JP2004104343A - 無線送受信回路付き電子機器 - Google Patents

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JP2004104343A JP2002261639A JP2002261639A JP2004104343A JP 2004104343 A JP2004104343 A JP 2004104343A JP 2002261639 A JP2002261639 A JP 2002261639A JP 2002261639 A JP2002261639 A JP 2002261639A JP 2004104343 A JP2004104343 A JP 2004104343A
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Kazuhiro Koyama
小山 和宏
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Abstract

【課題】通信する必要のある時のみ近距離無線送受信回路を作動させ、これにより電池寿命の長い無線送受信回路付き電子機器を提供する。
【解決手段】所定の電気信号を同調検波する検波手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信機能付き電子機器に係り、特に携帯電話機と無線接続してデータ通信を行うコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等や、携帯電話機と無線接続しての着信状態を報知する携帯電話機用着信報知装置や無線によるシリアルデータ通信を行うコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等の無線送受信回路付き電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から携帯電話機に付属する通信ケーブルとコンピュータを繋いでダイヤルアップを行うデータ通信や、この通信ケーブルの代わりに近距離無線装置を使った無線データ通信方式がある。
【0003】
また、携帯電話機にイヤホンを接続して通話するものや、このイヤホンの代わりに近距離無線装置を使う着信報知通話(以降ヘッドセットと呼ぶ)端末との組み合わせが知られている。
【0004】
図1に従来のヘッドセットシステムの構成例を示す。
携帯電話機1は携帯電話機能部2と近距離無線送受信回路3から構成される。携帯電話機能部2は無線基地局7との交信、着信呼出やダイヤル発信等の電話端末機能を有する。
【0005】
近距離無線送受信回路3は携帯電話機能部2と接続され、他の近距離無線送受信回路付きの電子機器との無線によるATコマンド送受信などのデータ通信機能を提供する。ここで、無線基地局7から携帯電話機1へ送信される信号を下り信号8、携帯電話機1から無線基地局7へ送信される信号を上り信号9とする。また、携帯電話機能部2は近距離無線送受信回路3の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う。
【0006】
ヘッドセット端末4はヘッドセット機能部5と近距離無線送受信回路6から構成される。ヘッドセット機能部5は携帯電話機1から送られてくる着信呼出への応答処理やリダイヤル発信処理および音声通話処理等のヘッドセット端末機能を有する。
【0007】
近距離無線送受信回路6はヘッドセット機能部5と接続され、あらかじめ設定した近距離無線送受信回路付きの携帯電話機1との無線によるATコマンド送受信などのデータ通信機能を提供する。携帯電話機1に無線基地局7から着信信号が届いた時には、近距離無線送受信回路3、6を経由して、ヘッドセット端末4にこの着信通知が届けられる。また、ヘッドセット機能部5は近距離無線送受信回路6の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
図3に従来の携帯電話機とヘッドセット端末間の着信報知処理フローチャートの一例を示す。
【0009】
携帯電話機1とヘッドセット端末4をそれぞれ起動(S0)した後、近距離無線送受信回路3、6を作動開始(S1)させ、近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則った無線接続を確立(S2)する。そして、携帯電話機1は無線基地局7からの着信信号E1待ち(S3)となり、ヘッドセット端末4は携帯電話機1からの着信通知E2待ち(S4)となる。
【0010】
その後、携帯電話機1が無線基地局7からの着信信号E1を受け取ると、ヘッドセット端末4に近距離無線送受信回路3、6を経由して着信通知E2をデータとして転送(S5)し、ヘッドセット端末4は着信をユーザーに報知(S6)し、ユーザーのキー操作等により携帯電話機1とヘッドセット端末4の音声回線を開き通話処理(S7)を行う。通話終了(S8)後は再度着信待ち状態(S3、S4)となる。
【0011】
このような近距離無線送受信回路を用いた無線データ通信方式は、コンピュータ同士やコンピュータとPDAなどの小型情報端末またはコンピュータと腕時計型情報端末を接続するシリアルケーブルの代わりに用いられている。また、コンピュータ同士をLANケーブルで接続するローカルエリアネットワークのLANケーブルの代わりに、近距離無線回路を使った無線データ通信方式を用いることもある。
【0012】
図6に従来のコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例を示す。
コンピュータ101はコンピュータ機能部102と近距離無線送受信回路103から構成される。コンピュータ機能部102はCPU、RAM、ハードディスク、キーボード、マウス、CRT等からなり、アプリケーションの実行等のいわゆる通常のコンピュータ機能を有する。
【0013】
近距離無線送受信回路103はコンピュータ機能部102と接続され、他の近距離無線送受信回路付きの電子機器との無線によるデータ通信機能を提供する。また、コンピュータ機能部102は近距離無線送受信回路103の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う。
【0014】
小型情報端末104は小型情報端末機能部105と近距離無線送受信回路106から構成される。小型情報端末機能部105はCPU、RAM、ROM、入力デバイス、表示デバイス、電池等からなり、アプリケーションの実行やPIMアプリの実行等の機能を有する。近距離無線送受信回路106は小型情報端末機能部105と接続され、他の近距離無線送受信回路付きの電子機器との無線によるデータ通信機能を提供する。
【0015】
コンピュータ101と小型情報端末104とのデータのやりとりは近距離無線送受信回路103、106を経由して行われる。また、小型情報端末機能部105は近距離無線送受信回路106の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う。
【0016】
図9に従来のコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャートの一例を示す。
コンピュータ101と小型情報端末104をそれぞれ起動(S0)した後、近距離無線送受信回路103、106を作動開(S1)させ、近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則った無線接続を確立(S2)する。
【0017】
そして、コンピュータ101および小型情報端末104は、それぞれ機能部102、105からのデータ送信および接続相手からのデータ受信待ち(S101)となる。その後、コンピュータ101からのデータ送信要求E101に応じて、データ転送処理(S102)を行う。データ転送終了(S103)後はそれぞれ再度データ送受信待ち状態(S101)となる。
同様に小型端末104からのデータ転送要求E101があった場合にも、データ転送処理(S102)が行われる。
【0018】
また、小型情報端末がホットスポットと呼ばれる情報発信サーバーに近づくと自動的に接続し、地域密着型の情報提供を受け取ることができるシステムがある。
【0019】
このシステムの構成例は図6と同様である。この場合、コンピュータ101は情報発信サーバーの機能を有するものとする。
