JP2004115405A - Cosmetics - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prepare a cosmetic which can exhibit the excellent effect of an active ingredient. <P>SOLUTION: This cosmetic comprises polar water and an active ingredient, and has the enhanced effect of the active ingredient. The polar water is obtained by subjecting purified water or pure water to a magnetic treatment and a non-contact electromagnetic treatment. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、極性水と有効成分とを含有する化粧料に関する。さらに詳しくは、従来の精製水または純水と有効成分とを含有する化粧料に比べて、有効成分の効果が高められた化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
皮膚の色素沈着、乾燥、老化などは、通常、紫外線や加齢とともに皮膚角質内の変異、構造の崩壊などによりに起こると考えられている。従って、基礎化粧料をはじめとする化粧料に様々な効果、例えば、外皮へ用いる抗菌効果、肌荒れ防止効果、老化防止効果、美白効果、酵素阻害効果を有する成分を含有させることが広く行われている。例えば、保湿剤として二糖類であるトレハロースまたはトレハロースとアミノ酸とを含有する化粧料が知られている（例えば、特許文献１〜６参照）。
【０００３】
一方、化粧料に使用する水として、極性水を使用することが知られている（例えば、特許文献７）。しかし、この化粧料は、従来の精製水、純水、またはこれらを磁化処理した水を使用した場合に比べて、皮膚への浸透力および保湿力が高くなっているにすぎない。
【０００４】
【特許文献１】
特開平６−１２２６１４号公報
【特許文献２】
特開平６−２７９２２７号公報
【特許文献３】
特開２０００−１１９１５５号公報
【特許文献４】
特開２０００−２２９８３５号公報
【特許文献５】
特開２００２−２２６３８６号公報
【特許文献６】
特開２０００−２４７８３０号公報
【特許文献７】
特開２００２−１２６７５３号公報
【特許文献８】
特許第３３１５０２２号公報
【特許文献９】
特開平１１−１２８９５１号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有効成分の効果が高められた化粧料を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、極性水と少なくとも１つの有効成分とを含有する、該有効成分の効果が高められた化粧料であって、該極性水は、精製水または純水を磁化処理および非接触電磁処理して得られる水であり、そして該水に重水を添加して該重水の濃度を１０％とし、観測周波数４００ＭＨｚ、分解能±０．０１Ｈｚ、２２℃の条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークが、純水に対して極性水と同条件の磁化処理のみを行って得られる水を同条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークと比較して、高磁場側に０．５Ｈｚ以上シフトする水である、化粧料を提供する。
【０００７】
好ましい実施態様においては、上記有効成分は、美白剤、抗酸化剤、血行促進剤、保湿剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、抗菌剤、酵素阻害剤、および紫外線防止剤からなる群より選択される少なくとも１種である。
【０００８】
さらに好ましい実施態様においては、上記有効成分は、ソウハクヒエキス、あるいはムコ多糖類またはその塩である。
【０００９】
別の好ましい実施態様においては、上記非接触電磁処理は、遠赤外線処理および／または電場処理である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の化粧料は、極性水と有効成分とを含有することによって、有効成分の効果が増強される。
【００１１】
本発明の化粧料の必須成分の１つは、極性水である。極性水とは、精製水または純水を磁化処理および非接触電磁処理して得られる水であって、この処理によって得られる水に重水を添加して該重水の濃度を１０％とし、観測周波数４００ＭＨｚ、分解能±０．０１Ｈｚ、２２℃の条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークが、純水に対して極性水と同条件の磁化処理のみを行って得られる水を同条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークと比較して、高磁場側に０．５Ｈｚ以上シフトする水のことをいう。このような極性水を用いることによって、有効成分の効果が高められた化粧料が得られる。
【００１２】
本明細書において、精製水とは、日本薬局方に基づく精製水を意味し、日本薬局方の常水（水道水、井水）を蒸留するか、またはイオン交換樹脂を通して精製した水をいう。純水とは、水道水などの常水を脱塩して得られるほぼ純水の水に近い水をいい、電気抵抗値で１ＭΩ・ｃｍ程度以上の比抵抗を有する水をいう。この純水には超純水も含まれる。
【００１３】
精製水または純水（以下精製水等という）の磁化処理は精製水等に磁力線を照射することを意味し、磁化処理装置としては、例えば、精製水等を循環させ、その循環水路の途中にマグネット装置を配置し、水流と概略直角方向に磁力線を照射する装置が好適に用いられる。循環水路に複数のマグネットを並列または直列に配置した装置も用いられる。この磁化処理は、通常、０．０７Ｔ〜１５Ｔ（Ｔはテスラ；１Ｔは１０，０００ガウス）、好ましくは０．３Ｔ〜３Ｔ、さらに好ましくは０．８〜２Ｔの磁力線、例えば、１．２Ｔの磁力線を、適切な時間照射して行う（特許文献８および９参照）。
【００１４】
非接触電磁処理は、水と電磁波発生装置とが直接接触しない処理であり、遠赤外線処理、電場処理などが挙げられる。これらの非接触電磁処理は、単独でもよく、２以上の処理を組み合わせてもよい。遠赤外線処理は、例えば、４〜２４μｍの波長の遠赤外線を放出できるセラミックなどを、上記装置の循環水路に巻き付けて、遠赤外線を精製水等に照射することにより行なわれ得る。遠赤外線の放射率は８０％以上が好ましく、９０％以上がより好ましい。電場処理は、５０〜８０００Ｖ、好ましくは３０００〜５０００Ｖの電圧を精製水等（例えば、被処理水の循環水路）に印加することにより達成される。
【００１５】
上記の磁化処理および非接触電磁処理は、同時に行ってもよい。磁化処理後、非接触電磁処理を行ってもよいし、非接触電磁処理後、磁化処理を行ってもよい。
【００１６】
