JP2004127821A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】鍋底の大きさに合せて効率の良い加熱を可能とする誘導加熱調理器を提供することを意図する。
【解決手段】鍋5を載置するための載置プレート6の下方に設けられた誘導コイル2を内コイル3と外コイル4とから構成すると共に、鍋判定手段18と、コイル通電制御手段19とを備えたものである。鍋判定手段18は、内コイル3と外コイル4に流れる電流の値に基づき鍋5の底の直径の大きさを判定する。コイル通電制御手段19は鍋判定手段18の判定結果に基づき内コイル3と外コイル4に対する通電を個別に制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】鍋5を載置するための載置プレート6の下方に設けられた誘導コイル2を内コイル3と外コイル4とから構成すると共に、鍋判定手段18と、コイル通電制御手段19とを備えたものである。鍋判定手段18は、内コイル3と外コイル4に流れる電流の値に基づき鍋5の底の直径の大きさを判定する。コイル通電制御手段19は鍋判定手段18の判定結果に基づき内コイル3と外コイル4に対する通電を個別に制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IHクッキングコンロ等の誘導加熱調理器に係り、詳しくは、二重コイルを有する誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
IHクッキングコンロは設置される誘導コイルに通電し、誘導コイルにより発生するジュール熱を用いて鍋等を加熱するものである。誘導加熱は、発振素子を高周期で発振(ON/OFF)させるように、すなわち、導通スイッチング素子を周期的に導通・遮断させるように、LC直列回路に高周波電流を流し、これによって生じる磁束変化によって鍋などの負荷に渦電流を発生させ、その電流と負荷との抵抗によって発生するジュール熱により負荷を加熱するものである。効率のよい誘導加熱を行うために、導通スイッチング素子のターンオフ損失に起因する損失を低減させる二重コンロ構成を持つ誘導加熱調理器が開発されている(例えば、特許文献4参照。)。しかし、鍋の外径が誘導コイルの最外径よりも小さい場合や、鍋が誘導コイルからずれて置かれた場合に、磁束変化を受け取る負荷が小さくなるため、発振素子の両端(コミッタ−エミッタ間)に高電圧がかかった際のバイポーラトランジスタの破壊については十分に考慮されていなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−337280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、図7に示すように、誘導コイル55の最外径よりも小さな底面積の鍋54を加熱する場合、鍋54の底の外周よりも外側に食み出ている誘導コイル55の部分からの磁束変化が発熱に寄与できず、鍋54を効率よく加熱できず、またそれにより発振素子が破壊される可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、鍋底の大きさに合せて効率の良い加熱を可能とすると同時に発振素子の安全性を高めた誘導加熱調理器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、鍋を載置するための載置プレートと、前記載置プレートの下方に配置された誘導コイルと、前記誘導コイルに対して通電制御するための制御装置と、前記誘導コイルに対する通電制御指令を前記制御装置に発令するための操作部とを備えてなる誘導加熱調理器であって、
前記誘導コイルが内コイル及び外コイルとからなり、前記内コイル及び前記外コイルは個別に通電制御され、
前記内コイル及び前記外コイルを利用して鍋底の大きさを判定する鍋底判定手段と、
前記鍋底判定手段の判定結果に基づき前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電を制御するコイル通電手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1の構成においては、内コイル及び外コイルを有してそれぞれが個別に通電制御され、鍋底判定手段が鍋底の大きさを判定し、その判定結果に基づいてコイル通電制御手段が内コイル又は外コイルの通電を制御するようにしたため、鍋底の大きさに応じて無駄の無い加熱を実行できると同時に発振素子の安全性を高めることができる。
【0008】
請求項2の構成は、請求項1の構成において、内コイル及び/又は外コイルに対する通電を手動によってオン、オフさせるコイル選択部を備えることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の構成においては、調理の状況に応じて調理者が自在に内コイル又は外コイルを通電させることができ、調理者による調理の自由度を高めることができる。
【0010】
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、内コイル及び/又は外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれの程度に応じて内コイル及び/又は外コイルに対する通電制御を実行することを特徴とするものである。この結果、内コイル又は外コイルに対する通電を制御することにより、鍋に対して効率の良い加熱を実行できるとともに、発振素子の安全性を高めることができる。
【0011】
請求項4の構成は、請求項1乃至3の構成において、内コイル又は外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれを報知する報知手段を備えることを特徴とするものである。
【0012】
これにより、鍋が位置ずれを起こして置かれていることを報知手段が報知するため、調理者は鍋を適正な位置に置きなおすことができ、無駄な加熱を防止することができるようになる。
