JP2004126759A - 図形表示制御装置及びプログラム - Google Patents

図形表示制御装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004126759A
JP2004126759A JP2002287092A JP2002287092A JP2004126759A JP 2004126759 A JP2004126759 A JP 2004126759A JP 2002287092 A JP2002287092 A JP 2002287092A JP 2002287092 A JP2002287092 A JP 2002287092A JP 2004126759 A JP2004126759 A JP 2004126759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graph
display
cpu
displayed
touch operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002287092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Sudo
須藤 智浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002287092A priority Critical patent/JP2004126759A/ja
Priority to TW092126568A priority patent/TWI247268B/zh
Priority to PCT/JP2003/012368 priority patent/WO2004029791A2/en
Priority to EP03798533A priority patent/EP1543405B1/en
Priority to DE60317913T priority patent/DE60317913T2/de
Publication of JP2004126759A publication Critical patent/JP2004126759A/ja
Priority to US10/868,868 priority patent/US20040227738A1/en
Priority to US11/592,353 priority patent/US20070046674A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Calculators And Similar Devices (AREA)

Abstract

【課題】通常グラフや図形を表示する領域内を操作することによって簡単にグラフや図形の表示変更が可能な図形表示制御装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】CPUがトレース実行入力を検知すると、グラフG1上にトレースポインタP1を表示し、同時にトレースポインタP1の位置する座標を表示する。更にCPUは入力ペン17によってグラフコントローラ23L又は23Rの操作を検知すると、トレースポインタP1のx座標値に所定の値を加算してグラフG1のトレースを行う。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はグラフ及び図形表示を行う図形表示制御装置及びその処理にかかるプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、グラフの表示機能や図形表示機能を備えた関数電卓が教育の現場やエンジニアの技術計算用に用いられている。関数電卓は、様々な関数演算プログラムを内蔵しており、例えばグラフ化させたい関数式を指定することにより、当該関数式を示すグラフを表示画面上に描画させることができる。
【0003】
このような関数電卓の1つとして、グラフや図形の表示を制御するための各種アイコンを画面上に表示し、選択されたアイコンに応じてグラフを移動させたり変形させたりするものが知られている(例えば、特許文献1;全請求項に対応)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−282476号公報(第3−9頁、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような関数電卓の場合、表示されたグラフの移動・変形等を指示するためのアイコンを画面上に表示するため、例えばグラフの表示機能を増やすとその分アイコンの数も増加し、アイコンの表示の為に画面を大きくしたり、グラフや図形の表示面積を小さくしたりする必要があった。
【0006】
本発明の目的は、通常グラフや図形を表示する領域内を操作することによって簡単にグラフや図形の表示変更が可能な図形表示制御装置及びプログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明の図形表示制御装置は、タッチパネルと一体的に形成された表示画面(例えば、図1の表示画面15、図3の表示部38)に、グラフ及び座標軸を表示する図形表示手段(例えば、図3のCPU31)と、前記座標軸の所定部分に対するタッチ操作を検知する検知手段(例えば、図35のCPU31、位置検出回路35)と、この検知手段によってタッチ操作が検知された場合に、前記表示画面の表示変更処理を行う処理手段(例えば、図3のCPU31)と、を備えることを特徴としている。
【0008】
また請求項10に記載の発明のプログラムは、タッチパネルと一体的に形成された表示画面を備えるコンピュータに、前記表示画面にグラフ及び座標軸を表示する図形表示機能(例えば、図3のCPU31)と、前記座標軸の所定部分に対するタッチ操作を検知する検知機能(例えば、図35のCPU31、位置検出回路35)と、この検知機能によってタッチ操作が検知された場合に、前記表示画面の表示変更処理を行う処理機能(例えば、図3のCPU31)と、を実現させることを特徴としている。
【0009】
この請求項1及び10に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって、表示画面に対して様々な表示変更処理を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段(例えば、図3のCPU31、位置検出回路35;図4のステップA6)を有し、前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフ上を移動するトレースポインタを表示するトレースポインタ表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図4のステップA4、A11)を有することを特徴としている。
【0011】
この請求項2に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフ上にトレースポインタを表示させることができる。従って、グラフのトレースを簡単に行うことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の図形表示制御装置であって、前記トレースポインタを前記表示画面外へ移動するように前記座標軸の端部に対するタッチ操作がなされた場合、移動後の前記トレースポインタが前記表示画面内に表示されるように、前記グラフ及び座標軸をスクロールして表示するスクロール表示手段(例えば図3のCPU31、表示部38;図10のステップC13〜C15)を備えることを特徴としている。
【0013】
この請求項3に記載の発明によれば、トレースポインタの位置や座標を常に表示画面内で確認することができる。従って、表示画面外へ移動したトレースポインタを表示させるために表示画面のスクロール等を行う手間を省くことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段(例えば、図3のCPU31、位置検出回路35;図7のステップB3)を有し、前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフ及び座標軸を移動して表示する画面移動表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図7のステップB8、B9)を有することを特徴としている。
【0015】
この請求項4に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフ及び座標軸を移動して表示することができる。更に座標軸の端部に移動方向を設定することによって、グラフ及び座標軸を所望の方向に簡単に移動させることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段(例えば、図3のCPU31、位置検出回路35;図32のステップK3)を有し、前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフを回転して表示する回転表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図32のステップK6)を有することを特徴としている。
【0017】
この請求項5に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフを回転して表示することができ、グラフの形状等を容易に把握することができる。尚、座標軸の端部に回転方向を設定することとすれば、グラフを所望の方向に回転させることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記グラフの基準位置を示し、タッチ操作による移動が可能な表示基準点を前記表示画面に表示する基準点表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図35のステップL4)と、タッチ操作によって前記表示基準点が移動された場合に、前記表示画面上に表示された前記グラフを回転して表示する回転表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図35のステップL9、K13)と、を備えることを特徴としている。
【0019】
この請求項6に記載の発明によれば、タッチ操作によって表示基準点を移動することによって、グラフを回転して表示することができ、グラフの形状等を容易に把握することができる。尚、表示基準点の移動方向等に応じて回転角度等を設定することとすれば、グラフを所望の方向に回転させることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段(例えば、図3のCPU31、位置検出回路35;図29のステップJ3)を有し、前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフを縮小又は拡大して表示する表示サイズ変更手段(例えば、図3のCPU31;図29のステップJ6、J8、J10)を有することを特徴としている。
【0021】
この請求項7に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフを縮小又は拡大して表示することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記処理手段は、前記検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフの表示状態を切り替える表示状態切替手段(例えば、図3のCPU31;図13のステップD4、ステップD11;図26のステップH8)を有することを特徴としている。
【0023】
この請求項8に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって、グラフの表示状態を切り替えることができる。従って、表示画面上に複数のグラフが表示されている場合に特定のグラフの表示を簡単に切り替えたり、グラフを記憶するページファイルが複数ある場合に、ページファイルの表示を簡単に切り替えたりすることができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の図形表示制御装置であって、前記グラフの関数式を表示する関数式表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図16のステップE6;図19のステップF2)を更に備え、前記処理手段は、前記検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記関数式に含まれる係数の値を変更する係数変更手段(例えば、図3のCPU31;図16のステップE11、E12;図19のステップF10、F11)と、この係数変更手段による係数の変更に連動して前記グラフを再表示するグラフ再表示手段(例えば、図3のCPU31、表示部38;図16のステップE14;図19のステップF16)とを有することを特徴としている。
