JP2004106845A - ピルファープルーフ機構付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラチェット式のピルファープルーフ機構を備えた容器について、キャップの装着時には、ラチェット係合片の乗り越えによるトルクの一時的な増大を抑えることで、キャップの締め付けを確実に行なうことができ、容器の開封時には、ラチェット係合片による係合の効果を確実なものとして、ピルファープルーフバンドの切り離しを確実に行なうことができるようにする。
【解決手段】ピルファープルーフバンド15の内面側と、それに対向する口頸部21の外面側とに、それぞれ円周方向に間隔を置いて複数個の係合片16、23を、開栓方向で係合するラチェット係合用として形成すると共に、一方の側の係合片16のうちの幾つかが他方の側の係合片23のうちの幾つかを乗り越えたときに、他方の側の残りの係合片23に対して一方の側の係合片16が乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片16、23同士の位置関係を部分的にずらせる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピルファープルーフキャップを容器本体の口頸部に冠着していることでピルファープルーフ機能が付与されている容器(キャップと容器本体)に関し、特に、キャップのピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する容器本体の口頸部の外面側とを、それぞれの側に形成した係合片によって開栓方向で係合するようにラチェット係合させることで、容器の開封時に口頸部に対してピルファープルーフバンドを係止させておくようにした、ピルファープルーフ機構付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初にキャップを取り外して容器を開封する際に、キャップのスカート部の下方に一体的に形成されているピルファープルーフバンドが切り離されることで、容器が開封されたことを明示して、不正に使用されるのを防止するようにした、所謂ピルファープルーフ(タンパーエビデンス)機構については、従来から各種の飲料容器等において広く一般的に採用されており、そのようなピルファープルーフ機構を備えた容器において、合成樹脂製キャップのピルファープルーフバンドを容器本体の口頸部に対して係止させるための構造として、ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側とに、それぞれ複数個の係合片を形成して、両方の係合片同士をキャップの開栓方向の回動でだけ係合するようにラチェット係合させるようにした構造が従来から多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなラチェット式のピルファープルーフ機構を備えた容器では、容器本体へのキャップの装着時には、一方の側の係合片が他方の側の係合片を乗り越えることで、口頸部に対してピルファープルーフバンドがキャップと一体的に閉栓方向に回動するのを許容すると共に、装着されたキャップを容器本体から最初に取り外す容器の開封時には、一方の側の係合片と他方の側の係合片とが開栓方向で係合することにより、口頸部に対してピルファープルーフバンドだけが係止され、キャップだけが開栓方向に回動することとなって、その結果、キャップのスカート部とピルファープルーフバンドの間の弱化部が破断されてピルファープルーフバンドが切り離され、それによって、容器の開封が明示されることとなる。
【0004】
そのようなラチェット式のピルファープルーフ機構を備えた容器において、口頸部の側とピルファープルーフバンドの側の係合片同士のラチェット係合の係合強度が不充分であると、開封時にキャップを開栓方向に回動させた際に、一方の側の係合片が他方の側の係合片を逆方向(開栓方向)に乗り越えて、弱化部を破断させることなくキャップと一体的にピルファープルーフバンドが回動してしまうため、対向する係合片同士の数を増やしたり噛み合わせを深くしたりすることで、ラチェット係合の係合強度を充分なものにする必要があるが、そうすることで、キャッピングマシーンによりキャップを容器本体に装着する際に、一方の側の係合片が他方の側の係合片を乗り越える時の乗り上げによる抵抗力が大きくなって、キャップを閉栓方向に回動するのに一時的に大きなトルクが必要となってしまう。
【0005】
