JP2004128549A - 画像処理装置および画像処理装置の使用制限方法およびプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データが印刷されるまでの煩雑で無駄な再操作による遅延時間の削減と、機密文書などの流通の制限を行うこと。
【解決手段】操作部308より、ジョブ動作(コピー,プリント,スキャン,Fax等),リソース操作(画像データ,文書データ,フォントデータ等のリソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示等)における抑止レベル(装置管理テーブル)を設定し記憶装置304に保持しておき、装置の使用を制限する状態にあるとき、CPU301が、前記設定された抑止レベル(装置管理テーブル)に応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限(ジョブ削除,ジョブ中断,ジョブ受け付け不可,リソース操作禁止)する構成を特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】操作部308より、ジョブ動作(コピー,プリント,スキャン,Fax等),リソース操作(画像データ,文書データ,フォントデータ等のリソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示等)における抑止レベル(装置管理テーブル)を設定し記憶装置304に保持しておき、装置の使用を制限する状態にあるとき、CPU301が、前記設定された抑止レベル(装置管理テーブル)に応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限(ジョブ削除,ジョブ中断,ジョブ受け付け不可,リソース操作禁止)する構成を特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置の持つコピーやスキャンやプリントといった各種ジョブに対する動作制限と、文書やフォントといった各種リソースに対する操作制限可能な画像処理装置および画像処理装置の使用制限方法およびプログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙幣等の有価証券の不正なコピーを防止するため、管理キーなる鍵を設けて特定の管理者による鍵の管理、つまり装置の管理を可能としていた。また、部門毎の予算管理のため、本体に取り付けたアダプタ(カードリーダ)に部門別のカードを差し込むことでコピージョブなどの動作制限を行っていた。さらに、アダプタ装置などを取り付けなくとも、部門別或いは使用者に割り当てた暗証番号による動作制限を行っていた。なお、このような動作制限をする技術としては、例えば、特開平8−130654号公報に係る画像処理装置として、管理キー、コントロールカードの挿入、暗証番号の入力といった3つの制御手段などから、コピーやプリントジョブの禁止、ブラック、フルカラー、その他の色といったカラーモードを制限するといったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のカラーモードの制限は、装置の使用が制限されている各状態、即ち管理キーがない、コントロールカードがそう入されていない、登録済暗証番号が入力されていない等の各状態において、それぞれカラーモードの実行/実行禁止を択一的に選択設定しておくだけのため、ネットワークに接続されて外部装置から印刷指示を受けるような画像処理装置では、利用者が装置の近くにいるとは限らず、例えば画像処理装置がカラーモードを実行禁止している状態であることを利用者が知らずに、外部装置からカラープリントジョブを投入することも考えられる。
【0004】
このような従来の構成では、一時的に、装置管理者が不在で管理キーやコントロールカードが抜かれてカラーモードが実行禁止されている状態であっても、ジョブ投入がガードされる構成であったため、外部装置から投入したジョブは受け付けられず、利用者は、管理者が再度管理キーやコントロールカードを装填したのを確認した後、再度ジョブを投入し直す必要があるなど、非効率的で煩雑な作業を行わなければならず、文書作成から実際に紙へ描画完了されるまでのトータル画像処理時間を無駄に延長させてしまうという問題点があった。
【0005】
また、画像処理装置がネットワークに接続され、文書サーバ等として使用されるようになると、画像処理装置の外部記憶装置上に様々な文書が格納されるようになる。また、その記憶された文書のやり取りも、ネットワークを介して、外部の装置と頻繁に行われるようになる。しかしながら、従来はカラーモード制限等のジョブ動作モードだけを制限していたため、前述のように、外部と機密文書なども記憶されるようになり、ジョブ動作モードだけの制限では、画像処理装置に蓄積された画像データの流通制限が行えないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記の従来技術の有する問題点を解決するためになされたもので、コピー,プリント,Fax等の各種ジョブ動作,装置内に記憶される画像データ,文書等のリソース操作における抑止レベルを設定し、装置の使用を制限する状態にあるとき、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限することにより、画像データが印刷されるまでの煩雑で無駄な再操作による遅延時間の削減と、機密文書などの流通の制限を行うことができる画像処理装置および画像処理装置の使用制限方法およびプログラムおよび記憶媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、装置の使用を制限可能な画像処理装置であって、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベル(図5に示す装置管理テーブル)を設定する第1の設定手段(図3に示す操作部308)と、前記装置の使用を制限する状態にあるとき(図3に示す管理キー316が装填されていない、コントロールカード314が装填されていない、登録済暗証番号が入力されていない状態)、前記第1の設定手段によって設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する第1の制御手段(図1に示すジョブ動作制限部109,リソース操作制限部110,図3に示すCPU301)とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る第2の発明は、前記ジョブ動作は、複数種類のジョブ動作(コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブ)を含み、前記リソース操作は、複数種類のリソース操作(ダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示)を含むものであり、前記第1の設定手段は、前記複数種類のジョブ動作,複数種類のリソース操作それぞれに対して独立に抑止レベルを設定することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る第3の発明は、前記複数種類のジョブ動作は、コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブを含むものであり、前記複数種類のリソース操作は、画像データ,文書データ,フォントデータを含むリソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る第4の発明は、前記第1の設定手段は、前記ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを複数段階の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル1〜レベル4)のいずれかに設定することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る第5の発明は、前記複数段階の抑止レベルは、ジョブ,リソース操作の受付の禁止及び受付済みのジョブ,リソース操作を削除する第1の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル1),ジョブ,リソース操作の受付のみを禁止する第2の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル2),ジョブ,リソース操作実行の中断のみを行う第3の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル3),ジョブ,リソース操作を無制限に実行する第4の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル4)を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る第6の発明は、管理キーを着脱可能であり該管理キーの着脱を検知する管理キー装着手段(図3に示す管理キーユニット315)と、コントロールカードを着脱可能であり該装着されたコントロールカードを読み取り可能なコントロールカード読み取り手段(図3に示すカードリーダ313)と、暗証番号を入力可能な暗証番号入力手段(リモートクライアントの図示しない入力装置又は図3に示す操作部308)と、前記管理キー装着手段による前記管理キーの着脱検知結果,前記コントロールカード読み取り手段によるコントロールカード読み取り結果,前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号に応じて、前記装置の使用を制限する状態に移行及び前記装置の使用を制限する状態からの復帰を制御する第2の制御手段(図1に示す管理キー制御部105,コントロールカード制御部106,図3に示すCPU301)とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第7の発明は、前記コントロールカード読み取り手段による読み取り情報から特定される部門番号又は前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号により特定される部門番号毎に、前記第1の設定手段により設定される前記抑止レベルに従う制限を前記第1の制御手段に行わせるか否かを設定する第2の設定手段(図6に示す部門管理テーブル602,図3に示す操作部308)を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第8の発明は、前記第1の設定手段は、操作パネル(図3に示す操作部308)を含み、前記操作パネル上の指示に応じて前記抑止レベルが設定されることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第9の発明は、前記第1の設定手段は、外部装置から指示されたジョブ動作,リソース操作と前記画像処理装置の操作部から指示されたジョブ動作,リソース操作とにそれぞれ独立に抑止レベルを設定することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第10の発明は、装置の使用を制限可能な画像処理装置の使用制限方法において、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定する設定工程(図示しない設定工程)と、装置の使用を制限する状態にあるとき(図8のステップS804,S808,図12のステップS1205,S1207)、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する制限工程(図9,図13)とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第11の発明は、請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第12の発明は、請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像処理装置を適用可能な多機能周辺機器の構成の基本構成を示すブロック図であり、後述する図2に示すMFP203,204に相当する。
【0021】
図1において、101は操作指示部であり、リモートクライアント受付部102とローカルクライアント受付部103により、コピーやスキャンやプリントといった各種ジョブの実行指示、および機器内部に蓄積した画像情報やアドレス帳やフォント情報といった各種リソースのアップロードやダウンロード指示を制御する部分である。
【0022】
上記リモートクライアント受付部102は、TCP/IPやUDPといった各種通信プロトコルを解釈し、ネットワーク上の複数のクライアント(後述する図2に示すクライアントPC201、プリンタ202、MFP203、MFP204、PC205、スキャナ206に相当)からされた各種指示に対する制御を行う。
【0023】
上記ローカルクライアント受付部103は、機器に接続されたディスプレイ(後述する図3に示すLCDディスプレイ309に相当)やキーボード(図3に示すキーボード310に相当)の操作により指示された各種処理を制御する部分である。
【0024】
104は装置管理部であり、管理キー制御部105、コントロールカード制御部106、部門管理制御部107の状態から、機器の状態を制御する部分である。
【0025】
上記管理キー制御部105は、管理キーユニット(図3に示す管理キーユニット315に相当)の装着有無の管理、および管理キーユニットが装着されている場合に、管理キー(図3に示す管理キー316に相当)の抜き差しを管理する部分である。
【0026】
コントロールカード制御部106は、コントロールカードユニット(図3に示すカードリーダ313に相当)の装着管理、およびコントロールカードの抜き差しを管理する部分である。なお、コントロールカード(図3に示すコントロールカード314に相当)には、光学式/磁気式に部門コードが与えられており、該コントロールユニットにカードを読み込ませることで、各カードに与えられた部門コードの識別が行われる。
【0027】
部門管理制御部107は、会社組織における部や課といった部門毎、もしくは使用者毎の予算管理や使用状況を計数管理する部分である(図6の部門管理テーブルに相当)。また、予算管理や計数管理に使用する情報は、機器自体もしくはコントロールカード内部に保持される。
【0028】
108は制限部であり、ジョブ動作制限部109、リソース操作制限部110から構成され、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態に応じて、ジョブ動作やリソース操作に対する各種の制限を行う部分である。
【0029】
ジョブ動作制限部109は、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態(後述する図5の装置管理テーブル、および後述する図6の部門管理テーブルに相当)に応じて、ジョブの削除・破棄,ジョブ実行の中断,ジョブ受付不可といった各種の制限を行う部分である。
【0030】
リソース操作制限部110は、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態(図5の装置管理テーブル、および図6の部門管理テーブルに相当)に応じて、リソースのアップロード,ダウンロード,複写,移動,削除,リスト表示(一覧表示)といった各種の操作に対する可否を判定し、制限する部分である。
【0031】
111は実行部であり、スキャナ制御部112、プリンタ制御部113、FAX制御部114、記憶蓄積部115から、ハードウェアを動作させ、コピーやスキャンやプリントやFaxといった各種ジョブ処理、および機器内部に蓄積保持する情報のアップロードやダウンロードなどする処理の実行を司る部分である。