【0020】
図12に従来のコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャートの一例を示す。
【0021】
コンピュータ101と小型情報端末104をそれぞれ起動(S0)した後、近距離無線送受信回路103、106を作動開始(S1)させる。
【0022】
コンピュータ101は近距離無線送受信仕様の規定する対向機器の検索手順に則り、周辺に存在する近距離無線送受信回路付きの電子機器を検索する(S200)。小型情報端末104は不特定多数の近距離無線送受信回路103からの検索信号か接続要求信号を待つ(S201)。
【0023】
例えば、検索信号としては検索期間中に定期的に送信されるビーコン信号E201が用いられる。この場合、検索手順としては、コンピュータ101側からビーコン信号E201が定期的に送信され、小型情報端末104がこのビーコン信号E201を受信した場合、相互の近距離無線接続処理のために必要な自機の情報(自アドレス番号等)をビーコン応答信号E202として返信する。
【0024】
コンピュータ101は、このビーコン応答信号E202により対向機器を発見した場合には、近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則った無線接続を確立(S2)する。
以降、コンピュータ101は、地域情報などのデータを小型情報端末104に転送する(S100)。データ転送ルーチン(S100)は図9の破線で示した一連のデータ転送処理ループである。
【0025】
上記の手順によりコンピュータ101と小型情報端末104を身に着けたユーザーが近づくことで、この検索信号を受け取ることが可能になり、データの自動配信が可能となる。
【0026】
逆にコンピュータ101と小型情報端末104が近距離無線送受信回路103、106の受信圏外まで離れると、それぞれ無線切断イベントE203が発生する。この切断イベントE203が発生した場合、それぞれ近距離無線送受信仕様の規定する無線切断処理(S203)を行う。
【0027】
その後、再びコンピュータ101は検索(S200)を開始し、小型情報端末104は近距離無線送受信回路103から信号待ち(S201)となる。
これらの近距離無線技術としてはBluetoothTM、無線LAN(IEEE802.11シリーズ)、Wireless1394等が知られている。
【0028】
【特許文献1】
特開平9−93189号公報
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機への着信を報知する目的で上記のような従来の近距離無線送受信回路を使用する場合、いつ着信が来るかは分からないので携帯電話機側およびヘッドセット端末側双方の近距離無線送受信回路は常時待ち受け状態になっている必要がある。
【0030】
また、コンピュータ同士やコンピュータとPDAなどの小型情報端末またはコンピュータと腕時計型情報端末の間を無線で接続しデータ通信を行う目的でこの近距離無線送受信回路を使用する場合、データ通信を行う際には接続処理を行い、双方の電子機器の近距離無線送受信回路を常時待ち受け状態にする必要がある。接続した後もアプリケーションによっては、データ通信期間よりもデータ通信期間以外の非通信期間の方が長くなってしまうことや、データ通信は終了したものの接続したままにしてしまうことがある。
また、機器同士が無線電波の届く範囲内に入ったら自動的に接続させるためには、双方の電子機器の近距離無線送受信回路を常時待ち受け状態にする必要がある。さらに定期的な接続要求信号の発信を行う必要がある。また、コンピュータ同士を無線によるローカルエリアネットワークに参加させるために、コンピュータ同士が無線電波の届く範囲内に入ったら自動的に接続させるためには、双方の電子機器の近距離無線送受信回路を常時待ち受け状態にする必要がある。さらに定期的な接続要求信号の発信を行う必要がある。
【0031】
同様に小型情報端末がホットスポットと呼ばれる情報発信サーバーに近づくと自動的に接続し、地域密着型の情報提供を受け取ることができるシステムにおいても、小型情報端末は常時待ち受け状態になっている必要がある。さらに定期的な接続要求信号の発信を行う必要がある。
従来の近距離無線送受信回路の待ち受け時には数ミリアンペア〜数百ミリアンペアもの電流が消費される。データ送受信時においては待ち受け時の数十倍程度の電流が消費される。
【0032】
携帯電話機や小型情報端末や腕時計型情報端末やヘッドセット等にこの近距離無線送受信回路を組み込む場合、製品のサイズ上の制約から小型電池を用いざるを得ない。この時、リチウムイオン二次電池を使用したとしても電池容量は数百ミリアンペアアワーであり数時間で電池を消耗してしまうという欠点があった。BluetoothTMにおいては、省電力化のための規格としてパークモード、スニフモード、ホールドモードが規定されている。これはデータ通信期間以外の非通信期間において、接続を継続するための信号のやりとりを最小限に抑え無駄な電流消費を削減しようとするものである。しかし、この場合でもこの近距離無線送受信回路の受信回路は動作させる必要があり、一定周期毎に送信回路を動作させる必要があるため、やはり数ミリアンペアの電流を消費するという欠点があった。
【0033】
また、この規格は対向側の接続機器がこれらのモードをサポートしていないと省電力機能は使用不能である。 現在市販されているBluetoothTM通信機能付きの電子機器はソフトウェアの複雑さや使用メモリ容量の制限等からこの機能を使用しない製品が数多く存在する。
したがって、これらの機器に省電力機能の組み込まれたBluetoothTM通信機能付きの携帯電話機や小型情報端末や腕時計型情報端末やヘッドセット等を接続しても、省電力機能は無効となり電池寿命が極端に短くなるという欠点があった。
【0034】
従って本発明は、通信する必要のある時のみ近距離無線送受信回路を作動させ、これにより電池寿命の長い無線送受信回路付き電子機器を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、従来の近距離無線送受信回路とは別に簡易な構成の検波回路を用意する。この簡易検波回路を持つ小型電子機器は、通常、この簡易検波回路のみ作動させ、近距離無線送受信回路の作動は停止している。そして、接続相手の電子機器から所定の帯域の電波信号を受け取り、近距離無線送受信回路を作動開始するようにしておく。
【0036】
接続相手の電子機器は、この信号を簡易検波回路を持つ小型電子機器へのデータ通信要求によって、所定の帯域の電波信号を発信し、この簡易検波回路が検出し、近距離無線送受信回路装置の作動を開始する。もしくは、接続相手の電子機器が副次的に発生する所定の帯域の電波信号をこの簡易検波回路が検出し、近距離無線送受信回路の作動を開始する。
【0037】
以上の手順により双方の近距離無線送受信回路が接続しデータ通信が行われる。その後、近距離無線送受信回路間の接続が以下のような理由により切断状態となった場合、再度、近距離無線送受信回路は作動を停止する。
切断理由としては、まず、一連の送受信作業の正常終了による電子機器自体が発行する切断イベントが挙げられる。次に、所定時間近距離無線によるデータ通信が行われなかった場合に電子機器自体が発行するタイムアウト切断イベントが挙げられる。また、近距離無線送受信回路間の接続におけるノイズもしくは遮蔽物もしくは通信範囲外への移動による強制切断が挙げられる。さらに、簡易検波回路が所定の帯域の電波信号を継続的に検出しなくなった場合も同様に通信範囲外まで遠ざかったとみなして強制切断させることも可能である。
【0038】
また、簡易検波回路からのノイズ検出などにより一方の近距離無線送受信回路のみ作動を開始して、所定時間経過しても接続相手との接続がなされなかった場合にも、再度、近距離無線送受信回路は作動を停止する。
例えば携帯電話機のヘッドセットの場合、この携帯電話機から無線基地局に向けて発せられる上り信号を検波する回路構成としておく。この上り信号の有無を検波することによって近距離無線送受信回路を作動させることができる。
また、上り信号は信号パターンが決まっているのでこのパターン一致を見ることでより信頼性の高い検波結果を得ることもできる。
【0039】
