JP2004112343A - 画像処理装置及びその方法、及び画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のキャリブレーションにおいては、パッチのエッジ効果を考慮することなく読み取り範囲を設定していたため、エッジ効果による高濃度部分を含めてパッチ濃度を得てしまい、必ずしも最適なキャリブレーション結果を得ることができなかった。
【解決手段】サーバによって選択されたキャリブレーション対象のプリンタにおいて、記録媒体上に複数の単階調パッチからなるチャート画像を出力し(S41)、該サーバは該パッチおいて、濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定した後、スキャナによって該チャート画像を該読み取りサイズで読み取り(S44)、サーバは得られた複数階調のパッチデータに基づいてキャリブレーションテーブルを作成する(S47)。そして、該キャリブレーションテーブルを対象プリンタへダウンロードする(S48)。
【選択図】 図2
【解決手段】サーバによって選択されたキャリブレーション対象のプリンタにおいて、記録媒体上に複数の単階調パッチからなるチャート画像を出力し(S41)、該サーバは該パッチおいて、濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定した後、スキャナによって該チャート画像を該読み取りサイズで読み取り(S44)、サーバは得られた複数階調のパッチデータに基づいてキャリブレーションテーブルを作成する(S47)。そして、該キャリブレーションテーブルを対象プリンタへダウンロードする(S48)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置およびその方法、及び画像処理システムに関し、特に、安定した色再現を可能とする画像処理装置及びその方法、及び画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプリンタにおいては、使用される環境の温度や湿度などの環境条件によって、その印刷特性が変化する場合があることが知られている。また、このような環境条件の他、一定期間の使用の後に印刷特性が変化することもある。
【0003】
例えば電子写真方式のプリンタの場合、その感光ドラムの感光特性が上記環境条件や使用による経年変化によって変化し、その結果として印刷された画像等において観察される、例えば階調性等の印刷特性が所望のものから変化してしまう。また、インクジェット方式のプリンタでは、例えばプリントヘッドの吐出特性の変化によって、上述したような印刷特性の変化が生じてくる。
【0004】
このような印刷特性の変化に対処する方法として、キャリブレーションの手法が知られている。このキャリブレーションは、上述したような個別的なプリンタの印刷特性の変化に対してのみならず、複数のプリンタがネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、各プリンタ間における上述したような印刷特性の違い(ばらつき)が問題となるような場合にも、該ばらつきを低減するために実行される。
【0005】
一般にキャリブレーションにおいては、まずプリンタの印刷特性を得るために、複数のパッチ単位から成るキャリブレーションチャートを出力し、該キャリブレーションチャートをスキャナで読み取る。その後、読み取ったキャリブレーションチャート内の各パッチ単位に対して、所定の読み取り範囲内における平均の輝度データを得る。その後、該読み取り輝度データを濃度データに変換し、該濃度データから所望のキャリブレーションテーブルを作成し、該キャリブレーションテーブルをプリンタに適用することによって、キャリブレーションが施された印刷結果を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例で示したキャリブレーションにおいては、キャリブレーションチャートを構成する各パッチ単位内の濃度は均一であることが想定されている。しかしながら一般的なプリンタにおいては、「エッジ効果」と呼ばれる現象によって、パッチの周辺部の濃度が中央部の濃度に比べて高くなることがあることが知られている。
【0007】
上記従来のキャリブレーションにおいては、このようなエッジ効果を考慮することなく読み取り範囲を設定していたため、エッジ効果による高濃度部分を含めてパッチ濃度を得てしまい、必ずしも最適なキャリブレーション結果を得ることができなかった。
【0008】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、キャリブレーション用のチャートにおけるエッジ効果を考慮した、最適なキャリブレーションを可能とする画像処理装置およびその方法、及び画像処理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理システムは以下の構成を備える。
【0010】
すなわち、ネットワークを介して、サーバ装置とスキャナ、及び画像形成装置が接続された画像処理システムであって、前記サーバ装置は、前記画像形成装置より記録媒体上に出力された複数の単階調パッチからなるチャート画像に対し、該パッチにおいて濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定し、該読み取りサイズ情報を前記スキャナに指示する読み取りサイズ設定手段と、前記スキャナにおいて前記チャート画像を前記読み取りサイズ情報に基づいて読み取ることによって得られた複数階調のパッチデータを取得するパッチデータ取得手段と、前記パッチデータに基づいて前記画像形成装置用の色補正用データを作成する補正データ作成手段と、該色補正用データを前記画像形成装置に転送する補正データ転送手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
より詳細には、前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部から、前記画像形成装置によるエッジ効果に起因する高濃度部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
●システム構成
図1は、本実施形態における画像処理システムの構成を示す図である。同図において、1はネットワーク5に接続されたサーバPCであり、本システムを実現するソフトウェアがインストールされている。
【0014】
2はネットワーク5に接続されたプリンタであり、本システムにおける更正(キャリブレーション)の対象となる。プリンタ2は、ネットワーク5に接続された複数のPCからの指示に応じた印字が行えるように構成されている。プリンタ2はまた、内部にキャリブレーションデータ格納部21を備え、後述するキャリブレーションデータを上記PC1からダウンロードして格納する。
