JP2004128913A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作の速度を低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することを可能にする。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、詳細には例えばスキャナやプロッタのような画像入出力エンジンを装備する画像処理装置のシステムコントローラに関し、複数の画像処理装置から同時に印刷を行う連結コピー、連結プリント等の連結動作を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2000−261595号公報
従来、マスター(送信元)となる画像処理装置からスレーブ(送信先)となる画像処理装置へ印刷画像を転送し、マスター、スレーブ両方から印刷動作を行うことにより、印刷の生産性を2倍に上げる、いわゆる連結コピーと呼ばれる技術がある。例えばマスターとなる画像処理装置のスキャナでスキャンした画像データをメモリ上に保存し、その画像データをネットワークを介してスレーブとなる画像処理装置のメモリ上に送信し、マスター/スレーブ双方のメモリから同時に印刷動作を行うことによって連結コピーは実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークにはハードウェア的に転送可能なバンド幅が存在し、そのバンド幅以上のデータを転送することはできない。例えば連結動作の対象となる画像のデータ量が非常に大きい場合は、転送速度が印刷速度に追い付かず、スレーブ側での印刷速度がマスター側に比べて遅くなってしまうことが考えられる。特に、カラー画像ではモノクロ画像に比べてデータ量が大きいので、このような問題が重要になってくる。
【0004】
また、画像データの転送速度が印刷速度よりも速く本来の連結動作のスピードが確保できた場合であっても、それだけのバンド幅を連結動作で占有することになり、例えば同じネットワークを使用する他の画像処理は速度低下を招く可能性がある。また、データ量の大きい画像は親機側及び子機側のメモリを大量に消費することになり、MFPのように複数のプロセスが動作する機器では、空きメモリが減少し画像処理プロセスの生産性の低下にもつながる。例えば上記特許文献1では、スレーブ側でメモリに空きがなくなった場合は、他のスレーブ画像処理装置で印刷を行う方式が提案されている。しかし、この場合でも当該スレーブ機器では印刷動作が行えなくなり、生産性が落ちてしまうことが考えられる。以上のような理由からできるだけ画像データ量を減らし、ネットワーク上のトラフィックを減少させることが必要となってくる。
【0005】
印刷系の画像処理を有する画像処理装置では、一般にカラー画像をYMCKの4プレーンで表現し、画像メモリやHDDに保持している。これに対してモノクロ画像はKのみの1プレーンで表現することができる。つまり、カラー画像はYMCKの4プレーン分の画像データ量であるのに対し、モノクロ画像は1プレーン分の画像データ量しかない。一方、画像の大部分がモノクロで、一部にカラー情報が乗っているがその色あいが小さい画像を忠実に印刷した場合、人間の目から見るとモノクロ画像として印刷した画像とほとんど違いがない場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作の速度を低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することを可能にする、画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0008】
また、別の発明としての画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求める色差計算手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、色差計算手段により求めた色差成分の平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0009】
更に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることが好ましい。また、閾値をユーザが指定可能とすることが好ましい。
【0010】
また、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0011】
更に、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0012】
また、上記記載の画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
同図において、本実施例の画像処理装置内のコントローラ10は、CPUバス11と画像転送用バス12の2つのバスを持っている。CPUバス11はCPU13に直結しているバスであり、CPU13、ROM14、RAM15、ブリッジ16などが接続されている。画像転送用バス12は主に画像データを転送するバスであり、このバスにはブリッジ16、画像メモリ17、DMAC(DMA Controller)18、スキャナバッファ19、プロッタバッファ20、NIC(Network Interface Controller)21、HDD22などが接続されている。このバスは画像データを高速に転送しなければならないバスであり、汎用の高速なバスを流用しても、画像データを効率良く転送するように設計した専用のバスを使用しても良い。また、ブリッジ16は、CPUバス11と画像転送用バス12を仲介しており、2つのバスの速度差やバス幅の違いを吸収するとともに、エンディアンの変換などを行っている。例えばCPU13が画像メモリ17をアクセスする場合は、CPU13によるCPUバスアクセスサイクルを、ブリッジ16が画像転送用バスアクセスに変換することによって画像メモリ17へのアクセスを実現している。画像メモリ17は、画像データを保存する領域である。スキャナなどの画像入力部から入力された画像データや、NIC21を通じてネットワークから送られてきた画像データを保存する。この画像データはどのような種類の画像でも良く、例えば白黒/カラー、二値/多値、圧縮/非圧縮、低解像度/高解像度など各種多様なフォーマットの画像が考えられる。また、画像メモリ17上に保存した画像データは、プロッタに転送してプリントしたり、NIC21を通じてネットワーク上に送信したり、HDD22へ保存するなどの処理が行われる。DMAC18は、画像転送用バス12上を流れる画像データを高速に転送するコントローラであり、例えばスキャン時にはスキャナI/Fから送られてくるデータを、画像転送用バス12を通じて画像メモリ17の指定された領域に書き込むなど、まとめて大量のデータを転送するような処理を行う。画像メモリ17上のアドレスや転送サイズは予めCPU13からDMAC18に指定しておく。スキャナバッファ19は、スキャナエンジン30から送られてきた画像データを一時的に保存し、画像転送用バス12のバスサイクルに合わせてデータを出力する。プロッタバッファ20は、画像転送用バス12から送られてきた画像データを一時的に保存し、プロッタI/Fの速度に応じてデータを出力する。