また、近距離無線送受信回路とは別に簡易な構成の検波回路とその簡易検波回路に反応する電波信号を送出することの出来る簡易的な発信回路を用意する。
この簡発信回路を組み込んだコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等の小型電子機器を構成し、さらにこの簡易検波回路を組み込んだコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等の小型電子機器を構成する。
【0040】
この構成において、簡易発信回路を持つ小型電子機器はデータ転送要求に基づいて簡易検波回路に反応する電波信号を発信する。その際に近距離無線送受信回路も作動開始する。
【0041】
簡易検波回路を持つ小型電子機器はこの電波信号を検出し、近距離無線送受信回路を作動開始する。これによりデータ通信可能となる。
簡易発信回路を持つ小型電子機器に関して、コンピュータなどのように常時電源供給可能な機器の場合は、近距離無線送受信回路は連続作動状態にして、データ転送時は簡易発信回路から電波信号を発信させることで処理を簡略化することも可能である。
【0042】
また、上記のように簡易発信回路を組み込んだコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等の小型電子機器を構成し、さらに簡易検波回路を組み込んだコンピュータ・PDAなどの小型情報端末・腕時計型情報端末等の小型電子機器を構成する。この構成において、簡易発信回路を持つ小型電子機器は定期的に電波信号を発信する。その際に近距離無線送受信回路を作動開始する。
簡易検波回路を持つ小型電子機器は、この電波信号を受け取ることができる範囲まで近づいた場合にこの電波信号を検出し、近距離無線送受信回路を作動開始する。これによりデータ通信可能となる。
【0043】
簡易発信回路を持つ小型電子機器に関して、コンピュータなどのように常時電源供給可能な機器の場合は、近距離無線送受信回路は連続作動状態にして、データ転送時は簡易発信回路から電波信号を発信させることで処理を簡略化することも可能である。例えば、小型情報端末がホットスポットと呼ばれる情報発信サーバーに近づくと自動的に接続するといった機能を実現することができる。
【0044】
この場合、ホットスポットサーバー側に簡易発信回路を組み込み、定期的に電波信号を発信する。そして、小型情報端末側には簡易検波回路を組み込む。そして、情報発信サーバーに小型情報端末が接近した場合、小型情報端末の近距離無線送受信回路が作動開始し、データ通信可能となる。
この簡易発信回路の代わりに近距離無線送受信回路そのものの発信信号を受け取る簡易検波回路を構成することもできる。このような構成にした場合には、既存の近距離無線送受信回路との共存が可能となる。この簡易検波回路は待ち受け時の消費電流を数マイクロアンペアオーダーで構成できる。
【0045】
以上により通信する必要のある時にのみ近距離無線送受信回路を作動させることで、飛躍的に電池寿命を延ばすことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図2に、本発明を適用したヘッドセットシステムの構成例を示す。
【0047】
この構成例において、携帯電話機1とヘッドセット端末4とは近距離無線送受信回路3、6によって近距離無線接続が可能となっている。
【0048】
携帯電話機1の携帯電話機能部2と近距離無線送受信回路3は、シリアル接続またはバス接続されている。この携帯電話機能部2は近距離無線送受信回路3の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う。ヘッドセット端末4のヘッドセット機能部5と近距離無線送受信回路6は、シリアル接続またはバス接続されている。ヘッドセット機能部5は近距離無線送受信回路6の作動開始および停止する機能を有し、図4に示した手順にしたがって切り替え処理を行う。
上記切り替え処理は次のように構成することにより実現される。
【0049】
携帯電話機能部2の出力ポートと近距離無線送受信回路3の入力ポートを繋ぐ信号制御線を設ける。そして、携帯電話機能部2はこの出力ポートへ作動開始信号および作動停止信号(例えば、作動開始時には信号レベルをLowからHiへ、また、作動停止時には信号レベルをHiからLowへ変更する)を送出し、近距離無線送受信回路3はこの信号を受け、作動開始または作動停止する。もしくは、携帯電話機能部2の出力ポートと近距離無線送受信回路3の電源入力ポートを繋ぐ構成とする。
【0050】
携帯電話機能部2は、電源ON時にはHiを電源OFF時にはLowをすることで近距離無線送受信回路3を作動および停止させることが出来る。
この構成はヘッドセット機能部5および近距離無線送受信回路6に関しても同様である。
【0051】
携帯電話機1の携帯電話機能部2は、携帯電話機能部2の持つアンテナを介して無線基地局7との交信を行う。無線基地局7から携帯電話機1への信号を下り信号8とし、携帯電話機1から無線基地局7への信号を上り信号9とする。簡易検波回路10はヘッドセット機能部5と接続されている。
【0052】
簡易検波回路10の詳細を図15および図16に示す。この簡易検波回路10はアンテナ300と同調回路301と検波回路302および信号増幅部303と信号パターン判断部305から成る。この信号パターン判断部305はヘッドセット機能部5内に構成される。簡易検波回路10の出力信号304はヘッドセット機能部5に入力され、信号パターン判断部305により、所望の信号パターンか否かを判断する。
ここで、信号パターン判断部305の詳細を図21に示す。
受信データ格納部306は、簡易検波回路10の出力信号304を所定のサンプリング周期でサンプリングした0または1の時系列離散データとしてメモリ上に格納する機能を持つ。参照データ記憶部307には、接続相手の発するべき検波回路出力信号をサンプリングした時系列離散データが予め不揮発性メモリまたはRAM上に記憶されている。
【0053】
上記、サンプリング長はパターンの特徴を捉えるのに十分な長さとする必要がある。ビットパターン誤り率演算部308はCPUで構成され、上記、受信データ格納部306および参照データ記憶部307によりメモリ上に格納された受信データビットパターンと参照データビットパターンの誤り率を計算し数値化して出力する機能を有する。この誤り率は、例えば、相関関数から求める方法や図22に示すようなXORビット演算の積算から求める方法がある。
また、このビットパターン誤り率演算部308の計算結果は誤りパターンが多いほど数値が大きくなり、全くパターンが一致した場合は0を出力するように構成される。
【0054】
閾値記憶部309には、受信データ格納部306、データ記憶部307に格納されているパターンが一致しているとみなせる限界の出力数値が予め不揮発性メモリまたはRAM上に記憶されている。比較部310は、ビットパターン誤り率演算部308の出力値と閾値記憶部309に格納されている数値を比較する機能を有する。ここで、309の閾値よりも308の演算値が大きい場合には不一致とみなし0(No)を、小さい場合には一致とみなし1(Yes)を出力する。信号パターン判断結果出力信号311は比較結果を出力する。
また、この信号パターン判断部305は検波回路出力信号304を随時演算処理するように構成する。もしくは、検波回路出力信号304のレベル変化によりデータ格納処理を開始し、信号パターン判断部305が作動するように構成してもよい。
【0055】
図2のシステムにおいては、同調回路301および検波回路302は、図19に示すようなPDC,PHS,GSMなどのTDMA方式の上り信号9のスロット幅およびフレーム幅を検出可能となるように各素子のパラメータが最適化される。また、信号パターン判断部305においては、予め指定した携帯電話通信方式のスロット幅502およびフレーム幅503をサンプリングした参照データビットパターンを参照データ記憶部307に格納し、予め設定した閾値を閾値記憶部309に格納しておく必要がある。以上によりあらかじめ規定した信号パターンを含む所定の信号であるか否かを判断することができる。
次に、図4の本発明による携帯電話機とヘッドセット端末間の着信報知処理フローチャート例1を用いて動作を説明する。
【0056】