【0015】
ここでサーバPC1には、プリンタ2より出力したキャリブレーションチャートを測定するためのスキャナ3が接続されているが、これを原稿入力等の他の用途に使用することももちろん可能である。
【0016】
4はネットワーク5に接続されたクライアントPCであり、所望の印字データの作成、編集、印字の指示等を行う。一般にプリンタ2に対するキャリブレーションは、システム管理者によってサーバPC1より行われ、通常の印字データの印字はクライアントPC4より実行される。
【0017】
本実施形態のプリンタ2においては、後述するように作成されたキャリブレーションデータに基づくキャリブレーションを行うことにより、常に安定した色再現を可能とする。以下、本実施形態におけるキャリブレーションデータの作成方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0018】
●プリンタ用チャート出力
まずステップS41において、サーバPC1からプリンタ2へ、キャリブレーションチャート、すなわちプリンタ用チャートデータの出力をネットワーク5を介して指示し、プリンタ2においてプリンタ用チャートが出力される。ここで、ネットワーク5に複数台のプリンタが接続されている場合が想定されるが、この場合、キャリブレーション対象となるプリンタを、ネットワーク管理のルールに従って予め特定しておく必要があるが、ここではその特定方法についての詳細な説明は省略する。
【0019】
図3は、ステップS41で出力されたプリンタ用チャートの例を示す図である。同図に示されるように本実施形態のプリンタ用チャートは、A4サイズの1ページ61内に、プリンタの濃度特性を検出するためのデータ部62が備えられ、該データ部62の縦横それぞれを32分割した、総計1024のパッチ単位が用意されている。該データ部62の横方向には印刷トナーの基本色であるシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)別にパッチ単位を配置する。各パッチ単位内に記述された数値は配列の添字を示すが、該配列の添字と実際のデータ値との関係は、図4の表に示すように構成されている。すなわち、本実施形態におけるパッチ単位は単色単階調のデータからなり、例えば、図3の配列0に対する実際の出力データ値は図4によれば0であり、同様に配列32に対しては128、配列63に対しては255、である。なお、本実施形態においてはCMYK各色8ビットの系であると想定しているため、出力データ値として0〜255の数値を用いる例を示したが、他のビット数の系であれば図4に示す対応表内の出力データ値を変更すれば良い。
【0020】
図3に示すプリンタ用チャートにおいては、ハイライト側に属する配列0〜31の32階調分のパッチ単位がそれぞれ4個所づつ配置され、シャドウ側に属する配列33,35,37,..,61,63の16階調分のパッチ単位がそれぞれ8個所づつ配置されている。本実施形態において、このようにハイライト側とシャドウ側とで階調数を異ならせたのは、本システムのハイライト側においては、シャドウ側に比べてより綿密な階調情報が必要となるためである。また、シャドウ側に配置されるパッチ単位数がハイライト側よりも多くなっているのは、スキャナにおける入力値のばらつきが、シャドウ側の方がハイライト側よりも多い傾向があるためである。
【0021】
また、図3に示す63は、その矢印形によってチャート61を後述するスキャナの原稿台上に載置する際の方向をユーザに知らしめるための、載置方向判別情報である。なお、載置方向判別情報63内には、このチャート61がプリンタ2の更正用であることを示す識別情報(この例では「B」)が記されている。また、64,65,66は、チャート61がスキャナの原稿台に正常に載置されているか否かを検出するためのレジマークである。該レジマーク64,65,66の検出処理の詳細については後述する。
【0022】
ここで図5を参照して、プリンタ用チャートにおける各パッチ単位内の濃度ムラについて説明する。同図において、20はあるパッチ単位を示す。該パッチ単位20内は理想的には均一の濃度で出力されるべきであるが、電子写真系等のあるプリンタでは、パッチ周辺部においてエッジ効果と呼ばれる濃度上昇が発生する。このエッジ効果の多くは現像プロセスに起因するものであるが、ここでは詳細は言及しない。
【0023】
図5の上部は、パッチ単位20の中心部の水平方向における濃度変化を示すグラフであり、縦軸が濃度、横軸がパッチの幅方向の座標を示している。該グラフによれば、パッチ20の周辺部においてエッジ効果21,22が発生していることが分かる。
【0024】
なお、図3に示すプリンタ用チャート61は、上述したようにPC1からの指示によってプリンタ2から出力されるものであるが、プリンタ2内で上記フォーマットのチャートを構成する情報を所有しておき、PC1からの指示によって、該情報に基づいてチャートを生成してもよいし、PC1からチャート構成情報をプリンタ2に送信することによって、チャートを生成してもよい。なお、チャート構成情報はプリンタ2のコマンド系に依存するものであるが、ここでは特に限定しない。
【0025】
●プリンタ用チャートのスキャン
プリンタ2からのプリンタ用チャートの出力が終了すると、図2のステップS42において、本システムを構成するスキャナ3が既に更正済みであるか否かを判断し、未更正であればステップS43においてスキャナ更正を行う。なお、ここではスキャナ更正の詳細については特に言及しない。
【0026】
スキャナ3の更正後ステップS44において、上述したプリンタ用チャートをスキャナ3を用いて測定する。スキャナ3によるスキャンは通常、サーバPC1上に構成されるスキャナドライバを介して実行され、例えばスキャン解像度の設定や入力領域の指定等が行われる。
【0027】
本実施形態では、プリンタ用チャートの各パッチ単位内において、所定の「読み取り範囲」内のRGB信号値(輝度値)を読み取り、該値をPC1に返す。
【0028】
以下、本実施形態のパッチ単位内における読み取り範囲の設定処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
まずステップS31において、パッチの最外郭内の輝度値の全平均値を算出し、これをN(0)とする。次にステップS32において、変数iに初期値0を代入する。次にステップS33において、変数iがパッチ幅の1/2を超えたか否かを判定し、超えた場合には処理を終了するが、越えていない場合にはステップS34に進む。
【0030】
ステップS34においては、パッチの最外郭からiピクセル分内側に入った矩形内の輝度値の全平均値を算出し、これをN(i)とする。そしてステップS35においてN(i)を、既に算出済である、該N(i)の矩形よりも1ピクセル分外側の矩形についての、輝度値の全平均値N(i−1)と比較する。
【0031】