【0032】
スキャナ制御部(図3に示すスキャナインタフェース311、およびスキャナエンジン312に相当)112は、スキャナ装置(後述する図4に示すスキャナ402に相当)を動作させ、原稿を読み取る部分である。
【0033】
プリンタ制御部(図3に示すプリンタインタフェース305、およびプリンタエンジン306に相当)113は、プリンタ装置(図4に示すプリンタ403に相当)を動作させ、紙に画像を印刷する部分である。
【0034】
FAX制御部(図3に示すFAXインタフェース317、およびFAXエンジン318に相当)114は、G3プロトコルなどによる原稿送受信を行う部分である。
【0035】
記憶蓄積部(図3に示す記憶装置304に相当)115は、スキャナ原稿等を保持する部分である。
【0036】
なお、後述する図2に示すプリンタ202、MFP203,204、スキャナ206は、本発明の画像処理装置を適用可能な機器であるが、上記実行部111の構成は、プリンタ202では、プリンタ制御部113のみの構成とし、スキャナ206では、スキャナ制御部112のみの構成とする。
【0037】
図2は、図1に示した多機能周辺機器(MFP)を適用可能なシステムの構成を示すブロック図である。
【0038】
図2において、リモートクライアントとして、PC(パーソナルコンピュータ)201と205、ローカルクライアントとして、プリンタ202とMFP203,MFP204とスキャナ206とが、ネットワーク207(例えばイーサネット(Ethernet)(登録商標))に接続されている。なお、上記MFPとは、コピー機能、スキャナ機能、プリント機能などをもつ複合機(多機能周辺機器;Multi Function peripheral)のことで、以下、MFPと称する。また、MFP203,204は、図1及び後述する図3に示す構成を有するものである。
【0039】
本実施形態では、ローカルクライアントは、装置内部の操作部を用いてコピージョブやスキャンジョブ等の投入、および各種リソースの操作を指示し、リモートクライアントであるPC201、PC205は、プリンタ202、MFP203、MFP204,スキャナ206に対し、各種ジョブの動作指示や、文書,フォントといった各種リソースのダウンロード,アップロードなどをネットワーク207を介して指示する方式とした。
【0040】
なお、ネットワーク207を介して行う通信には、TCP/IPなどの通信プロトコルを用い、各機種に割り当てられたユニークな識別情報によりデータ交換する。
【0041】
また、本実施形態では、リモートクライアントをPC201とPC205に、ローカルクライアントをプリンタ202、MFP203、MFP204、スキャナ206という構成としたが、MFP203とMFP204、もしくはプリンタ202、スキャナ206とをネットワークで接続し、そのどちらかがリモートクライアントになる方式であってもよい。また、ネットワークがイーサネット(登録商標)であるものとしているが、これは一例であって、限定されるものではない。
【0042】
図3は、図1に示した多機能周辺機器(MFP)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0043】
図において、301はCPUで、バス319を介して、メモリ(RAM)302と、ROM303と、記憶装置(HD)304と、プリンタインタフェース305と、スキャナインタフェース311と、ユーザインタフェース(操作部)308と、ネットワークインタフェース307に接続する。このCPU301が実行するプログラムは、ROM303、記憶装置304、およびネットワークインタフェース307などから、メモリ302に読み出される。
【0044】
305はプリンタインタフェースあり、プリンタ資源の管理及びプリンタエンジン306を使用するジョブの実行・制御を行う。プリンタエンジン306は、CPU301が実行するプログラムにより作成された画像を紙に印字出力する部分である。なお、プリンタエンジン306は、レーザビーム方式であっても、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0045】
307は、ネットワークインタフェースであり、ネットワークパケットの物理層(物理パケット)の処理、つまり物理パケットからトランスポートパケットの抽出、およびトランスポートパケットから物理パケットの生成を行う。308は、ユーザインタフェースであり、LCDディスプレイ309とキーボード310を制御することで、ユーザである装置操作者と各種情報のやり取りを行う。
【0046】
311はスキャナインタフェースであり、スキャナ資源の管理およびスキャナエンジン312を使用するジョブの実行・制御を行う。312は、スキャナエンジンであり、CPU301が実行するプログラムにより、メモリ302もしくは記憶装置304へ画像データを読み出す部分である。
【0047】
313はカードリーダ(カードリーダ装置)であり、コントロールカード314を装着可能であり、該装着されたコントロールカード314に光学的・磁気的に書きこまれた各種情報の読み取りや、紙の使用状況といった各種計数値の書き込みを行う。なお、カードリーダ313にコントロールカード314を挿入することでカードありが検出される。315は管理キーユニット(管理キー装置)で、管理キーユニットの一部であるシリンダに、管理キー316を差し込むことで管理キーありが検出され、管理キー316をシリンダから抜くことで管理キー無しが検出される。
【0048】
317はFAXインタフェースであり、FAX資源の管理およびFAXエンジン318を使用するジョブの実行・制御を行う。FAXエンジン318は、公衆回線を介して遠隔地のFAX装置とデータをやり取りする部分である。
【0049】
なお、図3に示した本発明の画像処理装置を適用可能なMFPの構成は、図2に示したMFP203,204の構成を示すものであるが、本発明の画像処理装置を図2に示したプリンタ202,スキャナ206に適用することも可能である。図2に示したプリンタ202に適用する場合には、図3のFAXインタフェース317,FAXエンジン318,記憶装置304,スキャナインタフェース311,スキャナエンジン312は備えていない構成とする。また、スキャナ206に適用する場合には、図3のFAXインタフェース317,FAXエンジン318,記憶装置304,プリンタインタフェース305,プリンタエンジン312は備えていない構成とする。
【0050】
また、本実施形態では、MFP装置内にプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キーを有する構成としたが、特に限定するものでなく。LANケーブルなどにより制御する構成でも良い。即ち、本発明の画像処理装置自身は、プリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等のユニットを備えていなくても、LANを介して接続される他の機器に備えられるプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等のユニットをLANを介して制御してプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等の機能を実現する構成であってもよい。
【0051】
さらに、リモートクライアントからジョブ動作指示やリソース操作指示を行う場合には、該指示に先立って、リモートクライアントの入力装置より暗証番号を入力する必要があるものとする。この暗証番号は、後述する図3に示す記憶装置304に部署毎に格納されており、リモートクライアントより入力される暗証番号が記憶装置304に部署毎に格納される部署毎の暗証番号と一致しない場合には、リモートクライアントからジョブ動作指示やリソース操作指示をCPU301が制限するように構成されている。
【0052】
図4は、図1に示した多機能周辺機器の概観を示す概観図であり、(a)は画像形成装置本体の概観に対応し、(b)は操作部の概観に対応する。
【0053】
(a)に示すように、本実施形態の画像処理装置は、自動紙送り装置401、スキャナ装置402、プリンタ403、給紙カセット404、オプショナルな給紙カセット405、プリントやコピー結果である紙束に対し、穴あけやステイプルなどを行うフィニシング装置406、プリントやコピー結果を置く排紙ビン407、各種の操作指示を行う操作部308、装置管理するための管理キー316、部門管理などを行うコントロールカード314を備える構成とする。
【0054】
(b)に示すように、操作部308は、LCDディスプレイ309と暗証番号等を入力可能なキーボード310とを有する。
【0055】
図5は、図1に示した装置管理部が管理する装置管理テーブルの一例を示す模式図である。
【0056】
この装置管理テーブルは、コントロールカード無し,管理キー無しの際に、ローカルクライアントやリモートクライアント、もしくは各部門毎に、コピー,プリント,スキャン,Faxといった各ジョブ制限、文書などの各リソースに対する操作制限を行うための情報登録・管理を行うためのものである。
【0057】
図において、501はローカルクライアント用の装置管理テーブルで、ローカルクライアントに対する各種制限の設定を示すものであり、502はリモートクライアント用の装置管理テーブルで、リモートクライアントに対する各種制限の設定を示すものである。
【0058】
ローカルクライアント用の装置管理テーブル501において、501−11はコントロールカード無しの場合のコピー制限設定を示し、501−21は管理キー無しの場合のコピー制限設定を示す。また、501−12はコントロールカード無しの場合のプリント制限設定を示し、501−22は管理キー無しの場合のプリント制限設定を示す。
【0059】
さらに、501−13はコントロールカード無しの場合のスキャン制限設定を示し、501−23は管理キー無しの場合のスキャン制限設定を示す。また、501−14はコントロールカード無しの場合のFax制限設定を示し、501−24は管理キー無しの場合のFax制限設定を示す。さらに、501−15はコントロールカード無しの場合のリソース操作制限設定を示し、501−25は管理キー無しの場合のリソース操作制限設定を示す。
【0060】
次に、リモートクライアント用の装置管理テーブル502において、502−11はコントロールカード無しの場合のコピー制限設定を示し、502−21は管理キー無しの場合のコピー制限設定を示す。また、502−12はコントロールカード無しの場合のプリント制限設定を示し、502−22は管理キー無しの場合のプリント制限設定を示す。
【0061】
さらに、502−13はコントロールカード無しの場合のスキャン制限設定を示し、502−23は管理キー無しの場合のスキャン制限設定を示す。また、502−14はコントロールカード無しの場合のFax制限設定を示し、502−24は管理キー無しの場合のFax制限設定を示す。さらに、502−15はコントロールカード無しの場合のリソース操作制限設定を示し、502−25は管理キー無しの場合のリソース操作制限設定を示す。
【0062】
次に、503は装置管理レベルで、制限のレベル(本実施形態ではレベル1〜レベル4の4段階)を示すものであり、この装置管理レベル503において、レベル1は、全ての作業を禁止することを示し、レベル2は、新規の作業指示の受付禁止、レベル3は、作業の実行を保留することを示し、レベル4は、制限しないことを示している。なお、本レベルについては一例であり、実行を制限するレベルを限定するものではない。
【0063】
なお、本実施形態では、本装置管理テーブル(ローカルクライアント用の装置管理テーブル501,リモートクライアント用の装置管理テーブル502)は、予め設定され記憶装置304に不揮発に保持され、必要に応じてメモリ302にロードするように構成されている。
【0064】
また、上記装置管理テーブルは、管理者モード時にPC201,205又は操作部308から設定変更可能である。
【0065】
図6は、図1に示した装置管理部が管理する部門管理テーブルの一例を示す模式図である。
【0066】
図において、601は部門管理の有効/無効を設定する部門管理有効/無効設定であり、部門管理ON/OFFフラグ601−1で、部門管理ONが設定されている場合は、以下に示す部門管理テーブル602および部門管理レベル603が有効になる。
【0067】
また、2部門管理テーブル602は、コントロールカード無し・管理キー無しの際に、ローカルクライアントやリモートクライアント、もしくは各部門毎に、コピー・プリント・スキャン・Faxといった各ジョブ制限、文書などの各リソースに対する操作制限を行うための情報登録・管理を行うためのものである。
【0068】
部門管理テーブル602は、各部門毎の制限の設定を示すものであり、暗証番号602−2,予算情報602−3,計数情報602−4,制限情報(コピー制限情報602−5,プリント制限情報602−6,スキャン制限情報602−7,Fax制限情報602−8,リソース操作制限情報602−9)を、部門番号602−1毎に割り当てる構成とした。なお、本実施例では、部門番号602−1および暗証番号602−2は、ASCII文字列が格納(設定)されるものとし、最大7桁の文字列を有する構成とした。
【0069】
また、部門管理レベル603は、制限のレベル(本実施形態ではレベルA〜レベルCの3段階)を示すものである。
【0070】
部門管理レベル603において、レベルAは、図5に示した装置管理状態に従うことを示し、レベルBは、図5の装置管理状態に左右されず、各部門の上限管理でのみ制限することを示し、レベルCは、制限しないことを示している。なお、本レベルについては一例であり、実行を制限するレベルを限定するものではない。
【0071】
なお、上記部門管理有効/無効設定601,部門管理テーブル(部門管理テーブル602)は、予め設定され、コントロールカード314に不揮発に記憶され、カードリーダ313を介して、装置内のメモリ302にロードする構成、もしくは、予め設定され、記憶装置304に不揮発に保持され、必要に応じてメモリ302にロードする構成とする。
【0072】
また、上記部門管理テーブルは、管理者モード時にPC201,205又は操作部308から設定変更可能である。
【0073】
以下、図7〜図13のフローチャートを参照して、画像処理装置における制御処理手順について説明する。
【0074】
図7は、本発明に係る画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、電源ON時に行う各種の接続チェック処理を示す。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S701〜S706は各ステップを示す。
【0075】
先ず、ステップS701において、管理キー装置315の有無を調べる。ここで、管理キー装置315が装着されていると判断した場合には、ステップS702に進み、管理キー装置315に管理キー316が装填されているか否かをチェックし、管理キー316が装填されていないと判断した場合には、ステップS703に進み、管理キー316の装填要求をLCDディスプレイ309に表示した後、ステップ702に戻り、管理キー316が装填されるのを待つ。
【0076】
一方、ステップS702で、管理キー316が装填済み(接続済み)と判断した場合には、ステップS704に進み、カードリーダ装置313の有無を調べる。
【0077】
ここで、コントロールカード314が接続されていないと判断した場合には、ステップS706に進み、コントロールカード314の装填要求をLCDディスプレイ309に表示した後、ステップ705に戻り、コントロールカード314が装填されるのを待つ。
【0078】
一方、ステップS705で、カードリーダ装置313が装着されているのであれば、ステップS705に進み、コントロールカード314がカードリーダ313に装填されているか否かをチェックする。コントロールカード314が装填済みである場合は、本処理を正常終了する。