NIC21は、ネットワークとのI/Fを制御するモジュールで、ネットワークから送られてきた画像データおよびその他のデータを受け取り、バスの要求に従って画像転送用バス12にデータを流す処理を行うと共に、画像転送用バス12に流れているデータをネットワークへ送信する処理を行う。HDD22は、画像データおよびその他の情報を保存する記憶装置である。カラー画像判定回路23は、画像メモリ17上の画像データがカラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定する回路である。なお、ネットワークは汎用なネットワークでも、画像処理装置に特化したネットワークでもよい。汎用的なネットワークとしては例えばイーサネット(登録商標)や、IEEE1394などのシリアルI/Fが挙げられる。このネットワークを通じて、画像データを送受信する。また、スキャナエンジン30は画像を入力するモジュールで、入力した画像データをスキャナI/Fを通じてスキャナバッファ19に転送する。プロッタエンジン40は画像を出力するモジュールで、プロッタバッファ20から送られてきた画像データをプロッタI/Fを通じて取り込みプリントする。
【0015】
次に、本実施例の画像処理装置の動作について、例えばマスター側のスキャナエンジンで取り込んだ画像データをネットワークを通じて1つまたは複数のスレーブ側のメモリへ転送し、マスター/スレーブでプロッタエンジンに出力する連結コピープロセスの動作例を説明する。
【0016】
はじめに、スキャン動作について当該動作フローを示す図2に従って説明すると、まずマスター側で図1のスキャナエンジン30にスキャン開始を要求し(ステップS101)、読み取った画像データを図1のスキャナバッファ19に蓄積していく。続いて図1のDMAC18にDMA転送開始を要求し(ステップS102)、予めDMAC18に設定されていたサイズ分だけ、スキャナバッファ19から図1の画像メモリ17へ画像データを転送する(ステップS103)。この転送は図1の画像転送用バス12を使用して行なわれる。スキャナで1ページ分の画像を読み込み、画像メモリ17に1ページ分の画像データが保存されるまでスキャンバッファ19から画像メモリ17への画像データの転送は行なわれる(ステップS104,S105)。画像データの転送が終了したら、スキャナエンジン30にスキャン終了を要求し(ステップS106)、続いてDMAC18にDMA転送終了を要求する(ステップS107)。以上によりスキャナエンジン30から画像メモリ17への画像転送が行われる。なお、これと並行して画像メモリ17上に展開された画像データをHDD22へ蓄積する。
【0017】
次に、HDD上に蓄積された画像データに対して、スレーブ側への転送を行う動作について当該動作フローを示す図3に従って説明する。
先ずマスター側で図1のHDD22に蓄積された画像データを図1の画像メモリ17上に展開する。この時マスター側では他の処理が動作しているかもしれないので、例えば転送するページ分のメモリを確保することができない可能性もある。そこで、転送画像サイズがマスター側で連結コピープロセスに対して確保できる画像メモリサイズより大きい場合は、HDD22から全てのデータを一度にメモリ上へ展開するのではなく、確保できた画像メモリ17のサイズだけ展開する(ステップS201,S202)。例えば画像データが全部で50MBのサイズで、連結コピー用に確保できた画像メモリ17のサイズが20MBであった場合、HDD22上の画像データの先頭から20MB分のサイズだけをメモリ上に展開する。そのメモリ上に展開された20MBの画像データに対して、図1のNIC21に画像送信要求を出し、ネットワークを通じてスレーブ側のメモリに画像を転送する。転送が終了した後、マスター側では次の20MBの画像データ(先頭から20〜40MBに当たる部分)を同じ画像メモリ17上に展開する。スレーブ側でも受信した画像データをHDD22等に退避した後、新たに画像転送要求を出し、次の20MBの画像データを転送する。そして、最後に残った十MBの画像データ(先頭から40〜50MBに当たる部分)を同じ方法で転送する。
これによりマスター側のHDD22からスレーブ側のHDD22へ画像転送が行われる。マスター側の画像処理装置では、画像メモリ17上に送信する画像データが展開できた時点でNIC21に対して画像送信要求を出すが、この要求に対してNIC21は指定されたアドレスから順次画像データを指定されたサイズだけネットワークを通じてスレーブのメモリ上に転送を試みる。同時にスレーブ側でも、画像データを受信できるだけの画像メモリ17を連結コピー用に確保しておく。スレーブ側で受信可能となればNIC同士で画像データの転送を開始し、マスターの画像メモリからスレーブの画像メモリに画像データを転送する。スレーブが複数台の時も同様に、全てのスレーブ側のメモリに対して同様のことを行えばよい。特にIEEE1394のようなネットワークI/Fでは1対多の転送が行えるので、スレーブ側のメモリが全て準備できた時点で転送を開始することによって、複数台への転送を一度で行うことができる。画像データの転送が終了したら、印刷動作を開始する。この様子を図4に示す。
【0018】
先ず図1のHDD22上に蓄積されている画像データを図1の画像メモリ17上に展開する(ステップS301)。次に、マスター/スレーブともにDMAC18にDMA転送開始を要求し(ステップS302)、続いて図1のプロッタエンジン40にプリント開始を要求する(ステップS303)。これにより、画像メモリ17からプロッタバッファ20へ画像データが転送される(ステップS304)。この転送は図1の画像転送用バス12を使用して行われる。画像メモリ17上の画像データが全て転送され、全ての画像データがプロッタに出力されるまで画像データの転送が行われる(ステップS305)。全ての画像データの転送が終了したら(ステップS305;YES)、DMAC18にDMA転送終了を要求し(ステップS306)、続いてプロッタエンジン40にプリント終了を要求する(ステップS307)。以上により画像メモリ17からプロッタエンジン40への画像転送が行われる。
【0019】
次に、カラー画像判定回路について説明する。図5にカラー画像判定回路の構成を示すように、カラー画像判定回路23は、各プレーン毎の画像ポインタ23−1、色変換回路23−2、色差計算回路23−3、閾値設定回路23−4を含んで構成されている。画像ポインタ23−1は、例えばYMCK画像の場合は各プレーン毎の画像メモリ17上のアドレスを指し示している。色変換回路23−2は、画像メモリ17へのポインタで指し示されたアドレスの画素データを取得し、特定の色空間への変換を行う回路である。色差計算回路23−3は、色成分があるかどうかの指標である色差を計算する。閾値設定回路23−4は、カラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定する色差の閾値を設定する回路である。
【0020】
次に、本実施例の画像処理装置において転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、画像データの色成分を転送しない様子について動作フローを示す図6に従って説明する。
【0021】