【0025】
この請求項9に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって関数式の係数を変更し、グラフを再表示することができる。従って、関数式の係数の変化に伴うグラフの形状等の変形を簡単に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図36を参照して、本発明に係る図形表示制御装置の実施の形態について詳細に説明する。尚、以下においては、本発明を、グラフ及び図形表示機能を有する関数電卓に適用した場合を例にとって説明するが、本発明が適用可能な実施形態は、これに限定されるものではない。
【0027】
図1は、本実施の形態における関数電卓1の外観の一例を示した図である。関数電卓1として、一般的な関数電卓を適用した場合を例としているが、その他、計算機能を備えた計算装置(コンピュータ)であればこれに限らない。
【0028】
同図において、関数電卓1は、演算処理を行う演算ユニット(図示略)と、数値・関数・演算操作の入力を行う操作入力キー11と、画面のスクロールや選択操作を行う方向キー12と、入力された数値やグラフを表示する表示画面15と、入力ペン17と、内蔵電池や太陽電池等の電源(図示略)とを備え、金属や樹脂によって、例えばカード形状にケーシングされている。
【0029】
操作入力キー11及び方向キー12は従来の関数電卓1と同様の操作入力手段であって、例えば、キースイッチ、タッチパネル等によっても実現可能である。
【0030】
表示画面15は、操作入力キー11の押下に応じた文字や符号、グラフ表示等、関数電卓1を使用するために必要な各種データが表示される部分であり、ドットによって文字や図形が表示される。表示画面15は、LCD(Liquid CrystalDisplay)やELD(Electronic Luminescent Display)等の素子であって、単数または複数の素子の組み合わせによって実現される。
【0031】
更に、関数電卓1は記憶媒体160用のスロット16を備える。記憶媒体160は、関数式データ等を記憶する記憶媒体であって、例えば、メモリカード、ハードディスク等である。スロット16は、記憶媒体160を着脱自在に装着し、記憶媒体160に対してデータの読み書きができる装置であって、記憶媒体160の種類に応じて適宜選択される。
【0032】
また、表示画面15にはタブレット(タッチパネル)が一体的に構成されており、入力ペン17による押下入力を検知できるようになっている。
【0033】
そして関数電卓1には、計算機能、グラフ機能、プログラム機能等の種々の機能が搭載され、利用したい機能に対応する動作モードを選択することによって上述したような各機能を実行することができるようになっている。例えば、操作入力キー11等を用いてグラフモードの選択操作を行うと、動作モードがグラフモードに設定され、設定した表示範囲に基づいた座標系でグラフ等の図形を描画させることができる。
【0034】
図2は表示画面15の表示構成を説明する為の図である。表示画面15の表示領域は関数式表示エリア21とグラフ表示エリア22に分けられる。関数式表示エリア21には、操作入力キー11の操作等によって入力された関数式等が表示される。
【0035】
グラフ表示エリア22には、グラフの表示を指示する指示操作キー(例えば、EXEキー)に従って、関数式表示エリア21に表示された関数式、又は関数電卓1の内部メモリや記憶媒体160に記憶されている関数式等を示すグラフGが表示される。尚、グラフ表示エリア22の横方向をx座標、縦方向をy座標として、x軸24とy軸25とがグラフ表示エリア22に表示される。更にx軸24の両端部にはグラフコントローラ23L及び23R、y軸25の両端部にはグラフコントローラ23U及び23D(以下グラフコントローラ23L、23R、23U及び23Dを包括的に「グラフコントローラ23」と言う。)が表示される。
【0036】
尚、表示画面15の表示領域は関数式表示エリア21とグラフ表示エリア22の2つのエリア(画面)に分けられることとして説明するが、1つのエリアに関数式及びグラフを表示するようにしてもよい。
【0037】
〔第1の実施の形態〕
本発明を適用した第1の実施の形態について説明する。図3は、関数電卓1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、関数電卓1は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)31、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)32、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)33、入力部34、位置検出回路35、タブレット36、表示駆動回路37、表示部38及び記憶媒体読取部39の各部を備えて構成される。
【0038】
CPU31は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行う。具体的には、CPU31は、入力部34或いはタブレット36から入力される操作信号に応じてROM32に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM33に格納するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示駆動回路37に出力して、当該表示信号に対応した表示情報を表示部38に表示させる。
【0039】
ROM32は、各種設定処理、各種演算処理等の関数電卓1の動作に係る各種処理プログラムや、関数電卓1の備える種々の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。更にトレースポインタ移動制御プログラム321を記憶する。
【0040】
トレースポインタ移動制御プログラム321は、表示部38に表示したグラフ上にトレースポインタを表示し、そのトレースポインタによってグラフ上をなぞる(トレースする)トレースポインタ移動制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0041】
RAM33は、CPU31が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。特に関数式データ記憶領域331及びトレースポインタ座標値記憶領域332を備える。
【0042】
関数式データ記憶領域331には、例えば1次関数や2次関数、三角関数、円等のグラフを作成する際に必要となる関数式が記憶される。トレースポインタ座標値記憶領域332には、表示部38に表示されたグラフ上のトレースポインタの示す座標値が記憶される。
【0043】
入力部34は、ユーザが数値や演算処理の実行指示等を入力する手段であって、図1の例では操作入力キー11及び方向キー12に相当する。そしてユーザに押下されたキーに対応する信号がCPU31に出力される。入力部34としては、その他にマウス等のポインティングデバイス等を含むものであってもよい。
【0044】
また、関数電卓1は、入力装置としてタブレット(タッチパネル)36を備える。このタブレット36は、入力ペン(図1に示す入力ペン17に相当)によって表示部38上の指示(当接)された位置を感知して、指示(当接)位置に応じた信号を出力する装置である。タブレット36に接続される位置検出回路35は、タブレット36から入力される信号に基づいて、表示部38上の指示された位置座標を検出する。このタブレット36を使用すれば、表示部38の表示領域における位置を直接的に指定することができる。特に、このタブレット36上に入力ペン17を当接させることにより、タップイン、ドラッグ、タップアウト、ドロップといった操作を実現することができる。
【0045】
ここでタップインとは、入力ペン17を表示画面15に当接させたその時の操作のことを言い、タップアウトとは、当接させた後に入力ペン17を表示画面15から離す操作のことを言う。またドラッグとは、タップインからタップアウトまでの入力ペン17を表示画面15上で摺動させる操作を言い、ドロップとはドラッグした後のタップアウトの操作のことを言う。
【0046】
表示駆動回路37は、CPU31から入力される表示信号に基づいて表示部38を制御して各種画面を表示させるものである。表示部38は、LCDやELD等で構成される。尚、この表示部38は図1に示す表示画面15に相当するものであり、タブレット36と一体的に形成されるものである。
【0047】
記憶媒体読取部39は、例えば、メモリカード、ハードディスク等の記憶媒体160に対してデータの読み書きを行う機能部である。図1ではスロット16が相当する。
【0048】
図4は関数電卓1によって実行されるトレースポインタ移動制御処理の動作を説明するためのフローチャートである。図5は、表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。図4及び5を用いて、トレースポインタ移動制御処理の流れについて説明する。
【0049】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図4に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップA1)、関数式データ記憶領域331に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップA2)。
【0050】
図5(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面501の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面501には、設定された表示範囲に基づいたグラフG1が描画されている。
【0051】
また、CPU31はトレース実行入力を検知すると(ステップA3)、グラフG1の所定位置にトレースポインタP1を表示し、更にトレースポインタP1の位置を示す座標値501x及び501yを表示する。更に当該座標値をトレースポインタ座標値記憶領域332に記憶する(ステップA4;図5(b))。
【0052】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作(タップイン・タップアウト)されたか否かを判断する(ステップA5)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップA5:Yes)、本処理を終了する。
【0053】
CPU31は入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップA6)、上下のグラフコントローラ23U又は23Dが操作されたか否かを判断する(ステップA7)。操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23U及び23Dでない場合(ステップA7:No)、CPU31は、右のグラフコントローラ23Rが操作されたか否かを判断する(ステップA8)。グラフコントローラ23Rが操作された場合(ステップA8:Yes)、CPU31はトレースポインタ座標値記憶領域332に記憶されたx座標値に変数stepの値を加算する(ステップA9)。
【0054】
ここで変数stepは、表示部38に表示された座標のx軸における1ドットあたりの増加量であり、本処理が実行される前等に予め設定される。また図5(c)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Rの操作を示した図である。
【0055】
また、グラフコントローラ23Lが操作された場合(ステップA8:No)、CPU31はトレースポインタ座標値記憶領域332に記憶されたx座標値から変数stepの値を減算する(ステップA10)。
【0056】
そしてCPU31は、ステップA9又はA10で算出したx座標値に基づいて、トレースポインタP1の表示と座標値501x及び501yの表示を更新する(ステップA11;図5(d))。
【0057】
