JP2004130191A - 冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法 - Google Patents

冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷間圧延油中に混入している異物を、大気中の湿度に影響されずに、より微小な異物までも濾過することができるとともに、濾過機の寿命が長く、しかも濾紙を交換する際の作業環境を向上させることができる冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法を提供することにある。
【解決手段】ダーティオイル2doを貯留するダーティオイルタンク2と、ダーティオイル2doに添加する濾過助剤を貯留するボディフィードタンク5と、ダーティオイルタンク2からダーティオイル2doを濾過助剤と共に流入して加圧濾過する濾過機3と、この濾過機3から流出したクリーンオイル3coを貯留するクリーンオイルタンク4とを備える冷間圧延油の濾過装置であって、濾過助剤は繊維状粉体を含み、ダーティオイルタンク2は、密閉されており、かつ貯留されるダーティオイル2doに水蒸気を噴霧させる水蒸気噴霧手段6を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法に係り、特に、アルミニウム板等の金属板を冷間圧延する際に使用される冷間圧延油から、加圧濾過により、異物を濾過する冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アルミニウムや銅などの金属板を冷間圧延する際、圧延ロールと被圧延材の冷却及び潤滑を行うために、鉱物油を主成分とした冷間圧延油が使用されている。また、使用後の冷間圧延油には被圧延材等の摩耗粉やその他の異物(以下、単に「異物」という)が混入している。そして、冷間圧延油の冷却及び潤滑の効果を維持するために、冷間圧延油の異物をフィルタ等で濾過して清浄な冷間圧延油に再生して循環して使用している。このような冷間圧延油の濾過装置として、図5に示すように、異物が混入している冷間圧延油(以下、ダーティオイルという)33doを圧延機31から回収して貯留するダーティオイルタンク33と、このダーティオイル33doに添加する濾過助剤を貯留するボディフィードタンク35と、貯留したダーティオイル33doの所定量に濾過助剤を添加したものを加圧濾過する濾過機34と、濾過された異物が混入していない冷間圧延油(以下、クリーンオイルという)32coを貯留し、再び圧延機31に循環させるクリーンオイルタンク32とを含んで構成される濾過装置30が提案されている。
【0003】
前記濾過装置30の濾過機34は、図6、図7(a)に示すように、濾板40の上に濾紙42をはさみ、その上に濾過助剤のコート層46を形成して、ダーティオイルの加圧濾過を行っている。そして、このような濾過機34の濾過助剤44としては、例えば、図7(a)に示すように、珪藻土44kと白土44wとの混合物を用いたものが提案されている。この珪藻土44kは、金平糖のように、表面に微細な凹凸を有しており、冷間圧延油に混入したミクロンオーダーの大きさの異物(粗粒子20)を、その表面の凹凸に物理的に絡め取り濾過している。一方、白土44wは、球状の粒子であり、珪藻土44kでは濾過できない比較的小さな異物(粒子19)を、その表面に吸着して濾過する。また、濾過助剤として、図8(a)に示すように、珪藻土と白土との混合物の代わりに、繊維状粉体16fを用いたものも提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−120924号公報(1頁左欄16〜18行、1頁左欄41行〜右欄5行、4頁右欄25〜31行、図1、図3、図4、図8、図10)
【0005】
しかし、前記した濾過助剤として珪藻土と白土との混合物を使用する場合には、図7(b)に示すように、ダーティオイルの濾過の経時に伴い、濾紙42の表面上に形成される濾過助剤のコート層46(粗粒子20を絡め取った珪藻土44k及び粒子19を吸着した白土44wの混合物)の厚みが増加してくることと、また、コート層46の表面層にある白土粒子44wへ粒子19がさらに吸着することによって、コート層46の深さ方向の特に表面での局部的な目詰まりが生じ易くなる。その結果、所定量のクリーンオイルを得るための差圧(濾過機前後の圧力差)が高くなり、濾紙42の交換を余儀なくされ、濾過機の寿命が短いものとなっていた。