【0079】
図8は、本発明に係る画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、電源ON後に、管理キーやコントロールカードが外された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S801〜S808は各ステップを示す。
【0080】
先ず、ステップS801で、管理キー316が外されたか否かをチェックする。管理キー316が管理キーユニット315から外されたと判断した場合には、ステップS802に進み、装置の状態を管理キー無し状態に変更する。次に、ステップS803に進み、管理キーの装填要求メッセージをLCDディスプレイ309に表示する。表示するメッセージとしては、例えば、「管理キーが装填されていないため、装置を使用することができません。」等とする。
【0081】
次に、ステップS804に進み、管理キー無しによる装置管理レベル制限処理(後述する図9に示す、抜かれ検知後のレベル制限処理)を行った後、本処理を終了する。
【0082】
一方、ステップS801で、管理キーが外されていない(即ち、管理キーが装填されていることを確認した)と判断した場合には、ステップS805に進み、コントロールカード314がカードリーダ313から外されたか否かをチェックする。コントロールカード314が外されたと判断した場合には、ステップS806に進み、装置の状態をコントロールカード無し状態に変更する。次に、ステップS803に進み、コントロールカードの装填要求メッセージをLCDディスプレイ309に表示する。表示するメッセージとしては、例えば、「コントロールカードが装填されていないため、装置を使用することができません。」等とする。
【0083】
次に、ステップS808に進み、コントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理(後述する図9に示す、抜かれ検知後のレベル制限処理)を行い、本処理を終了する。
【0084】
一方、ステップS805で、コントロールカード314が外されていない(即ち、コントロールカードが装填されていることを確認した)と判断した場合には、特に処理することなく、そのまま本処理を終了する。
【0085】
図9は、本発明に係る画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、管理キーやコントロールカードが外された場合の制御処理(図8のステップS804に示す管理キー無しによる装置管理レベル制限処理,図8のステップS808に示すコントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理)の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S901〜S914は各ステップを示す。
【0086】
先ず、ステップS901で、制限対象となるジョブやリソース操作の有無を調べる。制限対象となるジョブやリソース操作が存在すると判断した場合には、ステップS902に進む。
【0087】
ステップS902では、制限対象がコピージョブか否かを調べる。制限対象がコピージョブであるならば、ステップS903に進む。
【0088】
ステップS903では、図5に示した装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるコピージョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「コピー」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、図5に示した装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「コピー」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。なお、各ジョブの制限レベル確定処理は、後述する図10に示す制限レベル確定処理にて詳細に示す。
【0089】
一方、ステップS902で制限対象がコピージョブでなかった場合は、ステップS904に進み、制限対象がプリントジョブか否かを調べる。制限対象がプリントジョブであるならば、ステップS905に進む。ステップS905では、図5に示した装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるプリントジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「プリント」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「プリント」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0090】
一方、ステップS904で制限対象がプリントジョブでなかった場合は、ステップS906に進み、制限対象がスキャンジョブか否かを調べる。制限対象がスキャンジョブであるならば、ステップS907に進む。ステップS907では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるスキャンジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「スキャン」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「スキャン」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0091】
一方、ステップS906で制限対象がスキャンジョブでなかった場合は、ステップS908に進み、制限対象がFaxジョブか否かを調べる。制限対象がFaxジョブであるならば、ステップS909に進む。ステップS909では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるFaxジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「Fax」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「Fax」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0092】
一方、ステップS908で制限対象がFaxジョブでなかった場合は、ステップS910に進む。ステップS910では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるリソース操作の指示元を調べる。ローカル機能としてのリソース操作である場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「リソース操作」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからのリソース操作である場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「リソース操作」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0093】
次に、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910の処理の後、該処理で確定したレベルでの制限を行うため、ステップS911に進む。
【0094】
ステップS911では、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910で確定した制限レベルが「レベル1」か否かを調べる。制限レベルが「レベル1」である場合は、ステップS912に進み、制限対象がジョブの場合はジョブの破棄、リソース操作であれば、その操作の破棄を行った後、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、ステップS901に戻る。
【0095】
一方、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910で確定した制限レベルが「レベル1」でない場合は、ステップS913に進み、制限レベルが「レベル3」であるか否かを調べる。制限レベルが「レベル3」である場合は、ステップS914に進み、制限対象がジョブの場合はジョブの中断、リソース操作であれば、その操作を中断した後、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、ステップS901に戻る。
【0096】
一方、ステップS913で、制限レベルが「レベル3」以外であった場合は、本フローチャートでの処理を特に実行することなく、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、そのままステップS901に戻る。
【0097】
なお、ステップS901で、制限対象となるものが存在しないと判定した場合は、本処理を終了させる。
【0098】
図10は、本発明に係る画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、制限レベルを確定する制御処理(図9のステップS903,S905,S907,S909,S910に示した各ジョブの制限レベル確定処理)の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1001〜S1006は各ステップを示す。
【0099】
先ず、ステップS1001において、図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1のON/OFFに基づいて部門管理の有無を調べ、部門管理しない(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がOFF)と判断した場合には、ステップS1004に進む。
【0100】
一方、ステップS1001で、部門管理あり(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がON)の場合は、図6に示した部門管理テーブル602より部門番号602−1と処理の内容(コピー602−4,プリント602−5,スキャン602−6,Fax602−7,リソース操作602−8)から部門管理レベルを取得した後、ステップS1003に進む。
【0101】
ステップS1003で、ステップS1002で確定した部門管理レベルが、装置管理レベルに従う(部門管理レベル603のレベルA)か否かを調べ、装置管理に従う(図6に示した部門管理レベル603のレベルA)以外であった場合は、管理レベルをステップS1002で取得した情報に確定した後、本処理を終了する。
【0102】
一方、ステップS1003で、ステップS1002で確定した部門管理レベルが、装置管理レベルに従う(部門管理レベル603のレベルA)と判断した場合には、ステップS1004に進む。
【0103】
ステップS1004では、指示元がローカルクライアントか否かを調べる。ローカルクライアントであるならば、ステップS1005に進み、ローカルクライアント用の装置管理テーブルであるローカルクライアント用の装置管理テーブル501から該当する操作内容の装置管理レベルを取得した後、本処理を終了する。
【0104】
一方、ステップS1004で、指示元がリモートクライアント(図2のPC201、PC205に相当)である場合、ステップS1006に進み、リモートクライアント用の装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502から、該当する操作内容の装置管理レベルを取得した後、本処理を終了する。
【0105】
なお、ステップS1005,S1006において、ローカル又はリモート用の装置管理テーブルから取得される制限レベルは、本フローチャートが図8のステップS804に示す管理キー無しによる装置管理レベル制限処理に対応して実行された場合には「管理キー無し」の制限設定に基づく制限レベル501−21〜501−25であり、また、図8のステップS807に示すコントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理に対応して実行された場合には「コントロールカード無し」の制限設定に基づく制限レベル501−11〜501−15であるものとする。
【0106】
図11は、本発明に係る画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、管理キーやコントロールカードが装填された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1101〜S1109は各ステップを示す。
【0107】
先ず、ステップS1101で、管理キー316が管理キーユニット315に装填されたか否かをチェックする。管理キー316が装填されたと判断した場合には、ステップS1102に進み、図8のステップS802で設定した管理キーの抜け状態を解除する。
【0108】
次に、ステップS1103に進み、図8のステップS804で制限したジョブの有無を調べる。ステップS804で中断したジョブが存在しないと判断した場合には、そのままステップS1105に進み、一方、ステップS804で中断したジョブが存在すると判断した場合には、ステップS1104にてジョブの再開を指示した後、ステップS1105に進む。
【0109】
一方、ステップS1101で、管理キー316の装填検知でないと判断した場合には、ステップS1106に進み、カードリーダ313にコントロールカード314が装填されたか否かをチェックする。コントロールカード314が装填されていないと判断した場合には、そのままステップS1105に進み、一方、コントロールカード314が装填されたと判断した場合には、ステップS1107に進む。
【0110】
ステップS1107では、図8のステップS806で設定したコントロールカード抜け状態を解除する。次に、ステップS1108に進み、ステップS808で制限したジョブの有無を調べる。ステップS808で中断したジョブが存在しないと判断した場合には、そのまま、ステップS1105に進む。一方、ステップS808で中断したジョブが存在すると判断した場合には、ステップS1109にてジョブの再開を指示した後、ステップS1105に進む。
【0111】
ステップS1105では、管理キー316、コントロールカード314の抜け検知処理(図8)を行った後、本処理を終了する。
【0112】
図12は、本発明に係る画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、ジョブの新規投入やリソース操作の新規投入された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1201〜S1209は各ステップを示す。
【0113】
先ず、ステップS1201で、図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1のON/OFFに基づいて部門管理状態か否かを調べる。部門管理状態でない(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がOFF)と判断した場合には、そのままステップS1204に進む。一方、部門管理状態(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がON)と判断した場合には、ステップS1202に進み、図3に示したユーザインタフェース部(操作部)308を用いて、ユーザに部門番号と暗証番号を入力させ、該入力された部門番号と暗証番号と、図6に示した部門番号602−1と暗証番号602−2を比較し、ジョブ投入もしくはリソース操作したユーザが入力した部門情報(部門番号,暗証番号)が、図6の部門管理テーブルに登録されている(部門情報(部門番号,暗証番号)が正しい)か否かを調べる。