携帯電話機1の携帯電話機能部2をスタート(S0)させる。ユーザーの指示または自動的に近距離無線送受信回路3を作動開始(S1)し、着信待ち受け状態S3で無線基地局7からの着信信号E1を待つ。一方、ヘッドセット端末4をスタート(S0)させる。この時、簡易検波回路10を作動開始(S11)し、携帯電話機1の上り信号9の検出待ち(S12)とする。
【0057】
その後、携帯電話機1が無線基地局7からの着信信号E1を受け取ると、無線基地局7へのその応答処理(S10)が携帯電話機能部2内で行われる。その際、この応答を無線基地局7に返信するため、上り信号9が携帯電話機1から携帯電話機能部2の持つアンテナを介して送信される。
【0058】
そして、ヘッドセット端末4のアンテナ300で受信されたこの上り信号は、簡易検波回路10により同調検波され、あらかじめ指定した携帯電話の通信方式におけるパターンを含む上り信号であると信号パターン判断部305により判断(S13)された場合には近距離無線送受信回路6を作動開始(S1)する。
これ以降、近距離無線接続が開始される。近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則った無線接続を確立(S2)する。接続確立後、携帯電話機1はヘッドセット端末4に近距離無線送受信回路3、6を経由して着信通知E2を転送し、ヘッドセット端末4は着信をユーザーに報知(S6)し、ユーザーのキー操作等により携帯電話機1とヘッドセット端末4の音声回線を開き通話処理(S7)を行う。
【0059】
通話終了(S8)後、近距離無線送受信仕様の規定する無線切断処理(S9)行い、ヘッドセット端末4は近距離無線送受信回路6の作動を停止(S14)する。
【0060】
この切断処理(S9)は、一連の送受信作業の正常終了(S8)によるもの以外に、次のような場合にも切断処理(S9)を行うように構成することが可能である。例えば所定時間(例えば1分以上)近距離無線によるデータ通信が行われなかった場合や、近距離無線送受信回路間の接続におけるノイズもしくは遮蔽物もしくは通信範囲外への移動によってデータ通信が不能となった場合である。また、簡易検波回路が所定の帯域の電波信号を検出しなくなった場合にも通信範囲外まで遠ざかったとみなして切断処理(S9)を行うように構成してもよい。これらの処理後、再度着信待ち状態(S10)、信号検出待ち状態(S12)となる。
また、ヘッドセット端末4において、簡易検波回路からのノイズ検出などにより信号パターン判断部305による判断(S13)の結果がNoであった場合は、再度、信号検出待ち(S12)となる。また、判断(S13)の結果がYesとなり近距離無線送受信回路6の作動を開始したものの、所定時間(例えば10秒以上)経過しても接続相手との接続がなされなかった場合は、近距離無線送受信回路6の作動を停止(S14)し、再度、信号検出待ち状態(S12)となる。
【0061】
このように簡易検波回路10により上り信号9を検出することによって、近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく従来の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。
【0062】
もし、この簡易検波回路10は上り信号9に含まれる個体識別データを解析するものではないとしたら、この簡易検波回路10周辺に存在する携帯電話機1の上り信号9を全て検出してしまうことも考えられる。そして、現在のように3人に1人は携帯電話を持つという状況下では、誤報知は避けられない問題となる恐れもある。
本発明では、あらかじめ携帯電話機1とヘッドセット端末4とは近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則り、確実に指定した相手と通信することが出来るように構成した。
【0063】
ここで近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順とは、例えば、BluetoothTM装置間で行われるペアリングという接続相手の指定と各種情報の交換ならびにそのペアリング情報に基づいた接続確立手順を指し、また、無線LANにおいてはSS IDやWEPを用いた接続確立手順を指す。したがって、簡易検波回路の検出する携帯電話の電波信号とは全く異なるものであり、誤った接続がなされることはない。
【0064】
そして、もしもペアではない携帯電話機1の上り信号9によって、近距離無線送受信回路6が作動を開始したとしても、近距離無線通信による接続は失敗するので、誤報知されることはない。
図5の本発明による携帯電話機とヘッドセット端末機間の着信報知処理フローチャート例2ではさらに、携帯電話機1の近距離無線送受信回路3を着信時以外は作動停止させる機能を実現する。
【0065】
この場合、携帯電話機能部2は、図5に示した手順にしたがって近距離無線送受信回路3の切り替え処理を行う。
【0066】
具体的には着信信号E1受信後の無線基地局7へのその応答処理(S10)を行う前または後において携帯電話機1の近距離無線送受信回路3を作動開始(S1)させる。そして、この携帯電話機1から携帯電話機能部2の持つアンテナを介して無線基地局7に返信する上り信号9を送信する。以降の無線接続処理(S2)から無線切断処理(S9)までは図4およびその手順説明と同様である。
その後、携帯電話機1ならびにヘッドセット端末4は近距離無線送受信回路3、6の作動を停止(S14)する。これらの処理後、再度着信待ち状態(S10)、信号検出待ち状態(S12)となる。
【0067】
また、携帯電話機1において、着信信号E1受信後、近距離無線送受信回路3の作動を開始したものの、所定時間(例えば10秒以上)経過しても接続相手との接続がなされなかった場合は、近距離無線送受信回路3の作動を停止(S14)し、再度、着信待ち状態(S3)となる。ただし、この例が適用できるのは、携帯電話機側からのデータ送信が行われる場合である。詳しくは携帯電話機側の近距離無線送受信回路が停止している時に、ヘッドセット端末側からはデータ送信されることがない場合である。
【0068】
このように携帯電話機側も近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく、上記の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。
また、別の着信報知のみを行うシステムにおいても有効である。この場合、上記の例において通話処理(S7)と通話終了(S8)を省略することで対応することができる。
【0069】
またヘッドセット端末は同様の機能を実現するPDAなどの小型情報端末またはコンピュータまたは腕時計型情報端末であってもよく、この本発明を適用可能である。
【0070】
この場合、ユーザーへの着信報知手段(S6)としては、ブザー報知、振動報知、LCD表示上へのポップアップ表示による報知、LEDおよびバックライトなど高輝度を発生するデバイスによる発光報知などが挙げられる。
図7に本発明を適用したコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例1を示す。
【0071】
この構成例において、コンピュータ101と小型情報端末104とは近距離無線送受信回路103、106によって近距離無線接続が可能となっている。
【0072】
コンピュータ101のコンピュータ機能部102と近距離送受信回路103は、シリアル接続またはバス接続されている。このコンピュータ機能部102は近距離無線送受信回路103の作動開始および停止する機能を有し、ユーザーのキー操作等により切り替え処理を行う。小型情報端末104の小型情報端末機能部105と近距離送受信回路106は、シリアル接続またはバス接続されている。小型情報端末機能部105は近距離無線送受信回路106の作動開始および停止する機能を有し、図10に示した手順にしたがって切り替え処理を行う。この切り替え手段の回路構成は、図2におけるものと同様である。
簡易発信回路107はコンピュータ機能部102と接続されている。
簡易発信回路107の詳細を図17および図18に示す。この簡易発信回路107はアンテナ400と信号パターン生成部401とフィルター(ローパスまたはバンドパス)402および発信器403から成る。ここで発信される信号はあらかじめ簡易検波回路108で検波可能な搬送波および信号パターンを含むものである。
簡易検波回路108は小型情報端末機能部105と接続されている。
