JP2004126393A - 撮像レンズ及びそれを用いた送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構成で、従来品と比べて鮮明な像が得られる撮像レンズ及びこの撮像レンズを用いた送受信装置を提供する。
【解決手段】第1レンズL11、第2レンズL12及び樹脂製レンズL13のみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズL11の一方の面に、回折格子Gfが形成されており且つ樹脂製レンズL13が貼り合わせられており、第1レンズL11の他方の面に第2レンズL12が貼り合わせられている。
【選択図】 図2
【解決手段】第1レンズL11、第2レンズL12及び樹脂製レンズL13のみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズL11の一方の面に、回折格子Gfが形成されており且つ樹脂製レンズL13が貼り合わせられており、第1レンズL11の他方の面に第2レンズL12が貼り合わせられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像レンズに関する。特に、携帯電話やパーソナルコンピュータなどに用いる撮像レンズに関し、更には、この撮像レンズを用いた携帯電話やパーソナルコンピュータなどの送受信装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】
最近における携帯電話の普及は著しく、それに応じて携帯電話の機能も多様化している。例えば、携帯電話にカメラを設け、このカメラで撮影した画像の送受信ができるものがある。同様に、パーソナルコンピュータにおいても多様化が進み、カメラを設けて画像の送受信ができるものがある。このような携帯電話やパーソナルコンピュータに使用されているカメラの撮像レンズは、写真レンズほど高性能を要求されず、また低コスト化及びコンパクト化が強く要望されているため、単レンズのみの構成となることが多かった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−305126号公報
【特許文献2】
特開平11−84229号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、携帯電話の普及につれて高画質化が要求されるようになり、携帯電話の撮像素子及びディスプレーの性能が向上されつつある。しかしながら、従来通りの単レンズのみの構成では、不鮮明な結像しか得られず、このような要求に応えるような画像を得ることが難しくなってきている。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、単純な構成で、従来品と比べて鮮明な像が得られ、携帯電話やパーソナルコンピュータに適した撮像レンズ及びこの撮像レンズを用いた送受信装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、請求項1に記載の撮像レンズは、第1レンズ、第2レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に、回折格子が形成されており且つ樹脂製レンズが貼り合わせられており、前記第1レンズの他方の面に前記第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の撮像レンズは、請求項1に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズ又は第2レンズのうちの少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の撮像レンズは、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、樹脂製レンズが貼り合わせられており、第1レンズの他方の面に第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の撮像レンズは、請求項3に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズ、第2レンズ又は第3レンズのうち少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の撮像レンズは、第1レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、樹脂製レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の撮像レンズは、請求項5に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズは、ガラスモールド用のガラスから作られるレンズであることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の撮像レンズは、請求項1〜6に記載の撮像レンズにおいて、樹脂製レンズは、紫外線硬化樹脂から作られるレンズであることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の撮像レンズは、請求項1〜7に記載の撮像レンズにおいて、撮像レンズは、非球面を有していることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の送受信装置は、請求項1〜8に記載の撮像レンズと撮像レンズにより結像される撮像対象を撮像する撮像素子とを含み、該撮像素子から得られた画像情報を送信する画像送信装置と、画像送信装置からの画像情報を受信する表示器を有した画像受信装置とを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを用いた送受信装置の実施形態について説明する。本発明の撮像レンズは後述する第1〜第5実施例にその具体的な構成を示すが、いずれもガラスレンズと樹脂製レンズを貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面を設けてなる回折光学素子を用いて構成されている。また、本発明の送受信装置は後述する第6実施例にその具体的な構成を示す。
【0016】
本発明に用いられる回折光学素子1は、図1に示すように、ガラスレンズ10と、このガラスレンズ10とは屈折率とアッベ数が互いに異なる樹脂製レンズ20とが貼り合わされて構成されており、この貼り合わせ面に回折光学面30が形成されている。このように形成された回折光学素子1は、いわゆる複層型回折光学素子と呼ばれるものであり、複数の光学素子要素を分離或いは密着させた形で積層させてなり、所望の広波長領域(例えば、可視光領域)のほぼ全域で高い回折効率が保たれる、すなわち波長特性が良好であるという特徴を有している。
【0017】
ところで、従来単レンズのみで構成される撮像レンズの不鮮明な結像の原因は、色収差に拠るところが大きかった。しかしながら、本発明の撮像レンズではこの複層型回折光学素子を用いることで、従来の単レンズのみ使用時の不鮮明な結像の主な原因であった色収差(特に軸上色収差)を良好に補正することができる。
【0018】