【0006】
さらに、ダーティオイル中に混入した異物による汚れが顕著になると、濾過助剤の処理量では対応できなくなって、コート層46が目詰まりを起こし濾過できなくなる。なお、本発明者らが、アルミニウム板の冷間圧延で、濾過助剤として珪藻土44kと白土44wとの混合物を用いてダーティオイルの濾過を行ったところ、濾過機の寿命は、濾過流量4000L/minで最大約24時間程度と短いものであった。
【0007】
そして、図6に示すように、濾過機34の濾紙42を交換する毎に、使用済みの濾紙42を濾板40から外して除去する必要があるが、濾紙42を外部へ取り出す際、粒子(異物)を吸着した濾過助剤の白土が粉塵となって舞い上がり、作業環境が悪化していた。
【0008】
また、前記濾過助剤の比重が比較的大きいことから、濾紙上に沈降する速度が速く、ダーティオイル中に分散している異物を沈降中に吸着しにくい。そのため、ダーティオイル中に分散している異物を効果的に吸着するために、濾過助剤の使用量が多量になってしまっていた。
【0009】
また、濾過助剤としての繊維状粉体の使用は、このような問題点を改善したものである。図8(b)に示すように、濾紙42上に形成される繊維状粉体16fのコート層46は、その深さ方向全体で均一に異物(粗粒子20、粒子19)を絡め取るように吸着、濾過するため、コート層46の目詰まりを生じ難い。また、濾過機(濾紙42)の寿命は、前記珪藻土及び白土の混合物の構成のものと比較して約2倍(50時間)であった。また、比重が前記構成に比べて小さいために使用量を低減できるものであった。さらに、交換作業を行う場合に粉塵が発生しないといった優れた効果を奏するものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような優れた効果が得られる一方、本発明者らが実際に使用して検証実験を行ったところ、冷間圧延工程の作業中に発生する異物が微小粒子(粒径0.1μm以下)である場合、図8(b)に示すように、この繊維状粉体16fのみで構成される濾過助剤のコート層46では微小粒子18がすり抜けてしまっていた。
【0011】
また、大気中の湿度変化は、ダーティオイル中の微小粒子の状態に、比較的大きな影響を及ぼす。すなわち、大気中の湿度がある程度高くなると、ダーティオイルに混入している微小粒子が凝集して、繊維状粉体により絡め取られ易くなる状態を形成し、また、大気中の湿度がある程度低くなると、ダーティオイルに混入している微小粒子が凝集せずに分散して、繊維状粉体を通過してしまう(絡め取られ難くなる)状態を形成する傾向がある。そのため、大気中の湿度に影響されない濾過助剤の開発が望まれていた。
【0012】
本発明は、前記問題点に鑑みて創案されたものであり、その目的は、冷間圧延油中に混入している異物を、大気中の湿度に影響されずに、より微小な異物までも濾過することができるとともに、濾過機の寿命が長く、しかも濾紙を交換する際の作業環境を向上させることができる冷間圧延油の濾過装置及びその濾過方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る冷間圧延油の濾過装置は、圧延機から回収された冷間圧延油をダーティオイルとして貯留するダーティオイルタンクと、前記ダーティオイルに添加する濾過助剤を貯留するボディフィードタンクと、前記ダーティオイルタンクからダーティオイルを濾過助剤と共に流入して加圧濾過する濾過機と、この濾過機から流出した冷間圧延油をクリーンオイルとして貯留するクリーンオイルタンクとを備える冷間圧延油の濾過装置であって、前記濾過助剤は、繊維状粉体を含み、前記ダーティオイルタンクは、密閉されており、かつ貯留されるダーティオイルに水蒸気を噴霧させる水蒸気噴霧手段を備えて構成されている(請求項1)。
【0014】