【0013】
請求項5の構成は、請求項1乃至4の構成において、内コイル又は外コイルに対する通電制御を実行することにより、とろ火加熱制御を実行するとろ火加熱制御手段を備えることを特徴とするものである。これにより、鍋に対する多様な加熱形態を実行できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は第1実施形態であって、図1は誘導加熱調理器を模式的に示し、図2はフローチャートを示す。
【0015】
誘導加熱調理器1の加熱源としての誘導コイル2は、内コイル3と外コイル4とから構成される。誘導コイル2は鍋5を載置するための載置プレート6の真下に設けられる。内コイル3の外径は外コイル4の内径よりも小径である。内コイル3と外コイル4とは、互いに同心円状に設けられる。誘導加熱調理器1の制御装置7は入力機器として、操作部8と、温度センサ9を備える。操作部8には、制御装置7を起動するための電源ボタン10が設けられる。温度センサ9は、載置プレート6及び鍋5を介して被加熱物の温度を検出するものである。
【0016】
また、制御装置7は出力機器として、第1・第2スイチング素子11、12と、表示手段13を備える。第1スイチング素子11は、内コイル3への通電をインバータ制御する第1インバータ回路13をオン、オフさせる。第2スイッチング素子12は、外コイル4への通電をインバータ制御する第2インバータ回路14をオン、オフさせる。第1・第2インバータ回路13、14には、商用電源17からそれぞれ整流回路15、16を介して直流が供給される。
【0017】
制御装置7は、鍋底判定手段18と、コイル通電制御手段19とを備える。鍋底判定手段18は、上記内コイル3に流れる電流の値を検知する内コイル用電流検知手段20と、外コイル4に流れる電流の値を検知する外コイル用電流検知手段21からの出力に基づき、鍋5の底の外径(直径)を判定するものである。即ち、例えば、内コイル3と鍋5との相互インダクタンスは、内コイル3と鍋5との磁気的な結合状態によって決定され、両者の結合状態が密な場合、つまり、内コイル3の上に鍋5が存在する場合の両者の相互インダクタンスは、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に比較して小さくなる。その結果、内コイル用電流検知手段20の出力する電流値は、内コイル3の上に鍋5が存在する場合には、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に比較して大きくなる。従って、内コイル用電流検知手段20の出力する電流値を所定値(内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に内コイル用電流検知手段20の出力する電流値)と比較することにより、内コイル3の上に鍋5が存在するか否かを判定できる。
【0018】
上記と同様にして、外コイル用電流検知手段21の出力する電流値を所定値(外コイル4の上に鍋5が存在しない場合に外コイル用電流検知手段21の出力する電流値)と比較することにより、鍋5の底面が外コイル4の上に達する大きさであるか否かを判定できる。このように、鍋底判定手段18は、内コイル用電流検知手段20の出力した電流値を所定値と比較し、さらに、外コイル用電流検知手段21の出力した電流値を所定値と比較することにより、鍋5の底面の大きさを判定することができる。
【0019】
コイル通電制御手段19は、上記鍋底判定手段18の判定結果に基づき、第1スイッチング素子11又は第2スイッチング素子12を制御して内コイル3又は外コイル4への通電を制御するものである。即ち、鍋5の底面が内コイル3の直径よりも小さい場合には、第2スイッチング素子12をオフ状態にし、第1スイチング素子11をオンさせて、内コイル3への通電をインバータ制御することにより、鍋5を加熱する。また、鍋5の底面が外コイル4の直径よりも大きな場合には、内・外コイル3、4にともに通電させることにより、内・外コイル3、4の協働で鍋5を加熱する。さらに、鍋5の底面が内コイル3の直径以上で且つ外コイル4の直径未満の場合には、内コイル3と外コイル4とを所定時間を空けて交互に通電させる等することにより、内コイル3及び外コイル4の双方で鍋5を加熱する。
【0020】
また、コイル通電制御手段19は、温度センサ9が鍋底の異常温度を検出した場合、第1・第2スイッチング素子11、12をオフさせることにより、内コイル3及び外コイル4に対する通電を停止する。異常温度は、鍋5の底面大きさによって異なり、所定の熱量が加えられている場合には、小さな鍋は熱容量が小さいため、大きな鍋よりも急激に温度上昇が発生する。従って、安全性の観点から、鍋5の底面が小さくなる程、異常温度が低く設定されることが好ましい。鍋底判定手段18及びコイル通電制御手段19は、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータがメモリ22に内蔵のプログラムで動作されることにより具現化される。また、表示手段13は例えば液晶ディスプレイによって構成され、進行中の調理の状況等を表示する。
【0021】
次に、動作について説明する。先ず、操作部8の電源ボタン10を操作することにより、制御装置7を起動させる。コイル通電制御手段19は、第2スイッチング素子12をオンさせ、第1スイッチング素子11をオフさせることにより、ステップ101において外コイル4に通電させる。このとき、ステップ102において、鍋底判定手段18が外コイル用電流検知手段21の出力する電流値を入力する。ステップ103において、鍋底判定手段18が、外コイル用電流検知手段21から入力された電流値を所定値と比較することにより、外コイル4の上に鍋5が存在すると判定した場合、即ち、ステップ104において鍋5の底面が大きい判定した場合には、ステップ105においてコイル通電制御手段19が第1、第2スイッチング素子11、12を制御し、内コイル3及び外コイル4を第1・第2インバータ回路13、14によってインバータ制御することにより鍋5を加熱する。