したがって、本発明に用いる極性水は、例えば、適切な間隙幅を有する水路を有し、磁力線を照射し得るマグネット装置と、循環パイプの一部がプラスチックパイプであり、このプラスチックパイプにセラミック部分を巻きつけて遠赤外線を照射し得るようにした循環パイプを有する水処理装置とを準備し、適切な流速で水路に精製水等を流し、これを循環して、磁化処理と遠赤外線照射処理とを同時に行うことによって得ることができる。
【００１７】
具体的には、電気抵抗値で１ＭΩ・ｃｍ程度以上の比抵抗を有する水を、下記に示す装置を用いて磁化処理と遠赤外線照射処理を行った場合、本発明に用いる極性水が得られる。磁化処理装置としては、水路の一部を構成し開口断面が矩形であり、該開口断面の短辺が２ｍｍである非磁性体からなる水路本体と、該水路本体を挟んで該水路の断面の長辺側に異なる磁極が対向して配置される永久磁石と、該水路本体と該永久磁石とを一体に保持する押え板と、を備え、該永久磁石が１．２テスラの磁力を有する、マグネット装置が好ましく用いられる（特許文献８参照）。このマグネット装置で処理された処理水は、循環するように構成されており、循環回路の一部をプラスチックとし、プラスチック管の外部には、４〜２４μｍの波長の遠赤外線を発生するセラミックを巻きつけた装置が用いられる。この装置で、水温を２０℃に維持しつつ、２４時間処理することにより、目的の極性水が得られる。比較対照とされる磁化処理された純水は、セラミックを装着していない以外は、同じ装置で同じ条件で処理したものである。そして、電気抵抗値で１ＭΩ・ｃｍ程度以上の比抵抗を有する水を用いた場合、処理する水温が異なっても、^１Ｈ−ＮＭＲのピークの変化は、±０．０１Ｈｚ内に収まる。
【００１８】
所望の極性水が得られたかどうかは、^１Ｈ−ＮＭＲ測定を行うことによって確認し得る。例えば、まず、上記で得られた磁化処理および遠赤外線照射処理した精製水等に重水を添加して、重水の濃度が１０％の溶液を調製する。この溶液を日本電子（株）ＪＮＭ　ＬＡ−４００　ＦＴ−ＮＭＲスペクトロメーターに供し、観測周波数４００ＭＨｚ、温度２２℃±０．１℃に制御し、積算回数４回、分解能±０．０１Ｈｚで測定する。１検体について、１０個の^１Ｈ−ＮＭＲのピークトップデータを取得する。一方、対照として、純水に磁化処理のみを極性水と同条件で行って得られた水を同条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定する。得られたデータの値が対照に対して高磁場側に０．５Ｈｚ以上シフトしていれば、極性水である。
【００１９】
本発明の化粧料のもう一つの必須成分は、有効成分である。有効成分としては、美白剤、抗酸化剤、血行促進剤、保湿剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、抗菌剤、酵素阻害剤、紫外線防止剤などが挙げられる。以下に各有効成分となり得る物質及びそれらの効果を有する抽出物を例示するが、これらに限定されるものではない。さらに、以下に例示する有効成分の中には、単独で様々な効果を有している成分があり、その用途が限定されるものではない。
【００２０】
美白剤は、チロシナーゼ活性を有するものまたはメラニン色素を脱色する活性を有するものが主に用いられ、例えば、Ｌ−システイン及びその誘導体；アスコルビン酸及びその誘導体；トラネキサム酸誘導体；グラブリジン；リクイリチン；イソリクイリチン；ハイドロキノン；アルブチン；コウジ酸；ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ケイケットウ抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物などの抽出物が挙げられる。
【００２１】
抗酸化剤としては、ビタミンＡなどのカロテノイド類、ビタミンＢ類、アスコルビン酸、ビタミンＥ、Ｌ−システイン、およびこれらの誘導体、ならびにこれらの塩；リボフラビン；ＳＯＤ；マンニトール；ハイドロキノン；コレステロール；トリプトファン；ヒスチジン；カテキンおよびその誘導体；没食子酸およびその誘導体；ＢＨＴ；ＢＨＡ；イチョウ葉抽出物、ボタンピ抽出物、パセリ抽出物、メリッサ抽出物、オウゴン抽出物などの植物抽出物などが挙げられる。
【００２２】
血行促進剤としては、塩化カルプロニウム；ジアルキルモノアミン誘導体；ビタミンＥおよびその誘導体；アスパラサポニン；アルニカ抽出物、センブリ抽出物、延命草抽出物、クジン抽出物、オウギ抽出物、カンキョウ抽出物、コウカ抽出物、サンショウ抽出物、ショウキョウ抽出物、センキュウ抽出物、タンジン抽出物、チクセツニンジン抽出物、朝鮮人参抽出物、トウキ抽出物、ビャクシ抽出物、ボウイ抽出物などの抽出物などが挙げられる。
【００２３】
保湿剤としては、エチレングリコール、グリセリン、エリスリトール、フェノキシエタノールなどの多価アルコール類；グルコース、ガラクトース、トレハロース、ソルビトール（ソルビット）、キチン誘導体、キトサン誘導体、ムコ多糖類などの糖類；レシチン、フォスファチジルグリセロール、フォスファチジルセリン、スフィンゴミエリンなどの脂質；バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン、ピロリドンカルボン酸などのアミノ酸；オリーブ油、ホホバ油、スクワランなどの油脂；シクロデキストリン誘導体、繊維状タンパクであるコラーゲン、エラスチン、プラセンタ、細胞間脂質であるステロール、ベタイン、尿素などの天然物保湿因子などが挙げらる。
【００２４】
ムコ多糖類としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルタマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸、これらの塩などが挙げられる。
【００２５】
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン酸、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン、およびそれらの誘導体；ε−アミノカプロン酸；酸化亜鉛；ジクロフェナクナトリウム；プロアントシアニジン；ユキノシタ抽出物、カンゾウ抽出物、アロエ抽出物、シコン抽出物、サルビア抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ抽出物、シラカバ抽出物、オトギリソウ抽出物、ユーカリ抽出物、ムクロジ抽出物、モモ葉抽出物、松樹皮抽出物、ブドウ種子抽出物、コケモモ抽出物などの動植物の抽出物などが挙げられる。
【００２６】
細胞賦活剤としては、例えば、デオキシリボ核酸およびその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体およびそれらの塩、リボ核酸およびその塩、グアニン、キサンチン、それらの誘導体などの核酸物質；血清タンパク抽出物、胎盤抽出物、脾臓抽出物、ローヤルゼリー、ニンジン抽出物、センブリ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、ニンニク抽出物、ヒノキチオール、セファランチンなどの動植物抽出物；および酵母、乳酸菌、霊芝などの微生物由来の抽出物が挙げられる。
【００２７】