このように構成すれば、ダーティオイルタンクが密閉されていることにより、冷間圧延油(ダーティオイル)中の水分濃度が、大気中の湿度の変動に影響を受けずに安定する。また、水蒸気の噴霧により、冷間圧延油(ダーティオイル)への水分の溶解度が増し、かつ、溶解効率がよくなる。また、冷間圧延油(ダーティオイル)中に溶解した水分は、大気中の湿度に影響されずに、冷間圧延油(ダーティオイル)中に分散している微小粒子を凝集させる。そして、濾過機において、その凝集した微小粒子は、冷間圧延油(ダーティオイル)中の粗粒子及び粒子と共に、濾過機の濾紙の上に形成される濾過助剤のコート層の深さ方向全体で均一に吸着、濾過される。
【0015】
また、前記冷間圧延油の濾過装置において、前記水蒸気噴霧手段は、その水蒸気の噴霧量を制御する制御手段を備える構成とすることができる(請求項2)。
【0016】
このように構成すれば、冷間圧延油(ダーティオイル)中の水分濃度が所定濃度範囲内で安定し、冷間圧延油(ダーティオイル)中の微小粒子を効率よく凝集させる。
【0017】
また、本発明に係る冷間圧延油の濾過方法は、圧延機から回収された冷間圧延油をダーティオイルとして貯留し、その貯留されたダーティオイルの水分濃度を調整し、その調整されたダーティオイルを濾過助剤と共に加圧濾過し、加圧濾過された冷間圧延油をクリーンオイルとして貯留して、その後前記圧延機で使用する冷間圧延油の濾過方法であって、前記濾過助剤は、繊維状粉体を含み、前記調整された冷間圧延油の水分濃度が50〜500ppmである構成とすることができる(請求項3)。
【0018】
このように構成すれば、冷間圧延油中の水分濃度が所定濃度範囲内で安定し、冷間圧延油中の微小粒子を効率よく凝集させる。また、濾過機において、その凝集した微小粒子は、冷間圧延油中の粗粒子及び粒子と共に、濾過機の濾紙の上に形成される濾過助剤のコート層の深さ方向全体で均一に吸着、濾過される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は濾過装置の構成及び濾過方法における本工程の系統を示す概略図、図2は濾過方法における準備工程の系統を示す概略図、図3は濾過装置に使用する濾過機の構成を示す縦断面図であり、図4は濾過装置及び濾過方法における濾過状況を示す模式図である。
【0020】
第1に、本発明の濾過装置について説明する。図1に示すように、濾過装置1は、ダーティオイルタンク2と、ボディフィードタンク5と、濾過機3と、クリーンオイルタンク4とを備えている。また、ダーティオイルタンク2は、圧延機7から回収された異物が混入している冷間圧延油(ダーティオイル2do)を貯留するものである。ここで、冷間圧延油としては、鉱物油を主成分とするものが使用され、鉱物油と、アルコール及び/又はエステルとの混合物も使用される。
【0021】
また、ダーティオイルタンク2は密閉された構造をとり、水蒸気噴霧手段6を備えており、この水蒸気噴霧手段6は、図示しない水蒸気発生装置から水蒸気を供給する水蒸気配管6aと、この水蒸気配管6aに介設された水蒸気噴霧量を調節する制御弁6b、流量計6c等の制御手段と、この水蒸気配管6aの先端部分に設けられたダーティオイル2doに向けて水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧口6dとを有している。そして、水蒸気噴霧口6dはダーティオイルタンク2の内部に備えることが好ましい。
【0022】
また、密閉構造によりダーティオイル2doが大気と隔離されることにより、ダーティオイル2doの水分濃度が大気中の湿度変化の影響を受けない。また、蒸気温度まで加熱された水蒸気をダーティオイル2doの加湿手段とすることにより、通常の液体状態ではダーティオイル2doに混合しない水分の溶解度が上昇し、ダーティオイル2do中に水分が溶け込む。また、噴霧することにより、水分とダーティオイル2doの接触面積が広がり、水分の溶解効率がよくなる。さらに、水蒸気噴霧量が調節されることにより、ダーティオイル2doは大気の湿度に影響されずに所定水分濃度範囲内に維持される。このダーティオイル2doの水分16hにより、ダーティオイル2do中に混入している微小粒子18が凝集して、後記する濾過助剤16のコート層17に絡め取られるサイズの大きな粒子に変わり、コート層17で吸着、濾過される。その結果、ダーティオイル2do中に混入している微小な異物(微小粒子18)までも確実に濾過することができる。(図4参照)。
【0023】