特に、本発明では、上記の回折光学素子1は2枚のレンズを貼り合わせて構成されることが望ましい。このように、回折光学素子1においてレンズを積層して回折光学面30以外にレンズの貼り合わせ面を設けることで、上述した軸上色収差に加えて倍率の色収差補正の自由度が増す。このため、絞りの位置をある程度自由に配置することができる。
【0019】
なお、本発明に係る撮像レンズは、1枚以上3枚以下のガラスレンズから構成されることが望ましい。このように、撮像レンズを少ないレンズ枚数で構成することにより、軽量化及び低コスト化を進めることができる。
【0020】
本発明の撮像レンズは、ガラスレンズとしてガラスモールド用ガラスを用いることが望ましい。ガラスモールド用のガラスは、射出成形が可能になり、研磨加工より量産性が良い。このため、低コスト化を進めることができる。
【0021】
また、本発明の撮像レンズは、樹脂製レンズとして紫外線硬化樹脂を用いることが望ましい。紫外線硬化樹脂は、紫外線を照射するだけで硬化するため、量産性に優れており、低コスト化を実現できる。
【0022】
更に、本発明の撮像レンズは、非球面を有していることが好ましい。非球面を用いることにより、レンズ枚数を削減することができるとともに、球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。
【0023】
なお、本実施例ではガラスレンズと樹脂製レンズとが密着接合しているが、これに限られるわけではない。ガラスレンズと樹脂製レンズとの貼り合わせ面は、色収差補正のための面であるので、ガラスレンズ及び樹脂製レンズの面の曲率半径がほぼ等しく、両面がごく僅かに離れて配置された面であっても良い。
【0024】
本発明の撮像レンズでは、撮像レンズがある程度広い画角を確保するために、Dを撮像レンズの使用画面の半径とし、φを撮像レンズ中のレンズの最大半径としたとき、条件式(1)を満足することが好ましい。
【0025】
【数1】
D/φ≧0.5 (1)
【0026】
上記条件式(1)に規定された領域から外れると、狭い画角のレンズとなってしまい、一般撮影には適さなくなる。ここで、条件式(1)の下限値を0.7とすると、更に良い結果が得られる。
【0027】
また、本発明の撮像レンズに用いられる、ガラスモールド用のガラスはd線での屈折率をndGとし、アッベ数νdGとしたとき、条件式(2),(3)を満足するとともに、樹脂製レンズはd線での屈折率をndRとし、アッベ数をνdRとしたとき、条件式(4),(5)を満足することが望ましい。
【0028】
【数2】
1.55≦ndG≦1.65 (2)
55≦νdG≦65 (3)
1.50≦ndR≦1.60 (4)
νdR≦45 (5)
【0029】
上記条件式(2)及び(3)は、多数あるガラスモールド用のガラスの中でも、特に、樹脂製レンズとの相性の良い領域を示している。これらの条件式(2)及び(3)に規定された領域を外れると、互いに異なる物質が同一の回折格子溝で接する複層型回折光学素子の形状を得ることが、難しくなってしまう。ここで、条件式(2)の下限値を1.57、上限値を1.63とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。また同様に、条件式(3)の下限値を57とし、上限値を63とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。
【0030】
また、条件式(2)及び(3)に付随して、条件式(4)及び(5)は、得られる回折光学素子の諸性能を良好に保つための条件である。これらの条件(4)及び(5)を外れると、互いに異なる物質が同一の回折光学面30で接する複層型回折光学素子の形状であっても、回折光学面30を形成する回折格子溝の高さhが高くなってしまって、角度特性(入射光線の入射角の変化に対する回折効率の低下の度合い)が悪くなったり、或いは、諸波長に対する回折効率が低下してしまったりする。ここで、条件式(4)の下限値を1.52、上限値を1.58とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。また同様に、条件式(5)の下限値を25以上とすると、更に良い結果が得られる。
【0031】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、各実施例において、回折光学面の位相差は、通常の屈折率と後述する非球面式(6)及び(7)とを用いて行う超高屈折法により計算した。超高屈折法とは、非球面形状と回折光学面の格子ピッチとの間の一定の等価関係を利用するものであり、本実施例においては回折光学面は超高屈折法のデータとして、すなわち、後述する非球面式(6)及び(7)及びその係数により示している。なお、本実施例では収差特性の算出対象として、d線、g線、C線、F線を選んでいる。本実施例において用いたこれらd線、g線、C線、F線の波長と、各スペクトル線に対して設定した具体的な屈折率の値を下の表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
各実施例において、非球面は光軸に垂直な方向の高さ(入射高)をhとし、非球面の頂点における接平面から高さhにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(非球面量)をxとし、基準球面の曲率半径をrとし、近軸曲率半径をRとし、円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたとき、次式(6)及び(7)で表される。
【0034】
【数3】
x=(h2/r)/{1+(1−κ・h2/r2)1/2}+C2y2+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10 …(6)
R=1/{(1/r)+2C2} …(7)
【0035】
なお、各実施例において、非球面形状に形成されたレンズ面には、面番号の右側に*印を付している。また、各実施例において、回折光学面の位相差は、通常の屈折率と上記非球面式(6)及び(7)とを用いて行う超高屈折率法により計算した。このため、非球面レンズ面及び回折光学面のいずれにも非球面式(6)及び(7)が用いられるが、非球面レンズ面に用いられる非球面式(6)及び(7)はレンズ面の非球面形状そのものを示し、一方、回折光学面に用いられる非球面式(6)及び(7)は回折光学面の性能諸元を示す。
【0036】
(第1実施例)
図2に、本発明の第1実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第1実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL12、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13(これらのレンズL11、L12、L13は貼り合わせレンズ)から構成されている。図2中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL11及びレンズL12はガラス材料から、レンズL13は樹脂材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0037】