この点について、一般的に、従来のキャッピングマシーンでは、キャップを口頸部に螺合させて締め付けることで容器本体に装着する際に、締め付けトルクが所定値に達すると締め付けを完了するように設定しているが、前記のように、一方の側の係合片が他方の側の係合片を乗り越える時にキャップの回動トルクが一時的に大きくなって、それが所定値を超えてしまうと、キャップが完全に装着されていない(閉まりきっていない)にも関わらず、その時点でキャップの締め付けが完了したものと見なされてしまい、その結果、キャップの締め付け不足による密封不良が発生するような虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、ラチェット式のピルファープルーフ機構を備えた容器について、キャップの装着時には、ラチェット係合片の乗り越えによるトルクの一時的な増大を抑えることで、キャップの締め付けを確実に行なうことができ、しかも、容器の開封時には、ラチェット係合片による係合の効果を確実なものとして、ピルファープルーフバンドの切り離しを確実に行なうことができるようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、キャップのスカート部の下方に、円周方向に沿って破断可能な弱化部を介して、ピルファープルーフバンドが一体的に形成されていると共に、キャップが冠着される容器本体の口頸部に、キャップの側に形成されたネジと螺合するネジが形成され、このネジよりも下方で、ピルファープルーフバンドの側に形成された係合片とラチェット係合する係合片が形成されているようなピルファープルーフ機構付き容器において、ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側とに、それぞれ円周方向に間隔を置いて複数個の係合片を、開栓方向で係合するラチェット係合用として形成すると共に、一方の側の係合片のうちの幾つかが他方の側の係合片のうちの幾つかを乗り越えたときに、他方の側の残りの係合片に対して一方の側の係合片が乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片同士の位置関係を部分的にずらせるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成によれば、ピルファープルーフバンドの側と口頸部の側の対向する係合片同士の位置関係を部分的にずらされていることで、容器本体へのキャップの装着時(キャップの締め付け時)には、対向する係合片同士の全てで同時的に乗り上げが起こらず、そのうちの幾つかずつでタイミングをずらせて乗り上げが起きるため、ラチェット係合片の乗り越えによるトルクの一時的な増大量を小さく抑えることができると共に、容器の開封時には、対向する係合片同士のうちの幾つかによる係合状態が外れて逆方向の乗り越えが起きたとして、それに続いて直ちに、残りの対向する係合片同士による係合が始まることで、両方の係合片によるラチェット係合の効果を確実なものにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のピルファープルーフ機構付き容器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の第1実施形態について、図1は、キャップが装着される前の容器の全体を示し、図2は、キャップが装着されて未開封の容器の上部を示し、図3は、口頸部とピルファープルーフバンドとにそれぞれ形成されるラチェット係合片の配置状態を示し、図4は、口頸部の下端付近でのピルファープルーフバンドの状態について、(A)キャップ締め付け完了前の状態と、(B)キャップ締め付け完了後の状態と、(C)キャップを取り外した容器開封後の状態とをそれぞれ示すものである。
【0010】
本発明の第1実施形態に係るピルファープルーフ機構付き容器については、合成樹脂製のキャップ1と、合成樹脂製又はガラス製の容器本体とによるもので、図1に示すように、射出成形により一体成形されたキャップ1には、その天板部11の周縁から下方に垂下するスカート部12の内面側にネジ13が形成され、スカート部12の下方に、破断可能な弱化部14を介して、内面側に複数個の係合片16を備えたピルファープルーフバンド15が一体的に形成されているのに対して、容器本体2には、その口頸部21の外面側に、キャップ1のネジ13と螺合するネジ22が形成され、ネジ22よりも下方に、ピルファープルーフバンド15の係合片16とラチェット係合するように、複数個の係合片23が形成されている。
【0011】
そのようなピルファープルーフ機構付き容器において、図2に示すように、キャップ1のスカ−ト部12とピルファープルーフバンド15との間の弱化部14では、スカ−ト部12の下端とピルファープルーフバンド15の上端との間の幅のある隙間(水平スリット)に対して、スカ−ト部12の下端とピルファープルーフバンド15の上端とを接続する破断可能なブリッジ14aが円周方向に間隔を置いて複数個形成されていると共に、キャップ1の締め付け時における円周方向の動きをピルファープルーフバンド15に伝達するために、スカ−ト部12の下端面とピルファープルーフバンド15の上端面のそれぞれに形成された係合面と乗り越え面とによる水平伝動突起14bが、また、キャップ1の締め付け時における下方向の動きをピルファープルーフバンド15に伝達するために、スカ−ト部12の下端面に形成されてピルファープルーフバンド15の上端面に近接した平坦面を有する垂直伝動突起14c(ピルファープルーフバンド15の上端面に形成しても良い)が、それぞれ弱化部14の円周方向の対称位置の2個所で形成されている。