先ずマスター側で転送する画像をメモリに展開する。カラー画像を画像メモリに展開する場合は、図5の画像メモリ17に示すようにYMCKの各プレーンが保存できるだけの大きさの領域を確保する。この時各プレーンの画像メモリ17の先頭アドレスを各プレーンの画像ポインタに保存する。実際は図7に示すように、各プレーンは画像メモリ上の連続したアドレスに取られる。次に、各プレーン毎に確保した画像メモリ上に、転送する画像を展開していく。HDDに保存されている場合で、なおかつ画像が圧縮画像であった場合には、伸長してから確保した画像メモリに展開していく。次に、各プレーンの画像ポインタが示すアドレスの画素値を取得する(ステップS401)。プレーンの階調が4ビットであった場合は、画素値は0〜15となり、プレーンの階調が8ビットであった場合は、画素値は0〜255になる。4色分の画素値を求めたら、その画素について色変換処理を行う(ステップS402)。YMCKの色空間はデバイスディペンドな空間のため、正しく色の違いを表現できていない。そこで例えばCIELAB、CIEXYZ空間などの均等色差空間に変換する。均等色差空間では2点間の距離が色の違いを表しているため、以下のような方法を使用する。CIELAB空間は、色情報を(L*)、(a*)、(b*)の3つの軸で表現している。そこで2点間の距離である色差は次の式で求めることができる(ステップS403)。
【0022】
色差=((L*)^2+(a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
【0023】
CIELAB空間は、(L*)が輝度、(a*)と(b*)が色差を表しているため、色成分の大きさは例えば以下のような式で考えることができる。
【0024】
色差=((a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
【0025】
次に、図5の閾値設定回路23−4にて閾値を設定する。これはシステムで自動的に設定しても良いし、ユーザが設定できるようなI/Fを作ってユーザから設定するようにしてもよい。この閾値には、カラー画素であると判断できる色差の下限値を設定する。そして、画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(ステップS401)、図5の色変換回路23−2によってCIELAB系の色空間に変換する(ステップS402)。次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差を図5の色差計算回路23−3によって算出する(ステップS403)。この値と閾値設定回路23−4に設定した閾値とを比較する。色差が設定した閾値よりも大きい場合は(ステップS404;YES)、この画像がカラー画像であると判定し(ステップS405)、カラー画像の判断処理をここで終了する。色差が設定した閾値よりも小さい場合は(ステップS404;NO)、次の画素が存在するかどうかのチェックを行う(ステップS406)。次の画素が存在する場合は(ステップS406;YES)各プレーンの画像ポインタの値を一つ進め(ステップS407)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。次の画素が存在しなければ(ステップS406;NO)、この画像がモノクロ画像であると判定し(ステップS408)、カラー画像の判断処理をここで終了する。
【0026】
次に、モノクロ画像であると判断された場合の処理について説明すると、上記処理によって、カラー画像であると判定された場合は、YMCKプレーンの画像をスレーブ側に転送し、通常通りの動作を行う。上記処理によって、モノクロ画像であると判定された場合は、これ以降の動作をモノクロ画像の動作とする。そこで、図7に示す画像メモリ上に展開されているYMCプレーンの画像情報は必要なくなる。そこで図8のように、Kプレーンのみを残し、他のプレーンを画像メモリから解放する。後は、通常のモノクロ画像の動作を行う。これにより、モノクロ画像と判定された時に他のプレーンの画像データを画像メモリから解放することにより、実際にネットワーク上を送信するデータがKプレーンだけとなり、全てのプレーンを忠実に転送する場合に比べてネットワーク上のトラフィックが減少する。またスレーブ側では、他のプロセスが使用できる画像メモリ量が増え、メモリ不足により動作できなくなるケースを減らすことができる。
【0027】
このように、本発明で説明したような方法で色差を求め、より正確に色成分の大きさを算出し、この値が小さい場合にモノクロ画像であると判定し、モノクロ画像と判定された画像の色情報プレーンを画像メモリから解放することで、送信する画像データの量を減らしネットワーク上のトラフィックを減少させることができるので、連結動作の生産性を維持することができるようになる。
【0028】
次に、本実施例の画像処理装置において転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、画像データの色成分を転送しない様子について動作フローを示す図9に従って説明する。
【0029】
先ず色差値の合計を示す値sum=0とする(ステップS501)。次に、画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(ステップS502)、図5の色変換回路23−2によってCIELAB系の色空間に変換する(ステップS503)。
次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差を図5の色差計算回路23−3によって算出する。この値を色差の合計値であるsumに加算する(ステップS504)。そして、次の画素が存在するかどうかのチェックを行う(ステップS505)。次の画素が存在する場合は(ステップS505;YES)各プレーンの画像ポインタの値を一つ進め(ステップS506)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。次の画素が存在しなければ(ステップS505;NO)、色差の平均を算出するために合計値sumを画素数で除算する(ステップS507)。この平均値と閾値設定回路23−4に設定した閾値とを比較する。色差の平均値が設定した閾値よりも大きい場合は(ステップS508;YES)、この画像がカラー画像であると判定し(ステップS509)、カラー画像の判断処理をここで終了する。色差が設定した閾値よりも小さい場合は(ステップS508;NO)、この画像がモノクロ画像であると判定し(ステップS510)、カラー画像の判断処理をここで終了する。
【0030】
次に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることについて説明すると、ユーザまたはアプリケーションによっては、僅かな色情報であってもその情報を印刷したい場合がある。例えば不揮発性のメモリ領域にビット情報を設け、ビットがONであった場合は上述した動作で制御し、ビットがOFFであった場合はカラー画像判定処理自体を行わないようにする。これにより色成分である画像データを必ずスレーブ側に送信する場合と、カラー画像判定により送信しない場合の2つのモードを設けることができる。
【0031】