【0022】
一方、ステップ103において、鍋底判定手段18が外コイル4の上に鍋5が存在しないと判定した場合には、コイル通電制御手段19がステップ106において第2スイッチング素子12をオフさせ、ステップ107において第1スイッチング素子11をオンさせる。
【0023】
また、ステップ108において、鍋底判定手段18が内コイル用電流検知手段20から電流値を取込んだ後、鍋底判定手段18がステップ109において当該電流値を所定値と比較することにより、内コイル3の上に鍋5が存在すると判定した場合には、ステップ110において鍋5が小さいと判定する。そして、ステップ111においてコイル通電制御手段19が第1スイッチング素子11を制御して、第1インバータ回路13によって内コイル3のみをインバータ制御することにより調理する。
【0024】
また、ステップ109において、鍋底判定手段18が内コイル3の上に鍋5が存在しないと判定した場合には、ステップ112において載置プレート6上には鍋5が載置されていなと判定し、ステップ113において第1・第2スイッチング素子11、12を制御せず、内コイル3及び外コイル4に通電しない。
【0025】
このように、本実施形態においては、載置プレート6上に載置された鍋5の底面の大きさに応じて内コイル3又は外コイル4を制御するため、鍋5の底面の大きさに応じて内コイル3又は外コイル4を通電させて効率よく鍋5を加熱制御できる。
【0026】
尚、以上の説明においては、鍋底判定手段18によって鍋5の底面の大きさを判定し、その判定結果に基づき内コイル3又は外コイル4に通電させるようにしたが、鍋底判定手段18を設けずに、操作部8にコイル選択部を設けることにより、手動によって内コイル3又は外コイル4を選択して通電させるようにしても良い。また、上記鍋底判定手段18は、内コイル用電流検知手段20と外コイル用電流検知手段21との出力に基づき鍋5のインダクタンスを推定でき、延いては、鍋5の材質を推定できる。従って、鍋5の材質が所定のものでない場合には、安全性の観点から、コイル通電制御手段19がスイッチング素子11、12を制御することにより、内コイル3及び外コイル4に対する通電を低く抑えることにリ、鍋5の温度の急上昇を抑えることができる。
【0027】
図3及び図4は第2実施形態を示す。第2実施形態は、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれに対応して適切に加熱制御するものである。第2実施形態においては、位置ずれ判定手段31が設けられる。位置ずれ判定手段31は、内コイル用電流検知手段20及び外コイル用電流検知手段21からの入力に基づき、内コイル3又は外コイル4に対する位置ずれを判定する。コイル通電制御手段32は、位置ずれ判定手段31の判定結果に基づき第1及び第2スイチング素子11、12を制御して内コイル3及び/又は外コイル4に対する通電を制御する。
【0028】
位置ずれ判定手段31及びコイル通電制御手段32は、メモリ33に内蔵のプログラムによって、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータが動作されることにより具現化される。位置ずれ判定手段31は、以下のようにして内コイル3又は外コイル4に対する位置ずれの割合を判定する。
【0029】
第1実施形態において説明したように、例えば、内コイル3の上に鍋5が存在する場合、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合と比較して、内コイル3に流れる電流の値は大きく、内コイル用電流検知手段20の出力は大きい。又、内コイル3の上に鍋5が存在する面積の割合に比例して内コイル用電流検知手段20の出力は大きくなる。従って、図4(a)に示すように内コイル3全体の上に鍋5が存在する場合の内コイル用電流検知手段20の出力値(最大値を示す)と、図4(e)に示すように内コイル3の上に全く鍋5が存在しない場合の内コイル用電流検知手段20の出力値(最小値を示す)とを予め検知してメモリ33に記憶しておくことにより、内コイル電流検知手段20の実際の出力値と、上記出力値(最大値を示す)及び出力値(最小値を示す)とに基づき演算して、図4(b)〜(d)に示すように内コイル3に対する鍋5の位置ずれの割合を検出できる。また、同様にして、外コイル4に対する鍋5の位置ずれの割合も演算できる。
【0030】
次に、動作について説明する。図4(a)に示すように、鍋5が内コイル3全体の上に位置し、且つ、外コイル4全体の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、鍋5に対して加熱を実行する。
【0031】
又、図4(b)に示すように、鍋5が内コイル3全体の上に位置するが、外コイル4に対しては半分以上の面積の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、鍋5に対して加熱を実行する。
【0032】
次に、図4(c)に示すように、鍋5が内コイル3の半分以上の面積の上に位置するが、外コイル4に対しては半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は、第1スイッチング素子11を制御するが第2スイッチング素子12を制御しないことにより、内コイル3のみをインバータ制御して鍋5を加熱する。この場合、内・外コイル3、4双方による加熱の場合と比較して、内コイル3の加熱力を高めれば、鍋5を効率よく加熱できる。
【0033】
次に、図4(d)に示すように、鍋5が内コイル3の半分未満の面積の上に位置し、更に、外コイル4の半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、第1・第2スイッチング素子11、12を制御しないことにより、鍋5を加熱しない。