【0114】
ステップS1202にて、部門情報が正しいと判断した場合には、ステップS1203へ進む。一方、部門情報が正しくないと判定した場合は、ステップS1209に進み、指示されたジョブや操作を実行せずに、ステップS1209において、正しく認証処理できなかった旨を指示元へ通知した後、本処理を終了する。
【0115】
一方、ステップステップS1202にて、部門情報が正しいと判定した場合は、ステップS1203に進み、図6の部門管理テーブルから、該当する部門ID(部門番号)の管理レベルが、レベルAの装置管理に従うに設定されているか否かを調べる。ステップS1203にて、レベルAの装置管理に従わない(即ち、装置の状態に関わらず、部門管理にて制限する)と判断した場合には、そのままステップS1208に進む。
【0116】
一方、ステップS1203にて、レベルAの装置管理に従うと判断した場合、ステップS1204に進む。
【0117】
ステップS1204では、管理キーユニット315に管理キー316が装填されているか否かを調べる。管理キー316が装填されていないと判断した場合は、ステップS1205に進み、管理キー無しによるレベル制限を、図5に示す装置管理テーブルに設定した情報により行い(後述する図13)、その後、本処理を終了する。
【0118】
一方、ステップS1204で、管理キー316が装填されていることを確認した場合は、ステップS1206に進み、コントロールカード314がカードリーダ313に装填されているか否かを調べる。
【0119】
ステップS1206で、コントロールカードが装填されていないと判断した場合、ステップS1207に進み、コントロールカード無しによるレベル制限を、図5に示す装置管理テーブルに設定した情報により行い(図13)、その後、本処理を終了する。
【0120】
一方、ステップS1206で、コントロールカードが装填されていると判断した場合、ステップS1208に進む。
【0121】
ステップS1208では、指示されたジョブの投入やリソースの操作を処理した後、本処理を終了する。
【0122】
図13は、本発明に係る画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図12のステップS1205およびステップS1207の詳細な制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1301〜S1316は各ステップを示す。
【0123】
先ず、ステップS1301において、制限対象がコピージョブか否かを調べる。制限対象がコピージョブであると判断した場合には、ステップS1302に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0124】
なお、このステップS1302のコピージョブの制限レベル取得処理は、本フローチャートが図12のステップS1205に示す管理キー無しによるレベル制限処理に対応する場合には「管理キー無し」の制限設定501−21〜501−25に従い決定し、また、図12のステップS1207に示すコントロールカード無しによるレベル制限処理に対応する場合には「コントロールカード無し」のコピー制限設定501−11〜501−15に従って決定するものとする。また、以下に示すステップS1304,S1306,S1308,S1309の処理についても同様とする。
【0125】
一方、ステップS1301で制限対象がコピージョブでなかったと判断した場合には、ステップS1303に進み、制限対象がプリントジョブか否かを調べる。制限対象がプリントジョブであると判断した場合には、ステップS1304に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0126】
一方、ステップS1303で制限対象がプリントジョブでなかったと判断した場合には、ステップS1305に進み、制限対象がスキャンジョブか否かを調べる。制限対象がスキャンジョブであると判断した場合には、ステップS1306に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0127】
一方、ステップS1305で制限対象がスキャンジョブでなかったと判断した場合には、ステップS1307に進み、制限対象がFaxジョブか否かを調べる。制限対象がFaxジョブであると判断した場合には、ステップS1308に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくは、コントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0128】
一方、ステップS1307で制限対象がFaxジョブでなかった場合は、ステップS1309に進む。ステップS1309では、リソース操作の制限レベルを取得するため、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0129】
次に、ステップS1302、ステップS1304、ステップS1306、ステップS1308、ステップS1309の処理の後、該処理で確定した制限レベルを処理するため、ステップS1310に進む。
【0130】
ステップS1310では、ステップS1302、ステップS1304、ステップS1306、ステップS1308、ステップS1309で確定した制限レベルが「レベル1」であるか否かを調べる。制限レベルが「レベル1」であると判断した場合には、ステップS1311に進み、ジョブの新規投入およびリソース操作の受付を拒否するとともに、受付済みであるジョブやリソース操作の有無を調べ、既存なジョブやリソース操作があれば、それを破棄し、処理を終了する。
【0131】
一方、ステップS1310で、制限レベルが「レベル1」でないと判断した場合は、ステップS1312に進み、制限レベルが「レベル2」か否かを調べる。制限レベルが「レベル2」である場合は、ステップS1313に進み、ジョブの新規投入およびリソース操作の受付を拒否し、処理を終了する。
【0132】
一方、ステップS1314で、制限レベルが「レベル2」でないと判断した場合には、ステップS1314に進み、制限レベルが「レベル3」か否かを調べる。制限レベルが「レベル3」であると判断した場合には、ステップ1315に進み、ジョブ投入やリソース操作の指示のみを受け付け、処理の実行を保留し、処理を終了する。
【0133】
一方、ステップS1314で、制限レベルが「レベル3」以外であったと判断した場合には、ステップS1316に進み、特に制限することなく、指示された処理を実行し、処理を終了する。
【0134】
なお、上記実施形態では、コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブ,リソース操作の制限を行う構成について説明したが、その他のジョブの制限等を行うように構成してもよい。
【0135】
また、図5に示した装置管理テーブルでは、リソース操作に対して一律に制限レベル設定を行う構成について説明したが、リソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示,リソースのカラープリント,所定の解像度(例えば200dpi)以上のリソースプリント等に対して、それぞれ独立に制限レベルを設定可能に構成してもよい。
【0136】
さらに、上記実施形態では、管理キー,コントロールカードの着脱によりジョブ動作,リソース操作を制限する構成について説明したが、管理キー,コントロールカードの着脱に加えて、さらに入力される暗証番号に応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限するように構成してもよい。
【0137】
さらに、上記実施形態では、図5に示したリモートクライアント用の装置管理テーブル502においても、ローカルクライアント用の装置管理テーブル501と同様にコントロールカード無しの場合と管理キー無しの場合の制限設定をそれぞれ設定するように構成したが、リモートクライアント用の装置管理テーブルにおいては、ローカルクライアント用の装置管理テーブルと異なり、暗証番号不一致の場合と管理キー無しの場合の制限設定をそれぞれ設定するように構成してもよい。
【0138】
以上の処理により、管理キー及びコントロールカードにより装置管理する手段において、ジョブ動作や文書などのリソース操作を制限する手段を有するものであり、前記ジョブの動作制限としては、ジョブの実行、ジョブの削除・破棄、ジョブの中断、ジョブの受付不可の制限を行い、前記文書等のリソース制限としては、ダウンロード、アップロード、複写、移動、削除、一覧表示の制限を行うことにより、管理キー及びコントロールカードにより装置管理する手段において、ジョブの細かな動作制限と、リソース操作をガードすることができる。
【0139】
以上説明したように、本実施形態によれば、装置の使用を制限する状態(即ち管理キーがない、コントロールカードがそう入されていない、登録済暗証番号が入力されていない状態)で、ジョブ自体の投入制限が、ローカルクライアントとリモートクライアントを別々にそれぞれレベル1〜レベル4の抑止レベルに応じて制限できるようになり、装置管理をローカルは緩く(例えばレベル3)、リモートは厳しくといった制限(レベル2)や、逆に、装置管理をローカルは厳しく(レベル1)、リモートは緩く(レベル3)といった制限も可能になる。
【0140】
また、装置管理テーブル(図5)とリンクした部門管理テーブル(図6)を提供することで、従来のようにどの部門も一律の管理ではなく、各部門毎に異なる細かな装置管理方法の提供が可能になる。
【0141】
さらに、ジョブの動作についても、全禁止、新規受付のみ不可、出力のみ中断といったこまかな制限(レベル1〜レベル4に応じたこまかな制限)を行うことで、より柔軟なジョブ動作制限方法の提供が可能になる。
【0142】
また、ジョブ動作だけでなく、文書やフォントといった各種リソースに対する制限方法をも提供することで、従来の装置管理の抜け道に対する蓋を行い、画像処理装置に蓄積された画像データ等のリソースの流通制限を行うことができる。
【0143】
なお、上記各実施形態(変形例等)を合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0144】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0145】
図14は、本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【0146】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0147】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0148】
本実施形態における図7,図8,図9,図10,図11,図12,図13に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0149】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0150】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0151】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0152】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0154】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0155】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1〜12の発明によれば、装置の使用を制限可能な画像処理装置であって、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定し、装置の使用を制限する状態にあるとき、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,文書操作を制限するので、ジョブ自体の投入制限が、ローカルクライアントとリモートクライアントを別々に制限できるようになり、装置管理をローカルは緩く、リモートは厳しくといった制限が可能になる。
【0157】
また、抑止レベルに従った制限を実行するかを部門毎に設定することで、各部門毎に異なる細かな装置管理を行うことができる。
【0158】
さらに、ジョブの動作についても、全禁止、新規受付のみ不可、出力のみ中断といったこまかな制限を行うことで、より柔軟なジョブ動作制限を行うことができる。
【0159】
また、ジョブ動作だけでなく、画像データ,文書,フォント等といった各種リソースの操作に対する制限手段を提供することで、装置管理の抜け道に対する蓋をし、各種リソース流通を制限することができる。
【0160】
従って、画像データが印刷されるまでの煩雑で無駄な再操作による遅延時間の削減と、機密文書などの流通を制限できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像処理装置を適用可能な多機能周辺機器(MFP)の構成の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した多機能周辺機器(MFP)を適用可能なシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した多機能周辺機器(MFP)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した多機能周辺機器の概観を示す概観図である。
【図5】図1に示した装置管理部が管理する装置管理テーブルの一例を示す模式図である。
【図6】図1に示した装置管理部が管理する部門管理テーブルの一例を示す模式図である。
【図7】本発明に係る画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【符号の説明】
301 CPU
302 メモリ(RAM)
303 ROM
308 ユーザインタフェース(操作部)
313 カードリーダ
314 コントロールカード
315 管理キーユニット
316 管理キー
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置の持つコピーやスキャンやプリントといった各種ジョブに対する動作制限と、文書やフォントといった各種リソースに対する操作制限可能な画像処理装置および画像処理装置の使用制限方法およびプログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙幣等の有価証券の不正なコピーを防止するため、管理キーなる鍵を設けて特定の管理者による鍵の管理、つまり装置の管理を可能としていた。また、部門毎の予算管理のため、本体に取り付けたアダプタ(カードリーダ)に部門別のカードを差し込むことでコピージョブなどの動作制限を行っていた。さらに、アダプタ装置などを取り付けなくとも、部門別或いは使用者に割り当てた暗証番号による動作制限を行っていた。なお、このような動作制限をする技術としては、例えば、特開平8−130654号公報に係る画像処理装置として、管理キー、コントロールカードの挿入、暗証番号の入力といった3つの制御手段などから、コピーやプリントジョブの禁止、ブラック、フルカラー、その他の色といったカラーモードを制限するといったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のカラーモードの制限は、装置の使用が制限されている各状態、即ち管理キーがない、コントロールカードがそう入されていない、登録済暗証番号が入力されていない等の各状態において、それぞれカラーモードの実行/実行禁止を択一的に選択設定しておくだけのため、ネットワークに接続されて外部装置から印刷指示を受けるような画像処理装置では、利用者が装置の近くにいるとは限らず、例えば画像処理装置がカラーモードを実行禁止している状態であることを利用者が知らずに、外部装置からカラープリントジョブを投入することも考えられる。