このビット情報はユーザが指定することもできるし、システム内部で自動的に設定することもできる。次に、図5の閾値設定回路23−4に設定されている閾値をユーザが設定可能とする。この値を変化させることにより、カラー判定、モノクロ判定の基準が上下する。このように、カラー画像の判断基準をユーザが選択することができるようにすることで、ユーザが必要とする画像品質を得ることができるようになる。例えば、画質より印刷速度を優先したい場合には閾値を上げ、よりモノクロ画像と判定されるようにし、ネットワークの転送速度と印刷速度を上げる。逆に印刷速度より画質を優先したい場合には閾値を下げ、よりカラー画像と判定されるようにし、忠実に画像を印刷するようにする。
【0032】
次に、図10は本発明のシステム構成を示すブロック図である。つまり、同図は上記実施例における画像処理装置の制御方法によるソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ等から構築されるハードウェアを示すものである。同図において、画像処理装置の制御化システムはインターフェース(以下I/Fと略す)51、CPU52、ROM53、RAM54、表示装置55、ハードディスク56、キーボード57及びCD−ROMドライブ58を含んで構成されている。また、汎用の処理装置を用意し、CD−ROM59などの読取可能な記憶媒体には、本発明の画像処理装置の制御方法を実行するプログラムが記憶されている。更に、I/F51を介して外部装置から制御信号が入力され、キーボード57によって操作者による指令又は自動的に本発明のプログラムが起動される。そして、CPU52は当該プログラムに従って上述の画像処理装置の制御方法に伴う制御処理を施し、その処理結果をRAM54やハードディスク56等の記憶装置に格納し、必要により表示装置55などに出力する。以上のように、本発明の画像処理装置の制御方法を実行するプログラムが記憶した媒体を用いることにより、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【0033】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0035】
また、別の発明としての画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求める色差計算手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、色差計算手段により求めた色差成分の平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0036】
更に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることが好ましい。また、閾値をユーザが指定可能とすることが好ましい。
【0037】
また、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0038】
更に、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0039】
また、上記記載の画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る画像処理装置におけるスキャン動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例に係る画像処理装置における、HDD上に蓄積された画像データに対してスレーブ側への転送を行う動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施例に係る画像処理装置における印刷動作を示すフローチャートである。
【図5】カラー画像判定回路の構成を示すブロック図である。
【図6】全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合画像データの色成分を転送しない動作を示すフローチャートである。
【図7】画像メモリ上に展開されているYMCKプレーンの画像情報の様子を示す図である。
【図8】画像メモリ上に展開されているKプレーンの画像情報の様子を示す図である。
【図9】全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合画像データの色成分を転送しない動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明のシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10;コントローラ、11;CPUバス、12;画像転送用バス、
13;CPU、14;ROM、15;RAM、16;ブリッジ、
17;画像メモリ、18;DMAC、19;スキャナバッファ、
20;プロッタバッファ、21;NIC、22;HDD、
23;カラー画像判別回路、23−1;画像ポインタ、
23−2;色変換回路、23−3;色差計算回路、23−4;閾値設定回路、
30;スキャナエンジン、40;プロッタエンジン。
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、詳細には例えばスキャナやプロッタのような画像入出力エンジンを装備する画像処理装置のシステムコントローラに関し、複数の画像処理装置から同時に印刷を行う連結コピー、連結プリント等の連結動作を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2000−261595号公報
従来、マスター(送信元)となる画像処理装置からスレーブ(送信先)となる画像処理装置へ印刷画像を転送し、マスター、スレーブ両方から印刷動作を行うことにより、印刷の生産性を2倍に上げる、いわゆる連結コピーと呼ばれる技術がある。例えばマスターとなる画像処理装置のスキャナでスキャンした画像データをメモリ上に保存し、その画像データをネットワークを介してスレーブとなる画像処理装置のメモリ上に送信し、マスター/スレーブ双方のメモリから同時に印刷動作を行うことによって連結コピーは実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークにはハードウェア的に転送可能なバンド幅が存在し、そのバンド幅以上のデータを転送することはできない。例えば連結動作の対象となる画像のデータ量が非常に大きい場合は、転送速度が印刷速度に追い付かず、スレーブ側での印刷速度がマスター側に比べて遅くなってしまうことが考えられる。特に、カラー画像ではモノクロ画像に比べてデータ量が大きいので、このような問題が重要になってくる。
【0004】
また、画像データの転送速度が印刷速度よりも速く本来の連結動作のスピードが確保できた場合であっても、それだけのバンド幅を連結動作で占有することになり、例えば同じネットワークを使用する他の画像処理は速度低下を招く可能性がある。また、データ量の大きい画像は親機側及び子機側のメモリを大量に消費することになり、MFPのように複数のプロセスが動作する機器では、空きメモリが減少し画像処理プロセスの生産性の低下にもつながる。例えば上記特許文献1では、スレーブ側でメモリに空きがなくなった場合は、他のスレーブ画像処理装置で印刷を行う方式が提案されている。しかし、この場合でも当該スレーブ機器では印刷動作が行えなくなり、生産性が落ちてしまうことが考えられる。以上のような理由からできるだけ画像データ量を減らし、ネットワーク上のトラフィックを減少させることが必要となってくる。
