JP2004126197A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Yuzo Hisatake
久武 雄三
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Abstract

【課題】現在の液晶表示装置は固体状に形成されており、使用用途が限られていたが、近時ガラス基板の薄型化が図られるようになって、この薄型ガラス基板をアレイ基板及び対向基板に採用することで、可撓性を有する液晶表示装置の開発が進められているが、この可撓性の基板を使用すると、基板が湾曲するに伴い両基板に相反する応力が働き、液晶パネル中央部分で基板間の間隔が変動して表示ムラが発生したり、温度変動に伴なう気泡が発生していたが、これら表示ムラや気泡の発生を防止した液晶表示装置を提供する。
【解決手段】アレイ基板20及び対向基板21間に配置されたスペーサ15を曲げ方向の周辺部分に対して中央部分の分布密度、もしくは単位面積あたりの接触面積を大きくなるように分散配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可撓性を有するアレイ基板及び対向基板間に液晶部材を挟持する液晶表示装置に係り、特に一端をいずれか一方の基板側に固定したスペーサを基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサの分布密度もしくは単位面積あたりの接触面積が大きくなるように配置することによって、両基板間の間隔を所定値となるように規定した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のカラー液晶表示装置としては、隣接画素間でのクロストークがなく、良好な表示画像の実現が可能なことから、アクティブマトリクス型カラー液晶表示装置が主流となっている。このアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置は、図4に示すように、板厚が0.5〜1mm程度の透明なガラス材からなる基板41上にマトリクス状に、例えばアモルファスシリコンを半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)42を設け、このTFT42の少なくとも一部を覆うようにアクリル材等から構成される青、緑、赤の3色カラーフィルタ43を形成する複数の着色層43B,43G,43Rが設けられる。この着色層43B,43G,43Rに夫々スルーホール部44B,44G,44Rを形成してTFT42と接続される複数の透明な画素電極45をカラーフィルタ43上に配置し、更にこの画素電極45面上にポリイミド等から構成される配向膜46を形成したアレイ基板47を有している。
【0003】
このアレイ基板47と対向して配置される対向基板48は、同様に板厚が0.5〜1mm程度の透明なガラス材にて形成された基板49を有し、この基板49のアレイ基板47と対向する対向面上には、ITO等から構成される透明な対向電極50が設けられている。そしてこの対向電極50上には、ポリイミド等から構成される配向膜51が設けられている。
【0004】
また、このアレイ基板47上から対向基板48へ電圧を印加する電極転移材として銀ペースト(図示せず)等が画面周辺部に配置され、この電極転移材によってアレイ基板47と対向基板48間を電気的に接続するようになされている。
【0005】
このアレイ基板47と対向基板48間は、図5に示すように、両基板47,48間に略均等の間隔を持って介在される複数のスペーサ52によって規定され、所定の間隙を持って対向配置されるとともに、周辺部が熱または紫外線硬化型のアクリル系あるいはエポキシ系の接着剤から構成されるシール材53を介して貼合わされており、この間隙部分には液晶部材54が封止され、また必要に応じて額縁層55が基板41等の面上に配置されて液晶パネル56が構成されている。
【0006】
この液晶パネル56の両外表面には、偏光板57が接着剤によって貼付され、更に、アレイ基板47側の偏光板57の外方には、必要に応じてバックライトもしくは反射板(図示せず)等が配置されて、カラー液晶表示装置が構成されている。
【0007】
このように構成されたカラー液晶表示装置は、例えば光源となるバックライトを点灯し、TFT42を駆動することによって画素電極45をスイッチング制御して、画素電極45電圧と対向する対向電極50に供給される電圧との電位差により、各々の画素電極45上の液晶部材54を制御して光シャッターの役目を行わせることにより、所定のカラー画像を表示している。このカラー液晶表示装置は、この構成においても十分な輝度及びコントラスト等の表示品位をもってカラー画像を表示することが可能である。