簡易検波回路108の詳細を図15および図16に示す。構成は図2のシステム説明で述べたものと同様である。
【0073】
この回路の出力信号304は小型情報端末機能部105に入力され、信号パターン判断部305により、所望の信号パターンか否かを判断する。図7のシステムにおいては、この同調回路301は簡易発信回路107の発信する信号を検出可能となるように各素子のパラメータが最適化される。
【0074】
また、信号パターン判断部305においては、例えば、図20のような信号パターンにより判断する。この場合、予めこの信号波形をサンプリングした参照データビットパターンを参照データ記憶部307に格納し、予め設定した閾値を閾値記憶部309に格納しておく必要がある。以上によりあらかじめ規定した信号パターンを含む所定の信号であるか否かを判断することができる。
【0075】
また、簡易検波回路108は、図15および図16の信号パターン判断部305を省略して、搬送波の有無のみ検出し、それがそのまま判断結果となるように構成してもよい。この場合、簡易発信回路107は、図17および図18の簡易発信回路107の信号パターン生成部401を省略できる。
図10の本発明によるコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャート例1を用いて動作を説明する。
【0076】
コンピュータ101のコンピュータ機能部102をスタートS0させる。ユーザーの指示または自動的に近距離無線送受信回路103を作動開始(S1)し、コンピュータ機能部102内部から小型情報端末104に対してのデータ送信要求E101を待つ。
【0077】
一方、小型情報端末104をスタート(S0)させる。この時、簡易検波回路108を作動開始(S104)し、コンピュータ101の簡易発信回路107の発信信号E102の検出待ち(S105)とする。コンピュータ機能部102内部から小型情報端末104に対してのデータ送信要求E101が発生すると、コンピュータ機能部102は簡易発信回路107を作動させ、発信信号E102を送信させる(S106)。
【0078】
そして、小型情報端末104の簡易検波回路108がこの発信信号E102を検出し、コンピュータ101からの発信信号であると判断(S107)した場合には近距離無線送受信回路106を作動開始(S1)する。
これ以降、近距離無線接続が開始される。近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則った無線接続を確立(S2)する。
【0079】
接続確立後、コンピュータ101は小型情報端末104に近距離無線送受信装置103、106を経由してデータを転送(S100)する。データ転送ルーチン(S100)は図9の破線で示した一連のデータ転送処理ループである。一連のデータ転送処理が終了した場合、このループ(S100)から抜ける。もしくは、データ転送ルーチン(S100)内の送受信待ち(S101)において所定時間(例えば1分)経過してもデータ送受信要求が発生しない場合にもこのループ(S100)から抜ける。また、ユーザーによる接続終了要求によってもこのループ(S100)から抜けることができる。
【0080】
そして、近距離無線送受信仕様の規定する無線切断処理(S9)を行う。さらに小型情報端末104は近距離無線送受信回路106の作動を停止(S14)する。
この切断処理(S9)は、上記(S100)の処理の終了によるもの以外に、次のような場合にも切断処理(S9)を行うように構成することが可能である。近距離無線送受信回路間の接続におけるノイズもしくは遮蔽物もしくは通信範囲外への移動によってデータ通信が不能となった場合や、簡易検波回路が所定の帯域の電波信号を検出しなくなった場合にも通信範囲外まで遠ざかったとみなして切断処理(S9)を行う。これらの処理後、再度送受信待ち状態(S101)、信号検出待ち状態(S105)となる。
【0081】
また、小型情報端末104において、簡易検波回路107からのノイズ検出などにより信号パターン判断部305による判断(S107)の結果がNoであった場合は、再度、信号検出待ち(S105)となる。また、判断(S107)の結果がYesとなり近距離無線送受信回路106の作動を開始したものの、所定時間(例えば10秒以上)経過しても接続相手との接続がなされなかった場合は、近距離無線送受信回路106の作動を停止(S14)し、再度、信号検出待ち状態(S105)となる。
このように簡易発信回路107の発信信号E102を簡易検波回路108により検出することによって、近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく従来の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。
【0082】
もし、多数のコンピュータ101と多数の小型情報端末104が簡易検波回路107の受信可能範囲内に存在し、それぞれが頻繁にデータ通信を行っているとしたら、この周辺に存在するコンピュータ101の発信する発信信号E102を全て検出してしまう。
【0083】
しかし、本発明では、あらかじめコンピュータ101と小型情報端末104とは近距離無線送受信仕様の規定する一対一接続手順(相手アドレス番号指定、認証パスワード、暗号化)に則り、確実に指定した相手と通信することが出来る。したがって、もしもペアではないコンピュータ101の発信信号E102によって、近距離無線送受信回路106が作動を開始したとしても、近距離無線による接続は失敗するので、誤ったデータ転送がなされることはない。
ここで、発信信号E102に個体識別データを乗せた上で、受信側で厳密な判断を行ってもよい。または、発信信号E102の搬送周波数を個体別に設定し、対応する簡易検波回路でのみ受信可能とする構成にしてもよい。
【0084】
この場合、近距離無線送受信回路106を作動開始させることなく、接続すべきか否かを判断することが出来るので、多数のコンピュータ101と多数の小型情報端末104が簡易検波回路の受信可能範囲内に存在し、それぞれが頻繁にデータ通信を行っているような場合の省電力化に有効である。
図8に本発明を適用したコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例2を示す。
【0085】
図8では図7における構成に加えて、小型情報端末104に簡易発信回路109を接続し、コンピュータ101に簡易検波回路110を接続する。ここで追加された簡易発信回路109と簡易検波回路110は図7におけるものと同等または同等の機能を有する。
【0086】
また、コンピュータ101は、図11に示した手順にしたがって近距離無線送受信回路103の切り替え処理を行う。この切り替え手段の回路構成は、図2におけるものと同様である。
図11の本発明によるコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャート例2を用いて動作を説明する。ここではさらにコンピュータ101の近距離無線送受信回路103をデータ転送時以外で作動停止させる機能を実現する。
【0087】
コンピュータ101と小型情報端末104をそれぞれ起動(S0)した後、簡易検波回路108、110を作動開始(S104)させる。そして、コンピュータ101側と小型情報端末104側双方とも発信信号検出ならびに対向機器に対してのデータ送信要求を待つ(S108)。
【0088】
ここでコンピュータ101側からのデータ送信要求E101が発生した場合について説明する。コンピュータ機能部102内部から小型情報端末104に対してのデータ送信要求E101が発生すると、コンピュータ機能部102は発信回路107を作動させ、発信信号E102を送信させる(S106)。さらにコンピュータ101の近距離無線送受信回路103を作動開始(S1)させる。
【0089】
そして、小型情報端末104の簡易検波回路108がこの発信信号E102を検出し、コンピュータ101からの発信信号E102であると判断した場合には近距離無線送受信回路106を作動開始(S1)する。
逆に小型情報端末104側からのデータ送信要求E101が発生した場合についても同様に、破線で示した処理経路を通過して、近距離無線送受信回路103を作動させることができる。
【0090】