【0012】
そのような弱化部14を介してキャップ1のスカ−ト部12の下方に形成されるピルファープルーフバンド15の内面側と、それに対向する容器本体2の口頸部21の下端付近の外面側には、図3に示すように、ラチェット係合用の係合片16、23が、それぞれ円周方向に間隔を置いて複数個ずつ形成されており、各係合片16、23同士は、キャップ1の閉栓方向(図3における時計回り方向)への回動では相手側を乗り越えるが、開栓方向(図3における反時計回り方向)への回動では相手側と係合するように形成されている。なお、ピルファープルーフバンド15の下端内面側(係合片16の下方)には、図4に示すように、口頸部21の係止片23の外径(各係止片23の外端同士を結ぶ仮想円の径)よりも僅かに小さな内径となるように、内方に突出する小径部17が環状に(又は円周方向に所定の間隔を置いて)形成されている。
【0013】
なお、ピルファープルーフバンド15の側の係合片16と、口頸部21の側の係合片23とは、何れも、キャップ1の開栓方向への回動で当接する係合面と、その背後の乗り越え面とを有するものであれば良いが、平面視で片傾斜屋根の形状(例えば、図6に示すような形状)となる各係止片16、23について、各係止片16、23同士の係合強度に問題がない限りにおいて、一方の係合片16が他方の係合片23を乗り越える時の乗り上げを短時間で終了させるという観点からすれば、図3に示すように、各係止片16、23の頂点の部分(係合片16の内端部分および係合片23の外端部分)を、幅が極小(例えば、0.5mm以下)となるようにして、平面視で略直角三角形状となるように形成しておくことが好ましい。
【0014】
また、各係合片16、23のそれぞれの係合面については、基本的には何れも垂直壁(容器本体の中心軸線から放射状に延びる方向の壁)とするのが好ましいが、例えば、口頸部21の側の係合片23について言えば、二つ割りの金型を使って容器をブロー成形するような場合に、ブロー成形後に各金型を割って分離させる際に、全ての係合片の係合面を垂直壁に形成していると、そのうちの幾つか係合片で、金型が係合片の係合面と引っ掛かって、所定形状に成形した係合片が変形するような虞もあることから、そのような場合には、金型が引っ掛かる係合片の係合面については、垂直面に近い急傾斜の傾斜壁としても良い。
【0015】
ピルファープルーフバンド15の側の係合片16と、口頸部21の側の係合片23のそれぞれの配置について、この実施形態(第1実施形態)では、何れも、複数個の係合片を、円周方向の全周を一定間隔で4つに区切った各区画毎に万遍に、即ち、全周的に略均等割りの状態となるように配置しているが、詳細に見ると、図3に示すように、ピルファープルーフバンド15の側と口頸部21の側との対向する係合片16、23同士の位置関係が部分的にずらされており、具体的には、ピルファープルーフバンド15の側では、全ての係合片16が円周方向で一定の間隔に配置されているのに対して、口頸部21の側では、係合片23のうちの幾つかを相手側の係合片16が乗り越えた時に、残りの係合片23に対して相手側の係合片16が乗り上げ前の状態となるように、円周方向で不均等な間隔に(即ち、全周的に略均等割りではあるが、一定の間隔ではないように)配置されている。
【0016】
なお、ピルファープルーフバンド15の側の係合片16と、口頸部21の側の係合片23の個数については、例えば、口頸部21のネジ22から開口上端までの高さにバラツキがある等の理由によりキャップ1の締め付け完了位置が若干変わったとしても、締め付け完了位置において対向する係合片16、23同士の幾つかが確実に係合状態となるように、何れか一方の側では係合片の個数を多く(間隔を小さく)することが好ましく、一方、必要な係合強度が得られる限りにおいて係合片16、23同士の乗り越えによる抵抗を少なくするように、何れか他方の側では係合片の個数を少なくすることが好ましい。そのため、この実施形態(第1実施形態)では、口頸部21の係合片23の個数を8個、ピルファープルーフバンド15の係合片16の個数を16個(相手側の係合片の数の整数倍)としている(その逆となるようにしても良い)。そのようなものでは、口頸部21の係合片23がある8個所で(即ち、数が少ない方の係合片の部分で)、係合片16、23同士が対向することとなる。
【0017】
上記のようにピルファープルーフバンド15と口頸部21にラチェット係合用の係合片16、23を設けたピルファープルーフ機構付き容器では、キャッピングマシ−ンによるキャップの締め付けにより容器本体2の口頸部21にキャップ1を装着する際に、キャップ1の円周方向の動きが弱化部14の水平伝動突起14bによりピルファープルーフバンド15に伝達され、キャップ1の下方向の動きが弱化部14の垂直伝動突起14cによりピルファープルーフバンド15に伝達されることで、弱化部14のブリッジ14aを破断させることなく、キャップ1と一体的にピルファープルーフバンド15が閉栓方向に回動することとなるが、そのようなキャップ1の締め付け時には、その終盤の段階において、図4(A),(B)に示すように、ピルファープルーフバンド15の内面側に形成された係合片16が、口頸部21の外面側に形成された係合片23を乗り越えて、ピルファープルーフバンド15の下端内側の小径部17が、口頸部21の係合片23の下方に入り込むことで、キャップ1(及びピルファープルーフバンド15)が締め付け完了位置となって、口頸部21へのキャップ1の装着が完了する。