【0008】
しかしながら、このカラー液晶表示装置においては、両基板41,49に0.5〜1mm程度の板厚を有するガラス材を使用しているために可撓性を全く有しておらず、専らカラーテレビジョン受像機やカラー端末ディスプレイ、あるいは携帯電話のモニター画面用等の固体化された表示装置として活用されている。この固体化された液晶表示装置では、使用用途が特定されるために、液晶表示装置自体に可撓性を持たせる試みが進められるようになってきた。
【0009】
この液晶表示装置で可撓性を具現化するには、両基板41,49自体に可撓性を持たせることが必須の条件となるが、近時ガラス基板としてその板厚が0.1mm以下の極薄板状の基板が開発されてきている。この基板を液晶表示装置のアレイ基板47及び対向基板48に応用することで軽量化され、しかも曲げても壊れることがないように強度を向上させた可撓性を有する液晶表示装置として構成することが可能となり、将来においては電子ブックや電子手帳、あるいは曲面形状を有する各種形態の広告媒体等の新しい分野に展開し得る可能性がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような可撓性を有するガラス基板を単純に液晶表示装置のアレイ基板47及び対向基板48として採用したとしても、良好な画像品位を有する液晶表示装置として構成することができないことが判明した。
【0011】
即ち、図6に示すように、可撓性を持たせた液晶表示装置では、アレイ基板47と対向基板48とが頻繁に湾曲されて使用される機会が必然的に多くなり、この湾曲変形動作のために両基板47,48は、図中矢印にて示すように、夫々反対方向への応力を受けることになる。このために両基板47,48の間隔を一定に保つために介在されているスペーサ52は、このスペーサ52の移動を防止するために、少なくともその一端をアレイ基板47と対向基板48側のいずれか一方側に固定して位置固定させておく必要がある。
【0012】
このように、例えばスペーサ52の一端をアレイ基板47に固定し、他端を遊端として対向基板48面と当接させると、このような応力は湾曲させた方位において、両基板47,48の中央部分において両基板47,48間の間隔を狭める方向、換言すれば、基板47,48の法線方向にかかることとなり、スペーサ52の遊端部が当接されている対向基板48の湾曲方向に強制的に引張られて、湾曲方向に強制的に対向基板48面上を引きずられるように変形する。
【0013】
このスペーサ52の遊端部側は、この湾曲の程度が弱い場合には、スペーサ52はその応力に従って変形するだけに留まっているが、更に湾曲の度合いが増加した場合には、その応力に抗しきれずに対向基板48上に形成された配向膜51面上を引きずられるようになる。その結果、このスペーサ52が応力に対して強度的に不足する場合には、スペーサ52が変形して両基板47,48間の間隔を所定値に維持することが困難となり、間隔が狭まる方向に変形するために、液晶パネル56の中央部分において液晶部材54の厚さが薄くなって表示ムラを発生させる要因となっていた。
【0014】
この不具合を解消するために、液晶パネル56の全域にわたってスペーサ52をこれら曲げ応力に対向して基板47,48間間隔を所定値に維持できるように密に配置した場合には、液晶パネル56が外部温度変化等の影響を受けて、液晶部材54の体積が減少した場合に、スペーサ52の密度が高過ぎるために基板47,48がその変化に追随して変化することができなくなる。このために、液晶部材54と基板47,48間に隙間が発生し、液晶部材54内に気泡(低圧泡)が発生してしまう問題があった。
【0015】
本発明は、このような課題に対処してなされたものであり、液晶パネルの曲げ方向に対して、その周辺部分よりも中央部分のスペーサの分布密度、もしくは単位面積あたりの接触面積を大きく設定することにより、中央部分の液晶部材の厚さが薄くなることを防止して表示ムラの発生をなくすとともに、液晶部材内に気泡が発生することがないようにして、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画素電極を備えた可撓性を有するアレイ基板と、このアレイ基板と対向して配置され対向面に対向電極を備えた可撓性を有する対向基板と、この対向基板とアレイ基板間のギャップを規定するスペーサと、対向するアレイ基板と対向基板間に挟持された液晶部材とを備えた液晶表示装置において、スペーサをアレイ基板または対向基板の少なくともいずれか一方の基板側に一端を固定するとともに、これら基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサの分布密度が大きくなるように配置した。
