JP2004106722A - Head protective air bag device - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a head protective air bag device capable of accurately protecting an occupant at collision. <P>SOLUTION: This head protective air bag device is provided with a gas inflow section 17 for deploying and inflating an air bag 16 folded and stored on the upper edge side of a side window (SW) on the cabin side of a vehicle V, and deployed and inflated by an inflow of gas for inflation. The gas inflow section 17 is provided with a window side shielding section 19 arranged to cover the cabin side of the window SW when inflation is completed, and a roof side shielding section 31 arranged to cover the cabin side of a body side member 2 in a roof side rail section RR positioned above the window SW. The window side shielding section 19 is arranged further an upstream side in the inflow direction of gas for inflation from the roof side shielding section 31. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置としては、車両の上縁側に折り畳まれて収納されているエアバッグが、膨張完了時に、窓の車内側を覆う窓側遮蔽部と、ルーフサイドレール部におけるボディ側部材の車内側を覆うルーフ側遮蔽部と、を備える構成のものがあった（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平９−２５４７３７号公報（第６図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて、ルーフ側遮蔽部を膨張させるように上方に向かって展開するとともに、窓側遮蔽部を膨張させるように下方へ向かって展開することから、側突時等において、乗員が窓側へ移動するように衝撃を受けた際に、乗員の窓側への移動速度が速いと、窓側遮蔽部により、乗員を的確に保護できない虞れがあった。
【０００５】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、衝突時に、乗員を的確に保護可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備える構成の頭部保護エアバッグ装置において、
エアバッグが、膨張用ガスを流入させて展開膨張するガス流入部を備え、
ガス流入部が、膨張完了時に窓の車内側を覆うように配設される窓側遮蔽部と、窓の上方に位置するルーフサイドレール部におけるボディ側部材の車内側を覆うように配設されるルーフ側遮蔽部と、を備えて構成され、
窓側遮蔽部が、ルーフ側遮蔽部よりも、膨張用ガスの流入方向における上流側に、配設されていることを特徴とする。
【０００７】
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、窓側遮蔽部が、ルーフ側遮蔽部よりも先に膨張用ガスを流入させることから、ルーフ側遮蔽部よりも、迅速に、膨張することとなる。そのため、衝突時に、乗員が、直ちに窓側に向かって移動することとなっても、窓側遮蔽部により、乗員を迅速かつ的確に保護することができる。勿論、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが、ルーフサイドレール部におけるボディ側部材の車内側を覆うルーフ側遮蔽部を備えていることから、乗員が、窓側遮蔽部側に向かった後、ルーフサイドレール部側に向かって移動することとなっても、乗員を、膨張したルーフ側遮蔽部により、的確に保護することができる。
【０００８】
従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、衝突時に、展開膨張するエアバッグにより、乗員を的確に保護することができる。
【０００９】
また、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、窓側遮蔽部の上縁側に、エアバッグを窓の上縁側となる車両のボディ側部材に取付固定するための取付部を、配設させ、
取付部が、上縁側の周囲にスリットを配設させて、ルーフ側遮蔽部の領域内に、配設されている構成とすることが好ましい。
【００１０】
頭部保護エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、エアバッグの膨張完了時に、ルーフ側遮蔽部が、取付部を囲むように配設されることから、衝突時に、乗員が、ルーフサイドレール部におけるエアバッグの取付部近傍となる部位と干渉することとなっても、乗員は、取付部を囲むように膨張しているルーフ側遮蔽部の部位と干渉することとなる。その結果、取付部をボディ側部材に取付固定している板金製のブラケットやボルト等と直接干渉することを抑えて、乗員を、的確に保護することができる。
【００１１】
さらに、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターが、窓の上縁側に配設され、
エアバッグが、窓の上縁側に配設されるとともに、インフレーターに接続される接続口部を備え、
ルーフ側遮蔽部が、エアバッグの膨張完了時において、インフレーターの車内側を覆い可能なカバー部を備えている構成とすることが好ましい。
【００１２】
頭部保護エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、エアバッグの膨張完了時に、ルーフ側遮蔽部のカバー部により、インフレーターの車内側を覆うことができることから、衝突時に、乗員が、ルーフサイドレール部におけるインフレーター近傍となる部位と干渉することとなっても、乗員は、膨張しているカバー部と干渉することとなる。その結果、インフレーターと直接干渉することを抑えて、乗員を、的確に保護することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１４】
図１に示す頭部保護エアバッグ装置Ｍは、ダブルキャブ車Ｖに搭載されるものであり、エアバッグ１６、インフレーター４９、及び、エアバッグカバー１３、を備えて構成されている。
【００１５】
なお、ダブルキャブ車Ｖは、乗員が着座する前席・後席シートの側方に配置されて車両側面に位置するサイドウィンドとしての窓ＳＷ（ＳＷ１・ＳＷ２）を備えるとともに、窓ＳＷ２の後方側で窓ＳＷ２と略直交するように配置される後壁部１０を備えて構成されている。さらに、このダブルキャブ車Ｖは、窓ＳＷ１の前方側で窓ＳＷ１と隣接し、ルーフサイドレール部ＲＲから斜め下方に延びて、略上下方向に配設されるフロントピラー部ＦＰ、窓ＳＷ１・ＳＷ２間でルーフサイドレール部ＲＲから下方に延びるセンターピラー部ＣＰ、及び、窓ＳＷ２と後壁部１０との間で窓ＳＷ２と隣接し、ルーフサイドレール部ＲＲから下方に延びるリヤピラー部ＲＰ、を備えて構成されている。なお、窓ＳＷ１は、前席の側方に配置されて、実施形態の場合には、フロントドアの窓としており、窓ＳＷ２は、後席の側方に配置されて、実施形態の場合には、リヤドアの窓としている。