このように図2に示した本発明の第1実施例における各レンズの諸元を表2に示す。表2においてfは焦点距離を、FNOはFナンバーを示している。また、表2における面番号1〜6は図2における符号1〜6に対応し、面番号6は閉口絞りSを示している。更に、表2におけるrはレンズ面の曲率半径(非球面の場合には基準球面の曲率半径)を、dはレンズ面の間隔を、νはd線に対するアッベ数を示している。また、ndはd線、ngはg線、nCはC線、nFはF線に対する屈折率をそれぞれ示している。
【0038】
表2では、前述の条件式(1)〜(5)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。条件対応値におけるndGはガラスレンズ素子要素10のd線での屈折率を、νdGはガラスレンズ素子要素10のアッベ数を、ndRは樹脂製レンズレンズ素子要素20のd線での屈折率を、νdRは樹脂製レンズレンズ素子要素20のアッベ数をそれぞれ示している。また、表2では、非球面形状に形成されたレンズ面には、面番号の右に*印を付している。また、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d及びその他の長さの単位は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることもできる。以上の表の説明は、他の実施例においても同様である。
【0039】
本実施例は、表2において、面番号3及び4に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図2中のレンズL12が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0040】
なお、本実施例は、図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図2中のレンズL12)と樹脂製レンズ(図2中のレンズL13)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図2中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0041】
【表2】
【0042】
このように第1実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図3は、第1実施例の諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、dはd線を、gはg線を、CはC線を、FはF線をそれぞれ示している。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値、非点収差図と歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。また、非点収差図では実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0043】
(第2実施例)
図4に、本発明の第2実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第2実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL23、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24(これらのレンズL22、L23、L24は貼り合わせレンズ)から構成されている。図4中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL21、L22、L23はガラス材料から、レンズL24は樹脂材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0044】
このように図4に示した本発明の第2実施例における各レンズの諸元を表3に示す。表3における面番号1〜8は図4における符号1〜8に対応し、また、面番号8は閉口絞りSを示している。本実施例は、面番号5及び6に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図4中のレンズL23が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0045】
なお、本実施例は、図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図4中のレンズL23)と樹脂製レンズ(図4中のレンズL24)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図4中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0046】
【表3】
【0047】
このように第2実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図5は、第2実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第2実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0048】
(第3実施例)
図6に、本発明の第3実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第3実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、両凹レンズL33(これらのレンズL31、L32、L33は貼り合わせレンズ)から構成されている。図6中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL31は樹脂材料から、レンズL32,L33はガラス材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0049】
このように図6に示した本発明の第3実施例における各レンズの諸元を表4に示す。表4における面番号1〜5は、図6における符号1〜5に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図6中のレンズL1が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0050】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図6中のレンズL32)と樹脂製レンズ(図6中のレンズL31)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図2中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0051】
【表4】
【0052】
このように第3実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図7は、第3実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第3実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0053】
(第4実施例)