ここで、読み取り範囲がエッジ効果を含んでいる間は、N(i)とN(i−1)は一致しないため、ステップS36で変数iをインクリメントし、ステップS33に戻る。一方、ステップS35においてN(i)とN(i−1)とが一致した場合には、読み取り範囲がエッジ効果を含んでいないと見なし、ステップS37に進んで、プリンタ2における有効な「読み取り範囲」を、パッチ幅から2*iを減算した値以内である、と決定する。
【0032】
サーバPC1では、スキャナ3よりパッチ単位の「読み取り範囲」内の平均輝度値を入力し、プリンタ用チャートにおける各パッチ単位の配置に基づき、ハイライト側では4個所の平均(32階調分)を算出し、シャドウ側は8個所の平均(16階調分)を算出することによって、CMYK各色48階調のRGB信号値を得る。ここで、スキャナ更正によって予め用意された、スキャナ3のRGB輝度信号とプリンタ2のCMYK濃度信号の対応を示す輝度濃度変換テーブル(不図示)を参照することによって、該48階調の輝度信号から48階調の濃度特性値(CMYK値)を得ることができる。
【0033】
図2のステップS44に示すプリンタ用チャートのスキャンが終了すると、次にステップS45において、スキャンしたプリンタ用チャートが正しいものであるか否かを判別する。すなわちこの場合、プリンタ2の更正を行うことを目的としているため、スキャンしたチャートがプリンタ2用チャートであるか否かを判断する。これは例えば、図3に示す左下レジマーク65を検出し、次に左上レジマーク64を検出することによって実施される。これらのレジマーク検出に失敗した場合は、ステップS46においてエラー表示を行う。
【0034】
●キャリブレーションテーブル作成
次にステップS47では、サーバPC1においてキャリブレーションテーブルが作成される。以下、本実施形態におけるキャリブレーションテーブルの作成処理について、図7を用いて説明する。
【0035】
図7(a)は、前段のスキャン処理によって得られた、48階調の濃度特性値を示す図である。同図には入力/出力の関係カーブが示されるが、これは48階調分の値に基づく補間計算により求められる。なお、ここでは一色分のみについて説明するが、実際はCMYK各色について同様の処理を行う。
【0036】
ここで、濃度特性の理想値として、図7(c)に示すような線形カーブが予め規定されている。従って、図7(a)に示す現状の濃度特性を図7(c)に示す理想特性に近づけるために、図7(a)の逆関数に相当する図7(b)に示す特性に基づき、キャリブレーションテーブルを算出する。すなわち、図7(a)に示す特性に対して、図7(b)の特性に基づく補正を行うことにより、結果として図7(c)に示す理想特性が得られる。
【0037】
●キャリブレーションテーブルのダウンロード
次にステップS48において、サーバPC1で作成されたキャリブレーションテーブルがプリンタ2へダウンロードされ、キャリブレーションデータ格納部21に格納される。この時、上述したチャート出力時と同様に、ネットワーク5上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、ダウンロード対象となるプリンタを特定する。なお、ダウンロードに関するコマンド等はプリンタのコマンド系に依存するが、ここでは詳細な説明を省略する。
【0038】
図8は、プリンタ2におけるダウンロードデータの受信処理を示すフローチャートである。まずステップS70においてデータが受信されたか否かを判定する。受信されていない場合はステップS70を繰り返すが、受信された場合はステップS71において受信データの解析を行う。該解析結果の判定をステップS72で行うが、受信データがキャリブレーションダウンロードコマンドである場合にはステップS73に進み、上述したようにキャリブレーションデータ格納部21へ該キャリブレーションデータを格納する。一方、キャリブレーションダウンロードコマンドでないと判断された場合には、ステップS74において該受信データに応じた処理を行う。
【0039】
●キャリブレーション処理
以下、プリンタ2におけるキャリブレーション処理について説明する。
【0040】
通常、印字データはPC1上のアプリケーションからPC1上のプリンタドライバを経由してプリンタ2へ流される。プリンタ2では、上述した図8のステップS74等において印字データの解析、ページレイアウトの構成、画像処理、印字処理、等を行う。
【0041】
ここで図9に、プリンタ2におけるキャリブレーション処理のフローチャートを示す。まずステップS110において、入力信号RGBに対して、輝度補正やコントラスト補正等のカラー微調整処理を施す。次にステップS111において、モニタの色味とプリンタ印字の色味を合わせるためのカラーマッチング処理を行う。次にステップS112において、入力信号である輝度RGBをプリンタの印字信号である濃度CMYKへ変換する、輝度濃度変換処理を行う。そしてステップS113において、キャリブレーション処理を行う。すなわち、CMYK各8ビット多値信号を入出力信号とし、キャリブレーションデータ格納部21に格納されたキャリブレーションテーブルデータを用いて、出力特性が線形となるように補正するものである。次にステップS114において、キャリブレーション後のCMYK各8ビット信号を、例えばCMYK各1ビットの信号へ2値化する等、出力系に則した信号に変換する。
【0042】
これにより、本実施形態における各色の出力信号について、その階調特性を線形とすることができる。
【0043】
●ユーザインタフェース
以下、図10及び図11を用いて、サーバPC1におけるキャリブレーション関連のユーザインタフェース(UI)例について説明する。なお、本実施形態におけるキャリブレーションデータ作成システムは、PC1上における一種のアプリケーションとして実現される。
【0044】
図10は、本実施形態におけるUI画面遷移例を示す図である。本アプリケーションが起動されると、まずステップS801においてメイン画面の表示を行う。該メイン画面の例を図11に示す。なお、他の画面も基本的には図11と同様に、「次へ」「戻る」「キャンセル」「ヘルプ」のボタン押下により、関連する他の画面へ移る。図11のメイン画面では、選択メニューとして「新規測定」「既存の測定データファイルを開く」「ダウンロードデータの削除」の3種を用意している。
【0045】
ここで「新規測定」を選択して「次へ」を押下した場合は、ステップS802へ移る。ステップS802ではプリンタ2へのチャートの出力を行い、次にステップS805において、上述したようにサーバPC1によるスキャナ3の更正を行った後、スキャナ3に固有の輝度濃度変換テーブルを作成する。そしてステップS807でスキャナ3において、上記輝度濃度変換テーブルを用いて該チャートの測定を行う。そしてステップS808において、キャリブレーションの適用、すなわちキャリブレーションデータの作成及びプリンタ2へのダウンロード(図2のS47,S48)を行う。
