581a、581bが螺入されるネジ穴582a、582bが形成されている。
【0098】
次に、各リール51L、51C、51Rの構成及び各部部材の構造を図14〜図17に基づいて説明する。なお、本実施例におけるリール51L、51C、51Rの取付け構造は全てほぼ同一であるため、図14〜図17ではリール51Lの構成及び各部材の構造のみを説明することによりリール51C、51Rの詳細な説明は省略するものとする。
【0099】
(2−8)支持板
図14における600は、リール51Lを回転自在に支持するリールモータ54Lを取り付けるためのABS樹脂製の支持板であり、この支持板600の上下の取付片600a、600bに形成された孔部602内に取り付けたラッチ430を介して前記リール収容箱体52に固定することで、リール51Lをリール収容箱体52内に組み付けることが出来るようになっている。
【0100】
支持板600の前方には、隣接配置されるリール同士の間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部53が支持板600に一体的に形成されている。リール間隠蔽部53の近傍には、3つのリールランプ55La〜55Lcが上、中、下段にそれぞれ区画して収容されるランプユニット601が挿通される開口部680が開成されており、後述する係止手段を介して着脱自在に取付けられるようになっている。支持板600の内面600c(リール51Lの配置側面)における略中央位置には、リールモータ54Lを固定するためのモータ取付部613が形成されている。
【0101】
このモータ取付部613には、リールモータ54Lの台座641の周囲を囲むように保持する四角状の枠条607と、リールモータ54Lの取付け位置を決定する駆動モータ位置決め手段としての凸部606と、リールモータ54Lを取り付けるためのネジ603を挿通するための挿通孔608と、回転軸604の後端との干渉を避けるための穴部609が形成されている。
【0102】
内面600cの後方上部には、リールモータ54L及びリールセンサ56Lから延設されるケーブルが接続されるとともに、前記リール中継基板503のコネクタ565L、565C、565Rに接続されるコネクタ686を有するリール信号基板687と、リールランプ55La〜55Lcから延設されるケーブルが接続されるとともに、前記リールランプ中継基板504に接続するためのコネクタ688を有するリールランプ信号基板689が取り付けられており、これらコネクタ686、688は、支持板600をリール収容箱体52内に組み付けた際にそれぞれの基板に設けられたコネクタに接続されるようになっている。
【0103】
詳しくは、図20(b)に示されるように、リール信号基板687は、支持板600Lの内面600cに突設された位置決めピン483が挿通する位置決め孔484が一方の対角線上の角部に2つ形成されているとともに、支持板600Lの内面600cに突設された段付きのボス486が嵌合される嵌合孔485が他方の対角線上の角部に2つ形成されている。リール信号基板687は、位置決め孔484内に位置決めピン483を挿通して位置決めした状態で嵌合孔485にボス486を嵌合することで、嵌合孔485の周縁部がボス486の外周面先端部に形成された係止部(図示略)に係止されて支持板600Lに取り付けられるようになっている。
【0104】
また、リールランプ信号基板689には、支持板600Lの内面600cに突設された位置決めピン479が挿通する位置決め孔480が2つ形成されているとともに、支持板404Lの側面に突設された段付きのボス481が嵌合される嵌合孔482が2つ形成されている。リールランプ中継基板504は、位置決め孔480内に位置決めピン479を挿通して位置決めした状態で嵌合孔482にボス481を嵌合することで、嵌合孔482の周縁部がボス481の外周面先端部に形成された係止部(図示略)に係止されて支持板600Lに取り付けられるようになっている。
【0105】
これら位置決め孔480、484の内径は位置決めピン479、483の外径よりも若干大径に形成されているとともに、嵌合孔482、485の内径はボス481、486の外径よりも若干大径に形成されている。これによりリール信号基板687及びリールランプ信号基板689は、取り付け時において支持板600Lの側面に対して平行方向に若干移動自在となっており、リール51Lの駆動開始や駆動停止時等において支持板600Lに発生する振動が直に伝達されないので、振動によるリール信号基板687及びリールランプ信号基板689内での断線や振動音の発生等が防止されるようになっている。
【0106】
支持板600Lの後端には、リール収容箱体52に形成された後述する案内凹部459L内に差し込まれる差込部690が後方に膨出するように形成されているとともに、差込部690の所定箇所には後述する案内片461が挿入される後向きに開放する細溝691が形成されている。また、後端上部には、支持板600Lの後端上部をリール収容箱体52に形成された後述する案内凹部459L内に差し込まれるように案内する平面視略三角形状の案内片692が後向きに突設されている。また、支持板600Lの所定箇所には、軽量化のための穴部685が3箇所に形成されている。
【0107】
(2−9)リールモータ
リールモータ54Lの本体部640の下部には、支持板600Lに取り付けるためのネジ603が螺入されるネジ孔642が四隅に形成された台座641が設けられており、この台座641の裏面における所定箇所には、前述したモータ取付部613所定箇所に内向きに突設された凸部606に嵌合する嵌合孔部(図示略)が形成されている。
【0108】
リールモータ54Lは、この図示しない嵌合孔部内に凸部606が嵌合されるように、台座641を枠条607内にはめ込んだ状態で、支持板600Lの外面(内面600cの反対面)側から挿通孔608内に挿通したネジ603をネジ孔642内に螺入することで、支持板600Lの内面600cに取り付けられるようになっている。支持板600Lの内面600cに形成された凸部606と台座641の裏面に形成された嵌合孔部とによりリールモータ54Lの位置決め手段が構成されているため、リールモータ54Lを正確な位置に取り付けることが出来る。
【0109】
リールモータ54Lの本体部640における回転軸604側の端面部には、リールセンサ56Lを設けるための取付板605が取り付けられている。取付板605には切欠部(図示略)が形成されており、リールモータ54Lの回転軸604の側方から差し込むことが出来るようになっているとともに、本体部640の上部端面に図示しないネジを螺入することで本体部640に取り付けられている。
【0110】
取付板605にはリールセンサ56Lが取り付けられている。リールセンサ56Lは、特に図16(b)に示されるように、本体部650の上部に透光部56La及び受光部56Lbが設けられるとともに、本体部650の下面四隅からは脚片651、652がそれぞれ下向きに連設されている。脚片651、652はそれぞれ合成樹脂材により弾性変形自在に形成されており、脚片651の先端には取付板605に形成された開口647a周縁部に係止される係止爪651aが形成されているとともに、脚片652の先端には取付板605に形成された開口647b周縁部に係止される係止爪652aが形成されており、リールセンサ56Lを取付板605の上方から下降させることによりそれぞれの脚片651、652が弾性変形して係止爪651a、652aが開口647a、647bそれぞれの周縁部に係止され、脚片651、652の弾性復帰力によって取付板605に取り付けられるようになっている。なお、係止爪651a、652aはそれぞれ異なる向きに形成されているので、前後左右方向のずれが効果的に防止されている。
【0111】
図14に戻って、リールモータ54Lの本体部640から突出した回転軸604の先端には、リール51Lを相対回動不能に固定するための円盤状の回転板610(回動板)が固定されている。この回転板610は、材質が亜鉛ダイキャストからなり、その中心に回転軸604とほぼ同径をなす貫通穴が形成される円板部610aと、円板部610aの外周端縁から環状に連設される環状片610bとから構成されている(図16参照)。
【0112】