次に、図1に示すように、ボディフィードタンク5は、後記する濾過機3の濾紙の上にコート層を形成する濾過助剤を貯留するものである。そして、濾過助剤は、所定量のクリーンオイル3coに所定量の濾過助剤を懸濁した濾過助剤懸濁油5soの形態で貯留される。濾過助剤は繊維状粉体を含み、繊維状粉体と珪藻土との併用でもよい。
【0024】
また、濾過助剤に含まれる繊維状粉体の大きさは、50〜500メッシュを90%通過するものであればよく、平均長さでいうと10〜50μm程度である。好ましくは、100メッシュを90%通過するもの(平均長さ35μm)である。なお、ここでは、繊維状粉体の大きさを特定する場合、乾式篩い分け法を用いて特定している。また、繊維状粉体の大きさが、500メッシュを90%通過する寸法に満たない場合には、濾過助剤のコート層の目詰まり速度、言い換えれば、濾過経過時間に対する濾過機の差圧の上昇速度が高くなり、濾過機(濾紙)の寿命が短くなる。また、50メッシュを90%通過する寸法を超える場合には、適切に異物を濾過することができない。また、繊維状粉体としてはセルロースの繊維状粉体が好ましく、濾過機が4000L/minの濾過流量の場合は、クリーンオイル1600Lに対して、90kgの繊維状粉体を、混合し懸濁させる。
【0025】
また、濾過助剤として繊維状粉体と珪藻土を併用する場合、繊維状粉体と珪藻土がクリーンオイルに対して0.005〜1質量%含まれる構成とする。0.005質量%未満であると、異物を効率的に吸着、濾過できず、また、1質量%を超えると、その濾過助剤自体による目詰まりが発生して濾過効率が低下し、濾過機の寿命が短くなる。
【0026】
前記のように、繊維状粉体を含む濾過助剤を使用することにより、濾過機の濾紙の上に、濾過助剤のコート層が形成される。そして、ダーティオイルに混入した異物が、濾過助剤のコート層の深さ方向全体で均一に吸着、濾過されるために、濾過機に目詰まりが発生しない。すなわち、従来の濾過機で使用されている白土を濾過助剤として使用しないので、コート層の深さ方向の表面での局部的な目詰まりが発生しない。その結果、濾過効率が向上し、濾過機の寿命を長くすることができる。しかも、濾紙を交換する際に、白土の粉塵が発生することもないので、交換作業時の作業環境を向上させることができる。
【0027】
次に、図1に示すように、濾過機3は、ダーティオイルタンク2から取り出された所定量(例えば、4000L)のダーティオイル2doを所定量の濾過助剤(濾過助剤懸濁油5so)と共に流入して、濾紙の上に濾過助剤のコート層を形成して、ダーティオイル2doを加圧濾過してクリーンオイル3coを得るためのものである。
【0028】
また、図3に示すように、この濾過機3は、濾板10で囲繞され、濾過助剤(濾過助剤懸濁油)が添加されたダーティオイルが充填されるダーティオイル充填室11と、このダーティオイル充填室11内にダーティオイルを充填する充填口12と、ダーティオイルが後記濾紙15で濾過されたクリーンオイルが流入するクリーンオイル充填室13と、クリーンオイルを外部に排出させる排出口14と、濾板10で挟持されてダーティオイル充填室11とクリーンオイル充填室13との隔壁を形成する濾紙15とを備えて構成されている。また、濾過機3の濾紙としては通気量70±25cm/cm・secのものが通常使用される。
【0029】
また、図4に示すように、濾過助剤16のコート層17の形成により、ダーティオイル中に混入した異物(粗粒子20、粒子19、水分16hを媒介として大きな粒子に変わった微小粒子18)が、コート層17に絡め取られるように吸着、濾過される。また、図4においては、本発明の水分16hの作用を明確にするために、ダーティオイル中に混入したミクロンオーダーの大きさの異物(粗粒子)及び比較的小さな異物(粒子)は記載を省略した。そして、そのコート層17の形成方法については、後記する濾過方法で説明する。
【0030】
次に、図1に示すように、クリーンオイルタンク4は、前記濾過機3から流出されたクリーンオイル3coを一旦貯留するものである。そして、所定量が圧延機7に送られ、潤滑剤及びクーラント(冷却剤)として使用される。圧延機7への送出は、特に限定されず、配管等を介して行われる。そして、圧延機7に連動した形態が好ましいが、圧延機7に連動しない形態であってもよい。
【0031】
第2に、本発明の濾過方法について説明する。