【0034】
また、図4(e)に示すように、鍋5が内コイル3の上に完全に存在せず、更に、外コイル4の半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、第1・第2スイッチング素子11、12を制御しないことにより、鍋5を加熱しない。
【0035】
このように、第2実施形態においては、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれの割合に応じて内コイル3又は外コイル4への通電を制御するようにしたため、鍋5が内コイル3又は外コイル4に対して位置ずれしている場合、加熱上のロスの無い状態で、鍋5を効率よく加熱できる。また、第2実施形態においては、誘導コイル2を内コイル3と外コイル4とから構成したため、鍋5の位置ずれに対して内コイル3と外コイル4とを個別に制御することにより、鍋5に対する効率の良い加熱を実行できる。
【0036】
尚、以上の説明においては、内コイル3又は外コイル4の半分(50%)以上の面積の上に鍋が位置するか否かにより、内コイル3又は外コイル4に対する通電を実行するか停止するかを決定したが、内コイル3又は外コイル4に対する通電を実行するか停止するか否かの割合は50%に限定されることなく、自由に設定され得る。尚、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれが生じている場合、鍋5の位置ずれが発生している旨を報知する報知手段34を設けても良い。
【0037】
図5及び図6は第3実施形態を示す。第3実施形態においては、本発明をとろ火加熱調理に適用した場合を示す。本実施形態においては、とろ火加熱制御手段41が設けられる。とろ火加熱制御手段41は、操作部8に設けられたとろ火モード選択ボタン42の操作によって作動され、第1・第2スイチング素子11、12を制御する。とろ火加熱制御手段41は、内コイル3と外コイル4との加熱力の配分を、例えば4対6程度に設定し、更に、第1スイチング素子11を制御することにより、内コイル3の加熱力を、例えば7段階程度に調整可能になっている。内コイル3の加熱力の選択は、操作部8に設けられた加熱選択ボタン43の操作によって選択できる。
【0038】
また、鍋底判定手段18によって、鍋5の底面が外コイル4の直径以上であると判定されたの場合、とろ火加熱制御手段41は内コイル3と外コイル4とを交互に通電させることにより、多数の加熱形態によって鍋5を加熱することができる。とろ火加熱制御手段41は、メモリ44に内蔵のプログラムによって、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータが動作されることにより具現化される。
【0039】
次に動作について説明する。ステップ201において、操作部8の電源ボタン10を操作することにより、制御装置7を起動させる。そして、ステップ202において操作部8のとろ火モード選択ボタン42が操作されると、ステップ203においてとろ火加熱制御手段41が第1、第2スイッチング素子11、12を順に制御して、外コイル4と内コイル3に順に通電すると共に、その時に内コイル3と外コイル4に流れる電流の値を、内コイル用電流検知手段20と外コイル用電流検知手段21から入力させることにより、ステップ204において鍋底判定手段18は鍋5の底面の大きさを判定することができる。
【0040】
上記において、鍋5の底面の大きさが外コイル4の直径未満の場合には、ステップ205において、とろ火加熱制御手段41は第1スイッチング素子11のみを制御することにより、内コイル3のみに通電することができる。この場合、とろ火加熱制御手段41は第1スイッチング素子11を制御することにより、内コイル3の加熱力を段階的に制御することができ、加熱力を微妙に調整することができるようになり、好ましいとろ火加熱を実現できる。
【0041】
次に、ステップ206において、ワット数の変更があった場合には、変更されたワット数において内コイル3で鍋5に対する加熱を実行する。一方、ステップ204において、鍋5の底面の大きさが外コイル4の直径以上の場合には、第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、内コイル3と外コイル4に通電する。この場合、内コイル3と外コイル4に所定時間を開けて交互に通電させる等することにより、鍋5内に様々な形態の対流を発生させる等して複数の加熱の形態を実現できる。さらに、変更されたワット数を内コイル3と外コイル4とで配分することにより、鍋5に対する多様な加熱の形態を実現する。
【0042】
【発明の効果】
以上より、本発明の誘導加熱調理器を用いることにより、誘導コイル2を内コイル3と外コイル4から構成し、内コイル3と外コイル4とを個別に通電制御するようにしたため、鍋5の底面の大きさ等に応じて内コイル3と外コイル4とを個別に通電制御することにより、鍋5に対する加熱を効率よく実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図2】第1実施形態のフローチャート。
【図3】第2実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図4】第2実施形態の誘導加熱調理器の誘導コイル上に鍋を置いた状態を示す模式図。
【図5】第3実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図6】第3実施形態のフローチャート。
【図7】従来技術による誘導加熱調理器の模式図。
【符号の説明】
1 誘導加熱調理器
2 誘導コイル
3 内コイル
4 外コイル
18 鍋底判定手段
19 コイル通電制御手段
31 位置ずれ判定手段
32 コイル通電制御手段
34 報知手段