【００１６】
各ピラー部ＦＰ・ＣＰ・ＲＰには、それぞれ、車体（ボディ１）側の板金製のインナパネル２を覆うように、合成樹脂製のピラーガーニッシュ５・７・８が、車内側に、配設されている。また、ルーフサイドレール部ＲＲにおいても、インナパネル２を覆うように、合成樹脂製のルーフヘッドライニング６が、車内側に、配設されている。
【００１７】
また、後壁部１０は、図１に示すように、上部に、リヤウィンドＲＷを配置させて、車体（ボディ１）側の板金製のリヤパネル１１と、リヤパネル１１の車内側を覆う合成樹脂製のリヤトリム１２と、を備えて構成されている。なお、後壁部１０の上端側は、天井側から延びるルーフヘッドライニング６に覆われている。
【００１８】
そして、エアバッグカバー１３は、実施形態の場合、フロントピラーガーニッシュ５とルーフヘッドライニング６との下縁５ａ・６ａから、構成されている。エアバッグカバー１３は、折り畳まれて収納されたエアバッグ１６の車内側Ｉを覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ１６における窓側遮蔽部１９を車内側Ｉへ突出可能とするために、図２の二点鎖線及び図６に示すごとく、エアバッグ１６の窓側遮蔽部１９に押されて車内側Ｉに開くように、構成されている。
【００１９】
エアバッグ１６は、図１・２に示すように、センターピラー部ＣＰを跨いで、窓ＳＷ（ＳＷ１・ＳＷ２）の車内側Ｉの上縁側に、折り畳まれて収納されている。エアバッグ１６は、ポリアミド糸やポリエステル糸等を利用した袋織りによって、形成されている。そして、エアバッグ１６は、インフレーター４９からの膨張用ガスＧを流入させて車内側壁部１７ａと車外側壁部１７ｂとを離すようにして膨張するガス流入部１７と、膨張用ガスを流入させない非流入部３５と、から構成されている。
【００２０】
ガス流入部１７は、膨張用ガスＧを流入させて、窓ＳＷ１・ＳＷ２とセンターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰとの車内側Ｉを覆うように展開膨張する窓側遮蔽部１９と、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるボディ１側となるインナパネル２の車内側Ｉを覆うように展開膨張するルーフ側遮蔽部３１と、窓側遮蔽部１９とルーフ側遮蔽部３１とに膨張用ガスを流入させる供給路部２９と、を備えて構成されている。
【００２１】
供給路部２９は、窓側遮蔽部１９とルーフ側遮蔽部３１との間において、前後方向に延びるように、配設されている。そして、供給路部２９の前後方向の中間部位には、上方へ円筒状に突出して、インフレーター４９と接続させるように後方側を開口させた接続口部２９ａが、配設されている。
【００２２】
窓側遮蔽部１９は、供給路部２９の下方に配設されるもので、前席側方の窓ＳＷ１を覆う前席用部位２０と、後席側方の窓ＳＷ２を覆う後席用部位２１と、エアバッグ１６の下縁１６ｂ側において前席用部位２０と後席用部位２１とを連通する連通膨張部２７と、を備えて構成されている。
【００２３】
各前席・後席用部位２０・２１は、前後方向の中央付近となる部位に、前後方向に沿って配設される横膨張部２４を複数個並設させた主膨張部２３を、備えている。そして、各前席・後席用部位２０・２１における主膨張部２３の前後には、上下方向に沿うように複数の縦膨張部２５が、並設されている。各縦・横膨張部２４・２５は、各前席・後席用部位２０・２１の領域内に配置される後述する区画部３７・３８により、区画されて、配設されている。
【００２４】
実施形態の場合、前席用部位２０の主膨張部２３Ｆの前方側には、３個の縦膨張部２５Ａ・２５Ｂ・２５Ｃが配設され、前席用部位２０の主膨張部２３Ｆの後方側と後席用部位２１の主膨張部２３Ｂの前後両側とには、それぞれ、２個ずつの縦膨張部２５Ｄ・２５Ｅ・２５Ｆ・２５Ｇ・２５Ｈ・２５Ｊが、配設されている。各縦膨張部２５Ａ・２５Ｂ・２５Ｃ・２５Ｄ・２５Ｅ・２５Ｆ・２５Ｇ・２５Ｈ・２５Ｊは、上端２５ａ側を供給路部２９に連通させて、配設されている。また、各縦膨張部２５Ｃ・２５Ｄ・２５Ｇ・２５Ｈは、下端側を、前方側若しくは後方側に配設される主膨張部２３Ｆ・２３Ｂの下端側に配設される横膨張部２４と連通させており、各縦膨張部２５Ｅ・２５Ｆは、下端側を、連通膨張部２９に連通させている。これ以外の縦膨張部２５Ａ・２５Ｂ・２５Ｊは、下端側を、閉塞させて構成されている。
【００２５】
横膨張部２４は、各主膨張部２３Ｆ・２３Ｂにおいて、それぞれ、３個ずつ配設され、前後方向の両端を、それぞれ、前後に配設される縦膨張部２５Ｃ・２５Ｄ・２５Ｇ・２５Ｈに、連通させて構成されている。すなわち、窓側遮蔽部１９（前席・後席用部位２０・２１）は、供給路部２９側に開口している縦膨張部２５の上端２５ａを、それぞれ、流入口部２６として、供給路部２９から膨張用ガスＧを流入させる構成である。
【００２６】
また、主膨張部２３Ｆ・２３Ｂは、エアバッグ１６が膨張を完了させた際に、窓ＳＷ１・ＳＷ２の車内側を覆うように配設されるものであり、側突時等において、乗員を保護する部位である。そして、実施形態のごとく、主膨張部２３Ｆ・２３Ｂを、前後方向に沿った複数の横膨張部２４を配設させて構成すれば、側突時等において、仮に、電柱等の上下方向に沿った長尺物が干渉することとなっても、上下に複数個並設された横膨張部２４が干渉物に対して略直交して位置するような態様となるため、干渉物の乗員側への侵入を抑えて、的確に乗員を保護することができる。また、ガス流入部１７の領域内に横膨張部２４を配設させることによって、膨張時におけるエアバッグ１６の車両前後方向への収縮を抑えることができることから、膨張完了時に、前席・後席用部位２０・２１の前後方向の長さ寸法を確保した状態で、エアバッグ１６の容積を極力小さくすることができる。
【００２７】
連通膨張部２７は、前席用部位２０の後端側に配設される縦膨張部２５Ｅの下端側と、後席用部位２１の前端側に配設される縦膨張部２５Ｆの下端側と、を連通するように、配設されている。
【００２８】
ルーフ側膨張部３１は、供給路部２９の上部側において、接続口部２９ａの配設される部位を除いて、前後方向に沿うように、窓側遮蔽部１９の全長にわたって、配設されている。このルーフ側遮蔽部３１は、下縁側に配設されるミシン目状に形成される区画部３９により、供給路部２９との間を区画されている。すなわち、ルーフ側遮蔽部３１は、各区画部３９の間の部位を流入口部３２として、供給路部２９から膨張用ガスＧを流入させる構成である。このルーフ側遮蔽部３１は、図２の二点鎖線及び図６に示すように、エアバッグ１６の展開膨張時に、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるルーフヘッドライニング６とインナパネル２との間に侵入するように、上方に向かって展開膨張することとなる。また、ルーフ側遮蔽部３１における接続口部２９ａの後方に配設される部位は、エアバッグ１６の膨張完了時において、インフレーター４９の車内側を覆うこととなるカバー部３１ａとされている（図３参照）。
【００２９】