【0018】
そのような容器本体2の口頸部21へのキャップ1の装着時において、ピルファープルーフバンド15の係合片16が口頸部21の係合片23を乗り越えるときに、図3に示すように、口頸部21の各係合片23のうちの幾つかが、それと対向するピルファープルーフバンド15の係合片16(円周方向に一定の間隔で配置されている)から僅かにずらされていることで、口頸部21の係合片23に対するピルファープルーフバンド15の係合片16の乗り越えが、対向する係合片16、23同士の全てで同時的に起こらず、そのうちの幾つかずつでタイミングをずらせて起きることとなる。
【0019】
また、容器本体2の口頸部21に装着されたキャップ1を最初に取り外して容器を開封する際には、キャップ1を開栓方向に捻り始める時点で、ピルファープルーフバンド15と口頸部21の対向する係合片16、23同士のうちの幾つかでだけ、係合片16、23同士が当接して係合しており、そのような状態からキャップ1を開栓方向に捻ると、ピルファープルーフバンド15は、係合片16、23同士の係合によって口頸部21に回動不能に係止されているのに対して、キャップ1は、弱化部14の水平伝動突起14bでの乗り越えにより回動が許容されて、キャップ1だけが回動することになるから、弱化部14のブリッジ14aが破断されて、キャップ1とピルファープルーフバンド15が切り離されることとなる。
【0020】
そのような容器の開封の際に、容器本体2の口頸部21とピルファープルーフバンド15との間で、最初に係合している係合片16、23同士の係合がもし外れた(係合片16が係合片23を開栓方向に乗り越えた)としても、図3に示すように(なお、図3は、最初に係合している係合片16、23同士の係合が外れた時の状態を示している)、それに続いて直ちに、ピルファープルーフバンド15の残りの幾つかの係合片16が、口頸部21の係合片23と係合することとなって、ピルファープルーフバンド15は口頸部21に確実に係止されることとなる。そして、キャップ1から切り離されて口頸部21の側に残ったピルファープルーフバンド15は、図4(C)に示すように、その下端の小径部17が口頸部21の係合片23によって抜け止めされていることで、容器本体2を逆さにしても口頸部21から抜け落ちることはない。
【0021】
上記のようなピルファープルーフ機構付き容器によれば、キャップ1の装着時(キャッピングマシ−ンによるキャップの締め付け時)には、口頸部21とピルファープルーフバンド15の対向する係合片16、23同士の全てで同時的に乗り越えが起こらず、そのうちの幾つかずつでタイミングをずらせて乗り越えが起きるため、係合片16が係合片23を乗り越える時の乗り上げによるトルクの一時的な増大量を小さく抑えることができて、その結果、締め付けトルクが所定値に達すると締め付けを完了するようにキャッピングマシ−ンが設定されていても、一方の係合片16が他方の係合片23を乗り越える時に、締め付けトルクが所定値を超えることはなく、その時点でキャップの締め付けが完了したものと見なされることはないため、キャップの締め付け不足による密封不良を発生させることなく、キャッピングマシ−ンによるキャップの締め付けを確実に行なうことができる
【0022】
しかも、容器の開封時(装着されたキャップを最初に取り外す時)には、口頸部21とピルファープルーフバンド15の対向する係合片16、23同士のうちの幾つかによる係合状態が外れた(係合片16が係合片23を開栓方向に乗り越えた)としても、それに続いて直ちに、残りの対向する係合片同士16、23による係合が始まることとなり、それによって、単に全体的に対向する係合片同士の数を減らしたり係合強度を弱くしたりすることで係合片同士の乗り越え時のトルク増大を軽減するような場合と比べて、両方の係合片16、23によるラチェット係合の効果を確実なものにすることができて、弱化部14のブリッジ14aの破断によるピルファープルーフバンド15の切り離しを確実に行なうことができる。
【0023】
ところで、上記の実施形態(第1実施形態)では、ピルファープルーフバンド15の内面側と口頸部21の外面側とで、それぞれ4個以上の係合片(具体的には、係合片16は16個、係合片23は8個)を、円周方向の全周を一定間隔で4つに区切った各区画毎に万遍に、即ち、全周的に略均等割りの状態に配置しているが、本発明はそのような実施形態に限られるものではなく、ピルファープルーフバンド15の側と口頸部21の側との何れか一方又は両方で、円周方向の全周を一定間隔で4つに区切った各区画毎に万遍ではなく、即ち、全周的に略均等割りの状態とならないように、複数個の係合片を対称的に偏らせた状態で配置するようにして実施することも可能である。