41 とろ火加熱制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、IHクッキングコンロ等の誘導加熱調理器に係り、詳しくは、二重コイルを有する誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
IHクッキングコンロは設置される誘導コイルに通電し、誘導コイルにより発生するジュール熱を用いて鍋等を加熱するものである。誘導加熱は、発振素子を高周期で発振(ON/OFF)させるように、すなわち、導通スイッチング素子を周期的に導通・遮断させるように、LC直列回路に高周波電流を流し、これによって生じる磁束変化によって鍋などの負荷に渦電流を発生させ、その電流と負荷との抵抗によって発生するジュール熱により負荷を加熱するものである。効率のよい誘導加熱を行うために、導通スイッチング素子のターンオフ損失に起因する損失を低減させる二重コンロ構成を持つ誘導加熱調理器が開発されている(例えば、特許文献4参照。)。しかし、鍋の外径が誘導コイルの最外径よりも小さい場合や、鍋が誘導コイルからずれて置かれた場合に、磁束変化を受け取る負荷が小さくなるため、発振素子の両端(コミッタ−エミッタ間)に高電圧がかかった際のバイポーラトランジスタの破壊については十分に考慮されていなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−337280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、図7に示すように、誘導コイル55の最外径よりも小さな底面積の鍋54を加熱する場合、鍋54の底の外周よりも外側に食み出ている誘導コイル55の部分からの磁束変化が発熱に寄与できず、鍋54を効率よく加熱できず、またそれにより発振素子が破壊される可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、鍋底の大きさに合せて効率の良い加熱を可能とすると同時に発振素子の安全性を高めた誘導加熱調理器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、鍋を載置するための載置プレートと、前記載置プレートの下方に配置された誘導コイルと、前記誘導コイルに対して通電制御するための制御装置と、前記誘導コイルに対する通電制御指令を前記制御装置に発令するための操作部とを備えてなる誘導加熱調理器であって、
前記誘導コイルが内コイル及び外コイルとからなり、前記内コイル及び前記外コイルは個別に通電制御され、
前記内コイル及び前記外コイルを利用して鍋底の大きさを判定する鍋底判定手段と、
前記鍋底判定手段の判定結果に基づき前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電を制御するコイル通電手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1の構成においては、内コイル及び外コイルを有してそれぞれが個別に通電制御され、鍋底判定手段が鍋底の大きさを判定し、その判定結果に基づいてコイル通電制御手段が内コイル又は外コイルの通電を制御するようにしたため、鍋底の大きさに応じて無駄の無い加熱を実行できると同時に発振素子の安全性を高めることができる。
【0008】
請求項2の構成は、請求項1の構成において、内コイル及び/又は外コイルに対する通電を手動によってオン、オフさせるコイル選択部を備えることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の構成においては、調理の状況に応じて調理者が自在に内コイル又は外コイルを通電させることができ、調理者による調理の自由度を高めることができる。
【0010】
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、内コイル及び/又は外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれの程度に応じて内コイル及び/又は外コイルに対する通電制御を実行することを特徴とするものである。この結果、内コイル又は外コイルに対する通電を制御することにより、鍋に対して効率の良い加熱を実行できるとともに、発振素子の安全性を高めることができる。
【0011】
請求項4の構成は、請求項1乃至3の構成において、内コイル又は外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれを報知する報知手段を備えることを特徴とするものである。
【0012】
これにより、鍋が位置ずれを起こして置かれていることを報知手段が報知するため、調理者は鍋を適正な位置に置きなおすことができ、無駄な加熱を防止することができるようになる。
【0013】
請求項5の構成は、請求項1乃至4の構成において、内コイル又は外コイルに対する通電制御を実行することにより、とろ火加熱制御を実行するとろ火加熱制御手段を備えることを特徴とするものである。これにより、鍋に対する多様な加熱形態を実行できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は第1実施形態であって、図1は誘導加熱調理器を模式的に示し、図2はフローチャートを示す。
【0015】
誘導加熱調理器1の加熱源としての誘導コイル2は、内コイル3と外コイル4とから構成される。誘導コイル2は鍋5を載置するための載置プレート6の真下に設けられる。内コイル3の外径は外コイル4の内径よりも小径である。内コイル3と外コイル4とは、互いに同心円状に設けられる。誘導加熱調理器1の制御装置7は入力機器として、操作部8と、温度センサ9を備える。操作部8には、制御装置7を起動するための電源ボタン10が設けられる。温度センサ9は、載置プレート6及び鍋5を介して被加熱物の温度を検出するものである。
【0016】