抗菌剤としては、エリスロマイシン、クリンダマイシン、ゲンタマイシン、ペニシリン、クロラムフェニコール、テトラサイクリンなどの抗生物質；ベンゾイルパーオキサイド；ナジフロキサシン；エタノール；塩化ベンザルコニウム；イオウ；パラヒドロキシベンゾエートエステル類；サリチル酸；ヒノキチオール；トリクロサン；ホモスルファミン；クロラミンＴ；カテキンおよびそれらの誘導体；キチン・キトサン誘導体；ウイキョウ、オウバク、チャ、ローズヒップ、カミツレ、オレンジ、セイヨウノコギリソウ、ウコン、クチナシ、チョウジ、セージ、ユキノシタ、クローブ、ユーカリ、ヒノキ、スギなどの抽出物などが挙げられる。
【００２８】
酵素阻害剤は、肌の角質を構成するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを分解する分解酵素の阻害剤が主に用いられる。例えば、ビタミンＣ；ビタミンＥ；カテキンおよびその誘導体；およびウコン、セイヨウノコギリソウ、ゼニアオイ、タイム、ヤーコン、ローズヒップ、ローズマリー、オトギリソウ、シャクヤク、ガラナ、グアバ、アセンヤク、ブドウ、コケモモ、イチョウ、リンゴ、トマト、松樹皮などの抽出物が挙げられる。
【００２９】
紫外線防止剤としては、パラアミノ安息香酸、サリチル酸ホモエステル、４−メトキシケイ酸−２−エチルヘキシル、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、４−ｔ−ブチル−４’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、ウロカニン酸、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。
【００３０】
上記有効成分のうち、単独で様々な効果を有している成分として、ムコ多糖類およびソウハクヒエキスが好ましく用いられる。ムコ多糖類は、保湿効果が高いばかりでなく、さらに肌のはりおよびツヤを保持する効果を有する。より好ましくは、ヒアルロン酸およびその塩である。ソウハクヒエキスは、美白剤としての効果が高く、さらに抗炎症剤としての効果も高い。さらに、これらの成分は、極性水と相俟って、上記効果だけでなく、日焼けなどによる炎症を抑える効果、肌の老化防止効果なども有し得る。
【００３１】
さらに、上記以外の当業者が通常用いる物質、抽出物などの他の有効成分を含有する場合も、極性水と相俟ってその有効成分の効果を高めることができる。この理由は明らかではないが、極性水は、皮膚への浸透性が優れ、角質内での水の持続性が高いことが知られており、これによって、有効成分が効率よく皮膚へ浸透し、角質内で保持され、通常では得られない高い効果を得ることができると考えられる。さらに、極性水は、油脂類の水への分散性を高めることから、親油性の有効成分であっても、水自体への溶解性が良くなり、効率よく皮膚へ浸透させることができると考えられる。
【００３２】
本発明の化粧料は、極性水と有効成分とを含有し、これによって、極性水単独でまたは従来の精製水等と有効成分とを含有する化粧料を適用した場合には得られない優れた有効成分の効果を発揮する。このような極性水の含有量は、化粧料の種類により異なるが、化粧料に対して、好ましくは１０重量％〜９９．９重量％、より好ましくは３０重量％〜９９重量％である。有効成分の含有量もまた、化粧料の種類により異なるが、通常、化粧料に対して０．０００００１重量％〜１重量％、好ましくは０．０００００５重量％〜０．１重量％である。
【００３３】
したがって、本発明の化粧品は、当業者が通常用いる有効成分の含有量よりも低い含有量でそれぞれの有効成分の効果を得ることができる。さらに、通常では有効成分の効果を奏さない含有量でもその効果を発揮し得る。例えば、化粧料に対して、美白効果を有するソウハクヒエキスは０．０００１重量％〜０．０５重量％、保湿効果を有するヒアルロン酸は０．０００１重量％〜１重量％、抗炎症効果を有するプロアントシアニジンは０．０００００１重量％〜０．０１重量％、または抗菌効果を有するユキノシタエキスは０．０００１重量％〜０．００３重量％でそれぞれの十分な効果を得ることができる。
【００３４】
このようにして得られた本発明の化粧料は、極性水と有効成分とを含有することにより、有効成分の効果を高め、さらに、有効成分の含有量が、低濃度の場合でも、その効果を得ることができる。
【００３５】
本発明の化粧料は、例えば、洗浄用化粧料、基礎化粧料、仕上げ化粧料、頭髪用化粧料として利用することもできる。これらは、必要に応じて当業者が通常用いる成分を含有し、当業者が通常用いる方法に従って調製され得る。この場合、極性水と有効成分とを予め混合した後、当業者が通常用いる成分を添加することによって、有効成分の効果を高めた化粧料を得ることができる。
【００３６】
洗浄用化粧料としては、洗顔剤、石鹸、シャンプー、ヘアリンス、トリートメント剤、ボディシャンプーなどが挙げられる。基礎化粧料としては、化粧水、化粧クリーム、乳液、パックなどが挙げられ、仕上げ化粧料としては、ファンデーション、白粉、口紅、リップグロス、頬紅、アイシャドーなどが挙げられる。頭髪用化粧料としては、整髪料、育毛剤などが挙げられる。
【００３７】
【実施例】
以下に本発明を実施例につき説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されないことはいうまでもない。
【００３８】
（極性水の製造）
水路のスリット間隙幅２ｍｍ、磁力線強度１．２Ｔのマグネット装置と、一部にプラスチックパイプに巻きつけたセラミック部分を有する水処理装置とを準備し、水路に流速約１５ｍ／分で、純水を流しつつ磁化処理を行い、セラミックで遠赤外線を照射して２４時間処理し、処理水１を得た。
【００３９】
比較として、同じ装置を用いて、セラミックを巻かずに純水に上記と同条件の磁化処理のみを行い、磁化処理水を得た。
【００４０】
日本電子（株）製のＪＮＭ　ＥＸ−２７０　ＦＴ−ＮＭＲスペクトロメーターを用いて、２０℃、観測周波数３２ＭＨｚ、積算回数２０４８回の条件下、処理水１および磁化処理水の^１７Ｏ−ＮＭＲの半値幅を測定したところ、それぞれ７５Ｈｚおよび７４Ｈｚであった。
【００４１】
上記の得られた処理水１および磁化処理水にそれぞれ重水を添加して、１０％の重水溶液をそれぞれ調製した。これらの重水溶液それぞれについて、日本電子（株）ＪＮＭ　ＬＡ−４００　ＦＴ−ＮＭＲスペクトロメーターを用いて、観測周波数４００ＭＨｚ、温度２２℃±０．１℃に制御し、積算回数４回、分解能±０．０１Ｈｚの条件下、^１Ｈ−ＮＭＲ測定を行った。各検体について、１０個の^１Ｈ−ＮＭＲのピークトップデータを取得した。処理水１のピークを磁化処理水のピークと比較したところ、高磁場側に１．４２Ｈｚ低周波側へシフトしていたことから、処理水１が極性水であることを確認した。
【００４２】
以下、種々の化粧料を調製し、各有効成分の効果を評価した。すなわち、実施例１〜４および比較例１〜４では、保湿効果および美白効果を評価し、実施例５および比較例５〜８では、保湿効果を評価した。
【００４３】
（実施例１）
上記のように調製した極性水と有効成分と表１に記載の他の成分とを、表１に記載の割合で配合して化粧水Ａを調製した。
【００４４】
保湿効果は、以下のようにして評価した。得られた化粧水Ａ２μｌを１０人の被験者に対して、予め１．２ｃｍ四方にマーキングされた前腕部に塗布した。１時間放置後、塗布部について、残存する水分量を示す電気伝導度（単位：μｍｈｏ（マイクロモー））を高周波伝導度測定装置（ＳＫＩＣＯＮ−２００、ＩＢＳ社製）を用いて測定し、保湿効果を評価した。結果を表２に示す。なお、測定は温度２０℃、湿度５３％の室内で行い、表２中の数値は、被験者１０人の平均値を示す。