【0024】
そのように複数個の係合片を対称的に偏らせて配置した本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第2実施形態について、図5は、容器本体の上部の(A)上方から見た状態と(B)側方から見た状態とをそれぞれ示し、図6は、口頸部とピルファープルーフバンドとにそれぞれ形成されるラチェット係合片の配置状態を示すものである。なお、この第2実施形態は、上記の第1実施形態と比べて、容器本体2の口頸部21の外面側に形成される係合片23の個数と配置状態が異なるという点で相違するものである。
【0025】
この実施形態(第2実施形態)では、図6に示すように、ピルファープルーフバンド15の内面側の係合片16の個数と配置については第1実施形態と同様であるが、口頸部21の外面側には6個の係合片23が形成されており、そのうちの対称位置にある(即ち、1本の直径線上に位置する)2個の係合片が他方の側の係合片16を乗り越えたときに、残りの4個が他方の側の係合片16に対して乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片16,23同士の位置関係が部分的にずらされていて、且つ、開封時にキャップを開栓方向に回動させる際に、最初に、一方の側の係合片23のうちの2個のみが他方の側の係合片16と係合するように配置されている。
【0026】
そのような構成によれば、ピルファープルーフバンド15の側と口頸部21の側の対向する係合片16、23同士の位置関係が部分的にずらされていることで、上記の第1実施形態において説明したのと同様の作用効果を奏すると共に、更にそれに加えて、以下に述べるように、キャップの締め付けが完了する直前でのトルクの増加を少なく抑えることができて、その結果、既に説明したような締め付け不足(トルクの急激な増加を締め付け完了と誤認することによる締め付け不足)による密封不良の発生という点に関して、そのような不都合が起きるのを一層確実に防止することができる。
【0027】
すなわち、キャップには、一般的に、図2に示すように、天板部11の内面側に密封用の突起18が形成されているが、それにより、キャップの締め付け時に、締め付け完了位置にキャップが近づくにつれ、容器本体2の開口部内縁とキャップ1の密封用突起18とが密接することで締め付けトルクが増加することとなって、キャップの締め付けが完了する直前で締め付けトルクは最も大きくなる。これに対して、本実施形態(第2実施形態)では、キャップの締め付けが完了する直前では、6個の係合片23のうちの2個だけが相手側の係合片16を乗り越えるように、係合片16、23同士の乗り越えの数をできるだけ少なくしていることから、キャップの締め付けが完了する直前での締め付けトルクの更なる増加分を少なく抑えることができる。なお、図6については、キャップの締め付けが完了した時点での状態(言い換えれば、容器が開封される前の状態)を示すものである。
【0028】
また、キャップの締め付けが完了する直前でのトルクの増加(密封用突起18との密接によるトルクの増加と、係合片16、23同士の乗り越えによるトルクの増加とのトータル)を小さくするために、締め付けが完了する直前では、6個の係合片23のうちの2個だけが相手側の係合片16を乗り越えるようにしていることで、逆に、容器の開封時には、最初に、6個の係合片23のうちの2個だけが相手側の係合片16と係合することとなるが、もし最初に係合している2個所で係合片16、23同士の係合が外れたとしても、それに続いて4個所で係合片16、23同士が同時に係合して、最初の係合よりも係合強度の大きい状態で係合することから、口頸部21に対してピルファープルーフバンド15を確実に係止させることができる。
【0029】
なお、上記の作用効果については、一方の側の2個の係合片が他方の側の係合片を乗り越えたときに、一方の側の残りの係合片が他方の側の係合片に対して乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片同士の位置関係が部分的にずらされていることによるものであって、一方の側の係合片は、6個に限らず(6個以上、例えば、8個でも良い)、また、第1実施形態と同様に、全周的に略均等割りの状態で配置しても良いのであるが、この第2実施形態では、口頸部21の側に形成した6個の係合片23を、円周方向の全周を一定間隔で4つに区切った各区画毎に万遍ではなく、係合片23の数を部分的に減らして、隣り合う係合片23同士の間隔が他よりも長い部分が形成されるように、対称的に偏った状態で配置している。
【0030】