【0017】
また、画素電極を備えた可撓性を有するアレイ基板と、このアレイ基板と対向して配置され対向面に対向電極を備えた可撓性を有する対向基板と、この対向基板とアレイ基板間のギャップを規定するスペーサと、対向するアレイ基板と対向基板間に挟持された液晶部材とを備えた液晶表示装置において、スペーサをアレイ基板または対向基板の少なくともいずれか一方の基板側に一端を固定するとともに、これら基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサと基板との単位面積あたりの接触面積が大きくなるように構成した。
【0018】
このように構成することによって、液晶表示装置が湾曲されてアレイ基板及び対向基板間に反対方向の応力が加わった場合であっても、基板の周辺部分に対して中央部分のスペーサの分布密度もしくは単位面積あたりの接触面積が大きくなるようにスペーサを配置することによって、基板の湾曲による応力に伴なう液晶部材の厚さが薄くなることや液晶部材内に気泡が発生することを防止することができ、表示品位の良好な液晶表示装置を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
本発明に係るカラー液晶表示装置は、図1(a)及び(b)に示すように、板厚が0.1mm以下の極薄板状の透明なガラス材から構成され可撓性を有する基板11の主面上に、成膜、パターニング等の微細技術を駆使して電極配線とTFT12が設けられる。このTFT12及び電極配線は、例えば次のようにして構成される。
【0021】
即ち、基板11の主面上にスパッタリング法を用いてモリブデン・タングステン(MoW)膜を堆積させた後にパターニングして、TFT12を構成するゲート電極並びに走査信号を供給する走査線を配置する。このゲート電極や走査線を覆うようにして、基板11上に酸化シリコン、窒化シリコンからなるゲート絶縁膜を設け、このゲート絶縁膜上のゲート電極が配置された面上に、CVD法を用いてアモルファス・シリコン膜を堆積させた後にパターニングして、TFT12を構成する半導体層を配置する。更にこの半導体層には、モリブデン(Mo)/アルミニウム(Al)/モリブデン(Mo)を順次堆積させてパターニングすることで、3層構造としたTFT12を構成するソース電極、ドレイン電極、及び映像信号を供給する信号線を形成するようにして構成されている。
【0022】
このTFT12の周囲には、少なくともその一部を覆うように赤(R)、青(B)、緑(G)に夫々色分けされたカラーフィルタ13の役目を担うRGB着色層13R,13G,13Bが夫々の色毎にストライプ状に設けられる。この着色層13R,13G,13Bは、例えば第1色を赤で構成する場合には、まず赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストをスピンナーにて基板11の全面に均一になるように塗布し、次いで赤を着色したい部分に光が照射されるようなフォトマスクパターンを介して、365nmの波長で100mj/cmの強度の紫外線を照射して露光する。このフォトマスクパターンには、1色目に対応するストライプ形状のパターン部分と、夫々後述する画素電極とTFT12との接続のためのスルーホール部の四角形状のパターン部分と、積層型スペーサ用の四角形状のパターン部分とを有している。
【0023】
その後、KOHの1%水溶液で20秒間現像し、当該パターン部分に膜厚3.2μmの赤の着色層13Rとスルーホール部14Rを形成する。引続き緑の着色層13G及び青の着色層13B、並びに各スルーホール部14G,14Bを同様にして夫々形成する。
【0024】
次いで、このカラーフィルタ13の非表示領域に位置する所定部分に、図1(c)に示すように、カラーフィルタ13に一端を固定し、他端を遊端とした複数の柱状のスペーサ15が基板11の左右及び上下方向の曲げ方向に対し、その基板11の周辺部分から中央部分にかけて分布密度が大きくなるように配置される。このスペーサ15が位置する箇所は、1個もしくは複数の画素セルあたりに少なくとも1個の割合で画素セルの表示領域以外の画素パターン間に設けられている。