【0046】
なおステップS808のUIにおいてはステップS809へ移行するためのボタンが用意されている。ユーザによる該ボタンの押下によってステップS809へ進むと、測定データの保存を可能とする画面が表示され、ステップS807で測定したスキャンデータが保存を指示できる。このスキャンデータの保存ファイルは、後述する既存の測定データを用いた処理において使用することができる。ステップS809を抜けるとステップS808へ戻り、次にステップS810において処理終了画面が表示される。該画面において「アプリケーションの終了」が指定されると処理は終了し、「メイン画面へ戻る」が指定されるとステップS801へ戻る。
【0047】
ステップS801のメイン画面において、「測定データを開く」を選択して「次へ」を押下すると、ステップS803の測定データ指示画面が表示される。ここでは「参照」ボタンの押下により、ステップS806の測定データ読み込み画面へ移行し、詳細な測定データの捜索を可能とする。ここで読み込まれる測定データは、上述したステップS809で保存されたデータファイルである。そして次にステップS808において、キャリブレーションの適用が行われる。尚、以降の処理は上述した通りであるため、説明を省略する。
【0048】
ステップS801のメイン画面において、「ダウンロードデータの削除」を選択して「次へ」を押下すると、ステップS804においてプリンタ2のキャリブレーションデータ格納部21内に格納されたキャリブレーションデータの削除を行う。なお、この削除処理はサーバPC1からプリンタ2へのコマンドによる指示に基づいて行われるが、ここでは該コマンドについては特に言及しない。そして次にステップS810の処理終了画面へ移行する。
【0049】
なお、上述したように本実施形態においては、ネットワーク5上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、対象となるプリンタを特定することが必要となるが、これは具体的には図10のステップS802におけるプリンタ用チャートの印刷処理の際に、UI上において行われる。アプリケーションはすなわち、指定されたプリンタに対して、チャート出力指示や、キャリブレーションデータのダウンロードを行う。
【0050】
●総括
以上説明したように本実施形態によれば、サーバPC1からの指示によってキャリブレーションデータを作成してプリンタ2へダウンロードすることができ、これを定期的に行うことによって、プリンタ2において常に安定したカラー印字を行うことができる。
【0051】
また、プリンタが出力したキャリブレーションチャートに対して、エッジ効果等による濃度ムラの無い範囲を読み込み、該読み込みデータに基づいてキャリブレーションデータを作成することによって、エッジ効果の影響を排除し、より高精度のキャリブレーションデータを作成することができる。
【0052】
従って、特に高価な濃度計等を用いることなく、既存の装置を用いて精度の高いキャリブレーションを実現することが可能となる。
【0053】
尚、本実施形態においてはシステムを構成するプリンタ装置としてカラーレーザビームプリンタ(LBP)を用いる例を示すが、インクジェットプリンタ等、他の印字方式によるプリンタ装置に関しても本発明は同様に実施可能である。また、ネットワークにおける接続形態およびプロトコルについては特に詳細には言及しないが、どのようなものでも同様に実施が可能である。
【0054】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0055】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0056】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0057】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
【0058】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0059】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャリブレーション用のチャートにおけるエッジ効果を考慮した、最適なキャリブレーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるキャリブレーションデータ作成処理を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態におけるプリンタ用チャートの例を示す図である。
【図4】パッチデータ配列における添字と実際のデータ値との関係を示す図である。
【図5】本実施形態におけるエッジ効果を説明するための図である。
【図6】本実施形態におけるパッチ単位内での有効読み取り範囲の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態におけるキャリブレーションテーブルを説明するための図である。
【図8】本実施形態のプリンタにおけるキャリブレーションデータの受信処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態のプリンタにおけるキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態におけるUI画面遷移例を示す図である。
【図11】本実施形態におけるメイン画面例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバPC
2 プリンタ
3 スキャナ
4 クライアントPC
5 ネットワーク
21 キャリブレーションデータ格納部
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置およびその方法、及び画像処理システムに関し、特に、安定した色再現を可能とする画像処理装置及びその方法、及び画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプリンタにおいては、使用される環境の温度や湿度などの環境条件によって、その印刷特性が変化する場合があることが知られている。また、このような環境条件の他、一定期間の使用の後に印刷特性が変化することもある。
【0003】
例えば電子写真方式のプリンタの場合、その感光ドラムの感光特性が上記環境条件や使用による経年変化によって変化し、その結果として印刷された画像等において観察される、例えば階調性等の印刷特性が所望のものから変化してしまう。また、インクジェット方式のプリンタでは、例えばプリントヘッドの吐出特性の変化によって、上述したような印刷特性の変化が生じてくる。
【0004】