図8に、本発明の第4実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第4実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、(これらのレンズL41、L42は貼り合わせレンズ)から構成されている。図8中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL41は樹脂材料から、レンズL42はガラス材料からそれぞれ作られている。
【0054】
このように図8に示した本発明の第4実施例における各レンズの諸元を表5に示す。表5における面番号1〜4は、図8における符号1〜4に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図8中のレンズL1が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0055】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図8中のレンズL42)と樹脂製レンズ(図8中のレンズL41)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図8中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0056】
【表5】
【0057】
このように第4実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図9は、第4実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第4実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0058】
(第5実施例)
図10に、本発明の第5実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第5実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、回折光学面Gfを像側の面に有する両凸レンズL51、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL52、(これらのレンズL51、L52は貼り合わせレンズ)から構成されている。図10中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL51はガラス材料から、レンズL52は樹脂材料からそれぞれ作られている。
【0059】
このように図10に示した本発明の第5実施例における各レンズの諸元を表6に示す。表6における面番号1〜4は、図10における符号1〜4に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図10中のレンズL51が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0060】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図10中のレンズL51)と樹脂製レンズ(図10中のレンズL52)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図10中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0061】
【表6】
【0062】
このように第5実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図11は、第5実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第5実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0063】
(第6実施例)
図12に、本発明の第6実施例に係る、上記撮像レンズを用いた送受信装置の構成を示す。本発明に係る送受信装置100は、画像送信装置であるカメラ110と、画像受信装置である液晶画面120とから構成されている。なお、カメラ110は、撮像素子としてCCD(電荷結合素子)を使用し(図示せず)、CCD用の撮影レンズとして本発明の撮像レンズ115を用いている。
【0064】
まず、所定の景色を、上記で説明した撮像レンズ115を用いて、所定の景色を撮像素子であるCCD上に結像させる。このCCD上に結像されて得られた画像情報は電気信号に変換され、無線或いは有線により液晶画面120に送信される。液晶画面120に送信された電気信号は、液晶画面120にて画像に変換され、これらの画面上に前記所定の景色を映し出すことができる。
【0065】
上記のように、本実施例は画像送信装置として本発明の撮像レンズ115を用いたカメラ110を、画像受信装置として液晶画面120を用いて構成されたが、これらに限定されるものではない。例えば、画像受信装置としてCRT等を用いることができる。また、本発明において、上記のように画像情報の送受信だけではなく、音声の送受信ができるように構成してもよい。例えば、音声をマイクにより入力して無線もしくは有線で、他者のスピーカーに伝えることも可能である。
【0066】
この実施例の応用先として、携帯電話、パーソナルコンピュータ、テレビ会議システム等に用いることが考えられる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、単純な構成で、従来品と比べて鮮明な像が得られる撮像レンズを提供することが可能になった。更に、この撮像レンズを用いた送受信装置も提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】複層型回折格子の模式断面図である。
【図2】本発明による第1実施例の光学系の断面図である。
【図3】第1実施例の光学系の諸収差図である。
【図4】本発明による第2実施例の光学系の断面図である。
【図5】第2実施例の光学系の諸収差図である。
【図6】本発明による第3実施例の光学系の断面図である。
【図7】第3実施例の光学系の諸収差図である。
【図8】本発明による第4実施例の光学系の断面図である。
【図9】第4実施例の光学系の諸収差図である。
【図10】本発明による第5実施例の光学系の断面図である。
【図11】第5実施例の光学系の諸収差図である。
【図12】本発明による送受信装置の概念図である。
【符号の説明】
1 回折光学素子
10 ガラスレンズ(第1レンズ)
20 樹脂製レンズ
30 回折光学面
100 送受信装置
110 カメラ(画像送信装置)
115 撮像レンズ
120 液晶画面(画像受信装置)
L12、L23、L32、L42、L51 第1レンズ
L11、L22、L33 第2レンズ
L21 第3レンズ
L13、L24、L31、L41、L52 樹脂製レンズ
Gf 回折光学面
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像レンズに関する。特に、携帯電話やパーソナルコンピュータなどに用いる撮像レンズに関し、更には、この撮像レンズを用いた携帯電話やパーソナルコンピュータなどの送受信装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】
