JP2004131102A - 吊り下げ式薬剤容器 - Google Patents

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Yuko Nagano
長野 雄行
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Abstract

【課題】ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させる。
【解決手段】吊り下げ式薬剤容器1は、薬剤収容部2とハンガー部3とで構成されている。ハンガー部3は、薬剤収容部2の上面一端部に一体的に成形された基部9を有し、この基部9にヒンジ部10を介してフック11が連設されている。ヒンジ部10は、フック11を閉方向Cに付勢している。フック11は、ヒンジ部10を回動中心として閉方向Cと開方向Oとに回動自在で、自由端部12を有するとともに、ハンガーロッドを受容する保持空間部13が形成されている。フック11のヒンジ部10に近接する端部背面には、操作部14が突設されている。薬剤収容部2の上面他端部にはストッパー部16が設けられ、ストッパー部16の先端部17とフック11のと自由端部12との間には間隙18が形成されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防虫剤、芳香剤、潮解性吸湿剤等の薬剤をハンガーロッドに吊り下げて配置するための吊り下げ式薬剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の吊り下げ式薬剤容器は、薬剤を収容する薬剤収容部と、この薬剤収容部の端部に設けられて洋服ダンスやクローゼット等のハンガーロッドに係合するハンガーとを備えている。ハンガーは、合成樹脂等で形成された可撓性を有する円曲状のフックを備え、フックの内側にはハンガーロッドを受容する保持空間部が形成され、またフックの自由端部と薬剤収容部間には、前記ハンガーロッドを前記保持空間部内に挿入するための挿入間隙が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
係る構成において、この吊り下げ式薬剤容器をハンガーロッドに係止させるに際しては、前記薬剤収容部を握持し挿入間隙をハンガーロッドに宛って押圧する。すると、ハンガーの自由端部がハンガーロッドに圧接して挿入間隙が拡大する方向(半径方向)にフックが弾性変形する。そして、挿入間隙がハンガーロッドの径よりも大きく拡大した時点でハンガーロッドが保持空間部内に受容され、これに伴ってフックが元の形状に弾性復帰することにより、吊り下げ式薬剤容器がハンガーロッドに係止されることとなる。
【0004】
【特許文献1】
特許3187703号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吊り下げ式薬剤容器にあっては、前述のように薬剤収容部を握持して挿入間隙をハンガーロッドに宛って押圧し、挿入間隙が拡大する方向にフックを弾性変形させることにより、ハンガーロッドに係合させる。このとき、フックは円曲状であって半径方向に高い剛性を有することから、これを半径方向に弾性変形させるには最適な方向に相当の力で押圧しなければならず、ハンガーロッドへの装着作業が困難であるという欠点を有する。加えて、ハンガーロッドの径は統一的ではなく、異なる径のものが種々存在することから、ハンガーロッドの径が太い場合には、フックを大きく弾性変形させなければならず、装着作業は一層困難となる。
【0006】
無論、フックを薄肉に形成する等によりその剛性を極端に低くしておけば、押圧方向が不適正であったり微力であってもフックが弾性変形し、ハンガーロッドへの装着作業の容易化を図ることができる。しかし、このようにフックの剛性を極端に低下させると、ハンガーロッドに装着後において、洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れた場合、フックが容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器がハンガーロッドから脱落してしまう。また、ハンガーロッドの径が小さい場合には、フックの剛性が高い場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れた際のフックの僅かな変形により、吊り下げ式薬剤容器が脱落してしまう場合が生ずる。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させることができる吊り下げ式薬剤容器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、薬剤を収容する薬剤収容部と、この薬剤収容部の端部に設けられてハンガーロッドに係合する係合手段とを備える吊り下げ式薬剤容器において、前記係合手段は、閉方向と開方向とに回動自在であって、内側に前記ハンガーロッドを受容する保持空間部を有し前記開方向への回動に伴って自由端部と該自由端部に対向する部分との間に形成される間隙を拡開させるフックと、このフックを前記閉方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記フックを前記開方向へ回動操作するための操作部とを備える。