図14及び図16に示されるように、円板部610aにおけるリールモータ54Lの反対側面には、リール51Lを固定するための固定ネジ614が螺合するネジ孔615が、円板部610aの中心部を中心とする同心円上に4箇所形成されているとともに、リール51Lを固定する際の位置決め手段となる位置決めピン616a、616bが、円板610aの中心部を挟んで対向するように、かつ、前記中心部からの距離がそれぞれ異なる位置に突設されている。
【0113】
円板部610aの周縁部近傍には大径穴653が8つ、その内側には小径穴654が4つ形成されている。これら複数の穴が形成されていることにより、金属材からなる回転板610が軽量となってリールモータ54Lの駆動負担が軽減されるとともに、製造コストを低減出来る。また、リールモータ54Lにて発生した熱が効果的に放熱されるようになっている。なお、これら穴のうち、4つの小径穴654は、特に図示しないが、回転板610を所定の向きで停止させた際に、取付板605をリールモータ54Lの本体部640に取り付けるための取付部(ネジ)の直上に位置するようになっているため、回転軸604に回転板610が取り付けられた状態にあっても、ドライバー等を挿通してその下方のネジの取付け、取り外しを目視にて確認しながら行うことが出来るため、取付板605、ひいてはリールセンサ56Lのリールモータ54Lに対する着脱を、回転板610が回転軸604に固定された状態でも容易に行うことが出来る。
【0114】
このように構成される回転板610は、工場からの出荷時において予め回転軸604に圧入することにより回転軸604に対して相対回転不能に固定されている。そして回転軸604に固定された状態において、特に図16に示されるように、環状片610bの一部がリールセンサ56Lにおける投光部56Laと受光部56Lbとの間に位置するようになっており、環状片610bの所定箇所に形成された回転基準位置検出部を構成する切欠部617が投光部56Laと受光部56Lbとの間を通過することにより、回転板610、すなわち、リール51Lの回転基準位置が検出されるようになっている。
【0115】
なお、回転軸604とリール51Lとが確実に相対回転不能に固定されていないと、リール51Lの周面に配置される図柄の停止位置ずれ等が発生することがあるため、本実施例においては、リール51Lを固定するための回転板610を回転軸604に対して圧入することにより回転軸604と回転板610とを相対回転不能に固定しているが、例えば回転軸604とリール51Lとの相対回転を不能に固定するために、予め回転軸604と回転板610とを一体成型により構成してもよい。
【0116】
また、本実施例においては、回転板610の回転軸604への取付けはリールモータ54Lを励磁させた状態で行われている。これは、リール51Lの回転基準位置検出部である切欠部617が回転板610に形成されているためである。詳しく説明すると、本実施例におけるリールモータ54Lはステッピングモータであるため、回転板610を回転軸604へ固定する際において、リールモータ54Lの回転軸604が励磁された状態における所定の停止位置(ステップ数に応じた停止位置)から若干ずれた位置にて停止されている状態で回転板610が取り付けられると、このような固定位置の微量のずれにより、リールモータ51Lを駆動させてリール51Lを回転させた際において、リールセンサ56Lによる切欠部617の検出位置に若干のずれが発生して、リール51Lの回転基準位置を正確に検出出来なくなることがあるからである。
【0117】
なお、本実施例におけるリールモータ54Lは、4相のステッピングモータが使用されており、1相励磁の時に200ステップであるのを1−2相励磁方式にて使用することで、プログラム上では400ステップとなってスムーズに回転するようになっている。前述したように、本実施例における図柄は各リールシート655に20個ずつ配置されているので、図柄の配置数に対してモータのステップ数が整数倍とされていることから、1図柄に対応するステップ数が均等に割り振られている(本実施例では1図柄に対して20ステップ)。よって、図柄の停止位置のずれ等が効果的に防止されるため、例えば複数のリール51L、51C、51Rが図12に示されるように並設された状態において、各リール51L、51C、51Rの図柄が横並びに整列する状態で停止させることが出来る。
【0118】
また、この励磁方式による基本励磁パターンは4ステップからなっており、この基本励磁パターンが繰り返されることにより回転軸604を回転させるようになっている。前述した切欠部617の検出方向の幅寸法は、この基本励磁パターン分に相当するステップ数である4ステップ分に相当する幅寸法に形成されているため、回転基準位置の検出を、リールセンサ56Lによる切欠部617の検出と基本励磁パターンとで行う場合にも対応して使用することも可能である。
【0119】
(2−10)リール
リール51Rは、識別情報としての複数種の図柄が外方から視認可能となるように印刷等により配置された帯状のリールシート655と、このリールシート655の両端縁部をそれぞれ環状に保持する互いに別個に形成される一対の保持枠656、657とから構成されている。なお、本実施例におけるリールシート655は、厚さが約0.5mmのPET樹脂材により薄肉の帯状に成形されており、また、保持枠656、657は、ABS樹脂材により成形されているがこれら材質は特に限定されるものではない。
【0120】
(2−11)保持枠
保持枠656は、リールシート655の一端縁部が外周面に貼着される環状片658と、回転軸604に対して回転不能に固定された回転板610に固定するための固定部を構成する円板状の固定板659と、この固定板659と環状片658とを連結するように放射線状に設けられる複数のスポーク片660と、から、リールモータ54Lに固定するための駆動保持枠として構成されている。なお、本実施例においては、これら固定板659、スポーク片660、環状片658を主にそれぞれ厚さ約1〜1.5mmの薄肉の板材にて全体を枠状に形成するとともに、要所に補強用のリブを形成することで軽量化が図られている。
【0121】
固定板659の中心には、回転軸604が嵌合される嵌合穴661が形成されているとともに、その周囲には、固定ネジ614の挿通孔662、及び位置決めピン616a、616bが挿通される挿通長穴630a、630bが形成されている。この挿通長穴630a、630bは、回転板610に突設された位置決めピン616a、616bにそれぞれ対応する箇所に形成されている。これら位置決め手段を構成する挿通長穴630a、630b(位置決めピン616a、616b)は、固定板659の中心からそれぞれの挿通長穴630a、630bまでの距離が異なる位置に形成されている。これにより円形の保持枠656を回転板610に対して常に所定の向きで取り付けることが出来るようになっている。
【0122】
また、固定板659と環状片658とが複数のスポーク片660により連結されていることにより保持枠656の軽量化が図られているとともに、各スポーク片660は、固定板659から環状片658側に向かうに従い先細りとなるように形成されているため、回転軸604の固定部となる固定板659側の強度が高く、かつ、保持枠656の外周付近が軽量化されて、保持枠656の回転時における慣性モーメントが極力小さくなるように形成されている。
【0123】
環状片658は、図16(a)、(c)に示されるように断面略T字状に形成されており、その外周面には、リールシート655における幅方向の一端縁部裏面が高粘着性の両面テープ材等を介して貼着されている。また、環状片658の一側面所定箇所には、図14に示されるように、リールシート655の貼着基準位置を示す基準位置表示部としての基準マークMが設けられており、リールシート655を保持枠656、657に貼着する際において、この基準マークMにリールシート655の長手方向の一端部を合わせることで、保持枠656、657に対してリールシート655を常に一定の位置から貼着することが出来るようになっている。よって、この基準マークMの位置がリールシート655の継ぎ目となる。
【0124】