そして、実施形態の場合、図３に示すごとく、供給路部２９において、窓側遮蔽部１９側の流入口部２６における最も狭い部位の開口幅寸法ｔ１を、ルーフ側遮蔽部３１側の流入口部３２における最も広い部位の開口幅寸法ｔ２より、大きく設定することにより、窓側遮蔽部１９が、ルーフ側遮蔽部３１よりも先に膨張用ガスＧを流入させて膨張することとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ１６では、窓側遮蔽部１９が、ルーフ側遮蔽部３１よりも、膨張用ガスＧの流入方向における上流側に位置することとなる。実施形態の場合、流入口部３２における最も広い部位の開口幅寸法ｔ２は、流入口部２６における最も狭い部位の開口幅寸法ｔ１の１／２以下（望ましくは１／３以下）に設定されている。
【００３０】
非流入部３５は、ガス流入部１７を囲むように、ガス流入部１７の周縁に配置される周縁部３６と、取付部４１と、板状部４３と、を備えて構成されている。さらに、非流入部３５は、ガス流入部１７の領域内に配置される区画部３７・３８・３９を、備えている。
【００３１】
区画部３７は、窓側遮蔽部１９の領域内において、各縦膨張部２５を前後方向で区画するように、複数個（実施形態では５個）配設されている。各区画部３７は、それぞれ、エアバッグ１６の下縁１６側における周縁部３６から上方に延びるように、配設されている。そして、窓側遮蔽部１９における各区画部３７の上端付近で区画される部位が、供給路部２９からの膨張用ガスＧを窓側遮蔽部１９内に流入させる流入口部２６とされることとなる。
【００３２】
区画部３８は、主膨張部２３Ｆ・２３Ｂの領域内において、各横膨張部２４を上下方向で区画するように、それぞれ、複数個（実施形態では３個）ずつ、配設されている。
【００３３】
区画部３９は、供給路部２９とルーフ側遮蔽部３１との間において、前後方向に沿って断続的に、ミシン目状に配設されている。そして、区画部３９の間の部位が、供給路部２９からの膨張用ガスＧをルーフ側遮蔽部３１内に流入させる流入口部３２とされることとなる。
【００３４】
取付部４１は、図３に示すように、窓側遮蔽部１９の上縁側から上方に延びるように、ルーフ側遮蔽部３１の領域内に、複数個（実施形態では４個）配設されている。各取付部４１には、取付ボルト４７（図１・２参照）を挿通させる取付孔４１ａが、形成されている。また、後端側に配設される取付部４１Ｄ以外の３個の取付部４１Ａ・４１Ｂ・４１Ｃは、上縁側の周囲にスリット４２を配設させており、上縁側を、ルーフ側遮蔽部３１に対して、車内側若しくは車外側に分離可能な構成とされている。スリット４２は、略半円弧状とされており、周囲に、周縁部３６を配設させて、構成されている。また、各取付部４１は、板金製の取付ブラケット４８が取り付けられ、ボルト４７を使用して、ボディ１側のインナパネル２に固定されている（図１・２参照）。
【００３５】
板状部４４は、エアバッグ１６の全体形状を確保するとともに、ガス流入部１７の容積を小さくして、膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。そして、実施形態の場合、板状部４４は、エアバッグ１６の前端側に配置される三角板状部４４Ａと、前席用部位２０と後席用部位２１との間における供給路部２９と連通膨張部２７との間に配置される長方形板状部４４Ｂと、から構成されている。
【００３６】
三角板状部４４Ａは、エアバッグ１６の前端側から前方に延びる略三角板形状とされている。そして、三角板状部４４Ａの前端付近には、エアバッグ１６の前端側を取付固定するための取付部４４ａが、形成されている。この取付部４４ａは、取付孔４４ｂを備えており、取付部４１と同様に、取付ブラケット４８とボルト４７とを使用して、ボディ１側のインナパネル２に固定される構成である。
【００３７】
インフレーター４９は、図１に示すように、略円柱状の本体部４９ａと、本体部４９ａからの膨張用ガスをエアバッグ１６内に導く供給パイプ４９ｂと、を備えて構成され、供給パイプ４９ｂの先端に、エアバッグ１６の供給路部２９における接続口部２９ａを外装させ、クランプ（図符号省略）を利用して、エアバッグ１６と連結されている。そして、インフレーター４９は、図１・６に示すように、ブラケット５０とボルト５１とを利用して、センターピラー部ＣＰの上方におけるルーフサイドレール部ＲＲのインナパネル２に、車内側Ｉをルーフヘッドライニング６の下縁６ａに覆われて、取付固定されている。
【００３８】
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載について説明をする。まず、エアバッグ１６を折り畳む。具体的には、図５のＡ・Ｂに示すように、平らに展開させたエアバッグ１６において、区画部３９の部位に、前後方向に沿った折目Ｃ１を付けて、ルーフ側遮蔽部３１を、エアバッグ１６の下縁１６ｂ側に接近させるように、折り返す。このとき、ルーフ側遮蔽部３１は、窓側遮蔽部１９の車内側に位置することとなる。また、このとき、各取付部４１は、折り返し部位から上方に突出することとなる。その後、折り返されたエアバッグ５３を、下縁５３ｂを上縁５３ａ側に接近させるように、前後方向に沿った多数の折目Ｃ２をつけて、蛇腹折りする。そして、折り畳んだエアバッグ１６の所定箇所を、適宜、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材でくるんでおく。
【００３９】
その後、各取付部４１・４４ａに、取付ブラケット４６を取り付ける。また、クランプを利用しつつ、接続口部２９ａにインフレーター４９を連結し、次いで、その周囲に取付ブラケット５０を取り付け、インフレーター４９をエアバッグ１６に組み付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。
【００４０】
その後、各取付部４１・４４ａ及びインフレーター４９を、取付ボルト４７・５１を利用してインナパネル２に取付固定すれば、エアバッグ組付体を車両Ｖのボディ１に取り付けることができる。
【００４１】
そして、インフレーター４９から延びる図示しないリード線を、所定のエアバッグ作動回路に接続させるとともに、フロントピラー部ＦＰでは、インナパネル２にフロントピラーガーニッシュ５を取付固定し、ルーフサイドレール部ＲＲでは、インナパネル２にルーフヘッドライニング６を取付固定し、さらに、センターピラー部ＣＰやリヤピラー部ＲＰのガーニッシュ７・８をボディ１のインナパネル２に固定すれば、頭部保護エアバッグ装置Ｍを車両Ｖに搭載することができる。
【００４２】
その後、インフレーター４９が作動されれば、膨張用ガスＧが、接続口部２９ａから供給路部２９内に流入して、図示しないラッピング材を破断させることとなる。そして、窓側遮蔽部１９が膨張用ガスＧを流入させて、エアバッグカバー１３としてのフロントピラーガーニッシュ５やルーフヘッドライニング６の下縁５ａ・６ａを車内側Ｉに押し開き、窓ＳＷ１・ＳＷ２の上縁側から下方へ突出することとなる。また、ルーフ側遮蔽部３１が、膨張用ガスＧを流入させて、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるインナパネル２と、ルーフヘッドライニング６と、の間に侵入するように、上方に向かって展開膨張することとなる。そして、エアバッグ１６が、窓ＳＷ１・ＳＷ２やセンターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰの車内側と、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるインナパネル２の車内側と、を覆うこととなる。
【００４３】