【0004】
このような従来の構成では、一時的に、装置管理者が不在で管理キーやコントロールカードが抜かれてカラーモードが実行禁止されている状態であっても、ジョブ投入がガードされる構成であったため、外部装置から投入したジョブは受け付けられず、利用者は、管理者が再度管理キーやコントロールカードを装填したのを確認した後、再度ジョブを投入し直す必要があるなど、非効率的で煩雑な作業を行わなければならず、文書作成から実際に紙へ描画完了されるまでのトータル画像処理時間を無駄に延長させてしまうという問題点があった。
【0005】
また、画像処理装置がネットワークに接続され、文書サーバ等として使用されるようになると、画像処理装置の外部記憶装置上に様々な文書が格納されるようになる。また、その記憶された文書のやり取りも、ネットワークを介して、外部の装置と頻繁に行われるようになる。しかしながら、従来はカラーモード制限等のジョブ動作モードだけを制限していたため、前述のように、外部と機密文書なども記憶されるようになり、ジョブ動作モードだけの制限では、画像処理装置に蓄積された画像データの流通制限が行えないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記の従来技術の有する問題点を解決するためになされたもので、コピー,プリント,Fax等の各種ジョブ動作,装置内に記憶される画像データ,文書等のリソース操作における抑止レベルを設定し、装置の使用を制限する状態にあるとき、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限することにより、画像データが印刷されるまでの煩雑で無駄な再操作による遅延時間の削減と、機密文書などの流通の制限を行うことができる画像処理装置および画像処理装置の使用制限方法およびプログラムおよび記憶媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、装置の使用を制限可能な画像処理装置であって、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベル(図5に示す装置管理テーブル)を設定する第1の設定手段(図3に示す操作部308)と、前記装置の使用を制限する状態にあるとき(図3に示す管理キー316が装填されていない、コントロールカード314が装填されていない、登録済暗証番号が入力されていない状態)、前記第1の設定手段によって設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する第1の制御手段(図1に示すジョブ動作制限部109,リソース操作制限部110,図3に示すCPU301)とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る第2の発明は、前記ジョブ動作は、複数種類のジョブ動作(コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブ)を含み、前記リソース操作は、複数種類のリソース操作(ダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示)を含むものであり、前記第1の設定手段は、前記複数種類のジョブ動作,複数種類のリソース操作それぞれに対して独立に抑止レベルを設定することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る第3の発明は、前記複数種類のジョブ動作は、コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブを含むものであり、前記複数種類のリソース操作は、画像データ,文書データ,フォントデータを含むリソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る第4の発明は、前記第1の設定手段は、前記ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを複数段階の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル1〜レベル4)のいずれかに設定することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る第5の発明は、前記複数段階の抑止レベルは、ジョブ,リソース操作の受付の禁止及び受付済みのジョブ,リソース操作を削除する第1の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル1),ジョブ,リソース操作の受付のみを禁止する第2の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル2),ジョブ,リソース操作実行の中断のみを行う第3の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル3),ジョブ,リソース操作を無制限に実行する第4の抑止レベル(図5に示す装置管理レベル503に示すレベル4)を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る第6の発明は、管理キーを着脱可能であり該管理キーの着脱を検知する管理キー装着手段(図3に示す管理キーユニット315)と、コントロールカードを着脱可能であり該装着されたコントロールカードを読み取り可能なコントロールカード読み取り手段(図3に示すカードリーダ313)と、暗証番号を入力可能な暗証番号入力手段(リモートクライアントの図示しない入力装置又は図3に示す操作部308)と、前記管理キー装着手段による前記管理キーの着脱検知結果,前記コントロールカード読み取り手段によるコントロールカード読み取り結果,前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号に応じて、前記装置の使用を制限する状態に移行及び前記装置の使用を制限する状態からの復帰を制御する第2の制御手段(図1に示す管理キー制御部105,コントロールカード制御部106,図3に示すCPU301)とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第7の発明は、前記コントロールカード読み取り手段による読み取り情報から特定される部門番号又は前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号により特定される部門番号毎に、前記第1の設定手段により設定される前記抑止レベルに従う制限を前記第1の制御手段に行わせるか否かを設定する第2の設定手段(図6に示す部門管理テーブル602,図3に示す操作部308)を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第8の発明は、前記第1の設定手段は、操作パネル(図3に示す操作部308)を含み、前記操作パネル上の指示に応じて前記抑止レベルが設定されることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第9の発明は、前記第1の設定手段は、外部装置から指示されたジョブ動作,リソース操作と前記画像処理装置の操作部から指示されたジョブ動作,リソース操作とにそれぞれ独立に抑止レベルを設定することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第10の発明は、装置の使用を制限可能な画像処理装置の使用制限方法において、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定する設定工程(図示しない設定工程)と、装置の使用を制限する状態にあるとき(図8のステップS804,S808,図12のステップS1205,S1207)、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する制限工程(図9,図13)とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第11の発明は、請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第12の発明は、請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像処理装置を適用可能な多機能周辺機器の構成の基本構成を示すブロック図であり、後述する図2に示すMFP203,204に相当する。
【0021】
図1において、101は操作指示部であり、リモートクライアント受付部102とローカルクライアント受付部103により、コピーやスキャンやプリントといった各種ジョブの実行指示、および機器内部に蓄積した画像情報やアドレス帳やフォント情報といった各種リソースのアップロードやダウンロード指示を制御する部分である。
【0022】
上記リモートクライアント受付部102は、TCP/IPやUDPといった各種通信プロトコルを解釈し、ネットワーク上の複数のクライアント(後述する図2に示すクライアントPC201、プリンタ202、MFP203、MFP204、PC205、スキャナ206に相当)からされた各種指示に対する制御を行う。
【0023】
上記ローカルクライアント受付部103は、機器に接続されたディスプレイ(後述する図3に示すLCDディスプレイ309に相当)やキーボード(図3に示すキーボード310に相当)の操作により指示された各種処理を制御する部分である。
【0024】
104は装置管理部であり、管理キー制御部105、コントロールカード制御部106、部門管理制御部107の状態から、機器の状態を制御する部分である。
【0025】
上記管理キー制御部105は、管理キーユニット(図3に示す管理キーユニット315に相当)の装着有無の管理、および管理キーユニットが装着されている場合に、管理キー(図3に示す管理キー316に相当)の抜き差しを管理する部分である。
【0026】
コントロールカード制御部106は、コントロールカードユニット(図3に示すカードリーダ313に相当)の装着管理、およびコントロールカードの抜き差しを管理する部分である。なお、コントロールカード(図3に示すコントロールカード314に相当)には、光学式/磁気式に部門コードが与えられており、該コントロールユニットにカードを読み込ませることで、各カードに与えられた部門コードの識別が行われる。
【0027】
部門管理制御部107は、会社組織における部や課といった部門毎、もしくは使用者毎の予算管理や使用状況を計数管理する部分である(図6の部門管理テーブルに相当)。また、予算管理や計数管理に使用する情報は、機器自体もしくはコントロールカード内部に保持される。
【0028】
108は制限部であり、ジョブ動作制限部109、リソース操作制限部110から構成され、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態に応じて、ジョブ動作やリソース操作に対する各種の制限を行う部分である。
【0029】
ジョブ動作制限部109は、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態(後述する図5の装置管理テーブル、および後述する図6の部門管理テーブルに相当)に応じて、ジョブの削除・破棄,ジョブ実行の中断,ジョブ受付不可といった各種の制限を行う部分である。
【0030】
リソース操作制限部110は、管理キーやコントロールカードや部門管理の状態(図5の装置管理テーブル、および図6の部門管理テーブルに相当)に応じて、リソースのアップロード,ダウンロード,複写,移動,削除,リスト表示(一覧表示)といった各種の操作に対する可否を判定し、制限する部分である。
【0031】
111は実行部であり、スキャナ制御部112、プリンタ制御部113、FAX制御部114、記憶蓄積部115から、ハードウェアを動作させ、コピーやスキャンやプリントやFaxといった各種ジョブ処理、および機器内部に蓄積保持する情報のアップロードやダウンロードなどする処理の実行を司る部分である。
【0032】
スキャナ制御部(図3に示すスキャナインタフェース311、およびスキャナエンジン312に相当)112は、スキャナ装置(後述する図4に示すスキャナ402に相当)を動作させ、原稿を読み取る部分である。
【0033】
プリンタ制御部(図3に示すプリンタインタフェース305、およびプリンタエンジン306に相当)113は、プリンタ装置(図4に示すプリンタ403に相当)を動作させ、紙に画像を印刷する部分である。
【0034】
FAX制御部(図3に示すFAXインタフェース317、およびFAXエンジン318に相当)114は、G3プロトコルなどによる原稿送受信を行う部分である。
【0035】
記憶蓄積部(図3に示す記憶装置304に相当)115は、スキャナ原稿等を保持する部分である。
【0036】
なお、後述する図2に示すプリンタ202、MFP203,204、スキャナ206は、本発明の画像処理装置を適用可能な機器であるが、上記実行部111の構成は、プリンタ202では、プリンタ制御部113のみの構成とし、スキャナ206では、スキャナ制御部112のみの構成とする。
【0037】
図2は、図1に示した多機能周辺機器(MFP)を適用可能なシステムの構成を示すブロック図である。
【0038】
図2において、リモートクライアントとして、PC(パーソナルコンピュータ)201と205、ローカルクライアントとして、プリンタ202とMFP203,MFP204とスキャナ206とが、ネットワーク207(例えばイーサネット(Ethernet)(登録商標))に接続されている。なお、上記MFPとは、コピー機能、スキャナ機能、プリント機能などをもつ複合機(多機能周辺機器;Multi Function peripheral)のことで、以下、MFPと称する。また、MFP203,204は、図1及び後述する図3に示す構成を有するものである。
【0039】
本実施形態では、ローカルクライアントは、装置内部の操作部を用いてコピージョブやスキャンジョブ等の投入、および各種リソースの操作を指示し、リモートクライアントであるPC201、PC205は、プリンタ202、MFP203、MFP204,スキャナ206に対し、各種ジョブの動作指示や、文書,フォントといった各種リソースのダウンロード,アップロードなどをネットワーク207を介して指示する方式とした。
【0040】
なお、ネットワーク207を介して行う通信には、TCP/IPなどの通信プロトコルを用い、各機種に割り当てられたユニークな識別情報によりデータ交換する。
【0041】
また、本実施形態では、リモートクライアントをPC201とPC205に、ローカルクライアントをプリンタ202、MFP203、MFP204、スキャナ206という構成としたが、MFP203とMFP204、もしくはプリンタ202、スキャナ206とをネットワークで接続し、そのどちらかがリモートクライアントになる方式であってもよい。また、ネットワークがイーサネット(登録商標)であるものとしているが、これは一例であって、限定されるものではない。
【0042】
図3は、図1に示した多機能周辺機器(MFP)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0043】