【0009】
したがって、ハンガーロッドへの装着に際して操作部を手指により操作すると、フックは付勢手段に抗して開方向に回動し、フックの自由端部と該自由端部に対向する部分との間に形成される間隙が拡開する。したがって、この間隙をハンガーロッドの径に応じた幅に拡開することにより、フック内側の保持空間部にハンガーロッドを相対的に挿入することができる。そして、ハンガーロッドをフック内側の保持空間部に挿入して受容させたならば、操作部から手指を離す。すると、フックは付勢手段により付勢されて閉方向に回動し、これによりハンガーロッドがフック内側の保持空間部に保持されて、吊り下げ式薬剤容器の装着が完了する。
【0010】
よって、手指により操作部を操作し、前記間隙を拡開しつつハンガーロッドを保持空間内に挿入した後、手指を操作部から離す極めて簡単な作業により、吊り下げ式薬剤容器の装着を行うことができる。
【0011】
また、装着後においては、フックは付勢手段により閉方向に付勢されていることから、このハンガーロッドが設けられている洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れても、フックが容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器がハンガーロッドから脱落してしまうことが防止される。さらに、ハンガーロッドの径が小さい場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れた際に、吊り下げ式薬剤容器が脱落してしまうことが防止される。
【0012】
また、請求項2に係る発明にあっては、前記付勢手段は、前記フックとともに合成樹脂で形成されて該フックを前記閉方向に付勢するヒンジ部である。したがって、ヒンジ部をフックと一体的に樹脂成形することができ、低コストでの製造が可能となる。
【0013】
また、請求項3に係る発明にあっては、前記フックは、その基端部を回動自在に枢支され、前記付勢手段は、前記フックを前記閉方向に付勢するリターンスプリングである。したがって、リターンスプリングによる強い付勢力でフックを閉方向に付勢することができ、これにより装着後における吊り下げ式薬剤容器の脱落防止効果を高めることができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明にあっては、前記フックが相対向するように一対設けられ、各フックの自由端部間に前記間隙が形成されるとともに、前記各フックに前記操作部が設けられている。したがって、親指と人差し指とで各フックに設けられた操作部を挟むようにして押圧することにより、前記間隙を拡開させて容易に吊り下げ式薬剤容器をハンガーロッドに装着すことができる。
【0015】
また、請求項5に係る発明にあっては、前記操作部が設けられたフックが前記薬剤収容部の上端部に立設されている。したがって、両フックの自由端部間の間隙は、該両フックの上端部間となることから、間隙を拡開させた後、両フックをハンガーロッドの直下から上方へ移動させることにより、高い位置に配置されているハンガーロッドをハンガーロッドをフック内側の保持空間部に容易に挿入して、挿入作業を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる吊り下げ式薬剤容器を示すものである。この吊り下げ式薬剤容器1は、合成樹脂で成形されたものであって、薬剤を収容する薬剤収容部2と、この薬剤収容部2の上端部に設けられた係合手段としてのハンガー部3とで構成されている。薬剤収容部2は、開閉可能な表側部材4と裏側部材(図示せず)とからなる函体であって、複数の横桟5と縦桟6とで区画された通気口7が複数形成されている。薬剤収容部2内には、薬剤マット8が収容されている。この薬剤マット8は、紙、不織布、パルプ、リンター、木材、合成樹脂等の液体に対する含浸性を有する素材で形成されており、常温揮散性防虫薬剤が含浸されている。
【0018】
前記ハンガー部3は、薬剤収容部2の上面一端部(より詳しくは、表側部材4又は裏側部材の上面一端部)に一体的に成形された基部9を有し、この基部9にヒンジ部10を介してフック11が連設されている。ヒンジ部10は、フック11よりも薄肉状で可撓性を有するとともに外側にやや膨出した形状であって、フック11を閉方向Cに付勢している。
【0019】
フック11は鉤形であって、ヒンジ部10を回動中心として閉方向Cと開方向Oとに回動自在である。このフック11は、自由端部12を有するとともに、内側には洋服ダンスやクローゼット等に設けられているハンガーロッドを受容する保持空間部13が形成されている。
【0020】
前記フック11のヒンジ部10に近接する端部背面には、操作部14がフック11の回動方向であってやや斜め上方に突設されている。この操作部14の上面には、斜状の押圧面15が形成されている。
【0021】
一方、薬剤収容部2の上面他端部(より詳しくは、フック部11が設けられた表側部材4又は裏側部材の上面他端部)には、ストッパー部16が設けられている。このストッパー部16はその先端部17が、フック11の自由端部12の下面に近接する方向に突設されており、前記先端部17と自由端部12との間には微小な間隙18が形成されている。