他方の保持枠657は、図16(a)、(c)に示されるように断面が略T字状をなすとともに、環状に形成されるABS樹脂材のみからなり、その外周面には、リールシート655における幅方向の一端縁部裏面が高粘着性の両面テープ材等を介して貼着されている。
【0125】
このように本実施例におけるリール51L、51C、51Rは複数種の図柄が表面に複数配置された帯状のリールシート655と、該リールシート655の両端縁部を環状に保持する一対の保持枠656、657と、からなり、リールシート655の両端縁部を、それぞれの枠状の保持枠656、657の外周面に両面テープ材等によりそれぞれ貼着することにより一体化されて、回動式可変表示体を構成している。
【0126】
このように構成されたリール51Lとリールモータ54Lとの固定方法を図14に基づいて説明する。
【0127】
リール51Lをリールモータ54Lに取り付ける場合、回転軸604に予め固定された回転板610に、保持枠656の固定板659を取り付ける。詳しくは、固定板659の嵌合穴661内に回転板610から突出された回転軸604を嵌合するとともに、挿通長穴630a内に位置決めピン616aを、かつ、挿通長穴630b内に位置決めピン616bを挿通させるようにして回転板610に固定板659を当接させる。
【0128】
この状態で、固定ネジ614を各挿通孔662内に挿通し、回転板610のネジ孔615内にそれぞれ螺入する。これにより、回転板610と固定板659とは、複数の固定ネジ614による取付け作用と、位置決め手段としての凸部616a、616b及び挿通長穴630a、630bによる嵌合作用によって回動不能に固定される。よって、リール51Lは保持枠656を介して回転板610、ひいてはリールモータ54Lの回転軸604に対して相対回動不能に固定される。
【0129】
以上説明したように、本実施例におけるリール51L(51C、51R)の回動基準位置を検出するための回動基準位置検出部である切欠部617が、リール51Lを回転軸604に固定するための回転板610自体に形成されていることにより、リール51Lの成型精度や回転軸604に対する取付け精度に影響されることなく、かつ、リール51Lの回動に応じた回動基準位置の検出が行われるため、回転軸604の回転とリール51Lの回転とのずれによる図柄の停止位置のずれが効果的に防止される。
【0130】
また、回転板610に形成された小径穴654を取付板605の取付けネジ(図示略)の直上に位置させることで、回転板610の上方から前記取付けネジをドライバー等で取り付けたり取り外すことが出来るようになっているので、回転軸604に回転板610が固定された状態でも、取付板605をリールモータ54Lの本体部640に対して着脱することが出来るため、リールモータ54Lだけの製造が可能となる。
【0131】
また、回動基準位置検出部としての切欠部617を、回転板610における外周縁部の環状片610bの所定箇所に形成することで、環状片610bの内側における回転軸604の近傍に切欠部617を設ける場合よりも、回転軸604の1ステップに対応する移動距離が長くなり、これにより回転基準位置の検出誤差の許容範囲を大きくとれることになるので、リールセンサ56Lによる検出精度が高まることが好ましいが、回転軸604からの距離が長くなり過ぎると、切欠部617が大きくなって回転板610の強度が低下したり、回転板610の回動時に生じるぶれ等の要因により検出精度が低下しやすくなるため、切欠部617は回転軸604から適宜距離離間した位置に形成することが好ましい。
【0132】
(2−12)ランプユニット
支持板600Lに回動自在に取り付けられるリール51Lにおける前述した可変表示部に対応する領域、すなわち、透視窓14を通して遊技者が図柄を視認可能となる視認領域を後面側から個別に照射可能な照射手段としての複数のリールランプ55La〜55Lcが設けられる照明ユニットとしてのランプユニット601の詳細を説明する。
【0133】
ランプユニット601は、照射手段としてのリールランプ55La〜55Lcが配置される本体部と、該本体部を支持板600に取り付けるための取付部とから主に構成されている。本体部の前方には、それぞれ前方に開口するとともに、上・中・下段それぞれに区画された区画室672a、672b、672cが形成されている。これら区画室672a、672b、672cそれぞれの後壁には、後方に設けられるリールランプ基板673の前面における上・中・下段にそれぞれ1個ずつ取り付けられたリールランプ55La〜55Lcを前方に前方に臨ませるための横長の長穴674a、674b、674cがそれぞれ形成されている。
【0134】
本体部の上端部には、先端に下向きの係止爪(図示略)が形成された弾性変形自在な係止片(図示略)が後向きに形成されているとともに、下端部には、先端に上向きの係止爪(図示略)が形成された弾性変形自在な係止片(図示略)が後向きに形成されており、これら上下の係止爪にランプ基板673の上下端部を係止させることでランプ基板673を本体部670の後側に設けることが出来るようになっている。
【0135】
本体部における中央の区画室672bの側壁には、前面に上下方向を向く係合凹溝(図示略)が形成された突出部材(図示略)が、側方に向けて突設されている。また、本体部の側方に前後方向を向くように形成された取付部の上端部には、側面視略上向きコ字状の係合片(図示略)が形成されているとともに、取付部の下端部には、側面視略下向きコ字状の係合片(図示略)が形成されている。
【0136】
一方、支持板600Lの開口部680は、ランプユニット601の本体部を挿通可能な大きさに形成されており、その上端部には、下向きL字状の係合片(図示略)が形成されているとともに、下端部には下向きL字状の係合片(図示略)が形成されている。また、後端部には、先端に外面(内面600cの反対側面)側に突出する係止爪(図示略)が形成された弾性変形自在な係止片(図示略)が形成されている。
【0137】
このように構成されたランプユニット601は、支持板600Lの外面側、すなわち、リール51Lの配置位置側と反対側から開口部680内に本体部を挿通することにより支持板600Lの内面600c側、すなわち、リール51Lの配置位置側に配置出来るようになっている。次いで、本体部を開口部680内における後側に位置させ、この状態から前方に向けてランプユニット601をスライド移動させることで、前記各係止部材の係止作用によって支持板600に取り付けられる。よって、ランプユニット601を支持板600Lから取り外す場合は、ランプユニット601を後退させることで前記各係止部材による係止状態が解除され、支持板600Lの内面600c側に配置されていた本体部を外面側に容易に引き出して取り外すことが出来る。
【0138】
このように、リール51L及びリールモータ54L、ランプユニット601が固設される支持板600Lからなるリール体は、図14に示されるように、リール収容箱体52内に横並び状態で組み込まれる。このとき、特に図16に示されるように、互いに所定距離離間するように隣り合って配置される各リール51L、51C、51R間には、各支持板600L、600C、600Rの前方に一体的に形成されたリール間隠蔽部53が配置される。詳しくは、図16(c)に示されるように、リール間隠蔽部53は、その幅方向の端部とリールシート655の端部とが互いに所定幅分重なり合うように(要部拡大図参照)、互いに隣り合うそれぞれのリールのリールシート655の裏面(内周面)側端部まで張り出すように設けられるているため、リールシート655の表面における遊技者からの視認領域を狭めることなくリール51L、51C、51R間を隠蔽することが出来る。よって、各リールシート655の表面を、幅方向に広く見せることが出来るため、リールシート655の表面に配置される図柄等を大きくするなどして視認性を高める等の自由度が向上するばかりか、リール隠蔽部53が可変表示部内に大きく露呈して可変表示部の外観体裁が損なわれることを防止出来る。
【0139】
(2−13)リール収容箱体
設置体としてのリール収容箱体52は、図12、図13及び図17及び図18に示されるように、ABS樹脂材により前面が開口する箱状に構成されており、前述したように内部にリール51L、51C、51Rの後部分を収容出来るようになっている。前面開口の周縁部に形成されたフランジ部456における上下部所定箇所には、支持板600L、600C、600Rを固定するラッチ430を挿通する挿通穴457が所定間隔おきに複数形成されている。