図において、301はCPUで、バス319を介して、メモリ(RAM)302と、ROM303と、記憶装置(HD)304と、プリンタインタフェース305と、スキャナインタフェース311と、ユーザインタフェース(操作部)308と、ネットワークインタフェース307に接続する。このCPU301が実行するプログラムは、ROM303、記憶装置304、およびネットワークインタフェース307などから、メモリ302に読み出される。
【0044】
305はプリンタインタフェースあり、プリンタ資源の管理及びプリンタエンジン306を使用するジョブの実行・制御を行う。プリンタエンジン306は、CPU301が実行するプログラムにより作成された画像を紙に印字出力する部分である。なお、プリンタエンジン306は、レーザビーム方式であっても、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0045】
307は、ネットワークインタフェースであり、ネットワークパケットの物理層(物理パケット)の処理、つまり物理パケットからトランスポートパケットの抽出、およびトランスポートパケットから物理パケットの生成を行う。308は、ユーザインタフェースであり、LCDディスプレイ309とキーボード310を制御することで、ユーザである装置操作者と各種情報のやり取りを行う。
【0046】
311はスキャナインタフェースであり、スキャナ資源の管理およびスキャナエンジン312を使用するジョブの実行・制御を行う。312は、スキャナエンジンであり、CPU301が実行するプログラムにより、メモリ302もしくは記憶装置304へ画像データを読み出す部分である。
【0047】
313はカードリーダ(カードリーダ装置)であり、コントロールカード314を装着可能であり、該装着されたコントロールカード314に光学的・磁気的に書きこまれた各種情報の読み取りや、紙の使用状況といった各種計数値の書き込みを行う。なお、カードリーダ313にコントロールカード314を挿入することでカードありが検出される。315は管理キーユニット(管理キー装置)で、管理キーユニットの一部であるシリンダに、管理キー316を差し込むことで管理キーありが検出され、管理キー316をシリンダから抜くことで管理キー無しが検出される。
【0048】
317はFAXインタフェースであり、FAX資源の管理およびFAXエンジン318を使用するジョブの実行・制御を行う。FAXエンジン318は、公衆回線を介して遠隔地のFAX装置とデータをやり取りする部分である。
【0049】
なお、図3に示した本発明の画像処理装置を適用可能なMFPの構成は、図2に示したMFP203,204の構成を示すものであるが、本発明の画像処理装置を図2に示したプリンタ202,スキャナ206に適用することも可能である。図2に示したプリンタ202に適用する場合には、図3のFAXインタフェース317,FAXエンジン318,記憶装置304,スキャナインタフェース311,スキャナエンジン312は備えていない構成とする。また、スキャナ206に適用する場合には、図3のFAXインタフェース317,FAXエンジン318,記憶装置304,プリンタインタフェース305,プリンタエンジン312は備えていない構成とする。
【0050】
また、本実施形態では、MFP装置内にプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キーを有する構成としたが、特に限定するものでなく。LANケーブルなどにより制御する構成でも良い。即ち、本発明の画像処理装置自身は、プリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等のユニットを備えていなくても、LANを介して接続される他の機器に備えられるプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等のユニットをLANを介して制御してプリンタ、スキャナ、FAX、カードリーダ、管理キー等の機能を実現する構成であってもよい。
【0051】
さらに、リモートクライアントからジョブ動作指示やリソース操作指示を行う場合には、該指示に先立って、リモートクライアントの入力装置より暗証番号を入力する必要があるものとする。この暗証番号は、後述する図3に示す記憶装置304に部署毎に格納されており、リモートクライアントより入力される暗証番号が記憶装置304に部署毎に格納される部署毎の暗証番号と一致しない場合には、リモートクライアントからジョブ動作指示やリソース操作指示をCPU301が制限するように構成されている。
【0052】
図4は、図1に示した多機能周辺機器の概観を示す概観図であり、(a)は画像形成装置本体の概観に対応し、(b)は操作部の概観に対応する。
【0053】
(a)に示すように、本実施形態の画像処理装置は、自動紙送り装置401、スキャナ装置402、プリンタ403、給紙カセット404、オプショナルな給紙カセット405、プリントやコピー結果である紙束に対し、穴あけやステイプルなどを行うフィニシング装置406、プリントやコピー結果を置く排紙ビン407、各種の操作指示を行う操作部308、装置管理するための管理キー316、部門管理などを行うコントロールカード314を備える構成とする。
【0054】
(b)に示すように、操作部308は、LCDディスプレイ309と暗証番号等を入力可能なキーボード310とを有する。
【0055】
図5は、図1に示した装置管理部が管理する装置管理テーブルの一例を示す模式図である。
【0056】
この装置管理テーブルは、コントロールカード無し,管理キー無しの際に、ローカルクライアントやリモートクライアント、もしくは各部門毎に、コピー,プリント,スキャン,Faxといった各ジョブ制限、文書などの各リソースに対する操作制限を行うための情報登録・管理を行うためのものである。
【0057】
図において、501はローカルクライアント用の装置管理テーブルで、ローカルクライアントに対する各種制限の設定を示すものであり、502はリモートクライアント用の装置管理テーブルで、リモートクライアントに対する各種制限の設定を示すものである。
【0058】
ローカルクライアント用の装置管理テーブル501において、501−11はコントロールカード無しの場合のコピー制限設定を示し、501−21は管理キー無しの場合のコピー制限設定を示す。また、501−12はコントロールカード無しの場合のプリント制限設定を示し、501−22は管理キー無しの場合のプリント制限設定を示す。
【0059】
さらに、501−13はコントロールカード無しの場合のスキャン制限設定を示し、501−23は管理キー無しの場合のスキャン制限設定を示す。また、501−14はコントロールカード無しの場合のFax制限設定を示し、501−24は管理キー無しの場合のFax制限設定を示す。さらに、501−15はコントロールカード無しの場合のリソース操作制限設定を示し、501−25は管理キー無しの場合のリソース操作制限設定を示す。
【0060】
次に、リモートクライアント用の装置管理テーブル502において、502−11はコントロールカード無しの場合のコピー制限設定を示し、502−21は管理キー無しの場合のコピー制限設定を示す。また、502−12はコントロールカード無しの場合のプリント制限設定を示し、502−22は管理キー無しの場合のプリント制限設定を示す。
【0061】
さらに、502−13はコントロールカード無しの場合のスキャン制限設定を示し、502−23は管理キー無しの場合のスキャン制限設定を示す。また、502−14はコントロールカード無しの場合のFax制限設定を示し、502−24は管理キー無しの場合のFax制限設定を示す。さらに、502−15はコントロールカード無しの場合のリソース操作制限設定を示し、502−25は管理キー無しの場合のリソース操作制限設定を示す。
【0062】
次に、503は装置管理レベルで、制限のレベル(本実施形態ではレベル1〜レベル4の4段階)を示すものであり、この装置管理レベル503において、レベル1は、全ての作業を禁止することを示し、レベル2は、新規の作業指示の受付禁止、レベル3は、作業の実行を保留することを示し、レベル4は、制限しないことを示している。なお、本レベルについては一例であり、実行を制限するレベルを限定するものではない。
【0063】
なお、本実施形態では、本装置管理テーブル(ローカルクライアント用の装置管理テーブル501,リモートクライアント用の装置管理テーブル502)は、予め設定され記憶装置304に不揮発に保持され、必要に応じてメモリ302にロードするように構成されている。
【0064】
また、上記装置管理テーブルは、管理者モード時にPC201,205又は操作部308から設定変更可能である。
【0065】
図6は、図1に示した装置管理部が管理する部門管理テーブルの一例を示す模式図である。
【0066】
図において、601は部門管理の有効/無効を設定する部門管理有効/無効設定であり、部門管理ON/OFFフラグ601−1で、部門管理ONが設定されている場合は、以下に示す部門管理テーブル602および部門管理レベル603が有効になる。
【0067】
また、2部門管理テーブル602は、コントロールカード無し・管理キー無しの際に、ローカルクライアントやリモートクライアント、もしくは各部門毎に、コピー・プリント・スキャン・Faxといった各ジョブ制限、文書などの各リソースに対する操作制限を行うための情報登録・管理を行うためのものである。
【0068】
部門管理テーブル602は、各部門毎の制限の設定を示すものであり、暗証番号602−2,予算情報602−3,計数情報602−4,制限情報(コピー制限情報602−5,プリント制限情報602−6,スキャン制限情報602−7,Fax制限情報602−8,リソース操作制限情報602−9)を、部門番号602−1毎に割り当てる構成とした。なお、本実施例では、部門番号602−1および暗証番号602−2は、ASCII文字列が格納(設定)されるものとし、最大7桁の文字列を有する構成とした。
【0069】
また、部門管理レベル603は、制限のレベル(本実施形態ではレベルA〜レベルCの3段階)を示すものである。
【0070】
部門管理レベル603において、レベルAは、図5に示した装置管理状態に従うことを示し、レベルBは、図5の装置管理状態に左右されず、各部門の上限管理でのみ制限することを示し、レベルCは、制限しないことを示している。なお、本レベルについては一例であり、実行を制限するレベルを限定するものではない。
【0071】
なお、上記部門管理有効/無効設定601,部門管理テーブル(部門管理テーブル602)は、予め設定され、コントロールカード314に不揮発に記憶され、カードリーダ313を介して、装置内のメモリ302にロードする構成、もしくは、予め設定され、記憶装置304に不揮発に保持され、必要に応じてメモリ302にロードする構成とする。
【0072】
また、上記部門管理テーブルは、管理者モード時にPC201,205又は操作部308から設定変更可能である。
【0073】
以下、図7〜図13のフローチャートを参照して、画像処理装置における制御処理手順について説明する。
【0074】
図7は、本発明に係る画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、電源ON時に行う各種の接続チェック処理を示す。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S701〜S706は各ステップを示す。
【0075】
先ず、ステップS701において、管理キー装置315の有無を調べる。ここで、管理キー装置315が装着されていると判断した場合には、ステップS702に進み、管理キー装置315に管理キー316が装填されているか否かをチェックし、管理キー316が装填されていないと判断した場合には、ステップS703に進み、管理キー316の装填要求をLCDディスプレイ309に表示した後、ステップ702に戻り、管理キー316が装填されるのを待つ。
【0076】
一方、ステップS702で、管理キー316が装填済み(接続済み)と判断した場合には、ステップS704に進み、カードリーダ装置313の有無を調べる。
【0077】
ここで、コントロールカード314が接続されていないと判断した場合には、ステップS706に進み、コントロールカード314の装填要求をLCDディスプレイ309に表示した後、ステップ705に戻り、コントロールカード314が装填されるのを待つ。
【0078】
一方、ステップS705で、カードリーダ装置313が装着されているのであれば、ステップS705に進み、コントロールカード314がカードリーダ313に装填されているか否かをチェックする。コントロールカード314が装填済みである場合は、本処理を正常終了する。
【0079】
図8は、本発明に係る画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、電源ON後に、管理キーやコントロールカードが外された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S801〜S808は各ステップを示す。
【0080】
先ず、ステップS801で、管理キー316が外されたか否かをチェックする。管理キー316が管理キーユニット315から外されたと判断した場合には、ステップS802に進み、装置の状態を管理キー無し状態に変更する。次に、ステップS803に進み、管理キーの装填要求メッセージをLCDディスプレイ309に表示する。表示するメッセージとしては、例えば、「管理キーが装填されていないため、装置を使用することができません。」等とする。
【0081】
次に、ステップS804に進み、管理キー無しによる装置管理レベル制限処理(後述する図9に示す、抜かれ検知後のレベル制限処理)を行った後、本処理を終了する。
【0082】
一方、ステップS801で、管理キーが外されていない(即ち、管理キーが装填されていることを確認した)と判断した場合には、ステップS805に進み、コントロールカード314がカードリーダ313から外されたか否かをチェックする。コントロールカード314が外されたと判断した場合には、ステップS806に進み、装置の状態をコントロールカード無し状態に変更する。次に、ステップS803に進み、コントロールカードの装填要求メッセージをLCDディスプレイ309に表示する。表示するメッセージとしては、例えば、「コントロールカードが装填されていないため、装置を使用することができません。」等とする。
【0083】
次に、ステップS808に進み、コントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理(後述する図9に示す、抜かれ検知後のレベル制限処理)を行い、本処理を終了する。
【0084】
一方、ステップS805で、コントロールカード314が外されていない(即ち、コントロールカードが装填されていることを確認した)と判断した場合には、特に処理することなく、そのまま本処理を終了する。
【0085】
図9は、本発明に係る画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、管理キーやコントロールカードが外された場合の制御処理(図8のステップS804に示す管理キー無しによる装置管理レベル制限処理,図8のステップS808に示すコントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理)の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S901〜S914は各ステップを示す。
【0086】
先ず、ステップS901で、制限対象となるジョブやリソース操作の有無を調べる。制限対象となるジョブやリソース操作が存在すると判断した場合には、ステップS902に進む。
【0087】
ステップS902では、制限対象がコピージョブか否かを調べる。制限対象がコピージョブであるならば、ステップS903に進む。
【0088】