最近における携帯電話の普及は著しく、それに応じて携帯電話の機能も多様化している。例えば、携帯電話にカメラを設け、このカメラで撮影した画像の送受信ができるものがある。同様に、パーソナルコンピュータにおいても多様化が進み、カメラを設けて画像の送受信ができるものがある。このような携帯電話やパーソナルコンピュータに使用されているカメラの撮像レンズは、写真レンズほど高性能を要求されず、また低コスト化及びコンパクト化が強く要望されているため、単レンズのみの構成となることが多かった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−305126号公報
【特許文献2】
特開平11−84229号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、携帯電話の普及につれて高画質化が要求されるようになり、携帯電話の撮像素子及びディスプレーの性能が向上されつつある。しかしながら、従来通りの単レンズのみの構成では、不鮮明な結像しか得られず、このような要求に応えるような画像を得ることが難しくなってきている。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、単純な構成で、従来品と比べて鮮明な像が得られ、携帯電話やパーソナルコンピュータに適した撮像レンズ及びこの撮像レンズを用いた送受信装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、請求項1に記載の撮像レンズは、第1レンズ、第2レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に、回折格子が形成されており且つ樹脂製レンズが貼り合わせられており、前記第1レンズの他方の面に前記第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の撮像レンズは、請求項1に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズ又は第2レンズのうちの少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の撮像レンズは、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、樹脂製レンズが貼り合わせられており、第1レンズの他方の面に第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の撮像レンズは、請求項3に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズ、第2レンズ又は第3レンズのうち少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の撮像レンズは、第1レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、樹脂製レンズが貼り合わせられていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の撮像レンズは、請求項5に記載の撮像レンズにおいて、第1レンズは、ガラスモールド用のガラスから作られるレンズであることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の撮像レンズは、請求項1〜6に記載の撮像レンズにおいて、樹脂製レンズは、紫外線硬化樹脂から作られるレンズであることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の撮像レンズは、請求項1〜7に記載の撮像レンズにおいて、撮像レンズは、非球面を有していることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の送受信装置は、請求項1〜8に記載の撮像レンズと撮像レンズにより結像される撮像対象を撮像する撮像素子とを含み、該撮像素子から得られた画像情報を送信する画像送信装置と、画像送信装置からの画像情報を受信する表示器を有した画像受信装置とを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る撮像レンズ及びこの撮像レンズを用いた送受信装置の実施形態について説明する。本発明の撮像レンズは後述する第1〜第5実施例にその具体的な構成を示すが、いずれもガラスレンズと樹脂製レンズを貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面を設けてなる回折光学素子を用いて構成されている。また、本発明の送受信装置は後述する第6実施例にその具体的な構成を示す。
【0016】
本発明に用いられる回折光学素子1は、図1に示すように、ガラスレンズ10と、このガラスレンズ10とは屈折率とアッベ数が互いに異なる樹脂製レンズ20とが貼り合わされて構成されており、この貼り合わせ面に回折光学面30が形成されている。このように形成された回折光学素子1は、いわゆる複層型回折光学素子と呼ばれるものであり、複数の光学素子要素を分離或いは密着させた形で積層させてなり、所望の広波長領域(例えば、可視光領域)のほぼ全域で高い回折効率が保たれる、すなわち波長特性が良好であるという特徴を有している。
【0017】
ところで、従来単レンズのみで構成される撮像レンズの不鮮明な結像の原因は、色収差に拠るところが大きかった。しかしながら、本発明の撮像レンズではこの複層型回折光学素子を用いることで、従来の単レンズのみ使用時の不鮮明な結像の主な原因であった色収差(特に軸上色収差)を良好に補正することができる。
【0018】
特に、本発明では、上記の回折光学素子1は2枚のレンズを貼り合わせて構成されることが望ましい。このように、回折光学素子1においてレンズを積層して回折光学面30以外にレンズの貼り合わせ面を設けることで、上述した軸上色収差に加えて倍率の色収差補正の自由度が増す。このため、絞りの位置をある程度自由に配置することができる。
【0019】
なお、本発明に係る撮像レンズは、1枚以上3枚以下のガラスレンズから構成されることが望ましい。このように、撮像レンズを少ないレンズ枚数で構成することにより、軽量化及び低コスト化を進めることができる。
【0020】
本発明の撮像レンズは、ガラスレンズとしてガラスモールド用ガラスを用いることが望ましい。ガラスモールド用のガラスは、射出成形が可能になり、研磨加工より量産性が良い。このため、低コスト化を進めることができる。
【0021】
また、本発明の撮像レンズは、樹脂製レンズとして紫外線硬化樹脂を用いることが望ましい。紫外線硬化樹脂は、紫外線を照射するだけで硬化するため、量産性に優れており、低コスト化を実現できる。
【0022】
更に、本発明の撮像レンズは、非球面を有していることが好ましい。非球面を用いることにより、レンズ枚数を削減することができるとともに、球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。
【0023】
なお、本実施例ではガラスレンズと樹脂製レンズとが密着接合しているが、これに限られるわけではない。ガラスレンズと樹脂製レンズとの貼り合わせ面は、色収差補正のための面であるので、ガラスレンズ及び樹脂製レンズの面の曲率半径がほぼ等しく、両面がごく僅かに離れて配置された面であっても良い。