それにより、先に説明した第1実施形態では、口頸部21の側に8個の係合片23を形成して、略均等割り(4個ずつ等間隔)に配置していることで、円周方向で等間隔を置いた4個所で同時的に、ピルファープルーフバンド15を外方に略真円状に拡げながら、係合片16が係合片23を乗り越えるのに対して、この第2実施形態では、上記のように口頸部21の側の6個の係合片23を対称的に偏った状態で配置していることから、係合片16が係合片23を乗り越える個所では、ピルファープルーフバンド15が外方に拡がるように変形する一方、それに応じて、隣り合う係合片23同士の間隔が長い部分(係合片23の数を減らした部分)では、係合片16の先端が口頸部21の外面(係合片23のない部分)に接触する位置までピルファープルーフバンド15が内側に変形できることとなり、それによって、係合片16が係合片23を乗り越える個所でのピルファープルーフバンド15の変形が容易となって、大きな力を要することなくピルファープルーフバンド15を楕円形状(係合片16が係合片23を乗り越える個所付近でのピルファープルーフバンド15の容器中心軸からの距離が、そこから容器中心軸を中心に90°回転させた付近でのピルファープルーフバンド15の容器中心軸からの距離よりも長い状態)に変形させながら、係合片16を乗り越えさせることができる。その結果、キャップ装着時の係合片16、23同士の乗り上げによるトルクの増大量を更に減らすことができる。
【0031】
そのような作用効果に関して、単に、ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側とで、隣り合う係合片同士の間隔が他よりも長い部分を形成して、複数個の係合片を対称的に偏らせた状態に配置するというだけの構成については、ラチェット係合によるピルファープルーフ機構付きの容器において既に従来公知(例えば、特開平5−124669号公報,特開平8−91401号公報等参照)となっており、そのような従来公知の構造によれば、前記の各公報中には特に記載していないが、係合片を全周的に均等割りに配置したものと比べて、係合片同士の間隔が長い部分で、ピルファープルーフバンドを内方に大きく変形させることができ、その変形量に応じて、キャップ装着時に係合片同士が乗り越える部分で、ピルファープルーフバンドが外方に大きく変形できることから、キャップ装着時の係合片同士の乗り越え時のトルクの増大量を低減できるものと考えられる。
【0032】
しかしながら、そのような従来公知の構造では、キャップの装着時だけでなく、容器の開封時にも、係合片同士の係合部分でピルファープルーフバンドが外方に大きく変形できることから、係合片同士の係合が外れて(開栓方向に乗り越えて)、ピルファープルーフバンドが口頸部に係止されることなくキャップと共に回動してしまうことで、ピルファープルーフバンドがキャップから切り離されないような虞があり、言い換えれば、未開封の容器に対して、手でピルファープルーフバンドを内方に押さえ付けて変形させ、係合片同士の係合を外した状態として、そのままキャップを開栓方向に回動させることにより、弱化部を破断させることなく、キャップとピルファープルーフバンドを一体化したまま、容器本体からキャップを取り外すことが可能となって、ピルファープルーフ(不正使用防止)の機能を果たさないような虞がある。
【0033】
そのような従来公知の構造の問題点については、上記のように口頸部21の側の6個の係合片23を対称的に偏った状態で配置している第2実施形態の場合にも、同様の問題が発生する虞があり、さらには、第2実施形態とは構成が異なるピルファープルーフ機構付き容器であっても、少なくとも口頸部の外面側で、隣り合う係合片同士の間隔が部分的に長くなるように、4個以上の係合片が対称的に偏った状態で配置されているような、第1実施形態とは構成が異なるピルファープルーフ機構付き容器の場合には、同様の問題が発生する虞がある。
【0034】
そのような問題を解消するための本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第3実施形態について、図7は、容器本体の一具体例の側方から見た状態を示し、図8は、図7に示した容器本体の(A)上方から見た状態と(B)口頸部の一部分(突出部分)の断面構造とをそれぞれ示し、図9は、容器本体の他の具体例の側方から見た状態を示し、図10は、図9に示した容器本体の(A)上方から見た状態と(B)口頸部の一部分(突出部分)の断面構造とをそれぞれ示し、図11は、口頸部の下端付近で突出部分が形成された個所でのキャップ締め付け完了後のピルファープルーフバンドの状態について、(A)容器本体の一具体例の場合と、(B)容器本体の他の具体例の場合とをそれぞれ示すものである。
【0035】
先に説明した第2実施形態のピルファープルーフ機構付き容器では、容器本体2の口頸部21の側で、係合片23の数を部分的に減らして、隣り合う係合片23同士の間隔が他よりも長い部分を形成することで、複数個の係合片23を対称的に偏らせた状態に配置しているのに対して、この実施形態(第3実施形態)では、そのような容器本体2の口頸部21の隣り合う係合片23同士の間隔が長い部分に対応して、図7或いは図9に示すように、口頸部21の下端付近に、ピルファープルーフバンド15の内方への変形を抑えるための突出部分24を形成している。
【0036】