【００４５】
美白効果は、以下のようにして評価した。健常人女子被験者１０名の上腕内側に、ＵＶ−Ｂ領域の紫外線を、最小紅班を生じる量の２倍量を１回／日、２日間照射し、色素班を誘導した。この色素班が誘導された範囲から２地点（Ａ点およびＢ点）を任意に選択し、Ａ点は何もせず、Ｂ点に化粧水Ａを１日３回、１ヶ月間塗布した。１ヶ月後の未塗布部位（Ａ点）および塗布部位（Ｂ点）の色素沈着の度合いを見比べ、以下の評価基準によって評価した。結果を表２に併せて示す。なお、表２中の数値は、評価点の平均点を示す。
【００４６】
３点：色素沈着がまったく見られない；
２点：未塗布部位に比べて、色素沈着がかなり薄い；
１点：未塗布部位に比べて、色素沈着がやや薄い；
０点：未塗布部位と変わらない。
【００４７】
（実施例２〜４）
上記のように調製した極性水と有効成分と表１に記載の他の成分とを表１に記載の割合で配合して化粧水Ｂ〜Ｄを調製した。実施例１と同様にして、得られた化粧水Ｂ〜Ｄの保湿効果および美白効果を評価した。結果を表２に併せて示す。
【００４８】
（比較例１〜４）
極性水の代わりに、比較例１では磁化処理水を、比較例２では純水を用いたこと以外は、実施例１と同様の割合で各成分を配合して、化粧水ＥおよびＦを得た（表１参照のこと）。比較例３では極性水を、比較例４では純水を用いて、これに他の成分を表１に記載の割合で配合してそれぞれ化粧水ＧおよびＨを得た。実施例１と同様にして、得られた化粧水Ｅ〜Ｈの保湿効果および美白効果を評価した。結果を表２に併せて示す。
【００４９】
【表１】

【００５０】
【表２】

【００５１】
保湿効果については、表２の結果からわかるように、極性水と有効成分とを含有した化粧品は、極性水単独でまたは従来の精製水等と有効成分とを含有する化粧料では得られない優れた保湿効果（相乗効果）を有することがわかる。すなわち、比較例１および２（化粧水ＥおよびＦ）のヒアルロン酸含量では、保湿効果が得られないのに対して、同量のヒアルロン酸を含有する実施例１〜３（化粧水Ａ〜Ｃ）では、優れた保湿効果を示し、かつ極性水のみで得られる保湿効果（比較例３の化粧料Ｇ）よりも優れた保湿効果が得られる。このことは、有効成分の効果が十分に得られない含有量でも、極性水を用いることによってその効果を引き出すことが可能であることを示す。
【００５２】
美白効果については、表２の結果からわかるように、極性水と有効成分とを含有した化粧品は、極性水単独でまたは従来の精製水等と有効成分とを含有する化粧料では得られない優れた美白効果を有することがわかる。すなわち、比較例１および２（化粧水ＥおよびＦ）のソウハクヒエキス含量では、美白効果が得られないのに対して、同量のソウハクヒエキスを含有する実施例１、３、および４（化粧水Ａ、Ｃ、およびＤ）では、優れた美白効果を示し、かつ極性水のみで得られる美白効果（比較例３の化粧料Ｇ）よりも優れた美白効果が得られた。このことは、上記の保湿効果同様、極性水を用いることによって、磁化処理水または純水では効果を奏さないソウハクヒエキスの含有量でも、美白効果が得られることがわかる。また、ユキノシタエキスと極性水とを含有する化粧品（実施例１、２、および４）を塗布した被験者では塗布後、色素班誘導後のほてりを改善する効果が得られたことから、極性水を用いることによって、磁化処理水または純水では効果を奏さないユキノシタエキスの含有量でも、抗炎症効果が得られることがわかる。
【００５３】
（実施例５）
極性水と有効成分と他の成分とを表３に記載の割合で配合して化粧水Ｉを調製した。
【００５４】
保湿効果を、以下のような官能試験により評価した。得られた化粧品Ｉを被験者１０名（女性）に使用させ、しっとり感を以下の５段階で採点した。これらの採点結果から平均点を算出した。結果を表４に示す。
【００５５】
５点：かなり優れている；
４点：優れている；
３点：普通；
２点：劣っている；
１点：かなり劣っている。
【００５６】
（比較例５〜８）
極性水の代わりに、比較例５では磁化処理水を、比較例６では純水を用いたこと以外は、実施例５と同様の割合で各成分を配合して、それぞれ化粧水ＪおよびＫを得た（表３参照のこと）。比較例７では極性水を、比較例８では純水を用いて、これに他の成分を表３に記載の割合で配合してそれぞれ化粧水ＬおよびＭを得た。実施例５と同様にして、得られた化粧水Ｊ〜Ｍの保湿効果を評価した。結果を表４に併せて示す。
【００５７】
【表３】

【００５８】
【表４】

【００５９】
保湿効果については、表４の結果からわかるように、極性水と有効成分とを含有する化粧料は、極性水単独でまたは従来の精製水等と有効成分とを含有する化粧料では得られない優れた保湿効果を有することがわかる。
【００６０】
【発明の効果】
本発明の極性水と有効成分とを含有する、有効成分の効果が高められた化粧料は、極性水単独でまたは従来の精製水等と有効成分とを含有する化粧料では得られない優れた有効成分の効果を発揮する。さらに、本発明の化粧料は、化粧料中の有効成分の含有量が少量の場合でも、その効果を発揮し得る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic containing polar water and an active ingredient. More specifically, the present invention relates to a cosmetic in which the effect of an active ingredient is enhanced as compared with a conventional cosmetic containing purified water or pure water and an active ingredient.
[0002]
[Prior art]
It is considered that skin pigmentation, drying, aging and the like usually occur due to mutations in the stratum corneum, structural collapse, and the like with ultraviolet rays and aging. Therefore, it is widely performed to include various effects in cosmetics such as basic cosmetics, for example, an antibacterial effect used for the outer skin, a skin roughening preventing effect, an antiaging effect, a whitening effect, and an enzyme inhibiting effect. I have. For example, cosmetics containing trehalose, which is a disaccharide, or trehalose and an amino acid as a humectant are known (for example, see Patent Documents 1 to 6).