一方、ステップA7において、CPU31はグラフコントローラ23U又は23Dが操作されたと判断した場合(ステップA7:Yes)、関数式データ記憶領域331に複数の関数式が記憶されているか否かを判断する(ステップA12)。複数の関数式が記憶されていない場合(ステップA12:No)、CPU31はステップA5へ処理を移行する。複数の関数式が記憶されている場合(ステップA12:Yes)、CPU31は別の関数式に切り替え、グラフ描画処理を行う(ステップA13)。
【0058】
そして、CPU31はステップA13の処理によって描画されたグラフの所定位置にトレースポインタを表示し、トレースポインタの示す座標値を表示する。更に当該座標値をトレースポインタ座標値記憶領域332に記憶し(ステップA14)、ステップA5へ処理を移行する。
【0059】
以上のように、第1の実施の形態によれば、表示部38に表示されたグラフ上にトレースポインタを表示し、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフのトレースを行うことができる。従って、ユーザはグラフのトレースを簡単に行うことができる。
【0060】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図6(a)に示すROM60、RAM33を図6(b)に示すRAM70に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0061】
図6(a)に示すように、ROM60は、特にグラフスクロール制御プログラム601を備える。グラフスクロール制御プログラム601は、表示部38に表示したグラフを上下左右に移動して表示するグラフスクロール制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0062】
また図6(b)に示すように、RAM70は、特に関数式データ記憶領域701、x軸範囲記憶領域702及びy軸範囲記憶領域703を備える。関数式データ記憶領域701には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。x軸範囲記憶領域702には、表示部38に表示されるx軸の最大値及び最小値が記憶され、y軸範囲記憶領域703には表示部38に表示されるy軸の最大値及び最小値が記憶される。
【0063】
次に図7及び8を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態におけるグラフスクロール制御処理について説明する。図7は関数電卓1の動作フロー、図8は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0064】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図7に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップB1)、関数式データ記憶領域701に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップB2)。
【0065】
図8(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面502の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面502には、設定された表示範囲に基づいたグラフG2が描画されている。
【0066】
そして、CPU31は入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップB3)、グラフコントローラ23U又は23Dが操作されたか否かを判断する(ステップB4)。操作されたグラフコントローラが上下のグラフコントローラ23U及び23Dでない場合(ステップB4:No)、CPU31は右のグラフコントローラ23Rが操作されたか否かを判断する(ステップB5)。グラフコントローラ23Rが操作された場合(ステップB5:Yes)、CPU31はx軸範囲記憶領域702に記憶したx軸の最小値及び最大値に所定値を加算する(ステップB6)。図8(b)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Rの操作を示した図である。
【0067】
ここで、所定値とは、グラフコントローラ23に対する1回の操作(タップ操作)でグラフG2が移動する移動量であり、グラフスクロール制御処理が実行される前等に予め設定される。
【0068】
また、グラフコントローラ23Lが操作された場合(ステップB5:No)、CPU31はx軸範囲記憶領域702に記憶したx軸の最小値及び最大値から所定値を減算する(ステップB7)。そしてCPU31は更新したx軸及びy軸の最小値、最大値に従ってx軸及びy軸の再表示を行う(ステップB8)。更にCPU31はグラフ描画処理を行い、グラフを再表示する(ステップB9;図8(c))。
【0069】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップB10)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップB10:Yes)、本処理を終了する。
【0070】
一方、ステップB4においてグラフコントローラ23U又は23Dが操作された場合(ステップB4:Yes)、CPU31はグラフコントローラ23Uが操作されたか否かを判断する(ステップB11)。グラフコントローラ23Uが操作された場合(ステップB11:Yes)、CPU31はy軸範囲記憶領域702に記憶したy軸の最小値及び最大値に所定値を加算する(ステップB11)。また、グラフコントローラ23Dが操作された場合(ステップB11:No)、CPU31はy軸範囲記憶領域702に記憶したy軸の最小値及び最大値から所定値を減算する(ステップB13)。そしてCPU31はステップB8へ処理を移行する。
【0071】
以上のように、第2の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフのスクロールを行うことができる。従って、ユーザはグラフのスクロールを簡単に行うことができる。
【0072】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図9(a)に示すROM61、RAM33を図9(b)に示すRAM71に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0073】
図9(a)に示すように、ROM61は、特にトレースポインタ移動&グラフスクロール制御プログラム611を備える。トレースポインタ移動&グラフスクロール制御プログラム611は、表示部38に表示したグラフ上にトレースポインタを表示し、そのトレースポインタによってグラフ上をなぞる(トレースする)処理を実行させ、更に表示する表示部38の表示領域外にトレースポインタが移動した場合、トレースポインタが表示されるようにグラフを移動させて表示する、トレースポインタ移動&グラフスクロール制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0074】
また図9(b)に示すように、RAM71は、特に関数式データ記憶領域711、トレースポインタ座標値記憶領域712、x軸範囲記憶領域713及びy軸範囲記憶領域714とを備える。関数式データ記憶領域711には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。トレースポインタ座標値記憶領域712には、表示部38に表示されたグラフ上のトレースポインタの示す座標値が記憶される。x軸範囲記憶領域713には、表示部38に表示されるx軸の最大値及び最小値が記憶され、y軸範囲記憶領域714には表示部38に表示されるy軸の最大値及び最小値が記憶される。
【0075】
次に図10及び11を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態におけるトレースポインタ移動&グラフスクロール制御処理について説明する。図10は関数電卓1の動作フロー、図11は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0076】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図10に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップC1)、関数式データ記憶領域711に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップC2)。
【0077】
図11(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面503の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面503には、設定された表示範囲に基づいたグラフG3が描画されている。
【0078】
また、CPU31はトレース実行入力を検知すると(ステップC3)、グラフG3の所定位置にトレースポインタP3を表示し、更にトレースポインタP3の位置を示す座標値503x及び503yを表示する(ステップC4;図11(b))。
【0079】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップC5)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップC5:Yes)、本処理を終了する。
【0080】
CPU31は入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップC6)、グラフコントローラ23U又は23Dが操作されたか否かを判断する(ステップC7)。操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23U又は23Dでない場合(ステップC7:No)、CPU31はグラフコントローラ23Rが操作されたか否かを判断する(ステップC8)。グラフコントローラ23Rが操作された場合(ステップC8:Yes)、CPU31はトレースポインタ座標値記憶領域712に記憶されたx座標値に変数stepの値を加算する(ステップC9)。図11(c)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Rの操作を示した図である。
【0081】
ここで、変数stepは、表示部38に表示された座標のx軸における1ドットあたりの増加量であり、トレースポインタ移動制御処理が実行される前等に予め設定される。
【0082】
また、グラフコントローラ23Lが操作された場合(ステップC8:No)、CPU31はトレースポインタ座標値記憶領域712に記憶されたx座標値から変数stepの値を減算する(ステップC10)。
【0083】
次にCPU31は、トレースポインタP3の座標値が、グラフ表示画面503の画面外を示すか否かを判断する(ステップC11)。画面内になる場合(ステップC11:No)、CPU31はステップC15に処理を進める。
【0084】
画面外になる場合(ステップC11:Yes;図11(d))、CPU31はトレースポインタP3が表示されるようにグラフ表示画面503におけるx−y軸の表示範囲を再計算し(ステップC12)、計算結果に基づいてx軸及びy軸の再表示を行う(ステップC13)。更にグラフ描画処理を行い、グラフを再表示する(ステップC14)。そしてCPU31はトレースポインタP3と座標値503x及び503yの表示を更新し(ステップC15)、ステップC5に処理を移行する。
【0085】
一方、ステップC7において、グラフコントローラ23U又は23Dが操作されたと判断した場合(ステップC7:Yes)、CPU31は関数式データ記憶領域711に複数の関数式が記憶されているか否かを判断する(ステップC16)。複数の関数式が記憶されていない場合(ステップC16:No)、CPU31はステップC5へ処理を移行する。複数の関数式が記憶されている場合(ステップC16:Yes)、CPU31は別の関数式データに切り替え、グラフ描画処理を行う(ステップC17)。図11(e)は、トレースポインタP3の座標に基づいてグラフG3、x軸及びy軸を移動表示した後、トレースポインタP3を再表示したときのグラフ表示画面503を示している。
【0086】
そして、CPU31はグラフの所定位置にトレースポインタを表示し、更にトレースポインタの位置を示す座標値を表示する(ステップC18)。そしてステップC5へ処理を移行する。