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍでは、窓側遮蔽部１７側の流入口部２６が、開口幅寸法ｔ１を、ルーフ側遮蔽部３１の流入口部３２の開口幅寸法ｔ２よりも、大きく設定されており、窓側膨張部１７が、ルーフ側遮蔽部３１よりも先に膨張用ガスを流入させることとなる。すなわち、窓側膨張部１７が、ルーフ側遮蔽部３１よりも、迅速に、膨張することとなるため、衝突時に、乗員が、直ちに窓ＳＷ１・ＳＷ２側に向かって移動することとなっても、窓側遮蔽部１７により、乗員を迅速かつ的確に保護することができる。勿論、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ１６が、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるインナパネル２の車内側Ｉを覆うルーフ側遮蔽部３１を備えていることから、乗員が、窓側遮蔽部１７側に向かった後、ルーフサイドレール部ＲＲ側に向かって移動することとなっても、乗員を、ルーフ側遮蔽部３１により、的確に保護することができる。
【００４４】
従って、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Ｍでは、衝突時に、展開膨張するエアバッグ１６により、乗員を的確に保護することができる。
【００４５】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、窓側遮蔽部１９の上縁側に配設される各取付部４１が、上縁側の周囲にスリット４２を配設させて、ルーフ側遮蔽部３１の領域内に、配設されている構成である。そのため、エアバッグ１６の膨張完了時に、ルーフ側遮蔽部３１が、各取付部４１を囲むように配設されることとなる（図１・２の二点鎖線参照）。その結果、衝突時に、乗員が、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるエアバッグ１６の取付部４１近傍となる部位と干渉することとなっても、乗員は、各取付部４１を囲むように膨張しているルーフ側遮蔽部３１の部位と干渉することとなる。その結果、取付部４１をボディ１側に固定する取付ブラケット４６やボルト４７と直接干渉することを抑えて、乗員を、的確に保護することができる。勿論、この点を考慮しなければ、取付部４１をルーフ側遮蔽部３１の領域内に配置させなくともよい。
【００４６】
さらに、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、ルーフ側遮蔽部３１が、エアバッグ１６の膨張完了時において、インフレーター４９の車内側Ｉを覆い可能なカバー部３１ａを備えていることから、図１の二点鎖線及び図６に示すごとく、エアバッグ１６の膨張完了時に、ルーフ側遮蔽部３１のカバー部３１ａにより、インフレーター４９の車内側Ｉを覆うことができる。そのため、衝突時に、乗員が、ルーフサイドレール部ＲＲにおけるインフレーター４９近傍となる部位と干渉することとなっても、乗員は、膨張しているカバー部３１ａと干渉することとなる。その結果、インフレーター４９と直接干渉することを抑えて、乗員を、的確に保護することができる。勿論、この点を考慮しなければ、ルーフ側遮蔽部３１に、インフレーター４９の車内側を覆うカバー部３１ａを配設させない構成としてもよい。
【００４７】
なお、実施形態では、エアバッグ１６を、ルーフ側遮蔽部３１を車内側に折り返した後に、折り返したエアバッグの下縁を上縁側に接近させるように蛇腹折りして収納させているが、エアバッグ１６は、図７に示すように、ルーフ側遮蔽部を折り返さずに、下縁を上縁側に接近させるように、蛇腹折りして収納させてもよい。このようにエアバッグ１６を折り畳む場合、折り畳まれたエアバッグ１６を図示しないラッピング材でくるむ際に、各取付部４１をラッピング材から突出させておき、突出させた各取付部４１をボディ１側に取り付けることとなる。
【００４８】
なお、実施形態では、エアバッグ装置Ｍを搭載する車両Ｖとして、ダブルキャブ車を例に採り説明したが、シングルキャブ車やセダンタイプなどの車両に、本発明の頭部保護エアバッグ装置Ｍを搭載してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ部位の概略拡大断面図である。
【図３】同実施形態で使用するエアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ部位の断面図である。
【図５】同実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明する図である。
【図６】同実施形態のエアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略断面図である。
【図７】同実施形態のエアバッグ装置において、エアバッグの他の収納状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
１…ボディ、
６…ルーフヘッドライニング、
１３…エアバッグカバー、
１６…エアバッグ、
１７…ガス流入部、
１９…窓側遮蔽部、
２６…流入口部、
２９…供給路部、
３１…ルーフ側遮蔽部、
３１ａ…カバー部、
３２…流入口部、
４１（４１Ａ・４１Ｂ・４１Ｃ・４１Ｄ）…取付部、
４２…スリット、
４６…取付ブラケット、
４７…取付ボルト、
４９…インフレーター、
ＲＲ…ルーフサイドレール部、
ＳＷ（ＳＷ１・ＳＷ２）…窓、
Ｖ…車両、
Ｍ…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a head protection airbag device having a configuration in which an airbag that is folded and housed on the upper edge side of a window on the inside of a vehicle and inflates by inflow of an inflation gas is provided.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a head protection airbag device, an airbag folded and housed on the upper edge side of a vehicle, when inflation is completed, a window-side shielding portion that covers the inside of the window, and a body-side member in a roof side rail portion. (For example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-254737 (FIG. 6)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the head protection airbag device having the above-described configuration, the airbag is inflated by flowing inflation gas from the inflator so as to inflate the roof-side shield portion and inflates the window-side shield portion. When the occupant receives a shock to move to the window side during a side collision or the like, the occupant moves quickly to the window side. May not be properly protected.