以上の処理により、従来例と同様の近距離無線接続が開始される。以降の近距離無線通信における接続確立処理(S2)から近距離無線通信における接続切断処理(S9)までは図10およびその手順説明と同様である。その後、コンピュータ101ならびに小型情報端末104は近距離無線送受信回路103、106の作動を停止(S14)する。これらの処理後、再度信号検出ならびに送信要求待ち状態(S108)となる。
【0091】
また、コンピュータ101ならびに小型情報端末104において、簡易検波回路107からのノイズ検出などにより信号パターン判断部305による判断(S107)の結果がNoであった場合は、再度、信号検出ならびに送信要求待ち状態(S108)となる。また、判断(S107)の結果がYesとなり近距離無線送受信回路の作動を開始したものの、所定時間(例えば10秒以上)経過しても接続相手との接続がなされなかった場合は、近距離無線送受信回路の作動を停止(S14)し、再度、信号検出ならびに送信要求待ち状態(S108)となる。
また、コンピュータ101ならびに小型情報端末104において、送信要求E101が発生し、近距離無線送受信回路の作動を開始したものの、所定時間(例えば10秒以上)経過しても接続相手との接続がなされなかった場合は、近距離無線送受信回路の作動を停止(S14)し、再度、信号検出ならびに送信要求待ち状態(S108)となる。
【0092】
このようにコンピュータ101側も近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく、従来の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。ここで、多数のコンピュータ101と多数の小型情報端末104が存在する場合に関しても、図10における詳細説明と同様の効果を得られる。さらに、ホットスポットなどでの一時的な利用ならびに地域限定の情報発信サービスなどにおける常時待ち受け型プッシュ配信における近距離無線送受信の省電力方法について考える。
【0093】
このシステムの構成例は図7と同様である。この場合、コンピュータ101を情報発信サーバーとする。図13の本発明によるコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャート例1を用いて動作を説明する。
コンピュータ101を起動(S0)した後、近距離無線送受信回路103を作動開始(S1)させる。さらに、定期的に発信信号を送出するタイマー処理ルーチンを登録する(S204)。このタイマールーチンの登録により、これ以降、以下の処理に依存せずに定期的に簡易発信回路107は発信信号E102を送出する。その後、コンピュータ101は近距離無線送受信仕様の規定する対向機器の検索手順に則り、周辺に存在する近距離無線送受信回路付きの電子機器を検索する(S200)。
【0094】
一方、小型情報端末104を起動させる(S0)。そして、簡易検波回路108を作動開始(S104)し、コンピュータ101側の簡易発信回路107が定期的に送出する発信信号E102の検出待ち(S105)となる。コンピュータ101と小型情報端末104を身に着けたユーザーが近づくことで、この発信信号E102を受け取ることが可能になる。
【0095】
そして、小型情報端末104の簡易検波回路108がこの発信信号E102を検出し、コンピュータ101からの発信信号E102であると判断した場合には近距離無線送受信回路106を作動開始する(S1)。
以降の近距離無線通信における検索処理(S200)から無線切断処理(S203)までは図12と同様である。
【0096】
ここで、無線切断イベントE204は従来の無線切断イベントE203に加えて、次のような場合にも発生する。データ転送ルーチン(S100)において一連のデータ転送処理が終了した場合や、所定時間(例えば1分以上)近距離無線によるデータ通信が行われなかった場合、さらにはユーザーによる接続終了要求によってもこのループ(S100)を抜けて無線切断イベントE204を発生する。また、近距離無線送受信回路間の接続におけるノイズもしくは遮蔽物によってデータ通信が不能となった場合も無線切断イベントE204を発生する。
【0097】
さらに、簡易検波回路が所定の帯域の電波信号を検出しなくなった場合にも通信範囲外まで遠ざかったとみなして無線切断イベントE204を発生する。
その後、小型情報端末104は近距離無線送受信回路106の作動を停止(S14)し、再度、発信信号待ち状態(S105)となり、コンピュータ101は検索状態(S200)となる。
【0098】
ここで、近距離無線送受信回路106を作動開始(S105)してから、所定時間経過しても無線接続が確立(S2)されない場合は、接続待ちタイムアウト(S205)が発生し、近距離無線送受信回路106の作動を停止(S14)し、再度、発信信号待ち状態(S105)となる。
【0099】
このように小型情報端末104は、簡易検波回路108により発信信号E102を検出することによって、近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく従来の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。
【0100】
また、構成例を図8としたシステムにおいても本発明を適用できる。この場合、コンピュータ101を情報発信サーバーとする。
図14の本発明によるコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャート例2を用いて動作を説明する。
【0101】
ここではさらにコンピュータ101の近距離無線送受信回路103をデータ転送時以外で作動停止させる機能を実現する。コンピュータ101と小型情報端末104をそれぞれ起動(S0)した後、簡易検波回路108、110を作動開始(S104)させる。さらに、定期的に発信信号を送出するタイマー処理ルーチンを登録する(S204)。このタイマールーチンの登録により、これ以降、以下の処理に依存せずに定期的に簡易発信回路107、109は発信信号E102を送出する。
【0102】
そして、コンピュータ101側と小型情報端末104側双方とも相手が定期的に送出する発信信号E102の検出待ち(S105)となる。コンピュータ101と小型情報端末104を身に着けたユーザーが近づくことで、それぞれの発信信号E102を受け取ることが可能になる。
【0103】
そして、小型情報端末104の簡易検波回路108がコンピュータ101からの発信信号E102を検出し、コンピュータ101からの発信信号E102であると判断した場合には近距離無線送受信回路106を作動開始する(S1)。
同様に、コンピュータ101の簡易検波回路110が小型情報端末104からの発信信号E102を検出し、小型情報端末104からの発信信号E102であると判断した場合には近距離無線送受信回路103を作動開始する(S1)。
【0104】
ここで自機の発信信号E102を検出しないようなしくみが必要である。例としては、自機の発信信号E102送出時は検出処理を一時停止するか、先に説明した発信信号E102に個体識別データを乗せるか、搬送波周波数を違えることで、受信側で厳密な判断する方法などが考えられる。
【0105】
以降の近距離無線通信における検索処理(S200)から無線切断処理(S203)までは図13と同様である。その後、コンピュータ101ならびに小型情報端末104は近距離無線送受信回路103、106の作動を停止(S14)し、再度双方とも発信信号待ち状態(S105)となる。
ここで、近距離無線送受信回路103、106を作動開始(S105)してから、所定時間経過しても無線接続が確立(S2)されない場合は、接続待ちタイムアウト(S205)が発生し、近距離無線送受信回路103、106の作動を停止(S14)し、再度、発信信号待ち状態(S105)となる。このようにコンピュータ101側も近距離無線接続を常時待ち受け状態にすることなく、従来の機能を満足しつつ、電池寿命を飛躍的に延ばすことが出来る。
【0106】
また、例えば、図8のコンピュータ101を携帯電話機1、小型情報端末104をヘッドセット端末4という構成として、本発明の近距離無線回路作動手順を用いれば、図5の例において制限されていた携帯電話機側の近距離無線送受信回路が停止している状態におけるヘッドセット端末側からのデータ転送を実現出来ることは当事者であれば容易に想像できる。