先ず、後記する本工程(1)〜(3)に先立って、図2に示すような、以下の準備工程を行う。また、準備工程を行わずに後記の本工程を行うことを妨げないが、濾過効率等を考慮して、準備工程を行うことが好ましい。
(準備工程)
(a)まず、ボディフィードタンク5にて、クリーンオイル3coに対して濾過助剤(繊維状粉体又は繊維状粉体+珪藻土)を所定の割合で混合して懸濁させ、これを濾過助剤懸濁油5soとして調製する。そして、この濾過助剤懸濁油5soを、ダーティオイルタンク2から送られてくるダーティオイル2doに所定割合で添加して、濾過機3に供給する。
【0032】
(b)次に、濾過機3で加圧濾過して、濾紙の上に濾過助剤のプレコート層を形成する。そして、濾紙の上に1.5kg/mのプレコート層が形成するまで、(a)、(b)を行う。加圧濾過により作製されたクリーンオイル3coは、ダーティオイルタンク2に戻す。
【0033】
(c)プレコート終了後、クリーンオイル3co、濾過助剤をボディフィードタンク5に追加添加して、前記濾過助剤懸濁油5soの濾過助剤濃度を調製する。
【0034】
次に、図1に示すように、本工程(1)〜(3)を下記の手順で行い、ダーティオイル2doから加圧濾過によりクリーンオイル3coを得る。
(1)まず、圧延機7から回収されたダーティオイル2doを、密閉されたダーティオイルタンク2内に貯留する。そして、ダーティオイルタンク2の内部に配置された水蒸気噴霧手段6の水蒸気噴霧口6dから、貯留されたダーティオイル2doへ向けて水蒸気を噴霧して、ダーティオイル2do中の水分濃度を50〜500ppmに調整する。これにより、ダーティオイル2doに混入している微小粒子が、大気中の湿度に影響されずに、ダーティオイル中の水分を媒介として凝集し、後記する濾過助剤16のコート層17(及び前記のプレコート層)に絡め取られるサイズの大きな粒子に変わり、コート層17(及びプレコート層)で吸着、濾過される。その結果、ダーティオイル中に混入している微小な異物(微小粒子18)までも確実に濾過することができる。(図4参照)。
【0035】
ここで、水分濃度が50ppm以下であると、ダーティオイル2do中に混入している微小粒子が、水分を媒介として凝集しにくいために、後記する濾過機3の加圧濾過おいて、微小粒子の濾過効率が悪くなる(微小粒子が濾過機3の濾紙を通過してしまう)。また、水分濃度が500ppmを超えると、微小粒子が急激に凝集して、粒子サイズが大きくなりすぎたり、又は、大きな粒子の量が急激に増加することにより、加圧濾過において、濾過機3(濾紙)に目詰まりが発生し、濾過機に急激な濾過圧上昇を引き起こす。その結果、濾過効率が低下して、濾過機の寿命が短くなる。また、最悪な場合には、濾過機3の破裂等を引き起こす。さらに、加圧濾過されて再生したクリ−ンオイル3coも500ppmを超える水分を含むことになる。そのクリーンオイル3coが圧延機7で再利用されると、圧延された金属板上に水分が残り、色むら状の表面異常(ホワイトステン)が発生する。
【0036】
また、ダーティオイル2doは、前記圧延機7からの流入及び後記する濾過機3への流出により、その量が変化する。そのため、ダーティオイルタンク2に貯留されたダーティオイル2doの水分濃度を常に50〜500ppmの範囲内に調整するため、水蒸気噴霧手段6に水蒸気噴霧量を制御するための制御手段を設けることが好ましく。具体的には、水蒸気供給管6aに介設された制御弁6b、流量計6cである。この制御手段により、例えば、濾過量4000L/minの場合には、水蒸気噴霧量が10〜20kg/hrとなるように調整される。
【0037】
(2)次に、水分調整されたダーティオイル2doを、ダーティオイルタンク2から、例えば、4000L/minの流量で取り出し、そのダーティオイル2doに対して、ボディフィードタンク5から濾過助剤懸濁油5soを所定の割合で添加する。そして、濾過機3に流入して加圧濾過する。なお、ここでは、濾過助剤懸濁油を一定の割合で添加しているが、濾過助剤懸濁油の供給量は固定ではなく、圧延状況により変えても構わない。この加圧濾過により、図4に示すように、濾紙15の上に濾過助剤16のコート層17が形成され、このコート層17でダーティオイル2doに混入している異物を絡め取るように吸着濾過する。
【0038】