このような印刷特性の変化に対処する方法として、キャリブレーションの手法が知られている。このキャリブレーションは、上述したような個別的なプリンタの印刷特性の変化に対してのみならず、複数のプリンタがネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、各プリンタ間における上述したような印刷特性の違い(ばらつき)が問題となるような場合にも、該ばらつきを低減するために実行される。
【0005】
一般にキャリブレーションにおいては、まずプリンタの印刷特性を得るために、複数のパッチ単位から成るキャリブレーションチャートを出力し、該キャリブレーションチャートをスキャナで読み取る。その後、読み取ったキャリブレーションチャート内の各パッチ単位に対して、所定の読み取り範囲内における平均の輝度データを得る。その後、該読み取り輝度データを濃度データに変換し、該濃度データから所望のキャリブレーションテーブルを作成し、該キャリブレーションテーブルをプリンタに適用することによって、キャリブレーションが施された印刷結果を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例で示したキャリブレーションにおいては、キャリブレーションチャートを構成する各パッチ単位内の濃度は均一であることが想定されている。しかしながら一般的なプリンタにおいては、「エッジ効果」と呼ばれる現象によって、パッチの周辺部の濃度が中央部の濃度に比べて高くなることがあることが知られている。
【0007】
上記従来のキャリブレーションにおいては、このようなエッジ効果を考慮することなく読み取り範囲を設定していたため、エッジ効果による高濃度部分を含めてパッチ濃度を得てしまい、必ずしも最適なキャリブレーション結果を得ることができなかった。
【0008】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、キャリブレーション用のチャートにおけるエッジ効果を考慮した、最適なキャリブレーションを可能とする画像処理装置およびその方法、及び画像処理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理システムは以下の構成を備える。
【0010】
すなわち、ネットワークを介して、サーバ装置とスキャナ、及び画像形成装置が接続された画像処理システムであって、前記サーバ装置は、前記画像形成装置より記録媒体上に出力された複数の単階調パッチからなるチャート画像に対し、該パッチにおいて濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定し、該読み取りサイズ情報を前記スキャナに指示する読み取りサイズ設定手段と、前記スキャナにおいて前記チャート画像を前記読み取りサイズ情報に基づいて読み取ることによって得られた複数階調のパッチデータを取得するパッチデータ取得手段と、前記パッチデータに基づいて前記画像形成装置用の色補正用データを作成する補正データ作成手段と、該色補正用データを前記画像形成装置に転送する補正データ転送手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
より詳細には、前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部から、前記画像形成装置によるエッジ効果に起因する高濃度部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
●システム構成
図1は、本実施形態における画像処理システムの構成を示す図である。同図において、1はネットワーク5に接続されたサーバPCであり、本システムを実現するソフトウェアがインストールされている。
【0014】
2はネットワーク5に接続されたプリンタであり、本システムにおける更正(キャリブレーション)の対象となる。プリンタ2は、ネットワーク5に接続された複数のPCからの指示に応じた印字が行えるように構成されている。プリンタ2はまた、内部にキャリブレーションデータ格納部21を備え、後述するキャリブレーションデータを上記PC1からダウンロードして格納する。
【0015】
ここでサーバPC1には、プリンタ2より出力したキャリブレーションチャートを測定するためのスキャナ3が接続されているが、これを原稿入力等の他の用途に使用することももちろん可能である。
【0016】
4はネットワーク5に接続されたクライアントPCであり、所望の印字データの作成、編集、印字の指示等を行う。一般にプリンタ2に対するキャリブレーションは、システム管理者によってサーバPC1より行われ、通常の印字データの印字はクライアントPC4より実行される。
【0017】
本実施形態のプリンタ2においては、後述するように作成されたキャリブレーションデータに基づくキャリブレーションを行うことにより、常に安定した色再現を可能とする。以下、本実施形態におけるキャリブレーションデータの作成方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0018】
●プリンタ用チャート出力
まずステップS41において、サーバPC1からプリンタ2へ、キャリブレーションチャート、すなわちプリンタ用チャートデータの出力をネットワーク5を介して指示し、プリンタ2においてプリンタ用チャートが出力される。ここで、ネットワーク5に複数台のプリンタが接続されている場合が想定されるが、この場合、キャリブレーション対象となるプリンタを、ネットワーク管理のルールに従って予め特定しておく必要があるが、ここではその特定方法についての詳細な説明は省略する。
【0019】
図3は、ステップS41で出力されたプリンタ用チャートの例を示す図である。同図に示されるように本実施形態のプリンタ用チャートは、A4サイズの1ページ61内に、プリンタの濃度特性を検出するためのデータ部62が備えられ、該データ部62の縦横それぞれを32分割した、総計1024のパッチ単位が用意されている。該データ部62の横方向には印刷トナーの基本色であるシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)別にパッチ単位を配置する。各パッチ単位内に記述された数値は配列の添字を示すが、該配列の添字と実際のデータ値との関係は、図4の表に示すように構成されている。すなわち、本実施形態におけるパッチ単位は単色単階調のデータからなり、例えば、図3の配列0に対する実際の出力データ値は図4によれば0であり、同様に配列32に対しては128、配列63に対しては255、である。なお、本実施形態においてはCMYK各色8ビットの系であると想定しているため、出力データ値として0〜255の数値を用いる例を示したが、他のビット数の系であれば図4に示す対応表内の出力データ値を変更すれば良い。
【0020】