そのような構成によれば、口頸部21の側に係合片23同士の間隔を長くした部分があっても、この部分に対応して、口頸部21の下端付近に、ピルファープルーフバンド15の内方への変形を抑えるための突出部分24を形成していることから、容器の開封時には、この突出部分24によりピルファープルーフバンド15の内方への変形が抑えられ、その結果、係合片16、23同士の係合部分でピルファープルーフバンド15が外方に大きく変形することはなく、ピルファープルーフバンド15を口頸部21に確実に係止させておくことができて、容器の開封時におけるピルファープルーフバンド15の切り離しを確実に行なうことができる。
【0037】
なお、この実施形態(第3実施形態)の各具体例について、図7に示す具体例では、図8(A),(B)に示すように、口頸部21の係合片23同士の間隔を長くした部分に対応して、口頸部21の下端付近で係合片23よりも下方に、口頸部21の壁部を部分的に外方に膨出させた状態で、ピルファープルーフバンド15の小径部17の内径と略等しい外径を有する突出部分24を形成しており、それによって、図11(A)に示すように、キャップの装着時の締め付けが完了した時点で、ピルファープルーフバンド15の下端内面の小径部17が、口頸部21の突出部分24の外面に当接するようにして、ピルファープルーフバンド15が内方に変形するのを抑えるようにしている。
【0038】
また、図9に示す具体例では、図10(A),(B)に示すように、口頸部21の係合片23同士の間隔を長くした部分に対応して、口頸部21の下端付近で係合片23の下端位置と下端位置を揃えるように、縦幅(厚さ)が比較的小さい板状の突起を口頸部21の外面から内方に突出させた状態で、ピルファープルーフバンド15の内径と略等しい外径を有する突出部分24を形成しており、それによって、図11(B)に示すように、キャップの装着時の締め付けが完了した時点で、ピルファープルーフバンド15の下端内面の小径部17が、口頸部21の突出部分24を乗り越えて、該突出部分24の外端がピルファープルーフバンド15の内面に当接するようにして、ピルファープルーフバンド15が内方に変形するのを抑えるようにしている。なお、この具体例では、ピルファープルーフバンド15の小径部17が、係合片23と突出部分24とによって全周的に抜け止めされることで、係合片23の数が部分的に減らされていても、容器本体2を逆さにした時、ピルファープルーフバンド15が口頸部21から抜け落ちるのを確実に防止することができる。
【0039】
以上、本発明のピルファープルーフ機構付き容器の各実施形態について説明したが、本発明は、上記の各実施形態に示したような具体的な構造に限られるものではなく、例えば、上記の各実施形態では、ピルファープルーフバンドの側の等間隔の係合片に対して、口頸部の側の係合片の位置をずらせるようにしているが、その逆に、口頸部の側の等間隔の係合片に対して、ピルファープルーフバンドの側の係合片の位置をずらせるようにしても良く、また、キャップとピルファープルーフバンドを切り離すための弱化部については、ブリッジの数や配置状態や大きさは、目的とする破断強度を考慮して適宜に設定可能なものであり、全体の構造としては、キャップの内面側に形成されたブリッジの部分だけを残すように外方から切断刃での切り込みにより水平スリットを形成するような異なるタイプの弱化部であっても良く、また、ピルファープルーフバンドと口頸部とにそれぞれ形成するラチェット係合片の形状や個数については、弱化部の破断強度やキャップ装着時の許容トルクなどから適宜に設定されるものであり、また、容器の開封後にピルファープルーフバンドを容器本体の口頸部に残すことなく取り去るような場合には、ピルファープルーフバンドの下端内面に小径部を形成する必要はない等、適宜設計変更可能なものであることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のピルファープルーフ機構付き容器によれば、キャップのピルファープルーフバンド側に形成された係合片と、容器本体の口頸部側に形成された係合片とによるラチェット係合について、容器本体の口頸部へのキャップの装着時には、対向する係合片同士の全てで同時的に乗り上げが起こらず、そのうちの幾つかずつでタイミングをずらせて乗り上げが起きるため、対向する係合片同士の乗り越えによるトルクの一時的な増大量を小さく抑えることができ、それによって、キャッピングマシーンを誤動作させることなく、キャップの締め付けを確実に行なうことができると共に、容器の開封時には、対向する係合片同士のうちの幾つかによる係合状態が外れた(開栓方向に乗り越えた)としても、それに続いて残りの係合片同士による係合が始まることで、両方の係合片によるラチェット係合の効果を確実に得ることができ、それによって、キャップとピルファープルーフバンドの切り離しを確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第1実施形態について、キャップが装着される前の容器の全体を示す部分切り欠き側面図。