ステップS903では、図5に示した装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるコピージョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「コピー」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、図5に示した装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「コピー」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。なお、各ジョブの制限レベル確定処理は、後述する図10に示す制限レベル確定処理にて詳細に示す。
【0089】
一方、ステップS902で制限対象がコピージョブでなかった場合は、ステップS904に進み、制限対象がプリントジョブか否かを調べる。制限対象がプリントジョブであるならば、ステップS905に進む。ステップS905では、図5に示した装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるプリントジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「プリント」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「プリント」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0090】
一方、ステップS904で制限対象がプリントジョブでなかった場合は、ステップS906に進み、制限対象がスキャンジョブか否かを調べる。制限対象がスキャンジョブであるならば、ステップS907に進む。ステップS907では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるスキャンジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「スキャン」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「スキャン」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0091】
一方、ステップS906で制限対象がスキャンジョブでなかった場合は、ステップS908に進み、制限対象がFaxジョブか否かを調べる。制限対象がFaxジョブであるならば、ステップS909に進む。ステップS909では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるFaxジョブの投入元を調べる。ローカル機能としてジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「Fax」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからジョブ投入された場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「Fax」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0092】
一方、ステップS908で制限対象がFaxジョブでなかった場合は、ステップS910に進む。ステップS910では、図5の装置管理テーブルから制限レベル503を決定するため、まず、制限対象であるリソース操作の指示元を調べる。ローカル機能としてのリソース操作である場合は、装置管理テーブルのうちローカルクライアント用の装置管理テーブル501の「リソース操作」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。また同様に、リモートからのリソース操作である場合は、装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502の「リソース操作」制限設定等から該当する制限レベルを決定する。
【0093】
次に、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910の処理の後、該処理で確定したレベルでの制限を行うため、ステップS911に進む。
【0094】
ステップS911では、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910で確定した制限レベルが「レベル1」か否かを調べる。制限レベルが「レベル1」である場合は、ステップS912に進み、制限対象がジョブの場合はジョブの破棄、リソース操作であれば、その操作の破棄を行った後、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、ステップS901に戻る。
【0095】
一方、ステップS903、ステップS905、ステップS907、ステップS909、ステップS910で確定した制限レベルが「レベル1」でない場合は、ステップS913に進み、制限レベルが「レベル3」であるか否かを調べる。制限レベルが「レベル3」である場合は、ステップS914に進み、制限対象がジョブの場合はジョブの中断、リソース操作であれば、その操作を中断した後、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、ステップS901に戻る。
【0096】
一方、ステップS913で、制限レベルが「レベル3」以外であった場合は、本フローチャートでの処理を特に実行することなく、他に制限対象のジョブやリソース操作の有無を調べるため、そのままステップS901に戻る。
【0097】
なお、ステップS901で、制限対象となるものが存在しないと判定した場合は、本処理を終了させる。
【0098】
図10は、本発明に係る画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、制限レベルを確定する制御処理(図9のステップS903,S905,S907,S909,S910に示した各ジョブの制限レベル確定処理)の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1001〜S1006は各ステップを示す。
【0099】
先ず、ステップS1001において、図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1のON/OFFに基づいて部門管理の有無を調べ、部門管理しない(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がOFF)と判断した場合には、ステップS1004に進む。
【0100】
一方、ステップS1001で、部門管理あり(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がON)の場合は、図6に示した部門管理テーブル602より部門番号602−1と処理の内容(コピー602−4,プリント602−5,スキャン602−6,Fax602−7,リソース操作602−8)から部門管理レベルを取得した後、ステップS1003に進む。
【0101】
ステップS1003で、ステップS1002で確定した部門管理レベルが、装置管理レベルに従う(部門管理レベル603のレベルA)か否かを調べ、装置管理に従う(図6に示した部門管理レベル603のレベルA)以外であった場合は、管理レベルをステップS1002で取得した情報に確定した後、本処理を終了する。
【0102】
一方、ステップS1003で、ステップS1002で確定した部門管理レベルが、装置管理レベルに従う(部門管理レベル603のレベルA)と判断した場合には、ステップS1004に進む。
【0103】
ステップS1004では、指示元がローカルクライアントか否かを調べる。ローカルクライアントであるならば、ステップS1005に進み、ローカルクライアント用の装置管理テーブルであるローカルクライアント用の装置管理テーブル501から該当する操作内容の装置管理レベルを取得した後、本処理を終了する。
【0104】
一方、ステップS1004で、指示元がリモートクライアント(図2のPC201、PC205に相当)である場合、ステップS1006に進み、リモートクライアント用の装置管理テーブルのうちリモートクライアント用の装置管理テーブル502から、該当する操作内容の装置管理レベルを取得した後、本処理を終了する。
【0105】
なお、ステップS1005,S1006において、ローカル又はリモート用の装置管理テーブルから取得される制限レベルは、本フローチャートが図8のステップS804に示す管理キー無しによる装置管理レベル制限処理に対応して実行された場合には「管理キー無し」の制限設定に基づく制限レベル501−21〜501−25であり、また、図8のステップS807に示すコントロールカード無しによる装置管理レベル制限処理に対応して実行された場合には「コントロールカード無し」の制限設定に基づく制限レベル501−11〜501−15であるものとする。
【0106】
図11は、本発明に係る画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、管理キーやコントロールカードが装填された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1101〜S1109は各ステップを示す。
【0107】
先ず、ステップS1101で、管理キー316が管理キーユニット315に装填されたか否かをチェックする。管理キー316が装填されたと判断した場合には、ステップS1102に進み、図8のステップS802で設定した管理キーの抜け状態を解除する。
【0108】
次に、ステップS1103に進み、図8のステップS804で制限したジョブの有無を調べる。ステップS804で中断したジョブが存在しないと判断した場合には、そのままステップS1105に進み、一方、ステップS804で中断したジョブが存在すると判断した場合には、ステップS1104にてジョブの再開を指示した後、ステップS1105に進む。
【0109】
一方、ステップS1101で、管理キー316の装填検知でないと判断した場合には、ステップS1106に進み、カードリーダ313にコントロールカード314が装填されたか否かをチェックする。コントロールカード314が装填されていないと判断した場合には、そのままステップS1105に進み、一方、コントロールカード314が装填されたと判断した場合には、ステップS1107に進む。
【0110】
ステップS1107では、図8のステップS806で設定したコントロールカード抜け状態を解除する。次に、ステップS1108に進み、ステップS808で制限したジョブの有無を調べる。ステップS808で中断したジョブが存在しないと判断した場合には、そのまま、ステップS1105に進む。一方、ステップS808で中断したジョブが存在すると判断した場合には、ステップS1109にてジョブの再開を指示した後、ステップS1105に進む。
【0111】
ステップS1105では、管理キー316、コントロールカード314の抜け検知処理(図8)を行った後、本処理を終了する。
【0112】
図12は、本発明に係る画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、ジョブの新規投入やリソース操作の新規投入された場合の制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1201〜S1209は各ステップを示す。
【0113】
先ず、ステップS1201で、図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1のON/OFFに基づいて部門管理状態か否かを調べる。部門管理状態でない(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がOFF)と判断した場合には、そのままステップS1204に進む。一方、部門管理状態(図6に示した部門管理ON/OFFフラグ601−1がON)と判断した場合には、ステップS1202に進み、図3に示したユーザインタフェース部(操作部)308を用いて、ユーザに部門番号と暗証番号を入力させ、該入力された部門番号と暗証番号と、図6に示した部門番号602−1と暗証番号602−2を比較し、ジョブ投入もしくはリソース操作したユーザが入力した部門情報(部門番号,暗証番号)が、図6の部門管理テーブルに登録されている(部門情報(部門番号,暗証番号)が正しい)か否かを調べる。
【0114】
ステップS1202にて、部門情報が正しいと判断した場合には、ステップS1203へ進む。一方、部門情報が正しくないと判定した場合は、ステップS1209に進み、指示されたジョブや操作を実行せずに、ステップS1209において、正しく認証処理できなかった旨を指示元へ通知した後、本処理を終了する。
【0115】
一方、ステップステップS1202にて、部門情報が正しいと判定した場合は、ステップS1203に進み、図6の部門管理テーブルから、該当する部門ID(部門番号)の管理レベルが、レベルAの装置管理に従うに設定されているか否かを調べる。ステップS1203にて、レベルAの装置管理に従わない(即ち、装置の状態に関わらず、部門管理にて制限する)と判断した場合には、そのままステップS1208に進む。
【0116】
一方、ステップS1203にて、レベルAの装置管理に従うと判断した場合、ステップS1204に進む。
【0117】
ステップS1204では、管理キーユニット315に管理キー316が装填されているか否かを調べる。管理キー316が装填されていないと判断した場合は、ステップS1205に進み、管理キー無しによるレベル制限を、図5に示す装置管理テーブルに設定した情報により行い(後述する図13)、その後、本処理を終了する。
【0118】
一方、ステップS1204で、管理キー316が装填されていることを確認した場合は、ステップS1206に進み、コントロールカード314がカードリーダ313に装填されているか否かを調べる。
【0119】
ステップS1206で、コントロールカードが装填されていないと判断した場合、ステップS1207に進み、コントロールカード無しによるレベル制限を、図5に示す装置管理テーブルに設定した情報により行い(図13)、その後、本処理を終了する。
【0120】
一方、ステップS1206で、コントロールカードが装填されていると判断した場合、ステップS1208に進む。
【0121】
ステップS1208では、指示されたジョブの投入やリソースの操作を処理した後、本処理を終了する。
【0122】
図13は、本発明に係る画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図12のステップS1205およびステップS1207の詳細な制御処理の一例を示すものである。なお、このフローチャートの処理は、図3に示したCPU301によりROM303又はHD304又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、図中、S1301〜S1316は各ステップを示す。
【0123】
先ず、ステップS1301において、制限対象がコピージョブか否かを調べる。制限対象がコピージョブであると判断した場合には、ステップS1302に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0124】
なお、このステップS1302のコピージョブの制限レベル取得処理は、本フローチャートが図12のステップS1205に示す管理キー無しによるレベル制限処理に対応する場合には「管理キー無し」の制限設定501−21〜501−25に従い決定し、また、図12のステップS1207に示すコントロールカード無しによるレベル制限処理に対応する場合には「コントロールカード無し」のコピー制限設定501−11〜501−15に従って決定するものとする。また、以下に示すステップS1304,S1306,S1308,S1309の処理についても同様とする。