【0024】
本発明の撮像レンズでは、撮像レンズがある程度広い画角を確保するために、Dを撮像レンズの使用画面の半径とし、φを撮像レンズ中のレンズの最大半径としたとき、条件式(1)を満足することが好ましい。
【0025】
【数1】
D/φ≧0.5 (1)
【0026】
上記条件式(1)に規定された領域から外れると、狭い画角のレンズとなってしまい、一般撮影には適さなくなる。ここで、条件式(1)の下限値を0.7とすると、更に良い結果が得られる。
【0027】
また、本発明の撮像レンズに用いられる、ガラスモールド用のガラスはd線での屈折率をndGとし、アッベ数νdGとしたとき、条件式(2),(3)を満足するとともに、樹脂製レンズはd線での屈折率をndRとし、アッベ数をνdRとしたとき、条件式(4),(5)を満足することが望ましい。
【0028】
【数2】
1.55≦ndG≦1.65 (2)
55≦νdG≦65 (3)
1.50≦ndR≦1.60 (4)
νdR≦45 (5)
【0029】
上記条件式(2)及び(3)は、多数あるガラスモールド用のガラスの中でも、特に、樹脂製レンズとの相性の良い領域を示している。これらの条件式(2)及び(3)に規定された領域を外れると、互いに異なる物質が同一の回折格子溝で接する複層型回折光学素子の形状を得ることが、難しくなってしまう。ここで、条件式(2)の下限値を1.57、上限値を1.63とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。また同様に、条件式(3)の下限値を57とし、上限値を63とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。
【0030】
また、条件式(2)及び(3)に付随して、条件式(4)及び(5)は、得られる回折光学素子の諸性能を良好に保つための条件である。これらの条件(4)及び(5)を外れると、互いに異なる物質が同一の回折光学面30で接する複層型回折光学素子の形状であっても、回折光学面30を形成する回折格子溝の高さhが高くなってしまって、角度特性(入射光線の入射角の変化に対する回折効率の低下の度合い)が悪くなったり、或いは、諸波長に対する回折効率が低下してしまったりする。ここで、条件式(4)の下限値を1.52、上限値を1.58とする内の少なくとも一つに限定すると、更に良い結果が得られる。また同様に、条件式(5)の下限値を25以上とすると、更に良い結果が得られる。
【0031】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、各実施例において、回折光学面の位相差は、通常の屈折率と後述する非球面式(6)及び(7)とを用いて行う超高屈折法により計算した。超高屈折法とは、非球面形状と回折光学面の格子ピッチとの間の一定の等価関係を利用するものであり、本実施例においては回折光学面は超高屈折法のデータとして、すなわち、後述する非球面式(6)及び(7)及びその係数により示している。なお、本実施例では収差特性の算出対象として、d線、g線、C線、F線を選んでいる。本実施例において用いたこれらd線、g線、C線、F線の波長と、各スペクトル線に対して設定した具体的な屈折率の値を下の表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
各実施例において、非球面は光軸に垂直な方向の高さ(入射高)をhとし、非球面の頂点における接平面から高さhにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(非球面量)をxとし、基準球面の曲率半径をrとし、近軸曲率半径をRとし、円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたとき、次式(6)及び(7)で表される。
【0034】
【数3】
x=(h2/r)/{1+(1−κ・h2/r2)1/2}+C2y2+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10 …(6)
R=1/{(1/r)+2C2} …(7)
【0035】
なお、各実施例において、非球面形状に形成されたレンズ面には、面番号の右側に*印を付している。また、各実施例において、回折光学面の位相差は、通常の屈折率と上記非球面式(6)及び(7)とを用いて行う超高屈折率法により計算した。このため、非球面レンズ面及び回折光学面のいずれにも非球面式(6)及び(7)が用いられるが、非球面レンズ面に用いられる非球面式(6)及び(7)はレンズ面の非球面形状そのものを示し、一方、回折光学面に用いられる非球面式(6)及び(7)は回折光学面の性能諸元を示す。
【0036】
(第1実施例)
図2に、本発明の第1実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第1実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL12、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13(これらのレンズL11、L12、L13は貼り合わせレンズ)から構成されている。図2中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL11及びレンズL12はガラス材料から、レンズL13は樹脂材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0037】
このように図2に示した本発明の第1実施例における各レンズの諸元を表2に示す。表2においてfは焦点距離を、FNOはFナンバーを示している。また、表2における面番号1〜6は図2における符号1〜6に対応し、面番号6は閉口絞りSを示している。更に、表2におけるrはレンズ面の曲率半径(非球面の場合には基準球面の曲率半径)を、dはレンズ面の間隔を、νはd線に対するアッベ数を示している。また、ndはd線、ngはg線、nCはC線、nFはF線に対する屈折率をそれぞれ示している。
【0038】
表2では、前述の条件式(1)〜(5)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。条件対応値におけるndGはガラスレンズ素子要素10のd線での屈折率を、νdGはガラスレンズ素子要素10のアッベ数を、ndRは樹脂製レンズレンズ素子要素20のd線での屈折率を、νdRは樹脂製レンズレンズ素子要素20のアッベ数をそれぞれ示している。また、表2では、非球面形状に形成されたレンズ面には、面番号の右に*印を付している。また、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d及びその他の長さの単位は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることもできる。以上の表の説明は、他の実施例においても同様である。
【0039】
本実施例は、表2において、面番号3及び4に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図2中のレンズL12が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0040】