【0087】
以上のように、第3の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフのトレースを行うことができる。更にトレースによってトレースポインタの位置が画面外になった場合、グラフを自動的にスクロールして再表示することができる。従って、ユーザはグラフのトレースを簡単に行うことができ、常にトレースポインタを画面上で確認することができる。
【0088】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図12(a)に示すROM62、RAM33を図9(b)に示すRAM72に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0089】
図12(a)に示すように、ROM62は、特にグラフ切替制御プログラム621を備える。グラフ切替制御プログラム621は、表示部38に表示するグラフの内、特定のグラフを切り替えて選択するグラフ切替制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0090】
また図12(b)に示すように、RAM72は、特に関数式データ記憶領域721及び識別番号記憶領域722を備える。関数式データ記憶領域721には、関数式と、当該関数式を識別する為の識別番号とが対応付けて記憶される。識別番号記憶領域722には、CPU31によって選択されたグラフを識別するために、当該グラフに対応する関数式の識別番号が記憶される。
【0091】
次に図13及び14を参照して、本発明を適用した第4の実施の形態におけるグラフ切替制御処理について説明する。図13は関数電卓1の動作フロー、図14は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0092】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図13に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップD1)、関数式データ記憶領域721に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップD2)。
【0093】
図14(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面504の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面504には、設定された表示範囲に基づいたグラフG4A及びG4Bが描画されている。
【0094】
また、CPU31はグラフ切替実行入力を検知すると(ステップD3)、表示されたグラフの内、特定のグラフを選択し(例えば、識別番号の一番小さい関数式に対応するグラフ)、当該グラフの線の太さや色等を変更して表示する(ステップD4;図14(b))。
【0095】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップD5)、グラフコントローラ23L又は23Rが操作されたか否かを判断する(ステップD6)。操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23L又は23Rである場合(ステップD6:Yes)、CPU31は他の処理を実行する。
【0096】
操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23L又は23Rでない場合(ステップD6:No)、CPU31はグラフコントローラ23Dが操作されたか否かを判断する(ステップD8)。グラフコントローラ23Uが操作された場合(ステップD8:No)、CPU31は識別番号記憶領域722に記憶されたデータに1を加算し(ステップD9)、ステップD11へ処理を進める。一方、グラフコントローラ23Dが操作された場合(ステップD8:Yes)、CPU31は識別番号記憶領域722に記憶されたデータから1を減算する(ステップD10)。図14(c)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Dの操作を示した図である。
【0097】
そしてCPU31は識別番号記憶領域722に従って選択グラフを切り替え、当該グラフの線の太さや色等を変更して表示する(ステップD11;図14(d))。
【0098】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップD12)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップD12:Yes)、本処理を終了する。
【0099】
以上のように、第4の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによって選択グラフを切り替えることができる。従って、ユーザは選択グラフの切り替えを簡単に行うことができる。
【0100】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第5の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図15(a)に示すROM63、RAM33を図15(b)に示すRAM73に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0101】
図15(a)に示すように、ROM63は、特に変数可変制御プログラム631を備える。変数可変制御プログラム631は、関数式表示エリア21に表示した関数式において、選択された係数を可変する変数可変制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0102】
また図15(b)に示すように、RAM73は、特に関数式データ記憶領域731、識別番号記憶領域732及び選択値記憶領域733を備える。関数式データ記憶領域731には、関数式と、当該関数式を識別する為の識別番号とが対応付けて記憶される。識別番号記憶領域732には、CPU31によって選択されたグラフを識別するために、当該グラフに対応する関数式の識別番号が記憶される。選択値記憶領域733には、関数式表示エリア21に表示された関数式において、選択された係数の値が記憶される。
【0103】
次に図16及び17を参照して、本発明を適用した第5の実施の形態における変数可変制御処理について説明する。図16は関数電卓1の動作フロー、図17は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0104】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図16に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップE1)、関数式データ記憶領域731に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップE2)。
【0105】
図17(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面505の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面505には、設定された表示範囲に基づいたグラフG5A及びG5Bが描画されている。
【0106】
また、CPU31は選択グラフ指示入力を検知すると(ステップE3)、表示されたグラフの内、特定のグラフを選択し(例えば、識別番号の一番小さい関数式に対応するグラフ)、当該グラフの線の太さや色等を変更して表示する(ステップE4)。
【0107】
続いて、CPU31は変数可変実行入力を検知すると(ステップE5)、関数式表示エリア21に選択したグラフに対応する関数式515を表示する(ステップE6;図17(b))。そしてCPU31は、入力ペン17による関数式515の係数の選択を検知すると(ステップE7)、選択された係数を選択値記憶領域733に記憶する(ステップE8;図17(c))。
【0108】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップE9)、グラフコントローラ23U又は23Rが操作されたか否かを判断する(ステップE10)。操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23U又は23Rである場合(ステップE10:Yes)、CPU31は選択値記憶領域733に記憶されたデータに所定値を加算する(ステップE11)。またグラフコントローラ23D又は23Lが操作された場合(ステップE10:No)、CPU31は選択値記憶領域733に記憶されたデータから所定値を減算する(ステップE12)。ここで所定値とは、グラフコントローラ23の1回の操作による選択された係数の変化量であり、変数可変制御処理が実行される前等に予め設定される。また図17(d)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Uの操作を示した図である。
【0109】
そしてCPU31は選択値記憶領域733に記憶されたデータに基づいて、選択されたグラフに対応する関数式を更新し、関数式データ記憶領域731に記憶する(ステップE13)。この際、更新された関数式525を関数式表示エリア23に表示する。更に、CPU31は更新した関数式に基づいて、グラフ描画処理を行う(ステップE14;図17(e))。
【0110】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップE15)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップE15:Yes)、本処理を終了する。
【0111】
以上のように、第5の実施の形態によれば、入力ペン17を用いて関数式表示エリア21に表示された関数式の係数を選択し、グラフコントローラ23を操作することによって係数の値を可変させることができる。従って、ユーザは係数の変化に伴うグラフの形状の変化を簡単に確認することができる。
【0112】
尚、変数可変制御処理の実行によってグラフG5Aに対応する関数式の係数を変化させ、グラフG5Aを再表示する際に、グラフG5Aの移動方向、移動量等をグラフ表示画面505に表示するようにしてもよい。例えば、グラフG5Aがy軸方向に+1移動する場合、図17(e’)に示すようにグラフコントローラ23Uの表示を変化させ、移動量535を表示する。これにより、ユーザはグラフの移動方向及び移動量を容易に把握することができる。
【0113】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第6の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図18(a)に示すROM64、RAM33を図18(b)に示すRAM74に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0114】
図18(a)に示すように、ROM64は、特にグラフ変形制御プログラム641を備える。グラフ変形制御プログラム641は、関数式の係数を可変するグラフ変形制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0115】
また図18(b)に示すように、RAM74は、特に関数式データ記憶領域741及び変数データ記憶領域742を備える。関数式データ記憶領域741には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。変数データ記憶領域742には、関数式データ記憶領域741の記憶する関数式における係数の変数の値、変域(上限値及び下限値)、変化量及び識別番号を記憶する。具体的には、例えば関数式データ記憶領域741に「y1=x−x−a」という関数式が記憶されている場合、変数aの値、変域及び変化量が記憶される。また、識別番号は当該変数がグラフコントローラ23U、23Dとグラフコントローラ23R、23Lの何れと対応付けられているかを識別するためのものである。
【0116】
次に図19〜21を参照して、本発明を適用した第6の実施の形態における変数可変制御処理について説明する。図19及び20は関数電卓1の動作フロー、図21は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0117】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図19に示すように、CPU31はグラフ変形実行処理を検知すると(ステップF1)、関数式を入力する入力画面を表示する(ステップF2)。更にCPU31は入力された関数式を関数式データ記憶領域741に記憶する。
