JP2004107655A - 起泡性の向上方法及び泡状洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2質量%以下の界面活性剤濃度の水性組成物の起泡性を向上させるために、エタノールを用いる。
【選択図】 なし
Description
本発明は界面活性剤濃度が2質量%以下の低界面活性剤濃度水溶液の水の一部をエタノールに置換することで、起泡性が向上することを見出したものである。通常、エタノールは破泡剤としての認識が強いため、ましてや低濃度の界面活性剤の起泡性向上剤としてエタノールが作用するようなことは、驚くべきことである。エタノールの配合が起泡性に作用する理由として、我々は、本来、水性組成物中ではミセルを優先して形成する界面活性剤が、エタノールを適量配合することにより、水性組成物中のミセルの一部ないし全部が崩れ、発泡デバイスなどの気−液混合による発泡操作を加えた場合に、界面活性剤が気−液界面に配列しやすくなるのではないかと推測している。
本発明の(a)成分は、界面活性剤又は界面活性剤の組合せであるが、発泡デバイスを用いて発泡操作を行った場合に、最大2質量%の水性組成物(水溶液)において、起泡するものに限定される。2質量%の界面活性剤濃度で起泡しない界面活性剤を用いても、物質によっては本効果を得ることができるが、エタノール配合による起泡性の向上について、驚くべきほどの成果が得られるものではない。従って、本発明に用いる(a)成分としては、消泡性の界面活性剤は好ましくない。
〔式中、R20は炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R21は炭素数1〜6のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、pは0又は1の数である。R22、R23は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R24はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Dは、−SO3 -、−OSO3 -、−COO-から選ばれる基である。〕
R5−(OR6)xGy (2)
〔式中、R5は直鎖の炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基であり、R6は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、Gは還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平均値1〜3、好ましくは1〜2の数を示す。〕
上記のような起泡性の向上に関する知見に基づき、本発明では、起泡性が向上された、泡塗布洗浄に好適な水性組成物、更に該組成物から形成される泡状洗浄剤組成物が提供される。
最も好ましい(e)成分としては下記の一般式の化合物を挙げることができる。
(a)(i)炭素数8〜18の炭化水素基を1つと炭素数1〜3の炭化水素基を2つ有するアミンオキシド型界面活性剤、及び(ii)炭素数8〜16のアルキル基を有し、平均縮合度が1〜2のアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤 合計で0.1〜1.0質量%[但し(i)成分/(ii)成分が質量比で95/5〜60/40である]
(b)エタノール 5〜10質量%
(c)及び/又は(d)アルカリ剤(モノエタノールアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム) 0.5〜1質量%
(e)4級アンモニウム化合物 0.002〜0.1質量%
(f)その他有機化合物(有機溶剤、香料など) 0.01〜5.0質量%
及び残部の水を含有するpH(20℃)8.5〜11.5の洗浄性の水性組成物であって、該水性組成物を、吐出時に空気を取り込むことにより泡を形成する機構を有する吐出手段によるトリガー式スプレーヤータイプ(最も好ましくものは図2の機構を有するもの)の発泡デバイスを備えた容器に充填してなる泡塗布式洗浄剤
下記配合成分を用いて表1、2の界面活性剤水溶液を調製した。これら水溶液の起泡性及び泡安定性を下記の方法で評価した。結果を表1、2に示す。
a−i:ラウリルジメチルアミンオキシド
a−ii:アルキルポリグルコシド(炭素数10、12及び14の直鎖飽和アルキルの混合物、平均糖縮合度1.4)
b:エタノール
200mlのプラスチック製のメスシリンダー(内径4cm)に図1〜2のトリガー式スプレーヤーを備えた容器を用いて10回スプレーしそのときの水溶液の質量と泡の容積から以下の計算式を用いて起泡性(ml/g)を算出した。
起泡性(ml/g)=泡体積(ml)/水溶液質量(g)
上記起泡性試験において、スプレー10回後、直後の泡の容積と2分後の泡の容積を調べ、以下の式により泡安定性を求めた。