この簡易発信回路と簡易検波回路は、著しく微弱な電波を用いた無線機器、特定小電力を用いた無線機器、またはISM帯を用いた無線機器等を利用して信号の送受信を行うことが出来る。
【0107】
また、赤外線受発光素子、光センサー、スピーカマイクにより簡易発信回路および簡易検波回路と同様な機能を持つ発信回路および受信回路を構成することも可能である。
【0108】
また、簡易発信回路を省略し、簡易検波回路を近距離無線送受信回路の信号を検波するようにしてもよい。簡易検波回路の受信感度についても近距離無線送受信回路の受信感度との相関をとることでさまざまな使用用途が考えられる。
また、本発明の例ではコンピュータと小型情報端末間のデータ転送について説明したが、この接続形態に限定されるものではない。つまり、接続機器は近距離無線送受信回路付きの電子機器であればどの機器同士であっても本発明を適用可能である。
【0109】
以上により消費電流の多い高機能な無線送受信回路と消費電流の少ない検波のみを行う単機能の受信回路または送受信回路を設け、送受信待ち受け時は単機能受信回路のみを駆動させ、必要に応じて高機能送受信回路を駆動させることによって待ち受け時の消費電流を下げることができる。
【0110】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下のような効果を有する。
【0111】
すなわち、通信する必要のある時にのみ近距離無線送受信装置を作動させることで、電池寿命を飛躍的に延ばすことができる。近距離無線送受信装置は、電子機器からの所定の帯域の電波信号を検波し、信号が規定のパターンか否かを判断することで作動されるため、誤った接続は回避され、指定した相手と確実に通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の着信報知通話システムの構成例である。
【図2】本発明による着信報知通話システムの構成例である。
【図3】従来の携帯電話機とヘッドセット端末間の着信報知処理フローチャート例である。
【図4】本発明による携帯電話機とヘッドセット端末間の着信報知処理フローチャート例1である。
【図5】本発明による携帯電話機とヘッドセット端末間の着信報知処理フローチャート例2である。
【図6】従来のコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例である。
【図7】本発明によるコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例1である。
【図8】本発明によるコンピュータと小型情報端末間無線通信システムの構成例2である。
【図9】従来のコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャート例である。
【図10】本発明によるコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャート例1である。
【図11】本発明によるコンピュータと小型情報端末間のデータ転送処理フローチャート例2である。
【図12】従来のコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャート例である。
【図13】本発明によるコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャート例1である。
【図14】本発明によるコンピュータと小型情報端末間の自動接続処理フローチャート例2である。
【図15】簡易検波回路ブロック図である。
【図16】簡易検波回路の例である。
【図17】簡易発信回路ブロック図である。
【図18】簡易発信回路の例である。
【図19】携帯電話通信方式(TDMA方式)における信号パターン例である。
【図20】簡易発信回路における信号パターン例である。
【図21】信号パターン判断部の構成例である。
【図22】ビットパターン誤り率演算方法の例である。
【符号の説明】
1  携帯電話機
2  携帯電話機能部
3  近距離無線送受信回路(携帯電話機側)
4  ヘッドセット端末
5  ヘッドセット機能部
6  近距離無線送受信回路(ヘッドセット端末側)
7  無線基地局
8  下り信号
9  上り信号
10  簡易検波回路
101 コンピュータ
102 コンピュータ機能部
103 近距離無線送受信回路(コンピュータ側)
104 小型情報端末
105 小型情報端末機能部
106 近距離無線送受信回路(小型情報端末側)
107 コンピュータ側簡易発信回路
108 小型情報端末側簡易検波回路
109 小型情報端末側簡易発信回路
110 コンピュータ側簡易検波回路
300 アンテナ
301 同調回路
302 検波回路
303 信号増幅部
304 検波回路出力信号
305 信号パターン判断部
306 受信データ格納部
307 参照データ記憶部
308 ビットパターン誤り率演算部
309 閾値記憶部
310 比較部
311 信号パターン判断結果出力信号
400 アンテナ
401 信号パターン生成部
402 発信器
403 フィルター(ローパスまたはバンドパス)
500 携帯電話機上り信号波形
501 検波回路出力信号波形
502 1スロット長の例 6.67msec
503 1フレーム長の例 40msec
600 簡易発信回路出力信号波形
601 検波回路出力信号波形
602 信号パターンの例 ON
603 信号パターンの例 OFF
S0  処理スタート
S1  近距離無線送受信回路作動開始
S2  近距離無線通信における無線接続確立処理
S3  無線基地局からの着信信号待ち
S4  携帯電話機からの着信通知待ち
S5  ヘッドセットへ着信通知送信
S6  着信報知処理
S7  通話処理
S8  通話終了
S9  近距離無線通信における無線切断処理
S10 無線基地局からの着信信号に対する無線基地局への応答処理
S11 簡易検波回路作動開始
S12 簡易検波回路による信号検出待ち
S13 信号パターン判断
S14 近距離無線送受信回路作動停止
S100 データ転送ルーチン
S101 自機の機能部からのデータ送信待ちならびに無線接続相手からのデータ受信待ち
S102 データ転送処理
S103 データ転送終了
S104 簡易検波回路作動開始
S105 簡易発信回路からの発信信号検出待ち
S106 簡易発信回路作動開始
S107 発信信号パターン判断
S108 簡易発信回路からの発信信号検出待ちならびに自機の機能部からのデータ送信待ち
S109 発信信号検出またはデータ送信のイベント判断
S200 近距離無線通信における対向機器の検索処理
S201 近距離無線通信における検索信号ならびに接続要求信号待ち
S202 検索結果判別処理
S203 近距離無線通信における切断処理
S204 定期的に発信信号を送出するタイマー処理ルーチン登録
S205 近距離無線通信における無線接続待ちタイムアウト判断
E1  無線基地局からの着信信号イベント
E2  携帯電話機からの着信通知イベント
E101 自機の機能部からのデータ送信要求イベント
E102 コンピュータからの発信信号
E201 ビーコン信号
E202 ビーコン応答信号
E203 従来の例による無線切断イベント
E204 本発明の例による無線切断イベント

Claims (22)

  1. 無線送受信回路を介してデータ転送を行う電子機器において、所定の電気信号を同調検波する検波手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始することを特徴とする無線送受信回路付き電子機器。
  2. 前記検波手段は、予め定められた所定の帯域の電気信号を同調検波することを特徴とする請求項1に記載の無線送受信回路付き電子機器。
  3. 前記検波手段が同調検波する電気信号は、携帯電話機から無線基地局に対して発せられる上り信号であることを特徴とする請求項2記載の無線送受信回路付き電子機器。
  4. 前記検波手段が同調検波する電気信号は、外部の電子機器に接続された無線送受信回路の発する電気信号であることを特徴とする請求項2記載の無線送受信回路付き電子機器。