また、制御装置7は出力機器として、第1・第2スイチング素子11、12と、表示手段13を備える。第1スイチング素子11は、内コイル3への通電をインバータ制御する第1インバータ回路13をオン、オフさせる。第2スイッチング素子12は、外コイル4への通電をインバータ制御する第2インバータ回路14をオン、オフさせる。第1・第2インバータ回路13、14には、商用電源17からそれぞれ整流回路15、16を介して直流が供給される。
【0017】
制御装置7は、鍋底判定手段18と、コイル通電制御手段19とを備える。鍋底判定手段18は、上記内コイル3に流れる電流の値を検知する内コイル用電流検知手段20と、外コイル4に流れる電流の値を検知する外コイル用電流検知手段21からの出力に基づき、鍋5の底の外径(直径)を判定するものである。即ち、例えば、内コイル3と鍋5との相互インダクタンスは、内コイル3と鍋5との磁気的な結合状態によって決定され、両者の結合状態が密な場合、つまり、内コイル3の上に鍋5が存在する場合の両者の相互インダクタンスは、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に比較して小さくなる。その結果、内コイル用電流検知手段20の出力する電流値は、内コイル3の上に鍋5が存在する場合には、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に比較して大きくなる。従って、内コイル用電流検知手段20の出力する電流値を所定値(内コイル3の上に鍋5が存在しない場合に内コイル用電流検知手段20の出力する電流値)と比較することにより、内コイル3の上に鍋5が存在するか否かを判定できる。
【0018】
上記と同様にして、外コイル用電流検知手段21の出力する電流値を所定値(外コイル4の上に鍋5が存在しない場合に外コイル用電流検知手段21の出力する電流値)と比較することにより、鍋5の底面が外コイル4の上に達する大きさであるか否かを判定できる。このように、鍋底判定手段18は、内コイル用電流検知手段20の出力した電流値を所定値と比較し、さらに、外コイル用電流検知手段21の出力した電流値を所定値と比較することにより、鍋5の底面の大きさを判定することができる。
【0019】
コイル通電制御手段19は、上記鍋底判定手段18の判定結果に基づき、第1スイッチング素子11又は第2スイッチング素子12を制御して内コイル3又は外コイル4への通電を制御するものである。即ち、鍋5の底面が内コイル3の直径よりも小さい場合には、第2スイッチング素子12をオフ状態にし、第1スイチング素子11をオンさせて、内コイル3への通電をインバータ制御することにより、鍋5を加熱する。また、鍋5の底面が外コイル4の直径よりも大きな場合には、内・外コイル3、4にともに通電させることにより、内・外コイル3、4の協働で鍋5を加熱する。さらに、鍋5の底面が内コイル3の直径以上で且つ外コイル4の直径未満の場合には、内コイル3と外コイル4とを所定時間を空けて交互に通電させる等することにより、内コイル3及び外コイル4の双方で鍋5を加熱する。
【0020】
また、コイル通電制御手段19は、温度センサ9が鍋底の異常温度を検出した場合、第1・第2スイッチング素子11、12をオフさせることにより、内コイル3及び外コイル4に対する通電を停止する。異常温度は、鍋5の底面大きさによって異なり、所定の熱量が加えられている場合には、小さな鍋は熱容量が小さいため、大きな鍋よりも急激に温度上昇が発生する。従って、安全性の観点から、鍋5の底面が小さくなる程、異常温度が低く設定されることが好ましい。鍋底判定手段18及びコイル通電制御手段19は、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータがメモリ22に内蔵のプログラムで動作されることにより具現化される。また、表示手段13は例えば液晶ディスプレイによって構成され、進行中の調理の状況等を表示する。
【0021】
次に、動作について説明する。先ず、操作部8の電源ボタン10を操作することにより、制御装置7を起動させる。コイル通電制御手段19は、第2スイッチング素子12をオンさせ、第1スイッチング素子11をオフさせることにより、ステップ101において外コイル4に通電させる。このとき、ステップ102において、鍋底判定手段18が外コイル用電流検知手段21の出力する電流値を入力する。ステップ103において、鍋底判定手段18が、外コイル用電流検知手段21から入力された電流値を所定値と比較することにより、外コイル4の上に鍋5が存在すると判定した場合、即ち、ステップ104において鍋5の底面が大きい判定した場合には、ステップ105においてコイル通電制御手段19が第1、第2スイッチング素子11、12を制御し、内コイル3及び外コイル4を第1・第2インバータ回路13、14によってインバータ制御することにより鍋5を加熱する。
【0022】
一方、ステップ103において、鍋底判定手段18が外コイル4の上に鍋5が存在しないと判定した場合には、コイル通電制御手段19がステップ106において第2スイッチング素子12をオフさせ、ステップ107において第1スイッチング素子11をオンさせる。
【0023】
また、ステップ108において、鍋底判定手段18が内コイル用電流検知手段20から電流値を取込んだ後、鍋底判定手段18がステップ109において当該電流値を所定値と比較することにより、内コイル3の上に鍋5が存在すると判定した場合には、ステップ110において鍋5が小さいと判定する。そして、ステップ111においてコイル通電制御手段19が第1スイッチング素子11を制御して、第1インバータ回路13によって内コイル3のみをインバータ制御することにより調理する。
【0024】
また、ステップ109において、鍋底判定手段18が内コイル3の上に鍋5が存在しないと判定した場合には、ステップ112において載置プレート6上には鍋5が載置されていなと判定し、ステップ113において第1・第2スイッチング素子11、12を制御せず、内コイル3及び外コイル4に通電しない。
【0025】