[0005]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problem, and an object of the present invention is to provide a head protection airbag device capable of appropriately protecting an occupant in a collision.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The head protection airbag device according to the present invention is a head protection airbag having a configuration in which an airbag that is folded and stored at the upper edge side of a window on the inside of a vehicle and inflates by flowing inflation gas is provided. In the device,
The airbag includes a gas inflow portion that allows the inflation gas to flow in and deploys and inflates,
The gas inflow portion is disposed so as to cover the vehicle interior of the window when the inflation is completed, and is disposed so as to cover the vehicle interior of the body side member in the roof side rail portion located above the window. And a roof-side shielding portion,
The window-side shield is disposed upstream of the roof-side shield in the inflow direction of the inflation gas.
[0007]
In the head protection airbag device of the present invention, since the window-side shielding portion allows the inflation gas to flow before the roof-side shielding portion, the window-side shielding portion inflates more quickly than the roof-side shielding portion. Therefore, even if the occupant immediately moves toward the window at the time of the collision, the occupant can be quickly and appropriately protected by the window-side shield. Of course, in the head protection airbag device of the present invention, since the airbag includes the roof-side shielding portion that covers the inside of the body-side member in the roof side rail portion, the occupant faces the window-side shielding portion. After that, even if the occupant moves toward the roof side rail portion, the occupant can be properly protected by the expanded roof side shielding portion.
[0008]
Therefore, with the head protection airbag device of the present invention, the occupant can be properly protected by the airbag that expands and inflates at the time of a collision.
[0009]
Further, in the head protection airbag device having the above-described configuration, a mounting portion for mounting and fixing the airbag to a vehicle body-side member serving as an upper edge side of the window is disposed on an upper edge side of the window-side shielding portion,
It is preferable that the mounting portion has a configuration in which a slit is provided around the upper edge side and is provided in a region of the roof side shielding portion.
[0010]
If the head protection airbag device is configured as described above, the roof-side shielding portion is disposed so as to surround the mounting portion when the inflation of the airbag is completed. Even if the occupant interferes with a portion of the rail portion near the attachment portion of the airbag, the occupant will interfere with a portion of the roof-side shielding portion that is inflated so as to surround the attachment portion. As a result, it is possible to suppress direct interference with a sheet metal bracket, a bolt, or the like that fixes and attaches the mounting portion to the body-side member, and it is possible to appropriately protect the occupant.
[0011]
Further, in the head protection airbag device having the above configuration, an inflator for supplying an inflation gas to the airbag is disposed on an upper edge side of the window.
The airbag is arranged on the upper edge side of the window and includes a connection port connected to the inflator,
It is preferable that the roof-side shielding portion includes a cover portion that can cover the inside of the inflator when the inflation of the airbag is completed.
[0012]
If the head protection airbag device is configured as described above, when the inflation of the airbag is completed, the interior of the inflator can be covered by the cover portion of the roof-side shielding portion. Even if it interferes with a part near the inflator in the side rail part, the occupant will interfere with the inflating cover part. As a result, direct interference with the inflator can be suppressed, and the occupant can be properly protected.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
The head protection airbag device M shown in FIG. 1 is mounted on a double cab vehicle V, and includes an airbag 16, an inflator 49, and an airbag cover 13.
[0015]
The double cab vehicle V is provided with windows SW (SW1, SW2) as side windows which are arranged on the sides of the front and rear seats on which the occupant sits and are located on the side of the vehicle, and at the rear of the window SW2. The rear wall portion 10 is disposed so as to be substantially orthogonal to the window SW2. Further, the double cab vehicle V is adjacent to the window SW1 on the front side of the window SW1, extends obliquely downward from the roof side rail portion RR, and is disposed substantially vertically in the front pillar portion FP, and the windows SW1 and SW2. A center pillar portion CP extending downward from the roof side rail portion RR therebetween, and a rear pillar portion RP adjacent to the window SW2 between the window SW2 and the rear wall portion 10 and extending downward from the roof side rail portion RR. It is configured. In addition, the window SW1 is arranged on the side of the front seat, and in the case of the embodiment, serves as a window of the front door, and the window SW2 is arranged on the side of the rear seat, and in the case of the embodiment, , And the rear door window.
[0016]
Pillar garnishes 5, 7, and 8 made of synthetic resin are provided on the insides of the pillar portions FP, CP, and RP, respectively, so as to cover the inner panel 2 made of sheet metal on the vehicle body (body 1) side. Have been. In the roof side rail section RR, a roof head lining 6 made of a synthetic resin is disposed inside the vehicle so as to cover the inner panel 2.
[0017]
As shown in FIG. 1, the rear wall portion 10 has a rear window RW disposed at an upper portion thereof, and is formed of a sheet metal rear panel 11 on the vehicle body (body 1) side and a synthetic resin covering the inside of the rear panel 11. And a rear trim 12. The upper end side of the rear wall portion 10 is covered with a roof head lining 6 extending from the ceiling side.
[0018]
In the case of the embodiment, the airbag cover 13 includes lower edges 5 a and 6 a of the front pillar garnish 5 and the roof head lining 6. The airbag cover 13 is disposed so as to cover the vehicle interior I of the folded and stored airbag 16, and allows the window-side shielding portion 19 of the airbag 16 to protrude into the vehicle interior I when deployed and inflated. For this purpose, as shown in a two-dot chain line in FIG. 2 and FIG. 6, the airbag 16 is configured to be pushed by the window-side shielding portion 19 and open to the vehicle interior I.
[0019]
As shown in FIGS. 1 and 2, the airbag 16 is folded and stored on the upper edge side of the window SW (SW1, SW2) inside the vehicle I across the center pillar portion CP. The airbag 16 is formed by bag weaving using polyamide yarn, polyester yarn, or the like. The airbag 16 has a gas inflow portion 17 that inflates the inflation gas G from the inflator 49 so as to separate the inner side wall portion 17a and the outer side wall portion 17b from each other, and a non-inflow gas that does not allow the inflation gas to flow. And an inflow section 35.
[0020]
The gas inflow portion 17 is provided with a window-side shielding portion 19 that allows the inflation gas G to flow therein and expands and covers the inside of the windows SW1 and SW2 and the center pillar portion CP and the rear pillar portion RP, and a roof side rail portion. A roof-side shield portion 31 that expands and expands so as to cover the vehicle interior I of the inner panel 2 on the body 1 side in the RR, and a supply path portion 29 that allows inflation gas to flow into the window-side shield portion 19 and the roof-side shield portion 31. And is provided.