【0118】
図21(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面506の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面506には、ユーザが操作入力キー11等を用いて入力した関数式516及び526が表示される。
【0119】
続いて、CPU31は変数設定実行入力を検知すると(ステップF3)、ステップF2において入力された関数式の係数の変数の変域及び変化量を設定する設定画面を表示する(ステップF4)。更に入力された変域及び変化量を変数データ記憶領域742に記憶する。
【0120】
図21(b)にこの段階で表示されるグラフ表示画面506の一例を示す。例えば、ステップF2(図21(a))において、関数式516として「y1=x−x−a」、関数式526として「y2=x+b」が入力された場合、変数a及びbについての変域および変化量を設定する設定欄が表示される。また各変数にはCPU31によって自動的にグラフコントローラ23が対応付けられる。或いはユーザが指定して対応づけてもよい。具体的には、例えば図21(b)に示すように、変数aにはグラフコントローラ23L及び23R、変数bにはグラフコントローラ23U及び23Dが対応付けられる。
【0121】
次に、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップF5)、関数式データ記憶領域741に記憶されている関数式及び変数データ記憶領域742に記憶されている変数の設定値に従ってグラフ描画処理を行う(ステップF6)。このとき、例えば、関数式の変数には下限値が代入されてグラフ描画処理が行われる。
【0122】
図21(c)にこの段階で表示されるグラフ表示画面506の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面506には、設定された表示範囲に基づいたグラフG6A及びG6Bが描画されている。
【0123】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップF7)、グラフコントローラ23U又は23Rが操作されたか否かを判断する(ステップF8)。操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23U又は23Rである場合(ステップF8:Yes)、CPU31はグラフコントローラ23U、23Rの何れが操作されたかを判断し、更に操作されたグラフコントローラ23に対応付けられた変数の値が上限値以上か否かを判断する(ステップF9)。上限値以上の場合(ステップF9:Yes)、CPU31はステップF17へ処理を進める。
【0124】
一方、グラフコントローラ23Uが操作され、且つ対応する変数の値は上限値より小さい場合(ステップF9:23U)、CPU31は変数データ記憶領域742に記憶されたグラフコントローラ23U、23Dに対応付けられた変数の値に変化量を加算する(ステップF10)。また、グラフコントローラ23Rが操作され、且つ対応する変数の値は上限値より小さい場合(ステップF9:23R)、CPU31は変数データ記憶領域742に記憶されたグラフコントローラ23R、23Lに対応する変数の値に変化量を加算する(ステップF11)。図21(d)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Rの操作を示した図である。
【0125】
ステップF8において、グラフコントローラ23D又は23Lが操作されたと判断された場合(ステップF8:No)、CPU31はグラフコントローラ23D、23Lの何れが操作されたかを判断し、更に操作されたグラフコントローラ23に対応付けられた変数の値が下限値以下か否かを判断する(ステップF12)。下限値以下の場合(ステップF12:Yes)、CPU31はステップF17へ処理を進める。
【0126】
一方、グラフコントローラ23Dが操作され、且つ対応する変数の値は下限値より大きい場合(ステップF12:23D)、CPU31は変数データ記憶領域742に記憶されたグラフコントローラ23U、23Dに対応する変数の値から変化量を減算する(ステップF13)。また、グラフコントローラ23Lが操作され、且つ対応する変数の値は下限値より大きい場合(ステップF12:23L)、CPU31は変数データ記憶領域742に記憶されたグラフコントローラ23R、23Lに対応する変数の値から変化量を減算する(ステップF14)。
【0127】
そしてCPU31は、更新された変数データ記憶領域742の変数に基づいて、関数式データ記憶領域741に記憶される関数式を更新し、記憶する(ステップF15)。更に更新された関数式に基づいて、グラフ描画処理を実行する(ステップF16;図21(e))。
【0128】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップF17)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップF17:Yes)、本処理を終了する。
【0129】
また終了操作が検知されず、変数自動変更実行入力が検知されると(ステップF18:Yes)、CPU31はステップF8へ処理を移行し、前回操作されたグラフコントローラ23に応じた処理を繰り返す。変数自動変更実行入力が検知されない場合は(ステップF18:No)、CPU31はステップF7へ処理を移行する。
【0130】
以上のように、第6の実施の形態によれば、係数等の変数を含む関数式において変数の変域及び変化量等を設定し、グラフコントローラ23を操作することによって変数の値を可変させることができる。従って、ユーザは変数の変化に伴うグラフの形状の変化を簡単に確認することができる。
【0131】
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第7の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図22(a)に示すROM65、RAM33を図22(b)に示すRAM75に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0132】
図22(a)に示すように、ROM65は、特にポインタ位置変形制御プログラム651を備える。ポインタ位置変形制御プログラム651は、表示部38に表示するグラフ上に位置するポインタの移動に伴って、グラフを変形させるポインタ位置変形制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0133】
また図22(b)に示すように、RAM75は、特に関数式データ記憶領域751及びポインタ座標値記憶領域752を備える。関数式データ記憶領域751には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。ポインタ座標値記憶領域752には、表示部38に表示されたポインタの位置を示す座標値が記憶される。
【0134】
次に図23及び24を参照して、本発明を適用した第7の実施の形態におけるポインタ位置変形制御処理について説明する。図23は関数電卓1の動作フロー、図24は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0135】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図23に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップG1)、関数式データ記憶領域751に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップG2)。
【0136】
図24(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面507の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面507には、設定された表示範囲に基づいたグラフG7が描画されている。
【0137】
また、CPU31はポインタ位置移動実行入力を検知すると(ステップG3)、表示部38に表示されたグラフG7上の所定位置にポインタQ7を表示する。更にポインタQ7の示す座標値をポインタ座標値記憶領域752に記憶する(ステップG4)。
【0138】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップG5)、操作されたグラフコントローラ23に基づいてグラフG7をトレースし、トレースした結果に応じてポインタQ7を再表示する(ステップG6;図24(c))。具体的には、例えば、グラフコントローラ23Rが操作された場合、CPU31はグラフG7をx軸の正方向にトレースし、トレース結果に基づいてポインタQ7を移動して表示する。またグラフコントローラ23Lが操作された場合、CPU31はグラフG7をx軸の負方向にトレースし、トレース結果に基づいてポインタQ7を移動して表示する。
【0139】
そしてCPU31は、ポインタQ7の位置確定を検知すると(ステップG7:Yes)、ポインタQ7の座標値をポインタ座標値記憶領域752に記憶する(ステップG8)。ポインタQ7の位置確定が検知されない場合(ステップG7:No)、CPU31はステップG5へ処理を移行し、ポインタQ7の移動処理を繰り返す。
【0140】
次にCPU31はグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップG9)、グラフコントローラ23の操作に基づいて、ポインタQ7の座標値を計算する(ステップG10)。具体的には、例えば、グラフコントローラ23Uが操作された場合、CPU31はポインタQ7のy座標値に所定値を加算し、グラフコントローラ23Dが操作された場合、ポインタQ7のy座標値から所定値を減算する。またグラフコントローラ23Rが操作された場合、CPU31はポインタQ7のx座標値に所定値を加算し、グラフコントローラ23Lが操作された場合、ポインタQ7のx座標値から所定値を減算する。
【0141】
ここで所定値とは、グラフコントローラ23の1回の操作におけるポインタQ7の座標値の変化量を示し、ポインタ位置変形制御処理が実行される前等に予め設定される値である。
【0142】
続いてCPU31は、ポインタ座標値記憶領域752に記憶されている座標値をグラフG7が満たすように、即ち移動後のポインタQ7の座標をグラフG7が通過するように、グラフG7に対応する関数式を再計算し(ステップG11)、当該関数式に基づいてグラフ描画処理を実行する(ステップG12;図23(d))。
【0143】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップG13)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップG13:Yes)、本処理を終了する。
【0144】
以上のように、第7の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフ上に表示されたポインタが移動し、移動に伴ってグラフを変形させることができる。従って、ユーザはグラフの変形を簡単に行うことができる。
【0145】
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第8の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図25(a)に示すROM66、RAM33を図25(b)に示すRAM76に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0146】
図25(a)に示すように、ROM66は、特にページ切替制御プログラム661を備える。ページ切替制御プログラム661は、表示部38に表示するページを切り替えるページ切替制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0147】