【0140】
リール収容箱体52の後壁52a内面所定箇所には、各支持板600L、600C、600Rの組み付け時において、各支持板600L、600C、600Rの前記差込部690が嵌合される縦長の案内凹部459L、459C、459Rが、前記各挿通穴457に対応するように所定間隔おきに複数形成されているとともに、各差込部690の前記細溝691内に差し込まれる案内片451が、各案内凹部459L、459C、459Rを横切るように後壁52aの左右方向にわたって形成されている。
【0141】
案内片451は、図17(b)に示されるように、その先端が案内凹部459L、459C、459R周辺の後壁52aの内面よりも前方に突出するように形成されているため、各支持板600L、600C、600Rをリール収容箱体52の内部に挿入した際においては、まず始めに細溝691内に案内片461が差し込まれて各支持板600L、600C、600Rの上下方向の位置決めがなされた後、差込部690が案内凹部459L、459C、459R内に嵌合されることにより各支持板600L、600C、600Rの左右方向の位置決めがなされるようになっている。
【0142】
底壁52cの上面には、各リール51L、51C、51Rを組み付ける際において、各支持板600L、600C、600Rを後方に向けて案内するとともに、組み付けられた状態における左右方向の位置ずれを規制する左右一対の前後方向に延びる案内規制片465L、465C、465R、466L、466C、466Rがそれぞれ案内凹部459L、459C、459Rに対応する位置に上向きに突設されている。
【0143】
これら案内規制片465L、465C、465R、466L、466C、466Rは、それぞれ前方に行くに従い幅方向の厚みが先細りになるように形成されていることで、案内規制片465L及び466L、465C及び466C、465R及び465Rの先端部間が後部間よりも広くなっているため、支持板600L、600C、600Rを差し込みやすくなっている。また、詳しくは案内規制片465L、465C、465Rは底壁52dの後端から前端まで延びるように形成され、案内規制片466L、466C、466Rは底壁52dの後端から前端のやや後方位置まで延びるように形成されている。すなわち、案内規制片466L、466C、466Rは案内規制片465L、465C、465Rよりも短寸であり、両案内規制片の前端部の位置が前後方向にずれている。
【0144】
また、案内規制片465L及び466L、465C及び466C、465R及び465R間における後部には、前方から後方に向かうに従い高くなる乗上げ片467L、467C、467Rが突設されており、案内規制片465L及び466L、465C及び466C、465R及び465R間に挿入された支持板600L、600C、600Rの後端が乗り上げてその後部が若干上昇されるようになっている。
【0145】
後壁52aの下方所定箇所には、案内凹部459L、459C、459Rよりも後方に膨出する当接部462が案内凹部409L及び409Cとを横切るように左右方向に形成されている。この当接部462の外面は、リール収容箱体52を背板153に取り付けた際において背板153内面に当接する。
【0146】
後壁52aにおける各案内凹部459L、459C、459Rの上部から上壁52bにかけて、上下方向を向く開口部463L、463C、463Rが形成されており、内部に組み付けられるリール51L、51C、51Rや支持板600L、600C、600Rの後部がリール収容箱体52の外部から視認出来るようになっている。
【0147】
後壁52aの外面上部における左右両端側には、図17(b)及び図18に示されるように、固定片取付部464a、464bがそれぞれ外方に膨出するように形成されている。この固定片取付部464a、464bの後面には、固定片452a、452a取付け用のネジ576a、576b(図13参照)が螺入されるネジ穴(図示略)が上下に形成されているとともに、これら上下のネジ穴(図示略)の間には、固定片452a、452aの位置決め穴577aに嵌合する位置決め凸部458a、458b(図18参照)が後向きに突設されている。
【0148】
これら左右の固定片取付部454a、454bの間には、前記リール中継基板503を固定するためのネジ568が螺入されるネジ孔が形成された複数の基板取付ボス467(図17参照)が後向きに形成されている。また、案内凹部459L、459Cの後面には、係止片451の位置決め穴574が嵌合される位置決め用ボス471が後向きに突設されている。
【0149】
リール収容箱体52の後壁52aと上壁52bとのにおける開口部463Lの近傍及び開口部463C、463R間の2箇所には、外向きに開放する凹部496a、496bが形成されており、この凹部496a、496bには、前記リールランプ中継基板504を固定するための基板固定爪495a、495bを回動自在に支持するL字状の固定爪取付片497a、497bが取り付けられる。
【0150】
上壁52bの前部所定箇所には、リール収容箱体52の前面開口側から手を差し込むことが出来る把手部473が凹設されており、リール収容箱体52を容易に持ち運び出来るようになっている。また、上壁52bの上面における前記凹部496a、496bの前方には、上面に配置されるリールランプ中継基板504の下面を支持するリブ470がそれぞれ2本ずつ突設されている。
【0151】
また、各リール51L、51C、51Rの後部との対向位置下方には、リールモータ54L、54C、54Rからの熱を外部に放出するための放熱穴468が後壁52aから底壁52cにかけてそれぞれ形成されている。また、後壁52aの左右側における上下方向略中央位置には、横長の放熱穴469がそれぞれ側壁52dにかけて形成されている。
【0152】
このように、支持板600L及び該支持板600Lを組み付けるリール収容箱体52がABS樹脂材により軽量に構成されていることにより、リール51L、51C、51Rの筐体2に対する着脱作業を容易に行うことが出来るとともに、リール51L、51C、51Rが組み込まれたリール収容箱体52の荷重が加わる係止片451や筐体2側のリールユニット係止片174が強固な金属材により形成されていることで耐久性が高められるため、リール収容箱体52を確実に支持することが出来るばかりか、係脱により係止片451やリールユニット係止片174が破損してリール収容箱体52が落下することがない。
【0153】
(2−14)ラッチ
支持板600Lをリール収容箱体52に組み付けた状態で固定する固定手段の一例であるラッチ430の詳細な構造を図23に基づいて説明すると、ラッチ430は、連結する部材それぞれに形成される孔部内に嵌合されるブッシュ431と、ブッシュ431内に進退自在に嵌合される操作ピン432と、から構成されている。ブッシュ431は、その周面に複数の切欠溝が形成されており、操作ピン432が内部に押し込まれて操作ピン432の先端に押圧されることにより外向きに広がるように弾性変形する複数の固定片433を有しているとともに、これら固定片433の基端側にはブッシュ431の抜け止め用のフランジ部434が形成されている。また、各固定片433の先端側内面には、操作ピン432の戻りを防止するための内向きの凸条435が環状に形成されている。
【0154】
操作ピン432は、ブッシュ431の貫通穴431a内に摺動自在に挿入されるピン部材432aと、その端部側に取り付けられる操作部432bと、からなり、ピン部材432aにおける操作部432bと反対側の先端部432cは若干拡径しており、貫通穴431a内からのピン部材432aの逸脱が防止されている。
【0155】
(2−15)リールの取付け
次に、このようにリール51Lが回動自在に取り付けられた支持板606Lのリール収容箱体52内への着脱時における作用を図19及び図20に基づいて説明する。
【0156】
リール51Lが回動自在に取り付けられた支持板600Lをリール収容箱体52内に組み付けるには、まず、支持板600Lをリール収容箱体52に組み付ける前の段階で、図19及び図20(a)に示されるように、上下の固定片600a、600bの挿通穴602内それぞれにラッチ430を予め前側から取り付けておく。