【0022】
以上の構成に係る本実施の形態において、ハンガーロッドへの装着に際しては、薬剤収容部2を一方の手で持ち、他方の手の指で操作部14の押圧面15を押圧する。すると、フック11はヒンジ部10に抗して開方向Oに回動し、フック11の自由端部12と該自由端部12に対向するストッパー部16の先端部17間の間隙18が拡開する。したがって、この間隙18をハンガーロッドの径に応じた幅に拡開することにより、フック11内側の保持空間部13にハンガーロッドを相対的に挿入することができる。
【0023】
そして、ハンガーロッドをフック11内側の保持空間部13に挿入して受容させたならば、操作部14から手指を離す。すると、フック11はヒンジ部10により付勢されて閉方向Cに回動し、これによりハンガーロッドがフック11内側の保持空間部13に保持されて、吊り下げ式薬剤容器1の装着が完了する。よって、手指により操作部14を押圧操作し、前記間隙18を拡開しつつハンガーロッドを保持空間内に挿入した後、手指を操作部14から離す極めて簡単な作業により、吊り下げ式薬剤容器1の装着を行うことができる。
【0024】
また、装着後においては、フック11はヒンジ部10により閉方向Cに付勢されていることから、ハンガーロッドが設けられている洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器1に触れても、フック11が容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器1がハンガーロッドから脱落してしまうことが防止される。さらに、ハンガーロッドの径が小さい場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器1に触れた際に、吊り下げ式薬剤容器1が脱落してしまうことが防止される。
【0025】
よって、ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させることができる。しかも、本実施の形態においては、ヒンジ部10は、フック11等とともに薬剤収容部2と一体的に合成樹脂で形成いることから、低コストでの製造が可能となる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態にかかる吊り下げ式薬剤容器を示すものであり、この吊り下げ式薬剤容器20は、ハンガー部21のみが前記実施の形態とは異なる。すなわち、この実施の形態において、ハンガー部21は、薬剤収容部2の上面一端部(より詳しくは、表側部材4又は裏側部材の上面一端部)に一体的に成形された基部22を有している。
【0027】
一方、フック23は鉤形であって薬剤収容部2とは別体に形成され、基端部をピン25により基部22に枢支されている。したがって、フック23はピン25を回動中心として閉方向Cと開方向Oとに回動自在であり、自由端部12を有するとともに、内側には保持空間部13が形成されている。
【0028】
前記フック23の基端部背面には、操作部14がフック23の回動方向であってやや斜め上方に突設されている。この操作部14の上面には、斜状の押圧面15が形成されている。前記ピン25の周部には、一端部を薬剤収容部2の上面に止着されるとともに他端部をフック23の背面に止着されて、円形に屈曲された板ばねからなるリターンスプリング26が配置されており、このリターンスプリング26は、フック23を閉方向Cに付勢している。
【0029】
また、薬剤収容部2の上面他端部(より詳しくは、フック部11が設けられた表側部材4又は裏側部材の上面他端部)には、ストッパー部16が設けられている。このストッパー部16はその先端部17が、フック23の自由端部12の下面に近接する方向に突設されており、前記先端部17と自由端部12との間の間隙18は通常時(非操作時)は閉じている。
【0030】
なお、薬剤収容部2の構成は前述した実施の形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
以上の構成に係る本実施の形態において、ハンガーロッドへの装着に際しては、薬剤収容部2を一方の手で持ち、他方の手の指で操作部14の押圧面15を押圧する。すると、リターンスプリング26が楕円形に変形し、フック23はリターンスプリング26に抗して開方向Oに回動して、フック23の自由端部12と該自由端部12に対向するストッパー部16の先端部17間の間隙18が拡開する。したがって、この間隙18をハンガーロッドの径に応じた幅に拡開することにより、フック23内側の保持空間部13にハンガーロッドを相対的に挿入することができる。
【0032】
そして、ハンガーロッドをフック23内側の保持空間部13に挿入して受容させたならば、操作部14から手指を離す。すると、フック23はリターンスプリング26により付勢されて閉方向Cに回動し、これによりハンガーロッドがフック23内側の保持空間部13に保持されて、吊り下げ式薬剤容器20の装着が完了する。よって、手指により操作部14を押圧操作し、前記間隙18を拡開しつつハンガーロッドを保持空間内に挿入した後、手指を操作部14から離す極めて簡単な作業により、吊り下げ式薬剤容器20の装着を行うことができる。