また図25(b)に示すように、RAM76は、特にページファイル76−1、・・・、ページファイル76−n(以下、包括的に「ページファイル760」と言う。)及び表示ページ番号記憶領域769を備える。各ページファイル760は、関数式データ記憶領域761(関数式データ記憶領域761−1、・・・、761−n)及びページ番号記憶領域762(ページ番号記憶領域762−1、・・・、762−n)等を含む。関数式データ記憶領域761には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。ページ番号記憶領域762には、当該ページファイルに対応するページ番号(識別番号)が記憶される。表示ページ番号記憶領域769には、表示部38に表示されているページファイル760のページ番号が記憶される。
【0148】
次に図26及び27を参照して、本発明を適用した第8の実施の形態におけるページ切替制御処理について説明する。図26は関数電卓1の動作フロー、図27は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0149】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図26に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップH1)、ページファイル760の1ページ目、即ちページファイル76−1を選択し、関数式データ記憶領域761−1に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップH2)。更に、表示ページ番号記憶領域769には、ページ番号記憶領域762−1に記憶されているデータが記憶される。
【0150】
図27(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面508の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面508には、ページファイル76−1に記憶された関数式と設定された表示範囲とに基づいたグラフG8が描画されている。
【0151】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップH3)、CPU31は操作されたグラフコントローラがグラフコントローラ23U又は23Rであるか否かを判断する(ステップH4)。グラフコントローラ23U又は23Rが操作された場合(ステップH4:Yes)、CPU31は表示ページ番号記憶領域769に記憶されているデータに1を加算する(ステップH5)。また、グラフコントローラ23D又は23Lが操作された場合(ステップH4:No)、CPU31は表示ページ番号記憶領域769の記憶されているデータから1を減算する(ステップH6)。また図27(b)は、入力ペン17によるグラフコントローラ23Rの操作を示した図である。
【0152】
そしてCPU31は、表示ページ番号記憶領域769に記憶されているデータをページ数とするページファイルがあるか否かを判断する(ステップH7)。ページファイルがない場合(ステップH7:No)、CPU31はステップH9へ処理を進める。ページファイルがある場合(ステップH7:Yes)、CPU31は当該ページファイルに記憶される関数式に基づいてグラフ描画処理を実行する(ステップH8;図27(c))。
【0153】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップH9)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップH9:Yes)、本処理を終了する。
【0154】
以上のように、第8の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフ上に表示するページファイルを切り替えることができる。従って、ユーザは複数のページファイルの切り替えを簡単に行うことができる。
【0155】
〔第9の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第9の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図28(a)に示すROM67、RAM33を図28(b)に示すRAM77に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0156】
図28(a)に示すように、ROM67は、特にグラフ拡大縮小表示制御プログラム671を備える。グラフ拡大縮小表示制御プログラム671は、表示部38に表示するグラフの拡大表示及び縮小表示するためのグラフ拡大縮小表示制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0157】
また図28(b)に示すように、RAM77は、特に関数式データ記憶領域771、x軸範囲記憶領域772及びy軸範囲記憶領域773を備える。関数式データ記憶領域771には、表示部38に表示されるグラフに対応する関数式が記憶される。x軸範囲記憶領域772には、表示部38に表示されるx軸の最大値及び最小値が記憶され、y軸範囲記憶領域773には表示部38に表示されるy軸の最大値及び最小値が記憶される。
【0158】
次に図29及び30を参照して、本発明を適用した第9の実施の形態におけるポインタ位置変形制御処理について説明する。図29は関数電卓1の動作フロー、図30は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0159】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。そして図29に示すように、CPU31はグラフ実行入力を検知すると(ステップJ1)、関数式データ記憶領域771に記憶されている関数式及び入力された設定項目に従ってグラフ描画処理を行う(ステップJ2)。
【0160】
図30(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面509の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面509には、設定された表示範囲に基づいたグラフG9A及びG9Bが描画されている。
【0161】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップJ3)、当該操作はドラッグ・ドロップ操作か否かを判断する(ステップJ4)。グラフコントローラ23のドラッグ・ドロップ操作が行われた場合(ステップJ4:Yes;図30(b))、CPU31はグラフコントローラ23のドラッグ量を検出し(ステップJ5)、当該ドラッグ量を拡大倍率に換算する(ステップJ6)。
【0162】
またグラフコントローラ23のドラッグ・ドロップ操作以外の操作が行われた場合、例えば、グラフコントローラ23のタップアウト等が行われた場合(ステップJ4:No;図30(b’))、CPU31はタップアウトの回数を検出し(ステップJ7)、当該回数を縮小倍率に換算する(ステップJ8)。
【0163】
そしてCPU31は求めた倍率に基づいてx軸範囲記憶領域722、y軸範囲記憶領域773に記憶されるx軸及びy軸の範囲を計算し(ステップJ9)、計算されたx軸及びy軸の範囲に基づいてグラフ描画処理を実行する(ステップJ10)。ここで図30(c)はグラフコントローラ23のドラッグ・ドロップ操作によってグラフG9A及びG9Bが拡大して表示され、図30(c’)はグラフコントローラ23のタップアウトによってグラフG9A及びG9Bが縮小して表示されたことを示している。
【0164】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップJ11)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップJ11:Yes)、本処理を終了する。
【0165】
以上のように、第9の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによってグラフの拡大表示及び縮小表示を行うことができる。従ってユーザはグラフの拡大表示及び縮小表示を簡単に行うことができる。
【0166】
〔第10の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第10の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図31(a)に示すROM68、RAM33を図31(b)に示すRAM78に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0167】
図31(a)に示すように、ROM68は、特に3D(3次元)図形回転制御プログラム681を備える。3D図形回転制御プログラム681は、表示部38に表示する3D図形の回転表示を行うための3D図形回転制御処理をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0168】
また図31(b)に示すように、RAM78は、特に3D図形描画データ記憶領域781を備える。3D図形描画データ記憶領域781には、表示部38に表示される3D図形に対応する描画データが記憶される。
【0169】
次に図32及び33を参照して、本発明を適用した第10の実施の形態におけるポインタ位置変形制御処理について説明する。図32は関数電卓1の動作フロー、図33は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0170】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。この際、CPU31は図形実行入力を検知すると(ステップK1)、3D図形描画データ記憶領域781に記憶されている描画データに基づいて図形描画処理を行う(ステップK2)。
【0171】
図33(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面510の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面510には、設定された表示範囲に基づいた図形G10が描画されている。
【0172】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23の操作を検知すると(ステップK3)、操作されたグラフコントローラ23の種類及び操作回数を検出する(ステップK4)。グラフコントローラ23の種類の検出によって、グラフコントローラ23U、23D、23L、23Rの内、何れが操作されたかが判断される。グラフコントローラ23の操作回数とは、例えば入力ペン17によるグラフコントローラ23のタップアウトの回数等である。また図33(b)は、入力ペン17によってグラフコントローラ23Rが操作される際を示した図である。
【0173】
そしてCPU31は操作されたグラフコントローラ23の種類及び操作回数に基づいて図形10Gの回転方向及び回転角度を計算して描画データの再計算を行い(ステップK5)、図形描画処理を実行する(ステップK6;図33(c))。
【0174】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップK7)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップK7:Yes)、本処理を終了する。
【0175】
以上のように、第10の実施の形態によれば、入力ペン17を用いてグラフコントローラ23を操作することによって、表示部38に表示された3D図形の回転表示を行うことができる。従って、ユーザは3D図形の形状等を容易に把握することができる。
【0176】
〔第11の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第11の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態における関数電卓の構成は、第1の実施の形態において図3に示して説明した関数電卓1の構成において、ROM32を図34(a)に示すROM69、RAM33を図34(b)に示すRAM79に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0177】
図34(a)に示すように、ROM69は、特に3D図形表示制御プログラム691を備える。3D図形表示制御プログラム691は、表示部38に表示する3D図形の回転表示及び移動表示するための3D図形表示制御処理能をCPU31に実行させるためのプログラムである。
【0178】