【0025】
また、カラーフィルタ13の外周囲部分となる表示領域の外周部分には、黒色の遮光膜からなる額縁層16がフォトリソグラフィ法によって設けられている。
【0026】
更に、このカラーフィルタ13上には、ITO等を1500Åの厚さにスパッタリング法によって成膜し、フォトリソグラフィ法によってパターニングすることにより透明な画素電極17を形成し、この画素電極17の一端は、TFT12のソース・ドレイン通路と各スルーホール部14R,14B,14Gを介して接続されている。これらTFT12は、マトリクス状に配置された信号線及び走査線の交差部分毎に配置され、この画素電極17上には、ポリイミド等を600Åの厚さに塗布して形成した配向膜18が配置されている。また可撓性を有する基板11の破損を防止するために、基板11の配向膜18形成面とは反対面には透明な樹脂をコーティングする等して形成した補強材19が設けられて、アレイ基板20を構成している。
【0027】
一方、このアレイ基板20に対向して対向基板21が配置される。この対向基板21は、同じく板厚が0.1mm以下の極薄板状の透明なガラス材から構成され可撓性を有する基板22の対向面上に、ITO等からなる透明な対向電極23と、この対向電極23上にポリイミド等からなる600Åの膜厚の配向膜24を順次積層配置し、また配向膜24の形成面とは反対面に破損防止用の透明な樹脂をコーティングする等して形成した補強材25を設けて、対向基板21を構成している。
【0028】
この対向基板21とアレイ基板20とは、スペーサ15によって所定の間隙を保ちながら、例えば熱硬化型エポキシ系接着剤からなるシール材26によって注入口を除いた周辺部を加熱接着して固定されており、またアレイ基板20から対向基板21に電圧を印加するための電極転移材をシール材26の周辺の電極転移電極(図示せず)上に形成している。この間隙部分には、例えばフッ素系液晶化合物からなる液晶部材27が注入され、その後にこの注入口を紫外線硬化樹脂によって封止して、液晶パネル28を形成している。
【0029】
更に、この液晶パネル28のアレイ基板20及び対向基板21の補強材19,25外表面には、夫々偏光板29が接着固定されるとともに、アレイ基板20側の偏光板29外側には、必要に応じてバックライトや反射板(図示せず)等が配置されてカラー液晶表示装置が構成されている。
【0030】
このようにカラー液晶表示装置を構成すると、カラー液晶表示装置が左右もしくは上下方向に湾曲された場合には、スペーサ15は液晶パネル28の左右方向及び上下方向周辺部分よりも中央部分の方が分布密度が大きくなるように配置されているために、基板20,21間の間隔が狭まる方向に応力が印加される液晶パネル28の中心部分においては、スペーサ15の分布密度が大きく両基板20,21間の間隔を維持するに十分な応力に耐えるだけの強度を有している。
【0031】
このために、液晶パネル28を左右もしくは上下方向へ湾曲させたとしても、スペーサ15の変形による基板20,21間の間隔が所定値以上に狭くなるような事態を回避させることが可能となり、基板20,21間の間隔変動に伴なう表示ムラの発生を防止することができる。
【0032】
しかも、このスペーサ15は、液晶パネル28の周辺部分において分布密度が小さくなるように、中央部分に比較して疎の状態となっているので、液晶パネル28の周囲温度が低い低温状態となって液晶部材27の体積が減少した場合でも、基板20,21は、この液晶部材27の体積の減少に追随してスペーサ15が疎となっている部分で変形し、液晶部材27と常に接触している状態を保持し得る。このため基板20,21と液晶部材27間には隙間が生じず、液晶部材27内に気泡が発生することを防止し得る。
【0033】
よって、通常の平板状態での表示はもとより、液晶パネル28を湾曲させたとしても、表示ムラや気泡の発生を防止することが可能となり、表示特性に優れた液晶表示装置を構成することができる。
【0034】
上記構成の液晶表示装置においては、左右及び上下方向に対して湾曲使用される場合について説明しているが、例えば広告媒体として液晶表示装置が使用される場合で、その使用形態が半円筒状等のように予め一方向にしか湾曲使用されない場合には、図2に示すように、その湾曲させる方位に沿ってスペーサ15の分布を中央部分で密となり、周辺部分で疎となるように、そのスペーサ15の分布密度を設定しておくことも可能である。このように湾曲される方向が一方位だけに湾曲される場合は、その曲げに伴なう応力が常時湾曲させる方位と直交する方位の全体にかかるので、曲げ方向の中央部分全体にわたってスペーサ15の分布密度が大きくなるように配置すれば、スペーサ15を相互に直交する方向の周辺部分と中央部分に疎密状態に配置する場合に比較して、表示ムラをより確実に防止することが可能となり、またスペーサ15の構成も簡略化される。