【0033】
また、装着後においては、フック23はリターンスプリング26により閉方向Cに付勢されており、しかも、フック23の自由端部12がストッパー部16の先端部17に圧接していることから、ハンガーロッドが設けられている洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器20に触れても、フック23が容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器20がハンガーロッドから脱落してしまうことが防止される。さらに、ハンガーロッドの径が小さい場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器20に触れた際に、吊り下げ式薬剤容器20が脱落してしまうことが防止される。
【0034】
よって、ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させることができる。しかも、本実施の形態においては、リターンスプリングによる強い付勢力でフック23を閉方向Cに付勢することができ、これにより装着後における吊り下げ式薬剤容器20の脱落防止効果を高めることもできる。
【0035】
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態にかかる吊り下げ式薬剤容器を示すものであり、この吊り下げ式薬剤容器30は、薬剤収容部2と、この薬剤収容部2の上端部に設けられたハンガー部31とで構成されているが、薬剤収容部2は前記実施の形態と同一の構成であるので図示を省略する。この実施の形態において、ハンガー部31は、薬剤収容部2の上面中央部(より詳しくは、表側部材4又は裏側部材の上面中央部)に一体的に成形された基部32を有している。
【0036】
この基部32の上端部には、各々ヒンジ部33、33を介して左右一対のフック34、34が立設されている。ヒンジ部33、33は、フック34、34よりも薄肉状で可撓性を有するとともに、フック34、34を閉方向Cに付勢している。フック34、34は略半円形であるとともに対象形状であって、ヒンジ部33、33を回動中心として閉方向Cと開方向Oとに回動自在である。このフック34、34は、自由端部12、12を有するとともに、内側には洋服ダンスやクローゼット等に設けられているハンガーロッドを受容する保持空間部13が形成されている。また、両フック34、34の自由端部12、12は対向しており、この自由端部12、12間に間隙18が形成されている。
【0037】
前記フック34、34のヒンジ部33、33に近接する端部背面には、各々操作部14がフック34、34の回動方向であってやや斜め下方に突設されている。この操作部14の上面には、湾曲状の押圧面15が形成されている。
【0038】
以上の構成に係る本実施の形態において、ハンガーロッドへの装着に際しては、例えば親指と人差し指とで各フック34、34に設けられた操作部14、14を挟むようにして押圧面15を押圧する。すると、両フック34、34はヒンジ部33、33に抗して開方向Oに回動し、フック34、34の自由端部12、12間の間隙18が拡開する。したがって、この間隙18をハンガーロッドの径に応じた幅に拡開することにより、フック34、34内側の保持空間部13にハンガーロッドを相対的に挿入することができる。
【0039】
そして、ハンガーロッドをフック34、34内側の保持空間部13に挿入して受容させたならば、操作部14から手指を離す。すると、両フック34、34はヒンジ部33、33により付勢されて閉方向Cに回動し、これによりハンガーロッドがフック34、34内側の保持空間部13に保持されて、吊り下げ式薬剤容器30の装着が完了する。よって、手指により操作部14を押圧操作し、前記間隙18を拡開しつつハンガーロッドを保持空間内に挿入した後、手指を操作部14から離す極めて簡単な作業により、吊り下げ式薬剤容器30の装着を行うことができる。
【0040】
また、装着後においては、フック34、34はヒンジ部33、33により閉方向Cに付勢されていることから、ハンガーロッドが設けられている洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器30に触れても、フック34、34が容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器30がハンガーロッドから脱落してしまうことが防止される。さらに、ハンガーロッドの径が小さい場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器30に触れた際に、吊り下げ式薬剤容器30が脱落してしまうことが防止される。
【0041】