図3に示すプリンタ用チャートにおいては、ハイライト側に属する配列0〜31の32階調分のパッチ単位がそれぞれ4個所づつ配置され、シャドウ側に属する配列33,35,37,..,61,63の16階調分のパッチ単位がそれぞれ8個所づつ配置されている。本実施形態において、このようにハイライト側とシャドウ側とで階調数を異ならせたのは、本システムのハイライト側においては、シャドウ側に比べてより綿密な階調情報が必要となるためである。また、シャドウ側に配置されるパッチ単位数がハイライト側よりも多くなっているのは、スキャナにおける入力値のばらつきが、シャドウ側の方がハイライト側よりも多い傾向があるためである。
【0021】
また、図3に示す63は、その矢印形によってチャート61を後述するスキャナの原稿台上に載置する際の方向をユーザに知らしめるための、載置方向判別情報である。なお、載置方向判別情報63内には、このチャート61がプリンタ2の更正用であることを示す識別情報(この例では「B」)が記されている。また、64,65,66は、チャート61がスキャナの原稿台に正常に載置されているか否かを検出するためのレジマークである。該レジマーク64,65,66の検出処理の詳細については後述する。
【0022】
ここで図5を参照して、プリンタ用チャートにおける各パッチ単位内の濃度ムラについて説明する。同図において、20はあるパッチ単位を示す。該パッチ単位20内は理想的には均一の濃度で出力されるべきであるが、電子写真系等のあるプリンタでは、パッチ周辺部においてエッジ効果と呼ばれる濃度上昇が発生する。このエッジ効果の多くは現像プロセスに起因するものであるが、ここでは詳細は言及しない。
【0023】
図5の上部は、パッチ単位20の中心部の水平方向における濃度変化を示すグラフであり、縦軸が濃度、横軸がパッチの幅方向の座標を示している。該グラフによれば、パッチ20の周辺部においてエッジ効果21,22が発生していることが分かる。
【0024】
なお、図3に示すプリンタ用チャート61は、上述したようにPC1からの指示によってプリンタ2から出力されるものであるが、プリンタ2内で上記フォーマットのチャートを構成する情報を所有しておき、PC1からの指示によって、該情報に基づいてチャートを生成してもよいし、PC1からチャート構成情報をプリンタ2に送信することによって、チャートを生成してもよい。なお、チャート構成情報はプリンタ2のコマンド系に依存するものであるが、ここでは特に限定しない。
【0025】
●プリンタ用チャートのスキャン
プリンタ2からのプリンタ用チャートの出力が終了すると、図2のステップS42において、本システムを構成するスキャナ3が既に更正済みであるか否かを判断し、未更正であればステップS43においてスキャナ更正を行う。なお、ここではスキャナ更正の詳細については特に言及しない。
【0026】
スキャナ3の更正後ステップS44において、上述したプリンタ用チャートをスキャナ3を用いて測定する。スキャナ3によるスキャンは通常、サーバPC1上に構成されるスキャナドライバを介して実行され、例えばスキャン解像度の設定や入力領域の指定等が行われる。
【0027】
本実施形態では、プリンタ用チャートの各パッチ単位内において、所定の「読み取り範囲」内のRGB信号値(輝度値)を読み取り、該値をPC1に返す。
【0028】
以下、本実施形態のパッチ単位内における読み取り範囲の設定処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
まずステップS31において、パッチの最外郭内の輝度値の全平均値を算出し、これをN(0)とする。次にステップS32において、変数iに初期値0を代入する。次にステップS33において、変数iがパッチ幅の1/2を超えたか否かを判定し、超えた場合には処理を終了するが、越えていない場合にはステップS34に進む。
【0030】
ステップS34においては、パッチの最外郭からiピクセル分内側に入った矩形内の輝度値の全平均値を算出し、これをN(i)とする。そしてステップS35においてN(i)を、既に算出済である、該N(i)の矩形よりも1ピクセル分外側の矩形についての、輝度値の全平均値N(i−1)と比較する。
【0031】
ここで、読み取り範囲がエッジ効果を含んでいる間は、N(i)とN(i−1)は一致しないため、ステップS36で変数iをインクリメントし、ステップS33に戻る。一方、ステップS35においてN(i)とN(i−1)とが一致した場合には、読み取り範囲がエッジ効果を含んでいないと見なし、ステップS37に進んで、プリンタ2における有効な「読み取り範囲」を、パッチ幅から2*iを減算した値以内である、と決定する。
【0032】
サーバPC1では、スキャナ3よりパッチ単位の「読み取り範囲」内の平均輝度値を入力し、プリンタ用チャートにおける各パッチ単位の配置に基づき、ハイライト側では4個所の平均(32階調分)を算出し、シャドウ側は8個所の平均(16階調分)を算出することによって、CMYK各色48階調のRGB信号値を得る。ここで、スキャナ更正によって予め用意された、スキャナ3のRGB輝度信号とプリンタ2のCMYK濃度信号の対応を示す輝度濃度変換テーブル(不図示)を参照することによって、該48階調の輝度信号から48階調の濃度特性値(CMYK値)を得ることができる。
【0033】
図2のステップS44に示すプリンタ用チャートのスキャンが終了すると、次にステップS45において、スキャンしたプリンタ用チャートが正しいものであるか否かを判別する。すなわちこの場合、プリンタ2の更正を行うことを目的としているため、スキャンしたチャートがプリンタ2用チャートであるか否かを判断する。これは例えば、図3に示す左下レジマーク65を検出し、次に左上レジマーク64を検出することによって実施される。これらのレジマーク検出に失敗した場合は、ステップS46においてエラー表示を行う。
【0034】
●キャリブレーションテーブル作成
次にステップS47では、サーバPC1においてキャリブレーションテーブルが作成される。以下、本実施形態におけるキャリブレーションテーブルの作成処理について、図7を用いて説明する。
【0035】
図7(a)は、前段のスキャン処理によって得られた、48階調の濃度特性値を示す図である。同図には入力/出力の関係カーブが示されるが、これは48階調分の値に基づく補間計算により求められる。なお、ここでは一色分のみについて説明するが、実際はCMYK各色について同様の処理を行う。
【0036】
ここで、濃度特性の理想値として、図7(c)に示すような線形カーブが予め規定されている。従って、図7(a)に示す現状の濃度特性を図7(c)に示す理想特性に近づけるために、図7(a)の逆関数に相当する図7(b)に示す特性に基づき、キャリブレーションテーブルを算出する。すなわち、図7(a)に示す特性に対して、図7(b)の特性に基づく補正を行うことにより、結果として図7(c)に示す理想特性が得られる。
【0037】
●キャリブレーションテーブルのダウンロード