【0035】
このように、スペーサ15の分布密度を表示パネル28の周辺部分と中央部分とで疎密となるように設定配置することは、換言すると、単位面積あたりのスペーサ15の遊端と対向基板21側との接触面積の大小となる関係と表現することも可能である。この図1(c)及び図2に図示の場合には、スペーサ15の遊端側の対向基板21側と当接する部分は、全て同一の接触面積となるように構成した場合であって、単位面積あたりのスペーサ15と対向基板21との接触面積は、当然スペーサ15が密に配置されている中央部分側の方が大きくなっている。
【0036】
この接触面積の大小は、図示の場合に限らず、次のような構成においても実現可能である。
【0037】
即ち、スペーサ15の遊端側接触部分の面積を、スペーサ15の形状を変えることによって実現できる。例えば、中央部分のスペーサ15の接触面積が大きくなるようにスペーサ15の外径を大きくし、周辺部分のスペーサ15については、この外径寸法よりも小さな外径となるように構成する。この結果、単位面積あたりのスペーサ15の合計接触面積を中央部分において周辺部分よりも大きく形成することが出来る。
この接触面積の大小で構成する場合には、従来の図5において示しているように等間隔に配置されたスペーサ15にも適用が可能となる。この場合には、例えば中央部分に位置するスペーサ15に四角柱状のスペーサ15を使用し、周辺部分に位置するスペーサ15には、四角錐状のスペーサ15を使用することで、その接触面積に大小の相違を付けることが可能となる。従って、スペーサ15の単位面積あたりの本数が同じでも、その接触面積の大小を設定することができる。
【0038】
このように構成した場合には、対向基板21側とスペーサ15とは、略等間隔で基板21全面にわたり当接するので、液晶パネル28としての強度バランスを向上させることが可能となるばかりでなく、特別な配置構成に設定する必要がなくなるものである。
【0039】
このようなスペーサ15は、カラーフィルタ13の形成時に着色層13B,13G,13R材を用いて積層形成することが可能である。
【0040】
即ち、このカラーフィルタ13材料をパターニングする際に、カラーフィルタ13を構成する着色層13R,13G,13B材を順次積層させてスペーサ15を形成し、このスペーサ15を1色目と2色目の画素パターン間、及び3色目と1色目の画素パターン間、2色目と3色目の画素パターン間に配置するように、夫々着色層13R,13G,13Bの形成と同時に形成すれば、スペーサ15の製造工程を簡略化し得る。
【0041】
また、アレイ基板20に額縁層16を形成する場合には、この額縁層16材を使用して一緒にスペーサ15を形成することも可能である。
【0042】
即ち、アレイ基板20の外周囲部分である表示領域の外周部分に、額縁層16を形成する黒色の遮光膜がフォトリソグラフィ法によって非表示領域を隠すように形成され、併せて同じ額縁層16材を使用して、アレイ基板20上のスペーサ15形成位置にスペーサ15を形成する。このようにしてスペーサ15を、額縁層16を構成する額縁層16材と同じ材料を使用して形成すれば、額縁層16の形成時にスペーサ15を同時に同じ材料を使用して作り込むことが可能となり、同様に工程の削減を図ることができる。
【0043】
更に、スペーサ15は、このような柱状のものに限らず、例えば図3に示すように、球状のスペーサ15を基板11に設けた接着材30上に散布し、液晶パネル28の周辺部分よりも中央部分の分散密度が大きくなるように構成することも可能である。この場合には、予め基板11上に接着材30を桝目状に塗布し、且つ中央部分での分散密度が大きくなるように配置しておくことで、散布された球状のスペーサ15を所定の分散状態にさせることができる。この球状のスペーサ15は、市販品をそのまま使用することが可能なので、比較的安価で簡単に構成することが可能となる。またスペーサ15の接着材30で固定された側と反対側の基板22側当接面が球面となっているので、基板11,22が湾曲された場合でも、基板22側の面を滑らかに摺動させることができ、スペーサ15にかかる応力を容易に逃がすこともできるものである。
【0044】