また図34(b)に示すように、RAM79は、特に3D図形描画データ記憶領域791を備える。3D図形描画データ記憶領域791には、表示部38に表示される3D図形に対応する描画データが記憶される。
【0179】
次に図35及び36を参照して、本発明を適用した第11の実施の形態におけるポインタ位置変形制御処理について説明する。図35は関数電卓1の動作フロー、図36は表示部38に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0180】
モードの切替操作によりグラフモードが指示されると、CPU31はグラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、描画するグラフの関数式や表示範囲の入力等、グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。この際、CPU31は図形実行入力を検知すると(ステップL1)、3D図形描画データ記憶領域791に記憶されている描画データに基づいて図形描画処理を行う(ステップL2)。
【0181】
図36(a)にこの段階で表示されるグラフ表示画面511の一例を示す。同図のように、グラフ表示画面511には、設定された表示範囲に基づいた図形G11が描画されている。
【0182】
そしてCPU31は3D図形表示制御実行入力を検知すると(ステップL3)、グラフ表示画面511に表示されるx軸及びy軸の交点に機能ボタンR11を表示する(ステップL4;図36(b))。
【0183】
次にCPU31は、入力ペン17によるグラフコントローラ23又は機能ボタンR11の操作を検知すると(ステップL5)、何れが操作されたかを判断する(ステップL6)。機能ボタンR11が操作された場合(ステップL6:機能ボタン)、CPU31は機能ボタンR11のドラッグ量を検出し(ステップL7)、更にドラッグ方向を検出する(ステップL8)。そして当該ドラッグ量及びドラッグ方向に基づいて、図形G11の描画データの回転処理を行う(ステップL9)。
【0184】
またグラフコントローラ23が操作された場合(ステップL6:グラフコントローラ)、CPU31は操作されたグラフコントローラ23の種類を検出する(ステップL10)。即ち、グラフコントローラ23U、23D、23L及び23Rの何れが操作されたかを検出する。次にグラフコントローラ23に対するタップアウト等の操作回数を検出する(ステップL11)。そして当該操作回数と操作されたグラフコントローラ23の種類に基づいて、図形G11の描画データの移動処理を行う(ステップL12)。
【0185】
そしてCPU31は図形描画処理を実行する(ステップL13)。ここで図36(c)は、図形G11の回転表示処理が行われた場合、図36(d)は図形G11の移動表示処理が行われた際のグラフ表示画面511を示している。
【0186】
次にCPU31は終了操作を監視すると共に、入力ペン17によってグラフコントローラ23が操作されたか否かを判断する(ステップL14)。終了操作を検知したと判断した場合は(ステップL14:Yes)、本処理を終了する。
【0187】
以上のように、第11の実施の形態によれば、入力ペン17を用いて機能ボタンR11を操作することによって、表示部38に表示された3D図形の回転表示又は移動表示を行うことができる。従って、ユーザは3D図形の形状等を容易に把握することができる。更に表示されている3D図形を回転表示前の状態に戻したい場合、機能ボタンR11を操作することによって簡単に再表示させることができる。
【0188】
以上、第1〜第11の実施の形態について説明したが、本発明に係る図形表示制御装置は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0189】
【発明の効果】
請求項1及び10に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって、表示画面に対して様々な表示変更処理を行うことができる。
【0190】
請求項2に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフ上にトレースポインタを表示させることができる。従って、グラフのトレースを簡単に行うことができる。
【0191】
請求項3に記載の発明によれば、トレースポインタの位置や座標を常に表示画面内で確認することができる。従って、表示画面外へ移動したトレースポインタを表示させるために表示画面のスクロール等を行う手間を省くことができる。
【0192】
請求項4に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフ及び座標軸を移動して表示することができる。更に座標軸の端部に移動方向を設定することによって、グラフ及び座標軸を所望の方向に簡単に移動させることができる。
【0193】
請求項5に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフを回転して表示することができる。更に座標軸の端部に移動方向を設定することによって、グラフを所望の方向に回転させることができ、グラフの形状等を容易に把握することができる。
【0194】
請求項6に記載の発明によれば、タッチ操作によって表示基準点を移動することによって、グラフを回転して表示することができる。更に表示基準点の移動方向等に応じて回転角度等を設定することによって、グラフを所望の方向に回転させることができ、グラフの形状等を容易に把握することができる。
【0195】
請求項7に記載の発明によれば、座標軸の端部をタッチ操作することによって、グラフを縮小又は拡大して表示することができる。
【0196】
請求項8に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって、グラフの表示状態を切り替えることができる。従って、表示画面上に複数のグラフが表示されている場合に特定のグラフの表示を簡単に切り替えたり、グラフを記憶するページファイルが複数ある場合に、ページファイルの表示を簡単に切り替えたりすることができる。
【0197】
請求項9に記載の発明によれば、座標軸の所定部分をタッチ操作することによって関数式の係数を変更し、グラフを再表示することができる。従って、関数式の係数の変化に伴うグラフの形状等の変形を簡単に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】関数電卓の外観の一例を示した図。
【図2】表示画面の表示構成を説明する為の図。
【図3】関数電卓の構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態におけるトレースポインタ移動制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】第1の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図6】第2の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図7】第2の実施の形態におけるグラフスクロール制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】第2の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図9】第3の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図10】第3の実施の形態におけるトレースポインタ移動&グラフスクロール制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図11】第3の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図12】第4の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図13】第4の実施の形態におけるグラフ切替制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図14】第4の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図15】第5の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図16】第5の実施の形態における変数可変制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図17】第5の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図18】第6の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図19】第6の実施の形態におけるグラフ変形制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図20】図19に続く、第6の実施の形態におけるグラフ変形制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図21】第6の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図22】第7の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図23】第7の実施の形態におけるポインタ位置移動制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図24】第7の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図25】第8の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図26】第8の実施の形態におけるページ切替制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図27】第8の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図28】第9の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図29】第9の実施の形態におけるグラフ拡大縮小表示制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図30】第9の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図31】第10の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図32】第10の実施の形態における3D図形回転制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図33】第10の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【図34】第11の実施の形態におけるROM及びRAMのデータ構成を示す図。
【図35】第11の実施の形態における3D図形表示制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図36】第11の実施の形態における表示部に表示される画面の遷移例を示す図。
【符号の説明】
1  関数電卓
11  操作入力キー
12  方向キー
15  表示画面
21  関数式表示エリア
22  グラフ表示エリア
23  関数式
16  スロット
17  入力ペン
31  CPU
32  ROM
321  トレースポインタ移動制御プログラム
33  RAM
331  関数式データ記憶領域
トレースポインタ座標値記憶領域
34  入力部
35  位置検出回路
36  タブレット
37  表示駆動回路
38  表示部
39  記憶媒体読取部
160  記憶媒体

Claims (10)

  1. タッチパネルと一体的に形成された表示画面に、グラフ及び座標軸を表示する図形表示手段と、
    前記座標軸の所定部分に対するタッチ操作を検知する検知手段と、
    この検知手段によってタッチ操作が検知された場合に、前記表示画面の表示変更処理を行う処理手段と、
    を備えることを特徴とする図形表示制御装置。
  2. 前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段を有し、