[0003]
On the other hand, it is known to use polar water as water used in cosmetics (for example, Patent Document 7). However, this cosmetic has only higher penetration power and moisturizing power into the skin as compared with the case where conventional purified water, pure water, or water obtained by magnetizing the same is used.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-122614 [Patent Document 2]
JP-A-6-279227 [Patent Document 3]
JP 2000-119155 A [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-229835 [Patent Document 5]
JP 2002-226386 A [Patent Document 6]
JP 2000-247830 A [Patent Document 7]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-126753 [Patent Document 8]
Japanese Patent No. 3315022 [Patent Document 9]
JP-A-11-128951
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a cosmetic in which the effect of an active ingredient is enhanced.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a cosmetic comprising polar water and at least one active ingredient, wherein the effect of the active ingredient is enhanced, wherein the polar water is obtained by subjecting purified water or pure water to a magnetizing treatment and a non-contact electromagnetic treatment. Water obtained by adding heavy water to the water to make the concentration of the heavy water 10%, and performing ¹ H-NMR measurement under the conditions of an observation frequency of 400 MHz, a resolution of ± 0.01 Hz, and 22 ° C. The peak obtained is on the high magnetic field side in comparison with the peak obtained when ¹ H-NMR measurement is performed on water obtained by performing only magnetization treatment on pure water under the same conditions as polar water, under the same conditions. A cosmetic, which is water that shifts by 0.5 Hz or more, is provided.
[0007]
In a preferred embodiment, the active ingredient is selected from the group consisting of a whitening agent, an antioxidant, a blood circulation promoter, a humectant, an anti-inflammatory agent, a cell activator, an antibacterial agent, an enzyme inhibitor, and an ultraviolet inhibitor. At least one kind.
[0008]
In a further preferred embodiment, the active ingredient is a soybean balm extract, a mucopolysaccharide or a salt thereof.
[0009]
In another preferred embodiment, the non-contact electromagnetic treatment is a far-infrared treatment and / or an electric field treatment.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The cosmetic of the present invention contains polar water and an active ingredient, whereby the effect of the active ingredient is enhanced.
[0011]
One of the essential components of the cosmetic of the present invention is polar water. Polar water is water obtained by subjecting purified water or pure water to a magnetizing treatment and a non-contact electromagnetic treatment, and adding heavy water to the water obtained by this treatment to make the concentration of the heavy water 10%, The peak obtained when ¹ H-NMR measurement is performed under the conditions of 400 MHz, resolution ± 0.01 Hz, and 22 ° C. is the same as that of pure water, which is obtained by performing only magnetization treatment under the same conditions as polar water. Water that shifts by 0.5 Hz or more to the high magnetic field side as compared with the peak obtained when ¹ H-NMR measurement is performed below. By using such polar water, a cosmetic with an enhanced effect of the active ingredient can be obtained.
[0012]
In the present specification, purified water means purified water based on the Japanese Pharmacopoeia, and refers to water obtained by distilling ordinary water (tap water, well water) of the Japanese Pharmacopoeia or purified through an ion exchange resin. Pure water refers to water that is substantially similar to pure water obtained by desalinating ordinary water such as tap water, and refers to water having a specific resistance of about 1 MΩ · cm or more in electrical resistance. This pure water includes ultrapure water.
[0013]
Magnetization treatment of purified water or pure water (hereinafter referred to as purified water or the like) means irradiating lines of magnetic force to the purified water or the like. As a magnetizing device, for example, circulating purified water or the like, and in the middle of the circulation channel A device in which a magnet device is arranged and which irradiates lines of magnetic force in a direction substantially perpendicular to the water flow is preferably used. An apparatus in which a plurality of magnets are arranged in parallel or in series in a circulation channel is also used. This magnetizing process is usually performed at 0.07T to 15T (T is Tesla; 1T is 10,000 gauss), preferably 0.3T to 3T, more preferably 0.8 to 2T, for example, 1.2T. Magnetic field lines are irradiated for an appropriate period of time (see Patent Documents 8 and 9).
[0014]
The non-contact electromagnetic treatment is a treatment in which water does not come into direct contact with the electromagnetic wave generator, and examples thereof include far-infrared treatment and electric field treatment. These non-contact electromagnetic treatments may be used alone or in combination of two or more treatments. The far-infrared ray treatment can be performed, for example, by wrapping a ceramic or the like capable of emitting far-infrared rays having a wavelength of 4 to 24 μm around the circulation channel of the above-described apparatus and irradiating the far-infrared rays to purified water or the like. The emissivity of far infrared rays is preferably at least 80%, more preferably at least 90%. The electric field treatment is achieved by applying a voltage of 50 to 8000 V, preferably 3000 to 5000 V, to purified water or the like (for example, a circulating water path of the water to be treated).
[0015]
The above-described magnetization treatment and non-contact electromagnetic treatment may be performed simultaneously. After the magnetization treatment, a non-contact electromagnetic treatment may be performed, or after the non-contact electromagnetic treatment, a magnetization treatment may be performed.
[0016]
Therefore, the polar water used in the present invention has, for example, a water channel having an appropriate gap width, a magnet device capable of irradiating lines of magnetic force, and a part of the circulation pipe is a plastic pipe. Prepare a water treatment device having a circulation pipe that can be wrapped to irradiate far-infrared light, flow purified water, etc. through a water channel at an appropriate flow rate, circulate this, and perform magnetization treatment and far-infrared irradiation treatment. At the same time.
[0017]
Specifically, when water having a specific resistance of about 1 MΩ · cm or more in electrical resistance value is subjected to a magnetizing treatment and a far-infrared irradiation treatment using the apparatus described below, polar water used in the present invention is obtained. . As the magnetization processing device, a channel main body made of a non-magnetic material that forms a part of a channel and has a rectangular opening cross section, and a short side of the opening cross section is 2 mm, and a cross section of the channel that sandwiches the channel main body. A permanent magnet in which different magnetic poles are arranged facing each other on the long side, and a holding plate that integrally holds the water channel main body and the permanent magnet, wherein the permanent magnet has a magnetic force of 1.2 Tesla, A magnet device is preferably used (see Patent Document 8). The treated water treated by this magnet device is configured to circulate, a part of the circulation circuit is made of plastic, and a ceramic that generates far infrared rays having a wavelength of 4 to 24 μm is wound around the outside of the plastic tube. The attached device is used. By treating with this apparatus for 24 hours while maintaining the water temperature at 20 ° C., the desired polar water can be obtained. The magnetized pure water used as a control was the one treated with the same apparatus under the same conditions except that no ceramic was attached. When water having a specific resistance of about 1 MΩ · cm or more in electric resistance value is used, the change in the ¹ H-NMR peak falls within ± 0.01 Hz even if the temperature of the water to be treated is different.