ここで、繊維状粉体16fを含む濾過助剤16を使用することにより、ダーティオイルに混入した異物(粗粒子、粒子及び微小粒子18、図4においては粗粒子及び粒子は記載を省略)が、濾過助剤16のコート層17の深さ方向全体で均一に吸着、濾過されるために、濾過機に目詰まりが発生しない。すなわち、従来の濾過機で目詰まりの要因となっていた白土を濾過助剤16として使用しないので、コート層の深さ方向の表面での局部的な目詰まりが発生しない。その結果、濾過効率が向上し、濾過機の寿命を長くすることができる。しかも、濾紙15を交換する際に、白土の粉塵が発生することもないので、交換作業時の作業環境を向上させることができる。
【0039】
(3)次に、濾過機3で加圧濾過されたクリ−ンオイル3coを、濾過機3から排出し、クリーンオイルタンク4に一旦貯留する。その後、再び圧延機7に送り、潤滑剤及びクーラント(冷却剤)として使用する。そして、ダーティオイル2doの濾過の経時に伴い、濾過機3の差圧が所定圧(例えば、4kg/cm)に達したら、図3に示す濾過機3の濾板10を外して、ダーティオイル2doに混入していた異物が吸着した濾紙15を外に取り出し、新しい濾紙15を繰り出して、前記(1)〜(3)の濾過を行う。
【0040】
また、濾過助剤懸濁油5soの貯留タンクとして、準備工程及び本工程共にボディフィードタンク5のみを使用する構成として説明したが、ボディフィードタンク5のラインに併設してプレコートタンク(図示せず)を設け、プレコートタンク(準備工程で使用)およびボディフィードタンク5(本工程で使用)を使い分けて使用する構成としても構わない。
【0041】
また、前記準備工程、本工程で使用される濾過助剤の合計使用量は、濾過流量4000L/minの場合、濾過助剤懸濁油5so(クリ−ンオイル3co)1600Lに対して繊維状粉体で90kg、繊維状粉体と珪藻土の併用では0.005〜1質量%となるように設定する。
【0042】
【実施例】
以下、本発明について実施例を用いて具体的に説明する。
図1に示す濾過装置1において、ダーティオイル2doへの水蒸気の噴霧量を調整することにより、水分濃度を各種変化させたダーティオイル2doを作製し、これらのダーティオイル2doを加圧濾過(濾過流量4000L/min)して、各種のクリーンオイル3coに再生した。これらのクリーンオイル3coを使用して、圧延機7にてアルミニウム板を圧延した。なお、濾過助剤としてはセルロースの繊維状粉体を使用した。
【0043】
また、ダーティオイルの水分濃度、クリーンオイル中の摩耗粉量、ダーティオイル及びクリーンオイルの透過度を以下の方法で測定し、その結果を表1に示した。また、圧延されたアルミニウム板について、その表面に発生するホワイトステンを目視にて観察し、その結果を表1に示した。
【0044】
(1)水分濃度(ppm)
カールフィシャー水分測定装置にて、ダーティオイルの水分濃度を測定した。
(2)摩耗粉量(mg/L)
フィルター(ミリポア・コーポレーション製、濾紙の孔径0.1μm)にクリーンオイルを通し、フィルターの濾紙上に残されたものの重量を測定した。
(3)透過度(%)
(株)島津製作所製の紫外可視分光光度計Uvmini−1240を用いて、ダーティオイル及びクリーンオイルの光透過度を測定し、透過度とした。
【0045】
【表1】
Figure 2004130191
【0046】
前記の結果より、ダーティオイル中の水分濃度を50ppm以上とすることにより、クリーンオイル中の摩耗粉(異物)が大きく減少することが判明した。しかし、水分濃度が500ppmを超えた場合には、摩耗粉(異物)は減少するものの、そのクリーンオイルを使用して圧延されたアルミニウム板の表面にホワイトステンが発生することが判明した。
【0047】
なお、前記実施例1〜10の濾過機(濾紙)の前後の圧力差が4kg/cmに達するまでの時間を測定したところ、90時間であった。従来の濾過機の寿命は、濾過助剤として珪藻土及び白土を用いた場合には24時間、繊維状粉体を用いた場合には50時間であったので、濾過機の寿命が大幅に向上した。
【0048】
【発明の効果】
本発明の冷間圧延油の濾過装置及び濾過方法は、以下の優れた効果を奏するものである。
(1)冷間圧延油の濾過装置は、濾過助剤として繊維状粉体を含み、密閉されたダーティオイルタンクに水蒸気噴霧手段を備えるので、大気中の湿度に影響されずに、冷間圧延油(ダーティオイル)に混入している微小な異物までも確実に濾過することができるとともに、濾過機の寿命を長くすることができる。しかも、濾紙交換時の作業環境を向上させることができる。