【0005】
印刷系の画像処理を有する画像処理装置では、一般にカラー画像をYMCKの4プレーンで表現し、画像メモリやHDDに保持している。これに対してモノクロ画像はKのみの1プレーンで表現することができる。つまり、カラー画像はYMCKの4プレーン分の画像データ量であるのに対し、モノクロ画像は1プレーン分の画像データ量しかない。一方、画像の大部分がモノクロで、一部にカラー情報が乗っているがその色あいが小さい画像を忠実に印刷した場合、人間の目から見るとモノクロ画像として印刷した画像とほとんど違いがない場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作の速度を低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することを可能にする、画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0008】
また、別の発明としての画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求める色差計算手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、色差計算手段により求めた色差成分の平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0009】
更に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることが好ましい。また、閾値をユーザが指定可能とすることが好ましい。
【0010】
また、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0011】
更に、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0012】
また、上記記載の画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
同図において、本実施例の画像処理装置内のコントローラ10は、CPUバス11と画像転送用バス12の2つのバスを持っている。CPUバス11はCPU13に直結しているバスであり、CPU13、ROM14、RAM15、ブリッジ16などが接続されている。画像転送用バス12は主に画像データを転送するバスであり、このバスにはブリッジ16、画像メモリ17、DMAC(DMA Controller)18、スキャナバッファ19、プロッタバッファ20、NIC(Network Interface Controller)21、HDD22などが接続されている。このバスは画像データを高速に転送しなければならないバスであり、汎用の高速なバスを流用しても、画像データを効率良く転送するように設計した専用のバスを使用しても良い。また、ブリッジ16は、CPUバス11と画像転送用バス12を仲介しており、2つのバスの速度差やバス幅の違いを吸収するとともに、エンディアンの変換などを行っている。例えばCPU13が画像メモリ17をアクセスする場合は、CPU13によるCPUバスアクセスサイクルを、ブリッジ16が画像転送用バスアクセスに変換することによって画像メモリ17へのアクセスを実現している。画像メモリ17は、画像データを保存する領域である。スキャナなどの画像入力部から入力された画像データや、NIC21を通じてネットワークから送られてきた画像データを保存する。この画像データはどのような種類の画像でも良く、例えば白黒/カラー、二値/多値、圧縮/非圧縮、低解像度/高解像度など各種多様なフォーマットの画像が考えられる。また、画像メモリ17上に保存した画像データは、プロッタに転送してプリントしたり、NIC21を通じてネットワーク上に送信したり、HDD22へ保存するなどの処理が行われる。DMAC18は、画像転送用バス12上を流れる画像データを高速に転送するコントローラであり、例えばスキャン時にはスキャナI/Fから送られてくるデータを、画像転送用バス12を通じて画像メモリ17の指定された領域に書き込むなど、まとめて大量のデータを転送するような処理を行う。画像メモリ17上のアドレスや転送サイズは予めCPU13からDMAC18に指定しておく。スキャナバッファ19は、スキャナエンジン30から送られてきた画像データを一時的に保存し、画像転送用バス12のバスサイクルに合わせてデータを出力する。プロッタバッファ20は、画像転送用バス12から送られてきた画像データを一時的に保存し、プロッタI/Fの速度に応じてデータを出力する。NIC21は、ネットワークとのI/Fを制御するモジュールで、ネットワークから送られてきた画像データおよびその他のデータを受け取り、バスの要求に従って画像転送用バス12にデータを流す処理を行うと共に、画像転送用バス12に流れているデータをネットワークへ送信する処理を行う。HDD22は、画像データおよびその他の情報を保存する記憶装置である。カラー画像判定回路23は、画像メモリ17上の画像データがカラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定する回路である。なお、ネットワークは汎用なネットワークでも、画像処理装置に特化したネットワークでもよい。汎用的なネットワークとしては例えばイーサネット(登録商標)や、IEEE1394などのシリアルI/Fが挙げられる。このネットワークを通じて、画像データを送受信する。また、スキャナエンジン30は画像を入力するモジュールで、入力した画像データをスキャナI/Fを通じてスキャナバッファ19に転送する。プロッタエンジン40は画像を出力するモジュールで、プロッタバッファ20から送られてきた画像データをプロッタI/Fを通じて取り込みプリントする。
【0015】
次に、本実施例の画像処理装置の動作について、例えばマスター側のスキャナエンジンで取り込んだ画像データをネットワークを通じて1つまたは複数のスレーブ側のメモリへ転送し、マスター/スレーブでプロッタエンジンに出力する連結コピープロセスの動作例を説明する。
【0016】
はじめに、スキャン動作について当該動作フローを示す図2に従って説明すると、まずマスター側で図1のスキャナエンジン30にスキャン開始を要求し(ステップS101)、読み取った画像データを図1のスキャナバッファ19に蓄積していく。続いて図1のDMAC18にDMA転送開始を要求し(ステップS102)、予めDMAC18に設定されていたサイズ分だけ、スキャナバッファ19から図1の画像メモリ17へ画像データを転送する(ステップS103)。この転送は図1の画像転送用バス12を使用して行なわれる。スキャナで1ページ分の画像を読み込み、画像メモリ17に1ページ分の画像データが保存されるまでスキャンバッファ19から画像メモリ17への画像データの転送は行なわれる(ステップS104,S105)。画像データの転送が終了したら、スキャナエンジン30にスキャン終了を要求し(ステップS106)、続いてDMAC18にDMA転送終了を要求する(ステップS107)。以上によりスキャナエンジン30から画像メモリ17への画像転送が行われる。なお、これと並行して画像メモリ17上に展開された画像データをHDD22へ蓄積する。