【0157】
次いで、ラッチ430が取り付けられた支持板600Lを、リール収容箱体52の案内凹部459Lが形成された位置に合わせた状態で前面側から内部に向けて差し込む。このとき、図19に示されるように、案内規制片465L、465C、465R、466L、466C、466Rは、それぞれ前端部に行くに従い幅方向の厚みが先細りになるように形成されていることで、案内規制片465L、466L間、465C、466C間、465R、465R間に形成される案内路部の幅寸法が、前端部に向かうに従い幅広になるように形成されているため、支持板600L、600C、600Rを各案内規制片465L、466L間、465C、466C間、465R、465R間に容易に差し込むことが出来る。
【0158】
また、案内規制片466L、466C、466Rは案内規制片465L、465C、465Rよりも短寸であり、それぞれの案内路部の前端部は一方向側(図中向かって右側)に向けて開放されているため、図19中2点鎖線で示されるように各リール51C、51Rを傾けて、リール51C、51Rの支持板600C、600Rの下端辺の後端をそれぞれに対応する案内規制片465C、465Rに当接させた状態で後方に向けて滑らすようにスライド移動させることで、案内規制片465C及び466C、465R及び465R間に案内されることになる。
【0159】
詳しくは、それぞれの案内路部の前端部は一方向側(図中向かって右側)に向けて開放されていることで、各リール51C、51Rを誘導路部の長手方向に対して傾斜させた状態で案内路部に差し込むことが出来るため、図19に示されるように、先に設置したリール51Lに干渉しないように案内路部に差し込み、スライド移動により設置位置まで押し込むことが出来る。よって、案内規制片465C及び466C、465R及び465R間への差し込みを容易に行うことが出来るばかりか、先に設置したリール51Lと干渉してリールが損傷したりすることを効果的に回避出来る。
【0160】
すなわち、本実施例においては、案内規制片466L、466C、466Rが他方の案内規制片466L、466C、466Rよりも短寸であり、これら両案内規制片間に形成される案内路部の前端部は、前方及び短寸の案内規制片466L、466C、466R側に向けて開放されているため、図19に示されるように、各リール51L、51C、51Rは左側から配置していくことが好ましい。
【0161】
さらにリール51Lを後方に押し込むと、支持板600Lの後部が乗上げ片467Lに乗り上げて若干上昇するとともに、支持板600Lの後端に形成された差込部690の細溝691内に、案内凹部409L付近に形成された案内片451の先端が差し込まれることにより、支持板600Lの上下移動が規制されるとともに、さらに支持板600Lを押し込むと、支持板600Lの差し込み部408が案内凹部459L内に嵌合されることにより、支持板600Lの後端下部の左右移動が規制されるとともに、図19に示されるように、案内片692が開口部463L内に入り込んで支持板600Lの後端上部の左右移動が規制されて位置決めがなされる。
【0162】
このように案内片461及び案内凹部459Lと、案内片692及び開口部463Lにより支持板600Lの後端部の位置決めがなされることにより、コネクタ686がコネクタ565Lの前方に正確に位置し、コネクタ565Lに確実に接続されるように案内されることになる。すなわち、これら案内片461及び案内凹部459Lと案内片692及び開口部463Lとは、コネクタ686のコネクタ565Lへの接続を案内する案内手段を構成している。
【0163】
さらに支持板600Lの後端が後壁52aの内面に当接するまで支持板600Lを押し込むと、図20(b)に示されるようにコネクタ686がコネクタ565Lに接続される。このように、支持板600Lをリール収容箱体52内に組み付けるだけでコネクタ686とコネクタ565Lとが電気的に導通するように接続されるので、リールモータ54Lやリールセンサ56Lのコネクタ686をリール中継基板503のコネクタ565Lに接続する作業を支持板600Lの組み付け後に行う必要がなくなるので、配線の接続作業が簡素化される。よって、リール51Lの交換やメンテナンスの作業性が効果的に向上する。
【0164】
また、コネクタ686のコネクタ565Lへの接続を案内する案内手段として案内片461及び案内凹部459Lがリール収容箱体52に形成されていることにより、コネクタ686とコネクタ565Lとの接続を、作業者が目視により接続状況を確認しながら行う必要がないので、コネクタ686のコネクタ565Lへの接続を容易になる。
【0165】
さらに、支持板600Lの後端が後壁52aの内面に当接した状態において、上下の固定片600a、600bの後面とフランジ部456の前面とがそれぞれ当接するとともに、孔部602と挿通穴457とが合致するため、挿通穴602内に取り付けられたラッチ430のブッシュ431が挿通穴457内に嵌合される。
【0166】
この状態で、上下の固定片600a、600bから前方に突出している操作ピン432を後方に向けて強く押し込み、上下の固定片600a、600bを上下のフランジ部456にそれぞれ固定する。ここでラッチ430による作用を説明すると、図21に示されるように、操作ピン432が後方に位置している状態から、図21(c)に示されるように操作ピン432を後方に向けて強く押し込むと、押し込まれたピン部材432aの先端部432cにより各固定片433が外向きに押し広げられることにより、各固定片433の外周面が孔部602及び挿通穴457の内周面に押圧されるとともに、この状態において、操作ピン432の後退移動が、その先端部432cと凸条435との係止作用により規制されるため、上下の固定片600a、600bと上下のフランジ部456とが固定片433により互いに離間不能に連結される。
【0167】
このようにして全ての支持板600L、600C、600Rをリール収容箱体52内に組み付けた後、図20(a)に示されるように、リールランプ中継基板504を、その下面に設けられた各コネクタ569Lが、リール収容箱体52内から各開口部463L、463C、463Rを通して上方に臨む各コネクタ688に接続されるように下降させる。そして図20(b)に示されるように各コネクタ668、569Lが電気的に接続された後、それぞれの固定爪495a、495bを図18中実線で示される位置まで回転させることで、リールランプ中継基板504が上壁52bに固定されることになる。このようにリールランプ中継基板504とリールランプ55La〜55Lcとの接続も、リールランプ中継基板504を上壁52bに取り付けるだけの簡単な作業で行うことが出来る。
【0168】
また、前述のようにリール間隠蔽部53が支持板600L、600C、600Rに予め一体成型されていることで、支持板600L、600C、600Rに固設されるリールモータ54L、54C、54Rに回動自在に設けられたリール51L、51C、51Rとリール間隠蔽部53との間に隙間が生じにくくなるとともに、全て同一構造とされた複数個のリール体(リール51L、51C、51R及び支持板600L、600C、600R)をリール収容体52に並列配置するだけで、各リール51L、51C、51R間の隙間が、一方の支持板のリール間隠蔽部53により隠蔽されるため、製造コストの低減を図ることが出来るばかりか、配置作業に手間がかかることがない。
【0169】
また、支持板600Lをリール収容箱体52から取り外すには、まず、回転爪495a、495bを回転させてリールランプ中継基板504の固定を解除してリールランプ中継基板504を上昇させて上壁52bから離脱させる。これにより各コネクタ688、569Lの接続が解除される。このように、リール収容箱体52からの支持板600Lの着脱作業時において着脱する必要があるリールランプ中継基板504は、工具等を用いることなく手作業で固定及び固定の解除を行える中継基板固定手段としての固定爪495a、495bにより上壁52bに対して着脱自在に取付けられているため、リール収容箱体52からの支持板600Lの着脱作業及びリールランプ55La〜55Lcとリールランプ中継基板504との電気的接続及び接続解除を容易に行うことが出来る。