[0021]
The supply path portion 29 is disposed between the window-side shielding portion 19 and the roof-side shielding portion 31 so as to extend in the front-rear direction. A connection port portion 29 a that projects upward in a cylindrical shape and has a rear side opening so as to be connected to the inflator 49 is provided at an intermediate portion in the front-rear direction of the supply path portion 29.
[0022]
The window-side shielding portion 19 is disposed below the supply path portion 29, and includes a front-seat portion 20 that covers the front-seat side window SW1 and a rear-seat portion 21 that covers the rear-seat side window SW2. And a communication inflatable portion 27 that connects the front seat portion 20 and the rear seat portion 21 on the lower edge 16b side of the airbag 16.
[0023]
Each of the front and rear seat portions 20 and 21 includes, at a portion near the center in the front-rear direction, a main expansion portion 23 in which a plurality of lateral expansion portions 24 arranged in the front-rear direction are juxtaposed. ing. A plurality of vertical inflatable portions 25 are arranged in front of and behind the main inflatable portions 23 in the front and rear seat portions 20 and 21 so as to extend in the vertical direction. Each of the vertical and horizontal inflatable portions 24 and 25 is partitioned and disposed by partitioning portions 37 and 38 described later disposed in the regions of the front and rear seat portions 20 and 21.
[0024]
In the case of the embodiment, three vertical inflatable portions 25A, 25B, and 25C are provided in front of the main inflatable portion 23F of the front seat portion 20, and the rear side of the main inflatable portion 23F of the front seat portion 20. Two longitudinal inflatable portions 25D, 25E, 25F, 25G, 25H, and 25J are respectively provided on the front and rear sides of the main inflatable portion 23B of the rear seat portion 21. Each of the vertical expansion portions 25A, 25B, 25C, 25D, 25E, 25F, 25G, 25H, and 25J is disposed with the upper end 25a side communicating with the supply path portion 29. In addition, each of the vertical inflatable portions 25C, 25D, 25G, and 25H has a lower end communicating with a lateral inflatable portion 24 disposed at a lower end of the main inflatable portion 23F or 23B disposed at the front or rear side. The lower ends of the vertical inflatable portions 25E and 25F are communicated with the communication inflatable portion 29. The other vertical expansion portions 25A, 25B, and 25J are configured such that the lower ends are closed.
[0025]
In each of the main inflatable portions 23F and 23B, three lateral inflatable portions 24 are provided, and both ends in the front-rear direction are respectively attached to longitudinal inflatable portions 25C, 25D, 25G, and 25H provided in front and rear, respectively. It is configured to communicate. That is, the window-side shielding portion 19 (the front / rear seat portions 20 and 21) uses the upper end 25 a of the vertical inflatable portion 25 opened to the supply path portion 29 side as the inflow portion 26, respectively, as the supply path portion 26. This is a configuration in which the inflation gas G flows from the fuel cell 29.
[0026]
The main inflatable portions 23F and 23B are provided so as to cover the inside of the windows SW1 and SW2 when the airbag 16 has completed inflation, and protect the occupant in the event of a side collision or the like. It is a part to do. Then, as in the embodiment, if the main inflatable portions 23F and 23B are configured by arranging a plurality of lateral inflatable portions 24 along the front-rear direction, it is possible to temporarily extend along the vertical direction of a utility pole or the like at the time of a side collision or the like. Even if long objects interfere with each other, the lateral inflating portions 24 arranged vertically above and below are arranged so as to be positioned substantially orthogonally to the interfering object. It is possible to protect the occupant accurately by suppressing the intrusion of the vehicle. In addition, by arranging the lateral inflatable portion 24 in the region of the gas inflow portion 17, the contraction of the airbag 16 in the vehicle front-rear direction at the time of inflation can be suppressed. The volume of the airbag 16 can be reduced as much as possible in a state where the lengths of the use parts 20 and 21 in the front-rear direction are secured.
[0027]
The communication inflatable portion 27 has a lower end side of a vertical inflatable portion 25E provided at the rear end side of the front seat portion 20 and a lower end side of a vertical inflatable portion 25F provided at the front end side of the rear seat portion 21. , Are arranged to communicate with each other.
[0028]
The roof-side inflatable portion 31 is provided over the entire length of the window-side shield portion 19 along the front-rear direction, except for a portion where the connection port portion 29a is provided, on the upper side of the supply path portion 29. . The roof-side shield portion 31 is partitioned from the supply path portion 29 by a partition portion 39 formed in a perforated shape disposed on the lower edge side. That is, the roof-side shielding portion 31 is configured such that a portion between the partition portions 39 is set as the inflow portion 32 and the inflation gas G flows from the supply path portion 29. As shown in a two-dot chain line in FIG. 2 and FIG. 6, the roof side shielding portion 31 enters between the roof head lining 6 and the inner panel 2 in the roof side rail portion RR when the airbag 16 is deployed and inflated. Thus, it expands and expands upward. Further, a portion of the roof-side shielding portion 31 disposed behind the connection port 29a is a cover portion 31a that covers the inside of the inflator 49 when the inflation of the airbag 16 is completed (FIG. 3).
[0029]
In the case of the embodiment, as shown in FIG. 3, in the supply path portion 29, the opening width dimension t1 of the narrowest portion of the inlet 26 on the window-side shielding portion 19 side is set to the inflow portion on the roof-side shielding portion 31 side. By setting it larger than the opening width t2 of the widest part of the window 32, the window-side shielding portion 19 flows and inflates the inflation gas G before the roof-side shielding portion 31 to inflate. That is, in the airbag 16 of the embodiment, the window-side shielding portion 19 is located upstream of the roof-side shielding portion 31 in the inflow direction of the inflation gas G. In the case of the embodiment, the opening width dimension t2 of the widest part in the inlet 32 is set to １ ／ or less (preferably １ ／ or less) of the opening width t1 of the narrowest part in the inlet 26. I have.
[0030]
The non-inflow portion 35 is configured to include a peripheral portion 36 disposed around the gas inflow portion 17 so as to surround the gas inflow portion 17, a mounting portion 41, and a plate-shaped portion 43. Further, the non-inflow portion 35 includes partitioning portions 37, 38, and 39 arranged in the region of the gas inflow portion 17.
[0031]
A plurality (five in the embodiment) of partitioning portions 37 are arranged in the region of the window-side shielding portion 19 so as to partition each longitudinal inflatable portion 25 in the front-back direction. Each partition 37 is disposed so as to extend upward from the peripheral edge 36 on the lower edge 16 side of the airbag 16. Then, a portion of the window-side shielding portion 19 partitioned near the upper end of each partitioning portion 37 is the inflow portion 26 that allows the inflation gas G from the supply path portion 29 to flow into the window-side shielding portion 19. .