【図2】図1に示した実施形態について、キャップが装着されて未開封の状態での容器の上部を示す部分断面側面図。
【図3】図1に示した実施形態について、口頸部とピルファープルーフバンドとにそれぞれ形成されるラチェット係合片の配置状態を示す平面説明図。
【図4】図1に示した実施形態について、口頸部の下端付近でのピルファープルーフバンドの、(A)キャップ締め付け完了前の状態と、(B)キャップ締め付け完了後の状態と、(C)キャップを取り外した容器開封後の状態とをそれぞれ示す縦断面図。
【図5】本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第2実施形態について、容器本体の上部の(A)上面図と(B)側面図。
【図6】図5に示した実施形態について、口頸部とピルファープルーフバンドとにそれぞれ形成されるラチェット係合片の配置状態を示す平面説明図。
【図7】本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第3実施形態について、容器本体の一具体例を示す側面図。
【図8】図7に示した容器本体の具体例について、(A)上面図と(B)口頸部の一部分(突出部分が形成された部分)の断面構造を示す縦断面図。
【図9】本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第3実施形態について、容器本体の他の具体例を示す側面図。
【図10】図9に示した容器本体の具体例について、(A)上面図と(B)口頸部の一部分(突出部分が形成された部分)の断面構造を示す縦断面図。
【図11】本発明のピルファープルーフ機構付き容器の第3実施形態について、(A)図7に示した容器本体の具体例の場合と、(B)図9に示した容器本体の具体例の場合とのそれぞれについて、口頸部の下端付近で突出部分が形成された個所でのキャップ締め付け完了後のピルファープルーフバンドの状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1    キャップ)
2    容器本体
12   スカート部
13   キャップのネジ
14   弱化部
15   ピルファープルーフバンド
16   ピルファープルーフバンドの係合片(ラチェット係合片)
21   容器本体の口頸部
22   口頸部のネジ
23   口頸部の係合片(ラチェット係合片)
24   口頸部の突出部分

Claims (4)

  1. キャップのスカート部の下方に、円周方向に沿って破断可能な弱化部を介して、ピルファープルーフバンドが一体的に形成されていると共に、キャップが冠着される容器本体の口頸部に、キャップの側に形成されたネジと螺合するネジが形成され、このネジよりも下方で、ピルファープルーフバンドの側に形成された係合片とラチェット係合する係合片が形成されているようなピルファープルーフ機構付き容器において、ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側とに、それぞれ円周方向に間隔を置いて複数個の係合片が、開栓方向で係合するラチェット係合用として形成されていると共に、一方の側の係合片のうちの幾つかが他方の側の係合片のうちの幾つかを乗り越えたときに、他方の側の残りの係合片に対して一方の側の係合片が乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片同士の位置関係が部分的にずらされていることを特徴とするピルファープルーフ機構付き容器。
  2. ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側とのそれぞれに、4個以上の係合片が全周的に略均等割りの状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピルファープルーフ機構付き容器。
  3. ピルファープルーフバンドの内面側と、それに対向する口頸部の外面側との何れかの側に、6個以上の係合片が配置されており、そのうちの対称位置にある2個の係合片が他方の側の係合片を乗り越えたときに、残りの係合片が他方の側の係合片に対して乗り上げ前の状態となるように、一方の側と他方の側の対向する係合片同士の位置関係が部分的にずらされていて、且つ、開封時にキャップを開栓方向に回動させる際に、最初に2個の係合片のみが他方の側の係合片と係合するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のピルファープルーフ機構付き容器。
  4. 少なくとも口頸部の外面側で、隣り合う係合片同士の間隔が部分的に長くなるように、4個以上の係合片が対称的に偏った状態で配置されていると共に、隣り合う係合片同士の間隔が長い部分に対応するように、ピルファープルーフバンドの内方への変形を抑えるための突出部分が口頸部の下端付近に形成されていることを特徴とする請求項1又は3に記載のピルファープルーフ機構付き容器。
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