よって、ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させることができる。しかも、本実施の形態においては、操作部14が設けられたフック34、34は対象形状であってが基部32の上端部に立設されている。したがって、両フック34、34の自由端部12、12間の間隙18は、該両フック34、34の上端部間となることから、間隙18を拡開させた後、両フック34、34をハンガーロッドの直下から上方へ移動させることにより、高い位置に配置されているハンガーロッドをハンガーロッドをフック34、34内側の保持空間部13に容易に挿入して、挿入作業を行うことができる。
【0042】
なお、間隙18は通常時は閉じていて操作時のみ拡開ものであってもよいし、通常は開いていて操作時に更に拡開するものであってもよい。また、フックの形状及び薬剤収容部の形状は実施の形態に示したものに限定されるものではない。さらに、薬剤収容部に収容配置される薬剤も実施の形態に示したものに限定されるものではなく、適宜の薬剤を収容するに用いることできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ハンガーロッドへの装着に際して操作部を手指により操作することにより、フックを付勢手段に抗して開方向に回動して、フックの自由端部と該自由端部に対向する部分との間に形成される間隙を拡開させることができる。したがって、この間隙をハンガーロッドの径に応じた幅に拡開することにより、フック内側の保持空間部にハンガーロッドを相対的に挿入することができ、しかる後に操作部から手指を離すことによって、ハンガーロッドがフック内側の保持空間部に保持させて、吊り下げ式薬剤容器の装着が完了することができる。よって、手指により操作部を操作し、前記間隙を拡開しつつハンガーロッドを保持空間内に挿入した後、手指を操作部から離す極めて簡単な作業により、吊り下げ式薬剤容器の装着を行うことができる。
【0044】
また、装着後においては、フックは付勢手段により閉方向に付勢されていることから、このハンガーロッドが設けられている洋服ダンスやクローゼット等から衣服を取り出す際に、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れても、フックが容易に弾性変形して吊り下げ式薬剤容器がハンガーロッドから脱落してしまうことを防止することができ、さらにはハンガーロッドの径が小さい場合であっても、人体や近傍の洋服が吊り下げ式薬剤容器に触れた際に、吊り下げ式薬剤容器が脱落してしまうことを防止することができる。よって、ハンガーロッドへの装着容易性とハンガーロッドからの脱落防止性とを共に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す正面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1  吊り下げ式薬剤容器
2  薬剤収容部
3  ハンガー部
10  ヒンジ部
11  フック
12  自由端部
13  保持空間部
14  操作部
16  ストッパー部
17  先端部
18  間隙
20  吊り下げ式薬剤容器
21  ハンガー部
23  フック
25  ピン
26  リターンスプリング
30  吊り下げ式薬剤容器
31  ハンガー部
33  ヒンジ部
34  フック
C  閉方向
O  開方向

Claims (5)

  1. 薬剤を収容する薬剤収容部と、この薬剤収容部の端部に設けられてハンガーロッドに係合する係合手段とを備える吊り下げ式薬剤容器において、
    前記係合手段は、閉方向と開方向とに回動自在であって、内側に前記ハンガーロッドを受容する保持空間部を有し前記開方向への回動に伴って自由端部と該自由端部に対向する部分との間に形成される間隙を拡開させるフックと、このフックを前記閉方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記フックを前記開方向へ回動操作するための操作部とを備えることを特徴とする吊り下げ式薬剤容器。
  2. 前記付勢手段は、前記フックとともに合成樹脂で形成されて該フックを前記閉方向に付勢するヒンジ部であることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式薬剤容器。
  3. 前記フックは、その基端部を回動自在に枢支され、前記付勢手段は、前記フックを前記閉方向に付勢するリターンスプリングであることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式薬剤容器。
  4. 前記フックが相対向するように一対設けられ、各フックの自由端部間に前記間隙が形成されるとともに、前記各フックに前記操作部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の吊り下げ式薬剤容器。
  5. 前記操作部が設けられた前記一対のフックが前記薬剤収容部の上端部に立設されたことを特徴とする請求項4記載の吊り下げ式薬剤容器。
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GB2489251A (en) * 2011-03-22 2012-09-26 Andra Philip Wilkins Hanger for a package

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