このように、本実施形態においては、載置プレート6上に載置された鍋5の底面の大きさに応じて内コイル3又は外コイル4を制御するため、鍋5の底面の大きさに応じて内コイル3又は外コイル4を通電させて効率よく鍋5を加熱制御できる。
【0026】
尚、以上の説明においては、鍋底判定手段18によって鍋5の底面の大きさを判定し、その判定結果に基づき内コイル3又は外コイル4に通電させるようにしたが、鍋底判定手段18を設けずに、操作部8にコイル選択部を設けることにより、手動によって内コイル3又は外コイル4を選択して通電させるようにしても良い。また、上記鍋底判定手段18は、内コイル用電流検知手段20と外コイル用電流検知手段21との出力に基づき鍋5のインダクタンスを推定でき、延いては、鍋5の材質を推定できる。従って、鍋5の材質が所定のものでない場合には、安全性の観点から、コイル通電制御手段19がスイッチング素子11、12を制御することにより、内コイル3及び外コイル4に対する通電を低く抑えることにリ、鍋5の温度の急上昇を抑えることができる。
【0027】
図3及び図4は第2実施形態を示す。第2実施形態は、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれに対応して適切に加熱制御するものである。第2実施形態においては、位置ずれ判定手段31が設けられる。位置ずれ判定手段31は、内コイル用電流検知手段20及び外コイル用電流検知手段21からの入力に基づき、内コイル3又は外コイル4に対する位置ずれを判定する。コイル通電制御手段32は、位置ずれ判定手段31の判定結果に基づき第1及び第2スイチング素子11、12を制御して内コイル3及び/又は外コイル4に対する通電を制御する。
【0028】
位置ずれ判定手段31及びコイル通電制御手段32は、メモリ33に内蔵のプログラムによって、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータが動作されることにより具現化される。位置ずれ判定手段31は、以下のようにして内コイル3又は外コイル4に対する位置ずれの割合を判定する。
【0029】
第1実施形態において説明したように、例えば、内コイル3の上に鍋5が存在する場合、内コイル3の上に鍋5が存在しない場合と比較して、内コイル3に流れる電流の値は大きく、内コイル用電流検知手段20の出力は大きい。又、内コイル3の上に鍋5が存在する面積の割合に比例して内コイル用電流検知手段20の出力は大きくなる。従って、図4(a)に示すように内コイル3全体の上に鍋5が存在する場合の内コイル用電流検知手段20の出力値(最大値を示す)と、図4(e)に示すように内コイル3の上に全く鍋5が存在しない場合の内コイル用電流検知手段20の出力値(最小値を示す)とを予め検知してメモリ33に記憶しておくことにより、内コイル電流検知手段20の実際の出力値と、上記出力値(最大値を示す)及び出力値(最小値を示す)とに基づき演算して、図4(b)〜(d)に示すように内コイル3に対する鍋5の位置ずれの割合を検出できる。また、同様にして、外コイル4に対する鍋5の位置ずれの割合も演算できる。
【0030】
次に、動作について説明する。図4(a)に示すように、鍋5が内コイル3全体の上に位置し、且つ、外コイル4全体の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、鍋5に対して加熱を実行する。
【0031】
又、図4(b)に示すように、鍋5が内コイル3全体の上に位置するが、外コイル4に対しては半分以上の面積の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、鍋5に対して加熱を実行する。
【0032】
次に、図4(c)に示すように、鍋5が内コイル3の半分以上の面積の上に位置するが、外コイル4に対しては半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、コイル通電制御手段32は、第1スイッチング素子11を制御するが第2スイッチング素子12を制御しないことにより、内コイル3のみをインバータ制御して鍋5を加熱する。この場合、内・外コイル3、4双方による加熱の場合と比較して、内コイル3の加熱力を高めれば、鍋5を効率よく加熱できる。
【0033】
次に、図4(d)に示すように、鍋5が内コイル3の半分未満の面積の上に位置し、更に、外コイル4の半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、第1・第2スイッチング素子11、12を制御しないことにより、鍋5を加熱しない。
【0034】
また、図4(e)に示すように、鍋5が内コイル3の上に完全に存在せず、更に、外コイル4の半分未満の面積の上に位置するとする。この場合、第1・第2スイッチング素子11、12を制御しないことにより、鍋5を加熱しない。
【0035】
このように、第2実施形態においては、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれの割合に応じて内コイル3又は外コイル4への通電を制御するようにしたため、鍋5が内コイル3又は外コイル4に対して位置ずれしている場合、加熱上のロスの無い状態で、鍋5を効率よく加熱できる。また、第2実施形態においては、誘導コイル2を内コイル3と外コイル4とから構成したため、鍋5の位置ずれに対して内コイル3と外コイル4とを個別に制御することにより、鍋5に対する効率の良い加熱を実行できる。
【0036】
尚、以上の説明においては、内コイル3又は外コイル4の半分(50%)以上の面積の上に鍋が位置するか否かにより、内コイル3又は外コイル4に対する通電を実行するか停止するかを決定したが、内コイル3又は外コイル4に対する通電を実行するか停止するか否かの割合は50%に限定されることなく、自由に設定され得る。尚、内コイル3又は外コイル4に対する鍋5の位置ずれが生じている場合、鍋5の位置ずれが発生している旨を報知する報知手段34を設けても良い。
【0037】