  5. 無線送受信回路を介してデータ転送を行う電子機器において、一方の電子機器には所定の電気信号を同調検波する検波手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、他方の電子機器に所定の電気信号を発生する発信手段を備え、前記他方の電子機器はデータ転送要求によって、前記電気信号発生手段により電気信号を発生し、前記電気信号が前記一方の電子機器の同調検波手段により検波され、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始することを特徴とする無線送受信回路付き電子機器。
  6. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間の接続をデータ転送作業の終了により電子機器自体が切断した場合に前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項1、又は5記載の無線送受信回路付き電子機器。
  7. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間のデータ転送が所定の期間行われなかった場合に前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項1、又は5記載の無線送受信回路付き電子機器。
  8. さらには前記近無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間の接続がノイズもしくは遮蔽物もしくは通信範囲外への移動により切断された場合に前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項1、又は5記載の無線送受信回路付き電子機器。
  9. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、前記検波手段により検波される信号が継続的に検出されなった場合に前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項1、又は5記載の無線送受信回路付き電子機器。
  10. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、所定の期間経過しても一方の電子機器との無線送受信回路間の接続がなされなかった場合に前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項1、又は5記載の無線送受信回路付き電子機器。
  11. 無線送受信回路を介してデータ転送を行う電子機器において、一方の電子機器には所定の電気信号を同調検波する検波手段と、所定の電気信号を発生する手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、他方の電子機器も同様の手段を備え、前記他方の電子機器はデータ転送要求によって、前記電気信号発生手段により電気信号を発生して、無線送受信回路の作動を開始し、前記電気信号が前記一方の電子機器の同調検波手段により検波され、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始することを特徴とする無線送受信回路付き電子機器。
  12. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間の接続をデータ転送作業の終了により電子機器自体が切断した場合に前記双方の切り替え手段により前記双方の無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項11記載の無線送受信回路付き電子機器。
  13. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間のデータ転送が所定の期間行われなかった場合に前記双方の切り替え手段により前記双方の無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項11記載の無線送受信回路付き電子機器。
  14. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、無線送受信回路間の接続がノイズもしくは遮蔽物もしくは通信範囲外への移動により切断された場合に前記双方の切り替え手段により前記双方の無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項11記載の無線送受信回路付き電子機器。
  15. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、前記検波手段により検波される信号が継続的に検出されなった場合に前記双方の切り替え手段により前記双方の無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項11記載の無線送受信回路付き電子機器。
  16. さらには前記無線送受信回路の作動開始後、所定の期間経過しても一方の電子機器との無線送受信回路間の接続がなされなかった場合に前記双方の切り替え手段により前記双方の無線送受信回路の作動を停止することを特徴とする請求項11記載の無線送受信回路付き電子機器。
  17. 無線送受信回路を介してデータ転送を行う電子機器において、一方の電子機器には所定の電気信号を同調検波する検波手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、他方の電子機器に所定の電気信号を発生する発信手段を備え、前記他方の電子機器は定期的に前記電気信号を発生し、前記電気信号が前記一方の電子機器の接近によって検波手段により検波され、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始することを特徴とする無線送受信回路付き電子機器。
  18. 無線送受信回路を介してデータ転送を行う電子機器において、一方の電子機器には所定の電気信号を同調検波する検波手段と、所定の電気信号を発生する手段と、前記無線送受信回路の作動を開始および停止する切り替え手段と、前記検波手段により検波された信号が規定のパターンか否かを判断する判断手段を備え、他方の電子機器も同様の手段を備え、前記双方の電子機器は定期的に前記電気信号を発生し、前記電気信号が前記一方の電子機器の接近によって検波手段により検波され、前記判断手段により規定のパターンであると判断された場合には前記切り替え手段により前記無線送受信回路の作動を開始することを特徴とする近距離無線送受信装置付き電子機器。
  19. 他方の電子機器の発信手段が発生し、一方の電子機器の同調検波手段が検波する所定の電気信号が、著しく微弱な電波、もしくは、特定小電力として規定された電波、もしくは、ISM帯を用いた各種近距離無線方式で規定された電波であることを特徴とする請求項5、又は17記載の無線送受信回路付き電子機器。
  20. 他方の電子機器の発信手段が発生し、一方の電子機器の同調検波手段が検波する所定の電気信号が、赤外線信号、もしくは、可視光、もしくは、音波であることを特徴とする請求項5、又は17記載の無線送受信回路付き電子機器。
  21. 双方の電子機器の発信手段が発生し、双方の電子機器の検波手段が検波する所定の電気信号が、著しく微弱な電波、もしくは、特定小電力として規定された電波、もしくは、ISM帯を用いた各種近距離無線方式で規定された電波であることを特徴とする請求項11、又は18記載の無線送受信回路付き電子機器。
  22. 双方の電子機器の発信手段が発生し、双方の電子機器の検波手段が検波する所定の電気信号が、赤外線信号、もしくは、可視光、もしくは、音波であることを特徴とする請求項11、又は18記載の無線送受信回路付き電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011118117A1 (ja) * 2010-03-24 2011-09-29 パナソニック株式会社 無線受信起動制御装置、無線受信機用のマイクロコンピュータおよび応用システム
JP2013084161A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 情報端末及びサーバ装置
JP2015185966A (ja) * 2014-03-21 2015-10-22 株式会社Jvcケンウッド 携帯無線機器及び無線通信方法

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