【0170】
次いで、各操作ピン377を手で手前側に引っ張るだけで上下の固定片600a、600bと上下のフランジ部456との連結が解除されるので、簡単に取り外すことが出来る。さらに、本実施例にて用いた固定手段としてのラッチ430にあっては、固定片600a、600b側に取り付けられたブッシュ431に対して操作ピン432が逸脱しないように保持されたままとなるため、ネジ等のようにその都度取付部にねじ込んだり取付部から取り外す必要がないので、支持板600Lの取り外しの際にパーツを紛失したりすることがないばかりか、操作性が極めて容易であるため、作業性が向上する。
【0171】
また、支持板600Lをリール収容箱体52から取り外すことにより、コネクタ565Lとコネクタ686との接続が解除されるため、支持板600Lをリール収容箱体52から取り外す前にリールモータ54Lやリールセンサ56Lとリール中継基板503との接続を手作業で解除する必要がないため、リール51Lの着脱作業が容易になる。
【0172】
このように、支持板600Lのリール収容箱体52に対する着脱を、取付手段としてのラッチ430を用いて行うことで、着脱作業を工具等を用いることなく手作業のみで極めて容易に行うことが出来る。
【0173】
なお、このような固定手段は、上記のようなラッチ430のみに限定されるものではなく、リール収容箱体52に対する支持板600L、600C、600Rの固定及び固定の解除を、ドライバー等の工具等を用いることなく手作業で行えるものであれば、例えば蝶ネジ等種々の固定手段が適用可能である。
【0174】
また、リール間隠蔽部53はリール51L、51C、51Rの内周面側に配置されることで、各リールの幅寸法を広げることが出来るため、図柄の視認性が著しく向上するばかりか、リール体(リール51L、51C、51R及び支持板600L、600C、600R)の並列配置をリール間隠蔽部53に干渉されることなく行うことが出来る。
【0175】
なお、本実施例においては、リール51Lに関わる付帯装置の一部であるリールランプ55La〜55Lcのコネクタ688とリールランプ中継基板504のコネクタ569Lとの接続は、リールランプ中継基板504の上壁52bへの着脱により行われるように構成されているが、例えばコネクタ688とコネクタ569Lとの接続が後壁52a側で行われるようにリールランプ中継基板504を後壁52aに取り付けて、リールランプ55La〜55Lcのコネクタ688とリールランプ中継基板504のコネクタ569Lとの接続が、支持板600Lをリール収容箱体52への組み付けることにより行われるように構成してもよい。
【0176】
なお、他の支持板600C、600Rに関しても、上記支持板600Lの着脱方法と同様の方法によってリール収容箱体52に対して着脱自在に組み付けることが出来るため、詳細な説明は省略することとする。
【0177】
このようにリール収容体52及びこのリール収容体52に横並びに並列配置されたリール51L、51C、51Rからなるリールユニット50は、リールユニット係止片175に係止片451を係止させた状態で、固定片452a、452bをリールユニット取付片174の左右側に設けられた固定片191L、191R(図10参照)にて固定することで、背板153の前面に取り付けられる。このように取り付けられた状態で、前面扉3が閉塞されると、各リール51L、51C、51Rは、図21(a)〜(c)に示されるように、前面扉3の後面に取り付けられた遊技パネルユニット95の中央に形成された開口を透して前方の遊技パネル6の透視窓14に臨むことになる。
【0178】
この状態において、遊技パネルユニット95におけるリール51R側の開口端部には、図21(c)に示されるように、リール51Rを回動自在に支持する支持板600Rの前端部に形成されたリール間隠蔽部53との干渉を避けるための切欠部95aが形成されているため、リール51R及び支持板600Rを前方には位置される遊技パネルユニット95に極力近接して配置することが出来る。
【0179】
すなわち、遊技パネルユニット95の前方に配置される遊技パネル6に近接して配置することが出来、これにより遊技パネル6とリール51L、51C、51Rとの間隔が狭くなるので、透視窓14からのリール51L、51C、51Rの視認性が効果的に向上される。
【0180】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0181】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リールユニット50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン(1)であって、
前記可変表示装置は、複数種の識別情報が外周面に配置されたリール(51L、51C、51R)と、
該リールの一側方に配置され、前記リールを回動自在とする駆動モータ(リールモータ54L、54C、54R)が固設されるとともに、隣接配置されるリール間に形成される隙間を介して内部が見えないように隠蔽するリール間隠蔽部(53)が一体成型された支持板(600L、600C、600R)と、
前記リール及び前記支持板からなる複数のリール体(600L、600C、600R/51L、51C、51R)を並列配置するための設置体(リール収容箱体52)と、から構成され、
前記設置体には、全て同一構造とされた複数個の前記リール体が並列配置されている。
【0182】
本発明の請求項2は、前記支持板(600L、600C、600R)は、前記設置体への取付け及び該取付けの解除を工具等を用いることなく行うことが出来る取付手段(ラッチ430)により前記設置体(リール収容箱体52)に取り付けられている。
【0183】
本発明の請求項3は、前記支持板(600L、600C、600R)には、前記駆動モータ(リールモータ54L、54C、54R)を含む付帯装置(リールセンサ56L、56C、56R)が接続されている信号基板(リール信号基板687)が配設されているとともに、前記設置体(リール収容箱体52)には、前記付帯装置を制御する制御手段が設けられた制御基板(遊技制御基板500)と接続されている中継基板(リール中継基板503)が配設されており、前記リール体(600L、600C、600R/51L、51C、51R)を前記設置体に組み付けることで前記信号基板と前記中継基板とが接続されるようになっている。
【0184】
本発明の請求項4は、前記リール間隠蔽部(53)は、前記リール(51L、51C、51R)の内周面側に配置されている。
【0185】
本発明の請求項5は、前記リールを透視可能な透視窓(14)が形成される遊技パネル(6)が取り付けられる遊技パネルユニット(95)を備え、該遊技パネルユニットには、前記リール間隠蔽部(53)との干渉を避けるための切欠部(95a)が形成されている。
【0186】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0187】
例えば、上記実施例におけるリール収容体52は、前面が開口する箱状に形成されていたが、リール51L、51C、51R及び支持板600L、600C、600Rからなるリール体を配列配置可能な設置体であれば、その形状は上記リール収容体52等のような箱状に限定されるものではない。
【0188】
また、本発明請求項中に記載の「同一構造とされたリール体」とは、リール間隠蔽部が一体成型された支持板及び支持板に回動自在に設けられたリールからなるリール体の構造が同一であるということであり、各リール体の大きさや形状等が全て同一であるものに限定されるものではない。
【0189】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0190】
(a)請求項1項の発明によれば、リール間隠蔽部が支持板に予め一体成型されていることで、リール間隠蔽部を別部材により新たに設けなくて済むため、製造コストの低減化を図ることが出来るとともに、リール体は全て同一構造とされているため、複数のリール体を並設する場合でも製造コストが嵩むことがないばかりか、配置作業に手間がかかることがない。
【0191】