【0017】
次に、HDD上に蓄積された画像データに対して、スレーブ側への転送を行う動作について当該動作フローを示す図3に従って説明する。
先ずマスター側で図1のHDD22に蓄積された画像データを図1の画像メモリ17上に展開する。この時マスター側では他の処理が動作しているかもしれないので、例えば転送するページ分のメモリを確保することができない可能性もある。そこで、転送画像サイズがマスター側で連結コピープロセスに対して確保できる画像メモリサイズより大きい場合は、HDD22から全てのデータを一度にメモリ上へ展開するのではなく、確保できた画像メモリ17のサイズだけ展開する(ステップS201,S202)。例えば画像データが全部で50MBのサイズで、連結コピー用に確保できた画像メモリ17のサイズが20MBであった場合、HDD22上の画像データの先頭から20MB分のサイズだけをメモリ上に展開する。そのメモリ上に展開された20MBの画像データに対して、図1のNIC21に画像送信要求を出し、ネットワークを通じてスレーブ側のメモリに画像を転送する。転送が終了した後、マスター側では次の20MBの画像データ(先頭から20〜40MBに当たる部分)を同じ画像メモリ17上に展開する。スレーブ側でも受信した画像データをHDD22等に退避した後、新たに画像転送要求を出し、次の20MBの画像データを転送する。そして、最後に残った十MBの画像データ(先頭から40〜50MBに当たる部分)を同じ方法で転送する。
これによりマスター側のHDD22からスレーブ側のHDD22へ画像転送が行われる。マスター側の画像処理装置では、画像メモリ17上に送信する画像データが展開できた時点でNIC21に対して画像送信要求を出すが、この要求に対してNIC21は指定されたアドレスから順次画像データを指定されたサイズだけネットワークを通じてスレーブのメモリ上に転送を試みる。同時にスレーブ側でも、画像データを受信できるだけの画像メモリ17を連結コピー用に確保しておく。スレーブ側で受信可能となればNIC同士で画像データの転送を開始し、マスターの画像メモリからスレーブの画像メモリに画像データを転送する。スレーブが複数台の時も同様に、全てのスレーブ側のメモリに対して同様のことを行えばよい。特にIEEE1394のようなネットワークI/Fでは1対多の転送が行えるので、スレーブ側のメモリが全て準備できた時点で転送を開始することによって、複数台への転送を一度で行うことができる。画像データの転送が終了したら、印刷動作を開始する。この様子を図4に示す。
【0018】
先ず図1のHDD22上に蓄積されている画像データを図1の画像メモリ17上に展開する(ステップS301)。次に、マスター/スレーブともにDMAC18にDMA転送開始を要求し(ステップS302)、続いて図1のプロッタエンジン40にプリント開始を要求する(ステップS303)。これにより、画像メモリ17からプロッタバッファ20へ画像データが転送される(ステップS304)。この転送は図1の画像転送用バス12を使用して行われる。画像メモリ17上の画像データが全て転送され、全ての画像データがプロッタに出力されるまで画像データの転送が行われる(ステップS305)。全ての画像データの転送が終了したら(ステップS305;YES)、DMAC18にDMA転送終了を要求し(ステップS306)、続いてプロッタエンジン40にプリント終了を要求する(ステップS307)。以上により画像メモリ17からプロッタエンジン40への画像転送が行われる。
【0019】
次に、カラー画像判定回路について説明する。図5にカラー画像判定回路の構成を示すように、カラー画像判定回路23は、各プレーン毎の画像ポインタ23−1、色変換回路23−2、色差計算回路23−3、閾値設定回路23−4を含んで構成されている。画像ポインタ23−1は、例えばYMCK画像の場合は各プレーン毎の画像メモリ17上のアドレスを指し示している。色変換回路23−2は、画像メモリ17へのポインタで指し示されたアドレスの画素データを取得し、特定の色空間への変換を行う回路である。色差計算回路23−3は、色成分があるかどうかの指標である色差を計算する。閾値設定回路23−4は、カラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定する色差の閾値を設定する回路である。
【0020】
次に、本実施例の画像処理装置において転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、画像データの色成分を転送しない様子について動作フローを示す図6に従って説明する。
【0021】
先ずマスター側で転送する画像をメモリに展開する。カラー画像を画像メモリに展開する場合は、図5の画像メモリ17に示すようにYMCKの各プレーンが保存できるだけの大きさの領域を確保する。この時各プレーンの画像メモリ17の先頭アドレスを各プレーンの画像ポインタに保存する。実際は図7に示すように、各プレーンは画像メモリ上の連続したアドレスに取られる。次に、各プレーン毎に確保した画像メモリ上に、転送する画像を展開していく。HDDに保存されている場合で、なおかつ画像が圧縮画像であった場合には、伸長してから確保した画像メモリに展開していく。次に、各プレーンの画像ポインタが示すアドレスの画素値を取得する(ステップS401)。プレーンの階調が4ビットであった場合は、画素値は0〜15となり、プレーンの階調が8ビットであった場合は、画素値は0〜255になる。4色分の画素値を求めたら、その画素について色変換処理を行う(ステップS402)。YMCKの色空間はデバイスディペンドな空間のため、正しく色の違いを表現できていない。そこで例えばCIELAB、CIEXYZ空間などの均等色差空間に変換する。均等色差空間では2点間の距離が色の違いを表しているため、以下のような方法を使用する。CIELAB空間は、色情報を(L*)、(a*)、(b*)の3つの軸で表現している。そこで2点間の距離である色差は次の式で求めることができる(ステップS403)。
【0022】
色差=((L*)^2+(a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
【0023】
CIELAB空間は、(L*)が輝度、(a*)と(b*)が色差を表しているため、色成分の大きさは例えば以下のような式で考えることができる。
【0024】
色差=((a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
【0025】