[0032]
A plurality (three in the embodiment) of the partitioning portions 38 are provided so as to partition the horizontal expanding portions 24 in the vertical direction in the region of the main expanding portions 23F and 23B.
[0033]
The partition section 39 is intermittently arranged in the front-rear direction between the supply path section 29 and the roof-side shielding section 31 in a perforated shape. Then, a portion between the partition portions 39 serves as an inflow portion 32 through which the inflation gas G from the supply path portion 29 flows into the roof side shielding portion 31.
[0034]
As shown in FIG. 3, a plurality of (four in the embodiment) mounting portions 41 are arranged in the region of the roof side shielding portion 31 so as to extend upward from the upper edge side of the window side shielding portion 19. . Each mounting portion 41 has a mounting hole 41a through which a mounting bolt 47 (see FIGS. 1 and 2) is inserted. The three mounting portions 41A, 41B, and 41C other than the mounting portion 41D provided on the rear end side have slits 42 provided around the upper edge side. In contrast, it is configured to be separable inside or outside the vehicle. The slit 42 has a substantially semicircular shape, and is configured by arranging a peripheral edge 36 around the slit 42. In addition, each mounting portion 41 is attached with a mounting bracket 48 made of sheet metal, and is fixed to the inner panel 2 on the body 1 side using a bolt 47 (see FIGS. 1 and 2).
[0035]
The plate-shaped portion 44 is provided in order to secure the entire shape of the airbag 16, reduce the volume of the gas inflow portion 17, and shorten the time until inflation is completed. In the case of the embodiment, the plate-shaped portion 44 communicates with the triangular plate-shaped portion 44A arranged on the front end side of the airbag 16 and the supply path portion 29 between the front seat portion 20 and the rear seat portion 21. And a rectangular plate-shaped portion 44 </ b> B arranged between the expansion portion 27.
[0036]
The triangular plate-shaped portion 44A has a substantially triangular plate shape extending forward from the front end side of the airbag 16. An attachment portion 44a for attaching and fixing the front end side of the airbag 16 is formed near the front end of the triangular plate portion 44A. The mounting portion 44a has a mounting hole 44b, and is configured to be fixed to the inner panel 2 on the body 1 side using a mounting bracket 48 and a bolt 47, like the mounting portion 41.
[0037]
As shown in FIG. 1, the inflator 49 includes a substantially cylindrical main body 49 a and a supply pipe 49 b for guiding inflation gas from the main body 49 a into the airbag 16. A connection port 29a in the supply path portion 29 of the airbag 16 is externally provided at the end, and is connected to the airbag 16 using a clamp (not shown). As shown in FIGS. 1 and 6, the inflator 49 uses the bracket 50 and the bolt 51 to attach the vehicle interior I to the roof panel on the inner panel 2 of the roof side rail portion RR above the center pillar portion CP. It is covered with the lower edge 6a of the lining 6 and attached and fixed.
[0038]
Next, mounting of the head protection airbag device M of the embodiment on the vehicle V will be described. First, the airbag 16 is folded. Specifically, as shown in FIGS. 5A and 5B, in the airbag 16 which is deployed flat, a fold C1 along the front-rear direction is provided at the portion of the partitioning portion 39, and the roof side shielding portion 31 is provided. Is folded back so as to approach the lower edge 16b side of the airbag 16. At this time, the roof-side shield part 31 is located inside the vehicle with respect to the window-side shield part 19. Also, at this time, each mounting portion 41 projects upward from the folded portion. Thereafter, the folded airbag 53 is folded in a bellows with a number of folds C2 extending in the front-rear direction so that the lower edge 53b approaches the upper edge 53a. Then, a predetermined portion of the folded airbag 16 is appropriately wrapped with a breakable wrapping material (not shown) for preventing breakage.
[0039]
Thereafter, the mounting bracket 46 is mounted on each of the mounting portions 41 and 44a. In addition, the inflator 49 is connected to the connection port 29a while using the clamp, and then the mounting bracket 50 is mounted around the connection port 29a, and the inflator 49 is assembled to the airbag 16 to form an airbag assembly. .
[0040]
Thereafter, if the mounting portions 41 and 44a and the inflator 49 are mounted and fixed to the inner panel 2 using the mounting bolts 47 and 51, the airbag assembly can be mounted on the body 1 of the vehicle V.
[0041]
Then, a lead wire (not shown) extending from the inflator 49 is connected to a predetermined airbag operation circuit, and the front pillar FP fixes and mounts the front pillar garnish 5 to the inner panel 2. If the roof head lining 6 is attached and fixed to the panel 2 and the garnishes 7.8 of the center pillar portion CP and the rear pillar portion RP are fixed to the inner panel 2 of the body 1, the head protection airbag device M is attached to the vehicle V. Can be mounted.
[0042]
Thereafter, when the inflator 49 is actuated, the inflation gas G flows into the supply path 29 from the connection port 29a to break a wrapping material (not shown). Then, the window-side shielding portion 19 allows the inflation gas G to flow, and pushes the front pillar garnish 5 as the airbag cover 13 and the lower edges 5a and 6a of the roof head lining 6 to the vehicle interior I to open the windows SW1 and SW2. It protrudes downward from the upper edge side. In addition, the roof-side shielding portion 31 expands and inflates upward so that the inflation gas G flows in and enters between the inner panel 2 in the roof side rail portion RR and the roof head lining 6. It will be. Then, the airbag 16 covers the vehicle interior of the windows SW1 and SW2, the center pillar portion CP and the rear pillar portion RP, and the vehicle interior of the inner panel 2 in the roof side rail portion RR.
[0043]
Then, in the head protection airbag device M of the embodiment, the inflow portion 26 on the window-side shielding portion 17 side has an opening width dimension t1 larger than the opening width dimension t2 of the inflow portion 32 of the roof-side shielding portion 31. It is set to be large, and the window-side inflatable portion 17 causes the inflation gas to flow before the roof-side shield portion 31. That is, since the window-side inflatable portion 17 expands more rapidly than the roof-side shield portion 31, even if the occupant immediately moves toward the windows SW1 and SW2 at the time of a collision, even if the occupant immediately moves toward the windows SW1 and SW2. The shielding portion 17 can protect the occupant quickly and accurately. Of course, in the head protection airbag device M of the embodiment, since the airbag 16 is provided with the roof-side shielding portion 31 that covers the vehicle interior I of the inner panel 2 in the roof side rail portion RR, the occupant can move on the window side. Even if the vehicle moves toward the roof side rail portion RR after going to the shielding portion 17 side, the occupant can be properly protected by the roof side shielding portion 31.