    前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフ上を移動するトレースポインタを表示するトレースポインタ表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  3. 前記トレースポインタを前記表示画面外へ移動するように前記座標軸の端部に対するタッチ操作がなされた場合、移動後の前記トレースポインタが前記表示画面内に表示されるように、前記グラフ及び座標軸をスクロールして表示するスクロール表示手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の図形表示制御装置。
  4. 前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段を有し、
    前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフ及び座標軸を移動して表示する画面移動表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  5. 前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段を有し、
    前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフを回転して表示する回転表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  6. 前記グラフの基準位置を示し、タッチ操作による移動が可能な表示基準点を前記表示画面に表示する基準点表示手段と、
    タッチ操作によって前記表示基準点が移動された場合に、前記表示画面上に表示された前記グラフを回転して表示する回転表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  7. 前記検知手段は、前記表示画面に表示された前記座標軸の端部を前記所定部分として、当該端部に対するタッチ操作を検知する端部操作検知手段を有し、
    前記処理手段は、前記端部操作検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフを縮小又は拡大して表示する表示サイズ変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  8. 前記処理手段は、前記検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記グラフの表示状態を切り替える表示状態切替手段を有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  9. 前記グラフの関数式を表示する関数式表示手段を更に備え、
    前記処理手段は、前記検知手段によるタッチ操作の検知に応じて、前記関数式に含まれる係数の値を変更する係数変更手段と、この係数変更手段による係数の変更に連動して前記グラフを再表示するグラフ再表示手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の図形表示制御装置。
  10. タッチパネルと一体的に形成された表示画面を備えるコンピュータに、
    前記表示画面にグラフ及び座標軸を表示する図形表示機能と、
    前記座標軸の所定部分に対するタッチ操作を検知する検知機能と、
    この検知機能によってタッチ操作が検知された場合に、前記表示画面の表示変更処理を行う処理機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2002287092A 2002-09-27 2002-09-30 図形表示制御装置及びプログラム Pending JP2004126759A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002287092A JP2004126759A (ja) 2002-09-30 2002-09-30 図形表示制御装置及びプログラム
TW092126568A TWI247268B (en) 2002-09-27 2003-09-26 Figure display control device and recording medium for executing display of graph and figure
PCT/JP2003/012368 WO2004029791A2 (en) 2002-09-27 2003-09-26 Display control device for displaying graphs, and recording medium
EP03798533A EP1543405B1 (en) 2002-09-27 2003-09-26 Graphic display control device for displaying graphs
DE60317913T DE60317913T2 (de) 2002-09-27 2003-09-26 Graphische Anzeigesteuereinrichtung zum Anzeigen von Graphen
US10/868,868 US20040227738A1 (en) 2002-09-27 2004-06-15 Graphic display control device for displaying graph and graphic and recording medium
US11/592,353 US20070046674A1 (en) 2002-09-27 2006-11-03 Graphic display control device for displaying graph and graphic and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002287092A JP2004126759A (ja) 2002-09-30 2002-09-30 図形表示制御装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004126759A true JP2004126759A (ja) 2004-04-22

Family

ID=32279999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002287092A Pending JP2004126759A (ja) 2002-09-27 2002-09-30 図形表示制御装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004126759A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009151443A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Point selector for graphical displays
JP2014215630A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 カシオ計算機株式会社 グラフ表示装置およびその制御プログラム
JP2014241029A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 カシオ計算機株式会社 グラフ表示装置、プログラム、およびサーバ装置
US9870144B2 (en) 2014-08-26 2018-01-16 Casio Computer Co., Ltd. Graph display apparatus, graph display method and storage medium
US10146420B2 (en) 2013-06-11 2018-12-04 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device, graph display method and storage medium for presenting and manipulating two dimensional graph objects using touch gestures

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009151443A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Point selector for graphical displays
JP2014215630A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 カシオ計算機株式会社 グラフ表示装置およびその制御プログラム
JP2014241029A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 カシオ計算機株式会社 グラフ表示装置、プログラム、およびサーバ装置
US10146420B2 (en) 2013-06-11 2018-12-04 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device, graph display method and storage medium for presenting and manipulating two dimensional graph objects using touch gestures
US9870144B2 (en) 2014-08-26 2018-01-16 Casio Computer Co., Ltd. Graph display apparatus, graph display method and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040227738A1 (en) Graphic display control device for displaying graph and graphic and recording medium
US20180101298A1 (en) Graph display apparatus, graph display method and storage medium
US20100231596A1 (en) Electronic computer and method of controlling the same
JP5848732B2 (ja) 情報処理装置
US7369127B1 (en) Dynamic control of graphic representations of data
JP2014012040A (ja) 入力装置および情報処理システム
JP2004118727A (ja) 図形表示制御装置及びプログラム
EP2757454B1 (en) Information displaying device, method, and program
JP2005032015A (ja) 電子機器及びプログラム
JP4876699B2 (ja) 表示制御装置および表示制御プログラム
JP2004126759A (ja) 図形表示制御装置及びプログラム
JP3969305B2 (ja) グラフ表示制御装置及びプログラム
JP2004326691A (ja) 図形表示制御装置および図形表示制御プログラム
JP2006048110A (ja) 演算制御装置及びプログラム
JP4609453B2 (ja) 図形表示制御装置及びプログラム
JP3988603B2 (ja) 図形表示制御装置及びプログラム
JP2003308147A (ja) データ入力装置およびプログラム
JP4143529B2 (ja) 情報入力装置、情報入力方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3969306B2 (ja) グラフ表示制御装置及びプログラム
JP3988604B2 (ja) 図形表示制御装置及びプログラム
JP5482696B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
JP5692317B2 (ja) 計算装置及び計算プログラム
JP2022124923A (ja) コンピュータプログラム、距離計測方法及び情報処理装置
JP5510253B2 (ja) 図形表示装置およびプログラム
JP2004318499A (ja) 電子機器及びプログラム