なお、本発明は、これらの実施の形態で説明したものに限定されることなく種々の応用や変形が可能で、例えばカラーフィルタ13を対向基板21上に設けるように構成したり、あるいは額縁層16を対向基板21側に形成することも可能である。更に、スペーサ15はアレイ基板20側に一端を固定したものに限らず、対向基板21側に固定することも可能で、更には両基板20,21から夫々突設するように配置することもできる。また、スペーサ15の分布密度及び接触面積は、周辺部分から中央部分にかけて連続的に変化させたり、所定の範囲毎に区分して段階的に変化させることも可能で、その形状も四角柱状に限らず、円柱状、三角柱状等の形状を採用することができ、更に、カラー液晶表示装置に限らず白黒用の液晶表示装置にも適用することが可能なことは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上述べてきたように本発明によれば、液晶表示装置が湾曲されて液晶パネルに応力が加わった場合であっても、その応力が最も加わるパネル中央部分のスペーサの分布密度を周辺部分のスペーサの分布密度よりも大きくなるように構成したり、単位面積あたりの接触面積を大きくすることによって、中央部分に加わる応力を緩和することが可能となり、このために液晶パネルの中央部分における液晶パネルの間隔を所定値に保持し得るので、表示ムラの発生を防止することができ、また温度変化に伴なう液晶部材の体積変動に追随してスペーサが中央部分に対して疎となる周辺部分で変位させることで、気泡の発生を防止することが可能であり、表示品位の良好な液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置を示す断面図。
【図2】同じく液晶表示装置を構成するスペーサの分布状態を示す説明図。
【図3】同じくスペーサの他の構成例を示す説明図。
【図4】従来の液晶表示装置を示す断面図。
【図5】同じく液晶表示装置を構成するスペーサの分布状態を示す説明図。
【図6】同じく液晶表示装置を湾曲させた場合の応力を示す説明図。
【符号の説明】
15:スペーサ
17:画素電極
20:アレイ基板
21:対向基板
23:対向電極
27:液晶部材

Claims (4)

  1. 画素電極を備えた可撓性を有するアレイ基板と、
    このアレイ基板と対向して配置され対向面に対向電極を備えた可撓性を有する対向基板と、
    この対向基板と前記アレイ基板間のギャップを規定するスペーサと、
    前記対向するアレイ基板と対向基板間に挟持された液晶部材とを備えた液晶表示装置において、
    前記スペーサを前記アレイ基板または対向基板の少なくともいずれか一方の基板側に一端を固定するとともに、これら基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサの配置密度が大きくなるように配置したことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記アレイ基板及び対向基板の曲げ方向に対し、基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサの分布密度が大きくなるように配置したことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 画素電極を備えた可撓性を有するアレイ基板と、
    このアレイ基板と対向して配置され対向面に対向電極を備えた可撓性を有する対向基板と、
    この対向基板と前記アレイ基板間のギャップを規定するスペーサと、
    前記対向するアレイ基板と対向基板間に挟持された液晶部材とを備えた液晶表示装置において、
    前記スペーサを前記アレイ基板または対向基板の少なくともいずれか一方の基板側に一端を固定するとともに、これら基板の周辺部分よりも中央部分におけるスペーサと前記基板との単位面積あたりの接触面積が大きくなるように構成したことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 前記アレイ基板及び対向基板の曲げ方向に対し、前記基板の周辺部分よりも中央部分における前記スペーサと基板との単位面積あたりの接触面積が大きくなるように構成したことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
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