次に、図5の閾値設定回路23−4にて閾値を設定する。これはシステムで自動的に設定しても良いし、ユーザが設定できるようなI/Fを作ってユーザから設定するようにしてもよい。この閾値には、カラー画素であると判断できる色差の下限値を設定する。そして、画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(ステップS401)、図5の色変換回路23−2によってCIELAB系の色空間に変換する(ステップS402)。次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差を図5の色差計算回路23−3によって算出する(ステップS403)。この値と閾値設定回路23−4に設定した閾値とを比較する。色差が設定した閾値よりも大きい場合は(ステップS404;YES)、この画像がカラー画像であると判定し(ステップS405)、カラー画像の判断処理をここで終了する。色差が設定した閾値よりも小さい場合は(ステップS404;NO)、次の画素が存在するかどうかのチェックを行う(ステップS406)。次の画素が存在する場合は(ステップS406;YES)各プレーンの画像ポインタの値を一つ進め(ステップS407)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。次の画素が存在しなければ(ステップS406;NO)、この画像がモノクロ画像であると判定し(ステップS408)、カラー画像の判断処理をここで終了する。
【0026】
次に、モノクロ画像であると判断された場合の処理について説明すると、上記処理によって、カラー画像であると判定された場合は、YMCKプレーンの画像をスレーブ側に転送し、通常通りの動作を行う。上記処理によって、モノクロ画像であると判定された場合は、これ以降の動作をモノクロ画像の動作とする。そこで、図7に示す画像メモリ上に展開されているYMCプレーンの画像情報は必要なくなる。そこで図8のように、Kプレーンのみを残し、他のプレーンを画像メモリから解放する。後は、通常のモノクロ画像の動作を行う。これにより、モノクロ画像と判定された時に他のプレーンの画像データを画像メモリから解放することにより、実際にネットワーク上を送信するデータがKプレーンだけとなり、全てのプレーンを忠実に転送する場合に比べてネットワーク上のトラフィックが減少する。またスレーブ側では、他のプロセスが使用できる画像メモリ量が増え、メモリ不足により動作できなくなるケースを減らすことができる。
【0027】
このように、本発明で説明したような方法で色差を求め、より正確に色成分の大きさを算出し、この値が小さい場合にモノクロ画像であると判定し、モノクロ画像と判定された画像の色情報プレーンを画像メモリから解放することで、送信する画像データの量を減らしネットワーク上のトラフィックを減少させることができるので、連結動作の生産性を維持することができるようになる。
【0028】
次に、本実施例の画像処理装置において転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、画像データの色成分を転送しない様子について動作フローを示す図9に従って説明する。
【0029】
先ず色差値の合計を示す値sum=0とする(ステップS501)。次に、画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(ステップS502)、図5の色変換回路23−2によってCIELAB系の色空間に変換する(ステップS503)。
次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差を図5の色差計算回路23−3によって算出する。この値を色差の合計値であるsumに加算する(ステップS504)。そして、次の画素が存在するかどうかのチェックを行う(ステップS505)。次の画素が存在する場合は(ステップS505;YES)各プレーンの画像ポインタの値を一つ進め(ステップS506)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。次の画素が存在しなければ(ステップS505;NO)、色差の平均を算出するために合計値sumを画素数で除算する(ステップS507)。この平均値と閾値設定回路23−4に設定した閾値とを比較する。色差の平均値が設定した閾値よりも大きい場合は(ステップS508;YES)、この画像がカラー画像であると判定し(ステップS509)、カラー画像の判断処理をここで終了する。色差が設定した閾値よりも小さい場合は(ステップS508;NO)、この画像がモノクロ画像であると判定し(ステップS510)、カラー画像の判断処理をここで終了する。
【0030】
次に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることについて説明すると、ユーザまたはアプリケーションによっては、僅かな色情報であってもその情報を印刷したい場合がある。例えば不揮発性のメモリ領域にビット情報を設け、ビットがONであった場合は上述した動作で制御し、ビットがOFFであった場合はカラー画像判定処理自体を行わないようにする。これにより色成分である画像データを必ずスレーブ側に送信する場合と、カラー画像判定により送信しない場合の2つのモードを設けることができる。
【0031】
このビット情報はユーザが指定することもできるし、システム内部で自動的に設定することもできる。次に、図5の閾値設定回路23−4に設定されている閾値をユーザが設定可能とする。この値を変化させることにより、カラー判定、モノクロ判定の基準が上下する。このように、カラー画像の判断基準をユーザが選択することができるようにすることで、ユーザが必要とする画像品質を得ることができるようになる。例えば、画質より印刷速度を優先したい場合には閾値を上げ、よりモノクロ画像と判定されるようにし、ネットワークの転送速度と印刷速度を上げる。逆に印刷速度より画質を優先したい場合には閾値を下げ、よりカラー画像と判定されるようにし、忠実に画像を印刷するようにする。
【0032】
次に、図10は本発明のシステム構成を示すブロック図である。つまり、同図は上記実施例における画像処理装置の制御方法によるソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ等から構築されるハードウェアを示すものである。同図において、画像処理装置の制御化システムはインターフェース(以下I/Fと略す)51、CPU52、ROM53、RAM54、表示装置55、ハードディスク56、キーボード57及びCD−ROMドライブ58を含んで構成されている。また、汎用の処理装置を用意し、CD−ROM59などの読取可能な記憶媒体には、本発明の画像処理装置の制御方法を実行するプログラムが記憶されている。更に、I/F51を介して外部装置から制御信号が入力され、キーボード57によって操作者による指令又は自動的に本発明のプログラムが起動される。そして、CPU52は当該プログラムに従って上述の画像処理装置の制御方法に伴う制御処理を施し、その処理結果をRAM54やハードディスク56等の記憶装置に格納し、必要により表示装置55などに出力する。以上のように、本発明の画像処理装置の制御方法を実行するプログラムが記憶した媒体を用いることにより、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【0033】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0035】
また、別の発明としての画像処理装置は、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求める色差計算手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、色差計算手段により求めた色差成分の平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有する。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0036】