[0018]
Whether or not the desired polar water has been obtained can be confirmed by performing ¹ H-NMR measurement. For example, first, heavy water is added to purified water or the like that has been subjected to the magnetization treatment and far-infrared irradiation treatment obtained above to prepare a solution having a concentration of heavy water of 10%. This solution is supplied to a JEOL Ltd. JNM LA-400 FT-NMR spectrometer, and the measurement is performed at an observation frequency of 400 MHz, a temperature of 22 ° C. ± 0.1 ° C., four times of integration, and a resolution of ± 0.01 Hz. Acquire 10 ¹ H-NMR peak top data for one sample. On the other hand, as a control, water obtained by subjecting pure water to only magnetization treatment under the same conditions as polar water is subjected to ¹ H-NMR measurement under the same conditions. If the value of the obtained data is shifted to the high magnetic field side by 0.5 Hz or more with respect to the control, it is polar water.
[0019]
Another essential component of the cosmetic of the present invention is an active ingredient. Examples of the active ingredient include whitening agents, antioxidants, blood circulation promoters, moisturizers, anti-inflammatory agents, cell activators, antibacterial agents, enzyme inhibitors, ultraviolet inhibitors and the like. The following are examples of substances that can be each active ingredient and extracts having their effects, but are not limited thereto. Furthermore, among the active ingredients exemplified below, there are ingredients that have various effects by themselves, and their uses are not limited.
[0020]
As the whitening agent, those having a tyrosinase activity or those having an activity of decolorizing melanin pigment are mainly used. For example, L-cysteine and its derivatives; ascorbic acid and its derivatives; tranexamic acid derivatives; glabridine; liquiritin; isoliquiritin; Hydroquinone; arbutin; kojic acid; and extracts such as soybean sprouts extract, squid extract, Ibukitrano extract, calyx extract, Clara extract, hawthorn extract, shirayuri extract, hop extract, and Neubara extract. .
[0021]
Antioxidants include carotenoids such as vitamin A, vitamins B, ascorbic acid, vitamin E, L-cysteine, and derivatives thereof, and salts thereof; riboflavin; SOD; mannitol; hydroquinone; cholesterol; tryptophan; Catechin and derivatives thereof; gallic acid and derivatives thereof; BHT; BHA; and plant extracts such as ginkgo biloba extract, buttonpig extract, parsley extract, melissa extract, and gougon extract.
[0022]
Examples of the blood circulation promoting agent include carpronium chloride; dialkyl monoamine derivatives; vitamin E and its derivatives; asparasaponin; arnica extract, assembly extract, life-extending grass extract, kudin extract, goat extract, licorice extract, and koka extract. , Ginger extract, ginger extract, ginger extract, tanjin extract, ginseng extract, ginseng extract, oyster extract, juniper extract, bowie extract and the like.
[0023]
Examples of humectants include polyhydric alcohols such as ethylene glycol, glycerin, erythritol, and phenoxyethanol; sugars such as glucose, galactose, trehalose, sorbitol (sorbitol), chitin derivatives, chitosan derivatives, and mucopolysaccharides; lecithin, phosphatidylglycerol , Phosphatidylserine, sphingomyelin and other lipids; valine, leucine, phenylalanine, tryptophan, serine, proline, hydroxyproline, hydroxylysine, arginine, ornithine, ornithine, histidine, pyrrolidonecarboxylic acid and other amino acids; olive oil, jojoba oil, squalane, etc. Fats and oils; cyclodextrin derivatives, fibrous proteins such as collagen, elastin, placenta, intercellular lipids such as sterols, betaines, Such as natural products moisturizing factors, such as iodine is Ageraru.
[0024]
Mucopolysaccharides include hyaluronic acid, chondroitin sulfate, deltamatan sulfate, heparan sulfate, heparin, keratan sulfate, salts thereof, and the like.
[0025]
Examples of anti-inflammatory agents include glycyrrhizic acid, glycyrrhetinic acid, mefenamic acid, phenylbutazone, indomethacin, ibuprofenic acid, ketoprofen, allantoin, guaiazulene, and derivatives thereof; e-aminocaproic acid; zinc oxide; diclofenac sodium; proanthocyanidin; Extract, licorice extract, aloe extract, sicon extract, salvia extract, arnica extract, chamomile extract, birch extract, hypericum extract, eucalyptus extract, sapling extract, peach leaf extract, pine bark Examples include animal and plant extracts such as extracts, grape seed extracts, and lingonberry extracts.
[0026]
As the cell activator, for example, adenylic acid derivatives such as deoxyribonucleic acid and salts thereof, adenosine triphosphate and adenosine monophosphate and salts thereof, nucleic acid substances such as ribonucleic acids and salts thereof, guanine, xanthine and derivatives thereof Animal and plant extracts such as serum protein extract, placenta extract, spleen extract, royal jelly, carrot extract, assembly extract, rosemary extract, oak extract, garlic extract, hinokitiol, cepharanthin; and yeast, lactic acid bacteria And extracts derived from microorganisms such as Reishi.
[0027]
Antimicrobial agents include antibiotics such as erythromycin, clindamycin, gentamicin, penicillin, chloramphenicol, tetracycline; benzoyl peroxide; nadifloxacin; ethanol; benzalkonium chloride; sulfur; parahydroxybenzoate esters; salicylic acid; Triclosan; homosulfamine; chloramine T; catechin and derivatives thereof; chitin / chitosan derivatives; fennel, oubak, tea, rose hips, chamomile, orange, yellow millet, turmeric, gardenia, clove, sage, saxifrage, clove, eucalyptus, Extracts such as hinoki and cedar.
[0028]
As the enzyme inhibitor, an inhibitor of a decomposing enzyme that degrades collagen, elastin, hyaluronic acid, and the like that constitute the skin keratin is mainly used. For example, vitamin C; vitamin E; catechin and derivatives thereof; and turmeric, achillea millefolium, mallow, thyme, yacon, rose hip, rosemary, hypericum, peonies, guarana, guava, asenyaku, grape, cowberry, ginkgo, apple, tomato And extracts such as pine bark.
[0029]
Examples of UV inhibitors include para-aminobenzoic acid, salicylic acid homoester, 2-ethylhexyl 4-methoxysilicate, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenonesulfonic acid and salts thereof, 4-t -Butyl-4'-methoxy-dibenzoylmethane, urocanic acid, titanium oxide, cerium oxide, zinc oxide and the like.
[0030]
Among the above active ingredients, mucopolysaccharides and soybean extract are preferably used as components having various effects by themselves. Mucopolysaccharides not only have a high moisturizing effect, but also have the effect of retaining skin radiance and gloss. More preferred are hyaluronic acid and its salts. Sohakuhi extract has a high effect as a whitening agent and also has a high effect as an anti-inflammatory agent. Further, in combination with the polar water, these components can have not only the above effects, but also an effect of suppressing inflammation due to sunburn, an effect of preventing skin aging, and the like.