なお、本実施例は、図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図2中のレンズL12)と樹脂製レンズ(図2中のレンズL13)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図2中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0041】
【表2】
【0042】
このように第1実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図3は、第1実施例の諸収差図である。各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、dはd線を、gはg線を、CはC線を、FはF線をそれぞれ示している。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値、非点収差図と歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。また、非点収差図では実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0043】
(第2実施例)
図4に、本発明の第2実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第2実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL23、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24(これらのレンズL22、L23、L24は貼り合わせレンズ)から構成されている。図4中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL21、L22、L23はガラス材料から、レンズL24は樹脂材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0044】
このように図4に示した本発明の第2実施例における各レンズの諸元を表3に示す。表3における面番号1〜8は図4における符号1〜8に対応し、また、面番号8は閉口絞りSを示している。本実施例は、面番号5及び6に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図4中のレンズL23が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0045】
なお、本実施例は、図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図4中のレンズL23)と樹脂製レンズ(図4中のレンズL24)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図4中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0046】
【表3】
【0047】
このように第2実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図5は、第2実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第2実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0048】
(第3実施例)
図6に、本発明の第3実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第3実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32、両凹レンズL33(これらのレンズL31、L32、L33は貼り合わせレンズ)から構成されている。図6中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL31は樹脂材料から、レンズL32,L33はガラス材料からそれぞれ作られているレンズである。
【0049】
このように図6に示した本発明の第3実施例における各レンズの諸元を表4に示す。表4における面番号1〜5は、図6における符号1〜5に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図6中のレンズL1が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0050】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図6中のレンズL32)と樹脂製レンズ(図6中のレンズL31)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図2中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0051】
【表4】
【0052】
このように第3実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図7は、第3実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第3実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0053】
(第4実施例)
図8に、本発明の第4実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第4実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けて回折光学面Gfを像側の面に有する正メニスカスレンズL41、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL42、(これらのレンズL41、L42は貼り合わせレンズ)から構成されている。図8中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL41は樹脂材料から、レンズL42はガラス材料からそれぞれ作られている。
【0054】
このように図8に示した本発明の第4実施例における各レンズの諸元を表5に示す。表5における面番号1〜4は、図8における符号1〜4に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図8中のレンズL1が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0055】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図8中のレンズL42)と樹脂製レンズ(図8中のレンズL41)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図8中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0056】
【表5】