更に、画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設けることが好ましい。また、閾値をユーザが指定可能とすることが好ましい。
【0037】
また、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0038】
更に、別の発明として、画像処理装置の制御方法によれば、転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことに特徴がある。よって、ネットワーク上のトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0039】
また、上記記載の画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、画像処理装置の制御化システムを汎用的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る画像処理装置におけるスキャン動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例に係る画像処理装置における、HDD上に蓄積された画像データに対してスレーブ側への転送を行う動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施例に係る画像処理装置における印刷動作を示すフローチャートである。
【図5】カラー画像判定回路の構成を示すブロック図である。
【図6】全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合画像データの色成分を転送しない動作を示すフローチャートである。
【図7】画像メモリ上に展開されているYMCKプレーンの画像情報の様子を示す図である。
【図8】画像メモリ上に展開されているKプレーンの画像情報の様子を示す図である。
【図9】全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合画像データの色成分を転送しない動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明のシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10;コントローラ、11;CPUバス、12;画像転送用バス、
13;CPU、14;ROM、15;RAM、16;ブリッジ、
17;画像メモリ、18;DMAC、19;スキャナバッファ、
20;プロッタバッファ、21;NIC、22;HDD、
23;カラー画像判別回路、23−1;画像ポインタ、
23−2;色変換回路、23−3;色差計算回路、23−4;閾値設定回路、
30;スキャナエンジン、40;プロッタエンジン。
Claims (7)
- 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる少なくとも1つの他の画像処理装置との間で画像データの転送を行う画像処理システムであって、転送元となる画像処理装置は、当該転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
- 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる少なくとも1つの他の画像処理装置との間で画像データの転送を行う画像処理システムであって、転送元となる画像処理装置は、当該転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行う色変換手段と、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求める色差計算手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、前記色差計算手段により求めた色差成分の平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しない制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
- 画像データの色成分を転送する場合と、転送しない場合の2つのモードを設ける請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記閾値をユーザが指定可能とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる少なくとも1つの他の画像処理装置との間で画像データの転送を行う画像処理システムにおける画像処理装置の制御方法において、
転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる少なくとも1つの他の画像処理装置との間で画像データの転送を行う画像処理システムにおける画像処理装置の制御方法において、
転送元となる画像処理装置上の画像に対して色変換を行い、全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、他の画像処理装置に画像データの色成分を転送しないことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 請求項5又は6のいずれかに記載の画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002290628A patent/JP2004128913A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7729012B2 (en) | 2005-04-08 | 2010-06-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing apparatus, method of controlling image processing apparatus, image recognition method, image forming apparatus, information processing apparatus, and data processing method |
JP2007174175A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
JP4661579B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2011-03-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
JP2009272774A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム |
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