[0031]
Furthermore, when other active ingredients such as substances and extracts commonly used by those skilled in the art other than those described above are contained, the effect of the active ingredients can be enhanced in combination with the polar water. Although the reason for this is not clear, polar water is known to have excellent permeability to the skin and high persistence of water in the stratum corneum, whereby the active ingredient efficiently penetrates the skin, It is considered that a high effect that is retained in the stratum corneum and not normally obtained can be obtained. Furthermore, since polar water enhances the dispersibility of fats and oils in water, even if it is a lipophilic active ingredient, the solubility in water itself is improved, and it is thought that polar water can be efficiently penetrated into the skin. Can be
[0032]
The cosmetic of the present invention contains polar water and an active ingredient, and thereby, is excellent in that it cannot be obtained when a cosmetic containing polar water alone or a conventional purified water or the like and an active ingredient is applied. Exhibits the effect of the active ingredient. The content of such polar water varies depending on the type of the cosmetic, but is preferably 10% by weight to 99.9% by weight, more preferably 30% by weight to 99% by weight, based on the cosmetic. The content of the active ingredient also varies depending on the type of the cosmetic, but is usually 0.000001% to 1% by weight, preferably 0.000005% to 0.1% by weight relative to the cosmetic.
[0033]
Therefore, the cosmetics of the present invention can obtain the effect of each active ingredient at a content lower than the content of the active ingredient usually used by those skilled in the art. Furthermore, even if the content of the active ingredient does not normally exert the effect, the effect can be exhibited. For example, for the cosmetics, 0.0001% by weight to 0.05% by weight of Sahakuhi extract having a whitening effect, 0.0001% by weight to 1% by weight of hyaluronic acid having a moisturizing effect, and a professional agent having an anti-inflammatory effect. Sufficient effects can be obtained with anthocyanidin at 0.000001% by weight to 0.01% by weight, or with saxifrage extract having an antibacterial effect at 0.0001% by weight to 0.003% by weight.
[0034]
The cosmetic of the present invention thus obtained contains polar water and an active ingredient, thereby enhancing the effect of the active ingredient.Furthermore, even when the content of the active ingredient is low, the effect is low. Can be obtained.
[0035]
The cosmetic of the present invention can be used, for example, as a cleansing cosmetic, a basic cosmetic, a finish cosmetic, and a hair cosmetic. These contain, if necessary, components commonly used by those skilled in the art, and can be prepared according to methods commonly used by those skilled in the art. In this case, after mixing the polar water and the active ingredient in advance, by adding a component commonly used by those skilled in the art, it is possible to obtain a cosmetic in which the effect of the active ingredient is enhanced.
[0036]
Examples of the cleansing cosmetics include face wash, soap, shampoo, hair rinse, treatment agent, body shampoo and the like. Examples of the basic cosmetics include lotions, cosmetic creams, emulsions, packs, and the like, and examples of the finished cosmetics include foundation, white powder, lipstick, lip gloss, blusher, eye shadow, and the like. Examples of the hair cosmetics include hair styling and hair restorer.
[0037]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to Examples, but it goes without saying that the present invention is not limited to these Examples.
[0038]
(Production of polar water)
A magnet device having a slit gap width of a water channel of 2 mm and a magnetic field line strength of 1.2 T, and a water treatment device having a ceramic part wound around a plastic pipe in part are prepared. Pure water is supplied to the water channel at a flow rate of about 15 m / min. Magnetization treatment was performed while flowing, and treatment was performed for 24 hours by irradiating far infrared rays with ceramic to obtain treated water 1.
[0039]
For comparison, pure water was subjected to only the magnetizing treatment under the same conditions as described above without winding the ceramic using the same apparatus to obtain magnetized water.
[0040]
Using a JNM EX-270 FT-NMR spectrometer manufactured by JEOL Ltd., the half value width of ¹⁷ O-NMR of the treated water 1 and the magnetized water was measured at 20 ° C., an observation frequency of 32 MHz, and a cumulative number of 2048 times. Was 75 Hz and 74 Hz, respectively.
[0041]
Heavy water was added to each of the above-mentioned treated water 1 and magnetized water to prepare 10% heavy water solutions. Each of these heavy aqueous solutions was controlled at an observation frequency of 400 MHz and a temperature of 22 ° C. ± 0.1 ° C. using a JNM LA-400 FT-NMR spectrometer of JEOL Ltd., and the number of integrations was 4 times and the resolution was ± 0. ¹ H-NMR measurement was performed under the condition of 01 Hz. For each sample, 10 ¹ H-NMR peak top data were obtained. When the peak of the treated water 1 was compared with the peak of the magnetized treated water, it was confirmed that the treated water 1 was polar water because the peak was shifted to the high magnetic field side to the low frequency side of 1.42 Hz.
[0042]
Hereinafter, various cosmetics were prepared, and the effect of each active ingredient was evaluated. That is, in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4, the moisturizing effect and the whitening effect were evaluated, and in Example 5 and Comparative Examples 5 to 8, the moisturizing effect was evaluated.
[0043]
(Example 1)
Polar water prepared as described above, the active ingredient, and the other components shown in Table 1 were blended in the proportions shown in Table 1 to prepare a lotion A.
[0044]
The moisturizing effect was evaluated as follows. 2 μl of the obtained lotion A was applied to forearms previously marked on a 1.2 cm square to 10 subjects. After being left for 1 hour, the electric conductivity (unit: μmho (micromho)) indicating the amount of remaining water was measured for the coated portion using a high-frequency conductivity measuring device (SKICON-200, manufactured by IBS), and the moisturizing effect was obtained. Was evaluated. Table 2 shows the results. The measurement was performed in a room at a temperature of 20 ° C. and a humidity of 53%, and the numerical values in Table 2 indicate the average values of 10 test subjects.
[0045]
The whitening effect was evaluated as follows. The inside of the upper arm of 10 healthy female subjects was irradiated with ultraviolet light in the UV-B region twice a day at an amount twice as large as that causing minimal erythema once a day for two days to induce pigment spots. Two points (points A and B) were arbitrarily selected from the range in which the pigment spot was induced, and nothing was done at point A, and lotion A was applied to point B three times a day for one month. One month later, the degree of pigmentation at the uncoated site (point A) and the applied site (point B) were compared and evaluated according to the following evaluation criteria. The results are shown in Table 2. In addition, the numerical value in Table 2 shows the average point of an evaluation point.
[0046]
3 points: no pigmentation is seen;
2 points: pigmentation is considerably thinner than the uncoated area;
1 point: Pigmentation is slightly lighter than the uncoated area;
0 point: No difference from the uncoated part.