【0125】
一方、ステップS1301で制限対象がコピージョブでなかったと判断した場合には、ステップS1303に進み、制限対象がプリントジョブか否かを調べる。制限対象がプリントジョブであると判断した場合には、ステップS1304に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0126】
一方、ステップS1303で制限対象がプリントジョブでなかったと判断した場合には、ステップS1305に進み、制限対象がスキャンジョブか否かを調べる。制限対象がスキャンジョブであると判断した場合には、ステップS1306に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0127】
一方、ステップS1305で制限対象がスキャンジョブでなかったと判断した場合には、ステップS1307に進み、制限対象がFaxジョブか否かを調べる。制限対象がFaxジョブであると判断した場合には、ステップS1308に進み、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくは、コントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0128】
一方、ステップS1307で制限対象がFaxジョブでなかった場合は、ステップS1309に進む。ステップS1309では、リソース操作の制限レベルを取得するため、図5の装置管理テーブルから、指示元がローカルクライアントである場合の管理テーブル501と指示元がリモートクライアントである場合の管理テーブル502の何れかを使って、管理キー無しもしくはコントロールカードなしに応じた制限レベルを決定する。
【0129】
次に、ステップS1302、ステップS1304、ステップS1306、ステップS1308、ステップS1309の処理の後、該処理で確定した制限レベルを処理するため、ステップS1310に進む。
【0130】
ステップS1310では、ステップS1302、ステップS1304、ステップS1306、ステップS1308、ステップS1309で確定した制限レベルが「レベル1」であるか否かを調べる。制限レベルが「レベル1」であると判断した場合には、ステップS1311に進み、ジョブの新規投入およびリソース操作の受付を拒否するとともに、受付済みであるジョブやリソース操作の有無を調べ、既存なジョブやリソース操作があれば、それを破棄し、処理を終了する。
【0131】
一方、ステップS1310で、制限レベルが「レベル1」でないと判断した場合は、ステップS1312に進み、制限レベルが「レベル2」か否かを調べる。制限レベルが「レベル2」である場合は、ステップS1313に進み、ジョブの新規投入およびリソース操作の受付を拒否し、処理を終了する。
【0132】
一方、ステップS1314で、制限レベルが「レベル2」でないと判断した場合には、ステップS1314に進み、制限レベルが「レベル3」か否かを調べる。制限レベルが「レベル3」であると判断した場合には、ステップ1315に進み、ジョブ投入やリソース操作の指示のみを受け付け、処理の実行を保留し、処理を終了する。
【0133】
一方、ステップS1314で、制限レベルが「レベル3」以外であったと判断した場合には、ステップS1316に進み、特に制限することなく、指示された処理を実行し、処理を終了する。
【0134】
なお、上記実施形態では、コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブ,リソース操作の制限を行う構成について説明したが、その他のジョブの制限等を行うように構成してもよい。
【0135】
また、図5に示した装置管理テーブルでは、リソース操作に対して一律に制限レベル設定を行う構成について説明したが、リソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示,リソースのカラープリント,所定の解像度(例えば200dpi)以上のリソースプリント等に対して、それぞれ独立に制限レベルを設定可能に構成してもよい。
【0136】
さらに、上記実施形態では、管理キー,コントロールカードの着脱によりジョブ動作,リソース操作を制限する構成について説明したが、管理キー,コントロールカードの着脱に加えて、さらに入力される暗証番号に応じて、前記ジョブ動作,リソース操作を制限するように構成してもよい。
【0137】
さらに、上記実施形態では、図5に示したリモートクライアント用の装置管理テーブル502においても、ローカルクライアント用の装置管理テーブル501と同様にコントロールカード無しの場合と管理キー無しの場合の制限設定をそれぞれ設定するように構成したが、リモートクライアント用の装置管理テーブルにおいては、ローカルクライアント用の装置管理テーブルと異なり、暗証番号不一致の場合と管理キー無しの場合の制限設定をそれぞれ設定するように構成してもよい。
【0138】
以上の処理により、管理キー及びコントロールカードにより装置管理する手段において、ジョブ動作や文書などのリソース操作を制限する手段を有するものであり、前記ジョブの動作制限としては、ジョブの実行、ジョブの削除・破棄、ジョブの中断、ジョブの受付不可の制限を行い、前記文書等のリソース制限としては、ダウンロード、アップロード、複写、移動、削除、一覧表示の制限を行うことにより、管理キー及びコントロールカードにより装置管理する手段において、ジョブの細かな動作制限と、リソース操作をガードすることができる。
【0139】
以上説明したように、本実施形態によれば、装置の使用を制限する状態(即ち管理キーがない、コントロールカードがそう入されていない、登録済暗証番号が入力されていない状態)で、ジョブ自体の投入制限が、ローカルクライアントとリモートクライアントを別々にそれぞれレベル1〜レベル4の抑止レベルに応じて制限できるようになり、装置管理をローカルは緩く(例えばレベル3)、リモートは厳しくといった制限(レベル2)や、逆に、装置管理をローカルは厳しく(レベル1)、リモートは緩く(レベル3)といった制限も可能になる。
【0140】
また、装置管理テーブル(図5)とリンクした部門管理テーブル(図6)を提供することで、従来のようにどの部門も一律の管理ではなく、各部門毎に異なる細かな装置管理方法の提供が可能になる。
【0141】
さらに、ジョブの動作についても、全禁止、新規受付のみ不可、出力のみ中断といったこまかな制限(レベル1〜レベル4に応じたこまかな制限)を行うことで、より柔軟なジョブ動作制限方法の提供が可能になる。
【0142】
また、ジョブ動作だけでなく、文書やフォントといった各種リソースに対する制限方法をも提供することで、従来の装置管理の抜け道に対する蓋を行い、画像処理装置に蓄積された画像データ等のリソースの流通制限を行うことができる。
【0143】
なお、上記各実施形態(変形例等)を合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0144】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0145】
図14は、本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【0146】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0147】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0148】
本実施形態における図7,図8,図9,図10,図11,図12,図13に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0149】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0150】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0151】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0152】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0154】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0155】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1〜12の発明によれば、装置の使用を制限可能な画像処理装置であって、ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定し、装置の使用を制限する状態にあるとき、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,文書操作を制限するので、ジョブ自体の投入制限が、ローカルクライアントとリモートクライアントを別々に制限できるようになり、装置管理をローカルは緩く、リモートは厳しくといった制限が可能になる。
【0157】
また、抑止レベルに従った制限を実行するかを部門毎に設定することで、各部門毎に異なる細かな装置管理を行うことができる。
【0158】
さらに、ジョブの動作についても、全禁止、新規受付のみ不可、出力のみ中断といったこまかな制限を行うことで、より柔軟なジョブ動作制限を行うことができる。
【0159】
また、ジョブ動作だけでなく、画像データ,文書,フォント等といった各種リソースの操作に対する制限手段を提供することで、装置管理の抜け道に対する蓋をし、各種リソース流通を制限することができる。
【0160】
従って、画像データが印刷されるまでの煩雑で無駄な再操作による遅延時間の削減と、機密文書などの流通を制限できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像処理装置を適用可能な多機能周辺機器(MFP)の構成の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した多機能周辺機器(MFP)を適用可能なシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した多機能周辺機器(MFP)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した多機能周辺機器の概観を示す概観図である。
【図5】図1に示した装置管理部が管理する装置管理テーブルの一例を示す模式図である。
【図6】図1に示した装置管理部が管理する部門管理テーブルの一例を示す模式図である。
【図7】本発明に係る画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【符号の説明】
301 CPU
302 メモリ(RAM)
303 ROM
308 ユーザインタフェース(操作部)
313 カードリーダ
314 コントロールカード
315 管理キーユニット
316 管理キー
Claims (12)
- 装置の使用を制限可能な画像処理装置であって、
ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定する第1の設定手段と、
前記装置の使用を制限する状態にあるとき、前記第1の設定手段によって設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する第1の制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記ジョブ動作は、複数種類のジョブ動作を含み、前記リソース操作は、複数種類のリソース操作を含むものであり、
前記第1の設定手段は、前記複数種類のジョブ動作,複数種類のリソース操作それぞれに対して独立に抑止レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記複数種類のジョブ動作は、コピージョブ,プリントジョブ,スキャンジョブ,Faxジョブを含むものであり、
前記複数種類のリソース操作は、画像データ,文書データ,フォントデータを含むリソースのダウンロード,アップロード,複写,移動,削除,一覧表示を含むことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記第1の設定手段は、前記ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを複数段階の抑止レベルのいずれかに設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記複数段階の抑止レベルは、ジョブ,リソース操作の受付の禁止及び受付済みのジョブ,リソース操作を削除する第1の抑止レベル,ジョブ,リソース操作の受付のみを禁止する第2の抑止レベル,ジョブ,リソース操作実行の中断のみを行う第3の抑止レベル,ジョブ,リソース操作を無制限に実行する第4の抑止レベルを含むことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 管理キーを着脱可能であり該管理キーの着脱を検知する管理キー装着手段と、
コントロールカードを着脱可能であり該装着されたコントロールカードを読み取り可能なコントロールカード読み取り手段と、
暗証番号を入力可能な暗証番号入力手段と、
前記管理キー装着手段による前記管理キーの着脱検知結果,前記コントロールカード読み取り手段によるコントロールカード読み取り結果,前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号に応じて、前記装置の使用を制限する状態に移行及び前記装置の使用を制限する状態からの復帰を制御する第2の制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記コントロールカード読み取り手段による読み取り情報から特定される部門番号又は前記暗証番号入力手段により入力される暗証番号により特定される部門番号毎に、前記第1の設定手段により設定される前記抑止レベルに従う制限を前記第1の制御手段に行わせるか否かを設定する第2の設定手段を有することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 前記第1の設定手段は、操作パネルを含み、前記操作パネル上の指示に応じて前記抑止レベルが設定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記第1の設定手段は、外部装置から指示されたジョブ動作,リソース操作と前記画像処理装置の操作部から指示されたジョブ動作,リソース操作とにそれぞれ独立に抑止レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 装置の使用を制限可能な画像処理装置の使用制限方法において、
ジョブ動作,リソース操作における抑止レベルを設定する設定工程と、
装置の使用を制限する状態にあるとき、前記設定された抑止レベルに応じて、前記ジョブ動作,リソースを制限する制限工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の使用制限方法。 - 請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラム。
- 請求項10に記載された画像処理装置の使用制限方法を実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。
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