次にステップS48において、サーバPC1で作成されたキャリブレーションテーブルがプリンタ2へダウンロードされ、キャリブレーションデータ格納部21に格納される。この時、上述したチャート出力時と同様に、ネットワーク5上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、ダウンロード対象となるプリンタを特定する。なお、ダウンロードに関するコマンド等はプリンタのコマンド系に依存するが、ここでは詳細な説明を省略する。
【0038】
図8は、プリンタ2におけるダウンロードデータの受信処理を示すフローチャートである。まずステップS70においてデータが受信されたか否かを判定する。受信されていない場合はステップS70を繰り返すが、受信された場合はステップS71において受信データの解析を行う。該解析結果の判定をステップS72で行うが、受信データがキャリブレーションダウンロードコマンドである場合にはステップS73に進み、上述したようにキャリブレーションデータ格納部21へ該キャリブレーションデータを格納する。一方、キャリブレーションダウンロードコマンドでないと判断された場合には、ステップS74において該受信データに応じた処理を行う。
【0039】
●キャリブレーション処理
以下、プリンタ2におけるキャリブレーション処理について説明する。
【0040】
通常、印字データはPC1上のアプリケーションからPC1上のプリンタドライバを経由してプリンタ2へ流される。プリンタ2では、上述した図8のステップS74等において印字データの解析、ページレイアウトの構成、画像処理、印字処理、等を行う。
【0041】
ここで図9に、プリンタ2におけるキャリブレーション処理のフローチャートを示す。まずステップS110において、入力信号RGBに対して、輝度補正やコントラスト補正等のカラー微調整処理を施す。次にステップS111において、モニタの色味とプリンタ印字の色味を合わせるためのカラーマッチング処理を行う。次にステップS112において、入力信号である輝度RGBをプリンタの印字信号である濃度CMYKへ変換する、輝度濃度変換処理を行う。そしてステップS113において、キャリブレーション処理を行う。すなわち、CMYK各8ビット多値信号を入出力信号とし、キャリブレーションデータ格納部21に格納されたキャリブレーションテーブルデータを用いて、出力特性が線形となるように補正するものである。次にステップS114において、キャリブレーション後のCMYK各8ビット信号を、例えばCMYK各1ビットの信号へ2値化する等、出力系に則した信号に変換する。
【0042】
これにより、本実施形態における各色の出力信号について、その階調特性を線形とすることができる。
【0043】
●ユーザインタフェース
以下、図10及び図11を用いて、サーバPC1におけるキャリブレーション関連のユーザインタフェース(UI)例について説明する。なお、本実施形態におけるキャリブレーションデータ作成システムは、PC1上における一種のアプリケーションとして実現される。
【0044】
図10は、本実施形態におけるUI画面遷移例を示す図である。本アプリケーションが起動されると、まずステップS801においてメイン画面の表示を行う。該メイン画面の例を図11に示す。なお、他の画面も基本的には図11と同様に、「次へ」「戻る」「キャンセル」「ヘルプ」のボタン押下により、関連する他の画面へ移る。図11のメイン画面では、選択メニューとして「新規測定」「既存の測定データファイルを開く」「ダウンロードデータの削除」の3種を用意している。
【0045】
ここで「新規測定」を選択して「次へ」を押下した場合は、ステップS802へ移る。ステップS802ではプリンタ2へのチャートの出力を行い、次にステップS805において、上述したようにサーバPC1によるスキャナ3の更正を行った後、スキャナ3に固有の輝度濃度変換テーブルを作成する。そしてステップS807でスキャナ3において、上記輝度濃度変換テーブルを用いて該チャートの測定を行う。そしてステップS808において、キャリブレーションの適用、すなわちキャリブレーションデータの作成及びプリンタ2へのダウンロード(図2のS47,S48)を行う。
【0046】
なおステップS808のUIにおいてはステップS809へ移行するためのボタンが用意されている。ユーザによる該ボタンの押下によってステップS809へ進むと、測定データの保存を可能とする画面が表示され、ステップS807で測定したスキャンデータが保存を指示できる。このスキャンデータの保存ファイルは、後述する既存の測定データを用いた処理において使用することができる。ステップS809を抜けるとステップS808へ戻り、次にステップS810において処理終了画面が表示される。該画面において「アプリケーションの終了」が指定されると処理は終了し、「メイン画面へ戻る」が指定されるとステップS801へ戻る。
【0047】
ステップS801のメイン画面において、「測定データを開く」を選択して「次へ」を押下すると、ステップS803の測定データ指示画面が表示される。ここでは「参照」ボタンの押下により、ステップS806の測定データ読み込み画面へ移行し、詳細な測定データの捜索を可能とする。ここで読み込まれる測定データは、上述したステップS809で保存されたデータファイルである。そして次にステップS808において、キャリブレーションの適用が行われる。尚、以降の処理は上述した通りであるため、説明を省略する。
【0048】
ステップS801のメイン画面において、「ダウンロードデータの削除」を選択して「次へ」を押下すると、ステップS804においてプリンタ2のキャリブレーションデータ格納部21内に格納されたキャリブレーションデータの削除を行う。なお、この削除処理はサーバPC1からプリンタ2へのコマンドによる指示に基づいて行われるが、ここでは該コマンドについては特に言及しない。そして次にステップS810の処理終了画面へ移行する。
【0049】
なお、上述したように本実施形態においては、ネットワーク5上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、対象となるプリンタを特定することが必要となるが、これは具体的には図10のステップS802におけるプリンタ用チャートの印刷処理の際に、UI上において行われる。アプリケーションはすなわち、指定されたプリンタに対して、チャート出力指示や、キャリブレーションデータのダウンロードを行う。
【0050】
●総括
以上説明したように本実施形態によれば、サーバPC1からの指示によってキャリブレーションデータを作成してプリンタ2へダウンロードすることができ、これを定期的に行うことによって、プリンタ2において常に安定したカラー印字を行うことができる。
【0051】