[0044]
Therefore, in the head protection airbag device M of the embodiment, the occupant can be properly protected by the airbag 16 that is deployed and inflated at the time of a collision.
[0045]
Further, in the airbag device M of the embodiment, each mounting portion 41 disposed on the upper edge side of the window-side shielding portion 19 causes the slit 42 to be disposed around the upper edge side so that the inside of the area of the roof-side shielding portion 31 is formed. The configuration is provided. Therefore, when the inflation of the airbag 16 is completed, the roof-side shielding portion 31 is disposed so as to surround each mounting portion 41 (see the two-dot chain line in FIGS. 1 and 2). As a result, even if the occupant interferes with a portion of the roof side rail portion RR near the attachment portion 41 of the airbag 16 at the time of the collision, the occupant is inflated so as to surround each attachment portion 41. It will interfere with the part of the roof side shielding part 31. As a result, direct interference with the mounting bracket 46 and the bolt 47 for fixing the mounting portion 41 to the body 1 side can be suppressed, and the occupant can be properly protected. Of course, if this point is not taken into consideration, it is not necessary to dispose the mounting portion 41 in the area of the roof-side shielding portion 31.
[0046]
Further, in the airbag device M of the embodiment, since the roof-side shielding portion 31 includes the cover portion 31a capable of covering the inside I of the inflator 49 when the inflation of the airbag 16 is completed, FIG. As shown by the two-dot chain line and FIG. 6, when the inflation of the airbag 16 is completed, the inner side I of the inflator 49 can be covered by the cover portion 31a of the roof side shielding portion 31. Therefore, even if the occupant interferes with a portion of the roof side rail portion RR near the inflator 49 at the time of the collision, the occupant will interfere with the expanding cover portion 31a. As a result, direct interference with the inflator 49 can be suppressed, and the occupant can be properly protected. Of course, if this point is not considered, a configuration may be adopted in which the roof-side shielding portion 31 is not provided with the cover portion 31 a that covers the inside of the vehicle of the inflator 49.
[0047]
In the embodiment, the airbag 16 is folded and housed so that the lower edge of the folded airbag approaches the upper edge side after the roof-side shielding portion 31 is folded inside the vehicle. As shown in FIG. 7, the bag 16 may be stored in a bellows-like manner so that the lower edge approaches the upper edge without folding the roof-side shielding portion. When the airbag 16 is folded in this manner, when the folded airbag 16 is wrapped with a wrapping material (not shown), each mounting portion 41 is made to protrude from the wrapping material, and each protruding mounting portion 41 is attached to the body 1 side. It will be attached to.
[0048]
In the embodiment, a double cab vehicle is described as an example of the vehicle V on which the airbag device M is mounted. However, the head protection airbag device M of the present invention is applied to a single cab vehicle or a sedan type vehicle. May be mounted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a use state of a head protection airbag device according to an embodiment of the present invention, as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a schematic enlarged cross-sectional view taken along a line II-II in FIG.
FIG. 3 is a front view showing a state in which the airbag used in the embodiment is deployed flat.
FIG. 4 is a sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a diagram illustrating a process of folding the airbag according to the embodiment.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing a deployed state of the airbag in the airbag device of the embodiment.
FIG. 7 is a schematic sectional view showing another storage state of the airbag in the airbag device of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 ... body,
6 Roof head lining,
13. Airbag cover
16 ... airbag,
17 ... gas inflow section,
19 ... window side shielding part,
26 ... inlet,
29 ... supply channel,
31 ... roof side shielding part,
31a ... cover part,
32 ... inlet,
41 (41A / 41B / 41C / 41D): mounting part,
42 ... Slit,
46 ... Mounting bracket,
47… Mounting bolt,
49 ... Inflator,
RR: Roof side rail,
SW (SW1, SW2) ... window,
V… Vehicle,
M: Head protection airbag device.

Claims (3)

車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備える構成の頭部保護エアバッグ装置において、
前記エアバッグが、前記膨張用ガスを流入させて展開膨張するガス流入部を備え、
該ガス流入部が、膨張完了時に前記窓の車内側を覆うように配設される窓側遮蔽部と、前記窓の上方に位置するルーフサイドレール部におけるボディ側部材の車内側を覆うように配設されるルーフ側遮蔽部と、を備えて構成され、
前記窓側遮蔽部が、前記ルーフ側遮蔽部よりも、前記膨張用ガスの流入方向における上流側に、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。A head protection airbag device configured to include an airbag that is folded and housed on the upper edge side of a window on the inside of the vehicle and inflates and inflates by flowing inflation gas,
The airbag includes a gas inflow portion that allows the inflation gas to flow and is deployed and inflated,
The gas inflow portion is disposed so as to cover the vehicle interior of the window when the inflation is completed, and is disposed so as to cover the vehicle interior of the body side member in the roof side rail portion located above the window. And a roof-side shield portion to be provided,
The head-protecting airbag device, wherein the window-side shield is disposed upstream of the roof-side shield in the inflow direction of the inflation gas. 前記窓側遮蔽部の上縁側には、前記エアバッグを前記窓の上縁側となる車両のボディ側部材に取付固定するための取付部が、配設され、
前記取付部が、上縁側の周囲にスリットを配設させて、前記ルーフ側遮蔽部の領域内に、配設されていることを特徴とする請求項１に記載の頭部保護エアバッグ装置。On the upper edge side of the window-side shielding portion, a mounting portion for mounting and fixing the airbag to a vehicle body-side member serving as an upper edge side of the window is provided,
2. The head protection airbag device according to claim 1, wherein the mounting portion has a slit disposed around an upper edge side and is disposed in a region of the roof side shielding portion. 3. 前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターが、前記窓の上縁側に配設され、
前記エアバッグが、前記窓の上縁側に配設されるとともに、前記インフレーターに接続される接続口部を備え、
前記ルーフ側遮蔽部が、前記エアバッグの膨張完了時において、前記インフレーターの車内側を覆い可能なカバー部を備えていることを特徴とする請求項１又は２に記載の頭部保護エアバッグ装置。An inflator for supplying inflation gas to the airbag is disposed on an upper edge side of the window,
The airbag is provided on the upper edge side of the window, and includes a connection port connected to the inflator,
The head protection airbag device according to claim 1, wherein the roof-side shielding portion includes a cover portion that can cover the inside of the inflator when the inflation of the airbag is completed. 4. .

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