【0049】
(2)前記濾過装置は、また、水蒸気噴霧手段が噴霧量制御手段を備えるので、微小な異物の濾過率を安定させることができる。
【0050】
(3)冷間圧延油の濾過方法は、濾過助剤として繊維状粉体を含み、冷間圧延油(ダーティオイル)の水分濃度を50〜500ppmに調整するので、大気中の湿度に影響されずに、冷間圧延油(ダーティオイル)に混入している微小な異物までも濾過することができるとともに、濾過機の寿命を長くすることができる。しかも、濾紙交換時の作業環境を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過装置の構成及び濾過方法における本工程の系統を示す概略図である。
【図2】本発明の濾過方法における準備工程の系統を示す概略図である。
【図3】本発明の濾過装置に使用する濾過機の構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の濾過装置及び濾過方法における濾過状況を示す模式図である。
【図5】従来の濾過機の構成及び濾過方法の系統を示す概略図である。
【図6】従来の濾過装置に使用する濾過機の構成を示す縦断面図である。
【図7】(a)は従来の珪藻土と白土との混合物を濾過助剤として用いたときの通常の濾過状況を示す模式図、(b)は従来の珪藻土と白土との混合物を濾過助剤として用いたときのコート層が目詰まりを起こした状況を示す模式図である。
【図8】(a)、(b)は、従来のセルロースの繊維状粉体を濾過助剤として用いたときの濾過状況を示す模式図である。
【符号の説明】
1、30     濾過装置
2、33     ダーティオイルタンク
2do、33do ダーティオイル(冷間圧延油)
3、34     濾過機
3co、32co クリーンオイル(冷間圧延油)
4、32     クリーンオイルタンク
5、35     ボディフィードタンク
5so      濾過助剤懸濁油
6        水蒸気噴霧手段
6a       水蒸気配管
6b       制御弁
6c       流量計
6d       水蒸気噴霧口
7、31     圧延機
10、40    濾板
11       ダーティオイル充填室
12       充填口
13       クリーンオイル充填室
14       排出口
15、42    濾紙
16、44    濾過助剤
16f      繊維状粉体
16h      水分
17、46    コート層
18       微小粒子
19       粒子
20       粗粒子
44k      珪藻土
44w      白土

Claims (3)

  1. 圧延機から回収された冷間圧延油をダーティオイルとして貯留するダーティオイルタンクと、前記ダーティオイルに添加する濾過助剤を貯留するボディフィードタンクと、前記ダーティオイルタンクからダーティオイルを濾過助剤と共に流入して加圧濾過する濾過機と、この濾過機から流出した冷間圧延油をクリーンオイルとして貯留するクリーンオイルタンクとを備える冷間圧延油の濾過装置であって、
    前記濾過助剤は、繊維状粉体を含み、
    前記ダーティオイルタンクは、密閉されており、かつ貯留されるダーティオイルに水蒸気を噴霧させる水蒸気噴霧手段を備えることを特徴とする冷間圧延油の濾過装置。
  2. 前記水蒸気噴霧手段は、その水蒸気の噴霧量を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷間圧延油の濾過装置。
  3. 圧延機から回収された冷間圧延油をダーティオイルとして貯留し、その貯留されたダーティオイルの水分濃度を調整し、その調整されたダーティオイルを濾過助剤と共に加圧濾過し、加圧濾過された冷間圧延油をクリーンオイルとして貯留して、その後前記圧延機で使用する冷間圧延油の濾過方法であって、
    前記濾過助剤は、繊維状粉体を含み、
    前記調整された冷間圧延油の水分濃度が50〜500ppmであることを特徴とする冷間圧延油の濾過方法。
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