(b)請求項2項の発明によれば、支持板の設置体への着脱作業を、工具等を用いることなく手作業で簡単に行うことが出来る。
【0192】
(c)請求項3項の発明によれば、リール体を前記設置体に組み付けることで付帯装置と制御基板とが接続されるので、付帯装置と制御基板との配線作業が容易になるため、リール体の設置や交換作業等が容易になる。
【0193】
(d)請求項4項の発明によれば、リール幅を広げることが出来るため、識別情報の視認性を向上させることが出来るばかりか、リール体の並列配置をリール間隠蔽部に干渉されることなく行うことが出来る。
【0194】
(e)請求項5項の発明によれば、リールを遊技パネルに極力近接配置することが出来るため、透視窓からのリールの視認性が効果的に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図3】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図4】スロットマシン1の筐体2内を示す正面図である。
【図5】スロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【図6】スロットマシン1を示す背面図である。
【図7】スロットマシン1を示す右側面図である。
【図8】(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図である。
【図9】(a)(b)は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図である。
【図10】一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【図11】筐体2に装着される各種装置と筐体2との関係を示す斜視図である。
【図12】リールユニット50を斜め前側からみた斜視図である。
【図13】リール体を示す分解斜視図である。
【図14】リール体を示す分解斜視図である。
【図15】支持板を示す側面図である。
【図16】(a)は図15のA−A断面図であり、(b)(c)は(a)の要部拡大図。
【図17】(a)はリール収容箱体を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図18】リール収容箱体を斜め後方から見た斜視図である。
【図19】リール体をリール収容箱体に組み付ける状態を示す概略図である。
【図20】(a)は支持板をリール収容箱体内部に組み付ける状態を示す断面図であり、(b)は支持板がリール収容箱体内部に組み付けられた状態の要部を示す断面図である。
【図21】(a)〜(c)はリールと遊技パネルとの関係を示す図である。
【図22】(a)〜(c)はラッチによる支持板の取付け工程及びその作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1          スロットマシン
2          筐体
3          前面扉
4          施錠装置
4a         鍵穴
5          上部パネル
6          遊技パネル
7          下部パネル
8          操作部
9          メダル払出穴
10         メダル受皿
11         演出用透視窓
12L、12R    放音部
13         灰皿
14         透視窓
15L、15R    運搬用凹部
16〜25      演出用表示部
27         リプレイ表示部
28         スタート表示部
29         ウェイト表示部
30         投入指示表示部
31         クレジット表示部
32         ゲーム回数表示部
33         ペイアウト表示部
34         メダル投入部
34a        メダル投入口
35         メダル詰まり解除ボタン
36a        1枚BETボタン
36b        MAXBETボタン
37         精算ボタン
38         スタートレバー
40L、40C、40R  ストップボタン
41         遊技効果LED部
42L、42R    遊技効果LED部
46         1枚賭け表示部
47         2枚賭け表示部
48         3枚賭け表示部
50         リールユニット
51L、51C、51R  ゲーム用リール
52         リール収容箱体
52a        後壁
52b        上壁
52c        底壁
52d        側壁
53         リール間隠蔽部
54L、54C、54R  リールモータ
55La〜55Lc  リールランプ
55Ca〜55Cc  リールランプ
55Ra〜55Rc  リールランプ
56L、56C、56R  リールセンサ
57         ホッパーユニット
57a        ホッパータンク
59         オーバーフロータンク
60a、60b    フルセンサ
61         払出しメダルセンサ
62         ホッパーモータ
63         メダル排出口
65         電源ユニット
66         メインスイッチ部
67         設定/リセットボタン
68         自動精算選択スイッチ部
69         打止め選択スイッチ部
70         設定キー挿入部
71         メダルセレクタ
72         メダル誘導樋
73         メダル返却通路部材
74         メダル合流口
75         スピーカ取付用穴
90         演出用ユニット
91L、91C、91R  演出用リール
95         遊技パネルユニット
95a        切欠部
100        1枚BETスイッチ
101        MAXBETスイッチ
102        スタートスイッチ
103L、103C、103R  ストップスイッチ
104        精算スイッチ
106a、106b、106c  投入メダルセンサ
107        流路切替ソレノイド
108        ゲーム回数表示器
109        クレジット表示器
110        ペイアウト表示器
111        1枚賭けLED
112        2枚賭けLED
113        3枚賭けLED
114        リプレイLED
115        スタートLED
116        ウェイトLED
117        投入指示LED
120        設定値表示器
121        MAXBETボタンLED
122L、122C、122R  操作有効LED
124        冷陰極管用インバータ
125        蛍光灯用インバータ
127L、127C、127R  演出用リールセンサ
128L、128C、128R  演出用リールLED
129L、129C、129R  演出用リールモータ
130        遊技効果LED
131a〜131c  遊技効果LED
132a〜132c  遊技効果LED
136L、136R  高音スピーカ
137        低音スピーカ
138a〜138c  冷陰極管
139        蛍光灯
140〜149    演出用ランプ
150        天板
150a       前端面
151L       左側板
151R       右側板
152        底板
152a       前端面
153        背板
154        基板取付用開口
154a       膨出部
155        放熱穴
156        自動循環補給装置接続開口
157        外部接続配線通し穴
158        電源ユニット用放熱開口
158a       膨出部
159        スピーカ用開口
161        エンプティセンサ配線通し穴
162L、162R  運搬用開口
163L、163R  収容溝
164        上部放熱穴
165        メダル回収開口