また、プリンタが出力したキャリブレーションチャートに対して、エッジ効果等による濃度ムラの無い範囲を読み込み、該読み込みデータに基づいてキャリブレーションデータを作成することによって、エッジ効果の影響を排除し、より高精度のキャリブレーションデータを作成することができる。
【0052】
従って、特に高価な濃度計等を用いることなく、既存の装置を用いて精度の高いキャリブレーションを実現することが可能となる。
【0053】
尚、本実施形態においてはシステムを構成するプリンタ装置としてカラーレーザビームプリンタ(LBP)を用いる例を示すが、インクジェットプリンタ等、他の印字方式によるプリンタ装置に関しても本発明は同様に実施可能である。また、ネットワークにおける接続形態およびプロトコルについては特に詳細には言及しないが、どのようなものでも同様に実施が可能である。
【0054】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0055】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0056】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0057】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
【0058】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0059】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャリブレーション用のチャートにおけるエッジ効果を考慮した、最適なキャリブレーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるキャリブレーションデータ作成処理を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態におけるプリンタ用チャートの例を示す図である。
【図4】パッチデータ配列における添字と実際のデータ値との関係を示す図である。
【図5】本実施形態におけるエッジ効果を説明するための図である。
【図6】本実施形態におけるパッチ単位内での有効読み取り範囲の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態におけるキャリブレーションテーブルを説明するための図である。
【図8】本実施形態のプリンタにおけるキャリブレーションデータの受信処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態のプリンタにおけるキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態におけるUI画面遷移例を示す図である。
【図11】本実施形態におけるメイン画面例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバPC
2 プリンタ
3 スキャナ
4 クライアントPC
5 ネットワーク
21 キャリブレーションデータ格納部
Claims (12)
- 記録媒体上に複数の単階調パッチからなるチャート画像を出力するチャート出力手段と、
前記パッチおいて、濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定する読み取りサイズ設定手段と、
前記チャート画像を前記読み取りサイズに基づいて読み取ることにより、複数階調のパッチデータを得る読み取り手段と、
前記パッチデータに基づいて色補正用データを作成する補正データ作成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部における高濃度部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- さらに、前記色補正用データを用いて画像データの色補正を行う補正手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- さらに、前記補正手段による色補正後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- ネットワークを介して、サーバ装置とスキャナ、及び画像形成装置が接続された画像処理システムであって、
前記サーバ装置は、
前記画像形成装置より記録媒体上に出力された複数の単階調パッチからなるチャート画像に対し、該パッチにおいて濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定し、該読み取りサイズ情報を前記スキャナに指示する読み取りサイズ設定手段と、
前記スキャナにおいて前記チャート画像を前記読み取りサイズ情報に基づいて読み取ることによって得られた複数階調のパッチデータを取得するパッチデータ取得手段と、
前記パッチデータに基づいて前記画像形成装置用の色補正用データを作成する補正データ作成手段と、
該色補正用データを前記画像形成装置に転送する補正データ転送手段と、
を有することを特徴とする画像処理システム。 - 前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理システム。
- 前記読み取りサイズ設定手段は、前記パッチの外周部から、前記画像形成装置によるエッジ効果に起因する高濃度部を除いた領域を、読み取りサイズとして設定することを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
- 前記サーバ装置はさらに、
前記ネットワークに接続された複数の画像形成装置から色補正対象となる画像形成装置を選択する選択手段を有し、
前記補正データ作成手段は、前記選択手段において選択された画像形成装置用の色補正用データを作成することを特徴とする請求項6記載の画像処理システム。 - 記録媒体上に複数の単階調パッチからなるチャート画像を出力するチャート出力工程と、
前記パッチおいて、濃度が略均一である領域を読み取りサイズとして設定する読み取りサイズ設定工程と、
前記チャート画像を前記読み取りサイズに基づいて読み取ることにより、複数階調のパッチデータを得る読み取り工程と、
前記パッチデータに基づいて色補正用データを作成する補正データ作成工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータ上で実行されることによって、該コンピュータを請求項6乃至9のいずれかに記載された画像処理システムにおけるサーバ装置として動作させることを特徴とするプログラム。
- 請求項11記載のプログラムを記録した記録媒体。
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-
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