[0047]
(Examples 2 to 4)
The lotions B to D were prepared by mixing the polar water prepared as described above, the active ingredient, and the other components shown in Table 1 in the proportions shown in Table 1. In the same manner as in Example 1, the moisturizing effects and whitening effects of the obtained lotions B to D were evaluated. The results are shown in Table 2.
[0048]
(Comparative Examples 1-4)
Except that polarized water was used instead of magnetized water in Comparative Example 1, and pure water was used in Comparative Example 2, the components were blended in the same proportions as in Example 1 to obtain lotions E and F. (See Table 1). In Comparative Example 3, polar water was used, and in Comparative Example 4, pure water was used. Other components were blended in the proportions shown in Table 1 to obtain lotions G and H, respectively. In the same manner as in Example 1, the moisturizing effects and whitening effects of the obtained lotions E to H were evaluated. The results are shown in Table 2.
[0049]
[Table 1]

[0050]
[Table 2]

[0051]
Regarding the moisturizing effect, as can be seen from the results in Table 2, cosmetics containing polar water and an active ingredient are excellent in that cosmetics containing polar water alone or conventional purified water or the like and an active ingredient cannot be obtained. It can be seen that it has a moisturizing effect (synergistic effect). That is, the hyaluronic acid content of Comparative Examples 1 and 2 (Lotions E and F) does not provide a moisturizing effect, whereas Examples 1-3 (Lotions A to C) containing the same amount of hyaluronic acid. ) Shows an excellent moisturizing effect and a better moisturizing effect than the moisturizing effect obtained only with polar water (cosmetic G of Comparative Example 3). This indicates that even when the content of the active ingredient is not sufficient, the effect can be obtained by using polar water.
[0052]
Regarding the whitening effect, as can be seen from the results in Table 2, cosmetics containing polar water and an active ingredient cannot be obtained with a cosmetic containing polar water alone or a conventional cosmetic containing purified water or the like and an active ingredient. It can be seen that it has a whitening effect. That is, while the whitening effect was not obtained with Comparative Example 1 and 2 (Lotions E and F), the whitening effect was not obtained, whereas Examples 1, 3, and 4 (Lotion) containing the same amount of A, C, and D) exhibited excellent whitening effects and more excellent whitening effects than the whitening effect obtained with only polar water (cosmetic G in Comparative Example 3). This indicates that, as with the above moisturizing effect, by using polar water, a whitening effect can be obtained even when the content of soybean arbor extract which is not effective with magnetized water or pure water. In addition, in subjects who applied cosmetics (Examples 1, 2, and 4) containing a saxifrage extract and polar water, after applying, the effect of improving hot flashes after induction of pigment spots was obtained. It can be seen that the anti-inflammatory effect can be obtained even by using the saxifrage extract which is not effective with magnetized water or pure water.
[0053]
(Example 5)
Polar water, an active ingredient, and other components were blended in the proportions shown in Table 3 to prepare a lotion I.
[0054]
The moisturizing effect was evaluated by the following sensory test. The obtained cosmetics I were used by 10 subjects (females), and the moist feeling was scored on the following five levels. The average score was calculated from these scoring results. Table 4 shows the results.
[0055]
5 points: pretty good;
4 points: excellent;
3 points: normal;
2 points: poor;
1 point: Very poor.
[0056]
(Comparative Examples 5 to 8)
Instead of the polar water, each component was blended in the same ratio as in Example 5 except that magnetized water was used in Comparative Example 5 and pure water was used in Comparative Example 6, and the lotions J and K were respectively used. (See Table 3). In Comparative Example 7, polar water was used, and in Comparative Example 8, pure water was used. Other components were blended in the proportions shown in Table 3 to obtain lotions L and M, respectively. In the same manner as in Example 5, the moisturizing effects of the obtained lotions J to M were evaluated. The results are shown in Table 4.
[0057]
[Table 3]

[0058]
[Table 4]

[0059]
Regarding the moisturizing effect, as can be seen from the results in Table 4, a cosmetic containing polar water and an active ingredient cannot be obtained with a polar water alone or a cosmetic containing conventional purified water or the like and an active ingredient. It turns out that it has an excellent moisturizing effect.
[0060]
【The invention's effect】
The cosmetic containing the polar water and the active ingredient of the present invention, in which the effect of the active ingredient is enhanced, is excellent in that the cosmetic containing the polar water alone or the conventional cosmetic containing purified water or the like and the active ingredient cannot be obtained. Exhibits the effect of the active ingredient. Furthermore, the cosmetic of the present invention can exert its effect even when the content of the active ingredient in the cosmetic is small.

Claims (4)

極性水と少なくとも１つの有効成分とを含有する、該有効成分の効果が高められた化粧料であって、該極性水は、精製水または純水を磁化処理および非接触電磁処理して得られる水であり、そして該水に重水を添加して該重水の濃度を１０％とし、観測周波数４００ＭＨｚ、分解能±０．０１Ｈｚ、２２℃の条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークが、純水に対して極性水と同条件の磁化処理のみを行って得られる水を同条件下で^１Ｈ−ＮＭＲ測定した場合に得られるピークと比較して、高磁場側に０．５Ｈｚ以上シフトする水である、化粧料。A cosmetic comprising polar water and at least one active ingredient, wherein the effect of the active ingredient is enhanced, wherein the polar water is obtained by subjecting purified water or pure water to a magnetizing treatment and a non-contact electromagnetic treatment. Water, and heavy water is added to the water to make the concentration of the heavy water 10%, and a peak obtained when ¹ H-NMR measurement is performed under the conditions of an observation frequency of 400 MHz, a resolution of ± 0.01 Hz, and 22 ° C. And 0.5 Hz or more on the high magnetic field side as compared with a peak obtained when ¹ H-NMR measurement is performed on water obtained by performing only magnetization treatment on pure water under the same conditions as polar water. Cosmetic, the shifting water. 前記有効成分が、美白剤、抗酸化剤、血行促進剤、保湿剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、抗菌剤、酵素阻害剤、および紫外線防止剤からなる群より選択される少なくとも１種である、請求項１に記載の化粧料。The active ingredient is at least one selected from the group consisting of a whitening agent, an antioxidant, a blood circulation promoter, a humectant, an anti-inflammatory agent, a cell activator, an antibacterial agent, an enzyme inhibitor, and an ultraviolet inhibitor. The cosmetic according to claim 1. 前記有効成分が、ソウハクヒエキス、あるいはムコ多糖類またはその塩である、請求項１または２に記載の化粧料。The cosmetic according to claim 1 or 2, wherein the active ingredient is a soybean extract, mucopolysaccharide or a salt thereof. 前記非接触電磁処理が、遠赤外線処理および／または電場処理である、請求項１から３のいずれかに記載の化粧料。The cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the non-contact electromagnetic treatment is a far-infrared treatment and / or an electric field treatment.