166        切欠凹部
167        切欠凹部
168        切欠凹部
170        上部枠板
171        左側部枠板
172        右側部枠板
173        底部枠板
174        リールユニット取付片
175        リールユニット係止片
184H、184L  枢軸
185H、185L  係合突片
186        載置片
201a、201b  ホッパーユニット係合レール
210        電源ユニット押さえ金具
211L、211R  取手部材
212        接続開口閉塞部材
216        スピーカ保護網
270        メダル受皿取付用ネジ穴
271        補強用鉄板取付用ネジ穴
315        外部出力基板取付部材
350        遊技制御基板ボックス
351        基板取付部材
430        ラッチ
431        ブッシュ
431a       貫通穴
432        操作ピン
432a       ピン部材
432b       操作部
432c       先端部
433        固定片
434        フランジ部
435        凸条
451        係止片
452a、452b  固定片
456        フランジ部
457        挿通穴
458a、458b  位置決め凸部
459L、409C、409R 案内凹部
460a、460b  位置決め凸部
461        案内片
462        当接部
463L、463C、463R 開口部
464a、464b  固定片取付部
465L、465C、465R 案内規制片
466L、466C、466R 案内規制片
467L、467C、467R 乗上げ片
468、469    放熱穴
470        リブ
471        位置決め用ボス
473        把手部
475a       円板部
475b       環状片
476        切欠部
479        位置決めピン
480        位置決め孔
481        ボス
482        嵌合孔
483        位置決めピン
484        位置決め孔
485        嵌合孔
486        ボス
495a、495b  基板固定爪
496        凹部
497a、497b  固定爪取付片
500        遊技制御基板
501        演出制御基板
502        電源基板
503        リール中継基板
504        リールランプ中継基板
505        外部出力基板
506        ドアベース中継基板
507        操作部中継基板
508        演出用ランプ中継基板
509        演出用中継基板
541、542    演出用ランプ基板
543        表示基板
565L、565C、565R コネクタ
566        コネクタ
567        ネジ穴
568        ネジ
569L、569C、569R コネクタ
570        コネクタ
571a、571b  切欠部
572        ネジ穴
573        ネジ
574        位置決め穴
575a、575b  ネジ穴
576a、576b  ネジ
577a、577b  位置決め穴
578a、578b  ネジ穴
579a、579b  位置決め穴
580a、580b  ネジ
581a、581b  ネジ
582a、582b  ネジ穴
600L、600C、600R 支持板
600a、600b  取付片
600c       内面
601        ランプユニット
602        孔部
603        ネジ
604        回転軸
605        取付板
606        凸部
607        枠条
608        挿通孔
609        穴部
610        回転板
610a       円板部
610b       環状片
613        モータ取付部
614        固定ネジ
615        ネジ孔
616a、616b  位置決めピン
617        切欠部
630a、630b  挿通長穴
640        本体部
641        台座
642        ネジ孔
647a、647b  開口
648        挿通孔
650        本体部
651、652    脚片
651a、652a  係止爪
653        大径穴
654        小径穴
655        リールシート
656、657    保持枠
658        環状片
659        固定板
660        スポーク片
661        嵌合穴
662        挿通孔
665        挿通孔
672a〜672c  区画室
673        リールランプ基板
674a〜674c  長穴
680        開口部
686        コネクタ
687        リール信号基板
688        コネクタ
689        リールランプ信号基板
690        差込部
691        細溝
692        案内片
L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (5)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
    前記可変表示装置は、複数種の識別情報が外周面に配置されたリールと、
    該リールの一側方に配置され、前記リールを回動自在とする駆動モータが固設されるとともに、隣接配置されるリール間に形成される隙間を介して内部が見えないように隠蔽するリール間隠蔽部が一体成型された支持板と、
    前記リール及び前記支持板からなる複数のリール体を並列配置するための設置体と、から構成され、
    前記設置体には、全て同一構造とされた複数個の前記リール体が並列配置されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記支持板は、前記設置体への取付け及び該取付けの解除を工具等を用いることなく行うことが出来る取付手段により前記設置体に取り付けられている請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記支持板には、前記駆動モータを含む付帯装置が接続されている信号基板が配設されているとともに、
    前記設置体には、前記付帯装置を制御する制御手段が設けられた制御基板と接続されている中継基板が配設されており、
    前記リール体を前記設置体に組み付けることで前記信号基板と前記中継基板とが接続されるようになっている請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記リール間隠蔽部は、前記リールの内周面側に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記リールを透視可能な透視窓が形成される遊技パネルが取り付けられる遊技パネルユニットを備え、
    該遊技パネルユニットには、前記リール間隠蔽部との干渉を避けるための切欠部が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183773A (ja) * 2009-05-29 2009-08-20 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP4928003B1 (ja) * 2011-07-15 2012-05-09 株式会社北電子 遊技機
JP2020028494A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 サミー株式会社 遊技機

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