泡安定性(%)=2分後の泡の体積(ml)/スプレー直後の泡の体積(ml)×100
表3に示す水性組成物を調製し、実施例1と同じトリガー式スプレーヤーを備えた容器を用いて泡状洗浄剤組成物の泡の性状と拭き取り時の安定性を調べた。起泡性評価方法及び泡安定性評価方法は実施例1と同じ条件で行った。ふき取り時の抵抗の評価方法については以下に示す。
ガラス垂直面に水性組成物をスプレーしタオルで拭き取り作業をした際の実感評価を行い、下記の基準で評価した。
〇;スムースに水性組成物が拭き取れる。
×;抵抗が感じられ、引っかかる感じがする。
上記で用いたa−i成分を1.0質量%、a−ii成分を0質量%、エタノールを5.0質量%、及び残部の水を含有する水性組成物(配合例20)を調製した。また、配合例21として、a−i成分を0質量%、a−ii成分を1.0質量%、エタノールを5.0質量%、及び残部の水を含有する水性組成物を調製した。
表4に示す界面活性剤とエタノールとを、表4の比率で併用した場合の起泡性を評価した。なお、表4の組成の残部は水である。また、起泡性は、エタノールを使用しない場合(基準組成)の起泡性(h0)と、エタノールを使用した場合の気泡性(組成1の起泡性h1又は組成2の起泡性h2)とを比較して、以下の式で起泡増加率を算出して評価した。結果を表3に示す。
起泡増加率=〔(h1又はh2)/(h0)〕×100
表中、EOpは、エチレンオキサイド平均付加モル数である。
26 ノズル
28 旋回流噴出器
29 直線流噴出器
35 円筒状衝壁
36 空気流入路
40 スクリーン
42 貫通孔状部
310 泡吐出容器
311 容器本体
313 気液混合部
313b 多孔質膜
315 ノズル部
318 吐出口
318a 多孔質膜
X 泡吐出経路
Y エア戻り経路
Claims (10)
- 界面活性剤濃度が2質量%以下の界面活性剤水溶液の起泡性を、エタノールを用いて向上させる、界面活性剤水溶液の起泡性の向上方法。
- 界面活性剤が、炭素数8〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数8〜16のアルキル硫酸エステル塩、平均付加モル数が1〜5、特には1〜4であって、アルキル基の炭素数が8〜16のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8〜16のアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が8〜16のアルケニルコハク酸塩、及びアルキル基の炭素数が8〜16の脂肪酸塩から選ばれる一種以上の陰イオン界面活性剤である請求項1記載の起泡性の向上方法。
- 界面活性剤が、下記一般式(I)で示される両性界面活性剤又はアルキル基の炭素数が9〜23のアルキルイミダゾリニウムベタイン型界面活性剤である請求項1記載の起泡性の向上方法。
〔式中、R20は炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R21は炭素数1〜6のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、pは0又は1の数である。R22、R23は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R24はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Dは、−SO3 -、−OSO3 -、−COO-から選ばれる基である。〕 - 界面活性剤が(i)炭素数8〜18の炭化水素基を1つと炭素数1〜3の炭化水素基を2つ有するアミンオキシド型界面活性剤、及び(ii)炭素数8〜16のアルキル基を有し、平均縮合度が1〜3のアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤から選ばれる一種以上である請求項1記載の起泡性の向上方法。
- (i)及び(ii)の比率が(i)/(ii)=99/1〜50/50(質量比)である請求項4記載の起泡性の向上方法。
- (a)界面活性剤を0.01〜2質量%、(b)エタノールを4〜15質量%、並びに水を含有する水性組成物から形成される、泡状洗浄剤組成物。
- (i)及び(ii)の比率が(i)/(ii)=99/1〜50/50(質量比)である請求項6記載の泡状洗浄剤組成物。
- (a)界面活性剤を0.01〜2質量%、(b)エタノールを4〜15質量%、並びに水を含有する水性組成物を、発泡デバイスを備えた容器に充填してなる泡塗布式洗浄剤。
- (a)界面活性剤を0.01〜2質量%、(b)エタノールを4〜15質量%、並びに水を含有する泡塗布用洗浄剤組成物。
- (a)界面活性剤を0.01〜2質量%、(b)エタノールを4〜15質量%、並びに水を含有する水性組成物を、泡状にして洗浄対象に適用する洗浄方法。
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