【0057】
このように第4実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図9は、第4実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第4実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0058】
(第5実施例)
図10に、本発明の第5実施例に係る撮像レンズのレンズ構成を示す。本第5実施例に用いた撮像レンズにおけるレンズは、物体側から順に、回折光学面Gfを像側の面に有する両凸レンズL51、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL52、(これらのレンズL51、L52は貼り合わせレンズ)から構成されている。図10中のEMは、像面の位置を示している。なお、レンズL51はガラス材料から、レンズL52は樹脂材料からそれぞれ作られている。
【0059】
このように図10に示した本発明の第5実施例における各レンズの諸元を表6に示す。表6における面番号1〜4は、図10における符号1〜4に対応している。本実施例は、面番号2及び3に相当する面が回折光学面Gfに相当する。したがって、図10中のレンズL51が、回折光学面Gfを有するレンズ素子(回折光学素子)に相当している。
【0060】
なお、本実施例は図1に示すタイプの回折光学素子に該当する。すなわち、ガラスレンズ(図10中のレンズL51)と樹脂製レンズ(図10中のレンズL52)を貼り合わせるとともに貼り合わせ面に回折光学面(図10中の回折光学面Gf)を設けてなる回折光学素子を用いた。
【0061】
【表6】
【0062】
このように第5実施例では、上記条件式(1)〜(5)は全て満たされることが分かる。図11は、第5実施例の諸収差図である。各収差図から明らかなように、第5実施例では、各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0063】
(第6実施例)
図12に、本発明の第6実施例に係る、上記撮像レンズを用いた送受信装置の構成を示す。本発明に係る送受信装置100は、画像送信装置であるカメラ110と、画像受信装置である液晶画面120とから構成されている。なお、カメラ110は、撮像素子としてCCD(電荷結合素子)を使用し(図示せず)、CCD用の撮影レンズとして本発明の撮像レンズ115を用いている。
【0064】
まず、所定の景色を、上記で説明した撮像レンズ115を用いて、所定の景色を撮像素子であるCCD上に結像させる。このCCD上に結像されて得られた画像情報は電気信号に変換され、無線或いは有線により液晶画面120に送信される。液晶画面120に送信された電気信号は、液晶画面120にて画像に変換され、これらの画面上に前記所定の景色を映し出すことができる。
【0065】
上記のように、本実施例は画像送信装置として本発明の撮像レンズ115を用いたカメラ110を、画像受信装置として液晶画面120を用いて構成されたが、これらに限定されるものではない。例えば、画像受信装置としてCRT等を用いることができる。また、本発明において、上記のように画像情報の送受信だけではなく、音声の送受信ができるように構成してもよい。例えば、音声をマイクにより入力して無線もしくは有線で、他者のスピーカーに伝えることも可能である。
【0066】
この実施例の応用先として、携帯電話、パーソナルコンピュータ、テレビ会議システム等に用いることが考えられる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、単純な構成で、従来品と比べて鮮明な像が得られる撮像レンズを提供することが可能になった。更に、この撮像レンズを用いた送受信装置も提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】複層型回折格子の模式断面図である。
【図2】本発明による第1実施例の光学系の断面図である。
【図3】第1実施例の光学系の諸収差図である。
【図4】本発明による第2実施例の光学系の断面図である。
【図5】第2実施例の光学系の諸収差図である。
【図6】本発明による第3実施例の光学系の断面図である。
【図7】第3実施例の光学系の諸収差図である。
【図8】本発明による第4実施例の光学系の断面図である。
【図9】第4実施例の光学系の諸収差図である。
【図10】本発明による第5実施例の光学系の断面図である。
【図11】第5実施例の光学系の諸収差図である。
【図12】本発明による送受信装置の概念図である。
【符号の説明】
1 回折光学素子
10 ガラスレンズ(第1レンズ)
20 樹脂製レンズ
30 回折光学面
100 送受信装置
110 カメラ(画像送信装置)
115 撮像レンズ
120 液晶画面(画像受信装置)
L12、L23、L32、L42、L51 第1レンズ
L11、L22、L33 第2レンズ
L21 第3レンズ
L13、L24、L31、L41、L52 樹脂製レンズ
Gf 回折光学面
Claims (9)
- 第1レンズ、第2レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、
前記第1レンズの一方の面に、回折格子が形成されており且つ前記樹脂製レンズが貼り合わせられており、前記第1レンズの他方の面に前記第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする撮像レンズ。 - 前記第1レンズ又は前記第2レンズのうちの少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
- 第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、
前記第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、前記樹脂製レンズが貼り合わせられており、
前記第1レンズの他方の面に前記第2レンズが貼り合わせられていることを特徴とする撮像レンズ。 - 前記第1レンズ、前記第2レンズ又は第3レンズのうち少なくとも一方は、ガラスモールド用のガラスから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の撮像レンズ。
- 第1レンズ及び樹脂製レンズのみからなる撮像レンズにおいて、
前記第1レンズの一方の面に回折格子が形成されており、且つ、前記樹脂製レンズが貼り合わせられていることを特徴とする撮像レンズ。 - 前記第1レンズは、ガラスモールド用のガラスから作られるレンズであることを特徴とする請求項5に記載の撮像レンズ。
- 前記樹脂製レンズは、紫外線硬化樹脂材料から作られるレンズであることを特徴とする請求項1〜6に記載の撮像レンズ。
- 前記撮像レンズは、非球面を有していることを特徴とする請求項1〜7に記載の撮像レンズ。
- 請求項1〜8に記載の撮像レンズと、撮像レンズにより結像される撮像対象を撮像する撮像素子とを含み、該撮像素子から得られた画像情報を送信する画像送信装置と、
前記画像送信装置からの画像情報を受信する表示器を有した画像受信装置とを含むことを特徴とする送受信装置。
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