図5及び図6は第3実施形態を示す。第3実施形態においては、本発明をとろ火加熱調理に適用した場合を示す。本実施形態においては、とろ火加熱制御手段41が設けられる。とろ火加熱制御手段41は、操作部8に設けられたとろ火モード選択ボタン42の操作によって作動され、第1・第2スイチング素子11、12を制御する。とろ火加熱制御手段41は、内コイル3と外コイル4との加熱力の配分を、例えば4対6程度に設定し、更に、第1スイチング素子11を制御することにより、内コイル3の加熱力を、例えば7段階程度に調整可能になっている。内コイル3の加熱力の選択は、操作部8に設けられた加熱選択ボタン43の操作によって選択できる。
【0038】
また、鍋底判定手段18によって、鍋5の底面が外コイル4の直径以上であると判定されたの場合、とろ火加熱制御手段41は内コイル3と外コイル4とを交互に通電させることにより、多数の加熱形態によって鍋5を加熱することができる。とろ火加熱制御手段41は、メモリ44に内蔵のプログラムによって、制御装置7に格納されるマイクロコンピュータが動作されることにより具現化される。
【0039】
次に動作について説明する。ステップ201において、操作部8の電源ボタン10を操作することにより、制御装置7を起動させる。そして、ステップ202において操作部8のとろ火モード選択ボタン42が操作されると、ステップ203においてとろ火加熱制御手段41が第1、第2スイッチング素子11、12を順に制御して、外コイル4と内コイル3に順に通電すると共に、その時に内コイル3と外コイル4に流れる電流の値を、内コイル用電流検知手段20と外コイル用電流検知手段21から入力させることにより、ステップ204において鍋底判定手段18は鍋5の底面の大きさを判定することができる。
【0040】
上記において、鍋5の底面の大きさが外コイル4の直径未満の場合には、ステップ205において、とろ火加熱制御手段41は第1スイッチング素子11のみを制御することにより、内コイル3のみに通電することができる。この場合、とろ火加熱制御手段41は第1スイッチング素子11を制御することにより、内コイル3の加熱力を段階的に制御することができ、加熱力を微妙に調整することができるようになり、好ましいとろ火加熱を実現できる。
【0041】
次に、ステップ206において、ワット数の変更があった場合には、変更されたワット数において内コイル3で鍋5に対する加熱を実行する。一方、ステップ204において、鍋5の底面の大きさが外コイル4の直径以上の場合には、第1・第2スイッチング素子11、12を制御することにより、内コイル3と外コイル4に通電する。この場合、内コイル3と外コイル4に所定時間を開けて交互に通電させる等することにより、鍋5内に様々な形態の対流を発生させる等して複数の加熱の形態を実現できる。さらに、変更されたワット数を内コイル3と外コイル4とで配分することにより、鍋5に対する多様な加熱の形態を実現する。
【0042】
【発明の効果】
以上より、本発明の誘導加熱調理器を用いることにより、誘導コイル2を内コイル3と外コイル4から構成し、内コイル3と外コイル4とを個別に通電制御するようにしたため、鍋5の底面の大きさ等に応じて内コイル3と外コイル4とを個別に通電制御することにより、鍋5に対する加熱を効率よく実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図2】第1実施形態のフローチャート。
【図3】第2実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図4】第2実施形態の誘導加熱調理器の誘導コイル上に鍋を置いた状態を示す模式図。
【図5】第3実施形態の誘導加熱調理器の模式図。
【図6】第3実施形態のフローチャート。
【図7】従来技術による誘導加熱調理器の模式図。
【符号の説明】
1 誘導加熱調理器
2 誘導コイル
3 内コイル
4 外コイル
18 鍋底判定手段
19 コイル通電制御手段
31 位置ずれ判定手段
32 コイル通電制御手段
34 報知手段
41 とろ火加熱制御手段
Claims (5)
- 鍋を載置するための載置プレートと、前記載置プレートの下方に配置された誘導コイルと、前記誘導コイルに対して通電制御するための制御装置と、前記誘導コイルに対する通電制御指令を前記制御装置に発令するための操作部とを備えてなる誘導加熱調理器であって、
前記誘導コイルが内コイル及び外コイルとからなり、前記内コイル及び前記外コイルは個別に通電制御され、
前記内コイル及び前記外コイルを利用して鍋底の大きさを判定する鍋底判定手段と、
前記鍋底判定手段の判定結果に基づき前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電を制御するコイル通電手段とをさらに備えることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電を手動によってオン、オフさせるコイル選択部を備えたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記内コイル及び/又は前記外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれの程度に応じて前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電制御を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
- 前記内コイル及び/又は前記外コイルに対して鍋が位置ずれを起こして置かれた場合、位置ずれを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電制御を実行することにより、とろ火加熱制御を実行するとろ火加熱制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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